JP7147506B2 - 運搬用台車 - Google Patents

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Description

本実施の形態は、運搬用台車に関する。
従来より、例えば店舗や工場等では、食品等の積載物を運搬する運搬用台車が用いられている。このような運搬用台車は、一対の側枠を有する台車本体を有しており、台車本体には、食品等の積載物を保温、保冷あるいは保護するために、断熱性のある台車用カバーが装着される。このような運搬用台車としては、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。
特開2013-233970号公報
しかしながら、従来の運搬用台車の台車用カバーは、例えばシート材を縫製したものから構成されており、薄くて柔軟なものであることが一般的である(特許文献1参照)。このため、従来の台車用カバーにおいては、断熱性能を十分に高めたり、内部の積載物を十分に保護したりすることが難しいという問題がある。
一方、パネルを箱状に組み立てて台車本体上に搭載することも考えられるが、この場合、パネルを分解したり折り畳んだりする作業が煩雑となるおそれがある。また、台車本体とパネルの寸法や配置位置によっては、パネルを分解したり折り畳んだりする際に、パネルが台車の一部とぶつかってパネルが損傷したり、ぶつかることを避けるために複雑な手順でパネルを分解したり折り畳んだりする必要が生じ得る。また、パネルを分解したり折り畳んだ際に運搬用台車のサイズをコンパクトにできないおそれがある。
本開示は、パネルの折り畳みが容易であり、折り畳みの際にパネルを損傷させる可能性を低減し、不使用時にコンパクトにすることができる運搬用台車を提供することを課題とする。
本実施の形態による運搬用台車は、他の運搬用台車とネスティング可能な運搬用台車であって、第1側枠と、第2側枠と、前記第1側枠と前記第2側枠とを互いに連結する連結部材とを有する台車本体と、前記台車本体に対して組み立ておよび折り畳み自在に設けられた、複数のパネルと、を備え、前記複数のパネルは、前記複数のパネルを箱状に組み立てた組立状態と、前記複数のパネルを折り畳むことにより前記他の運搬用台車とネスティング可能となる折り畳み状態とをとることができ、前記折り畳み状態において、各パネルの少なくとも一部がそれぞれ前記第1側枠または前記第2側枠の周囲に折り畳まれることにより、前記第1側枠を含む第1パネル群と、前記第2側枠を含む第2パネル群とが形成され、前記台車本体は、前記連結部材に対して回転移動または着脱が可能な底板を備え、かつ、前記組立状態において前記底板を下方から支持する土台部を備え、前記第1側枠および前記第2側枠が対向配置される方向を長手方向とし、前記第1パネル群の前記長手方向に沿った合計厚さと前記第2パネル群の前記長手方向に沿った合計厚さとのうち厚い方の厚さをTとし、前記台車本体の前記長手方向に沿った、車輪を除く前記連結部材のいずれかの一端から前記土台部の前記一端とは反対側の端部までの距離のうち、短い方の距離をDとするとき、TはDと等しいか、またはTはDよりも大きい。
また、本実施の別の形態による運搬用台車は、第1側枠と、第2側枠と、前記第1側枠と前記第2側枠とを互いに連結する連結部材とを有する台車本体と、前記台車本体に対して組み立ておよび折り畳み自在に設けられた、複数のパネルと、を備え、前記複数のパネルは、前記複数のパネルを箱状に組み立てた組立状態と、前記複数のパネルを折り畳むことにより折り畳み状態とをとることができ、前記折り畳み状態において、各パネルの少なくとも一部がそれぞれ前記第1側枠または前記第2側枠の周囲に折り畳まれることにより、前記第1側枠を含む第1パネル群と、前記第2側枠を含む第2パネル群とが形成され、前記台車本体は、前記連結部材に対して回転移動が可能な底板を備え、かつ、前記組立状態において前記底板を下方から支持する土台部を備え、前記第1側枠および前記第2側枠が対向配置される方向を長手方向とし、前記第1パネル群および前記第2パネル群のうち、前記折り畳み状態で前記底板を含まない方のパネル群を基準パネル群、当該パネル群に含まれる側枠を基準側枠とするとき、前記組立状態の前記底板は、前記折り畳み状態の前記基準パネル群とは前記長手方向に沿って重ならずに配置され、前記基準側枠と前記底板との前記長手方向に沿った最短距離をEとし、前記基準側枠と前記基準パネル群の前記底板側の端部との前記長手方向に沿った最短距離をFとするとき、EはFと等しいか、またはEはFよりも大きい。
本実施の形態による運搬用台車において、前記複数のパネルは、少なくとも天面パネルと、正面パネルと、背面パネルと、前記第1側枠側の第1側面パネルと、前記第2側枠側の第2側面パネルとを有していてもよく、前記複数のパネルは、底面パネルを更に有していてもよい。
また、本実施の別の形態による運搬用台車は、第1側枠と、第2側枠と、前記第1側枠と前記第2側枠とを互いに連結する連結部材とを有する台車本体と、前記台車本体に対して組み立ておよび折り畳み自在に設けられた、複数のパネルと、を備え、前記複数のパネルは、前記複数のパネルを箱状に組み立てた組立状態と、前記複数のパネルを折り畳むことにより折り畳み状態とをとることができ、前記折り畳み状態において、各パネルの少なくとも一部がそれぞれ前記第1側枠または前記第2側枠の周囲に折り畳まれることにより、前記第1側枠を含む第1パネル群と、前記第2側枠を含む第2パネル群とが形成され、前記台車本体は、前記連結部材に対して回転移動が可能な底板を備え、かつ、前記組立状態において前記底板を下方から支持する土台部を備え、前記複数のパネルは、少なくとも天面パネルと、正面パネルと、背面パネルと、前記第1側枠側の第1側面パネルと、前記第2側枠側の第2側面パネルと、底面パネルとを有し、前記第1側枠および前記第2側枠が対向配置される方向を長手方向とし、前記第1パネル群および前記第2パネル群のうち、前記折り畳み状態で前記底板を含まない方のパネル群を基準パネル群、当該パネル群に含まれる側枠を基準側枠とするとき、前記組立状態の前記底板は、前記折り畳み状態の前記基準パネル群とは前記長手方向に沿って重ならずに配置され、前記基準側枠と前記底板との前記長手方向に沿った最短距離をEとし、前記天面パネルの厚さをp、前記底面パネルの厚さをqとするとき、Eはpおよびqの和と等しいか、またはEはpおよびqの和よりも大きい。
本実施の形態による運搬用台車において、前記正面パネルは、折り畳み自在な複数の正面部分パネルを含んでいてもよい。
本実施の形態による運搬用台車において、前記第1パネル群および前記第2パネル群のいずれか一方のパネル群には、前記正面パネル、前記底面パネルおよび前記天面パネルが含まれ、他方のパネル群には、前記底板が含まれていてもよい。
本実施の形態による運搬用台車において、前記第1パネル群および前記第2パネル群のいずれか一方のパネル群には、前記正面パネルおよび前記底面パネルが含まれ、他方のパネル群には、前記底板および前記天面パネルが含まれていてもよい。
本実施の形態による運搬用台車において、前記第1パネル群および前記第2パネル群の両方に、前記正面部分パネルが含まれていてもよい。
本実施の形態による運搬用台車において、前記組立状態において、前記台車本体の前記底板は部分的に下方に突出する突起部を備え、かつ、前記突起部が前記土台部と当接していてもよい。
本実施の形態による運搬用台車において、前記台車本体は、前記第1側枠の下方と前記第2側枠の下方とにそれぞれ2輪ずつの車輪を有していてもよい。
本実施の形態による運搬用台車において、各パネルは、それぞれ断熱パネルを含んでいてもよく、前記断熱パネルは、真空断熱材または発泡断熱材を含んでいてもよい。
本実施の形態によれば、運搬用台車のパネルの折り畳みが容易であり、折り畳みの際にパネルを損傷させる可能性を低減し、不使用時にコンパクトにすることができる。
第1実施形態の運搬用台車を示す斜視図であって、正面パネルが折り畳まれた状態となっている図である。 第1実施形態の運搬用台車を示す斜視図であって、正面パネルが閉じた状態となっている図である。 正面パネルが一部開いた状態となっている図である。 台車本体を示す斜視図である。 台車本体の底板の構造を説明する平面図である。 各パネルを示す断面図である。 各パネルの真空断熱材を示す断面図である。 背面パネルが一部開いた状態となっている図である。 天面パネルが一部開いた状態となっている図である。 各パネルが折り畳まれた状態となっている図である。 図10についての正面図および平面図である。 運搬用台車がネスティングされた状態を示す正面図である。 運搬用台車がネスティングされた状態を示す平面図である。 第2実施形態の運搬用台車を示す斜視図である。 図14についての正面図である。 第3実施形態の運搬用台車を示す斜視図である。 図16についての正面図である。 第4実施形態の運搬用台車を示す斜視図である。 図18についての正面図である。 変形例1による運搬用台車を示す正面図および平面図である。 変形例1の運搬用台車がネスティングされた状態を示す正面図である。 変形例2による台車本体を示す斜視図である。 変形例3による台車本体を示す斜視図である。 変形例4による台車本体を示す斜視図である。
以下、図面等を参照して、本開示のパネル容器および運搬用台車の一例について説明する。ただし、本開示のパネル容器および運搬用台車は、この例や後述する実施形態に限定されない。
なお、以下に示す各図は、模式的に示したものである。そのため、各部の大きさ、形状は理解を容易にするために、適宜誇張している。また、各図において、部材の断面を示すハッチングを適宜省略する。本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値および材料名は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用することができる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含むものとする。
また、以下の実施形態において、運搬用台車の台車本体が備える一対の側枠が対向して配置される方向を長手方向とするとき、Y方向とは、運搬用台車が配置される底面に平行な面内の、運搬用台車の長手方向に平行な方向であり、X方向とは、運搬用台車が配置される底面に平行な面内の、Y方向に直交する方向である。Z方向とはX方向およびY方向に直交する方向、すなわち鉛直方向である。
運搬用台車にパネル容器を組み立てたときに、パネル容器に通常、積載物を出し入れするための、Z方向に平行な主面を有するパネルが配置される側をX方向における+X方向、当該パネルと対向するパネルが配置される側を-X方向とも称し、Z方向における底面側を-Z方向、-Z方向の反対側を+Z方向とも称する。また、Z方向を上下方向、+Z方向を上方、-Z方向を下方と称することもある。+X方向側から向かって、底面側に-Z方向を見る向きにおける、右手側をY方向における+Y方向、+Y方向と反対側を-Y方向とも称する。また、XY平面に沿った向きを水平方向、横方向または左右方向等と称することもある。
運搬用台車またはパネル容器において、+X方向から見たX方向に垂直な平面を正面、-X方向から見たX方向に垂直な平面を背面とも称する。+Y方向から見たY方向に垂直な平面を側面または右面、-Y方向から見たY方向に垂直な平面を側面または左面とも称する。ただし正面および背面を側面と称する場合もある。+Z方向から見たZ方向に垂直な平面を天面、-Z方向から見たZ方向に垂直な平面を底面とも称する。
