JP5388343B2 - 双輪キャスター - Google Patents

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Description

本発明は、ベッドサイドテーブル等の各種テーブルや、床頭台、更にはキャビネットや家具等の底に配置して移動可能にするキャスターに関するものである。
従来、ベッドサイドテーブル等の各種テーブルや床頭台、更には家具等の底にキャスターを設けて移動可能にしており、これらのキャスターは固定時には移動を阻止するように、キャスター自体にストッパー機構或いはロック機構を設けている。
しかし、これらのキャスターは、床に接地しているので、操作者はしゃがんでロック機構のレバーを操作しなければならず、ベッドサイドテーブルを頻繁に移動する病院等においては、頻繁にロック機構をロック或いはロック解除する場合にはかなり煩わしいものであった。
そこで、特許文献1(特開平6-199102号公報)に開示されているように、キャスターのストッパー機構を操作する操作部を使用者が操作し易い上方位置に設けて、操作を容易にする技術が提案されており、キャスターの取付位置に左右されることなく、キャスターから離れた位置でスイッチを操作することによってキャスターをロックし、又、ロック状態を解除することができるスイッチロック機構である。
具体的な構成は、スイッチロック機構が、キャスター車輪の支持軸を介してキャビネットに取り付け、キャスター車輪の内周面全周に形成された凹部に対して第1バネに係合して車輪を停止させる係合体と、この係合体を凹部に対して係合、離脱させるべく支持軸に上下動自在に貫通させた上下スライド棒と、この上下スライド棒を上下方向に第2のバネで弾力的に連結された連結棒と、この連結棒を介して上下スライド棒を下降させるスイッチと、このスイッチを下降位置で保持し、且つそれを解除するロック機構とを備えたものである。
また、特許文献2(特開平11-278005号公報)に開示されているように、簡単な操作によってテーブルを簡便かつ確実に停止し、または移動できるとともに、テーブル使用時のキャスターの動揺を阻止するテーブル等の停止装置を提供している。
具体的な構成は、テーブルの天板を支持する支柱の下端部に脚柱を固定し、脚柱にキャスターを回転自在に取付け、キャスターを停止可能にして取付けるホルダ軸をテーブルの脚柱に装着し、ホルダ軸の内部にロックシャフトを上下に摺動可能に設けて、ロックシャフトの上端部を係合手段で係合可能に配置し、ロックシャフトの下端部にロックピースを設けるとともに、停止可能なキャスターの側部に環状のロックピース受けを設けて、ロックピースをロックピース受けに係脱可能に設けたもので、脚柱自体を上下することによって、テーブルを固定或いは移動可能にするものである。
更に、本出願人により、ベッドサイドテーブルの複数の双輪キャスターを1箇所でロック状態、及びロック解除状態に操作する末端操作部を設けたベッドサイドテーブル固定装置で、双輪キャスターには車輪ロック機構を設けるとともに、車輪ロック機構と前記末端操作部とを同軸のワイヤーを接続して前記末端操作部の操作を前記車輪ロック機構に伝達して、双輪キャスターのロック状態、及びロック解除状態を操作するための双輪キャスターが提案されている。
ところで、特に、病院のベッド等にはベッドサイドテーブルが配置され、このベッドサイドテーブルの脚部は、平行に2本の枠体を配置し、それぞれの枠体の端部に2個或いは3個のロックレバー付きキャスターが設けられ、合計で4乃至5個が配置されているが、この脚部の枠体の一方をベッドの下の空間に差し入れて配置し、食事等のテーブルとして用いるものであるが、これらキャスターのストッパー機構は、ベッドの外に位置する車輪をロックするだけで、ベッドの下に配置されたキャスターをロックするわけではないので、ベッドサイドテーブルのテーブル板に手をついただけでも簡単に動いてしまい、使用者が思わぬ事故を引き起こすおそれがある。そこで、特許文献4(特開2002-136370号公報)に開示されているように、ベッドサイドテーブルのキャスター部分に上下動可能な接地部材を設け、ロック時は操作ペダルを踏んで接地部材を下方に突出させキャスターを床から浮かせてベッドサイドテーブルを固定しロックするものも提案されているが、キャスターとは別の機構をもうけなければならず、また操作もかなり力を必要としていた。
特開平6−199102号公報 特開平11−278005号公報 特願2009−126828号 特開2002−136370号公報
ところで、特許文献1(特開平6-199102号公報)に開示されるキャスターロック機構は、第1と第2の2個のバネを必要とするほか、複雑な機構が必要であるので、制作費用が高価となるうえに、故障する部分も多く、メンテナンスも厄介な問題であった。
また、特許文献2(特開平11-278005号公報)に開示されているキャスターロック機構は、比較的簡単な構造ではあるが、キャスター車輪の旋回に伴って、ロックシャフトも旋回させなければならないが、ロックシャフトがロックピースと一体であるため、ロックシャフトの上面と操作端部とが圧接し、且つ互いに摩擦回動しなければならないので、ロックピースに回動の自由度がなく、ロックピース受けの内歯に嵌合し難くなり、結果としてキャスターのロック及びロック解除がスムーズに操作できないという問題点や、接圧部分が摩耗するといった問題点があった。
更に、特許文献3(特願2009-126828号)の本出願人による先行技術は、ベッドの下の空間にキャスター付きの脚部を挿入しなければならいことから、ベッドのタイプにより、その直径をより小さく(5cm以下)しなければならないことがある。この場合には、キャスターの直径を小さくすると双輪キャスターであっても、車輪をロックするだけでは完全に固定できないといった問題点があった。
本発明の解決しようとする課題は、上述した先行技術のキャスターの問題点に鑑みてなされたもので、キャスターの直径をより小さくすることができ、キャスターの取付位置から離れた箇所でロック及びロック解除の操作ができ、かつ、構成が簡単で、より確実にキャスターの車輪の回転や旋回をロック状態及び解除状態にすることができるキャスターを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、双輪キャスターの双輪間にキャスター操作機構を設け、
該双輪キャスター及び該キャスター操作機構は取付枠体に固定された旋回支持部を中心に旋回し、
該旋回支持部の同軸の中心には回動及び上下動可能なノック部材が設けられ、
前記ノック部材の上端は外部から上下動させる操作端を設け、
該ノック部材の下端は車輪軸受部より下方に位置するとともに、車輪歯噛合ロック部の一端に固定され旋回阻止歯の水平基部に接し、
車輪歯噛合ロック部の他端は車輪軸受部を囲むようなコ字状の形状で車輪の上部に湾曲して延びて歯部を設け、
該歯部は前記双輪キャスターの内歯車に嵌合するとともに少なくとも常に上昇状態に付勢するバネを設け、
双輪キャスターをロック状態に維持する際には前記ノック部材を上昇させて前記歯部を前記内歯車に嵌合させ、双輪キャスターをロック解除状態に維持する際にはノック部を下降させて前記歯部を前記内歯車から離反させるとともに、
前記旋回支持部の下端は前記車輪軸受部より下方に位置する固定歯車を設け、前記水平基部に前記旋回阻止歯を設け、前記車輪歯噛合ロック部が上昇した場合には旋回阻止歯が前記固定歯車に嵌合して旋回をロック状態にし、下降した場合にロック解除状態することを特徴とする双輪キャスターである。
