JP6441315B2 - スルファモイルチオフェンアミド誘導体およびb型肝炎を治療するための医薬品としてのその使用 - Google Patents

スルファモイルチオフェンアミド誘導体およびb型肝炎を治療するための医薬品としてのその使用 Download PDF

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Description

B型肝炎ウイルス(HBV)は、ヘパドナウイルス科(Hepadnavirus family)(ヘパドナウイルス科(Hepadnaviridae))に属し、エンベロープを有する、部分的に二本鎖のDNA(dsDNA)のウイルスである。そのゲノムは4種類の重複するリーディングフレーム、すなわち、プレコア/コア遺伝子と;ポリメラーゼ遺伝子と;3種類のエンベロープタンパク質をコードするL、MおよびS遺伝子と;X遺伝子とを含有する。
感染すると、部分的に二本鎖のDNAのゲノム(弛緩型環状DNA;rcDNA)は、宿主細胞の核内で共有結合閉環状DNA(cccDNA)に変換され、ウイルスのmRNAが転写される。カプシド形成後、コアタンパク質およびPolもコードするプレゲノムRNA(pgRNA)は、逆転写のためのテンプレートとして機能し、これはヌクレオカプシド内で部分的dsDNAゲノム(rcDNA)を再生する。
HBVは、アジアおよびアフリカの一部で流行を引き起こし、中国で流行している。HBVは、世界中でおよそ20億人に感染しており、そのうち、およそ3億5千万人が慢性感染症を発症している。このウイルスはB型肝炎疾患を引き起こし、慢性感染症は、肝硬変および肝細胞癌の発症リスクと極めて高い相関がある。
B型肝炎ウイルスの伝播は、感染した血液または体液への曝露により起こり、ウイルスのDNAは、血清中に高力価のDNAを有する慢性キャリアの唾液、涙液および尿中に検出されている。
有効で忍容性の高いワクチンが存在するが、直接作用型の治療選択肢は、現在、インターフェロンおよび次の抗ウイルス剤、すなわち、テノホビル、ラミブジン、アデホビル、エンテカビルおよびテルビブジンに限定されている。
さらに、ヘテロアリールジヒドロピリミジン(HAP)が、組織培養および動物モデルで、HBV阻害剤の1種として確認された(Weber et al.,Antiviral Res.54:69−78)。
2013年1月10日に公開された国際公開第2013/006394号パンフレットは、抗HBV活性を有するスルファモイル−アリールアミドのサブクラスに関する。
6月26日に公開された国際公開第2013/096744号パンフレットもまた、抗HBV活性を有するスルファモイル−アリールアミドのサブクラスに関する。
さらに、2014年3月6日に公開された国際公開第2014/033170号パンフレットおよび国際公開第2014/033176号パンフレットは、抗HBV活性を有する他の化合物について記載されている。
HBV直接作用型抗ウイルス剤が直面し得る問題には、毒性、変異原性、選択性の欠如、有効性の低さ、バイオアベイラビリティの低さ、および合成が困難なことがある。
これらの欠点のうち少なくとも1つを克服し得る、または高い効力もしくは広い安全域(safety window)などのその他の利点を有するさらなるHBV阻害剤が求められている。
本発明は、式(I)

の化合物、またはその立体異性体もしくは互変異性体
(式中:
1つのXはSであり、他の2つのXはCRを示し;
はフッ素原子もしくは水素原子であり;
およびRは独立して水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、CHF、CHF、CF3、−CNおよびメチルからなる群から選択され、但し、RおよびRの少なくとも1つは水素原子でなく、かつRおよびRはオルトメチルでもオルト塩素原子でもなく;
1つのRは水素原子であり、かつ他のRは水素原子、ハロゲン原子、C〜Cアルキル、シクロプロピル、CHF、CHFおよびCFからなる群から選択され;
は水素原子であり;
は、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−R、ならびに、O、SおよびNからなる群からそれぞれ独立して選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択で含有してもよい3〜7員の飽和環からなる群から選択され、そのような3〜7員の飽和環またはC〜Cアルキルは、水素原子、フッ素原子、OH、CFおよびC〜Cアルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1個以上の置換基で任意選択で置換されていてもよく;
は、O、SおよびNからなる群からそれぞれ独立して選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択で含有してもよい3〜7員の飽和環、またはC(=O)−Rであり;
は、C〜Cアルコキシ基および−NHからなる群から選択され;
但し、Rがメチル、Rがフッ素原子で、かつRが水素原子であるとき、Rはメチルではない)、
あるいは薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物に関する。
本発明はさらに、式(I)の化合物と、薬学的に許容され得る担体とを含む医薬組成物に関する。
本発明はまた、医薬品として使用するための、好ましくは哺乳動物におけるHBV感染の予防または治療に使用するための、式(I)の化合物に関する。
別の態様では、本発明は、式(I)の化合物と他のHBV阻害剤との併用に関する。
定義
基または基の一部としての「C1〜3アルキル」という用語は、式C2n+1(式中、nは1〜3の範囲の数字である)のヒドロカルビル基を指す。C1〜3アルキルが別の基に結合している場合、それは式C2nを指す。C1〜3アルキル基は、1〜3個の炭素原子、より好ましくは1〜2個の炭素原子を含む。C1〜3アルキルは、1〜3個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖のアルキル基を全て含み、したがって、例えば、メチル、エチル、n−プロピルおよびi−プロピルなどを含む。
基または基の一部としてのC1〜4アルキルとは、C1〜3アルキルについて定義された基、およびブチルなどの、1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖の飽和炭化水素基と定義される。
基または基の一部としてのC1〜6アルキルとは、C1〜4アルキルについて定義された基、ならびにペンチル、へキシル、および2−メチルブチルなどの、1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖の飽和炭化水素基と定義される。
基または基の一部としての「C1〜3アルキルオキシ」という用語は、式−−OR(式中、RはC1〜3アルキルである)を有する基を指す。好適なC1〜3アルキルオキシの非限定的な例としては、メチルオキシ(メトキシとも称される)、エチルオキシ(エトキシとも称される)、プロピルオキシおよびイソプロピルオキシが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「3〜7員の飽和環」という用語は、3、4、5、6または7個の炭素原子を有する飽和環状炭化水素を意味し、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルの総称である。
このような飽和環は、少なくとも1個の炭素原子がN、OおよびSから、特にNおよびOから選択されるヘテロ原子で置き換えられるように、1個以上のヘテロ原子を任意選択で含有してもよい。例としては、オキセタン、テトラヒドロ−2H−ピラニル、ピペリジニル、テトラヒドロフラニル、モルホリニル、チオラン1、1−ジオキシド、およびピロリジニルが挙げられる。3個または4個の炭素原子と1個の酸素原子とを有する飽和環状炭化水素が好ましい。例としては、オキセタン、およびテトラヒドロフラニルが挙げられる。
本明細書全体を通して使用される定義には様々な複素環の異なる異性体が存在し得ることに留意されたい。例えば、ピロリルは、1H−ピロリルであっても、または2H−ピロリルであってもよい。
ハロ原子およびハロゲン原子という用語は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子の総称である。好ましいハロゲン原子はフッ素原子および塩素原子である。
定義に使用されている任意の分子部分における基の位置は、化学的に安定である限り、そのような部分のどこであってもよいことにもまた留意されたい。例えば、ピリジルには、2−ピリジル、3−ピリジルおよび4−ピリジルが含まれ、ペンチルには、1−ペンチル、2−ペンチルおよび3−ペンチルが含まれる。
次の描画による表示

は、化学的に実現可能である限り、芳香族構造、または部分的芳香族構造において、単結合または二重結合を示す。したがって、本明細書で使用される場合、



を示す。
フェニルに関して示される位置(例えば、オルト、メタ、および/またはパラ)は、フェニルが主構造に結合する結合に対して示される。Rの位置に関する一例、すなわち、主構造に結合した窒素(*)に対する任意の位置を示す:

