JP2006321412A - 運搬用台車 - Google Patents

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俊安 石井
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Abstract

【課題】 運搬用台車をネスティング動作状態と通常搬送状態とに容易に切り換えることができ、かつ台板上に物品が載置されている状態でも、通常搬送状態からネスティング動作状態に容易に切り換えできるようにする。
【解決手段】 台車フレーム1に設けた固定キャスタ15と自在キャスタ14または16とが接地するか、自在キャスタ14,16が設置するかを選択するために、側枠3側に設けられる取付部11は、サポート30と自在キャスタ14を装着したキャスタ取付部31とからなり、キャスタ取付部31は昇降部材33の下端部に連結されており、台板2を立てて、その掛着部26に昇降部材33を昇降駆動するレバー部24に連結したフック部25が係合すると、自在キャスタ14が接地し、固定キャスタ15が接地面から上昇して、ネスティング動作状態となる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、物品を載置して運搬する運搬用の車両であって、保管時にはコンパクトなスペース内に格納できるようにしたネスティング構造を有する運搬用台車に関するものである。
ネスティング構造の運搬用台車は、前後の側枠間に直杆状のフレーム本体を設け、このフレーム本体に、それと直交する方向に向けた取付部材を設けると共に、概略中間位置にも取付部材を設けた台車フレームを有し、これら3本の取付部材にそれぞれ一対のキャスタを設ける構成としている。そして、台車フレーム上には、例えばダンボール箱に収納させた物品等を載置するための台板が設けられる。物品を載置する際には台板を概略水平状態とするが、この台板は、その一端側に回動支点一方の側枠側に立てることができるようになっており、台板を立てると、フレーム本体がほぼ隙間なく平行に配列するようにして複数の運搬用台車をコンパクトに格納できるものであり、このように格納するのをネスティングという。
運搬用台車により物品を運搬する通常搬送時には、運搬用台車の搬送方向の安定性を図る必要があり、またネスティングを行う動作時には、搬送方向を自在に制御できなければならない。このために、前述したように、前後方向の3箇所にそれぞれ一対、合計6個設けられるキャスタのうち、両端に位置する2組のキャスタは自在キャスタとなし、中間の1組のキャスタは固定キャスタとする。ここで、自在キャスタは車輪の方向が自在に変化できるように軸支されており、固定キャスタは車輪が一定の方向を向いているもの、つまり台車の側枠方向に方向性が固定されている。これら3組6個のキャスタのうち、実際に接地して転動するのは2組4個のキャスタである。即ち、通常搬送時においては、一方の組の自在キャスタと中間に位置する固定キャスタの組とが接地され、ネスティング動作時には両端に位置する2組の自在キャスタが接地される。従って、通常搬送時には他方の組のキャスタを、またネスティング動作時には中間に位置する固定キャスタを持ち上げて浮かせるようにする。
以上の動作を可能にする構成が特許文献1に開示されている。この特許文献1においては、前述した3組6個のキャスタのうち、2組の自在キャスタを上下方向に固定し、中間に位置する固定キャスタを昇降可能な構成とすることによって、前述した2つの搬送態様となるように設定できるようにしている。この固定キャスタを昇降させるために、一対からなる固定キャスタを昇降板に取り付けて、この昇降板にレバーにより回動する回動ブロックを連結して設け、かつばねで昇降板を上昇する方向に付勢させている。そして、レバーを回動操作することによって、昇降板を昇降させる動作により、固定キャスタを自在キャスタの位置より上昇させたり、下降させたりすることができる構成としている。
特開平7−242176号公報
ところで、前述した特許文献1の構成では、昇降機構は固定キャスタを昇降駆動するものであり、従ってこの昇降機構は台車フレームの中間位置に配設されることになる。このために、それを作動させるレバーが低所に配置されることになり、また通常搬送したり、ネスティング動作を行ったりする際にこの昇降機構が邪魔にならないようにする必要があることから、昇降機構を構成するレバーは台板の下部に潜り込ませるようにしている。このために、昇降機構を構成するレバーの長さも制限されることになる。従って、固定キャスタを昇降させる操作の操作性が悪いという問題点がある。