パネル容器を構成する各パネルを構成する6つの面のうち、最も広い互いに反対側を向く一対の面を主面とする。パネル容器が組み立てられた状態における断熱空間側の各パネルの主面を内表面とし、断熱空間とは反対側の各パネルの主面を外表面とする。また、各パネルにおいて、パネルの主面以外の面を端面とする。
1.第1実施形態
(a)運搬用台車の構成
本開示の第1実施形態の運搬用台車の構成について、図1~図3に基づき説明する。図1は、本開示の第1実施形態の運搬用台車100であって、台車本体50の底面の上方側にパネル容器30が搭載され、当該パネル容器30の正面パネル12が開けられ、折り畳まれた状態となっている斜視図である。図2は、第1実施形態の運搬用台車100の斜視図であって、図1に対してパネル容器30の正面パネル12が閉じた状態となっている点のみが異なり、図3は図2に対して、正面パネル12が一部開いた状態となっている点のみが異なる図である。
図1~図3に示すとおり、第1実施形態の運搬用台車100は、台車本体50と、台車本体50の底面の上方側に搭載されたパネル容器30とを備えている。パネル容器30は、台車本体50に対してそれぞれ組み立てることと折り畳むこととが自在である複数のパネル11~16から構成されている。
運搬用台車100は、例えば店舗、工場、物流過程等において、保冷または保温が必要な積載物を保管したり搬送したりする際に使用される。このような運搬用台車100は、図2に示すように、積載物を収納することが可能な収容空間20がパネル容器30を構成する6つのパネル11~16によって取り囲まれ、断熱空間を形成していることにより、運搬用台車100の内部の温度変化が極力抑制されるように構成されている。一方、運搬用台車100を使用しない場合には、例えばパネル容器30を台車本体50に対して折り畳むことにより、運搬用台車100としての全体のサイズをコンパクト化でき、保管し易くすることができる。また、台車本体50と折り畳んだときのパネルの寸法、配置によっては、他の運搬用台車100と入れ子状に重ねること、すなわちネスティングすることができ、複数の運搬用台車100どうしをコンパクトに重ねて収納しておくことができる。
なお、本開示では説明の便宜上、運搬用台車の台車本体として、一対の側枠、連結部材、および4個の車輪を有するいわゆる4輪カートまたは4輪台車と称されるものを例示しているが、本開示の運搬用台車はこれに限るものではなく、例えば車輪が6個あるいはそれ以上であるカートまたは台車についても適用可能である。
運搬用台車100のパネル容器30の内部には、図1に示すように上下方向の略中間の高さにおいて、左右方向に延びる棚板71が配置され、収容空間20が上下に仕切られている。棚板71は、その両端がパネル容器30の内部の一対の側枠である第1側枠および不図示の第2側枠52のそれぞれに水平方向に配置された横桟56に跨るように載置されている。棚板71はパネル容器30への着脱が可能であり、棚板71を使用した場合には、パネル容器30に搭載する荷物を底面パネル16の上に搭載することができるとともに棚板71の上にも搭載することができ、収容空間20の荷物の収納効率を向上させることができる。
また、パネル容器30の内部には、背面パネル13の内表面に沿って蓄熱材収納部70を設けている。蓄熱材収納部70は、内部に所定温度に冷却または加温された蓄熱材が入れられており、収容空間20の空気を所定温度に冷却また加温する機能を有する。蓄熱材収納部70は、収納した蓄熱材が落下しないようにチャックや面ファスナーなどで蓋を閉じられる構造を備えていてもよい。また、蓄熱材収納部70は、蓄熱材からの冷気や熱を収容空間20に伝えやすくするため、隙間が多数設けられた布地、不織布、メッシュ構造材、金網構造材等により形成されていてもよい。
(i)台車本体
次に、図4および図5に基づいて、台車本体50の構成を説明する。図4は台車本体50の斜視図であり、図5は台車本体50の平面図である。台車本体50は第1側枠51と、第2側枠52と、第1側枠51と第2側枠52とを互いに連結する連結部材53と、を備えている。連結部材53は、4個の車輪61~64を備えており、車輪61~64は連結部材53の下方側に向けて取り付けられている。
第1側枠51は、台車本体50の-Y方向側に設けられており、連結部材53から+Z方向側に向けて突設されている。第1側枠は梯子状に形成されており、一対の支柱55と、当該一対の支柱55の間でそれぞれX方向に伸びる複数の横桟56とを有している。複数の横桟56は、上下方向に沿って、互いに略等間隔を空けて配置されている。最下段の横桟56の下方には上下方向に沿って当該横桟56と連結部材53とを連結する連結支柱54が設けられ、第1側枠51の下方側に2輪の車輪61、62が設けられている。
このように、一対の支柱55を直接、第1車輪取付フレーム67に連結させず、当該一対の支柱55の略中央付近に設けた連結支柱54のみを第1車輪取付フレーム67に連結させる構成とすることにより、ネスティング時に他の運搬用台車100の中央フレーム57が支柱55と干渉しないようにすることができる。なお、一対の支柱55のうちの一方または両方の下方部分を曲線形状とすることによっても、中央フレーム57が支柱55と干渉しないようにすることができる。
第2側枠52は、台車本体50の+Y方向側である長手方向の他端部に設けられており、連結部材53から上方側に向かって突設されている。第2側枠52の構成は、第1側枠51の構成と略同一であり、当該第2側枠52の下方側には2輪の車輪63、64が設けられている。
連結部材53は、台車本体50の長手方向であるY方向に伸びる中央フレーム57と、中央フレーム57にそれぞれ連結した、X方向に伸びる2つの車輪取付フレーム67、68を有している。車輪取付フレーム67、68は、中央フレーム57の下方側に、それぞれが相互に離隔するように配置されている。中央フレーム57は、Y方向において台車本体50の略中央に配置されている。なお、中央フレーム57は、本実施形態のように台車本体50のX方向の略中央付近に設けられているが、X方向に沿って-X方向側または+X方向側にずれた位置に配置されていてもよく、1箇所ではなく複数個所設けられていてもよい。また、2つの車輪取り付けフレーム67、68は、中央フレーム57の下方側に配置されているが、中央フレーム57とZ方向に沿って同一の高さであってもよく、中央フレーム57よりも上方側に配置されていてもよい。また、車輪取り付けフレーム67、68は中央フレーム57と一体構造であってもよく、後述するように車輪取り付けフレームが3以上配置されていてもよい。ただし、複数の運搬用台車100どうしを互いに干渉させることなくネスティングするためには、連結部材53が本実施形態のように構成されていることが好ましい。
車輪取付フレーム67、68は、第1側枠51側に配置される第1車輪取付フレーム67と、第2側枠52側に配置される第2車輪取付フレーム68と、から構成される。
第1車輪取付フレーム67は、中央フレーム57の-Y方向側端部に設けられ、第1車輪取付フレーム67の+X方向側端部および-X方向側端部には、それぞれ第1車輪61および第2車輪62が取り付けられている。同様に、第2車輪取付フレーム68は、中央フレーム57の+Y方向側端部に設けられ、第2車輪取付フレーム68の+X方向側端部および-X方向側端部には、それぞれ第3車輪63および第4車輪64が取り付けられている。
車輪61~64は、上述のとおり、第1車輪61、第2車輪62、第3車輪63および第4車輪64から構成されている。このうち、第1車輪61、第2車輪62は自在輪となっており、それぞれ水平面(XY平面)と平行な車軸に沿って回転することと、上下方向軸(Z軸)回りに旋回することとが可能である。一方、第3車輪63、第4車輪64は固定輪となっており、それぞれ水平面(XY平面)と平行な車軸に沿って回転することは可能であるが、上下方向軸(Z軸)回りに旋回することは不可能である。このような構成とすることにより、運搬用台車100に積載物を載せて走行する際に、安定して直進走行させることができる。ただし、第1車輪61および第2車輪62を固定輪、第3車輪63および第4車輪64を自在輪としてもよく、第1車輪61および第2車輪62、または4輪全部を固定輪と自在輪のいずれかに切り替えて使用できる構造としてもよい。
(ii)底板
連結部材53の中央フレーム57の上方側には、折り畳みが可能な底板58が設けられている。底板58は略直方体形状であり、Y方向に沿って第1側枠51と第2側枠52との間に伸びて配置され、X方向において第1側枠51および第2側枠52の間の距離よりも若干短い長さを有している。下方に降ろしたときの底板58は、-Y方向側の先端部に下方に向いて突出した突起部82を備えており、当該突起部82は-X方向側の端部および+X方向側の端部に、それぞれ設けられている。さらにそれぞれの当該突起部82はその下方に配置されるX方向に延びる土台部81と当接している。これによって、連結部材53に固定されている当該土台部81は、底板58を下方から支持することができる。
底板58は、中央フレーム57の+Y方向寄りの地点に対してX方向の回転軸回りに回転移動が可能であり、その構造の詳細を図5に示す。図5は台車本体50を+Z方向側から見た平面図である。なお、他の図ではこのような底板58の詳細な構造を省略している。底板58は、組立状態、すなわち底板58を中央フレーム57側に降ろした状態において、当該底板58の+Y方向側の先端付近にX方向回りの回転軸となる回転軸部85が取り付けられている。回転軸部85は、回転支持部84に設けられた筒状孔に嵌め込まれており、当該回転支持部84は中央フレーム57の+Y方向寄りの地点に固定されている。また、底板58には+Y方向側かつX方向の中央付近に切り欠き形状の底板凹部83が形成され、さらに当該底板凹部83のX方向に沿った端面付近に、回転軸部85の両端部を収納するための2箇所の回転軸部収納凹部86が形成されている。
上記構造により、底板58が組立状態にあるときには、その主面がXY平面に略平行となり、-Y方向側の2箇所の端部に形成された突起部82が下方の土台部81から支持された状態となり、底板58を折り畳み状態に遷移させるときには、回転軸部85を回転軸として当該底板58を略直角に回転させることによって、その主面がXZ平面に略平行となり、第2側枠52に立て掛けられた状態とすることができる。
このように折り畳み状態で底板58が第2側枠52に隣接した状態で収納されることにより、不使用時の台車本体50の移動、保管時に不用意に底板58に重量物が搭載されたり、衝撃を受けることによって底板58が損傷する危険性を減らすことができる。また、後述するパネル容器30の折り畳み時の条件によっては、複数の折り畳み状態の運搬用台車をネスティングすることによって保管時の省スペース化が図れる。ただし、底板58の台車本体50への取り付け構造はこれに限定するものではなく、底板58を台車本体50に対して平行移動させる構造や、着脱可能な構造としてもよい。
底板58は、パネル容器30を組み立てた場合や内部に荷物を搭載した際に適切な耐荷重性を持たせ、パネル容器30の気密性を維持できるものであれば、その構造や材質等について特に制限はない。軽量かつ高剛性が得られるという観点から、キャスティングタイプの樹脂製であることが好ましいが、その他、金属製、木製、高圧縮タイプのダンボール製であってもよい。突起部82は、底板58の本体部と一体に成型されたものであってもよく、また別部品として異なる材料で構成されていてもよい。
(iii)土台部