任意の変数(例えば、ハロゲン原子またはC1〜4アルキル)が任意の構成要素中に2回以上現れる場合、各定義は独立している。
治療に使用する場合、式(I)の化合物の塩は、その対イオンが薬学的にまたは生理学的に許容されるものである。しかし、薬学的に許容されない対イオンを有する塩も、例えば、薬学的に許容される式(I)の化合物の製造または精製に使用することができる。薬学的に許容されるか否かにかかわらず、全ての塩が本発明の範囲に含まれる。
本発明の化合物が形成し得る、薬学的に許容される、または生理学的に認容される付加塩の形態は、適当な酸、例えば無機酸、例えばハロゲン化水素酸、例えば塩酸もしくは臭化水素酸;硫酸;ヘミ硫酸、硝酸;およびリン酸など;または有機酸、例えば、酢酸、アスパラギン酸、ドデシル硫酸、ヘプタン酸、ヘキサン酸、ニコチン酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸、およびパモ酸などを用いて簡便に製造することができる。
逆に、前記酸付加塩の形態は、適当な塩基で処理することにより遊離塩基の形態に変換することができる。
「塩」という用語は、本発明の化合物が形成し得る水和物および溶媒付加形態も含む。そのような形態の例には、例えば、水和物、およびアルコラートなどがある。
本化合物は、その互変異性体として存在する場合もある。例えば、アミド(−C(=O)−NH−)基の互変異性体はイミノアルコール(−C(OH)=N−)である。互変異性型は、本明細書に記載する構造式に明確に示されてはいなくても、本発明の範囲内に含まれるものとする。
上記で使用した、本発明の化合物の立体化学的異性体という用語は、本発明の化合物が有し得る、同じ原子が同じ結合順で結合してなるが、交換不可能な異なる3次元構造を有する全ての可能な化合物と定義される。別段の言及または指示がない限り、化合物の化学名は前記化合物が有し得る全ての可能な立体化学的異性体の混合物を包含する。前記混合物は、前記化合物の基本分子構造のジアステレオマーおよび/またはエナンチオマーを全て含有し得る。本発明の化合物の立体化学的異性体は全て、純粋な形態であってもまたは互いの混合物の形態であっても共に、本発明の範囲に包含されるものとする。
本明細書に記載する化合物および中間体の純粋な立体異性体は、同じ基本分子構造を有する、前記化合物または中間体の他のエナンチオマーまたはジアステレオマーを実質的に含まない異性体と定義される。特に、「立体異性体として純粋な」という用語は、立体異性体過剰率が少なくとも80%以上(すなわち、1種の異性体が最小90%と他の可能な異性体が最大10%)から立体異性体過剰率100%(すなわち、1種の異性体が100%で、他種の異性体を全く含まない)以下の化合物または中間体、より特定的には、立体異性体過剰率90%から100%まで、より一層特定的には立体異性体過剰率94%から100%まで、最も特定的には、立体異性体過剰率97%から100%までの化合物または中間体に関する。「エナチオマーとして純粋な」および「ジアステレオマーとして純粋な」という用語も同様に理解されるべきであるが、その場合、それらはそれぞれ、当該混合物のエナンチオマー過剰率、ジアステレオマー過剰率に関するものとする。
本発明の化合物および中間体の純粋な立体異性体は、当該技術分野で既知の手順を適用することにより得ることができる。例えば、エナンチオマーは、光学的に活性な酸または塩基を用いてそれらのジアステレオマー塩を選択的に結晶化することにより互いに分離することができる。光学的に活性な酸の例としては、酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、ジトルオイル酒石酸およびカンファースルホン酸がある。あるいは、エナンチオマーは、キラル固定相を用いたクロマトグラフ法により分離することができる。前記純粋な立体化学的異性体はまた、適当な出発材料の対応する純粋な立体化学的異性体から誘導することもできるが、但し、反応は立体特異的に起こるものとする。特定の立体異性体が必要な場合、好ましくは、前記化合物は立体特異的な製造方法により合成されるであろう。これらの方法は、エナンチオマーとして純粋な出発材料を使用するのが有利であろう。
式(I)のジアステレオマーは、従来の方法で別々に得ることができる。有利に使用し得る適切な物理的分離方法としては、例えば、選択的結晶化およびクロマトグラフィー、例えばカラムクロマトグラフィーがある。
本発明はまた、本化合物に存在する原子の同位体を全て含むものとする。同位体には、原子番号は同じであるが、質量数が異なる原子が含まれる。一般的な例として、以下に限定されるものではないが、水素の同位体には三重水素および重水素が含まれる。炭素の同位体にはC−13およびC−14が含まれる。
「式(I)の化合物」

または「本化合物」という用語または類似の用語は、これ以降で使用する場合は常に、一般式(I)、(IA)、(II)の化合物、その塩、立体異性体およびラセミ混合物、または任意のサブグループを含むものとする。
第1の態様では、本発明は式(I)

の化合物、またはその立体異性体もしくは互変異性体、
(式中:
1つのXはSであり、他の2つのXはCRを示し;
はフッ素原子もしくは水素原子であり;
およびRは独立して水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、CHF、CHF、CF3、−CNおよびメチルからなる群から選択され、但し、RおよびRの少なくとも1つは水素原子でなく、かつRおよびRはオルトメチルでもオルト塩素原子でもなく;
1つのRは水素原子であり、かつ他のRは水素原子、ハロゲン原子、C〜Cアルキル、シクロプロピル、CHF、CHFおよびCFからなる群から選択され;
は水素原子であり;
は、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−R、ならびに、O、SおよびNからなる群からそれぞれ独立して選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択で含有してもよい3〜7員の飽和環からなる群から選択され、そのような3〜7員の飽和環またはC〜Cアルキルは、水素原子、フッ素原子、OH、CFおよびC−Cアルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1個以上の置換基で任意選択で置換されていてもよく;
は、O、SおよびNからなる群からそれぞれ独立して選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択で含有してもよい3〜7員の飽和環、またはC(=O)−Rであり;
は、C〜Cアルコキシ基および−NHからなる群から選択される)、
あるいは薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を提供する。
一実施形態においては、Rがメチル、Rがフッ素原子で、かつR3−が水素原子であるとき、Rはメチルではない。
他の一実施形態においては、本発明は、式(I)(式中、
1つのXはSであり、他の2つのXはCRを示し;
はフッ素原子もしくは水素原子であり;
およびRは独立して水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、CHF、CHF、CFおよびメチルからなる群から選択され、但し、RおよびRの少なくとも1つは水素原子でなく;
1つのRは水素原子であり、かつ他のRは水素原子、ハロゲン原子、C〜Cアルキル、シクロプロピル、CHF、CHFおよびCFからなる群から選択され;
は水素原子であり;
は、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−R、ならびに、O、SおよびNからなる群からそれぞれ独立して選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択で含有してもよい3〜7員の飽和環からなる群から選択され、そのような3〜7員の飽和環またはC〜Cアルキルは、水素原子、フッ素原子、OHおよびC〜Cアルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1個以上の置換基で任意選択で置換されていてもよく;
は、O、SおよびNからなる群からそれぞれ独立して選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択で含有してもよい3〜7員の飽和環であり;
但し、Rがメチル、Rがフッ素原子で、かつR3−水素原子であるとき、Rがはメチルではない)、
の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
さらに、本発明は式(I)の化合物、またはその立体異性体もしくは互変異性体(式中、
1つのXはSであり、他の2つのXはCRを示し;
はフッ素原子もしくは水素原子であり;
およびRは独立して水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、CHF、CHF、CFおよびメチルからなる群から選択され、但し、RおよびRの少なくとも1つは水素原子でなく;
1つのRは水素原子であり、かつ他のRは水素原子、ハロゲン原子、C〜Cアルキル、シクロプロピル、CHF、CHFおよびCFからなる群から選択され;
は水素原子であり;
は、C〜Cアルキル、ならびに、O、SおよびNからなる群からそれぞれ独立して選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択で含有してもよい3〜7員の飽和環からなる群から選択され、そのような3〜7員の飽和環またはC〜Cアルキルは、水素原子、OHおよびC〜Cアルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1個以上の置換基で任意選択で置換されていてもよく;
但し、Rがメチル、Rがフッ素原子で、かつR3−水素原子であるとき、Rはメチルではない)、
あるいは薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を提供する。
別の態様では、式(II)の化合物が提供される。

(式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、C〜Cアルキル、シクロプロピル、CHF、CHFおよびCFからなる群から選択され、他の置換基は本明細書に定義された通りである)
他の一実施形態では、式(I)(II)もしくは(II)の化合物、またはその立体異性体もしくは互変異性体、あるいはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物が提供される。

