JP3945459B2 - 物品収納具 - Google Patents

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Description

本発明は、一対の壁部材間に連結杆を備えた物品収納具に関する。
従来、この種の物品収納具としては例えば実開平1−96372号公報に示されるものがある。すなわち、台盤の左右両側部と後部とにそれぞれ側枠が立設され、左右一対の側枠の前部間にサイドバー(連結杆に相当)が掛止されている。上記各側枠は、枠杆と互いに交差する複数本の縦線材と横線材とによって、パネル状に形成されている。
また、上記サイドバーの一端は一方の側枠の枠杆に外嵌された筒体に吊り下げられており、サイドバーの他端は、L形状に折り曲げられ、他方の側枠の枠杆に外嵌された筒体に設けられた受筒に対して嵌脱自在に構成されている。上記各筒体はそれぞれ左右一対の側枠の枠杆に設けられた掛止突起に支持されている。
しかしながら上記の従来形式では、サイドバーの他端(遊端)をL形状に折り曲げるため、曲げ加工に手間がかかるといった問題があった。また、サイドバーの他端を受筒に差し込む際、サイドバーの他端が受筒の孔部に対して位置ずれし易く、このため、サイドバーの他端を迅速に受筒に差し込み難いといった問題があった。さらに、各筒体がずれ落ちないようにするため、左右一対の側枠の枠杆に各筒体を支持する掛止突起を特別に設ける必要があり、したがって、掛止突起を枠杆に取付ける手間がかかり、部品点数が増えて重量も重くなってしまうといった問題があった。
本発明は、連結杆の曲げ加工を不要にし、また、連結杆の端部と壁部材側との着脱が容易に行え、さらに、部品点数の削減を実施し得る物品収納具を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために本第1発明における物品収納具は、物品を載置可能な底体と、この底体の両側方に配設された一対の壁部材とで構成され、両壁部材間へ物品を出し入れする物品収納具であって、
一方の壁部材の縦支柱に一方の取付部材が設けられ、
他方の壁部材の縦支柱に他方の取付部材が設けられ、
連結杆の基端部が一方の取付部材に取付けられて吊り下げられ、
連結杆は全長にわたり真直棒状に形成された1つの部材であり、
上記他方の取付部材は、一対の案内体と、両案内体の基端部間に連設された保持部とを有するとともに、両案内体の遊端部間を開いた状態から閉じることによって縦支柱に外嵌され、
上記両案内体の基端部は保持部を介して連結されており、
上記両案内体間に被係合部が設けられ、
上記被係合部は、一方の案内体に設けられた一方の被係合部と、他方の案内体に設けられた他方の被係合部とで構成されており、
連結杆の遊端部に、上記両案内体に案内されて被係合部に脱抜自在に係合する係合部が形成され、
上記両案内体の遊端部間を開いた状態から相対向するまで閉じ、両案内体を開かないように連結することにより、両案内体間に、連結杆の遊端部を上方から出し入れ自在な空間が形成されるとともに、他方の取付部材が縦支柱に外嵌されて設けられるものである。
これによると、連結杆を製作する際、従来のような曲げ加工が不要となり、連結杆の製作が容易になる。
また、係合部を被係合部に係合させることによって、連結杆の遊端部が他方の壁部材側に装着される。この際、連結杆の遊端部が上方から両案内体間に挿入されて案内されるため、位置ずれせず、したがって、係合部を迅速に被係合部に係合させることができる。
また、両壁部材間へ物品を出し入れする際には、上記係合部を被係合部から脱抜することによって、連結杆の遊端部が他方の壁部材側から外され、連結杆は一方の壁部材側に吊り下げられる。
本第発明における物品収納具は、両壁部材はそれぞれ横材を備え、
一方の取付部材と他方の取付部材との少なくともいずれかは上記横材によって支持されているものである。
これによると、壁部材を構成する横材を利用して一方の取付部材と他方の取付部材との少なくともいずれかを支持しているため、従来のような掛止突起といった支持専用の特別な部材は不要となり、部品点数の削減を実施し得る。
本第発明における物品収納具は、連結杆を使用しない場合、連結杆を一方の壁部材の縦支柱の周りに回転させて、物品の出し入れと横隣に並べられた他の物品収納具との両方の邪魔にならないような位置に連結杆を退避させておくものである。
これによると、連結杆を使用しない場合、係合部を被係合部から脱抜し、連結杆を一方の壁部材の縦支柱の周りに回転させて退避させる。これにより、両壁部材間へ物品を出し入れする際、連結杆が物品出し入れの邪魔にならず、また、横隣に並べられた他の物品収納具に対しても邪魔にならない。
本第発明における物品収納具は、一方の取付部材は一方の壁部材の縦支柱に回動自在に設けられ、
他方の取付部材は他方の壁部材の縦支柱に回動自在に設けられているものである。
これによると、連結杆の基端部は一方の取付部材を介して一方の壁部材の縦支柱に取付けられ、被係合部は他方の取付部材を介して他方の壁部材の縦支柱に取付けられる。
本第発明における物品収納具は、各取付部材は各縦支柱に外嵌され、
上記取付部材と縦支柱との間に、制振用または滑り用の中間部材を設けたものである。
これによると、中間部材によって振動が吸収されて低減されるため、騒音が低下する。また、中間部材によって、取付部材を縦支柱に対して円滑に回動させることができる。
本第発明における物品収納具は、壁部材は底体の両側方と後部とにそれぞれ配設され、
上記各壁部材はそれぞれ縦支柱と横材とを備え、
後部の壁部材と側方の壁部材とが複数の連結部材によって連結され、
一部の連結部材は取付部材を支持する横材の上方に位置し、
上記取付部材を支持する横材が一部の連結部材の下端に当接することによって、側方の壁部材の上方への変移が規制されるものである。
これによると、壁部材を構成する横材を利用して、側方の壁部材の上方への変移が規制されるため、上記規制のための特別な部材は不要となり、部品点数の削減を実施し得る。
本発明によれば、連結杆を製作する際、従来のような曲げ加工が不要となり、連結杆の製作が容易になる。
また、係合部を被係合部に係合させることによって、連結杆の遊端部が他方の壁部材側に装着される。この際、連結杆の遊端部が上方から両案内体間に挿入されて案内されるため、位置ずれせず、したがって、係合部を迅速に被係合部に係合させることができる。
