JP4443246B2 - 手動走行式リフター - Google Patents

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Description

本発明は、たとえばトラック荷台に対して荷の積み降ろしを行うのに使用される手動走行式リフターに関するものである。
従来、この種のリフターとしては、次のような構成が提供されている。すなわち、基台に複数本の支柱を起立するとともに、支柱内にスライド棒をスライド可能に嵌め、基台に軸支したスクリューシャフトをスライド棒の中心軸部に設けるとともに、スライド棒の下端に設けたナットをスクリューシャフトに螺合し、スライド棒の下端に支持金具を介して荷台を取り付けている。この構成によって、複数本のスクリューシャフトを連動して回転することで、荷台を昇降動することができる。そして、基台の4隅部分にキャスター形式の車輪を取り付けたことで、適当な場所へ移動することができる(たとえば、特許文献1参照。)。
特開2001−335290号公報(第2−3頁、第1−5図) 特開2003−327393号公報(第2−3頁、第1−3図) 特開2003−327400号公報(第2−3頁、第1−3図)
しかし上記した従来構成によると、車輪のキャスター機能によって大まかな換向や移動は可能であるが、その反面、4輪キャスター機能故の摩擦抵抗によって移動時に振りまわし状となり易く、換向時などの移動操作を軽く行えない。また振りまわし状になり易いことで、直線状(真っ直ぐ状)の前後移動や左右移動は容易に行えず、したがって狭い空間での移動や、トラック荷台などに対する定位置(定姿勢)の停止は容易に行えない。さらに車輪群は、前進停止状態から後進させるときにキャスター機能によって旋回し、その際に全体が振られることになって、安定した後進移動を行えないことになる。
そこで本発明の請求項1記載の発明は、直線状の前後移動や左右移動を振りまわされることなく容易に行えるとともに、換向時などの移動操作を軽く容易に行え、しかも荷台の十分な昇降を素早く行える手動走行式リフターを提供することを目的としたものである。
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載の手動走行式リフターは、車体側には、昇降自在な荷台と、左右一対の前車輪と、1個の後車輪とが設けられ、各車輪は、車体側に対して縦方向軸心の周りに回転自在な車輪支持体に対して、前記縦方向軸心と交差状の車輪軸心の周りに遊転自在に設けられるとともに、前記車輪支持体に連動した操作レバーを介して向き変更自在に構成され、前記荷台の昇降は油圧式昇降駆動装置により行われ、この油圧式昇降駆動装置は、そのピストンロッドを上向きとしたリフトシリンダーを有し、シリンダー本体は車体に対して設定範囲内で昇降自在に構成されるとともに、上昇するように弾性付勢されており、リフトシリンダーを伸展して荷台が上昇される際の反力により、弾性付勢力に抗してシリンダー本体が下降されて、その下端部が着地するように構成されていることを特徴としたものである。
したがって請求項1の発明によると、手動走行式リフターは、前車輪と後車輪を前後方向に向けた状態で前後走行し得、また前車輪と後車輪を左右方向に向けた状態で横行走行し得る。そして前後走行時に、操作レバーを介して後車輪を縦方向軸心の周りで左右に換向することで、左右に旋回走行し得る。その際に、後車輪を縦方向軸心の真下部分で左右に換向し得、以て換向を含む前後走行は、摩擦抵抗が少なくて振りまわされることなく行える。
さらに、油圧式の採用によって、荷台の十分な昇降を素早く行える。その際に、リフトシリンダーを収縮して荷台を下降させた状態では、荷台側の荷重が車体側に受け止められていることで、シリンダー本体は弾性付勢力によって上昇し、これにより車体を左右一対の前車輪と1個の後車輪とで支持した走行可能な状態にし得る。またリフトシリンダーを伸展して荷台を上昇させたとき、荷台側の荷重による反力によって、弾性付勢力に抗してシリンダー本体が下降し、下端部を下降着地して制動状態にし得る。
また本発明の請求項2記載の手動走行式リフターは、上記した請求項1記載の構成において、両前車輪は、いずれかのレバー操作により連動して向き変更するように構成されていることを特徴としたものである。
したがって請求項2の発明によると、左右いずれかのレバー操作により、両前車輪の向き変更を同時に行える。
そして本発明の請求項3記載の手動走行式リフターは、上記した請求項1または2記載の構成において、荷台の後部側には、左右方向の中央部分に位置される乗車部と、左右方向の全幅に位置されるガード体とが設けられ、このガード体は左右で分割されるとともに、両分割ガード部は外端側を介して荷台側に各別に開閉自在に連結され、一方の分割ガード部は、前記乗車部の後方を囲む形状として、他方の分割ガード部に対して左右方向で長く構成され、一方の分割ガード部は、閉動姿勢において荷台側に対して固定自在に構成され、他方の分割ガード部は閉動姿勢において、閉動姿勢の一方の分割ガード部側に対して係脱自在に構成されていることを特徴としたものである。
したがって請求項3の発明によると、一方の分割ガード部を閉動したのち荷台側に固定させるとともに、他方の分割ガード部を閉動したのち一方の分割ガード部側に係合させることで、乗車部の後方をガード体によりガードし得る。また、他方の分割ガード部を開動させるとともに、一方の分割ガード部を固定解除して開動させることで、乗車部の後方を開放し得る。
さらに本発明の請求項4記載の手動走行式リフターは、上記した請求項1〜のいずれか1項に記載の構成において、後車輪用の操作レバーは、起立姿勢と横向き姿勢とに切り換え自在であり、後車輪は、横向き姿勢の操作レバーを介して換向されるとともに、操作レバーを起立姿勢に切り換えることで制動されることを特徴としたものである。
