JP3359862B2 - ロッキング装置 - Google Patents

ロッキング装置

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JP3359862B2
JP3359862B2 JP08467498A JP8467498A JP3359862B2 JP 3359862 B2 JP3359862 B2 JP 3359862B2 JP 08467498 A JP08467498 A JP 08467498A JP 8467498 A JP8467498 A JP 8467498A JP 3359862 B2 JP3359862 B2 JP 3359862B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支持部材に対して
被支持部材を揺動可能に支持するロッキング装置に関す
る。さらに詳述すると、本発明は傾動を固定可能なロッ
キング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】椅子の座及び背凭れを前後にロッキング
可能とすると共に座及び背凭れを傾斜させた状態で固定
できるロック機構付きのロッキング装置を備えた椅子が
ある。例えば図16に示すロッキング装置は、脚に固定
された前部シートフレーム101と、脚に対して揺動可
能な後部シートフレーム102と、後部シートフレーム
102を原位置に復帰させる力を付与する反力付与機構
(図示せず)と、後部シートフレーム102を傾斜させ
たまま固定可能なガススプリングから成るロック機構1
07とを備えている(特開平4−193108号参
照)。この椅子では、ロック機構107をアンロック状
態にすることにより、座103及び背凭れ105がロッ
キング可能となる。そして、ロック機構107をロック
状態にすることにより、座103及び背凭れ105が傾
斜したままでロックされる。
【0003】また、図17及び図18に示す椅子のロッ
キング装置201は、脚202に支持される座受部材2
03と、座受部材203に椅子の幅方向を長手方向とし
て回転可能に取り付けられる支持軸204と、支持軸2
04の両端部に固定されて座205を支持するブラケッ
ト206,206と、支持軸204の中央部に固定され
る揺動板207と、揺動板207を上方に付勢する圧縮
コイルばねから成る反力付与機構208と、座205及
び背凭れ209を傾斜した状態でロックするロック機構
(図示せず)とを備えている。ここでのロック機構は、
例えばガススプリングを座受部材203とブラケット2
06との間に取り付けた機構としたり、ブラケット20
6と座受部材203とに軸部材を連通させて固定する機
構としたり、ブラケット206に固定した歯車部材に対
して座受部材203に設けたロック部材が係止して固定
する機構としたり、ブラケット206側と座受部材20
3側とのそれぞれに数枚のクラッチ板を固定して重ね合
わせて各クラッチ板を締め付けることにより固定する機
構とする等、各種の機構を採用することができる。
【0004】この椅子では、ロック機構をアンロック状
態にすることにより、座205及び背凭れ209がロッ
キング可能となる。そして、ロック機構をロック状態に
することにより、座205及び背凭れが傾斜したままで
ロックされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た各ロッキング装置では、ロック機構がアンロック状態
にあるときに座及び背凭れのロックが必ず解除されてロ
ッキング可能となるので、座及び背凭れが傾斜してロッ
クされた状態で尚かつ人が座っていないときにロック機
構をアンロック状態に操作すると反力付与機構の反力に
より座及び背凭れが急に跳ね上がってしまうおそれがあ
る。
【0006】そこで、本発明は、アンロック操作時に被
支持部材が反力付与機構の反力により急に跳ね上がるこ
とを防止できるロッキング装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1の椅子のロッキング装置は、支持部材に対
して1箇所の回動軸を中心に被支持部材を揺動可能に支
持すると共に被支持部材を反力付与機構により初期位置
に向けて付勢するロッキング装置において、被支持部材
の揺動方向に配列される複数の係合溝を有し支持部材ま
たは被支持部材のいずれか一方に取り付けられる被ロッ
ク部材と、支持部材または被支持部材の被ロック部材が
取り付けられていない方に係合溝に対して出入りする方
向にスライド可能に取り付けられて係合溝に嵌入した時
には被支持部材の傾動をロックするロック部材と、ロッ
ク位置とアンロック位置の間で切り換えられ少なくとも
アンロック位置に保持される操作手段と、操作手段とロ
ック部材との間に設けられて操作手段の動きをロック部
材に伝達し、尚かつ少なくとも係合溝からロック部材を
抜き出す方向には弾性的に付勢する付勢手段とを備える
ようにしている。
【0008】したがって、操作手段がロック位置にあり
ロック部材が被ロック部材の係合溝に嵌入した状態で
は、ロック部材の取り付けられた支持部材または被支持
部材と係合溝とにロック部材が跨って存在するので被支
持部材の傾動がロックされている。この状態で被支持部
材に外力が作用していないか若しくは僅かな外力が作用
するに過ぎなければ、被支持部材は反力付与機構の大き
な反力を受けて初期位置に復帰するように付勢されてい
る。ここで、被ロック部材の係合溝の内壁とロック部材
とが押し合っているので、操作手段をアンロック位置に
操作してロック部材を係合溝から抜き出そうとしてもロ
ック部材は係合溝の内壁との大きな摩擦によって移動で
きない。このため、被支持部材の傾動のロックが維持さ
れると同時に付勢手段が蓄勢される。これにより、被支
持部材の傾斜状態がいわゆる自己保持されることにな
る。
【0009】そして、この自己保持した状態の被支持部
材に反力付与機構による反力を弱める程度の外力を与え
ると、係合溝の内壁とロック部材との間で押圧力が小さ
くなって摩擦力が弱まる。さらに、この摩擦力が付勢手
段によるロック部材の抜き出し方向への付勢力より小さ
くなったときに、ロック部材は付勢手段により係合溝か
ら抜き出る。これにより、ロック部材及び係合溝による
ロック状態が解除されて被支持部材がアンロック状態に
成り揺動可能となるので、反力付与機構の付勢により被
支持部材が初期位置に復帰する。
【0010】また、請求項2記載のロッキング装置で
、操作手段をロック位置及びアンロック位置のいずれ
にも位置保持可能な保持部材を備えて、尚かつ付勢手段
はロック部材を係合溝から抜き出す方向と係合溝へ差し
込む方向の双方において弾性的に付勢することを特徴と
するようにしている。
【0011】したがって、操作手段がアンロック位置に
ありロック部材が被ロック部材の係合溝から抜け出てい
る状態では、被支持部材が支持部材に対して揺動可能と
なっている。ここで、操作手段をロック位置に操作して
ロック部材を係合溝に差し込もうとしたときに、ロック
部材が係合溝に対して被支持部材の揺動方向にずれた位
置にあるとロック部材は被ロック部材に当接してしまい
係合溝に嵌入できない。このため、ロック部材は係合溝
に嵌入できないままで付勢手段が蓄勢される。そして、
被支持部材に与える外力の大きさを変化させて被ロック
部材の位置を被支持部材の揺動方向にずらすと、ロック
部材と係合溝との位置が合ったときにロック部材は付勢
手段の付勢力により係合溝に差し込まれる。これによ
り、被支持部材がロック状態となって揺動できないよう
