JP3215621U - 保冷カバー、及び、保冷カバーを有する運搬用台車 - Google Patents

保冷カバー、及び、保冷カバーを有する運搬用台車 Download PDF

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忍 渡辺
齋藤 健
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Abstract

【課題】運搬用台車に覆設され、運搬用台車から取り外すことなく折り畳む際の作業性を向上することができる保冷カバーを提供する。【解決手段】保冷カバーは、上面シート20、右側面シート21、左側面シート22、前面シート23、背面シート24を有する。前面シート、背面シートには、折り畳む際にその変形状態を維持するための面ファスナー30a〜31bが配設される。前面シート、背面シートは、保冷カバーを運搬用台車に覆設した状態から変形後のシートそれぞれが上面シート上に載置可能に上面シートと連設される。右側面シートは、折り畳まれた前面シート、背面シートが上面シート上に載置された状態から上面シート上に載置可能に上面シートと連設され、且つ、上面シート上に載置された状態で、面ファスナー32a、32bを介して右側面シートと左側面シートとが接続可能に形成される。【選択図】図3

Description

本考案は、運搬用台車に用いる保冷カバーの技術に関する。
例えば物流の分野では、荷物を積載して運搬する際にカゴ台車などの運搬用台車が用いられる。また、運搬用台車に保温又は保冷を必要とする荷物を積載する場合、例えば断熱材を使用して略箱形形状に形成された保冷カバーを運搬用台車に装着して荷物を積載している。
また、運搬用台車を保管する際には、保管スペースを確保することを目的として運搬用台車を略L字形状に折り畳んで複数の運搬用台車を入れ子状態に水平方向に重ねて保管(以下、ネスティングと称する場合がある)したりする。
このため、運搬用台車に取り付けられた保冷カバーが、運搬用台車の折り畳みに合わせて折り畳むことが不可能な構成であれば、運搬用台車を保管する際に保冷カバーを取り外してから運搬用台車を折り畳むことになる。また、運搬用台車を使用するときには、運搬用台車を展開してから別途保管されている保冷カバーを運搬用台車に装着する必要がある。
例えば、特許文献1に開示された保冷カバーは、運搬用台車の内側に取り付けて使用する保冷カバーであって、当該運搬用台車の折り畳みに合わせて保冷カバーを折り畳むことが可能なものである。運搬用台車の内側に取り付けた場合であっても、各ベルト部を介して保冷カバーの側面に運搬用台車の側面パネルをより確実に固定することができる、というものである。
また、特許文献2に開示された台車用カバーは、柵を備えた台車に外側からかぶせられて、その台車を雨やほこりから守ることができ、台車に付けたまま台車とともに容易に平面視L字形に折り畳むことができる、というものである。
特開2014−40116号公報 実用新案登録第3115738号公報
しかしながら、特許文献1に開示された保冷カバーでは、ベルト部を介して運搬用台車に吊り下げるようにしてその内側に取り付けられるため、例えばベルト部の周囲に集中して負荷がかかってしまうことになる。そのため、カバーの強度・耐久性を向上させようとすると更なる構成の負荷や素材強度の向上が必要になり製造コストが上昇してしまう、という問題がある。また、運搬用台車の内側に吊り下げるため当該運搬用台車への装着は煩雑になる。
また、特許文献2に開示された保冷カバーでは、運搬用台車の外側から保冷カバーをかぶせて使用するものではあるが、運搬用台車と共に保冷カバーを折り畳む際には、例えば保冷カバーの第1側面カバーから分離された前面カバー、上面カバーを一方の手で支えながら、他方の手を使って当該前面カバーの上辺を背面カバーの上辺に合わせて保持させる作業が必要になる。そのため、保冷カバーの折り畳みや運搬用台車をネスティングする際の作業性が低下してしまう、という課題が残る。
本考案は、運搬用台車に覆設され、この運搬用台車から取り外すことなく折り畳む際の作業性を向上することができる保冷カバーを提供することを、主たる目的とする。特に、運搬用台車の外側からかぶせて使用する保冷カバーを提供する。
