JPS6220052B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はコンテナをシヤシフレーム上より地上
へ、地上よりシヤシフレーム上へそれぞれ安全に
して積卸し、さらにシヤシフレーム上でコンテナ
を後方傾動させることができるようにしたコンテ
ナ積卸し車輌のコントロール装置に関するもので
ある。

一般にコンテナをシヤシフレーム上より地上
へ、地上よりシヤシフレーム上にそれぞれ積卸し
する一方、ダンプフレームに設けた係合アームを
コンテナに係合させてダンプフレームを後方傾動
させることによりコンテナをシヤシフレーム上で
後方傾動させることができるようにしたコンテナ
積卸し車輌においては、地上のコンテナをシヤシ
フレーム上へ積み込みするときに、誤つて係合ア
ームをコンテナに係合させる位置、すなわちダン
プフレーム上面より係合アームを大きく突出させ
た位置に操作しておくと、第６図に示すようにコ
ンテナの下面が係合アーム上に乗り上げて、係合
アーム又はコンテナの一部を破損させることにな
る。

本発明は前記問題点を解決したもので、以下実
施例を図面について説明する。

第１図及び第２図において、１はシヤシフレー
ム、２はシヤシフレーム１上に固定したサブフレ
ーム、３はサブフレーム２の後端部に軸支４し、
後方傾動できるダンプフレーム、５はダンプフレ
ーム３の先端部に軸支６し、前後回動できるＬ字
状の荷役用アーム、７はシヤシフレーム１上に搭
載できるコンテナ、８は荷役用アーム５とサブフ
レーム２間に設けた油圧シリンダで、この油圧シ
リンダ８の作動によりコンテナ７をシヤシフレー
ム１上より地上へ、又地上よりシヤシフレーム１
へそれぞれ積卸しを行うことができ、さらにダン
プフレーム３とコンテナ７とを後述する固縛装置
９により固縛したとき油圧シリンダ８の作動によ
りコンテナ７を後方移動させることができるよう
になつている。

前記固縛装置９は第３図及び第４図に示すよう
にコンテナ７の底面に固着した掛片１０とダンプ
フレーム３に前後揺動自在に軸支し、掛片１０に
係合する係合アーム１１とにより構成されてい
る。尚、１２は荷役用アーム５先端をコンテナ７
の前面に係止させる掛金である。

次に固縛装置９の操作装置を第３図及び第４図
について説明すると、１３は係合アーム１１を作
動させる油圧シリンダで、基部室に作動油を供給
して油圧シリンダ１３を伸長させたときには係合
アーム１１は掛片１０に係合し、又先部室に作動
油を供給して油圧シリンダ１３を縮小させたとき
には、係合アーム１１は掛片１０より外れるよう
になつている。

１４は油圧ポンプ１５からの作動油を前記油圧
シリンダ８の基部室及び先部室へ選択的に供給制
御する第１切換弁で、この第１切換弁１４は左右
一対のソレノイド１６，１７により切換作動され
る。１８は油圧ポンプ１５からの作動油を前記油
圧シリンダ１３の基部室及び先部室へ選択的に供
給制御する第２切換弁で、この第２切換弁１８は
左右一対のソレノイド１９，２０により切換作動
される。

次に前記第１切換弁１４のソレノイド１６，１
７及び前記第２切換弁１８のソレノイド１９，２
０への通電制御を行う電気系統を第５図について
説明すると、２１は第１リミツトスイツチ２２を
介装した第１回路２３と第２リミツトスイツチ２
４及び補助スイツチ２５を介装した第２回路２６
と第３リミツトスイツチ２７を介装した第３回路
２８とで構成した並列回路を示し、前記第１リミ
ツトスイツチ２２はサブフレーム２に取付けら
れ、ダンプフレーム３の傾動に関連して切換えら
れるとともにダンプフレーム３が上昇すれば接と
なり、又ダンプフレーム３がサブフレーム２上面
に定着すれば断となる。又前記第２リミツトスイ
ツチ２４及び第３リミツトスイツチ２７はダンプ
フレーム３に取付けられて、係合アーム１１の揺
動作動に関連して切換わり、係合アーム１１がコ
ンテナ７の掛金１０に係合する位置に作動したと
き第２リミツトスイツチ２４は接となり、第３リ
ミツトスイツチ２７は断となる。又係合アーム１
１と掛金１０との係合が外れる位置に係合アーム
１１を作動させたときには第２リミツトスイツチ
２４は断となり、第３リミツトスイツチ２７は接
となる。