になる。
【0012】さらに、請求項3記載のロッキング装置で
は、付勢手段は、ロック部材に対してロック部材のスラ
イド方向に係合する切換アームと、操作手段と連動しロ
ック位置とアンロック位置とに切り換えられ保持される
切換レバーと、該切換レバーと切換アームとの間に介在
される弾性体と、切換レバーをロック位置とアンロック
位置に保持する保持部材とから成るようにしている。
【0013】したがって、切換アームと切換レバーとの
間に弾性体が介在されているので、ロック部材が係合溝
に嵌入されていて係合溝との摩擦力により係合溝から抜
け出せなくて切換アームが揺動できないときに切換レバ
ーがアンロック位置に切り換えられると、切換レバーは
弾性体の変形によりアンロック位置に切り換えられて保
持部材により位置保持される。このとき、弾性体は変形
により蓄勢されるので、ロック部材と係合溝との摩擦力
が外力により小さくなってロック部材が係合溝から抜け
出し可能となったときに、弾性体が蓄勢力により切換ア
ームを揺動してロック部材を係合溝から抜き出す。
【0014】一方、ロック部材が係合溝から外れていて
ロック部材と係合溝とが被支持部材の揺動方向にずれて
ロック部材が係合溝に嵌入できないときに切換レバーが
ロック位置に切り換えられると、切換レバーは弾性体の
変形によりロック位置に切り換えられて保持部材により
位置保持される。このとき、弾性体は変形により蓄勢さ
れるので、被支持部材の揺動に伴いロック部材と係合溝
との位置が合ってロック部材が係合溝に嵌入可能となっ
たときに、弾性体が蓄勢力により切換アームを揺動して
ロック部材を係合溝に差し込む。
【0015】また、請求項4記載のロッキング装置で
は、操作手段と一体に回転する第1の回転軸と、第1の
回転軸と端部同士を近傍にして同軸上に配置される第2
の回転軸と、第2の回転軸と一体に回転すると共に第1
の回転軸に回転可能に支持されるアームと、これらの回
転軸の端部を回転可能に連結する連結手段を備えるよう
にしている。
【0016】したがって、第1の回転軸と第2の回転軸
の抜け落ちを防止しながらも、第1の回転軸に操作手段
を操作する機能と第2の回転軸により操作されるアーム
を支持する機能とを兼用させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。図1〜図
7に本発明のロッキング装置1を椅子に搭載した場合の
実施形態の一例を示す。本明細書中で前後方向とは椅子
についての前後方向を意味すると共に、左右方向とは椅
子についての左右方向を意味して、上下方向とは椅子に
ついての上下方向を意味している。
【0018】ロッキング装置1は、支持部材としての座
受部材3に対して1箇所の回動軸としての支持軸5を中
心に被支持部材としての座(図面には座の芯材である座
板4のみを示す)を揺動可能に支持すると共に座板4を
反力付与機構28により初期位置に向けて付勢するもの
である。
【0019】このロッキング装置1は、座板4の揺動方
向に配列される複数の係合溝7,…,7を有し座板4に
取り付けられる被ロック部材20と、座受部材3に係合
溝7に対して出入りする方向にスライド可能に取り付け
られて係合溝7に嵌入した時には座板4の傾動をロック
するロック部材8と、ロック位置とアンロック位置の間
で切り換えられ少なくともアンロック位置に保持される
操作手段としてのロック操作レバー18と、ロック操作
レバー18とロック部材8との間に設けられてロック操
作レバー18の動きをロック部材8に伝達する付勢手段
24とを備えている。
【0020】このロッキング装置1は、上述した座受部
材3と、座受部材3に固定されると共に離れた2点、例
えば両端部で座板4を支持する支持軸5と、支持軸5に
回転可能に取り付けられて支持軸5の両端部と共に三角
形の頂点を形成する位置で座板4を支持する支持板6
と、支持板6を上方に付勢しながら支持する例えば圧縮
コイルばね2を有する反力付与機構28とを備えてい
る。
【0021】座受部材3は、脚25に支持されると共に
支持軸5を中心に座板4を揺動可能に支持する。この座
受部材3は、前側に向けてほぼV字形状に広がった2本
の腕26,26と、各腕26,26が結合される後端部
に設けられた基端ブロック59と、基端ブロック59に
形成した鉛直方向に開口する透孔から成る脚受け孔9
と、各腕26,26の前端部に形成されると共に椅子の
左右方向に連通して上側を開放した溝から成り支持軸5
を受ける支持溝27,27と、各腕26,26の中央部
で両腕26,26を連結する連結板11とを備えてい
る。この座受部材3は、回転可能な脚25の上端部を脚
受け孔9に圧入させることによって、脚25の上端に固
定されている。この座受部材3は金属製で例えば鋳造や
溶接等により一体形成されている。本実施形態では座受
部材3を金属から成るものとしているが、これには限ら
れず合成樹脂等の他の材質から成るものとしても良い。
【0022】支持溝27,27には、座受部材3の左右
に突出する1本の支持軸5が例えば溶接により回転不能
に固定されている。この支持軸5は座板4を回転可能に
受け支える。なお、支持軸5の両端には例えば肘掛けを
取り付けたり、あるいはキャップを取り付けることがで
きる。
【0023】支持軸5は断面円形の鉄パイプとしてい
る。本実施形態では支持軸5を鉄パイプとしているが、
これには限られず無垢の鉄棒としても良い。また、支持
軸5の材質としては鉄に限られず、アルミニウム等の金
属製やプラスチック製等としても良い。いずれも場合も
座板4を座受部材3に支持することができる。さらに、
本実施形態では、支持溝27,27と支持軸5とを溶接
により固定しているが、これには限られず例えば支持溝
27,27の外側から内側に貫通する止めねじを設けて
ねじ止めするようにしても良い。この止めねじは2つの
支持溝27,27の周壁のうち少なくとも一方に設けて
いれば、支持軸5を支持溝27,27に回転不能に固定
することができる。
【0024】また、本実施形態では支持溝27,27に
より支持軸5を受け支えているが、これには限られず例
えば図8に示すように各腕26,26の先端部に左右方
向に貫通する支持孔10,10を形成して支持軸5を挿
入して支持するようにしても良い。この場合、支持孔1
0と支持軸5との固定は、例えば支持孔10を形成する
周壁の外側から内側に止めねじ21を締め付けて支持軸
5を支持孔10の内壁に押し付けて行うようにする。
【0025】そして、座受部材3は、各腕26,26の
中央部で両腕26,26を連結する連結板11と、この
連結板11の後側に形成した上下に貫通する開口部12
とを備えている。この連結板11は反力付与機構28に
連結されると共に反力付与機構28及び支持板6を介し
て座板4を支持する。連結板11は、反力付与機構28
に連結するために、中央部に形成した左右方向を長手方
向とする凹み部11aと、この凹み部11aの中央に形
成した透孔11bとを備えている。また、開口部12
は、連結板11の下側に配置された支持板6と連結板1
1の上側に配置された座板4とを連結する被ロック部材
20を揺動可能に貫通させる。
【0026】この連結板11の下側には、支持軸5に回
転可能に取り付けられて反力付与機構28の反力を受け
ながら座板4を支持する支持板6が設けられている。支
持板6は、支持軸5に回転可能に嵌合される取付部13
と、座受部材3の開口部12を貫通する被ロック部材2
0に係止されると共に被ロック部材20を介して座板4
を支持する係止端14とを備えている。
