JP6873498B2 - 折り畳み式収納台車 - Google Patents
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以下、本実施形態に係る折り畳み式収納台車(以下、収納台車1という)について図面を参照して説明する。以下の図面では便宜上、矢印Frを前側、矢印Rrを後側、矢印Rを右側、矢印Lを左側として図示する。ただし、収納台車1は、走行面上を前後左右の何れの方向にも走行することができる。
図1は、組み立てられた状態の収納台車1を示す斜視図である。図2は、図1に示す左側から見た収納台車1の図(正面図)である。図3は、図1に示す後側から見た収納台車1の図(側面図)である。
図1〜図3に示すように、収納台車1は、略直方体状に形成されており、底部10、走行部20、上側フレーム部30および側板部40を備えている。本実施形態の収納台車1は、左右方向よりも前後方向が長い略矩形状に形成されている。
また、図1および図2に示すように、下側短手フレーム部12a、12bには外側の側面から連続して上側に向かって突出する下側ストッパ部材18a、18bが一体的に形成されている。下側ストッパ部材18a、18bは、収納台車1が組み立てられたときに、後述する短手側板部51a、51bの下端が下側短手フレーム部12a、12bを超えて外側まで回動するのを防止する。また、下側短手フレーム部12a、12bの外側の側面には、組み立てられた収納台車1が不用意に折り畳まれないようにロックするロック部材70を有している。ロック部材70は、短手側板部51a、51bの下部に取り付けられた受部材71との間で解除可能にロックされる。
なお、上側長手フレーム部31a、31bおよび上側短手フレーム部32a、32bは、コーナ部材33を介して結合する場合に限られず、上側長手フレーム部31a、31bおよび上側短手フレーム部32a、32bを直接、結合してもよい。
また、図1および図2に示すように、上側短手フレーム部32a、32bには外側の側板から連続して下側に向かって突出する上側ストッパ部材35a、35bが一体的に形成されている。上側ストッパ部材35a、35bは、収納台車1が組み立てられたときに、後述する短手側板部51a、51bの上側が上側短手フレーム部32a、32bを超えて外側まで回動するのを防止する。また、上側短手フレーム部32a、32bの外側の側面には、折り畳まれた収納台車1の上側フレーム部30がガタつかないように、上述したロック部材70とロックされる受部材72が取り付けられている。
図1および図5に示すように、上側短手フレーム部32bは、収納空間50側に位置する組み立て用把手部36を備えている。組み立て用把手部36は、上側短手フレーム部32bに上下方向に回動自在に取り付けられたブラケット37と、ブラケット37の先端に取り付けられた把手本体38とを有している。なお、上側短手フレーム部32aも同様に、組み立て用把手部36を備えている。
作業者は、折り畳まれた収納台車1を組み立てるときに、一方の手で上側短手フレーム部32aの組み立て用把手部36を引き上げ、他方の手で上側短手フレーム部32bの組み立て用把手部36を引き上げる。
長手側板部41a、41bは、底部10と上側長手フレーム部31a、31bとの間に配置され、収納台車1の長手方向の側面を閉塞する。
まず、長手側板部41aと長手側板部41bとの共通する構成について、長手側板部41aを参照して説明する。
長手側板部41aは、上側長手側板部42と、下側長手側板部43とを有する。上側長手側板部42および下側長手側板部43は、同一サイズの複数のプレート44が前後方向に配置して構成されている。各プレート44は、例えばアルミニウム合金製であって、円状の凹凸が一面に亘って複数形成され、剛性を向上させている。なお、各図では、複数の円状の凹凸の一部のみを図示している。
また、下側長手側板部43は、下側長手フレーム部11a、11bに対して水平軸回りに回動可能である。具体的には、下側長手側板部43の下端はヒンジ46を介して可動フレーム部101、下側長手フレーム部11b、すなわち底部10に回動可能に連結されている。ヒンジ46は、回動軸が収納空間50側に位置している。