また、両壁部材間へ物品を出し入れする際には、上記係合部を被係合部から脱抜することによって、連結杆の遊端部が他方の壁部材側から外され、連結杆は一方の壁部材側に吊り下げられる。さらには、従来のような掛止突起といった支持専用の特別な部材が不要となり、部品点数の削減を実施し得る。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1,図2に示すように、1は物品収納具であり、物品を載置可能な底体2と、左パネル部材3(一方の壁部材の一例)と、右パネル部材4(他方の壁部材の一例)と、後パネル部材5(壁部材の一例)とで構成されており、左パネル部材3と右パネル部材4との間に物品収納空間6が形成されており、前方から物品収納空間6へ物品を出し入れ可能に構成されている。
上記左パネル部材3は、門形状の枠部材7と、下部横材8と、互いに直交する複数の縦材9と横材10とによって構成されている。上記枠部材7は、パイプ状の前後一対の縦支柱11,12と、両縦支柱11,12の上端間に連設された上部横材13とで構成されている。また、上記下部横材8はアングル状に形成されて両縦支柱11,12の下端間に設けられており、上記各縦材9は下部横材8と上部横材13との間に設けられ、上記横材10は両縦支柱11,12間に設けられている。また、上記右パネル部材4は上記左パネル部材3と同一に構成されている。
上記後パネル部材5は、門形状の枠部材15と、下部横材16と、互いに直交する複数の縦材17と横材18とによって構成されている。上記枠部材15は、パイプ状の左右一対の縦支柱19,20と、両縦支柱19,20の上端間に連設された上部横材21とで構成されている。また、上記下部横材16はアングル状に形成されて両縦支柱19,20の下端間に設けられており、上記各縦材17は下部横材16と上部横材21との間に設けられ、上記横材18は両縦支柱19,20間に設けられている。
上記左パネル部材3の後部の縦支柱12と後パネル部材5の左部の縦支柱19とは上下一対の左部連結部材22によって連結され、右パネル部材4の後部の縦支柱12と後パネル部材5の右部の縦支柱20とは上下一対の右部連結部材23によって連結されている。また、上記右パネル部材4は、その後部の縦支柱12の軸心周りに回動して後パネル部材5の内側へ折畳み可能に構成されている。
上記底体2は、図34に示すように、合成樹脂層24の内部に鋼製のフレーム25を封入して構成され、上下方向に貫通する多数の貫通部26を有するメッシュ状に形成されている。また、図1に示すように、上記底体2は、左右一対のヒンジ装置27を介して、後パネル部材5の下部横材16に上下回動自在に連結されており、使用時には左右両パネル部材3,4の下部横材8によって水平姿勢で支持され、不使用時には図1の仮想線で示すように上方へ回動して後パネル部材5の内側へ起立姿勢で折り畳まれる。
上記左パネル部材3の前部の縦支柱11と右パネル部材4の前部の縦支柱11との間には、左右一対の取付部材29,30を介してステー31(連結杆の一例)が設けられている。
また、左パネル部材3と右パネル部材4との各前部下端ならびに後パネル部材5の左右両端部下端にはそれぞれ車輪装置32が複数の連結用ねじ91とナット92とを介して設けられている。
次に、上記ステー31および取付部材29,30について説明する。
すなわち、図5,図6に示すように、ステー31にはパイプ材が用いられ全長にわたり真っ直ぐな棒状に形成されている。また、ステー31の両端部はプレス加工等によって縦方向に長い長円状に形成されている。さらに、ステー31の両端開口部は樹脂製のキャップ34(緩衝部材の一例)で閉じられている。尚、キャップ34には水抜き用の穴60が形成されている。また、ステー31の一端は一方の取付部材29に吊り下げ可能に連結され、他端は他方の取付部材30に着脱自在となっており、他端には楕円状の係合孔33(係合部の一例)が上下方向に貫通して形成されている。
上記一方の取付部材29は、図7,図8に示すように、前後方向で相対向する一対の取付板部35と、両取付板部35の基端部間に連設された半円筒状の保持部36と、両取付板部35の上下部に設けられた横板部37とで構成されており、一方の取付部材29の上下部には、上記保持部36と横板部37とで囲まれた取付孔38が形成されている。図6に示すように、上記取付孔38に左パネル部材3の前部の縦支柱11が挿通された状態で、一方の取付部材29は、上記縦支柱11の軸心周りに回動自在かつ上下動自在に外嵌され、最上段の横材10(一部の横材に相当)によって支持されている。また、両取付板部35の遊端部間には、ステー31の一端が挿入され、連結ピン39によって上下回動自在に連結されている。
図7,図8に示すように、上記保持部36には上下に長い係止孔42が形成されている。また、上記保持部36の下端には切欠部40が形成されている。そして、図15,図16に示すように、切欠部40が上記最上段の横材10に上方から係合することによって、一方の取付部材29の回転可能な範囲は0°の位置(両取付板部35の遊端が右パネル部材4へ向く位置)とA方向へ120°回転した外側の退避位置P1との間に限定される。
尚、上記一方の取付部材29は、取付け前において、図10に示すように、両取付板部35の遊端部間が開いた状態で製作され、両取付板部35の遊端部間を閉じてほぼ平行にすることによって、上記取付孔38が左パネル部材3の前部の縦支柱11に外嵌される。また、取付けられた一方の取付部材29の両取付板部35の遊端部間は上記連結ピン39によって固定されており不用意に開くことはない。
また、図11,図12に示すように、上記他方の取付部材30は、前後方向で相対向する一対の案内板部44(案内体の一例)と、両案内板部44の基端部間に連設された半円筒状の保持部45と、両案内板部44間に設けられた被係合片46(被係合部の一例)とで構成されている。上記両案内板部44の下部は互いに合わせられて閉じられ、この部分と上記保持部45とで囲まれた取付孔47が他方の取付部材30の下部に形成されている。
