JP2001001703A - ロック機構を備えた双輪キャスタ - Google Patents

ロック機構を備えた双輪キャスタ

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JP2001001703A
JP2001001703A JP11176042A JP17604299A JP2001001703A JP 2001001703 A JP2001001703 A JP 2001001703A JP 11176042 A JP11176042 A JP 11176042A JP 17604299 A JP17604299 A JP 17604299A JP 2001001703 A JP2001001703 A JP 2001001703A
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lock
operating shaft
support yoke
piece
shaft
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Yoshinori Nakamura
良則 中村
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NANSIN CO Ltd
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NANSIN CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、操作部材や特定の部材の変位に
連動して昇降する作動軸を固定軸に内蔵し、作動軸の昇
降によりロック位置およびロック解除位置に変位させる
ようにしたロック機構を備えた双輪キャスタに関する。 【解決手段】 この双輪キャスタは、被取付物に固定さ
れる固定軸と、該固定軸に旋回自在に外嵌された支持ヨ
ークと、支持ヨークに軸支された車軸を介して回転可能
に取り付けられた左右一対の車輪と、該一対の車輪の内
面で同心小径に形成された環状段部の内周面に形成され
た制動ロック受部と、前記固定軸を貫通して上下に摺動
自在に取り付けられた作動軸と、前記支持ヨークに枢着
され、前記制動ロック受部に係合して車輪の回転を拘束
する制動ロック部を有するロック片部と、該ロック片部
をロック解除方向に付勢する付勢手段とからなってお
り、前記作動軸の下降でロック片部を付勢力に抗してロ
ック方向に枢動し、作動軸の上昇でロック片部をロック
解除位置に復帰させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、作動軸の昇降に
より双輪キャスタの制動ロックを行い、またはこれと共
に方向規制し、あるいは旋回ロックすることができるロ
ック機構を備えたキャスタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、操作部材による操作や、家具の折
畳動作等の特定の部材の変位に連動してキャスタの旋回
ロックや制動ロックを自動的に行う構造として、例えば
キャスタとスタンドとを併設してスタンドの位置を昇降
してキャスタを接地位置と中空位置とに変位させる構成
や、制動ロック装置と旋回ロック装置を別々に設けて作
動させる構成などが知られている。しかし、これらの構
成では、構造が複雑となり、また双輪キャスタの場合、
大型化が避けられない欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記欠点を
解消するために創案されたものであって、操作部材や特
定の部材の変位に連動して昇降する作動軸を固定軸に内
蔵し、この昇降によりロック片部をロック位置およびロ
ック解除位置に変位させるようにしたロック機構を備え
た双輪キャスタを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を達
成するために、請求項1の発明では、被取付物に固定さ
れる固定軸と、該固定軸に旋回自在に外嵌された支持ヨ
ークと、支持ヨークに軸支された車軸を介して回転可能