【0027】取付部13は、支持板6の前端部に形成さ
れた上側溝6aと支持板6の前端部の下側にねじ止めさ
れた下板29の下側溝29aとを向き合わせた透孔とし
ている。このため、支持板6と下板29とにより支持軸
5を挟むようにして支持板6を支持軸5に取り付けるこ
とができるので、座受部材3に取り付けた後の支持軸5
に支持板6を取り付けることができる。さらに、各溝6
a,29aの内部には上下に分割された例えば合成樹脂
製のスリーブ30,30が設けられている。このため、
支持板6の支持軸5に対する回転を円滑に行うことがで
きる。本実施形態では支持板6の支持軸5への取付を下
板29と共に支持軸5を上下から挟むことにより行って
いるが、これには限られず例えば図8及び図9に示すよ
うに支持板6に穿孔を行って取付孔13を形成しこの取
付孔13に支持軸5を回転可能に嵌合するようにしても
良い。この場合も支持板6を支持軸5に回転可能に支持
させることができる。
【0028】さらに、支持板6は、連結板11の凹み部
11aの突出した裏側に向き合ってこれを収容する窪み
部15と、窪み部15の中央部に形成される透孔15a
とを備えている。
【0029】支持板6及び連結板11には反力付与機構
28が連結されている。この反力付与機構28は連結板
11に対して支持板6を上方に付勢することにより、座
板4を初期位置に向けて付勢しながら支持する。反力付
与機構28は、連結板11に連結される吊りねじ16
と、この吊りねじ16に固定されたばねマウント17
と、支持板6とばねマウント17との間に介在されると
共にばねマウント17及び吊りねじ16を介して連結板
11に支持板6を押圧するように付勢する圧縮コイルば
ね2とを備えている。
【0030】吊りねじ16は、連結板11の凹み部11
aの透孔11bと支持板6の窪み部15の透孔15aと
に凹み部11aの上側から貫通している。この吊りねじ
16は、T字形状の頭部16aと下端部のねじ部16b
とを有している。頭部16aは凹み部11aに入り込ん
でいる。また、各透孔11b,15aの前後方向の直径
は、吊りねじ16の外径よりも僅かに大きいものとして
いる。このため、吊りねじ16は、図1に示すように頭
部16aを中心に前後に揺動可能となる。
【0031】吊りねじ16のねじ部16bには、底板1
7aを有するほぼ円筒形状のばねマウント17が取り付
けられている。ばねマウント17の底板17aの中央部
の内側にはナット57がインサート成形により固定され
ている。吊りねじ16とばねマウント17とは、吊りね
じ16のねじ部16bとばねマウント17のナット57
との螺合により取り付けられている。このため、ばねマ
ウント17を回転させることによりナット57がねじ部
16bに対してねじ対偶によって上下に移動するので、
ばねマウント17の取付高さをその回転により変更する
ことができる。さらに、ばねマウント17の外周面に
は、図9に示すように滑り止めの縦溝22が形成されて
いる。このため、使用者はばねマウント17を滑り無く
容易に回転させることができる。
【0032】また、圧縮コイルばね2は、ばねマウント
17の底板17aと支持板6との間で吊りねじ16を囲
むように設けられている。本実施形態では反力付与機構
28での反力源を圧縮コイルばねとしているが、これに
は限られず例えばガススプリング等の他の弾性体として
も良い。圧縮コイルばね2は、支持板6を連結板11の
裏側に押し付けるよう付勢する。そして、圧縮コイルば
ね2が支持板6を連結板11の裏側に押し付けた状態で
の座板4の位置が初期位置となる。
【0033】ここで、ばねマウント17を回転させて底
板17aの取付高さを変更することにより底板17aが
圧縮コイルばね2を圧縮して初期圧を変化させるので、
支持板6を回転させるために必要な荷重の大きさを調整
することができる。このため、座の傾動に必要な力の大
きさを着座者の好みに応じた強さに設定できるので、座
り心地を向上させることができる。
【0034】さらに、座受部材3の上側には座が設けら
れている。座は、芯材となる座板4とその上に載置され
るクッション(図示せず)並びに該クッションを覆う上
張地とから一般に構成されている。また、座の後部には
背凭れ(図示せず)が例えば一体形成により設けられて
いる。このため、着座者は背凭れに寄り掛かることによ
り座及び背凭れのロッキングを行うことができる。な
お、背凭れの形状は特に限られない。
【0035】座板4は、支持軸5の両端部に回転可能に
嵌合する前支持体19,19により前部の左右両端を支
持されると共に、開口部12を貫通して支持板6の係止
端14に係止する被ロック部材20により中央部を支持
される。
【0036】前支持体19はプラスチック製であり、図
9に示すように例えば支持軸5を前後から挟んで下側に
回り込む略C形の挟持爪19aを備えている。挟持爪1
9aは支持軸5の軸方向に沿って複数形成されている。
これにより、各挟持爪19aの剛性を小さくして支持軸
5への取付作業を容易にできるようになる。そして、各
前支持体19,19を支持軸5に取り付けるときは、座
板4を支持軸5の上方から押し付けて各挟持爪19aを
押し広げながらワンタッチで嵌め付ける。本実施形態で
は前支持体19は支持軸5の軸方向に沿った複数の挟持
爪19aを有しているが、これには限られず単一の挟持
爪19aを有するようにしても良い。この場合も各前支
持体19を支持軸5にワンタッチで取り付けることがで
きる。
【0037】座板4は、例えばプラスチック製であり、
射出成形等により前支持体19,19と一体形成されて
いる。本実施形態では座板4と前支持体19,19とを
プラスチックの射出成形により一体形成しているが、こ
れには限られず座板4と前支持体19,19とを別々に
成形し後から接着やねじ止めで一体化するようにしても
良い。別体成形の場合、例えば座板4や前支持体19,
19の一方または双方を剛性及び耐摩耗性の高い金属製
とすることができる。ここで、前支持体19,19を高
剛性の金属製としたときは挟持爪19aによりワンタッ
チで支持軸5に嵌め付けるのは困難であるので、前支持
体19,19を支持軸5の両端から嵌め付けておき、そ
の後に前支持体19,19と座板4とをねじ止め等によ
り固着するようにする。さらに、前支持体19,19に
透孔を形成してこの透孔に支持軸5を貫通させることに
より前支持体19,19を支持軸5に支持させるように
しても良い。この場合も前支持体19,19を支持軸5
の両端から嵌め付けておき、その後に前支持体19,1
9と座板4とをねじ止め等により固着するようにする。
【0038】一方、座板4の中央部を支持する被ロック
部材20は、座板4への止着用のボルトを貫通させる透
孔31aを有するフランジ31と、支持板6の係止端1
4の下部に引っ掛かって係止する係止爪32とを有して
いる。このフランジ31が座板4の開口部12に向き合
う位置にねじ止めされることにより、被ロック部材20
は座板4に固定されている。このため、2カ所の前支持
体19,19と被ロック部材20との配置は図1及び図
9に示すように三角形の頂点を成すので、座板4は前支
持体19,19及び被ロック部材20と支持軸5及び支
持板6を介して座受部材3に対して高い安定性で支持さ
れる。そして、被ロック部材20の係止爪32が支持板
6の係止端14の下部に引っ掛かることにより、被ロッ
ク部材20と係止端14とが一体化される。このため、
ロック部材8により座板4がロックされていないときに
椅子を前側に傾けても、座板4が前側に浮き上がってし
まうことを防止できる。