したがって請求項4の発明によると、操作レバーを起立姿勢と横向き姿勢とに切り換え操作することで、後車輪を、換向し得る状態と制動状態とに切り換え得る。
上記した本発明の請求項1によると、手動走行式リフターは、前車輪と後車輪を前後方向に向けた状態で前後走行でき、また前車輪と後車輪を左右方向に向けた状態で横行走行できる。そして前後走行時に、操作レバーを介して後車輪を縦方向軸心の周りで左右に換向することで、左右に旋回走行できる。その際に、後車輪を縦方向軸心の真下部分で左右に換向でき、以て換向を含む前後走行は、摩擦抵抗が少なくて振りまわされることなく容易に行うことができるとともに、換向時などの移動操作を軽く容易に行うことができる。また振りまわされないことから、直線状(真っ直ぐ状)の前後走行を容易に行うことができ、したがって狭い空間での走行や、トラック荷台などに対する積み降ろし作業の定位置(定姿勢)の停止を容易に行うことができる。
さらに、油圧式の採用によって、荷台の十分な昇降を素早く行うことができる。その際に、リフトシリンダーを収縮して荷台を下降させた状態では、シリンダー本体を弾性付勢力によって上昇でき、これにより車体を左右一対の前車輪と1個の後車輪とで支持した走行可能な状態にできる。またリフトシリンダーを伸展して荷台を上昇させたとき、荷台側の荷重による反力によって、弾性付勢力に抗してシリンダー本体を下降して、下端部を下降着地して制動状態にできる。そして全体構成を簡素化できる。
また上記した本発明の請求項2によると、左右いずれかのレバー操作により、両前車輪の向き変更を同時に好適に行うことができる。
そして上記した本発明の請求項3によると、一方の分割ガード部を閉動したのち荷台側に固定させるとともに、他方の分割ガード部を閉動したのち一方の分割ガード部側に係合させることで、乗車部の後方をガード体によりガードでき、また、他方の分割ガード部を開動させるとともに、一方の分割ガード部を固定解除して開動させることで、乗車部の後方を開放できる。このとき分割ガード部は、ガード体を分割した一方であることから、その外方揺動のためのスペースは狭くてもよいことになる。
さらに上記した本発明の請求項4によると、操作レバーを起立姿勢と横向き姿勢とに切り換え操作することで、後車輪を、換向し得る状態と制動状態とに簡単かつ容易に切り換えることができる。
[実施の形態1]
以下に、本発明の実施の形態1を、カーゴ車の積み降ろしに採用した状態として、図1〜図13に基づいて説明する。
図1〜図4、図8において、車体1は、左右一対の側枠2や、これら側枠2の前端間に車輪用ブラケット3を介して連結された前枠4などにより、平面視でコの字状に形成されている。そして車体1の後部下面側、すなわち側枠2の後部下面側には、ゴムパッド(着地体の一例)5がビス止めなどによって設けられている。前記車体1側には、昇降自在な荷台10と、左右一対の前車輪40と、1個の後車輪60とが設けられている。
すなわち荷台10は、矩形状の床板部11と、この床板部11の両側から立設された側板部12とにより、前後と上方とが開放された枠状に形成されている。そして側板部12の外面側には、パイプを曲げ成形することなどにより形成された手摺体13が上方へと連設されている。ここで床板部11の後部は、後方ほど下位の渡り用傾斜面11aに形成されている。前記荷台10の後部側には、左右方向Bの中央部分に位置される乗車部14が後方へ突出する状態で設けられている。ここで乗車部14の後部は、後方ほど下位の渡り用傾斜面14aに形成されている。
前記荷台10の昇降が、車体1側に設けられた油圧式昇降駆動装置(昇降動装置の一例)20により行われるように構成されている。すなわち、手摺体13の外方において、左右の側枠2からはそれぞれ前後一対の外マスト21が立設され、前後の外マスト21の上端間には連結部材22が設けられている。両外マスト21はU字型レール状であって、その開放部を相対向させた状態で立設されている。
前後の外マスト21間には前後一対の内マスト23が配設され、前後の内マスト23の上端間や下端間には連結部材24が設けられている。両内マスト23はU字型レール状であって、その開放部を相対向させた状態で配置されている。そして両内マスト23の下部には、前記外マスト21側に嵌合して案内される左右ガイドローラ25と前後ガイドローラ26とが設けられ、以て外マスト21に対して内マスト23は昇降自在に構成される。
前後の内マスト23間には矩形枠体状の昇降体27が配設され、この昇降体27には、前記内マスト23側に嵌合して案内される左右ガイドローラ28と前後ガイドローラ29とが設けられ、以て内マスト23に対して昇降体27は昇降自在に構成される。そして昇降体27の内面側に連結されたリフトブラケット30が前記荷台10における側板部12の外面側に連結され、以て荷台10は左右の昇降体27に一体状として昇降自在に構成される。
前記車体1と内マスト23側との間にリフトシリンダー31が設けられている。すなわちリフトシリンダー31は、昇降体27に貫通されるシリンダー本体31Aの下端が車体1における左右の側枠2上に載置されて固定され、そして上向きとしたピストンロッド31Bが内マスト23の上端側の連結部材24に連結されている。この連結部材24には遊転歯輪32が設けられ、この遊転歯輪32に巻回されたチェーン33の外側下端が連結体34を介して外マスト21側に連結されるとともに、チェーン33の内側下端が連結体35を介してリフトブラケット30側に連結されている。
