JP3024085U

JP3024085U - 運搬用台車

Info

Publication number: JP3024085U
Application number: JP1995011346U
Authority: JP
Inventors: 誠大山
Original assignee: ヤマト・インダストリー株式会社
Priority date: 1995-10-25
Filing date: 1995-10-25
Publication date: 1996-05-17
Anticipated expiration: 2001-10-25

Abstract

(57)【要約】【目的】運搬用台車で運搬中は収容荷物の荷崩れを有効
に防止でき、荷物の積み降ろしの際には、保護柵を回動
して当該側面を開放して、荷物の積み降ろしを効率的に
行う。【構成】下面にキャスター７を有する長方形の底枠１上
の一長辺側に、保護枠１０の支柱１１、１２を固定す
る。保護枠１０内に、２枚の移動保護柵１６、１９を、
両支柱１１、１２を軸として回動自在でかつ上下動自在
に設置する。移動保護柵１６、１９の下端部に、保護枠
内に保持する為のピン２３を設け、底枠１に受具２４を
設ける。移動保護柵１６、１９は回動した際に、隣接す
る固定保護柵８、９と並列できる。並列状態を保持する
ため、底枠１にピン２３の受具２４ａを設けて運搬用台
車３０を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、底材の下面にキャスターを、上面に保護柵を夫々設けた運搬用台車に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、運搬用台車では、荷崩れを防止する為に、長方形状の底材上に２側面又は３側面に保護柵を立設して構成していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来の運搬用台車のうち、３側面に保護柵を有し、１側面が開放した運搬用台車では、荷崩れは有効に防止できるが、荷物の積み降ろしが開放した１側面でしかできず、積み降ろし場所に合わせて、台車を回転させなければならず、積み降ろし作業が煩雑となる問題点があった。また、対向する２側面に保護柵を有し、他の２側面が開放された運搬用台車では、積み降ろしは開放した２側面からできるが、荷崩れを有効に防止できない問題点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

然るにこの考案は、少なくとも１つの保護柵を回動可能としたので、前記問題点を解決した。

【０００５】即ちこの考案は、下面にキャスターが設けられた底材の上面に保護柵が立設されてなる運搬台車において、前記保護柵のうち少なく共１つの保護柵が、前記床材に立設した支柱を軸として回動自在に取り付けられていることを特徴とする運搬用台車である。前記において、保護柵には両支柱間に位置するような閉じた位置を保つ為のストッパーを設けるとと共に、回動した際に、隣接する保護柵に並列可能とすることもできる。

【０００６】更に、支柱を天材付きの保護枠の一部とし、保護枠内に２枚の移動保護柵を設け、該移動保護柵は前記両支柱を軸として回動自在でかつ上下動自在に支持され、前記移動保護柵の下端部に両移動保護柵を保護枠内に保持するストッパーを設けると共に、前記両移動保護柵は回動した際に、隣接する固定保護柵と並列可能とし、並列状態の移動保護柵を保持するストッパーを設けたことを特徴とする運搬用台車である。

【０００７】

【考案の実施の態様】

底材が長方形の場合、通常は、短辺側の２側面に固定保護柵を立設し、長辺側の一側面に回動可能な移動保護柵を設け、長辺側の他側面を保護柵を設けず開放させておく構成である。他の構成では、開放させた長辺側の他側面にも移動保護柵を設ける場合もある。また、更に、少なく共１側面が回動可能な移動保護柵であれば、他の側面は、移動保護柵又は固定保護柵あるいは開放などその構成は任意である。

【０００８】

【作用】

少なく共１つの保護柵が、床材に立設した支柱を軸として回動自在に取り付けられているので、当該保護柵を、保護柵が床材上にあり収容物品の荷崩れを防止する位置と、回動し床材上を開放した位置との、２つに位置させることができる。

【０００９】

【実施例１】図面に基づきこの考案の実施例を説明する。

【００１０】底板６、６を有する略長方形の底枠（底材）１の下面４隅にキャスター７、７を取り付ける。また、前記底枠１の両短辺２、３に固定保護柵８、９を夫々固定し、前記底枠１の一方の長辺４に、２本の支柱１１、１２の上端を天杆１３で連結してなる門型の保護枠１０を固定する。前記保護枠１０内に左右に２分割された移動保護柵１６、１９を配置する。前記移動保護柵１６、１９の前記支柱側の縦材１８、２１の上下に夫々突片２２、２２が連設され、該突片２２が前記支柱１１、１２の所定長さの縦軸１４、１４の回りに回動自在で、かつ上下動自在に連結されている。

【００１１】また、移動保護柵１６、１９の下側の横材１７、２０には下方に突出したストッパー用のピン２３、２３を有し、前記底枠１に、移動保護柵１６、１９が保護枠１０内に位置する際に、該ピン２３を嵌挿できる受具２４、２４が夫々固定されている。また、前記底枠１に、前記移動保護柵１６、１９が回動して固定側柵８、９と夫々並列した際に、移動保護柵１６、１９を掛止するように、前記ピン２３に対応し、前記受け具２４と同様の受具２４ａを固定する（図２（ａ）（ｂ））。前記両移動保護柵１６、１９の隣接する縦材１８ａ、２１ａに、移動保護柵１６、１９が保護枠１０内位置する際に、互いに係合する係合具２５、２６を夫々固定する。