尚、上記被係合片46は両案内板部44の中央部分を打ち抜いて形成されており、上記ステー31の係合孔33が被係合片46に脱抜自在に係合するように構成されている。尚、係合した状態の係合孔33と被係合片46との間には隙間(遊び)を持たせ、余裕のある状態で係合孔33が被係合片46に係合する。また、両案内板部44間の上方と遊端側とは開放されており、ステー31の他端部(遊端部)が上方から両案内板部44間に出し入れ自在に構成されている。さらに、両案内板部44の上端には、外側へ傾斜して広げられた傾斜部48が形成されている。
図6に示すように、上記取付孔47に右パネル部材4の前部の縦支柱11が挿通された状態で、他方の取付部材30は、上記縦支柱11の軸心周りに回動自在かつ上下動自在に外嵌され、最上段の横材10によって支持されている。
図11,図12に示すように、上記保持部45には上下に長い係止孔49が形成されている。また、上記保持部45の下端には一対の切欠部50,51が形成され、図15に示すように、両案内板部44の遊端を左パネル部材3へ向けた際には、一方の切欠部50が上記最上段の横材10に上方から係合し、図16に示すように、他方の取付部材30をB方向へ120°回転させて両案内板部44を外側の退避位置P2まで退避させた際には、他方の切欠部51が上記最上段の横材10に上方から係合し、これによって他方の取付部材30が0°の位置(両案内板部44の遊端が左パネル部材3へ向く位置)と120°の位置(退避位置P2)の2箇所にロックされる。
尚、上記他方の取付部材30は、取付け前において、図14に示すように、両案内板部44の遊端部間が開いた状態で製作され、両案内板部44の遊端部間を閉じてほぼ平行にすることによって、上記取付孔47が右パネル部材4の前部の縦支柱11に外嵌される。また、取付けられた他方の取付部材30の両案内板部44の下部同士は複数のリベット52によって連結されており不用意に開くことはない。
また、図5に示すように、上記一方の取付部材29と左パネル部材3の前部の縦支柱11との間には制振用と滑り用とを兼ねた第1スリーブ53(中間部材の一例)がはめ込まれており、他方の取付部材30と右パネル部材4の前部の縦支柱11との間には制振用と滑り用とを兼ねた第2スリーブ54(中間部材の一例)がはめ込まれている。
図8,図9に示すように、上記第1スリーブ53は円筒状に形成され、その一箇所には長手方向にわたって切断された切断部55が形成されている。また、第1スリーブ53の下部には切欠部56が形成されている。第1スリーブ53の上下端には、一方の取付部材29の上下端に係合して第1スリーブ53の上下方向(軸心方向)のずれを防止する鍔部57(ずれ止めの一例)が形成されている。また、第1スリーブ53の外周面には、一方の取付部材29の係止孔42に挿入されて一方の取付部材29に対する第1スリーブ53の周方向への回転を防止する突片58(回り止めの一例)が設けられている。尚、上記突片58は切断部55を挟んで一対形成されている。また、上記第1スリーブ53の切欠部56は一方の取付部材29の切欠部40と同位置に形成されている。
上記第1スリーブ53は、合成樹脂製であり、その弾性作用によって一方の取付部材29の内周面に密着しており、一方の取付部材29と一体になって左パネル部材3の縦支柱11の軸心周りに回動可能に構成されている。尚、第1スリーブ53の内周面と上記縦支柱11の外周面との間には隙間が形成されている。
また、図12,図13に示すように、上記第2スリーブ54も同様に、合成樹脂製であり、切断部55と切欠部56と鍔部57と突片58とを備えており、弾性作用によって他方の取付部材30の内周面に密着し、他方の取付部材30と一体になって右パネル部材4の縦支柱11の軸心周りに回動可能に構成されている。尚、上記第2スリーブ54の切欠部56は他方の取付部材30の切欠部50,51と同位置に形成されている。また、第2スリーブ54の内周面と上記縦支柱11の外周面との間には隙間が形成されている。図10,図14に示すように、上記第1および第2スリーブ53,54は、各切断部55の間隔を開いた状態で各縦支柱11に外嵌され、各切断部55の間隔を閉じることによって各縦支柱11にセットされる。
次に、上記左部および右部連結部材22,23について説明する。
図17〜図19に示すように、上記左部連結部材22は、一端部に形成された円筒部70と、他端部に形成された角筒部71と、これら両筒部70,71間に連設された一対の中間板部72とで構成されている。上記左部連結部材22は、一端部が上下方向(長手方向)にわたり切断されており、図19に示すように、取付け前において一端部間が開いた状態で製作され、一端部間を閉じることによって、円筒部70が左パネル部材3の縦支柱12に外嵌されるとともに、角筒部71が後パネル部材5の縦支柱19に外嵌される。尚、上記後パネル部材5の縦支柱19の上部と下部は上記角筒部71の形状に応じて角形に成形加工されており、この部分に角筒部71が外嵌される。また、一対の中間板部72はリベット73によって連結されており不用意に開くことはない。この際、角筒部71は後パネル部材5の縦支柱19の外周面に圧接してしっかりと密着固定される。
また、上記円筒部70と縦支柱12との間には制振用の第3スリーブ74がはめ込まれている。図20に示すように、上記第3スリーブ74は、円筒状に形成され、その一箇所には長手方向にわたって切断された切断部75が形成されている。第3スリーブ74の上下端には、円筒部70の上下端に係合して第3スリーブ74の上下方向(軸心方向)のずれを防止する鍔部76が形成されている。
上記第3スリーブ74は、合成樹脂製であり、その弾性作用によって左パネル部材3の縦支柱12の外周面に密着している。また、第3スリーブ74の外周面と円筒部70の内周面との間には隙間が形成されている。尚、第3スリーブ74は、図19の仮想線で示すように切断部75の間隔を開いた状態で上記縦支柱12に外嵌され、実線で示すように切断部75の間隔を閉じることによってセットされる。
尚、図18に示すように、上記左部連結部材22の円筒部70は、左パネル部材3の最上段の横材10の上方に位置しており、この最上段の横材10が上記円筒部70の下端に当接することによって、左パネル部材3の上方への変移が規制される。
