JP6100208B2 - キャスター付椅子兼ベッド - Google Patents

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Description

本発明は腰掛けであるキャスター付の2座席用椅子を必要に応じてベッドにもなるキャスター付椅子兼ベッドに関し、特に、収納部を有するとともに、簡単にキャスターをロック/ロック解除でき、キャスター付椅子兼ベッドの移動と固定が簡単にできるキャスター付椅子兼ベッドに関するものである。
従来より、病院の病室等には面会者用の椅子が用意されているが、通常、病室においては自由なスペースが狭く、大きな椅子等を常時置くスペースがない。そこで、本発明者は特許文献1に示すように、1人用椅子でも椅子の下部に収納部を設け、その収納部から必要な物品を出し入れすることができ、2人用椅子が必要な場合には座部を引き出して2座席用椅子として使用可能にすることができ、狭い病室等にも常備できるようにした椅子を提供している。
また、病室では被介護者が夜間等に付き添いしながら介護する場合もあり、椅子だけでなくベッドもあれば助かるとの要望もあった。
長さ方向に更に長く伸ばせる長椅子は特許文献2として、椅子をベッドにも変えられるものは特許文献3として提案されている。本発明者も、特許文献5に示すように、キャスター付椅子をベッドとして使用できるキャスター付椅子兼ベッドを提供している。
また、オーバーベッドテーブルにおいて、一箇所の操作部によって4個のキャスターを一括してロック/ロック解除する機構は、本発明者によって、特許文献4として提案されている。
特願2013−123236号 特開2002−28050号公報 実開昭62−15254号公報 特開2011−50654号公報 特願2013−195425号
ところで、特許文献2の長椅子は長さが充分ではなく収納部も無く、移動も容易ではないといった問題点があり、特許文献3は幅広の座部で、ベッドを形成するにはさらに第2座板を前に引き出すので、大きなスペースを必要とするばかりか、収納部も無く、移動も容易ではないといった問題点があった。
また、本発明者による先行技術である特許文献5は、座部を引き出したベッドを形成することが可能なキャスター付椅子兼ベッドであるが、引出部を引き出そうとすると、本来の椅子部分である基礎枠体部も一緒に引き出されることがあるとういう不都合もあった。
本発明の課題は、このような問題点に鑑みてなされたもので、キャスター付椅子兼ベッドで、細長の2座席用の椅子の幅が狭い側部から、座部を引き出したベッドを形成することが可能なキャスター付椅子兼ベッドで、簡単・確実にベッドを形成でき、また、簡単に椅子に戻すキャスター付椅子兼ベッドを提供しようとするものであり、さらに、引出収納部から必要な物品を出し入れすることができ、キャスターのロック/ロック解除が簡単にでき、移動やベッド形成や固定が簡単で、元の椅子に簡単に戻すことができるキャスター付椅子兼ベッドを提供しようとするものである。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、上面部と底面部とからなる基礎枠体部において、
該上面部には固定クッション部と移動クッション部とを重ねて2座席用の座部を形成し、前記の底面部の底面に設けた底板には前後に複数のキャスターを設け、前記上面部と底面部との間には枠体の側面から進退自在の引出部を設け、該引出部は引き出す側の側面部と一体に形成し、該引出部の上面には平坦な蓋部を設けるとともに底板の前後に複数のキャスターを設け、
基礎枠体部又は引出部の一方の適所には一方の複数のキャスターを一括して同時にロック及びロック解除操作を行うキャスター操作レバーを設けるとともに、ロック解除状態を一時的に維持するロック解除維持機構を設け、基礎枠体部又は引出部の他方の適所には他方の複数のキャスターを一括して同時にロック及びロック解除操作を行うキャスター操作レバーを設けるとともに、該キャスター操作レバーは使用者が操作を止めて離せば自動的に複数のキャスターをロック状態に維持するようにしたことを特徴とするキャスター付椅子兼ベッドである。
請求項2の発明は、請求項1に記載のキャスター付椅子兼ベッドにおいて、ベッドを形成する場合は、移動する側の前記基礎枠体部又は引出部のキャスター操作レバーを操作して移動させ、前記移動クッション部を移動させて前記蓋部に載せることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のキャスター付椅子兼ベッドにおいて、前記引出部の前記複数のキャスターの他に中間キャスターとを設けたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の記載から選択されるキャスター付椅子兼ベッドにおいて、前記引出部は、前記蓋部は取り外し自在として、引出収納部を形成することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の記載から選択されるキャスター付椅子兼ベッドにおいて、前記キャスター操作レバーから各キャスターへの一括して同時にロック及びロック解除操作は同軸の操作伝達ワイヤーによって行うことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の記載から選択されるキャスター付椅子兼ベッドにおいて、前記引出部を後退して2人用の座部が形成した状態で基礎枠体部に対して該引出部が飛び出さないようにロックする引出ロック機構を設けたことを特徴する。
請求項1のキャスター付椅子兼ベッドの発明によれば、基礎枠体部又は引出部の一方の適所には一方の複数のキャスターを一括して同時にロック及びロック解除操作を行うキャスター操作レバーを設けるとともに、ロック解除状態を一時的に維持するロック解除維持機構を設け、基礎枠体部又は引出部の他方の適所には他方の複数のキャスターを一括して同時にロック及びロック解除操作を行うキャスター操作レバーを設けるとともに、該キャスター操作レバーは使用者の手を離せば自動的に複数のキャスターをロック状態に維持するようにしたので、移動したい基礎枠体部又は引出部の側のキャスター操作レバーを操作すれば、他方は床に固定状態にあるので、選択した基礎枠体部又は引出部を簡単に移動でき、また、簡単に引出収納部やベッドを形成できる。
また、キャスター付椅子兼ベッドの全体を移動したいときは、ロック解除状態を一時的に維持する機構操作を設ける側の複数のキャスターを一括して同時にロック解除操作を行ってロック解除状態を維持し、他方のキャスター操作レバーでロック解除すれば、全てのキャスターがロック解除しているので、このまま押すか引くかすればキャスター付椅子兼ベッドの全体を移動できる。
更に、複数のキャスターを一括して同時にロック及びロック解除操作を行うキャスター操作レバーを設けているので、椅子の移動と固定が簡単となり、引出部の底部には複数のキャスターを設けたので、僅かな力でスムースに引き出すことができる。
すなわち、その場のスペースの状態により、ベッドを形成するために移動する側を基礎枠体部2又は引出部3を選択することができる。また、一時維持した解除維持機構41のロックを解除すれば、通常は全てのキャスターをロックすることになるので、ベッド形成時は勿論、椅子形成時には床に対して強固に固定される。
請求項2のキャスター付椅子兼ベッドの発明によれば、ベッドを形成する場合は、前記基礎枠体部又は引出部のキャスター操作レバーを操作して移動させ、前記移動クッション部を移動させて前記蓋部に載せるので、通常は2人用の2座席キャスター付椅子として使用でき、この場合は、キャスター付椅子兼ベッドの2座席用の座部を使用しながら、引出部を側部から引き出して大きな引出収納部として使用でき、開口面積を大きくすることが可能な上部開口から必要な物品を出し入れすることも容易となる。また、移動クッション部を移動させればベッドが形成でき、2座席用椅子をベッドとして使用可能となる。特に、狭い病室等にも、必要であれば2座席用椅子及びベッドとして常備できる。