【００１２】また、前記底枠１の他方の長辺５側に開閉バー２７が配置され、該開閉バー２７の両端部が固定保護柵８、９の縦材８ａ、９ａに着脱自在に架設されている。以上のようにして、運搬用台車３０を構成する（図１、２、３）。

【００１３】次に、前記実施例に基づくこの考案の使用について説明する。

【００１４】運搬時は、移動保護柵１６、１９は保護枠１０内に保持され、底板１上に所定の荷物を荷崩れを有効に防止して収容できる。また、荷物の積み降ろしは、開閉バー２７を外して、その側面から行う。

【００１５】また、移動保護柵１６、１９の側面からも荷物の積み降ろしを行う際には以下のように行う。移動保護柵１９を持ち上げ、係合具２５と係合具２６との係合を外すと共に、移動保護柵１９のピン２３と受け具２４との係合を外せば、移動保護柵１９は支柱１２の縦軸１４の周りに回動自在となる。続いて、移動保護柵１６のピン２３と受け具２４との係合を外せば、移動保護柵１６も回動自在となる。移動保護柵１６、１９を図１の鎖線１６ａ、１９ａ（あるいは鎖線１６ｂ、１９ｂ）の位置に回動させれば、当該側面から荷物の積み降ろしができる。

【００１６】更に、移動保護柵１６、１９を図１（ａ）の鎖線１６ｃ、１９ｃの位置まで移動させれば、移動保護柵１６、１９は固定保護柵８、９と夫々並列させることもできる。この場合、移動保護柵１６、１９のピン２３、２３を夫々受具２４ａ、２４ａに係合させれば移動保護柵１６、１９はその位置で保持され、当該側面の開放を維持でき、積み降ろし作業が極めて効率的にできる。また、この際必要ならば、移動保護柵１６と固定保護柵８と、移動保護柵１９と固定保護柵９とを夫々紐類で縛ることもできる。

【００１７】前記実施例において、移動保護柵１６、１９は夫々支柱１１、１２の周りに回動自在としたが、いずれか一方の移動保護柵、例えば移動保護柵１６のみを支柱１１の周りに回動自在とすることもできる（図示していない）。即ち、移動保護柵１６の突片２２、２２を支柱１１の縦軸１４に回動自在に取り付け、移動保護柵１６の縦材１８ａと移動保護柵１９の縦材１９ａとを回動自在に連結し、移動保護柵１９の縦材２１と支柱１２との間に掛止手段を設けて構成する（図示していない）。この場合には、移動保護柵１６、１９は支柱１１周りに回動して、かつ折り畳みできる。

【００１８】また、前記実施例において、移動保護柵１６、１９は左右に２分割して構成したが、移動保護柵１６、１９が一体となった１枚から構成し、保護枠１０の支柱１１あるいは支柱１２のいずれか一方に回動自在に取り付けることもできる（図示していない）。

【００１９】

【考案の効果】

少なく共１つの保護柵が、床材に立設した支柱を軸として回動自在に取り付けられているので、運搬台車を移動させる際には、当該保護柵を床材上に位置させて収容物品の荷崩れを有効に防止できると共に、荷物の積み降ろしの際には、当該保護柵を回動して当該側面を開放して、荷物の積み降ろしを効率的に行うことができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例で（ａ）は一部を破切した平
面図、（ｂ）は背面図である。

【図２】同じく（ａ）は左側面図、（ｂ）は右側面図で
ある。

【図３】同じく移動保護柵の記載を省略した正面図であ
る。

【符号の説明】

１床枠２、３短辺４、５長辺７キャスター８、９固定保護柵１０保護枠１１、１２支柱１３天杆１４縦軸１６、１９移動保護柵２３ピン（ストッパー）２４受具（ストッパー）２７開閉バー３０運搬用台車

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】下面にキャスターが設けられた底材の上
面に保護柵が立設されてなる運搬台車において、前記保
護柵のうち少なく共１つの保護柵が、前記床材に立設し
た支柱を軸として回動自在に取り付けられていることを
特徴とする運搬用台車。
【請求項２】下面にキャスターが設けられた底材の上
面に保護柵が立設されてなる運搬台車において、前記保
護柵のうち少なく共１つの保護柵が、前記床材に、当該
保護柵の両側に位置するように立設した支柱を軸として
回動自在に取り付けられ、前記保護柵は、両支柱間に位
置するような閉じた位置を保つ為のストッパーを設ける
とと共に、回動した際に、隣接する保護柵に並列可能と
したことを特徴とする運搬用台車。
【請求項３】下面にキャスターが設けられた略長方形
の底材の上面で両短辺側に、固定保護柵が立設されてな
る運搬台車において、前記床板上面の一長辺側に、両支
柱の上端を天杆で連結してなる保護枠を固定し、該保護
枠内に２枚の移動保護柵を設け、該移動保護柵は前記両
支柱を軸として回動自在でかつ上下動自在に支持され、
前記移動保護柵の下端部に両移動保護柵を保護枠内に保
持するストッパーを設けると共に、前記両移動保護柵は
回動した際に、隣接する固定保護柵と並列可能とし、並
列状態の移動保護柵を保持するストッパーを設けたこと
を特徴とする運搬用台車。