に取り付けられた左右一対の車輪と、該一対の車輪の内
周面に形成された制動ロック受部と、前記固定軸を貫通
して上下に摺動自在に取り付けられた作動軸と、前記支
持ヨークに枢着され、前記制動ロック受部に係合して車
輪の回転を拘束する制動ロック部を有するロック片部
と、該ロック片部をロック解除方向に付勢する付勢手段
とからなっており、前記作動軸の下降でロック片部を付
勢力に抗してロック方向に枢動し、作動軸の上昇でロッ
ク片部をロック解除位置に復帰させる、という技術的手
段を講じている。請求項2の発明では、被取付物に固定
される固定軸と、該固定軸に旋回自在に外嵌された支持
ヨークと、支持ヨークに軸支された車軸を介して回転可
能に取り付けられた左右一対の車輪と、該一対の車輪の
内周面に形成された制動ロック受部と、前記固定軸を貫
通して上下に摺動自在に取り付けられた作動軸と、該作
動軸の先端に取り付けられた旋回ロック部と、前記支持
ヨークに枢着され、前記制動ロック受部に係止されて車
輪の回転を拘束する制動ロック部と、前記旋回ロック部
に拘束されて支持ヨークの旋回を拘束する旋回ロック受
部とを有するロック片部と、該ロック片部をロック解除
方向に付勢する付勢手段とからなっており、前記作動軸
の下降でロック片部を付勢力に抗してロック方向に枢動
し、作動軸の上昇でロック片部をロック解除位置に復帰
させる、という技術的手段を講じている。請求項3の発
明では、被取付物に固定される固定軸と、該固定軸に旋
回自在に外嵌された支持ヨークと、支持ヨークに軸支さ
れた車軸を介して回転可能に取り付けられた左右一対の
車輪と、該一対の車輪の内周面に形成された制動ロック
受部と、前記固定軸を貫通して上下に摺動自在に取り付
けられた作動軸と、該作動軸の先端に取り付けられた方
向規制部と、前記支持ヨークで前記作動軸を貫挿する個
所に形成されて、作動軸を中立位置から上昇した際に前
記方向規制部を嵌合し支持ヨークの旋回方向を規制する
方向規制受部と、前記支持ヨークに枢着され、前記制動
ロック受部に係合して車輪の回転を拘束する制動ロック
部を有するロック片部と、該ロック片部をロック解除方
向に付勢する付勢手段とからなっており、前記作動軸を
中立位置から下降してロック片部を付勢力に抗してロッ
ク方向に枢動し、作動軸を中立位置まで上昇してロック
片部をロック解除位置に復帰させる、という技術的手段
を講じている。また、請求項4の発明では、被取付物に
固定される固定軸と、該固定軸に旋回自在に外嵌された
支持ヨークと、支持ヨークに軸支された車軸を介して回
転可能に取り付けられた左右一対の車輪と、該一対の車
輪の内周面に形成された制動ロック受部と、前記固定軸
を貫通して上下に摺動自在に取り付けられた作動軸と、
該作動軸の先端に設けられた上向きの方向規制部と下向
きの旋回ロック部と、前記支持ヨークで前記作動軸を貫
挿する個所に形成されて、作動軸を中立位置から上昇し
た際に前記方向規制部を嵌合し支持ヨークの旋回方向を
規制する方向規制受部と、前記支持ヨークに枢着され、
前記制動ロック受部に拘束されて車輪の回転を拘束する
制動ロック部と、前記旋回ロック部に拘束されて支持ヨ
ークの旋回を拘束する旋回ロック受部とを有するロック
片部と、該ロック片部をロック解除方向に付勢する付勢
手段とからなっており、前記作動軸を中立位置から下降
してロック片部を付勢力に抗してロック方向に枢動し、
作動軸を中立位置まで上昇してロック片部をロック解除
位置に復帰させる、という技術的手段を講じている。ま
た、請求項5の発明では、前記旋回ロック部または旋回
ロック受部の拘束部分のいずれか一方または双方が、ゴ
ムまたは合成樹脂からなって、両者の圧着により旋回が
ロックされてなることを特徴とする請求項2または4に
記載のロック機構を備えた双輪キャスタ。
【0005】請求項6の発明では、被取付物に固定され
る固定軸と、該固定軸に旋回自在に外嵌された支持ヨー
クと、支持ヨークに軸支された車軸を介して回転可能に
取り付けられた左右一対の車輪と、前記固定軸を貫通し
て上下に摺動自在に取り付けられた作動軸と、前記支持