本発明の双輪キャスターによれば、キャスター操作機構によりキャスターの取付位置から離れた箇所でロック及びロック解除の操作ができ、また、車輪歯噛合ロック部を車輪軸受部を囲むようなコ字状の形状にし、旋回ロック機構の固定歯車を、旋回支持部の下端で車輪軸受部より下方に位置させたことにより、双輪キャスターの操作機構内部のデッドスペースを少なくでき、したがって、双輪キャスター全体の高さが低くなり、より小型のキャスターとすることができ、かつ、構成が簡単で、確実でスムーズにキャスターの双輪をロック状態及び解除状態にすることができる。
た、車輪のキャスター操作機構自体の旋回もロック及びロック解除の操作が可能となり、車輪の回転のロック及びロック解除とともに、キャスター自体の旋回もロック及びロック解除ができ、より強固に双輪キャスターをロック及びロック解除状態にすることができる。
図1(a)は、本発明の実施例のベッドサイドテーブルを固定する末端操作部の双輪キャスターをロックした状態の外観斜視図、図1(b)は図1(a)での脚部と支柱部の結合部分の斜視図、 図1の脚部の裏側からの底面図、 図1の双輪キャスターをロック解除した状態の末端操作部の拡大斜視図、 双輪キャスターのロックを解除した状態の末端操作部の内部機構の正面図、 図4でのロックした状態の末端操作部の内部機構の正面図、 図6(a)は操作部の外枠と操作部カバーの側面図、図6(b)はその正面図、 図7(a)は操作部カバーの側面図、図7(b)はその上面図、 図7(c)はその正面図、 図8(a)は解除維持機構の側面図、図8(b)はその上面図、 図9(a)は解除ボタンの側面図、図9(b)は、その正面図、図9(c)は、その底面図、 図1の操作伝達機構の全体の構成図、 図10のA部の操作ワイヤーの拡大分解図、 図12(a)は、図10のB部の分岐ワイヤーの拡大分解側面図、図12(b)はその上面図、 図13(a)は図10の分岐盤内部の正面図、図13(b)は図13(a)のb−b線での分岐盤に蓋をした状態の断面図、 図14(a)は分岐盤内のスライダーの図13(a)a−a線での断面図、図14(b)は図13(a)c−c線での断面図、 図1の双輪キャスターの概略の外観斜視図、 双輪キャスターの一方の車輪部の図で、図16(a)はその正面図、図16(b)はその側面図である。 車輪ロック状態の双輪キャスターの内部の図で、図17(a)はノック部材が上昇し、歯542が内歯車45に嵌合した状態の正面透視図、図17(b)は、そのノック部材の側面透視図、 図17の(a)-(a)線での断面図、 図19(a)は、双輪キャスターの車輪ロックの解除状態の正面透視図、図19(b)は、そのノック部材の側面透視図、 図19(a)のキャスター取付金具の上方からの平面図、 (小径双輪キャスター(4a,4b))車輪歯噛合ロック部54の基部541の斜視図、 スライダーカムの図で、図22(a)は正面図、図22(b)は側面図、図22(c)は上面図、 車輪ロック状態及び旋回ロック状態の双輪キャスターの内部の図で、図23(a)はノック部材が上昇し、歯542が内歯車45に嵌合した状態の正面透視図、図23(b)は、そのノック部材の側面透視図、 図24(a)は、双輪キャスターの車輪ロック解除の状態、旋回ロック解除の正面透視図、図24(b)は、そのノック部材の側面透視図、 旋回阻止歯部の図で、図25(a)は旋回阻止歯部の平面図、図25(b)はその正面図、図25(c)はその側面図、 固定歯車の図で、図26(a)は固定歯車の平面図、図26(b)はその側面図、 (大径双輪キャスター(4c,4d))車輪歯噛合ロック部54の基部541の斜視図である。
ここで、本発明の好適なベッドサイドテーブル固定装置の実施例を図面に沿って説明する。
(テーブル部分、及び、支柱部分)
先ず、実施例1から説明するが、図1(a)に示すように、病院等のベッド近傍には本発明の実施例1のベッドサイドテーブル1が配置され、ベッドサイドテーブル1は、主に上部のテーブル部11とこれを支える支柱部12と脚部13とから構成されている。
テーブル部11の上面は平坦で水平に保たれ、食事等に使用されるようになっており、このテーブル部11は一本の支柱部12によって片側支持され、この支柱部12は、通常、ベッド上に位置するテーブル部11の高さを調整するため、伸縮自在になっており、高さ調節レバー121によって、支柱部12の長さを調整している。
支柱部12は、上部の四角柱のテーブル支持部122と、この支持部122の内側に嵌合しスライドする小径四角柱の基礎部123からなり、高さ調節レバー121によって支持部122への基礎部123の嵌合度合いを調整するようになっている。
この基礎部123は、図1(b)の脚部との結合状態を示すように、脚部13に設けられた支柱固定部材131に固定する。この支柱固定部材131は、使用するベッドサイドテーブル1の各種の支柱部12の形状に合わせて設計すればよく、通常、多くのベッドサイドテーブルに適用可能とすることができる。
脚部13は、図1(a)に示すように、エの字状で平行な二本のキャスター付き枠体132,133と、これを連結する連結枠体134とから構成され、ベッドサイドテーブル1が転倒しないような形状をしている。前記エの字状で平行な二本の枠体は、通常、手前の枠体132が ベッドDの外側に配置され、主に支柱基礎部123を支持し、外側の枠体133はベッドDの下の空間に差し込んでベッドサイドテーブル1が倒れないような位置にするように構成されている。
この脚部13の底部には、図2に示すように、その底面はほぼエの字状で、通常、ベッドDの外側に位置する枠体132の底面の両端部に位置する2箇所に、一対の比較的車輪直径が大きく、旋回ロック機構と車輪回転のロック機構とを有する双輪キャスター4(4c,4d)が取付けられ、支柱部12から離れ、通常、ベッドDの下の空間に差し込む枠体133の底面の両端部に位置する2箇所にも一対の比較的車輪の直径が小さく、車輪回転のロック機構を有する双輪キャスター4(4a,4b)が取付けられており、移動の際には、キャスターのロック状態が一斉に全部解除され、容易に移動することができる。
この場合に、図1に示すように、ベッド下に挿入する枠体133と小径の双輪キャスター4a,4bとの全体の高さh2は、ベッドの下の空間で床から僅かに(5cm)しか離れていない横棒等があっても移動可能な高さ以下としており、手前の枠体132はベッド下に挿入しないので、移動や車輪の回転ロックが確実で安定して作動する比較的大径のキャスター4c,4dを取り付けられ、枠体132と双輪キャスター4c,4dの全体の高さh1は、前記のh2より高い構成となっている。
ベッドサイドテーブル1の支柱部12のベッドとは反対側の側面(外側)には、末端操作機構と操作伝達機構とを収納する扁平な収納枠体135が設けられ、収納枠体135の内部には末端操作機構と操作伝達機構が収納され、且つ、収納枠体135の上端平面部1351には末端操作部2が操作し易いように設けられている。この末端操作部2により、前記の4個の双輪キャスター4(4a〜4d)を同時にロック状態及び解除状態にすることができ、これを操作することによりベッドサイドテーブルを固定状態と移動可能状態に切り換えられる。
この末端操作部2は、患者や看護師等が操作し易い位置がよく、床の位置ではなく、多少腰を折れば操作できるように上方に突出して設けられている。勿論、操作し易い上部であればよく、場合によっては、さらに、上方に配置してもよい。
この末端操作部2を操作することにより、詳細には後述するが、インナーワイヤーとアウターワイヤーの同軸ワイヤーを用いた操作伝達機構3を介し、4個の双輪キャスター4のそれぞれの車輪ロック機構5を操作する。この操作用のワイヤーは、自転車等のブレーキワイヤーと同等のもので、芯のインナーワイヤーとこれを被覆し両端を固定するアウターワイヤーからなるもので、大凡、この際に末端操作部2のハンドル部(レバー)を引き挙げることにより、インナーワイヤーを引っ張り双輪キャスター4の車輪ロック機構5のロックを解除し、逆に、ハンドル部を下げて車輪ロック機構5のバネによりロックする。