右側でかつ前部の外マスト21における前面側には油圧モータ36が設けられ、この油圧モータ36の近辺には、バルブ手段37、油タンク38、制御手段(コンダクター)39などが設けられている。なお制御手段39は、油圧モータ36と両リフトシリンダー31との油経路中に位置されるバルブ手段37の切り換え制御などを行うものである。
したがってリフトシリンダー31を作動させることで、外マスト21に対して内マスト23を昇降動させ得、この内マスト23と一体状の遊転歯輪32の昇降動により、チェーン33を介してリフトブラケット30を、内マスト23の昇降量の2倍で昇降動させ得、以て荷台10を昇降動させ得る。以上の21〜39などにより油圧式昇降駆動装置20の一例が構成される。
両前車輪40は、前後方向Aに向く位置と左右方向Bに向く位置とに向き変更自在に構成されている。そして両前車輪40には、それぞれ向き変更用の操作レバー45が設けられ、いずれかのレバー操作により両前車輪40が連動して向き変更するように構成されている。
すなわち、両車輪用ブラケット3の上板部にはそれぞれ軸受体(ベアリングなど)41が設けられ、各軸受体41に支持案内されて縦方向軸心42aの周りに回転自在な車輪支持体42が設けられている。そして車輪支持体42の下部は車輪用ブラケット3内に位置され、その下部には横方向の前車輪軸43が貫通して設けられるとともに、この前車輪軸43の両端に前車輪40が、すなわち車輪支持体42の両側に振り分けて前車輪40が、各別に遊転自在に設けられている。これにより前車輪40は、車体1側に対して縦方向軸心42aの周りに回転自在な車輪支持体42に対して、前記縦方向軸心42aと交差状の車輪軸心43aの周りに遊転自在に設けられる。
前記車輪支持体42の上部には縦方向部材44の下端が連結され、そして縦方向部材44の上端には向き変更用の操作レバー45が横向きで連結され、この操作レバー45の遊端には操作グリップ46が設けられている。前記縦方向部材44の下部には筒状部材47が外嵌して連結され、これら筒状部材47から外方へと連設されたアーム48の遊端間に、左右方向Bの連結バー49の端部が縦ピン50を介して相対回動自在に連結されている。その際に、左側のアーム48は前向きに、右側のアーム48は後向きに連設され、以て
連結バー49は傾斜して配設されている。
図1〜図4、図9〜図11において、後車輪60は、車輪支持体67に連動した操作レバー72を介して向き変更自在に構成されている。
すなわち、車体1の側枠2のうち、右側の側枠2は後方へ少し長く形成され、その後端の上面からはブラケット61が後方へと連設されている。このブラケット61には、揺動枠62の基端が縦ピン63を介して揺動自在に連結されている。そして揺動枠62の遊端には縦方向の案内筒体64が連結され、この案内筒体64には外筒体65が相対的に昇降自在かつ回転自在に挿通されている。その際に外筒体65の上端には、案内筒体64の上面に当接可能なリング状体65aが設けられ、以て案内筒体64に対する外筒体65の下降限が規制されるように構成されている。
前記外筒体65には、内筒体66が挿通されて固定されている。この内筒体66の下端には車輪支持体67が連結され、以て車輪支持体67は内筒体66や外筒体65に一体状として、案内筒体64側に支持案内されて縦方向軸心67aの周りに回転自在に構成される。そして車輪支持体67の下部には、横方向の後車輪軸68が貫通して設けられるとともに、この後車輪軸68の両端に後車輪60が、すなわち車輪支持体67の両側に振り分けて後車輪60が、各別に遊転自在に設けられている。これにより後車輪60は、車体1側に対して縦方向軸心67aの周りに回転自在な車輪支持体67に対して、前記縦方向軸心67aと交差状の車輪軸心68aの周りに遊転自在に設けられる。
また、前記内筒体66の上端には支持体69が連結され、この支持体69には横方向ピン70が貫通して設けられるとともに、この横方向ピン70の中央部分に円盤状のカム体71が偏心して設けられている。そして、カム体71の最小偏心位置(最小偏心カム面)に前記操作レバー72の基端が連結され、この操作レバー72の遊端には操作グリップ73が設けられている。
前記内筒体66内にはブレーキロッド74が昇降可能に位置され、このブレーキロッド74の上端は前記カム体71のカム面に下方から当接自在に構成されている。前記ブレーキロッド74の下端にはブレーキバー75が連結され、このブレーキバー75は、外筒体65の下方において内筒体66に形成された上下方向の貫通部66aを通って外方に突出されている。そして、ブレーキバー75の突出部分には螺子調整形式のブレーキ体76が設けられ、これらブレーキ体76は前記後車輪60に上方から対向されている。なお、内筒体66内でブレーキバー75と車輪支持体67との間には、ブレーキロッド74を上昇付勢するためのばね77が設けられている。
したがって操作レバー72は、横方向ピン70の軸心周りで起立姿勢と横向き姿勢とに切り換え自在であり、起立姿勢に切り換え操作することで、横方向ピン70を介してカム体71を回転させて、その最大偏心位置(最大偏心カム面)を下方に位置させる。これにより、ブレーキロッド74をばね77に抗して押し下げてブレーキバー75を下降させ、ブレーキ体76を後車輪60に上方から押し当て、以て後車輪60を制動し得る。また、操作レバー72を横向き姿勢に切り換え操作することで、ブレーキロッド74の押し下げがなくなり、以てばね77の付勢力によりブレーキバー75を上昇させて後車輪60に対する制動を開放し得る。