２９は第１操作スイツチ３８を介装した第４回
路を示し、この第４回路２９は前記並列回路２１
に対して直列状に接続している。

３０，３１は第１切換弁１４のソレノイド１
６，１７に接続する回路を示し、この回路３０，
３１の端部には第１操作スイツチ３８の切換接点
３２，３３が設けられている。前記第１操作スイ
ツチ３８は前記補助スイツチ２５と連動し、第１
操作スイツチ３８がソレノイド１７側の接点３３
に接続しているときに補助スイツチ２５は接とな
り又第１操作スイツチ３８がソレノイド１６側の
接点３２に接続したときに補助スイツチ２５断と
なる。

尚、３４はダンプフレーム３の傾動作動に関連
して切換わる第４リミツトスイツチ、３５は第２
切換弁１８の各ソレノイド１９，２０に接続する
回路に設けた接点３６，３７に切換接続する第２
操作スイツチである。

本発明は以上の構成で、シヤシフレーム１上の
コンテナ７を地上へ、地上のコンテナ７をシヤシ
フレーム１上へ積卸しする第１図の操作について
説明すると、ダンプフレーム３がサブフレーム２
上面にある場合には、第１リミツトスイツチ２２
は断に、第４リミツトスイツチ３４は接にそれぞ
れ切換えられているため、第２操作スイツチ３５
を接点３６，３７にそれぞれ接続させると、第２
切換弁１８のソレノイド１９，２０にそれぞれ通
電されるとともに第２切換弁１８は左右方向に切
換えられることになる。

今第２切換弁１８を左位置に切換えると、油圧
ポンプ１５からの作動油は油圧シリンダ１３の先
部室内に流入して油圧シリンダ１３を縮小させる
ことになり、これによりコンテナ７の掛片１０に
係合していた係合アーム１１を第３図の２点鎖線
で示す位置に外すことになる。このとき第３リミ
ツトスイツチ２７は係合アーム１１により接に切
換えられ、第２リミツトスイツチ２４は断とな
る。

次に第１操作スイツチ３８を接点３２，３３に
それぞれ接続させると、第１切換弁１４の各ソレ
ノイド１６，１７には第３回路２８及び第４回路
２９を通つて通電され、これにより第１切換弁１
４は左右方向に切換えられる。

今第１切換弁１４を右位置に切換えると、油圧
ポンプ１５からの作動油は油圧シリンダ８の基部
室内に流入して油圧シリンダ８を伸長させるた
め、これによりシヤシフレーム１上のコンテナ７
を地上へ卸すことができる。

又第１切換弁１４を左位置に切換えると、前記
とは逆に地上のコンテナ７をシヤシフレーム１上
に積込むことができる。

次に第２図に示すようにコンテナ７をシヤシフ
レーム１上でダンプさせる操作について説明する
と、先ず第２操作スイツチ３５を接点３７に接続
して第２切換弁１８のソレノイド２０に通電さ
せ、第２切換弁１８を右位置に切換える。これに
より油圧シリンダ１３は伸長して係合アーム１１
をコンテナ７の掛片１０に係合させ、コンテナ７
とダンプフレーム３とを固縛する。このとき第２
リミツトスイツチ２４は係合アーム１１により接
に切換えられ、第３リミツトスイツチ２７は断と
なる。その後、第１操作スイツチ３８を接点３３
に接続させると、補助スイツチ２５は第１操作ス
イツチ３８と連動して接に切換わるため、第１切
換弁１４のソレノイド１７には第２回路２６及び
第４回路２９を通つて通電され、これにより第１
切換弁１４は右位置に切換えられる。

第１切換弁１４が右位置に切換えられると、油
圧シリンダ８は伸長するため、荷役用アーム５及
びダンプアーム３は後方回動するとともにコンテ
ナ７も後方に傾動し、コンテナ７内のものをダン
プ排出させることができる。

ダンプフレーム３が後方傾動したとき、第４リ
ミツトスイツチ３４は断となり、第１リミツトス
イツチ２２は接となるため、前記状態では誤つて
第２操作スイツチ３５を操作してもソレノイド１
９，２０への通電は無く、第２切換弁１４は切換
されないため、係合アーム１１と掛金１０との係
合が外れることは無く安全となる。

次に第１操作スイツチ３８を接点３２に接続さ
せると、第１切換弁１８のソレノイド１６には第
１回路２３及び第４回路２９を通つて通電され、
これにより第１切換弁１４は左位置に切換えら
れ、前記とは逆にコンテナ７をシヤシフレーム１
上に降下させることができる。このとき、第１リ
ミツトスイツチ２２は断となり、第４リミツトス
イツチ３４は接となる。