また、上側長手側板部42および下側長手側板部43とは、水平軸回りに回動可能である。具体的には、上側長手側板部42の下端と下側長手側板部43の上端とはヒンジ47を介して回動可能に連結されている。ヒンジ47は、回動軸が収納空間50の外側に位置している。
すなわち、図2に示すように、長手側板部41aと直交する方向(左側)から長手側板部41aを見た場合に、長手側板部41aは、短手側板部51aおよび短手側板部51bに結合されている当接部材114に当接できるように、当接部材114と重なり合う位置まで前後方向に長く形成されている。一方、図示は省略するが、長手側板部41bと直交する方向(右側)から長手側板部41bを見た場合に、長手側板部41bは、短手側板部51aおよび短手側板部51b自体に当接できるように、短手側板部51aおよび短手側板部51bと重なり合う位置まで前後方向に長く形成されている。
長手側板部41aは、鉛直方向の状態を維持したまま水平方向に移動可能、具体的には鉛直軸線回りに水平方向に回動可能に構成されている。特に、本実施形態の長手側板部41aは、収納空間50の外側に向かって鉛直軸回りに水平方向に回動することで、収納空間50を広く開放することができる。
本実施形態の長手側板部41aは、上側長手側板部42および下側長手側板部43が、前後方向の略中央で前側(一方側)と後側(他方側)とで分割して構成されている。ここで、前側の上側側板部110aと前側の下側側板部111aとにより第1扉体112を構成し、後側の上側側板部110bと後側の下側側板部111bとにより第2扉体113を構成する。第1扉体112および第2扉体113は、収納台車1の角部で鉛直軸回りに水平方向に回動可能に支持されている。したがって、第1扉体112および第2扉体113は、いわゆる観音扉を構成する。
図5に示すように、短手側板部51bは、短手側板52を有している。短手側板52は、上下方向の寸法が長手側板部41aの上下寸法と略同寸法に形成されている。また、短手側板52は、長手側板部41bが折り畳まれないように当接して配置されることから、左右方向の寸法が収納台車1の左右方向の寸法よりも僅かに短く形成されている。
短手側板52は、同一サイズの複数(ここでは4つ)のプレート53が上下左右に結合されて構成されている。これらプレート53は、上側長手側板部42および下側長手側板部43に用いられているプレート44と同一のものである。したがって、プレート44あるいはプレート53が破損した場合には、破損したプレートのみを新たなプレートに交換することができ、修理に掛かるコストを削減することができる。
また、短手側板部51bは、下端にロック部材60を有する。ロック部材60は、いわゆる落とし錠であって、短手側板部51bが底部10あるいは下側短手フレーム部12bに向かってスライドさせてロックすることで、短手側板部51bが意図せず回動することを防止できる。なお、ロック部材60は、収納空間50側から操作できる位置に配置される。また、ロック部材60は、落とし錠である場合に限られず、短手側板部51bを底部10あるいは下側短手フレーム部12bに対してロックできる構成であればよい。
また、短手側板部51bは、上下方向の略中央であって、長手側板部41a側に上述した当接部材114を有する。
作用者は、組み立てられた収納台車1を折り畳むときに、一方の手で短手側板部51aの折り畳み用把手部55を引き上げ、他方の手で短手側板部51bの折り畳み用把手部55を引き上げる。なお、本実施形態では、作業者が容易に識別できるように、組み立て用把手部36の把手本体38と、折り畳み用把手部55の把手本体57にそれぞれ異なる色により形成されている。なお、組み立て用把手部36と、折り畳み用把手部55とは、異なる色で形成する場合に限られず、作業者が容易に識別できるように異なる形状により形成してもよい。
作業者は、図1に示すように収納台車1が組み立てられた状態からロック部材70と受部材71との間のロックを解除する。また、作業者は、ロック部材60による底部10と短手側板部51a、51bとの間のロックを解除する。次に、作業者は、一方の手で短手側板部51aの折り畳み用把手部55を引き上げ、他方の手で短手側板部51bの折り畳み用把手部55を引き上げる。
図6は、短手側板部51aおよび短手側板部51bを引き上げている状態を示す正面図である。図6では、長手側板部41a、41bを省略して図示している。
