JPS5941411B2 - 貨物自動車における誤操作防止装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、複数のコンテナを個別にダンプ可能に搭載す
る貨物自動車において、コンテナのダンプ動作と固縛動
作とを連係せしめ誤操作を防止する装置に関するもので
ある。

従来、コンテナをダンプ可能に載置するダンプフレーム
とコンテナの固縛機構と煽戸開閉機構とを備えた貨物自
動車において、コンテナの収容物を排出するべくダンプ
させた際に、このコンテナの固縛を開放する操作を誤っ
て行なうと、コンテナがダンプフレームから落下すると
いうおそれがあった。

本発明はかかる点に鑑み、コンテナのダンプ動作と固縛
動作とを連係せしめて、コンテナのダンプ動作と固縛開
放動作とを同時に行なったり１つのコンテナのダンプ時
に他のコンテナがダンプしたりする誤操作を防Ｉトする
貨物自動車における誤操作防止装置を提供するものであ
る。

以下、本発明の構成を実施例につき図面に基づいて説明
する。

第１図および第２図に示す貨物自動車ζこおいて、車体
１上には前部、中部および後部にそれぞれコンテナ２を
載置する３つのダンプフレーム３Ａ。

３Ｂ、３Ｃがそれぞれサブフレーム４を介して設置され
、該ダンプフレーム３Ａ、３Ｂ、３Ｃは車体１との間）
こ装設されたダンプシリンダ５Ａ。

５Ｂ、５Ｃの伸縮にて横方向にダンプ傾動する。

上記ダンプフレーム３Ａ、３Ｂ、３Ｃは前部、中部及び
後部とも同一構造に設けられており、そ、の構造を第３
図により説明ずれは、前記車体１に横方向にサブフレー
ム４が固設され、このサブフレーム４上に一側端がヒン
ジ６にて枢支されたダンプフレーム３が設置されている
。

該ダンプフレーム３は車体１との間に横方向に介装され
たダン、プシリンダ５の伸縮により上記しンジ６を支点
として傾動する。

このダンプフレーム３は四隅に内側面が外方に傾斜した
ガイド板γを有し、コンテす２が該ガイド板γに沿って
載置される。

このコンテナ２は一端面に煽戸８を有している。

又、前記ダンプフレーム３はコンテナ２の固縛機構９と
煽戸開閉機構１０とを備えている。

固縛機構９は、ダンプフレーム３の四隅に設けられたツ
イストロック１１と該ツイストロック１１を回動するリ
ンク装置１２とツイストロックシリンダ１３にて構成さ
れ、このツイストロックシリンダ１３の伸縮にてリンク
装置１２を介してツイストロック１１を四隅同１寺に９
０°回動させて、コンテナ２を固縛又は解放する。

一方、煽戸開閉機構１０は、ダンプフレーム３のヒンジ
６ （Ｕ！Ｉの両側（こ直線移動および回動自在に設け
られたロックアーム１４と該ロックアーム１４をプッシ
ュプルケーブル１５を介して作動せしめる煽戸開閉シリ
ンダ１６にて構成され、この煽戸開閉シリンダ１６の伸
縮により煽戸８の開放時にはロックアーム１４を外方へ
直線移動させた後に外側に回動させて煽戸８との係合を
外すものである。

更に、上記ダンプフレーム３には複数の検出用リミット
スイッチが設けられている。

すなわち、ダンプフレーム３の左右上面にコンテナ２下
面と接触してＯＮとなるコンテナ検出用リミットスイッ
チＬＳＩ、ＬＳ２が設けられ、又、固縛機構９のリンク
装置１２に付設されたプレート１７の左右に対向した位
置のダンプフレーム３に該固縛機構９の動作を検出し、
ロック時にＯＮとなるコンテナロック検出用リミットス
イッチＬＳ３およびアンロック時にＯＮとなるコンテナ
ロック検出用リミットスイッチＬＳ４がそれぞれ配設さ
れている。

史に、ザブフレーム４にはダンプフレーム３の伏倒時に
該ダンプフレーム３と接触してＯＮとなるダンプ検出用
リミットスイッチＬＳ５が設けられている。

次に、第４図は前記各シリンダ５，１３．１６を作動せ
しめる油上回路を示すものであって、この図面において
前部のダンプフレーム３Ａに対して設けられたシリンダ
についてはＡの符号を付加して記し、同様に中部のダン
プフレーム３１３に設けられたものにはＢの符号を、及
び後部のダンプフレーム３Ｃに設けられたものに対して
はＣの符号を付加して表示している。

