JP2010201972A - 双輪キャスター - Google Patents

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Abstract

【課題】
キャスターの取付位置から離れた箇所でロック及びロック解除の操作ができ、かつ、構成が簡単で、確実にキャスターの双車輪をロック状態及び解除状態することができる双輪キャスターを提供する。
【解決手段】
双輪キャスターの双輪間にキャスター操作機構を設け、該キャスター操作機構は上下動可能なノック部材を設け、該ノック部材の上端は外部から上下動させる操作端を設け、該ノック部材の下端には水平方向に回動自在に車輪歯噛合ロック部を設け、該車輪歯噛合ロック部には双輪キャスターの内歯車に嵌合しうる歯部を設けるとともに、常に下降状態に付勢するバネを設け、双輪キャスターをロック状態に維持する際には前記ノック部材を下降させて前記歯部を前記内歯車に嵌合させ、双輪キャスターをロック解除状態に維持する際にはノック部分の下降を解除する双輪キャスター。
【選択図】図3

Description

本発明は、各種テーブル・床頭台・寝台、更にはキャビネットや家具等に用いて移動可能にするキャスターに関するものである。
従来、各種テーブル・床頭台・寝台、更には家具等の底や足にキャスターを配置して移動可能にしており、これらのキャスターは固定時には移動を阻止するように、キャスター自体にストッパー機構或いはロック機構を設けている。
しかし、これらの、キャスターは床に接地しているので、操作者はしゃがんでロック機構のレバーを操作しなければならず、頻繁にロック機構をロック、或いはロック解除する場合にはかなり煩わしいものであった。
そこで、特許文献1(特開平6-199102号公報)に開示されるように、上方位置でキャスターのストッパー機構を操作する操作部を設けた技術が提案されており、キャスターの取付位置に左右されることなく、キャスターから離れた位置でスイッチを操作することによってキャスターをロックし、ロック状態を解除することができるスイッチロック機構である。
具体的な構成は、スイッチロック機構が、キャスター車輪の支持軸を介してキャビネットに取り付け、キャスター車輪の内周面の全周に形成された凹部に対して第1バネに係合して車輪を停止させる係合体と、この係合体を凹部に対して係合、離脱させるべく支持軸に上下動自在に貫通させた上下スライド棒と、この上下スライド棒に上下方向に第2のバネで弾力的に連結された連結棒と、この連結棒を介して上下スライド棒を下降させるスイッチと、このスイッチを下降位置で保持し且つそれを解除するロック機構とを備えたものである。
また、特許文献2(特開平11-278005号公報)に開示されているように、簡単な操作によってテーブルを簡便かつ確実に停止し、または移動できるとともに、テーブル使用時のキャスターの動揺を阻止するテーブル等の停止装置を提供している。
具体的な構成は、テーブルの天板を支持する支柱の下端部に脚柱を固定し、脚柱にキャスターを回転自在に取付け、キャスターを停止可能にして取付けるホルダ軸をテーブルの脚柱に装着し、ホルダ軸の内部にロックシャフトを上下に摺動可能に設けて、ロックシャフトの上端部を係合手段に係合可能に配置し、ロックシャフトの下端部にロックピースを設けるとともに、停止可能なキャスターの側部に環状のロックピース受を設けて、ロックピースをロックピース受に係脱可能に設けたもので、脚柱自体を上下することによって、テーブルを固定あるいは移動可能にするものである。
特開平6−199102号公報 特開平11−278005号公報
ところで、特許文献1(特開平6-199102号公報)に開示されるキャスターロック機構は、第1と第2の2個のバネを必要とするほか、複雑な機構が必要であるので、制作費用が高価となるうえに、故障する部分も多くメンテナンスも厄介な問題であった。
また、特許文献2(特開平11-278005号公報)に開示されているキャスターロック機構は、比較的簡単な構造ではあるが、キャスター車輪の旋回に伴って、ロックシャフトも旋回させなければならないが、ロックシャフトがロックピースと一体であるため、ロックシャフトの上面と操作端部とが圧接し且つ互い摩擦回動しなければならないので、ロックピースに回動の自由度がなく、ロックピース受けの内歯に嵌合しづらくなり、結果としてキャスターのロック及びロック解除がスムーズに操作できないという問題点、接圧部分が摩耗するといった問題点があった。
本発明の解決しようとする課題は、上述した先行技術のキャスターの問題点に鑑みてなされたもので、キャスターの取付位置から離れた箇所でロック及びロック解除の操作ができ、かつ、構成が簡単で、確実にキャスターの車輪をロック状態及び解除状態にすることができる双輪キャスターを提供するものである。
本発明は、双輪キャスターにおける双輪をロックすることにより、双輪キャスター自体の旋回も阻止されることを知見したことを基礎とする双輪キャスターであって、上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、双輪キャスターの双輪間にキャスター操作機構を設け、該キャスター操作機構は上下動可能なノック部材を設け、該ノック部材の上端は外部からノック部材を上方向に引き上げる操作端を設け、該ノック部材の下端には水平方向に回動自在に車輪歯噛合ロック部を設け、該車輪歯噛合ロック部には双輪キャスターの内歯車に嵌合しうる歯部を設けるとともに、常に下降状態に付勢するバネを設け、双輪キャスターをロック状態に維持する際には前記ノック部材を下降させて前記歯部を前記内歯車に嵌合させ、双輪キャスターをロック解除状態に維持する際にはノック部分の下降を解除することを特徴とする双輪キャスターである。
請求項2の発明は、前記双輪キャスターのノック部材を上方向に引き上げる操作端には回動軸ピンを設けるとともに、キャスター取付金具に回動するリンクアームを設け、該リンクアームの先端に前記回動軸ピンに嵌合して、リンクアームの回動により前記ノック部材を上方向に引き上げることを特徴とする請求項1に記載の双輪キャスターである。
請求項3の発明は、前記リンクアームには操作ワイヤーを繋げて、該リンクアームを回動させることを特徴とする請求項2に記載の双輪キャスターである。
請求項4の発明は、前記リンクアームの回転軸には、回転軸を回動させるリンク機構を設けて、前記リンクアームを回動させることを特徴とする請求項2に記載の双輪キャスターである。
本発明の双輪キャスターのキャスター操作機構によれば、双輪キャスターの取付位置から離れた箇所でロック及びロック解除の操作ができ、かつ、ノック部材の下端の車輪歯噛合ロック部が水平方向に回動自在としたので、双輪キャスターを取付ける各種テーブル・床頭台・寝台・家具等に対して旋回してもノック部材は回転しなくてもよく、ノック部の上端部に非旋回の操作部を配置することができ、車輪歯噛合ロック部の歯部の回動自由度が増すので、歯部と双輪キャスターの内歯車に嵌合度合いが格段に向上し、確実でスムーズにキャスターの双輪をロック状態にすることができ、ロック解除状態も簡単に操作することができ、構造も比較的簡単で制作費も安価にでき、保守も容易となる。そして、頻繁に移動を行う病院の床頭台やベッド等に本発明を用いれば、極めて簡単な操作で確実に双輪キャスターをロック、及びロック解除を行うことができ、床頭台やベッド等を固定、及び移動することができる。
