JP2013049406A - 自在キャスターのブレーキ機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】自在キャスターにおける車輪の回転と回動をも停止するブレーキ機構に関する。
【解決手段】回転基台の回動停止手段と、車輪停止手段を備え、回動停止手段を昇降する昇降部材12に連結板13を設け、この連結板13に連結孔16を形成し、固定基台5に凸部18を設け、凸部18が連結孔16に嵌合して回転基台5の回動を停止し、離脱して回動可能にする。
【選択図】図1
Description
この特許文献1に開示のブレーキ機構は、車輪の両側から可撓板を介してブレーキ片で挟着するというものです。
即ち、前記可撓板の中央部を引き上げることによって、可撓板は弓状になり、可撓板の両端部に取り付けのブレーキ片を車輪の両側から挟着するという機構である。
また、アンロック状態からロック状態に移行するに当たって、ストッパー爪の跳ね上げによって、円滑にロック状態に移行しないという課題があり、その機構を提供する。
また、請求項4の自在キャスターのブレーキ機構は、ワイヤーを介してリンク体を回動し、この回動するリンク体にロッドを設け、カム溝を形成のカムは前記カム溝をロッドが案内されて回動し、このカムの回動によって操作部材、及びこの回動する操作部材に結合のストッパー軸作動アームの回動を介して昇降部材を昇降させる。
また、請求項6の自在キャスターは、請求項3の自在キャスターのブレーキ機構であって、ストッパー爪とストッパー凹凸の凹部の形状をテーパ状にして、装着、離脱の円滑化を図っている。
そして、前記回転基台5が固定基台4に対して回動停止する回動停止手段について説明する。
前記固定基台4には回動可能にストッパー軸作動アーム7が設けてあり、その端部に取り付けの操作部材8を介して、ワイヤー9を引っ張ることによって前記ストッパー軸作動アーム7が回動する。
また、前記昇降部材12の下端部には連結板13が、主バネ15を介して取り付けてあり、前記連結板13には90°間隔で、4箇所のコ字状の切り欠け形状の連結孔16が形成してあり、後述する回転基台5に取り付けのスイングロック体17に設けてある凸部18と嵌合する。
尚、前記連結孔16は4個設けてあるが、その数は任意であり、例えば、45°の8個を設けると、最大45°の回転基台5の回転により、連結孔16と凸部18とが嵌合して回動が停止される。
尚、主バネ15とワイヤー9を引っ張ることによって、前記昇降部材12(連結板13)を昇降させる機構を採用しているが、その他、操作部材を昇降させて前記昇降部材12(連結板13)を昇降させる機構等、種々の構成であってもよい。
また、前記回動停止手段に対して、昇降部材12の連結板13に凸部18を設け、回転基台5に取り付けのスイングロック体17に連結孔16を設ける、即ち、前記回動停止手段とは連結孔16、凸部18を逆に設ける構成であってもよい。
なお、このストッパー爪22とストッパー凹凸23の凹部とが接触する接触部22a、23aの形状はテーパー状であり、ストッパー爪22の接触部22aは幅広になるテーパーであり、ストッパー凹凸23の凹部における接触部23aは幅狭くなるテーパーであり、このテーパー状による接触によって、重量物を載置の台車等に対して、円滑に嵌合してブレーキがかかり、離脱をして回転可能となる。
また、前記スイングロック体17を、常時、ストッパー凹凸23の凹部から離脱させるために、離脱バネ26が、前記爪軸25の左側に設けてあると共に、スイングロック体17の上限位置を規制する上限ピン27が設けてある。
このように、ストッパー爪22がストッパー凹凸23の凹部に嵌合して停止させる機構は堅固であり、重量物を載置の台車等であっても、滑ることなくロック(ブレーキ)がかかった状態になる。
このロック状態は、ワイヤー9は引っ張り状態ではなく、昇降部材12は主バネ15によって、前記連結孔16に凸部18が嵌合して、回転基台5は固定基台4と連結して、回転基台5の回動を不可にしている。即ち、回動停止手段によって、回転基台5の回動はロック状態である。
また、前記主バネ15の反発力は離脱バネ26の反発力に打ち勝って、ストッパー爪22はストッパー凹凸23の凹部に嵌合して、車輪2は停止される。即ち、車輪停止手段はブレーキがかかったロック状態である。
また、スイングロック体17は、離脱バネ26によって、ストッパー爪22はストッパー凹凸23の凹部から離脱し、車輪2の回転が可能になる。即ち、車輪停止手段はアンロック状態になり、台車等の走行が可能になる。
そこで、その解決策として、主バネ15の反発力を高めるという選択があるが、前記主バネ15の反発力に打ち勝ってアンロック状態にするときには、ワイヤー9の引っ張り力が大きくなって好ましくない。
ワイヤー9は第1連結体51の端部に接続されている。また、固定軸である第1の支点53を頂部とする回動可能な三角状のリンク体55が取り付けてあり、このリンク体55の下部の左側には前記第1連結体51の他端部と回動可能に結合すると共に、右側には、第2連結体57の端部を第2の支点54として回動可能に結合する。
尚、ワイヤー9は第1連結体51の端部に接続して、ワイヤー9をほぼ直線往復動可能な構成であるが、ワイヤー9を、直接、前記第1連結体51の端部に相当する箇所のリンク体55に結合してもよい。
また、前記リンク体55を常時、反時計方向に回動してロック状態にするために、前記主バネ15に替えて、ワイヤー9を緩める方向に引っ張っている主バネ62が取り付けてあり、バネ62とバネ15は同じ作用をなす。また、前記操作部材8の回動はストッパー軸作動アーム7を回動し、一対の作動部材10と連結部材11の回動を介して、昇降部材12を昇降する。