折り畳み用把手部55を引き上げることで、短手側板部51aの下端がヒンジ54を中心にして上側に回動し、短手側板部51bの下端がヒンジ54を中心にして上側に回動する。なお、長手側板部41aと長手側板部41bとは、収納空間50側に向かって折り畳まれる方向に力が作用しているが、短手側板部51aおよび短手側板部51bが完全に水平になるまでの途中の状態では、短手側板部51aおよび短手側板部51bに当接されることで折り畳みが妨げられる。
作業者は、短手側板部51aおよび短手側板部51bが水平になるまで引き上げることで、短手側板部51aと短手側板部51bとが上下に重なり合う。このとき、短手側板部51aと短手側板部51bとのうち先に引き上げ始めた方が上側に位置し、後から引き上げた方が下側に位置する。図7では、下側に位置する短手側板部51bは上側短手フレーム部32bとの間において、ヒンジ54の2軸の回動軸のうち下側の回動軸を介して折り畳まれる。一方、上側に位置する短手側板部51aは上側短手フレーム部32aとの間において、ヒンジ54の上側の回動軸を介して折り畳まれる。なお、2軸のヒンジに代えて板状のゴムなどの弾性体を用いてよい。板状のゴムを用いる場合には、回動位置を上下で任意の位置に変更することができる。
図8は、長手側板部41aおよび長手側板部41bが折り畳まれている途中の状態を示す斜視図である。このとき、作業者の両手は、各折り畳み用把手部55の把手本体57を保持したままであるために、作業者の手が短手側板部51a、51bや長手側板部41a、41bに挟まれるおそれがなく安全に折り畳み作業をすることができる。
図9に示すように、図8の状態から長手側板部41aと長手側板部41bとが完全に折り畳まれることで、収納台車1は上から順番に、上側フレーム部30、短手側板部51a、51b、長手側板部41a、41b、底部10が重なり合った状態に折り畳まれる。このとき、作業者が、ロック部材70を受部材72にロックすることで、上側フレーム部30をガタつかないようにすることができる。
作業者は、図9に示すように収納台車1が折り畳まれた状態から、ロック部材70と受部材72との間のロックを解除する。作業者は、一方の手で上側短手フレーム部32aの組み立て用把手部36を引き上げ、他方の手で上側短手フレーム部32bの組み立て用把手部36を引き上げる。
上側フレーム部30の上昇に応じて、長手側板部41aと長手側板部41bとは折り畳まれた状態から徐々に上側長手側板部42と下側長手側板部43との間の角度が拡開する。このとき、短手側板部51aおよび短手側板部51bの下端は自重により、ヒンジ54を介して下側に回動する力が作用しているが、長手側板部41aおよび長手側板部41bに当接されることで、その回動が妨げられている。
ここでは、長手側板部41aを構成する、第1扉体112と第2扉体113とは、同一の構成であるため、第2扉体113を用いて説明する。
図10は、第2扉体113が水平方向に回動する構成を示す斜視図である。
本実施形態では、第2扉体113は上側長手フレーム部31aの後側上フレーム106b、および、下側長手フレーム部11aの後側可動フレーム102bを介して、水平方向に回動する。
同様に、後側可動フレーム102bは、端部に下側回動部118が結合される。下側回動部118は、後側可動フレーム102bから水平方向に延出された上下一対の平板119であって、先端側に鉛直方向に沿って穿設された回動孔部117を有する。下側回動部118は、コーナ部材13を上下から挟み込むような状態で、回動孔部117にスペーサ部材16が挿通されている。すなわち、下側回動部118は、スペーサ部材16の軸線回り、具体的には外周面に沿って水平方向に回動する。
なお、手掛部材34と回動孔部117との間、スペーサ部材16と回動孔部117との間には、例えば合成樹脂で形成された図示しないスリーブが介在し、両者の摩擦を低減させている。
図11に示すように、第1扉体112および第2扉体113はいわゆる観音扉式に開閉される。なお、第1扉体112および第2扉体113は、収納台車1の角部に配置された手掛部材34およびスペーサ部材16を介して鉛直軸回りに沿って水平方向に回動する。したがって、第1扉体112および第2扉体113を開いたときの前後方向の開口幅を大きく確保することができ、収納空間50への収納物の出し入れを容易に行うことができる。