そして、横向き姿勢に切り換え操作した操作レバー72を介して内筒体66に回転力を付与することで、後車輪60は、前後方向Aに向く位置と左右方向Bに向く位置とに向き変更されるとともに、両位置間では換向可能されることになる。また、横向き姿勢に切り換え操作した操作レバー72を押し引きして揺動枠62に揺動力を付与することで、この揺動枠62を縦ピン63の周りに揺動させ得、以て後車輪60を、荷台10の後方に位置させた状態と、荷台10の外側でかつ右側の側枠2は後方に位置させた状態とに切り換え移動し得る。
後車輪60は車体1側に対して昇降自在であり、荷台10が下降することに連動して下降着地され、荷台10が上昇することに連動して上昇されて車体1側を着地させるように構成されている。すなわち、揺動枠62の中間位置にはブラケット78が上方へと連設され、このブラケット78に、揺動枠62の長さ方向に対して直交する方向の横ピン79を介してアーム体80の基端が連結され、以てアーム体80は上下揺動自在に構成されている。ここでアーム体80はリンク枠状であって、外筒体65の上方において内筒体66を挿通させた状態で配設されている。
前記アーム体80の遊端間には受けローラ81が遊転自在に設けられ、そしてアーム体80の遊端近くには、前記荷台10側が係止することで揺動枠62側の揺動を防止するための突起体82が設けられている。両アーム体80の中間部にはブラケット83を介して押し下げ用ローラ84が遊転自在に設けられ、この押し下げ用ローラ84は前記リング状体65aの上面に当接可能でかつリング状体65aの回転時に遊転するように構成されている。
前記受けローラ81と押し下げ用ローラ84との間の位置において、アーム体80の下面側には被ストッパー体85が設けられ、そして案内筒体64の上部にはストッパー体86が設けられている。ここでストッパー体86は、アーム体80が下方揺動してリング状体65aを案内筒体64の上面に当接させたとき、すなわちアーム体80が下方揺動して水平状になったときに被ストッパー体85を受け止めるように設定されている。
前述したように、横向き姿勢に切り換え操作した操作レバー72を介して揺動枠62に揺動力を付与して、揺動枠62を縦ピン63の周りで内側に揺動させたときで、揺動枠62が左右方向Bに沿ったとき、この揺動枠62の基部側が当接自在な位置決め体87が前記支持体61から連設されている。そして、この位置決め状態においては、前記後車輪60が乗車部14の近くに位置され、前記受けローラ81が荷台10の昇降経路内に突入されるように構成されている。
したがって、かかる位置決め状態において荷台10を下降させたとき、この荷台10の下面が受けローラ81に当接してアーム体80を下方へ揺動させ、これにより押し下げ用ローラ84とリング状体65aを介して、案内筒体64に対して外筒体65を下降し得、以て後車輪60を下降して床面Gに着地させる。このとき、横ピン79の軸心から受けローラ81の軸心までのアーム体作用長さLに対して、横ピン79の軸心から押し下げ用ローラ84の軸心までの押し下げ作用長さlが短い、すなわちL>lであることから、以降の荷台10の下降(荷重)によってアーム体80は押し下げ用ローラ84の部分を中心としてシーソー運動を行うことになる。
これにより、横ピン79や揺動枠62を介して側枠2の後部を持ち上げ、以て図9に示すように、ゴムパッド5を床面Gから上昇離地し得、以て車体1を左右一対の前車輪40と1個の後車輪60とで支持した走行可能な状態にし得る。このとき、外筒体65に対して案内筒体64が上昇される。
また図9に示すように、ゴムパッド5を床面Gから上昇離地させている状態から荷台10を上昇させたとき、この荷台10の下面が上昇するにつれて車体1側の荷重によって、アーム体80は押し下げ用ローラ84の部分を中心として上述とは逆のシーソー運動を行うことになる。このとき、外筒体65に対して案内筒体64が下降され、以て側枠2の後部を下降させる。そして図10の実線に示すように、荷台10が所定高さまで上昇したとき、ゴムパッド5を床面Gに下降着地し得る。
その後に荷台10が上昇することで、図10の仮想線に示すように、受けローラ81から離間して行くのであり、このときゴムパッド5を床面Gに下降着地していることで、車体1を左右一対の前車輪40と左右一対のゴムパッド5とで支持した制動状態にし得る。なお、後車輪60は接地状態にあるが、ゴムパッド5による着地圧力が強いことから制動状態は好適に維持し得る。
荷台10の後部側には、左右方向Bの全幅に位置されるガード体90が設けられ、このガード体90は左右で分割されるとともに、両分割ガード部91,92は外端側を介して荷台10側に各別に開閉自在に連結されている。すなわち、後車輪60側に位置される一方(右側)の分割ガード部91は、後車輪60の前方かつ上方に位置される側ガード部分91Aと、前記乗車部14の上方かつ後方を囲む平面視でUの字状の中央ガード部分91Bとを有する形状として、他方(左側)の分割ガード部92に対して左右方向Bで長く構成されている。その際に一方の分割ガード部91は、側ガード部分91Aから中央ガード部分91Bに亘って曲げ成形したパイプ体が、上下2箇所(1箇所または複数箇所)に配置されたのち、縦向きパイプ体からなる連結部分91Cを介して連結されている。
そして側ガード部分91Aの端が、手摺体13の後部の縦杆部にヒンジ93を介して連結されることで、一方の分割ガード部91は外端側を介して手摺体13に対して、すなわち荷台10側に対して横方向で開閉自在に連結されている。
さらに中央ガード部分91Bの端には、その下端が乗車部14に接近される縦筒体94が設けられ、この縦筒体94内にはロックピン95が昇降自在に設けられている。このロックピン95の上部に連結されたロックレバー96は、縦筒体94に形成されたガイド溝97を通って外部に突出されている。なお乗車部14の左側部分には、一方の分割ガード部91を閉動させたときにロックピン95の下端が係合自在なロック部98が形成されている。これにより一方の分割ガード部91は、閉動姿勢において荷台10側に対して固定自在に構成される。前記縦筒体94の上端部分には被係止部99が設けられている。また縦筒体94の外面側には、ロック操作状態のロックレバー96を検出するロック検出手段(リミットスイッチなど)100が設けられ、このロック検出手段100は前記制御手段39に接続されている。
