JP7182734B1 - 建築端材の回収方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】建築端材を効率的に回収する建築端材の回収方法を提供する。【解決手段】ステップS1では、底部に車輪を有し、上面が開口していると共に前面が開閉自在なロールボックスパレット10を用いて、石膏ボードBpを建築現場で回収する。ステップS2では、傾倒可能な架台20を荷台に設置した輸送手段に搭載する。ステップS3では、貨物自動車Tmを用いて、複数のロールボックスパレット10をリサイクル工場に輸送する。ステップS4では、ロールボックスパレット10の前面扉11・12を開く、ステップS5では、架台20を傾けて石膏ボードBpを回収する。本発明による建築端材の回収方法は、ロールボックスパレット10と架台20を用いて、石膏ボードBpを効率的に回収できる。【選択図】図1

Description

本発明は、建築端材の回収方法に関する。特に、石膏ボードなどの新品端材であって、リサイクル可能な建築端材を効率的に回収する方法に関する。
ビルなどの建設現場では、石膏ボードの端材などの建築端材が大量に出現している。従来は、石膏ボードの端材をリサイクル品として処理するため、フレコンバックなどの梱包袋に収容し、地上の集積場まで作業員が複数の梱包袋を運搬し、これらの梱包袋を貨物自動車に搭載し、リサイクル工場まで輸送していた。
建築端材を梱包袋に収容し、この梱包袋を移動可能な回収作業装置に搭載し、建築端材を回収する方法が開示されている(例えば。特許文献1参照)。
特開2017-160746号公報
しかしながら、従来技術による建築端材の回収方法では、梱包袋を階下の集積場まで運搬するのに手間を要していた。又、複数の梱包袋を保管する場所を確保するのが容易でなかった。複数の梱包袋を違う場所の倉庫に一旦保管することも考えられるが、建築端材を保管することなく、建築現場から直ちにリサイクル工場まで輸送することが好ましい。更に、リサイクル工場では、梱包袋から建築端材を排出し、建築端材を回収する手間を要していた。
このように、従来技術による建築端材の回収方法では、建築端材を回収するために多くの労力を費やしていたので、効率が良くないという問題があった。建築端材を効率的に回収する建築端材の回収方法が求められていた。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、建築現場で発生した建築端材を効率的に回収する建築端材の回収方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、ロールボックスパレットを用いて、建築現場で建築端材を回収し、傾動可能な複数の架台を荷台に有する貨物自動車にロールボックスパレットを搭載してリサイクル工場まで輸送し、リサイクル工場では、架台を傾けて、ロールボックスパレットの前面側から建築端材を排出することで、建築端材を効率的に回収できると考え、これに基づいて、以下のような新たな建築端材の回収方法を発明するに至った。
(1)本発明による建築端材の回収方法は、ロールボックスパレット及び傾動可能な複数の架台を用いて、特定の建築端材を回収する建築端材の回収方法であって、建築現場で発生した特定の建築端材を前記ロールボックスパレットに積載するステップと、貨物自動車の荷台に並列設置した複数の前記架台に前記ロールボックスパレットを搭載するステップと、複数の前記ロールボックスパレットを貨物自動車でリサイクル工場に輸送するステップと、前記ロールボックスパレットの前面扉を開くステップと、前記架台を傾けて前記ロールボックスパレットの前面側から特定の建築端材を回収するステップと、を含んでいる。
(2)前記ロールボックスパレットは、上面を開口しており、前記ロールボックスパレットの上面側から特定の建築端材を投下して収容することが好ましい。
(3)本発明による建築端材の回収方法は、貨物自動車の側面側に前記ロールボックスパレットの前面扉を向けて、前記ロールボックスパレットを前記架台に設置する。
(4)前記ロールボックスパレットは、合成樹脂のシートを内張りしていることが好ましい。
本発明による建築端材の回収方法は、ロールボックスパレットを用いて、建築現場で建築端材を回収し、傾動可能な複数の架台を荷台に有する貨物自動車にロールボックスパレットを搭載してリサイクル工場まで輸送し、リサイクル工場では、架台を傾けて、ロールボックスパレットの前面側から建築端材を排出することで、建築端材を効率的に回収できる。