また、手掛部材34およびスペーサ部材16に沿って第1扉体112および第2扉体113を回動させることで、回動軸を別途で配置する必要がなく、製造コストを削減することができる。また、手掛部材34およびスペーサ部材16は、その機能上から高強度に形成されていることから、第1扉体112および第2扉体113を水平方向に回動させる上側回動部115、下側回動部118の剛性を向上させることができる。
図12は、上側回動防止部120の構成を示す斜視図である。
上側回動防止部120は、第1扉体112および第2扉体113の境界の上側、具体的には前側上フレーム106aと後側上フレーム106bとに亘って配置される。上側回動防止部120は、掛金部材121と、受部材126a、126bとを有する。
掛金部材121は、本体部122と、本体部122から屈曲する操作部123との断面L字状に形成され、本体部122の後側の一端が後側上フレーム106bの外側の側面に回動可能に軸支される。また、本体部122は、受部材126a、126bが係止する係止溝124a、124bが形成される。また、本体部122の前側の一端には鍵用通孔125が形成される。
一方、受部材126a、126bは、頭部を有するネジが用いられ、それぞれ前側上フレーム106a、後側上フレーム106bの外側の側面に固定される。なお、受部材126a、126bは、頭部が側面から離れた状態で固定される。
図13は、下側回動防止部130の構成を示す斜視図である。
下側回動防止部130は、第1扉体112および第2扉体113の境界の下側、具体的には前側可動フレーム102aと後側可動フレーム102bとに亘って配置される。下側回動防止部130は、掛金部材131と、受部材105a、105bとを有する。
掛金部材131は、後側の一端が後側可動フレーム102bの外側の側面に回動可能に軸支される。また、掛金部材131は、受部材105a、105bが係止する係止溝132a、132bが形成される。また、前側の一端には鍵用通孔133が形成される。
一方、受部材105a、105bは、それぞれ固定フレーム部19に固定され、一部が前側可動フレーム102aと後側可動フレーム102bの下側から突出している。受部材105a、105bは、一部に前後方向に沿った溝134が形成されている。
(第1の蓋部)
図14は、第1の蓋部の構成を示す斜視図である。
第1の蓋部140(以下、蓋部140という)は、収納空間50の上側を隙間なく閉塞する蓋である。
蓋部140は、略平板状であって上側フレーム部30と同一の大きさに形成されている。蓋部140は、一対の長手蓋フレーム141、一対の短手蓋フレーム142、蓋コーナ部材143、蓋板145、一対の把手部146、一対の錠受部材147を備える。
蓋板145は、四方のフレーム枠に固定され、フレーム枠の開口を閉塞する。蓋板145は、四方のフレーム枠よりも一段、低い位置で固定される。
錠受部材147は、蓋部140のうち長手方向(前後方向)における両端、すなわち短手蓋フレーム142に取り付けられる。錠受部材149は、上側短手フレーム部32a、32bに取り付けられた受部材72と同様の構成である。
なお、蓋部140は、切欠部144により角部が切り欠かれているので、蓋部140によって収納空間50が閉塞された状態から、何れか一方の把手部146のみを上側に持ち上げたときに、手掛部材34と干渉しないようにすることができる。したがって、持ち上げた把手部146側の短手蓋フレーム142と、上側フレーム部30との間に形成される隙間から収納空間50内の収納物を確認することができる。
図15は、第2の蓋部の構成を示す斜視図である。
第2の蓋部150(以下、蓋部150という)は、収納空間50の上側の一部を閉塞する蓋である。なお、第1の蓋部140と同様の構成は、同一符号を付してその説明を省略する。
蓋部150は、一部が開口する蓋板151を有する。具体的には、蓋板151は、四方のフレーム枠の略半分の大きさである。また、蓋板151は、複数の孔152が穿設されている。このような蓋板151によれば、蓋部150の開口を介して収納空間50から収納物を出し入れすることができる。また、蓋板151の孔152には、収納空間50に収納できない長尺な収納物を挿通させることができる。
