JP4896611B2 - 椅子における操作レバー装置 - Google Patents

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本発明は、椅子における座体の前後位置や高さ等を調節する際に操作される操作レバー装置に関する。
座体の前後位置を調節する際の操作レバー装置としては、例えば特許文献1に記載されているように、座体に設けた操作レバーと、それに連係されて左右方向に移動し、脚体側に設けた前後複数の被係合部(ロック孔)と選択的に係合しうる作動部材(係止杆)と、この作動部材を常時被係合部と係合する方向に付勢する付勢手段(圧縮コイルばね)とを備えているものがある。
また、座体の高さを調節する操作レバー装置についても、操作レバーと、それに連係されて回動又は移動し、高さ調節用のガススプリングのプッシュロッドを押動する作動部材と、この作動部材を常時プッシュロッドと離れる方向に付勢する付勢手段とを備えているのが一般的である。
実開平4−43140号公報
上記特許文献1に記載されている操作レバー装置においては、操作レバーや作動部材、付勢手段が、座体や脚体に個々に組付けられ、かつ作動部材を案内する案内部材も、座体に別体として設けられているため、操作レバー装置の組付工数が大となるとともに、座体に加工を施す必要があるため、コスト高となる。
また、各部材同士の位置決めが面倒であるとともに、組付誤差が生じる恐れがある。
座体の高さを調節する操作レバー装置においても、基本的に上記操作レバー装置と同様の部材を有しているので、それと同じような問題が生じる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、座体の前後位置や高さ等の調節に必要な個々の部材を、1つの部材に全て組付けてユニット化しうるようにすることにより、組付工数やコストを低減しうるようにした椅子における操作レバー装置を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)椅子の一部に装着され、かつ椅子の他部に設けられた被操作手段を操作するようにした椅子における操作レバー装置であって、椅子の一部に着脱自在に取付けられた取付部材と、水平の枢支軸をもって前記取付部材に枢着され、かつ把手部が椅子の外側方に突出する操作レバーと、前記枢支軸と直交するとともに、椅子の内方を向くようにして、前記取付部材に一体的に設けられた筒状のガイド部と、このガイド部に、長手方向に摺動可能として装着され、一端部が前記被操作手段に連係されるとともに、他端部が前記操作レバーに連係され、この操作レバーの回動操作により、前記被操作手段をロック状態とする不作動位置と、前記被操作手段をアンロック状態とする作動位置とに移動させられるようにした作動軸と、この作動軸を不作動位置に向けて付勢する付勢手段とを備えるものとする。
(2)上記(1)項において、椅子における脚体の上部に装着した座体のフレーム上に取付部材を取り付け、かつ前記フレームの上面に設けた凹部内に、取付部材の取付部より下方に設けたガイド部および作動軸を収容し、前記作動軸が、フレームの下方において、被操作手段と連係されるようにする。
(3)上記(1)または(2)項において、被操作手段を、作動軸の一端部に設けた係合部が、前記作動軸が不作動位置のとき、脚体の上部の座支持フレームに設けられた前後方向を向く長孔の対向面に設けた複数の被係合部のいずれかに選択的に係合することにより、前記座支持フレーム上に前後に摺動可能に設けた座体のスライドフレームの前後方向の移動を拘束し、かつ前記作動軸が作動位置のとき、前記複数の被係合部から離脱して、前記スライドフレームの前後移動を許容するようにした座体の前後位置調節手段とする。
(4)上記(1)または(2)項において、被操作手段を、脚体と座体との間に上下方向を向いて設けた座体の高さを調節可能なガススプリングとし、その上端より突出するロック解除用のプッシュロッドを、作動軸が作動位置に移動したとき、その一端部の下面に形成した傾斜作動面により押動することにより、座体の上下移動を許容し、かつ作動軸が不作動位置に移動したとき、前記プッシュロッドを上方に突出することにより、座体の上下移動を拘束するようにする。
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、操作レバーの把手部と反対側の端部に、作動軸に上方より跨嵌する二股状の作動片を連設し、この作動片と作動軸とを前後方向を向くピンにより連動可能に連結する。