(キャスターの末端操作部)
以下の操作構造の詳細を説明する。
図1(a)は、末端操作部2で4個の双輪キャスターをロック状態にした外観斜視図で、図3が解除状態にした外観斜視図であるが、この末端操作部2の詳細から説明する。
先ず、4個の双輪キャスターのロックを解除した状態の図3について、その内部機構を示す図4を参照して説明すると、末端操作部2は主にハンドル部21、解除維持機構22、解除ボタン23、操作部カバー24、枠体25から構成されている。
図4において、ハンドル部21は回動軸211を中心に回動胴部212が回動し、回動胴部212の外周一部に凸部213が設けられ、この凸部213が枠体25の胴体収納部251に設けた溝部252の回動規制範囲で規制される。
回動胴部212の回動軸211の近傍の回動する部位には、操作伝達機構3の操作ワイヤー31の操作部側のタイコと呼ばれるインナーワイヤー312の末端部311を係止する係止部214が設けられ、端末部導入溝215に沿って末端部311を係止部214に係止するようにしている。ハンドル部21(正面)には4本の指が挿入できる把持部217が設けられ、図3に示すように、ハンドル部21の把持部217に手をかけ引き上げると、係止部214も上方に回動し操作ワイヤー31の末端部311も引き上げられる。
ハンドル部21が所定位置まで引き上げられると、解除維持機構22のロック部材221(図4参照)の先端部2211(図8参照)が、ハンドル部21の最外周の適所に設けられたロック部材係止孔218に嵌合するように構成され、そのためにロック部材221が枠体25の回動側部216をガイドするガイド壁253に設けた滑動孔254に左右動可能に収納され、また、ロック部材221の後端部2212(図8参照)をバネ収納部255に設けたバネ部材222で常に押圧されている。
したがって、ハンドル部21は、ロック部材221の先端部2211がロック部材係止孔218に嵌合するまで引き上げ、このロック部材係止孔218の嵌合によってこの位置を維持することになる。すなわち、インナーワイヤー312を引っ張った状態を維持することになり、結果として、双輪キャスター4内に設けたノック部材531(図19参照)を押し下げ、ノック部材531に連動した基部541の歯型542(図17、19参照)をキャスターの内歯車45(図19参照)の係合から開放することになり、このロック解除状態を維持することになる。
解除維持機構22は解除ボタン23を係合して設けているが、この解除ボタン23は枠体25の解除ボタン摺動孔256に嵌合し、図8(a)(b)に示すように、解除維持機構22のロック部材221の軸方向のほぼ中央には両外周に一対のピン223が設けられる。
図9(a)の側面図、(b)の正面図、(c)の底面図に示すように、解除ボタン23の下部角柱部231はロック部材221が摺動可能に2股部2311になっており、2股部2311には斜めのカム長孔232が設けられ、このカム長孔232にピン223が嵌合しており、棒状のロック部材221の先端2211は後端部2212をバネ部材222で常に押圧されロック部材係止孔218に嵌合して左側(図4参照)に移動すると、解除ボタン23の下部角柱部231の断面は矩形で、これを収納する枠体25に設けられた同じ断面矩形の解除ボタン摺動孔256(図4参照)によって回動は規制され、解除ボタン23の上端操作部233は上昇する。
ここで、双輪キャスター4をロック解除状態にするには、先ず、図4の一点鎖線で示されるように、操作部カバー24を上端平面部1351上で後方(図4右側)に退避させ、末端操作部2のハンドル部21を上方に挙げるが、この状態で、解除ボタン23の先端は突出した状態になる。
なお、解除ボタン23は、解除表示ボタンとして、より効果的に機能させるため、危険状態を喚起するために目立つ色彩、例えば、赤色、緑色とすればよい。
次に、図1の4個の双輪キャスターの車輪をロックした状態について、その内部機構を図5(図4)を参照して説明すると、解除ボタン23の上端操作部233を下に押圧すると、カム長孔232のカム面に沿って、ピン223も押圧するバネ部材222に抗して移動し(図4右側方向)、嵌合ロック部材221の先端部2211は後退してハンドル部21のロック部材係止孔218から解除され、ハンドル部21は操作ワイヤー31の末端部311により下方へ引張られる。
この下方へ引張力は、キャスター内部の押圧バネ543(図17参照)によりノック部材531が上昇し、スライダーカム56(図17参照)、分岐ワイヤー33、及び、操作ワイヤー31を介して生じる。この4個の押圧バネ543による下方へ引っ張る力だけで不足の場合には、図4、図5で点線で示される引張りバネ2161によって助勢してもよく、この引張りバネ2161の一端は枠体25の内部空間の底部に固着され、他端はハンドル部21の底面とに固着されている。
そして、この引張り力によって、ハンドル部21の上端面219が上端部1351の表面とほぼ同じ水準になり、図1、及び、図5の状態になる。
また、バネの引っ張り力により急激にハンドル部21が戻り騒音等を生じる場合には、図4、図5で2点鎖線で示されるショックアブソーバー2162によって戻り速度を緩和させてもよく、バネと同様に、このショックアブソーバー2162の一端は枠体25の内部空間の底部に固着され、他端はハンドル部21の適所に固着されている。
ここで、ハンドル部21の上端面219と、解除ボタン23の上端操作部233とが共に下降した状態で、収納枠体135の上端平面部1351の表面とほぼ同じ水準となっているので、後退している操作部カバー24を手前に移動させて、ハンドル部21と解除ボタン23とが操作できないように覆う。
この操作部カバー24の構成と動作を主に図6、図7に沿って説明する。
図6(a),(b)の操作部カバー24の図に示すように、枠体25内に前述のハンドル部21、解除維持機構22、解除ボタン23を組み立て、この枠体25に右側面を覆う外枠26と、一部上面と左側面を覆う外枠27とを取付けて完了し、これに操作部カバー24を取り付ける。
外側に位置する右側の外枠26には平行方向に段差261が設けられ、内側に位置する左側の外枠27にも平行方向に段差271が設けられ、操作部カバー24を嵌合する。
図7(a)(b)(c)に示すように、操作部カバー24は右側板241、左側板242、上板243、及び、背板244とから構成され、右側板241の下端内側には嵌合突起2411が平行方向に設けられ、同様に、左側板242の下端内側には嵌合突起2421が平行方向に設けられ、この操作部カバー24が多少弾力のある合成樹脂製であることから、先頭箇所で両嵌合突起2411,2421を拡げて、各段差261,271に嵌合する。
操作部カバー24の上板243の移動方向の先端部には矩形の切欠部2431が設けてあり、操作部カバー24でハンドル部21等を覆う際には、この切欠部2431が枠体25の上面先端部(図6の左端)に設けた矩形の段差257に嵌合し、それ以上の移動を規制する。同様に、操作部カバー24の背板244には収納枠体135の上端平面部1351を跨ぐように操作部カバー24、一対の背板部材2441,2442が設けられ、枠体25の後部に当接してそれ以上の移動を規制する。
また、操作部カバー24が後退しすぎて脱落しないように、外枠27の適所にストッパー突部272を設け、操作部カバー24の左側板242の下部の先頭近傍の適所にストッパー係合部2422を設けている。
(操作伝達機構)
操作伝達機構3は、図10で示すように、芯のインナーワイヤーと同軸で被覆部でもあるアウターワイヤーからロックワイヤーを用いたもので、主に操作ワイヤー31とワイヤー分岐盤32と4本の分岐ワイヤー33とから構成される。
