JP3557911B2 - 物品収納具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品を収納して搬送する場合等に利用される物品収納具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の物品収納具としては、例えば実公昭58−53260号公報に挙げられるものがある。すなわち、物品収納具は後側枠と左右両側枠と底枠とを有しており、これら後側枠や左右両側枠には板状ブラケットを介して車輪装置が設けられている。上記各車輪装置は、車輪と、この車輪を支持する支持ブラケットと、この支持ブラケットの上部に設けられた基体とで構成されている。
【0003】
上記各板状ブラケットはそれぞれ後側枠および左右両側枠の各水平枠部材に溶接により固着されており、各板状ブラケットの下面には、複数のナットが溶接されている。そして、複数本のボルトが各車輪装置の基体に挿通されて各ナットに締め込まれることによって、各車輪装置が装着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来形式では、ボルト,ナットによって各車輪装置の基体を各板状ブラケットに連結し、各板状ブラケットを後側枠および左右両側枠の各水平枠部材に溶接で固着しているため、各車輪装置の基体と後側枠および左右両側枠の各水平枠部材とが上記ボルト,ナットにより直接に連結されている構成にはなっておらず、したがって、車輪装置の取付け強度を向上させるためには、上記ボルト,ナットの強度の確保に加えて、さらに、板状ブラケットと水平枠部材との溶接強度も確保するといった2段階の強度確保の必要があった。また、車輪装置を取付ける際、溶接箇所が多いため、取付けが面倒であった。
【0005】
本発明は、車輪装置の取付け強度を容易に向上させることができ、取付け作業が容易に行える物品収納具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために本第1発明における物品収納具は、物品を載置可能な底体と、この底体の側方に配された複数の壁部材からなる本体と、この本体の下部複数箇所に取付けられた車輪装置とを備えた物品収納具であって、
上記本体は、底体の後側に配された後部壁部材と、底体の左右両側に配された側部壁部材とで構成され、
上記各車輪装置は、上記本体下部に連結可能な取付用座と、この取付用座に支持部材を介して設けられた車輪とで構成されて、後部壁部材の左右両端部下端および側部壁部材の前端部下端にそれぞれ取付けられ、
後部壁部材の左右両端部下端とこの箇所に取付けられる車輪装置の取付用座との間に板状部材が挟み込まれて固定され、
上記後部壁部材の下端と車輪装置の取付用座と板状部材とに挿通されてこれら後部壁部材の下端と車輪装置の取付用座と板状部材とをまとめて連結する連結具と、上記側部壁部材の下端と車輪装置の取付用座とに挿通されてこれら側部壁部材の下端と車輪装置の取付用座とを連結する連結具とが設けられているものである。
【0007】
これによると、連結具の強度を確保することによって、車輪装置の本体下部に対する取付け強度を容易に向上させることができる。したがって、荷重に強く、重量物の収納および運搬にも対応することができ、また、車輪装置を取付ける際の溶接作業の手間を軽減することができる。
【0008】
また、本第2発明における物品収納具は、各車輪装置の取付用座は同一形状に形成され、
各車輪装置の取付箇所に応じて上記取付用座の向きを変えて取付けるものである。
【0009】
これによると、各車輪装置の取付用座を1種類に共通化できるため、部品の種類が減少し、製作および部品管理等が容易になる。
また、本第3発明における物品収納具は、取付用座は平面視で四角形状に形成され、
取付用座には、連結具が挿入される複数の連結具挿入孔が形成され、
上記連結具挿入孔は、取付用座の一辺側とこの一辺側に交差する他辺側とに沿って配列され、
本体の複数の車輪装置取付箇所に、上記複数の連結具挿入孔のうちのいずれかに合致する連結用孔が形成されているものである。
【0010】
これによると、取付用座の連結具挿入孔のうちのいずれかと本体の車輪装置取付箇所の連結用孔とを合致させ、これら連結具挿入孔と連結用孔とに連結具を挿入することによって、取付用座を本体の車輪装置取付箇所に連結し得る。この際、本体の複数の車輪装置取付箇所に応じて、取付用座の連結具挿入孔のうちのいずれかを選択して用いることにより、1種類の取付用座を本体の複数の車輪装置取付箇所に連結することができる。
【0011】
また、本第4発明における物品収納具は、本体の前面を物品出入れ用の開口部とし、
取付用座は平面視で四角形状に形成され、
上記取付用座の四隅の一つを切り欠いて切欠部を形成し、
上記切欠部を上記物品出入れ用の開口部側に向けて、取付用座を本体に取付けたものである。
【0012】
これによると、作業者が物品出入れ用の開口部側で作業する際、取付用座の開口部側の隅部に接触しても、切欠部の形成によって角がないため、引っ掛かったりせず作業に支障を来すようなことはない。
【0013】
また、本第5発明における物品収納具は、取付用座の上面に、取付用座の外端へ続く窪みが形成されているものである。
これによると、取付用座の上面に溜まった埃や泥,水等を窪みから外側へ容易に取除くことができ、ごみ溜りを防止し得る。
【0014】
また、本第6発明における物品収納具は、底体と少なくとも一方の側部壁部材とがそれぞれ回動して後部壁部材側に折畳み可能に構成され、
一方の側部壁部材と他方の側部壁部材とが同一形状に形成されているものである。
【0015】
これによると、底体と少なくとも一方の側部壁部材とを後部壁部材側に折畳むことによって、物品収納具をコンパクトに保管することができる。また、一方の側部壁部材と他方の側部壁部材とが同一形状に形成されているため、一方の側部壁部材と他方の側部壁部材とを1種類にまとめて共通化でき、これにより、物品収納具を構成する部品の種類を減らすことができ、製作や部品管理が容易になる。
【0016】
また、本第7発明における物品収納具は、左右一方の板状部材に、折畳み可能な一方の側部壁部材の回動中心に位置する縦支柱に下方から挿入されるピンがはめ込まれているものである。
【0017】
これによると、一方の側部壁部材を回動させて後部壁部材側へ折畳む際、一方の板状部材にはめ込まれたピンが上記一方の側部壁部材の回動中心に位置する縦支柱に下方から挿入されているため、回動中心がぶれることはない。
【0018】
また、本第8発明における物品収納具は、左右他方の板状部材に、他方の側部壁部材の縦支柱に下方から挿入されるピンがはめ込まれ、
上記他方の板状部材と他方の側部壁部材の下部とが固定具で固定されているものである。
【0019】
これによると、ピンと固定具とによって2箇所で連結固定することにより、他方の板状部材が後部壁部材に対して揺動するようなことはなく、他方の板状部材を後部壁部材に対して確実に連結固定することができる。
【0020】
また、本第9発明における物品収納具は、固定具は後部他方の車輪装置の取付用座の外側へ離れて位置しているものである。
これによると、固定具が車輪装置の取付けの邪魔にならなず、より確実に連結固定できる。
【0021】
また、本第10発明における物品収納具は、左右両板状部材は同一形状に形成され、
上記各板状部材の向きを変えて取付けられるものである。
【0022】
これによると、左右一方の板状部材と他方の板状部材とを1種類に共通化し得る。
また、本第11発明における物品収納具は、車輪装置は固定車輪装置と自由車輪装置とからなり、
上記固定車輪装置の支持部材は取付用座に固定され、
上記自由車輪装置の支持部材は軸受け装置を介して縦軸心周りに回動自在な状態で取付用座に設けられているものである。
【0023】
これによると、自由車輪装置の車輪は支持部材の回動によって向きが変わるため、物品収納具の移動方向を容易に変えることができる。尚、物品収納具を押し引きする方向に応じて、固定車輪装置と自由車輪装置との配置を変えることにより、物品収納具の操作性が向上する。
【0024】
また、本第12発明における物品収納具は、物品を載置可能な底体と、この底体の側方に配された複数の壁部材からなる本体と、この本体の下部複数箇所に取付けられた車輪装置とを備えた物品収納具であって、
上記各車輪装置は、上記本体下部に連結可能な取付用座と、この取付用座に支持部材を介して設けられた車輪とで構成され、
上記取付用座と本体下部とに挿通されて取付用座と本体下部とを連結する連結具によって、車輪装置が本体に取付けられ、
取付用座は平面視で四角形状に形成され、
取付用座には、連結具が挿入される複数の連結具挿入孔が形成され、
上記連結具挿入孔は、取付用座の一辺側とこの一辺側に交差する他辺側とに沿って配列され、
本体の複数の車輪装置取付箇所に、上記複数の連結具挿入孔のうちのいずれかに合致する連結用孔が形成されているものである。
【0025】
これによると、連結具の強度を確保することによって、車輪装置の本体下部に対する取付け強度を容易に向上させることができる。したがって、荷重に強く、重量物の収納および運搬にも対応することができ、また、車輪装置を取付ける際の溶接作業の手間を軽減することができる。
【0026】
さらに、取付用座の連結具挿入孔のうちのいずれかと本体の車輪装置取付箇所の連結用孔とを合致させ、これら連結具挿入孔と連結用孔とに連結具を挿入することによって、取付用座を本体の車輪装置取付箇所に連結し得る。この際、本体の複数の車輪装置取付箇所に応じて、取付用座の連結具挿入孔のうちのいずれかを選択して用いることにより、1種類の取付用座を本体の複数の車輪装置取付箇所に連結することができる。
【0027】
また、本第13発明における物品収納具は、本体は、底体の後側に配された後部壁部材と、底体の左右両側に配された側部壁部材とで構成され、
底体と一方の側部壁部材とがそれぞれ回動して後部壁部材側に折畳み可能に構成され、
車輪装置は、後部壁部材の左右両端部下端および側部壁部材の前端部下端にそれぞれ取付けられ、
後部壁部材の一端部下端に取付けられた車輪装置に、折畳み可能な一方の側部壁部材の回動中心に位置する縦支柱に下方から挿入されるピンが立設され、
後部壁部材の他端部下端に取付けられた車輪装置に、他方の側部壁部材の縦支柱に下方から挿入されるピンが立設され、
上記後部壁部材の他端部下端に取付けられた車輪装置と他方の側部壁部材の下部とが固定具で固定され、
車輪装置の取付用座に、連結具挿入孔と、上記ピンを取付けるためのピン取付用孔と、上記固定具が挿入される固定具挿入孔とが形成されているものである。
【0028】
これによると、ピン取付用孔にピンを差し込むとともに固定具挿入孔に固定具を挿入することによって、一方の車輪装置に立設されたピンが一方の側部壁部材の回動中心に位置する縦支柱に下方から挿入されるため、回動中心がぶれることはない。さらに、他方の板状部材がピンと固定具とによって2箇所で連結固定されるため、他方の板状部材が後部壁部材に対して揺動するようなことはなく、他方の板状部材を後部壁部材に対して確実に連結固定することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図1〜図37に基づいて説明する。
図1,図2に示すように、1は物品収納具であり、物品を載置可能な底体2と、この底体2の側方に配された複数のパネル部材3〜5(壁部材の一例)からなる本体14と、この本体14の下部複数箇所に取付けられた車輪装置32とを備えている。