【0039】本実施形態では、被ロック部材20の支持
板6への取付方は被ロック部材20の係止爪32を支持
板6に係止するようにしているが、これには限られず例
えば図8及び図9に示すように支持板6の後端部の透孔
14aを貫通する止めねじ23により被ロック部材20
を支持板6にねじ止めするようにしても良い。この場合
もロック部材8により座板4がロックされていないとき
に椅子を前側に傾けても、座板4が前側に浮き上がって
しまうことを防止できる。さらに、被ロック部材20の
高さは、座に荷重が掛からない無荷重時に初期位置とし
て例えばほぼ水平となるように設定する。但し、初期位
置としては水平に限られず傾斜角度を有するようにして
も良いのは勿論である。
【0040】また、座板4と被ロック部材20とは別部
材でありねじ止めにより一体化されている。このため、
被ロック部材20を高剛性を有する金属製等とすること
ができる。本実施形態では座板4と被ロック部材20と
を別部材としているが、これには限られずこれらを例え
ばプラスチック製や金属製で一体形成するようにしても
良い。
【0041】さらに、被ロック部材20の後面20aに
は、複数の係合溝7,…,7が形成されている。この後
面20aは支持軸5を中心線とする凸状の円柱面として
いる。そして、被ロック部材20の後方にロック部材8
を配置している。このため、係合溝7に向き合うロック
部材8の係合溝7への嵌入長さを座板4の揺動角度に拘
わらず一定にすることができるので、ロック部材8と係
合溝7との嵌合の確実性を確保することができる。本実
施形態では被ロック部材20の後面20aを支持軸5を
中心線とする凸状の円柱面としているが、これには限ら
れず支持軸5を中心線とする凹状の円柱面としても良
い。この場合は被ロック部材20の前方にロック部材8
を配置する。この場合も、ロック部材8の係合溝7への
嵌入長さを一定にすることができるので、ロック部材8
と係合溝7との嵌合の確実性を確保することができる。
【0042】被ロック部材20の係合溝7は、横長の矩
形状であり座板4の揺動方向、即ち縦方向に間隔をおい
て複数配置されている。各係合溝7の内面は平面として
いる。この係合溝7の形成数は座の傾動のロック可能な
位置の数(すなわち段数)となる。また、係合溝7の形
成間隔は座の傾動のロック位置の間の傾斜角度を決定す
る。このため、係合溝7の形成数や形成間隔は、適用す
る椅子の操作性等を考慮して設定する。
【0043】ロック部材8は、座受部材3側にスライド
可能に取り付けられると共に、スライドにより係合溝7
に対して出入可能であり、係合溝7に嵌入した時には座
板4の傾動をロックする。このロック部材8は板材で構
成されており、前端部に形成されて係合溝7に嵌入可能
なロック部8aと、中央部に形成されて付勢手段24に
係合する係合孔8bとを有している。
【0044】ロック部材8は、座受部材3の脚受け孔9
の前側の上方の左右に形成された支持壁58,58の上
部の内側を段状に切り下げた形状の摺動支持部58aに
摺動可能に支持されている。支持壁58,58の上面に
は蓋板33がねじ止めされている。よって、ロック部材
8は、蓋板33により摺動支持部58aからの脱落が防
止されている。また、ロック部材8は支持壁58,58
及び蓋板33により上下方向への移動が制限される。さ
らに、ロック部材8は、ロック部8aを係合溝7に出入
可能な位置で前後動可能に支持されている。そして、ロ
ック部材8が前方に摺動したときにロック部8aが係合
溝7に嵌入する。このとき、ロック部材8は支持壁5
8,58及び蓋板33の間と係合溝7とに跨って存在す
るので、被ロック部材20の揺動がロック部材8を介し
て支持壁58,58及び蓋板33により制限される。被
ロック部材20が揺動できなくなることにより、座の傾
動がロックされる。また、ロック部材8が後方に摺動し
たときにロック部8aが係合溝7から外れる。このと
き、被ロック部材20が揺動可能になるので、座のロッ
クが解除されて揺動可能となる。
【0045】また、ロック部8a及び係合溝7の縁部は
角取りされて丸みが形成されている。このため、ロック
部8aが係合溝7に対して僅かに上下にずれた位置で付
勢されたときでも、ロック部8aが角取りされた縁部に
案内されて係合溝7に容易に嵌入することができる。
【0046】ロック部材8を摺動させるためには、ロッ
ク部材8に付勢手段24を介して連結されたロック操作
レバー18を操作する。ロック操作レバー18は、座受
部材3に回転可能に取り付けられる第1の回転軸として
の軸部37と、使用者がロック状態を切り換える操作を
行う操作部38とを有している。軸部37は座受部材3
の支持壁58の下部に形成された透孔に貫通されてい
る。これにより、軸部37は支持壁58により回転可能
に支持されている。軸部37の先端部分には、軸部37
を一周する溝から成る係合溝部40が形成されている。
この係合溝部40の軸方向の先端側にはフランジ39が
形成されている。また、係合溝部40の操作部38側に
は断面略矩形の嵌合部41が形成されている。
【0047】操作部38は軸部37に対して前方に屈曲
して設けられている。そして、操作部38の先端は支持
軸5の近傍に位置している。すなわち、操作部38の先
端は座板4の揺動中心の近傍に位置している。このた
め、座の傾斜角度に拘わらず操作部38の先端の位置が
ほとんど変化しないので、ほぼ一定の操作性を維持する
ことができる。
【0048】このロック操作レバー18とロック部材8
との間には付勢手段24が介在されている。付勢手段2
4は、ロック操作レバー18の回転をロック部材8に弾
性的に伝達することによりロック部材8を摺動させる。
【0049】付勢手段24は、ロック部材8に対してロ
ック部材8のスライド方向に係合する切換アーム42
と、ロック操作レバー18と連動しロック位置とアンロ
ック位置とに切り換えられ保持される切換レバー34
と、該切換レバー34と切換アーム42との間に介在さ
れる弾性体である付勢ばね43と、切換レバー34をロ
ック位置とアンロック位置に保持する保持部材35とか
ら成る。この付勢手段24は、座受部材3の支持壁5
8,58の間の空間から成る収容部44に収容されてい
る。そして、この収容部44の上側に蓋板33が被せら
れてねじ止めされている。蓋板33の中央部には矩形の
透孔から成る逃げ孔33aが形成されている。これによ
り、ロック部8の係合孔8bを抜けて上方に飛び出し
た切換アーム42が蓋板33と干渉することを防止して
いる。
【0050】切換アーム42は、ロック部材8の係合孔
8bに係合すると共に付勢ばね43により揺動されるこ
とによりロック部材8を前後動させる。この切換アーム
42は全体としてほぼチャネル状の形状を成し、2箇所
の基端部に形成された同軸の円形の透孔42a,42a
と2箇所の先端部同士を連結して成る係合部42bとを
有している。各透孔42a,42aはロック操作レバー
18の軸部37に回転可能に取り付けられている。係合
部42bはロック部材8の係合孔8bに嵌入している。
このため、切換アーム42が回転して係合部42bが前
方に移動すると、ロック部材8が前方に摺動して係合溝
7に嵌入する。また、切換アーム42が回転して係合部
42bが後方に移動すると、ロック部材8が後方に摺動
して係合溝7から外れる。
【0051】本実施形態では、ロック部材8と付勢ばね
43との間に切換アーム42が介在されているので、付
勢ばね43からロック部材8への付勢力の伝達を円滑に
行うことができる。本実施形態ではロック部材8と付勢
ばね43との間に切換アーム42を介在しているが、こ
