JP2013119366A - リフトアクスル装置 - Google Patents

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田 琢 磨 神
Tomotake Tamura
村 知 丈 田
Masanori Sasaki
崎 政 則 佐
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Abstract

【課題】リフトアクスル専用のエアスプリングを設けることなく、所定のアクスルの上昇及び下降を確実に行うことが出来るリフトアクスル装置の提供。
【解決手段】車両のフレーム(3)に固定された第1の係合部材(例えば、ロックユニット4)と、上昇及び下降するべきアクスル(10)に固定された第2の係合部材(6)を有し、第1の係合部材(4)は解除レバー(7)を備え、当該第1及び第2の係合部材(4、6)は、アクスル(10)に取り付けられたエアスプリング(11)のエアを排出した際に機械的に係合する機能と、機械的に係合している状態の第1及び第2の係合部材(4、6)を前記解除レバー(7)により係合解除する機能を有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、貨物自動車等の多軸車両におけるリフトアクスル装置に関する。
後車軸に多軸を備えた大型車両では、空車時や、負荷が少ない状態で走行する場合は車輪(タイヤ)の数が多く、転動抵抗や、機械的なフリクションが大きいために、積載した貨物量に比して燃費が悪い。
このような問題を解決するために、エアサスペンションタイプの懸架装置を備えた車両では、例えば、後2軸の内の1軸をリフトアップして、すなわち1軸を空に浮かせて走行する技術が開示されている。
また、従来のリフトアクスル装置として、リフトアクスルのために専用のエアスプリングを設けた事例が存在する(例えば、特許文献1参照)。
しかし、一般にエアスプリングは高価であり、リフトアクスルのためのエアスプリングを専用に設けることにより、製造コストの高騰化を招いてしまう。
また、当該エアスプリングに圧縮エアを供給し排出するための配管系を設けなければならないため、エア配管系が複雑となり、製造や整備のための労力及びコストを増大させてしまうという問題を有している。
特許第3619482号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、リフトアクスル専用のエアスプリングを設けることなく、所定のアクスルの上昇及び下降を確実に行うことが出来るリフトアクスル装置の提供を目的としている。
本発明のリフトアクスル装置は、複数の車軸を有し、当該複数の車軸の各々にエアスプリング(11、21)を有している多軸車両のリフトアクスル装置において、車両のフレーム(3)に固定された第1の係合部材(例えば、ロックユニット4)と、上昇及び下降するべき車軸(10)に固定された第2の係合部材(例えば、フック6)を有し、第1の係合部材(4)は解除レバー(7)を備え、
当該第1及び第2の係合部材(4、6)は、車軸(10)に取り付けられたエアスプリング(11)のエアを排出した際に機械的に係合する機能と、機械的に係合している状態の第1及び第2の係合部材(4、6)を前記解除レバー(7)により係合解除する機能を有していることを特徴としている。
本発明において、第2の係合部材(フック6)はU字状部材により構成され、第1の部材(ロックユニット4)はロック本体(41)及びV字状回動部材(42)を備えており、
ロック本体(41)には第2の係合部材(フック6)が挿入可能な溝(41a)が設けられており、
V字状回動部材(42)は当該溝(41a)近傍に配置されており、V字の1辺(42a)がU字状部材内(6)の湾曲部に侵入可能な形態であり、回動軸(43)によってV字の1辺(42a)が前記溝(41a)と交差する位置(図7参照:ロック位置)と、(ロック本体の)溝(41a)と平行な位置(図5参照:交差しない位置:解除位置)を回動自在に軸支されており、