本発明の実施例の双輪キャスターの概略の外観斜視図、 図1のロック解除状態の双輪キャスター内部の図で、図2(a)はノック部材が上がった双輪キャスターの通常のロック解除状態の正面透視図、図2(b)はノック部材の側面透視図、 ロック状態の図2の双輪キャスター内部の図で、図3(a)はノック部材を下げてロック状態にした正面透視図、図3(b)はノック部材の側面透視図、 図2、図3のロック機構枠体の図で、図4(a)はその正面図、図4(b)はその側面図、 同上ロック機構枠体の蓋部材の図で、図5(a)はその正面図、図5(b)はその側面図、 リンクアームの図で、図6(a)は正面図、図6(b)は側面図、図6(c)は上面図、 双輪キャスター取付金具、リンクアームを組み立てた斜視図、 車輪歯噛合ロック部の斜視図、 図2、図3の双輪キャスターの一方の車輪部の図で、図9(a)はその正面図、図9(b)はその側面図、 本発明の双輪キャスターの実施例の床頭台に適用して末端操作装置でロックした状態の外観斜視図、 図10の双輪キャスターを、ロック解除した状態の末端操作部の拡大斜視図、 双輪キャスターのロックを、解除した状態の末端操作部の内部機構の正面図、 図12でのロックした状態の末端操作部の内部機構の正面図、 図14(a)は操作部外枠(カバー)の側面図、図14(b)はその正面図、 図15(a)は操作部カバーの側面図、(b)はその上面図、(c)はその正面図、 図16(a)は解除維持機構の側面図、(b)はその上面図、 図17(a)は解除ボタンの側面図、(b)その正面図、(c)その底面図、 図10の床頭台の底板裏面の平面図(操作伝達機構)、 図18の操作伝達機構の全体の構成図、 図19のA部の操作ワイヤーの拡大分解図、 図19のB部の分岐ワイヤーの拡大分解図、 図22(a)は図19の分岐盤の内部の正面図、図22(b)は図22(a)のb−b線での分岐盤に蓋をした状態の断面図、 図23(a)は分岐盤内のスライダーの図22(a)a−a線での断面図、図23(b)は図22(a)c−c線での断面図、 別の実施例2に双輪キャスター内部の図で、図24(a)はノック部材を下げてロック状態にした正面透視図、図24(b)はノック部材(図24(a))の側面透視図、 本発明の実施例2の双輪キャスターのリンク構成のキャスター操作機構を床頭台の底部に用いた平面図、 図25の双輪キャスターのキャスター操作機構の詳細を示した平面図、 図26のキャスター操作機構の側面図、 図28(a)は、本発明の実施例3の実施例の旋回支持部及びノック部の正面透視図、図28(b)はその上から平面図である。
ここで、本発明の好適キャスターを、各種テーブル・床頭台・ベッド(寝台)・家具・キャビネットのうち、特に、移動を頻繁におこなう床頭台に適用する双輪キャスターの回転固定装置の実施例について、図面に沿って説明する。
(キャスターの概略)
本発明の実施例の双輪キャスター1の外観概略は、図1に示すようなもので、キャスター1の構成の詳細は後述するが、キャスター操作機構である車輪ロック機構2の枠体21の両側に一対の車輪11a,11aがそれぞれ回転可能に軸支されており、ロック機構枠体21の上面には、キャスター1が取付枠に対して旋回可能に軸支するための旋回支持部22が設けられ、旋回支持部22の軸心Xと同軸に、上下動するノック部23が設けられており、このノック部23を押し下げると双輪キャスターがロックされ車輪は回転することができず、ノック部材23の押込みを解除して上方に上がると、双輪のロックが解除され、双輪が自由に回転することができる。
ところで、本実施例で使用する双輪キャスター1(1a,1b,1c,1d)は、双輪の巾が単輪よりも広いので、単輪キャスターに比べて走行安定性があり、また、双輪の回転をロックすると進行方向は勿論のこと、双輪の巾が広いことから旋回阻止でき、特に、本実施例のように4本の双輪キャスター1(1a,1b,1c,1d)での各双輪の回転をロックすると、前後左右の移動や旋回がロックされ、1箇所の双輪キャスターの固定では不十分な場合があるが、床頭台3のキャスター1は前面の2個所でも床頭台はほぼ固定され、3個所であればより確実に固定され、全部のキャスターである4箇所のキャスターをロックした場合は確実に床頭台3が所定の位置に固定される。したがって、本実施例のように、4箇所のキャスターをロックしようとした場合は、仮に、4箇所のうち一箇所のキャスターのロック機構が不完全或いは破損した場合でも、床頭台を確実に固定及び解除できる。
(キャスター部)
本実施例のキャスターは、図1でも説明したように、ロック機構枠体21を挟んで、5cm程度の間隔を持った車輪1(11a,11b,11c,11d)の双輪キャスターであり、移動時には走行は単輪キャスターに比べて走行安定性がある。また、車輪11a,11b(11c,11d)の両車輪(双輪)をロックすると走行が出来なくなり、キャスターの旋回も制限されて、更に、本実施例のように、床頭台3の前縁部Fの両側の2箇所の双輪キャスター11a,11b、及び、後端部Bの車輪11c,11dが固定されると、キャスター自体の旋回を固定しなくても、車輪の回転の固定だけで床頭台3はほぼ完全に固定されることを見出し、この知見を基礎とするものである。
上記の車輪ロック機構2を、図2乃至図5に沿って更に詳しく説明する。
図2はノック部23が上方に上がった状態の図、即ち、キャスターロックが解除されたフリーな状態の図で、図2(a)は車輪ロック機構2の横断面図で、図2(b)は図2(a)のa−a線での断面図である。また、図3はノック部23がキャスター内部のコイルバネ241により歯部242が下がった状態の図、即ち、キャスターロックがロック状態の図で、図3(a)は車輪ロック機構2の横断面図で図3(b)は図3(a)のa−a線での断面図である。
図2(a)(b)に示すように、車輪ロック機構2の枠体21内には、キャスター取付金具25に対して双輪キャスター1が旋回可能なように旋回支持部22が軸支され、旋回支持部22の内側に上下動するノック部23のノック部材231が設けられ、ノック部23に続いて車輪歯噛合ロック部24がコイルバネ241を介して連結され、図3(a)に示すように、車輪歯噛合ロック部24はノック部23のノック部材231が押圧された場合に、歯部242が車輪部11の内側の内歯車15に嵌合して、車輪11a,11bの回転を阻止する。
ここで、各部の構成を更に詳細に説明するが、先ず、枠体21はプラスチックで成型されたもので、図3、図4及び図5に示すように、中心に車輪軸受部211が設けられ、図4(a)の枠体21の左側には、旋回支持部22(ノック部23)(図3参照)を挿入する円筒型の取付孔212と収納部213が配置され、取付孔212のキャスター取付金具25に近接する部分は双輪キャスター1の旋回をスムーズにするためにオイレスベアリング225,226等が設けられるが、これらに埃等の付着を避けるため突出輪(カバー部)214が設けられ、車輪軸受部211の下側には上下動する車輪歯噛合ロック部24及びコイルバネ241を収納する収納部215が配置されている。
また、収納部213の下部開放口には、図5(a)(b)に示すような蓋部材216を設けるが、図3で示すように、これは組み立て作業で、旋回支持部22にオイレスベアリング225、226、及び、旋回補助ワッシャー222を挿入し、これを枠体21の取付孔212に旋回支持部22を挿入した後に、旋回支持部22の下端に設けられた止め金具(スナップリング)用の固定円周溝223aに、旋回支持部を固定するためスナップリング223を係止する時の作業をするためものでもある。
更に、ノック部23のノック部材231の下端部に車輪歯噛合ロック部24の基部244を一対のフランジ付ベアリング237で回転自在に取り付けるが、固定縁233とワッシャー238とボルト236(図3(a))で、一対のフランジ付ベアリング237のベアリング内輪が外れないように取り付けた後に蓋をする構成で、図5の蓋部材の上方に爪部216aが設けられ、下方にヒンジ部216bが設けられ、ヒンジ部216bを図4の収納部213の下部の装着溝213bに装着し、相互のピン孔216cと213cにピン217を挿入して、ピン217を回動中心とした蓋を構成する。