下方に降ろしたときの底板58は、-Y方向側の先端部に下方に向いて突出し、かつ、-X方向側の端部および+X方向側の端部にそれぞれ配置された突起部82を備えている。さらにそれぞれの当該突起部82はその下方に配置されるX方向に延びる平板形状の土台部81と当接している。これによって、中央フレーム57に固定されている当該土台部81は、底板58を下方から支持することができる。
土台部81は、このように、底板58や、パネル容器30に搭載した荷物の荷重を支える役目を負うことから、それに見合う適切な耐荷重性を有するものであれば、その構造や材質等について特に制限はない。連結部材53と一体化して十分な剛性が得られるという観点から、金属製であることが好ましいが、木製、樹脂製であってもよい。土台部81は、連結部材53の本体部と一体に構成されたものであってもよく、また別部品として異なる材料で構成されていてもよい。また、その形状も平板状や直方体状に限定されず、底板58を突起部82と当接して下支えできる構造であれば任意の形状をとることができる。
(b)パネル容器の構成
図1~図3を参照して、パネル容器30およびパネル11~16の構成について説明する。
本実施形態におけるパネル容器30は、パネル11~16が、内部に断熱空間を形成する略直方体形状に組み立てられたものであり、各パネルどうしの隣接部分は、パネル容器としての気密性を確保するために極力隙間が生じ難くなるよう互いに当接し、または、折り曲げが可能な柔軟な部材により互いに連結されている。また、パネル容器30への物品の出し入れの便宜のため、正面パネル12は開閉可能となっている。
図1に示すように、パネル容器30のパネル11~16は、開いた正面パネル12を除くと略直方体形状を形成し、天面パネル11、正面パネル12、背面パネル13、第1側面パネル14、第2側面パネル15および底面パネル16を含んでいる。天面パネル11、正面パネル12、背面パネル13、第1側面パネル14、第2側面パネル15および底面パネル16は、その主面がそれぞれ略長方形形状である。また、正面パネル12と背面パネル13とは、それぞれの主面が互いに略同一の大きさを有し、第1側面パネル14と第2側面パネル15とは、それぞれの主面が互いに略同一の大きさを有している。各パネル11~16は、それぞれが剛性を有する板状の部材から構成され、使用時に柔軟に変形しないようになっている。
また、後述するように正面パネル12は、板状部材から構成される3つの部分パネルが水平方向に連結して形成されており、天面パネル11は、同じく2つの部分パネルが連結して形成されており、背面パネルも、3つの部分パネルが連結して形成されている。このような構造としているのは、後述するとおり、パネル容器30の組み立ておよび折り畳みの作業性や、折り畳んだ後の運搬用台車100のコンパクトさを確保するためである。
パネル容器30を組立状態にしたとき、6つのパネル11~16が、積載物を収容する収容空間20を取り囲むことにより、収容空間20に断熱空間を形成することが可能である。6つのパネル11~16は、それぞれの端面が他のいずれかのパネル11~16の主面または端面と密着するようになっており、これにより収容空間20の密閉性を確保している。断熱空間は、周囲が断熱材で囲まれている場合には、外部との熱の流入や流出が制限され、良好な断熱性を維持することができる。
(c)パネルの内部構造
パネル11~16の構造について説明する。図6は、各パネル11~16の断熱部40を示す断面図であり、図7(a)、(b)は、断熱部40に含まれる真空断熱材41を示す断面図である。なお、本実施形態では、各パネル11~16が真空断熱材41を有する断熱部40を備えているが、必ずしもすべてのパネルが真空断熱材を含む断熱部である必要はなく、例えば荷物の荷重等によって真空断熱材の損傷の危険性が高い底面パネル16は真空断熱材を含まない断熱部から構成されていてもよく、あるいは、底面パネル16および天面パネル11が真空断熱材を含まない断熱部から構成されていてもよい。さらには、正面パネル12が真空断熱材を含まない断熱部から構成されていてもよい。開閉回数が比較的多いと考えられる天面パネル11や正面パネル12は、開閉作業による真空断熱材の損傷の危険性が生じるからである。
また、内部の荷物に必要とされる保冷、保温温度等によっては、これらの真空断熱材を含む断熱部や真空断熱材を含まない断熱部のいずれも構成しないパネルが使用されることもあり得る。短時間の輸送であれば、十分な保冷剤等を備えるだけでも荷物を十分に保冷することができるからである。なお、断熱性を考慮した真空断熱材を含む断熱部や真空断熱材を含まない断熱部から構成されるパネルを断熱パネルと称することがある。
図6に示すとおり、各パネル11~16の断熱部40は、真空断熱材41、発泡断熱材42、断熱外囲部43、断熱材保護部材44および遮熱シート45を有している。
真空断熱材41は、発泡断熱材42に取り付けられている。この真空断熱材41は、芯材41aと、芯材41aの周囲に設けられた外装材41bとから構成されている。真空断熱材41の収容空間20側(図6の下方側)には、発泡断熱材42が配置されている。これにより、収容空間20に収納した積載物がパネル11~16にぶつかった場合に、発泡断熱材42が、ぶつかった際の衝撃を吸収するため、真空断熱材41が破損する危険性を低減することができる。
発泡断熱材42は、真空断熱材41の少なくとも収容空間20側に隣接して配置することができ、例えばポリウレタン発泡体やポリスチレン発泡体、またはこれらの両方を使用することもできる。
断熱外囲部43は、真空断熱材41を取り囲むように配置されている。断熱外囲部43は、発泡断熱材42の一部に隣接して配置され、発泡断熱材42に固定されている。断熱外囲部43が真空断熱材41を取り囲むように配置されていることにより、断熱外囲部43が配置されていない場合と比べて、断熱性能が向上する。また、真空断熱材41を発泡断熱材42と略同一断面積とし、断熱外囲部43を使用しないパネル構成をとってもよい。
断熱材保護部材44は、断熱外囲部43と部分的に隣接するような配置に設けられ、主として真空断熱材41を保護する役割を果たす。断熱材保護部材44としては、例えば有機高分子製の保護材を使用することができる。
遮熱シート45は、真空断熱材41、発泡断熱材42、断熱外囲部43および断熱材保護部材44の外周全体を包含するように形成されている。遮熱シート45は、真空断熱材41と発泡断熱材42との全体を被覆して配置することができる。遮熱シート45としては、例えば金属箔を含む多層シートや、樹脂シートの片面に蒸着層が形成された蒸着シート等があげられる。
図7(a)に示すように、真空断熱材41は、芯材41aと、ガスバリア性を有する外装材41bとから構成されており、外装材41bの内部を減圧して得られる断熱材である。図7(b)は真空断熱材41の他の一例である。図7(a)では、真空断熱材41の内部の両端に空隙が形成されているが、図7(b)では、空隙が形成されていない。空隙は、真空断熱材41の製造方法の違いによって発生する場合と発生しない場合とがある。
芯材41aは、従来から使用される公知の真空断熱材の芯材に用いられる材料を使用することができ、例えば、シリカ等の紛体、ウレタンポリマー等の発泡体、グラスウール等の繊維体等の多孔質体を使用してもよい。
外装材41bは、芯材41aの外周を被覆する部材であり、芯材41aから熱溶着層、ガスバリア層がこの順に積層された可撓性を有するシートを使用してもよい。ガスバリア層は、金属箔、樹脂シートの片面に蒸着層が形成された蒸着シート等を使用してもよい。金属箔は、例えばアルミニウムを使用することができる。蒸着層は、例えば、アルミニウム、アルミニウム酸化物、ケイ素酸化物を使用することができる。
上述のようにパネルの構成には、断熱性を考慮した真空断熱材を含む断熱部や真空断熱材を含まない断熱部から構成される断熱パネルである場合と、このような断熱パネルではないパネルである場合とがあるが、いずれにしてもパネル容器30に求められる一定レベルの断熱性能を維持するためには、パネルの厚さの範囲が5mm~150mmであることが好ましい。また、パネルの厚さの範囲が10mm~100mmであることがより好ましく、20mm~60mmであることが一層好ましい。パネルの厚さの範囲が5mm~150mmであれば、荷物に求められる保管温度、保管時間の多様性に十分対応することができるとともに一定の剛性が得られるため、外力に対してパネルを損傷し難くすることができる。また、パネルの厚さの範囲が10mm~100mmであれば、十分な断熱性能を維持しつつ、組立状態のパネル容器の占有体積を小さく抑えることができるとともに必要な剛性も確保でき、パネルの厚さの範囲が20mm~60mmであれば、一層、断熱性能の維持と組立状態のパネル容器のコンパクトさとを両立させることができ、安定した剛性を得ることができる。なお、このようなパネルは、剛性をもつ一枚の板状の部材からなり、使用時に柔軟に変形しないようになっている。
(d)各パネルの構造
正面パネル12、背面パネル13、第1側面パネル14、第2側面パネル15、天面パネル11および底面パネル16について説明する。
(i)正面パネル
図2に示すとおり、組立状態において、正面パネル12はパネル容器30の最も+X方向側に配置されているパネルであり、荷物の出し入れを行うために、頻繁にパネルの開閉が想定されているパネルである。正面パネル12は、天面パネル11よりも下方側、かつ、底面パネル16の上方側であって、正面パネル12の主面がZ方向に平行になる向きで配置されている。正面パネル12の主面は、天面パネル11の主面と略直交しており、かつ、底面パネル16の主面とも略直交している。また、正面パネル12は、第1側面パネル14と第2側面パネル15との間に配置され、正面パネル12の主面は、第1側面パネル14の主面と略直交しており、かつ、第2側面パネル15の主面とも略直交している。正面パネル12は、背面パネル13よりも+X方向側に配置され、正面パネル12の主面は、背面パネル13の主面と略平行となっている。
図3に示すように、正面パネル12は、第1正面部分パネル12a、第2正面部分パネル12bおよび第3正面部分パネル12cが、-Y方向側から順に並んで配置されており、+Z方向側から見たとき、第1正面部分パネル12aは第1側面パネル14に対して、第1正面ヒンジ部材22aを介して、時計回りに回転して開けることができる。同様に、第2正面部分パネル12bおよび第3正面部分パネル12cも、それぞれ、第1正面部分パネル12aおよび第2正面部分パネル12bに対して、第2正面ヒンジ部材22bおよび第3正面ヒンジ部材22cを介して、時計回りに回転して開けることができる。その結果、折り畳み状態においては、図1に示すように、第1正面部分パネル12aは、第1側面パネル14の+X方向側に配置され、第2正面部分パネル12bと第3正面部分パネル12cとは、互いに重なるように折り畳まれ、それぞれが、第1側面パネル14の-Y方向側に配置される。このとき、第2正面部分パネル12bと第3正面部分パネル12cとは、折り重なって第1側枠51の外側周囲に配置され、第1側面パネル14と略平行な状態となる。
このように、折り畳み状態で、第2正面部分パネル12bおよび第3正面部分パネル12cを第1側枠51よりも外側すなわち-Y方向側に配置することにより、積載物を収納する収容空間20を広く確保することができる。
なお、パネル容器30を組立状態としているときの、第1正面部分パネル12aのY方向の幅は、第2正面部分パネル12bおよび第3正面部分パネル12cのY方向の幅よりも短く、第2正面部分パネル12bのY方向の幅は、第3正面部分パネル12cのY方向の幅と略同一、またはこれよりも長くなっている。また、第2正面部分パネル12bおよび第3正面部分パネル12cのY方向の幅は、第1側枠51のX方向の幅と略同一か、第1側枠51のX方向の幅よりも長くなっている。