V字状回動部材(42)のV字の他辺(42b)の端部(前記回動軸から離隔した側の端部42be)が前記解除レバー(7)に接続されており、
解除レバー(7)は、V字状回動部材(42)を、V字の1辺(42a)が(ロック本体の)溝(41a)と交差する位置(図7参照:ロック位置)から、V字の1辺(42a)が(ロック本体41の)溝(41a)と平行な位置(図5参照:交差しない位置:解除位置)へ回動する機能を有しており、
(ロック本体41の)溝(41a)に(第2の係合部材である)U字状部材(6)が挿入され、且つ、(第1の部材4の)V字状回動部材(42)がV字の1辺(42a)が(ロック本体41の)溝(41a)と交差する位置(図7参照:ロック位置)に回動した際に、V字状回動部材(42)のV字の1辺(42a)がU字状部材(6)内に侵入して、第1及び第2の係合部材(4、6)を機械的に係合する機能を備え、
解除レバー(7)により(第1の部材の)V字状回動部材(42)がV字の1辺(42a)が(ロック本体の)溝(41a)と平行な位置(図5参照:交差しない位置:解除位置)に回動した際に、V字状回動部材(42)のV字の1辺(42a)がU字状部材(6)から外れて、第1及び第2の係合部材(4、6)の機械的な係合を解除する機能を備えているのが好ましい。
ここで、V字状回動部材(42)のV字の他辺(42b)の端部(前記回動軸から離隔した側の端部42be)近傍とロック本体(41)は弾性部材(引張スプリング44)で接続されており、
当該弾性部材(44)は、V字状回動部材(42)を、V字の1辺(42a)が(ロック本体41の)溝(41a)と平行な位置(図5参照:交差しない位置:解除位置)から、V字の1辺(42a)が前記溝(41a)と交差する位置(図α参照:ロック位置)へ回動する方向へ付勢しているのが好ましい。
上述した本発明のリフトアクスル装置(請求項3のリフトアクスル装置)を用いて(所定の)アクスルを上昇させる方法(アクスルリフトアップ方法)は、
解除レバー(7)を作動して、(第1の部材4の)V字状回動部材(42)を、V字の1辺(42a)が(ロック本体の)溝(41a)と平行な位置(図β参照:交差しない位置:解除位置)にせしめる工程と、
エアスプリング(11)のエアを排出して(上昇させるべき)アクスル(1)の地上高さを低下させて、U字状部材(6)をロック本体(41)の溝(41a)に挿入する工程と、
解除レバー(7)の作動を解除して、前記弾性部材(引張スプリング44)の弾性力により、V字状回動部材(42)を、V字の1辺(42a)が前記溝(41a)と交差する位置(図7参照:ロック位置)へ回動し、V字状回動部材(42)のV字の1辺(42a)をU字状部材(6)内に侵入させて、第1及び第2の係合部材(4、6)を機械的に係合する工程と、
エアスプリング(11)にエアを供給して(上昇させるべき)アクスル(1)の地上高さを上昇させる工程を有することを特徴としている。
また、上述した本発明のリフトアクスル装置(請求項3のリフトアクスル装置)を用いて、上述した様に(請求項4の方法により)上昇させた(所定の)アクスルを上昇前の状態に戻すための方法(アクスルリフトアップ解除方法)は、
前記弾性部材(引張スプリング44)の弾性力により、V字の1辺(42a)が前記溝(41a)と交差する位置(図7参照:ロック位置)へV字状回動部材(42)を回動し、且つ、V字状回動部材(42)のV字の1辺(42a)がU字状部材(6)内に侵入しており、第1及び第2の係合部材(4、6)が機械的に係合した状態を維持しつつ、エアスプリング(11)のエアを排出して(リフトアップ状態を解除するべき)アクスルの地上高さを低下させる工程と、
解除レバー(7)を作動して、V字の1辺(42a)が(ロック本体41の)溝(41a)と平行な位置(図5参照:交差しない位置:解除位置)に(第1の部材の)V字状回動部材(42)を回動し、V字状回動部材(42)のV字の1辺(42a)をU字状部材(6)から外して、第1及び第2の係合部材(4、6)の機械的な係合を解除する工程と、
