JP5110884B2 - 手動走行式リフター - Google Patents

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Description

本発明は、例えばトラックの荷台に対して荷物の積み降ろしを行うのに使用される手動走行式リフターに関するものである。
例えば、トラックの荷台に対して多くの荷物または大きい荷物の積み降ろしを行う場合、荷物搬送車が用いられているとともに、この荷物搬送車をトラックの荷台に移動させるのに、手動走行式リフターが用いられている。
従来、このような手動走行式リフターは、例えば走行用車輪を有するフレーム体と、このフレーム体の両側部に設けられたガイド機構に昇降可能に案内される昇降台と、この昇降台を昇降させる昇降装置とから構成されている。
そして、このリフターを用いてトラックの荷台に荷物を、すなわち荷物搬送車を移動させる場合、作業者が、下降位置の昇降台上に一端側開口部から荷物搬送車を押して載せた後、昇降装置により、昇降台をトラックの荷台位置まで上昇させ、そして作業者が、他端側開口部から荷物搬送車をトラックの荷台上に押して移動させていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−212930
しかし、上述した手動走行式リフターによると、トラックの荷台に荷物搬送車を移動させた後、引き続き、手動走行式リフターを用いて荷物搬送車を積み込む作業中に、例えばトラックの荷台が傾いていると、荷物搬送車がバックする場合があり、積み込み作業の安全を確保する必要がある。
そこで、本発明は、例えばトラックの荷台に荷物搬送車を積み込む作業を安全に行い得る手動走行式リフターを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る手動走行式リフターは、底部に走行用車輪を有するフレーム体と、このフレーム体側に設けられたガイド機構に昇降可能に案内される昇降台と、この昇降台を昇降させる昇降装置と、前記昇降台の少なくとも両側部に立設された手摺体とを有するとともに、少なくとも荷物搬送車を昇降させ得るリフターであって、
前記昇降台の所定の荷物入出用開口部の両側部に支柱部材を立設するとともに、これら両支柱部材の上部に、水平バー部と当該水平バー部の両端部に設けられて前記各支柱部材に水平取付軸を介して取り付けられるアーム部とから成る平面視U字形状の荷物搬送車の移動制止部材を鉛直面内で揺動自在に設け、
さらに前記移動制止部材と支柱部材とに亘って所定ストロークでもって伸縮自在な伸縮部材例えばガススプリングを取り付けるとともに、前記移動制止部材の水平バー部による制止姿勢が、少なくとも、前記水平取付軸による取付位置よりも水平バー部が上方位置となるようにし
前記昇降台の上昇により前記移動制止部材が障害物に下方から接触した際に、当該移動制止部材が下方に揺動してその衝突を回避する回避姿勢において、
前記伸縮部材の前記移動制止部材への連結軸が、前記移動制止部材の支柱部材への取付軸位置と前記伸縮部材の前記支柱部材への連結軸位置とを結ぶ線上より前記昇降台側に位置するように構成し、
前記移動制止部材が障害物に接触して回避姿勢になった後に、前記伸縮部材に伸長力が作用した場合でも、その回避姿勢を維持するようにしたものである。
上記手動走行式リフターの構成によると、例えば荷物搬送車をトラックの荷台に積み込む場合、まず荷物搬送車を昇降台に積み込み上昇させ、そしてトラックの荷台に移動させた後、昇降台を下降させるが、この昇降台の下降位置においては、既に積み込んだ荷物搬送車がトラック荷台の端に移動してトラック荷台から落下しそうになっても、その移動すなわち落下を制止することができ、したがって荷物の積み込み作業を安全に行うことができる。
さらに、昇降台の上昇により移動制止部材が障害物に例えばトラック荷台の屋根部に下方から接触して移動制止部材が回避姿勢になった場合でも、その回避姿勢が維持されるため、例えば移動制止部材が屋根部より上方に上昇した後、下降した場合でも、移動制止部材が屋根部に衝突するのを防止することができる。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態に係る手動走行式リフターを図面に基づき説明する。
なお、本発明の要旨は、手動走行式リフターにより、荷物を収納した荷物搬送車(具体的には、ロールボックスパレットなどが用いられる)を例えばトラックの荷台に積み込む際に、積み込んだ荷物搬送車がトラックの荷台上で移動して、例えば荷台から落下するのを制止(防止)し得る機構を具備させたことにあるが、本実施の形態の説明においては、手動走行式リフターの基本的な構成を説明した後に、本発明の要旨に係る荷物搬送車の制止機構について説明する。
まず、手動走行式リフターの基本的な構成を、図7〜図18に基づき、少し詳しく説明しておく。なお、図7〜図18において、後述する荷物搬送車の制止機構については、その図示を省略している。
図7〜図10、図14において、車体(フレーム体の一例)1は、左右一対の側枠2や、これら側枠2の前端間に車輪用ブラケット3を介して連結された前枠4などにより、平面視でコの字状に形成されている。そして車体1の後部下面側、すなわち側枠2の後部下面側には、ゴムパッド(着地体の一例)5がビス止めなどによって設けられている。前記車体1側には、昇降自在な昇降台(荷台ともいえる)10と、左右一対の前車輪40と、1個の後車輪60とが設けられている。