【0030】
上記各パネル部材3〜5のうち、後パネル部材5(後部壁部材の一例)は本体14の後側に配され、左パネル部材3(側部壁部材の一例)は本体14の左側に配され、右パネル部材4(側部壁部材の一例)は本体14の右側に配されており、本体14の前面に物品出し入れ用の開口部28を有し、左パネル部材3と右パネル部材4との間に物品収納空間6が形成されている。
【0031】
上記左パネル部材3は、門形状の枠部材7と、下部横材8と、互いに直交する複数の縦材9と横材10とによって構成されている。上記枠部材7は、パイプ状の前後一対の縦支柱11,12と、両縦支柱11,12の上端間に連設された上部横材13とで構成されている。また、上記下部横材8はアングル状に形成されて両縦支柱11,12の下端間に設けられており、上記各縦材9は下部横材8と上部横材13との間に設けられ、上記横材10は両縦支柱11,12間に設けられている。また、上記右パネル部材4は上記左パネル部材3と同一形状に構成されている。
【0032】
上記後パネル部材5は、門形状の枠部材15と、下部横材16と、互いに直交する複数の縦材17と横材18とによって構成されている。上記枠部材15は、パイプ状の左右一対の縦支柱19,20と、両縦支柱19,20の上端間に連設された上部横材21とで構成されている。また、上記下部横材16はアングル状に形成されて両縦支柱19,20の下端間に設けられており、上記各縦材17は下部横材16と上部横材21との間に設けられ、上記横材18は両縦支柱19,20間に設けられている。
【0033】
上記左パネル部材3の後部の縦支柱12と後パネル部材5の左部の縦支柱19とは上下一対の左部連結部材22によって連結され、右パネル部材4の後部の縦支柱12と後パネル部材5の右部の縦支柱20とは上下一対の右部連結部材23によって連結されている。また、上記右パネル部材4は、その後部の縦支柱12の軸心周りに回動して後パネル部材5の内側へ折畳み可能に構成されている。
【0034】
上記底体2は、図34に示すように、合成樹脂層24の内部に鋼製のフレーム25を封入して構成され、上下方向に貫通する多数の貫通部26を有するメッシュ状に形成されている。また、図1に示すように、上記底体2は、左右一対のヒンジ装置27を介して、後パネル部材5の下部横材16に上下回動自在に連結されており、使用時には左右両パネル部材3,4の下部横材8によって水平姿勢で支持され、不使用時には図1の仮想線で示すように上方へ回動して後パネル部材5の内側へ起立姿勢で折り畳まれる。
【0035】
上記左パネル部材3の前部の縦支柱11と右パネル部材4の前部の縦支柱11との間には、左右一対の取付部材29,30を介してステー31が設けられている。
【0036】
また、上記車輪装置32は左パネル部材3と右パネル部材4との各前部下端ならびに後パネル部材5の左右両端部下端にそれぞれ複数の連結用ねじ91(連結具の一例)とナット92(連結具の一例)とによって連結されている。
【0037】
次に、上記ステー31および取付部材29,30について説明する。
すなわち、図5,図6に示すように、ステー31にはパイプ材が用いられ全長にわたり真っ直ぐな棒状に形成されている。また、ステー31の両端部はプレス加工等によって縦方向に長い長円状に形成されている。さらに、ステー31の両端開口部は樹脂製のキャップ34で閉じられている。尚、キャップ34には水抜き用の穴60が形成されている。また、ステー31の一端は一方の取付部材29に吊り下げ可能に連結され、他端は他方の取付部材30に着脱自在となっており、他端には楕円状の係合孔33が上下方向に貫通して形成されている。
【0038】
上記一方の取付部材29は、図7,図8に示すように、前後方向で相対向する一対の取付板部35と、両取付板部35の基端部間に連設された半円筒状の保持部36と、両取付板部35の上下部に設けられた横板部37とで構成されており、一方の取付部材29の上下部には、上記保持部36と横板部37とで囲まれた取付孔38が形成されている。図6に示すように、上記取付孔38に左パネル部材3の前部の縦支柱11が挿通された状態で、一方の取付部材29は、上記縦支柱11の軸心周りに回動自在かつ上下動自在に外嵌され、最上段の横材10によって支持されている。また、両取付板部35の遊端部間には、ステー31の一端が挿入され、連結ピン39によって上下回動自在に連結されている。
【0039】
図7,図8に示すように、上記保持部36には上下に長い係止孔42が形成されている。また、上記保持部36の下端には切欠部40が形成されている。そして、図15,図16に示すように、切欠部40が上記最上段の横材10に上方から係合することによって、一方の取付部材29の回転可能な範囲は0°の位置(両取付板部35の遊端が右パネル部材4へ向く位置)とA方向へ120°回転した外側の退避位置P1との間に限定される。
【0040】
尚、上記一方の取付部材29は、取付け前において、図10に示すように、両取付板部35の遊端部間が開いた状態で製作され、両取付板部35の遊端部間を閉じてほぼ平行にすることによって、上記取付孔38が左パネル部材3の前部の縦支柱11に外嵌される。また、取付けられた一方の取付部材29の両取付板部35の遊端部間は上記連結ピン39によって固定されており不用意に開くことはない。
【0041】
また、図11,図12に示すように、上記他方の取付部材30は、前後方向で相対向する一対の案内板部44と、両案内板部44の基端部間に連設された半円筒状の保持部45と、両案内板部44間に設けられた被係合片46とで構成されている。上記両案内板部44の下部は互いに合わせられて閉じられ、この部分と上記保持部45とで囲まれた取付孔47が他方の取付部材30の下部に形成されている。
【0042】
尚、上記被係合片46は両案内板部44の中央部分を打ち抜いて形成されており、上記ステー31の係合孔33が被係合片46に脱抜自在に係合するように構成されている。尚、係合した状態の係合孔33と被係合片46との間には遊びを持たせている。また、両案内板部44間の上方と遊端側とは開放されており、ステー31の他端部(遊端部)が上方から両案内板部44間に出し入れ自在に構成されている。さらに、両案内板部44の上端には、外側へ傾斜して広げられた傾斜部48が形成されている。
【0043】
図6に示すように、上記取付孔47に右パネル部材4の前部の縦支柱11が挿通された状態で、他方の取付部材30は、上記縦支柱11の軸心周りに回動自在かつ上下動自在に外嵌され、最上段の横材10によって支持されている。
【0044】
図11,図12に示すように、上記保持部45には上下に長い係止孔49が形成されている。また、上記保持部45の下端には一対の切欠部50,51が形成され、図15に示すように、両案内板部44の遊端を左パネル部材3へ向けた際には、一方の切欠部50が上記最上段の横材10に上方から係合し、図16に示すように、他方の取付部材30をB方向へ120°回転させて両案内板部44を外側の退避位置P2まで退避させた際には、他方の切欠部51が上記最上段の横材10に上方から係合し、これによって他方の取付部材30が0°の位置(両案内板部44の遊端が左パネル部材3へ向く位置)と120°の位置(退避位置P2)の2箇所にロックされる。
【0045】
尚、上記他方の取付部材30は、取付け前において、図14に示すように、両案内板部44の遊端部間が開いた状態で製作され、両案内板部44の遊端部間を閉じてほぼ平行にすることによって、上記取付孔47が右パネル部材4の前部の縦支柱11に外嵌される。また、取付けられた他方の取付部材30の両案内板部44の下部同士は複数のリベット52によって連結されており不用意に開くことはない。
【0046】
また、図5に示すように、上記一方の取付部材29と左パネル部材3の前部の縦支柱11との間には制振用と滑り用とを兼ねた第1スリーブ53がはめ込まれており、他方の取付部材30と右パネル部材4の前部の縦支柱11との間には制振用と滑り用とを兼ねた第2スリーブ54がはめ込まれている。
【0047】
図8,図9に示すように、上記第1スリーブ53は円筒状に形成され、その一箇所には長手方向にわたって切断された切断部55が形成されている。また、第1スリーブ53の下部には切欠部56が形成されている。第1スリーブ53の上下端には、一方の取付部材29の上下端に係合して第1スリーブ53の上下方向(軸心方向)のずれを防止する鍔部57が形成されている。また、第1スリーブ53の外周面には、一方の取付部材29の係止孔42に挿入されて一方の取付部材29に対する第1スリーブ53の周方向への回転を防止する突片58が設けられている。尚、上記突片58は切断部55を挟んで一対形成されている。また、上記第1スリーブ53の切欠部56は一方の取付部材29の切欠部40と同位置に形成されている。
【0048】
上記第1スリーブ53は、合成樹脂製であり、その弾性作用によって一方の取付部材29の内周面に密着しており、一方の取付部材29と一体になって左パネル部材3の縦支柱11の軸心周りに回動可能に構成されている。尚、第1スリーブ53の内周面と上記縦支柱11の外周面との間には隙間が形成されている。
【0049】
また、図12,図13に示すように、上記第2スリーブ54も同様に、合成樹脂製であり、切断部55と切欠部56と鍔部57と突片58とを備えており、弾性作用によって他方の取付部材30の内周面に密着し、他方の取付部材30と一体になって右パネル部材4の縦支柱11の軸心周りに回動可能に構成されている。尚、上記第2スリーブ54の切欠部56は他方の取付部材30の切欠部50,51と同位置に形成されている。また、第2スリーブ54の内周面と上記縦支柱11の外周面との間には隙間が形成されている。図10,図14に示すように、上記第1および第2スリーブ53,54は、各切断部55の間隔を開いた状態で各縦支柱11に外嵌され、各切断部55の間隔を閉じることによって各縦支柱11にセットされる。
【0050】
次に、上記左部および右部連結部材22,23について説明する。
図17〜図19に示すように、上記左部連結部材22は、一端部に形成された円筒部70と、他端部に形成された角筒部71と、これら両筒部70,71間に連設された一対の中間板部72とで構成されている。上記左部連結部材22は、一端部が上下方向(長手方向)にわたり切断されており、図19に示すように、取付け前において一端部間が開いた状態で製作され、一端部間を閉じることによって、円筒部70が左パネル部材3の縦支柱12に外嵌されるとともに、角筒部71が後パネル部材5の縦支柱19に外嵌される。尚、上記後パネル部材5の縦支柱19の上部と下部は上記角筒部71の形状に応じて角形に成形加工されており、この部分に角筒部71が外嵌される。また、一対の中間板部72はリベット73によって連結されており不用意に開くことはない。この際、角筒部71は後パネル部材5の縦支柱19の外周面に圧接してしっかりと密着固定される。
【0051】
また、上記円筒部70と縦支柱12との間には制振用の第3スリーブ74がはめ込まれている。図20に示すように、上記第3スリーブ74は、円筒状に形成され、その一箇所には長手方向にわたって切断された切断部75が形成されている。第3スリーブ74の上下端には、円筒部70の上下端に係合して第3スリーブ74の上下方向(軸心方向)のずれを防止する鍔部76が形成されている。
【0052】