そして、車輪歯噛合ロック部24をノック部材231にボルト235で固定する作業を終えた後に、爪部216aを収納部213の外周側の下部嵌合孔213aに嵌合して蓋をする。
(旋回支持部及びノック部)
次に、図4での取付孔212と収納部213に装着する旋回支持部22とノック部材231について説明する。
図2,3に示すように、旋回支持部22は金属製の円筒(パイプ)でキャスター取付金具25に固着する。詳しくは、旋回支持部22のパイプの先端部は若干細い直径の取付金具固定軸224が設けられ、先ず、取付金具固定軸224をキャスター取付金具25の取付孔251(図7参照)に挿入して、その後、この取付孔251を挟んで細い直径の取付金具固定軸224の取付縁部(カシメ部)221を外側に拡げるようにカシメ加工することによって、旋回支持部22をキャスター取付金具25に固着する。
この旋回支持部22とロック機構枠体21への取り付けは旋回自在となるように取り付けられるが、両者の接合部であるロック機構枠体21の取付孔212の上端面(突出輪214の底部)とキャスター取付金具25の取付孔251との間には、旋回補助ワッシャー222と一対のオイレスベアリング225,226が挿入され、キャスター取付金具25に対して双輪キャスター1がロック状態でない場合に、旋回がスムーズになるように構成されている。
組み立て順序は、オイレスベアリング225、226、及び、旋回補助ワッシャー222を挿入した旋回支持部22を取付孔212に挿入し、旋回支持部22の下端の固定円周溝223aにスナップリング223で係止する。次に、下からノック部材231を挿入した後、ノック部材231の上部にはリンクアーム26を取付、下部には車輪歯車噛合ロック部24を取り付ける。
ここで、双輪キャスター1の旋回とは、図1に示されるように、通常の双輪キャスター1の接地箇所X2の垂直線とノック部材231の軸心の接地箇所X1とが偏心することによって、床頭台3を移動させる際に、自動的に双輪キャスター1の進行方向が移動方向に向くようにしたものであるが、当然、双輪キャスター1がロック状態では、双輪キャスター1が回動しないことによって旋回は阻止されるが、逆に、床頭台の移動時のロック状態で無い場合には自由に旋回させなければならない。
したがって、旋回支持部22とキャスター取付金具25との間にオイレスベアリング225,226を介在させたのであるが、リンクアーム26を設けることからノック部材231は回動不可能であるので、ノック部材231の下部に設けられた車輪歯車噛合ロック部24は、双輪キャスター1の旋回に伴って回動させなければならず、このため、一対のフランジ付ベアリング237を設けている。なお、フランジ付ベアリング237を一対にしたのは、斜めの負荷がベアリング237に加わるので2個のベアリングにすることによってよりスムーズに回動するからである。
旋回支持部22は、キャスターの旋回軸を構成するとともに、ノック部23を収納するもので、このノック部23について図2、3に沿って説明するが、ノック部23は、ノック部材231、上端近傍のリンク用ピン孔232、下端近傍の固定縁233、回動軸部234と先端ネジ部235、及び、ボルト236から構成される。
ノック部23のリンク用ピン孔232には回動軸ピン268が嵌合し、この回動軸ピン268は、後述する分岐ワイヤー53(図18参照)により操作されるリンクアーム26のアーム266のカム孔を構成するピン長孔267(図6参照)に移動可能に嵌合される。
更に、上述したように、このノック部23は下部に車輪歯噛合ロック部24が水平方向に回動自在に車輪歯噛合ロック部24が設けられる。このノック部23は下部の下端には固定縁233と回動軸部234と先端ネジ部235が設けられ、回動軸部234には車輪歯噛合ロック部24を挟んで上下一対のフランジ付ベアリング237がワッシャー238を介して設けられ、ワッシャー238,ボルト236と固定縁233とでベアリング237の内輪を挟んで抜け落ちないように締め付けて固定し、同時に一対のフランジ付ベアリング237のフランジで車輪歯噛合ロック部24を水平方向に回動自在に、且つ抜け落ちないよう取り付ける。
前述したように、フランジ付ベアリング237を設けてノック部23と車輪歯噛合ロック部24とを互いに回動自在にすることは、本実施例のようなノック部材231を回動させないキャスターを用いた床頭台において、その移動の際には車輪歯噛合ロック部24がスムーズに回動することは極めて重要である。また、フランジ付ベアリング237は多少水平でなく傾く公差を有するので、車輪歯噛合ロック部24のフランジ付ベアリング237から離れた歯部242も、多少傾くことにより上下方向に遊び(ガタ)を持たせている。
したがって、双輪キャスターの旋回にともない車輪歯噛合ロック部24がスムーズに回動するという作用に加えて、車輪歯噛合ロック部24側の歯部242と双輪キャスター1の内歯車15とが表面の摩擦抵抗で引っ掛かる場合にも、このフランジ付ベアリング237を設けたことにより、相互の部材のスムーズな回動が許容され、両歯が引っ掛かる状態が極めて簡単に解消される。よって双輪キャスターロック作動及びロック解消動作に対して極めて抜群の作用効果がある。すなわち、車輪歯噛合ロック部24の歯部242との遊びによって回動自由度が増すので、歯部242と双輪キャスター1の内歯車15に嵌合度合いが格段に向上し、確実でスムーズにキャスターの双輪をロック状態にすることができる。特に、本実施例1のように、4個の双輪キャスター(内歯車は2倍の8個)を同時に操作するものにおいては、1つの内歯車15と歯部242との噛み合いが不完全であるならば、後述する全体を操作する末端操作部4(図12.13参照)のハンドル部41を操作することが出来なくなるので、確実にキャスターの双輪をロック状態にするには、遊びを設けることが極めて重要な事項である。
(車輪部及び車輪歯噛合ロック部)
基部244は、図2、3に示すように、基部244の断面二段形状(Z形状)の下段の歯型基部243が二股に構成され、図8に示すように、車輪歯噛合ロック部24は両側に歯型部243とその下端面に3本の下向きの歯(y1,y2,y3)を有する歯部242が内歯車15に対向して左右に一対設けられ、歯型基部243の上面246のほぼ中央部に設けられたバネ係合部245には、下側に押圧するコイルバネ241が設けられ、通常の床頭台3等の固定状態では、歯部242が常に下方に押し下げる構成になっている。なお、前記3本の下向きの歯(y1,y2,y3)の高さは、ほぼ同じ高さとしているが、これは負荷が平等に加わるので、1本当たりの負荷が全体の1/3に軽減され、耐久性が向上するからである。
したがって、車輪歯噛合ロック部24の歯型基部243は、常に、歯型基部243の上面に設けられたコイルバネ241によって下側に押圧され下降するようになっており、床頭台をベッド近傍に設置した通常の場合は、歯型基部243の両脇の下面に設けられた歯部242はコイルバネ241によって各双輪キャスター1の内歯車15に嵌合して、双輪キャスター1の回転を阻止し、ロック状態になり床頭台の移動を阻止して移動を不可能にしている。なお、車輪歯噛合ロック部24の上下動は、枠体21に設けた車輪歯噛合ロック部24の収納部の側壁21a(図9参照)が案内部を構成しており、側壁21aに沿って降下・上昇する。
なお、本実施例では、内歯車15はプラスチック(合成樹脂)製とし、歯部242はダイキャストの金属製とし、異なる材質にすることにより噛み合いをスムーズにするとともに、3本歯からなる歯部242及び歯型基部243の車輪歯噛合ロック部24も強度を向上させるためにダイキャストの金属製とした。