(式中:
1つのXはSであり、他の2つのXはCRを示し;
はフッ素原子もしくは水素原子であり;
およびRは独立して水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、CHF、CHF、CF3、−CNおよびメチルからなる群から選択され;
1つのRは水素原子であり、かつ他のRは水素原子、ハロゲン原子、C〜Cアルキル、シクロプロピル、CHF、CHFおよびCFからなる群から選択され;
は水素原子であり;
は、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−R、ならびに、O、SおよびNからなる群からそれぞれ独立して選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択で含有してもよい3〜7員の飽和環からなる群から選択され、そのような3〜7員の飽和環またはC〜Cアルキルは、水素原子、フッ素原子、OH、CFおよびC〜Cアルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1個以上の置換基で任意選択で置換されていてもよく;
は、O、SおよびNからなる群からそれぞれ独立して選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択で含有してもよい3〜7員の飽和環、またはC(=O)−Rであり;
は、C〜Cアルコキシ基および−NHからなる群から選択される)
の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
本発明の他の実施形態は、下記の制限の1つ以上が当てはまる、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかに記載するそのサブグループに関する:
a)Rはフッ素原子またはメチルのいずれかから選択される。
b)R、RおよびRの少なくとも2つはハロゲン原子である。別の一実施形態においては、Rはメチルであり、Rはフッ素原子である。
c)Rは、1個以上のフッ素原子で任意選択で置換されていてもよい分岐鎖のC−Cアルキルである。
d)Rは1個の酸素原子を任意選択で含有してもよい3〜7員の飽和環であり、好ましくはRは1個の酸素原子を含有する4員または5員の飽和環である。
下位実施形態または好ましい実施形態のいずれかの別の組み合わせも、本発明の範囲に入るものと考えられる。
本発明の好ましい化合物は、表1から選択される式を有する化合物またはその立体異性体もしくは互変異性体である。
別の態様では、本発明は、治療有効量または予防有効量の本明細書に記載の式(I)の化合物と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物に関する。これに関する予防有効量とは、感染するリスクがある対象におけるHBV感染の予防に十分な量である。これに関する治療有効量とは、感染した対象におけるHBV感染の安定化、HBV感染の低減、またはHBV感染の根絶に十分な量である。さらに別の態様では、本発明は、本明細書に記載の医薬組成物の製造方法に関し、本方法は、薬学的に許容される担体を、治療有効量または予防有効量の本明細書に記載の式(I)の化合物と均質混合することを含む。
したがって、本発明の化合物またはその任意のサブグループは、投与するために様々な医薬形態に製剤化することができる。適切な組成物として、全身投与薬物に通常使用されるあらゆる組成物を挙げることができる。本発明の医薬組成物を調製するには、活性成分として、特定の化合物の有効量を、任意選択により付加塩形態で、薬学的に許容される担体と組み合わせて均質な混合物とする。この担体は、投与に所望される製剤の形態に応じて、多種多様な形態をとり得る。これらの医薬組成物は、特に、経口投与、経直腸投与、経皮投与、または非経口注射による投与に好適な単位剤形であることが望ましい。例えば、組成物を経口剤形に製造する際、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤、乳剤および溶液剤などの経口液体製剤の場合には、例えば水、グリコール類、油、アルコールなどの通常の医薬媒体のいずれかを使用することができ、また散剤、丸剤、カプセル剤および錠剤の場合には、デンプン、糖、カオリン、滑沢剤、結合剤、および崩壊剤等の固体担体を使用し得る。錠剤およびカプセル剤は、投与が容易であるため、最も有利な経口単位剤形となり、その場合、固体医薬担体が使用される。非経口組成物では、担体は、通常、滅菌水を少なくとも大部分含むことになるが、他の成分、例えば溶解性を補助する成分を含んでもよい。例えば、担体が生理食塩水溶液、ブドウ糖溶液、または生理食塩水とブドウ糖溶液との混合物を含む注射用溶液剤を製造してもよい。注射用縣濁剤もまた製造することができ、その場合、適切な液体担体、懸濁化剤などを使用することができる。使用直前に液状の製剤に変換されるように意図された固体状の製剤も含まれる。経皮投与に好適な組成物では、担体は、任意の性質の好適な添加剤が少量任意選択で配合されていてもよい浸透促進剤および/または好適な湿潤剤を任意選択で含んでもよく、これらの添加剤は、皮膚に著しい悪影響を及ぼすものではない。本発明の化合物は、当該技術分野で既知の任意の送達システムを使用して、経口吸入または通気法により溶液剤、懸濁剤または乾燥散剤の形態で投与することもできる。
投与を容易にし、投与量を均一にするために、前述の医薬組成物を単位剤形に製剤化することが特に有利である。本明細書で使用する単位剤形とは、単位投与量として好適な物理的に個別の単位を指し、各単位は、所望の治療効果が得られるように計算された所定量の有効成分を必要な医薬担体とともに含有する。このような単位剤形の例としては、錠剤(分割錠またはコーティング錠を含む)、カプセル剤、丸剤、坐剤、散剤小包、オブラート剤、および注射用の溶液剤または懸濁剤など、ならびにそれらを複数に分割したものがある。
式(I)の化合物は、HBV複製サイクルの阻害剤としての活性があり、HBV感染またはHBV関連疾患の治療および予防に使用することができる。HBV関連疾患には進行性肝線維症、炎症および壊死が含まれ、これらは肝硬変、末期肝疾患および肝細胞癌に進行する。
式(I)の化合物またはその任意のサブグループは、抗ウイルス特性、特に抗HBV特性を有するため、HBV複製サイクルの阻害に、特にHBVに感染した温血動物、特にヒトの治療、およびHBV感染の予防に有用である。本発明はさらに、HBVに感染した、またはHBVに感染するリスクがある温血動物、特にヒトを治療する方法に関し、前記方法は治療有効量の式(I)の化合物の投与を含む。
したがって、本明細書に記載の式(I)の化合物は、医薬として、特にHBV感染を治療または予防する医薬として使用することができる。前記医薬としての使用または治療方法は、HBVに感染した対象またはHBV易感染性の対象に、HBV感染に伴う症状を抑制するのに有効な量またはHBV感染を予防するのに有効な量を全身投与することを含む。
本発明はまた、HBV感染を治療または予防する医薬品の製造における本化合物の使用に関する。
一般に、有効な抗ウイルス一日量は、約0.01〜約50mg/kg体重、または約0.01〜約30mg/kg体重であると考えられる。必要な用量を2、3、4またはそれより多いサブ用量として、一日の間に適切な間隔を置いて投与することが適切であり得る。前記サブ用量は、例えば、単位剤形当たり約1〜約500mg、約1〜約300mg、約1〜約100mg、または約2〜約50mgの有効成分を含有する単位剤形として製剤化し得る。
本発明はまた、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその任意のサブグループと、他の抗HBV剤との併用に関する。「併用」という用語は、HBV感染の治療において同時に、別々に、または順次使用する併用剤として、(a)上記の式(I)の化合物と、(b)HBV感染を治療することができる他の少なくとも1種の化合物(本明細書では抗HBV剤と称する)とを含有する製品またはキットに関連し得る。一実施形態では、本発明は、式(I)の化合物またはその任意のサブグループと少なくとも1種の抗HBV剤との併用に関する。特定の実施形態では、本発明は、式(I)の化合物またはその任意のサブグループと少なくとも2種の抗HBV剤との併用に関する。特定の実施形態では、本発明は、式(I)の化合物またはその任意のサブグループと少なくとも3種の抗HBV剤との併用に関する。特定の実施形態では、本発明は、式(I)の化合物またはその任意のサブグループと少なくとも4種の抗HBV剤との併用に関する。
インターフェロン−α(IFN−α)、ペグ化インターフェロン−α、3TC、アデホビル、またはこれらの組み合わせなどの以前から知られている抗HBV剤と、式(I)の化合物またはその任意のサブグループとの組み合わせを、併用療法における医薬として使用することができる。
一般的な合成:
この一般的な合成の項に記載される置換基には、当業者に過度の負担をかけることなく本発明の任意の置換基に変換するのに好適な任意の置換基または反応種が含まれるものとする。
一般式(I)の化合物の考えられる合成をスキーム1および2に記載する。一般式(III)のカルボン酸クロリド(例えば、化合物1もしくは2の化学的プロセスにより、または5−クロロスルホニル−2−メチル−チオフェン−3−カルオボニルクロリドの合成で記載のようにして合成される)を一般式(IV)のアニリンと、例えば、アニリンIVを還流する化合物IIIのトルエン溶液にゆっくり加えることにより、選択に反応させることができ、これにより化合物Vが得られる。化合物V中の残りのスルホン酸クロリド官能基をさらに一般式(VI)のアミンと反応させ、これにより一般式(I)の化合物が得られる。
あるいは、一般式(I)の化合物は、スキーム2に記載されているように得てもよい。この場合、スルホン酸クロリドVII(例えば、化合物2の化学的プロセスにより、または5−クロロスルホニル−2−メチル−チオフェン−3−カルボン酸ルクロリドで記載されているようにして合成される)を一般式(VI)のアミンと、例えばCHClのような有機溶媒中で、トリエチルアミンまたはDIPEAのような有機塩基の存在下で反応させる。得られた化合物VIIIを、例えばHATUのような活性化試薬およびトリエチルアミンまたはDIPEAのような有機塩基の存在下で、一般式(IV)のアニリンと結合させる。
一般的手順LCMS法
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)測定は、各方法に記載したLCポンプ、ダイオードアレイ(DAD)検出器またはUV検出器、およびカラムを使用して行った。必要に応じて、その他の検出器が含まれた(下の方法の表を参照)。カラムからの流れを、大気圧イオン源を備えた質量分析計(MS)に導入した。化合物の公称モノアイソトピック分子量(MW)の測定を可能にするイオンを得るために、調整パラメーター(例えば、走査範囲、データ収集時間(dwell time)など)を設定することは、当業者の知識の範囲内である。適切なソフトウェアを用いてデータ取得を行った。
化合物は、それらの実測保持時間(R)およびイオンで表される。データの表に別段記載されていなければ、報告された分子イオンは、[M+H](プロトン化分子)および/または[M−H](脱プロトン化分子)に相当する。化合物が直接イオン化できなかった場合、付加物の種類を記載する(すなわち、[M+NH、[M+HCOO]など)。得られた結果には全て、使用した方法に通常関連する実験による不確かさが伴った。
以下、「SQD」はシングル四重極検出器を意味し、「MSD」は質量選択検出器を意味し、「RT」は室温を意味し、「BEH」は架橋エチルシロキサン/シリカハイブリッドを意味し、「DAD」はダイオードアレイ検出器を意味し、「HSS」は高強度シリカを意味し、「Q−Tof」は四重極飛行時間型質量分析計を意味し、「CLND」は化学発光窒素検出器を意味し、「ELSD」は蒸発光走査検出器(Evaporative Light Scanning Detector)を意味する。
LCMS法(流速はmL/分で表し;カラム温度(T)は℃で表し;分析時間は分で表す)。
化合物1:N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−5−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]チオフェン−3−カルボキサミド