上記第3スリーブ74は、合成樹脂製であり、その弾性作用によって左パネル部材3の縦支柱12の外周面に密着している。また、第3スリーブ74の外周面と円筒部70の内周面との間には隙間が形成されている。尚、第3スリーブ74は、図19の仮想線で示すように切断部75の間隔を開いた状態で上記縦支柱12に外嵌され、実線で示すように切断部75の間隔を閉じることによってセットされる。
【0053】
尚、図18に示すように、上記左部連結部材22の円筒部70は、左パネル部材3の最上段の横材10の上方に位置しており、この最上段の横材10が上記円筒部70の下端に当接することによって、左パネル部材3の上方への変移が規制される。
【0054】
また、上記右部連結部材23は、左部連結部材22と同一に構成されており、円筒部70が右パネル部材4の縦支柱12に外嵌されるとともに、角筒部71が後パネル部材5の縦支柱20に外嵌される。さらに、上記左部連結部材22と同様に、右部連結部材23の円筒部70と縦支柱12との間には制振用と滑り用とを兼ねた第3スリーブ74がはめ込まれている。第3スリーブ74の外周面と円筒部70の内周面との間には隙間が形成されており、図21に示すように、右パネル部材4を折畳む際、右部連結部材23の円筒部70に対して右パネル部材4の縦支柱12と第3スリーブ74とが一体に回動する。
【0055】
尚、上記右部連結部材23の円筒部70は、右パネル部材4の最上段の横材10の上方に位置しており、この最上段の横材10が上記円筒部70の下端に当接することによって、右パネル部材4の上方への変移が規制される。
【0056】
次に、各車輪装置32について説明する。
図22〜図24に示すように、上記車輪装置32は、平面視で正方形状に形成された取付用座85と、この取付用座85に支持ヨーク86(支持部材の一例)を介して遊転自在に設けられた車輪87とで構成されている。尚、上記車輪装置32は自由車輪装置であって、上記支持ヨーク86は軸受け装置88を介して縦軸心89の周りに回動自在な状態で取付用座85に取付けられている。
【0057】
上記取付用座85には、その四隅の一つを円弧状に切り欠いた切欠部90が形成されている。また、上記縦軸心89は取付用座85の中心から切欠部90の側へ偏心している。また、取付用座85の上面には、中央部から切欠部90の外端へ続く窪み93が形成されている。また、取付用座85には、連結用ねじ91が挿入可能な複数の挿入孔94a〜94g(連結具挿入孔に相当)が形成されている。このうち、挿入孔94a〜94cは取付用座85の一辺側に一列に配され、挿入孔94e〜94gは取付用座85の他辺側に一列に配され、挿入孔94dは一辺側と他辺側との交差位置に配されている。尚、上記取付用座85の一辺側と他辺側とは、切欠部90を形成した隅部とは対角線84上に位置する反対の隅部で交差している。また、取付用座85は、上記挿入孔94dが形成された隅部と上記切欠部90が形成された隅部とを通る対角線84を中心に対称に形成されている。
【0058】
上記挿入孔94aと挿入孔94cとの間隔をW1とすると、挿入孔94eと挿入孔94gとの間隔もW1に設定されており、さらに、挿入孔94aと挿入孔94dとの間隔をW2とすると、挿入孔94dと挿入孔94gとの間隔もW2に設定されている。
【0059】
また、図4に示すように、上記後パネル部材5の下部横材16の左右両端部にはそれぞれ、連結用ねじ91が挿入可能な連結用孔95a〜95dが左右一組ずつ形成されている。このうち、一端部に形成された一組の連結用孔95a,95b間の間隔は上記W1に設定され、他端部に形成された一組の連結用孔95c,95d間の間隔も上記W1に設定されている。
【0060】
また、図3に示すように、上記左および右パネル部材3,4の各下部横材8の前後両端部にはそれぞれ、連結用ねじ91が挿入可能な連結用孔96,97が前後一組ずつ形成されている。このうち、一組の連結用孔96間の間隔は上記W2に設定され、他の一組の連結用孔97間の間隔も上記W2に設定されている。さらに、下部横材8の一端から連結用孔96までの距離をLとすると、下部横材8の他端から他の連結用孔97までの距離もLに設定されている。また、他の両連結用孔97間には、固定用ねじ101(固定具の一例)が挿通可能な固定用孔102が形成されている。
【0061】
さらに、上記下部横材8の前後両端部にはそれぞれピン挿入孔104a,104bが形成され、これらピン挿入孔104a,104bは前後一対の縦支柱11,12の下端に位置している。また、下部横材8の一端から一方のピン挿入孔104aまでの距離と下部横材8の他端から他方のピン挿入孔104bまでの距離とは等しく設定されている。
【0062】
また、図25に示すように、上記後部の左右の車輪装置32の取付用座85と後パネル部材5の下部横材16の両端部との間には、薄板状の第1シムプレート98(板状部材の一例)が挟み込まれて固定されている。図26に示すように、上記第1シムプレート98は短辺部と長辺部とを有するL形状に形成され、第1シムプレート98には、連結用ねじ91が挿通可能な挿通孔99a〜99eと一対のピン孔100a,100bとが形成されている。
【0063】
尚、挿通孔99a,99bとピン孔100aとは第1シムプレート98の短辺部に沿って一列に配され、挿通孔99c〜99eとピン孔100bとは第1シムプレート98の長辺部に沿って一列に配されている。第1シムプレート98のコーナ部Oから一方の挿通孔99bまでの距離とコーナ部Oから他方の挿通孔99cまでの距離とは等しく設定され、同様に、上記コーナ部Oから一方のピン孔100aまでの距離とコーナ部Oから他方のピン孔100bまでの距離とは等しく設定されている。また、挿通孔99aと挿通孔99bとの間隔は上記W1に設定され、同様に、挿通孔99cと挿通孔99dとの間隔も上記W1に設定されている。
【0064】
ここで、後部左側の車輪装置32の取付けは次のように構成されている。すなわち、図27,図28に示すように、後部左側の車輪装置32の切欠部90が内側前方に向けられ、取付用座85の挿入孔94e,94gが後パネル部材5の下部横材16の左端部に形成された一組の連結用孔95a,95bの下方に位置し、第1シムプレート98の挿通孔99a,99bが上記挿入孔94e,94gと連結用孔95a,95bとの上下間に位置する。そして、2本の連結用ねじ91がそれぞれ、連結用孔95aと挿通孔99bと挿入孔94eならびに連結用孔95bと挿通孔99aと挿入孔94gとに挿入されて各々ナット92で締結されている。これにより、後部左側の車輪装置32が後パネル部材5の下部横材16の左端部に取付けられる。
【0065】
また、上記第1シムプレート98の長辺部は左パネル3の下方に位置し、他方のピン孔100bに縦ピン103の下端が挿入されている。この縦ピン103の上部は、左パネル部材3の下部横材8の他方のピン挿入孔104bを貫通して後部の縦支柱12の下端部内に挿入されている。尚、上記縦ピン103は後部左側の車輪装置32の取付用座85によって下方から支持されている。
【0066】
また、固定用ねじ101が左パネル部材3の下部横材8の固定用孔102と第1シムプレート98の挿通孔99eとに挿入されてナット105(固定具の一例)で締結されている。これにより、左パネル部材3と後パネル部材5とが第1シムプレート98を介して直角状に連結固定される。尚、上記固定用ねじ101とナット105とは後部左側の車輪装置32の取付用座85から外側前方へ離間している。また、図28に示すように、上記後部左側の車輪装置32の取付用座85は左パネル部材3の下部横材8に対して第1シムプレート98の厚さHだけ下方に位置している。
【0067】
また、後部右側の車輪装置32の取付けは次のように構成されている。すなわち、図29,図30に示すように、後部右側の車輪装置32の切欠部90が内側前方に向けられ、取付用座85の挿入孔94a,94cが後パネル部材5の下部横材16の右端部に形成された一組の連結用孔95c,95dの下方に位置し、第1シムプレート98の挿通孔99c,99dが上記挿入孔94a,94cと連結用孔95c,95dとの上下間に位置する。そして、2本の連結用ねじ91がそれぞれ、連結用孔95cと挿通孔99dと挿入孔94aならびに連結用孔95dと挿通孔99cと挿入孔94cとに挿入されて各々ナット92で締結されている。これにより、後部右側の車輪装置32が後パネル部材5の下部横材16の右端部に取付けられる。
【0068】
また、上記第1シムプレート98の短辺部は右パネル4の下方に位置し、一方のピン孔100aに縦ピン103の下端が挿入されている。この縦ピン103の上部は、右パネル部材4の下部横材8の一方のピン挿入孔104aを貫通して後部の縦支柱12の下端部内に挿入されている。これにより、右パネル部材4と後パネル部材5とが第1シムプレート98を介して回動自在に連結されている。尚、上記縦ピン103は後部右側の車輪装置32の取付用座85によって下方から支持されている。また、図30に示すように、上記後部右側の車輪装置32の取付用座85は右パネル部材4の下部横材8に対して第1シムプレート98の厚さHだけ下方に位置している。
【0069】
また、図25,図26に示すように、上記左前部の車輪装置32の取付用座85と左パネル部材3の下部横材8の前部との間には、薄板状の一方の第2シムプレート107aが挟み込まれて固定されており、右前部の車輪装置32の取付用座85と右パネル部材4の下部横材8との間には、薄板状の他方の第2シムプレート107bが挟み込まれて固定されている。上記両第2シムプレート107a,107bにはそれぞれ、連結用ねじ91が挿通可能な一対の挿通孔108が形成されている。尚、一対の挿通孔108間の間隔は上記W2に設定されている。また、両第2シムプレート107a,107bにはそれぞれ、上向きに折り曲げられた突片109が形成され、この突片109には被係合孔110が形成されている。尚、上記一方の第2シムプレート107aの突片109と他方の第2シムプレート107bの突片109は左右反対位置の関係にある。
【0070】
前部左側の車輪装置32の取付けは次のように構成されている。すなわち、図31,図32に示すように、前部左側の車輪装置32の切欠部90が内側前方に向けられ、取付用座85の挿入孔94a,94dが左パネル部材3の下部横材8の一端部に形成された一組の連結用孔96の下方に位置し、一方の第2シムプレート107aの挿通孔108が上記挿入孔94a,94dと連結用孔96との上下間に位置する。そして、2本の連結用ねじ91がそれぞれ、一方の連結用孔96と一方の挿通孔108と挿入孔94aならびに他方の連結用孔96と他方の挿通孔108と挿入孔94dとに挿入されて各々ナット92で締結されている。これにより、前部左側の車輪装置32が左パネル部材3の下部横材8の前端部に取付けられる。尚、図32に示すように、上記前部左側の車輪装置32の取付用座85は左パネル部材3の下部横材8に対して一方の第2シムプレート107aの厚さHだけ下方に位置している。
【0071】
前部右側の車輪装置32の取付けも同様な構成であり、図33に示すように、前部右側の車輪装置32の切欠部90が内側前方に向けられ、取付用座85の挿入孔94d,94gが右パネル部材4の下部横材8の他端部に形成された一組の連結用孔97の下方に位置し、他方の第2シムプレート107bの挿通孔108が上記挿入孔94d,94gと連結用孔97との上下間に位置する。そして、2本の連結用ねじ91がそれぞれ、一方の連結用孔97と一方の挿通孔108と挿入孔94gならびに他方の連結用孔97と他方の挿通孔108と挿入孔94dとに挿入されて各々ナット92で締結されている。これにより、前部右側の車輪装置32が右パネル部材4の下部横材8の前端部に取付けられる。尚、上記前部右側の車輪装置32の取付用座85は右パネル部材4の下部横材8に対して他方の第2シムプレート107bの厚さHだけ下方に位置している。