また、上記右部連結部材23は、左部連結部材22と同一に構成されており、円筒部70が右パネル部材4の縦支柱12に外嵌されるとともに、角筒部71が後パネル部材5の縦支柱20に外嵌される。さらに、上記左部連結部材22と同様に、右部連結部材23の円筒部70と縦支柱12との間には制振用と滑り用とを兼ねた第3スリーブ74がはめ込まれている。第3スリーブ74の外周面と円筒部70の内周面との間には隙間が形成されており、図21に示すように、右パネル部材4を折畳む際、右部連結部材23の円筒部70に対して右パネル部材4の縦支柱12と第3スリーブ74とが一体に回動する。
尚、上記右部連結部材23の円筒部70は、右パネル部材4の最上段の横材10の上方に位置しており、この最上段の横材10が上記円筒部70の下端に当接することによって、右パネル部材4の上方への変移が規制される。
次に、各車輪装置32について説明する。
図22〜図24に示すように、上記車輪装置32は、平面視で正方形状に形成された取付用座85と、この取付用座85に支持ヨーク86を介して遊転自在に設けられた車輪87とで構成されている。尚、上記車輪装置32は自由車輪装置であって、上記支持ヨーク86は軸受け装置88を介して縦軸心89の周りに回動自在な状態で取付用座85に取付けられている。
上記取付用座85には、その四隅の一つを円弧状に切り欠いた切欠部90が形成されている。また、上記縦軸心89は取付用座85の中心から切欠部90の側へ偏心している。また、取付用座85の上面には、中央部から切欠部90の外端へ続く窪み93が形成されている。また、取付用座85には、連結用ねじ91が挿入可能な複数の挿入孔94a〜94gが形成されている。このうち、挿入孔94a〜94cは取付用座85の一辺側に一列に配され、挿入孔94e〜94gは取付用座85の他辺側に一列に配され、挿入孔94dは一辺側と他辺側との交差位置に配されている。尚、上記取付用座85の一辺側と他辺側とは、切欠部90を形成した隅部とは対角線84上に位置する反対の隅部で交差している。尚、取付用座85は、上記挿入孔94dが形成された隅部と上記切欠部90が形成された隅部とを通る対角線84を中心に対称に形成されている。
上記挿入孔94aと挿入孔94cとの間隔をW1とすると、挿入孔94eと挿入孔94gとの間隔もW1に設定されており、さらに、挿入孔94aと挿入孔94dとの間隔をW2とすると、挿入孔94dと挿入孔94gとの間隔もW2に設定されている。
また、図4に示すように、上記後パネル部材5の下部横材16の左右両端部にはそれぞれ、連結用ねじ91が挿入可能な連結用孔95a〜95dが左右一組ずつ形成されている。このうち、一端部に形成された一組の連結用孔95a,95b間の間隔は上記W1に設定され、他端部に形成された一組の連結用孔95c,95d間の間隔も上記W1に設定されている。
また、図3に示すように、上記左および右パネル部材3,4の各下部横材8の前後両端部にはそれぞれ、連結用ねじ91が挿入可能な連結用孔96,97が前後一組ずつ形成されている。このうち、一組の連結用孔96間の間隔は上記W2に設定され、他の一組の連結用孔97間の間隔も上記W2に設定されている。さらに、下部横材8の一端から連結用孔96までの距離をLとすると、下部横材8の他端から他の連結用孔97までの距離もLに設定されている。また、他の両連結用孔97間には、固定用ねじ101が挿通可能な固定用孔102が形成されている。
さらに、上記下部横材8の前後両端部にはそれぞれピン挿入孔104a,104bが形成され、これらピン挿入孔104a,104bは前後一対の縦支柱11,12の下端に位置している。また、下部横材8の一端から一方のピン挿入孔104aまでの距離と下部横材8の他端から他方のピン挿入孔104bまでの距離とは等しく設定されている。
また、図25に示すように、上記後部の左右の車輪装置32の取付用座85と後パネル部材5の下部横材16との間には、薄板状の第1シムプレート98が挟み込まれている。図26に示すように、上記第1シムプレート98は短辺部と長辺部とを有するL形状に形成され、第1シムプレート98には、連結用ねじ91が挿通可能な挿通孔99a〜99eと一対のピン孔100a,100bとが形成されている。
尚、挿通孔99a,99bとピン孔100aとは第1シムプレート98の短辺部に沿って一列に配され、挿通孔99c〜99eとピン孔100bとは第1シムプレート98の長辺部に沿って一列に配されている。第1シムプレート98のコーナ部Oから一方の挿通孔99bまでの距離とコーナ部Oから他方の挿通孔99cまでの距離とは等しく設定され、同様に、上記コーナ部Oから一方のピン孔100aまでの距離とコーナ部Oから他方のピン孔100bまでの距離とは等しく設定されている。また、挿通孔99aと挿通孔99bとの間隔は上記W1に設定され、同様に、挿通孔99cと挿通孔99dとの間隔も上記W1に設定されている。
ここで、後部左側の車輪装置32の取付けは次のように構成されている。すなわち、図27,図28に示すように、後部左側の車輪装置32の切欠部90が内側前方に向けられ、取付用座85の挿入孔94e,94gが後パネル部材5の下部横材16の左端部に形成された一組の連結用孔95a,95bの下方に位置し、第1シムプレート98の挿通孔99a,99bが上記挿入孔94e,94gと連結用孔95a,95bとの上下間に位置する。そして、2本の連結用ねじ91がそれぞれ、連結用孔95aと挿通孔99bと挿入孔94eならびに連結用孔95bと挿通孔99aと挿入孔94gとに挿入されて各々ナット92で締結されている。これにより、後部左側の車輪装置32が後パネル部材5の下部横材16の左端部に取付けられる。
また、上記第1シムプレート98の長辺部は左パネル3の下方に位置し、他方のピン孔100bに縦ピン103の下端が挿入されている。この縦ピン103の上部は、左パネル部材3の下部横材8の他方のピン挿入孔104bを貫通して後部の縦支柱12の下端部内に挿入されている。尚、上記縦ピン103は後部左側の車輪装置32の取付用座85によって下方から支持されている。
また、固定用ねじ101が左パネル部材3の下部横材8の固定用孔102と第1シムプレート98の挿通孔99eとに挿入されてナット105で締結されている。これにより、左パネル部材3と後パネル部材5とが第1シムプレート98を介して直角状に連結固定される。