他方の分割ガード部92はパイプ体状であって、その外端が手摺体13の後部の縦杆部にピン101と長孔102を介して連結されることで、外端側を介して手摺体13に対して、すなわち荷台10側に対して上下方向で開閉自在に連結されている。そして他方の分割ガード部92の内端には、一方の分割ガード部91に設けられた前記被係止部99に対して上方から係合可能な係止部103が設けられている。これにより、他方の分割ガード部92は閉動姿勢において、閉動姿勢の一方の分割ガード部91側に対して係脱自在に構成される。
なお、一方の分割ガード部91の中央ガード部分91Bには上昇操作スイッチ105と下降操作スイッチ106とが設けられ、これら操作スイッチ105,106は押し釦形式であって前記制御手段39に接続されている。
図1〜図3において、前記車体1の前部で右側の位置(または左側の位置)にはレール状のガイド体110が立設されるとともに、このガイド体110に案内されて昇降自在なレール状の昇降部材111が設けられている。そして昇降部材111の中間部には、前方と横方とに亘って回転自在な係止体112が設けられ、この係止体112は前方へ回転することで、トラック荷台などの上面に対して上方から当接自在に構成されている。さらに昇降部材111には、後方へ延びる検出体113が連設されている。
この検出体113は、上昇してきた荷台10に設けられている荷台検出手段(リミットスイッチなど)114を操作し、この荷台検出手段114は前記制御手段39に接続されている。その際に、上昇してきた荷台10側の荷台検出手段114が検出体113に当接して検出動することで、前記油圧式昇降動装置20による上昇動を停止するように構成されている。
前記荷台10における床板部11の前端部分には、左右方向Bで長い長方板状の渡り体115が左右方向軸心の周りに回動自在に設けられる。すなわち、床板部11の前端部分には渡り体115の基端が回動連結具116を介して連結され、以て左右方向軸心の周りに前方への横倒姿勢と起立姿勢との間で回動自在に設けられている。そして、荷台10における左の側板部12の上部には前後方向軸117が回転自在に設けられ、この前後方向軸117の後端には回転操作レバー118が設けられている。また前後方向軸117の前端と渡り体115との間には、前後方向軸117の正逆回転により渡り体115を起立横倒させるリンク機構119が設けられている。
したがって渡り体115は、回転操作レバー118を介して前後方向軸117を正逆回転させることにより、リンク機構119を介して左右方向軸心の周りに回動し得る。その際に渡り体115は、起立姿勢に回動させることでトラック荷台などに影響されることなく昇降し得、また横倒姿勢に回動させることで前部下面がトラック荷台などに対して上方から当接自在に構成されている。
以下に、上記した実施の形態1における作用を説明する。
たとえば、トラック荷台Тへ、荷Nを収納した実のカーゴ車Kを積み込むために、格納場所にある手動走行式リフターを積み降ろし場所へと走行させる。この走行を行う際に、図1、図3、図4、図9に示すように、前車輪40は前後方向Aに向いており、また後車輪60は乗車部14の近く(荷台10の後方)に位置して前後方向Aに向いている。また荷台10は下降してゴムパッド5を床面Gから上昇離地させ、以て車体1を左右一対の前車輪40と1個の後車輪60とで支持した走行可能な状態にしている。
さらにガード体90は、一方の分割ガード部91を閉動したのちロックピン95の下端をロック部98に係合させることで荷台10側に固定させるとともに、他方の分割ガード部92を閉動したのち被係止部99に係止部103を係合させることで一方の分割ガード部91側に連結させている。そして、操作レバー72を横向き姿勢に切り換え操作して後車輪60に対する制動を開放させている。また係止体112は下降し、かつ左右方向の向きに回転している。さらに渡り板115は起立姿勢に回動している。
この状態で、一方の分割ガード部91の中央ガード部分91Bを左手で把持するとともに、操作レバー72の操作グリップ73を右手で把持し、そして左手を介して押し力を作用させることで手動走行式リフターを前進走行させ得、また左手を介して引き力を作用させることで手動走行式リフターを後進走行させ得る。
このような前後走行時に、図1の仮想線Cに示すように、操作レバー72を介して内筒体66を案内筒体64に対して回転(自転)させることで、後車輪60を縦方向軸心67aの周りで左右に換向し得、すなわち後車輪60を縦方向軸心67aの真下部分で左右に換向し得、以て換向を含む前後走行は、摩擦抵抗が少なくて振りまわされることなく容易に行えるとともに、換向時などの移動操作を軽く容易に行える。また振りまわされないことから、直線状(真っ直ぐ状)の前後走行を容易に行え、したがって狭い空間での走行や、トラック荷台などに対する積み降ろし作業の定位置(定姿勢)の停止を容易に行える。
このとき図9に示すように、荷台10が突起体82に係止されていることで、揺動枠62側の不測な揺動を防止し得る。また後車輪60の換向には、リング状体65aの上で押し下げ用ローラ84が転動される。なお、この前後に、図1に示すように、トラックが積み降ろし作業の定位置に停車され、そしてトラック荷台Тは後方がオープン状とされている。
