JP5562025B2 - 椅子 - Google Patents

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本願発明は、座部の前後位置を調節可能な椅子に関するものである。
椅子において、着座部者の体格や好み等に対応するため、座部の前後位置を調節可能とすることが行われている。この場合、座部の前後位置は段階的切り換えできるようになっているのが普通であり、シートレバーを操作して座部を前後スライド自在なフリー状態にすることで所望の位置に設定し、シートレバーから手を離すとロック状態に切り換わるようになっている。
レバー装置の一例が特許文献1に開示されている。すなわちこの特許文献1では、座板の下面にスライドフレームを固着し、このスライドフレームを座支持フレーム(座受け部材)に前後スライド自在に装着した構成において、レバー装置をビスでスライドフレームの上面に固定している。スライドフレームは座板の下面にビスで固定されており、スライドフレームに前後長手の長穴に設け、この長穴に上方から嵌め込んだ頭付きガイド部材(取付具)を座支持フレームにビス止めすることにより、座部が所定のストロークで前後移動することを許容している。
特許文献1のレバー装置は、上向きに引いて回動させるシートレバーや、シートレバーに連動して動くロッド状の係合軸、係合軸を付勢するばねなどを有しており、全体をユニット化してこれをスライドフレームに固定している。他方、座支持フレームには、係合軸が嵌脱する係合部を前後に並べて複数個形成している。
特開2008−18192号公報
さて、椅子はできるだけ容易に組み立てできることが好ましく、また、部品の交換や修理等のために分解作業もできるだけ容易に行えるべきであり、そのためには、できるだけビスを使用しないのが好ましいと言える。
しかるに、特許文献1では、椅子の組み立てに際しては、ガイド部材を座支持フレームにビスで取り付けることでスライドフレームを座支持フレームに取付ける、シートレバー装置をスライドフレームにビスで取付ける、スライドフレームを座板に固定する、という手順を踏まねばならず、このため組み立てに相当の手間がかかることが懸念される。また、例えばレバー装置の部品の交換のために椅子を分解せねばならないことがあるが、この場合も、ドライバを使用してビスを回転操作して座板を取り外さねばならないのであり、したがって分解作業も厄介であった。
本願発明はこのような現状に鑑みなされたものであり、座の前後位置が調節可能な椅子を、組み立て性・分解性に優れた態様で提供せんとするものである。
本願発明は、座部及びこれが前後スライド可能に装着された座受け部材と、前記座部を前後スライド自在なフリー状態と前後スライド不能なロック状態とに切り換える調節手
段とを有している椅子に関する。
この椅子において、前記座部は、前後移動させることで前記座受け部材に着脱される一方、前記調節手段は、前記座部をフリー状態にする第1状態と前記座部をロック状態にする第2状態とにのみ切り換え自在なシートレバーと、前記シートレバーに連動して動く可動係合体とを有しており、前記シートレバー及び可動係合体は前記座部と座受け部材とのうち一方の部材に取付けられており、前記座部と座受け部材とのうち他方の部材には、前記可動係合体が係脱する係合部を有する係合エリアを設けており、前記可動係合体はばねで前記係合部に向けて付勢されている。
また、前記シートレバーが第2状態のときは、前記可動係合体は前記係合部に係合し前記座部をロック状態に保持する係合状態になって、前記シートレバーが前記ばねに抗して第1状態に操作されると、前記可動係合体は前記係合部から離脱して前記座部をフリー状態にする第1係合解除状態になる一方、前記他方の部材のうち前記係合エリアの前端又は後端若しくは前後両端に、前記第1係合解除状態の可動係合体が当たることで座部の抜けを阻止する規制部が設けられている。そして、前記シートレバーを第1状態にしたままで前記可動係合体のみが、前記規制部から離脱可能な第2係合解除状態まで前記ばねに抗して後退可能である。