また、後部右側の車輪装置32の取付けは次のように構成されている。すなわち、図29,図30に示すように、後部右側の車輪装置32の切欠部90が内側前方に向けられ、取付用座85の挿入孔94a,94cが後パネル部材5の下部横材16の右端部に形成された一組の連結用孔95c,95dの下方に位置し、第1シムプレート98の挿通孔99c,99dが上記挿入孔94a,94cと連結用孔95c,95dとの上下間に位置する。そして、2本の連結用ねじ91がそれぞれ、連結用孔95cと挿通孔99dと挿入孔94aならびに連結用孔95dと挿通孔99cと挿入孔94cとに挿入されて各々ナット92で締結されている。これにより、後部右側の車輪装置32が後パネル部材5の下部横材16の右端部に取付けられる。
また、上記第1シムプレート98の短辺部は右パネル4の下方に位置し、一方のピン孔100aに縦ピン103の下端が挿入されている。この縦ピン103の上部は、右パネル部材4の下部横材8の一方のピン挿入孔104aを貫通して後部の縦支柱12の下端部内に挿入されている。これにより、右パネル部材4と後パネル部材5とが第1シムプレート98を介して連結固定される。尚、上記縦ピン103は後部右側の車輪装置32の取付用座85によって下方から支持されている。
また、図25,図26に示すように、上記左前部の車輪装置32の取付用座85と左パネル部材3の下部横材8との間には、薄板状の一方の第2シムプレート107aが挟み込まれており、右前部の車輪装置32の取付用座85と右パネル部材4の下部横材8との間には、薄板状の他方の第2シムプレート107bが挟み込まれている。上記両第2シムプレート107a,107bにはそれぞれ、連結用ねじ91が挿通可能な一対の挿通孔108が形成されている。尚、一対の挿通孔108間の間隔は上記W2に設定されている。また、両第2シムプレート107a,107bにはそれぞれ、上向きに折り曲げられた突片109が形成され、この突片109には被係合孔110が形成されている。尚、上記一方の第2シムプレート107aの突片109と他方の第2シムプレート107bの突片109は左右反対位置の関係にある。
前部左側の車輪装置32の取付けは次のように構成されている。すなわち、図31,図32に示すように、前部左側の車輪装置32の切欠部90が内側前方に向けられ、取付用座85の挿入孔94a,94dが左パネル部材3の下部横材8の一端部に形成された一組の連結用孔96の下方に位置し、一方の第2シムプレート107aの挿通孔108が上記挿入孔94a,94dと連結用孔96との上下間に位置する。そして、2本の連結用ねじ91がそれぞれ、一方の連結用孔96と一方の挿通孔108と挿入孔94aならびに他方の連結用孔96と他方の挿通孔108と挿入孔94dとに挿入されて各々ナット92で締結されている。これにより、前部左側の車輪装置32が左パネル部材3の下部横材8の前端部に取付けられる。
前部右側の車輪装置32の取付けも同様な構成であり、図33に示すように、前部右側の車輪装置32の切欠部90が内側前方に向けられ、取付用座85の挿入孔94d,94gが右パネル部材4の下部横材8の他端部に形成された一組の連結用孔97の下方に位置し、他方の第2シムプレート107bの挿通孔108が上記挿入孔94d,94gと連結用孔97との上下間に位置する。そして、2本の連結用ねじ91がそれぞれ、一方の連結用孔97と一方の挿通孔108と挿入孔94gならびに他方の連結用孔97と他方の挿通孔108と挿入孔94dとに挿入されて各々ナット92で締結されている。これにより、前部右側の車輪装置32が右パネル部材4の下部横材8の前端部に取付けられる。
また、図1に示すように、上記底体2の前部の左右両端部には、水平状の水平姿勢とした底体2を左および右パネル部材3,4に固定するためのロック装置115が設けられている。
上記ロック装置115は、図32,図34,図35に示すように、アンロック時受け部116とロック時受け部117と左右方向へ移動自在な操作杆118とを有している。上記操作杆118は、ロッドピンの折り曲げ成形品であって、水平姿勢時において上記第2シムプレート107a,107bの各被係合孔110に挿脱自在な係合部119と、この係合部119の内端から90°状に折り曲げられて上記アンロック時受け部116やロック時受け部117に受け止められる被当接部120と、この被当接部120の遊端から90°状に折り曲げられて上記係合部119とは反対側で左右方向へ延びる表面側操作部121と、この表面側操作部121の遊端から下方へ90°状に折り曲げられて底体2の裏面側へ露出される裏面側操作部122とにより構成されている。
また、底体2の表面側には、上記表面側操作部121を操作するための操作用開口部124が形成されている。また、底体2の裏面側には、水平姿勢の際に第2シムプレート107a,107bの各突片109が下方から嵌入される嵌入部123が形成されている。尚、上記ロック時受け部117のレベルは、図32,図35に示すように、このロック時受け部117により上記被当接部120を受け止めた時に、操作杆118が底体2の上面から突出しないように設定されている。
また、図25,図36に示すように、左および右パネル部材3,4の各下部横材8の前端部および後パネル部材5の下部横材16の左右両端部にはそれぞれ緩衝材127が複数のボルト130,ナット131を介して取付けられている。すなわち、上記各緩衝材127は、各下部横材8,16の外側へ露出したL形状の緩衝部128と、この緩衝部128の一端から連設されかつ各縦支柱11,19,20に巻き付いて緩衝部128の内側に対向する連結部129とで構成されている。
上記緩衝部128と連結部129とにはそれぞれ、上記ボルト130が挿通可能な複数のボルト孔132が形成されている。また、後パネル部材5の下部横材16の左右両端部にはそれぞれ、上記ボルト130が挿通可能な複数の取付用孔133が形成されている。さらに、図3,図36に示すように、左および右パネル部材3,4の各下部横材8の両端部にはそれぞれ、上記ボルト130が挿通可能な複数の取付用孔134,135が形成されている。尚、上記下部横材8の一端から一端側の複数の取付用孔134までの距離と下部横材8の他端から他端側の複数の取付用孔135までの距離とが等しく設定されている。