本考案は、運搬用台車に覆設され、折り畳み可能に構成された保冷カバーであって、覆設時には前記運搬用台車の上面を覆い、略矩形形状に形成された第1のシートと、前記覆設時には前記運搬用台車の一の対向する側面をそれぞれ覆い、略矩形形状に形成され、前記第1のシートの対向する一辺それぞれに連設された第2のシート、及び、第3のシートと、前記覆設時には前記運搬用台車の他の対向する側面をそれぞれ覆い、略矩形形状に形成され、前記第1のシートの対向する他の一辺それぞれに連設された第4のシート、及び、第5のシートと、を有し、前記第4、第5のシートそれぞれは、前記第1のシートの投影面積に収まるように形状を変形する際にその変形状態を維持するための第1の着脱部材が配設され、前記保冷カバーを前記運搬用台車に覆設した状態から変形後の第4、第5のシートそれぞれが前記第1のシート上に載置可能に当該第1のシートと連設され、前記第2のシートは、前記変形後の前記第4、第5のシートそれぞれが前記第1のシート上に載置された状態から第1のシート上に載置可能に当該第1のシートと連設され、且つ、当該第2のシートが前記第1のシート上に載置された状態で、前記第2、あるいは第3のシートの少なくとも一方に配設された第2の着脱部材を介して当該第3のシートの所定の箇所に前記第2のシートが接続可能な長さに形成されることを特徴とする。
本考案によれば、運搬用台車100から取り外すことなく保冷カバーを折り畳む際の作業性を向上することができる。
保冷カバーが装着される運搬用台車の一例を示す図。 保冷カバーの構成の一例を説明するための図。 図2に示す保冷カバーの展開図。 (a)、(b)、(c)は、保冷カバーが運搬用台車に装着された状態で前面シートを三つ折りに折り畳む工程の一例を説明するための図。 (a)、(b)は、右側面シートを上面シート側、左側面シート側に向けて捲りあげる工程の一例を説明するための図。 (a)、(b)は、保冷カバーの使用状態と保管状態それぞれの状態を説明するための図。
以下、本考案を運搬用台車の外側からかぶせて、運搬用台車に収容された荷物の保温又は保冷が可能となるような断熱性能を有する素材を用いて形成される被包体(以下、保冷カバーと称す)に適用した場合を例に挙げて、図面を参照しながら実施形態を説明する。
[実施形態例]
図1は、本実施形態に係る保冷カバーが装着される運搬用台車の一例を示す図である。なお、保冷カバーが装着される運搬用台車は、図1に示すような構成の運搬用台車(例えば、バランスカートと称される台車)に限るものではない。例えば、従来から使用されている、略L字形状に折り畳んで保管される運搬用台車(例えば、カゴ車と称される台車)に装着して使用することもできる。
図1に示す運搬用台車100は、側面フレーム10a、b、底板12、車輪13を含んで構成される。
図正面から見て左側の側面フレーム10aには、当該側面フレーム10aが外力により変形してしまうことを防ぐために、所定箇所に2つの補強ビーム11aが配設される。
図正面から見て右側の側面フレーム10bには、当該側面フレーム10bが外力により変形してしまうことを防ぐために、所定箇所に2つの補強ビーム11bが配設される。
なお、側面フレーム10a、bは、例えば底板12とは独立し、当該底板12の下面側に配設された連結部材(図6(b)参照)を介して接続される。例えば、連結部材は一本の棒状に形成されたアーム等である。また、側面フレーム10a、bそれぞれの下方端には車輪13が回転自在に配設される。
底板12は、例えば側面フレーム10aと当該底板12が近接している一端を支点として当該底板12が回動可能となるように配設される。このように構成することで、図1に示す矢印の方向に向けて底板12を側面フレーム10a側に引き起こすことができる。
底板12を側面フレーム10a側に引き起こした状態では、底板12が存在した場所には当該底板12と比べて搬用台車底面の占有面積が非常に小さい連結部材のみが存在することになる。そのため、複数の運搬用台車を入れ子状態に水平方向に重ねて保管(ネスティング)することができる。
図2は、本実施形態に係る保冷カバーの構成の一例を説明するための図である。
また、図3は、図2に示す保冷カバー200の展開図である。図2、3を用いて保冷カバー200の構成を説明する。
保冷カバー200は、上面シート20、右側面シート21、左側面シート22、前面シート23、背面シート24を含んで構成される。