請求項2の発明は、請求項1において、前記座部は、クッションが張られた座板とこれを下から支持するアウターシェルとを有しており、前記アウターシェルに前記シートレバーと可動係合体とが取付けられている一方、前記座受け部材に前記係合部を設けており、かつ、前記可動係合体は、座板が付いていない状態で上から操作して第2係合解除状態に移動させ得るようになっている。
本願発明では、座部は、シートレバーを第2係合解除状態にすることにより、座受け部材に対して手前から又は後ろから移動させて嵌め込み装着できる。従って、座受け部材への座部の取付け・取り外しをワンタッチ的に行える。そして、通常の椅子の使用状態ではシートレバーを第1状態(ロック解除状態)に動かしても可動係合体は第2係合解除状態にはならず、このため、座部を誤って抜き外してしまったり座部がストローク以上に動いてしまったりする不具合は発生せず、従って、安全性にも優れている。
可動係合体を第2係合解除状態に動かす手段は様々に具体化できるが、請求項2のように座板を取り外した状態で上からの操作で行う構成を採用すると、椅子を使用する状態では可動係合体を第2係合解除状態に動かす操作をできないため、安全性がより一層高くなる利点がある。
実施形態に係る椅子の全体を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は側面図である。 全体の分離斜視図である。 全体の分離斜視図である。 座板とアウターシェルとの分離斜視図である(座板はひっくり返している。)。 (A)はアウターシェルを下方から見た部分斜視図、(B)は座受け部材を上方から見た部分斜視図である。 (A)はシートレバー等の取付け状態を示す分離斜視図、(B)はアウターシェルにおけるレバー装置取付け部の斜視図、(C)はレバー装置を取り付けた状態での平面図である。 (A)は座部を座受け部材に取り付けた状態での下方からの斜視図、(B)〜(D)はレバー装置の斜視図である。 (A)は図7のX−X視断面図、(B)はロック状態での図7のY−Y視断面図である。 (A)はフリー状態での図7のY−Y視断面図、(B)は可動係合体を第2係合解除状態に後退させた状態での図7のY−Y視断面図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、事務用に多用されている回転椅子に適用している。以下の説明(及び請求項)では方向を特定するための「前後」「左右」の文言を使用しているが、これは普通に腰掛けた状態の人が見た方向を基準にしている。正面視は着座者と対向した方向から見た状態になる。
(1).椅子の概要
まず、図1〜図3に基づいて椅子の概要を説明する。椅子は、主要要素として、ガスシリンダより成る脚支柱2を有する脚装置1、脚支柱2の上端に固定されたベース3、ベース3の上方に配置された座部4、背もたれ5を構成するバックフレーム6を有している。脚装置1は放射状に延びる複数本の枝足を備えており、各枝足の先端にはキャスタを設けている。
椅子はまた、ベース3の左右両側において前後方向に延びる背フレーム7を有しており、背フレーム7の後部に上向きに延びる背支柱7aを一体に設け、左右の背支柱7aに正面視略四角形のバックフレーム8がねじで固定されている。バックフレーム6にはメッシュ状のシート材8を張っている。
背フレーム7は、その前端部を中心にして後傾するようにベース3に筒体9で連結されている。詳細は省略するが、筒体9の内部にはばね手段の一例としてのトーションバーが内蔵されており、背もたれ5はトーションバーの弾性に抗して後傾動する。
図2に示すように、座部4は、樹脂製の座板(インナーシェル)11とその上面に張ったクッション材12、座板11の下方に配置した樹脂製のアウターシェル13で構成されている。敢えて述べるまでもないが、クッション材12はクロス等の表皮材で覆われている。アウターシェル13は、その下方に配置された平面視略四角枠状の座受け部材14に前後位置調節可能に取り付けられている。
図3に示すように、ベース3の前部側面には左右一対の支持筒15を左右外向きに突設しており、この支持筒15にフロントリンク16が回転自在に嵌め込まれている。フロントリンク16の上端部に座受け部材14がフロントピン17で相対回動自在に連結されている。座受け部材14には左右のフロントブラケット部18を設けており、これがフロントリンク16に連結されている。