このようにして、手動走行式リフターを積み降ろし作業場所の目的とする位置へと走行して停止させたのち、まず図9、図10、図11(a)に示すように、操作レバー72を起立姿勢に切り換え操作し、ブレーキロッド74を介してブレーキバー75を下降させることで、ブレーキ体76を後車輪60に上方から押し当て、以て後車輪60を制動させる。そして電気コードを接続し、スイッチオンにより制御手段39や油圧モータ36などに通電した状態で、上昇操作スイッチ105をオンし、油圧式昇降駆動装置20を上昇作動して荷台10を上昇させる。このとき後車輪60を制動させていることで、荷台10の上昇は安定して行える。
この荷台10が上昇は、図10の仮想線に示すように、荷台10が受けローラ80から離間したときにスイッチを離すことで停止され、これによりゴムパッド5を床面Gに下降着地して、車体1を左右一対の前車輪40と左右一対のゴムパッド5とで支持した強固な制動状態にし得る。
次いで、操作レバー72を横倒姿勢に切り換え操作し、図11(b)に示すように、ばね77を介してブレーキバー75を上昇させて、後車輪60に対する制動を開放させる。そして、横向き姿勢に切り換え操作した操作レバー72を引き操作して揺動枠62に揺動力を付与することで、この揺動枠62を縦ピン63の周りに揺動させて、図1の仮想線に示すように、受けローラ81を荷台10の下方から側外方へ移動させるとともに、後車輪60を、荷台10の外側でかつ右側の側枠2は後方に移動させる。この状態で、下降操作スイッチ106をオンし、油圧式昇降駆動装置20を下降作動して荷台10を下降させ、以て図2、図5に示すように、床面G上に着地させる。
次いで、他方の分割ガード部92をピン101の周りに上方揺動させて係止部103を被係止部99に対して上方へ離脱させたのち、長孔102を介して他方の分割ガード部92を外側へ移動させて係止部103を被係止部99の側上方へ位置させ、そして他方の分割ガード部92をピン101の周りに下方揺動させることで開動姿勢にする。その後に、ロックレバー96を介してロックピン95を上昇させ、ロック部98に対する係合を解除した状態で、一方の分割ガード部91をヒンジ93を中心に外方揺動させることで、図1の仮想線、図6に示すように、開動姿勢にする。このとき分割ガード部91は、カード体90を分割した一方であることから、その外方揺動のためのスペースは狭くてもよいことになる。
この状態で、作業者は荷台10上に乗り込み、そして昇降部材111とともに係止体112を上昇させて、係止体112をトラック荷台Тよりも上方に位置させ、そして係止体112を、図1の仮想線に示すように、トラック荷台Т上に回転移動させたのち、図5の仮想線に示すように、下降してトラック荷台Т上に係止させる。次いで作業者は、積み込もうとするカーゴ車Kを床面G上で押し走行させ、図6に示すように、渡り用傾斜面11aを介して床板部11上に乗り移らせる。
そして、上述とは逆の操作によって、一方の分割ガード部91を閉動姿勢にしてロックするとともに、他方の分割ガード部92を閉動姿勢にして一方の分割ガード部91側に係合させる。これにより図7に示すように、ガード体90を閉動姿勢にし得るのであるが、かかる操作は、作業者が乗車部14に乗り込んだ状態で行う。また一方の分割ガード部91のロック姿勢はロック検出手段100により検出され、これにより操作スイッチ105,106による操作が可能となる。
次いで、上昇操作スイッチ105をオンし、油圧式昇降駆動装置20を上昇作動して荷台10を上昇させる。このときゴムパッド5を床面Gに下降着地していて、車体1を左右一対の前車輪40と左右一対のゴムパッド5とで支持した強固な制動状態にしていることで、荷台10の上昇は位置ずれなど生じることなく安定して行える。
そして、上昇する荷台10側の荷台検出手段114が検出体113に対して下方から当接して、この荷台検出手段114が検出動することで、前記油圧式昇降動装置20による上昇動を自動的に停止し得る。これにより、床板部11をトラック荷台Тと同様のレベルとし得る。
次いで、回転操作レバー118を介して前後方向軸117を回転させて、起立姿勢の渡り体115を、リンク機構119を介して左右方向軸心116aの周りに回動させて横倒姿勢にすることで、図1の仮想線に示すように、その前部下面をトラック荷台Tに対して上方から当接させる。これにより、床板部11とトラック荷台Tとの上面間に渡り体115を渡した状態にし得る。この状態で、乗車部14上の作業者がカーゴ車Kを押し走行させることで、床板部11上のカーゴ車Kを、渡り体115を介してトラック荷台T上に乗り移し得る。そしてトラック荷台T上のカーゴ車Kを、このトラック荷台T上で走行させて整列させる。
上述した乗り移しによって空となった荷台10は、回転操作レバー118を介して渡り体115を起立姿勢にしたのち、油圧式昇降動装置20による下降動によって下降させ、下降限に達することで、前述したように積み降ろし場所の目的とする位置に停止させた状態にし得る。したがって、前述したような操作を繰り返すことで、カーゴ車Kを次々とトラック荷台T上に乗り移し得る。
その際に、トラック荷台T上へのカーゴ車Kの積み込み台数、すなわち積み込み荷重の変化(増加)によって、トラック荷台Tのレベルが次第に降下し、渡り体115との間に隙間が生じようとする。これに対しては、トラック荷台Tのレベルの降下に伴って、係止体112が昇降部材111の自重などによって自動的に下降し、これと一体に検出体113が下降していることで、上昇する荷台10側の停止位置をトラック荷台Tのレベルに自動的に調整し得、以て回動により横倒姿勢にした渡り体115の前部下面を、トラック荷台Tに対して隙間が生じることなく当接し得る。
