JP3637755B2 - 椅子の肘掛け装置 - Google Patents

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智士 管
信治 井上
浩一 磯田
敦郎 邑上
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株式会社イトーキクレビオ
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、椅子の肘掛け装置に係わり、更に詳しくは肘掛け部が上下角度調節可能且つ左右横移動及び左右角度調節可能な椅子の肘掛け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、椅子の座部又は脚部から立ち上がった支持部に対して肘掛け部が上下角度調節可能なものは既に提供されている。そして、肘掛け部の角度調節機構としては、支持部の上端に肘掛け部の内部に取付けた傾動部材を傾動可能に枢着するとともに、支持部に複数の係合凹部を上下方向に所定間隔で形成し、該係合凹部に肘掛け部内に設けた前後移動可能な係合突起を弾性的に嵌合して多段階に角度調節するものがある。
【0003】
また、支持部に対して肘掛け部が左右横移動及び左右角度調節可能なものも既に提供されている。この場合、肘掛け部の支持部に対する左右移動のためと左右角度調節のための空間を左右に確保すべく、肘掛け部の下面には支持部を遊挿するための横幅の広い開口が形成されている。
【0004】
尚、肘掛け部を上下角度調節可能な構造のものに、左右横移動及び左右角度調節機構を組み合わせたものは存在しない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、座部又は脚部から立ち上がった支持部に対して肘掛け部が上下角度調節可能且つ左右横移動及び左右角度調節可能な椅子の肘掛け装置を構成することによって、従来は存在しなかった問題、即ち肘掛け部を支持する支持部を遊挿するために該肘掛け部の下面に形成した大きな開口の存在による機構部の露出、それによって新たに生じる操作時における機構部での指詰めの問題を解決することを目的とした椅子の肘掛け装置を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述の課題解決のために、座部又は脚部から立ち上がった支持部に対して肘掛け部が上下角度調節可能且つ左右横移動及び左右角度調節可能な椅子の肘掛け装置であって、前記肘掛け部の下部カバー部材には、該肘掛け部の支持部に対する左右移動のためと左右角度調節のための空間を左右に確保すべく、また上下角度調節のための空間を前後に確保すべく、横幅及び前後幅を支持部より充分大きく設定した開口を形成し、該開口内であって前記支持部に対して上下回動可能に取付けるとともに、肘掛け部に対して相対的に左右横移動可能且つ左右角度調節可能に取付けた傾動部材に、上方広がりの保護カバー取付けて、該傾動部材を隠蔽してなる椅子の肘掛け装置を構成した。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施形態を添付図面に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る椅子を示し、図2は肘掛け部を水平に設定した状態、図3は肘掛け部の前部を上方へ向けて傾斜させた状態、図4〜図15は各部の詳細を示し、図中符号1は椅子の脚部、2は座部、3は背凭れ部、4は肘掛け装置、5は支持部、6は肘掛け部をそれぞれ示している。
【0008】
本発明の実施形態に係る肘掛け装置4は、座部2又は脚部1から立ち上がった支持部5に対して肘掛け部6を高さ調節可能且つ上下角度調節可能及び左右横移動、左右角度調節可能に設けたものである。しかし、本発明に係る肘掛け装置4は、上下角度調節機構及び左右横移動、左右角度調節機構に特徴を有するので、肘掛け部6が高さ調節可能であるかどうかは本質的ではない。
【0009】