れには限られずロック部材8と付勢ばね43とを直接連
結しても良い。この場合も付勢ばね43の付勢力をロッ
ク部材8に伝達することができる。
【0052】切換レバー34は、ロック操作レバー18
と一体化されて連動する。この切換レバー34は、角穴
から成る支持孔34aを有している。この支持孔34a
はロック操作レバー18の軸部37の嵌合部41に嵌合
されている。また、支持孔34aと嵌合部41の横断面
とでは、形状及び大きさを一致させている。これによ
り、切換レバー34とロック操作レバー18とは一体化
されて回転する。よって、使用者がロック操作レバー1
8の操作部38を操作すると、軸部37の嵌合部41が
回転して切換レバー34を回転させる。
【0053】また、切換レバー34は、ロック操作レバ
ー18の操作によりロック位置とアンロック位置とに切
り換えられて、保持部材35によりロック位置とアンロ
ック位置とのいずれかで保持される。ここで、ロック位
置とは、付勢手段24がロック部材8を係合溝7に嵌入
する方向に弾性的に付勢するように切換レバー34及び
ロック操作レバー18が位置する箇所を意味する。ま
た、アンロック位置とは、付勢手段24がロック部材8
を係合溝7から抜き出す方向に弾性的に付勢するように
切換レバー34及びロック操作レバー18が位置する箇
所を意味する。
【0054】保持部材35は、切換レバー34の頭部3
4bに係合することにより切換レバー34をロック位置
とアンロック位置とのいずれかに保持する。この保持部
材35は、切換レバー34がロック位置に位置するよう
に頭部34bを弾性的に係止して保持するロック溝35
aと、切換レバー34がアンロック位置に位置するよう
に頭部34bを弾性的に係止して保持するアンロック溝
35bとを有している。この保持部材35は、プラスチ
ック製で射出成形により一体形成されている。このた
め、ロック溝35a及びアンロック溝35bの一方に保
持される切換レバー34を回転させることにより、頭部
34bが溝の縁を外側に押して保持部材35を押し広げ
て回転し、他方の溝に入り込むことができる。これによ
り、切換レバー34はロック位置とアンロック位置とに
切換可能であると共に各位置のいずれかに保持されるこ
とになる。
【0055】また、保持部材35の下部には、保持部材
35を座受部材3に取り付けるための係止爪部35cが
形成されている。この係止爪部35cは、上下に位置す
る2枚の水平な爪を有している。そして、上側の爪の先
端部には下方への突起が形成されている。一方、座受部
材3の基端ブロック59の前部には、係止爪部35cを
取り付けるための取付部59aが形成されている。この
取付部59aは、下側の爪を収容する孔と上側の爪の先
端の突起を係止する凹みとを有している。取付部59a
に係止爪部35cを取り付ける際は、係止爪部35cの
下側の爪を取付部59aの孔に収容してから係止爪部3
5cの上側の爪の先端の突起を取付部59aの凹みに係
止する。これにより、保持部材35の座受部材3への取
付をボルト等の別部材を使用することなくワンタッチで
容易に取り付けることができる。
【0056】本実施形態では切換レバー34の切換の位
置決めのためにプラスチック製の保持部材35の弾性を
利用しているが、保持部材35に弾性を持たせることに
は限られず例えば保持部材35を剛体として切換レバー
34にプランジャを設けて保持部材35を押圧すること
により切換の位置決めを行うようにしても良い。また、
本実施形態では保持部材35側にロック溝35a及びア
ンロック溝35bを形成しているが、これには限られず
図10に示すように切換レバー34自体にロック溝34
d及びアンロック溝34eを形成すると共にこれらの溝
34d,34eを例えば基端ブロック59に形成したプ
ランジャ60により押圧することにより切換の位置決め
を行うようにしても良い。この場合は、保持部材35を
省略することができる。さらに、これら以外の他の手段
により切換レバー34の切換の位置決めを行うようにし
ても良いのは勿論である。
【0057】付勢ばね43は、切換レバー34と切換ア
ーム42との間に介在される弾性体であると共に、切換
レバー34を介して伝達されるロック操作レバー18の
回転を切換アーム42を介してロック部材8に弾性的に
伝達することによりロック部材8を摺動させる。
【0058】この付勢ばね43は、本実施形態の場合は
捻りコイルばねが採用されている。付勢ばね43は、切
換アーム42の内側の空間でロック操作レバー18の軸
部37に巻回されている。付勢ばね43の両端部は、巻
回したワイヤの端末を巻回の接線方向に沿った直線状に
した直線部43a,43aと、各直線部43a,43a
の先端を付勢ばね43の軸方向に平行かつ互いに反対を
向くように折り曲げた形状の鉤部43b,43bとを有
している。そして、一方の鉤部43bは切換アーム42
の一部に形成された透孔42cに係止されている。ま
た、他方の鉤部43bは、切換レバー34の頭部34b
の一部に形成された透孔34cに係止されている。この
ため、切換レバー34の回転によって同方向に切換アー
ム42を回転させるように捻り力が伝達される。
【0059】ここで、ロック部材8が係合溝7に嵌入し
た状態で座板4に外力が作用せず反力付与機構28によ
る反力を受けるときにロック部材8を係合溝7から抜き
出すのに必要な摩擦力と、保持部材35が切換レバー3
4をロック位置またはアンロック位置に保持する力とに
比べて、付勢ばね43の付勢力を小さく成るように設定
している。このため、ロック部材8が被ロック部材20
により移動を制限されて切換アーム42が回転できない
ときにも、切換レバー34のみを回転させて付勢ばね4
3が蓄勢される。また、付勢ばね43の付勢力が切換レ
バー34を回転させようとしても、保持部材35の保持
力の方が強いので保持部材35により切換レバー34の
位置が保持されて付勢ばね43が蓄勢される。
【0060】一方、座受部材3は、脚受け孔9に脚25
の上端部が嵌合されることにより脚25に支持されてい
る。この脚25の上端部にはガススプリングが設けられ
ている。ガススプリングの調整ピン45は脚25の上端
に突出している。このため、調整ピン45を押圧するこ
とにより、ガススプリング内での流体の流れが自由にな
りガススプリングの長さが可変となる。また、調整ピン
45の押圧を解除することにより、ガススプリングの長
さを固定することができる。これにより、脚25の長さ
を変更及び固定することができる。
【0061】このガススプリングの調整ピン45の近傍
には、ロッキング装置1とは別の機構であると共に調整
ピン45を押圧するための押圧機構46が設けられてい
る。押圧機構46は、回転により調整ピン45を押し下
げ可能な押圧アーム47と、この押圧アーム47を回転
させる座高操作レバー48とを有している。
【0062】座高操作レバー48は、座受部材3に回転
可能に支持される軸部49と、使用者が座高を変更可能
な状態にする操作部51とを有している。座高操作レバ
ー48とロック操作レバー18とは、それぞれの軸部3
7,49が同軸上に配置され、かつ端部同士が接近して
配置されている。軸部49には前方に屈曲した操作部5
1が一体化されている。軸部49は座受部材3の支持壁
58の下部に形成された透孔に貫通されている。これに
より、軸部49は支持壁58により回転可能に支持され
ている。軸部49の先端部分には、軸部49を一周する
溝から成る係合溝部53が形成されている。この係合溝
部53の軸方向の先端側にはフランジ52が形成されて