一方、双輪キャスター1の片方の車輪部11は、図9に示すように、車輪軸12は、枠体21の車輪軸受部211に回転自在に軸支され、車輪部11車輪軸固定部13に固定される(車輪軸固定部13は、車輪を回転自在に軸支する構成でもよい。)。車輪部11の外輪14はゴム製で振動を吸収し走行を滑らかにし雑音を軽減するとともに、床へのグリップを強くしている。
また、双輪キャスター1の車輪部11の内側の外輪近傍には、車輪軸に同心の内歯車15が形成され、車輪軸固定部13が下降した際には、内歯車15に歯部242が噛み合い車輪部11の回転を阻止する。
(キャスター取付金具とリンクアーム)
本実施例の双輪のキャスターを用いることが適当な、例えば、各種テーブルやキャビネットや家具のうち、特に、頻繁にロック機構をロック或いはロック解除する必要のある病院のベッドわきに配置する床頭台に本実施例の双輪キャスターを用いた場合について説明する。
ここで、床頭台とは、病院等においてベッド近傍に配置され、テレビや身の回り品等を収納するキャビネットのことをいう。一般に、これら床頭台の底部の前縁部と後縁部にはそれぞれ一対の合計4個のキャスターが設けられ、患者のベッド移動等に伴って、床頭台の移動も簡単でスムーズになるようにしている。ところで、床頭台をベッド近傍の所定の位置に位置決めして固定するには、各4個のキャスターのロックレバーをONにして、各キャスターの車輪と旋回とをロックしなければならない。さもないと、患者がベッドから起き上がる際に床頭台に掴まったり、見舞いの人等が床頭台に寄りかかったりした場合に、不意に床頭台が動くことがあり、思わぬ怪我をすることもあった。
このため、看護師や患者が床頭台を病室の所定位置に配置する際には、必ず床頭台の底面に各キャスターの全てをロックしなければならず、特に、靴先で操作するにしても、通常、ロック解除にはレバーを上方にあげる操作は厄介なものであり、しかも、4箇所のキャスターの全て同様の操作をすると、なおさら厄介な作業であった。また、後日、看護師等が各キャスターのロック状態を点検する際も、床頭台の底面に配置された4個のレバー状態を看護師等が中腰になって目視して確認しなければならず、作業負担を強いるものであった。
また、病院等での床頭台のキャスターは、エレベータでの移動の際、エレベータとフロアの間の溝に落ちないように、車輪径を大きくしなければならず、実際には直径10cm程度の車輪を用い、安定した走行になるように、例えば、特許文献2(特開7-239294号公報)に開示されるような幅広(7cm程度)の双輪キャスターが用いられている。
そこで、床頭台3の底板31の裏面の平面図(図18)で、前縁部の両側の一対の双輪キャスター1(1a,1b)、後縁部の両側の一対の双輪キャスター1(1c,1d)が取付けられるが、図2、3におけるキャスター取り付け金具25とリンクアーム26について、図6及び図7に沿って詳細に説明する。
端末操作部4のハンドル部41の把持部417(図11参照)を上方に回動させ挙げる操作によって、操作ワイヤー51の末端部511(図19参照)が引っ張られ、ワイヤー分岐盤52によって4本の分岐ワイヤー53の末端部536も引っ張られる。更に、この各分岐ワイヤーのインナーワイヤー532の末端部531が引っ張られるが、これをノック部23の動きに変換するのがキャスター取付金具25に装着されたリンクアーム26である。
図6に示すように、リンクアーム26は回転軸261を中心にして回動するL字形の2のアームで、片方のアーム262の先端近傍にはインナーワイヤー532の末端部531(図21参照)を係止する係止部263が設けられ、この係止部263はインナーワイヤー532と末端部531を係止するための横溝264と縦溝265が設けられる。他方のアーム266は二股で、その二股の間にノック部材231の先端が回動自在に嵌合され、ノック部材231の上部の先端近傍にはリンク用ピン孔232に対応するピン長孔267が設けられ、このピン長孔267とノック部材231のリンク用ピン孔232とに回動軸ピン268で貫通する。
このリンクアーム26はキャスター取付金具25に取り付けられるが、図7に示すように、キャスター取付孔251を底部252に設けたキャスター取付金具25は、床頭台3の底板31の裏面に固定する固定部253が両端に設けられ、リンクアーム26の回転軸261が両側板254の端軸受部255に軸支され、分岐ワイヤー53の取付固定部534(図21)をワイヤー取付孔256に取付け、4本の双輪キャスターでの回転取付固定部534と末端部531との間隔をボルト257により調整する調整板258が取り付けられている。
(キャスターのロック及びロック解除の作動)
床頭台を固定する末端操作装置は、以上のような構成であるので、大凡、次のように作動する。
床頭台3のキャスター1のロック解除のハンドル部41は、後述する図10に示すように、通常の設置状態では、キャスター1がロックされ、キャスター操作部であるハンドル部41は操作部カバー44で覆われているが、床頭台3を移動する際には、後述する図11に示すように、操作部カバー44を後退させ、解除維持のためのロック部材421(図12・16参照)がハンドル部41のロック部材係止孔に嵌合する位置までハンドル部41を上方に持ち上げ、この時の解除維持のためのロック部材421の移動によって、ロック解除表示ボタンである解除ボタン43を突出させ、キャスター1のロックを解除する。
床頭台3のキャスター1を元のロック状態にするには、ロック解除表示ボタンである解除ボタン43を下側に押して解除維持するロック部材421を後退させ、ハンドル部41がキャスター1内のロック機構によるワイヤーの引っ張り力、或いは、協働する引張りバネ4161によって降下するので、この状態で操作部カバー44を手前に前進させて元の図10に示す状態にする。このことを、双輪キャスターのロック/解除状態の作動について次に説明する。
[双輪キャスターのロック状態](図3・13参照)
これは、床頭台3をベッドの近傍に配置した通常の状態で、ハンドル部41と解除ボタン43とが共に下方に位置し、これらが操作カバー44に覆われ、床頭台の側板36とほぼ同等の高さにあり、操作ワイヤー51は結果的にキャスター内のコイルバネ241によって歯部242をキャスターの内歯車15に嵌合させるとともに、コイルバネ241にノック部材231も押され、さらに分岐ワイヤー53によって引っ張られた状態にある。この場合の状態は長時間に亘るが、ハンドル部41を常に各ワイヤー等を緊張状態(引っ張る状態)に維持する必要がないので、各ワイヤーは緊張状態にはなく、したがって、経年で伸びるようなことがなく、装置の保守も容易になる。
[双輪キャスターのロック解除状態](図2・12参照)
この場合には、床頭台を移動する状態で、操作カバー44を後退させ、ハンドル部41を挙げて解除ボタン43を突出させ、操作ワイヤー51を引っ張り上げて緊張状態にし、分岐ワイヤー53によってノック部材231を上方に引っ張り、結果的キャスター内のコイルバネ241に抗し、歯部242をキャスターの内歯車15から開放する。したがって、ハンドル部41を挙っている状態では、双輪キャスターのロック解除状態にあり、床頭台は移動可能となる。
(床頭台のキャビネット部分)
次に、実施例1の双輪キャスターを装着した床頭台のキャビネット部分を説明する。この床頭台3は病室のベッド近傍に配置され、図1に示すような双輪のキャスター操作機構は、図18に示すように、床頭台3(キャビネット3)の底板31の裏の前縁部Fの両側の2箇所に、一対の双輪キャスター1(1a,1b)が取付けられ、後縁部Bの両側に位置する2箇所にも一対の双輪キャスター1(1c,1d)が取付けられている。この前縁部の一対の双輪キャスター1(1a,1b)の回転領域Z1は、底板31の外にはみ出さない位置に取付けられるが、これは患者や看護師等がキャスターに躓かないようにしたものであり、後縁部の一対の双輪キャスター1(1c,1d)は、双輪キャスター1(1c,1d)の回転領域Z2が多少底板31の外にはみ出しても、患者や看護師等がキャスターに躓く可能性は低いので、後縁部Bの一対の双輪キャスター1(1c,1d)の間隔は、床頭台がなるべく安定するように広い間隔としている。