オキサリルクロリド(4670mg、36.8mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液を、軸ロロメタン(50mL)中の5−(クロロスルホニル)−3−チオフェンカルボン酸(1668mg、7.36mmol)およびDMF(0.05当量)に添加し、終夜撹拌した。この反応混合物を濃縮して、黄色樹脂として5−クロロスルホニルチオフェン−3−カルボニルクロリド(1845mg)を得、これを次の工程にそのまま使用した。H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 8.29(d,J=1.0Hz,1H),8.69(d,J=1.0Hz,1H)。トルエン(10mL)に溶解した4−フルオロ−3−メチルアニリン(939mg、7.51mmol)をトルエン(50mL)中の5−クロロチオフェン−3−カルボニルクロリド(1.84g、7.51mmol)に、還流下、5分間かけて滴下した。この反応混合物を45分間還流し、次いで室温にまで戻した。(S)−(−)−3−アミノテトラヒドロフラン p−トルエンスルホナート(2141mg、8.26mmol)およびDIPEA(3.75mL、21.8mmol)のCHCl(25mL)溶液を加え、反応混合物を終夜撹拌した。この混合物を1MのHCl(100mL)で洗浄した。淡紫色の沈殿物を濾過した。層を分離し、水層をジクロロメタン(150mL)で抽出した。有機層を1MのHCl(2×)、水、NaHCO(150mL)溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で脱水し、濃縮した。得られた残留物をジクロロメタン中5〜10%CHOHの勾配を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。得られた残留物を25〜100%EtOAcの勾配を用いて精製した。この生成物画分を濃縮し乾燥して白色粉末として化合物1(1431mg)を得た。方法A;Rt:1.52分。m/z:385.0(M+H)精密質量:384.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.65−1.73(m,1H),1.95−2.04(m,1H),2.24(d,J=1.6Hz,3H),3.44(dd,J=8.9,4.4Hz,1H),3.62(td,J=8.1,5.8Hz,1H),3.67−3.77(m,2H),3.80−3.88(m,1H),7.13(t,J=9.3Hz,1H),7.56(ddd,J=8.8,4.5,2.8Hz,1H),7.64(dd,J=7.3,2.4Hz,1H),8.14(d,J=1.6Hz,1H),8.30(d,J=4.8Hz,1H),8.62(d,J=1.6Hz,1H),10.22(s,1H)。
化合物2:2−ブロモ−N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−5−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]チオフェン−3−カルボキサミド

2−ブロモ−5−クロロスルホニル−チオフェン−3−カルボン酸の合成:2−ブロモ−3−チオフェンカルボン酸(5000mg、24.15mmol)をマイクロ波管中でクロロスルホン酸(8mL)に溶解し、95℃で2時間加熱した。反応混合物を慎重に氷/水(300mL)混合液に滴下し、5分間撹拌した。生成した沈殿物を濾過し、水で洗浄し、真空下50℃で乾燥させ、ベージュ色の粉末として2−ブロモ−5−クロロスルホニル−チオフェン−3−カルボン酸(5856mg)を得た。)5−(クロロスルホニル)−3−チオフェンカルボン酸に代えて2−ブロモ−5−クロロスルホニル−チオフェン−3−カルボン酸を出発材料として、化合物1で記載したのと同様にして化合物2を合成した。合成後、その化合物を、ヘプタン中の10〜100%EtOAcを用いたグラジエント溶離によるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。粗化合物2(11.4g)の温メタノール(200mL)溶液に水を加えて、得られた固体を再結晶化した。濾過後、真空下、50℃で乾燥して、ベージュ色の粉末として化合物2(9850mg)を得た。方法B;Rt:0.98分。m/z:482.0(M+NH精密質量:464.0。H NMR(400 MHz,DMSO−d)δ ppm 1.65−1.78(m,1H),1.96−2.10(m,1H),2.24(d,J=1.8Hz,3H),3.46(dd,J=9.0,4.2Hz,1H),3.63(td,J=8.1,5.7Hz,1H),3.69−3.78(m,2H),3.81−3.91(m,1H),7.13(t,J=9.2Hz,1H),7.51(dt,J=7.6,4.0Hz,1H),7.62(dd,J=6.8,2.2Hz,1H),7.87(s,1H),8.42(d,J=6.2Hz,1H),10.38(s,1H)。
化合物3:2−クロロ−N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−5−[[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル]スルファモイル]チオフェン−3−カルボキサミド。

5−クロロ−4−[(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)カルバモイル]チオフェン−2−スルホニルクロリド
トルエン(5mL)に溶解した4−フルオロ−3−メチルアニリン(2460mg、19.6mmol)を2−クロロ−5−クロロスルホニル−チオフェン−3−カルボニルクロリド(5−(クロロスルホニル)−3−チオフェンカルボン酸からの5−クロロスルホニルチオフェン−3−カルボニルクロリドの合成で記載したのと同様にして、2−クロロ−5−クロロスルホニル−チオフェン−3−カルボン酸から調製、5492mg、19.6mmol)のトルエン(25mL)溶液に、還流下、5分間かけて滴下した。この反応混合物を30分間還流し、室温にまで戻した。室温で2時間撹拌後、生成した沈殿物を濾過し、固体を真空下、55℃で乾燥して、オフホワイト色の粉末として5−クロロ−4−[(4−フリオロ−3−メチル−フェニル)カルバモイル]チオフェン−2−スルホニルクロリド(5.94g)を得た。方法B;Rt:1.18分。m/z:365.9(M−H)精密質量:366.9。5−クロロ−4−[(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)カルバモイル]チオフェン−2−スルホニルクロリド(500mg、1.36mmol)をCHCl(5mL)に溶解し、D−アラニノール(125mg、1.63mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.679mL、3.94mmol)を添加し、その反応混合物を室温で30分間撹拌した。混合物を1MのHCl(15mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム上で脱水し、濾過し、濃縮して、褐色の粘着性のある残留物を得、これをCHCl(5mL)中で超音波処理し、白色固体を濾別し、CHCl(3mL)で洗浄し、真空下、50℃で乾燥して、白色固体として化合物3(351mg)を得た。方法B;Rt:0.91分。m/z:424.0(M+NH精密質量:406.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.01(d,J=6.4Hz,3H),2.24(d,J=1.5Hz,3H),3.12−3.39(m,3H),4.77(t,J=5.5Hz,1H),7.13(t,J=9.1Hz,1H),7.46−7.55(m,1H),7.62(dd,J=6.9,2.1Hz,1H),7.88(s,1H),8.05(br.d,J=6.4Hz,1H),10.37(br.s,1H)。
化合物4:2−クロロ−N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−5−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]チオフェン−3−カルボキサミド