【0072】
また、図1に示すように、上記底体2の前部の左右両端部には、水平状の水平姿勢とした底体2を左および右パネル部材3,4に固定するためのロック装置115が設けられている。
【0073】
上記ロック装置115は、図32,図34,図35に示すように、アンロック時受け部116とロック時受け部117と左右方向へ移動自在な操作杆118とを有している。上記操作杆118は、ロッドピンの折り曲げ成形品であって、水平姿勢時において上記第2シムプレート107a,107bの各被係合孔110に挿脱自在な係合部119と、この係合部119の内端から90°状に折り曲げられて上記アンロック時受け部116やロック時受け部117に受け止められる被当接部120と、この被当接部120の遊端から90°状に折り曲げられて上記係合部119とは反対側で左右方向へ延びる表面側操作部121と、この表面側操作部121の遊端から下方へ90°状に折り曲げられて底体2の裏面側へ露出される裏面側操作部122とにより構成されている。
【0074】
また、底体2の表面側には、上記表面側操作部121を操作するための操作用開口部124が形成されている。また、底体2の裏面側には、水平姿勢の際に第2シムプレート107a,107bの各突片109が下方から嵌入される嵌入部123が形成されている。尚、上記ロック時受け部117のレベルは、図32,図35に示すように、このロック時受け部117により上記被当接部120を受け止めた時に、操作杆118が底体2の上面から突出しないように設定されている。
【0075】
また、図25,図36に示すように、左および右パネル部材3,4の各下部横材8の前端部および後パネル部材5の下部横材16の左右両端部にはそれぞれ緩衝材127が複数のボルト130,ナット131を介して取付けられている。すなわち、上記各緩衝材127は、各下部横材8,16の外側へ露出したL形状の緩衝部128と、この緩衝部128の一端から連設されかつ各縦支柱11,19,20に巻き付いて緩衝部128の内側に対向する連結部129とで構成されている。
【0076】
上記緩衝部128と連結部129とにはそれぞれ、上記ボルト130が挿通可能な複数のボルト孔132が形成されている。また、後パネル部材5の下部横材16の左右両端部にはそれぞれ、上記ボルト130が挿通可能な複数の取付用孔133が形成されている。さらに、図3,図36に示すように、左および右パネル部材3,4の各下部横材8の両端部にはそれぞれ、上記ボルト130が挿通可能な複数の取付用孔134,135が形成されている。尚、上記下部横材8の一端から一端側の複数の取付用孔134までの距離と下部横材8の他端から他端側の複数の取付用孔135までの距離とが等しく設定されている。
【0077】
これによると、後パネル部材5の左の縦支柱19に連結部129を巻き付けて、下部横材16の縦板部16aを緩衝部128と連結部129との間に挟み、両ボルト130を各ボルト孔132と取付用孔133とに挿通してナット131で締結する。これにより、緩衝材127が後パネル部材5の下部横材16の左端部に取付けられる。また、後パネル部材5の下部横材16の右端部にも同様にして緩衝材127が取付けられる。さらに、左パネル部材3の縦支柱11に連結部129を巻き付けて、下部横材8の縦板部8aを緩衝部128と連結部129との間に挟み、両ボルト130を各ボルト孔132と一方の取付用孔134とに挿通してナット131で締結する。これにより、緩衝材127が左パネル部材3の下部横材8の前端部に取付けられる。同様に、右パネル部材4の縦支柱11に連結部129を巻き付けて、下部横材8の縦板部8aを緩衝部128と連結部129との間に挟み、両ボルト130を各ボルト孔132と他方の取付用孔135とに挿通してナット131で締結する。これにより、緩衝材127が右パネル部材4の下部横材8の前端部に取付けられる。
【0078】
以下に、上記構成における作用について説明する。
前面の開口部28から物品を搬入して底体2上に載置することによって、物品が物品収納具1内に収納される。そして、物品収納具1を押し引きすることにより、各車輪87が回転し、物品収納具1を容易に移動させることができる。この際に発生する振動は取付部材29,30の第1および第2スリーブ53,54と連結部材22,23の各第3スリーブ74とによって吸収されて低減されるため、騒音が低下する。
【0079】
また、図36に示すように、複数の緩衝材127を取付けているため、作業者や他物が左および右パネル部材3,4の下端前部や後パネル部材5の下端左右両端部に接触した際に受けるショックを緩衝させることができる。
【0080】
また、図5に示すように、ステー31は全長にわたり真っ直ぐな棒状に形成されているため、ステー31を製作する際、曲げ加工が不要となり、ステー31の製作が容易になる。また、ステー31にパイプ材を用いたため、軽量化が図れる。さらに、ステー31の両端開口部はキャップ34で閉じられているため、ステー31からの騒音が低減される。
【0081】
また、ステー31を使用しない場合は、図5の実線で示すように、ステー31の遊端側を上方へ持ち上げて、係合孔33を被係合片46の上方へ脱抜し、その後、ステー31を一方の取付部材29に吊り下げておく。さらに、一方の取付部材29を図16に示すようにA方向へ120°回転させて退避位置P1へ退避させる。この際、切欠部40が最上段の横材10に係合しているため、一方の取付部材29の回転範囲は0°の位置から120°の位置までに限定され、一方の取付部材29が120°の位置を越えてしまうことはない。これにより、前方開口部28から物品収納空間6へ物品を出し入れする際、ステー31および一方の取付部材29が物品出し入れの邪魔にならない。
【0082】
また、他方の取付部材30を上方に持ち上げて一方の切欠部50を右パネル部材4の最上段の横材10から上方へ脱抜させた状態で、B方向へ120°回転させて退避位置P2へ退避させ、他方の取付部材30を下ろして他方の切欠部51を上方から上記最上段の横材10に係合する。これにより、他方の取付部材30は、120°の位置(退避位置P2)にロックされる。これにより、前方開口部28から物品収納空間6へ物品を出し入れする際、他方の取付部材30が物品出し入れの邪魔にならない。
【0083】
また、ステー31を使用する場合は、一方の取付部材29を退避位置P1からC方向へ回転させて図15に示すように0°の位置へ戻す。この際、切欠部40が最上段の横材10に係合しているため、一方の取付部材29の回転範囲は120°の位置から0°の位置までに限定され、一方の取付部材29が0°の位置を越えてしまうことはない。
【0084】
さらに、退避位置P2の他方の取付部材30を上方に持ち上げて他方の切欠部51を右パネル部材4の最上段の横材10から上方へ脱抜させた状態で、D方向へ回転させて120°の位置(退避位置P2)から0°の位置へ戻し、図15に示すように、他方の取付部材30を下ろして一方の切欠部50を上方から最上段の横材10に係合する。これにより、他方の取付部材30が0°の位置にロックされる。
【0085】
上記のように両取付部材29,30をそれぞれ0°の位置に戻した状態で、ステー31の遊端部を上方から他方の取付部材30の両案内板部44間に挿入して、係合孔33を被係合片46に係合する。これにより、ステー31が左および右パネル部材3,4の前端間に水平状に掛止めされる。尚、ステー31の遊端部は他方の取付部材30の両案内板部44間に案内されるため、係合孔33が位置ずれせずに正確かつ迅速に被係合片46に係合し得る。
【0086】
尚、図5,図6に示すように、上記一方の取付部材29と縦支柱11との間に挿入された第1スリーブ53によって、一方の取付部材29を円滑に上下方向へ移動させたり周方向へ回転させることができ、同様に、他方の取付部材30と縦支柱11との間に挿入された第2スリーブ54によって、他方の取付部材30を円滑に上下方向へ移動させたり周方向へ回転させることができる。
【0087】
さらに、図8に示すように、上記第1スリーブ53の上下両鍔部57が一方の取付部材29の上下端に係合しているため、第1スリーブ53の上下方向へのずれが防止される。また、第1スリーブ53の突片58が一方の取付部材29の係止孔42に挿入されているため、一方の取付部材29に対する第1スリーブ53の周方向への回転が防止される。さらに、同様な作用によって、図12に示すように、第2スリーブ54の上下方向へのずれおよび他方の取付部材30に対する第2スリーブ54の周方向への回転が防止される。
【0088】
また、係合状態の係合孔33と被係合片46との間に遊びを持たしているため、係合孔33と被係合片46とが係合した状態で左パネル部材3や右パネル部材4が撓んだりしても、上記遊びによって係合孔33と被係合片46とに無理な力がかかるのを防止できる。また、遊びの分だけ、ステー31が左右方向へ変移してステー31の遊端が他方の取付部材30に接触するようなことが生じた場合でも、接触時のショックはステー31の遊端部側のキャップ34によって緩衝される。
【0089】
また、図1に示すように、左パネル部材3を構成する複数の横材10のうちの最上段の横材10を利用して一方の取付部材29を支持しているため、特別な支持用の部材を必要とはせず、部品点数の削減を実施することができる。同様に、右パネル部材4を構成する複数の横材10のうちの最上段の横材10を利用して他方の取付部材30を支持しているため、特別な支持用の部材を必要とはせず、部品点数の削減を実施することができる。
【0090】
また、物品収納具1を折畳む場合は、先ず、ステー31の係合孔33を被係合片46から上方へ脱抜し、図1の仮想線で示すように、上記ステー31を吊り下げた状態で一方の取付部材29を回転させて退避位置P1へ退避させる。また、他方の取付部材30も回転させて退避位置P2へ退避させておく。そして、図34に示すように、ロック装置115の操作用開口部124から表面側操作部121を把持して、操作杆118を左右方向内側へ移動させて被当接部120をアンロック時受け部116上に当接させる。これにより、図32の仮想線で示すように、操作杆118の係合部119が両第2シムプレート107a,107bの各被係合孔110から脱抜され、底体2のロックが解除される。そして、図1の仮想線で示すように、ヒンジ装置27を介して底体2を上方へ回動させることにより、底体2は後パネル部材5の内側へ起立姿勢で折り畳まれる。
【0091】
その後、図21の実線で示すように、右パネル体4を後部の縦支柱12の軸心周りに回動させて後パネル部材5の内側へ折畳む。これにより、物品収納具1は平面視でL形状に折り畳まれ、コンパクトに保管される。この際、各車輪装置32の取付用座85は各パネル部材3,4,5の各下部横材8,16よりも各シムプレート98,107a,107bの厚さHだけ下方に位置するため、図21の実線で示すように、折畳み時、前部右側の車輪装置32の取付用座85は、後パネル部材5の下部横材16の下面に摺接することなく、下部横材16の下方にスムーズに挿入される。
【0092】