なお、上面シート20を第1のシート、右側面シート21を第2のシート、左側面シート22を第3のシートと称する場合がある。また、前面シート23を第4のシート、背面シート24を第5のシートと称する場合がある。また、各シートは、運搬用台車100に保冷カバー200を装着した際に、運搬用台車100に収容された荷物の保温又は保冷が可能となるような断熱性能を有する素材を用いて形成される。
以下、保冷カバー200の構成の詳細について説明する。
図2に示す保冷カバー200は、運搬用台車100に覆設され、折り畳み可能に構成される。つまり、保冷カバー200は、運搬用台車100の外側からかぶせることが可能なサイズに形成される。運搬用台車100に装着した際には、本実施形態においては側面フレーム10aの外側には左側面シート22が存在し、側面フレーム10bの外側には右側面シート21が存在することになる。
上面シート20は、略矩形形状に形成されたシートである。上面シート20は、運搬用台車100に保冷カバー200を覆設したとき(覆設時)には運搬用台車100の上面を覆う。また、上面シート20の対向する一辺のうち2つの短辺には、図3に示すように、それぞれ右側面シート21、左側面シート22が連設される。また、上面シート20の対向する他の一辺のうち2つの長辺には、図3に示すように、それぞれ前面シート23、背面シート24が連設される。
上面シート20と前面シート23、背面シート24の連接は、保冷カバー200を運搬用台車100に覆設した状態から折り畳まれた変形後の状態の前面シート23、背面シート24それぞれが上面シート20上に載置可能に当該上面シート20と連設される。詳細は後述する。
また、右側面シート21は、折り畳まれた前面シート23、背面シート24それぞれが上面シート20上に載置された状態でさらに上面シート20上に載置可能に当該上面シート20と連設される。詳細は後述する。
右側面シート21と左側面シート22は、それぞれ略矩形形状に形成されたシートである。右側面シート21と左側面シート22には、それぞれの所定の箇所に一対となる着脱部材が配設される。本実施形態においては、着脱部材の一例としてフック面とループ面から構成される面ファスナーを用いるものとする。
以下、フック面、並びに、ループ面として構成される着脱部材を、右側面シート21に配設されるものを面ファスナー32a、左側面シート22に配設されるものを面ファスナー32bとして説明する(図2、図3参照)。面ファスナー32a、32bは、第2の着脱部材として機能する。
なお、着脱部材は面ファスナーに限るものではなく、例えば右側面シート21と左側面シート22のいずれか一方にのみに取り付けても着脱部材として機能するものであれば良い。また、面ファスナーであってもフック面とループ面から構成される面ファスナーに限定するものではない。
面ファスナー32aは、右側面シート21の下端近傍に配設される。一方、面ファスナー32bは、左側面シート22の長さ方向中心よりも上面シート20側に近い位置に配設される(図3参照)。
面ファスナー32bの配設位置は、上面シート20と左側面シート22の接線(連接線)から右側面シート21の高さ方向長さAから上面シート20の幅方向長さBを減算した値(A−B)の距離だけ離れた位置に配設される。なお、面ファスナー32bの配設位置は大凡の位置であり、後述するように左側面シート22を移動させた際に面ファスナー32aと面ファスナー32bを接続可能な位置であれば良い。
また、上記したような構成となるように、少なくとも上面シート20(第1のシート)と右側面シート21(第2のシート)のサイズ比(高さ方向長さの比)に応じて、右側面シート21の長さ(高さ方向長さ)は、左側面シート22(第3のシート)の所定の箇所に右側面シート21(第2のシート)が接続可能な長さに形成される。
なお、右側面シート21自体の長さを上面シート20の長さと比べて相対的に長くする他、例えば右側面シート21の下端から延出させた部位(例えば、右側面シート21の下端に取り付けたベルトなど)に面ファスナー32aを配設しても上記と同様の効果を得ることができる。このような長さを有する右側面シート21として構成しても良い。
また、左側面シート22には、名判ポケット40(例えば、運搬用台車に積載された荷物の種別や個数が記入されたカード等を収容するポケット)が配設される。名判ポケット40は、図3に示すように、面ファスナー32bの配設位置よりも左側面シート22の下端側に配設される。