前述した末端操作部2に取付けられる操作ワイヤー31は、その末端部Aの拡大図の図11に示すように、芯のインナーワイヤー312、それを覆うアウターワイヤーである被覆部313とからなり、インナーワイヤー312の先端には円柱状の所謂タイコと呼ばれる末端部311が設けられ、被覆部313の先端には取付固定部314が設けられ、インナーワイヤー312が取付固定部314に対して、末端部311が進退可能に構成され、他方の末端部316(図13参照)はワイヤー分岐盤32のスライダー322(図13参照)に接続される。
ワイヤー分岐盤32からの4本の分岐ワイヤー33の内、図2、図10に示すように、枠体132の双輪キャスター4a,4bへ繋ぐ分岐ワイヤー33a,33bは短く、枠体133の双輪キャスター4c,4dへの分岐ワイヤー33c,33dは長く、その1本の図10での末端部Bの拡大図である図12(a)の側面図とその上面図の図12(b)に示すように、芯のインナーワイヤー332、それを覆う被覆部333からなり、ワイヤー332の先端には中心に係合孔を有する末端部331が設けられ、被覆部333の先端には取付固定部334が設けられ、インナーワイヤー332が取付固定部334に対して、末端部331が進退可能に構成され、他の末端はワイヤー分岐盤32に接続される。
ワイヤー分岐機構の分岐盤は、図13(a)(b)に示すように、操作ワイヤー31と4本の分岐ワイヤー33を接続するもので、図13(a)のワイヤー分岐盤32の蓋321(図13(b))を開けた内部は、スライダー322が左右移動可能に収納される。ワイヤー分岐盤32の操作ワイヤー31側の側板323に操作ワイヤー31の取付固定部315を取付け、前記スライダー322の操作ワイヤー31側にはワイヤーの末端部316の嵌合部3221が設けられ末端部316を嵌合する。
また、ワイヤー分岐盤32の4本の分岐ワイヤー33側の側板324に分岐ワイヤー33の取付固定部335を取付け、前記スライダー322の分岐ワイヤー33側には4本のワイヤーの末端部336の嵌合部3222が設けられ末端部336を嵌合する。このようにして、操作ワイヤー31の端末部316が引っ張られると、側板323側に移動(図13:右方向)するが、スライダー322に嵌合される4個の末端部336も一括して側板324から離れるように移動(図13:右方向)する。
図14(a)の図13(a)でのa−a線断面図、図14(b)の図13(a)でのc−c線断面図に示すように、このスライダー322は4本のインナーワイヤーの末端部336の移動距離が同じでなければ、正確に4個の双輪キャスターをロックすることができない。このため、スライダー322の上面の移動方向に平行な山部3223が複数設けられ、図13(b)の蓋321を嵌め込んだ側面図に示すように、山部3223を左右方向に案内する案内溝3211を蓋321に設けて、正確にスライダー322がワイヤー軸線に対して平行移動するようにしている。勿論、この逆に、平行な山部を蓋321に設け、対応する案内溝をスライダーに設けてもよい。なお、蓋321の嵌合側面には固定凸部3212はワイヤー分岐盤32の内壁に挿入固定するためのものである。
したがって、スライダー322をインナーワイヤー312,332の前進後退方向と平行に移動させるための平行進退移動手段として、ワイヤー分岐盤32の内側の両側壁は勿論こと、これだけでは、平行移動には不十分であるので、スライダー322の上面には平行な山部3223が複数設けられ、蓋321側にも山部3223を左右方向に案内する案内溝3211が設けられている。
このように、操作ワイヤー31の進退移動がワイヤー分岐盤32を介して4本の分岐ワイヤー33に伝達される。なお、4本の分岐ワイヤー33及び取付固定部335は分岐盤32内では並列にしているが、これは、分岐盤32をベッドサイドテーブル1の側面で、脚部13から上方に突出する収納枠体135内に固定するので、支柱部12が伸縮しても、操作ワイヤー31の長さには影響しない。
また、操作伝達に同軸ワイヤーを用いたので、図2に示すように、ベッドサイドテーブル1の脚部13の4個の双輪キャスター4の位置を自由に設定でき、また、リンク機構の組み合わせや、前掲特許文献1のようなベッドサイドテーブル全体を浮かせるための接地部材とは異なり、構造も簡単で制作費も安価で、保守も容易になる。更に、1本の操作ワイヤー31を4本に分岐して用いているので、極めて簡単な構成で4個のキャスターを同時に正確にロック状態及びロック解除状態にでき、ワイヤー分岐機構の高さを低く薄くできるので、ベッドサイドテーブル1の側面の薄い収納枠体135内に末端操作部2と一緒に収納することができる。
言い換えれば、末端の収納枠体135の上部の上端平面部1351の末端操作部2からの1本の操作ワイヤー31を4本の分岐ワイヤー33に分岐して4個の車輪ロック機構であるキャスター操作機構に接続し、1本の操作ワイヤー31のインナーワイヤー312の前進/後退を4本の分岐ワイヤー33のインナーワイヤー332の前進/後退に伝達している。この1本の操作ワイヤー31を4本の分岐ワイヤー33に分岐するためにワイヤー分岐機構としてワイヤー分岐盤32を設け、ワイヤー分岐盤32には4本の端末部331を並列にして固定するスライダー322を設けて、スライダー322をインナーワイヤー312,332の前進後退方向と正確に平行に移動させている。
(双輪キャスターの配置)
前述した図2は、ベッドサイドテーブル1の脚部13の裏面の平面図で、ベッドDの外側の枠体132の両端に一対の双輪キャスター4(4c,4d)、ベッドD下の床面の枠体133の両端に一対の双輪キャスター4(4a,4b)が取付けられている。
これらのキャスター4の外観概略は、図15に示すようなもので、キャスター4の構成の詳細は後述するが、キャスター操作機構である車輪ロック機構5の枠体51の両側に一対の車輪41A、41Bがそれぞれ回転可能に軸支されており、ロック機構枠体51の上面には、キャスター4が取付枠に対して旋回可能に軸支するための旋回支持部52が設けられ、旋回支持部52の軸心Xと同軸に、上下動するノック部材531が設けられており、ノック部材531を押圧バネ543により押し上げると双輪キャスターがロックされ車輪は回転することができない。逆に、ノック部材531の押込上げを解除して下方に押し下げると、双輪キャスター4の内歯車45への歯部542が離反しロックが解除され、双輪が自由に回転することができる。
ところで、本実施例で使用する双輪キャスター4(4a,4b,4c,4d)は、双輪の巾が単輪よりも広いので、単輪キャスターに比べて走行安定性があり、また、双輪の回転をロックすると進行方向は勿論のこと、双輪の巾が広いことから旋回阻止できる。特に、本実施例のように4本の双輪キャスター4(4a,4b,4c,4d)での各双輪の回転をロックすると、前後左右の移動や旋回がロックされ、1箇所の双輪キャスターの固定では不十分である場合もあるが、ベッドサイドテーブル1のキャスター4は前面の2個所でもベッドサイドテーブルはほぼ固定され、3個所であるとより確実に固定され、全部のキャスターである4箇所のキャスターをロックした場合は確実にベッドサイドテーブル1が所定の位置に固定される。
したがって、本実施例のように、4箇所のキャスターをロックしようとした場合は、仮に、4箇所のうち一箇所のキャスターのロック機構が不完全、或いは、破損した場合でも、ベッドサイドテーブルを確実に固定及び解除できる。
(キャスターの車輪部)
上述した双輪キャスター4の車輪部41を説明するが、前述したように、ベッドD下の空間に差し込む枠体133裏の両端部2箇所の一対の車輪の回転ロック機構とを有する双輪キャスター4(4a,4b)は比較的車輪41の直径が小さな直径であり、ベッドDの外側に配置される手前の枠体132の両端部における2箇所での一対の旋回ロック機構と車輪回転のロック機構とを有する双輪キャスター4(4c,4d)は、比較的車輪41の直径が大きな直径であることが異なり、また、後述する旋回ロック機構が有無が異なるだけで、その他の具体的構成は同じであるので、双輪キャスター(a〜d)を一括して説明する。