請求項3のキャスター付椅子兼ベッドの発明によれば、中間キャスターを設けたので、更に、僅かな力でスムースに引き出したり収納したりすることができる。また、ベッドとして使用した場合にベッドの中央部が落ちこんで湾曲することを防止できる。
請求項4のキャスター付椅子兼ベッドの発明によれば、大きな収納空間を形成でき、蓋部は取り外し自在として物品の収納や取り出しが簡単にできる。
請求項5のキャスター付椅子兼ベッドの発明によれば、キャスター操作部からの各キャスターへは操作伝達ワイヤーによって行うので、各双輪キャスターの位置や操作部の位置が自由に設計でき、操作の伝達も確実である。
請求項6のキャスター付椅子兼ベッドの発明によれば、使用時には基礎枠体部に対して引出部がロックされているので基礎枠体部から引出部が不意に出るようなことを防止することができる。
本発明のキャスター付椅子兼ベッドの実施例を2人用の椅子として使用する場合の右側からの斜視図、 同左側からの斜視図、 実施例をベッドとして使用する場合の右側からの斜視図、 図1の右側面図、 図1の左側面図、 図1の底面図 実施例の第1キャスター操作部4のキャスター操作レバー41を挙げて双輪キャスターをロック解除した状態の透視図、 同、キャスター操作レバー41を下げて双輪キャスターをロックした状態の透視図、 実施例の枠体双輪キャスター7Aへの操作伝達機構6の全体図、 図9のA部分の拡大説明図、 図9のB部分の拡大説明図、 車輪ロック状態の双輪キャスターの内部の図で、図12(a)はノック部材が上昇し、歯部842が内歯車75に嵌合した状態の正面透視図、図12(b)は、そのノック部材の側面透視図、 図12の(a)-(a)線での断面図、 図14(a)は、双輪キャスターの車輪ロックの解除状態の正面透視図、図14(b)は、そのノック部材の側面透視図、 図14(a)のキャスター取付金具85の上方からの平面図、 車輪歯噛合ロック部84の基部841の斜視図、 スライダーカム86の図で、図17(a)は正面図、図17(b)は側面図、図17(c)は上面図、 実施例の第2キャスター操作部5を説明する説明図で、図18(a)は、通常のキャスター操作レバー51が下がった状態で双輪キャスターをロックした状態の透視図、図18(b)はキャスター操作レバー51を挙げる途中の状態の透視図、図18(c)は、キャスター操作レバー51を挙げて双輪キャスターをロック解除した状態の透視図、 キャスター付椅子兼ベッドの実施例で引出部を引き出した状態の斜視図、 図19の平面図、 図19の正面、 図19の底面図、 キャスター付椅子兼ベッドの実施例をベッドとして使用する場合の斜視図、 図23の正面図、 図23のA−A線での断面図である。
本発明は、通常は2座席用のキャスター付椅子として使用し、必要に応じてベッドとして使用可能なキャスター付椅子兼ベッドであり、概略、図1は2座席用のキャスター付椅子とした場合の右側斜視図、図2はその左側斜視図であり、図3は操作部を操作してキャスター付ベッドとして使用する場合の斜視図である。
以下に、本発明のキャスター付椅子兼ベッドの実施例を図面に沿って詳細に説明する。
[キャスター付椅子兼ベッドを2座席用椅子として使用する場合]
2座席用のキャスター付椅子として使用する場合を説明する。
先ず、図1、図3を用いて説明するが、図1、3は、本発明のキャスター付椅子兼ベッド(寝台)を、通常の2人用のキャスター付椅子として使用する場合の図で、図1は右側斜視図、図2左側斜視図、図4は底面図である。
図1はキャスター付椅子兼ベッド1を2座席用椅子として使用する右側斜視図、図5は右側面図であるが、基礎枠体部2は上面部21と底面部22からなり、更に、基礎枠体部2の背面には背面部24、該背面部24の上部は2人分の背もたれクッション部241が設けられ、右側面には右側面部25の内側にも肘当てクッション部251が設けられ、上面部21の前面には前面部26が設けられている。
また、後に詳細に説明するように、右側面部25の上部にはキャスター付椅子1の全体の移動、及び、基礎枠体部2の側だけの移動を可能にするために基礎枠体部2側の4個の枠体双輪キャスター7A(図6参照)をロック及びロック解除を操作する第1キャスター操作部4及び、前面斜行部252にはキャスター操作レバー41が設けられており、他方、左側面部31の上部の外側にはキャスター付椅子1の全体の移動、及び、引出部3の側だけの移動を可能にするために2個の引出双輪キャスター7B(7e,7f)(図6参照)をロック及びロック解除を操作する第2キャスター操作部5と、凹部312(図2参照)にはキャスター操作レバー51とが配置されている
なお、引出部3の左側には、図2及び図5に示すように、2座席用椅子の左側面部31を形成しており、左側面部31の内側には肘当てクッション部311が設けられ、左側面部31の外側には2個の双輪キャスター7Bを操作する第2キャスター操作部5と、凹部312(図2参照)にはキャスター操作レバー51が配置されている。
図6は、2座席用椅子として使用する場合のキャスター付椅子(件ベッド)1の底面図で、基礎枠体部2側の底面部22には、4隅に枠体双輪キャスター7A(7a,7b,7c,7d)が配置され、第1キャスター操作部4のキャスター操作レバー41からの分岐ワイヤー63(63a,63b,63c,63d)に接続され、上記の枠体双輪キャスター7A(7a,7b,7c,7d)のロック及びロック解除が操作される。
また、引出部3側の底面部32には、両側の隅に一対の引出双輪キャスター7B(7e,7f)が配置され、第2キャスター操作部5のキャスター操作レバー51により分岐ワイヤー63(63e,63f)に接続され、上記の引出双輪キャスター7B(7e,7f)のロック及びロック解除が操作される。なお、引出部3側の底面部32の奥板(部)34の近傍には底面部32を床から浮かせるために、中間キャスター7Cが配備されている。
また、図6及び図22にも示すように、引出部3が基礎枠体部2の外に不用意に飛び出さないように、基礎枠体部2側の底板221の先端部222(図6,図25参照)の左右両端と、これに対向する引出部3の底面部32の底板321の先端部323の所定箇所に軽い力で解除可能な引出ロック機構9が設けられている。このロック機構9は、弾力のある合成樹脂で作られた一対の挿入部分と受け部分(図示せず)とから構成され、使用者の通常の力で引出部3を引っ張り出せば図22のように引出ロック機構9のロックが解除され、また、比較的強く押し込めば元の位置に収納され、図6のように両者が嵌合し、ロック状態を維持するが、同様な機能を有する公知の係合機構を用いればよい。
もっとも、底板221に取り付けられた枠体双輪キャスター7Aと、底面部32の底板321に取り付けられた引出双輪キャスター7Bとがロック状態に維持されていれば、これらは動かないので、特に強い力でなければ、基礎枠体部2と引出部3が離れることはなく、敢えて引出ロック機構9を設けなくてもよい。
2座席用椅子として使用する場合には、第1キャスター操作部4によって、枠体双輪キャスター7Aがロックされ、第2キャスター操作部5によって、引出部3は基礎枠体部2内に収納された状態で引出枠体双輪キャスター7Bがロックされるので、キャスター付椅子兼ベッド1全体が椅子として床に対して固定される。
(キャスターの第1キャスター操作部)
以下のキャスターの操作構造の詳細を説明するが、第1キャスター操作部4はキャスター操作レバー41を有しており、図7、図8に示されるように、主にキャスター操作レバー(ハンドル部)41、解除維持機構42、解除ボタン43、枠体45から構成されている。
図8において、キャスター操作レバー41は回動軸411を中心に回動胴部412が回動し、回動胴部412の外周一部に凸部413が設けられ、この凸部413が枠体45の胴体収納部451に設けた溝部452の回動規制範囲で規制される。