すなわち昇降台10は、矩形状の床板部11と、この床板部11の両側から立設された側板部(昇降台の側部)12とにより、前後と上方とが開放された枠状に形成されている。そして側板部12の外面側には、パイプを曲げ成形することなどにより形成された手摺体13が上方へと連設されている。ここで床板部11の後部は、後方ほど下位の渡り用傾斜面11aに形成されている。前記昇降台10の後側には、左右方向Bの中央部分に位置される乗車部14が後方へ突出する状態で設けられている。ここで乗車部14の後部は、後方ほど下位の渡り用傾斜面14aに形成されている。
なお、昇降台10の前後は、荷物としての荷物搬送車Kの入出用開口部(荷物入出用開口部である)にされており、例えば後側の入出用開口部から荷物搬送車Kを積み込み、そして前側の入出用開口部から荷物搬送車Kをトラックの荷台T側に移動させる(積み降ろす)ようにしている。
そして、前記昇降台10の昇降が、車体1側に設けられた油圧式昇降装置20により行われるように構成されている。すなわち、手摺体13の外方において、左右の側枠2からはそれぞれ前後一対の外マスト21が立設され、前後の外マスト21の上端間には連結部材22が設けられている。両外マスト21はU字型レール状であって、その開放部を相対向させた状態で立設されている。
前後の外マスト21間には前後一対の内マスト23が配設され、前後の内マスト23の上端間や下端間には連結部材24が設けられている。両内マスト23はU字型レール状であって、その開放部を相対向させた状態で配置されている。そして両内マスト23の下部には、前記外マスト21側に嵌合して案内される左右ガイドローラ25と前後ガイドローラ26とが設けられ、以て外マスト21に対して内マスト23は昇降自在に構成される。なお、21〜26により、昇降台10のガイド機構が構成される。
前後の内マスト23間には矩形枠体状の昇降体27が配設され、この昇降体27には、前記内マスト23側に嵌合して案内される左右ガイドローラ28と前後ガイドローラ29とが設けられ、以て内マスト23に対して昇降体27は昇降自在に構成される。そして昇降体27の内面側に連結されたリフトブラケット30が前記昇降台10における側板部12の外面側に連結され、以て昇降台10は左右の昇降体27に一体状として昇降自在に構成される。
前記車体1と内マスト23側との間にリフトシリンダー31が設けられている。すなわちリフトシリンダー31は、昇降体27に貫通されるシリンダー本体31Aの下端が車体1における左右の側枠2上に載置されて固定され、そして上向きとしたピストンロッド31Bが内マスト23の上端側の連結部材24に連結されている。この連結部材24には遊転歯輪32が設けられ、この遊転歯輪32に巻回されたチェーン33の外側下端が連結体34を介して外マスト21側に連結されるとともに、チェーン33の内側下端が連結体35を介してリフトブラケット30側に連結されている。
右側でかつ前部の外マスト21における前面側には、電動機36、およびこの電動機36によって駆動される油圧ポンプ、電磁切換弁などからなる油圧ユニット37が設けられるとともに、その近傍には、これら各機器などを制御する制御手段38が設けられている。
したがってリフトシリンダー31を作動させることで、外マスト21に対して内マスト23を昇降動させ得、この内マスト23と一体状の遊転歯輪32の昇降動により、チェーン33を介してリフトブラケット30を、内マスト23の昇降量の2倍で昇降動させ得、以て昇降台10を昇降動させ得る。以上の21〜38などにより油圧式昇降装置20の一例が構成される。
両前車輪40は、前後方向Aに向く位置と左右方向Bに向く位置とに向き変更自在に構成されている。そして両前車輪40には、それぞれ向き変更用の操作レバー45が設けられ、いずれかのレバー操作により両前車輪40が連動して向きを変更し得るように構成されている。
すなわち、両車輪用ブラケット3の上板部にはそれぞれ軸受体(ベアリングなど)41が設けられ、各軸受体41に支持案内されて縦方向軸心42aの周りに回転自在な車輪支持体42が設けられている。そして車輪支持体42の下部は車輪用ブラケット3内に位置され、その下部には横方向の前車輪軸43が貫通して設けられるとともに、この前車輪軸43の両端に前車輪40が、すなわち車輪支持体42の両側に振り分けて前車輪40が、各別に遊転自在に設けられている。これにより前車輪40は、車体1側に対して縦方向軸心42aの周りに回転自在な車輪支持体42に対して、前記縦方向軸心42aと交差状の車輪軸心43aの周りに遊転自在に設けられる。
前記車輪支持体42の上部には縦方向部材44の下端が連結され、そして縦方向部材44の上端には向き変更用の操作レバー45が横向きで連結され、この操作レバー45の遊端には操作グリップ46が設けられている。前記縦方向部材44の下部には筒状部材47が外嵌して連結され、これら筒状部材47から外方へと連設されたアーム48の遊端間に、左右方向Bの連結バー49の端部が縦ピン50を介して相対回動自在に連結されている。その際に、左側のアーム48は前向きに、右側のアーム48は後向きに連設され、以て連結バー49は傾斜して配設されている。
図7〜図10、図15〜図17において、後車輪60は、車輪支持体67に連動した操作レバー72を介して向き変更自在に構成されている。
すなわち、車体1の側枠2のうち、右側の側枠2は後方へ少し長く形成され、その後端の上面からはブラケット61が後方へと連設されている。このブラケット61には、揺動枠62の基端が縦ピン63を介して揺動自在に連結されている。そして揺動枠62の遊端には縦方向の案内筒体64が連結され、この案内筒体64には外筒体65が相対的に昇降自在かつ回転自在に挿通されている。その際に外筒体65の上端には、案内筒体64の上面に当接可能なリング状体65aが設けられ、以て案内筒体64に対する外筒体65の下降限が規制されるように構成されている。