また、特許文献1では、台車フレームにおける台板の起伏動作に連動してレバーが作動するようになっている。即ち、台板を台車フレーム上において、水平方向に配置すると、固定キャスタが下降して通常搬送状態になり、台板を立てた状態にすると、固定キャスタが上昇してネスティング動作状態となるように切り換えが可能となっている。従って、通常搬送時には台板によりレバーの上部が覆われることになるために、このレバーが操作不能となり、固定キャスタを上昇させることができない。つまり、台板を立てない限りネスティング動作状態にすることはできない。従って、運搬用台車の台板が水平状態で、その上に物品が載置されている限りは、2個の固定キャスタが接地していることから、この固定キャスタを上昇させて、2組4個の自在キャスタを接地させたネスティング動作状態に切り換えることができない。このために、運搬用台車の配設位置を微小に調整したり、また方向を変えたりする操作を行う場合には、台車を必要以上に大きく動かさなければならず、操作が面倒であり、特に狭いスペースではこのような位置や方向の制御を行うことができない等といった問題点がある。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、運搬用台車をネスティング動作状態と通常搬送状態とに容易に切り換えることができ、また台板上に物品が載置されている状態でも、通常搬送状態からネスティング動作状態に切り換えることができるようにすることにある。
前述の目的を達成するために、本発明は、直杆状のフレーム本体と、その両端部及び概略中間部に設けた取付部とを備え、両端の取付部にはそれぞれ一対の自在キャスタが、中間の取付部には一対の固定キャスタが装着され、前記両端の自在キャスタが接地する状態と、前記固定キャスタといずれかの対の自在キャスタが接地する状態とに切り換え可能となった台車フレームと、この台車フレームの前後に設けた側枠と、前記台車フレームに連結されて、一端側を回動支点として上下方向に回動可能な台板とを備えた運搬用台車であって、前記いずれか一方の対の自在キャスタを設けた取付部に昇降部材が連結されており、この昇降部材は前記側枠に沿って上方に延在させ、かつこの側枠に前記昇降部材を昇降駆動するレバー部材が装着され、前記レバー部材は、前記側枠と概略平行にして垂下させる状態と、この垂下状態から概略180°回動して立直状態とに変位させることにより前記昇降部材を昇降駆動するものであり、前記昇降部材が下降位置となったときに、前記レバー部材に係脱可能に固定する手段を備える構成としたことを特徴とするものである。
6個のキャスタのうち、昇降駆動するのは、固定キャスタではなく、前後に配置されているいずれかの対の自在キャスタとしている。自在キャスタは台車フレームの端部に配置されていることから、この自在キャスタを昇降させる昇降部材を側枠に沿って上方に延在させることができる。そして、側枠にレバー部材を装着することによって、4個の自在キャスタが接地している状態(ネスティング動作状態)と、2個の自在キャスタと2個の固定キャスタとが接地している状態(通常搬送状態)との切り換える構成としている。従って、前述した切り換え機構の構成をコンパクトに設置でき、その機構が台板への物品の着脱作業に邪魔になることはない。しかも、レバー部材を長くすることができ、従って自在キャスタの昇降動作時の操作力を軽減できる。レバー部材は台板の状態如何に拘らず側枠に対して概略180°回動させることができ、垂下状態と立直状態とに変位可能となる。そして、このレバー部材が垂下しているときに、自在キャスタが上昇し、立直状態となったときに自在キャスタが下降するように構成することができる。これによって、通常搬送状態としたときにも、またネスティング状態としたときにも、レバー部材が実質的に側枠から突出しないように保持される。そして、レバー部材は側枠における任意の高さ位置に装着できる。従って、作業者の手動による操作でレバー部材を作動させることができ、しかも操作にとって好適な高さ位置にレバー部材を配置することができる。
ネスティング動作時に、車台フレームに装着されている台板は側枠に沿って立てられることになる。そこで、昇降部材が装着されている側の側枠に向けて台板を回動させるようになし、台板の回動支点とは反対側の位置に掛着部を形成し、レバー部材には掛着部に係脱するフックを連結して設ける構成とすることができる。これによって、フックを掛着部に係合させる動作に連動して昇降部材を下降させて、その位置で固定することができる。このフックを掛着部に係合させたときに、自在キャスタが接地する状態に切り換わることになる。ネスティング動作を行う際には、台板は必ず立てた状態に固定する。台板が立てられたかどうかによりキャスタがネスティング動作状態とするのではなく、台板が立てた状態に固定されたときにネスティング動作状態に切り換わるようにする。これにより台板を立てる操作を行っている間も固定キャスタが接地されているので、この操作を行っている間は台車が比較的安定した状態に保持される。