前面シート23は、略矩形形状に形成されたシートである。前面シート23には、図2、3に示すように、所定の箇所に折り筋23a、23bが形成される。また、折り筋23aを形成する前面シート23上の箇所は、上面シート20と前面シート23の接線から折り筋23aまでの距離が上面シート20の短辺長さと大凡等しくなるような位置で形成される。
また、折り筋23bを形成する前面シート23上の箇所は、折り筋23aから折り筋23bまでの距離が上面シート20の短辺長さと大凡等しくなるような位置で形成される。前面シート23は、折り筋23a、23bにより三つ折りにすることが容易になる。
なお、本実施形態においては、折り筋23bから前面シート23の下端までの距離も上面シート20の短辺長さと大凡等しくなるように形成されているものとする。
また前面シート23には、図2、3に示すように、所定の箇所に着脱部材がそれぞれ配設される。本実施形態においては、着脱部材の一例としてフック面とループ面から構成される面ファスナーを用いるものとする。以下、フック面、並びに、ループ面として構成される着脱部材を面ファスナー30a、30bとして説明する。面ファスナー30a、30bは、前面シート23の第1の着脱部材として機能する。
面ファスナー30aは、図3に示すように、上面シート20と前面シート23の接線に接し、且つ、当該前面シート23側の略中心位置に配設される。また、面ファスナー30bは、図3に示すように、折り筋23a側に寄った位置で折り筋23bに接し、且つ、当該折り筋23bの略中心位置に配設される。
このように前面シート23上に配設された面ファスナー30aと面ファスナー30bを接続した場合、当該前面シート23は三つ折りされた状態になる。
背面シート24は、略矩形形状に形成されたシートである。背面シート24には、図2、3に示すように、所定の箇所に折り筋24a、24bが形成される。また、折り筋24aを形成する背面シート24上の箇所は、上面シート20と背面シート24の接線から折り筋24aまでの距離が上面シート20の短辺長さと大凡等しくなるような位置で形成される。
また、折り筋24bを形成する背面シート24上の箇所は、折り筋24aから折り筋24bまでの距離が上面シート20の短辺長さと大凡等しくなるような位置で形成される。背面シート24は、折り筋24a、24bにより三つ折りにすることが容易になる。
なお、本実施形態においては、折り筋24bから背面シート24の下端までの距離も上面シート20の短辺長さと大凡等しくなるように形成されているものとする。
また背面シート24には、図2、3に示すように、所定の箇所に着脱部材がそれぞれ配設される。本実施形態においては、着脱部材の一例としてフック面とループ面から構成される面ファスナーを用いるものとする。以下、フック面、並びに、ループ面として構成される着脱部材を面ファスナー31a、31bとして説明する。面ファスナー31a、31bは、背面シート24の第1の着脱部材として機能する。
面ファスナー31aは、図3に示すように、上面シート20と背面シート24の接線に接し、且つ、当該背面シート24側の略中心位置に配設される。また、面ファスナー31bは、図3に示すように、折り筋24a側に寄った位置で折り筋24bに接し、且つ、当該折り筋24bの略中心位置に配設される。
このように背面シート24上に配設された面ファスナー31aと面ファスナー31bを接続した場合、当該背面シート24は三つ折りされた状態になる。
なお、本実施形態においては着脱部材の一例として面ファスナーを例に挙げたがこれに限るものではない。また、面ファスナーであってもフック面とループ面から構成される面ファスナーに限定するものではない。
また、図2に示すように立体化された保冷カバー200の周面を形成する右側面シート21、左側面シート22、前面シート23、背面シート24それぞれは、一のシートの長辺と他の一のシートの長辺とが接続機構を介して接続される。なお、本実施形態においては、接続機構の一例とし両端それぞれの側から自在に開け閉めできるタイプの線ファスナーを用いるものとする。
具体的には、前面シート23の一の長辺と左側面シート22の一の長辺は、ファスナーF1を介して接続又は分離、つまり開け閉め自在となるように構成される。
また、前面シート23の他の長辺と右側面シート21の一の長辺は、ファスナーF2を介して開け閉め自在となるように構成される。
背面シート24の一の長辺と右側面シート21の他の長辺は、ファスナーF3を介して開け閉め自在となるように構成される。
また、背面シート24の他の長辺と左側面シート22の他の長辺は、ファスナーF4を介して開け閉め自在となるように構成される。
