JPH06183477A - パレット - Google Patents

パレット

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JPH06183477A
JPH06183477A JP31875192A JP31875192A JPH06183477A JP H06183477 A JPH06183477 A JP H06183477A JP 31875192 A JP31875192 A JP 31875192A JP 31875192 A JP31875192 A JP 31875192A JP H06183477 A JPH06183477 A JP H06183477A
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OKAMURA KANAMONO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容易に寸法調節可能で、梱包の作業性を向上
させるとともに保管時の設置スペースの減少を図る。 【構成】 パネル材を固定するパネル受けフレーム2
と、該フレーム2の前面を覆う前枠1と、前記パネル受
けフレームを搭載する台車3とからなり、前記パネル受
けフレームは左右両側に伸縮自在な袖枠7を有し、該袖
枠は左右対称に同時に伸縮動作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築用ガラス板やプラ
スチック板等を梱包して運搬するためのパネル材搬送用
パレットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】窓ガラスや壁パネルを構成するガラス板
は工場で製造された後、複数枚まとめて梱包されパレッ
トに積まれて建築現場に搬送される。このようなガラス
板を梱包して搬送するための従来のパレットは、異なる
寸法のガラス板を梱包するために複数の大きさの異なる
パレットを予め準備し、ガラス板の寸法に応じてパレッ
トを選択してガラス板の梱包搬送作業を行っていた。こ
のようなパレットは、ガラス板を受けて固定保持するパ
ネル材受けフレームと、ガラス板が固定されたパネル材
受けフレームの前面側を覆う前枠と、現場等で運搬を容
易に行うための台車等により構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
パレットは各パレットごとに大きさが固定されていたた
め、ガラス板寸法が異なった場合にこれに完全に対応す
ることができなかった。このため、パレットの寸法がガ
ラス板に対し常に最適となるとは限らず梱包の信頼性を
低下させる場合があった。また複数の異なるパレットを
準備するため広い保管スペースを必要とするという問題
もあった。
【0004】また従来のパレットは、ガラス板を固定後
にその前側を覆う前枠フレームが別体として構成されこ
れを梱包時に手作業で組立固定しなければならず、作業
が面倒で時間と手間を要するものであった。さらに台車
の取付けも面倒なものであった。
【0005】本発明は上記従来技術の欠点に鑑みなされ
たものであって、各種寸法のパネル材に対し容易に最適
寸法に調節して適用可能であってパネル材の適用範囲の
幅を広げ、また梱包作業の手間を減少させ容易に確実に
梱包組立を行い作業性を向上させるとともに保管時の設
置スペースの減少を図ったパネル材搬送用パレットの提
供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係るパレットでは、パネル材を受けて固定
保持するパネル受けフレームと、該パネル受けフレーム
の前面を覆う前枠と、前記パネル受けフレームを搭載す
る台車とからなるパネル材搬送用パレットにおいて、前
記パネル受けフレームは左右両側に伸縮自在な袖枠を有
し、該袖枠同士は左右対称に同時に伸縮動作するように
相互に連結されている。
【0007】好ましい実施例においては、前記パネル受
けフレーム上縁の枠材を上下に伸縮自在に構成してい
る。別の好ましい実施例においては、前記前枠は、前記