台板が立てられた状態に保持するために、台板側には掛着部を形成して、この掛着部に係脱可能なフックを側枠側に設けることができる。掛着部は、台板に凹部を設けたり、切り欠きを有する板やピンを台板に連結したりする等の構成を採用することができ、フックが係脱可能に係合するものとする。フックの作動に連動して昇降部材を昇降させて、一対の自在キャスタを上下に変位させる。つまり、フックの回動動作を昇降部材の上下動に変換する。この動作をより円滑に行わせるには、側枠にスライドガイドを設けて、昇降部材をこのスライドガイドに沿って移動させるように構成するのが望ましい。そして、取付部の構成としては、側枠を支持する部材と、自在キャスタが装着される部材とから構成し、自在キャスタが装着される部材に昇降部材を連結する。フックの回動操作は手動操作で行うことができるが、この回動操作を昇降部材の上下動に動作の変換する機構としては、例えばレバー部材を構成するレバーにクランク軸を取り付け、このクランク軸に昇降部材の先端を連結する構成とするのが構成の簡略化の観点から望ましい。
以上の構成により、運搬用台車をネスティング動作状態と通常搬送状態との間の切り換えを円滑かつ容易に行うことができ、また台板上に物品が載置されている状態でも、通常搬送状態からネスティング動作状態に切り換えることができる等の効果を奏する。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。まず、図1及び図2に本発明による運搬用台車の一例を示す。図中において、1は台車フレーム,2は台板、3,4はそれぞれ側枠を示す。台板2上に、例えば適宜の物品を収容させた段ボール箱等を載置した状態で側枠3,4の少なくとも一方を牽引するか、若しくは押動するかにより運搬できるようになっている。
図3に台車フレーム1の平面を示す。この図から明らかなように、台車フレーム1は中央に直杆状のフレーム本体10を有し、このフレーム本体10の両端及び概略中央位置には、それぞれこのフレーム本体10と直交する方向に向けて取付部11,12,13が設けられており、これら取付部11〜13はフレーム本体10の両側部に向けて実質的に等しい長さ分だけ突出している。そして、図4に示したように、これら各取付部11〜13のそれぞれの端部にキャスタ14〜16が装着されている。両端の取付部11及び13にそれぞれ一対装着したキャスタ14,16は自在キャスタであり、ローラ14a,16aを支持するブラケット14b,16bが取付部11,13に鉛直方向に設けた回転軸に取り付けられており、従ってこの回転軸を中心として回転自在になっている。一方、中央の取付部12に装着した一対のキャスタ15は、そのローラ15aを支持するブラケット15bが取付部12に固定して設けられており、その転動方向はフレーム本体10の長手方向に向けられる。
次に、台板2は台車フレーム1上に装着されており、この台板2は側枠3の水平部3aに設けたボス部20に装着した支軸20aに連結され、概略L字状に曲折させた回動板21の他端に連結して設けられている。従って、台板2はこの支軸20を中心として上下方向に回動可能となっている。台板2を、図1に実線で示したように、台車フレーム1上で概略水平な姿勢を取らせると、この台板2上に物品を載置することができるようになり、台板2のこの姿勢状態が通常搬送状態である。また、支軸20aを中心として回動させるようにして台板2を上方に持ち上げると、図1に仮想線で示したように、概略鉛直状態に変位することになり、これがネスティング動作状態である。ここで、ネスティングは、多数の運搬用台車を狭いスペース内でコンパクトに配置するものであり、図5に模式的に示したように、フレーム本体10をほぼ当接させるようにして配列することである。
前述したネスティング動作時には、台板2を立てた状態にするが、この状態に保持するために、立てた台板2を側枠3に係合させる機構が設けられている。この機構は側枠3に設けたレバー部材を含むものである。即ち、側枠3における左右の支骨部3b,3cにそれぞれ装着した軸受22間に挿通されて、軸回りに回動可能となった回動軸23を備え、この回動軸23にはレバー部24が設けられている。そして、これら両レバー部24に概略コ字状に形成したフック部25が連結して設けられており、このフック部25は台板2に設けた掛着部26に係脱可能となっている。即ち、図6から明らかなように、レバー部24,24間に架け渡すように支軸部27が設けられており、フック部25の両端はこの支軸部27に連結して設けられている。そして、レバー部24は、作業者が立った状態で、手動操作により回動操作できるものであり、このためにレバー部24が設けられている回動軸23は、作業者の手動操作に最適な高さ位置に配置されている。