回動胴部412の回動軸411の近傍の回動する部位には、操作伝達機構6(図9)の操作ワイヤー61の操作部側のタイコと呼ばれるインナーワイヤー612の末端部611を係止する係止部414が設けられ、この係止部414は枠体45の適所に設けられた係止部456に固定されており、端末部導入溝415に沿って末端部611を係止部414に係止するようにしている。ハンドル部41(正面)には手の指が挿入できる把持部417が設けられ、図8・9に示すように、ハンドル部41の把持部417に手をかけ引き上げると、係止部414も上方に回動し操作ワイヤー61の末端部611も引き寄せられる(図7で左側に引き寄せられる)。
キャスター操作レバー41が引き上げられると、回動胴部412の下側の周面に設けた扇形歯車416が図9で時計方向に回動し、この扇形歯車416の回動に伴って扇形歯車416に噛み合うアイドル歯車418を反時計方向に回転させる。このアイドル歯車418は、枠体45に設けられた軸4181を中心に回転するが、アイドル歯車418の下側には左右にスライドするスライド部材419が設けられ、スライド部材419の歯列4191と噛み合ってスライド部材419を図8で右側に移動させる。なお、スライド部材419は枠体45に設けられた規制部453によって左右方向にのみ移動するように規制される。
このスライド部材419は右側端4192で押し圧バネ4193によって常時左側に押されているが、ロック解除の場合は、キャスター操作レバー41を挙げることにより、この押圧バネ4193の押圧力と順方向にスライド部材419は左側に移動する。
スライド部材419の左端部4194の近傍には、ロック部材係止孔4195が設けられ、このロック部材係止孔4195が所定の距離を移動すると、解除維持機構42のロック部材41の下端の先端部4211がこのロック部材係止孔4195に嵌合する。
この解除維持機構42は、回動軸422を中心にして回動部材423が設けられ、一端4231は解除ボタン43の底面に設けられた操作桿431の下端部432に接しており、他端4232はロック部材421を貫通孔4233内の支持軸4234で軸支している。
前述したロック部材421は、枠体45に設けられ規制部454によって上下方向にのみ規制され、ロック部材421の上端部4212は常時下側に押圧する押圧バネ4213が設けられていいる。
また、スライド部材419の側部4196には、後述するように、ロック解除状態からロック状態に移行する際に、キャスター操作レバー41の把持部417が急激に降下しないようにショックアブソーバー4197が枠体45側との間に設けられている。
したがって、キャスター操作レバー41は、ロック部材421の先端部4211がロック部材係止孔4195に嵌合するまで引き上げ、このロック部材係止孔4195の嵌合によってこの位置を維持することになる。すなわち、インナーワイヤー612を引っ張った状態を維持することになり、結果として、枠体双輪キャスター7A(図6の引出双輪キャスター7Bも同じ構造)内に設けたノック部材831(図12参照)を押し下げ、ノック部材831に連動した基部841の歯部842をキャスターの内歯車75(図14参照)から引き下げ嵌合を解除して、通常状態の枠体双輪キャスター7Aのロックを解除し、この解除状態を維持することになる。
解除維持機構42は解除ボタン43と協働するが、枠体双輪キャスター7Aをロック解除状態にするには、先ず、キャスター操作部2のハンドル部41を上方に挙げるが、この状態で、解除ボタン43の先端は、枠体45の上面部455から突出した状態になる。
なお、解除ボタン43は、解除表示ボタンとして、より効果的に機能させるため、危険状態を喚起するために目立つ色彩、例えば、赤色、緑色とすればよい。
次に、図14に示すように、基礎枠体部2の側の4個の枠体双輪キャスター7Aの車輪部71をロック状態にした場合を、その内部機構を図14を参照して説明すると、図8で解除ボタン43の上端操作部433を下に押圧すると、解除ボタン43の底部に設けられた操作桿431の下端部432が、回動部材423の一端4231を下に押し、回動軸422の反対側の他端4232を、押圧バネ4213の下側への押圧力に抗して上昇させ、ロック部材421の先端部4211をスライド部材419のロック部材係止孔4195から抜く。
先端部4211の係合が解除されると、スライド部材419は図8で常時左側の押圧する押圧バネ4193によりスライド部材419は左側へ移動し、歯列4191、アイドル歯車418、扇形歯車416を介してキャスター操作レバー41は図8のように降下し、ハンドル部41の上端面が第1キャスター操作部4の前面斜行部252の表面とほぼ同じ水準で平坦になり、図1、図4の状態になる。
また、バネの引っ張り力により急激にハンドル部41が戻り騒音等を生じる場合には、図8、図9で示されるショックアブソーバー4197によって戻り速度を緩和させてもよく、バネと同様に、このショックアブソーバー4197の一端は枠体45の適所に固着され、他端はスライド部材419の適所に固着されている。
(操作伝達機構)
第1キャスター操作部4の操作伝達機構6は、図9で示すように、芯のインナーワイヤーと同軸で被覆部でもあるアウターワイヤーとからなる同軸の所謂ロックワイヤーを用いたもので、主に操作ワイヤー61と4分割ワイヤー分岐盤621(図3)と4本の分岐ワイヤー63(63a,63b,63c,63d)とから構成される。
前述した第1キャスター操作4に取り付けられる操作ワイヤー61は、その末端部分のAの拡大図の図10に示すように、芯のインナーワイヤー612、それを覆うアウターワイヤーである被覆部613とからなり、インナーワイヤー612の先端には円柱状の所謂タイコと呼ばれる末端部611が設けられ、被覆部613の先端には取付固定部614が設けられ、インナーワイヤー612が取付固定部614に対して、末端部611が進退可能に構成され、他方の末端部(図示せず)は4分割ワイヤー分岐盤621のスライダー(図示せず)に接続される。
4分割ワイヤー分岐盤621からの4本の分岐ワイヤー63(63a,63b,63c,63d)の1本の図9での末端部分のBの拡大図である図11(a)の側面図とその上面図の図13(b)に示すように、芯のインナーワイヤー632、それを覆う被覆部633からなり、インナーワイヤー632の先端には中心に係合孔を有する末端部631が設けられ、被覆部633の先端には取付固定部634が設けられ、インナーワイヤー632が取付固定部634に対して、末端部631が進退可能に構成され、他の末端は4分割ワイヤー分岐盤621に接続される。
ワイヤー分岐機構の4分割ワイヤー分岐盤621は、操作ワイヤー61と4本の分岐ワイヤー63(63a,63b,63c,63d)を接続するもので(図9参照)、4分割ワイヤー分岐盤621の内部は、スライダー(図示せず)が左右移動可能に収納されている。4分割ワイヤー分岐盤621のスライダーに操作ワイヤー61を取り付け、4分割ワイヤー分岐盤621のスライダー(図示せず)の他端には4本の分岐ワイヤー63(63a,63b,63c,63d)を取り付ける。(図6)
また、引出双輪キャスター7Bを操作する第2キャスター操作部5の操作伝達機構6は、対象の引出双輪キャスター7Bが2個であるので、分割する分岐ワイヤー63は2本(63e,63f)(図6)でよく、ワイヤー分岐盤もが2分割ワイヤー分岐盤622(図3)でよく、他の構成は第1キャスター操作部4の操作伝達機構6と同じであるので説明は省略する。
(双輪キャスターの配置)
前述した図6は、キャスター付椅子兼ベッド1の底面図で、基礎枠体部2の底面部22の4隅に枠体双輪キャスター7A(7a,7b,7c,7d)が、後述する引出部3の底面部32の両側部に引出双輪キャスター7B(7e,7f)が配置され、これらの双輪キャスター7の構成の詳細は後述するが、その構成は、キャスター操作機構である車輪ロック機構8(図12)のロック機構枠体81の両側に一対の車輪71A、71Bがそれぞれ回転可能に軸支されており、ロック機構枠体81の上面には、双輪キャスター7が取付枠に対して旋回可能に軸支するための旋回支持部82が設けられ、旋回支持部82の軸心と同軸に、上下動するノック部材831が設けられており、ノック部材831を押圧バネ843により押し上げられると双輪キャスター7がロックされ車輪71は回転することができない。逆に、ノック部材831の押し上げを解除して下方に押し下げると、双輪キャスター7の内歯車75への歯部842が離反しロックが解除され、双輪が自由に回転することができる。