前記支持部5は、支持アーム7と昇降体8とより構成し、座部2に固定した支持アーム7の上部に、肘掛け部6に取付けた上下に開放した中空筒状の昇降体8を上下移動可能に外嵌した構造を有する。そして、前記支持アーム7と昇降体8との間には、支持アーム7に対して昇降体8の高さを調節し且つその高さを維持するための高さ調節機構が設けられている。
【0010】
そして、上下角度調節機構は、図2〜図5に示すように、前記支持部5の上端に肘掛け部6内に横移動及び/又は回転可能に取付けた傾動部材9を水平な支軸10にて上下傾動可能に連結するとともに、前記肘掛け部6の前部に操作レバー11を上下傾動可能に取付けてその操作部12を下面に露出させ、前記支持部5の上端部前面側に上下に複数の係合凹部13,…を形成し、中央部を前記傾動部材9の前部に枢着した回動部材14の前方へ延びた操作杆15を前記操作レバー11の上面に当接するとともに、前記回動部材14の下方へ延びた作動杆16の先端に係止した係合ピン17を前記係合凹部13に係合可能となし、更に前記回動部材14を係合ピン17が係合凹部13に係合する回転方向に該回動部材14と傾動部材9との間に設けた弾性体18にて弾性付勢してなるものである。
【0011】
更に詳しくは、前記傾動部材9は、金属板を折曲形成したものであり、上面板19の両側縁に側面板20,20を垂下するとともに、上面板19の前後端を延長して保持板21,21を形成したものであり、前記側面板20の前部が下方へ拡がった形状となっている。そして、前記側面板20,20の後部には、前記支軸10を挿通するための軸孔22,22を形成するとともに、側面板20,20の前部の上端には前記回動部材14を回動可能に支持する軸ピン23を挿通するための通孔24,24を形成するとともに、前部下端部には前記回動部材14の回動に伴って前記係合ピン17が移動する軌跡に沿って、つまり前記軸孔22に向かった長孔25,25を形成し、該長孔25,25内に係合ピン17の両端部をスライド可能に係合するのである。
【0012】
前記肘掛け部6は、合成樹脂製で作成した上部カバー部材26と下部カバー部材27を接合し、内部を中空となしたものであり、前記上部カバー部材26には、前記傾動部材9を横移動可能及び回転可能に取付けるとともに、下部カバー部材27には、前記支持部5を受け入れる開口28と前記操作レバー11の操作部12を露出させる操作孔29を形成している。
【0013】
前記操作レバー11は、板状の基部に軸部30,30を形成するとともに、遊端側の下部に前記操作部12を突設したものである。該操作レバー11の横幅は、前記傾動部材9に対して前記カバー部材26,27が横移動又は回転変位しても、常に前記回動部材14の操作杆15の先端が該操作レバー11の上面に当接するように充分に幅広く設定している。そして、前記軸部30は、操作レバー11の板面に対して直交方向に偏平な形状となっており、該軸部30を枢支するために前記下部カバー部材27に内方へ突設した軸受部31は、後方側に軸部30の偏平幅に相当する間隙を設け、内部に軸部30を回転可能に受け入れる軸受孔32を形成し、操作レバー11を立起させた状態で、軸部30を軸受孔32に挿入し、その後操作部12が操作孔29内に挿入されるように倒して取付けるのである。この取付状態では、前記軸部30が軸受孔32から抜けることはないのである。
【0014】
前記回動部材14は、中央部に前記軸ピン23を挿通するための軸筒33を形成し、該軸筒33から前方へ前記操作杆15が延びて、該操作杆15の先端部は前記操作レバー11の上面と平行となっており、また軸筒33から下方へ前記作動杆16が延びて、該作動杆16の先端は前記係合ピン17を受け入れるU字状の係止部34となっている。
【0015】