これによると、後パネル部材5の左の縦支柱19に連結部129を巻き付けて、下部横材16の縦板部16aを緩衝部128と連結部129との間に挟み、両ボルト130を各ボルト孔132と取付用孔133とに挿通してナット131で締結する。これにより、緩衝材127が後パネル部材5の下部横材16の左端部に取付けられる。また、後パネル部材5の下部横材16の右端部にも同様にして緩衝材127が取付けられる。さらに、左パネル部材3の縦支柱11に連結部129を巻き付けて、下部横材8の縦板部8aを緩衝部128と連結部129との間に挟み、両ボルト130を各ボルト孔132と一方の取付用孔134とに挿通してナット131で締結する。これにより、緩衝材127が左パネル部材3の下部横材8の前端部に取付けられる。同様に、右パネル部材4の縦支柱11に連結部129を巻き付けて、下部横材8の縦板部8aを緩衝部128と連結部129との間に挟み、両ボルト130を各ボルト孔132と他方の取付用孔135とに挿通してナット131で締結する。これにより、緩衝材127が右パネル部材4の下部横材8の前端部に取付けられる。
以下に、上記構成における作用について説明する。
物品収納具1を押し引きすることにより、各車輪87が回転し、物品収納具1を容易に移動させることができる。この際に発生する振動は取付部材29,30の第1および第2スリーブ53,54と連結部材22,23の各第3スリーブ74とによって吸収されて低減されるため、騒音が低下する。
また、図36に示すように、複数の緩衝材127を取付けているため、作業者や他物が左および右パネル部材3,4の下端前部や後パネル部材5の下端左右両端部に接触した際に受けるショックを緩衝させることができる。
また、図5に示すように、ステー31は全長にわたり真っ直ぐな棒状に形成されているため、ステー31を製作する際、曲げ加工が不要となり、ステー31の製作が容易になる。また、ステー31にパイプ材を用いたため、軽量化が図れる。さらに、ステー31の両端開口部はキャップ34で閉じられているため、ステー31からの騒音が低減される。
また、ステー31を使用しない場合は、図5の実線で示すように、ステー31の遊端側を上方へ持ち上げて、係合孔33を被係合片46の上方へ脱抜し、その後、ステー31を一方の取付部材29に吊り下げておく。さらに、一方の取付部材29を図16に示すようにA方向へ120°回転させて退避位置P1へ退避させる。この際、切欠部40が最上段の横材10に係合しているため、一方の取付部材29の回転範囲は0°の位置から120°の位置までに限定され、一方の取付部材29が120°の位置を越えてしまうことはない。これにより、前方開口部28から物品収納空間6へ物品を出し入れする際、ステー31および一方の取付部材29が物品出し入れの邪魔にならない。
また、他方の取付部材30を上方に持ち上げて一方の切欠部50を右パネル部材4の最上段の横材10から上方へ脱抜させた状態で、B方向へ120°回転させて退避位置P2へ退避させ、他方の取付部材30を下ろして他方の切欠部51を上方から上記最上段の横材10に係合する。これにより、他方の取付部材30は、120°の位置(退避位置P2)にロックされる。これにより、前方から物品収納空間6へ物品を出し入れする際、他方の取付部材30が物品出し入れの邪魔にならない。
また、ステー31を使用する場合は、一方の取付部材29を退避位置P1からC方向へ回転させて図15に示すように0°の位置へ戻す。この際、切欠部40が最上段の横材10に係合しているため、一方の取付部材29の回転範囲は120°の位置から0°の位置までに限定され、一方の取付部材29が0°の位置を越えてしまうことはない。
さらに、退避位置P2の他方の取付部材30を上方に持ち上げて他方の切欠部51を右パネル部材4の最上段の横材10から上方へ脱抜させた状態で、D方向へ回転させて120°の位置(退避位置P2)から0°の位置へ戻し、図15に示すように、他方の取付部材30を下ろして一方の切欠部50を上方から最上段の横材10に係合する。これにより、他方の取付部材30が0°の位置にロックされる。
上記のように両取付部材29,30をそれぞれ0°の位置に戻したした状態で、ステー31の遊端部を上方から他方の取付部材30の両案内板部44間に挿入して、係合孔33を被係合片46に係合する。これにより、ステー31が左および右パネル部材3,4の前端間に水平状に掛止めされる。尚、ステー31の遊端部は他方の取付部材30の両案内板部44間に案内されるため、係合孔33が位置ずれせずに正確かつ迅速に被係合片46に係合し得る。
尚、図5,図6に示すように、上記一方の取付部材29と縦支柱11との間に挿入された第1スリーブ53によって、一方の取付部材29を円滑に上下方向へ移動させたり周方向へ回転させることができ、同様に、他方の取付部材30と縦支柱11との間に挿入された第2スリーブ54によって、他方の取付部材30を円滑に上下方向へ移動させたり周方向へ回転させることができる。
さらに、図8に示すように、上記第1スリーブ53の上下両鍔部57が一方の取付部材29の上下端に係合しているため、第1スリーブ53の上下方向へのずれが防止される。また、第1スリーブ53の突片58が一方の取付部材29の係止孔42に挿入されているため、一方の取付部材29に対する第1スリーブ53の周方向への回転が防止される。さらに、同様な作用によって、図12に示すように、第2スリーブ54の上下方向へのずれおよび他方の取付部材30に対する第2スリーブ54の周方向への回転が防止される。
また、係合状態の係合孔33と被係合片46との間に隙間を持たしているため、係合孔33が被係合片46に余裕のある状態で係合している際、左パネル部材3や右パネル部材4が撓んだりしても、上記隙間によって係合孔33と被係合片46とに無理な力がかかるのを防止できる。また、隙間の余裕分だけ、ステー31が左右方向へ変移してステー31の遊端が他方の取付部材30に接触するようなことが生じた場合でも、接触時のショックはステー31の遊端部側のキャップ34によって緩衝される。
また、図1に示すように、左パネル部材3を構成する複数の横材10のうちの最上段の横材10を利用して一方の取付部材29を支持しているため、特別な支持用の部材を必要とはせず、部品点数の削減を実施することができる。同様に、右パネル部材4を構成する複数の横材10のうちの最上段の横材10を利用して他方の取付部材30を支持しているため、特別な支持用の部材を必要とはせず、部品点数の削減を実施することができる。