前記外筒体65には、内筒体66が挿通されて固定されている。この内筒体66の下端には車輪支持体67が連結され、以て車輪支持体67は内筒体66や外筒体65に一体状として、案内筒体64側に支持案内されて縦方向軸心67aの周りに回転自在に構成される。そして車輪支持体67の下部には、横方向の後車輪軸68が貫通して設けられるとともに、この後車輪軸68の両端に後車輪60が、すなわち車輪支持体67の両側に振り分けて後車輪60が、各別に遊転自在に設けられている。これにより後車輪60は、縦方向軸心67aの周りに回転自在な車輪支持体67に対して、前記縦方向軸心67aと交差状の車輪軸心68aの周りに遊転自在に設けられる。
また、前記内筒体66の上端には支持体69が連結され、この支持体69には横方向ピン70が貫通して設けられるとともに、この横方向ピン70の中央部分に円盤状のカム体71が偏心して設けられている。そして、カム体71の最小偏心位置(最小偏心カム面)に前記操作レバー72の基端が連結され、この操作レバー72の遊端には操作グリップ73が設けられている。
前記内筒体66内にはブレーキロッド74が昇降可能に位置され、このブレーキロッド74の上端は前記カム体71のカム面に下方から当接自在に構成されている。前記ブレーキロッド74の下端にはブレーキバー75が連結され、このブレーキバー75は、外筒体65の下方において内筒体66に形成された上下方向の貫通部66aを通って外方に突出されている。そして、ブレーキバー75の突出部分には螺子調整形式のブレーキ体76が設けられ、これらブレーキ体76は前記後車輪60に上方から対向されている。なお、内筒体66内でブレーキバー75と車輪支持体67との間には、ブレーキロッド74を上昇付勢するためのばね77が設けられている。
したがって操作レバー72は、横方向ピン70の軸心周りで起立姿勢と横向き姿勢とに切り換え自在であり、起立姿勢に切り換え操作することで、横方向ピン70を介してカム体71を回転させて、その最大偏心位置(最大偏心カム面)を下方に位置させる。これにより、ブレーキロッド74をばね77に抗して押し下げてブレーキバー75を下降させ、ブレーキ体76を後車輪60に上方から押し当て、以て後車輪60を制動し得る。また、操作レバー72を横向き姿勢に切り換え操作することで、ブレーキロッド74の押し下げがなくなり、以てばね77の付勢力によりブレーキバー75を上昇させて後車輪60に対する制動を開放し得る。
そして、横向き姿勢に切り換え操作した操作レバー72を介して内筒体66に回転力を付与することで、後車輪60は、前後方向Aに向く位置と左右方向Bに向く位置とに向き変更されるとともに、両位置間では換向可能されることになる。また、横向き姿勢に切り換え操作した操作レバー72を押し引きして揺動枠62に揺動力を付与することで、この揺動枠62を縦ピン63の周りに揺動させ得、以て後車輪60を、昇降台10の後方に位置させた状態と、昇降台10の外側でかつ右側の側枠2後方に位置させた状態とに切り換え移動し得る。
後車輪60は車体1側に対して昇降自在であり、昇降台10が下降することに連動して下降着地され、昇降台10が上昇することに連動して上昇されて車体1側を着地させるように構成されている。すなわち、揺動枠62の中間位置にはブラケット78が上方へと連設され、このブラケット78に、揺動枠62の長さ方向に対して直交する方向の横ピン79を介してアーム体80の基端が連結され、以てアーム体80は上下揺動自在に構成されている。ここでアーム体80はリンク枠状であって、外筒体65の上方において内筒体66を挿通させた状態で配設されている。
前記アーム体80の遊端間には受けローラ81が遊転自在に設けられ、そしてアーム体80の遊端近くには、前記昇降台10側が係止することで揺動枠62側の揺動を防止するための突起体82が設けられている。両アーム体80の中間部にはブラケット83を介して押し下げ用ローラ84が遊転自在に設けられ、この押し下げ用ローラ84は前記リング状体65aの上面に当接可能でかつリング状体65aの回転時に遊転するように構成されている。
前記受けローラ81と押し下げ用ローラ84との間の位置において、アーム体80の下面側には被ストッパー体85が設けられ、そして案内筒体64の上部にはストッパー体86が設けられている。ここでストッパー体86は、アーム体80が下方揺動してリング状体65aを案内筒体64の上面に当接させたとき、すなわちアーム体80が下方揺動して水平状になったときに被ストッパー体85を受け止めるように設定されている。
前述したように、横向き姿勢に切り換え操作した操作レバー72を介して揺動枠62に揺動力を付与して、揺動枠62を縦ピン63の周りで内側に揺動させたときで、揺動枠62が左右方向Bに沿ったとき、この揺動枠62の基部側が当接自在な位置決め体87が前記支持体61から連設されている。そして、この位置決め状態においては、前記後車輪60が乗車部14の近くに位置され、前記受けローラ81が昇降台10の昇降経路内に突入されるように構成されている。
したがって、かかる位置決め状態において昇降台10を下降させたとき、この昇降台10の下面が受けローラ81に当接してアーム体80を下方へ揺動させ、これにより押し下げ用ローラ84とリング状体65aを介して、案内筒体64に対して外筒体65を下降し得、以て後車輪60を下降して床面Gに着地させる。このとき、横ピン79の軸心から受けローラ81の軸心までのアーム体作用長さLに対して、横ピン79の軸心から押し下げ用ローラ84の軸心までの押し下げ作用長さlが短い、すなわちL>lであることから、以降の昇降台10の下降(荷重)によってアーム体80は押し下げ用ローラ84の部分を中心としてシーソー運動を行うことになる。
これにより、横ピン79や揺動枠62を介して側枠2の後部を持ち上げ、以て図15に示すように、ゴムパッド5を床面Gから上昇離地し得、以て車体1を左右一対の前車輪40と1個の後車輪60とで支持した走行可能な状態にし得る。このとき、外筒体65に対して案内筒体64が上昇される。