パネル受けフレームに対し回転可能に装着され、所定位
置に装着されたときに重力作用によりあるいは弾発的に
固定保持するための自動ロック手段を有している。
【0008】さらに別の好ましい実施例においては、前
記パネル受けフレームと台車とを連結するための連結手
段を具備し、該連結手段は連結可能状態と連結不可状態
の自動表示手段を備えている。さらに別の好ましい実施
例においては、複数台の前記台車を積み重ねて保管する
ために、各台車はその上側に積載された台車の車輪を受
けて保持するための車輪受け部を各車輪位置に対応して
有し、各車輪受け部には2つの隣接した車輪落とし穴が
形成されている。
【0009】
【作用】パネル受けフレームの左右袖枠がその一方を広
げることにより自動的に他方が対称的に広がり、パネル
材の大きさに合せられる。
【0010】パネル受けフレームの上縁の枠材を伸して
パネル材の大きさに合せることができる。前枠はパネル
受けフレームに一体的に枢着され、所定位置でロック手
段により自動的にロックされる。
【0011】回転操作されるフック等からなる連結手段
によりパネル受けフレームと台車が連結固定され、フッ
クの回転位置に応じて連結可能状態および連結不可状態
のいづれかが表示される。
【0012】保管時に台車を積み重ねた場合、上の台車
の1つの車輪に対し2つの隣接した車輪落とし穴が設け
られ、複数の台車の車輪を上下方向に交互に位置をずら
せて積み上げることにより、安定した積み上げ状態が得
られる。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の実施例に係るガラス板搬送
用パレットの全体構成図である。(A)は正面図、
(B)は側面図である。このパレットは基本的に、前枠
1と、図示しないガラス板を受けるパネル受けフレーム
2と、台車3とにより構成される。前枠1は(B)に示
すように、ヒンジ4を介してパネル受けフレーム2の前
面側に枢着される。この前枠1を回転させ所定位置に達
するとロック手段5により後述のように重力作用により
前枠は自動的にロックされる。
【0014】パネル受けフレーム2と台車3は、後述の
ように、フック等からなる連結手段6により連結され
る。
【0015】パネル受けフレーム2の左右の側縁には伸
縮自在な袖枠7が備る。この袖枠7は後述のように、左
右方向に対称的に伸縮動作する。また、パネル受けフレ
ーム2の上縁を構成する上枠8は伸縮自在であり、上に
伸すことができる。
【0016】図2は、本発明に係るパレットを構成する
パネル受けフレーム2の一例を背面側から見た詳細斜視
図である。背面側のフレームは複数(この例では3本)
の支柱9と複数の横フレーム10と固定上フレーム11
とにより構成される。固定上フレーム11には、ロープ
での吊り上げ用のスタッドボルト12が装着される。ま
た、この固定上フレーム11には前述の前枠1(図1)
のロック手段5を構成するピンロッド13およびこれに
連続する操作棒14が取付けられる。ピンロッド13は
矢印Cのように上下動作可能であって、前枠1(図1)
を後述のように、自動的にロックする。
【0017】各支柱9にはガイドフレーム15が固定さ
れ、各ガイドフレーム15内に差し枠16が上下に摺動
可能に装着される。各差し枠16は、後述のように、横
棒17により連結される。この差し枠16は横棒17の
操作により上下に移動可能であり、可動上フレーム8を
矢印Bのように伸縮動作させる。
【0018】パネル受けフレーム2の前面側は、複数
(この例では3本)の傾斜フレーム18が設けられる。
各傾斜フレーム18の前面にはクッション材19が貼付
されガラス板(図示しない)を保護する。ガラス板はこ
の傾斜フレーム18に対し立てかけられて紐材あるいは
ラップ材等により固定保持される。傾斜フレーム18の
背面には上下の横方向のガイド枠20が固定され、また
中間部にはラックガイド23が固定される。
【0019】パネル受けフレーム2の左右両側には、袖
枠7が矢印Aのように伸縮自在に装着される。各袖枠7
の前面にもクッション材19が貼付される。各袖枠7に
は、前記横方向ガイド枠20内をスライドする上下の摺