図2に示すように、4個の双輪キャスター4には両側に1個ずつ車輪部41が配置され、その内の片方の車輪部41は、図16に示すように、車輪軸42は、後述する車輪ロック機構5の車輪軸受部511に回転自在に軸支され(図17を参照)、図16に車輪部41の車輪軸固定部43に固定される(車輪軸固定部43は、車輪を回転自在に軸支する構成でもよい。)。車輪部41の外輪44はゴム製で振動を吸収し走行を滑らかにし雑音を軽減するとともに、床へのグリップを強くしている。
また、双輪キャスター4の車輪部41の内側の外輪近傍には、車輪軸と同軸心の内歯車45が形成され、後述するロック歯部542が押圧バネ543により上昇した際には、内歯車45に歯部542が噛み合い車輪部41の回転を阻止する。
(キャスターの車輪ロック機構)
本実施例のキャスターは、図15でも説明したように、車輪ロック機構5のロック機構枠体51を挟んで、所定の間隔を持った車輪41A,41Bの双輪キャスターであり、移動時には単輪キャスターに比べて走行に安定性がある。また、車輪41(41A,41B)の両車輪(双輪)がロックすると走行が出来なくなり、キャスターの旋回も制限されて、更に、本実施例のように、ベッドサイドテーブル1の脚部13の枠体132の両端の2箇所の双輪キャスター4c,4d、及び、枠体133の両端の双輪キャスター4a,4bの各車輪41A,41Bが固定されると、キャスター4自体の旋回を固定しなくても、車輪の回転の固定だけでベッドサイドテーブル1はほぼ完全に固定されることを見出し、この知見を基礎とするものである。
ただし、車輪41A,41Bの間隔を狭くすると単輪状態に近くなり、或いは、車輪の直径を小さくすると、この固定作動が弱くなるので、横方向に負荷がかかる支柱固定部材131を支える枠体132の双輪キャスター4c,4dには旋回ロック機構が組み込まれている。
(小径双輪キャスター(4a,4b)の車輪ロック機構)
先ず、上記の車輪ロック機構5の枠体133に配置する小径双輪キャスター(4a,4b)の車輪ロック機構について、図17乃至図22に沿って更に詳しく説明する。
図17は、キャスターロック状態の図で、ノック部材531が分岐ワイヤー33の弛緩、コイルバネ567によりスライダーカム56が図で左側に移動し、ノック部53が上方に上がった状態の図であり、図17(a)は車輪ロック機構5の横断面図で、図17(b)は図17(a)の側断面図である。また、図18は、図17の(a)のa−a線での断面図であり、歯部542が双輪キャスター4の内歯車45に嵌合してロックした状態の図である。
図19は、歯部542を内歯車45から離反させて、双輪キャスター4のロック解除状態の図で、ノック部材531が分岐ワイヤー33により引っ張られ、コイルバネ567の引張力に抗してスライダーカム56が図で右側に移動し、また、キャスター内部の押圧バネ543に抗して、歯部542が下った状態の図、即ち、キャスターのロック解除状態の図で、図20は図19(a)の上方からの平面図である。
図17(a)(b)は、ベッドサイドテーブル1の通常の状態、すなわち、図1でハンドル部21を下げて双輪キャスター4をロック状態にした図で、車輪ロック機構5の枠体51内には、キャスター取付金具55に対して双輪キャスター4が旋回可能なように旋回支持部52が軸支され、旋回支持部52の内側に上下動するノック部53が設けられ、ノック部53に続いて車輪歯噛合ロック部54が押圧バネ543を介して連結されている。車輪歯噛合ロック部54は、ノック部材531を上下動させるスライダーカム56のカム面561によって、歯部542が押圧バネ543の押圧力によってノック部53が上昇している状態では、歯部542も上昇していて、この歯部542が車輪部41の内側の内歯車45に嵌合して、車輪41A,41Bの回転を阻止し、双輪キャスター4をロック状態にする。
ここで、各部の構成を更に詳細に説明するが、先ず、枠体51はプラスチックで成型されたもので、図17に示すように、中心に車輪軸受部511が設けられ、枠体51の左側には、旋回支持部52(ノック部53)を挿入する円筒型の嵌合部512と収納部513が配置され、嵌合部512のキャスター取付金具55に近接する部分は双輪キャスター4の旋回をスムーズにするために突出輪514が設けられ、前記車輪軸受部511の上側には上下動する車輪歯噛合ロック部54及び押圧バネ543を収納する収納部515が配置されている。この収納部515を含めた双輪キャスター4の嵌合部512と旋回支持部52とを回動自在に強固に支持するが、旋回支持部52はキャスター取付金具55側に強固に固着している。
また、収納部513は下側面及び片側面が開放口となっており(必要に応じて、防塵のための蓋部を設けてもよい。)、これは組み立て作業で、キャスター取付金具55に固着される旋回支持部52を嵌合部512に回動自在に、旋回補助ワッシャー523及び止め金具(固定スナップリング)524を取り付ける際のためのものである。
旋回支持部52を嵌合部512に挿入した後、旋回支持部52の下部末端には、旋回補助ワッシャー523を挿入し、旋回支持部52の下端に設けれた止め金具(スナップリング)用の固定円周溝524に、旋回支持部52を固定するためスナップリング523を係止して、旋回支持部52が取付孔部512から抜けないようにしている。
更に、ノック部53のノック部材531の下端部に車輪歯噛合ロック部54の基部541を取り付けるが、この基部541は図17に示すが、車輪軸42を囲むようにコの字状(或いは、反対側から見れば逆コの字状)であり、下部水平部5411と上部水平部5412とこれを連結する連結部5413とから構成され、下部水平部5411の上面はノック部材531の下部先端部533により押圧され、又は解除(図19では解除)される受圧部を有し、上部水平部5412は歯部542が固着されるとともに、外方に拡がるように押し圧するバネ543の上端部に係合する上部バネ係合部544を有する。なお、押圧バネ543の下端部はロック機構枠体51側に設けた下部バネ係合部545に係合し、常に、上部水平部5412の下面の上部バネ係合部544を上方に押圧している。
(旋回支持部及びノック部)
次に、図17での嵌合部512と旋回支持部52とノック部材531について説明する。
旋回支持部52の固定支持筒部材521は金属製の円筒(パイプ)で、その上端部を金属のキャスター取付金具55の底板554に取付縁部522の上端を溶接等で固着する。ここで、双輪キャスター4の旋回とは、図15に示されるように、通常の双輪キャスター4の接地箇所X2の垂直線とノック部材531の軸心の接地箇所X1とが偏心することによって、ベッドサイドテーブル1を移動させる際に、自動的に双輪キャスター4の進行方向が移動方向に向くようにしたものであるが、当然、双輪キャスター4がロック状態では、双輪キャスター4が回動しないことによって旋回は阻止されるが、逆に、ベッドサイドテーブルの移動時のロック状態で無い場合には自由に旋回させなければならない。そのため、旋回支持部52とキャスター取付金具55の底板554との間に突出輪514を介在させて、ロック機構枠体51の上面での旋回をスムーズにさせるようにしてある。
旋回支持部52は、キャスターの旋回軸を構成するとともに、ノック部材531を嵌合して収納するが、このノック部53は旋回支持部52の同心上の嵌合部512に上下動が自在に嵌合されている。
(車輪歯噛合ロック部)
基部541は、図21に示すように、基部541の断面コの字状(反対側からは、逆コの字状)の上部水平部5412の下面の(図17での)中央部分には、押圧バネ543の上端を係止する上部バネ係合部544を設け、さらに、双輪キャスター4の一対の車輪部41の各内歯車45に嵌合するように左右に一対の2本の歯部542a,bが固着してあり、外側に拡がるような押圧する押圧バネ543で、常に上方に押し上げる構成になっている。