座受け部材14の後部にはリアブラケット19を下向きに突設しており、このリアブラケット19の下端と背フレーム7とがリアピン20で連結されている。リアピン20は、背フレーム7の内側面に形成したガイド長穴21にスライド自在に嵌まっている。そして、フロントリンク16が後傾動しつつリアピン20が背フレーム7のガイド長穴21をスライドすることにより、背フレーム7の後傾動が許容される。図3に符号22で示す部材はロッキング時に回動するリアリンクであり、その前端部の上端はピン22′でアウターシェル13の後部側面に回動可能に連結されている。リアリンク22は側面視略L形になっており、後部の上端にはホルダー23′を介してランバーパッド23が取付けられている。
(2).座部・アウターシェル・前後位置調節手段
座部4はその前後位置を段階的に調節することができ、このため、図1に示すように、アウターシェル13の左側部にはシートレバー24を取付けている。シートレバー24に指を当てて上に引いて回動させるとロックが解除されて座部4は前後スライド自在なフリー状態になる。次に、座部4や座受け部材14の詳細、及び、シートレバー24を有するシートの前後位置調節手段の詳細を説明する。
座板11はポリプロピレン等の樹脂で製造されており、図4に示すように多数のスリットを設けることで高いベンディング性を確保している。他方、アウターシェル13は座板11とほぼ相似形になっており、正面視で上向きに凹状に緩く湾曲している。座板11における下面の左右両側部にボス26を下向きに突設している一方、アウターシェル13の上面の左右両側部にはボス26が嵌まる受け筒27を突設しており、受け筒27に下方から挿入してビス(図示せず)をボス26にねじ込んでいる。
座板11の下面の左右両端部には正面視で外向き鉤形の係合爪28を下向きに突設されている一方、アウターシェル13の上面の左右両端部には係合爪28が手前からのスライドで係合する受け部29を設けている。従って、座板11の固定は、先に係合爪28を受け部29に嵌め込んでからボス26を受け筒27に嵌め込み、受け筒27をビスでボス26に締結する、という手順を採ったら良い。座板11はビスを使用せずに、係合爪や係合穴を使用したキャッチ方式のみでアウターシェル13に取り付けることも可能である。
例えば図3に示すように、座受け部材14は上下に開口した平面視略方形の形態であり、左右巾及び前後巾ともアウターシェル13よりかなり小さくなっている。そして、図5や図8(A)に示すように、座受け部材14の左右両側部には前後長手のガイドレール部30が左右外向きに突設されている一方、アウターシェル13の左右両側部には、ガイドレール部30の左右外側に位置する前後長手の下向き突部31が形成されており、この下向き突部31に、ガイドレール部30を下から抱持するガイド片32が形成されており、これにより、アウターシェル13は座受け部材14に対して左右ずれ不能及び上向き離反不能で前後スライド自在に保持されている。
従って、本実施形態では、座受け部材14の支持レール30とアウターシェル13におけるガイド片32付き下向き突部31とにより、アウターシェル13と座受け部材14とのスライド機構(嵌合機構)が構成されている。ガイドレール部30には上向きに開口した凹所33が形成されている。このため、ガイドレール部30はリブで形成されているかのような外観を呈している。凹所33の存在により、肉厚が均等化して成形後のヒケが防止されていると共に、樹脂の使用量が節約されている。
ガイドレール部30の内側には前後長手の長溝34を挟んで左右2本の支持レール部35が形成されており、この支持レール部35でアウターシェル13のスライド部36が前後スライド可能に支持されている。スライド部36には長溝34に嵌まるリブ37を設けている。なお、図8,9でスライド部36と支持レール部35との間に空間を空けているが、実際には両者は密着している。