動フレーム21が固定される。これらの摺動フレーム2
1は、左右の袖枠7において、例えば図の左側の袖枠7
では右側の袖枠7に対し、両方とも外側に(左の上側フ
レームは右の上側フレームの上側にかつ左の下側フレー
ムは右の下側フレームの下側に)配置される。このよう
な配置により、各袖枠7にかかる荷重が上下の摺動フレ
ーム21を介してガイドフレーム20側に適正に分散さ
れる。
【0020】各袖枠7の中間部にはラック22が固定さ
れる。各ラック22は、後述のように、ラックガイド2
3内に設けたピニオン(図示しない)に噛み合い、ラッ
クガイド23内を相互に逆向きに移動する。各ラック2
2については、図の左側の袖枠7のラックを右側の袖枠
7のラックの上側に配置することが重量バランス上好ま
しい。
【0021】パネル受けフレーム2の両外側には当て板
65が固定され、また、後述の台車との連結用ロッド6
6が固定される。67はロープでの吊り下げ用係合片で
ある。
【0022】図3は、上記袖枠7の伸縮移動機構の一例
の構成図である。ラックガイド23内には前記左右の袖
枠7とそれぞれ結合されたラック22が装着される。各
ラック22の内面側には所定間隔のラック穴24が形成
されている。ラックガイド23の横方向中央部の上下ラ
ック22の間には支持枠25が設けられる。この支持枠
25の穴27にピニオン26が装着される。
【0023】支持枠25にはロック溝28が形成され
る。ロック溝25はロック穴29およびロック解除穴3
0を有する。このロック溝28にはロックレバー31の
作用端部32、33が挿入される。ロックレバー31を
図の左側に移動させ右側の作用端部33をロック穴29
に嵌入させると、左側の作用端部32がピニオン26の
歯の間に進入してピニオン26の回転動作を不可として
ピニオン26をロック状態に保持する。
【0024】一方、ロックレバー31を右側に移動させ
て右側の作用端部をロック解除穴30に嵌入させると、
左側の作用端部32がピニオン26から外れ、ピニオン
26を動作可能状態とする。
【0025】このようなロックレバー31はカバー34
で覆われる。カバー34には、ピニオン26の軸を支承
する穴35およびロックレバーの取手部を露出させるた
めの穴36が形成される。
【0026】図4は、上記ラックピニオン機構の作用説
明図である。例えば図2の左側の袖枠7を作業者が手で
動かし、上側のラック22を矢印Dのように移動させる
と、このラック22のラック穴24に噛み合うピニオン
26が矢印Eのように回転する。これにより、このピニ
オン26に噛み合う下側のラック22が矢印Fのように
上側のラックとは反対方向に移動する。このような構成
により、左右の袖枠7の一方を移動させることにより、
他方の袖枠を対称的に同じ距離だけ逆向きに移動させる
ことができる。
【0027】図5は、ラックピニオン機構の別の構成例
を示す。この例では上記図3のラックピニオン機構の構
成からピニオンのロック機構を省略している。即ち、ラ
ックガイド23にカバー34がネジ止め固定され、この
カバー34にはピニオン26のみが回転可能に支承され
ている。上下の各ラック22の内面側には、所定間隔で
ピニオン26の歯が係入するラック穴82が形成され、
各ラック穴82の周囲はラック材の補強のために絞り加
工部81が形成される。このようにロック機構を省略す
ることにより、構成の簡素化および操作の迅速、容易化
が図られる。その他の構成および作用効果については、
上記説明の図3および図4の構成の場合と同様である。
【0028】図6は、ガラス材を受ける傾斜フレーム1
8の上端部の構成例を示し、(A)は斜視図、(B)は
断面図である。図示したように、各傾斜フレーム18の
頂部にはロープでの荷固め用のロッド37が溶接等によ
り固定される。
【0029】図7は、可動上フレーム8(図1、図2)
の位置調整機構の一例の詳細を示し、(A)は正面図、
(B)は側面図である。横棒17には連結片38が固定
される。この連結片38はヒンジ部41を介して差し枠
16に対しボルト39により固定される。従って、横棒
17は各差し枠16とともに、矢印Gのように移動可能