ヨークに枢着され、前記作動軸の下降で車輪の最下端位
置以下に押し下げ、作動軸の上昇で車輪の最下端位置よ
り上方へ枢動するフロアロック部と、該フロアロック部
を上昇方向に付勢する付勢手段と、前記作動軸の下降と
連動して前記フロアロック部の姿勢をロックし、上昇時
に解除するロック機構とからなる、という技術的手段を
講じている。また、請求項7の発明では、請求項6の発
明において、前記車軸に枢着され、前記作動軸の昇降で
枢動する枢動片と、前記支持ヨークに枢着され、前記制
動片の下降で接地面に押し下げられて車輪を規制するフ
ロアロック部と、前記枢動片とフロアロック部との間に
設けられて、前記フロアロック部の下降時にロック姿勢
を保持するトグル機構とを有しており、前記作動軸を中
立位置から下降してフロアロック部を付勢力に抗してロ
ック方向に枢動し、作動軸を中立位置まで上昇してフロ
アロック部をロック解除位置に復帰させる、という技術
的手段を講じている。更に、請求項8の発明では、トグ
ル機構が、枢動片とフロアロック部との間に枢着された
リンク部材からなっており、枢動片の枢着点とリンク部
材と枢着片との枢着点を結ぶ線と、リンク部材の両端の
枢着点を結ぶ線とが、フロアロック時に、略同一線上に
配置されてなる、という技術的手段を講じている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、この発明のロック機構を
備えた双輪キャスタの好適実施例を図面を参照して説明
する。第1実施例の双輪キャスタ1は、図1〜図2に示
すように、被取付物に取り付けられる固定軸2と、該固
定軸2に旋回自在に外嵌された支持ヨーク3と、該支持
ヨーク3に軸支された車軸4を介して回転可能に取り付
けられた左右一対の車輪5とからなっている。
【0007】一対の車輪5は、その内面中央に車軸4を
嵌挿する筒状の車軸受部5aが形成されており、更に外
周に沿って車軸受部5aより同心大径で内面には環状段
部が形成されており、その内周面に凹凸形状の制動ロッ
ク受部6が形成されている。この制動ロック受部6は図
示例の場合、歯車形状からなっている。尚、図中5bは
タイヤ部である。
【0008】次に、前記固定軸2は筒状の軸からなって
おり、内部中空には、作動軸7が貫通しており、上下に
摺動自在に取り付けられている。作動軸7は、上部に図
示しないリンク部材との連結用の孔7aを有しており、
下部は下方へ延出して衝合軸部7bとなっている。
【0009】一方、前記支持ヨーク3には、ロック片部
10が枢着されている。このロック片部10は、基端に
一対のブラケット11を有している。即ち、支持ヨーク
3には、ロック片部10の基端に形成された一対のドー
ナツ状のブラケット11を支持ヨーク3に一体に形成さ
れた取付片部3aに外嵌しピンP2で枢着している。
【0010】ロック片部10の中途位置は幅広に延びて
断面が連続する山形に形成されており、左右の車輪5に
形成された制動ロック受部6に噛合可能な制動ロック部
12を下向きに備えている。この制動ロック部12は、
複数の歯部(図示例の場合、4つ)からなっている。
【0011】次に、ロック片部10の先端には台盤部1
3を有しており、該台盤部13の中央には前記作動軸7
の下端の衝合軸部7bが衝合しており、作動軸7が押し
下げられると、台盤部13を介してロック片部10をロ
ック方向に枢動するようになっている。更に、上記ロッ
ク片部10には、後述のバネ15を掛止めるバネ受部が
左右に一対設けられている。
【0012】上記ロック片部10をロック解除方向に付
勢するバネ15の構成は特に限定されないが、図示例の
場合、バネ15は、中途位置に渦巻き部15cが形成さ
れた線条材からなっており、支持ヨーク3に形成された
ボスB1に前記渦巻き部15cが保持され、一端15a
が支持ヨークに形成された掛止軸B2に掛止められ、他
端15bはロック片部10のバネ受部(図示せず)に掛
け止められている。このバネ15は、ロック解除方向に
付勢されているので、作動軸7は上記バネ15の付勢力
に抗してロック片部10をロック方向に押し下げる。ま
た、作動軸7が上昇(復帰)するとバネ15の復帰力で