ところで、本実施例で使用する双輪キャスター7(7a,7b,7c,7d,7e,7f)は、双輪の巾が単輪よりも広いので、単輪キャスターに比べて走行安定性があり、また、双輪の回転をロックすると進行方向は勿論のこと、双輪の巾が広いことから旋回阻止できる。
したがって、本実施例のように、4箇所の枠体双輪キャスター7(47a,7b,7c,7d,7e,7f)をロックしようとした場合は、仮に、4箇所のうち一箇所のキャスターのロック機構が不完全、或いは、破損した場合でも、キャスター付椅子兼ベッド1を確実に固定及び解除できる。
(キャスターの車輪部)
上述した双輪キャスター7の車輪部71を説明するが、図12、図13に示すように、4個のそれぞれの枠体双輪キャスター7Aの両側に1個ずつ車輪部71(71A,71B)が配置され、その内の片方の車輪部71は、図12、図13に示すように、車輪軸72は、車輪ロック機構8(図12参照)の車輪軸受部811に回転自在に軸支され、車輪部71の車輪軸固定部73に軸支される(車輪軸固定部73は、車輪を回転自在に軸支する構成でもよい。)。
車輪部71の外輪74はゴム製で振動を吸収し走行を滑らかにし雑音を軽減するとともに、床へのグリップを強くしている。
また、枠体双輪キャスター7Aの車輪部71の内側の外輪74近傍には、車輪軸72と同軸心の内歯車75が形成され、後述するロック歯部842が押圧バネ843により上昇した際には、内歯車75に歯部842が噛み合い車輪部71の回転を阻止する。
(キャスターの車輪ロック機構)
本実施例のキャスターは、図12、図13でも説明したように、車輪ロック機構8のロック機構枠体81を挟んで、所定の間隔を持った車輪71A,71Bの双輪キャスター7であり、移動時には単輪キャスターに比べて走行に安定性がある。また、車輪71A,71Bの両車輪(双輪)がロックすると走行が出来なくなり、キャスターの旋回も制限されて、更に、本実施例のように、キャスター付椅子兼ベッド1の基礎枠体部2側の底面部22(図4参照)には、4隅に枠体双輪キャスター7A(7a,7b,7c,7d),(7B(7e,7f)も同じ)が配置されているので、4箇所の枠体双輪キャスター7A(7a,7b,7c,7d),(7B(7e,7f)も同じ)の各車輪71A,71Bが固定されると、枠体双輪キャスター7A自体の旋回を固定しなくても、車輪の回転の固定だけでキャスター付椅子兼ベッド1は、ほぼ完全に固定されることを見出し、この知見を基礎とするものである。
先ず、基礎枠体部2側の底面部22のキャスター取付金具85に取り付けられた枠体双輪キャスター7A(7a,7b,7c,7d)の車輪ロック機構8について、図12乃至図17に沿って更に詳しく説明する。
図12は、キャスターロック状態の図で、ノック部材831が、分岐ワイヤー63(63a,63b,63c,63d)が弛緩し、コイルバネ867によりスライダーカム86が図で左側に移動し、ノック部83が上方に上がった状態の図であり、図12(a)は車輪ロック機構8の横断面図で、図12(b)は図12(a)の側断面図である。また、図13は、図12(a)のa−a線での断面図であり、歯部842が双輪キャスター7の内歯車75に嵌合してロックした状態の図である。
図14は、歯部842を内歯車75から離反させて、双輪キャスター7のロック解除状態の図で、ノック部材831が分岐ワイヤー63(63a,63b,63c,63d)により引っ張られ、コイルバネ867の引張力に抗してスライダーカム86が図で右側に移動し、また、キャスター内部の押圧バネ843に抗して、歯部842が下った状態の図、即ち、キャスターのロック解除状態の図で、図15は図14(a)の上方からの平面図である。
図12(a)(b)は、キャスター付椅子兼ベッド1の通常の状態、すなわち、図1(図8)でハンドル部41を下げて枠体双輪キャスター7Aをロック状態にした図で、車輪ロック機構8の枠体81内には、キャスター取付金具85に対して枠体双輪キャスター7Aが旋回可能なように旋回支持部82が軸支され、旋回支持部82の内側に上下動するノック部83が設けられ、ノック部83に続いて車輪歯噛合ロック部84が押圧バネ843を介して連結されている。車輪歯噛合ロック部84は、ノック部材831を上下動させるスライダーカム86のカム面861によって、歯部842が押圧バネ843の押圧力によってノック部83が上昇している状態では、歯部842も上昇していて、この歯部842が車輪部71の内側の内歯車75に嵌合して、車輪71A,71Bの回転を阻止し、双輪キャスター7がロック状態となる。
ここで、各部の構成を更に詳細に説明するが、先ず、ロック機構枠体81はプラスチックで成型されたもので、図12に示すように、中心に車輪軸受部811が設けられ、枠体81の左側には、旋回支持部82(ノック部83)を挿入する円筒型の嵌合部812と収納部813が配置され、嵌合部812のキャスター取付金具85に近接する部分は枠体双輪キャスター7Aの旋回をスムーズにするために突出輪814が設けられ、前記車輪軸受部811の上側には上下動する車輪歯噛合ロック部84及び押圧バネ843を収納する収納部815が配置されている。この収納部815を含めた枠体双輪キャスター7Aの嵌合部812と旋回支持部82とを回動自在に強固に支持するが、旋回支持部82はキャスター取付金具85側に強固に固着している。
また、収納部813は下側面及び片側面が開放口となっており(必要に応じて、防塵のための蓋部を設けてもよい。)、これは組み立て作業で、キャスター取付金具85に固着される旋回支持部82を嵌合部812に回動自在に、旋回補助ワッシャー823及び止め金具(固定スナップリング)824を取り付ける際のためのものである。
旋回支持部82を嵌合部812に挿入した後、旋回支持部82の下部末端には、旋回補助ワッシャー823を挿入し、旋回支持部82の下端に設けられた止め金具(スナップリング)用の固定円周溝825に、旋回支持部82を固定するためスナップリング824を係止して、旋回支持部82からロック機構枠体81から抜け落ちないようにしている。
更に、図16とともに説明すると、ノック部83のノック部材831の下端部に車輪歯噛合ロック部84の基部841を取り付け、この基部841は図14にも示されるが、車輪軸72を囲むようにコの字状(或いは、反対側から見れば逆コの字状)であり、下部水平部8411と上部水平部8412とこれを連結する連結部8413とから構成され、下部水平部8411の上面はノック部材831の下部先端部833により押圧され、又は解除(図14では解除)される受圧部を有し、上部水平部8412は歯部842が固着されるとともに、外方に拡がるように押し圧するバネ843の上端部に係合する上部バネ係合部844を有する。なお、押圧バネ843の下端部はロック機構枠体81側に設けた下部バネ係合部845に係合し、常に、上部水平部8412の下面の上部バネ係合部844を上方に押圧している。
(旋回支持部及びノック部)
次に、図14及び図15での嵌合部812と旋回支持部82とノック部材831について説明する。
旋回支持部82の固定支持筒部材821は金属製の円筒(パイプ)で、その上端部を金属のキャスター取付金具85の底板854に取付縁部822の上端を溶接等で固着する。ここで、双輪キャスター7の旋回とは、通常の双輪キャスター7の接地箇所の垂直線とノック部材831の軸心の接地箇所とが偏心させることによって、キャスター付椅子兼ベッド1を移動させる際に、自動的に双輪キャスター7の進行方向が移動方向に向くようにしたものであるが、当然、双輪キャスター7(7a,7b,7c,7d,7e,7f)がロック状態では、双輪キャスター7が回動しないことによって旋回は阻止されるが、逆に、キャスター付椅子兼ベッド1の移動時でロック状態で無い場合には自由に旋回させなければならない。そのため、旋回支持部82とキャスター取付金具85の底板854との間に突出輪814を介在させて、ロック機構枠体81の上面での旋回をスムーズにさせるようにしてある。