ところで、前記コンテナ７の積卸し操作時、す
なわち地上のコンテナ７をシヤシフレーム１上へ
積込むときに、誤つて係合アーム１１を第３図の
実線で示すコンテナ７との係合位置に作動させる
と、このとき第２リミツトスイツチ２４は接に、
第３リミツトスイツチ２７は断となるため、これ
により第１操作スイツチ３８を接点３２に接続さ
せ、荷役用アーム５を前方回動させようとしても
第２回路２６中の補助スイツチ２５は第１操作ス
イツチ３８と連動して断に切換わるため、第１切
換弁１４のソレノイド１６にはどの回路をもつて
しても通電されることがないため、係合アーム１
１が第３図の実線位置にあるときには荷役用アー
ム５を前方回動させてコンテナ７をシヤシフレー
ム１上に積込むことは不可能となり、第６図に示
すようにサブフレームより大きく上方に突出した
係合アーム１１の上にコンテナ７を乗り上げて、
係合アーム１１又はコンテナ７の一部を破損させ
る誤操作は皆無となる。

尚、前記実施例で、係合アーム１１を前後揺動
させることにより、この係合アーム１１をコンテ
ナ７に係合させているが、コンテナの両側部に対
応して左右方向にスライドする係合アームを設
け、この係合アームでもつてコンテナに係合させ
るようにしてもよい。

本発明は以上の如く、係合アームをコンテナに
係合させる位置へ作動させた状態では、地上のコ
ンテナをシヤシフレーム上への積み込みを行うこ
とができないようにしたため、係合アーム上にコ
ンテナを乗り上げて係合アーム又はコンテナの一
部を破損させることは皆無となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はコンテナを積卸しする状態を示すコン
テナ荷役車輌の全体側面図、第２図はシヤシフレ
ーム上でコンテナをダンプさせる状態を示すコン
テナ荷役車輌の全体側面図、第３図はコンテナ固
縛装置を示す部分断面図、第４図はコンテナ積卸
し車輌の油圧作動図、第５図は電気系統図、第６
図は従来のコンテナ積卸車輌を示す側面図で、誤
操作を行つた状態を示す。 １はシヤシフレーム、３はダンプフレーム、５
は荷役用アーム、７はコンテナ、１１は係合アー
ム、１４は切換弁、１６，１７はソレノイド、２
１は並列回路、２２は第１リミツトスイツチ、２
３は第１回路、２４は第２リミツトスイツチ、２
５は補助スイツチ、２６は第２回路、２７は第３
リミツトスイツチ、２８は第３回路、２９は第４
回路、３８は操作スイツチ、３２，３３は接点。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ シヤシフレームの後端部に後方傾動可能なダ
   ンプフレームを軸支し、ダンプフレームの先端に
   荷役用アームを前後回動できるように軸支し、さ
   らにダンプフレームにコンテナと係脱する係合ア
   ームを設けて、係合アームとコンテナとの係合を
   解除した状態では荷役用アームの回動によりコン
   テナの積卸しができ、又係合アームをコンテナに
   係合させた状態ではコンテナをシヤシフレーム上
   で後方傾動させることができるようにしたコンテ
   ナ積卸し車輌において、前記ダンプフレームの傾
   動に関連して切換わる第１リミツトスイツチを介
   装した第１回路と、前記係合アームの作動に関連
   に切換えられるとともに係合アームがコンテナに
   係合したときに接となる第２リミツトスイツチを
   介装した第２回路と、係合アームの作動に関連し
   て切換えられるとともに係合アームとコンテナと
   の係合が外れたときにに接となる第３リミツトス
   イツチを介装した第３回路とで並列回路を構成
   し、前記荷役用アームを作動制御する切換弁の一
   対のソレノイドに接続するそれぞれの回路の接点
   に切換え接続する操作スイツチを介装した第４回
   路を前記並列回路に直列状に接続し、さらに前記
   第２回路中に前記操作スイツチと連動して切換わ
   る補助スイツチを設けるとともに荷役用アームを
   後方回動させる側の接点にスイツチを切換えたと
   きに補助スイツチは接となり、又荷役用アームを
   前方回動させる側の接点に操作スイツチを切換え
   たときに補助スイツチは断となるようにしたコン
   テナ積卸し車輌のコントロール装置。