通常、トラック荷台Tの幅はカーゴ車Kを複数列で積み込み得るものであり、したがって、トラック荷台Tに対して手動走行式リフターを荷台幅方向に変位させることで、複数列の整列積み込みを容易に行えることになる。このように手動走行式リフターを荷台幅方向に変位させるに、まず最初の状態、すなわち図1、図3、図4に示すように、前車輪40を前後方向Aに向け、また後車輪60を乗車部14の近く(荷台10の後方)に位置させて前後方向Aに向け、さらに荷台10を下降限に位置してゴムパッド5を床面Gから上昇離地させて制動を解除し、車体1を左右一対の前車輪40と1個の後車輪60とで支持した走行可能な状態に戻す。
この状態で、まず後方向きにある左右一対の操作レバー45のうち、いずれか一方の操作レバー45を把持して横外方向きへと回動操作する。これにより、縦方向部材44を介して車輪支持体42を縦方向軸心42aの周りに90度回動させ、以て前後方向Aに向いていた一方の前車輪40を左右方向Bに向き変更し得る。その際に、一方の縦方向部材44の回転は、一方のアーム48、連結バー49、他方のアーム48を介して他方の縦方向部材44に伝達されて他方の車輪支持体42を逆方向に90度回動させ、以て前後方向Aに向いていた他方の前車輪40を左右方向Bに向き変更し得る。
このようにして前車輪40を向き変更させることに前後して、後車輪60の向き変更も行う。すなわち、まず操作レバー72を横倒姿勢に切り換え操作して後車輪60に対する制動を解除させる。次いで操作レバー72を把持して横外方向きへと回動操作する。これにより、内筒体66を介して車輪支持体67を縦方向軸心67aの周りに90度回動させ、以て前後方向Aに向いていた後車輪60を左右方向Bに向き変更し得る。
これにより図12に示すように、前車輪40や後車輪60を左右方向Bに向き変更したのち、手動走行式リフターに対して荷台幅方向の押し力を作用させて横走行させることで、トラック荷台Tに対して手動走行式リフターを横方向に変位させ得る。このような横行走行は、摩擦抵抗が少なくて振りまわされることなく軽く容易に行える。また振りまわされないことから、直線状(真っ直ぐ状)の横行走行を容易に行える。なお、その後に前車輪40や後車輪60を前後方向Aに向き変更させることで、トラック荷台Tに対する積み降ろし作業の定位置(定姿勢)へ停止させた最初の状態にし得る。
上述では、トラック荷台Tへ実のカーゴ車Kを積み込む作業を説明したが、これはトラック荷台Tへ空のカーゴ車Kを積み込む作業も同様にして行える。また荷台10を同様に昇降動させるなどすることで、トラック荷台T上の実または空のカーゴ車Kを床面G側に降ろす作業も同様にして行える。さらには、カーゴ車Kを用いることなく、トラック荷台Tに対して樹脂コンテナやダンボール箱などを直接に積み降ろす作業も、荷台10に対する移し変えを人手で行うことによって同様にして行える。
なお図13に示すように、たとえば前車輪40を45度向きでハの字状に変更させるとともに、後車輪60を右側に45度向き変更させた状態においては、手動走行式リフターを左右方向でその場旋回し得る。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2を図14、図15に基づいて説明する。
荷台10を昇降させる油圧式昇降駆動装置20は、そのピストンロッド31Bを上向きとしたリフトシリンダー31を有し、このリフトシリンダー31のシリンダー本体31Aは車体1に対して設定範囲内で昇降自在に構成されている。すなわち、車体1における側枠2には上下方向の貫通孔8が形成され、この貫通孔8に挿通されるシリンダー本体31Aには、その中間部に受け体121が設けられるとともに、下部に上昇限規制体122が設けられている。そして受け体121と側枠2との間にはばね体123が設けられ、以てシリンダー本体31Aは上昇するように弾性付勢されている。さらにシリンダー本体31Aの下端部にはゴムパッド(着地体の一例)124などが設けられている。
この実施の形態2によると、リフトシリンダー31を収縮して荷台10を下降させた状態では、荷台10側の荷重が車体1側に受け止められていることで、シリンダー本体31Aはばね体123の弾性付勢力によって上昇し、上昇限規制体122が側枠2の下面に当接している。これにより、図14に示すように、ゴムパッド124を床面Gから上昇離地し得、以て車体1を左右一対の前車輪40と1個の後車輪60とで支持した走行可能な状態にし得る。
またリフトシリンダー31を伸展して荷台10を上昇させたとき、その反力、すなわち荷台10側の荷重による反力によって、ばね体123の弾性付勢力に抗してシリンダー本体31Aが下降し、図15に示すように、下端部のゴムパッド124を床面Gに下降着地して制動状態にし得る。
したがって実施の形態2によると、実施の形態1におけるアーム体80などを省略して全体構成をより簡素化し得る。
上記した実施の形態1では、両前車輪40に、それぞれ向き変更用の操作レバー45が設けられ、いずれかのレバー操作により連結バー49を介して両前車輪40が連動して向き変更するように構成された形式が示されているが、これは両前車輪40を、それぞれの操作レバー45によって各別に向き変更するように構成した形式などであってもよい。
上記した実施の形態1では、後車輪60は車体1側に対して昇降自在であり、荷台10が下降することに連動して下降着地され、荷台10が上昇することに連動して上昇離地されて車体1側を着地させるように構成された形式が示されているが、これは後車輪60が車体1側に対して昇降せず、別個に昇降作動する着地体(アウトリガーなど)が設けられた形式などであってもよい。