レバー部24に設けたフック部25は支軸27の軸回りに概略90°回動可能となっており、レバー部24を回動軸23に対して垂下させた非作動状態では、フック部25は下方に延在することになる。これによって、これらレバー部24及びフック部25は側枠3に対してほぼ非突出状態となる。そして台板2を立てて、レバー部24を180°回動させて立直状態となし、かつそのフック部25を支軸部27の軸回りに回動させると、このフック部25が台板2の掛着部26に係合することになる。このときには、レバー部24は回動軸23の上方で鉛直な姿勢を取り、実質的に立直状態となる。従って、この状態でもレバー部24は側枠3とほぼ平行非突出状態に保持される。
フック部25のレバー部24に対する動作角度を規制するために、図7に示したように、フック部25には、L字状に形成した規制板28aと、この規制板28aが固着される軸28bとが設けられている。同図(a)に示したように、フック部25がレバー部24とほぼ一直線状態になったときには、規制板28aの一方の面が支軸部27に当接し、この状態からフック部25が90°回動すると、L字状となった規制板28aの他方の面が支軸部27に当接することになる。その結果、フック部25は90°以上回動することはない。
そして、台板2に設けた掛着部26は、フック部25と係脱可能に係合するが、具体的には台板2の先端部に一対の切り欠き部を設けて、この切り欠き部間の部位に形成した凹部により構成される。従って、フック部25は台板2の切り欠き部を介して、その掛着部26を抱持するように係合することによって、台板2を立てた状態に固定することができる。そして、このときにはレバー部24が支骨部3b,3c間に架設したバー29に当接することになり、レバー部24はそれ以上回動することはない。従って、図6に示したように、台板2を立てた状態に保持される。一方、フック部25を掛着部26から離脱させると、台板2が支軸20aを中心として回動して、台車フレーム1の上部位置において、概略水平方向に延在させた状態に保持される。
台車フレーム1に3箇所設けた取付部11〜13に、それぞれ一対のキャスタ14〜16、従って6個のキャスタが設けられているが、実際に接地しているのは、2組4個のキャスタである。即ち、2組の自在キャスタ14,16が接地している状態と、一方の組の自在キャスタと固定キャスタ15とが接地している状態とである。いずれにしろ、自在キャスタ14または16と固定キャスタ15とが接地する状態が通常搬送状態であり、運搬用台車は台車フレーム1の長手方向に向けてほぼ真っ直ぐ移動させることができ、また緩やかにカーブするようにして移動方向を変えることもできる。
これに対して、両自在キャスタ14,16が接地すると、運搬用台車を任意の方向、つまり台車フレーム1の長手方向及びそれと直交する方向、さらに斜め方向に向けて移動させることができ、一方の自在キャスタを中心として旋回動作も可能となる。このように、運搬用台車を任意の方向に動かすことによって、ネスティング動作を円滑かつ確実に行うことができる。従って、4個の自在キャスタ14,16が接地している状態がネスティング動作状態である。
前述したように、通常搬送状態とネスティング動作状態とに切り換えるために、自在キャスタ14を昇降させることができるように構成されている。従って、通常搬送状態においては、自在キャスタ14を上昇させることによって、自在キャスタ16と固定キャスタ15とが接地する状態となり、また自在キャスタ14を下降させて、それと自在キャスタ16とが接地するネスティング状態となる。なお、台板2上の荷重が側枠3の方向に偏っている場合等には、通常搬送状態で自在キャスタ14と固定キャスタ15とが接地していることもある。いずれにしろ、通常搬送状態ではいずれかの自在キャスタ14または16と固定キャスタ15とが接地しておれば良い。