正面パネル12は、上方側に隣接する天面パネル11に対して、図示しない着脱部材によって着脱自在に連結されている。具体的には、第2正面部分パネル12bおよび第3正面部分パネル12cは天面パネル11に対して面ファスナー等の着脱部材によって着脱自在に連結されている。
また、正面パネル12は、下方側に隣接する底面パネル16に対して、図示しない着脱部材によって着脱自在に連結されている。具体的には、第2正面部分パネル12bおよび第3正面部分パネル12cは底面パネル16に対して、面ファスナー等の着脱部材によって着脱自在に連結されている。さらに、正面パネル12は、+Y方向側に隣接する第2側面パネル15に対して、図示しない着脱部材によって着脱自在に連結されている。
(ii)背面パネル
背面パネル13は、組立状態において、パネル容器30の天面パネル11、正面パネル12、第1側面パネル14、第2側面パネル15および底面パネル16よりも-X方向側に配置されているパネルである。背面パネル13は、正面パネル12と同様に、天面パネル11よりも下方側、かつ、底面パネル16の上方側であって、背面パネル13の主面がZ方向に平行になる向きで配置されている。背面パネル13は、隣接する天面パネル11、底面パネル16および第2側面パネル15と折り畳み可能に当接しており、正面パネル12を閉じたときの収容空間20の気密性を確保している。
図8は、運搬用台車100において、正面パネル12と底面パネル16とが折り畳まれ、かつ、背面パネル13を一部開いた状態を示す斜視図である。また、図9は、運搬用台車100において、正面パネル12、底面パネル16および背面パネル13が折り畳まれ、かつ、天面パネル11を一部開きかけた状態を示す斜視図である。図10は、運搬用台車100において、正面パネル12、底面パネル16、背面パネル13、天面パネルおよび底板58が折り畳まれた状態を示す斜視図である。
図8に示すように、背面パネル13は、第1背面部分パネル13a、第2背面部分パネル13bおよび第3背面部分パネル13cが、-Y方向側から順に並んで配置されており、第1背面部分パネル13aは第1側面パネル14に対して固定されていて動かず、第2背面部分パネル13bは、+Z方向側から見たとき、第1背面部分パネル13aに対して第1背面ヒンジ部材23aを介して、反時計回りに回転して開けることができる。また、第3背面部分パネル13cは、第2背面部分パネル13bに対して、第2背面ヒンジ部材23bを介して、時計回りに回転して開けることができる。
その結果、折り畳み状態においては、図9に示すように、第2背面部分パネル13bおよび第3背面部分パネル13cは、第1背面部分パネル13aの-X方向側に互いに重なるように折り畳まれ、それぞれが、第1側面パネル14の-X方向側に配置される。このように、背面パネル13の一部が開放された状態に折り畳まれることは、後述するとおり、複数の折り畳み状態の運搬用台車100どうしをネスティングする際の必須条件となる。また、ネスティングの必要性がない場合には、このように背面パネル13側の一部が必ずしも開放されていなくてもよい。また、本実施形態では背面パネル13が3つの部分パネルが連結された形態をとっているが、部分パネルは2つでもよく、4以上であってもよい。
なお、パネル容器30を組み立て状態としているときの、第1背面部分パネル13a、第2背面部分パネル13bおよび第3背面部分パネル13cのY方向の幅は、略同一であるが、これは折り畳んだ際の背面側の開放部分の領域をできるだけ大きく取ることを考慮しているためである。
背面パネル13も、正面パネル12と同様に、上方側に隣接する天面パネル11や下方側に隣接する底面パネル16、および+Y方向側に隣接する第2側面パネル15に対して、図示しない着脱部材によって着脱自在に連結されている。
(iii)第1側面パネル
第1側面パネル14は、第1側枠51に隣接し、第1側枠51の+Y方向側に配置されるパネルである。第1側面パネル14は、正面パネル12や背面パネル13と同様に、天面パネル11よりも下方側、かつ、底面パネル16の上方側であって、第1側面パネル14の主面がZ方向に平行になる向きで配置されている。第1側面パネル14は、1枚の板状の部材から構成される。第1側面パネル14は、第1側枠51に対して着脱可能に係合されていてもよく、または着脱不可能な態様で固着されていてもよい。第1側面パネル14は、正面パネル12、底面パネル16および天面パネル11とは柔軟な部材で連結されており、かつ、背面パネル13の第1背面部分パネル13aとは折り畳み不可能に連結されている。これにより、正面パネル12を閉じたときの収容空間20の気密性を確保している。
(iv)第2側面パネル
第2側面パネル15は、第2側枠52に隣接し、第2側枠52の+Y方向側に配置されるパネルである。第2側面パネル15も、第1側面パネル14と同様に、天面パネル11よりも下方側、かつ、底面パネル16の上方側であって、第2側面パネル15の主面がZ方向に略平行になる向きで配置されている。第2側面パネル15は、第1側面パネル14と同様に、1枚の板状の部材から構成される。第2側面パネル15が、第2側枠52に対して着脱可能に係合され、または、着脱不可能な態様で固着されてもよいことは、第1側面パネル14と共通する。第2側面パネル15は、隣接する正面パネル12、背面パネル13、天面パネル11および底面パネル16のすべてのパネルと着脱可能に連結されており、折り畳みの作業性や折り畳んだパネルのコンパクト性を確保している。
(v)天面パネル
図1に示すとおり、天面パネル11は、パネル容器30において、正面パネル12、背面パネル13、第1側面パネル14および第2側面パネル15よりも上方側に配置されているパネルであり、天面パネル11の主面が水平面と略平行になる向きで配置されている。天面パネル11は、正面パネル12、背面パネル13および第2側面パネル15と着脱可能に連結されており、折り畳みの作業性や、正面パネル12と天面パネル11とを同時に開放することによって、荷物の出し入れ作業の利便性を確保している。
図9に示すように、天面パネル11は、第1天面部分パネル11aおよび第2天面部分パネル11bが、-Y方向側から順に並んで配置されており、第1天面部分パネル11aは、+X方向側から見たとき、第1側面パネル14に対して第1天面ヒンジ部材21aを介して、反時計回りに回転して開けることができる。また、第2天面部分パネル11bは、第1天面部分パネル11aに対して第2天面ヒンジ部材21bを介して、時計回りに回転して開けることができる。
通常、第2天面部分パネル11bの+Y方向側の先端部は下方に脱落しないよう、第2側面パネル15の上方に被さるように搭載されている。よって、これを開くには、図9に示すように、一旦、第1天面部分パネル11aと第2天面部分パネル11bとが互いに上に凸となるように折り曲げ、第2天面部分パネル11bの+Y方向側の先端部が第2側面パネル15よりも-Y方向側となるようにずらしてから、当該先端部を下方に折り曲げることにより、スムーズに開くことができる。
その結果、折り畳み状態においては、図10に示すように、第2天面部分パネル11bが第1側面パネル14および後述する底面パネル16と並んでこれらと略平行となる関係で折り畳まれる。また、第1天面部分パネル11aは、折り畳み時に一時的に折り曲げられるが、折り畳み後は、組立状態と同様、第1側面パネル14や背面パネル13と略垂直となるように配置される。
(vi)底面パネル
底面パネル16は、正面パネル12、背面パネル13、第1側面パネル14および第2側面パネル15よりも下方側に配置されているパネルである。底面パネル16は、当該底面パネル16の主面が水平面に略平行となる向きで、台車本体50の底板58の上方側、かつ、第1側枠51と第2側枠52との間に配置されている。底面パネル16は、1枚の板状の部材から構成され、正面パネル12、第2側面パネル15および背面パネル13と着脱可能に連結されており、正面パネル12を閉じたときの収容空間20の気密性を確保している。底面パネル16は、その-Y方向側の端部が柔軟な部材によって第1側面パネル14と着脱可能に連結され、図8に示すように、底面パネル16は、当該端部においてX軸回りに回転させることができる。このように回転させて折り畳むことによって、底面パネル16は、第1側面パネルと略平行に立て掛けることができる。底面パネル16は、他のすべての隣接するパネルと着脱可能に連結されていてもよい。
なお、底面パネル16は、荷物が直接当接することにより、他のパネルよりも荷重負荷を受けやすいため、底面パネル16上に適度な強度を有する補強板を敷いてもよい。これには、例えばプラスチックダンボール等があげられる。
(e)運搬用台車の折り畳みおよび組み立て
次に、運搬用台車100の折り畳み方法および組み立て方法について、図に基づいて説明する。
(i)運搬用台車の折り畳み
本実施形態の運搬用台車100の折り畳み方法の一例について説明する。まず、図2のように組立状態にある運搬用台車100の正面パネル12を折り畳む。すなわち、図3に示すように、まず、第3正面部分パネル12cを、第3正面ヒンジ部材22cを介して、第2正面部分パネル12bに対して+Z方向から見たときに時計回りとなる方向に回転させることにより開く。また、第2正面部分パネル12bを、第2正面ヒンジ部材22bを介して、第1正面部分パネル12aに対して+Z方向から見たときに時計回りとなる方向に回転させることにより開く。
同様に、第1正面部分パネル12aを、第1正面ヒンジ部材22aを介して、第1側面パネル14に対して+Z方向から見たときに時計回りとなる方向に回転させることにより開く。これらの第1正面部分パネル12a、第2正面部分パネル12bおよび第3正面部分パネル12cを開ききったとき、図1に示すように、3枚の部分パネルは第1側面パネル14よりも-Y方向側にまとめられ、第2正面部分パネル12bおよび第3正面部分パネル12cが重なって、第1側面パネル14とそれぞれの主面どうしが略平行に重なる配置に収納される。
続いて、図8に示すように、底面パネル16を-Y方向側の端部を回転軸として、+X方向側から見たときに反時計回りとなる方向に回転して持ち上げることにより、当該底面パネル16が、第1側枠51を挟んで第1側面パネル14と並び、互いの主面どうしが略平行になるように配置される。
また、上記に続けて背面パネル13を折り畳む。すなわち、第3背面部分パネル13cを、第2背面ヒンジ部材23bを介して、第2背面部分パネル13bに対して+Z方向から見たときに時計回りとなる方向に回転させることにより開く。同様に、第2背面部分パネル13bを、第1背面ヒンジ部材23aを介して、第1背面部分パネル13aに対して+Z方向から見たときに反時計回りとなる方向に回転させることにより開く。これらの第2背面部分パネル13bおよび第3背面部分パネル13cを開ききったとき、図9に示すように、これら2枚の部分パネルは第1背面部分パネル13aの-X方向側に順次重なり、3枚の部分パネルは、互いの主面が略平行に重なる配置に収納される。
次に、図9に示すように、天面パネル11を折り畳む。すなわち、第1天面部分パネル11aを、第1天面ヒンジ部材21aを介して、第1側面パネル14に対して+X方向から見たときに反時計回りとなる方向に微小量だけ回転させることにより開く。同様に、第2天面部分パネル11bを、第2天面ヒンジ部材21bを介して、第1天面部分パネル11aに対して+X方向から見たときに時計回りとなる方向に微小量だけ回転させることにより開く。