エアスプリング(11)にエアを供給して(リフトアップ状態を解除するべき)アクスルの地上高さを上昇させる工程を有することを特徴としている。
上述する構成を具備する本発明によれば、前記第1及び第2の係合部材(4、6)は、アクスル(1)に取り付けられたエアスプリング(11)のエアを排出した際に機械的に係合する機能と、機械的に係合している状態の第1及び第2の係合部材(4、6)を解除レバー(7)により係合解除する機能を有しているので、リフトアクスル専用のエアスプリングを別途設けること無く、確実に、所定のアクスル(1)をリフトアップし、あるいは、リフトアップされたアクスル(1)をリフトアップ解除することが出来る。
そのため、リフトアクスル専用のエアスプリングを別途設けることによる製造コストの高騰化を未然に防止することが出来る。
また、リフトアクスル専用のエアスプリングに圧縮エアを供給し排出するための配管系を設ける必要がないので、その分だけエア配管系を簡単にすることが出来、製造や整備のための労力及びコストを節約することが出来る。
さらに、所定のアクスル(1)を、確実にリフトアップし、リフトアップ解除することが出来るので、タイヤ数の多い多軸車両において、空車時などにおける転がり抵抗やフリクションロスが減少して、燃費を向上することが出来る。
本発明において、第2の係合部材(フック6)をU字状部材により構成し、第1の部材(ロックユニット4)がロック本体(41)及びV字状回動部材(42)を備え、
ロック本体(41)にはU字状部材(6)が挿入可能な溝(41a)が設けられており、
V字状回動部材(42)は溝(41a)近傍に配置されており、V字の1辺(42a)がU字状部材(6)内に侵入可能な形態であり、回動軸(43)によってV字の1辺(42a)が前記溝(41a)と交差する位置(図7参照:ロック位置)と、(ロック本体の)溝と平行な位置(図5参照:交差しない位置:解除位置)を回動自在に軸支されており、
V字状回動部材(42)のV字の他辺(42b)の端部(前記回動軸から離隔した側の端部42be)が前記解除レバー(7)に接続されており、
解除レバー(7)は、V字状回動部材(42)を、V字の1辺(42a)が(ロック本体の)溝(41a)と交差する位置(図7参照:ロック位置)から、V字の1辺(42a)が(ロック本体41の)溝(41a)と平行な位置(図5参照:交差しない位置:解除位置)へ回動する機能を有しており、
V字状回動部材(42)のV字の他辺(42b)の端部(前記回動軸から離隔した側の端部42be)近傍とロック本体(41)は弾性部材(引張スプリング44)で係合されており、当該弾性部材(44)は、V字状回動部材(42)を、V字の1辺(42a)が(ロック本体41の)溝(41a)と平行な位置(図5参照:交差しない位置:解除位置)から、V字の1辺(42a)が前記溝(41a)と交差する位置(図7参照:ロック位置)へ回動する方向へ付勢していれば、
解除レバー(7)を作動して、(第1の部材の)V字状回動部材(42)を、V字の1辺(42a)が(ロック本体41の)溝(41a)と平行な位置(図5参照:交差しない位置:解除位置)にせしめ、
エアスプリング(11)のエアを排出して(上昇させるべき)アクスル(1)の地上高さを低下させて、U字状部材(6)をロック本体の溝(41a)に挿入し、
解除レバー(7)の作動を解除して、前記弾性部材(引張スプリング44)の弾性力により、V字状回動部材(42)を、V字の1辺(42a)が前記溝(41a)と交差する位置(図7参照:ロック位置)へ回動し、V字状回動部材(42)のV字の1辺(42a)をU字状部材(6)内に侵入させて、第1及び第2の係合部材(4、6)を機械的に係合し、
エアスプリング(11)にエアを供給して(上昇させるべき)アクスル(1)の地上高さを上昇させることにより、(所定の)アクスル(1)を上昇させる(アクスルリフトアップを行う)ことが出来る。