でかつ各差し枠16に対しヒンジ部41を中心に回転可
能に装着されている。支柱9には、横棒17を受けるブ
ラケット片40が適当な段数(例えば図2では3段)に
設けられる。
【0030】各差し枠16の上端部に固定された可動上
フレーム8の位置を変更する場合には、まず横棒17を
矢印Hのように持上げ、矢印Iのように、ヒンジ部41
を中心に回転させてブラケット片40から外す。この状
態で横棒17を適当な高さのブラケット片40の位置ま
で移動させ、矢印Jのようにブラケット片40の内側方
向に向けて回転させ、ブラケット片40内に収容する。
このような構成により、ガラス板の高さに合せて可動上
フレーム8の位置を変更することが可能になる。
【0031】図8は、可動上フレーム8(図1、図2)
の位置調整機構の別の例の詳細を示し、(A)は正面
図、(B)は側面図である。この例では、差し枠16の
下端部にU字形金具83がボルト85により固定され、
このU字形金具83内に横棒17が、矢印Rのように、
前後方向に移動可能に挿入されている。84は抜け止め
防止用のフランジである。
【0032】このような構成の差し枠16の上下方向の
位置を変更する場合には、まず横棒17を持上げてブラ
ケット片40(図7)の上まで引上げる。ここで横棒1
7をU字形金具83内で前方に押出しブラケット片40
から外側に外す。続いてこの横棒17を持って差し枠1
6を上または下に移動させる。所望の高さ位置のブラケ
ット片40に達したら横棒17をU字形金具83内で手
前に引き寄せこれをブラケット片40内に収容する。図
7の構成に代えてこのような図8の構成によっても、ガ
ラス板の高さに合せて可動上フレーム8の位置を変更す
ることが可能になる。
【0033】図9は、前枠1の構成例の斜視図である。
この前枠1は縦枠42と横枠43と腕枠44とにより構
成される。両方の腕枠44の端部下側には後述のロック
部材が嵌入するロック穴45が設けられる。この前枠1
は縦枠42の下端部に設けた軸46を中心に矢印Kのよ
うに回転可能に前述のパネル受けフレーム2(図1、図
2)に対し枢着される。従って、前枠1の上部は矢印L
のように大きく回転揺動動作して腕枠44を前後方向に
移動させる。
【0034】図10および図11は、この前枠1のロッ
ク機構の一例の構成および作用の説明図である。図10
は側面方向から見た断面図、図11は正面方向から見た
断面図である。操作棒14の先端が固定上フレーム11
(図2参照)の穴48を貫通して突出しピンロッド13
を形成する。この操作棒14は、ヒンジ49を介して固
定上フレーム11に対し矢印Qのように回転可能に取付
けられる。この操作棒14の回転動作に伴いピンロッド
13が矢印Pのように上下動作する。
【0035】前枠1が固定上フレーム11から外れた状
態では、操作棒14はその自重により、ヒンジ49の廻
りに図11で時計方向に回転しピンロッド13が固定上
フレーム11から突出する。即ち、ピンロッド13は操
作棒14の自重により常に上向きに付勢されている。こ
の状態で前枠1を図9の矢印Lのように回転させて、腕
枠44を矢印M(図10)のように前方に回動させる
と、その先端部がピンロッド13の頂部に当接し、腕枠
44の進行に伴ってこのピンロッド13を矢印Nのよう
に押し下げる。さらに腕枠44が前方に進行すると、腕
枠44のロック穴45の位置にピンロッド13が達し、
このロック穴45内にピンロッド13が嵌入する。この
状態で前枠1がロックされる。
【0036】ロックを解除する場合には、操作棒14を
上に持上げることにより、ピンロッド13を引っ込め
る。これにより、腕枠44のロック穴45からピンロッ
ド13が外れ、前枠1が再び矢印L(図9)のように回
転可能になる。
【0037】このようなロック機構を設けることによ
り、前枠1を回動させるだけで腕枠44が固定上フレー
ム11上の所定位置に達すると前枠1が重力作用により
自動的にロックされる。
【0038】図12は、前枠1のロック機構の別の例の
構成を示す。この例では、固定上フレーム11の左右両
側に設けた上記各ロック機構の操作棒14同士を、連結