ワイヤー9を引っ張ると、第1連結体51を介してリンク体55は第1の支点53である固定軸で時計方向に回動する。そして、第2連結体57は左方向に移動し、操作部材8を時計方向に回動し、この操作部材8の時計方向の回動によって、ストッパー軸作動アーム7が時計方向に回動して、一対の作動部材10と連結部材11の回動を介して、昇降部材12は上昇する。
そのため、連結孔16から凸部18が離脱して、回転基台5は固定基台4から切り離されて、回転基台5は回動自在になり、回動停止手段の回動はアンロック状態になる。
なお、前記第2連結体57の側部はストッパーピン60に当たるまでの回動が可能であり、このストッパーピン60は、第2連結体57がそれ以上回動した状態でワイヤー9を引っ張るとアンロック状態にすることができないことを防止するものである。
そのため、アンロック状態からロック状態に移行する過程において、前記操作部材8の回転モーメント、即ち、昇降部材12の上昇が順次抑制されて、車輪4が回転中であっても、円滑に、ロック状態に移行する。
ワイヤー9は第1連結体51の端部に接続されている。また、固定軸71を頂部とする回動可能な三角状のリンク体70を取り付けて、このリンク体70の下部の左側には前記第1連結体51の他端部と回動可能に結合すると共に、右側にはロッド73が取り付けてある。
尚、ワイヤー9は第1連結体51の端部に接続して、ワイヤー9をほぼ直線往復動可能な構成であるが、ワイヤー9を、直接、リンク体70に結合してもよい。また、前記リンク体70を常時、反時計方向に回動してロック状態にするために、前記主バネ15に替えて、ワイヤー9を緩める方向に引っ張っている主バネ79が取り付けてあり、バネ79とバネ15は同じ作用をなす。
次に、図12に示すワイヤー9を主バネ79に打ち勝って引っ張った状態であるアンロック状態について説明する。このワイヤー9の引っ張りにより、固定軸71でリンク体70が時計方向に回動し、ロッド73を介してカム溝78に案内されて、カム75は時計方向に回動する。このカム75の時計方向の回動により、ストッパー軸作動アーム7が時計方向に回動し、一対の作動部材10の時計方向の回動によって、連結部材11を介して昇降部材12は上昇して、アンロック状態になる。
そのため、ワイヤー9を緩めてアンロック状態からロック状態に移行すると、前記カム機構によって、カム75の時計方向へのモーメントが順次抑制され、即ち、昇降部材12の上昇が順次抑制されて、車輪4が回転中であっても、円滑に、ロック状態に移行できる。
4 固定基台
5 回転基台
7 ストッパー軸作動アーム
12 昇降部材
13 連結板
15,62,79 主バネ
16 連結孔
17 スイングロック体
18 凸部
22 ストッパー爪
23 ストッパー凹凸23
26 離脱バネ
55 リンク体
57 第2連結体
73 ロッド
75 カム
78 カム溝
Claims (6)
- 台車等に取り付けの固定基台に回動可能に連結され、回転する車輪を取り付けの回転基台で構成の自在キャスターであって、
前記回転基台を固定基台に対して回動を停止する回動停止手段と、車輪の回転を停止する車輪停止手段を備え、
前記回動停止手段を、固定基台に取り付けの昇降する昇降部材に設けてある連結板と、この連結板に形成の連結孔と、前記連結孔に嵌合、離脱可能に前記回転基台に設けてある凸部とで構成され、
前記凸部が連結孔に嵌合して回転基台の回動を停止し、離脱して回動可能にすることを特徴とする自在キャスターのブレーキ機構。 - 台車等に取り付けの固定基台に回動可能に連結され、回転する車輪を取り付けの回転基台で構成の自在キャスターであって、
前記回転基台を固定基台に対して回動を停止する回動停止手段と、車輪の回転を停止する車輪停止手段を備え、
前記回動停止手段を、固定基台に取り付けの昇降する昇降部材に設けてある連結板と、この連結板に形成の凸部と、前記凸部に嵌合、離脱可能に前記回転基台に設けてある連結孔とで構成され、
前記凸部が連結孔に嵌合して回転基台の回動を停止し、離脱して回動可能にすることを特徴とする自在キャスターのブレーキ機構。 - 請求項1または請求項2の自在キャスターのブレーキ機構であって、
ワイヤーを介してリンク体を回動し、この回動するリンク体に結合の第2連結体を介して回動する操作部材、及びこの回動する操作部材に結合のストッパー軸作動アームの回動を介して昇降部材を昇降させることを特徴とする自在キャスターのブレーキ機構。 - 請求項1または請求項2の自在キャスターのブレーキ機構であって、
ワイヤーを介してリンク体を回動し、この回動するリンク体にロッドを設け、カム溝を形成のカムは前記カム溝をロッドが案内されて回動し、このカムの回動によって操作部材、及びこの回動する操作部材に結合のストッパー軸作動アームの回動を介して昇降部材を昇降させることを特徴とする自在キャスターのブレーキ機構。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項の自在キャスターのブレーキ機構であって、
車輪停止手段として、回転軸に固定の車輪用ストッパーディスクとスイングロック体で構成し、
前記車輪用ストッパーディスクの外周にストッパー凹凸を設け、
前記スイングロック体にストッパー爪を設け、
ストッパー爪がストッパー凹凸の凹部に嵌合すると車輪の回転が停止し、離脱して車輪の回転が可能であることを特徴とする自在キャスターのブレーキ機構。 - 請求項5の自在キャスターのブレーキ機構であって、
ストッパー爪とストッパー凹凸の凹部の形状をテーパ状にすることを特徴とする自在キャスターのブレーキ機構。
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