いる。また、係合溝部53の操作部51側には断面略矩
形の嵌合部50が形成されている。
【0063】操作部51は軸部49に対して前方に屈曲
して設けられている。そして、操作部51の先端は支持
軸5の近傍に位置している。すなわち、操作部51の先
端は座板4の揺動中心の近傍に位置している。このた
め、座の傾斜角度に拘わらず操作部51の先端の位置が
ほとんど変化しないので、ほぼ一定の操作性を維持する
ことができる。
【0064】押圧アーム47は、全体としてほぼチャネ
ル状の形状を成し、2箇所の基端部に形成された同軸の
透孔47a,47aと、2箇所の先端部同士を連結する
押圧部47bとを有している。これらの透孔47a,4
7aは、それぞれ軸部37,49に支持されている。こ
こで、座高操作レバー48の軸部49に支持される透孔
47aは角穴とされ、軸部49の嵌合部50に嵌合され
ている。そして、これら座高操作レバー48と押圧アー
ム47とは一体的に回転する。一方、ロック操作レバー
18の軸部37に支持される透孔47aは丸穴とされ、
軸部37の円柱状の部分に隙間填めにより相対回転可能
に嵌合されている。このため、押圧アーム47は座高操
作レバー48の操作により回転すると共にロック操作レ
バー18の操作の影響を受けることはない。しかも、押
圧アーム47は座高操作レバー48及びロック操作レバ
ー18により2点で支持されているので、座高操作レバ
ー48の操作による押圧アーム47の回転時のこじれを
防止することができる。
【0065】押圧部47bは調整ピン45の上部に接し
て位置している。このため、押圧アーム47の操作によ
り押圧部47bを下降させると調整ピン45が押し下げ
られる。また、押圧アーム47の操作の解除により調整
ピン45が上昇して押圧部47bを押し上げる。
【0066】また、ロック操作レバー18及び座高操作
レバー48の各軸部37,49の端部を回転可能に同時
に連結する連結手段54が設けられている。この連結手
段54は、ほぼチャネル状の形状を成し、2箇所の先端
部にそれぞれ2本の爪55,55を有している。各爪5
5,55の間はU字形状の溝となっている。そして、連
結手段54が各軸部37,49の先端部に被さって各爪
55,55を各軸部37,49の係合溝部40,53を
挟むように回転可能に嵌合させている。これにより、各
軸部37,49が回転可能のままで互いに軸方向に連結
される。このため、複数の回転軸の抜け止めを単一の部
材により行うことができるので、部品点数の削減を図る
ことができる。また、本実施形態では各軸部37,49
が同軸であると共に各端部を近傍にして配置されるの
で、連結手段54を小さくすることができる。このた
め、ロッキング装置1の小型化を図ることができる。
【0067】さらに、連結手段54は、座受部材3の座
高操作レバー48側の支持壁58の内部に形成された連
結手段収容部56に収容されている。このため、連結手
段54は連結手段収容部56の内部で軸部37,49の
軸方向に移動を制限されるため、各軸部37,49に軸
方向の外力が作用しても各軸部37,49の移動を防止
できる。
【0068】また、連結手段収容部56の上部は開放さ
れている。そして、連結手段54の組み付け時は、各軸
部37,49の係合溝部40,53を連結手段収容部5
6の内部に位置させた状態で上部から連結手段54を入
れて、各係合溝部40,53に各爪55,55を装着す
る。さらに、連結手段収容部56の上部にロック部材8
の縁部が配置されている。このため、椅子を逆さにした
とき等に連結手段54が連結手段収容部56から飛び出
そうとしてもロック部材8に当接するので飛び出しを阻
止することができる。
【0069】上述したロッキング装置1をアンロック状
態にしたときは、背凭れに寄り掛かって座を後方に傾斜
させるよう荷重を掛けると座板4が支持軸5を中心に後
方に回転する。このとき、被ロック部材20が支持軸5
を中心に支持板6を押し下げる。これにより、支持板6
が支持軸5を中心に後方に回転して圧縮コイルばね2を
圧縮し反力を生じさせる。ここで、支持板6が回転して
座受部材3に対する角度を変えると、圧縮コイルばね2
を押し下げる方向が変化する。この変化により、圧縮コ
イルばね2とばねマウント17及び吊りねじ16が前側
に傾動する(図1中二点鎖線で図示)。そして、座は圧
縮コイルばね2の反力を受けながら後方に傾斜するので
ロッキング可能となる。
【0070】また、座への荷重を圧縮コイルばね2の反
力より小さくすると、圧縮コイルばね2が支持板6を連
結板11に当接するまで押し上げるので、座が水平な初
期位置に戻される。
【0071】そして、座の傾動をロックする場合は、ロ
ック操作レバー18を押し下げるように回すことによ
り、軸部37を図1において時計回転方向に回転させて
切換レバー34の頭部34bをアンロック溝35bから
ロック溝35aに移動させて係止させロック位置に保持
させる。この頭部34bの回転により付勢ばね43を介
してロック部材8が被ロック部材20側に突出するよう
に付勢される。このとき、被ロック部材20のいずれか
の係合溝7がロック部材8の摺動面と同じ高さである
と、ロック部8aがそのまま係合溝7に差し入れられ
る。
【0072】また、被ロック部材20の係合溝7がロッ
ク部材8の高さとずれていると、ロック部8aの先端が
被ロック部材20の後面20aに当接して係合溝7に差
し込まれないので、付勢ばね43が捻られることによっ
て切換レバー34の回転が許容される。したがって、ロ
ック部材8は付勢ばね43のばね力を受けて被ロック部
材20へ向けて押し付けられた状態に保持される。そこ
で、座を僅かに傾動させてロック部8aが係合溝7と同
じ高さになったときに、ばね力で係合溝7へ滑り込むよ
うに押し込まれる。このため、ロック動作が完了するま
で操作部38を押し下げ続ける必要がないので操作性を
向上させることができる。
【0073】しかも、ロック部8a及び係合溝7の縁部
は角取りされているので、ロック部8aが係合溝7に容
易に嵌入することができる。そして、ロック部8aが係
合溝7に嵌入することにより、ロック部材8が支持壁5
8,58及び蓋板33の間と係合溝7とに跨って存在し
て被ロック部材20の揺動を制限するので、座の傾動を
ロックすることができる。
【0074】また、座のロック解除の場合には、ロック
操作レバー18の操作部38を押し上げることにより、
軸部37を図1において反時計回転方向に回転させて切
換レバー34の頭部34bをロック溝35aからアンロ
ック溝35bに移して保持させる。この頭部34bの回
転により付勢ばね43を介してロック部材8を係合溝7
から抜け出す方向に付勢する。
【0075】このとき、人が着座して体重を座に作用さ
せていると、この体重と反力付与機構28の反力とが釣
り合って係合溝7とロック部8aとの間に大きな摩擦力
は生じないので、ロック部材8が係合溝7から抜け出て
ロックを解除する。このため、被ロック部材20ひいて
は座が揺動可能となる。
【0076】また、人が着座していない状態でロック操
作レバー18がアンロック側に回されても、反力付与機
構28の反力により係合溝7に収まったロック部8aと
被ロック部材20との間に大きな摩擦力が生じて、ロッ
ク部材8が係合溝7の内部に差し込まれた状態が保持さ
れる。このため、座の位置がそのまま保持される自己保
持状態となる。したがって、着座者がいないときにロッ
ク操作レバー18をアンロック側に操作しても、座及び
背凭れが急に跳ね上がることを防止することができる。
さらに、自己保持状態にある座に人が着座すると、着座
