JP5967808B2 - 6輪の運搬用台車 - Google Patents
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Description
これを実現するために、前側の車輪(または後側の車輪)を昇降させて、結果として中央の固定キャスターの接地を調節していた(特許文献1)。また、中央に位置する車輪を昇降させる工夫も提案されていた(特許文献2)
また、この偏心の問題点を解決するために、後者の従来技術のように、中央に位置する車輪を操作する場合には、機構が複雑化する問題点があった。
(1) 前記基本フレームは、横方向に並列した第1基本フレームと第2基本フレームとからなり、
前記第1基本フレームの一端部を前記第1キャスターフレームの上面に、略水平方向の軸の周りに相対移動可能に取り付けし、
前記第2基本フレームの他端部を前記第2キャスターフレームの上面に、略水平方向の軸の周りに相対移動可能に取り付けし、
前記第1基本フレームと第2基本フレームとを、中間部で略水平方向のピンにより、回転自在に連結する。
(2) 前記第1基本フレームの他端はばね類により付勢され「上方位置」にあり、前記第1基本フレームの他端をばね類に抗して押圧して前記第1基本フレームの他端を「下方位置」に操作する操作手段を設ける。
(3) 以下の条件をみたすように、前記各キャスターフレームを配置して、かつ前記各キャスターフレームに車輪を固定した。
(a)前記第1キャスターフレームのキャスターの車輪の下端位置と、前記第2キャスターフレームのキャスターの車輪の下端位置とを結ぶ線を「接地基準線」とする。
(b)前記第1基本フレームの他端部が「下方位置」の際に、前記第3キャスターフレームのキャスターの車輪の下端が前記接地基準線よりも下方に位置する。
(c)前記第1基本フレームの他端部が「上方位置」の際に、前記第3キャスターフレームのキャスターの車輪の下端が前記接地基準線よりも上方に位置する。
(1) 第1第2基本フレーム、第1第2第3キャスターフレーム上に、略水平に配置した床パレットを載置し、該床パレットの基端を前記第1キャスターフレーム側に、起伏可能となるように取り付ける。
(2) 前記第1キャスターフレーム又は前記第1キャスターフレームに取り付けた付属物に、前記床パレットの基端を、水平軸を介して取り付けし、前記床パレットを水平軸周りに、回転して起伏自在となるように形成する。
(3) 前記各基本フレームの下面と前記各キャスターフレームの上面との間に間隙を形成する。
(1) 略水平方向のピンを、第1第2基本フレームの略中央部に配置する。
(2) 各キャスターフレームをほぼ同間隔で配置し、
「前記ピンを第3キャスターフレーム上に突出した支持板に支持した」あるいは「前記第1基本フレームの前記ピン付近又は第2基本フレームの前記ピン付近を、前記第3キャスターフレーム上に取り付けした」
(3) 前記第1キャスターフレームの上面に第1側面パネルを着脱可能に取り付けし、前記第2キャスターフレームの上面に第2側面パネルを着脱可能に取り付けする。
(1) 第1基本フレームと第2基本フレームとを、所定間隙を空けて、並列して基本フレームを構成する。
(2) 第3キャスターフレームの車輪の回転を規制するストッパーを設け、該ストッパーを操作する車輪操作ロッドを前記間隙に配置して、前記車輪操作ロッドの一端をストッパーに取付け、前記車輪操作ロッドの他端を第1キャスターフレーム又は第2キャスターフレームに設けた車輪操作手段に連結する。
第1基本フレーム1A、第2基本フレーム1Bは、基端部3に横方向(略水平方向)の透孔4を形成して、先端部3aには下方に向けた突出部5を形成し、突出部5に上下方向(外に向けて凸の円弧状)の長孔6を形成する。また、長さ方向で先端部3aと基端部3の中間部で、略中央部に横方向の(略水平方向)の透孔7を形成する。
操作具10の第1位置で、操作具10の水平片11は、第2基本フレーム1Bの上面8aに沿った位置にあり、上面8bから突出せず、かつ長孔6に掛からない(かぶらない)。また、この際、垂直片12は長孔6の先端側に沿った位置にあり、長孔6に掛からず(かぶらず)、かつ第2基本フレーム1Bの先端3cから突出しない(図6(a))。
操作具10第2位置で、操作具10は水平ピン13の周りに回動して、水平片11の先端部11aが第2基本フレーム1Bの上面8bから上方に突出する。また、垂直片12の下端部12aが長孔6を塞ぎ、斜めに形成された垂直片12の下縁は水平状態となり、垂直片12の下縁は、長孔6の下縁より上方に位置している(図6(c)(d))。