(6)上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、取付部材の水平をなす取付部の上面に、前後1対の起立片を立設し、両起立片間に操作レバーを挿入した状態で、両起立片に、操作レバーを、前後方向を向く枢軸により枢着する。
請求項1記載の発明によれば、操作レバー、それにより移動させられる作動軸及びこれを不作動位置に付勢する付勢手段の全てが、取付部材に組付けられ、ユニット化されているので、各部材を個々に座体や脚体等に組付ける必要がなく、かつ、椅子に、各部材を支持するための複雑な加工を施す必要もないので、組付工数やコストを低減することができる。
また、取付部材を椅子の一部に取付けるのみでよいので、各部材を個々に取付ける際に比して、組付誤差が生じる恐れは小さい。
請求項2記載の発明によれば、ガイド部及び作動軸は、座体のフレームの上面に設けた凹部内に収容されているので、作動軸に曲げ荷重が加わっても、ガイド部や作動軸が変形したりすることはなく、作動軸を安定して移動させることができる。
また、ガイド部は、取付部材の取付部よりも下方に位置しているので、作動軸を座体の下方においてその下面と干渉することなく、被操作手段に容易に連係することができる。
請求項3記載の発明によれば、操作レバーの回動操作により、作動軸を左右方向に移動させるのみで、座体の前後移動をロックしたり、ロックを解除したりすることができるので、座体の前後位置の調節が極めて容易となる。
また、作動軸の係合部が係合する複数の被係合部は、前後方向を向く長孔の対向面に設けられ、長孔内において速やかに係脱させうるので、座体の前後位置の調節も迅速に行うことができる。
請求項4記載の発明によれば、上記請求項3と同様、操作レバーの回動操作により、作動軸を左右方向に移動させるのみで、その下面に形成した傾斜作動面によりガススプリングのプッシュロッドを押動したり、上方に突出させて、座体の上下移動を許容したり、拘束したりしうるので、座体の高さの調節が極めて容易となる。
請求項5記載の発明によれば、操作レバーと作動軸とを近接させて直接連絡しうるとともに、作動軸は、前後より作動片により挟持されているので、作動軸を左右方向に確実に移動させることができる。
請求項6記載の発明によれば、操作レバーは、取付部材における水平をなす取付部上面の起立片間において回動するので、ユニット化した操作レバー装置の上下寸法を小さくしうる。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の操作レバー装置における第1の実施形態を備える椅子の正面図、図2は、同じく側面図で、椅子の脚体(1)は、先端にキャスタ(2)が取付けられた放射方向を向く複数(5本)のベース脚杆(3)と、それらの中心より起立する回転自在な脚柱(4)と、この脚柱(4)の上端に後端部が固着された支基(5)とを備えている。
(6)は、背凭れ支持フレームで、下端に斜め後ろ上方に傾斜する前向腕部(7a)を有する左右1対の側部フレーム(7)と、その上端同士を結合している後向凸円弧状の上部フレーム(8)とからなり、全体形は、前後面視ほぼ縦長下向コ字状をなしている。
背凭れ支持フレーム(6)の下端、すなわち左右の前向腕部(7a)の前下端に連設された内向折曲部(7b)(7b)の内端部は、支基(5)内に設けられた、例えば公知のゴムトーションユニット等のリクライニング機構における左右方向を向くトーション軸(いずれも図示略)に、常時側面視反時計回りに付勢された状態で連結されている。これにより、背凭れ支持フレーム(6)とその前面に取付けられた背凭れ(9)は、支基(5)を中心として後傾しうるようになっている。
支基(5)の前端の両側部に連設された、外側方に突出する軸状支持部(10)(10)の外側端には、斜め外上方を向く左右1対の座支持リンク(11)(11)の下端が、左右方向を向く枢軸(12)により、前後に回動可能に枢着されている。
背凭れ支持フレーム(6)における左右の前向腕部(7b)の前端部上面には、左右1対(一方のみ図示する)の座支持片(13)が上向きに突設されている。