また、折り畳まれた物品収納具1を組み立てる場合は、上記と逆の手順で行えばよい。この際、右部連結部材23の円筒部70と縦支柱12との間に挿入された第3スリーブ74によって、上記右パネル体4を円滑に回転させることができる。この際、図30に示すように、第1シムプレート98のピン孔100aに挿入された縦ピン103の上部が右パネル体4の縦支柱12の下端部内に挿入されているため、右パネル体4の回動中心がぶれることはない。さらに、右パネル体4は上記縦ピン103と第1シムプレート98とを介して後パネル部材5に連結されているため、後パネル部材5に対する右パネル体4の位置ずれを防止し得る。
【0093】
また、下方へ回動された底体2は左右両パネル部材3,4の下部横材8によって水平姿勢で支持される。その後、図35に示すように、ロック装置115の操作用開口部124から表面側操作部121を把持して、操作杆118を左右方向外側へ移動させて被当接部120をロック時受け部117に嵌合させる。これにより、図32に示すように、操作杆118の係合部119が両第2シムプレート107a,107bの各被係合孔110へ挿入され、底体2が左右両パネル部材3,4にロックされる。
【0094】
また、図28に示すように、左パネル部材3は、縦ピン103と固定用ねじ101とによって2箇所で固定されているため、後パネル部材5に対して揺動するようなことはなく、第1シムプレート98を介して後パネル部材5に対し直角状に確実に連結固定される。また、上記固定用ねじ101とナット105とは後部左側の車輪装置32の取付用座85から外側前方へ離間しているため、固定用ねじ101とナット105とが後部左側の車輪装置32の取付けの邪魔にならない。
【0095】
また、各車輪装置32の取付構造においては、図27,図29,図31,図33に示すように、連結用ねじ91が各車輪装置32の取付用座85と各パネル部材3,4,5の各下部横材8,16と各シムプレート98,107a,107bとに挿通されて、上記各取付用座85と各下部横材8,16とが連結されているため、各連結用ねじ91とナット92との強度を確保することによって、容易に各車輪装置32の各パネル部材3,4,5に対する取付け強度を向上させることができる。したがって、荷重に強く、重量物の収納および運搬にも対応することができ、また、各車輪装置32を取付ける際の溶接作業の手間を軽減することができる。
【0096】
また、図22に示すように、各車輪装置32の取付用座85は、全て同一形状であり、対角線84を中心に対象に形成されており、各車輪装置32の取付箇所に応じて上記取付用座85の向きを変えて取付けられているため、1種類の取付用座85を製作すればよく、したがって、取付用座85の種類の削減(部品点数削減ならびに共通化)および取付用座85の製作の容易化が実現できる。
【0097】
また、図25に示すように、各車輪装置32の取付用座85の切欠部90は円弧状に形成されて物品収納具1の内側かつ前面の開口部28側に向けられているため、作業者が物品収納具1の前面側で作業する際、取付用座85の前部の隅部に接触しても角がないので、引っ掛かったりせず作業に支障を来すようなことはない。また、各取付用座85の上面に溜まった埃や泥,水等を窪み93から外側へ容易に取除くことができ、ごみ溜りを防止し得る。
【0098】
また、左パネル部材3と右パネル部材4とは、同一形状に形成され、かつ前後を入れ替えて配置されており、図3に示すように、これらパネル部材3,4の各下部横材8に形成された連結用孔96,97は各端からそれぞれ等しい距離Lに位置しており、さらに、ピン挿入孔104a,104bと取付用孔134,135とも各端からそれぞれ等しい距離に位置しており、左パネル部材3と右パネル部材4とに応じて上記連結用孔96,97とピン挿入孔104a,104bと取付用孔134,135とをそれぞれ選択して用いることによって、左パネル部材3と右パネル部材4とを1種類に共通化できる。これにより、1種類のパネル部材を左パネル部材3と右パネル部材4とに使用することができるため、パネル部材の種類の削減(部品点数削減)およびパネル部材の製作の容易化が実現できる。
【0099】
また、図26に示すように、左側の第1シムプレート98と右側の第1シムプレート98とは同一形状に形成されて互いに向きを変えて取付けられており、各挿通孔99a〜99dはコーナ部Oからそれぞれ等しい距離に位置しており、さらに、ピン孔100a,100bもそれぞれコーナ部Oから等しい距離に位置しており、左側と右側とに応じて上記挿通孔99a〜99dとピン孔100a,100bとをそれぞれ選択して用いることによって、第1シムプレート98を1種類に統一できるため、製作が容易となり、第1シムプレート98の種類の削減(部品点数削減)が実現できる。
【0100】
また、図18に示すように、後パネル部材5に対して左パネル部材3が上方へ変移しようとした場合、左パネル部材3を構成する複数の横材10のうちの最上段の横材10が下方から左部連結部材22の円筒部70の下端に当接して、左パネル部材3の上方への変移が規制される。これにより、特別な上方変移規制用の部材は不要となり、部品点数の削減が実施できる。同様に、後パネル部材5に対して右パネル部材4が上方へ変移しようとした場合、右パネル部材4を構成する複数の横材10のうちの最上段の横材10が下方から右部連結部材23の円筒部70の下端に当接して、右パネル部材4の上方への変移が規制される。
【0101】
上記第1の実施の形態では、右パネル部材4を折畳み可能に構成しているが、左パネル部材3を折畳み可能に構成してもよく、また、左右両パネル部材3,4を折畳み可能に構成してもよい。
【0102】
上記第1の実施の形態では、図24に示すように、各車輪装置32として、支持ヨーク86を縦軸心89の周りに回動自在な状態で取付用座85に取付けた自由車輪を用いており、これによって、物品収納具1を前後左右のいずれからでも押し引きして方向転換や移動させることができる。また、物品収納具1を押し引きする方向が限定されている場合は、車輪装置32として、自由車輪の代りに、図37に示すように、支持ヨーク86を取付用座85に固定した固定車輪を用いてもよい。あるいは、上記自由車輪と固定車輪とを混在させて用いてもよく、これにより、物品収納具1の操作性が向上する。
【0103】
また、上記第1の実施の形態では、左および右パネル部材3,4の各下部横材8と前部の左右両車輪装置32との間にそれぞれ第2シムプレート107a,107bを介在させているが、これら第2シムプレート107a,107bを設けず、その代りに、第2の実施の形態として図38に示すように、上記下部横材8の横板部8bの前後両端部には、第2シムプレート107a,107bの厚さH分に相当する深さだけ下方へ落ち込んだ凹部141が形成されている。尚、一方の連結用孔96は前後一方の凹部141に形成され、他方の連結用孔97は前後他方の凹部141に形成されている。
【0104】
これによると、第2シムプレート107a,107bが不要なため、部品数の削減が行え、上記段差部141の下面が前部の左右各車輪装置32の取付用座85の上面に直接に接触した状態で連結される。
【0105】
同様に、第3の実施の形態として図39に示すように、上記下部横材8の前後両端部には、第2シムプレート107a,107bの厚さH分に相当する深さだけ下方へ落ち込んだ段差部142が形成されている。
【0106】
これによると、第2シムプレート107a,107bが不要なため、部品数の削減が行え、上記段差部142の下面が前部の左右各車輪装置32の取付用座85の上面に直接に接触した状態で連結される。
【0107】
上記第2および第3の実施の形態では、左および右パネル部材3,4の各下部横材8に、上記凹部141や段差部142を形成して、第2シムプレート107a,107bを不要にしているが、同様に、後パネル部材5の下部横材16に凹部や段差部を形成して、第1シムプレート98を不要にしてもよい。尚、第1シムプレート98を不要にした場合、図27に示した左後側の車輪装置32に関しては、固定用ねじ101を挿入孔94a(固定具挿入孔に相当)に挿入するとともに、縦ピン103を挿入孔94b(ピン取付用孔に相当)に差し込んで取付用座85に立設させる。また、図29に示した右後側の車輪装置32に関しては、縦ピン103を挿入孔94f(ピン取付用孔に相当)に差し込んで取付用座85に立設させる。
【0108】
以下に、本発明の第4の実施の形態を、図40〜図48に基づいて説明する。
図41、図42に示すように、物品収納具201は、物品を載置可能な底体230と、この底体230の側方に配された複数のパネル部材210,220A,220Bからなる本体209とを備えている。すなわち、後パネル部材210と、この後パネル部材210の左右両側部で前方において対向位置される二枚の左および右パネル部材220A,220Bとは平面視門形状に配設され、前記後パネル部材210と両左および右パネル部材220A,220Bとの下部間に底体230が配設され、本体209の前面に物品出入れ用の開口部207が形成されている。
【0109】
前記底体230の後端はヒンジ装置202を介して後パネル部材210の下端に連結され、以て後パネル部材210に沿わせた起立姿勢と水平状の水平姿勢とに揺動自在である。また後パネル部材210と両左および右パネル部材220A,220Bとの近接部間は連結部材203A,203Bにより連結されている。その際に、右パネル部材220Bは、連結部材203Bにより、後パネル部材210に沿うように回動自在(折り畳み自在)に連結されている。また左パネル部材220Aは、連結部材203Aにより、後パネル部材210とのL字状の相対姿勢を維持するように連結されている。
【0110】
前記底体230の前端の両側には、水平状の水平姿勢とした底体230、ならびに起立姿勢とした底体230を左および右パネル部材220A,220Bに固定するためのロック装置240が設けられる。そして、前記後パネル部材210の下端で左右両端部の部分に固定車輪装置250が、また両左および右パネル部材220A,220Bの下端で遊端(前端部)に自由車輪装置260がそれぞれ設けられている。
【0111】
次に各部の詳細を説明する。
図40〜図44に示すように、後パネル部材210は、パイプなどを折り曲げて形成した門形状の枠部材211と、この枠部材211の下端間を連結した下部横材212と、前記枠部材211の上部横材211aと下部横材212との間に配設した複数本のパイプ状の縦材213と、前記枠部材211の左右一対の縦支柱211b間に配設した複数本の横材214などから構成される。その際に縦材213は、所定ピッチ置きに配置されている。そして前記下部横材212の両端部で下面側には、後述する固定車輪装置250が取付けられる。
【0112】
前記下部横材212はL形条材(アングル材)からなり、その横辺が下位でかつ縦辺が外位として配設され、横辺の上面に前記枠部材211の縦支柱211bの下端や縦材213の下端が、溶接などにより固定される。そして横辺の左右方向の両端部分には、下方への連結板部215がプレス成形などにより形成され、これら連結板部215には、左右方向に短尺間隔L1を置いて、一対の連結用孔216が丸孔状で形成されている。
【0113】
さらに連結板部215間には、前記ヒンジ装置202が作用される左右一対の係止板部217が、プレス成形などにより上方へ突出される状態で形成されている。なお横辺の適宜な複数箇所には水抜き孔218が形成され、また横辺の、左パネル部材220Aが対向される部分には凹部219が形成されている。以上の211〜219により、後パネル部材210の一例が構成される。
【0114】