ファスナーF1〜F4それぞれのスライダーを上面シート20側に向けて引き上げて、上面シート20を基準にして右側面シート21、左側面シート22、前面シート23、背面シート24を展開した平面図が図3である。
図4は、保冷カバー200が運搬用台車に装着された状態で前面シート23を三つ折りに折り畳む工程の一例を説明するための図である。なお、背面シート24においても前面シート23を三つ折りに折り畳む工程と同様の工程により折り畳むことができる。
始めに、前面シート23と右側面シート21、左側面シート22を接続するファスナーF1、F2を開く。その後、図4(a)に示すように、面ファスナー30aと面ファスナー30bを接続する。このようにして前面シート23は三つ折り状態にする。
次に、三つ折り状態にした前面シート23を上面シート20側に捲りあげて(図4(b)参照)、当該前面シート23を当該上面シート20上に載置する(図4(c)参照)。
同様にして三つ折り状態にした背面シート24を上面シート20側に捲りあげて、当該背面シート24を当該上面シート20上に載置する。
このようにして前面シート23、背面シート24を折り畳み、それぞれを上面シート20上に載置する。なお、前面シート23、背面シート24を折り畳み、それぞれを上面シート20上に載置する順番は何れを先に行っても良い。
なお、本実施形態においては、前面シート23(背面シート24)の折り畳みを三つ折りにするユースケースを例に挙げて説明した。前面シート23(背面シート24)は、折り畳まれた状態で上面シート20の幅方向長さ(B)、高さ方向長さ(A/3)よりもそれぞれコンパクトになるように折り畳むことが可能であれば良い。換言すると、前面シート23(背面シート24)は、第1のシート(上面シート20)の投影面積に収まるように形状を変形(折り畳む)することが可能であれば良い。
また、面ファスナー30a、30b(面ファスナー31a、31b)などの着脱部材は、上述した前面シート23(背面シート24)の折り畳みのパターンに応じて配設される。
例えば、上面シート20の高さ方向長さがA/3よりも相対的に大きいA/2の長さである場合、前面シート23は二つ折りに折り畳むことができれば、折り畳まれた前面シート23を捲りあげて上面シート20上に載置することができる。
この場合、前面シート23上に形成する折り筋は、この形状の変形に応じた当該前面シート23の高さ方向略中心位置に形成する。また、面ファスナー30aは変形状態(折り畳まれた状態)を維持するために、例えば上面シート20と前面シート23の接線に接し、且つ、当該前面シート23側の略中心位置に配設する。また、面ファスナー30bは、前面シート23の下端の略中心位置に配設する。背面シート24においても同様に構成する。
このように、前面シート23、背面シート24それぞれが接続部材を介して、上面シート20の幅方向長さ、高さ方向長さと同等の幅方向及び高さ方向長さ、あるいはそれぞれがよりコンパクトになるように折り畳むことが可能となるように構成すれば良い。
なお、前面シート23、背面シート24上の折り筋の形成は、折り畳み工程の効率化を図るためのものであって、例えばシートを構成する素材によっては折り筋を形成しなくとも良い場合もある。
図5は、右側面シート21を上面シート20側、左側面シート22側に向けて捲りあげる工程の一例を説明するための図である。なお、図5に示す工程は、図4に示す工程を経た後に行われるものである。
始めに、右側面シート21を図5(a)に示す矢印Cの方向に向けて捲りあげる。その際、右側面シート21に配設された面ファスナー32aが左側面シート22に配設された面ファスナー32bと接続させる。
これにより、右側面シート21は、図5(b)に示すように、前面シート23と背面シート24が載置されている上面シート20上にその一部が載置され、さらに、左側面シート22上に他の一部が接している状態になる。
なお、左側面シート22には名判ポケット40が配設されていることは既に述べた通りである。名判ポケット40は、図3に示すように、面ファスナー32bの配設位置よりも左側面シート22の下端側に配設されるため、保冷カバー200が図5(b)に示すような状態になった場合であっても目視可能な状態が維持される。
そのため、運搬用台車100を使用した後、保冷カバー200を折り畳んだ後であってもカードの取り残しがあれば簡単に気付くことができるため、再び運搬用台車を使用した際の誤配送要因を効果的に排除することができる。