5−クロロ−4−[(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)カルバモイル]チオフェン−2−スルホニルクロリドをCHCl(20mL)に溶解し、(S)−(−)−3−アミノテトラヒドロフラン p−トルエンスルホナート(1.94g、7.47mmol)およびヒューニッヒ塩基(3.39mL、19.7mmol)を添加し、その反応混合物を室温で30分間撹拌した。混合物をHCl(2×40mL、1M)で洗浄した。両層を濾別し、得られた固体を水(10mL)およびCHCl(10mL)で洗浄し、真空下、50℃で終夜乾燥して、白色固体として化合物4(739mg)を得た。有機層を硫酸マグネシウム上で脱水し、濾過し、濃縮して、褐色の粘着性の油を得、これをCHCl(5mL)中で超音波処理し、得られた白色固体を濾別し、CHClで洗浄し、真空下、50℃で乾燥して、白色固体としてより多くの化合物4(873mg)を得た。濾液を蒸発乾固させ、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン中10〜100%酢酸エチル)を用いてさらに精製して、白色固体としてより多くの化合物4(830mg)を得た。方法B;Rt:0.97分。m/z:416.9(M−H)精密質量:418.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.66−1.77(m,1H),1.98−2.10(m,1H),2.24(d,J=2.0Hz,3H),3.46(dd,J=9.1,4.2Hz,1H),3.63(td,J=8.1,5.7Hz,1H),3.70−3.76(m,2H),3.81−3.91(m,1H),7.13(t,J=9.3Hz,1H),7.45−7.55(m,1H),7.61(dd,J=7.3,2.4Hz,1H),7.92(s,1H),8.44(s,1H),10.38(s,1H)。[α]20D:+5°(c0.44w/v%、MeOH)、DSC:10℃/分で30℃から300℃へ、ピーク:150℃。
化合物5:N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−5−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]チオフェン2−(トリフルオロエチル)チオフェン−3−カルボキサミド

ヨウ化銅(I)(448mg、2.35mmol)および2,2−ジフルオロ−2−フルオロスルホニル酢酸メチルエステル(2073mg、10.8mmol)を含有するDMF(25mL)およびN−メチルモルホリン(1.23mL、11.2mmol)の混合液に、化合物2(1000mg、2.16mmol)を溶解した。激しく撹拌しながら2時間70℃で加熱した後、混合物を室温に戻した。反応混合物に塩化アンモニウムの飽和水溶液を加えた。混合物を室温で週末の間保存した。固体を濾別し、水(3×50mL)で洗浄した。固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン中10〜100%酢酸エチル)を用いて精製した。所望の画分を組み合わせ、50mLの溶媒を保つよう蒸発させた。生成した沈殿物を濾別し、石油エーテルで洗浄し、真空下、50℃で乾燥して、白色固体として化合物5(168mg)を得た。方法B;Rt:1.03分。m/z:470.1(M+NH精密質量:452.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.68−1.79(m,1H),2.00−2.14(m,1H),2.24(d,J=1.5Hz,3H),3.48(dd,J=9.0,4.2Hz,1H),3.64(td,J=8.1,5.9Hz,1H),3.70−3.80(m,2H),3.88−3.97(m,1H),7.14(t,J=9.1Hz,1H),7.44−7.52(m,1H),7.61(dd,J=7.0,2.2Hz,1H),8.09−8.13(m,1H),8.66(br.s.,1H),10.60(br.s,1H)。
化合物6:2−フルオロ−N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−5−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]チオフェン−3−カルボキサミド

10mLのマイクロ波管に撹拌子、カリウムシクロプロピルトリフルオロボレート(191mg、1.29mmol)、化合物4(300mg、0.716mmol)、水(388μL、21.5mmol)および1,2−ジメトキシエタン(3.72mL、35.8mmol)を負荷し、窒素ガスを10分間バブリングした。炭酸セシウム(16.2mg、0.0716mmol)、酢酸パラジウム(II)(16.2mg、0.0716mmol)およびブチルジ−1−アダマンチルホスフィン(41.1mg、0.115mmol)を窒素雰囲気下で一緒に加え、反応混合物をマイクロ波を照射しながら140℃で10分間撹拌した。この反応混合物を室温まで冷却した。反応混合物に窒素ガスを10分間バブリングし、酢酸パラジウム(II)(16.2mg、0.0716mmo)およびブチルジ−1−アダマンチルホスフィン(41.1mg、0.115mmol)を一緒に加え、反応混合物をマイクロ波炉内で140℃で40分間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾過物をCHCl(20mL)で希釈した。有機層を分離し、炭酸ナトリウムの飽和水溶液および水で洗浄し、脱水し(NaSO)、蒸発させて褐色の残留物を得た。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン中酢酸エチル10〜100%)を用いて精製して、オフホワイト色の固体として粗化合物6を得た。粗化合物6をCHCl(20mL)に溶解し、ヘプタン(50mL)を加えた。50mLの溶媒が残るまで溶液を蒸発させた。生成した白色の沈殿物を濾別し、石油エーテル(2×10mL)で洗浄し、真空下、50℃で乾燥して、白色粉末として化合物6(174mg)を得た。方法B;Rt:1.00分。m/z:442.1(M+NH精密質量:424.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.73−0.82(m,2H),1.17−1.26(m,2H),1.63−1.74(m,1H),1.94−2.06(m,1H),2.23(d,J=1.8Hz,3H),2.90−3.00(m,1H),3.42(dd,J=9.0,4.4Hz,1H),3.62(td,J=8.1,5.9Hz,1H),3.67−3.76(m,2H),3.76−3.84(m,1H),7.11(t,J=9.1Hz,1H),7.49−7.57(m,1H),7.64(dd,J=7.0,2.2Hz,1H),7.90(s,1H),8.18(br.s.,1H),10.15(s,1H)。
化合物7:N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−2−メチル−5−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]チオフェン3−カルボキサミド

化合物2(830mg、1.79mmol)、トリメチルボロキシン(THF中50%、5.37mmol)、DME(12mL)中の炭酸セシウム(1751mg、5.37mmol)の混合物に、5分間、窒素をバブリングした。1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン錯体(147mg、0.179mmol)を添加し、反応混合物をマイクロ波照射により150℃で1時間加熱した。反応混合物を濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン(50mL)と水(50mL)間で分けた。有機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた残留物をヘプタン中10〜100%EtOAcの勾配を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物画分を濃縮し、真空下50℃で終夜乾燥して、ベージュ色の粉末として化合物7(208mg)を得た。方法A;Rt:1.68分。m/z:398.9(M+H)精密質量:398.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm1.65−1.76(m,1H),1.94−2.06(m,1H),2.23(d,J=1.1Hz,3H),2.71(s,3H),3.44(dd,J=8.9,4.3Hz,1H),3.62(td,J=8.1,5.9Hz,1H),3.67−3.86(m,3H),7.11(t,J=9.1Hz,1H),7.52(dt,J=7.6,4.0Hz,1H),7.63(dd,J=6.9,2.1Hz,1H),7.99(s,1H),8.21(d,J=6.4Hz,1H),10.12(s,1H)。
化合物8:N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−4−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]チオフェン2−カルボキサミド