旋回支持部82は、キャスターの旋回軸を構成するとともに、ノック部材831を嵌合して収納するが、このノック部83は旋回支持部82の同心上の嵌合部812に上下動が自在に嵌合されている。
(車輪歯噛合ロック部)
基部841は、図16に示すように、基部841の断面コの字状(反対側からは、逆コの字状)の上部水平部8412の下面の(図15での)中央部分には、押圧バネ843の上端を係止する上部バネ係合部844を設け、さらに、双輪キャスター7の一対の車輪部71の各内歯車75に嵌合するように左右に一対の2本の歯部842a,bが固着してあり、外側に拡がるような押圧する押圧バネ843で、常に上方に押し上げる構成になっている。
したがって、車輪歯噛合ロック部84の歯部842a,bは、図16に示すように、ノック部材831の規制がなければ、常に、押圧バネ843によって上側に押圧され上昇するようになっており、キャスター付椅子兼ベッド1を所望の場所に設置した通常の場合は、歯部842a,bは押圧バネ843によって各双輪キャスター7の内歯車75に嵌合して、双輪キャスター7の回転を阻止し、ロック状態になりキャスター付椅子兼ベッド1の移動を不可能にしている。
なお、車輪歯噛合ロック部84の上下動は、ロック機構枠体81に設けた車輪歯噛合ロック部84の収納部の案内溝816の側壁に沿って降下・上昇する。
また、(枠体)双輪キャスター7の車輪部71の内側の外輪74近傍には、車輪軸72に同心の内歯車75が形成され、歯部842a,bが上昇した際には、内歯車75に歯部842が噛み合い車輪部71の回転を阻止する。
(キャスター取付金具とスライダーカム)
図9及び図11、図14乃至図17におけるキャスター取付金具85とノック部材831を操作するスライダーカム86について説明する。
端末操作部4のハンドル部41(図7,8を参照)を上方に挙げる操作によって、操作ワイヤー61が引っ張られ、4分割ワイヤー分岐盤621(図9を参照)によって4本の分岐ワイヤー63も引っ張られる。更に、この各分岐ワイヤー63(63a,63b,63c,63d)のインナーワイヤー632が引っ張られるが、これをノック部83の動きに変換するのがキャスター取付金具85に装着されたスライダー状のカム機構を有したスライダーカム86である。
このスライダーカム86は、主に、図17に示すように、全体形状は扁平で下面が傾斜するカム面861が設けられ、スライダーカム86が移動する方向の一端には分岐ワイヤー63の末端部631を接続し、キャスター取付金具85の前板851(図15参照)に取付固定部634を装着し、操作ワイヤー61及び分岐ワイヤー63(63a,63b,63c,63d:図5,6を参照)に引っ張られることにより、全体として水平移動するようにしている。図14、図15、図17に示すように、中心部にはスライダーカム86の水平上面863に平行して案内長孔864が設けられ、この案内長孔864にはキャスター取付金具85の両側板852に固定された案内軸865が嵌合している。
係止部862とは反対側の係止部866には縮む方向のコイルバネ867の一端が係止され、コイルバネ867の他端はキャスター取付金具85の背板853の係止部868に係止され、このコイルバネ867は操作ワイヤー61及び分岐ワイヤー63が弛緩された状態では、スライダーカム86を図15の位置に戻すようにしている。また、案内軸865の軸線はノック部材831の上部先端部832の軸線と交わるようにしている。
なお、図15において、キャスター取付金具85(全4個)の両側板852には枠体取付部855が設けられ、キャスター付き枠体をボルト孔856にボルト(図示せず)等を挿入して固着する。
したがって、スライダーカム86のカム面861にノック部材831の上部先端部832が接触するようになっているが、分岐ワイヤー63が引っ張られているロック解除状態では、図14、図17に示すように、カム面861は左側から右側にかけて移動するようになっているので、最も下の位置である最下点8611にあり、ノック部材831を下方に押し下げた状態になる。
逆に、図12、図13、及び図17に示すように、操作ワイヤー61及び分岐ワイヤー63が弛緩された状態では、コイルバネ867により、スライダーカム86は、図12、図13のように左側に移動し、カム面861は最も高い位置である最上点8612にあり、歯部842の押圧バネ843の作用により、ノック部材831の上部先端部832も上昇し、歯部842も上昇して、双輪キャスター7の内歯車75に嵌合し、双輪キャスター7をロック状態にする。
この扁平のスライダーカム86は、カム面861の最下点8611から最上点8612がノック部材831の上部先端部832を移動するように作動するが、スライダーカム86の分岐ワイヤー63の末端部631の移動距離Z(図12参照)は、カム面861の最下点8611から最上点8612の距離Y(図17参照)とほぼ同じとなる。
したがって、カム面861の傾斜角度により、最下点8611から最上点8612の距離が変えられるので、キャスター取付金具85の高さを低くしたままで、分岐ワイヤー63の移動距離(ストローク)に合わせることができる。
(キャスターのロック及びロック解除の作動)
本実施例のキャスター付椅子兼ベッド1を固定する末端操作装置は、以上のような構成であるので、大凡、次のように作動する。
キャスター付椅子兼ベッド1の底面部22に設けた(枠体)双輪キャスター7Aのロック解除のハンドル部41は、図1(図7,図8)に示すように、通常の設置状態では、枠体双輪キャスター7Aがロックされ、キャスター付椅子兼ベッド1又はキャスター付椅子兼ベッド1の基礎枠体部2側だけを移動する際には、図7に示すように、解除維持のためのロック部材421がハンドル部41のスライド部材419のロック部材係止孔4195に嵌合する位置までハンドル部41を上方に持ち上げ、この時の解除維持のためのロック部材421の下降移動によって、ロック解除表示ボタンである解除ボタン43を突出させ、双輪キャスター7のロックを解除する。
キャスター付椅子兼ベッド1の枠体双輪キャスター7Aを元のロック状態にするには、ロック解除表示ボタンである解除ボタン43を下側に押して解除維持するロック部材421を上昇移動させ、ハンドル部41がスライド部材419の押圧バネ4193や枠体双輪キャスター7A内のロック機構によるワイヤーの引張力、或いは、協働する引張りバネ4161によって降下するので、元の図8に示す状態にする。この枠体双輪キャスター7Aのロック/解除状態の作動について、更に詳しく説明する。
[双輪キャスターのロック状態]
枠体双輪キャスター7Aのロック状態は図12に示したような状態である。
キャスター付椅子兼ベッド1を所定位置に配置した通常の状態で、図7でキャスター操作レバー41と解除ボタン43とが共に下方の収納位置に納められ、キャスター付椅子兼ベッド1の第1キャスター操作部4における解除ボタン43の上端操作部433は、枠体45に操作面における上面455とほぼ同等の高さにある(図8参照)。
分岐ワイヤー63は結果的にキャスター内の押圧バネ843によって歯部842をキャスターの内歯車75に嵌合させるとともに、押圧バネ843にノック部材831も上方にあり、分岐ワイヤー63も弛緩状態にある。この場合の状態は長時間に亘るが、ハンドル部41がワイヤー61を常に引っ張る状態に維持する必要がないので、各ワイヤーは緊張状態にはなく(弛緩状態)、経年でワイヤーが伸びるようなことがなく、装置の保守も容易になる。
[双輪キャスターのロック解除状態]
双輪キャスターのロック解除状態は図12に示したような状態である。
この場合には、キャスター付椅子兼ベッド1又は基礎枠体部2側だけを移動する状態で、ハンドル部41を挙げて解除ボタン43を突出させ、操作ワイヤー61を引っ張り上げて緊張状態にし、分岐ワイヤー63によってノック部材831を下方に押し下げ、結果的にキャスター内の押圧バネ843に抗し、歯部842をキャスターの内歯車75から開放する。したがって、ハンドル部41が挙がっている状態では、双輪キャスター7(7A)がロック解除状態にあり、キャスター付椅子兼ベッド1全体が移動、又は基礎枠体部2側だけが移動可能となる。