また、前記弾性部材(引張スプリング44)の弾性力により、V字の1辺(42a)が前記溝(41a)と交差する位置(図7参照:ロック位置)へV字状回動部材(42)を回動し、且つ、V字状回動部材(42)のV字の1辺(42a)がU字状部材(6)内に侵入しており、第1及び第2の係合部材(4、6)が機械的に係合した状態を維持しつつ、エアスプリング(11)のエアを排出して(リフトアップ状態を解除するべき)アクスル(1)の地上高さを低下し、
解除レバー(7)を作動して、V字の1辺(42a)が(ロック本体41の)溝(41a)と平行な位置(図5参照:交差しない位置:解除位置)に(第1の部材の)V字状回動部材(42)を回動し、V字状回動部材(42)のV字の1辺(42a)をU字状部材(6)から外して、第1及び第2の係合部材(4、6)の機械的な係合を解除し、
エアスプリング(1)にエアを供給して(リフトアップ状態を解除するべき)アクスル(1)の地上高さを上昇させることにより、上昇させた(所定の)アクスル(1)を上昇前の状態に戻す(アクスルリフトアップを解除する)ことが出来る。
本発明の実施形態に係るリフトアクスル装置を含む後2軸の懸架系の斜視図である。 実施形態に係るリフトアクスル装置を含む後軸懸架系でアクスルをリフトアップしない状態を示す側面図である。 実施形態に係るリフトアクスル装置の要部の側面図である。 実施形態に係るリフトアクスル装置におけるフックの車軸への取付状態を示す斜視図である。 実施形態に係るリフトアクスル装置において、通常走行時におけるロック本体の溝とV字状回動部材とフックの関係を示す図である。 実施形態に係るリフトアクスル装置を含む後軸懸架系でアクスルをリフトアップした状態を示す側面図である。 実施形態に係るリフトアクスル装置におけるロックが完了した状態を示す図である。 実施形態に係るリフトアクスル装置におけるロック直前におけるフックの動きを示す図である。 実施形態に係るリフトアクスル装置のアクスルリフトアップの工程を示す図である。 実施形態に係るリフトアクスル装置のアクスルリフトアップ解除の工程を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、実施形態に係るリフトアクスル装置LAを備えた後2軸車両100において、後2軸の周辺の構造を示している。
図1において、後2軸車両100は、後前軸10と後後軸20を備えている。
図1及び図2においては、左方が車両前方である。
図2において、実施形態に係るリフトアクスル装置LAを備えた後2軸車両100は、後前軸10をリフトアップしておらず、通常走行を行なっている状態である。
図2においても、実施形態のリフトアクスル装置LAを備えた後2軸車両100には、後前軸10と後後軸20が設けられており、後前軸10の緩衝装置としてエアスプリング11が装備され、後後軸20の緩衝装置としてエアスプリング21が装備されている。
後前軸10において、エアスプリング11は、上端部が上方ブラケット12によってシャシーフレーム3の側面に取り付けられている。そして、エアスプリング11の下端部は、下方ブラケット13を介して、支持部材14の後端(図2では右端)に接続されている。
後前軸10において、アクスルハウジング1の上面にシート1Sを固着しており、シート1Sの上面に前後方向用支持部材15を重ね、前後方向用支持部材15の上方に支持部材14を重ねている。
支持部材14の上にはパッド16を載置しており、パッド16に形成されたUボルト係合溝に1対のUボルト17を係合させている。そして、1対のUボルト17の下端雄ねじ部はUボルト固定部材1Cのボルト挿通孔に挿通され、ナットNをUボルト17の下端雄ねじ部と螺合している。ここで、Uボルト固定部材1Cは、アクスルハウジング1の下面に固着されている。これにより、部材14、15を後前軸10に取り付けている。
前後方向用支持部材15は、その前端部(図2では左方)が、ブッシュ19を介して、シャシーフレーム3の側面に取り付けたスプリングブラケット18の下端部に、回動可能に取り付けられている。
ここで、「回動可能」なる文言は、ブッシュ19の弾性部材が、回転して変形可能である(捩じられて変形することが可能である)ことを意味している。