左右の座支持リンク(11)と座支持片(13)の上端には、図3に示すような、平面視後向コ字形をなす、アルミニウム合金又は硬質合成樹脂製の座支持フレーム(14)が、枢着されている。すなわち、左右の座支持リンク(11)には、座支持フレーム(14)の前端の左右方向を向く前部フレーム(14a)の左右両側部に形成された枢着部(15)(15)が、また後部側の座支持片(13)には、座支持フレーム(14)における左右1対の前後方向を向く側部フレーム(14b)(14b)の後端部の内側部に形成された枢着部(16)(16)が、それぞれ左右方向を向く枢軸(17)(17)により枢着されている(図2参照)。
これにより、背凭れ支持フレーム(6)を背凭れ(9)と共に後傾させると、それと連動して、座支持フレーム(14)とそれにより支持された座体(18)が、後方に傾動させられるようになる。
座体(18)は、クッション体(19)と、スライドフレーム(20)とを備えている。
スライドフレーム(20)は、図3に示すように、アルミニウム合金又は硬質合成樹脂等により平面視H字状に形成され、その前後方向を向く左右1対のスライド板(20a)(20a)の前後両端部が、下方より挿入したボルト(21)により、クッション体(19)の下面に取付けた座シェル(図示略)の両側部下面に固着されている。
座支持フレーム(14)の上面には、スライドフレーム(20)が、次のようにして前後に摺動可能に取付けられている。
図3に示すように、スライドフレーム(20)の左右のスライド板(20a)は、左右寸法が、座支持フレーム(14)の左右の側部フレーム(14b)の上面の左右寸法とほぼ等しく、かつ前後寸法が、側部フレーム(14b)よりも所要寸法長寸とされ、それらの前後部には、図6及び図7にも示すように、上半部の左右幅を下半部よりも大とすることにより、上下方向の中間部に段差面(22)を有するガイド長孔(23)(23)が、前後方向に向かって貫設されている。
各ガイド長孔(23)の後端部には、その上半部の左右幅よりも大きな挿通孔(24)が、ガイド長孔(23)と連続するようにして上下に貫設されている。
各ガイド長孔(23)には、摩擦抵抗の小さな硬質合成樹脂、例えばポリアセタールよりなる円形の取付具(25)が、その上半部の拡径鍔部(25a)の下面が段差面(22)と当接するようにして遊嵌されている。
座支持フレーム(14)にスライドフレーム(20)を取付けるには、それらの側部フレーム(14b)とスライド板(20a)との対向面間に、摩擦抵抗の小さなポリアセタール等よりなる薄肉のスライドシート(26)を挟入したのち、各取付具(25)に形成された段付孔(25b)の下半部に、円筒形のスペーサ(27)を嵌合し、かつこのスペーサ(27)に挿通したボルト(28)を、スライドシート(26)の通孔(26a)を挿通して、側部フレーム(14b)の上面のめねじ孔(29)に螺合する。
これにより、スライドフレーム(20)及びそれに取付けられた座体(18)は、座支持フレーム(14)に、スライドシート(26)の上面上を前後に摺動するように取付けられ、この際、取付具(25)も、ガイド長孔(23)内を前後方向に相対移動する。なお、取付具(25)は、ガイド長孔(23)に沿って後限まで相対移動すると、挿通孔(24)を通して抜き外せるようになっている。
座支持フレーム(14)における正面視右方(椅子の使用時においては着座者の左方)の側部フレーム(14b)の中間部の内側部には、図3、図8及び図10に示すように、上方と内方に開放された正面視逆L字状の凹部(30)が形成され、この凹部(30)には、座体(18)の前後位置調節手段である硬質合成樹脂よりなる位置調節部材(31)が、その上面と側部フレーム(14b)との上面が同一面をなすようにして、前後2本のボルト(32)により固着されている。
位置調節部材(31)の上下方向の中央部には、左右両方向に開口する長孔(33)が、前後方向に所要の長さに亘って形成され、その内側部側は、図10に示すような位置調節用長孔(34)となっている。この位置調節用長孔(34)には、その上下の対向面を波形状の凹凸面とすることにより、対向面間の寸法の小さな狭窄部(35a)(35a)間に、それよりも対向面間の寸法の大きな被係合部(35b)が、前後方向に複数形成されている。なお、長孔(33)及び位置調節用長孔(34)の前後寸法は、上記スライド板(20a)のガイド長孔(23)より所要寸法小としてある。
図3において、(36)は操作レバー装置で、合成樹脂製の操作レバー(37)と、金属製の作動軸(38)と、それらを取付ける合成樹脂製の取付部材(39)とを備えている。