１８は各シリンダ５，１３，１６に圧油を供給するポン
プであって、このポンプ１８と前部、中部、後部の各ダ
ンプシリンダ５Ａ、５Ｂ、５Ｃの間にはダンプ操作制御
弁１９，２０，２１がそれぞれ介装され、各ダンプシリ
ンダ５Ａ、５Ｂ。

５Ｃは独立して個々に操作可能に設けられ、一方、ツイ
ストロックシリンダ１３Ａ、１３Ｂ、１３Ｃは前部、中
部、後部のものが同時に作動するよう相互に並列に接続
され、単一のツイストロック操作制御弁２２を介装して
ポンプ１８に接続される。

又、煽戸開閉シリンダ１６Ａ、１６Ｂ、１６Ｃも同様に
前部、中部、後部のものが同時に作動するよう相互に並
列に接続され、単一の煽戸開閉操作制飾弁２３を介装し
てポンプ１８に接続される。

尚、２４は油圧を一定に保つＩＪ ＩＪ−〕弁、２５は
戻り油路に設けられた逆上弁である。

上記ダンプ操作制御弁１９，２０．２１はソレノイドに
て制釘され、右側の一七昇゛ルノイド５ＱＬａ、５ＱＬ
ｃ、５ＱＬｅの作動により各ダンプシリンダ５Ａ、５Ｂ
、５Ｃは伸長してダンプフレーム３Ａ、３Ｂ、３Ｃを上
昇せしめ、左側の降下ソレノイド５ＯＬｂ、５ＯＬｄ、
５ＱＬｒの作動）こより各ダンプシリンダ５Ａ、５Ｂ、
５Ｃは短縮してダン７’７１／−ム３Ａ、３Ｂ、３Ｃを
下降せしめる。

又、前記ツイストロック操作制御弁２２は左側の固縛ソ
レノイドＳＯＬｇの作動により各ツイストロックシリン
ダ１３Ａ、１３Ｂ、１３Ｃを同時に伸長してコンテナ２
を固縛し、右側の解放ソレノイド５ＯＬｈの作動により
各ツイストロックシリンダ１３Ａ、１３Ｂ、１３Ｃを同
時に短縮してコンテナ２を解放する。

更に、前記煽戸開閉操作制御弁２３は右側の開動ソレノ
イド５ＯＬｉの作動（こより各煽戸開閉シリンダ１６Ａ
、１６Ｂ、１６Ｃを同時に伸長してコンテナ２の煽戸８
を開放し、右側の閉動ソレノイド５ＯＬｊの作動；こよ
り各煽戸開閉シリンダ１６Ａ 、ｉ ６ Ｂ、１６ｃを
同時に短縮して煽戸８を閉塞する。

次に、第５図は前記ダンプフレーム３、固縛機構９及び
煽戸開閉機構１０の操作、即ち、各シリンダ５，１３，
１６の各制御弁１９〜２３を操作する制御装置２６の一
例を示すものであって、この図面において前部のダンプ
フレーム３Ａに対して設けられたリミットスイッチにつ
いてはＡの符号を付〃目して記し、同様に中部のダンプ
フレーム３Ｂに設けられたものにはＢの符号を、及び後
部のダンプフレーム３Ｃに設けられたものに対してはＣ
の符号を付加して表示し、上記各リミットスイッチＬＳ
１〜ＬＳ５、前記各制御弁１９〜２３のソレノイド５Ｑ
Ｌａ＝ｓＯＬｊ、主スィッチＳＷ１、コンテナ固縛スイ
ッチＳＷ２、加用開閉スイッチＳＷ３、ダンプスイッチ
ＳＷ４〜ＳＷ６、表示ランプＰＬＩ〜Ｐ Ｌ ６等が接
続配線され、コンテナ積卸回路２７、固縛操作回路２８
、加用開閉操作回路２９およびダンプ操作回路３０が・
構成されている。

コンテナ積卸回路２７は前部、中部、後部のダンプフレ
ーム３ Ａ、 ｔ ３ Ｂ 、３ Ｃにおいてそれぞれ
コンテナ検出用リミットスイッチＬ Ｓ Ｉ Ａ 。

Ｌ Ｓ ２ Ａ・・・・・・とコンテナアンロック検出
用リミットスイッチＬＳ４Ａ−ＬＳ４Ｃおよびコンテナ
解除表示ランプＰ Ｌ １〜ＰＬ３とが３組直列に接続
され、ダイオードＤ１を介して警報ブザ−Ｂ２が接続さ
れてなる。