これにより、第1天面部分パネル11aおよび第2天面部分パネル11bは、+X方向から見たときに上方に凸形状を形成することとなり、第2天面部分パネル11bの+Y方向側の先端部が第2側面パネル15よりも-Y方向側にずれる。次に、第2天面部分パネル11bを、第2天面ヒンジ部材21bを介して、第1天面部分パネル11aに対して+X方向から見たときに時計回りとなる方向にさらに大きく回転させることにより、当該第2天面部分パネル11bが底面パネル16と隣接し、互いの主面どうしが略平行になるように配置される。
その後、図10に示すように、底板58を+Y方向側の端部を回転軸として、+X方向側から見たときに時計回りとなる方向に回転して持ち上げることにより、当該底板58が、第2側枠52を挟んで第2側面パネル15と並び、互いの主面どうしが略平行になるように配置される。
上記により、運搬用台車100は、図10に示すように、第1側面パネル14および第1側枠51の周囲と、第2側面パネル15および第2側枠52の周囲とにそれぞれパネル群を形成し、運搬用台車100のY方向の中央付近に大きな空間を形成した折り畳み状態を構成することができる。第1側面パネル14および第1側枠51の-Y方向側には正面パネル12が、+Y方向側には底面パネル16および天面パネル11が重なって一つのパネル群である第1パネル群G1を形成している。また、第2側面パネル15および第2側枠52の-Y方向側には底板58が重なって一つのパネル群である第2パネル群G2を形成している。このようにパネル群は、厳密にはパネルではないが底板も含めた概念である。
このとき、運搬用台車100の台車本体50の構造や寸法、折り畳まれた際のパネル容器30の背面パネル13の配置や上述の第1パネル群および第2パネル群の厚さや配置にもよるが、これらが適正な条件である場合には、図12、図13に示すように、本実施形態の運搬用台車100と同様の構造である3台の運搬用台車100A、100Bおよび100Cを、互いを同一方向に向けながら、少しずつずらして重ねること、すなわちネスティングをすることが可能となる。図12は3台の運搬用台車をネスティングした状態を示す正面図であり、図13は平面図である。このように、複数の運搬用台車がネスティングできる構造である場合には、不使用時の運搬用台車をコンパクトに保管することができる。
また、仮にネスティングする必要がない場合であっても、パネル容器30の各パネル11~16や底板58をできる限り台車本体50の一対の側枠51および52の周囲に重ねてコンパクトに集めることにより、運搬用台車100のY方向の中央付近に広い作業空間を確保することができ、不使用時の運搬用台車100の保管や移動、組み立て等の作業性を向上させることができる。
なお、上述の折り畳み方法は、あくまで本実施形態における一例であり、必ずしもこの順番通りでなくてもよい。上述の説明では正面パネル12、底面パネル16、背面パネル13、天面パネル11および底板58をこの順で折り畳むこととしているが、これは例えば、正面パネル12、背面パネル13、底面パネル16、天面パネル11および底板58の順としてもよく、あるいは、正面パネル12、底面パネル16、天面パネル11、底板58および背面パネル13の順としてもよい。
(ii)運搬用台車の組み立て
本実施形態の運搬用台車100の組み立ては、前述した折り畳み方法の逆に作業することによって実現できる。すなわち、まず、図9に示すように、底板58を回転させて下方に降ろし、-Y方向側の先端部である突起部82が土台部81の上方に搭載されるように配置する。次に天面パネル11を上方に持ち上げて+Y方向の先端部が第2側面パネル15の上方に搭載されるように保持させ、その後、図8に示すように、背面パネル13を組み立てて第3背面部分パネル13cの先端部が第2側面パネル15と当接するように配置する。
さらに、図1に示すように、底面パネル16を下方に降ろし、最後に図3および図2に示すように、正面パネル12を閉じることにより、略直方体形状で気密性の保たれたパネル容器30を組み立てることができ、運搬用台車100の組み立てが完了する。運搬用台車100の組み立てに際しても、折り畳みの際と同様にパネルの順番のバリエーションがあり得ることは言うまでもない。
(f)パネル群と底板の配置および寸法関係
次に、運搬用台車100のパネル群と底板の配置および寸法関係について説明する。図11は図10に示した折り畳み状態の運搬用台車100の正面図および平面図であり、図11(a)が正面図、図11(b)が平面図である。ここで、正面パネル12、第1側面パネル14、第1側枠51、底面パネル16および天面パネル11から形成される第1パネル群G1の長手方向、すなわちY方向に沿った厚さをT1とする。また、底板58、第2側枠52および第2側面パネル15から形成される第2パネル群G2の長手方向に沿った厚さをT2とする。第1パネル群または第2パネル群は、それぞれの内部にパネルどうしの隙間が形成されている場合があるが、T1またはT2は、このような隙間も含めた、これらのパネルまたは底板のもっとも-Y方向側の端部からもっとも+Y方向側の端部までの長手方向に沿った距離を示している。
なお、本実施形態の第2パネル群G2では、底板58が-Y方向側の端部を形成するが、底板58には土台部81が形成されている厚さが厚い箇所と、それ以外の厚さが薄い箇所とが混在する。このような場合は、厚さがもっとも厚く、-Y方向側に出っ張った先端の端部が第2パネル群G2の端部であるとして厚さT2を計算する。
また、車輪を除く連結部材53の、-Y方向側のもっとも端である一端から、中央フレーム57よりも下方に突出した土台部81の+Y方向側の端部までの距離をD1とする。もし、底板58が本実施形態とはY方向について反対側に取り付けられている場合には、上記とは逆に、車輪を除く連結部材53の、+Y方向側のもっとも端である一端から、中央フレーム57よりも下方に突出した土台部81の-Y方向側の端部までの距離をD1とする。すなわちD1は、土台部81のY方向における配置が連結部材53のY方向の一端のうち、近い方について定義される。
さらに、底板58を含まない第1パネル群G1を基準パネル群、当該基準パネル群に含まれる第1側枠51か第2側枠52のいずれかの側枠を基準側枠とし、当該基準側枠と底板58との長手方向に沿った最短距離をE1とし、当該基準側枠と、当該基準パネル群の底板58側の端部との長手方向に沿った最短距離をF1とする。すなわち、本実施形態では基準側枠に相当する第1側枠51の+Y方向側の端部から、第1パネル群G1の+Y方向側の端部である第2天面部分パネル11b、すなわち天面パネル11の+Y方向側の端部までの距離がE1であり、第1側枠51の+Y方向側の端部から、底板58の-Y方向側の端部までの距離がF1である。
また、第1側枠51の+Y方向側に隣接して配置される底面パネル16および天面パネル11の長手方向に沿った厚さをそれぞれq1およびp1とする。
上記の条件において、折り畳み後の運搬用台車100どうしをできるだけ省スペース化が図れるようにネスティングする際の条件として、T1はD1と等しいか、またはT1はD1よりも大きいことが好ましい。本実施形態では、T2よりもT1が大きく、かつ、D1よりもT1が大きいものとする。この場合、図12に示すとおり、運搬用台車100と同様の構成である3台の運搬用台車100A、100Bおよび100Cを、特に各々の運搬用台車の第1パネル群を互いに隙間なく密接させながらネスティングすることができるため、ネスティングした際の3台の運搬用台車が占有する容積を極小化することができ、最大限の省スペース化が図れる。
このとき、もしD1がT1よりも大きいと、せっかくパネル容器30の各パネルの大きさや厚さを、要求される荷物の収納容積、断熱性能から適切に決めたとしても、折り畳み状態の運搬用台車をネスティングする際、隣接する2台の運搬用台車の配列間隔すなわちピッチは、台車本体50の連結部材53の一端と土台部81との位置関係で決まる距離D1に依存することとなる。よって、各運搬用台車の第1パネル群どうしは離隔した状態でしかネスティングすることができず、所望の荷物の収納容積、断熱性能から定まるパネル容器30の構成に応じた、最大限の省スペース化が図れるネスティングを行うことができなくなる。
上記は、仮にT2がT1よりも大きい場合であっても同様であり、この場合はT2はD1と等しいか、またはT2はD1よりも大きいことが好ましい。その理由は上述するとおりである。
台車本体50は、最初から、本開示の第1実施形態のようにパネル容器30と組み合わせて使用することを前提として設計されることはまれであり、通常は直接、底板の上に荷物を搭載することを前提に設計、量産される。このため、所望の荷物の収納容積、断熱性能を確保し、かつ、不使用時にできるだけコンパクトに収納できる運搬用台車を検討する上で、上述するようなT1、T2およびD2の関係を満たすように留意することが極めて重要である。特に、大量の運搬用台車を取り扱う物流関係の分野においては、不使用時の運搬用台車のトータル的な省スペース化の効果は大きい。
次に、運搬用台車100を必ずしもネスティングする必要性がない場合も含めた、パネル群と底板の配置および寸法関係について説明する。図11(a)において、組立状態の底板58は、折り畳み状態の基準パネル群である第1パネル群G1とは、長手方向に沿って見た場合に重ならずに配置されている。すなわち、例えば+X方向側から見た場合に、第1パネル群G1と底板58とは、Y軸に沿って重ならない配置である。言い換えると、底板58の-Y方向側の端部と第1パネル群G1のもっとも+Y方向側の端部である天面パネル11の+Y方向側端部とは、Y軸上の同一位置となるか、あるいは互いに離隔した位置となる。
さらに、前述したE1およびにF1について、E1はF1と等しいか、またはE1はF1よりも大きいことが好ましい。本実施形態では、F1よりもE1が大きい。この場合、底板58を+Y方向側の端部を回転軸として+X方向から見たときに時計回りに回転して持ち上げる際、不用意に第1パネル群G1の+Y方向側の端部である天面パネル11の端部と干渉し、これを損傷してしまうことを抑止することができる。
この点に関しても、パネル容器30の各パネルの大きさや厚さは、要求される荷物の収納容積、断熱性能から適切に決める必要があるため、パネル容器の搭載を予定していない市販の台車本体を組み合わせた場合、上記の条件が満たされない可能性が高い。運搬用台車を検討する上では、最低限、上述するようなE1およびF1の関係を満たすように留意することが極めて重要である。しかしながら、単に要求される荷物の収納容積、断熱性能のみからパネルの厚さ等を定めた場合には、例えばE1が極めて大きくなることがある。一例として、コスト要因等から底面パネル16や天面パネル11に真空断熱材を用いる代わりに厚さを増やした発泡断熱材等を用いる場合等があげられる。
この場合にはF1をE1と同等にするか、またはE1よりも大きくする必要があるため、底板58の-Y方向側の先端部の位置が一層+Y方向側寄りとなる。すなわち、底板58が配置されない領域が第1パネル群G1の下方に広がることとなる。この構成においてパネル容器30を組み立てたとき、底面パネル16を下支えするべき底板58が底面パネル16の-Y方向側の先端部分まで存在しないことから、底面パネル16の-Y方向側の一部は耐荷重が不十分となり、パネル容器30に搭載する荷物の荷重や配置位置によっては、底面パネル16が変形してしまう可能性がある。