操作レバー(37)は、図4及び図8にも示すように、左右方向の中間部がなだらかな山形をなし、かつ外側端に、やや下向き傾斜の前方を向く把手部(37a)を備える平板状に形成され、その内側端には、若干内側方に傾斜する下向き二股フォーク状の作動片(37b)(37b)が、一体的に連設されている。
操作レバー(37)は、その山形をなす頂部に挿通した前後方向を向く枢支軸(40)を、取付部材(39)の取付部である水平片(41)に連設された前後1対の起立片(42)(42)に嵌合することにより、起立片(42)間において上下に回動しうるように枢着されている。また、操作レバー(37)は、その枢着部よりも外方の上面に形成した係止溝(43)に、ねじりばね(44)の一方の足片を係止するとともに、他方の足片を水平片(41)の上面に圧接させることにより、把手部(37a)を含む枢着部の外側方が常時下向きに付勢されている。
取付部材(39)における水平片(41)の内側端の中央部には、水平片(41)よりも下方において左右方向内向きのガイド筒(45)が、一体的に連設されている。ガイド筒(45)の左右方向の中間部には、上方及び前後両方向に開口する切欠き(46)が形成されている。
上述した作動軸(38)は、図3及び図8に示すように、内側端部に拡径頭部(47)を有するとともに、外側端部には、上記位置調節用長孔(34)の被係合部(35b)に挿脱可能で、狭窄部(35a)は挿通不能な直径の短寸の係合軸(48)と、それよりも小径で、かつ狭窄部(35a)を前後方向に通過可能な直径の小径軸(49)とが連設され、全体の長さは、ガイド筒(45)の左右寸法とほぼ等長とされている。
作動軸(38)の外側端部は、ガイド筒(45)における切欠き(46)よりも外方の外側ガイド筒(45a)内に、左右方向に摺動可能に嵌合され、また、同じく拡径頭部(47)は、切欠き(46)よりも内方の、内径が外側ガイド筒(45a)より大径とされた内側ガイド筒(45b)内に、圧縮コイルばね(50)を介在させて摺動可能に嵌合されている。圧縮コイルばね(50)は、内側ガイド筒(45b)内において、その側端に形成された内向係止部(51)と、拡径頭部(47)の外側端(右側端)との間に縮設され、これにより、作動軸(38)全体は、常時左右方向内向きに付勢されている。
なお、圧縮コイルばね(50)は、作動軸(38)に連係されている操作レバー(37)の把持部(37a)も下向きに常時付勢することができるため、操作レバー(37)を下向きに付勢するねじりばね(44)は省略することもある。
操作レバー(37)は、その二股フォーク状の作動片(37b)(37b)が、ガイド筒(45)の切欠き(46)部を上方より跨ぐようにして枢着され、両作動片(37b)と作動軸(38)とは、図8に示すように、作動軸(38)の左右方向中間部の中央部に圧入した前後方向を向く連係ピン(52)の前後の突出端部に、両作動片(37b)の対向面に形成された、下方と対向面側に開口する上下方向を向く長溝(53)を上方より嵌合することにより、互いに連係されている。
図4は、上記のように各部材を組付けてユニット化された操作レバー装置(36)を示すもので、この操作レバー装置(36)は、スライドフレーム(20)の右側端部に、次のようにして取付けられている。
図3に示すように、スライドフレーム(20)における両スライド板(20a)の対向面の中央部に連設された横フレーム(20b)の右端部には、上方及び中間部が下方に開口するとともに、操作レバー(37)の両作動片(37b)が左右方向に移動しうる大きさの凹部(54)が、横フレーム(20b)の上面よりも下方に位置するように形成され、この凹部(54)に、まず操作レバー装置(36)のガイド筒(45)を、それに作動軸(38)全体を嵌合した状態で、斜め外上方より挿入して保持する。
ついで、取付部材(39)の水平片(41)を、右方のスライド板(20a)の上面中央に、前後1対の起立片(55)(55)により位置決めした状態で、上方より2本のボルト(56)をもって固定する。
ついで、作動軸(38)の係合軸(48)と小径軸(49)を、外側ガイド筒(45a)の外側方に突出させ、位置調節部材(31)の長孔(33)に内方より嵌合させる。
最後に、図3及び図8に示すように、右方のスライド板(20a)における外側端部中央の上下両面に設けた前後方向を向く凹溝(57)(57)に、正面視コ字状をなす当接部材(58)における内側端の対向面に突設された突条(58a)(58a)を、前後方向にスライド可能に嵌合し、当接部材(58)の上面に、操作レバー(37)の枢着部よりも外側の下面を当接させる。