以上のように、自在キャスタ14を昇降駆動するための機構として、側枠3側に設けられる取付部11は、図2,図8及び図9に示したように、フレーム本体10の端部に固定的に設けたサポート30と、このサポート30に上下方向に位置調整可能に設けたキャスタ装着部31とから構成されている。サポート30には連結部30aが設けられており、この連結部30aに側枠3の支骨部3bが連結されるようになっている。ここで、サポート30に設けた連結部30aはその一方側の端部に偏寄した位置となっており、中央部には側枠3に設けたスライドガイド32が装着されている。このスライドガイド32は断面が方形となった筒状のものであり、このスライドガイド32の内部に昇降部材33が挿通されている。キャスタ装着部31はこの昇降部材33の下端部に取り付けられており、このキャスタ装着部31の両端部に一対からなる自在キャスタ14が装着されている。従って、昇降部材33の昇降動作に連動して、自在キャスタ14を装着したキャスタ装着部31が上下動することになり、サポート30はこのときにキャスタ装着部31が確実に上下動するようにガイドすることになる。
以上のように構成することによって、昇降部材33が垂下されて下降位置とすると、自在キャスタ14が持ち上がることになる。その結果、接地面は図10に示したP1となって、運搬用台車は通常搬送状態となる。なお、側枠3には自在キャスタ14の昇降機構を設けている関係から、側枠4より重量が大きいものであり、このために持ち上がった側の自在キャスタ14が固定キャスタ15と共に接地して、台板2が多少傾いた状態となることもある。そこで、前述の状態からレバー部24を上方に概略180°回動させて、昇降部材33を下降させると、同図に仮想線で示したように、自在キャスタ14の位置が低下して、両自在キャスタ14,16が接地し、固定キャスタ15が浮き上がるようになる。このときの接地面は図10にP2で示した面となり、運搬用台車はネスティング動作状態となる。
レバー部24を操作して昇降部材33を上下動させることによって、運搬用台車が通常搬送状態と、ネスティング動作状態とに切り換わるが、この切り換え操作は、基本的には、台板2の動作に連動する。即ち、台板2を立てた状態に保持したときに、自在キャスタ14が接地してネスティング動作状態になり、台板2を水平状態にすると、自在キャスタ14が持ち上がって、固定キャスタ15が接地することになる。ただし、台板2の回動操作に連動して自在キャスタ14が上下動するのではなく、レバー部24の動作により昇降部材33をスライドガイド32に沿って昇降動作させて、自在キャスタ14を上下動させる構成としている。また、台板2の掛着部26に対するフック部25の係脱に連動して昇降部材33が固定される。
このために、軸受22に支持され、レバー部24,24が連結して設けられている回動軸23は中間部に曲折部を形成したクランク軸となっており、昇降部材33の先端連結部33aはこの回動軸23のクランク部23aに連結して設けられている。そして、先端連結部33aは昇降部材33の昇降方向と直交する方向に長溝となっており、これにより回動軸23のクランク部23aが回動する際に、昇降部材33に振れ方向の荷重が作用しないようにしている。そして、図2に示したように、レバー部24が垂下した状態では、昇降部材33は上昇した位置に保持されており、自在キャスタ14が非接地状態となる。そして、この図2の状態から図8に示したように、レバー部24を手動操作により上方に概略180°回動させて、レバー部24が立直状態になると、昇降部材33が下降して自在キャスタ14が接地することになり、その結果固定キャスタ15を浮き上がらせ、もってネスティング動作状態になる。しかも、いずれの状態であっても、レバー部24は側枠3と概略平行であり、実質的に非突出状態に保持される。また、レバー部24が垂下した図2の状態では、フック部25も垂下した状態に保持される。
以上のように、台板2を立てただけで、運搬用台車がネスティング動作状態となるのではなく、この台板2の掛着部26にフック部25が係合しない限り、固定キャスタ15が浮き上がることはない。ここで、運搬用台車をネスティングさせる際には、必ず台板2を立てた状態で固定しなければならない。また、台板2を固定するまでの段階では、運搬用台車をできるだけ安定した状態に保持する必要がある。固定キャスタ15が接地している限りは、運搬用台車の移動方向はほぼ固定キャスタ15が転動する方向と一致する。従って、運搬用台車をこの方向に動かないように保持することで、台板2を立てた状態に固定するための操作を円滑に行うことができる。台板2を立てた後、それを固定する前の段階ではネスティング動作を行うことはないので、固定キャスタ15を接地面から浮かせる必要がないだけでなく、むしろこの台板2を固定する操作が完了するまでは、4個の自在キャスタ14,16が接地することにより運搬用台車全体が不安定になるのを防止する方が、通常搬送状態からネスティング動作状態に移行させる操作の操作性が向上する。