また、物品収納具1を折畳む場合は、先ず、ステー31の係合孔33を被係合片46から上方へ脱抜し、図1の仮想線で示すように、上記ステー31を吊り下げた状態で一方の取付部材29を回転させて退避位置P1へ退避させる。また、他方の取付部材30も回転させて退避位置P2へ退避させておく。そして、図34に示すように、ロック装置115の操作用開口部124から表面側操作部121を把持して、操作杆118を左右方向内側へ移動させて被当接部120をアンロック時受け部116上に当接させる。これにより、図32の仮想線で示すように、操作杆118の係合部119が両第2シムプレート107a,107bの各被係合孔110から脱抜され、底体2のロックが解除される。そして、図1の仮想線で示すように、ヒンジ装置27を介して底体2を上方へ回動させることによわり、底体2は後パネル部材5の内側へ起立姿勢で折り畳まれる。
その後、図21の実線で示すように、右パネル体4を後部の縦支柱12の軸心周りに回動させて後パネル部材5の内側へ折畳む。これにより、物品収納具1は平面視でL形状に折り畳まれる。
また、折り畳まれた物品収納具1を組み立てる場合は、上記と逆の手順で行えばよい。この際、右部連結部材23の円筒部70と縦支柱12との間に挿入された第3スリーブ74によって、上記右パネル体4を円滑に回転させることができる。この際、図30に示すように、第1シムプレート98のピン孔100aに挿入された縦ピン103の上部が右パネル体4の縦支柱12の下端部内に挿入されているため、右パネル体4の回転中心がずれることはない。
また、下方へ回動された底体2は左右両パネル部材3,4の下部横材8によって水平姿勢で支持される。その後、図35に示すように、ロック装置115の操作用開口部124から表面側操作部121を把持して、操作杆118を左右方向外側へ移動させて被当接部120をロック時受け部117に嵌合させる。これにより、図32に示すように、操作杆118の係合部119が両第2シムプレート107a,107bの各被係合孔110へ挿入され、底体2が左右両パネル部材3,4にロックされる。
また、図28に示すように、左パネル部材3は、縦ピン103と固定用ねじ101とによって2箇所で固定されているため、第1シムプレート98を介して後パネル部材5に対し直角状に確実に連結固定される。
また、図22に示すように、各車輪装置32の取付用座85は、全て同一形状であり、対角線84を中心に対象に形成されており、各車輪装置32の取付箇所に応じて上記取付用座85の向きを変えて取付けられているため、1種類の取付用座85を製作すればよく、したがって、取付用座85の種類の削減(部品点数削減)および取付用座85の製作の容易化が実現できる。
また、図25に示すように、各車輪装置32の取付用座85の切欠部90は円弧状に形成されて物品収納具1の内側かつ前面側に向けられているため、作業者が物品収納具1の前面側で作業する際、取付用座85の前部の隅部に接触しても安全である。また、各取付用座85の上面に溜まった埃や泥,水等を窪み93から外側へ容易に取除くことができる。
また、左パネル部材3と右パネル部材4とは、同一形状に形成され、かつ前後を入れ替えて配置されており、図3に示すように、これらパネル部材3,4の各下部横材8に形成された連結用孔96,97は各端からそれぞれ等しい距離Lに位置しており、さらに、ピン挿入孔104a,104bと取付用孔134,135とも各端からそれぞれ等しい距離に位置しており、左パネル部材3と右パネル部材4とに応じて上記連結用孔96,97とピン挿入孔104a,104bと取付用孔134,135とをそれぞれ選択して用いることによって、左パネル部材3と右パネル部材4とを1種類に共通化できる。これにより、1種類のパネル部材を左パネル部材3と右パネル部材4とに使用することができるため、パネル部材の種類の削減(部品点数削減)およびパネル部材の製作の容易化が実現できる。
また、図26に示すように、左側の第1シムプレート98と右側の第1シムプレート98とは同一形状に形成されて互いに向きを変えて取付けられており、各挿通孔99a〜99dはコーナ部Oからそれぞれ等しい距離に位置しており、さらに、ピン孔100a,100bもそれぞれコーナ部Oから等しい距離に位置しており、左側と右側とに応じて上記挿通孔99a〜99dとピン孔100a,100bとをそれぞれ選択して用いることによって、第1シムプレート98を1種類に統一できるため、製作が容易となり、第1シムプレート98の種類の削減(部品点数削減)が実現できる。
また、図18に示すように、後パネル部材5に対して左パネル部材3が上方へ変移しようとした場合、左パネル部材3を構成する複数の横材10のうちの最上段の横材10が下方から左部連結部材22の円筒部70の下端に当接して、左パネル部材3の上方への変移が規制される。これにより、特別な上方変移規制用の部材は不要となり、部品点数の削減が実施できる。同様に、後パネル部材5に対して右パネル部材4が上方へ変移しようとした場合、右パネル部材4を構成する複数の横材10のうちの最上段の横材10が下方から右部連結部材23の円筒部70の下端に当接して、右パネル部材4の上方への変移が規制される。
上記実施の形態では、図5に示すように、係合部の一例として係合孔33を設け、被係合部の一例として被係合片46を設けているが、係合部の他の例として係合片を設け、被係合部の他の例として、上記係合片が係脱自在な被係合孔を設けてもよい。
また、上記実施の形態では、図1に示すように、左パネル部材3の前部と右パネル部材4の前部との間にステー31を掛止しているが、後パネル部材5を設けずに、上記ステー31を左パネル部材3の後部と右パネル部材4の後部との間に掛止してもよい。
また、上記実施の形態では、図8,図12に示すように、第1および第2スリーブ53,54にそれぞれずれ止めの一例である鍔部57と回り止めの一例である突片58とが設けられているが、両取付部材29,30に上記ずれ止めと回り止めとを設けてもよい。
また、上記実施の形態では、一方の取付部材29の回動範囲を0°〜120°の範囲に限定しているが、0°〜120°以外の範囲、例えば0°〜180°等の範囲に限定してもよい。また、他方の取付部材30を120°の位置にロック可能に構成しているが、120°の位置に限ったものではなく、例えば180°の位置等にロックしてもよい。