アクスルハウジング1の中心(タイヤTの中心)は、ブッシュ19の中心近傍を中心として円弧運動(揺動)を行う。この時、エアスプリング11は、伸縮動作を行う。
なお、支持部材14の前端(図2の左端)近傍の上面は、スプリングブラケット18の図示しないコンタクト面(スライド面)と接触しており、後前軸10の揺動に応じて、コンタクト面(スライド面)を摺動するように構成されている。
後後軸20は、後前軸10と同様の構成を具備しており、シャシーフレーム3に取り付けられている。
なお、後後軸20においては、アクスルハウジングを符号2で示し、エアスプリングを21で示している。それ以外の部材については、後前軸10と同様の符号を付して、重複説明を省略している。
リフトアクスル装置LAは、ロックユニット4と、ブラケット5と、フック6と、解除レバー7を備えている。
ロックユニット4と、ブラケット5と、解除レバー7は、シャシーフレーム3側に設けられている。
U字状のフック6は、図4に示すように、U字を上下逆にした状態で、前後軸10のアクスルハウジング1に固着されている。
ロックユニット4は、ブラケット5を介して、シャシーフレーム3に取り付けられている。ブラケット5は、シャシーフレーム3のコ字状断面における「コ字」の内側に相当する領域に、取り付けられている。
ロックユニット4は、図3で示す様に、ロック本体41と、V字状回動部材42と、ピン43と、コイルスプリング44を有している。
図3において、ロック本体41は、図2においてシャシーフレーム3に取り付けられた状態と同じ姿勢である。
ロック本体41には、溝41aが形成されている。そして、溝41aの開口部近傍には、ピン43が固設されている。
V字状回動部材42は、ピン43を中心に回動自在に軸支されている。
V字状回動部材42は、V字の1辺42a(図3における右側の辺)が、U字状のフック6の開放部に侵入可能に形成されている。
V字状回動部材42におけるV字の1辺42aの端部には、部分円弧状の凹部42acが形成されている。凹部42acは、リフトロック時には、フック6の円形断面の一部が当接するように構成されている。
V字状回動部材42におけるV字の他辺42bの端部42beには、小孔42cが形成されている。小孔42cには、解除レバー7の一端に設けられたフック部(図示せず)が係合するように構成されている。
V字状回動部材42におけるV字の他辺42bの端部42beと、ピン43を固設した箇所との間には、小孔42dが形成されている。ロック本体41の上方には、小孔41cが形成されている。
V字状回動部材42における小孔42dには、コイルスプリング44の一方のフック部(図示せず)が係合している。ロック本体41における小孔41cには、コイルスプリング44の他方のフック部が(図示せず)係合している。
コイルスプリング44は、ピン43を中心にV字状回動部材42を時計方向に回動させるように、V字状回動部材42を付勢している。
図3において、解除レバー7の他端(図3の左端)はL字状に屈曲しており、そのL字状屈曲部(ハンドル部)7eは、シャシーフレーム3に形成された長孔31から、シャシーフレーム3の外部に突出するように構成されている。
図3においては、解除レバー7をロック状態の位置で示しているが、図7のロック状態を参照すれば明らかな様に、フック6やロックユニット4のロック状態における実際の態様は、図3とは異なっている。
図5は、通常走行時のリフトアクスル装置LAの状態を示している。
図5の通常走行時には、解除レバー7は、図5において最も左側に引っ張られた状態である。
図5の通常走行時では、解除レバー7のハンドル部7eと長孔31の(図5における)右端部との間の隙間には、部材32(断面のみを示す)が挿入されており、以って、図5の状態を維持している。
図5の通常走行時において、ロックユニット4におけるV字状回動部材42は、V字の1辺42aの外縁部(図5では辺42aの右縁部)が、ロック本体41に形成された溝41aと平行になっている。すなわち、図5の状態では、溝41a内には、V字状回動部材42の1辺42aが張り出してはおらず、V字の1辺42aは溝41aと交差していない。