また図15に示すように、ゴムパッド5を床面Gから上昇離地させている状態から昇降台10を上昇させたとき、この昇降台10の下面が上昇するにつれて車体1側の荷重によって、アーム体80は押し下げ用ローラ84の部分を中心として上述とは逆のシーソー運動を行うことになる。このとき、外筒体65に対して案内筒体64が下降され、以て側枠2の後部を下降させる。そして図16の実線に示すように、昇降台10が所定高さまで上昇したとき、ゴムパッド5を床面Gに下降着地し得る。
その後に昇降台10が上昇することで、図16の仮想線に示すように、受けローラ81から離間して行くのであり、このときゴムパッド5を床面Gに下降着地していることで、車体1を左右一対の前車輪40と左右一対のゴムパッド5とで支持した制動状態にし得る。なお、後車輪60は接地状態にあるが、ゴムパッド5による着地圧力が強いことから制動状態は好適に維持し得る。
昇降台10の後側(荷物出入用開口部)には、左右方向Bの全幅に位置されるガード体90が設けられ、このガード体90は左右で分割されるとともに、両分割ガード部91,92は外端側を介して昇降台10側に各別に開閉自在に連結されている。すなわち、後車輪60側に位置される一方(右側)の分割ガード部91は、後車輪60の前方かつ上方に位置される側ガード部分91Aと、前記乗車部14の上方かつ後方を囲む平面視でUの字状の中央ガード部分91Bとを有する形状として、他方(左側)の分割ガード部92に対して左右方向Bで長く構成されている。その際に一方の分割ガード部91は、側ガード部分91Aから中央ガード部分91Bに亘って曲げ成形したパイプ体が、上下2箇所(1箇所または複数箇所)に配置されたのち、縦向きパイプ体からなる連結部分91Cを介して連結されている。
そして側ガード部分91Aの端が、手摺体13の後部の縦杆部にヒンジ93を介して連結されることで、一方の分割ガード部91は外端側を介して手摺体13に対して、すなわち昇降台10側に対して横方向で開閉自在に連結されている。
さらに中央ガード部分91Bの端には、その下端が乗車部14に接近される縦筒体94が設けられ、この縦筒体94内にはロックピン95が昇降自在に設けられている。このロックピン95の上部に連結されたロックレバー96は、縦筒体94に形成されたガイド溝97を通って外部に突出されている。なお乗車部14の左側部分には、一方の分割ガード部91を閉動させたときにロックピン95の下端が係合自在なロック部98が形成されている。これにより一方の分割ガード部91は、閉動姿勢において昇降台10側に対して固定自在に構成される。前記縦筒体94の上端部分には被係止部99が設けられている。また縦筒体94の外面側には、ロック操作状態のロックレバー96を検出するロック検出手段(リミットスイッチなど)100が設けられ、このロック検出手段100は前記制御手段38に接続されている。
他方の分割ガード部92はパイプ体状であって、その外端が手摺体13の後部の縦杆部にピン101と長孔102を介して連結されることで、外端側を介して手摺体13に対して、すなわち昇降台10側に対して上下方向で開閉自在に連結されている。そして他方の分割ガード部92の内端には、一方の分割ガード部91に設けられた前記被係止部99に対して上方から係合可能な係止部103が設けられている。これにより、他方の分割ガード部92は閉動姿勢において、閉動姿勢の一方の分割ガード部91側に対して係脱自在に構成される。
なお、一方の分割ガード部91の中央ガード部分91Bには上昇操作スイッチ105と下降操作スイッチ106とが設けられ、これら操作スイッチ105,106は押し釦形式であって前記制御手段38に接続されている。
図7〜図9において、前記車体1の前部で右側の位置(または左側の位置)にはレール状のガイド体110が立設されるとともに、このガイド体110に案内されて昇降自在なレール状の昇降部材111が設けられている。そして昇降部材111の中間部には、前方と横方とに亘って回転自在な係止体112が設けられ、この係止体112は前方へ回転することで、トラック荷台などの上面に対して上方から当接自在に構成されている。さらに昇降部材111には、後方へ延びる検出体113が連設されている。
この検出体113は、上昇してきた昇降台10に設けられている昇降台検出手段(リミットスイッチなど)114を操作し、この昇降台検出手段114は前記制御手段38に接続されている。その際に、上昇してきた昇降台10側の昇降台検出手段114が検出体113に当接して検出動することで、前記油圧式昇降装置20による上昇動を停止するように構成されている。
前記昇降台10における床板部11の前端部分には、左右方向Bで長い長方板状の渡り体115が左右方向軸心の周りに回動自在に設けられる。すなわち、床板部11の前端部分には渡り体115の基端が回動連結具116を介して連結され、以て左右方向軸心の周りに前方への横倒姿勢と起立姿勢との間で回動自在に設けられている。そして、昇降台10における左の側板部12の上部には前後方向軸117が回転自在に設けられ、この前後方向軸117の後端には回転操作レバー118が設けられている。また前後方向軸117の前端と渡り体115との間には、前後方向軸117の正逆回転により渡り体115を起立横倒させるリンク機構119が設けられている。
したがって渡り体115は、回転操作レバー118を介して前後方向軸117を正逆回転させることにより、リンク機構119を介して左右方向軸心の周りに回動し得る。その際に渡り体115は、起立姿勢に回動させることでトラック荷台などに影響されることなく昇降し得、また横倒姿勢に回動させることで前部下面がトラック荷台などに対して上方から当接自在に構成されている。