本発明による建築端材の回収方法を示すフローチャートである。 前記建築端材の回収方法で用いられるロールボックスパレットの構成を示す正面図である。 前記建築端材の回収方法で用いられるロールボックスパレットの構成を示す平面図である。 前記建築端材の回収方法で用いられるロールボックスパレットの構成を示す左側面図である。 前記建築端材の回収方法で用いられるロールボックスパレットの構成を示す右側面図である。 前記建築端材の回収方法で用いられるロールボックスパレットの構成を示す背面図である。 前記建築端材の回収方法で用いられる架台の構成を示す斜視図である。 前記建築端材の回収方法で用いられる架台の構成を示す図であり、図8(A)は、架台の正面図、図8(B)は、架台の平面図、図8(C)は、架台の左側面図である。 前記建築端材の回収方法で用いられる複数の架台付き貨物自動車の構成を示す左側面図であり、ロールボックスパレットの前面扉を貨物自動車の開閉面に向けた状態図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態を説明する。
なお、本発明は、リサイクルとして処理するために、特定の建築端材を効率的に回収する方法であり、特定の建築端材を石膏ボードとして説明する。又、石膏ボードは、解体した端材を意味している。
[建築端材の回収方法]
最初に、本発明による石膏ボードBpの回収方法を説明する。予め、複数のロールボックスパレット10(図2から図6参照)を新築ビルなどの地上の保管場所に待機させておく。
図1を参照して、最初に、作業員は、建築現場で発生した石膏ボードBpをロールボックスパレット10の上面開口から投入し、ロールボックスパレット10の内部に石膏ボードBpを集積する(ステップS1)。この場合、ロールボックスパレット10は、複数のキャスター(車輪)1cを有しているので、大量の石膏ボードBpを保管場所まで容易に移動できる。
次に、保管場所に待機していたロールボックスパレット10に石膏ボードBpが満杯になったら、大型の貨物自動車Tm(図9参照)の荷台に、複数のロールボックスパレット10を積み込む。貨物自動車Tmの架台20には、傾動可能な架台20(図7又は図8及び図9参照)が長手方向に沿って配置されている。フォークリフトなどを用いて、ロールボックスパレット10を架台20に搭載する(ステップS2)。この場合、ロールボックスパレット10の前面扉11・12(図2参照)を貨物自動車Tmの側面に向けて、ロールボックスパレット10を架台20に搭載することが好ましい(図9参照)。
次に、図1を参照して、貨物自動車Tmを用いて、複数のロールボックスパレット10をリサイクル工場に輸送する(ステップS3)。ロールボックスパレット10を輸送中は、チェーン部材2c(図8(A)参照)を用いて、ロールボックスパレット10を架台20に係留しておくことが好ましい。
次に、図1を参照して、貨物自動車Tmがリサイクル工場に到着後に、ロールボックスパレット10の前面扉11・12を開く(ステップS4)。次に、チェーン部材2cの係留を解除した後に、手動で架台20を傾けて、ロールボックスパレット10の前面扉11・12から石膏ボードBpをリサイクル工場の集積場に降ろすことで、石膏ボードBpを回収できる(ステップS5)。架台20を傾動中は、ロールボックスパレット10を手動でスウィング(揺動)することが好ましい。そして、一連の回収作業を終了する。石膏ボードBpを回収後のロールボックスパレット10は、再使用できる。
[ロールボックスパレットの構成]
次に、建築端材の回収方法で用いられるロールボックスパレット10の構成を説明する。図2から図6を参照すると、ロールボックスパレット10は、一対の前面扉11・12、対向配置した側枠13・14、後枠15、及び、底板16で箱状に構成している。底板16を除き、これらの構成品は、複数の丸パイプで骨組みしている。底板16側には、その四隅にキャスター1cを固定している。又、ロールボックスパレット10は、上面を開口している。ロールボックスパレット10の上面から石膏ボードBpを投下できる。
図2から図6を参照すると、前面扉11と側枠13は、複数のヒンジ1hで連結されている。固定された側枠13に対して、前面扉11を開閉できる。又、前面扉12と側枠14は、複数のヒンジ1hで連結されている。固定された側枠14に対して、前面扉12を開閉できる。
図4又は図6を参照すると、側枠13と後枠15は、連結金具1jで連結されている。図3を参照すると、側枠13と後枠15は、略直角に配置されている。又、図5又は図6を参照すると、側枠14と後枠15は、連結金具1jで連結されている。図3を参照すると、側枠14と後枠15は、略直角に配置されている。