前記係合凹部13,…は、平面視略コ字形に形成した金属製のラック部材35の両側片36を形成し、該ラック部材35を合成樹脂製のブロック体37の前面上端部に嵌合し、筒状の前記昇降体8の上端部内にブロック体37を嵌着することによって、該昇降体8の上端部にラック部材35を固定し、もって支持部5の上端部前面側に上下に複数の係合凹部13,…が形成されるのである。ここで、前記ブロック体37の前面には上縁に下向きの係合爪38を形成し、その下方に間隔を置いて水平な支持片39を突設し、該支持片39の上方側の前面に突部40を形成してあり、そして前記ラック部材35の基板41の上縁を前記係合爪38に係合するとともに、下縁を支持片39に当接し且つ基板41に形成した係合穴42を突部40に嵌合し、その状態でブロック体37を昇降体8の上端部に嵌挿し、昇降体8の内面にラック部材35の両側片36,36を当接させることよって、該ラック部材35が完全に固定されるのである。
【0016】
また、前記ブロック体37には、内部に前記支持アーム7の上端部に設けた金属製の支持板43を摺動可能に受け入れる摺動孔44を上下貫通させて形成している。また、前記ブロック体37を昇降体8に固定する構造は、昇降体8の内部に一体形成した垂直板45に設けた係止孔46にブロック体37の前面下端部に設けた爪片47を抜止め係合するとともに、ブロック体37の後面上端部に突設した軸受部48を前記昇降体8の上端後部に設けた一対の保持片49,49間に嵌合し且つ該保持片49,49に設けた軸孔50,50と軸受部48に設けた軸孔51とを共通孔として肘掛け部6を上下回動可能に枢支する支軸10を挿通して連結するのである。
【0017】
そして、肘掛け部6の上下角度を調節するには、前記操作レバー11の操作部12を上方へ押せば、該操作レバー11が上方へ回転して前記回動部材14の操作杆15をその上面で押し上げ、該回動部材14が弾性体18の弾性付勢力に抗して回転し、もって作動杆16の先端部に係止した係合ピン17が傾動部材9の長孔25,25内を移動して係合凹部13から離れ、この状態で肘掛け部6の前部を支軸10を中心に上下に回転させることが可能となり、所定の角度に設定した後に前記操作部12から指を離せば、弾性体18の弾性付勢力によって係合ピン17は対応する係合凹部13に係合し、設定角度を維持するのである。
【0018】
前記弾性体18としては、前記回動部材14の軸筒33にコイル部を巻回し、両弾性脚を傾動部材9の上面板19と操作杆15とに係止したキックばねを用いた例を示したが、圧縮コイルばねや引張りコイルばねを用いることが可能である。ただし、前記傾動部材9に対して上部カバー部材26及び下部カバー部材27は相対的に変位するので、傾動部材9と共に変位する回動部材14と該傾動部材9との間に弾性体18を設けるべきである。
【0019】
次に、肘掛け部6の左右横移動、左右角度調節機構を図2、図3、図5、図7〜図11に基づいて説明する。この左右横移動、左右角度調節機構は、前記傾動部材9の前後端に設けた水平な保持板21,21にそれぞれスライダー52,52を嵌着し、該スライダー52,52を介して上部カバー部材26の内部上面に取付板53,53で横移動可能に取付け、そして前記上部カバー部材26の内部上面の幅方向にガイド溝54を設け、該ガイド溝54に沿ってクリック部材55を移動可能に嵌合するとともに、該クリック部材55の下方に突設した回転軸56を前記傾動部材9の上面板19の中心部に形成した円孔57に回転可能に嵌合した構造である。即ち、前記肘掛け部6は、回転軸56を中心として水平に角度を調節することができるとともに、前記クリック部材55に対してガイド溝54をスライド移動させることにより、肘掛け部6を左右横移動させることができるのである。
【0020】
更に詳しくは、前記上部カバー部材26の内部下面には、多数の補強リブ58,…を縦横に格子状に形成し、各補強リブ58の端面は面一に設定し、該補強リブ58を取り囲むように高さの高い枠リブ59を形成し、中央部には幅方向に渡って補強リブ58が存在しない部分を形成し、該部分を前記ガイド溝54となしている。そして、該ガイド溝54は幅方向に延びた補強リブ58,58で両側壁58A,58Aが形成され、上部カバー部材26の幅方向の中心位置と、該中心から同距離離れた位置の側壁58A,58Aの一部に切欠部60,…を形成している。