左および右パネル体220A,220Bは、パイプなどを折り曲げて形成した門形状の枠部材221と、この枠部材221の下端間を連結した下部横材222と、前記枠部材221の上部横材221aと下部横材222との間に配設した複数本のパイプ状の縦材223と、前記枠部材221の前後一対の縦支柱221b間に配設した複数本の横材224などから構成される。その際に縦材223は、所定ピッチ置きに配置されている。そして前記下部横材222の遊端で下面には、後述する自由車輪装置260が取付けられる。
【0115】
前記下部横材222はL形条材(アングル材)からなり、その横辺が下位でかつ縦辺が外位として配設され、横辺の上面に前記枠部材221の縦支柱221bの下端や縦材223の下端が、溶接などにより固定される。そして横辺の前端部分には、前後方向に長尺間隔Lを置いて、一対の連結用孔225が丸孔状で形成されている。また横辺の後端部分には、前記後パネル部材210側の外端の連結用孔216との間に長尺間隔Lを置く状態で、一個の連結用孔226が丸孔状で形成されている。
【0116】
さらに横辺の前端部分には、ロック装置240の固定ピン(後述する。)が係脱作用される係止板部227が、プレス成形などにより上方へ突出される状態で形成されている。なお横辺の適宜な複数箇所には、水抜き孔228が形成され、また左パネル部材220Aの横辺の後端には、前記後パネル部材210側の凹部219に係合される凸部229が形成されている。以上の221〜229により、左および右パネル部材220A,220Bの一例が構成される。
【0117】
なお、前記後パネル部材210側の凹部219に凸部229が係合されることで、前述した左パネル部材220Aと後パネル部材210とのL字状の相対姿勢を維持した連結が、より強固にかつ正確に行われる。
【0118】
なお、前記後パネル部材210の枠部材211や左および右パネル部材220A,220Bの枠部材221は、図43に示されるように、固有振動数の異なる内管247と外管248とからなる二重管(多重管)に形成してもよく、この場合、内管247と外管248とは隙間を置いて、または密に嵌合され、さらに隙間に樹脂が充填されて嵌合されている。このような多重管構造によって、後パネル部材210や左および右パネル部材220A,220Bの振動を低減できる。なお、後パネル部材210の縦材213や左および右パネル部材220A,220Bの縦材223をも、多重管構造としてもよい。
【0119】
前記底体230の枠組本体231は、窓枠状の外枠体232と、この外枠体232の左右一対の前後枠232a間に設けられた複数の左右材233と、前記外枠体232の前後一対の左右枠232bや左右材233間に設けられた複数の前後材234などから平枠状に構成されている。そして、多数の貫通部235を有する状態で樹脂層236によりモールドされることで、底体230が構成される。なお横倒した底体230は、各下部横材212,222の水平板部によって受け止められ、以てその上面により載置面237が形成される。以上の231〜237により、底体230の一例が構成される。
【0120】
前記底体230の前部で両側には、起立姿勢のときに左および右パネル部材220A,220Bの奥側縦支柱221bに作用し、そして水平姿勢のときに左および右パネル部材220A,220Bの前記係止板部227に作用する前記ロック装置240が設けられる。
【0121】
すなわち、ロック装置240の本体部材241は、前記底体230に下方から当接されたのち、下方からリベットを打ち込むなどすることで、この底体230側に固定される。前記本体部材241に挿通されて左右方向に摺動自在な固定ピン242は、係合方向(外側方)に突出すべく引張りばね243で付勢されている。そして固定ピン242の内端の操作部242aに対向されて、前記底体230には操作用開口部238が形成されている。この操作用開口部238は、操作部242aの動きを上方から確認し得、かつ操作部242aを操作し得る形状に形成されている。以上の241〜243により、ロック装置240の一例が構成される。
【0122】
両左および右パネル部材220A,220Bの前端間には、間隔保持や荷崩れ防止などを行うためのステー204が設けられる。すなわち、左パネル部材220Aの前位の縦支柱221bにはステー204の一方の取付部材205が設けられ、そして右パネル部材220Bの前位の縦支柱221bにはステー204の遊端が係脱自在な他方の取付部材206が設けられる。
【0123】
図40、図43〜図46に示すように固定車輪装置250は、取付用座251と、この取付用座251に支持ヨーク256(支持部材の一例)を介して回転自在に設けられた車輪257とからなる。前記取付用座251は、平面視I字状でかつ矩形板状に形成され、その周縁から下方へ曲げ成形された縁部分252aと、中央部分に成形された凹入部分252bとにより、曲げ強度などに対して補強されている。
【0124】
前記取付用座251の四隅部分には、連結具を挿通可能な長孔が形成されている。ここで長孔は、後部の両隅部分にそれぞれ形成された左右方向の第一長孔254A(連結具挿入孔の一例)と、前部の両隅部分にそれぞれ形成された前後方向の第二長孔254B(連結具挿入孔の一例)とからなる。その際に、第一長孔254A間の距離は前述した短尺間隔L1を許容し、また第二長孔254B間の距離は前述した長尺間隔Lを許容し、そして第一長孔254Aと第二長孔254Bとの間の距離は、前述した短尺間隔L1と長尺間隔Lとの両方を許容するように設定されている。以上の251〜257により、固定車輪装置250の一例が構成される。
【0125】
このように構成された固定車輪装置250は、後パネル部材210の下部横材212の一方の端部位置、すなわち、右パネル部材220Bが対向される端部位置に、その取付用座251を介して直接に取付けられている。その際に取付けは、その第一長孔254Aを連結用孔216に下方から連通させた状態で、これら第一長孔254Aから連結用孔216にボルト・ナットからなる連結具270を作用させることで行える。
【0126】
このとき、連結用孔216間の短尺間隔L1に対して、第一長孔254A間の距離が短尺間隔L1を許容することから、その連通、ならびに連結具270を作用させての連結は、何ら支障なく行える。そして連結具270を介しての連結は、全ての連結具挿入孔を利用することなく、すなわち両第二長孔254Bを利用することなく行われる。
【0127】
また、固定車輪装置250は、後パネル部材210の下部横材212の他方の端部から隣接した左パネル部材220Aの下部横材222の基端に亘っての位置に、その取付用座251を介して直接に取付けられている。その際に取付けは、その第一長孔254Aを連結用孔216に下方から連通させた状態で、これら第一長孔254Aから連結用孔216にボルト・ナットからなる連結具270を作用させるとともに、その第二長孔254Bを連結用孔226に下方から連通させた状態で、これら第二長孔254Bから連結用孔226に連結具270を作用させることで行える。
【0128】
このとき、連結用孔216間の短尺間隔L1に対して、第一長孔254A間の距離が短尺間隔L1を許容し、そして連結用孔216と連結用孔226との間の長尺間隔Lに対して、第一長孔254Aと第二長孔254Bとの間の距離が長尺間隔Lを許容することから、その連通、ならびに連結具270を作用させての連結は、何ら支障なく行える。そして連結具270を介しての連結は、全ての連結具挿入孔を利用することなく、すなわち内側の第二長孔254Bを利用することなく行われる。
【0129】
以上によって、両固定車輪装置250を、その車輪257の回転軸心を左右方向とした向きで配設し得、したがって、前押しXにより物品収納具201の走行を行える。
【0130】
図40、図43、図44、図47に示すように、自由車輪装置260はキャスター形式であって、取付用座261と、この取付用座261に支持ヨーク267(支持部材の一例)を介して回転自在に設けられた車輪268とからなる。尚、前記支持ヨーク267は軸受け装置262を介して縦軸264の周りに回動自在な状態で取付用座261に取付けられている。前記取付用座261は、矩形板状に形成され、その周縁から下方へ形成された縁部分263aにより、曲げ強度などに対して補強されている。
【0131】
前記取付用座261の四隅部分には、連結具270を挿通可能な丸孔265(連結具挿入孔の一例)が形成されている。ここで丸孔265は、一側の両隅部分に、長尺間隔Lを置いて一対が形成されるとともに、他側の両隅部分に、短尺間隔L1を置いて一対が形成されている。
【0132】
以上の261〜268により、自由車輪装置260の一例が構成される。そして、この自由車輪装置260は、左および右パネル部材220A,220Bにおける下部横材222の遊端部位置に、その取付用座261を介して直接に取付けられている。その際に連結は、長尺間隔Lを置いて形成された一対の丸孔265を、同様に長尺間隔Lを置いて形成された連結用孔225に下方から連通させた状態で、これら丸孔265から連結用孔225に連結具270を作用させることで、何ら支障なく行える。そして連結具270を介しての連結は、全ての連結具挿入孔を利用することなく、すなわち端尺間隔L1を置いて形成された一対の丸孔265を利用することなく行われる。
【0133】
以下に、上記した第4の実施の形態における作用を説明する。
上記のようにして組み立てられた物品収納具201は、後パネル部材210に対して右パネル部材220Bを直角状に開動させ、そしてヒンジ装置202を介して底体230を水平状に横倒揺動して、左右両パネル部材220A,220Bの下部横材222上に載置させるとともに、ロック装置240を固定作用させることで、図41、図42に示すように使用可能な状態になる。
【0134】
これにより、載置面237に対して荷の積み込みを行えるのであるが、その際に固定作用をし忘れていたとき、荷の積み込みを行う作業者は、操作用開口部238を通して固定ピン242の操作部242aなどを目視することで、非固定状態であること、すなわち固定作用のし忘れであることなどを容易に確認し得、以て固定動が行われる。
【0135】
荷を積み込んで所期の運搬を行ったのち、荷を卸して不使用状態になった物品収納具201は、まずステー204が他方の取付部材206から外される。次いで載置面237側から、操作部242aを介して固定ピン242を抜出動させたのち、底体230を、ヒンジ装置202を介して上方へ回動(起立)させて後パネル部材210に沿わせる。
【0136】
そして、底体230の裏面側に露出している固定ピン242を再び外側に移動させて、後位の縦支柱221bの後方に突出させることで、固定動し得る。次いで右パネル部材220Bを、連結部材203Bなどを介してピン軸心の周りに回動させ、後パネル部材210側に沿わせる。これにより物品収納具201を、図48に示すように、平面視でL字形状に折りたたんで保管し得る。なお、逆操作により固定ピン242を内側に移動させることで解除動し得、以て前述したように底体230を水平状に横倒揺動し得る。
【0137】
このようにして物品収納具201を使用し得るのであるが、その際に運搬、すなわち物品収納具201の走行は、前部(正面)から前押しXすることで、固定車輪装置250を先行させる状態で行われる。なお、物品収納具201は引き走行させることも可能である。
【0138】
上記の物品収納具201において、固定車輪装置250や自由車輪装置260は、その取付用座251,261が、他物を介在させることなく、本体209側の下部横材212,222に直接に取付けられていることで、他物を介在させた形式に比べて、全体を軽量化し得るとともにコストダウンを図れることになる。