リング80により相互に自由に運動可能に連結してい
る。このような構成により、操作棒14の1回の持上げ
動作により、左右のロック機構を同時に解除することが
でき操作性の向上が図られる。その他の構成および作用
効果は前述の図10および図11の構成例と同様であ
る。
【0039】図13および図14は、本発明に係るパレ
ットの台車の構成例を示す上面図および側面図である。
台車3は、複数本の長手方向フレーム50と、横断フレ
ーム51と、両側のサイドテーブル52および各サイド
テーブル52の下側にそれぞれ2つづつ取付けた自在車
輪63とにより構成される。両外側の長手方向フレーム
50の端部には、自在車輪63を固定するための止め具
53が収容保管される。この止め具53は、実質上コ字
形であり(図13はコ字形の背面部から見た図であ
る。)、台車3を停止しておく場合には、これを取り出
して各自在車輪63の下側を挟んで挿入し自在車輪63
を固定保持する。
【0040】各サイドテーブル52の上面には、自在車
輪63の位置に対応して2箇所に車輪受け部54が設け
られる。各車輪受け部54の中心位置を台車3の長手方
向中心Xから距離sの位置に設けるとすれば、2つの車
輪63の中心はこの距離sの位置からそれぞれ同じ方向
に距離tだけずれた位置に設けられる(図14)。この
ような車輪受け部54の各々にはそれぞれその中心を挟
んで両側に2つの車輪落とし穴55が隣接して形成され
る。
【0041】このような構成の車輪受け部54は、空の
台車を積み上げて保管可能とするためのものである。即
ち、不使用時に複数の空の台車を積み上げる場合、上の
台車の自在車輪63が下の台車の車輪受け部54に収容
されるように各台車上に別の台車を搭載していく。この
場合、2段目の台車の4つの自在車輪をそれぞれ例えば
図13の右側の車輪落とし穴55内に挿入保持したら、
3段目の台車の自在車輪は左側の車輪落とし穴55内に
挿入保持し、4段目は再び右側、5段目は左側と交互に
反対側の車輪落とし穴55を使用して台車3を積み上げ
ていく。このような方式により、積み上げた台車が一方
向に傾くことなく、安定した垂直状態を保って積み上げ
られる。
【0042】56はガラス板等を保護するためのクッシ
ョン材であり、57は後述のように台車3とパネル受け
フレーム2(図1)との連結可能状態または連結不可状
態を示す表示窓である。
【0043】台車3の中心軸Xに沿って連結棒58が装
着される。この連結棒58の端部の構成を図15に示
す。なお左右両端部の構成は全く同様であるため、図は
一方の端部のみを示す。連結棒58端部のサイドテーブ
ル52(図13)の内側の位置にはフック59が形成さ
れる。またサイドテーブル52の内部の位置にはウエイ
ト板64が固定される。さらにサイドテーブル52の外
側に近い部分には、表示窓57(図13)の位置に対応
して、標識扇板62とこの標識扇板62の外周部に設け
た円環の一部からなる標識帯60が固定される。また連
結棒58の最外側端部には操作棒61が固定される。こ
の例では操作棒61は標識帯60の内面位置に相互に固
定して設けられている。標識帯60の外側面は、その円
周方向に沿って例えば赤と青の2色に塗り分けられ、い
づれか一方の色が表示窓57に表れる。
【0044】図16は、上記構成の連結棒58の端部構
成の作用説明図である。(A)は、台車3にパネル受け
フレーム2を搭載していない状態(搭載可能状態)を示
す。この状態では、操作棒61は、可動範囲の最左端部
に位置し、ウエイト板64はサイドテーブル52の上板
68に固定したストッパ69に当接している。またフッ
ク59は連結棒58の上方位置から外れた位置に退避し
ている。この位置では表示窓57には、標識帯60の青
色部分が表れる。この表示により、作業者は、フック5
9の位置等を実際に見て確認することなくただちに、台
車が、ガラス板を梱包したパネル受けフレームを搭載で
きる状態にあることを識別することができる。また、こ
の状態では、ウエイト板64が中心より左側に位置して
いるため、振動等でウエイト板64がストッパ69から
僅かに離れた場合に重力作用により連結棒58を常に左