通常、床頭台キャビネット3の上面の天板32上にはテレビ(図示せず)等を設置し、中段にはカードリーダやテレビチューナー33、財布や貴重品等を保管する簡易保管庫を収納した引き出34が設けられ、下段には小型の冷蔵庫35が収納されている。なお、底板31の裏側には図18に示すように、冷蔵庫35の放熱部分に対応して複数の通風口31bが設けられている。
床頭台3の右側板36の上端面には、4個の双輪キャスターを同時にロック状態及び解除状態にする末端操作部4が設けられていて、これを操作することにより床頭台を固定状態と移動可能状態に切り換えられる。この末端操作部4は、患者や看護師等が操作し易い位置がよく、操作者の腰の位置の右側板36の上端面に設けたが、床頭台の操作し易い上部であればよく、場合によっては、天板32の一部、背板に設けてもよく、或いは、冷蔵庫の扉が近傍に無なく衛生面を考慮しなくてもよければ足操作による底板31の一部でもよい。
この末端操作部4を操作することにより、詳細に後述するが、インナーワイヤーとアウターワイヤーの同軸ワイヤーを用いた操作伝達機構5を介し、4個の双輪キャスター1のそれぞれの車輪ロック機構2を一度に操作する。この操作用のワイヤーは、自転車等のブレーキワイヤーと同等のもので、芯のインナーワイヤーとこれを被覆し両端を固定するアウターワイヤーからなるもので、大凡、この際に末端操作装置3のハンドル部(レバー)を引き挙げることにより、インナーワイヤーを引っ張り双輪キャスター1の車輪ロック機構2のロックを解除し、逆に、ハンドル部を下げて車輪ロック機構2のバネによりロックする。
(双輪キャスターの末端操作部)
以下の双輪キャスターの操作構造の詳細を説明する。
図10は、末端操作部4で4個の双輪キャスターをロック状態にした外観斜視図で、図11が解除状態にした外観斜視図であり、この末端操作部4の詳細から説明する。
先ず、4個の双輪キャスターのロックを解除した状態の図2について、その内部機構を示す図12を参照して説明すると、末端操作部4は主にハンドル部41、解除維持機構42、解除ボタン43、操作部カバー44、枠体45から構成されている。
図12において、ハンドル部41は回動軸411を中心に回動胴部412が回動し、回動胴部412の外周一部に凸部413が設けられ、この凸部413が枠体45の胴体収納部451に設けた溝部452の回動規制範囲で規制される。
回動胴部412の回動軸411の近傍の回動する部位には、操作伝達機構5の操作ワイヤー51の操作部側のタイコと呼ばれるインナーワイヤー512の末端部511を係止する係止部414が設けられ、端末部導入溝415に沿って末端部511を係止部414に係止するようにしている。ハンドル部41(正面)には4本の指が挿入できる把持部417が設けられ、図12に示すように、ハンドル部41の把持部417に手をかけ引き上げると、係止部414も上方に回動し操作ワイヤー51の末端部511も引き上げられる。
ハンドル部41が所定位置まで引き上げられると、解除維持機構42のロック部材421(図16参照)の先端部4211が、ハンドル部41の最外周の適所に設けられたロック部材係止孔418に嵌合するように構成され、そのためにロック部材421が枠体45の回動側部416をガイドするガイド壁453に設けた滑動孔454に左右動可能に収納され、また、ロック部材421の後端部4212をバネ収納部455に設けたバネ部材422で常に押圧されている。
したがって、ハンドル部41の先端部4211がロック部材係止孔418に嵌合するまで引き上げ、このロック部材係止孔418の嵌合によってこの位置を維持することになる。すなわち、インナーワイヤー512を引っ張り上げた状態を維持することになり、結果として、双輪キャスター1内に設けたノック部材231(図16参照)を引き上げ、ノック部材231に固定された歯型242(図2参照)をキャスターの内歯車15(図2参照)の係合から開放することになり、このロック解除状態を維持することになる。
解除維持機構42には解除ボタン43を係合しているが、図16・17に示して説明すると、この解除ボタン43は枠体45の解除ボタン摺動孔456に嵌合し、図16(a)(b)に示すように、解除維持機構42のロック部材421の軸方向のほぼ中央には外周の両端にピン423が設けられる。図17(a)の側面図、(b)の正面図、(c)の底面図に示すように、解除ボタン43の下部角柱部431はロック部材421が摺動可能に2股部4311になっており、2股部4311には斜めのカム長孔432が設けられ、このカム長孔432にピン423が嵌合しており、棒状のロック部材421の先端4211は後端部4212のバネ部材422で常に押圧されロック部材係止孔418に嵌合して左側(図12参照)に移動すると、解除ボタン43の下部角柱部431の断面は矩形で、これを収納する枠体45に設けられた同じ断面矩形の解除ボタン摺動孔456によって回動は規制され、解除ボタン43の上端操作部433は上昇する。
この双輪キャスターを解除する状態では、図12の一点鎖線で示されるように、操作部カバー44は右側板36の上端部36aの後部に退避させており、この状態でハンドル部41が上方に引き上げられ、解除ボタン43の先端は突出した状態にある。なお、解除ボタン43は、解除表示ボタンとして、より効果的に機能させるため、危険状態を喚起するために目立つ色彩、例えば、赤色とすればよい。
次に、図10の4個の双輪キャスターをロックした状態について、その内部機構を図13を参照して説明すると、解除ボタン43の上端操作部433を下に押圧すると、カム長孔432のカム面に沿って、ピン423も押圧するバネ部材422に抗して移動し(図13:右側方向)、嵌合ロック部材421の先端部4211は後退してハンドル部41のロック部材係止孔418から解除され、ハンドル部41は操作ワイヤー51の末端部511により下方へ引っ張られる。
この下方への引張り力は、キャスター内部のコイルバネ241(図2参照)によりノック部材231が下降し、リンクアーム26(図2参照)、分岐ワイヤー53、及び、操作ワイヤー51を介して生じる。この4個のコイルバネ241による下方へ引っ張る力だけで不足の場合には、図12、13の点線で示される引張りバネ4161によって助勢してもよく、この引張りバネ4161の一端は枠体45の内部空間の底部に固着され、他端はハンドル部41の底面とに固着されている。
そして、この引張り力によって、ハンドル部41の上端面419が上端部36aの表面とほぼ同じ水準になり、図10、及び、図13の状態になる。
また、バネの引っ張る力により急激にハンドル部41が戻ることによる騒音や部材の亀裂等を防ぐために、図12、13の2点鎖線で示されるショックアブソーバー4162によって戻り速度を緩和させてもよく、バネと同様に、このショックアブソーバー4162の一端は枠体45の内部空間の底部に固着され、他端はハンドル部41の適所に固着されている。
ここで、ハンドル部41の上端面419と、解除ボタン43の上端操作部433とが共に下降した状態で、右側板36の上端部36aの表面とほぼ同じ水準となっているので、後退している操作部カバー44を手前に移動させて、ハンドル部41と解除ボタン43とが操作できないように覆う。
この操作部カバー44の構成と動作を主に図14、図15に沿って説明する。