その後、側面フレーム10bに載せ置かれている状態の上面シート20の部位を当該側面フレーム10bから解除し、側面フレーム10a側を支点にして図5(b)に示す矢印Dの方向に向けて下ろす。その際、右側面シート21は面ファスナー32a、bを介して左側面シート22に接続されているため、前述した下ろす動作を行ったとしても当該右側面シート21のズレ下がりを防ぐことができる。
これにより保冷カバー200は、側面フレーム10aの両側に垂れ下った安定状態で保管することができる。保管状態の保冷カバー200については、後述する図6を用いて説明する。
図6は、保冷カバー200の使用状態と保管状態それぞれの状態を説明するための図である。
図6(a)は、保冷カバー200が運搬用台車100に装着され使用されている状態の一例を示している。また、図6(b)は、保冷カバー200が折り畳まれて保管されている状態の一例を示す図である。
運搬用台車100に装着された状態の保冷カバー200は、図4を用いて説明した工程と、図5を用いて説明した工程を経て、図6(b)に示すように折り畳まれた状態になる。このような状態で保冷カバー200を保管することができるため、当該保冷カバー200が運搬用台車をネスティングする際の障害となることを防ぐことができる。
さらに、上面シート20と左側面シート22が連接する内側(運搬用台車側)に一又は複数のベルト部(不図示)を設け、このベルト部を介して側面フレーム10aと保冷カバー200とを接続する。これにより、図6(b)に示すように折り畳まれた保冷カバー200が側面フレーム10aから脱落(滑って落ちる)することを防ぐことができるため、より安全に保冷カバー200を保管することができる。
また、図6(b)に示すように、運搬用台車100の底板12の引き起こし方向(図1に示す矢印参照)側の側面フレームで折り畳まれた保冷カバー200が保管されるようにする。このようにすることで、一方の側面フレームに保冷カバー200を含む各種構成品が集約され、他の一方の側面フレームはこの側面フレームのみの厚みとなり、運搬用台車のネスティングを効率よく行うことができる。また、折り畳まれた保冷カバー200により、引き起こされた底板12が倒れて再び元の状態に戻ってしまうことを防ぐこともできる。
このように、本実施形態に係る保冷カバー200は、運搬用台車100から取り外すことなく折り畳むことが可能であり、さらに折り畳む際の作業性の向上を図ることができる。
なお、運搬用台車の一の側面フレームに折り畳まれた保冷カバー200が垂れ下った状態となるため、カゴ車などの略L字形状に折り畳んで保管される運搬用台車であっても運搬用台車100から取り外すことなく折り畳みすることができる。その際には、保冷カバーを折り畳んだ後にカゴ車を略L字形状に折り畳むことになる。
また、本実施形態に係る保冷カバー200では、従来の保冷カバーと比べてカゴ車を略L字形状に折り畳む際にもカゴ車のフレームにシートが挟まれることがない。そのため、表面のキズや折りによる割れなどの発生が抑制され保冷カバーの耐久性の向上を図ることもできる。
また、運搬用台車の内側に吊るされる内掛けタイプの保冷カバーに比べて、保冷カバー200のような外掛けタイプのカバーであれば運搬用台車の内部空間を仕切る棚板を形成することが非常に容易になる。例えば、同じ高さに位置する補強ビーム11aと補強ビーム11bに棚板を渡すことで容易に棚割りを行うことができる。
また、接続機構の一例とし両端それぞれの側から自在に開け閉めできるタイプの線ファスナーを用いるため、保冷カバー200を装着した状態の運搬用台車100を移動する際には、上側のスライダーを引き下げてファスナーの一部を開口させてそこから手を差し込み、運搬用台車100の側面フレームを直接握って運搬用台車の移動方向に向けて力を加えることができる。
そのため、運搬用台車を移動させる際に保冷カバー200自体に力(押圧力)が加わることがなくなるので、当該保冷カバー200の耐用年数の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、右側面シート21、左側面シート22、前面シート23、背面シート24それぞれの高さ方向長さをAと共通にしている場合を例に挙げて説明した。