方向に回転させるトルクを付与し、フック59の右方向
への回転を妨げフックを退避した位置に安定して保持す
る作用を果す。
【0045】この状態で、クレーンあるいはフォークリ
フト等によりパネル受けフレームを台車上に積み降ろ
す。このとき、台車側のフック59が退避した位置にあ
るため、パネル受けフレーム側の連結用ロッド66はこ
のフック位置に隣接した位置まで下降する。この状態で
操作棒61によりフック59を右方向に回転させ連結用
ロッド66に係合させる。これにより、パネル受けフレ
ーム2が台車3に連結される。この状態では、ウエイト
64はその回転中心である連結棒58の右側にあるた
め、重力の作用によりフック59を常に右方向に回転さ
せるトルクを発生させフック59の係合状態を保持す
る。また、この状態では、表示窓57には、標識帯60
の赤色部分が表れる。この赤色表示は台車のフックとパ
ネル受けフレームの連結用ロッドとが結合された状態を
示すとともに、フック59が退避位置(A図)から回転
して立上がった位置にあることを示すものであり、従っ
て作業者は、台車にパネル受けフレームが搭載されてい
ない場合であっても、この赤色表示によりそのままの状
態では台車上にパネル受けフレームを降ろせないことを
直ちに判別できる。
【0046】フック59は、B図の連結位置(パネル受
けフレームの連結ロッド66が台車の連結棒58の真上
にある位置)よりもさらに右方向(時計廻り)に回転し
た位置まで回転可能である(C図)。このC図の位置で
は、ウエイト64はサイドテーブル52の下板70に固
定したストッパ71に当接する。このようにフック59
の回転範囲を広げることにより、パネル受けフレームの
種類の相違や積み降ろし時の位置ずれ等により、パネル
受けフレームの連結ロッドの位置が台車の連結棒の真上
の位置からずれた場合であっても、フック59はその最
奥部で連結ロッド66を保持することができ、パネル受
けフレームと台車とが確実に連結保持される。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るパネ
ル材搬送用パレットにおいては、梱包すべきパネル材を
固定保持するパネル受けフレームの左右両側に伸縮自在
な袖枠を設け、両袖枠を相互に対称的に伸縮動作するよ
うに連結しているため、各種寸法のパネル材に対し、容
易に大きさを調節して最適な状態で梱包を行うことがで
き、梱包の作業性が良好になり梱包や搬送の信頼性が向
上するとともに1台のパレットの適用範囲が広がり、従
来のように各種寸法の多数のパレットを準備しておく必
要がなくなって保管スペースの減少が図られる。また、
左右両袖枠を縮めて保管することにより、最小寸法で保
管することができ保管スペースが有効に利用される。
【0048】このような1台のパレットの汎用性の増加
や保管スペース減少の効果は、パネル受けフレームの上
縁を構成する上フレームを伸縮自在構造とすることによ
りさらに高まる。
【0049】また、前枠をパネル受けフレームに対しヒ
ンジ結合してかつ自動ロック手段を設けることにより、
1つの動作で簡単に確実に梱包組立を行うことができ作
業性がさらに向上するとともに固定用ボルト等の部品点
数の減少が図られる。
【0050】また、パネル受けフレームと台車との連結
手段を設けこの連結手段と連動する作動状態の表示手段
を設けることにより、作業者は台車に対しパネル受けフ
レームを搭載可能か否かを容易に判別することができ、
荷物の積み降ろし作業が効率よく行われる。
【0051】さらに、台車の各車輪に対応して台車の上
面に2つの車輪落とし穴を隣接して設けておくことによ
り、複数の台車の自在車輪を上下方向に交互に別の位置
に積み上げ、狭いスペースに安定して複数の台車を積み
上げて収容することが可能になる。
【0052】また、パネル受けフレームの左右の連結構
造を対称的に形成し支持部を中心位置に配置する等の構
成により、フォークリフト等を用いた搬送時にいづれの
方向からでもフォークを挿入することが可能となり、作
業性がさらに向上する。また、各枠材の角部を面取り形
成すれば、ロープを用いずにラップ材あるいはシート材