図14(a)(b)の操作部カバー44の図に示すように、枠体45内に前述のハンドル部41、解除維持機構42(図12を参照)、解除ボタン43を組み立て、この枠体45に右側面を覆う外枠46と、一部上面と左側面を覆う外枠47とを取付けて完了し、これに操作部カバー44を取り付ける。
外側に位置する右側の外枠46には平行方向に段差461が設けられ、内側に位置する左側の外枠47にも平行方向に段差471が設けられ、操作部カバー44を嵌合する。
図15(a)(b)(c)に示すように、操作部カバー44は右側板441、左側板442、上板443、及び、背板444とから構成され、右側板441の下端内側には嵌合突起4411が平行方向に設けられ、同様に、左側板442の下端内側には嵌合突起4421が平行方向に設けられ、この操作部カバー44が多少弾力のある合成樹脂製であることから、先頭箇所で両嵌合突起4411,4421を拡げて、各段差461,471に嵌合する。(図14を参照)
操作部カバー44の上板443の移動方向の先端部には矩形の切欠部4431が設けてあり、操作部カバー44でハンドル部41等を覆う際には、この切欠部4431が枠体45の上面先端部(図14の左端)に設けた矩形の段差457に嵌合し、それ以上の移動を規制する。同様に、操作部カバー44の背板444にはキャビネット3の側板36の上端を跨ぐように、一対の背板部材4441,4442が設けられ、枠体45の後部に当接してそれ以上の移動を規制する。
また、操作部カバー44が後退しすぎて脱落しないように、外枠47の適所にストッパー突部472を設け、操作部カバー44の左側板442の下部の先頭近傍の適所にストッパー係合部4422を設けている。
(操作伝達機構)
操作伝達機構5は、図19で示すように、芯のインナーワイヤーと同軸で被覆部でもあるアウターワイヤーから構成されるロックワイヤーを用いたもので、主に操作ワイヤー51とワイヤー分岐盤52と4本の分岐ワイヤー53とから構成される。
前述した末端操作部4に取り付けられる操作ワイヤー51は、その末端部Aの拡大図の図20に示すように、芯のインナーワイヤー512、それを覆うアウターワイヤーである被覆部513とからなり、インナーワイヤー512の先端には円柱状の所謂タイコと呼ばれる末端部511が設けられ、被覆部513の先端には取付固定部514が設けられ、インナーワイヤー512が取付固定部514に対して、末端部511が進退可能に構成され、他方の末端部516はワイヤー分岐盤52のスライダー522に接続される。
ワイヤー分岐盤52からの4本の分岐ワイヤー53は、ほぼ同じ長さで、その1本の末端部Bの拡大図の図21に示すように、芯のインナーワイヤー532、それを覆う被覆部533からなり、インナーワイヤー532の先端には円柱状の末端部531が設けられ、被覆部531の先端には取付固定部534が設けられ、インナーワイヤー532が取付固定部534に対して、末端部531が進退可能に構成され、他の末端はワイヤー分岐盤52に接続される。
ワイヤー分岐機構の分岐盤は、図22(a)(b)に示すように、操作ワイヤー51と4本の分岐ワイヤー53を接続するもので、図22(a)のワイヤー分岐盤52の蓋521(図22(b))を開けた内部は、スライダー522が左右移動可能に収納される。ワイヤー分岐盤52の操作ワイヤー51側の側板523に操作ワイヤー51の取付固定部515を取付け、前記スライダー522の操作ワイヤー51側にはワイヤーの末端部516の嵌合部5221が設けられ末端部516を嵌合する。
また、ワイヤー分岐盤52内の4本の分岐ワイヤー53側の側板524に分岐ワイヤー53の取付固定部535を取付け、前記スライダー522の分岐ワイヤー53側には4本のワイヤーの末端部536の嵌合部5222が設けられ末端部536を嵌合する。このようにして、操作ワイヤー51の端末部516が引っ張られると、側板523側に移動(図22:右方向)するが、スライダー522に嵌合される4個の末端部536も一括して側板524から離れるように移動(図22:右方向)する。
逆に、図13に示すように、解除ボタン43を押圧して、把持部417の下方への降下を許す状態となると、図3に示すように、歯部242がコイルバネ241により下方に押圧され、この時ノック部材231も下降し、双輪キャスター1はロック状態になるが、4個の分岐ワイヤー53の末端部531もリンクアーム26により一斉に引っ張られて(図3:右方向)、ワイヤー分岐盤52(図22を参照)内の分岐ワイヤー53の末端部536は側板524側に移動(図22:左方向)するが、スライダー522に嵌合される1本の操作ワイヤー51の末端部516も側板523から離れるように移動(図22:左方向)し、操作末端部4(図13を参照)の係合部414に係合する操作ワイヤー51の末端部511も下降する力が働く。
図23(a)は図22(a)でのa−a線断面図で、図23(b)は図22(a)でのc−c線断面図で、これらで示すように、このスライダー522は4本のインナーワイヤーの末端部536の移動距離が同じでなければ、正確に4個の双輪キャスターをロックすることができない。このため、スライダー522の上面の移動方向に平行な山部5223が複数設けられ、図22(b)の蓋521を嵌め込んだ側面図に示すように、山部5223を左右方向に案内する案内溝5211を蓋521に設けて、正確にスライダー522がワイヤー軸線に対して平行移動するようにしている。勿論、この逆に、平行な山部を蓋521に設け、対応する案内溝をスライダーに設けてもよい。なお、蓋521の嵌合側面には固定凸部5212はワイヤー分岐盤52の内壁に挿入固定するためのものである。
したがって、スライダー522をインナーワイヤー512,532の前進後退方向と平行に移動させるための平行進退移動手段として、ワイヤー分岐盤52の内側の両側壁は勿論こと、これだけでは、平行移動には不十分であるので、スライダー522の内側上面(図22(b)の右側面)には平行な山部5223が複数設けられ、蓋521側にも山部5223を左右方向に案内する案内溝5211が設けられている。
このように、操作ワイヤー51の進退移動がワイヤー分岐盤52を介して4本の分岐ワイヤー53に伝達される。なお、4本の分岐ワイヤー53及び取付固定部535は分岐盤52内では並列にしているが、これは、分岐盤52を床頭台3の底板31の裏面に付けるので、この裏面には掃除機等が入ると、分岐盤52と床面とに所定の間隔を有さなければならないので、分岐盤の厚みhもなるべく薄くしなければならないからであり、この本実施例の分岐盤52の構成であれば、取付固定部515(535)の1個分の厚さに対応すればよく、分岐盤の厚みhをより小さくすることができる。
また、操作伝達に同軸ワイヤーを用いたので、図18に示すように、床頭台の裏面の4個の双輪キャスター1の位置を自由に設定でき、また、リンク機構の組み合わせとは異なり、構造も簡単で制作費も安価で、保守も容易になる。更に、1本の操作ワイヤーを4本に分岐して用いているので、極めて簡単な構成で4個のキャスターを同時に正確にロック状態及び解除状態にでき、ワイヤー分岐機構の高さを薄くできるので、床頭台の底板の裏面に設けることができる。
言い換えれば、末端の床頭台の上部の操作部3からの1本の操作ワイヤー51を4本の分岐ワイヤー53に分岐して4個の車輪ロック機構であるキャスター操作機構に接続し、1本の操作ワイヤー51のインナーワイヤー512の前進/後退を4本の分岐ワイヤー53のインナーワイヤー532の前進/後退に伝達している。この1本の操作ワイヤー51を4本の分岐ワイヤー53に分岐するためにワイヤー分岐機構としてワイヤー分岐盤52を設け、ワイヤー分岐盤52には4本の端末部531を並列にして固定するスライダー522を設けて、スライダー522をインナーワイヤー512,532の前進後退方向と正確に平行に移動させている。