このとき、パネル容器30としての気密性が保てなくなり、断熱性能が低下するおそれがある。あるいは、底面パネル16に真空断熱材を使用する場合には、変形により底面パネル16内部の真空断熱材が破損することによって、断熱性能が低下するおそれがある。
したがって、パネル容器30の気密性が保持されるように、底板58の先端部をできるだけ-Y方向側に配置するようにし、かつ、底板58を回転移動させる際に第1パネル群G1との干渉を抑制するためには、例えば本実施形態においては、底面パネル16や天面パネル11のパネル厚さを薄くし、かつ、パネルの断熱性能を落とさないようにすることが重要となる。すなわち、前述した底面パネル16および天面パネル11の長手方向に沿った厚さであるq1およびp1について、E1はp1およびq1の和と等しいか、またはE1はp1およびq1の和よりも大きいことが好ましい。これを実現するには、例えば底面パネル16または天面パネル11を、真空断熱材を含む断熱部から構成される断熱パネルとすることが考えられる。
2.第2実施形態
(a)運搬用台車の構成
次に、本開示の第2実施形態の運搬用台車の構成について、図14および図15に基づき説明する。図14は、本開示の第2実施形態の運搬用台車101であって、台車本体50の上方側にパネル容器31が搭載され、当該パネル容器31の正面パネル12、底面パネル16、背面パネル13、天面パネル11および底板58が折り畳まれた状態となっている斜視図である。図15は、図14の運搬用台車101を+X方向側から見た正面図である。
第2実施形態の運搬用台車101が、第1実施形態の運搬用台車100と相違する点として、第1パネル群G1のもっとも+Y方向側に配置されるパネルが天面パネル11ではなく底面パネル16であることがあげられる。また、パネル容器31の折り畳みの順番についても、底面パネル16の折り畳みの前に天面パネル11を折り畳む点が異なる。天面パネル11の第1天面部分パネル11aのY方向に沿った幅は、第1実施形態のそれよりも、おおよそ底面パネル16の厚さ分だけ短くしており、これと同じ分だけ第2天面部分パネル11bのY方向に沿った幅を長くしている。天面パネル11を下方に折り畳んだ際に、第1側枠51と、第2天面部分パネルとの間に隙間を生じにくくし、第1パネル群G1の厚さT1をできる限り薄くするためである。その他の点については第1実施形態の運搬用台車100との違いはない。
(b)パネル群と底板の配置および寸法関係
運搬用台車101のパネル群と底板の配置および寸法関係についても、第1実施形態の内容と類似する。ここで正面パネル12、第1側面パネル14、第1側枠51、天面パネル11および底面パネル16から形成される第1パネル群G1の長手方向、すなわちY方向に沿った厚さをT3とし、底板58、第2側枠52および第2側面パネル15から形成される第2パネル群G2の長手方向に沿った厚さをT4とする。
また、車輪を除く連結部材53の、-Y方向側のもっとも端である一端から、中央フレーム57よりも下方に突出した土台部81の+Y方向側の端部までの距離をD2とする。もし、底板58が、本実施形態とはY方向について反対側に取り付けられている場合については第1実施形態と同様の扱いとする。
さらに、底板58を含まない第1パネル群G1を基準パネル群、当該基準パネル群に含まれる第1側枠51か第2側枠52のいずれかの側枠を基準側枠とし、当該基準側枠と底板58との長手方向に沿った最短距離をE2とし、当該基準側枠と、当該基準パネル群の底板58側の端部との長手方向に沿った最短距離をF2とする。すなわち、本実施形態では基準側枠に相当する第1側枠51の+Y方向側の端部から、第1パネル群G1の+Y方向側の端部である底面パネル16の+Y方向側の端部までの距離がE2であり、第1側枠51の+Y方向側の端部から、底板58の-Y方向側の端部までの距離がF2である。
また、第1側枠51の+Y方向側に隣接して配置される天面パネル11および底面パネル16の長手方向に沿った厚さをそれぞれp2およびq2とする。
上記の条件において、折り畳み後の運搬用台車101どうしをできるだけ省スペース化が図れるようにネスティングする際の条件として、T3はD2と等しいか、またはT3はD2よりも大きいことが好ましい。本実施形態では、T4よりもT3が大きく、かつ、D2よりもT3が大きいものとする。この場合、第1実施形態の場合と同様に、複数の運搬用台車を、特に各々の運搬用台車の第1パネル群を互いに隙間なく密接させながらネスティングすることができるため、ネスティングした際の複数の運搬用台車が占有する容積を極小化することができ、最大限の省スペース化が図れる。また、仮にT4がT3よりも大きい場合であっても同様であり、この場合はT4はD2と等しいか、またはT4はD2よりも大きいことが好ましい。
また、E2およびにF2について、E2はF2と等しいか、またはE2はF2よりも大きいことが好ましい点は、第1実施形態のE1とF1の関係と同様である。さらに、本実施形態においては、天面パネル11および底面パネル16の長手方向に沿った厚さであるp2およびq2について、E2はp2およびq2の和と等しいか、またはE2はp2およびq2の和よりも大きいことが好ましい点についても、第1実施形態のE1、p1およびq1の関係と同様である。
本実施形態のように、第1パネル群G1のもっとも+Y方向側に配置されるパネルが天面パネル11ではなく底面パネル16であることによって、例えば、パネル容器31の正面パネル12に加えて天面パネル11も折り畳んだ状態で荷物を積み込みたい場合に、利便性が向上する。すなわち、底板58および底面パネル16が組立状態のままで天面パネル11を開放することができ、正面パネル12の開放だけでは出し入れがしづらい大型かつ重量のある荷物の移動が容易にできるようになる。また、E2とF2が同じである場合に、万一パネルや底板の寸法誤差や遊び等の関係で干渉したとしても、底板58がもっとも干渉しやすいパネルは底面パネル16であり、底面パネル16は通常、荷物への耐荷重性を増すために補強されていることが多いため、干渉時のパネルの損傷の危険性を低減することができる。
3.第3実施形態
(a)運搬用台車の構成
次に、本開示の第3実施形態の運搬用台車の構成について、図16および図17に基づき説明する。図16は、本開示の第3実施形態の運搬用台車102であって、台車本体50の上方側にパネル容器32が搭載され、当該パネル容器32の正面パネル12、底面パネル16、背面パネル13、天面パネル11および底板58が折り畳まれた状態となっている斜視図である。図17は、図16の運搬用台車102を+X方向側から見た正面図である。
第3実施形態の運搬用台車102が、第1実施形態の運搬用台車100と相違する点として、第1パネル群G1には天面パネル11が含まれず、逆に、第2パネル群G2に天面パネル11が含まれることがあげられる。また、天面パネル11は、正面パネル12、背面パネル13および第1側面パネル14と着脱可能に連結されており、第3天面部分パネル11cおよび第4天面部分パネル11dが、-Y方向側から順に並んで配置されている。第3天面部分パネル11cは、+X方向側から見たとき、第4天面部分パネル11dに対して第3天面ヒンジ部材21cを介して、反時計回りに回転して開けることができ、第4天面部分パネル11dは、第2側面パネル15に対して第4天面ヒンジ部材21dを介して、時計回りに回転して開けることができる。通常、第3天面部分パネル11cの-Y方向側の先端部は下方に脱落しないよう、第1側面パネル14の上方に被さるように搭載されている。
よって、これを開くには、一旦、第3天面部分パネル11cと第4天面部分パネル11dとが互いに上に凸形状となるように折り曲げ、第3天面部分パネル11cの-Y方向側の先端部が第1側面パネル14よりも+Y方向側となるようにずらしてから、当該先端部を下方に折り曲げることにより、スムーズに開くことができる。
その結果、折り畳み状態においては、図16に示すように、第3天面部分パネル11cが第2側面パネル15および底板58と並んでこれらと略平行となる関係で折り畳まれる。また、第4天面部分パネル11dは、折り畳み時に一時的に折り曲げられるが、折り畳み後は、組立状態と同様、第2側面パネル15や背面パネル13と略垂直となるように配置される。
また、パネル容器32の折り畳みの順番は、正面パネル12、底面パネル16、背面パネル13、底板58および天面パネル11の順となる。ただし、背面パネル13は他のパネルへの影響が少ないため、どのタイミングで折り畳んでもよい。
(b)パネル群と底板の配置および寸法関係
運搬用台車102のパネル群と底板の配置および寸法関係は以下のようになる。すなわち、正面パネル12、第1側面パネル14、第1側枠51および底面パネル16から形成される第1パネル群G1の長手方向、すなわちY方向に沿った厚さをT5とし、第3天面部分パネル11cである天面パネル11、底板58、第2側枠52および第2側面パネル15から形成される第2パネル群G2の長手方向に沿った厚さをT6とする。
また、車輪を除く連結部材53の、-Y方向側のもっとも端である一端から、中央フレーム57よりも下方に突出した土台部81の+Y方向側の端部までの距離をD3とする。もし、底板58が、本実施形態とはY方向について反対側に取り付けられている場合については第1実施形態と同様の扱いとする。
さらに、底板58を含まない第1パネル群G1を基準パネル群、当該基準パネル群に含まれる第1側枠51か第2側枠52のいずれかの側枠を基準側枠とし、当該基準側枠と底板58との長手方向に沿った最短距離をE3とし、当該基準側枠と、当該基準パネル群の底板58側の端部との長手方向に沿った最短距離をF3とする。すなわち、本実施形態では基準側枠に相当する第1側枠51の+Y方向側の端部から、第1パネル群G1の+Y方向側の端部である底面パネル16の+Y方向側の端部までの距離がE3であり、第1側枠51の+Y方向側の端部から、底板58の-Y方向側の端部までの距離がF3である。
上記の条件において、折り畳み後の運搬用台車102どうしをできるだけ省スペース化が図れるようにネスティングする際の条件として、T6はD3と等しいか、またはT6はD3よりも大きいことが好ましい。本実施形態では、T5よりもT6が大きく、かつ、D3よりもT6が大きいものとする。この場合、複数の運搬用台車を、特に各々の運搬用台車の第2パネル群を互いに隙間なく密接させながらネスティングすることができるため、ネスティングした際の複数の運搬用台車が占有する容積を極小化することができ、最大限の省スペース化が図れる。また、仮にT5がT6よりも大きい場合であっても同様であり、この場合はT5はD3と等しいか、またはT5はD3よりも大きいことが好ましい。
さらに、E3およびにF3について、E3はF3と等しいか、またはE3はF3よりも大きいことが好ましい点は、第1および第2実施形態のE1とF1の関係およびE2とF2の関係と同様である。
本実施形態のように、第1パネル群G1に天面パネル11が含まれず、逆に第2パネル群G2に天面パネル11が含まれる構成とすることにより、第1パネル群G1の厚さT5を天面パネル11の厚さ分だけ薄くすることができる。また、もしも第1実施形態のような第1パネル群および第2パネル群の構成であるときに、T1とT2の差が大きい場合には、T1の厚さを減らし、かつ、T2の厚さを増やすことにより、二つのパネル群の厚さを均衡させることができる。これにより、ネスティングする際の各運搬用台車の配列ピッチを短くすることができるため、ネスティングした際の複数の運搬用台車が占有する容積をさらに極小化することができ、一層の省スペース化が図れる。