そのため、フック6の頂部は、V字状回動部材42の1辺42aと干渉せずに、溝41aを図5における上下方向へ自由に移動することが出来る。
換言すれば、図5で示す状態では、後前軸10がバウンド、リバウンドを繰り返しても、後前軸10に固設されたフック6の頂部が、溝41a内を障害なく上下動することができる。
図6は、例えば、空車で走行する場合等に、後前軸10をリフトして、そのリフトした後前軸10をリフトアクスル装置LAによってロックした状態を示している。
図6において、後前軸10のエアスプリング11は収縮し、後前軸(に取り付けられたタイヤ)は路面Gfから浮上している。
後前軸10をリフトして、そのリフトした後前軸10をリフトアクスル装置LAによってロックした状態におけるフック6やロックユニット4が、図7に示されている。
図7において、V字状回動部材42における部分円弧の凹部42acには、フック6の円形断面の一部が当接している。
後前軸10をリフトアップして、ロック本体41に後前軸10に固着したフック6をロックする途中の状態が、図8で示されている。
図8において、図示しないエアスプリング11が収縮すると、後前軸10に固着したフック6が上昇して、V字状回動部材42の1辺42aの外縁(図8では右縁部)がフック頂部6tの円形の外周部に当接し、コイルスプリング44の弾性反撥力に抗して、V字状回動部材42は図8に示す矢印方向(反時計方向)に回動し、辺42aは図8の上方に押し上げられる。
フックの頂部6tが、V字状回動部材42における1辺42aの先端部の上方に抜け出すと、コイルスプリング44の弾性反撥力によって、V字状回動部材42は時計回り(図8の矢印とは反対方向)に回動して、V字状回動部材42の辺42aがU字状のフック6の開放部に侵入し、ロック本体の溝41aと交差した状態となる。そして、辺42aの先端部に形成された凹部42acが、フック6の頂部6tと係合して、ロックが完了する。
次に、図9に基づいて、図5、図7、図8をも参照して、通常走行状態(図5)から、後前軸10をリフトアップする手順について説明する。
先ず、図9(A)で示す工程では、通常走行状態(図5)のまま車両を停車させて、後前軸10のエアスプリング11と後後軸20のエアスプリング21のエアを同時に抜く。その結果、フレーム地上高は次第に低下(降下)する。
図9(B)では、フレーム地上高は最低の位置まで下がっている。
フレーム地上高を低下(降下)する工程では、後前軸10に取り付けたフック6は、ロック本体41に形成した溝41aに沿って上昇する。係る状態は、図5において、フック6を2点鎖線で示して表現している。
図5において、フック6の頂部6tが、V字状回動部材42における1辺42aの先端部よりも上方まで移動したなら、部材32を長孔31から外して、ロック解除レバー7が、長孔31内を移動可能にせしめる。
ロック解除レバー7が長孔31内を移動可能な状態になると、コイルスプリング44の付勢により、V字状回動部材42がピン43を中心に時計方向に回動する。そして、V字状回動部材42の辺42aがU字状のフック6の開放部に侵入し、ロック本体の溝41aと交差した状態となり、辺42aの先端部に形成された凹部42acが、フック6の頂部6tと係合する(図7の状態)。
図9(C)の工程では、後前軸のエアスプリング11を収縮した状態で、後後軸のエアスプリング21のみに高圧エアを供給する。
すると、フレーム地上高は次第に増加する。後前軸のエアスプリング11は収縮したままであるため、フレーム地上高の増加に伴って、後前軸10はシャシーフレーム3に吊り下げられ、後前軸10に取り付けられたタイヤは路面Gfから浮上する。
後後軸20が図9(A)で示す状態に復帰すれば、後前軸10のリフトアップは完了する。
ここで、リフトアップについては、以下に述べる手順で行なうことも可能である。