一方、4個の自在キャスタ14,16が接地する状態は、必ずしもネスティングを行う際だけに必要ではなく、台板2上に物品を載置して運搬する際にも必要な場合がある。例えば、運搬用台車の幅寄せする際や、狭いスペースに運搬用台車を押し込む際等においては、運搬用台車を固定キャスタ15による進行方向と直交する方向に移動させたり、旋回させたりすることにより位置を微細に調整する動作も必要となることがある。この場合には、水平状態となった台板2の上に物品を載置したままの状態で、レバー部24を上向きに回動させることによって、昇降部材33を下降させて、自在キャスタ14を接地させ、固定キャスタ15を持ち上げることができる。そして、このように4個の自在キャスタ14,16が接地する状態を維持するには、レバー部24を回動させた状態に保持しなければならないが、前述した位置調整動作は比較的微小な動作であるから、レバー部24を保持しながら操作する上で格別問題とはならない。
とりわけ、運搬用台車は、例えばトラックに積み込んだとき等においては、それを安定的に保持するために、固定キャスタ15には係脱可能なストッパ機構を設けたものもある。この場合には、ストッパ機構により固定キャスタ15を転動不能状態として、運搬用台車を安定的に保持し、この状態で前述したように、手動操作によりレバー部24を回動させることによって、固定キャスタ15が接地することにより運搬用台車を移動不能状態と、固定キャスタ15が浮き上がって4個の自在キャスタ14,16が接地して、任意の方向に動き得る状態とに容易に切り換えることができる。これによって、運搬用台車の位置を微小に補正する操作を極めて円滑かつ確実に行うことができる。そして、側枠3におけるレバー部24が比較的高い位置にあることから、それを上げ下げする操作と、運搬用台車を動かす動作とを同時に行うことができるので、その操作性が良好となる。
本発明の実施の一形態を示す運搬用台車の正面図である。 図1の右側面図である。 台車フレームの平面図である。 図3の正面図である。 運搬用台車をネスティングしている状態を模式的に示した図である。 台板を立てた状態で固定する機構を示す構成説明図である。 フック部の回動範囲を規制する手段の構成を示す説明図である。 図2とは異なる作動状態を示す図1の右側面図である。 図2の要部断面図である。 通常搬送状態とネスティング動作状態との動作説明図である。
符号の説明
1 台車フレーム 2 台板
3,4 側枠 10 フレーム本体
11〜13 取付部 14,16 自在キャスタ
15 固定キャスタ 20 ボス部
20a 支軸 21 回動板
23 回動軸 24 レバー部
25 フック部 26 掛着部
30 サポート 31 キャスタ装着部
32 スライドガイド 33 昇降部材

Claims (3)

  1. 直杆状のフレーム本体と、その両端部及び概略中間部に設けた取付部とを備え、両端の取付部にはそれぞれ一対の自在キャスタが、中間の取付部には一対の固定キャスタが装着され、前記両端の自在キャスタが接地する状態と、前記固定キャスタといずれかの対の自在キャスタが接地する状態とに切り換え可能となった台車フレームと、この台車フレームの前後に設けた側枠と、前記台車フレームに連結されて、一端側を回動支点として上下方向に回動可能な台板とを備えた運搬用台車において、
    前記いずれか一方の対の自在キャスタを設けた取付部に昇降部材が連結されており、
    この昇降部材は前記側枠に沿って上方に延在させ、かつこの側枠に前記昇降部材を昇降駆動するレバー部材が装着され、
    前記レバー部材は、前記側枠と概略平行にして垂下させる状態と、この垂下状態から概略180°回動して立直状態とに変位させることにより前記昇降部材を昇降駆動するものであり、
    前記昇降部材が下降位置となったときに、前記レバー部材に係脱可能に固定する手段を備える
    構成としたことを特徴とする運搬用台車。
  2. 前記台板は前記昇降部材を装着した側の側枠に沿って立てた状態に保持するために、この台板の前記回動支点とは反対側の位置に掛着部を形成し、前記レバー部材には前記掛着部に係脱するフックが連結して設けられ、前記レバー部材を立直状態に変位させて、このフックを前記掛着部に係合させることにより前記昇降部材を下降位置に固定する構成としたことを特徴とする請求項1記載の運搬用台車。
  3. 前記昇降部材は前記側枠に設けたスライドガイドに沿って昇降するものであり、前記レバー部材にはクランク軸を取り付けて、このクランク軸に前記昇降部材の先端を連結する構成としたことを特徴とする請求項2記載の運搬用台車。
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