本実施形態では、アウターシェル13は前から後ろに動かす操作によって座受け部材14に嵌め込まれるようになっており、そこで、図5に示すように、アウターシェル13の嵌め込みを容易ならしめるため、座受け部材14におけるガイドレール部30の前端には、平面視において手前に行くに従って座受け部材14の中心側にずれるように傾斜した面取り状の傾斜ガイド面30aを形成している。長溝34の前端部も平面視で前広がりに傾斜した傾斜ガイド面34aになっている。
左側のガイドレール部30には、上方と左側方とに開放されて段部39を有する係合エリア40が形成されており、この係合エリア40の内側面に、調節手段を構成する係合部の一例として、前後に並んだ4つの係合溝41を形成している。係合溝41は平面視及び側面視で角形(矩形)に形成されており、この係合溝41には、段部39の下面から更に段落ちした補助段部42が連続している。本実施形態ではアウターシェル13は前から後ろに移動させて座受け部材14に嵌め込まれるので、係合エリア40の前端面43aが請求項に記載した規制部になっている。
なお、係合溝41の個数は任意に設定できる。また、係合部としては必ずしも矩形の係合溝41を選択する必要はないのであり、例えば多数の山形の凹凸を形成することでアウターシェル13の前後位置を小刻みに調節可能とすることも可能である。係合部としては横向きに開口した係合穴を採用したり、横向きに突出した係合突起を採用したりすることも可能である。
例えば図8(B)に示すように、アウターシェル13の左側部には前記係合溝41と協同して調節手段を構成するレバー装置44が取付けられている。レバー装置44は、既述のシートレバー24と、このシートレバー24の回動操作に関連して左右移動する可動係合体45と、可動係合体45を前進方向(係合溝41に嵌まる方向)に付勢するばね(圧縮コイルばね)46とで構成されている。シートレバー24と可動係合体45とは合成樹脂製である。レバー装置44の形態は図6(A)及び図7(B)〜(D)に明示している。
図8(B)及び図9に示すように、シートレバー24はアウターシェル13に形成した取付け穴47に装着されており、取付け穴47を塞ぐように配置される基板24aを有している。また、図7(B)〜(D)に示すように、シートレバー24の前後側面の内端部には、正面視及び背面で略円形の支軸部48を設けている。支軸部48の前後内側にはアウターシェル13の中心部に向いて開口した切欠き溝48aが形成されており、このため、支軸部48は平面視で弾性に抗して撓み変形し得る。
例えば図6に示すように、アウターシェル13の取付け穴47は上板47aと前後側板47bと下リブ47cとを有してポケット状のような外観を呈しており、上板47bに、シートレバー24の支軸部48が嵌まる軸受け部49を形成している。軸受け部49は支軸部48が載る受け片49aを有しており、支軸部48をその弾性に抗して変形させつつ下方から嵌め込むことにより、支軸部48を軸受け部49に嵌め込み装着できる。これにより、シートレバー24は支軸部48を中心にして回動させることができる。
可動係合体45のうちアウターシェル13の外側に向いた基端部には正面視で円柱状の支軸50が前後に突設されている。従って、可動係合体45の基端部は平面視で略T形の形態を成している。他方、シートレバー24の基板24には、可動係合体45の支軸50が下から嵌まるポケット部51が形成されている。従って、可動係合体45は、ポケット部51の内壁51aで引っ張られ得る。
可動係合体45は左右長手の外観を呈しており、支軸50と反対側の先端部は、アウターシェル13の係合溝41に嵌脱するストッパー部53になっている。また、アウターシェル13の補助段部42に嵌脱する補助ストッパー部54がストッパー部53に連続して形成されている。更に、可動係合体45には、アウターシェル13における下向き突部31の上内面に当接し得るスライドリブ55が補助ストッパー部54に連続した状態で形成されており、スライドリブ55とアウターシェル13における取付け穴47の下リブ47cとにばね46を介在させている。スライドリブ55には、ばね46の抜けを防止するための突起56を設けている。
可動係合体45には、突起56が上にも露出すように上下に開口した窓穴58を形成しており、更に、操作部の一例として、窓穴58に連続した状態で基端部に向けて広がる操作凹所59を形成している。図9(B)に示すように、操作凹所59に例えばマイナスドライバ60のを先端を係合させることができる。窓穴58を操作部と成しても良い。また、操作部としては、穴や溝に代えて上向きの突起を採用し、人が指先で移動操作できるようにしても良い。