また、第1位置、第2位置、第1位置と第2位置とを移動する間、操作具10は常に第2基本フレーム1Bの先端3cから突出しない。また、操作具10は、外力が作用しない状態で、自重で第2位置となるように形状、水平ピン13の位置を設定する(図6(d))。
第3キャスター板20Cの車輪28には同軸で、円板の外周に凹凸が形成されたスプロケット29が固定され、スプロケット29の外周縁は、車輪28の外周よりも充分に小さく形成されている。第3キャスターフレーム20Cのキャスター板には、車軸28aに向かうように移動してスプロケット29の凹凸に嵌挿してスプロケット29の回転(=車輪28の回転)を規制できるストッパー31が設けられている。また、ストッパー31が車軸28から離れるように(放射状に)移動してスプロケットとの嵌挿を解除すれば、スプロケット29の自由な回転を許容することができる(図7(a)(b))。
また、第3キャスターフレーム20Cの上面21に、第3保持板33Cを立設固定する。第1保持板33A、第2保持板33B及び第3保持板33Cは、同じ方向に揃って配置されている。
第1基本フレーム1Aの基端部3と第2基本フレーム1Bの先端部3aとが横方向に重なるように、第1基本フレーム1Aと第2基本フレーム1Bとを並列させ、第1キャスターフレーム20Aの第1保持板33Aを挟むように配置する。第1保持板33Aの透孔に挿通した横方向(略水平)の連結ピン15を、第1基本フレーム1Aの基端部3の透孔4と、第2基本フレーム1Bの先端部3aの長孔6に挿入して回転自在でかつ上下左右に移動自在に連結する。
同様に、並列した第1基本フレーム1Aの先端部3aと第2基本フレーム1Bの基端部3を、第2キャスターフレーム20Bの第2保持板33Bを挟むように配置する。第2保持板33Bの透孔に挿通した横方向(略水平)の連結ピン15を、第1基本フレーム1Aの先端部3aの長孔6と、第2基本フレーム1Bの基端部3の透孔4に挿入して回転自在でかつ上下左右に移動自在に連結する。
また、この状態で、第1基本フレーム1Aと第2基本フレーム1Bの中央部で、透孔7、7が連通するので、両基本フレーム1A、1Bの幅L2の間隙9に第3キャスターフレーム20Cの第3保持板33Cを挿入して、第3保持板33Cの透孔7、7にも連通させて、3つの透孔を連結ピン17で回転自在に連結する(図6参照)。
したがって、第1基本フレーム1A、第2基本フレーム1Bが連結ピン17によりX字状に連結され、連結ピン17の周りに回転自在となっている。よって、前述のように、第1基本フレーム1A、第2基本フレーム1Bの両端部の長孔6は、両端部の回転する軌跡に沿って、外に向けて凸の円弧状またはその軌跡を含む大きめの縦長形状で形成されている。
常時には、操作ペダル35が上昇位置にあり、ストッパー31も車軸28aから離れた位置にあり、第3キャスターフレーム20Cの車輪28は回転自由になっている(図7(b))。操作ペダル35を踏み込む(下方に押し下げる)と車輪操作ロッド群53の直線移動及び回転移動により、ストッパー31を操作して、車軸28a側に移動させて、ストッパー31がスプロケット29に係止して車輪28の回動を規制する(図7(b))。また、操作ペダル35は踏み込んだ位置を保持して、ストッパー31の作動を保持する。
解除ペダル36を踏み込めば、ばね(図示していない)により操作ペダル35は元の状態(常時)に戻り、車輪操作ロッド群53、ストッパー31も元の位置に戻り、ストッパー31の作動も解除され、車輪28は自由に回転できる(図7(a))。
したがって、走行時には、必ず第3キャスターフレーム20Cの車輪28が接地し、第1キャスターフレーム20Aの車輪25又は第2キャスターフレーム20Bの車輪25の何れかが接地する。旋回しない車輪28が接地するので、矢示64方向への直進性に優れた走行ができ(図2(a))、旋回する車輪25も接地するので、曲がる走行も支障がない。
また、この状態で、床パレット55の基端部56の下面が、第2基本フレーム1Bの先端部3bをばね51に抗して押圧するので、操作具10の水平片11の可動を規制する(図6(a))。この状態で、連結ピン15(第1基本フレーム1Aの透孔4)は長孔6の上端部に位置している(図6(a))。
また、この状態で、第2キャスターフレーム20Bで、操作ペダル35を踏み込めば、ストッパー31が作動して車輪28を回転不能にして、停止した運搬用台車60を保持できる。また、解除ペダル36を踏み込めば、ストッパー31の作動が解除して操作ペダル35も元に戻り、車輪28の回転を維持できる。