ロック片部10はロック解除方向に跳ね上がる。
【0013】次にこの双輪キャスタの作用を説明する。
まず、この双輪キャスタ1は、その作動軸7が、被取付
物に設けられた操作部材や、被取付物の特定の部材に、
直接あるいは、リンク部材やワイヤ、その他の伝動部材
を介して連動可能に連結されている。従って、操作部材
のロック操作、あるいは特定部材の変位(例えば被取付
物がテーブルの場合に、その天板の展開動作)により作
動軸7が押し下げられる。
【0014】これにより、作動軸7は先端の衝合軸部7
bが台盤部13を介して付勢力に抗してロック片部10
を制動ロック方向(下方)に枢動する。そして、ロック
片部10の台盤部13が水平位置に変位し、制動ロック
部12が制動ロック受部6に噛合し、車輪5が制動され
る。
【0015】次に、操作部材の解除操作、あるいは特定
部材の復帰変位(例えば被取付物がテーブルの場合に、
その天板の折畳動作)により作動軸7が上昇する。これ
により、バネ15の復帰力によりロック片部10が制動
ロック解除方向(上方)に枢動する。これにより、制動
ロック部12が制動ロック受部6から外れ、車輪5の制
動が解除され、自由に走行することができる。
【0016】第2実施例の双輪キャスタ1では、図3に
示すように、第1実施例の構造に加えて、作動軸7と台
盤部13に旋回ロック機構を設けた異なる点で異なる。
この双輪キャスタ1の作動軸7には、下端に大径の円盤
状の嵌合台部17がピンP1で固定されており、旋回ロ
ック部8が形成されている。この旋回ロック部8は断面
梯形状となっており、ゴム材または合成樹脂材で成形さ
れている。一方、台盤部13には、上面が開口し前記旋
回ロック部8を隙間無く嵌合する旋回ロック受部9が形
成されている。
【0017】従って、作動軸7が下降すると、前記嵌合
台部17が台盤部13の旋回ロック受部9に隙間無く嵌
合し、付勢力に抗してロック片10を押し下げると共
に、両者は圧着して摩擦力が高まりにより旋回方向に規
制される。これにより、支持ヨーク3は旋回がロックさ
れる。また、押し下げられたロック片10は前記実施例
と同様に制動を行う。次ぎに作動軸7が引き上げられて
上昇すると、前記旋回ロック部8が旋回ロック受部9か
ら外れて台盤部13から離れ、ロック片10は付勢力に
より上昇復帰し、支持ヨーク3の旋回および車輪5の回
転が可能となる。その他の構成は前記第1実施例と同様
であるので、同一構成には同一符号を付して説明を省略
する。
【0018】第3実施例の双輪キャスタ1は、図4に示
す通り、第2実施例の旋回ロック機構に代えて方向規制
手段を設けた異なる実施例を示す。この双輪キャスタ1
の作動軸7には、該作動軸7の先端に嵌合台部17が設
けられており、その上部に上向きに機能する方向規制部
18が取り付けられている。この方向規制部18は、本
実施例の場合、図5(a)に示すように、断面矩形で長
手方向の辺が円弧形状となる略長円形状のブロックから
なっている。一方、固定軸2の筒状中空部の下端は、拡
開して前記方向規制部18を略隙間無く嵌合する凹部か
らなる方向規制受部19になっている。従って、この方
向規制受部19は、図5(b)に示すように、前記筒状
中空部を中心として断面矩形で長手方向の辺が円弧形状
となる略長円形状の空部からなっている。この方向規制
部18、および方向規制受部19の形状は前記実施例に
限定されるものではなく、要するに旋回しないように円
形以外の断面形状であればよい。
【0019】次ぎに、作動軸7は、上昇位置、中立位置
(図4実線位置)、下降位置の3段階に昇降変位する構
成となっている。そして、作動軸7を中立位置から上昇
位置に変位すると、前記方向規制部18が方向規制受部
19に嵌合し、支持ヨーク3を一方向に規制することが
できる。また、作動軸7を中立位置まで下降すると、方
向規制部18が方向規制受部19から抜け、方向規制が
解除される。
【0020】次ぎに、作動軸7を中立位置から下降位置
まで下降すると、前記第1実施例と同様にロック片10
が押し下げられる。これにより、作動軸7は先端の衝合
軸部7bが台盤部13を介して付勢力に抗してロック片