したがって、車輪歯噛合ロック部54の歯部542a,bは、図16、図18に示すように、ノック部材531の規制がなければ、常に、押圧バネ543によって上側に押圧され上昇するようになっており、ベッドサイドテーブルをベッド近傍に設置した通常の場合は、歯部542a,bは押圧バネ543によって各双輪キャスター4の内歯車45に嵌合して、双輪キャスター4の回転を阻止し、ロック状態になりベッドサイドテーブルの移動を阻止して移動を不可能にしている。
なお、車輪歯噛合ロック部54の上下動は、枠体51に設けた車輪歯噛合ロック部54の収納部の案内溝516の側壁に沿って降下・上昇する。
また、双輪キャスター4の車輪部41の内側の外輪近傍には、車輪軸に同心の内歯車45が形成され、歯部542a,bが上昇した際には、内歯車45に歯部542が噛み合い車輪部41の回転を阻止する。
(キャスター取付金具とスライダーカム)
図19乃至図22におけるキャスター取付金具55とノック部材531の操作するスライダーカム56について説明する。
端末操作部3のハンドル部21(図4,5を参照)を上方に挙げる操作によって、操作ワイヤー31が引っ張られ、ワイヤー分岐盤32(図13を参照)によって4本の分岐ワイヤー33も引っ張られる。更に、この各分岐ワイヤーのインナーワイヤー332が引っ張られるが、これをノック部53の動きに変換するのがキャスター取付金具55に装着されたスライダー状のカム機構を有したスライダーカム56である。
このスライダーカム56は、主に、図22に示すように、全体形状は扁平で下面が傾斜するカム面561が設けられ、スライダーカム56が移動する方向の一端には分岐ワイヤー33の末端部331を接続し、キャスター取付金具55の前板551(図20参照)に取付固定部334を装着し、操作ワイヤー31及び分岐ワイヤー33(33a,33b,33c,33d:図13を参照)に引っ張られることにより、全体として水平移動するようにしている。図19、図20、図22に示すように、中心部にはスライダーカム56の水平上面563に平行して案内長孔564が設けられ、この案内長孔564にはキャスター取付金具55の両側板552に固定された案内軸565が嵌合している。
係止部562とは反対側の係止部566には縮む方向のコイルバネ567の一端が係止され、コイルバネ567の他端はキャスター取付金具55の背板553の係止部568に係止され、このコイルバネ567は操作ワイヤー31及び分岐ワイヤー33が弛緩された状態では、スライダーカム56を図17の位置に戻すようにしている。また、図20、図22に示すように、案内軸565の軸線はノック部材531の上部先端部532の軸線と交わるようにしている。
なお、図20において、キャスター取付金具55(全4個)の両側板552には枠体取付部555が設けられ、キャスター付き枠体132,133の両端部に、ボルト孔556にボルト(図示せず)等を挿入して固着する。
したがって、スライダーカム56のカム面561にノック部材531の上部先端部532が接触するようになっているが、分岐ワイヤー33が引っ張られているロック解除状態では、図19、図22に示すように、カム面561は左側から右側にかけて上昇するようになっているので、最も下の位置である最下点5611にあり、ノック部材531を下方に押し下げた状態になる。
逆に、図17、図18に示すように、操作ワイヤー31及び分岐ワイヤー33が弛緩された状態では、コイルバネ567により、スライダーカム56は、図17、図18のように左側に移動し、カム面は最も高い位置である最上点5612にあり、歯部542の押圧バネ543の作用により、ノック部材531の上部先端部532も上昇し、歯部542も上昇して、双輪キャスター4の内歯車45に嵌合し、双輪キャスター4をロック状態にする。
この扁平のスライダーカム56は、カム面561の最下点5611から最上点5612がノック部材531の上部先端部532を移動するように作動するが、スライダーカム56の分岐ワイヤー33の末端部331の移動距離Z(図17参照)は、カム面561の最下点5611から最上点5612の距離Y(図22参照)とほぼ同じとなる。
したがって、カム面561の傾斜角度により、最下点5611から最上点5612の距離が変えられるので、キャスター取付金具55の高さを低くしたままで、分岐ワイヤー33の移動距離(ストローク)に合わせることができる。
(キャスターのロック及びロック解除の作動)
本実施例のベッドサイドテーブルを固定する末端操作装置は、以上のような構成であるので、大凡、次のように作動する。
ベッドサイドテーブル1の脚部13に設けたキャスター4のロック解除のハンドル部21は、図1に示すように、通常の設置状態では、キャスター4がロックされ、キャスター操作部であるハンドル部21は操作部カバー24(図1を参照)で覆われているが、ベッドサイドテーブル1を移動する際には、図2に示すように、操作部カバー24を後退させ、解除維持のためのロック部材221がハンドル部21のロック部材係止孔に嵌合する位置までハンドル部21を上方に持ち上げ、この時の解除維持のためのロック部材221の移動によって、ロック解除表示ボタンである解除ボタン23を突出させ、キャスター4のロックを解除する。
ベッドサイドテーブル1のキャスター4を元のロック状態にするには、ロック解除表示ボタンである解除ボタン23を下側に押して解除維持するロック部材221を後退させ、ハンドル部21がキャスター4内のロック機構によるワイヤーの引っ張力、或いは、協働する引張りバネ2161によって降下するので、この状態で操作部カバー24を手前に前進させて元の図1に示す状態にする。このことを、双輪キャスターのロック/解除状態の作動について、更に詳しく説明する。
[双輪キャスターのロック状態]
双輪キャスター4のロック状態は図17に示したような状態である。
ベッドサイドテーブル1をベッドの近傍に配置した通常の状態で、ハンドル部21と解除ボタン23とが共に下方の収納位置に納められ、これらが操作カバー24に覆われ、ベッドサイドテーブル1の収納枠体135の上端平面部1351とほぼ同等の高さにあり(図5参照)、分岐ワイヤー33は結果的にキャスター内の押圧バネ543によって歯部542をキャスターの内歯車45に嵌合させるとともに、押圧バネ543にノック部材531も上方にあり、分岐ワイヤー33も弛緩状態にある。この場合の状態は長時間に亘るが、ハンドル部21がワイヤー31を常に引っ張る状態に維持する必要がないので、各ワイヤーは緊張状態にはなく(弛緩状態)、経年でワイヤーが伸びるようなことがなく、装置の保守も容易になる。
[双輪キャスターのロック解除状態]
双輪キャスターのロック解除状態は図19に示したような状態である。
この場合には、ベッドサイドテーブルを移動する状態で、操作カバー24を後退させ、ハンドル部21を挙げて解除ボタン23を突出させ、操作ワイヤー31を引っ張り上げて緊張状態にし、分岐ワイヤー33によってノック部材531を下方に押し下げ、結果的にキャスター内の押圧バネ543に抗し、歯部542をキャスターの内歯車45から開放する。したがって、ハンドル部21が挙がっている状態では、双輪キャスターのロック解除状態にあり、ベッドサイドテーブルは移動可能となる。
(大径双輪キャスター(4c,4d)の車輪ロック機構及び旋回ロック機構)
先ず、上記の車輪ロック機構5の収納枠体135に配置する大径双輪キャスター(4c,4d)の車輪ロック機構について、図23乃至図27に沿って更に詳しく説明する。
この大径双輪キャスター(4c,4d)の車輪ロック機構は、旋回ロック及びロック解除と車輪径の大きさ以外は、前述の小径双輪キャスター(4a,4b)の車輪ロック機構と大きさが多少大きいだけで、構成・作用・機能は同じなので説明は省略する。なお、大径双輪キャスター(4c,4d)の符号と小径双輪キャスター(4a,4b)の符号は同じにしてある。