を巻きつけてパネル材をパネル受けフレームに対し固定
して梱包することが可能となり、梱包作業が簡単にでき
るとともにパネル材の保護が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)(B)はそれぞれ本発明に係るパネル
搬送用パレットの全体構成を示す正面図および側面図で
ある。
【図2】 本発明に係るパレットを構成するパネル受け
フレームの構成例を示す斜視図である。
【図3】 本発明に係るパレットの左右両袖枠の伸縮機
構の構成例を示す分解斜視図である。
【図4】 図3の伸縮機構の作用説明図である。
【図5】 本発明に係るラックピニオン機構の別の例の
構成図である。
【図6】 (A)(B)はそれぞれ本発明のパネル受け
フレームの前面を構成する傾斜フレーム上部の斜視図お
よび断面図である。
【図7】 (A)(B)はそれぞれ本発明のパネル受け
フレームの上枠の位置調節機構の構成例を示す正面図お
よび側面図である。
【図8】 (A)(B)はそれぞれ本発明のパネル受け
フレームの上枠の位置調節機構の別の構成例を示す正面
図および側面図である。
【図9】 本発明に係るパレットを構成する前枠の斜視
図である。
【図10】 図9の前枠の自動ロック機構の作用を説明
するための側面に沿った断面図である。
【図11】 図9の前枠の自動ロック機構の作用を説明
するための正面に沿った断面図である。
【図12】 前枠の自動ロック機構の別の例を示す構成
図である。
【図13】 本発明に係るパレットを構成する台車の上
面図である。
【図14】 図13の台車の側面図である。
【図15】 図13の台車の連結機構部の斜視図であ
る。
【図16】 (A)(B)(C)はそれぞれ図15の連
結機構部の各別の作用状態を示す作用説明図である。
【符号の説明】
1:前枠、2:パネル受けフレーム、3:台車、4:ヒ
ンジ部、5:ロック手段、6:フック等からなる連結手
段、7:袖枠、8:可動上フレーム、11:固定上フレ
ーム、13:ピンロッド、14:操作棒、16:差し
枠、17:横棒、18:傾斜フレーム、22:ラック、
23:ラックガイド、26:ピニオン、54:車輪受け
部、55:車輪落とし穴、57:表示窓、59:フッ
ク、60:標識帯、61:操作棒、64:ウエイト、6
6:連結用ロッド。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル材を受けて固定保持するパネル受
    けフレームと、該パネル受けフレームの前面を覆う前枠
    と、前記パネル受けフレームを搭載する台車とからなる
    パネル材搬送用パレットにおいて、前記パネル受けフレ
    ームは左右両側に伸縮自在な袖枠を有し、該袖枠同士は
    左右対称に同時に伸縮動作するように相互に連結された
    ことを特徴とするパレット。
  2. 【請求項2】 前記パネル受けフレーム上縁の枠材を上
    下に伸縮自在に構成したことを特徴とする請求項1に記
    載のパレット。
  3. 【請求項3】 前記前枠は、前記パネル受けフレームに
    対し回転可能に装着され、この前枠が所定位置に装着さ
    れたときに固定保持するための自動ロック手段を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のパレット。
  4. 【請求項4】 前記パネル受けフレームと台車とを連結
    するための連結手段を具備し、該連結手段に連動して連
    結可能状態と連結不可状態を表示する表示手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載のパレット。
  5. 【請求項5】 複数台の前記台車を積み重ねて保管する
    ために、各台車はその上側に積載された台車の車輪を受
    けて保持するための車輪受け部を各車輪位置に対応して
    有し、各車輪受け部に2つの隣接した車輪落とし穴を形
    成したことを特徴とする請求項4に記載のパレット。
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