ここで、4箇所全部の双輪キャスター1を同時に、確実に作動させるには前述した条件以外にも、4本の分岐ワイヤー53の長さも同じにすること、及び、4本の各分岐ワイヤー53の屈曲度合いも関係してくるので、これら分岐ワイヤー53が同時に均一に作動する経路を実験によって割り出し、この経路に各ワイヤーを固定する必要がある。そこで、 床頭台2の底板31の裏の全面に合成樹脂のワイヤー固定板を配置してもよく、このワイヤー固定板は各ワイヤーの全長に亘って最適の経路となるように操作ワイヤー51と分岐ワイヤー53のためのワイヤー固定用溝と止め部を設ける。また、このワイヤー固定板は、同時に操作ワイヤー51や分岐ワイヤー53が床に垂れ下がるのを防止する作用があり、更に、4箇所の双輪キャスター1の固定位置を指定するようにすれば、正確な位置に簡単に双輪キャスター1を取り付けることが出来る。
(リンク構成の他のキャスター操作機構)
実施例1ではキャスター操作を操作ワイヤーを用いる構成で説明したが、実施例2として、操作ワイヤーではリンク機構を用いた実施例を説明する。なお、実施例1と同じ構成の部分の説明は同じ構成・作用であるので省略する。
リンク機構のキャスター操作機構6は、図24(a)(b)に示すように、使用する双輪キャスター自体は構成は同じであるが、双輪のキャスターの車輪ロック機構2のノック部23の上端を押圧するリンクアームの構成が異なり、実施例1での二股のリンクアーム26であるのに対して単腕のリンクアーム27である。このリンクアーム27は断面4角の角棒の回動軸61によって強制的に回動させる。
この実施例2では、双輪キャスターを使用した場合は、テーブルや床頭台等の通常4個の双輪キャスター4のうち2個の回転をロックするだけで、テーブルやキャビネット等は固定できるので、図25に示すように、テーブルやキャビネット3の底板31の前面側の一対の双輪キャスター1a、1b(2個)をロック及びロック解除する構成例である。
この角棒の回動軸61は、図26、図27に示すように、基礎枠62の両端にキャスター取付金具25を固定するとともに、この各取付金具25に設けられた一対の回転軸受271によって回動自在に軸支され、両端のキャスター取付金具25の中間位置には、角棒の回転軸61を外部からの操作により回動させる回動レバー64が設けられ、回動レバー64の基部641には角棒の回動軸61を嵌合すべく断面正方形の貫通孔642が設けられ、回動レバー取付金具643及び軸受部材631を介して、回動レバー64は回動自在に軸支されている。
この回動レバー64は、操作リンク65の下端部653と直角に設けた腕部654とその先端の回動ピン654a等で連結しており、この下端部653の床頭台とテーブル等の上方に伸びる操作桿651(図25の点線部)には、従来公知の2段固定(例えば、実施例1の末端操作部4、或いは、特許文献1のスイッチ)の操作ボタンに連結させればよい。
したがって、床頭台3の上方に延びる操作桿651の下端であって、操作桿651及びその下端部653は上下動すると下端部653に固定された腕部654も上下動し、回動ピン654aで連結する回動レバー64の先端も上下動(回動)し、結果として角棒の回転軸61を回動する。
なお、双輪のキャスターの車輪ロック機構2のノック部23の上端を押圧する構成としては、実施例1の操作ワイヤーや実施例2リンクアームの構成以外にも、電磁ソレノイドを用いて車輪ロック機構2のノック部23の上端を押圧するようにしてもよい。
(他の実施例の旋回支持部及びノック部)
実施例1及び実施例2では、双輪キャスターのノック部材23を上方向に引き上げる操作端には回動軸ピン268を設けて、他方、キャスター取付金具25に回動するリンクアーム26を設け、リンクアーム26の先端に回動軸ピン268に嵌合して、リンクアーム26の回動によりノック部材23を回動軸ピン268とともに上方向に引き上げるようにしているが、この構成の他の実施例3を、図28に示して説明する。
実施例3では、ノック部材23の操作端には、棒状のノック柱の周面(円周)に沿って嵌合溝239を設け、操作端の近傍にはリンクアーム26に代えてレバー付きリンクアーム28が配備され、このリンクアーム28の一端のワイヤー533に接続するアーム282は、実施例1のアーム262と同じ構成であるので説明は省略するが、実施例1での他端のアーム266は、実施例3では、二股のレバー283から構成され、この二股のレバー283が前記嵌合溝239に嵌合するように配置されている。
したがって、ワイヤー固定部の取付板259にワイヤー533の取付固定部534が嵌合固定され、ワイヤー533が引張られると、アーム282は回転軸281を中心にして回動し、リンクアーム28の他端の二股のレバー283も上方(図28)に回動する。結果として、嵌合溝239も上方に持ち上げ、ノック部材231の上端を上方向に引き上げる。したがって、コイルバネ241の押す圧力に抗して、車輪歯噛合ロック部24を上方に移動させ、歯部242と車輪部11の内歯車15との嵌合(ロック状態)を解除し、床頭台3(図10参照)の移動が可能となる。
実施例3は、実施例1,2のように、ピンを嵌合させる作業工程がなく、単に二股のレバー283を嵌合溝239に嵌合させるだけで、組み立てが簡単となり、また、ノック部材231の回動を規制しないので、ノック部材231や車輪歯噛合ロック部24の回動の自由度が増すので、相互の歯部の噛み合いや双輪キャスター4自体の旋回がスムーズとなる。
本実施例1乃至3は、以上の説明したような構成であるので、双輪キャスターのキャスター操作機構によれば、キャスターの取付位置から離れた箇所でロック及びロック解除の操作ができ、かつ、ノック部材の下端の車輪歯噛合ロック部が水平方向に回動自在としたので、双輪キャスターを取付ける各種テーブル・床頭台・寝台・家具等に対して旋回してもノック部材は回転しなくてもよく、ノック部の上端部に非旋回の操作部を配置することができ、車輪歯噛合ロック部の歯部の回動自由度が増し、さらに、フランジ付ベアリング237は多少水平でなく傾く公差を有するので、車輪歯噛合ロック部24のフランジ付ベアリング237から離れた歯部242も、多少傾くことにより上下方向に遊びをもたせているので、歯部と双輪キャスターの内歯車に嵌合度合いが格段に向上し、確実でスムーズにキャスターの双輪をロック状態にすることができる。さらにロック解除状態も簡単に操作することができ、構造も比較的簡単で制作費も安価にでき、装置の保守も容易となる。
また、各実施例では、一回の操作で床頭台等の複数のキャスターを簡単な構成でロック状態及び解除状態にでき、簡単に床頭台をより確実に固定及び解除ができる。実施例1では、操作伝達に同軸ワイヤーを用いたので、床頭台の裏面の双輪キャスターの位置を自由に設定でき、また、リンク機構の組み合わせと異なり、構造も簡単で制作費も安価で、部品点数が少ないことから保守も容易になり、1本の操作ワイヤーを4本に分岐して用いているので、極めて簡単な構成で4個のキャスターを同時に正確にロック状態及び解除状態にでき、ワイヤー分岐機構の高さも低くできるので、床頭台3の車高を高くすることなく底板31の裏面に設けることができる。
また、各実施例を床頭台に用いた場合は、操作部を床頭台の側板上端に設ければ、床面の双輪キャスターを固定する際にも看護師等が中腰になる必要がなく操作でき、更に、双輪キャスターのロック状態及び解除状態を一目で確認でき、特に、床頭台の下段には冷蔵庫を収納する場合が多いが、足ではなく必ず手で操作することになるので、冷蔵庫近傍での衛生状態も維持できる。