したがって、第1キャスター操作部4の操作により、一回のキャスター操作レバー41の操作でキャスター付椅子兼ベッド1又は基礎枠体部2側だけの全ての枠体双輪キャスター7Aをロック状態及び解除状態にでき、従来のように各キャスター毎にロックをする必要がなく、特に、使用者の労力を軽減すことができる。また、ロック解除状態ではキャスター操作レバー41を上方に引き上げて突出するようにしたので、通常の押圧する操作と異なり、誤って、キャスターのロック状態及び解除状態とすることがなく、無理のない操作でキャスター付椅子兼ベッド1全体又は基礎枠体部2側だけの枠体双輪キャスター7Aを固定及び解除できる。また、ロック解除状態を維持する機能を有する解除維持機構42の解除ボタン43を設けたことにより、解除維持機構42によって、キャスター操作レバー41から手を離しても双輪キャスター7Aのロック解除が維持される。
逆に、解除ボタン43を設けてあるので、誤って使用者が枠体双輪キャスター7Aのロック解除の操作を行ってしまうということもない。また、解除ボタン43が下降して平坦な場合には枠体双輪キャスター7Aがロック状態にあることになり、安心して、キャスター付椅子兼ベッド1を使用することができ、枠体双輪キャスター7Aのロックが解除されている危険な状態では、解除ボタン43が突出し、また、ハンドル部41が突出した状態にあるので、オーキャスター付椅子兼ベッド1から離れていても枠体双輪キャスター7Aの解除状態を一目で確認でき、キャスター付椅子兼ベッド1が移動可能な不安定な状態であることを、注意喚起することができる。このように、危険表示としてハンドルに加えて、解除ボタン43をキャスターの解除状態を表示する機能とすることで、二重の危険防止表示となる。
(キャスターの第2キャスター操作部5)
次に、引出部3は基礎枠体部2から引き出される移動機構について説明するが、図6、図22、図25に示すように、引出部3の底面部32には2個の引出双輪キャスター7B、1個の単輪の中間キャスター7Cが配置され、これらの双輪キャスター7Bのロック及びロック解除の操作をする第2キャスター操作部5及びキャスター操作レバー51が設けられている。
この第2キャスター操作部5の構成を図18に沿って説明するが、前述の第1キャスター操作部4と異なるのは、対象が引出部3の2個の引出双輪キャスター7Bだけであり、また、キャスター操作レバー51は、通常は自動的に引出双輪キャスター7Bをロック状態にし、引出双輪キャスター7B(7e,7f)をロック解除するときだけキャスター操作レバー51を挙げて操作するようにしたものである。
以下の第2キャスター操作部5の図18に沿って操作構造の詳細を説明する。先ず、図18(a)〜(c)は、2個の引出双輪キャスター7B(枠体引出双輪キャスターと同じ構造であるので説明は省略)をキャスター操作レバー51で双輪キャスター7Bをロック状態からロックを解除した状態を示したものである。
第2キャスター操作部5は主にキャスター操作レバー51、回動軸52、ワイヤー末端(球)係止部53、ワイヤー案内プーリ54、ワイヤー被覆(外周)係止部55、回転ストパー56、キャスターロック解除保持レバー57、及びケース58から構成されている。
第2キャスター操作部5の作動は、キャスターロック状態の図18(a)において、キャスター操作レバー51が回動軸52を中心に回動し、キャスター操作レバー51と一体にワイヤー末端(球)係止部53と回転ストパー係止部511とロック保持係止部512も回動する。通常は、キャスターロック機構のバネ力によって、各分岐ワイヤー63(63e,63f)を介して、操作ワイヤー61(操作伝達ワイヤー60)のインナーワイヤー612も常時引っ張られている(図18(a)で右側)。
これに伴い、第2キャスター操作レバー51は、インナーワイヤー612の末端部611がワイヤー末端(球)係止部53に係止されているので、ワイヤー案内プーリ54で引っ張り方向を変更した後に、斜め上方に引き上げられ、その結果、キャスター操作レバー51は時計回りに回動して下げられた状態(図18(a))になり、通常は、車輪ロック機構8のバネによりロックし固定されている。
なお、過度にキャスター操作レバー51が回動し過ぎないように、回転ストパー係止部511がケース58側に固定されている回転ストパー56を係止してしいる。
キャスター付椅子兼ベッド1全体を移動したり、引出部3側だけを移動したい場合は、図18(c)、その作動途中の図18(b)に示すように、キャスター操作レバー51を上方に挙げることにより行われる。
図18(c)において、第2キャスター操作部5のキャスター操作レバー51を挙げると、キャスター操作レバー51はキャスターロック機構のバネの力に抗して(図3,図9参照)、2分割ワイヤー分岐盤622を介して操作ワイヤー61(操作伝達ワイヤー60)を引っ張り、キャスター操作レバー51を図18(c)の状態まで挙げる。その結果、キャスター操作レバー51は反時計回りに回動した状態になり、車輪ロック機構8のバネに抗してロックを解除する。
なお、この状態で、キャスター付椅子兼ベッド1の引出部3側は移動可能となる。さらに、キャスター操作レバー51を手で挙げていなければならいので、必要に応じ移動可能状態を長時間維持する場合には、キャスターロック解除保持レバー57を引いてロック保持係止部512にロック部を係止して、手を離しても、キャスター操作レバー51が挙がった状態(図18c)を保持し、移動が終了すればキャスターロック解除保持レバー57を戻すことで、キャスター操作レバー51の元の状態(図18(a))になり、車輪ロック機構8のバネによりロックし固定される。
もっとも、キャスターロック解除保持レバー57やロック保持係止部512は、車輪ロックをしなければならない通常の状態でも、誤ってロック解除してしまうのを防止するためには、削除しておいてもよい。
ここで、キャスター付椅子兼ベッド1全体を移動させる場合を説明すると、キャスター付椅子兼ベッド1の全体を移動したいときは、基礎枠体部2の第1キャスター操作部4におけるキャスター操作レバー41を操作して、解除維持機構42のロック部材421を作動させ、複数(4個)の枠体双輪キャスター7Aを一括して同時にロック解除操作を行ってロック解除状態を維持することで、基礎枠体部2を移動可能に維持させ、同時に、引出部3のキャスター操作レバー51を操作して引出部3の引出双輪キャスター7Bをロック解除すれば、全ての双輪キャスター7(7a,7b,7c,7d,7e,7f)がロック解除するので、このまま押すか引くかすればキャスター付椅子兼ベッド1の全体を移動できる。
なお、本実施例では、一方の複数のキャスターを一括して同時にロック及びロック解除操作を行うキャスター操作レバーを設け、且つ、ロック解除状態を一時的に維持するロック解除維持機構を設けたのは基礎枠体部2とし、他方を引出部3としたが、逆にしてもよい。
すなわち、キャスター付椅子兼ベッド1の引出部3を移動する場合には、使用者がキャスター操作レバー51を上方に挙げれば、第2キャスター操作部5では操作伝達ワイヤー(同軸ケーブル)60で引出双輪キャスター7B(7e,7f)を操作されるが、操作伝達ワイヤー(同軸ケーブル)60である操作ワイヤー61から2分割ワイヤー分岐盤622で分岐ワイヤー(同軸ケーブル)63(63e,63f)を介して、各引出双輪キャスター7Bのロックを一括して同時に解除し、キャスター付椅子兼ベッド1は車輪のロックも旋回可能に解除されるので自由に移動が可能となる。また、キャスター操作レバー51を操作者の手から離せば、キャスター操作レバー51は内部のバネ等で自動的に上方に戻り、自動的に一括して同時に2個の引出双輪キャスター7Bをロックして、キャスター付椅子兼ベッド1が床に固定状態となる。