図9(A)の状態で、後前軸10のエアスプリング11と後後軸20のエアスプリング21のエアを同時に抜く前に、シャシーフレーム3の長孔31から部材32を取り外しても良い。すると、コイルスプリング44の男性反撥力によってV字状回動部材42は時計方向に回動し、V字状回動部材42の辺42aがロック本体の溝41aと交差した状態になる。
V字状回動部材42の辺42aがロック本体の溝41aと交差した状態で、後前軸10のエアスプリング11と後後軸20のエアスプリング21のエアを抜いて、フレーム地上高を低下(降下)する。
フレーム地上高が低下(降下)すると、フック6の頂部6tがコイルスプリング44の弾性反撥力に抗して、V字状回動部材42における1辺42aを図8において上方に押圧し、V字状回動部材42を反時計回り(図8の矢印方向)へ回動させる。
そして、フック6の頂部6tがV字状回動部材42における1辺42aの先端よりも上方まで上昇すると、コイルスプリング44の付勢によってV字状回動部材42は時計回りに反転して、フック6の頂部6tがV字状回動部材42における1辺42aの先端窪み41acに係合する。
図9(C)の工程以降については、上述と同様にリフトアップが行なわれる。
次に、図10に基づき、図5、図7、図8をも参照して、後前軸10のリフトアップ解除の要領を説明する。
図10(A)の状態では、後前軸10のみがリフトアップされている。後前軸10のリフトアップ解除に際しては、先ず、後後軸20のエアスプリング21のエアを抜く。
すると、図10(B)で示すように、フレーム地上高は次第に降下する。フレーム地上高が最低位置まで降下すると、図7において、フック6の頂部6tは、V字状回動部材42における1辺42aの先端凹部41acよりも上方まで移動する。
フック6の頂部6tが辺42aの先端凹部41acよりも上方にある状態で、解除レバー7を図7の左方に引っ張れば、V字状回動部材42がピン43を中心に反時計方向に回動し、V字状回動部材42の1辺42aの外縁(図7の右縁部)がロック本体41の溝41aと平行な位置になる。
1辺42aの外縁(図7の右縁部)がロック本体41の溝41aと平行な位置になれば、フック6が溝41a内を上下方向に移動しても、V字状回動部材42の1辺42aとは干渉しない。
そして、フレーム3の長孔31に部材32を挿入し、解除レバー7が図7の右方へ移動するのを拘束する。
図10(C)では、後前軸10のエアスプリング11と後後軸20のエアスプリング21に高圧エアを供給する。
その結果、図9(A)で示す状態に復帰して、後前軸10のリフトアップの解除が完了する。
図示の実施形態によれば、ロックユニット4及びフック6は、後前軸10に取り付けられたエアスプリング11のエアを排出した際に機械的に係合する機能と、機械的に係合している状態のロックユニット4及びフック6を解除レバー7により係合解除する機能を有している。したがって、リフトアクスル専用のエアスプリングを別途設けること無く、確実に、後前軸をリフトアップし、あるいは、リフトアップされた後前軸のリフトアップを解除することが出来る。
そのため、リフトアクスル専用のエアスプリングを別途設ける必要がなく、リフトアクスル専用のエアスプリングを別途設けることによる製造コストの高騰化を防止出来る。
また、リフトアクスル専用のエアスプリングに圧縮エアを供給し排出するための配管系を設ける必要もなくなるので、その分だけエア配管系を簡単にすることが出来て、製造や整備のための労力及びコストを節約出来る。
さらに、後前軸10におけるアクスル1を確実にリフトアップし、リフトアップ解除することが出来るので、タイヤ数の多い多軸車両において、空車時などにおける転がり抵抗やフリクションロスを減少して、燃費を向上することが出来る。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではないことを付記する。
例えば、図示の実施形態において、リフトアップの対象となる軸を後2軸車の後前軸10としているが、これを、後後軸20に置き換えることもできる。或いは3軸以上の後軸を有する車両において、任意の後軸をリフトアップすることも可能である。
1・・・アクスルハウジング
3・・・シャシーフレーム