図2又は図3を参照すると、ロールボックスパレット10は、施錠手段となる一組のラッチ金具11rと横リブ12rを備えている。ラッチ金具11rと横リブ12rは、開閉ピン11pで回転自在に連結している。
図2又は図3を参照すると、ラッチ金具11rと横リブ12rは、それぞれ受け金具で支持され、一直線上に配置されることで、通常、一対の前面扉11・12を施錠している。開閉ピン11pを回転中心にして、ラッチ金具11rを横リブ12r側に180度回転させることで、一対の前面扉11・12を開錠できる。
一対の前面扉11・12が開錠した状態で、ロールボックスパレット10を前面側に傾倒することで(図8(A)参照)、ロールボックスパレット10の内部に集積した石膏ボードBpを自由落下により排出できる。
図2から図6を参照すると、ロールボックスパレット10は、各構成品の内側に図示しない合成樹脂製のシート(いわゆる、プラダン)を取り付けている。インシュロック又は万能テープを用いて、各構成品の内側にシートを取り付けることで、小片の石膏ボードBpがロールボックスパレット10から漏洩することを抑制できる(図2参照)。
[架台の構成]
次に、建築端材の回収方法で用いられる架台20の構成を説明する。図7又は図8を参照すると、架台20は、一対の角パイプからなるチャンネル架21・21と角パイプからなる複数の連結架22を備えている。一対のチャンネル架21・21は、略平行に配置されている。複数の連結架22は、それらの両端縁が溶接により一対のチャンネル架21・21の内側に接合されている。矩形に枠組みしたチャンネルベースは、図示しない枕木を用いて、貨物自動車Tmの荷台に固定されている。
又、図7又は図8を参照すると、架台20は、一対のレール部材23・23を備えている。一対のレール部材23・23は、一対のレール部材23・23は、架台20の前方及び後方に配置されている。一対のレール部材23・23には、フォークリフトなどを用いて、ロールボックスパレット10のキャスター1cを載置できる(図2又は図4及び図5参照)。一対のレール部材23・23は、ロールボックスパレット10が直進できるように、複数のキャスター1cを案内できる。
又、図7又は図8(A)を参照すると、架台20は、支持金具25とハット状の支持受け金具26を備えている。支持金具25は、チャンネル架21の上面に固定されている。支持受け金具26は、レール部材23の底面に固定されている。支持金具25と支持受け金具26は、連結ピンで回動自在に連結している。L字状のレール部材23は、その短片がチャンネル架21の上面に当接している。レール部材23は、連結ピンを回動中心として回動できる。つまり、ロールボックスパレット10を傾動できる。
図7又は図8を参照すると、架台20は、チェーン部材2cを更に備えている。チェーン部材2cの一端部は、支持金具25に係留されている。チェーン部材2cの他端部には、フックを設けており、ロールボックスパレット10に係脱できる。ロールボックスパレット10を輸送中は、チェーン部材2cをロールボックスパレット10に係留しておくことが好ましく、ロールボックスパレット10を傾動中は、ロールボックスパレット10が転倒しない個所に、チェーン部材2cをロールボックスパレット10に係留しておくことが好ましい。
図7又は図8を参照すると、レール部材23は、第1の車輪止め23sと第2の車輪止め24sを先端部に有している。第1の車輪止め23sは、チェーン部材2cと協働してロールボックスパレット10の移動を抑制できる。ロールボックスパレット10を傾倒すると、前輪側のキャスター1cが第1の車輪止め23sを乗り越え、前輪側のキャスター1cが第1の車輪止め23sと第2の車輪止め24sの間に位置する。これにより、ロールボックスパレット10が傾倒中及びスウィング中であっても、ロールボックスパレット10の移動を防止できる。
[建築端材の回収方法の作用]
次に、本発明による建築端材の回収方法の作用及び効果を説明する。図1を参照すると、本発明による建築端材の回収方法は、ステップS1では、底部に車輪を有し、上面が開口していると共に前面が開閉自在なロールボックスパレット10を用いて、石膏ボードBpを建築現場で回収する。ステップS2では、石膏ボードBpが収容されたロールボックスパレット10を、傾倒可能な架台20を荷台に設置した輸送手段としての貨物トラックTmに搭載する。ステップS3では、貨物自動車Tmを用いて、複数のロールボックスパレット10をリサイクル工場に輸送する。ステップS4では、ロールボックスパレット10の前面扉11・12を開く、ステップS5では、架台20を傾けて石膏ボードBpを回収する。このように、本発明による建築端材の回収方法は、ロールボックスパレット10と架台20を用いて、建築現場からリサイクル工場に至るまで、石膏ボードBpを効率的に回収できる。