【0021】
前記クリック部材55は、図9に示すように、外形が平面視略円形の合成樹脂製であり、上面側に前記ガイド溝54に係合する長円部61を形成し、下面側に前記傾動部材9の円孔57に回転可能に係合する回転軸56を形成し、上下中間部には長円部61の一端部に連続し、1/4周した位置から長円部61の一側面に屈曲した弾性片62を形成し、長円部61の他端部から同様に弾性片62が延び、各弾性片62,62の先端には半円柱状の摺動部63,63を長円部61と同一高さに形成している。更に、前記摺動部63,63に対応する長円部61の両側面には該摺動部63,63を退避させる凹部64,64を形成している。そして、前記傾動部材9の上面板19の円孔57にクリック部材55の回転軸56を挿入した状態で、該クリック部材55の長円部61を前記上部カバー部材26のガイド溝54に弾性的に係合し、該傾動部材9の前後両端部のスライダー52,52を上部カバー部材26の枠リブ59にネジ止めした取付板53,53で移動可能に保持して取付けるのである。ここで、前記取付板53は、前記枠リブ59に取付ける固定部65と、スライダー52の上面に摺接する押え部66と、固定部65と押え部66との間に垂直部67を有し、該垂直部67には前記スライダー52を挿通する横長開口68を形成している。前記取付板53で、スライダー52を保持した状態では、該スライダー52は押え部66と固定部65とに互いに摺接し、その接触圧を確保するために、スライダー52を前記保持板21に嵌合する内部に低いリブ69を複数形成している。
【0022】
そして、前記クリック部材55の長円部61は、前記ガイド溝54の両側壁58A,58A間に係合し、両摺動部63,63が側壁58A,58Aに弾性的に圧接される。図11に示すように、前記肘掛け部6を左右横方向に移動させると、クリック部材55がガイド溝54に沿って相対的に移動し、ガイド溝54の中央部とその両側部に切欠部60,…に摺動部63,63が位置すると、その弾性力によってその位置に止まるが、強く肘掛け部6を移動させると、摺動部63,63が切欠部60,60から外れて移動するのである。つまり、肘掛け部6を支持部5に対して中央部と、左右の3ヵ所に横移動させて調節することが可能である。また、肘掛け部6を支持部5に対して中央部に位置させた状態では、前記回転軸56を中心に左右に所定角度だけ回転させることができ、左右角度調節ができるのである。
【0023】
ここで、前記上部カバー部材26と下部カバー部材27との接合構造について簡単に説明する。前記上部カバー部材26の周縁にはその内側縁に沿って内側段部70を形成し、前記下部カバー部材27の周縁にはその外側縁に沿って外側段部71を形成し、互いに内外に嵌合するようになっている。そして、上部カバー部材26の前後一方の内側段部70には内向きに突起72を形成するとともに、下部カバー部材27の対応する側の外側段部71には前記突起72を係合する連結孔73を形成し、上部カバー部材26の前後他方の内部には台座74,74を形成し、下部カバー部材27の対応する側には取付孔75,75を形成し、前記突起72を連結孔73に係合するとともに、前記取付孔75に下方から挿通したネジ76を台座74に螺合して互いに接合するのである。また、両部材とも合成樹脂製で成形したものであるので、両側面を押圧すると上部カバー部材26は前記内側段部70と外側段部71の嵌合関係によって内向きの変形は抑制されるが、下部カバー部材27は前記内側段部70と外側段部71の嵌合関係だけでは内向きの変形は抑制できない。そのため、前記上部カバー部材26の周縁部であって、前記枠リブ59から連続した規制爪77,…を突設し、該規制爪77で下部カバー部材27の内向き変形を防止している。
【0024】