さらに、天面パネル11が第1パネル群G1に含まれないことから、F3は底面パネル16の厚さと等しくなり、他の実施形態と比べて当該距離を小さくできる。したがって、E3も小さくすることができ、底板58を回転移動させる際の第1パネル群G1との干渉を抑制しつつ、組立状態において底板58を底面パネル16の-Y方向側の先端部分の下方まで配置させることができる。これにより、底板58による底面パネル16の下支えの効果が増し、底面パネル16およびパネル容器32の気密性を向上させることができる。
4.第4実施形態
(a)運搬用台車の構成
続けて本開示の第4実施形態の運搬用台車の構成について、図18および図19に基づき説明する。図18は、本開示の第4実施形態の運搬用台車103であって、台車本体50の上方側にパネル容器33が搭載され、当該パネル容器33の正面パネル12、底面パネル16、背面パネル13、天面パネル11および底板58が折り畳まれた状態となっている斜視図である。図19は、図18の運搬用台車103を+X方向側から見た正面図である。
第4実施形態の運搬用台車103が、第1実施形態の運搬用台車100と相違する点として、正面パネル12が、折り畳みに際して第1パネル群G1側と第2パネル群G2側のそれぞれに含まれることがあげられる。正面パネル12は、第1側面パネル14および第2側面パネル15のそれぞれと折り曲げ可能に連結し、Y方向の略中央部分で2分割されて部分パネルとして左右に開くことができる、いわゆる観音開きの構造をとっている。正面パネル12を閉じたとき、図示しない面ファスナー等の着脱部材によって左右の部分パネルどうしが着脱自在に連結される。
正面パネル12は、組立状態において第4正面部分パネル12d、第5正面部分パネル12e、第6正面部分パネル12fおよび第7正面部分パネル12gが、-Y方向側から順に並んで配置されている。第5正面部分パネル12eと第6正面部分パネル12fとは、Y方向の略中央部分で互いに着脱可能に連結されている。第4正面部分パネル12dは、+Z方向側から見たとき、第1側面パネル14に対して第4正面ヒンジ部材22dを介して、時計回りに回転して開けることができ、第5正面部分パネル12eは、第4正面部分パネル12dに対して第5正面ヒンジ部材22eを介して、時計回りに回転して開けることができる。
また、これと対称的に、第7正面部分パネル12gは、+Z方向側から見たとき、第2側面パネル15に対して第7正面ヒンジ部材22gを介して、反時計回りに回転して開けることができ、第6正面部分パネル12fは、第7正面部分パネル12gに対して第6正面ヒンジ部材22fを介して、反時計回りに回転して開けることができる。
その結果、折り畳み状態においては、図18に示すように、第5正面部分パネル12eが第1側面パネル14と並んでこれと略平行となる関係で折り畳まれ、第6正面部分パネル12fが第2側面パネル15と並んでこれと略平行となる関係で折り畳まれる。
パネル容器33の折り畳みの順番は、正面パネル12を左右に分割して折り畳み、その後、底面パネル16、背面パネル13、天面パネル11および底板58の順に折り畳むこととなる。ただし、背面パネル13は他のパネルへの影響が少ないため、どのタイミングで折り畳んでもよい。
(b)パネル群と底板の配置および寸法関係
運搬用台車103のパネル群と底板の配置および寸法関係は以下のようになる。すなわち、第5正面部分パネル12eである正面パネル12、第1側面パネル14、第1側枠51および底面パネル16から形成される第1パネル群G1の長手方向、すなわちY方向に沿った厚さをT7とし、底板58、第2側枠52、第2側面パネル15および第6正面部分パネル12fである正面パネル12から形成される第2パネル群G2の長手方向に沿った厚さをT8とする。
また、車輪を除く連結部材53の、-Y方向側のもっとも端である一端から、中央フレーム57よりも下方に突出した土台部81の+Y方向側の端部までの距離をD4とする。もしも、底板58が、本実施形態とはY方向について反対側に取り付けられている場合については第1実施形態と同様の扱いとする。
上記の条件において、折り畳み後の運搬用台車103どうしをできるだけ省スペース化が図れるようにネスティングする際の条件として、T8はD4と等しいか、またはT8はD4よりも大きいことが好ましい。本実施形態では、T7よりもT8が大きく、かつ、D4よりもT8が大きいものとする。この場合、複数の運搬用台車を、特に各々の運搬用台車の第2パネル群を互いに隙間なく密接させながらネスティングすることができるため、ネスティングした際の複数の運搬用台車が占有する容積を極小化することができ、最大限の省スペース化が図れる。また、仮にT7がT8よりも大きい場合であっても同様であり、この場合はT7はD4と等しいか、またはT7はD4よりも大きいことが好ましい。
本実施形態のように、第1パネル群G1および第2パネル群G2の両方に、分割収納された正面パネル12が含まれる構成とすることにより、第4正面部分パネル12dおよび第7正面部分パネル12gのY方向に沿った幅を第1、第2実施形態のそれよりも短くすることができる。また、正面パネル12を第1パネル群G1および第2パネル群G2のそれぞれに振り分けることにより、両者の厚さの均衡を図ることができる。よって、ネスティングする際の各運搬用台車の配列ピッチを比較的短くすることができるため、ネスティングした際の複数の運搬用台車が占有する容積を極小化することができ、不使用時の省スペース化が図れる。
5.変形例
上述した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であり、それらも本開示の範囲内である。下記に、幾つかの変形例を挙げる。
(a)変形例(1)
第1~第4実施形態では、いずれも台車本体50が車輪を4個備えた4輪カートであるものとして運搬用台車の説明をしているが、前述のとおり、台車本体が備える車輪の数に制限はない。一例として、車輪を6個備えたネスティングが可能な6輪カートである台車本体を使用した運搬用台車について説明する。図20は、変形例(1)に係る6輪カートの台車本体50Aを使用した運搬用台車104の正面図および斜視図であり、図20(a)が正面図、図20(b)が平面図である。両図に示すように、連結部材53には、中央フレーム57の下方のY方向の略中央付近に、第1車輪取付フレーム67および第2車輪取付フレーム68とX方向に沿って略平行に並ぶ第3車輪取付フレーム69を備えるとともに、当該第3車輪取付フレーム69の+X方向側端部および-X方向側端部には、それぞれ第5車輪65および第6車輪66が取り付けられている。
このうち、台車本体50Aの-Y方向側先端および+Y方向側先端にそれぞれ配置される、第1車輪61、第2車輪62、および第3車輪63、第4車輪64は、自在輪となっており、それぞれ水平な車軸に沿って回転するとともに、鉛直方向(Z方向)に延びる旋回軸によって旋回可能となっている。一方、Y方向の略中央付近に配置される第5車輪65および第6車輪66は、固定輪となっており、それぞれ水平な車軸に沿って回転する一方、鉛直方向(Z方向)軸周りには旋回不可能となっている。
なお、車輪61~66は、運搬用台車104に積載物を載せて走行する際には、安定して直進走行できるように、中央の固定輪(第5車輪65および第6車輪66)と前後いずれか一方の自在輪(第1車輪61と第2車輪62、または、第3車輪63と第4車輪64)の2輪を組み合わせて、接地するようにしても良い。また、運搬用台車104に積載物を載せない場合には、切り回しやネスティングをしやすくし、小回りが利きやすくするため、中央の固定輪(第5車輪65および第6車輪66)を接地させずに、前後両方の自在輪(第1車輪61、第2車輪62、第3車輪63および第4車輪64)のみを接地させるようにしても良い。
本変形例では、台車本体50Aが6輪であることを除き、パネル容器の各パネルの構成や底板58の構成等は第1実施形態のそれと同様である。したがって、第1実施形態で説明した第1パネル群G1、第2パネル群G2の厚さT1、T2や、これらパネル群と底板58の位置関係から決まるE1、F1等の関係は、本変形例にそのままあてはまるため、詳細の説明を省略する。
本変形例においても、折り畳み後の運搬用台車104どうしをできるだけ省スペース化が図れるようにネスティングすることが可能である。図21は、運搬用台車104と同様の構成である2台の運搬用台車104Aおよび104Bを互いにネスティングした状態を示す正面図である。本図に示すように、台車本体のY方向の中央付近に配置された第3車輪取付フレームが、他の運搬用台車をネスティングする際に干渉しないことに留意すれば、各々の運搬用台車の第1パネル群または第2パネル群を互いに隙間なく密接させながらネスティングすることができる。これにより、ネスティングした際の2台の運搬用台車が占有する容積を極小化することができ、最大限の省スペース化が図れる。なお、本変形例では2台の運搬用台車をネスティングしているが、各車輪取付フレーム67、69および68の間隔を広げることによって、3台以上の運搬用台車のネスティングも可能である。また、大型の運搬用台車である場合は、8輪以上の車輪を備えていてもよい。
(b)変形例(2)
前述した第1~第4実施形態では、いずれも運搬用台車の折り畳みやネスティング時の省スペース化等の観点から、組立状態における底板58の-Y方向側の先端部の位置が、その上に搭載されるパネル容器の底面パネル16の-Y方向側の端部よりも+Y方向寄りとなる。すなわち、底板58が配置されない領域が第1パネル群G1の下方に広がることとなる。このように、底板58が配置されない領域の上方にある底面パネル16は耐荷重性が低下し、底面パネル16の変形による気密性の低下が懸念される場合がある。
上記について、台車本体側の構造面で底面パネル16の下支え効果を向上させることが可能な変形例について例示する。
図22は、変形例(2)に係る台車本体50Bの斜視図である。本図に示すように、連結部材53に固定された土台部の構造が他の実施形態のそれとは異なっている。すなわち、本変形例の土台部87は、中央フレーム57の下方においてX方向に延びる平板状の部位であるベース部87aと、当該ベース部87aから上方に向けて突出した突出部87bとを備えている。当該突出部87bは中央フレーム57の上面よりもさらに上方に突出しているとともに、中央フレーム57に対して+X方向側にのみ存在している。
台車本体50Bが、このような土台部87を備えることにより、底板58を組立状態、すなわち土台部と当接するように倒した場合には、底板58の上面と土台部87の突出部87bの上面とが略同一面を構成することができる。この場合、その上方にパネル容器30の底面パネル16を敷いたときには、その下方に底板58だけでなく、土台部87も当該底面パネル16と当接し、これを下支えすることができる。よって、土台部がこのような突出部を備えていない場合と比べて、底面パネル16の耐荷重性を増すことができ、底面パネル16の変形によるパネル容器の気密性の低下を抑制することができる。
なお、本変形例では、ネスティング時に他の運搬用台車と干渉することを防ぐために、突出部87bを中央フレーム57の+X方向側にのみ配置する構造としているが、ネスティングの必要性がない場合は、突出部87bを中央フレーム57の-X方向側にも配置する構造とし、底面パネル16の補強効果をさらに向上させてもよい。
(c)変形例(3)