者の体重と反力付与機構28の反力とが釣り合ってロッ
ク部材8に掛かる摩擦力が解消するため、ばね力で係合
溝7から抜き出され(アンロック状態)、被ロック部材
20ひいては座を揺動可能とする。
【0077】本実施形態のロッキング装置1によれば、
自己保持機能を簡素な機構により実現しているので、従
来の自己保持機能を有しない椅子に比べて部品点数を大
幅に増やすことなく自己保持機能を持たせることができ
る。このため、椅子の製造工程の煩雑さや製造コストを
従来と同等に抑えながら自己保持機能を有するようにで
きる。
【0078】また、本実施形態のロッキング装置1によ
れば、被ロック部材20はロック部材8の嵌入により座
の傾動をロックするロック機能と座板4及び支持板6の
間に介在して座を支持してロッキングさせるロッキング
機能との両方を有している。このため、部材の共用化に
より部品点数を削減することができる。本実施形態では
被ロック部材20を座の傾動のロック機能と座のロッキ
ング機能との両方を有するようにしているが、これには
限られず被ロック部材20を座の傾動のロック機能のみ
有するものとして座のロッキング機能は別の機構により
行うようにしても良い。
【0079】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、上述した実施形態では、被ロック部材2
0を座に固定すると共にロック部材8とロック操作レバ
ー18と付勢手段24を座受部材3に取り付けている
が、これには限られず図11に示すように反力付与機構
28を座板4に直接連結すると共に被ロック部材20を
座受部材3に固定してロック部材8とロック操作レバー
18と付勢手段24を座板4に取り付けるようにしても
良い。この場合、揺動する座板4と共にロック操作レバ
ー18が移動するので、座の傾斜角度に拘わらず座とロ
ック操作レバー18との相対位置を常に一定にすること
ができる。このため、座と座受部材3との相対移動量が
大きい例えば座の側部にロック操作レバー18を設ける
場合に、座受部材3の側部に設けるよりも操作性を向上
させることができる。
【0080】また、上述した実施形態では被ロック部材
20を座板4及び支持板6に固着すると共にロック部材
8を座受部材3に前後動可能に取り付けているが、これ
には限られず被ロック部材20を支持板6に止着せずに
座板4に前後動可能に取り付けると共にロック部材8を
座受部材3に固着するようにしても良い。そして、ロッ
ク操作レバー18と付勢手段24とは、図11に示す実
施形態と同様に座板4に設けて被ロック部材20を前後
動させるようにする。このロッキング装置1によれば、
ロック操作レバー18がアンロック側に回されても反力
付与機構28の反力により係合溝7に収まったロック部
8aと被ロック部材20との間に大きな摩擦力が生じ
て、ロック部材8が係合溝7の内部に差し込まれた状態
が保持されるので、座の位置がそのまま保持される自己
保持状態とすることができる。
【0081】さらに、上述した実施形態では付勢手段2
4の弾性体として捻りコイルばねから成る付勢ばね43
を使用しているが、これに限られずゴム等のエラストマ
を使用しても良い。例えば図12に示すように、付勢手
段24を、軸部37の嵌合部41に嵌合して一体回転す
る管状の嵌合部材61と、この嵌合部材61の周囲に一
体化して取り付けたゴム等のエラストマから成る弾性体
としての弾性部62と、弾性部62の周囲に一体化する
と共にロック部材8に係合する切換アーム42と、図1
から図9に示す実施形態と同様の切換レバー及び保持部
材(図示せず)とから成るようにする。この場合もロッ
ク操作レバー18の回転によりロック部材8を同方向に
弾性的に付勢することができる。また、図13に示すよ
うに、付勢手段24を、軸部37の嵌合部41に嵌合し
て一体回転すると共にロック部材8に係合するゴム等の
エラストマから成る弾性体及び切換アームを兼ねる弾性
アーム63と、図1から図9に示す実施形態と同様の切
換レバー及び保持部材(図示せず)とから成るようにす
る。この場合もロック操作レバー18の回転によりロッ
ク部材8を同方向に弾性的に付勢することができる。
【0082】また、上述した実施形態では切換レバー3
4をいずれの方向に回転させても該回転が付勢ばね43
を介して切換アーム42に伝達されるようにしている
が、これには限られずロック部材8を係合溝7から抜き
出す方向に切換レバー34を回転させたときにのみ該回
転が付勢ばね43を介して切換アーム42に伝達される
ようにしても良い。例えば図14に示すように、切換レ
バー34に切換アーム42の後面に当接する突起部34
fを形成する。また、付勢ばね43の切換アーム42側
の端部を切換アーム42の前側に引っ掛ける。これによ
り、ロック部材8を係合溝7から抜き出す方向に切換レ
バー34を回転させたときは、この回転が付勢ばね43
を介して切換アーム42に伝達されるが、ロック部材8
を係合溝7に差し入れる方向に切換レバー34を回転さ
せたときは、切換レバー34の突起部34fが切換アー
ム42の後面に当接して切換アーム42を前方に直接押
圧するようになる。この場合でも着座者がいないときに
ロック操作レバー18をアンロック側に操作すると座が
自己保持されるので、座及び背凭れが急に跳ね上がるこ
とを防止することができる。
【0083】さらに、上述した実施形態では各軸部3
7,49を同軸かつ各端部を近傍にして配置している
が、これには限られず例えば直角等の角度を有して各端
部を近傍にして配置するようにしても良い。この場合も
ロッキング装置1の小型化を図ることができる。さら
に、本実施形態では別の機構として座高操作機構46を
採用しているが、これには限られず例えば肘掛け揺動装
置等の他の回転軸を使用する機構としても良い。この場
合も連結手段54により2本の回転軸を連結することが
できる。また、本実施形態では連結手段54の2箇所に
爪55,55を設けて2本の軸部37,49を連結して
いるが、これには限られず連結手段54の3箇所以上に
爪55,55を設けて3本以上の回転軸を連結するよう
にしても良い。この場合もロッキング装置1の小型化を
図ることができる。また、本実施形態では2本の軸部3
7,49を単一の連結手段54により連結しているが、
これには限られず軸部37,49ごとに別個の部材を取
り付けて座受部材3からの脱落を防止するようにしても
良い。
【0084】また、上述した実施形態では座の自己保持
時に係合溝7とロック部材8とが接触する面を平面とし
ているが、これには限られず図15に示すように自己保
持時に係合溝7とロック部材8とが接触する面に段部を
形成して互いに引っ掛かるようにしても良い。この場
合、係合溝7またはロック部材8の製造時に段部の高さ
を調整することにより自己保持が解除される荷重を容易
に変更することができる。
【0085】また、上述した実施形態では被支持部材を
座とすると共に支持部材を座受部材3としているが、こ
れには限られず挟み合うように1つの回転軸を中心に一
方の部材が揺動する2部材間で挟角が広がる方向に常時
付勢される支持部材と被支持部材とを備えたロッキング
機構の全てに応用できる。例えば被支持部材を背凭れや
肘掛けとすると共に支持部材をこれらの支持部材として
も良い。この場合、着座者がいないときに操作レバーを
アンロック側に操作すると背凭れや肘掛けが自己保持さ
れるので、背凭れや肘掛けが急に跳ね上がることを防止
することができる。
【0086】また、上述した実施形態では反力付与機構
28の反力源を圧縮コイルばね2としているが、これに
