JP4268530B2 - 回転椅子における座受部材の取付構造 - Google Patents
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Description
たとえば、特許文献1においては、座受部材である受台に、予め円筒状の回転フレームを固着しておき、その回転フレームの内部に設けられた支持板を、スラストベアリングを介して、ガススプリングの上端に取付けたロックプレート上に回動自在に連結する技術が開示されている。
しかし、この場合、座受部材に予め円筒状の回転フレームを固着する前工程が必要であるとともに、円筒状の回転フレームを固着した座受部材は、その取扱いが容易ではない。
(1) 回動不能とした脚支柱の上端に、上下方向を向く円筒状の基体と、この基体の下部より外方に延設された支持鍔とを備える支持部材を固着するとともに、上方に座部を有し、中央に取付孔を設けた座受部材の前記取付孔に、円筒部の下部に外方を向く受鍔を備える下部ブッシュの前記円筒部を下方から嵌合させ、かつ前記座受部材の取付孔、および前記下部ブッシュの円筒部内に、前記支持部材における基体を嵌合させ、さらにこれら座受部材および下部ブッシュを前記支持部材における支持鍔と、前記支持部材における基体に上方から取付けた環状押板との両者をもって挾持するとともに、前記座受部材の底板に係止孔を設け、前記下部ブッシュにおける受鍔の上面に係止突起を設け、この係止突起を前記係止孔に係止させることにより、下部ブッシュと座受部材とが一体的に回動しうるようにして、下部ブッシュにおける受鍔の下面を、前記支持部材における支持鍔の上面に回動可能に摺接させ、かつ前記支持部材における支持鍔の上面に、上方に開口する嵌合孔を設けるとともに、座受部材に設けたレバーの操作により、前記座受部材に対して上下動する係合ピンを設け、この係合ピンの下端を前記座受部材の下面から、下部ブッシュの受鍔に設けた通孔を貫通して下方に向けて出没させて、前記下端を前記嵌合孔に係脱させるようにした回転椅子における座受部材の取付構造とする。
a) 前記(1)項記載の発明によれば、組立手順として、まず支持部材を脚支柱の上端に嵌合手段等により固着し、次いでこの支持部材の上方に、順次、下部ブッシュ、座受部材、環状押板を載置し、前記環状押板を支持部材における基体に止めねじ等で取付けるだけで組立てることができるため、部品同士を予め溶着するなどの前工程を必要とせず、簡単に組立てることができる。
また、摺動面が、下部ブッシュにおける受鍔の下面と、支持部材における支持鍔の上面とによって形成されるため、座受部材に特に摺動面を形成する必要がない。
さらに、座受部材の取付孔の内周端面が、下部ブッシュの円筒部で覆われるため、安全性が向上する。
さらにまた、座受部材の底板に設けた係止孔に、下部ブッシュにおける受鍔の上面に設けた係止突起を係止させることにより、下部ブッシュと座受部材とが一体的に回動しうるようにしてあるため、組立ての際に、下部ブッシュの上に、単に座受部材を載置するだけで、下部ブッシュを座受部材と一体的に回動させるようにすることができ、これにより、摺動面を、確実に、下部ブッシュにおける鍔部の下面と、支持部材における鍔部の上面とによって形成することができる。
また、下部ブッシュにおける受鍔の下面を、前記支持部材における支持鍔の上面に回動可能に摺接させ、かつ前記支持部材における支持鍔の上面に、上方に開口する嵌合孔を設けるとともに、座受部材に設けたレバーの操作により、前記座受部材に対して上下動する係合ピンを設け、この係合ピンの下端を前記座受部材の下面から、下部ブッシュの受鍔に設けた通孔を貫通して下方に向けて出没させて、前記下端を前記嵌合孔に係脱させるようにしてあるため、不本意に座部が回転しないように、必要に応じてロックすることができる。
この回転椅子(1)は、放射状に配設された複数の脚(2)の中心に立設された脚管(3)を備え、この脚管(3)内に回動不能にガススプリング(4)を嵌挿して脚支柱(5)が形成され、前記ガススプリング(4)の上端に、支持部材(6)を介して座受部材(7)が取付けられている。脚管(3)の上下方向の中間部において、脚(2)の上方に、足置板(8)が設けられ、子供が使い易いようになっている。
(2)脚
(3)脚管
(4)ガススプリング
(5)脚支柱
(6)支持部材
(7)座受部材
(8)足置板
(9)座シェル
(10)クッション部材
(11)座部
(12)背もたれ支持杆
(13)背もたれ板
(14)基体
(15)支持鍔
(16)嵌合孔
(17)取付孔
(17a)下部取付孔
(17b)上部取付孔
(18)底板
(19)箱状体
(20)天板
(21)下部ブッシュ
(22)円筒部
(23)受鍔
(24)係止突起
(25)通孔
(26)係止孔
(27)合致孔
(28)上部ブッシュ
(29)円筒部
(30)外向鍔
(31)環状押板
(32)通孔
(33)止めねじ
(34)ねじ孔
(35)レバー
(36)短杆部
(37)長杆部
(38)軸受け
(39)遊端
(40)取手部
(41)連結部材
(42)係合ピン
(43)連結ピン
(44)側板
(45)通孔
(46)下端
(47)レバー保持手段
(48)開口部
Claims (3)
- 回動不能とした脚支柱の上端に、上下方向を向く円筒状の基体と、この基体の下部より外方に延設された支持鍔とを備える支持部材を固着するとともに、上方に座部を有し、中央に取付孔を設けた座受部材の前記取付孔に、円筒部の下部に外方を向く受鍔を備える下部ブッシュの前記円筒部を下方から嵌合させ、かつ前記座受部材の取付孔、および前記下部ブッシュの円筒部内に、前記支持部材における基体を嵌合させ、さらにこれら座受部材および下部ブッシュを前記支持部材における支持鍔と、前記支持部材における基体に上方から取付けた環状押板との両者をもって挾持するとともに、前記座受部材の底板に係止孔を設け、前記下部ブッシュにおける受鍔の上面に係止突起を設け、この係止突起を前記係止孔に係止させることにより、下部ブッシュと座受部材とが一体的に回動しうるようにして、下部ブッシュにおける受鍔の下面を、前記支持部材における支持鍔の上面に回動可能に摺接させ、かつ前記支持部材における支持鍔の上面に、上方に開口する嵌合孔を設けるとともに、座受部材に設けたレバーの操作により、前記座受部材に対して上下動する係合ピンを設け、この係合ピンの下端を前記座受部材の下面から、下部ブッシュの受鍔に設けた通孔を貫通して下方に向けて出没させて、前記下端を前記嵌合孔に係脱させるようにしたことを特徴とする回転椅子における座受部材の取付構造。
- 前記座受部材の中央に設けた取付孔を、その取付孔近傍を上下2重板構造として、上部取付孔と下部取付孔とより形成し、前記下部取付孔に、前記下部ブッシュにおける円筒部を下方から嵌合させるとともに、前記上部取付孔に、円筒部の上部に外向鍔を備える上部ブッシュの前記円筒部を上方から嵌合させ、これら上部ブッシュ、座受部材、下部ブッシュの3者を、前記支持部材における支持鍔と、前記環状押板との両者をもって挾持したことを特徴とする請求項1記載の回転椅子における座受部材の取付構造。
- 前記脚支柱を、脚管内にガススプリングを回動不能に嵌挿させて形成し、このガススプリングの上端に前記支持部材を嵌合固着したことを特徴とする請求項1または2記載の回転椅子における座受部材の取付構造。
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