図23は、変形例(3)に係る台車本体50Cの斜視図である。本図に示すように、連結部材53に固定された土台部の構造は他の実施形態と同様であるが、底板59の構造が異なっている。すなわち、本変形例の底板59は、組立状態においてそのY方向に沿った長さが伸縮できる構成をとっている。図23の折り畳み状態を基準にした場合、底板59は、-Z方向側の底板本体部59bと、+Z方向側の底板先端部59aとから構成される。底板先端部59aは、-Y方向側に突起部82を有する。Z方向に対して垂直に切った断面を見たとき、底板先端部59aの断面の大きさは底板本体部59bのそれよりも若干小さくなっている。これにより、底板先端部59aは、底板本体部59bの内部にその一部をスライドさせて収納させることができ、見かけの底板の長さをZ方向に対して伸縮させることができる。
また、中央フレーム57の下方に固定された土台部88は、底板59の長さがもっとも短いときともっとも長いときのいずれの場合でも突起部82と当接できるよう、Y方向に沿って幅広に形成されている。実際にパネル容器30と組み合わせて使用する場合には、組立時には底板59が最大長さとなるように伸ばして使用することができる。これによって、パネル容器30の底面パネル16の下支え効果が増し、底面パネル16の変形によるパネル容器の気密性の低下を抑制することができる。
一方、運搬用台車を折り畳むときには、パネル容器30の各パネルを折り畳んだ後、底板59が第1パネル群G1と干渉しないように当該底板59のY方向に沿った長さを縮めてから第2側枠52側に持ち上げることにより、第1パネル群G1と十分な隙間を保ちながら安全に底板59を折り畳むことができる。
(d)変形例(4)
図24は、変形例(4)に係る台車本体50Dの斜視図である。本変形例の連結部材53に固定された土台部89は、他の実施形態や変形例とは異なり、中央フレーム57の-Y方向側先端の下方に配置される第1車輪取付フレーム67Aと一体的に構成されている。言い換えると、本変形例の土台部89は、第1車輪取付フレーム67AがY方向に沿って幅広に形成されている構造の中に含まれており、第1車輪取付フレーム67A自体が土台部89を兼用しているものである。土台部89を兼用する第1車輪取付フレーム67Aが幅広の略平板状の構造として設けられていることにより、土台部を各車輪取付フレームとは別に設ける必要がなく、部品点数を減らせるとともに構造が簡単となる利点を有する。また、このように第1車輪取付フレーム67AをY方向に沿って幅広に設けることは、単に土台部89を兼用できる点だけでなく、当該第1車輪取付フレーム67Aの下方に設けられる車輪の構造が複雑化かつ大型化した場合にも、その取り付けおよび収納スペースを十分確保できる点においても有利である。例えば固定輪および自在輪の切替機構を当該車輪に設ける場合などが考えられる。
また、本変形例の土台部89を兼ねた第1車輪取付フレーム67Aの構造に対して、変形例(2)の土台部87が備えるような突出部87bを中央フレーム57よりも+X方向側の領域にのみ備える構造としてもよく、変形例(3)のように伸縮可能な底板59を備える構造としてもよい。
11 天面パネル
11a 第1天面部分パネル
11b 第2天面部分パネル
11c 第3天面部分パネル
11d 第4天面部分パネル
12 正面パネル
12a 第1正面部分パネル
12b 第2正面部分パネル
12c 第3正面部分パネル
12d 第4正面部分パネル
12e 第5正面部分パネル
12f 第6正面部分パネル
12g 第7正面部分パネル
13 背面パネル
13a 第1背面部分パネル
13b 第2背面部分パネル
13c 第3背面部分パネル
14 第1側面パネル
15 第2側面パネル
16 底面パネル
20 収容空間
21a 第1天面ヒンジ部材
21b 第2天面ヒンジ部材
21c 第3天面ヒンジ部材
21d 第4天面ヒンジ部材
22a 第1正面ヒンジ部材
22b 第2正面ヒンジ部材
22c 第3正面ヒンジ部材
22d 第4正面ヒンジ部材
22e 第5正面ヒンジ部材
22f 第6正面ヒンジ部材
22g 第7正面ヒンジ部材
23a 第1背面ヒンジ部材
23b 第2背面ヒンジ部材
30、31、32、33 パネル容器
40 断熱部
41 真空断熱材
41a 芯材
41b 外装材
42 発泡断熱材
43 断熱外囲部
44 断熱材保護部材
45 遮熱シート
50、50A、50B、50C、50D 台車本体
51 第1側枠
52 第2側枠
53 連結部材
54 連結支柱
55 支柱
56 横桟
57 中央フレーム
58、59 底板
59a 底板先端部
59b 底板本体部
61 第1車輪
62 第2車輪
63 第3車輪
64 第4車輪
65 第5車輪
66 第6車輪
67、67A 第1車輪取付フレーム
68 第2車輪取付フレーム
69 第3車輪取付フレーム
70 蓄熱材収納部
71 棚板
81、87、88、89 土台部
82 突起部
83 底板凹部
84 回転支持部
85 回転軸部
86 回転軸部収納凹部
87a ベース部
87b 突出部
100、101A、101B、101C、101、102、103、104、104A、104B 運搬用台車

Claims (13)

  1. 他の運搬用台車とネスティング可能な運搬用台車であって、
    第1側枠と、第2側枠と、前記第1側枠と前記第2側枠とを互いに連結する連結部材とを有する台車本体と、
    前記台車本体に対して組み立ておよび折り畳み自在に設けられた、複数のパネルと、を備え、
    前記複数のパネルは、前記複数のパネルを箱状に組み立てた組立状態と、前記複数のパネルを折り畳むことにより前記他の運搬用台車とネスティング可能となる折り畳み状態とをとることができ、
    前記折り畳み状態において、各パネルの少なくとも一部がそれぞれ前記第1側枠または前記第2側枠の周囲に折り畳まれることにより、前記第1側枠を含む第1パネル群と、前記第2側枠を含む第2パネル群とが形成され、
    前記台車本体は、前記連結部材に対して回転移動または着脱が可能な底板を備え、かつ、前記組立状態において前記底板を下方から支持する土台部を備え、
    前記第1側枠および前記第2側枠が対向配置される方向を長手方向とし、前記第1パネル群の前記長手方向に沿った合計厚さと前記第2パネル群の前記長手方向に沿った合計厚さとのうち厚い方の厚さをTとし、前記台車本体の前記長手方向に沿った、車輪を除く前記連結部材のいずれかの一端から前記土台部の前記一端とは反対側の端部までの距離のうち、短い方の距離をDとするとき、TはDと等しいか、またはTはDよりも大きい、運搬用台車。
  2. 運搬用台車であって、
    第1側枠と、第2側枠と、前記第1側枠と前記第2側枠とを互いに連結する連結部材とを有する台車本体と、
    前記台車本体に対して組み立ておよび折り畳み自在に設けられた、複数のパネルと、を備え、
    前記複数のパネルは、前記複数のパネルを箱状に組み立てた組立状態と、前記複数のパネルを折り畳むことにより折り畳み状態とをとることができ、
    前記折り畳み状態において、各パネルの少なくとも一部がそれぞれ前記第1側枠または前記第2側枠の周囲に折り畳まれることにより、前記第1側枠を含む第1パネル群と、前記第2側枠を含む第2パネル群とが形成され、
    前記台車本体は、前記連結部材に対して回転移動が可能な底板を備え、かつ、前記組立状態において前記底板を下方から支持する土台部を備え、
    前記第1側枠および前記第2側枠が対向配置される方向を長手方向とし、前記第1パネル群および前記第2パネル群のうち、前記折り畳み状態で前記底板を含まない方のパネル群を基準パネル群、当該パネル群に含まれる側枠を基準側枠とするとき、前記組立状態の前記底板は、前記折り畳み状態の前記基準パネル群とは前記長手方向に沿って重ならずに配置され、
    前記基準側枠と前記底板との前記長手方向に沿った最短距離をEとし、前記基準側枠と前記基準パネル群の前記底板側の端部との前記長手方向に沿った最短距離をFとするとき、 EはFと等しいか、またはEはFよりも大きい、運搬用台車。
  3. 前記複数のパネルは、少なくとも天面パネルと、正面パネルと、背面パネルと、前記第1側枠側の第1側面パネルと、前記第2側枠側の第2側面パネルとを有する、請求項1または請求項2に記載の運搬用台車。
  4. 前記複数のパネルは、底面パネルを更に有する、請求項3に記載の運搬用台車。
  5. 運搬用台車であって、
    第1側枠と、第2側枠と、前記第1側枠と前記第2側枠とを互いに連結する連結部材とを有する台車本体と、
    前記台車本体に対して組み立ておよび折り畳み自在に設けられた、複数のパネルと、を備え、
    前記複数のパネルは、前記複数のパネルを箱状に組み立てた組立状態と、前記複数のパネルを折り畳むことにより折り畳み状態とをとることができ、
    前記折り畳み状態において、各パネルの少なくとも一部がそれぞれ前記第1側枠または前記第2側枠の周囲に折り畳まれることにより、前記第1側枠を含む第1パネル群と、前記第2側枠を含む第2パネル群とが形成され、
    前記台車本体は、前記連結部材に対して回転移動が可能な底板を備え、かつ、前記組立状態において前記底板を下方から支持する土台部を備え、
    前記複数のパネルは、少なくとも天面パネルと、正面パネルと、背面パネルと、前記第1側枠側の第1側面パネルと、前記第2側枠側の第2側面パネルと、底面パネルとを有し、
    前記第1側枠および前記第2側枠が対向配置される方向を長手方向とし、前記第1パネル群および前記第2パネル群のうち、前記折り畳み状態で前記底板を含まない方のパネル群を基準パネル群、当該パネル群に含まれる側枠を基準側枠とするとき、前記組立状態の前記底板は、前記折り畳み状態の前記基準パネル群とは前記長手方向に沿って重ならずに配置され、
    前記基準側枠と前記底板との前記長手方向に沿った最短距離をEとし、前記天面パネルの厚さをp、前記底面パネルの厚さをqとするとき、Eはpおよびqの和と等しいか、またはEはpおよびqの和よりも大きい、運搬用台車。
  6. 前記正面パネルは、折り畳み自在な複数の正面部分パネルを含む、請求項3から請求項5までのいずれか一項に記載の運搬用台車。
  7. 前記第1パネル群および前記第2パネル群のいずれか一方のパネル群には、前記正面パネル、前記底面パネルおよび前記天面パネルが含まれ、
    他方のパネル群には、前記底板が含まれる、請求項4から請求項6までのいずれか一項に記載の運搬用台車。
  8. 前記第1パネル群および前記第2パネル群のいずれか一方のパネル群には、前記正面パネルおよび前記底面パネルが含まれ、
    他方のパネル群には、前記底板および前記天面パネルが含まれる、請求項4から請求項6までのいずれか一項に記載の運搬用台車。
  9. 前記第1パネル群および前記第2パネル群の両方に、前記正面部分パネルが含まれる、請求項6に記載の運搬用台車。
  10. 前記組立状態において、前記台車本体の前記底板は部分的に下方に突出する突起部を備え、かつ、前記突起部が前記土台部と当接している、請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の運搬用台車。
  11. 前記台車本体は、前記第1側枠の下方と前記第2側枠の下方とにそれぞれ2輪ずつの車輪を有する、請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載の運搬用台車。
  12. 各パネルは、それぞれ断熱パネルを含む、請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載の運搬用台車。
  13. 前記断熱パネルは、真空断熱材または発泡断熱材を含む、請求項12に記載の運搬用台車。
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