上記した実施の形態1では、荷台10の後部側に、左右方向Bの中央部分に位置される乗車部14が設けられた形式が示されているが、これは荷台10の後部側で左右方向Bの一側寄りに位置される乗車部14が設けられた形式や、乗車部14が省略された形式などであってもよい。
上記した実施の形態1では、ガード体90は左右で分割され、一方の分割ガード部91が他方の分割ガード部92に対して左右方向Bで長く構成された形式が示されているが、これは左右で同様の長さに分割された形式や、分割されていない形式などであってもよい。
上記した実施の形態1では、後車輪60にブレーキ体76などの制動機構が組み込まれた形式が示されているが、これは前車輪40側にも制動機構が組み込まれた形式などであってもよい。
上記した実施の形態1では、荷台10における床板部11の前端部分に渡り体115が回動自在に設けられた形式が示されているが、これは荷台10の前方に、すなわち荷台10とは別個に、昇降自在でかつ回動自在な渡り体が設けられた形式などであってもよい。
本発明の実施の形態1を示し、手動走行式リフターの平面図である。 同手動走行式リフターの正面図である。 同手動走行式リフターにおける走行時の側面図である。 同手動走行式リフターにおける走行時の一部切り欠き背面図である。 同手動走行式リフターにおける着地時の側面図である。 同手動走行式リフターにおける積み込み時の一部切り欠き背面図である。 同手動走行式リフターにおける積み込み完了時の一部切り欠き背面図である。 同手動走行式リフターの要部の分解斜視図である。 同手動走行式リフターの後車輪部分における走行時の一部切り欠き背面図である。 同手動走行式リフターの後車輪部分における着地時の一部切り欠き背面図である。 同手動走行式リフターの後車輪部分で、(a)は制動時の一部切り欠き側面図、(b)は制動解除時の一部切り欠き側面図である。 同手動走行式リフターの車輪部分における横行時の平面図である。 同手動走行式リフターの車輪部分におけるその場旋回時の平面図である。 本発明の実施の形態2を示し、手動走行式リフターにおける制動解除時の要部の側面図である。 同手動走行式リフターにおける制動時の要部の側面図である。
符号の説明
1 車体
5 ゴムパッド(着地体)
10 荷台
11 床板部
13 手摺体
14 乗車部
20 油圧式昇降駆動装置(昇降動装置)
21 外マスト
23 内マスト
27 昇降体
31 リフトシリンダー
31A シリンダー本体
31B ピストンロッド
33 チェーン
36 油圧モータ
39 制御手段
40 前車輪
42 車輪支持体
42a 縦方向軸心
43 前車輪軸
43a 車輪軸心
44 縦方向部材
45 操作レバー
49 連結バー
60 後車輪
62 揺動枠
64 案内筒体
65 外筒体
66 内筒体
67 車輪支持体
67a 縦方向軸心
68 後車輪軸
68a 車輪軸心
70 横方向ピン
71 カム体
72 操作レバー
74 ブレーキロッド
75 ブレーキバー
77 ばね
80 アーム体
81 受けローラ
84 押し下げ用ローラ
90 ガード体
91 一方の分割ガード部
92 他方の分割ガード部
95 ロックピン
96 ロックレバー
99 被係止部
100 ロック検出手段
103 係止部
111 昇降部材
112 係止体
113 検出体
114 荷台検出手段
115 渡り体
118 回転操作レバー
122 上昇限規制体
123 ばね体
124 ゴムパッド(着地体)
A 前後方向
B 左右方向
G 床面
L アーム体作用長さ
l 押し下げ作用長さ
K カーゴ車
Т トラック荷台

Claims (4)

  1. 車体側には、昇降自在な荷台と、左右一対の前車輪と、1個の後車輪とが設けられ、各車輪は、車体側に対して縦方向軸心の周りに回転自在な車輪支持体に対して、前記縦方向軸心と交差状の車輪軸心の周りに遊転自在に設けられるとともに、前記車輪支持体に連動した操作レバーを介して向き変更自在に構成され、前記荷台の昇降は油圧式昇降駆動装置により行われ、この油圧式昇降駆動装置は、そのピストンロッドを上向きとしたリフトシリンダーを有し、シリンダー本体は車体に対して設定範囲内で昇降自在に構成されるとともに、上昇するように弾性付勢されており、リフトシリンダーを伸展して荷台が上昇される際の反力により、弾性付勢力に抗してシリンダー本体が下降されて、その下端部が着地するように構成されていることを特徴とする手動走行式リフター。
  2. 両前車輪は、いずれかのレバー操作により連動して向き変更するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の手動走行式リフター。
  3. 荷台の後部側には、左右方向の中央部分に位置される乗車部と、左右方向の全幅に位置されるガード体とが設けられ、このガード体は左右で分割されるとともに、両分割ガード部は外端側を介して荷台側に各別に開閉自在に連結され、一方の分割ガード部は、前記乗車部の後方を囲む形状として、他方の分割ガード部に対して左右方向で長く構成され、一方の分割ガード部は、閉動姿勢において荷台側に対して固定自在に構成され、他方の分割ガード部は閉動姿勢において、閉動姿勢の一方の分割ガード部側に対して係脱自在に構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の手動走行式リフター。
  4. 後車輪用の操作レバーは、起立姿勢と横向き姿勢とに切り換え自在であり、後車輪は、横向き姿勢の操作レバーを介して換向されるとともに、操作レバーを起立姿勢に切り換えることで制動されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の手動走行式リフター。
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