【0139】
また、ボルト,ナットからなる連結具270が各車輪装置250,260の各取付用座251,261と各パネル部材210,220A,220Bの各下部横材212,222とに挿通されて、前記各取付用座251,261と各下部横材212,222とが直接連結されているため、前記連結具270の強度を確保することによって、容易に各車輪装置250,260の各パネル部材210,220A,220Bに対する取付け強度を向上させることができる。したがって、荷重に強く、重量物の収納および運搬にも対応することができる。
【0140】
そして、前記下部横材212,222側に固定車輪装置250や自由車輪装置260を配設する際に、溶接作業は不要になり、また下部横材212,222に対して取付用座251,261を連結具270により連結するための連結作業は、第一長孔254A、第二長孔254B、丸孔265など、合計十六箇所の連結具挿入孔のうち、各車輪装置250,260において少なくとも一箇所の連結具挿入孔を使用しないことから作業箇所は少なくなり、したがって作業コストを低くし得るとともに、組立てを迅速に行えることになる。
【0141】
さらに、他物を省略したことで、図41、図47に示すように、床面Fから載置面237までの高さHが低くなって、底体230上に対する物品の積み下ろしは作業性良く行えることになる。このように、床面Fに対して載置面237が低いレベル位置されることで、物品収納具201の全高が一定の場合、収納効率(有効高さ)を向上し得る。
【0142】
次に、本発明の第5の実施の形態を、図49に基づいて説明する。
この第5の実施の形態は、主として運搬、すなわち物品収納具201の走行を横押しYにより行う形式である。すなわち、固定車輪装置250は、後パネル部材210の下部横材212の他方の端部から隣接した左パネル部材220Aの下部横材222の基端に亘っての位置に、その取付用座251を介して直接に取付けられている。その際に取付けは、第一長孔254Aと第二長孔254Bを連結用孔216に下方から連通させた状態で連結具270を作用させるとともに、第二長孔254Bを連結用孔226に下方から連通させた状態で連結具270を作用させることで行える。
【0143】
このとき、連結用孔216間の短尺間隔L1に対して、第一長孔254Aと第二長孔254Bとの間の距離が短尺間隔L1を許容し、そして連結用孔216と連結用孔226との間の長尺間隔Lに対して、第二長孔254B間の距離が長尺間隔Lを許容することから、その連通、ならびに連結具270を作用させての連結は、何ら支障なく行える。そして連結具270を介しての連結は、全ての連結具挿入孔を利用することなく、すなわち内側の第一長孔254Aを利用することなく行われる。
【0144】
また別の固定車輪装置250は、左パネル部材220Aにおける下部横材222の遊端部位置に、その取付用座251を介して直接に取付けられている。その際に取付けは、その第二長孔254Bを連結用孔225に下方から連通させた状態で連結具270を作用させることで行える。
【0145】
このとき、連結用孔225間の長尺間隔Lに対して、第二長孔254B間の距離が長尺間隔Lを許容することから、その連通、ならびに連結具270を作用させての連結は、何ら支障なく行える。そして連結具270を介しての連結は、全ての連結具挿入孔を利用することなく、すなわち第一長孔254Aを利用することなく行われる。
【0146】
自由車輪装置260は、後パネル部材210の下部横材212の一方の端部位置、すなわち、右パネル部材220Bが対向される端部位置に、その取付用座261を介して直接に取付けられている。その際に取付けは、その丸孔265を連結用孔216に下方から連通させた状態で連結具270を作用させることで行える。
【0147】
このとき、連結用孔216間の短尺間隔L1に対して、丸孔265間の距離が短尺間隔L1を許容することから、その連通、ならびに連結具270を作用させての連結は、何ら支障なく行える。そして連結具270を介しての連結は、全ての連結具挿入孔を利用することなく、すなわち長尺間隔Lを置いて形成された丸孔265を利用することなく行われる。
【0148】
また別の自由車輪装置260は、前述した第4の実施の形態と同様にして、右パネル部材220Bにおける下部横材222の遊端部位置に、その取付用座261を介して直接に取付けられている。
【0149】
この第5の実施の形態によると、両固定車輪装置250を、その車輪257の回転軸心を前後方向とした向きで配設し得、したがって、横押しYにより物品収納具201の走行を行える。
【0150】
次に、本発明の第6の実施の形態を、図50に基づいて説明する。
この第6の実施の形態は、物品収納具201の走行を四方向からの押しにより行える形式である。すなわち、固定車輪装置250は使用せず、全て自由車輪装置260を使用している。ここで、後パネル部材210の下部横材212の他方の端部から隣接した左パネル部材220Aの下部横材222の基端に亘っての位置に取付けられる自由車輪装置260を除いて、三箇所に取付けられる自由車輪装置260は、前述した第4の実施の形態や第5の実施の形態と同様にして、その取付用座261を介して直接に取付けられている。
【0151】
そして後パネル部材210の下部横材212の他方の端部から隣接した左パネル部材220Aの下部横材222の基端に亘っての位置に対する自由車輪装置260の取付けは、短尺間隔L1を置いて形成された丸孔265を連結用孔216に下方から連通させた状態で連結具270を作用させるとともに、長尺間隔Lを置いて形成された丸孔265の一個を連結用孔226に下方から連通させた状態で連結具270を作用させることで行える。
【0152】
このとき、連結用孔216と連結用孔226との間の長尺間隔Lに対して、短尺間隔L1を置いて形成した丸孔265と長尺間隔Lを置いて形成した丸孔265と間の距離が長尺間隔Lを許容することから、その連通、ならびに連結具270を作用させての連結は、何ら支障なく行える。そして連結具270を介しての連結は、全ての連結具挿入孔を利用することなく、すなわち長尺間隔Lを置いて形成された丸孔265の一個を利用することなく行われる。
【0153】
この第6の実施の形態によると、物品収納具201の走行を四方向から行える形式である。すなわち、固定車輪装置250は使用せず、四箇所の全てに自由車輪装置260を配設した構成によって、物品収納具201の走行を四方向からの押しにより行える。
【0154】
上記した第4〜第6の実施の形態に示すように、第一長孔254A、第二長孔254B、丸孔265の形状や向きが、本体209に対する車輪装置250,260の向きや位置の変化に対応すべく設定されていることにより、車輪装置250,260は、本体209に対して向きや位置を変えて取付け可能となる。これにより、車輪装置250,260を各種形式に対応させることができ、前横押し形式、横押し形式、四方向押し形式など、任意な形式の車輪装置付き物品搬送具を提供できる。
【0155】
上記した第4〜第6の実施の形態では、本体209としてL字形状に折り畳み得る形式が示されているが、これは両左および右パネル部材220A,220Bともに回動自在としてI字形状に折り畳み得る形式であってもよい。また本体209としては、たとえば上面開放の箱状など、固定化されて折畳みを行えない形式であってもよい。
【0156】
上記した第4〜第6の実施の形態では、後パネル部材210の下部に対して底体230を起立横倒自在に取付けているが、これは、左右いずれかの左および右パネル部材220A,220Bの下部に対して底体230を起立横倒自在に取付けた形式であってもよい。
【0157】
上記した第4〜第6の実施の形態では、底体230の構成部材として、樹脂モールドされたメッシュ形式を示しているが、これは貫通部235を形成していない形式のベース板、すなわち鉄板や樹脂板などにより形成されたベース板を使用してもよい。
【0158】
【発明の効果】
以上のように本第1発明によれば、連結具の強度を確保することによって、車輪装置の本体下部に対する取付け強度を容易に向上させることができる。したがって、荷重に強く、重量物の収納および運搬にも対応することができ、また、車輪装置を取付ける際の溶接作業の手間を軽減することができる。
【0159】
本第2発明によれば、各車輪装置の取付用座を1種類に共通化できるため、部品の種類が減少し、製作および部品管理等が容易になる。
本第3発明によれば、取付用座の連結具挿入孔のうちのいずれかと本体の車輪装置取付箇所の連結用孔とを合致させ、これら連結具挿入孔と連結用孔とに連結具を挿入することによって、取付用座を本体の車輪装置取付箇所に連結し得る。この際、本体の複数の車輪装置取付箇所に応じて、取付用座の連結具挿入孔のうちのいずれかを選択して用いることにより、1種類の取付用座を本体の複数の車輪装置取付箇所に連結することができる。
【0160】
本第4発明によれば、作業者が物品出入れ用の開口部側で作業する際、取付用座の開口部側の隅部に接触しても、切欠部の形成によって角がないため、引っ掛かったりせず作業に支障を来すようなことはない。
【0161】
本第5発明によれば、取付用座の上面に溜まった埃や泥,水等を窪みから外側へ容易に取除くことができ、ごみ溜りを防止し得る。
本第6発明によれば、底体と少なくとも一方の側部壁部材とを後部壁部材側に折畳むことによって、物品収納具をコンパクトに保管することができる。また、一方の側部壁部材と他方の側部壁部材とが同一形状に形成されているため、一方の側部壁部材と他方の側部壁部材とを1種類にまとめて共通化でき、これにより、物品収納具を構成する部品の種類を減らすことができ、製作や部品管理が容易になる。
【0162】
本第7発明によれば、一方の側部壁部材を回動させて後部壁部材側へ折畳む際、一方の板状部材にはめ込まれたピンが上記一方の側部壁部材の回動中心に位置する縦支柱に下方から挿入されているため、回動中心がぶれることはない。
【0163】
本第8発明によれば、ピンと固定具とによって2箇所で連結固定することにより、他方の板状部材が後部壁部材に対して揺動するようなことはなく、他方の板状部材を後部壁部材に対して確実に連結固定することができる。
【0164】
本第9発明によれば、固定具が車輪装置の取付けの邪魔にならない。
本第10発明によれば、左右一方の板状部材と他方の板状部材とを1種類に共通化し得る。
【0165】
本第11発明によれば、自由車輪装置の車輪は支持部材の回動によって向きが変わるため、物品収納具の移動方向を容易に変えることができる。尚、物品収納具を押し引きする方向に応じて、固定車輪装置と自由車輪装置との配置を変えることにより、物品収納具の操作性が向上する。
【0166】
本第12発明によれば、連結具の強度を確保することによって、車輪装置の本体下部に対する取付け強度を容易に向上させることができる。したがって、荷重に強く、重量物の収納および運搬にも対応することができ、また、車輪装置を取付ける際の溶接作業の手間を軽減することができる。
【0167】
さらに、取付用座の連結具挿入孔のうちのいずれかと本体の車輪装置取付箇所の連結用孔とを合致させ、これら連結具挿入孔と連結用孔とに連結具を挿入することによって、取付用座を本体の車輪装置取付箇所に連結し得る。この際、本体の複数の車輪装置取付箇所に応じて、取付用座の連結具挿入孔のうちのいずれかを選択して用いることにより、1種 類の取付用座を本体の複数の車輪装置取付箇所に連結することができる。
【0168】