又、固縛操作回路２８はコンテナ固縛スイッチＳＷ２の
固縛側；こツイストロック操作制御弁２２の固縛ソレノ
イドＳＯＬｇが、解除側に前部、中部、後部のダンプ検
出用リミットスイッチＬＳ５Ａ〜ＬＳ５Ｃを直列に介し
て解放ソレノイド５ＯＬｈがそれぞれ接続されてなる。

更に、加用開閉操作回路２９は加用開閉スイッチＳＷ３
の開放鮭に加用開閉操作制耐弁２３の開動ソレノイド５
ＱＬｉが、閉塞側に閉動ソレノイド５ＱＬｊがそれぞれ
接続されてなり、又、各コンテナロック検出用リミット
スイッチＬＳ３Ａ−Ｌ８３Ｃにコンテナ固縛表示ランプ
ＰＬ４〜Ｐ Ｌ ６が接続されてなる。

一方、ダンプ操作回路３０は、上記各コンテナロック検
出用リミットスイッチＬＳ３Ａ−ＬＳ３Ｃから前部、中
部および後部のダンプスイッチＳＷ４〜ＳＷ６を介し、
それぞれの−上昇側に各ダンプ操作制御弁１９，２０．
２１の上昇ソレノイド５ＯＬａ、５ＯＬｃ、５（Ｌｅが
、降下側に降下ソレノイド５ＯＬｂ、５ＯＬｄ、５ＱＬ
ｆがそれぞれ接続されてなり、上記各ダンプスイッチＳ
Ｗ４〜ＳＷ６は一つのダンプスイッチが上昇側又は降下
側に操作された際には他のダンプスイッチが操作不能と
なるよう構成されている。

前記ダンプ操作回路３０と加用開閉操作回路２９とは、
ダンプスイッチＳＷ４〜ＳＷ６の上昇側操作時に各ダン
プ操作制御弁１９，２０，２１の上昇ソレノイド５ＯＬ
ａ、５ＯＬｃ、５ＯＬｅと加用開閉操作制御弁２３の開
動ソレノイド５ＱＬｉとが並列に接続されるようにダイ
オードＤ２を介して連結されている。

次に、作動操作を説明すれは、まず油王回路のポンプ１
８を貨物自動前のエンジンにより動力取出装置を操作し
て１駆動せしめ、この操作に応じて主スィッチＳＷ１が
閉じ制御装置２６もＯＮとなる。

エンテナ２をダンプフレーム３上に搭載する場合には、
加用開閉スイッチＳＷ３を操作してロックアーム１４を
外方へ移動させるとともに、コンテナ固縛スイッチＳＷ
２を操作してツイストロック１１を開動させた後、コン
テナ２をフォークリフ１へ等によりダンプフレーム３上
に乗せる。

その際、コンテナ積卸回路２７のリミットスイッチＬＳ
Ｉ、ＬＳ２およびＬＳ４がＯＮとなって該当する表示ラ
ンプＰＬＩ〜ＰＬ３が点灯し、ブザーＢＺが鳴る。

しかる後、コンテナ固縛スイッチＳＷ２を操作してツイ
ストロック１１によりコンテナ２を固縛すると、コンテ
ナアンロック検出用リミットスイッチＬ Ｓ ４がＯＦ
Ｆとなってコンテナ解除表示ランプＰＬＩ〜ＰＬ３およ
びブザーＢＺが消えると同時に、コンテナ鋸ンク検出用
すミットスイッチＬＳ３がＯＮとなってコンテナ固縛表
示ランプＰＬ４〜ＰＬ６が点灯するとともに、ダンプス
イッチＳＷ４〜ＳＷ６が操作可能となる。

絖いて、加用開閉スイッチＳＷ３を操作してコンテナ２
の加用８を固縛する。

コンテナ２をダンプして収容物を排出する場合ζこは、
加用開閉スイッチＳＷ３を操作して加用８の固縛を開放
し、いずれかのダンプスイッチＳＷ４〜ＳＷ６を操作し
てダンプフレーム３を」−昇させて排出した後、イエせ
しめる。

上記ダンプ操作において、加用開閉機構１０により加用
８を固縛したまま、即ち、加用開閉スイッチＳＷ３を開
操作しないでいずれかのダンプスイッチＳＷ４〜ＳＷ６
を操作した場合には、ダンプ操作回路３０の上昇ソレノ
イド５ＯＬａ、５ＯＬｃ。