例えば図6(B)から理解できるように、アウターシェル13には可動係合体45を前後移動不能及び上向き移動不能に保持するよう前後側板と天板とを有するホルダー部57形成されている。
図9(B)に明示するように、シートレバー24におけるポケット部51の内部は、可動係合体45における支軸50の外径の約2倍程度の左右奥行き寸法Eになっている。このため、図9(B)のようにシートレバー24を一杯に起こし回動させた状態で、可動係合体45を更に外側に移動させることができる。すなわち、可動係合体45を、そのストッパー部53がアウターシェル13の係合エリア40から離脱した第2係合解除状態(第2後退位置)まで後退させることができる。
(3).まとめ
図8(B)に示すように、人がシートレバー24に手を触れていない通常の状態では、可動係合体45はばね46で前進方向に付勢されて係合状態に保持されており、かつ、シートレバー24は第2状態(ロック姿勢)に保持されている。このため、可動係合体45のストッパー部53がアウターシェル13のいずれかの係合溝41に嵌まると共に、補助ストッパー部54が補助段部42に嵌まっており、このためアウターシェル13(座部4)は前後スライド不能なロック状態に保持されている。
本実施形態のようにアウターシェル13の係合エリア40に補助段部42を設けてこれに可動係合体45の補助ストッパー部54を嵌める構成を採用すると、アウターシェル13に対するストッパー機能が向上する利点がある。
図9(A)に示すように、着座した人がシートレバー24を上向きに引いて第1状態(ロック解除姿勢)に回動させると、可動係合体45は、ストッパー部53がアウターシェル13の係合溝41から離脱すると共に補助ストッパー部54が補助段部42から離脱した第1係合解除状態(第1後退位置)になり、このため、アウターシェル13(座部4)はフリー状態になって自由に前後移動させることができる。
そして、可動係合体45が第1係合解除状態になった状態では、可動係合体45のストッパー部53は係合エリア40の内部に位置しており、このため、可動係合体45のストッパー部53が係合エリア40の前端面43aと後端面43bとに当たることにより、アウターシェル13は座受け部材14から前後いずれの方向にも抜け不能に保持されている。換言すると、座部4の前後移動ストロークが規制されている。アウターシェル13を所望の位置に設定してシートレバー24から手を離すと、ばね46で可動係合体45が前進して係合状態に移行し、アウターシェル13は前後移動不能に保持される。
図6(A)では可動係合体45はホルダー部57に真上から嵌まるように表示しているが、これは便宜的なものであり、実際には、可動係合体45は、アウターシェル13を取り付ける前に裏側からホルダー部57に嵌め込まれる。
そして、図9(B)に示す状態に可動係合体45を外側に一杯に後退させてから、シートレバー24をその基板24aが略鉛直姿勢になる状態にすることで、可動係合体45の支軸50にシートレバー24のポケット部51を嵌め込み、それからシートレバー24を可動係合体45の支軸50を支点にして起こし回動し、支軸部48を座受け部材14の軸受け部49に弾性に抗して嵌め込む。これにより、レバー装置44は座受け部材14に脱落不能に取付けられる(従って、組み立て作業性に優れている。)。
椅子の組み立てに際しては、予めシートレバー24等のレバー装置44をアウターシェル13にセットし、その状態でアウターシェル13を前からの移動によって座受け部材14に嵌め込んだらよい。すると、可動係合体45は座受け部材14の傾斜ガイド面30aに当たることでばね46に抗していったん後退動し、後退動した状態のままガイドレール部30の側面に当接した状態でスライドし、それから可動係合体45は係合エリア40に到るとばね46によって前進し、いずれかの係合溝41に嵌合する状態になる。