部10を制動ロック方向(下方)に枢動し、制動が行わ
れる。作動軸7を中立位置まで上昇させるとロック片部
10も付勢力で復帰し、制動が解除される。
【0021】第4実施例の双輪キャスタ1は、図6に示
すように、第2実施例の旋回ロック機構と第3実施例の
方向規制手段とを備えた異なる実施例を示す。この作動
軸7には、下端に大径の円盤状の嵌合台部17が形成さ
れており、その上部に前記第3実施例の方向規制部18
が形成されており、その下部には第2実施例の旋回ロッ
ク部8が形成されている。また、固定軸2の筒状中空部
の下端は、拡開して前記方向規制部18を略隙間無く嵌
合する凹部からなる方向規制受部19になっている。一
方、台盤部13には、上面が開口し前記旋回ロック部8
を隙間無く嵌合する旋回ロック受部9が形成されてい
る。
【0022】この実施例でも作動軸7は、上昇位置、中
立位置(図6実線位置)、下降位置の3段階に昇降変位
する構成となっている。そして、作動軸7を中立位置か
ら上昇位置に変位すると、前記方向規制部18が方向規
制受部19に嵌合し、支持ヨーク3の方向を規制するこ
とができる。また、作動軸7を中立位置まで下降する
と、方向規制部18が方向規制受部19から抜け、方向
規制が解除される。
【0023】次ぎに、作動軸7を中立位置から下降位置
まで下降すると、前記第2実施例と同様にロック片10
が押し下げられる。これにより、作動軸7の旋回ロック
部8が台盤部13の旋回ロック受部9に嵌合し圧着する
と共に付勢力に抗してロック片部10を制動ロック方向
(下方)に枢動し、制動ロック部12が制動ロック受部
6に係合して、旋回ロックと共に制動が行われる。作動
軸7を中立位置まで上昇させるとロック片部10も付勢
力で復帰し、旋回ロック及び制動が同時に解除される。
その他の構成は前記実施例と同様であるので、同一構成
には同一符号を付してその説明を省略する。
【0024】第5実施例の双輪キャスタ1は、図7〜図
8に示すように、フロアロック装置を内蔵した異なる実
施例を示す。この双輪キャスタ1は、固定軸2に摺動自
在に貫挿する作動軸7を有している。そして、車軸4に
枢動片29が枢着されており、前記作動軸7の昇降で枢
動片29が枢動する。この枢動片29は、本実施例では
作動軸7の衝合片部7b’と衝合する個所に円弧状の突
部29aを有しており、作動軸7に上下で掛け止められ
て連動するようになっている。また、支持ヨーク3に基
端が枢着され、他端に車輪の最下端位置より下方に押し
下げられるスタンド状のフロアロック部21を有するフ
ロアロック片20が枢動自在に設けられている。このフ
ロアロック片20はバネ15によってロック解除方向に
付勢されている。そしてフロアロック片20は、前記枢
動片29の下降でフロアロック部21を接地面に押し下
げて車輪5を浮かせて規制しうるようになっている。
【0025】この枢動片29とフロアロック片20との
間には、リンク部材25が枢着されている。そして、枢
動片29の枢着点(車軸)P3と、リンク部材25と枢
着片29との枢着点P4を結ぶ線L1と、リンク部材2
5の両端の枢着点P4、P5を結ぶ線L2とが、フロア
ロック時に、略同一線上または180°以上の角度で交
わるように配置され、ロック解除時には180°以下で
交わるトグル機構が設けられている。これにより、フロ
アロック時には脚部22が車輪5より下に突出してキャ
スタ1全体を支える。またフロアロック部21は前記ト
グル機構により作動軸7が引き上げられるまで外力によ
って戻ることができず、安全である。ここでトグル機構
は前記実施例に限定されず、公知のトグル機構を用いる
ことができる。
【0026】この発明は前記実施例に限定されるもので
はなく、各ロック構造は公知の構造を用いることができ
る。例えば、制動構造としては、凹凸係合や、シューを
用いた摩擦力による係合等であってもよい。また、付勢
手段は本実施例のバネに限らず、板バネやコイルバネ、
ゴム材等を用いることもできる。その他、要するにこの
発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変更しうること