図23は、通常の状態、すなわち、キャスターロック状態の図で、ノック部材531が分岐ワイヤー33の弛緩、コイルバネ567によりスライダーカム56が図の左側に移動し、ノック部53が上方に上がった状態の図、図23(a)は車輪ロック機構5の横断面図で、図23(b)は図23(a)の側断面図である。
図23では、車輪ロック機構の他に旋回ロック機構を設けたもので、図から明らかなように、ノック部材531の下端は車輪軸受部511より下方に位置するとともに、車輪歯噛合ロック部54の一端に固定され旋回阻止歯546の水平基部5462に接しており、車輪歯噛合ロック部54の他端は車輪軸受部511を囲むようなコ字状の形状で車輪の上部に湾曲して延びて歯部542を設けられている。また、旋回支持部52の下端は車輪軸受部511より下方に位置するように固定歯車518を設け、水平基部5462に設けた旋回阻止歯546に対向し、車輪歯噛合ロック部54が上昇した場合には旋回阻止歯546が固定歯車518に嵌合して旋回をロック状態にし、下降した場合にロック解除状態するようにしてある。
また、図24は、車輪回転ロック機構の歯部542を内歯車45から離反させると同時に、旋回ロック機構の旋回阻止歯部546の二股歯5461を固定歯車518から直角方向に離反させた双輪キャスター4のロック解除状態の図で、スライダーカム56が分岐ワイヤー33により引っ張られ、コイルバネ567の引張力に抗してスライダーカム56が図の右側に移動し、ノック部53が下方に降下した状態の図で、キャスター内部の押圧バネ543に抗して、歯部542が下がった状態の図、即ち、双輪キャスター4のロック解除状態の図である。
なお、大径双輪キャスターの平面図は省略しているが、小径双輪キャスターの図18、図20と同じで、構成も説明も同じである。
小径双輪キャスター(4a,4b)の車輪ロック機構との最も異なる構成は、図23に示すように、双輪キャスター4の旋回ロック機構を付加している点であり、その機構はキャスター付き枠体(取付枠体)132側のキャスター取付金具55に固定される旋回支持部52の下端に、図25、図26に示されるような固定歯車518を固着した点であり、また、この固定歯車518に対向して、旋回するキャスター4のロック機構枠体51側の車輪歯噛合ロック部54に旋回阻止部546の二股歯5461を設けた点である。
車輪歯噛合ロック部54の基部541における下部水平部5411の形状は、小径双輪キャスター(4a,4b)の場合とは若干異なり、下部水平部5411を短くし、その先端に旋回阻止歯部546の水平基部5462を溶接して、旋回阻止歯部546の水平基部5462の上面で、対向するノック部材531の下部先端部533を受けるように構成されている。
旋回阻止歯部546は、図25に示すように、水平基部5462の溶接側の端部が直角に立ち上がる二股歯5461が設けられている。この歯部5181は二股の歯で固定歯車518の歯部5181の歯間に嵌合するように設けられている。
固定歯車518は、図26に示すように、本実施例では8本の歯部5181が放射状に設けられ、中心孔5182は旋回支持部52の軸を回動しないようにロック状の孔としている。
[旋回ロック状態]
先ず、旋回ロック状態を図23、図27に沿って説明する。
図5での末端操作部2のハンドル部21を下げた状態では、すなわち通常の状態では、インナーワイヤー312が弛緩すると、インナーワイヤー332も弛緩し、更に、ノック部材531はコイルバネ567によりスライダーカム56が図での左側に移動し、ノック部53が上方に上がった状態で、ノック部材531も上昇し、それに伴い車輪歯噛合ロック部54が上昇し、基部541上の旋回阻止部546の二股歯5461も上昇し、この二股歯5461が、枠体132側の旋回支持部52の下端に固定された固定歯車518のいずれかの歯部5181に嵌合して、車輪歯噛合ロック部54及びロック機構枠体51の旋回を阻止する。この場合に車輪歯噛合ロック部54は常に第1の押圧バネ543によって押し上げるように作用しているが、旋回阻止歯部546の二股歯5461の嵌合をより確実にするために、第2の押圧バネ547を水平基部5462の底部に設けて、車輪歯噛合ロック部54を常に押し上げている。
こうして、ベッドサイドテーブル1がベッドD上に配置させた通常の状態では、双輪キャスター4c,4dは、双輪キャスターの車輪回転ロック機構と旋回ロック機構とが働き、前述した双輪キャスター4a,4bの車輪回転ロック機構51が働くことと相俟って、強固にベッドサイドテーブル1を動かないように床に固定する。
[旋回ロック解除状態]
次に、旋回ロック解除状態を図24、図27に沿って説明する。
図4での末端操作部2のハンドル部21を上げてベッドサイドテーブル1を移動する際には、ハンドル部21でインナーワイヤー312を引っ張り、スライダーカム56に接続するインナーワイヤー332も引っ張られると、ノック部材531はコイルバネ567に抗してスライダーカム56が図で右側に移動し、ノック部材531も下降し、それに伴い車輪歯噛合ロック部54が下降し、基部541上の旋回阻止部546の二股歯5461も下降し、この二股歯5461が、枠体132側の旋回支持部52の下端に固定された固定歯車518が歯部5181から離反して、車輪歯噛合ロック部54の旋回ロック機構のロックが解除され、双輪キャスター4c,4dは取り付け枠体132(図2参照)に対して自由に旋回できるようになる。
こうして、ベッドサイドテーブル1がベッドD上を移動する状態では、双輪キャスター4c,4dは、双輪キャスターの車輪回転ロック機構はロック解除状態となり、旋回ロック機構もロック解除状態として働き、前述した双輪キャスター4a,4bの車輪回転ロック機構51で車輪がロック解除されることと相俟って、ベッドサイドテーブル1の移動が可能となる。
本実施例は以上の説明したような構成であるので、一回の操作でベッドサイドテーブル1など4個の双輪キャスター4(4a〜4d)をロック状態及び解除状態にでき、簡単にベッドサイドテーブル1の末端操作部2により確実に固定及び解除でき、操作伝達機構3に同軸ワイヤー31、33を用いたので、ベッドサイドテーブル1の脚部13裏面の双輪キャスター4の位置を自由に設定できる。また、従来のようなリンク機構の組み合わせと異なり、両実施例の双輪キャスター(4a〜4d)の操作機構内部の下部にはノック部材531等の基部541の押圧機構や旋回ロック機構を収納し、基部541の全体を車輪軸受部511を囲むようなコ字状の形状にし、上部には車輪ロックの歯部噛み合い機構を設けて、更に、旋回ロック機構の固定歯車を、旋回支持部の下端で車輪軸受部より下方に位置させたことにより、双輪キャスター操作機構内部のデッドスペースを少なくできる。したがって、双輪キャスター全体の高さが従来の双輪キャスターよりも低くなり、より小型の双輪キャスターとすることができ、かつ、構造も簡単で制作費も安価で、部品点数が少ないことから保守も容易になり、1本の操作ワイヤー31を4本に分岐ワイヤー33として用いているので、極めて簡単な構成で4個の双輪キャスター4を同時に正確にロック状態及び解除状態にできる。
また、末端操作部2の操作でベッドサイドテーブル等の4箇所のキャスターをロック状態及び解除状態にでき、特に、ベッドサイドテーブルの脚部の枠体の一方をベッドDの下の空間に差し込むが、この差し込む状態でも、双輪キャスター4a,4bの高さは低いので、ベッドD下の空間の低い位置に操作横棒等があっても簡単に差し込める。
また、ベッドDの外側に位置する双輪キャスター4c,4dは、車輪ロック機構の双輪車輪ロック状態に加えて、旋回ロック機構の双輪キャスター4c,4dの旋回もロックするのでより確実にベッドサイドテーブル1を床に固定できる。