５ＯＬｅと加用開閉操作回路２９の開動゛ソレノイド５
ＱＬｉとがダイオードＤ２を介して並列に接続されてい
ることにより、上を己ダンブスイ゛ンチＳＷ４〜ＳＷ６
の上昇操作に応じて加用開閉機構１０が自動的に作動し
て加用８を開放する。

次に、コンテナ２をダンプフレーム３から降す場合（こ
は、コンテナ固縛スイッチＳＷ２を操作してツイストロ
ック１１によるコンテナ２の固縛を解除すると同時に、
加用開閉スイッチＳＷ３を操作してロックアーム１４を
外方へ移動させた後、フォークリフト等によりコンテナ
２を降す。

その他、上記作動操作における安全機能としては、コン
テナ固縛スイッチＳＷ２の解除側にダンプ検出用リミッ
トスイッチＬＳ５Ａ−Ｌ８５Ｃを直列に介装しているこ
とにより、いずれかのコンテナ２をダンプしている際に
はコンテナ固縛スイッチＳＷ２によるツイストロック１
１のコンテナ固縛の解放が行えないようになっている。

又、コンテナロック検出用リミットスイッチＬＳ３を介
してダンプスイッチＳＷ４〜ＳＷ６を接続していること
により、ツイストロック１１にてコンテナ２を固縛して
いない際にはダンプスイッチＳＷ４〜ＳＷ６によるダン
プ操作が行えないようになっている。

更に、上記各ダンプスイッチＳＷ４〜ＳＷ６を相互に連
係して接続していることにより、一つのコンテナ２をダ
ンプ（上昇、降下）している際には他のコンテナ２をダ
ンプすることができないようになっており、貨物自動車
の転倒を防止する。

尚、上記実施例における制御装置２６では、ダンプ操作
回路３０と加用開閉操作回路２９とを連結する際に、加
用開閉スイッチＳＷ３の操作時に上昇ソレノイド５ＯＬ
ａ、５ＯＬｃ、５ＯＬｅが作動しないようにダイオード
Ｄ２を介装しているが、このダイオードＤ２の代りにリ
レーを使用しブこり、加用開閉スイッチＳＷ３に連動す
る接点を介装して、同様の作用をもたせるようにしても
よい。

従って、以上のような本発明装置によれは、コンテナを
ダンプ可能に載置するダンプフレームとコンテナの固縛
機構と加用開閉機構と制御装置とを備えた貨物自動車に
おいて、制御装置のダンプ操作回路と固縛操作回路とを
連係したことにより、コンテナのダンプ動作と固縛開放
動作と同時に行なったり１つのコンテナのダンプ時に他
のコンテナがダンプしたりするという誤操作が防止され
、しかしてコンテナの収容物を排出すべくダンプさせた
際に、コンテナが誤って落下するおそれがなＧ）。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は貨物自動車の
側面図、第２図は同背面図、第３図はダンプフレームの
構造を示す要部斜視図、第４図は柚子回路図、第５図は
電気回路図である。 １・・・・・・車体、２・・・・・・コンテナ、３・・
・・・・ダンプフレーム、４・・・・・・サブフレーム
、５・・・・・・ダンプシリンダ、８・・・・・・加用
、９・・・・・・固縛機構、１０・・・・・・加用開閉
機構、１１・・・・・・ツイストロック、１３・・・・
・・ツイストロックシリンダ、１４・・・・・弓ツクア
ーム、１６・・・・・・加用開閉シリンダ、１９，２０
，２１・・・・・・ダンプ操作制御弁、２２・・・・・
・ツイストロック操作制御弁、２３・・・・・・加用開
閉操作制御弁、２６・・・・・・制用］装置、２７・・
・・・・コンテナ積卸回路、２８・・・・・・固縛操作
回路、２９・・・・・・加用開閉操作回路、３０・・・
・・・ダンプ操作回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 車体上に設けられコンテナをダンプ可能に載置する
   ２つ以上のダンプフレームと、該ダンプフレームに設け
   られたコンテナの固縛機構及びコンテナの煽戸開閉機構
   と、上記ダンプフレーム、固縛機構及び煽戸開閉機構を
   操作する制御装置とを備えた貨物自動車において、前記
   制御装置のダンプ操作回路と固縛操作回路とを検出用ス
   イッチを介して連係するとともにダンプ操作回路に複数
   のダンプスイッチを設け、コンテナのダンプ時にはコン
   テナの固縛解放動作不能、固縛解放時にはダンプ動作不
   能、１つのコンテナのダンプ時には他のコンテナがダン
   プ動作不能となるようにしたことを特徴とする貨物自動
   車における誤操作防止装置。