勿論である。
【0027】
【発明の効果】この発明は上記のように構成されている
ので、作動軸を昇降することにより、制動、またはこれ
と共に方向規制や旋回ロックを同時に行うことができ
る。このように作動軸の昇降により、種々のロックを行
うことができるので、双輪キャスタであってあっても簡
単な構成でロック機構を備えることができ、また大型化
する必要がない。また、この双輪キャスタは、被取付物
の種類や用途を問わず用いることができ、操作部材で作
動軸を操作するようにしてもよいし、特定部材の変位に
連動させるようにしてもよく、種々の用途に使用するこ
とができ、極めて汎用性に優れ有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の双輪キャスタのロック
解除状態の断面を示す側面図である。
【図2】同双輪キャスタの制動状態の断面を示す側面図
である。
【図3】この発明の第2実施例の双輪キャスタのロック
解除状態の断面を示す側面図である。
【図4】この発明の第3実施例の双輪キャスタのロック
解除状態の断面を示す側面図である。
【図5】(a)は方向規制部の断面図、(b)は方向規
制受部の断面図である。
【図6】この発明の第4実施例の双輪キャスタのロック
解除状態の断面を示す側面図である。
【図7】この発明の第5実施例の双輪キャスタのロック
解除状態の断面を示す側面図である。
【図8】この発明の第5実施例の双輪キャスタのロック
状態の断面を示す側面図である。
【符号の説明】
1 双輪キャスタ 2 固定軸 3 支持ヨーク 4 車軸 5 車輪 6 制動ロック受部 7 作動軸 8 旋回ロック部 9 旋回ロック受部 10 ロック片部 12 制動ロック部 13 台盤部 15 バネ 17 嵌合台部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被取付物に固定される固定軸と、 該固定軸に旋回自在に外嵌された支持ヨークと、 支持ヨークに軸支された車軸を介して回転可能に取り付
    けられた左右一対の車輪と、 該一対の車輪の内周面に形成された制動ロック受部と、 前記固定軸を貫通して上下に摺動自在に取り付けられた
    作動軸と、 前記支持ヨークに枢着され、前記制動ロック受部に係合
    して車輪の回転を拘束する制動ロック部を有するロック
    片部と、 該ロック片部をロック解除方向に付勢する付勢手段とか
    らなっており、 前記作動軸の下降でロック片部を付勢力に抗してロック
    方向に枢動し、作動軸の上昇でロック片部をロック解除
    位置に復帰させることを特徴とするロック機構を備えた
    双輪キャスタ。
  2. 【請求項2】 被取付物に固定される固定軸と、 該固定軸に旋回自在に外嵌された支持ヨークと、 支持ヨークに軸支された車軸を介して回転可能に取り付
    けられた左右一対の車輪と、 該一対の車輪の内周面に形成された制動ロック受部と、 前記固定軸を貫通して上下に摺動自在に取り付けられた
    作動軸と、 該作動軸の先端に取り付けられた旋回ロック部と、 前記支持ヨークに枢着され、前記制動ロック受部に係止
    されて車輪の回転を拘束する制動ロック部と、前記旋回
    ロック部に拘束されて支持ヨークの旋回を拘束する旋回
    ロック受部とを有するロック片部と、 該ロック片部をロック解除方向に付勢する付勢手段とか
    らなっており、 前記作動軸の下降でロック片部を付勢力に抗してロック
    方向に枢動し、作動軸の上昇でロック片部をロック解除
    位置に復帰させることを特徴とするロック機構を備えた
    双輪キャスタ。
  3. 【請求項3】 被取付物に固定される固定軸と、 該固定軸に旋回自在に外嵌された支持ヨークと、 支持ヨークに軸支された車軸を介して回転可能に取り付
    けられた左右一対の車輪と、 該一対の車輪の内周面に形成された制動ロック受部と、 前記固定軸を貫通して上下に摺動自在に取り付けられた
    作動軸と、 該作動軸の先端に取り付けられた方向規制部と、 前記支持ヨークで前記作動軸を貫挿する個所に形成され