したがって、走行時には、必ず第1キャスターフレーム20Aの車輪25と第2キャスターフレーム20Bの車輪25が接地し、第3キャスターフレーム20Cの車輪28は接地しない。よって、旋回しない車輪28が接地せず、自由旋回できる車輪25、25のみが接地するので、矢示64方向の走行のみならず、これと直交する横方向(矢示65方向)の走行も自由にできる(図1(a))。よって、床パレット55を起こした運搬用台車60(図8(a))の複数台をネスティングする際、及びネスティングを解除する際に、その作業効率を高めることができる(図8(b)。
まず、前記のように、床パレット55を付した状態では、床パレット55の基端部56の下面が、第2基本フレーム1Bの先端部3bをばね51に抗して押圧し、操作具10の水平片11は可動できず(図6(a))、連結ピン15(第1基本フレーム1Aの透孔4)は長孔6の上端部に位置している(図6(a))。
さらに、床パレット55を起こすと(図4(b)、図5(b))、床パレット55の基端部56の下面の上昇に伴い、ばね51により、第2基本フレーム1Bの先端部3a(突出部5)も上昇するが、連結ピン15(第1基本フレーム1Aの基端部3の透孔4)が長孔6の下端に位置する(図6(c))。したがって、これ以上第2基本フレーム1Bの先端部3a(突出部5)は上昇できず、床パレット55の基端部56の下面の上昇に伴い、床パレット55の基端部56の下面は、操作具10を押圧できず、操作具10は水平ピン13周りに回動をはじめる。そして、水平片11の上端11aが、第2基本フレーム1Bの上面8bより上方に突出し、垂直片12の下縁12aがほぼ水平になり長孔6を塞いで、連結ピン15の上方に位置する(図6(c)(d))。
この状態で、第2基本フレーム1Bの先端部5は下面側をばね51で押圧されているので、長孔6の下縁に連結ピン15が下方に向けて相対的に押圧された状態にあり、ばね51に抗する大きな外力を加えない限り、この状態(図6(d))が維持される。また、操作具10は、自重で、図6(d)の状態にあり、下縁12aも連結ピン15に当接していないので、操作具10は水平ピン13の周りに自由に回動できるようになっている。
逆に、この状態から第1基本フレーム1A、第2基本フレーム1Bを動かすためには、操作具10を水平ピン13の周りに回転させて、垂直片12の下縁12aを連結ピン15の上方を塞がない位置にして、さらに、ばね51に抗して、第2基本フレーム1Bの先端部5を下方に押圧しなければならない。よって、運搬用台車60は安全にこの状態を維持できる。なお、この状態で、操作具10の水平片11の先端11aが第2基本フレーム1Bの上面8bから上方への突出しているが、この突出量をできるだけ少なくするように操作具10の構造(形状)を調節してある。
床パレット55を徐々に横にすれば((図4(b)、図5(b))、床パレット55の基端部56の下面が操作具10の水平片11の先端11a(第2基本フレーム1Bの上面8bより上方に突出している)を押圧するので(図6(c))、操作具10は、水平ピン13の周りに回動して、垂直片12の下端12aが連結ピン15の押圧位置からずれて、連結ピン15の上昇を自由にする(図6(b))。この際、同時に床パレット55の基端部56の下面が第2基本フレーム1bの先端部5の上面を、ばね51に抗して押圧するので、連結ピン15が相対的に長孔6内を上昇し、連結ピン17周りに第1第2基本フレーム1A、1BがX字状を閉じるように移動する。
床パレット55を伏せた状態にすれば(図2、図3(b))、第1第2基本フレーム1A、1Bは水平方向で並列して上面高さを略一致させ、操作具10は元の位置に戻る(図6(a))。
1A 第1基本フレーム
1B 第2基本フレーム
3 第1(第2)基本フレームの基端部
3a 第1(第2)基本フレームの先端部
4 基端部の透孔
5 先端部の突出部
6 突出部の長孔
7 中間部の透孔
8a 第1(第2)基本フレームの下面
8b 第1(第2)基本フレームの上面
10 操作具
11 操作具の水平片
12 操作具の垂直片
13 水平ピン(操作具の回転軸)
15 連結ピン(両端部)
17 連結ピン(中央部)
20A 第1キャスターフレーム
20B 第2キャスターフレーム
20C 第3キャスターフレーム
21 各キャスターフレームの上面
21a 各キャスターフレームの下面
23 支持筒
24 キャスター(第1第2キャスターフレーム)
25 車輪(第1第2キャスターフレーム)
25a 車軸(第1第2キャスターフレーム)