5−(クロロスルホニル)−3−チオフェンカルボン酸に代えて4−クロロスルホニルチオフェン−2−カルボン酸(Enamineから販売、EN300−40927)を出発材料として、化合物1で記載したのと同様にして化合物8を合成した。合成後、得られた化合物8含有残留物を熱iPrOH(100mL)から、水をゆっくり加え、終夜撹拌することによって結晶化した。暗紫色の結晶を濾別し、ヘプタン中20〜100%EtOAcの勾配を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物画分を濃縮し、真空下、60℃で乾燥して、ベージュ色の粉末として化合物8(352.7mg)を得た。方法A;Rt:1.62分。m/z:385.0(M+H)精密質量:384.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.61−1.73(m,1H),1.93−2.05(m,1H),2.24(d,J=1.8Hz,3H),3.40(dd,J=8.9,4.5Hz,1H),3.62(td,J=8.0,5.9Hz,1H),3.67−3.76(m,2H),3.77−3.86(m,1H),7.14(t,J=9.1Hz,1H),7.50−7.58(m,1H),7.63(dd,J=7.0,2.4Hz,1H),8.02(d,J=6.6Hz,1H),8.27(d,J=1.3Hz,1H),8.40(d,J=1.3Hz,1H),10.47(s,1H)。
化合物9:N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−5−メチル−4−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]チオフェン2−カルボキサミド

5−(クロロスルホニル)−3−チオフェンカルボン酸に代えて4−クロロスルホニル−5−メチル−チオフェン−2−カルボン酸(Enamineから販売、EN300−69759)を出発材料として、化合物1で記載したのと同様にして化合物9を合成した。反応混合物の揮発性物質を減圧下で留去させ、、得られた化合物9含有残留物を、ヘプタンからEtOAcへの勾配のグラジエント溶離によりシリカ上で精製した。生成物画分を蒸発乾固させ、粉末として化合物9(389mg)を得た。方法B;Rt:0.94分。m/z:397.0(M−H)精密質量:398.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)ppm 1.61−1.74(m,1H),1.92−2.04(m,1H),2.24(d,J=1.5Hz,3H),2.69(s,3H),3.41(dd,J=9.0,4.6Hz,1H),3.62(td,J=8.1,6.1Hz,1H),3.66−3.76(m,2H),3.76−3.85(m,1H),7.12(t,J=9.2Hz,1H),7.51−7.59(m,1H),7.63(dd,J=7.0,2.4Hz,1H),8.04(d,J=7.0Hz,1H),8.22(s,1H),10.39(s,1H)。
化合物10:N−(4−フルオロ−3−メチルーフェニル)−5−メチル−4−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]チオフェン−2−カルボキサミド

(S)−(−)−3−アミノテトラヒドロフラン p−トルエンスルホナートに代えて3−メチル−3−オキセタンアミン塩酸塩(1:1)用いて、化合物9で記載したのと同様にして化合物10を合成し、粉末として化合物10(420mg)を得た。方法B;Rt:0.95分。m/z:416.2(M+NH精密質量:398.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.49(s,3H),2.24(d,J=1.6Hz,3H),2.69(s,3H),4.19(d,J=6.5Hz,2H),4.63(d,J=6.5Hz,2H),7.12(t,J=9.3Hz,1H),7.55(ddd,J=8.8,4.5,2.8Hz,1H),7.62(dd,J=7.1,2.6Hz,1H),8.23(s,1H),8.40(s,1H),10.38(s,1H)。
化合物11:N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−3−メチル−4−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]チオフェン−2−カルボキサミド

4−クロロスルホニル−5−メチル−チオフェン−2−カルボン酸に代えて4−クロロスルホニル−3−メチル−チオフェン−2−カルボン酸を出発材料として、化合物9で記載したのと同様にして化合物11を合成し、化合物11(523mg)を得た。方法B;Rt:0.90分。m/z:416.3(M+NH精密質量:398.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.65−1.76(m,1H),1.91−2.03(m,1H),2.23(d,J=1.8Hz,3H),2.53(s,3H),3.42(dd,J=8.9,4.5Hz,1H),3.57−3.69(m,2H),3.70−3.80(m,2H),7.12(t,J=9.2Hz,1H),7.45−7.53(m,1H),7.58(dd,J=7.0,2.4Hz,1H),8.13(d,J=5.7Hz,1H),8.31(s,1H),10.27(s,1H)。
化合物12:N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−3−メチル−4−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]チオフェン−2−カルボキサミド

(S)−(−)−3−アミノテトラヒドロフラン p−トルエンスルホナートに代えて3−メチル−3−オキセタンアミン塩酸塩(1:1)を用いて、化合物11で記載したのと同様にして化合物12を合成し、化合物12(462mg)得た。B法;Rt:0.91分。m/z:416.3(M+NH精密質量:398.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.50(s,3H),2.24(s,3H),2.56(s,3H),4.18(d,J=6.1Hz,2H),4.63(d,J=6.1Hz,2H),7.12(t,J=9.3Hz,1H),7.49(ddd,J=8.8,4.3,2.6Hz,1H),7.59(dd,J=6.9,2.4Hz,1H),8.33(s,1H),8.44(s,1H),10.28(s,1H)。
化合物13:N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−5−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]チオフェン−2−カルボキサミド

5−(クロロスルホニル)−3−チオフェンカルボン酸に代えて5−(クロロスルホニル)−2−チオフェンカルボン酸(Enamineから販売:EN300−95666)を出発材料として、化合物1で記載したのと同様にして化合物13を合成した。反応混合物の揮発性物質を留去させた後、CHCl(150mL)を添加し、混合物を1MのHCL(2×150mL)および水(1×150mL)で洗浄した。有機層から化合物13が沈殿し、それを濾別した。メタノール溶液(50mL)にHOをゆっくり加えることによって化合物13を再結晶化させた。結晶を濾別し、真空下、50℃で乾燥して、ライトグレー色の粉末として化合物13(781mg)を得た。方法A;Rt:1.64分。m/z:401.9(M+NH精密質量:384.1。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.62−1.74(m,1H),1.93−2.05(m,1H),2.25(d,J=1.8Hz,3H),3.42(dd,J=8.9,4.3Hz,1H),3.62(td,J=8.1,5.7Hz,1H),3.66−3.78(m,2H),3.80−3.91(m,1H),7.15(t,J=9.1Hz,1H),7.49−7.57(m,1H),7.62(dd,J=7.0,2.4Hz,1H),7.69(d,J=4.0Hz,1H),8.00(d,J=4.0Hz,1H),8.38(d,J=6.6Hz,1H),10.46(s,1H)。
化合物14:2−エチル−N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−5−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]チオフェン3−カルボキサミド

化合物4(1362mg、3.25mmol)、テトラエチルスズ(0.993mL、4.88mmol)、DMF(10mL)に、5分間、窒素をバブリングした。1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体(390mg、0.477mmol)を添加し、反応混合物をマイクロ波照射により140℃で30分間加熱した。室温で、反応混合物に、5分間、窒素をバブリングし、ブチルジ−1−アダマンチルホスフィン(187mg、0.52mmol)および酢酸パラジウム(II)(73.7mg、0.325mmol)を添加し、さらに反応混合物をマイクロ波照射により140℃で30分間加熱し、室温に戻した。反応混合物を氷水(150mL)中に注いだ。混合物を濾過し、ジエチルエーテル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、脱水し(NaSO)、真空下で濃縮して、黒みがかった粘着性の残留物を得た。水相をCHCl(3×50mL)および酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(NaSO)、蒸発させて紫色の液体を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した(ヘプタン中10〜100%酢酸エチル)。所望の画分を、真空下、溶媒の残りが約20mLになるまで蒸発させた。生成した固体を濾別し、石油エーテルで洗浄し、真空下、50℃で乾燥して、白色固体として化合物14(111mg)を得た。方法B;Rt:1.00分。m/z:430.1(M+NH精密質量:412.1;H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.27(t,J=7.5Hz,3H),1.65−1.76(m,1H),1.94−2.08(m,1H),2.23(d,J=1.3Hz,3H),3.18(q,J=7.5Hz,2H),3.44(dd,J=9.0,4.4Hz,1H),3.62(td,J=8.1,5.8Hz,1H),3.67−3.77(m,2H),3.77−3.87(m,1H),7.11(t,J=9.2Hz,1H),7.48−7.56(m,1H),7.63(dd,J=6.9,2.1Hz,1H),7.99(s,1H),8.21(br.d,J=6.4Hz,1H),10.15(br.s,1H)。
化合物15:N−(4−フルオロ−3−メチルーフェニル)−2−メチル−5−[(3−メチルオキセタン−3−yl)スルファモイル]チオフェン−3−カルボキサミド