なお、後述するが、引出部3を進退する場合にキャスター操作レバー51を上方に挙げて各引出双輪キャスター7Bのロックを一括して同時に解除し、基礎枠体部2から引出部3の進退を可能にしている。また、図25に示すように、引出部3の底面部32の適所にはボールベアリング322が設けてあり、基礎枠体部2の底面部22の上底板2211(なお、底面部22は上底板2211と下底板2212とで分岐ワイヤー63を通す中空部が形成されている。)の上面をスムースにスライドするようにしている。また、引出部3の進退をスムースにするために、基礎枠体部2側の案内凹部27と、引出部3側の案内凸部37とが嵌合しながら移動するように設けられている。
以上、キャスター付椅子兼ベッド1を2人用の椅子として使用する場合を説明したが、引出収納部として使用する場合と、ベッドとして使用する場合の構成との手順を説明する。
[キャスター付椅子兼ベッドの引出部を引出収納部として使用の場合]
本実施例のキャスター付椅子兼ベッド1において、引出部3を引出収納部D(図5、図25参照)として使用する場合を説明する。
図19〜図22に示すように、先ず、基礎枠体部2は第1キャスター操作部4を操作して枠体双輪キャスター7Aをロック状態とし、引出部3は上部に開口された箱体で、基礎枠体部2の上面部21と底面部22との間に進退自在に設け、該箱体は2座席椅子を形成した場合の左側面に当たる左側面部31と、底面部32の底板321と両側板部33と奥板部34とから形成され、左側面部31の内側上部は肘当てクッション部311と外側には引出双輪キャスター7Bの第2キャスター操作部5とキャスター操作レバー51とが配置されている。引出部3の上面の開口には、開閉自在で上面には平坦の蓋部35が設けられ、この蓋部35は両側板部33の係止部331(図5参照)に載せるような構成となっている。
引出部3に物品を収納する場合は、引出部3を基礎枠体部2の左側面から進退自在に設けているが、該引出部3は椅子として使用した場合の引き出し側の側面部である左側面部31が一体に形成され、この左側面部31のキャスター操作レバー51を上方に挙げて各引出双輪キャスター7Bのロックを一括して同時に解除し、基礎枠体部2から引出部3を進退を可能とし、図21、22で左側面側に引き出して、キャスター操作レバー51を操作者の手から離し、2個の引出双輪キャスター7Bをロックして、キャスター付椅子兼ベッド1を床に固定状態とする。
次に、上面の蓋部35を外して物品を箱体内の引出収納部Dに物品を収納或いは取り出し、その後に蓋部35で上部の開口を塞ぎ、再び、左側面部31のキャスター操作レバー51を上方に挙げて進退可能として、基礎枠体部2内に引出部3を押し込めて収納する。
なお、引出部3の左側面部31の反対側の奥板34の近傍側の底面部32には中間キャスター7Cが設けられ、引出部3の移動をスムースにしている。この中間キャスター7Cには機構が複雑になるので、本実施例ではキャスターのロック/ロック解除機構は付けていないが、必要であればロック/ロック解除機構を設けてもよい。
また、ベッド(寝台)として使用する場合は、中間部分に寝る人の体重が加わりベッドの中央が下に湾曲する虞があるので、この中間キャスター7Cは必要に応じて前後等に複数設けてもよい。
[キャスター付椅子兼ベッドをベッドとして使用の場合]
本実施例のキャスター付椅子兼ベッド1において、引出部3をベッドとして使用する場合を説明する。
ベッドとして使用の場合は、基礎枠体部2は第1キャスター操作部4を操作して枠体双輪キャスター7Aをロック状態とし、前項の[キャスター付椅子兼ベッドの引出部3を引出収納部Dとして使用の場合]での左側面側に引き出して、キャスター操作レバー51を操作者の手から離し、2個の引出双輪キャスター7Bをロックして、キャスター付椅子兼ベッド1を床に固定状態とした工程までは、前項と同じである。
ベッドとして使用する場合は、引出部3の上面は開閉自在で、上面の平坦の蓋部35はそのままで、図23から図25に示すように、この平坦の蓋部35の上面に回転クッション部212を反転(移動)させて蓋部35に載せて、細長いクッション部を形成し、ベッドを形成する。この場合に、回転クッション部212は固定クッション部211の左側の縁部2111と左側面部31の間にきっちりと嵌まる寸法にしておけば、ロックされて回転クッション部212がズレることがない。
なお、本実施例では、図24では固定クッション部211の左側の縁部2111が折り畳んだ状態の回転クッション部212の左側の縁部2121とは連結されているが、重ねて積層するだけで別体にしてもよい。
この場合に、中間キャスター7Cを設けたので、僅かな力でスムースに引き出したり収納したりすることができることに加え、また、ベッドとして使用した場合に、中央部では中間キャスター7C及びこの近傍の枠体双輪キャスター7A(7b,7c)(図22)が接地しているので、ベッドの左右の中央部が落ちこんで湾曲することを防止できる。
この場合に、自動的に一括して同時に2個の引出双輪キャスター7Bがロック状態となるので、キャスター付椅子兼ベッド1のベッドとしても床に固定状態となる。
こうして、ベッドさらに必要な場合でも、2座席用の椅子がベッドに変形でき、小型であるので狭い病室等にも常備できる。
以上のように、本発明のキャスター付椅子兼ベッド1の実施例によれば、基礎枠体部2(本実施例の場合は基礎枠体部2であるが引出部3でも良い)の適所には複数の枠体双輪キャスター7A(7a,7b,7c,7d)を一括して同時にロック及びロック解除操作を行うキャスター操作レバー41を設けるとともに、引出部3の適所には複数の引出双輪キャスター7B(7e,7f)を一括して同時にロック及びロック解除操作を行うキャスター操作レバー51を設けるとともに、キャスター操作レバー51は使用者の手を離せば自動的に複数の引出双輪キャスター7B(7e,7f)をロック状態に維持するようにしたので、移動したい基礎枠体部2又は引出部3の側のキャスター操作レバー41,51を操作すれば、他方は床に固定状態にあるので、基礎枠体部2又は引出部3を簡単に移動でき、簡単に引出収納部Dやベッドを形成できる。すなわち、その場のスペースにより、ベッドを形成するために移動する側を基礎枠体部2又は引出部3を選択することができる。また、一時維持した解除維持機構42のロックを解除すれば、通常は全てのキャスターをロックすることになるので、ベッド形成時は勿論、椅子形成時には床に対して強固に固定される。
また、キャスター付椅子兼ベッド1の全体を移動したいときは、ロック解除状態を一時的に維持する操作機構を設けた側の基礎枠体部2の複数の枠体双輪キャスター7A(7a,7b,7c,7d)を一括して同時にロック解除操作を行ってロック解除状態を維持し、引出部3のキャスター操作レバー51でロック解除すれば、全ての双輪キャスター7(7a,7b,7c,7d,7e,7f)のロック解除しているので、このまま押すか引くかすればキャスター付椅子兼ベッド1の全体を簡単に移動できる。
更に、複数の双輪キャスター7(7a,7b,7c,7d,7e,7f)を一括して同時にロック及びロック解除操作を行うキャスター操作レバー41,51を設けているので、椅子の移動と固定が簡単となり、引出部3の底部には中間キャスター7Cを設けたので、僅かな力でスムースに引き出して収納することができる。
また、ベッドを形成する場合は、基礎枠体部2又は引出部3のキャスター操作レバー41,51を操作して移動させ、移動クッション部212を移動させて蓋部35に載せるので、通常は2人用の2座席キャスター付椅子として使用でき、この場合は、キャスター付椅子兼ベッド1の2座席用の座部を使用しながら、引出部3を(左)側部28(図25参照)から引き出して大きな引出収納部D(図25参照)として使用でき、開口面積を大きくすることが可能な上部開口部224から必要な物品を出し入れすることも容易となる。また、移動クッション部212を移動させればベッドが形成でき、2座席用椅子をベッドとして使用可能となる。特に、狭い病室等にも、必要であれば2座席用椅子及びベッドとして常備できる。このように、大きな収納空間を形成でき、蓋部35は取り外し自在として物品の収納や取り出しが簡単にできる。