本発明の実施の形態における物品収納具の斜視図である。 同、物品収納具の平面図である。 同、物品収納具の左右両パネル部材の下部の横断面図である。 同、物品収納具の後パネル部材の下部の横断面図である。 同、物品収納具のステーの一部切欠き正面図である。 同、物品収納具のステーの平面図である。 同、物品収納具の一方の取付部材の斜視図である。 同、物品収納具の一方の取付部材とこの取付部材内に挿入される第1スリーブとの正面図である。 同、物品収納具の第1スリーブの斜視図であり、(a)は突片側から見た図であり、(b)は突片の反対側から見た図である。 同、物品収納具の一方の取付部材と第1スリーブとの取付け方法を示す図である。 同、物品収納具の他方の取付部材の斜視図である。 同、物品収納具の他方の取付部材とこの取付部材内に挿入される第2スリーブとの正面図である。 同、物品収納具の第2スリーブの斜視図であり、(a)は突片の反対側から見た図であり、(b)は突片側から見た図である。 同、物品収納具の他方の取付部材と第2スリーブとの取付け方法を示す図である。 同、物品収納具のステー使用時における取付部材を下方から見た図である。 同、物品収納具のステー不使用時において、退避位置に退避させた取付部材を下方から見た図である。 同、物品収納具の連結部材の平面図である。 同、物品収納具の連結部材の側面図である。 同、物品収納具の連結部材と第3スリーブとの取付け方法を示す図である。 同、物品収納具の第3スリーブの正面図である。 同、物品収納具を折畳んだ際の平面図である。 同、物品収納具の車輪装置の平面図である。 同、物品収納具の車輪装置の正面図である。 同、物品収納具の車輪装置の側面図である。 同、物品収納具の車輪装置の取付け配置を示す平面図である。 同、物品収納具のシムプレートの形状および取付け配置を示す平面図である。 同、物品収納具の左後部の車輪装置の取付け構造を示す分解斜視図である。 同、物品収納具の左後部の車輪装置の取付け構造を示す一部切欠き側面図である。 同、物品収納具の右後部の車輪装置の取付け構造を示す分解斜視図である。 同、物品収納具の右後部の車輪装置の取付け構造を示す一部切欠き側面図である。 同、物品収納具の左前部の車輪装置の取付け構造を示す分解斜視図である。 同、物品収納具の左前部の車輪装置の取付け構造を示す一部切欠き正面図である。 同、物品収納具の右前部の車輪装置の取付け構造を示す分解斜視図である。 同、物品収納具の底体のロック装置の斜視図であり、アンロック状態を示す。 同、物品収納具の底体のロック装置の斜視図であり、ロック状態を示す。 同、物品収納具に設けられた緩衝材の平面図である。
符号の説明
1 物品収納具
2 底体
3 左パネル部材(一方の壁部材)
4 右パネル部材(他方の壁部材)
5 後パネル部材(後部の壁部材)
10 横材
11,12 縦支柱
18 横材
19,20 縦支柱
22,23 連結部材
29 一方の取付部材
30 他方の取付部材
31 ステー(連結杆)
33 係合孔(係合部)
44 案内板部(案内体)
46 被係合片(被係合部)
53 第1スリーブ(中間部材)
54 第2スリーブ(中間部材)

Claims (6)

  1. 物品を載置可能な底体と、この底体の両側方に配設された一対の壁部材とで構成され、両壁部材間へ物品を出し入れする物品収納具であって、
    一方の壁部材の縦支柱に一方の取付部材が設けられ、
    他方の壁部材の縦支柱に他方の取付部材が設けられ、
    連結杆の基端部が一方の取付部材に取付けられて吊り下げられ、
    連結杆は全長にわたり真直棒状に形成された1つの部材であり、
    上記他方の取付部材は、一対の案内体と、両案内体の基端部間に連設された保持部とを有するとともに、両案内体の遊端部間を開いた状態から閉じることによって縦支柱に外嵌され、
    上記両案内体の基端部は保持部を介して連結されており、
    上記両案内体間に被係合部が設けられ、
    上記被係合部は、一方の案内体に設けられた一方の被係合部と、他方の案内体に設けられた他方の被係合部とで構成されており、
    連結杆の遊端部に、上記両案内体に案内されて被係合部に脱抜自在に係合する係合部が形成され、
    上記両案内体の遊端部間を開いた状態から相対向するまで閉じ、両案内体を開かないように連結することにより、両案内体間に、連結杆の遊端部を上方から出し入れ自在な空間が形成されるとともに、他方の取付部材が縦支柱に外嵌されて設けられることを特徴とする物品収納具。
  2. 両壁部材はそれぞれ横材を備え、
    一方の取付部材と他方の取付部材との少なくともいずれかは上記横材によって支持されていることを特徴とする請求項1記載の物品収納具。
  3. 連結杆を使用しない場合、連結杆を一方の壁部材の縦支柱の周りに回転させて、物品の出し入れと横隣に並べられた他の物品収納具との両方の邪魔にならないような位置に連結杆を退避させておくことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の物品収納具。
  4. 一方の取付部材は一方の壁部材の縦支柱に回動自在に設けられ、
    他方の取付部材は他方の壁部材の縦支柱に回動自在に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の物品収納具。
  5. 各取付部材は各縦支柱に外嵌され、
    上記取付部材と縦支柱との間に、制振用または滑り用の中間部材を設けたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の物品収納具。
  6. 壁部材は底体の両側方と後部とにそれぞれ配設され、
    上記各壁部材はそれぞれ縦支柱と横材とを備え、
    後部の壁部材と側方の壁部材とが複数の連結部材によって連結され、
    一部の連結部材は取付部材を支持する横材の上方に位置し、
    上記取付部材を支持する横材が一部の連結部材の下端に当接することによって、側方の壁部材の上方への変移が規制されることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の物品収納具。
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