JP2021066271A - 台車および保護部材 - Google Patents
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Abstract
Description
まず、図1乃至図6を参照して、本発明を適用可能な台車の構成例を説明する。本実施形態では、荷物を運搬するための台車として、折り畳み式収納台車(以下、収納台車1という)に本発明を適用した例を述べる。以下の図面では便宜上、矢印Frを前側、矢印Rrを後側、矢印Rを右側、矢印Lを左側として図示する。ただし、収納台車1は、走行面上を前後左右の何れの方向にも走行することができる。
図1は、組み立てられた状態の収納台車1を示す斜視図である。図2は、図1に示す左側から見た収納台車1の図(正面図)である。図3は、図1に示す後側から見た収納台車1の図(側面図)である。図4は、収納台車1の底面図である。図5は、短手側板部51aおよび短手側板部51bを引き上げている状態を示す正面図である。図6は、長手側板部41aおよび長手側板部41bが折り畳まれている途中の状態を示す斜視図である。
また、図1および図2に示すように、下側短手フレーム12a,12bには外側の側面から連続して上側に向かって突出する下側ストッパ部材18a,18bが一体的に形成されている。下側ストッパ部材18a,18bは、収納台車1が組み立てられたときに、後述する短手側板部51a,51bの下端が下側短手フレーム12a,12bを超えて外側まで回動するのを防止する。また、下側短手フレーム12a,12bの外側の側面には、組み立てられた収納台車1が不用意に折り畳まれないようにロックするロック部材70を有している。ロック部材70は、短手側板部51a,51bの下部に取り付けられた受け部材71との間で解除可能にロックされる。
なお、上側長手フレーム31a,31bおよび上側短手フレーム32a,32bは、コーナ部材33を介して結合する場合に限られず、上側長手フレーム31a,31bおよび上側短手フレーム32a,32bが直接、結合するようにしてもよい。
また、図1および図2に示すように、上側短手フレーム32a,32bには外側の側板から連続して下側に向かって突出する上側ストッパ部材35a,35bが一体的に形成されている。上側ストッパ部材35a,35bは、収納台車1が組み立てられたときに、後述する短手側板部51a,51bの上側が上側短手フレーム32a,32bを超えて外側まで回動するのを防止する。また、上側短手フレーム32a,32bの外側の側面には、折り畳まれた収納台車1の上側フレーム部30がガタつかないように、上述したロック部材70とロックされる受け部材72が取り付けられている。
作業者は、折り畳まれた収納台車1を組み立てるときに、一方の手で上側短手フレーム32aの組み立て用把手部36を引き上げ、他方の手で上側短手フレーム32bの組み立て用把手部36を引き上げる。
長手側板部41a,41bは、底部10と上側長手フレーム31a,31bとの間に配置され、収納台車1の長手方向の側面を閉塞する。長手側板部41aと長手側板部41bとは同一構成であることから、ここでは長手側板部41aの構成について説明する。
長手側板部41aは、上側長手側板42、下側長手側板43を有している。上側長手側板42および下側長手側板43は、上下方向の寸法が同寸法に形成され、前後方向の寸法が収納台車1の前後方向の寸法と略同寸法に形成されている。
上側長手側板42および下側長手側板43は、同一サイズの複数(ここでは4つ)のプレート44が前後方向に直線状に結合されて構成されている。各プレート44は、例えばアルミニウム合金製であって、いわゆるパンチングメタルを用いてもよいし、フラットなプレートや模様のあるプレートを用いてもよい。なお、図示例ではパンチングメタルを用いており、丸孔の一部のみを図示している。
また、下側長手側板43の下端はヒンジ46を介して下側長手フレーム11a(底部10)に回動可能に連結されている。ヒンジ46は、上述した底板15の切欠きを通して下側長手フレーム11aに固定される。ヒンジ46は、回動軸が収納空間50側に位置している。
また、上側長手側板42の下端と下側長手側板43の上端とはヒンジ47を介して回動可能に連結されている。ヒンジ47は、回動軸が収納空間50の外側に位置している。
短手側板部51aは、短手側板52を有している。短手側板52は、上下方向の寸法が長手側板部41a,41bの上下寸法と略同寸法に形成されている。また、短手側板52は、左右両側で長手側板部41a,41bが折り畳まれないように当接して配置されることから、左右方向の寸法が収納台車1の左右方向の寸法よりも僅かに短く形成されている。
短手側板52は、同一サイズの複数(ここでは4つ)のプレート53が上下左右に結合されて構成されている。これらプレート53は、上側長手側板42および下側長手側板43に用いられているプレート44と同一のものである。したがって、プレート44あるいはプレート53が破損した場合には、破損したプレートのみを新たなプレートに交換することができ、修理に掛かるコストを削減することができる。
また、図5および図6に示すように、短手側板52は、上下方向における略中央であって収納空間50側に位置する折り畳み用把手部55を備えている。折り畳み用把手部55は、短手側板52に上下方向に回動自在に取り付けられたブラケット56と、ブラケット56の先端に取り付けられた把手本体57とを有している。