次に、上述した手動走行式リフターの基本的構成に係る作用について説明する。
例えば、トラック荷台Тへ、荷物Nを収納した荷物搬送車Kを積み込むために、格納場所にある手動走行式リフターを積み降ろし場所へと走行させる。この走行を行う際に、図7、図9、図10、図15に示すように、前車輪40は前後方向Aに向いており、また後車輪60は乗車部14の近く(昇降台10の後方)に位置して前後方向Aに向いている。また昇降台10は下降してゴムパッド5を床面Gから上昇離地させ、以て車体1を左右一対の前車輪40と1個の後車輪60とで支持した走行可能な状態にしている。
さらに、ガード体90は、一方の分割ガード部91を閉動したのちロックピン95の下端をロック部98に係合させることで昇降台10側に固定させるとともに、他方の分割ガード部92を閉動したのち被係止部99に係止部103を係合させることで一方の分割ガード部91側に連結させている。そして、操作レバー72を横向き姿勢に切り換え操作して後車輪60に対する制動を開放させている。また係止体112は下降し、かつ左右方向の向きに回転している。さらに、渡り板115は起立姿勢に回動している。
この状態で、一方の分割ガード部91の中央ガード部分91Bを左手で把持するとともに、操作レバー72の操作グリップ73を右手で把持し、そして左手を介して押し力を作用させることで手動走行式リフターを前進走行させ得、また左手を介して引き力を作用させることで手動走行式リフターを後進走行させ得る。
このような前後走行時に、図7の仮想線Cに示すように、操作レバー72を介して内筒体66を案内筒体64に対して回転(自転)させることで、後車輪60を縦方向軸心67aの周りで左右に換向し得、すなわち後車輪60を縦方向軸心67aの真下部分で左右に換向し得、以て換向を含む前後走行は、摩擦抵抗が少なくて振りまわされることなく容易に行えるとともに、換向時などの移動操作を軽く容易に行える。また振りまわされないことから、直線状(真っ直ぐ状)の前後走行を容易に行え、したがって狭い空間での走行や、トラック荷台などに対する積み降ろし作業の定位置(定姿勢)の停止を容易に行える。
このとき図15に示すように、昇降台10が突起体82に係止されていることで、揺動枠62側の不測な揺動を防止し得る。また後車輪60の換向には、リング状体65aの上で押し下げ用ローラ84が転動される。なお、この前後に、図7に示すように、トラックが積み降ろし作業の定位置に停止され、そしてトラック荷台Тは後方がオープン状とされている。
このようにして、手動走行式リフターを積み降ろし作業場所の目的とする位置へと走行して停止させたのち、まず図15、図16、図17(a)に示すように、操作レバー72を起立姿勢に切り換え操作し、ブレーキロッド74を介してブレーキバー75を下降させることで、ブレーキ体76を後車輪60に上方から押し当て、以て後車輪60を制動させる。そして電気コードを接続し、スイッチオンにより制御手段38や電動機36などに通電した状態で、上昇操作スイッチ105をオンし、油圧式昇降装置20を上昇作動して昇降台10を上昇させる。このとき後車輪60を制動させていることで、昇降台10の上昇は安定して行える。
この昇降台10上昇は、図16の仮想線に示すように、昇降台10が受けローラ80から離間したときにスイッチを離すことで停止され、これによりゴムパッド5を床面Gに下降着地して、車体1を左右一対の前車輪40と左右一対のゴムパッド5とで支持した強固な制動状態にし得る。
次いで、操作レバー72を横倒姿勢に切り換え操作し、図17(b)に示すように、ばね77を介してブレーキバー75を上昇させて、後車輪60に対する制動を開放させる。そして、横向き姿勢に切り換え操作した操作レバー72を引き操作して揺動枠62に揺動力を付与することで、この揺動枠62を縦ピン63の周りに揺動させて、図7の仮想線に示すように、受けローラ81を昇降台10の下方から側外方へ移動させるとともに、後車輪60を、昇降台10の外側でかつ右側の側枠2は後方に移動させる。この状態で、下降操作スイッチ106をオンし、油圧式昇降装置20を下降作動して昇降台10を下降させ、以て図8、図11に示すように、床面G上に着地させる。
次いで、他方の分割ガード部92をピン101の周りに上方揺動させて係止部103を被係止部99に対して上方へ離脱させたのち、長孔102を介して他方の分割ガード部92を外側へ移動させて係止部103を被係止部99の側上方へ位置させ、そして他方の分割ガード部92をピン101の周りに下方揺動させることで開動姿勢にする。その後、ロックレバー96を介してロックピン95を上昇させ、ロック部98に対する係合を解除した状態で、一方の分割ガード部91をヒンジ93を中心に外方揺動させることで、図7の仮想線、図12に示すように、開動姿勢にする。このとき、分割ガード部91は、カード体90を分割した一方であることから、その外方揺動のためのスペースは狭くてもよいことになる。
この状態で、作業者は昇降台10上に乗り込み、そして昇降部材111とともに係止体112を上昇させて、係止体112をトラック荷台Тよりも上方に位置させ、そして係止体112を、図7の仮想線に示すように、トラック荷台Т上に回転移動させたのち、図11の仮想線に示すように、下降してトラック荷台Т上に係止させる。次いで作業者は、積み込もうとする荷物搬送車Kを床面G上で押し走行させ、図12に示すように、渡り用傾斜面11aを介して床板部11上に乗り移らせる。
そして、上記とは逆の操作によって、一方の分割ガード部91を閉動姿勢にしてロックするとともに、他方の分割ガード部92を閉動姿勢にして一方の分割ガード部91側に係合させる。これにより図13に示すように、ガード体90を閉動姿勢にし得るのであるが、かかる操作は、作業者が乗車部14に乗り込んだ状態で行う。また一方の分割ガード部91のロック姿勢はロック検出手段100により検出され、これにより操作スイッチ105,106による操作が可能となる。