    て、作動軸を中立位置から上昇した際に前記方向規制部
    を嵌合し支持ヨークの旋回方向を規制する方向規制受部
    と、 前記支持ヨークに枢着され、前記制動ロック受部に係合
    して車輪の回転を拘束する制動ロック部を有するロック
    片部と、 該ロック片部をロック解除方向に付勢する付勢手段とか
    らなっており、 前記作動軸を中立位置から下降してロック片部を付勢力
    に抗してロック方向に枢動し、作動軸を中立位置まで上
    昇してロック片部をロック解除位置に復帰させることを
    特徴とするロック機構を備えた双輪キャスタ。
  4. 【請求項4】 被取付物に固定される固定軸と、 該固定軸に旋回自在に外嵌された支持ヨークと、 支持ヨークに軸支された車軸を介して回転可能に取り付
    けられた左右一対の車輪と、 該一対の車輪の内周面に形成された制動ロック受部と、 前記固定軸を貫通して上下に摺動自在に取り付けられた
    作動軸と、 該作動軸の先端に設けられた上向きの方向規制部と下向
    きの旋回ロック部と、 前記支持ヨークで前記作動軸を貫挿する個所に形成され
    て、作動軸を中立位置から上昇した際に前記方向規制部
    を嵌合し支持ヨークの旋回方向を規制する方向規制受部
    と、 前記支持ヨークに枢着され、前記制動ロック受部に拘束
    されて車輪の回転を拘束する制動ロック部と、前記旋回
    ロック部に拘束されて支持ヨークの旋回を拘束する旋回
    ロック受部とを有するロック片部と、 該ロック片部をロック解除方向に付勢する付勢手段とか
    らなっており、 前記作動軸を中立位置から下降してロック片部を付勢力
    に抗してロック方向に枢動し、作動軸を中立位置まで上
    昇してロック片部をロック解除位置に復帰させることを
    特徴とするロック機構を備えた双輪キャスタ。
  5. 【請求項5】 旋回ロック部または旋回ロック受部の拘
    束部分のいずれか一方または双方が、ゴムまたは合成樹
    脂からなって、両者の圧着により旋回がロックされてな
    ることを特徴とする請求項2または4に記載のロック機
    構を備えた双輪キャスタ。
  6. 【請求項6】 被取付物に固定される固定軸と、 該固定軸に旋回自在に外嵌された支持ヨークと、 支持ヨークに軸支された車軸を介して回転可能に取り付
    けられた左右一対の車輪と、 前記固定軸を貫通して上下に摺動自在に取り付けられた
    作動軸と、 前記支持ヨークに枢着され、前記作動軸の下降で車輪の
    最下端位置以下に押し下げ、作動軸の上昇で車輪の最下
    端位置より上方へ枢動するフロアロック部と、 該フロアロック部を上昇方向に付勢する付勢手段と、 前記作動軸の下降と連動して前記フロアロック部の姿勢
    をロックし、上昇時に解除するロック機構とからなるこ
    とを特徴とするロック機構を備えた双輪キャスタ。
  7. 【請求項7】 車軸に枢着され、前記作動軸の昇降で枢
    動する枢動片と、 前記支持ヨークに枢着され、前記制動片の下降で接地面
    に押し下げられて車輪を規制するフロアロック部と、 前記枢動片とフロアロック部との間に設けられて、前記
    フロアロック部の下降時にロック姿勢を保持するトグル
    機構とを有しており、 前記作動軸を中立位置から下降してフロアロック部を付
    勢力に抗してロック方向に枢動し、作動軸を中立位置ま
    で上昇してフロアロック部をロック解除位置に復帰させ
    ることを特徴とする請求項6に記載の双輪キャスタ。
  8. 【請求項8】 トグル機構が、枢動片とフロアロック部
    との間に枢着されたリンク部材からなっており、枢動片
    の枢着点とリンク部材と枢着片との枢着点を結ぶ線と、
    リンク部材の両端の枢着点を結ぶ線とが、フロアロック
    時に、略同一線上に配置されてなることを特徴とする請
    求項6または7に記載のロック機構を備えた双輪キャス
    タ。
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