2−メチルチオフェン−3−カルボン酸(15g、105.5mmol)を15分かけて少量ずつクロロスルホン酸(60mL)に加え、100℃で2時間撹拌した。この混合物を15分かけて冷却し、氷/水混合物(1500mL)に30分かけて滴下し、5分間撹拌した。褐色の沈殿物を濾別し、多量の水で洗滌し、週末の間真空炉内、50℃で乾燥させ、5−クロロスルホニル−2−メチル−チオフェン−3−カルボン酸(20.15g)を得た。H NMR(400MHz、アセトニトリル−d)δppm 2.80(s,3H),8.15(s,1H)。5−クロロスルホニル−2−メチル−チオフェン−3−カルボン酸(20.15g、83.72mmol)をジクロロメタン(500mL)に懸濁した。N,N−ジメチルホルムアミド(50mg)を添加した後、ジクロロメタン(50mL)に溶解したオキサリルクロリド(35.42mL、418.59mmol)を少量ずつ加えた。反応混合物を5時間撹拌し、真空下、50℃で濃縮して、褐色残留物として5−クロロスルホニル−2−メチル−チオフェン−3−カルボニルクロリド(21.7g)を得た。H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δppm 2.84(s,3H),8.31(s,1H)。トルエン(10mL)に溶解した4−フルオロ−3−メチルアニリン(711.6mg、5.69mmol)を5−クロロスルホニル−2−メチル−チオフェン−3−カルボニルクロリド(1473.5mg、5.69mmol)のトルエン(90mL)溶液に、還流しながら5分かけて滴下した。混合物を60分間還流し、室温に戻した。3−メチル−3−オキセタンアミン塩酸塩(1:1)(773mg、6.25mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(2.84mL、16.49mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液を添加し、その混合物を終夜撹拌した。混合物を真空下、濃縮し、その残留物をEtOAc(200mL)に溶解し、1MのHClで2回(2×300mL)、水で1回(300mL)および飽和NaHCO溶液で1回洗浄した。有機物をMgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮した。ヘプタン中20〜100%EtOAcの勾配を用いたカラムクロマトグラフィーにより残留物を精製した。生成物画分を濃縮し、ヘプタンの添加により、得られた残留物を熱EtOAc(200mL)から再結晶化した。白色の結晶を濾別し、真空下、50℃で乾燥して、化合物15(805mg)を得た。方法A;Rt:1.72分。m/z:396.9(M−H)精密質量:398.1;H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.55(s,3H),2.23(d,J=1.8Hz,3H),2.71(s,3H),4.19(d,J=6.4Hz,2H),4.61(d,J=5.9Hz,2H),7.11(t,J=9.2Hz,1H),7.47−7.56(m,1H),7.63(dd,J=7.0,2.4Hz,1H),7.99(s,1H),8.61(s,1H),10.11(s,1H)。
化合物16:N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−2−メチル−5−[(3−メチルテトラヒドロフラン−3−yl)スルファモイル]チオフェン−3−カルボキサミド

トルエン(10mL)に溶解した4−フルオロ−3−メチルアニリン(304.98mg、2.44mmol)を5−クロロスルホニル−2−メチル−チオフェン−3−カルボニルクロリド(631.5mg、2.44mmol)のトルエン(90mL)溶液に、還流しながら5分かけて滴下した。混合物を60分間還流し、室温に戻した。3−メチルオキソラン−3−アミン塩酸塩(368.9mg、2.68mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(1.22mL、7.07mmol)のジクロロメタン(8mL)溶液を添加し、その混合物を終夜撹拌した。混合物を真空下、濃縮した。残留物をEtOAc(150mL)に溶解し、1MのHCl(150mL)で2回、水(150mL)で1回および飽和NaHCO溶液で1回洗浄した。有機層をMgSOで脱水し、濾過し、蒸発させた。ヘプタン中10〜100%EtOAcの勾配を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより残留物を精製した。ジクロロメタン中0〜10%メタノールの勾配を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより残留物を再度精製し、白色樹脂として化合物16を得た。方法A;Rt:1.78分。m/z:410.9(M−H)精密質量:412.1;H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.31(s,3H),1.78(dt,J=12.7,7.6Hz,1H),2.14−2.22(m,1H),2.23(d,J=1.5Hz,3H),2.70(s,3H),3.40(d,J=8.8Hz,1H),3.67−3.81(m,3H),7.11(t,J=9.2Hz,1H),7.47−7.56(m,1H),7.63(dd,J=7.0,2.2Hz,1H),7.98(s,1H),8.16(s,1H),10.10(s,1H).ラセミN−(4−フルオロ−3−メチルーフェニル)−2−メチル−5−[(3−メチルテトラヒドロフラン−3イル)スルファモイル]チオフェン−3−カルボキサミド(366mg)を分取SFC(固定相:Chiralpak Diacel AD 30×250mm)、移動相:CO、0.2%iPrNH含有MeOH)を2つのエナンチオマーに分離し、所望の画分を集め、蒸発させ、MeOHに溶解し、再び蒸発させた。その後、これを真空炉内、50℃で終夜乾燥させエナンチオマー16a(166mg)およびエナンチオマー16b(162mg)を得た。カラム:AD−H 250mm×4.6mm、流速:5mL/分、移動相:40%MeOH(0.2% iPrNH含有)4.0保持、1分で50%へ、そして50%で2.0分間保持、Rt:16a:1.8分、16b:3.4分。
化合物17:5−(tert−ブチルスルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−チオフェン−3−カルボキサミド

5−クロロスルホニル−2−メチル−チオフェン−3−カルボニルクロリド(2.4g、9.26mmol)をトルエン(75mL)に溶解させ、還流する。3,4−ジフルオロアニリン(1.2g、9.26mmol)を2分で滴下した。滴下後、反応物を5時間還流した。反応混合物を室温に戻し、生成した沈澱物を濾別して、4−[(3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド(2.1g)を得た。濾過物を蒸発乾固させ、さらに別に、4−[(3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド(1.2g)を得た。この収穫物(1.2g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、tert−ブチルアミン(0.98mL、9.26mmol)で処理した。反応混合物を終夜撹拌した。減圧下、揮発性物質を留去させ、、残留物をヘプタンからEtOAcへの勾配を用いたシリカ上で精製し、白色粉末として化合物17(440.5mg)を得た。方法B;Rt:1.11分。m/z:387.2(M−H)精密質量:388.1;H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.19(s,9H),2.70(s,3H),7.36−7.46(m,1H),7.46−7.51(m,1H),7.79(s,1H),7.87(ddd,J=13.3,7.5,2.5Hz,1H),7.95(s,1H),10.32(s,1H).
化合物18:N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−5−[[(1R)−1−メチルプロピル]スルファモイル]チオフェン−3−カルボキサミド

4−[(3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド(500mg、1.29mmol)をアセトニトリル(10mL)に、(R)−(−)−2−アミノブタン(169.3mg、2.32mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(1.2mL、6.95mmol)とともに溶解した。反応混合物を終夜撹拌した。減圧下、揮発性物質を留去させ、残留物をヘプタンからEtOAcへの勾配を用いたシリカ上で精製した。得られた画分をヘプタンからEtOAcへの勾配を用いたシリカ上で再度精製し、白色粉末として化合物18(225mg)を得た。方法B;Rt:1.11分。m/z:387.1(M−H)精密質量:388.1;H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.77(t,J=7.5Hz,3H),0.98(d,J=6.6Hz,3H),1.37(五重項,J=7.2Hz,2H),2.71(s,3H),3.12−3.23(m,1H),7.36−7.46(m,1H),7.46−7.52(m,1H),7.78−7.92(m,2H),7.97(s,1H),10.32(s,1H).
3−クロロ−4,5−ジフルオロ−アニリンの合成
3−クロロ−4,5−ジフルオロ安息香酸(1011mg、52.5mmol)をtert−ブチルアルコール(200mL)に溶解した。トリエチルアミン(8mL、57.8mmol)を添加し、続いてジフェニルリン酸アジド(14.74g、53.6mmol)を添加し、反応混合物を終夜還流した。反応混合物を濃縮し、ヘプタン中10〜100%EtOAcの勾配を用いたシリカカラムクロマトグラフィーにより精製し、ヘプタン中10%CHClから100%CHClで再度精製した。生成物画分を濃縮し、白色粉末としてtert−ブチルN−(3−クロロ−4,5−ジフルオロ−フェニル)カルバメート(10.68g)を得た。方法A;Rt:2.09分m/z:262.0(M−H)精密質量:263.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.48(s,9H),7.37−7.57(m,2H),9.74(s,1H)。HCl(6M、iPrOH中)(20mL、120mmol)をジクロロメタン(200mL)に溶解したtert−ブチルlN−(3−クロロ−4,5−ジフルオロ−フェニル)カルバメート(10.68g、40.5mmol)に添加し、終夜撹拌した。反応混合物を濃縮した。白色固体残留物を1MのNaOHでアルカリ性とした水(100mL)に溶解し、エーテルで抽出した。有機層をMgSOにより脱水し、濾過し、濃縮して、無色の油として3−クロロ−4,5−ジフルオロ−アニリン(6.53g)を得、これを窒素下、暗所で保管した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 5.53(s,2H),6.34−6.61(m,2H)。
化合物19:N−(3−クロロ−4,5−ジフルオロ−フェニル)−2−メチル−5−[(3−メチルオキセタン−3−yl)スルファモイル]チオフェン−3−カルボキサミド