尚、本実施形態では、ステップS1において石膏ボードBpを回収する建築現場において、ロールボックスパレット10を傾動可能な架台20を荷台に設置した貨物自動車Tmに搭載したが、これに限らない。即ち、建築現場においては、架台20を設置しない輸送手段(例えば3t貨物トラック)によりロールボックスパレット10を回収し、中間拠点において、架台20を設置した輸送手段(例えば、架台20を設置した10t貨物自動車Tm)にロールボックスパレット10を積み替えてリサイクル工場に輸送してもよい。
本発明で用いられるロールボックスパレット10は、上面を開口しており、ロールボックスパレット10の上面側から石膏ボードBpを投下して収容できるので、石膏ボードBpを効率的に移動できる。
本発明による建築端材の回収方法は、貨物自動車Tmの側面側にロールボックスパレット10の前面扉11・12を向けて、ロールボックスパレット10を架台20に設置しているので、リサイクル工場で石膏ボードBpを効率的に回収できる。
本発明で用いられるロールボックスパレット10は、合成樹脂のシートを内張りしているので、小片の石膏ボードBpがロールボックスパレット10から漏洩することを抑制できる。
本発明による回収対象は、石膏ボードBpに限定されない。分別収集することなく、リサイクル工場に回収できる。他の特定の建築端材にも適用できる。
又、本発明で開示されたロールボックスパレット及び架台は、実施例に限定されない。様な変更及び改善が可能である。
1c キャスター(車輪)
10 ロールボックスパレット
11・12 一対の前面扉
20 架台
Bp 石膏ボード(建築端材)
Tm 貨物自動車

Claims (6)

  1. ロールボックスパレット及び傾動可能な複数の架台を用いて、特定の建築端材を回収する建築端材の回収方法であって、
    建築現場で発生した特定の建築端材を前記ロールボックスパレットに積載するステップと、
    貨物自動車の荷台に並列設置した複数の前記架台に前記ロールボックスパレットを搭載するステップと、
    複数の前記ロールボックスパレットを貨物自動車でリサイクル工場に輸送するステップと、
    前記ロールボックスパレットの前面扉を開くステップと、
    前記架台を傾けて前記ロールボックスパレットの前面側から特定の建築端材を回収するステップと、を含み、
    前記架台はそれぞれ、
    一対のレール部材を備え、
    前記ロールボックスパレットは複数のキャスターを備え、
    前記架台に前記ロールボックスパレットが搭載された際に、前記レール部材により、複数のキャスターが案内されて、ロールボックスパレットが直進する、
    建築端材の回収方法。
  2. 前記架台はそれぞれ、
    矩形に枠組みされて前記荷台に固定される、一対のチャンネル架及び複数の連結架と、
    前記チャンネル架の上面に固定された支持金具と、
    前記支持金具と連結ピンで連結され、前記レール部材の底面に固定された支持受け金具と、を備え、
    前記レール部材が前記連結ピンを回動中心として回動することで前記架台が傾く、
    請求項1記載の建築端材の回収方法。
  3. 前記レール部材は、第1の車輪止めと第2の車輪止めとを先端部に有し、
    前記第1の車輪止めは、前記ロールボックスパレットの移動を抑制し、
    前記ロールボックスパレットが傾くと、前記ロールボックスパレットの前輪側のキャスターが前記第1の車輪止めを乗り越え、前記第1の車輪止めと前記第2の車輪止めとの間に移動する請求項1または2に記載の建築端材の回収方法。
  4. 前記ロールボックスパレットは、上面を開口しており、
    前記の建築端材を投下して収容する請求項1から3のいずれか1項に記載の建築端材の回収方法。
  5. 貨物自動車の側面側に前記ロールボックスパレットの前面扉を向けて、前記ロールボックスパレットを前記架台に設置する請求項1から4のいずれか1項に記載の建築端材の回収方法。
  6. 前記ロールボックスパレットは、合成樹脂のシートを内張りしている、請求項1からのいずれか1項に記載の建築端材の回収方法。
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