4・・・ロックユニット
5・・・ブラケット
6・・・フック
7・・・解除レバー
10・・・後前軸
11・・・エアスプリング
20・・・後後軸
21・・・エアスプリング
41・・・ロック本体
42・・・V字状回動部材
43・・・ピン
44・・・コイルスプリング

Claims (5)

  1. 複数の軸を有し、当該複数の軸の各々にエアスプリング及びアクスルを有している多軸車両のリフトアクスル装置において、車両のフレームに固定された第1の係合部材と、上昇及び下降するべきアクスルに固定された第2の係合部材を有し、第1の係合部材は解除レバーを備え、
    当該第1及び第2の係合部材は、アクスルに取り付けられたエアスプリングのエアを排出した際に機械的に係合する機能と、機械的に係合している状態の第1及び第2の係合部材を前記解除レバーにより係合解除する機能を有していることを特徴とするリフトアクスル装置。
  2. 第2の係合部材はU字状部材により構成され、第1の部材はロック本体及びV字状回動部材を備えており、
    ロック本体にはU字状部材が挿入可能な溝が設けられており、
    V字状回動部材は溝近傍に配置されており、V字の1辺がU字状部材内に侵入可能な形態であり、回動軸によってV字の1辺が前記溝と交差する位置と、溝と平行な位置を回動自在に軸支されており、
    V字状回動部材のV字の他辺の端部が前記解除レバーに接続されており、
    解除レバーは、V字状回動部材を、V字の1辺が溝と交差する位置から、V字の1辺が溝と平行な位置へ回動する機能を有しており、
    溝にU字状部材が挿入され、且つ、V字状回動部材がV字の1辺が溝と交差する位置に回動した際に、V字状回動部材のV字の1辺がU字状部材内に侵入して、第1及び第2の係合部材を機械的に係合する機能を備え、
    解除レバーによりV字状回動部材がV字の1辺が溝と平行な位置に回動した際に、V字状回動部材のV字の1辺がU字状部材から外れて、第1及び第2の係合部材の機械的な係合を解除する機能を備えている請求項1のリフトアクスル装置。
  3. V字状回動部材のV字の他辺の端部近傍とロック本体は弾性部材で接続されており、
    当該弾性部材は、V字状回動部材を、V字の1辺が溝と平行な位置から、V字の1辺が前記溝と交差する位置へ回動する方向へ付勢している請求項2のリフトアクスル装置。
  4. 請求項3のリフトアクスル装置を用いてアクスルを上昇させるアクセルのリフトアップ方法において、
    解除レバーを作動して、V字状回動部材を、V字の1辺が溝と平行な位置にせしめる工程と、
    エアスプリングのエアを排出してアクスルの地上高さを低下して、U字状部材をロック本体の溝に挿入する工程と、
    解除レバーの作動を解除して、前記弾性部材の弾性力により、V字状回動部材を、V字の1辺が前記溝と交差する位置へ回動し、V字状回動部材のV字の1辺をU字状部材内に侵入させて、第1及び第2の係合部材を機械的に係合する工程と、
    エアスプリングにエアを供給してアクスルの地上高さを上昇させる工程を有することを特徴とする方法。
  5. 請求項3のリフトアクスル装置を用いて、請求項4の方法により上昇させたアクスルを上昇前の状態に戻すアクスルリフトアップ解除方法において、
    前記弾性部材の弾性力により、V字の1辺が前記溝と交差する位置へV字状回動部材を回動し、且つ、V字状回動部材のV字の1辺がU字状部材内に侵入しており、第1及び第2の係合部材が機械的に係合した状態を維持しつつ、エアスプリングのエアを排出してアクスルの地上高さを低下する工程と、
    解除レバーを作動して、V字の1辺が溝と平行な位置にV字状回動部材を回動し、V字状回動部材のV字の1辺をU字状部材から外して、第1及び第2の係合部材の機械的な係合を解除する工程と、
    エアスプリングにエアを供給してアクスルの地上高さを上昇させる工程を有することを特徴とする方法。
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