例えば、右側面シート21の高さ方向長さを他の左側面シート22、前面シート23、背面シート24それぞれの高さ方向長さよりも相対的に長く構成しても良い。これは、右側面シート21は、を上面シート20側、左側面シート22側に向けて捲りあげて、且つ、左側面シート22の一部と接続することが必要であり、その点で左側面シート22、前面シート23、背面シート24それぞれの高さ方向長さの設定とは異なるからである。
[変形例]
保冷カバー200は、運搬用台車に積載されている荷物の種別や内容を知るために名判ポケット40を有する。運搬用台車の使用者は、名判ポケット40に収容されたカード等で荷物の内容を確認しながら運搬用台車を移動させる。
例えば、ファスナーF1〜F4のうち、左側面シート22側のファスナーF1、F4の色とファスナーF2、F3の色とを色分けすることで、何れの側に名判ポケット40が存在するかを外観から容易に確認することができるように構成しても良い。
また、上面シート20は前面シート23、背面シート24、右側面シート21の一部が載置されることになり荷重がかかることになる。そのため、所定の心材(例えば、ポリプロピレン板)を断熱性能を有するシートで挟んで上面シート20を構成する。これにより、上面シート20は荷重に対する耐性を有することになり、荷重がかかった際に生じるいわゆる「ダレ」「撓み」の発生を効果的に防ぐことができる。
上記説明は、本考案をより具体的に説明するためのものであり、本考案の範囲が、これらの例に限定されるものではない。本考案の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本考案に含まれ、例えば上述した各実施形態の一部を適宜組み合わせても良い。
10a、b・・・側面フレーム、11a、b・・・補強ビーム、12・・・底板、13・・・車輪、20・・・上面シート(第1のシート)、21・・・右側面シート(第2のシート)、22・・・左側面シート(第3のシート)、23・・・前面シート(第4のシート)、24・・・背面シート(第5のシート)、30a〜31b・・・着脱部材(面ファスナー)、100・・・運搬用台車、200・・・保冷カバー、F1〜F4・・・接続機構(線ファスナー)。

Claims (5)

  1. 運搬用台車に覆設され、折り畳み可能に構成された保冷カバーであって、
    覆設時には前記運搬用台車の上面を覆い、略矩形形状に形成された第1のシートと、
    前記覆設時には前記運搬用台車の一の対向する側面をそれぞれ覆い、略矩形形状に形成され、前記第1のシートの対向する一辺それぞれに連設された第2のシート、及び、第3のシートと、
    前記覆設時には前記運搬用台車の他の対向する側面をそれぞれ覆い、略矩形形状に形成され、前記第1のシートの対向する他の一辺それぞれに連設された第4のシート、及び、第5のシートと、を有し、
    前記第4、第5のシートそれぞれは、前記第1のシートの投影面積に収まるように形状を変形する際にその変形状態を維持するための第1の着脱部材が配設され、前記保冷カバーを前記運搬用台車に覆設した状態から変形後の第4、第5のシートそれぞれが前記第1のシート上に載置可能に当該第1のシートと連設され、
    前記第2のシートは、前記変形後の第4、第5のシートそれぞれが前記第1のシート上に載置された状態から当該第1のシート上に載置可能にこの第1のシートと連設され、且つ、当該第2のシートが当該第1のシート上に載置された状態で、前記第2、あるいは第3のシートの少なくとも一方に配設された第2の着脱部材を介して当該第3のシートの所定の箇所に当該第2のシートが接続可能な長さに形成されることを特徴とする、
    保冷カバー。
  2. 前記覆設時において前記第2のシートと第4、第5のシートをそれぞれ接続し、前記第3のシートと第4、第5のシートをそれぞれ接続する接続機構を有することを特徴とする、
    請求項1に記載の保冷カバー。
  3. 前記第4、第5のシートそれぞれは、前記形状の変形に応じた一又は複数の折り筋が形成されることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の保冷カバー。
  4. 前記接続機構は、両端それぞれの側から自在に開け閉め可能な線ファスナーであることを特徴とする、
    請求項3に記載の保冷カバー。
  5. 請求項1乃至4いずれか一項に記載の保冷カバーを有することを特徴とする、
    運搬用台車。
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