次いで、上昇操作スイッチ105をオンし、油圧式昇降装置20を上昇作動して昇降台10を上昇させる。このときゴムパッド5を床面Gに下降着地していて、車体1を左右一対の前車輪40と左右一対のゴムパッド5とで支持した強固な制動状態にしていることで、昇降台10の上昇は位置ずれなど生じることなく安定して行える。
そして、上昇する昇降台10側の昇降台検出手段114が検出体113に対して下方から当接して、この昇降台検出手段114が検出動することで、前記油圧式昇降装置20による上昇動を自動的に停止し得る。これにより、床板部11をトラック荷台Тと同様のレベルとし得る。
次いで、回転操作レバー118を介して前後方向軸117を回転させて、起立姿勢の渡り体115を、リンク機構119を介して左右方向軸心116aの周りに回動させて横倒姿勢にすることで、図7の仮想線に示すように、その前部下面をトラック荷台Tに対して上方から当接させる。これにより、床板部11とトラック荷台Tとの上面間に渡り体115を渡した状態にし得る。この状態で、乗車部14上の作業者が荷物搬送車Kを押し走行させることで、床板部11上の荷物搬送車Kを、渡り体115を介してトラック荷台T上に乗り移し得る。そしてトラック荷台T上の荷物搬送車Kを、このトラック荷台T上で走行させて整列させる。
上述した乗り移しによって空となった昇降台10は、回転操作レバー118を介して渡り体115を起立姿勢にしたのち、油圧式昇降装置20による下降動によって下降させ、下降限に達することで、前述したように積み降ろし場所の目的とする位置に停止させた状態にし得る。したがって、前述したような操作を繰り返すことで、荷物搬送車Kを次々とトラック荷台T上に乗り移し得る。
その際に、トラック荷台T上への荷物搬送車Kの積み込み台数、すなわち積み込み荷重の変化(増加)によって、トラック荷台Tのレベルが次第に降下し、渡り体115との間に隙間が生じようとする。これに対しては、トラック荷台Tのレベルの降下に伴って、係止体112が昇降部材111の自重などによって自動的に下降し、これと一体に検出体113が下降していることで、上昇する昇降台10側の停止位置をトラック荷台Tのレベルに自動的に調整し得、以て回動により横倒姿勢にした渡り体115の前部下面を、トラック荷台Tに対して隙間が生じることなく当接し得る。
通常、トラック荷台Tの幅は荷物搬送車Kを複数列で積み込み得るものであり、したがって、トラック荷台Tに対して手動走行式リフターをその幅方向に変位させることで、複数列の整列積み込みを容易に行えることになる。このように手動走行式リフターを幅方向に変位させるに、まず最初の状態、すなわち図7、図9、図10に示すように、前車輪40を前後方向Aに向け、また後車輪60を乗車部14の近く(昇降台10の後方)に位置させて前後方向Aに向け、さらに昇降台10を下降限に位置してゴムパッド5を床面Gから上昇離地させて制動を解除し、車体1を左右一対の前車輪40と1個の後車輪60とで支持した走行可能な状態に戻す。
この状態で、まず後方向きにある左右一対の操作レバー45のうち、いずれか一方の操作レバー45を把持して横外方向きへと回動操作する。これにより、縦方向部材44を介して車輪支持体42を縦方向軸心42aの周りに90度回動させ、以て前後方向Aに向いていた一方の前車輪40を左右方向Bに向き変更し得る。その際に、一方の縦方向部材44の回転は、一方のアーム48、連結バー49、他方のアーム48を介して他方の縦方向部材44に伝達されて他方の車輪支持体42を逆方向に90度回動させ、以て前後方向Aに向いていた他方の前車輪40を左右方向Bに向き変更し得る。
このようにして前車輪40を向き変更させることに前後して、後車輪60の向き変更も行う。すなわち、まず操作レバー72を横倒姿勢に切り換え操作して後車輪60に対する制動を解除させる。次いで、操作レバー72を把持して横外方向きへと回動操作する。これにより、内筒体66を介して車輪支持体67を縦方向軸心67aの周りに90度回動させ、以て前後方向Aに向いていた後車輪60を左右方向Bに向き変更し得る。
これにより図18に示すように、前車輪40や後車輪60を左右方向Bに向き変更したのち、手動走行式リフターに幅方向の押し力を作用させて横走行させることで、トラック荷台Tに対して手動走行式リフターを横方向に変位させ得る。その後に、前車輪40や後車輪60を前後方向Aに向き変更させることで、トラック荷台Tに対する積み降ろし作業の定位置(定姿勢)へ停止させた最初の状態にし得る。
次に、本発明の要旨である、荷物搬送車の移動を制止する制止機構および制止機能を、図1〜図6に基づき説明する。
なお、図1〜図6で示した手動走行式リフターは、上述した基本的構成を示す図7〜図18で図示した手動走行式リフターと、その一部構成が、例えば手摺体13の形状などが異なっており、具体的には、手摺体13の側面視の形状において、逆U字形状(図7〜図18)がP字形状(図1〜図6)にされたものについて説明する。勿論、図1〜図6にて示した手動走行式リフターにおける手摺体の替りに、図7〜図18にて示した手動走行式リフターの手摺体を用いてもよい。
図1、図2に示すように、昇降台10の両側板部12の前側、言い換えれば、ガード体90側とは反対側(所定の)の荷物入出用開口部すなわち渡り体115側から支柱部材121が立設されるとともに、これら両支柱部材121の上端部には、平面視がU字形状の荷物搬送車の移動制止部材122が水平取付軸123を介して鉛直面内で揺動自在に設けられている。詳しく説明すれば、この移動制止部材122は、水平バー部122aと当該水平バー部122aの両端部から90度曲げられて(延設されて)その端部が前記各支柱部材121に設けられた取付ブラケット124に水平取付軸123を介して取り付けられるアーム部122bとから構成されている。なお、前記支柱部材122の中間部は支持具(ボルト・ナットなどの締結部品が用いられる)125を介して手摺体13側に支持されている。