このように、前記肘掛け部6は、支持部5に対して左右移動可能、左右角度調節可能となっているので、前記下部カバー部材27に形成した開口28の横幅は左右移動距離を考慮して広く設定されているとともに、上下角度調節可能となっているため、前記開口28の前後幅は若干余裕をもって広く設定している。そのため、前記肘掛け部6の前部を高くして上向き傾斜させた場合、保護カバー78が存在しなければ、図3に示すように前記傾動部材9等の金具や支軸10の周囲部が露出し、この露出部分に指を挟む恐れがあるので、前記傾動部材9には、図5、図6、図12及び図13に示すように、保護カバー78を設けて指詰めを防止している。尚、前記支持部5に対して肘掛け部6を左右に移動させた場合に、保護カバー78と開口28の口縁との間に指が挟まれないように、また指を挟まれても大きな怪我をしないように最低6mmの隙間を形成している。
【0025】
前記保護カバー78は、前記下部カバー部材27の開口28内に位置し、前記傾動部材9に外嵌して取付ける。この保護カバー78の外形は、上方広がりの形状を有し、中央部に前記支持部5を受け入れる開口部79を形成し、前端には内向きに突片80を設け、前記傾動部材9の両側面板20,20の前端に形成した凹部81,81に係合するとともに、両側板82,82の後部内面に形成した係止爪83,83を、前記傾動部材9の側面板20,20の後部に形成した係合孔84,84に抜止め係合して取付けるのである。また、保護カバー78の前後部には、前記回動部材14の動作を逃がすためと、傾動部材9の両側面板20,20を逃がすための切欠開口85を形成している。また、両側板82,82の内面には、前記昇降体8の上端部に弾力的に嵌合するように縦方向のリブ86,…を形成している。尚、前記保護カバー78の形状は、前記傾動部材9の形状に応じて決定されるべきであり、特にその形状は限定されるものではない。
【0026】
また、前記肘掛け部6の左右横移動、左右角度調節機構の他の例として、図14に示したものは、前記傾動部材9の上面板19の中央部に軸部87を突設し、該軸部87を中央部と、その左右両側部で弾性係合するC字形の係合部88,88をその開放部を対面させて上部カバー部材26の下面に突設したものである。この場合、両係合部88,88の間に軸部87が係合した場合には、肘掛け部6は左右角度調節可能であり、また軸部87を一方の係合部88に嵌入すれば左右横移動することになる。
【0027】
また、本実施形態に係る肘掛け部6は、左右横移動可能となしたので、必然的に横幅を広くなり、下面に設けた操作レバー11の操作部12を操作し難くなるが、操作性を向上させるために、前記下部カバー部材27の左右両側下面に傾斜面27A,27Aを形成して、指の操作部12への回り込みを良くしている。
【0028】
最後に、高さ調節機構を図2〜図4に基づいて簡単に説明する。高さ調節機構は、前記支持アーム7の上端部に延設した支持板43の中央部に沿って縦孔89を形成し且つ該縦孔89の前縁に一定間隔毎に係合凹部90,…を形成し、前記昇降体8の前部であって前記支持板43に対応する位置に開口91を形成するとともに、該開口91に臨んだ内部に前後に延びたガイド部92を形成し、該ガイド部92内に前記係合凹部90又は縦孔89に貫通した係合ピン93の両端部を前後から抱持する一対の作動部材94,95を前後スライド可能に設けるとともに、内方の作動部材95と昇降体8の内壁96間に圧縮コイルばねからなる弾性体97を配して前方へ弾性付勢し、前記開口91内に前後回動可能に上下一端部を枢着した操作レバー98の遊端部に一体形成した弾性片99を前記外側の作動部材94に当接してなるものである。
【0029】
そして、前記肘掛け部6の高さを調節する場合には、前記操作レバー98の下部を開口91内に押し込めば、前記弾性体97の弾性付勢力に抗して更に係合ピン93が押し込まれ、前記縦孔89の位置に達すると、肘掛け部6を持ってその高さを調節することが可能となる。肘掛け部6を持って上下に移動させて所定の高さになると、操作レバー98から指を離せば、弾性体97の前方への弾性付勢力によって係合ピン93が何れかの係合凹部90に係合し、設定高さを維持するのである。
【0030】
【発明の効果】