このように、ベッド下の双輪キャスター4のロック状態及び解除状態を簡単で確実に行うことができる。なお、仮に、一又は二箇所程度のキャスターのロックが不十分であっても、ベッドサイドテーブル1の双輪キャスター4を確実にロック状態及びロックの解除状態にできる。



また、脚部13に末端操作部2、操作伝達機構3、双輪キャスター4、車輪ロック機構5を設けることができるので、既存のベッドサイドテーブルの伸縮する支柱部12はそのままで、脚部だけを取り替えることにより、既存のベッドサイドテーブルのキャスターを強固にロック状態及びロック解除状態にすることができる構成に簡単に改修することができる。
さらに、末端操作部をベッドサイドテーブルの脚部に突出して設けることができ、床面の双輪キャスターを固定する際にも簡単に操作でき、更に、双輪キャスターのロック状態及び解除状態を一目で確認できる。また、末端操作部2を脚部13の収納枠体135の上端平面部1351を上向きに設けたので、看護師等が少々腰をかがめるだけで簡単に操作ができ、更に、双輪キャスターのロック状態及び解除状態を一目で安全性が確認できる。
また、ハンドル部21を上方に引き上げて突出するようにしたので、通常の押圧する操作と異なり、誤って、キャスターのロック状態及び解除状態とすることがなく、かつ、従来のようにペダルを上にあげる操作ではなく、無理のない操作でベッドサイドテーブルのキャスターを固定及び解除できる。また、安全性の面から、解除維持機構22の解除ボタン23を操作しなければならないこと、操作カバー24を設けることにより、誤って使用者である患者や付き添い人などが双輪キャスターのロック解除の操作を行ってしまうということもない。
また、操作カバー24が操作部を覆っている場合には双輪キャスターがロック状態にあることになり、安心して、ベッドサイドテーブル1をベッド近傍に配置することができ、双輪キャスターが解除されている危険な状態では、ハンドル部21が突出した状態にあるので、ベッドサイドテーブル1から離れていても双輪キャスター4の解除状態を一目で確認でき、ベッドサイドテーブルが移動可能な不安定な状態であることを、注意喚起することができる。
また、危険表示としてハンドルに加えて、解除ボタンをキャスターの解除状態を表示する解除表示ボタンとすることで、二重の危険防止表示となる。
なお、本発明の特徴を損なうものでなければ、上記の各実施例に限定されるものでないことは勿論であり、例えば、ベッドサイドテーブルの底面に配置される4個所の全部の双輪キャスターの車輪の回転を一箇所の操作部によって同時にロック状態及び解除状態にしたが、キャスターの双輪の幅によっては、1箇所以上であれば2個所や3個所の双輪キャスターの車輪の回転のロックでベッドサイドテーブルが完全に固定されるものでもよい。
D・・ベッド
1・・ベッドサイドテーブル、11・・テーブル部、
12・・支柱部、121・・高さ調節レバー、122・・テーブル支持部、
123・・基礎部
13・・脚部、131・・支柱固定部材、
132,133 ・・キャスター付き枠体(取付枠体)、134・・連結枠体
135・・収納枠体、1351・・上端平面部、
2・・末端操作部、
21・・ハンドル部、211・・回動軸、212・・回動胴部、
213・・凸部、214・・係止部、
215・・端末部導入溝、216・・回動側部、2161・・引張りバネ、
2162・・ショックアブソーバー、
217・・把持部、218・・ロック部材係止孔、219・・上端面、
22・・解除維持機構、221・・ロック部材、2211・・先端部、
2212・・後端部、222・・バネ部材、223・・ピン、
23・・解除ボタン、231・・下部角柱部、2311・・2股部、
232・・カム長孔、233・・上端操作部、
24・・操作部カバー、241・・右側板、2411,2421・・嵌合突起、
2422・・ストッパー係合部、242・・左側板、
243・・上板、2431・・切欠部、244・・背板、2441,2442・・背板部材、
25・・枠体、251・・胴体収納部、252・・溝部、253・・ガイド壁、
254・・滑動孔、255・・バネ収納部、256・・解除ボタン摺動孔、
257・・段差、26,27・・外枠、261,271・・段差、272・・ストッパー突部、
3・・操作伝達機構、31・・操作ワイヤー、
311,316,331,336・・末端部、312,332・・インナーワイヤー、
313,333・・被覆部(アウターワイヤー)、
314,315,334,335・・取付固定部、
32・・ワイヤー分岐盤、321・・蓋、3211・・案内溝、3212・・固定凸部、
322・・スライダー、3221,3222・・嵌合部、3223・・山部、
323,324・・側板、33(33a,33b,33c,33d)・・分岐ワイヤー
4,4a,4b,4c,4d・・双輪キャスター、
41・・車輪部、41A,41B・・車輪、
42・・車輪軸、43・・車輪軸固定部、44・・外輪、45・・内歯車、
5・・車輪ロック機構、
51・・ロック機構枠体、511・・車輪軸受部、512・・嵌合部、
513,515・・収納部、514・・突出輪、515・・下部バネ係合部、
516・・案内溝、
518・・固定歯車、5181・・歯部、5182・・中心孔、
52・・旋回支持部、521・・固定支持筒部材、522・・取付縁部、
523・・旋回補助ワッシャー、523・・止め金具(固定スナップリング)、
524・・スナップリング用の固定円周溝、
53・・ノック部、531・・ノック部材、532・・上部先端部、533・・下部先端部、
54・・車輪歯噛合ロック部、541・・基部、
5411・・下部水平部、5412・・上部水平部、
5413・・連結部、542,542a,542b・・歯部、543・・押圧バネ、
544・・上部バネ係合部、545・・下部バネ係合部
546・・旋回阻止歯部、5461・・二股歯、5462・・水平基部、547・・押圧バネ、
55・・キャスター取付金具、551・・前板、552・・側板、
553・・背板、554・・底板、555・・枠体取付部、556・・ボルト孔、
56・・スライダーカム、561・・カム面、5611・・最下点、5612・・最上点、
562,566,568・・係止部、563・・水平上面、564・・案内長孔、
565・・案内軸、567・・コイルバネ、

Claims (1)

  1. 双輪キャスターの双輪間にキャスター操作機構を設け、
    該双輪キャスター及び該キャスター操作機構は取付枠体に固定された旋回支持部を中心に旋回し、
    該旋回支持部の同軸の中心には回動及び上下動可能なノック部材が設けられ、
    前記ノック部材の上端は外部から上下動させる操作端を設け、
    該ノック部材の下端は車輪軸受部より下方に位置するとともに、車輪歯噛合ロック部の一端に固定され旋回阻止歯の水平基部に接し、
    車輪歯噛合ロック部の他端は車輪軸受部を囲むようなコ字状の形状で車輪の上部に湾曲して延びて歯部を設け、
    該歯部は前記双輪キャスターの内歯車に嵌合するとともに少なくとも常に上昇状態に付勢するバネを設け、
    双輪キャスターをロック状態に維持する際には前記ノック部材を上昇させて前記歯部を前記内歯車に嵌合させ、双輪キャスターをロック解除状態に維持する際にはノック部を下降させて前記歯部を前記内歯車から離反させるとともに、
    前記旋回支持部の下端は前記車輪軸受部より下方に位置する固定歯車を設け、前記水平基部に前記旋回阻止歯を設け、前記車輪歯噛合ロック部が上昇した場合には旋回阻止歯が前記固定歯車に嵌合して旋回をロック状態にし、下降した場合にロック解除状態することを特徴とする双輪キャスター。
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