図16は、第3の蓋部の構成を示す斜視図である。
第3の蓋部160(以下、蓋部160という)は、収納空間50の上側の一部を開閉することができる蓋である。なお、第1の蓋部140と同様の構成は、同一符号を付してその説明を省略する。
図16(a)に示すように、蓋部160は、第1の開閉蓋板161a、第2の開閉蓋板161b、開閉把手部162、開閉側錠受部材163を有する。第1の開閉蓋板161a、第2の開閉蓋板161bは、それぞれ四方のフレーム枠の半分の大きさである。すなわち、第1の開閉蓋板161aおよび第2の開閉蓋板161bで、フレーム枠の開口を閉塞する。また、図16(b)に示すように、第1の開閉蓋板161aは前側の短手蓋フレーム142に対してヒンジ164を介して上下に回動可能であり、同様に、第2の開閉蓋板161bも後側の短手蓋フレーム142に対してヒンジ164を介して上下に回動可能である。なお、第1の開閉蓋板161a、第2の開閉蓋板161bは、それぞれ蓋コーナ部材143に近接して切欠部165が形成されている。
開閉側錠受部材163は、それぞれ第1の開閉蓋板161aおよび第2の開閉蓋板161bの境界側であって、上面に取り付けられる。開閉側錠受部材163は、錠受部材147と同様の構成である。
図17は、収納空間50の内側に緩衝部170を配置した状態を示す斜視図である。緩衝部170は、いわゆるダンボールなどで形成され、上側が開口する箱型である。換言すると、緩衝部170は、底部10および側板部40を収納空間50の内側から覆っている。したがって、緩衝部170内に収納物を収納することで収納物と収納台車1とが直接、接触しないことから、収納物の破損を防止することができる。また、緩衝部170は、収納台車1の側板部40の第1扉体112および第2扉体113と同様に、いわゆる観音扉式に水平方向に回動可能に構成されている。したがって、緩衝部170内に収納物を容易に出し入れすることができる。
また、本実施形態によれば、第1の扉体112、第2の扉体113、および、蓋部を施錠することができることから、収納空間50に収納された収納物の盗難などを防止することができる。
本実施形態は、上側回動防止部と、下側回動防止部の構成が第1の実施形態と異なる。なお、第1の実施形態と同様の構成は、同一符号を付してその説明を省略する。
図18は、上側回動防止部190の構成を示す斜視図である。
上側回動防止部190は、掛金部材191と、第1受部材197と、第2受部材198とを有する。
掛金部材191は、本体部192と、操作部193との断面L字状に形成され、本体部192の一端が前側上フレーム106aの外側の側面に回動可能に軸支される。また、本体部192は、第1受部材197に係止する係止溝194が形成される。また、本体部192は一部が突出する板状の挿入部195を有し、挿入部195に鍵用通孔196が形成される。
一方、第1受部材197は、頭部を有するネジが用いられ、後側上フレーム106bの外側の側面に固定される。また、第2受部材198は、後述する戸当り部材202に一体で形成され、前側上フレーム106aと後側上フレーム106bとの下側で、外側に向かって延出して形成される。第2受部材198は、掛金部材191の挿入部195が挿入される挿入孔199が形成される。また、第2受部材198は、先端が下側に折れ曲がった舌辺部200を有し、舌辺部200には連通孔201が形成されている。
このように、掛金部材191および戸当り部材202を介して、前側上フレーム106aと後側上フレーム106bとを係止する。したがって、手掛部材34を介して前側上フレーム106aと後側上フレーム106bとの間で引っ張られる力が作用したときの耐久性を向上させることができる。
上側回動部材220は、掛金部材221と、第1受部材222と、第2受部材223とを有する。
掛金部材221は、上側回動防止部190の掛金部材191と同様の構成であり、同一符号を付して説明を省略する。
第1受け部材222および第2受け部材223は、上側回動防止部190の第1受部材197および第2受部材198と同様の構成であり、同一符号を付して説明を省略する。なお、第2受け部材223は、固定フレーム部19に固定される。