作業者は、組み立てられた収納台車1を折り畳むときに、一方の手で短手側板部51aの折り畳み用把手部55を引き上げ、他方の手で短手側板部51bの折り畳み用把手部55を引き上げる。
作業者は、図1に示すように収納台車1が組み立てられた状態からロック部材70と受け部材71との間のロックを解除する。次に、作業者は、一方の手で短手側板部51aの折り畳み用把手部55を引き上げ、他方の手で短手側板部51bの折り畳み用把手部55を引き上げる。
図5は、短手側板部51aおよび短手側板部51bを引き上げている状態を示す正面図である。図5では、長手側板部41a,41bを省略して図示している。
折り畳み用把手部55を引き上げることで、短手側板部51aの下端がヒンジ54を中心にして上側に回動し、短手側板部51bの下端がヒンジ54を中心にして上側に回動する。なお、長手側板部41aと長手側板部41bは、収納空間50側に向かって折り畳まれる方向に力が作用しているが、短手側板部51aおよび短手側板部51bが完全に水平になるまでの途中の状態では、短手側板部51aおよび短手側板部51bに当接されることで折り畳みが妨げられる。
図6は、長手側板部41aおよび長手側板部41bが折り畳まれている途中の状態を示す斜視図である。このとき、作業者の両手は、各折り畳み用把手部55の把手本体57を保持したままであるために、作業者の手が短手側板部51a,51bや長手側板部41a,41bに挟まれるおそれがなく安全に折り畳み作業をすることができる。
上側フレーム部30の上昇に応じて、長手側板部41aと長手側板部41bとは折り畳まれた状態から徐々に上側長手側板42と下側長手側板43との間の角度が拡開する。このとき、短手側板部51aおよび短手側板部51bの下端は自重により、ヒンジ54を介して下側に回動する力が作用しているが、長手側板部41aおよび長手側板部41bに当接されることで、その回動が妨げられている。
この場合に、柱状部材34が上側フレーム部30から上側に突出する寸法と、スペーサ部材16が底部10から下側に突出する寸法とを加算した寸法を、キャスター21の上下方向の寸法と略同寸法に設定しておけば、積み重ねられた上側の収納台車1のキャスター21が下側の収納台車1に接触するのを防ぐことができる。また、収納台車1の柱状部材34がスペーサ部材16を介して支持することにより、柱状部材34のみで構成する場合に比べて柱状部材34が上側に突出する量を少なくすることができる。
図7は、図1の矢印VII方向から見た拡大図である。また、図8は、保護部材を示す斜視図である。
保護部材100は、上側フレーム枠のコーナを跨いで上側フレーム枠に沿うように湾曲して、上側フレーム枠に取り付けられる基部102と、基部102から外方向に突出する保護部101とを有している。保護部材100は、例えばナイロン樹脂等の樹脂材料からなり、基部102と保護部101とが一体に形成されている。
以上のように、水平方向に配置される四方を囲む上側フレーム枠を備えた台車に保護機能を持たせることができる。
上記実施形態で説明した収納台車1は一例であり、これに限られるものではない。例えば側板部40を折り畳み可能な長手側板部41a,41b、短手側板部51a,51bにより構成するのではなく、単なる板材により構成するようなタイプでもよい。本発明は、水平方向に配置される四方又は四方のうちの三方を囲むフレーム枠を備えた台車であれば適用可能である。
Claims (7)
- 荷物を運搬するための台車であって、
水平方向に配置される四方又は四方のうちの三方を囲むフレーム枠と、
前記フレーム枠のコーナ部に取り付けられ、外方向に突出する保護部を有する保護部材とを備えたことを特徴とする台車。 - キャスターが取り付けられた底部を備え、
前記フレーム枠は、前記底部の荷物載置面の上方に配置されることを特徴とする請求項1に記載の台車。 - 前記フレーム枠のコーナには柱状部材が立設されることを特徴とする請求項2に記載の台車。
- 前記保護部は、平面視において円弧形の外周縁を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の台車。
- 前記保護部材は、前記フレーム枠のコーナを跨いで前記フレーム枠に沿うように湾曲して、前記フレーム枠に取り付けられる基部を有し、
前記保護部が前記基部から外方向に突出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の台車。 - 前記保護部材は、樹脂製であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の台車。
- 荷物を運搬するための台車を構成するフレーム枠であり、水平方向に配置される四方又は四方のうちの三方を囲むフレーム枠のコーナ部に取り付けられる保護部材であって、
前記フレーム枠のコーナを跨いで前記フレーム枠に沿うように湾曲して、前記フレーム枠に取り付けられる基部と、
前記基部から外方向に突出する保護部とを有することを特徴とする保護部材。
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