26 旋回軸(第1第2キャスターフレーム)
27 キャスター(第3キャスターフレーム)
28 車輪(第3キャスターフレーム)
28a 車軸(第3キャスターフレーム)
29 スプロケット(第3キャスターフレーム)
31 ストッパー(第3キャスターフレーム)
33 保持板(各キャスターフレーム)
35 操作ペダル(車輪操作手段)
36 解除ペダル(車輪操作手段)
38 床フレーム
40A 第1サイドパネル
40B 第2サイドパネル
45 パネル本体(サイドパネル)
46 支持柱(サイドパネル)
47 補助柱材(サイドパネル)
48 空間部
51 ばね
53 車輪操作ロッド群
55 床パレット
56 床パレットの基端部
57 床パレットの先端部
58 床パレットの回転軸
60 運搬用台車
62 接地基準線
Claims (4)
- 下面両端部にキャスターを取り付けてキャスターフレームとして、第1キャスターフレーム、第2キャスターフレーム、第3キャスターフレームを並列し、
略水平方向に配置した基本フレームの一端部に、第1キャスターフレーム、他端部に第2キャスターフレーム、中間部に第3キャスターフレームを取付けし、
前記基本フレーム上に略水平に床パレットを載置し、以下のように構成したことを特徴とする6輪の運搬用台車。
(1) 前記基本フレームは、横方向に並列した第1基本フレームと第2基本フレームとからなり、
前記第1基本フレームの一端部を前記第1キャスターフレームの上面に、略水平方向の軸の周りに相対移動可能に取り付けし、
前記第2基本フレームの他端部を前記第2キャスターフレームの上面に、略水平方向の軸の周りに相対移動可能に取り付けし、
前記第1基本フレームと第2基本フレームとを、中間部で略水平方向のピンにより、回転自在に連結する。
(2) 前記第1基本フレームの他端はばね類により付勢され「上方位置」にあり、前記第1基本フレームの他端をばね類に抗して押圧して前記第1基本フレームの他端を「下方位置」に操作する操作手段を設ける。
(3) 以下の条件をみたすように、前記各キャスターフレームを配置して、かつ前記各キャスターフレームに車輪を固定した。
(a)前記第1キャスターフレームのキャスターの車輪の下端位置と、前記第2キャスターフレームのキャスターの車輪の下端位置とを結ぶ線を「接地基準線」とする。
(b)前記第1基本フレームの他端部が「下方位置」の際に、前記第3キャスターフレームのキャスターの車輪の下端が前記接地基準線よりも下方に位置する。
(c)前記第1基本フレームの他端部が「上方位置」の際に、前記第3キャスターフレームのキャスターの車輪の下端が前記接地基準線よりも上方に位置する。 - 以下のように構成したことを特徴とする請求項1記載の6輪の運搬用台車。
(1) 第1第2基本フレーム、第1第2第3キャスターフレーム上に、略水平に配置した床パレットを載置し、該床パレットの基端を前記第1キャスターフレーム側に、起伏可能となるように取り付ける。
(2) 前記第1キャスターフレーム又は前記第1キャスターフレームに取り付けた付属物に、前記床パレットの基端を、水平軸を介して取り付けし、前記床パレットを水平軸周りに、回転して起伏自在となるように形成する。
(3) 前記各基本フレームの下面と前記各キャスターフレームの上面との間に間隙を形成する。 - 以下のように構成したことを特徴とする請求項1記載の6輪の運搬用台車。
(1) 略水平方向のピンを、第1第2基本フレームの略中央部に配置する。
(2) 各キャスターフレームをほぼ同間隔で配置し、
「前記ピンを第3キャスターフレーム上に突出した支持板に支持した」あるいは「前記第1基本フレームの前記ピン付近又は第2基本フレームの前記ピン付近を、前記第3キャスターフレーム上に取り付けした」
(3) 前記第1キャスターフレームの上面に第1側面パネルを着脱可能に取り付けし、前記第2キャスターフレームの上面に第2側面パネルを着脱可能に取り付けする。 - 以下のように構成したことを特徴とする請求項1記載の6輪の運搬用台車。
(1) 第1基本フレームと第2基本フレームとを、所定間隙を空けて、並列して基本フレームを構成する。
(2) 第3キャスターフレームの車輪の回転を規制するストッパーを設け、該ストッパーを操作する車輪操作ロッドを前記間隙に配置して、前記車輪操作ロッドの一端をストッパーに取付け、前記車輪操作ロッドの他端を第1キャスターフレーム又は第2キャスターフレームに設けた車輪操作手段に連結する。
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