なお、当接部材(58)を例えば後限までスライドさせたとき、操作レバー(37)の回動領域から外れ、当接部材(58)の上面に操作レバー(37)の下面が当接しないようにしてある。
図8及び図10は、操作レバー装置(36)の取付終了時を示すもので、この状態では、作動軸(38)の係合軸(48)が、位置調節用長孔(34)の前後いずれかの被係合部(35b)に嵌合されて、その前後の狭窄部(35a)により、前後方向に移動するのが阻止されるようになっている。従って、座支持フレーム(14)に前後に摺動可能に取付けられているスライドフレーム(20)及びこれに取付けられている座体(18)の前後方向への移動もロックされる。
座体(18)の前後位置を調節するには、図9に示すように、操作レバー(37)の把手部(37a)を手で持って引き上げる。すると、作動片(37b)に連係されている作動軸(38)が、圧縮コイルばね(50)に抗して外側方に移動させられ、係合軸(48)が、位置調節用長孔(34)の被係合部(35b)より離脱して、外方の長孔(33)に位置するとともに、小径軸(49)が位置調節用長孔(34)内に突入して、被係合部(35b)と対向することにより、図11に示すように、小径軸(49)は、狭窄部(35a)に拘束されることなく、前後方向に自由に移動可能となる。
これにより、座体(18)のロックが解除され、これを前後方向に任意の位置まで移動させて、把手部(37a)から手を離すと、作動軸(38)は、圧縮コイルばね(50)の付勢力により内側方に移動しようとするため、係合軸(48)が最寄りの被係合部(35b)に自動的に嵌合して係合し、かつ狭窄部(35a)により前後方向への移動が阻止されることにより、座体(18)は所望の前後位置に段階的に調節されてロックされる。
図12及び図13に示すように、当接部材(58)を、操作レバー(37)と干渉しない後限までスライドさせて、操作レバー(37)を、スライド板(20a)の上面と当接するまで下向きに回動すると、作動軸(38)が内側方(左方)に移動させられることにより、その外側端部の係合軸(48)が、位置調節用長孔(34)から離脱し、座体(18)は、スライド板(20a)に形成したガイド長孔(23)の範囲内で前後方向に自在に移動可能となる。
従って、図14に示すように、座体(18)を前限まで移動すると、図7の2点鎖線で示すように、取付具(25)がガイド長孔(23)の後部の挿通孔(24)まで相対的に移動することにより、取付具(25)を挿通孔(24)より抜き外すことが可能となる。これにより、スライドフレーム(20)を含む座体(18)を座支持フレーム(14)から取外すことができ、支基(5)に組込まれたリクライニング機構のメンテナンス等を容易に行うことができる。
図15は、本発明の第2の実施形態を示すもので、座体の高さを調節可能とした椅子に適用した例である。
この実施形態の操作レバー装置(36)も、各部材を予め組付けてユニット化されている。取付部材(39)に形成されたガイド筒(45)、すなわち外側ガイド筒(45a)と内側ガイド筒(45b)の内径は若干大とされ、それらにより、上記第1の実施形態よりも大径かつ長寸とした作動軸(59)を、左右方向に摺動可能に保持するとともに、上記と同様の手段で操作レバー(37)に連係されている。
また、作動軸(59)は、その外側端に連設された小径軸(60)の基部の段部と、外側ガイド筒(45a)の外側端の内向係止部(61)間に縮設された圧縮コイルばね(62)により、常時内側方(図において左方)に付勢されている。
作動軸(59)の内端部、すなわち内側ガイド筒(45b)よりの突出端部の下面には、内側端から外側方に向かって漸次上向き(右上り)に傾斜する傾斜作動面(63)が形成されている。
(64)は、高さ調節用の上下方向を向くガススプリングで、中空状の脚柱(65)内に収容されている。ガススプリング(64)の伸縮ロッド(65)の上端部には、凹状断面の支基(66)の中央部が固着され、支基(66)の上端には、座体下部の座フレーム(67)が固着されている。
操作レバー装置(36)は、上記第1の実施形態と同様、ガイド筒(45)を、座フレーム(67)に形成した凹部(68)に収容して保持した状態で、取付部材(39)の水平片(41)を座フレーム(67)の外側端部の上面に固定することにより、操作レバー(37)の把手部(37a)が外側方に突出するようにして装着されている。