以上にしてなる本発明の椅子の肘掛け装置は、座部又は脚部から立ち上がった支持部に対して肘掛け部が上下角度調節可能且つ左右横移動及び左右角度調節可能であるので、着座者の使用勝手に適した肘掛け部の状態を実現できるので極めて実用的価値が高く、また肘掛け部を支持する支持部を遊挿するために該肘掛け部の下面に形成した大きな開口内であって、機構部を構成する傾動部材を保護カバーで隠蔽することによって、該機構部での指詰めの問題を解消したので、安全性にも優れた椅子を提供できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の肘掛け装置を適用した椅子の側面図である。
【図2】同じく肘掛け部を水平状態に設定した場合の縦断面図である。
【図3】同じく肘掛け部を傾斜状態に設定した場合の縦断面図である。
【図4】支持部と肘掛け部を枢着する構造を示す分解斜視図である。
【図5】本発明る要部を示す分解斜視図である。
【図6】傾動部材と保護カバーの関係を示す分解斜視図である。
【図7】肘掛け部のカバー部材の構造を示す分解断面図である。
【図8】上部カバー部材の斜視図である。
【図9】クリック部材を示し、(a) は平面図、(b) は側面図である。
【図10】クリック部材を装着した状態の部分断面図である。
【図11】左右横移動、左右角度調節機構を示す簡略断面図である。
【図12】保護カバーを取付けた状態を示す省略側面図である。
【図13】同じく省略底面図である。
【図14】左右横移動、左右角度調節機構の他の例を示す省略断面図である。
【図15】肘掛け部に手を掛けて操作レバーの操作状態を示した簡略説明図である。
【符号の説明】
1 脚部 2 座部
3 背凭れ部 4 肘掛け装置
5 支持部 6 肘掛け部
7 支持アーム 8 昇降体
9 傾動部材 10 支軸
11 操作レバー 12 操作部
13 係合凹部 14 回動部材
15 操作杆 16 作動杆
17 係合ピン 18 弾性体
19 上面板 20 側面板
21 保持板 22 軸孔
23 軸ピン 24 通孔
25 長孔 26 上部カバー部材
27 下部カバー部材 28 開口
29 操作孔 30 軸部
31 軸受部 32 軸受孔
33 軸筒 34 係止部
35 ラック部材 36 側片
37 ブロック体 38 係合爪
39 支持片 40 突部
41 基板 42 係合穴
43 支持板 44 摺動孔
45 垂直板 46 係止孔
47 爪片 48 軸受部
49 保持片 50 軸孔
51 軸孔 52 スライダー
53 取付板 54 ガイド溝
55 クリック部材 56 回転軸
57 円孔 58 補強リブ
59 枠リブ 60 切欠部
61 長円部 62 弾性片
63 摺動部 64 凹部
65 固定部 66 押え部
67 垂直部 68 横長開口
69 リブ 70 内側段部
71 外側段部 72 突起
73 連結孔 74 台座
75 取付孔 76 ネジ
77 規制爪 78 保護カバー
79 開口部 80 突片
81 凹部 82 側板
83 係止爪 84 係合孔
85 切欠開口 86 リブ
87 軸部 88 係合部
89 縦孔 90 係合凹部
91 開口 92 ガイド部
93 係合ピン 94 作動部材
95 作動部材 96 内壁
97 弾性体 98 操作レバー
99 弾性片

Claims (1)

  1. 座部又は脚部から立ち上がった支持部に対して肘掛け部が上下角度調節可能且つ左右横移動及び左右角度調節可能な椅子の肘掛け装置であって、前記肘掛け部の下部カバー部材には、該肘掛け部の支持部に対する左右移動のためと左右角度調節のための空間を左右に確保すべく、また上下角度調節のための空間を前後に確保すべく、横幅及び前後幅を支持部より充分大きく設定した開口を形成し、該開口内であって前記支持部に対して上下回動可能に取付けるとともに、肘掛け部に対して相対的に左右横移動可能且つ左右角度調節可能に取付けた傾動部材に、上方広がりの保護カバー取付けて、該傾動部材を隠蔽してなることを特徴とする椅子の肘掛け装置。
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