この状態ではシートレバー24を上に引いてアウターシェル13を引き抜こうとしても、可動係合体45が係合エリア40の前端面43aに当たることで引き抜き不能に保持される。敢えて述べるまでもないが、可動係合体45を交換したりばね46を交換したりする場合は、いったん座板11を取り外してから、可動係合体45を第2係合解除位置に後退させてアウターシェル13を抜き外したら良い。
(4).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば適用できる椅子が回転椅子に限定されないことはいう迄もないのであり、劇場用椅子のような固定式椅子などにも適用できる。背もたれを備えていない椅子の場合は、座部は前後いずれの方向からも座受け部材に嵌め込むことが可能である。
シートレバーは上下回動式には限らず、水平スライド式や左右スライド式を採用することも可能である。シートレバーや動係合体をアウターシェルのような座部に設けることも可能である。更に、座部は必ずしも座板とアウターシェルとを有する必然性はないのであり、アウターシェルを備えていない構成も有り得る。
可動係合体は座受け部材の下方から操作することも可能である。すなわち、可動係合体の操作部を座受け部材の下方に露出させることも可能である。可動係合体は左右スライド式には限らず、上下スライド式や回動式とすることも可能である。座部と座受け部材とのスライド構造が実施形態に限定されないことは言うまでもない。
本願発明は椅子に適用してその有用性を発揮する。従って産業上利用できる。
1 脚装置
3 ベース
4 座部
11 座板(インナーシェル)
13 アウターシェル
14 座受け部材
30 嵌合部を構成するガイドレール部
32 嵌合部を構成するガイド片
35 座受け部材の支持レール部
36 アウターシェルのスライド部
40 係合エリア
41 係合部の一例としての係合溝
42 補助段部
44 調節手段を構成するレバー装置
45 可動係合体
46 ばね
48 シートレバーの支軸部
49 座受け部材の受け部
50 可動係合体の支軸
51 シートレバーのポケット部
53 ストッパー部
54 補助ストッパー部
58 窓穴
59 操作部の一例としての凹所
60 操作手段の一例としてのドライバ

Claims (2)

  1. 座部及びこれが前後スライド可能に装着された座受け部材と、前記座部を前後スライド自在なフリー状態と前後スライド不能なロック状態とに切り換える調節手段とを有しており、
    前記座部は、前後移動させることで前記座受け部材に着脱される一方、
    前記調節手段は、前記座部をフリー状態にする第1状態と前記座部をロック状態にする第2状態とにのみ切り換え自在なシートレバーと、前記シートレバーに連動して動く可動係合体とを有しており、前記シートレバー及び可動係合体は前記座部と座受け部材とのうち一方の部材に取付けられており、前記座部と座受け部材とのうち他方の部材には、前記可動係合体が係脱する係合部を有する係合エリアを設けており、前記可動係合体はばねで前記係合部に向けて付勢されており、
    記シートレバーが第2状態のときは、前記可動係合体は前記係合部に係合し前記座部をロック状態に保持する係合状態になって、前記シートレバーが前記ばねに抗して第1状態に操作されると、前記可動係合体は前記係合部から離脱して前記座部をフリー状態にする第1係合解除状態になる一方、
    前記他方の部材のうち前記係合エリアの前端又は後端若しくは前後両端に、前記第1係合解除状態の可動係合体が当たることで座部の抜けを阻止する規制部が設けられている、という構成であって、
    前記シートレバーを第1状態にしたままで前記可動係合体のみが、前記規制部から離脱可能な第2係合解除状態まで前記ばねに抗して後退可能である、
    椅子。
  2. 前記座部は、クッションが張られた座板とこれを下から支持するアウターシェルとを有しており、前記アウターシェルに前記シートレバーと可動係合体とが取付けられている一方、前記座受け部材に前記係合部を設けており、かつ、前記可動係合体は、座板が付いていない状態で上から操作して第2係合解除状態に移動させ得るようになっている、
    請求項1に記載した椅子。
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