は限られずトーションバーとしても良い。この場合、ト
ーションバーを支持軸5と兼用させて支持軸5の中央部
と支持板6とを固定することにより、支持板6の回転で
トーションバーを捻って蓄勢させることができる。これ
によれば、椅子のデザインの自由度を大きくすることが
できると共に、部品点数を減少させることができる。
【0087】さらに、上述した実施形態では支持軸5を
座受部材3の左右に突出する1本の棒から成るものとし
ているが、これには限られず例えば左右に分割した2本
の棒から成るものとすることができる。この場合も座受
部材3が座板4及び支持板6を支持することができる。
【0088】一方、上述した実施形態では支持軸5を座
受部材3に固定し支持板6を回転自在に支持している
が、これには限られず支持軸5に対し支持板6を固定し
支持軸5自体を座受部材3に回転自在に支持させるよう
にしても良い。
【0089】また、上述した各実施形態ではロッキング
装置をロッキング椅子に適用しているが、これには限ら
れず支持部材に対して被支持部材を傾動可能に支持する
もの、特に被支持部材と支持部材とを回転軸を中心に挟
むように揺動させるものの全般に適用できる。例えばか
なりの重量のあるパソコンデスクのテーブルや製図台等
に使用することができる。このようなデーブルトップで
は、かなりの重量が有るのでバランスをとるために大き
な反力を掛けている。この場合、テーブル板に荷重を掛
けていないときに操作レバーをアンロック側に操作する
とテーブル板が自己保持されるので、テーブル板が急激
に跳ね上がる現象の発生を防止することができる。
【0090】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1の椅子のロッキング装置によれば、被支持部材に外力
が作用していないときに操作手段をアンロック位置に操
作しても被支持部材の位置がそのまま自己保持されるの
で、被支持部材が急に跳ね上がることを防止することが
できる。しかも、機構が簡素であるので、従来の自己保
持機構を有しないロッキング装置に比べて製造コストや
製造工程の煩雑さを同等に抑えることができる。
【0091】また、請求項2記載のロッキング装置によ
れば、操作手段をロック位置に操作したときにロック部
材が係合溝に対してずれた位置にあって嵌入できなくて
も、付勢手段が蓄勢されるのでロック動作が完了するま
で操作手段の操作状態を手で維持する必要はない。よっ
て、ロック動作の操作性を向上させることができる。
【0092】さらに、請求項3記載のロッキング装置に
よれば、弾性体により被支持部材の自己保持が可能とな
る。
【0093】また、請求項4記載のロッキング装置によ
れば、第1の回転軸と第2の回転軸の抜け落ちを防止し
ながらも、第1の回転軸に操作手段を操作する機能と第
2の回転軸により操作されるアームを支持する機能とを
兼用させることができる。これにより、回転軸を装着す
るために必要な部品点数を減少してロッキング装置の小
型軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロッキング装置を示す縦断面側面図で
ある。
【図2】ロッキング装置を示す平面図である。
【図3】ロッキング装置を示す底面図である。
【図4】ロッキング装置の主要部を示す平面図である。
【図5】ロッキング装置の主要部を示す縦断面背面図で
ある。
【図6】ロッキング装置の主要部を示す分解組立図であ
る。
【図7】付勢手段を示す分解組立図である。
【図8】ロッキング装置の他の実施形態を示す分解組立
図である。
【図9】ロッキング装置の他の実施形態を示す斜視図で
ある。
【図10】切換レバーの他の実施形態を示す側面図であ
る。
【図11】ロッキング装置の他の実施形態を示す概略の
縦断面側面図である。
【図12】付勢手段の他の実施形態を示す側面図であ
る。
【図13】付勢手段の別の実施形態を示す側面図であ
る。
【図14】付勢手段の更に別の実施形態を示す斜視図で
ある。
【図15】ロック部材と係合溝との嵌合状態を示す縦断
面側面図である。
【図16】従来のロッキング装置を示す側面図である。
【図17】従来の他のロッキング装置を示す側面図であ
る。
【図18】従来の他のロッキング装置を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 ロッキング装置 3 座受部材(支持部材) 4 座板(被支持部材) 7 係合溝 8 ロック部材 18 ロック操作レバー(操作手段) 20 被ロック部材 24 付勢手段 28 反力付与機構 37 軸部(第1の回転軸) 43 付勢ばね(弾性体) 46 座高操作機構(別の機構) 49 軸部(第2の回転軸) 54 連結手段 62 弾性部(弾性体) 63 弾性アーム(弾性体,切換アーム)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部材に対して1箇所の回動軸を中心
    に被支持部材を揺動可能に支持すると共に前記被支持部
    材を反力付与機構により初期位置に向けて付勢するロッ
    キング装置において、前記被支持部材の揺動方向に配列
    される複数の係合溝を有し前記支持部材または前記被支
    持部材のいずれか一方に取り付けられる被ロック部材
    と、前記支持部材または前記被支持部材の前記被ロック
    部材が取り付けられていない方に前記係合溝に対して出
    入りする方向にスライド可能に取り付けられて前記係合
    溝に嵌入した時には前記被支持部材の傾動をロックする
    ロック部材と、ロック位置とアンロック位置の間で切り
    換えられ少なくとも前記アンロック位置に保持される操
    作手段と、前記操作手段と前記ロック部材との間に設け
    られて前記操作手段の動きを前記ロック部材に伝達し、
    尚かつ少なくとも前記係合溝から前記ロック部材を抜き
    出す方向には弾性的に付勢する付勢手段とを備えること
    を特徴とするロッキング装置。
  2. 【請求項2】 記操作手段を前記ロック位置及び前記
    アンロック位置のいずれにも位置保持可能な保持部材を
    備えて、尚かつ前記付勢手段は前記ロック部材を前記係
    合溝から抜き出す方向と前記係合溝へ差し込む方向の双
    方において弾性的に付勢することを特徴とする請求項1
    記載のロッキング装置。
  3. 【請求項3】 前記付勢手段は、前記ロック部材に対し
    て前記ロック部材のスライド方向に係合する切換アーム
    と、前記操作手段と連動し前記ロック位置と前記アンロ
    ック位置とに切り換えられ保持される切換レバーと、該
    切換レバーと前記切換アームとの間に介在される弾性体
    と、前記切換レバーを前記ロック位置と前記アンロック
    位置に保持する保持部材とから成ることを特徴とする請
    求項1または2記載のロッキング装置。
  4. 【請求項4】 前記操作手段と一体に回転する第1の回
    転軸と、前記第1の回転軸と端部同士を近傍にして同軸
    上に配置される第2の回転軸と、前記第2の回転軸と一
    体に回転すると共に前記第1の回転軸に回転可能に支持
    されるアームと、これらの回転軸の前記端部を回転可能
    に連結する連結手段を備えることを特徴とする請求項1
    から3までのいずれか記載のロッキング装置。
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