そして、さらに前記移動制止部材122の一方の(ここでは、右側)アーム部122bの中間部と支柱部材121の中間部の適所とが、ガススプリング(伸縮部材の一例)126を介して連結されている。勿論、両アーム部122bにガススプリング126を取り付けてもよい。なお、ガススプリング126とアーム部122bおよび支柱部材121との連結は、それぞれに設けられた取付ブラケット127,128を介して連結軸129,130により行われており、またガススプリング126は、作業の邪魔にならないように、移動制止部材122の外側に配置されている。
このガススプリング126は、例えば片ロッド式の流体圧シリンダにおけるピストン側シリンダ室内にフリーピストンを配置するとともに、シリンダ室内に配置されたピストンロッドのピストン部に貫通穴すなわちオリフィスが形成され、さらにフリーピストンにより仕切られたピストンロッドが配置されたシリンダ室内に作動油が充填されるとともにフリーピストンにより仕切られたピストンロッドとは反対側のシリンダ室内に圧縮ガスが配置されたものであり、その作用については、ピストンロッドのピストン部に作用する圧力はフリーピストンに作用する圧力と同一の圧力となるため、任意の位置で停止させ得るとともに、ピストンロッドの移動に際しては、オリフィスによりその移動速度が制御される。簡単に言えば、ばね定数が小さいため、広範囲のストロークにてほぼ一定のばね力が得られるものである。
さらに、前記ガススプリング126のストローク(長さ)については、その伸長時に、移動制止部材122の水平バー部122aが、すなわちアーム部122bが水平面に対して所定角度α(例えば、5〜30度前後の範囲内で、好ましくは約30度)となるようにされている。詳しく説明すると、水平バー部122bの所定角度αの上向姿勢が荷物搬送車Kの移動を制止し得る制止姿勢であり、また水平面より下方に揺動された姿勢[例えば、0〜約90度の範囲内]が後述するトラック荷台Tの屋根部(障害物の一例)との衝突(接触して破損する惧れがある場合を含む)を回避し得る姿勢となる。そして、移動を制止し得る制止姿勢においては、荷物搬送車Kが水平バー部122aの下方を通過し得る高さ(大きさ)にされている。また、昇降台10の下降位置において、水平バー部122aがトラック荷台(荷物搬送車の積込み載置面)Tの上方に位置するようにされている。さらに、移動制止部材122の上方への揺動限(つまり制止姿勢)は、ガススプリング側での伸長限の手前側にされている。すなわち、支柱部材121の上端部には、取付ブラケット131を介して、移動制止部材122の所定の制止姿勢よりも上方に揺動するのを防止するストッパー部材132が設けられている。このストッパー部材132は、移動制止部材122のアーム部122bの端部に当接するようにされている。
ところで、昇降台10が上昇し過ぎた際に、移動制止部材122におけるトラック荷台Tの屋根部との衝突を回避し得る回避姿勢については、ガススプリング126に伸長力(伸長方向の付勢力)がある場合でも、トラック荷台T上に、つまり屋根部側に戻らないように考慮されている。簡単に言えば、ガススプリング126が最も収縮した姿勢が、屋根部との衝突を確実に回避し得る回避姿勢(以下、初期回避姿勢とも言う)となる。
ここで、この初期回避姿勢を採りえる移動制止部材122の支持部材121への水平取付軸123、およびガススプリング126の移動制止部材122への連結軸129、並びにガススプリング126の支柱部材121への連結軸130の位置関係について説明しておく。
すなわち、図3に示すように、移動制止部材122の初期回避姿勢(イ)においては、移動制止部材122の支柱部材121への水平取付軸(取付軸位置であり、a点で示す)123とガススプリング126の支柱部材121への連結軸(連結軸位置であり、c点で示す)130とを結ぶ線d上にガススプリング126の移動制止部材122への連結軸(連結軸位置であり、b点で示す)129が位置するようにされており、つまり、a点、b点およびc点が一直線上に並ぶように構成されている。
したがって、図3の実線に示すように、ガススプリング126の移動制止部材122への連結軸129が水平取付軸123とガススプリング126の支柱部材121への連結軸130とを結ぶ線dより後方(昇降台側)に位置した場合には、たとえガススプリング126の伸長力が作用した場合でも、ガススプリング126の付勢力により移動制止部材122に働くモーメントMが後方に向くため(図3においては、反時計回り)、昇降台10が上昇してトラック荷台Tの屋根部を越えた後に昇降台10が下降した場合でも、移動制止部材122は常に屋根部よりも後方に位置して常時回避姿勢(ロ)となり、屋根部に衝突することはない。
この構成によると、図4(a)に示すように、昇降台10に実の荷物搬送車Kを載せた状態で、トラック荷台Tまで移動させた後、昇降装置20により昇降台10をトラック荷台Tまで持ち上げ、そして荷物搬送車Kをトラック荷台T上に押して移動(走行)させることにより、積み込みを行うことができる。勿論、トラック荷台Tへの積み込み時において、移動制止部材122は常に制止姿勢にされているため、昇降台10からトラック荷台Tへの移動は、支障なく行うことができる。