また、この装着時において、作動軸(59)に形成された傾斜作動面(63)の外方の端部が、ガススプリング(64)の伸縮ロッド(65)の上端より突出する、ロック解除用のプッシュロッド(69)の上端と近接又は当接するようにしてある。
操作レバー(37)の把手部(37a)を上向きに回動操作すると、それに連係された作動軸(59)が外側方に移動させられることにより、傾斜作動面(63)も2点鎖線のように外側方に移動し、プッシュロッド(69)が下向きに押動される。
これにより、ガススプリング(64)のロックが解除され、座体は上下方向に移動可能となる。操作レバー(37)から手を離すと、作動軸(59)が内側方に移動することにより、プッシュロッド(69)は上方に突出し、再度ロックされる。
このように、座体の高さを調節可能とした椅子においても、ユニット化された本発明の操作レバーの装置を容易に装着して、ガススプリング(64)を確実にロック解除することができる。
以上説明したように、上記第1及び第2の実施形態を適用した椅子においては、何れも、操作レバー(37)、作動軸(38)(59)、圧縮コイルばね(50)(62)等の各部材は、全て取付部材(39)に組付けられてユニット化されており、取付部材(39)を座体側に取付けるのみでよいので、各部材を個々に座体に組付ける必要はなく、組付工数を削減することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
上記第1の実施形態では、操作レバー(37)の回動操作により、係合軸(48)が外側方に移動して被係合部(35b)より離脱し、座体(18)のロックが解除されるようにしているが、例えば作動軸(38)の内側端に、外側ガイド筒(45b)より突出する係合軸を連設するとともに、この係合軸と対向する座支持フレーム(14)の内方に、係合軸が選択的に常時係合する係合孔等の被係合部を、前後複数設け、操作レバー(37)の回動操作により、係合軸が被係合部より離脱して、座体(18)のロックが解除されるようにしてもよい。
また、操作レバー(37)の把手部(37a)を、スライドフレーム(20)と当接しない上方の非操作装置から下向きに回動操作し、作動軸(38)が内側方に移動したとき、係合軸(48)によるロックが解除されるようにすることもできる。
この際には、作動軸(38)を常時外側方に付勢するとともに、係合軸(48)と対向する座支持フレーム(14)の内側面に、係合軸(48)が選択的に常時係合する係合孔等の被係合部を、前後複数設ければよい。
第2の実施形態においても、操作レバー(37)を、座フレーム(67)と当接しない上方の非操作位置から下向きに回動操作したとき、ガススプリング(64)のロックが解除されるようにすることもできる。この際には、作動軸(59)を常時外側方に付勢するとともに、傾斜作動面(63)を、上記実施形態と逆傾斜(右下がり)とればよい。
本発明の操作レバー装置(36)は、背凭れ支持フレーム(6)を前後方向に傾動させるガススプリングのロックを解除したりする際にも用いることができる。
本発明の第1の実施形態を適用した椅子の正面図である。 同じく側面図である。 本発明の前後位置調節装置と、それが取付けられる座体との分解斜視図である。 ユニット化した操作レバー装置の斜視図である。 座体における前後位置調節装置取付部の拡大側面図である。 図5のVI−VI線拡大縦断正面図である。 図6のVII−VII線縦断側面図である。 図5のVIII−VIII線拡大縦断正面図である。 同じく、操作レバーを上向きに回動操作したときの縦断正面図である。 図8のX−X線縦断側面図である。 図9のXI−XI線縦断側面図である。 当接部材を後方にスライドさせて、操作レバーを下向きに操作したときの座体の要部の側面図である。 図12のXIII−XIII線拡大縦断正面図である。 座体を前方の取外し位置まで移動したときの側面図である。 本発明の第2の実施形態を適用した椅子の要部の縦断正面図である。
符号の説明
(1)脚体
(2)キャスタ
(3)ベース脚杆
(4)脚柱
(5)支基
(6)背凭れ支持フレーム
(7)側部フレーム
(7a)前向腕部
(7b)内向折曲部
(8)上部フレーム
(9)背凭れ
(10)軸状支持部
(11)座支持リンク
(12)枢軸
(13)座支持片
(14)座支持フレーム
(14a)前部フレーム
(14b)側部フレーム
(15)(16)枢着部
(17)枢軸
(18)座体