上述した実施形態では、第1扉体112および第2扉体113によって、いわゆる観音扉を構成する場合について説明したが、この場合に限られず、第1扉体112および第2扉体113、あるいは、第1扉体112と第2扉体113とを合わせた一つの扉体を水平方向(前後方向)にスライド可能に構成してもよい。このとき、収納台車1を折り畳み場合には、第1扉体112および第2扉体113、あるいは、第1扉体112と第2扉体113とを合わせた一つの扉体は、スライドできないようにすることが好ましい。
また、上述した実施形態では、上側回動部115と下側回動部118とにより第1扉体112および第2扉体113を回動可能に支持する場合について説明したが、上側回動部115および下側回動部118の何れか一方で回動可能に支持してもよい。
また、上述した実施形態では、前後方向に長い略矩形状の収納台車1について説明したが、この場合に限られず、左右方向に長くてもよく、前後方向の長さと左右方向の長さが略等しい収納台車であってもよい。
また、上述した実施形態では、底部10に6つのキャスター21を取り付ける場合について説明したが、この場合に限られず、6つ以外であってもよい。また、6つのキャスター21のうち、中央の2つのキャスター21は走行面に対して接地せず、走行面から僅かに浮いていてもよい。この場合には、中央の2つのキャスター21は、旋回しない固定式が好ましい。なお、キャスター21自体を省略し、折り畳み式の収納装置としてもよい。
また、上述した実施形態の収納台車1、2は、使用用途(資材運搬用、塵運搬用など)や、他の収納台車1、2と見分けるために、全体あるいは一部(プレート44、53など)を、他の収納台車1、2の全体あるいは一部(プレート44、53など)の色と異なる色に着色してもよい。
また、上述した実施形態の側板部40には、円状の凹凸が板厚方向に形成されたプレート44、53を用いる場合について説明したが、円状に限られず、矩形状などの多角形状であってもよい。また、孔を一面に亘って穿設してもよく、単に平板状のプレートであってもよい。
また、上述した実施形態のプレート44、53は、アルミニウム合金製である場合について説明したが、この場合に限られず、合成樹脂であってもよい。合成樹脂にすることで、容易に着色することができる。
また、上述した実施形態では、第1の蓋部140〜第3の蓋部160により収納台車1の収納空間50を閉塞することを目的とする場合には、収納台車1は折り畳み式でなくてもよい。また、第1の蓋部140〜第3の蓋部160は、切欠部144を形成せず、手掛部材34を挿通させるようにしてもよい。
Claims (2)
- 4隅に手掛部材を有する上側フレーム部と、
キャスターが取り付けられる底部と、
前記上側フレーム部と前記底部との間で鉛直方向に配置され、囲まれる空間によって収納空間を形成する側板部と、
前記収納空間を閉塞する着脱可能な蓋部と、を有し、
前記上側フレーム部は、鉛直方向から水平方向に水平軸回りに回動された前記側板部に重なり合うことで折り畳められる折り畳み式収納台車であって、
前記蓋部は、
前記収納空間を上側から閉塞し、上側に回動させることで前記収納空間が開口される開閉蓋板を有し、前記開閉蓋板を開閉するとき、および前記蓋部を着脱するときに前記4隅の手掛部材と干渉しないように4隅それぞれの位置に、隣り合う2辺に亘って開放された切欠部を有することを特徴とする折り畳み式収納台車。 - 前記蓋部は、第1の開閉蓋板および第2の開閉蓋板を有し、
前記第1の開閉蓋板は、前記第1の開閉蓋板を開閉するとき、および前記蓋部を着脱するときに前記4隅の手掛部材のうち第1の手掛部材および第2の手掛部材と干渉しないように、それぞれ隣り合う2辺に亘って開放された第1の切欠部および第2の切欠部を有し、
前記第2の開閉蓋板は、前記第2の開閉蓋板を開閉するとき、および前記蓋部を着脱するときに前記4隅の手掛部材のうち第3の手掛部材および第4の手掛部材と干渉しないように、それぞれ隣り合う2辺に亘って開放された第3の切欠部および第4の切欠部を有することを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式収納台車。
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