さらに、実施例1では、床頭台3と側板上端36aのハンドル部41の一箇所で一度に持ち上げる操作で床頭台3の4個の双輪キャスター1を一度に解除状態にでき、簡単に床頭台3のロック状態を解除できる。ハンドル部41の把持部417を上方に引き上げて突出するようにしたので、移動する場合に操作部を押圧する操作ではなく引き上げる操作であるので、誤ってキャスターのロック状態を解除状態とすることが少なく、かつ、従来のようにキャスターのストッパーペダルを直接足で上にあげる操作や、中腰になってストッパーを手で直接上に引っ張る操作も無く、無理のない操作で床頭台のキャスターをロック状態及びロック解除状態にでき、また、解除維持機構42の解除ボタン43を操作しなければならないこと、操作カバー44を設けることにより、誤って使用者である患者や付き添い人などが双輪キャスターのロック解除の操作を行ってしまうということもない。
また、操作カバー44が操作部を覆っている場合には双輪キャスターがロック状態にあることになり、安心して、床頭台3をベッド近傍に配置することができ、双輪キャスターが解除されている危険な状態では、ハンドル部41が突出した状態にあるので、床頭台3から離れていても双輪キャスターの解除状態を一目で確認でき、床頭台が移動可能な不安定な状態であることを、注意喚起することができる。
また、危険表示としてハンドルに加えて、解除ボタンをキャスターの解除状態を表示する解除表示ボタンとすることで、二重の危険防止表示となる。
なお、本発明の特徴を損なうものでなければ、上記の各実施例に限定されるものでないことは勿論であり、例えば、床頭台の底面に配置される4個所の全部の双輪キャスターの車輪の回転を一箇所の操作部によって同時にロック状態及び解除状態にしたが、キャスターの双輪の幅によっては、1箇所以上であれば2個所や3個所の双輪キャスターの車輪の回転のロックで、床頭台が完全に固定されるのであればそれでもよい。
本発明のキャスターは、ストッパーをキャスターに付随させずに、キャスターから離れた操作部を設けて、キャスターのストップ操作やストップ解除操作が可能となるため、実施例の床頭台の他、病院等のキャスター付きベッド(寝台)や各種テーブル、キャビネットや家具等の底面や足部に用いることもできる。
1,1a,1b,1c,1d・・双輪キャスター、11・・車輪部、11a,11b・・車輪、
12・・車輪軸、13・・車輪軸固定部、14・・外輪、15・・内歯車、
2・・車輪ロック機構、
21・・ロック機構枠体、211・・車輪軸受部、212・・旋回支持部の取付孔、
213,215・・収納部、213a・・嵌合孔、213b・・装着溝、213c・・ピン孔、
214・・突出輪(ベアリングカバー)、
216・・蓋部材、216a・・爪部、216b・・ヒンジ部、
216c・・ピン孔、217・・ピン、
22・・旋回支持部、221・・取付縁部(カシメ部)、222・・旋回補助ワッシャー、
223・・止め金具(固定スナップリング)、
223a・・スナップリング用の固定円周溝、224・・取付金具固定軸、
225,226・・オイレスベアリング、
23・・ノック部、231・・ノック部材、
232・・リンク用ピン孔、233・・固定縁、234・・回動軸部、235・・先端ネジ部、
236・・ボルト、237・・フランジ付ベアリング、238・・ワッシャー、
239・・嵌合溝、
24・・車輪歯噛合ロック部、241・・コイルバネ、242・・歯部、243・・歯型基部、
244・・基部、245・・バネ係合部、246・・歯型基部上面、247・・嵌合孔、
25・・キャスター取付金具、251・・取付孔、252・・底部、254・・両側板、
255・・端軸受部、256・・ワイヤー取付孔、257・・ボルト、258・・調整板、
259・・ワイヤー固定部の取付板、
26・・リンクアーム、261・・回転軸、262・・アーム、
263・・係止部、264・・横溝、265・・縦溝、
266・・アーム、267・・ピン長孔、268・・回動軸ピン、
27・・リンクアーム、271・・回転軸受、272・・アーム
273・・ピン長孔、274・・回動軸ピン、
28・・リンクアーム、281・・回転軸受、282・・アーム
283・・二股のレバー、
3・・床頭台(キャビネット)、
31・・底板、31a・・縁部、31b・・通風口、32・・天板、
33・・カードリーダやテレビチューナー、34・・引き出、35・・冷蔵庫、
36・・右側板、36a・・上端部、
4・・末端操作部、
41・・ハンドル部、411・・回動軸、412・・回動胴部、
413・・凸部、414・・係止部、
415・・端末部導入溝、416・・回動側部、4161・・引っ張りバネ、
4162・・ショックアブソーバー、
417・・把持部、418・・ロック部材係止孔、419・・上端面、
42・・解除維持機構、421・・ロック部材、4211・・先端部、4212・・後端部、
422・・バネ部材、423・・ピン、
43・・解除ボタン、431・・下部角柱部、4311・・2股部、432・・カム長孔、
433・・上端操作部、
44・・操作部カバー、441・・右側板、4411,4421・・嵌合突起、
4422・・ストッパー係合部、442・・左側板、
443・・上板、4431・・切欠部、444・・背板、4441,4442・・背板部材、
45・・枠体、421・・胴体収納部、452・・溝部、453・・ガイド壁、
454・・滑動孔、455・・バネ収納部、456・・解除ボタン摺動孔、457・・段差、
46,47・・外枠、461,471・・段差、472・・ストッパー突部、
5・・操作伝達機構、51・・操作ワイヤー、
511,516,531,536・・末端部(タイコ)、512,532・・インナーワイヤー、
513,533・・被覆部(アウターワイヤー)、514,515,534,535・・取付固定部、
52・・ワイヤー分岐盤、521・・蓋、5211・・案内溝、5212・・固定凸部、
522・・スライダー、5221,5222・・嵌合部、5223・・山部、
523,524・・側板、
53・・分岐ワイヤー
6・・リンク機構のキャスター操作機構、
61・・回動軸、62・・基礎枠、631・・軸受部材、
64・・回動レバー、641・・基部、642・・貫通孔、643・・回動レバー取付金具、
65・・操作リンク、651・・操作桿、653・・下端部、654・・腕部、
654a・・回動ピン

Claims (4)

  1. 双輪キャスターの双輪間にキャスター操作機構を設け、該キャスター操作機構は上下動可能なノック部材を設け、該ノック部材の上端は外部からノック部材を上方向に引き上げる操作端を設け、該ノック部材の下端には水平方向に回動自在に車輪歯噛合ロック部を設け、該車輪歯噛合ロック部には双輪キャスターの内歯車に嵌合しうる歯部を設けるとともに、常に下降状態に付勢するバネを設け、
    双輪キャスターをロック状態に維持する際には前記ノック部材を下降させて前記歯部を前記内歯車に嵌合させ、双輪キャスターをロック解除状態に維持する際にはノック部分の下降を解除することを特徴とする双輪キャスター。
  2. 前記双輪キャスターのノック部材を上方向に引き上げる操作端には回動軸ピンを設けるとともに、キャスター取付金具に回動するリンクアームを設け、該リンクアームの先端に前記回動軸ピンに嵌合して、リンクアームの回動により前記ノック部材を上方向に引き上げることを特徴とする請求項1に記載の双輪キャスター。
  3. 前記リンクアームには操作ワイヤーを繋げて、該リンクアームを回動させることを特徴とする請求項2に記載の双輪キャスター。
  4. 前記リンクアームの回転軸には、回転軸を回動させるリンク機構を設けて、前記リンクアームを回動させることを特徴とする請求項2に記載の双輪キャスター。
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