そして、図4(b)に示すように、荷物搬送車Kを積み込んだ後、昇降台10を下降させた状態(下降位置)にしておき、この状態で、移動制止部材122は、特に、その水平バー部122aは、丁度、トラック荷台Tより少し上方に位置することになるため、例えば既に積み込んだ荷物搬送車Kがトラック荷台Tの端に移動してトラック荷台Tから落下しそうになっても、水平バー部122aにより制止することができる。勿論、トラック荷台T上で作業する作業者の落下も制止(防止)することができる。すなわち、荷物搬送車Kのトラック荷台Tへの積込み作業を安全に行うことができる。
ところで、荷物搬送車Kを積み込む際に、図5に示すように、移動制止部材122の水平バー部122aが前方に突出した状態で、例えば昇降台10を持ち上げすぎて移動制止部材122がトラック荷台Tの屋根部Rに接触した場合、移動制止部材122に下方への押圧力が作用するが、ガススプリング126の収縮動作により、移動制止部材122は下方への回避姿勢となり、当該移動制止部材122が破損することはない。
また、図6(a)〜(b)に示すように、移動制止部材122がトラック荷台Tの屋根部Rに接触した状態で、図6(c)に示すように、さらに昇降台10が上昇すると、ガススプリング126が収縮して移動制止部材122は初期回避姿勢からトラック荷台Tの屋根部Rから外れた常時回避姿勢となる。そして、図6(d)に示すように、常時回避姿勢においては、移動制止部材122は、その姿勢が維持されるため、昇降台10が下降した場合でも、屋根部Rに衝突するのが防止される。
上記実施の形態においては、トラック荷台Tへ実の荷物搬送車Kを積み込む作業について説明したが、これはトラック荷台Tへ空の荷物搬送車Kを積み込む作業も同様にして行える。また昇降台10を同様に昇降動させるなどすることで、トラック荷台T上の実または空の荷物搬送車Kを床面G側に降ろす作業も同様にして行える。さらには、荷物搬送車Kを用いることなく、トラック荷台Tに対して樹脂コンテナやダンボール箱などを直接に積み降ろす作業も、昇降台10に対する移し替えを人手で行うことによって同様にして行える。
本発明の実施の形態に係る手動走行式リフターの前方斜視図である。 同手動走行式リフターの後方斜視図である。 同手動走行式リフターの変形例に係る移動制止部材の取付状態を説明する要部側面図である。 同手動走行式リフターによる積み込み作業を説明する側面図である。 同手動走行式リフターによる積み込み作業を説明する側面図である。 同手動走行式リフターによる積み込み作業を説明する側面図である。 同手動走行式リフターの基本的構成を示す全体平面図である。 同手動走行式リフターの基本的構成を示す正面図である。 同基本的構成に係るリフターにおける走行時の側面図である。 同基本的構成に係るリフターにおける走行時の一部切り欠き背面図である。 同基本的構成に係るリフターにおける着地時の側面図である。 同基本的構成に係るリフターにおける積み込み時の一部切り欠き背面図である。 同基本的構成に係るリフターにおける積み込み完了時の一部切り欠き背面図である。 同基本的構成に係るリフターの要部分解斜視図である。 同基本的構成に係るリフターの後車輪部分における走行時の一部切欠き背面図である。 同基本的構成に係るリフターの後車輪部分における着地時の一部切欠き背面図である。 同基本的構成に係るリフターの後車輪部分で、(a)は制動時の一部切欠き側面図、(b)は制動解除時の一部切り欠き側面図である。 同基本的構成に係るリフターの車輪部分における横行時の平面図である。
符号の説明
1 車体
10 昇降台
11 床板部
12 側板部
13 手摺体
14 乗車部
20 油圧式昇降装置
21 外マスト
23 内マスト
27 昇降体
31 リフトシリンダー
40 前車輪
60 後車輪
90 ガード体
111 昇降部材
115 渡り体
121 支柱部材
122 移動制止部材
122a 水平バー部
122b アーム部
123 水平取付軸
126 ガススプリング
129 連結軸
130 連結軸
A 前後方向
B 左右方向
G 床面
K 荷物搬送車
Т トラック荷台

Claims (2)

  1. 底部に走行用車輪を有するフレーム体と、このフレーム体側に設けられたガイド機構に昇降可能に案内される昇降台と、この昇降台を昇降させる昇降装置と、前記昇降台の少なくとも両側部に立設された手摺体とを有するとともに、少なくとも荷物搬送車を昇降させ得るリフターであって、
    前記昇降台の所定の荷物入出用開口部の両側部に支柱部材を立設するとともに、これら両支柱部材の上部に、水平バー部と当該水平バー部の両端部に設けられて前記各支柱部材に水平取付軸を介して取り付けられるアーム部とから成る平面視U字形状の荷物搬送車の移動制止部材を鉛直面内で揺動自在に設け、
    さらに前記移動制止部材と支柱部材とに亘って所定ストロークでもって伸縮自在な伸縮部材を取り付けるとともに、前記移動制止部材の水平バー部による制止姿勢が、少なくとも、前記水平取付軸による取付位置よりも水平バー部が上方位置となるようにし
    前記昇降台の上昇により前記移動制止部材が障害物に下方から接触した際に、当該移動制止部材が下方に揺動してその衝突を回避する回避姿勢において、
    前記伸縮部材の前記移動制止部材への連結軸が、前記移動制止部材の支柱部材への取付軸位置と前記伸縮部材の前記支柱部材への連結軸位置とを結ぶ線上より前記昇降台側に位置するように構成し、
    前記移動制止部材が障害物に接触して回避姿勢になった後に、前記伸縮部材に伸長力が作用した場合でも、その回避姿勢を維持するようにしたことを特徴とする手動走行式リフター。
  2. 伸縮部材としてガススプリングを用いたことを特徴とする請求項1に記載の手動走行式リフター。
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