本第13発明によれば、ピン取付用孔にピンを差し込むとともに固定具挿入孔に固定具を挿入することによって、一方の車輪装置に立設されたピンが一方の側部壁部材の回動中心に位置する縦支柱に下方から挿入されるため、回動中心がぶれることはない。さらに、他方の板状部材がピンと固定具とによって2箇所で連結固定されるため、他方の板状部材が後部壁部材に対して揺動するようなことはなく、他方の板状部材を後部壁部材に対して確実に連結固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における物品収納具の使用形態での斜視図である。
【図2】同、物品収納具の使用形態での平面図である。
【図3】同、物品収納具の左右両パネル部材の下部の横断面図である。
【図4】同、物品収納具の後パネル部材の下部の横断面図である。
【図5】同、物品収納具のステーの一部切欠き正面図である。
【図6】同、物品収納具のステーの平面図である。
【図7】同、物品収納具の一方の取付部材の斜視図である。
【図8】同、物品収納具の一方の取付部材とこの取付部材内に挿入される第1スリーブとの正面図である。
【図9】同、物品収納具の第1スリーブの斜視図であり、(a)は突片側から見た図であり、(b)は突片の反対側から見た図である。
【図10】同、物品収納具の一方の取付部材と第1スリーブとの取付け方法を示す図である。
【図11】同、物品収納具の他方の取付部材の斜視図である。
【図12】同、物品収納具の他方の取付部材とこの取付部材内に挿入される第2スリーブとの正面図である。
【図13】同、物品収納具の第2スリーブの斜視図であり、(a)は突片の反対側から見た図であり、(b)は突片側から見た図である。
【図14】同、物品収納具の他方の取付部材と第2スリーブとの取付け方法を示す図である。
【図15】同、物品収納具のステー使用時における取付部材を下方から見た図である。
【図16】同、物品収納具のステー不使用時において、退避位置に退避させた取付部材を下方から見た図である。
【図17】同、物品収納具の連結部材の平面図である。
【図18】同、物品収納具の連結部材の側面図である。
【図19】同、物品収納具の連結部材と第3スリーブとの取付け方法を示す図である。
【図20】同、物品収納具の第3スリーブの正面図である。
【図21】同、物品収納具の折畳み形態での平面図である。
【図22】同、物品収納具の車輪装置の平面図である。
【図23】同、物品収納具の車輪装置の正面図である。
【図24】同、物品収納具の車輪装置(自由車輪)の側面図である。
【図25】同、物品収納具の車輪装置の取付け配置を示す平面図である。
【図26】同、物品収納具のシムプレートの形状および取付け配置を示す平面図である。
【図27】同、物品収納具の左後部の車輪装置の取付け構造を示す分解斜視図である。
【図28】同、物品収納具の左後部の車輪装置の取付け構造を示す一部切欠き側面図である。
【図29】同、物品収納具の右後部の車輪装置の取付け構造を示す分解斜視図である。
【図30】同、物品収納具の右後部の車輪装置の取付け構造を示す一部切欠き側面図である。
【図31】同、物品収納具の左前部の車輪装置の取付け構造を示す分解斜視図である。
【図32】同、物品収納具の左前部の車輪装置の取付け構造を示す一部切欠き正面図である。
【図33】同、物品収納具の右前部の車輪装置の取付け構造を示す分解斜視図である。
【図34】同、物品収納具の底体のロック装置の斜視図であり、アンロック状態を示す。
【図35】同、物品収納具の底体のロック装置の斜視図であり、ロック状態を示す。
【図36】同、物品収納具に設けられた緩衝材の平面図である。
【図37】同、物品収納具の車輪装置(固定車輪)の側面図である。
【図38】本発明の第2の実施の形態における物品収納具の左前部の車輪装置の取付け構造を示す分解斜視図である。
【図39】本発明の第3の実施の形態における物品収納具の左前部の車輪装置の取付け構造を示す分解斜視図である。
【図40】本発明の第4の実施の形態における物品収納具の下部の分解斜視図である。
【図41】同、物品収納具の使用形態での斜視図である。
【図42】同、物品収納具の使用形態での平面図である。
【図43】同、物品収納具の使用形態での横断平面図である。
【図44】同、物品収納具の使用形態での要部の平面図である。
【図45】同、物品収納具の固定車輪装置の側面図である。
【図46】同、物品収納具の固定車輪装置の正面図である。
【図47】同、物品収納具の自由車輪装置の側面図である。
【図48】同、物品収納具の折畳み形態での平面図である。
【図49】本発明の第5の実施の形態における物品収納具の使用形態での要部の平面図である。
【図50】本発明の第6の実施の形態における物品収納具の使用形態での要部の平面図である。
【符号の説明】
1 物品収納具
2 底体
3 左パネル部材(側部壁部材)
4 右パネル部材(側部壁部材)
5 後パネル部材(後部壁部材)
12 縦支柱
14 本体
28 開口部
32 車輪装置
85 取付用座
86 支持ヨーク(支持部材)
87 車輪
88 軸受け装置
89 縦軸心
90 切欠部
91 連結用ねじ(連結具)
92 ナット(連結具)
93 窪み
94a〜94g 挿入孔(連結具挿入孔)
95a〜95d,96,97 連結用孔
98 第1シムプレート(板状部材)
101 固定用ねじ(固定具)
103 縦ピン
105 ナット(固定具)
201 物品収納具
209 本体
250 固定車輪装置
251 取付用座
256 支持ヨーク(支持部材)
257 車輪
260 自由車輪装置
261 取付用座
267 支持ヨーク(支持部材)
268 車輪
270 連結具

Claims (13)

  1. 物品を載置可能な底体と、この底体の側方に配された複数の壁部材からなる本体と、この本体の下部複数箇所に取付けられた車輪装置とを備えた物品収納具であって、
    上記本体は、底体の後側に配された後部壁部材と、底体の左右両側に配された側部壁部材とで構成され、
    上記各車輪装置は、上記本体下部に連結可能な取付用座と、この取付用座に支持部材を介して設けられた車輪とで構成されて、後部壁部材の左右両端部下端および側部壁部材の前端部下端にそれぞれ取付けられ、
    後部壁部材の左右両端部下端とこの箇所に取付けられる車輪装置の取付用座との間に板状部材が挟み込まれて固定され、
    上記後部壁部材の下端と車輪装置の取付用座と板状部材とに挿通されてこれら後部壁部材の下端と車輪装置の取付用座と板状部材とをまとめて連結する連結具と、上記側部壁部材の下端と車輪装置の取付用座とに挿通されてこれら側部壁部材の下端と車輪装置の取付用座とを連結する連結具とが設けられていることを特徴とする物品収納具。
  2. 各車輪装置の取付用座は同一形状に形成され、
    各車輪装置の取付箇所に応じて上記取付用座の向きを変えて取付けることを特徴とする請求項1記載の物品収納具。
  3. 取付用座は平面視で四角形状に形成され、
    取付用座には、連結具が挿入される複数の連結具挿入孔が形成され、
    上記連結具挿入孔は、取付用座の一辺側とこの一辺側に交差する他辺側とに沿って配列され、
    本体の複数の車輪装置取付箇所に、上記複数の連結具挿入孔のうちのいずれかに合致する連結用孔が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の物品収納具。
  4. 本体の前面を物品出入れ用の開口部とし、
    取付用座は平面視で四角形状に形成され、
    上記取付用座の四隅の一つを切り欠いて切欠部を形成し、
    上記切欠部を上記物品出入れ用の開口部側に向けて、取付用座を本体に取付けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の物品収納具。
  5. 取付用座の上面に、取付用座の外端へ続く窪みが形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の物品収納具。
  6. 底体と少なくとも一方の側部壁部材とがそれぞれ回動して後部壁部材側に折畳み可能に構成され、
    一方の側部壁部材と他方の側部壁部材とが同一形状に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の物品収納具。
  7. 左右一方の板状部材に、折畳み可能な一方の側部壁部材の回動中心に位置する縦支柱に下方から挿入されるピンがはめ込まれていることを特徴とする請求項6記載の物品収納具。
  8. 左右他方の板状部材に、他方の側部壁部材の縦支柱に下方から挿入されるピンがはめ込まれ、
    上記他方の板状部材と他方の側部壁部材の下部とが固定具で固定されていることを特徴とする請求項7記載の物品収納具。
  9. 固定具は後部他方の車輪装置の取付用座の外側へ離れて位置していることを特徴とする請求項8記載の物品収納具。
  10. 左右両板状部材は同一形状に形成され、
    上記各板状部材の向きを変えて取付けられることを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の物品収納具。
  11. 車輪装置は固定車輪装置と自由車輪装置とからなり、
    上記固定車輪装置の支持部材は取付用座に固定され、
    上記自由車輪装置の支持部材は軸受け装置を介して縦軸心周りに回動自在な状態で取付用座に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の物品収納具。
  12. 物品を載置可能な底体と、この底体の側方に配された複数の壁部材からなる本体と、この本体の下部複数箇所に取付けられた車輪装置とを備えた物品収納具であって、
    上記各車輪装置は、上記本体下部に連結可能な取付用座と、この取付用座に支持部材を介して設けられた車輪とで構成され、
    上記取付用座と本体下部とに挿通されて取付用座と本体下部とを連結する連結具によって、車輪装置が本体に取付けられ、
    取付用座は平面視で四角形状に形成され、
    取付用座には、連結具が挿入される複数の連結具挿入孔が形成され、
    上記連結具挿入孔は、取付用座の一辺側とこの一辺側に交差する他辺側とに沿って配列され、
    本体の複数の車輪装置取付箇所に、上記複数の連結具挿入孔のうちのいずれかに合致する連結用孔が形成されていることを特徴とする物品収納具。
  13. 本体は、底体の後側に配された後部壁部材と、底体の左右両側に配された側部壁部材とで構成され、
    底体と一方の側部壁部材とがそれぞれ回動して後部壁部材側に折畳み可能に構成され、
    車輪装置は、後部壁部材の左右両端部下端および側部壁部材の前端部下端にそれぞれ取付けられ、
    後部壁部材の一端部下端に取付けられた車輪装置に、折畳み可能な一方の側部壁部材の回動中心に位置する縦支柱に下方から挿入されるピンが立設され、
    後部壁部材の他端部下端に取付けられた車輪装置に、他方の側部壁部材の縦支柱に下方から挿入されるピンが立設され、
    上記後部壁部材の他端部下端に取付けられた車輪装置と他方の側部壁部材の下部とが固定具で固定され、
    車輪装置の取付用座に、連結具挿入孔と、上記ピンを取付けるためのピン取付用孔と、上記固定具が挿入される固定具挿入孔とが形成されていることを特徴とする請求項12に記載の物品収納具。
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