(19)クッション体
(20)スライドフレーム(座体のフレーム)
(20a)スライド板
(20b)横フレーム
(21)ボルト
(22)段差面
(23)ガイド長孔
(24)挿通孔
(25)取付具
(25a)拡径鍔部
(25b)段付孔
(26)スライドシート
(26a)通孔
(27)スペーサ
(28)ボルト
(29)めねじ孔
(30)凹部
(31)前後位置調節部材
(32)ボルト
(33)長孔
(34)位置調節用長孔
(35a)狭窄部
(35b)被係合部
(36)操作レバー装置
(37)操作レバー
(37a)把手部
(37b)作動片
(38)作動軸
(39)取付部材
(40)枢支軸
(41)水平片(取付部)
(42)起立片
(43)係止溝
(44)ねじりばね
(45)ガイド筒(ガイド筒)
(45a)外側ガイド筒(ガイド部)
(45b)内側ガイド筒(ガイド部)
(46)切欠き
(47)拡径頭部
(48)係合軸(係合部)
(49)小径軸
(50)圧縮コイルばね(付勢手段)
(51)内向係止部
(52)連係ピン
(53)長溝
(54)凹部
(55)起立片
(56)ボルト
(57)凹溝
(58)当接部材
(58a)突条
(59)作動軸
(60)小径軸
(61)内向係止部
(62)圧縮コイルばね(付勢手段)
(63)傾斜作動面
(64)ガススプリング
(65)伸縮ロッド
(66)支基
(67)座フレーム(座体のフレーム)
(68)凹部
(69)プッシュロッド

Claims (6)

  1. 椅子の一部に装着され、かつ椅子の他部に設けられた被操作手段を操作するようにした椅子における操作レバー装置であって、
    椅子の一部に着脱自在に取付けられた取付部材と、水平の枢支軸をもって前記取付部材に枢着され、かつ把手部が椅子の外側方に突出する操作レバーと、前記枢支軸と直交するとともに、椅子の内方を向くようにして、前記取付部材に一体的に設けられた筒状のガイド部と、このガイド部に、長手方向に摺動可能として装着され、一端部が前記被操作手段に連係されるとともに、他端部が前記操作レバーに連係され、この操作レバーの回動操作により、前記被操作手段をロック状態とする不作動位置と、前記被操作手段をアンロック状態とする作動位置とに移動させられるようにした作動軸と、この作動軸を不作動位置に向けて付勢する付勢手段とを備えることを特徴とする椅子における操作レバー装置。
  2. 椅子における脚体の上部に装着した座体のフレーム上に取付部材を取り付け、かつ前記フレームの上面に設けた凹部内に、取付部材の取付部より下方に設けたガイド部および作動軸を収容し、前記作動軸が、フレームの下方において、被操作手段と連係されるようにした請求項1記載の椅子における操作レバー装置。
  3. 被操作手段を、作動軸の一端部に設けた係合部が、前記作動軸が不作動位置のとき、脚体の上部の座支持フレームに設けられた前後方向を向く長孔の対向面に設けた複数の被係合部のいずれかに選択的に係合することにより、前記座支持フレーム上に前後に摺動可能に設けた座体のスライドフレームの前後方向の移動を拘束し、かつ前記作動軸が作動位置のとき、前記複数の被係合部から離脱して、前記スライドフレームの前後移動を許容するようにした座体の前後位置調節手段とした請求項1または2記載の椅子における操作レバー装置。
  4. 被操作手段を、脚体と座体との間に上下方向を向いて設けた座体の高さを調節可能なガススプリングとし、その上端より突出するロック解除用のプッシュロッドを、作動軸が作動位置に移動したとき、その一端部の下面に形成した傾斜作動面により押動することにより、座体の上下移動を許容し、かつ作動軸が不作動位置に移動したとき、前記プッシュロッドを上方に突出することにより、座体の上下移動を拘束するようにしてなる請求項1または2記載の椅子における操作レバー装置。
  5. 操作レバーの把手部と反対側の端部に、作動軸に上方より跨嵌する二股状の作動片を連設し、この作動片と作動軸とを前後方向を向くピンにより連動可能に連結してなる請求項1〜4のいずれかに記載の椅子における操作レバー装置。
  6. 取付部材の水平をなす取付部の上面に、前後1対の起立片を立設し、両起立片間に操作レバーを挿入した状態で、両起立片に、操作レバーを、前後方向を向く枢軸により枢着してなる請求項1〜5のいずれかに記載の椅子における操作レバー装置。
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