更に中間キャスター7Cを設けたので、更に、僅かな力でスムースに引き出したり収納したりすることができる。また、ベッドとして使用した場合にベッドの中央部が落ちこんで湾曲することを防止でき、また、使用時には基礎枠体部2に対して引出部3がロックされているので基礎枠体部2から引出部3が不意に出るようなことを防止している。
更に、キャスター操作部41、51からの各双輪キャスター7へは操作伝達ワイヤー60によって行うので、各双輪キャスター7の位置や操作部の位置が自由に設計でき、操作の伝達も確実である。
なお、本発明の特徴を損なうものでなければ、上記の実施例に限定されるものでないことは勿論であり、例えば、基礎枠体部2には複数のキャスター7Aを一括して同時にロック及びロック解除操作を行うキャスター操作レバー41を設け、且つ、ロック解除状態を一時的に維持するロック解除維持機構42を設け、引出部3には通常は自動的に複数のキャスター7Bをロック状態にするキャスター操作レバー51を設けたが、この逆に、引出部3にロック解除状態を一時的に維持するロック解除維持機構を設け、基礎枠体部2に通常は自動的に複数のキャスターをロック状態にするキャスター操作レバーでもよい。また、回転クッション部212は必ずしも反転させる必要はなく、別体のクッションを重ねて積層して、ベッドを形成する場合は、別体のクッションを蓋部35に移動させるようにしてもよいことは勿論である。
1・・キャスター付椅子兼ベッド、
2・・基礎枠体部、21・・上面部、
211・・固定クッション部、2111・・縁部、
212・・回転(移動)クッション部、2121・・縁部、
22・・底面部、221・・底板、2211・・上底板、
2212・・下底板、222・・先端部、224・・開口部、
24・・背面部、241・・背もたれクッション部、
25・・右側面部、251・・肘当てクッション部、
252・・前面斜行部、
26・・前面部、27・・案内凹部、28・・(左)側部
3・・引出部、31・・左側面部、311・・肘当てクッション部、
312・・凹部、
32・・底面部、321・・底板、322・・ボールベアリング、
323・・先端部、
33・・側板部、331・・係止部、
34・・奥板(部)、35・・蓋部、37・・案内凸部、
4・・第1キャスター操作部、
41・・キャスター操作レバー(ハンドル部)、411・・回動軸、
412・・回動胴部、413・・凸部、414・・係止部、
415・・端末部導入溝、416・・扇形歯車、417・・把持部、
418・・アイドル歯車、4181・・軸、
419・・スライド部材、4191・・歯列、4192・・右側端、
4193・・押圧バネ、4194・・左端部、4195・・ロック部材係止孔、
4196・・側部、4197・・ショックアブソーバー、
42・・(ロック)解除維持機構、421・・ロック部材、
4211・・先端部(下端(部))、4212・・上端部、
4213・・押圧バネ、422・・回動軸、423・・回動部材、
4231・・(回動部材の)一端、
4232・・回動部材の他端、4233・・貫通孔、4234・・支持軸
43・・解除ボタン、431・・操作桿、432・・下端部、
433・・上端操作部、
45・・枠体、451・・胴体収納部、452・・溝部、
453,454・・規制部、455・・上面部、456・・係止部
5・・第2キャスター操作部、
51・・キャスター操作レバー、511・・回転ストパー係止部、
512・・ロック保持係止部、
52・・回動軸、53・・ワイヤー末端(球)係止部、
54・・ワイヤー案内プーリ、55・・ワイヤー被覆(外周)係止部、
56・・回転ストパー、
57・・キャスターロック解除保持レバー、58・・ケース、
6・・操作伝達機構、60(61、63)・・操作伝達ワイヤー、
61・・操作ワイヤー、
611,631・・末端部、
612,632・・インナーワイヤー、
613,633・・被覆部(アウターワイヤー)、
614,634・・取付固定部、
621・・4分割ワイヤー分岐盤、622・・2分割ワイヤー分岐盤
63(63a,63b,63c,63d,63e,63f)・・分岐ワイヤー、
7,7a,7b,7c,7d,7e,7f・・双輪キャスター、
7A・・枠体双輪キャスター、7B・・引出双輪キャスター、
7C・・中間キャスター、
71・・車輪部、71A,71B・・車輪、
72・・車輪軸、73・・車輪軸固定部、74・・外輪、75・・内歯車、
8・・車輪ロック機構、
81・・ロック機構枠体、811・・車輪軸受部、812・・嵌合部、
813,815・・収納部、814・・突出輪、816・・案内溝、
82・・旋回支持部、821・・固定支持筒部材、822・・取付縁部、
823・・旋回補助ワッシャー、824・・止め金具(固定スナップリング)、
825・・スナップリング用の固定円周溝、
83・・ノック部、831・・ノック部材、832・・上部先端部、
833・・下部先端部、
84・・車輪歯噛合ロック部、841・・基部、
8411・・下部水平部、8412・・上部水平部、
8413・・連結部、842,842a,842b・・歯部、
843・・押圧バネ、844・・上部バネ係合部、845・・下部バネ係合部
85・・キャスター取付金具、851・・前板、852・・側板、
853・・背板、854・・底板、855・・枠体取付部、856・・ボルト孔、
86・・スライダーカム、861・・カム面、8611・・最下点、
8612・・最上点、
862,866,868・・係止部、863・・水平上面、864・・案内長孔、
865・・案内軸、867・・コイルバネ、
9・・引出ロック機構、D・・引出収納部

Claims (6)

  1. 上面部と底面部とからなる基礎枠体部において、
    該上面部には固定クッション部と移動クッション部とを重ねて2座席用の座部を形成し、
    前記の底面部の底面に設けた底板には前後に複数のキャスターを設け、
    前記上面部と底面部との間には枠体の側面から進退自在の引出部を設け、
    該引出部は引き出す側の側面部と一体に形成し、該引出部の上面には平坦な蓋部を設けるとともに底板の前後に複数のキャスターを設け、
    基礎枠体部又は引出部の一方の適所には一方の複数のキャスターを一括して同時にロック及びロック解除操作を行うキャスター操作レバーを設けるとともに、ロック解除状態を一時的に維持するロック解除維持機構を設け、
    基礎枠体部又は引出部の他方の適所には他方の複数のキャスターを一括して同時にロック及びロック解除操作を行うキャスター操作レバーを設けるとともに、該キャスター操作レバーは使用者が操作を止めて離せば自動的に複数のキャスターをロック状態を維持するようにしたことを特徴とするキャスター付椅子兼ベッド。
  2. ベッドを形成する場合は、移動する側の前記基礎枠体部又は引出部のキャスター操作レバーを操作して移動させ、前記移動クッション部を移動させて前記蓋部に載せることを特徴とする請求項1に記載のキャスター付椅子兼ベッド。
  3. 前記引出部の前記複数のキャスターの他に中間キャスターとを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のキャスター付椅子兼ベッド。
  4. 前記引出部は、前記蓋部は取り外し自在として、引出収納部を形成することを特徴とする請求項1乃至3の記載から選択されるキャスター付椅子兼ベッド。
  5. 前記キャスター操作レバーから各キャスターへの一括して同時にロック及びロック解除操作は同軸の操作伝達ワイヤーによって行うことを特徴とする請求項1から4の記載から選択されるキャスター付椅子兼ベッド。
  6. 前記引出部を後退して2人用の座部が形成した状態で該引出部が飛び出さないように基礎枠体部に対してロックする引出ロック機構を設けたことを特徴する請求項1から5の記載から選択されるキャスター付椅子兼ベッド。
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