5−クロロスルホニル−2−メチル−チオフェン−3−カルボニルクロリド(2.4g、9.26mmol)をトルエン(75mL)に溶解し、還流した。3−クロロ−4,5−ジフルオロ−アニリン(1.51g、9.26mmol)を2分で滴下した。添加後、反応物を5時間還流した。反応混合物を室温に戻し、生成された沈殿物を濾別して、4−[(3−クロロ−4,5−ジフルオロ−フェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド(2.5g)を得た。
濾過物を蒸発乾固させ、さらに別に4−[(3−クロロ−4,5−ジフルオロ−フェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド(1.1g)を得た。
4−[(3−クロロ−4,5−ジフルオロ−フェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド(500mg)を3−メチル−3−オキセタンアミン(201.72mg、2.32mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(1.2mL、6.95mmol)とともにアセトニトリル(10mL)に溶解した。反応混合物を終夜撹拌した。揮発性物質を減圧留去し、残留物をヘプタンからEtOAcへの勾配を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。集めた画分を減圧下で濃縮し、ヘプタンからEtOAcへの勾配を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより再度精製し、白色粉末として化合物19(409mg)を得た。方法B;Rt:1.08分。m/z:435.1(M−H)精密質量:436.0;H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.55(s,3H),2.72(s,3H),4.19(d,J=6.4Hz,2H),4.61(d,J=6.2Hz,2H),7.75−7.86(m,2H),8.01(s,1H),8.65(s,1H),10.40(s,1H)。
化合物20:5−(tert−ブチルスルファモイル)−N−(3−クロロ−4,5−ジフルオロフェニル)−2−メチルチオフェン−3−カルボキサミド

4−[(3−クロロ−4,5−ジフルオロ−フェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド(1.1g)をアセトニトリル(10mL)に溶解した。これをtert−ブチルアミン(0.98mL、9.26mmol)で処理した。反応混合物を終夜撹拌した。減圧下、揮発性物質を留去させ、残留物をヘプタンからEtOAcへの勾配を用いたシリカカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色粉末として化合物20(162mg)を得た。方法B;Rt:1.24分。m/z:421.1(M−H)精密質量:422.0;H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.20(s,9H),2.71(s,3H),7.76−7.87(m,3H),7.97(s,1H),10.38(br.s.,1H).
化合物21:5−(tert−ブチルスルファモイル)−2−メチル−N−[3−(トリフルオロメチルフェニル]チオフェン−3−カルボキサミド

5−クロロスルホニル−2−メチル−チオフェン−3−カルボニルクロリド(2.4g、9.26mmol)をトルエン(75mL)に溶解し、還流した。3−(トリフルオロメチル)アニリン(1.15mL、9.26mmol)を2分で滴下した。添加後、反応物を2時間還流した。反応混合物を室温に戻し、生成された沈殿物を濾別し、5−メチル−4−[[3−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバモイル]チオフェン−2−スルホニルクロリド(2.87g)を得た。
濾過物を蒸発乾固させ、さらに別に5−メチル−4−[[3−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバモイル]チオフェン−2−スルホニルクロリド(0.5g)を得た。これをジクロロメタン(20mL)に溶解し、tert−ブチルアミン(677.4mg、9.26mmol)を添加し、反応混合物を15分間撹拌した。揮発性物質を減圧留去し、残留物をヘプタンからEtOAcへの勾配を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。集めた画分を減圧下で濃縮し、ヘプタンからEtOAcを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより再度精製し、白色粉末として化合物21(193mg)を得た。方法A;Rt:1.96分。m/z:419.1(M−H)精密質量:420.1;H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.21(s,9H),2.73(s,3H),7.46(d,J=7.7Hz,1H),7.59(t,J=7.9Hz,1H),7.80(s,1H),7.97−8.04(m,2H),8.19(s,1H),10.42(s,1H)。
化合物22:2−メチル−5−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]−N−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]チオフェン−3−カルボキサミド

5−メチル−4−[[3−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバモイル]チオフェン−2−スルホニルクロリド(100mg)ジクロロメタン(10mL)に溶解した。3−メチル−3−オキセタンアミン(34.05mg、0.39mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.13mL、0.78mmol)を添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌した。沈殿物を濾別し、ジイソプロピルエーテルで粉末化し、真空炉内、50℃で乾燥させ、白色粉末として化合物22(58.5mg)を得た。方法B;Rt:1.05分。m/z:433.1(M−H)精密質量:434.1;H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.55(s,3H),2.73(s,3H),4.20(d,J=6.4Hz,2H),4.61(d,J=5.9Hz,2H),7.46(d,J=7.9Hz,1H),7.59(t,J=7.9Hz,1H),7.98(d,J=8.6Hz,1H),8.04(s,1H),8.18(s,1H),8.63(s,1H),10.42(s,1H)。
3,4−ジフルオロ−5−メチルアニリンの合成
3,4−ジフルオロ−5−メチル安息香酸(Alfa Aesar、H32313−03、4.8g、26.9mmol)をt−BuOH(100mL)に溶解した。NEt(4.1mL、29.6mmol)を添加し、続いてジフェニルリン酸アジド(7.5g、27.4mmol)を添加し、反応混合物を終夜還流した。混合物を濃縮し、得られた残留物をヘプタン中30〜100%EtOAcの勾配を用いたシリカカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物画分を真空下、濃縮し、白色粉末としてtert−ブチルN−(3,4−ジフルオロ−5−メチル−フェニル)カルバメート(4.15g)を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.47(s,9H),2.22(d,J=1.8Hz,3H),7.11(d,J=5.1Hz,1H),7.26−7.38(m,1H),9.47(br.s.,1H)。tert−ブチルN−(3,4−ジフルオロ−5−メチル−フェニル)カルバメート(4.15g)のCHCl(100mL)溶液に、HCl(6M、iPrOH中、13.7mL)を添加し、混合物を3時間撹拌した。この反応混合物を真空で濃縮した。白色固体残留物を水(100mL)に溶解し、1MのNaOHでアルカリ化し、エーテルで抽出した。有機層をMgSOにより脱水し、濾過し、濃縮して、無色の油として3,4−ジフルオロ−5−メチルアニリンを得、これを窒素下、暗所で保管し、そのまま使用した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 2.13(d,J=2.2Hz,3H),5.11(s,2H),6.16−6.23(m,1H),6.31(ddd,J=12.9,6.5,2.8Hz,1H)。
化合物23:5−(tert−ブチルスルファモイル)−N−(3,4−ジフルオロ−5メチルーフェニル)−2−メチルチオフェン−3−カルボキサミド

3,4−ジフルオロアニリンに代えて3,4−ジフルオロ−5−メチルアニリンを用いて化合物17で記載したのと同様にして化合物23(221mg)を調製した。方法B;Rt:1.17分。m/z:401.1(M−H)精密質量:402.1.H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.19(s,9H),2.28(d,J=2.0Hz,3H),2.70(s,3H),7.40(d,J=5.9Hz,1H),7.67(ddd,J=12.8,7.0,2.4Hz,1H),7.78(br.s.,1H),7.95(s,1H),10.22(br.s.,1H)。
化合物24:5−(tert−ブチルスルファモイル)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−2−メチルチオフェン−3−カルボキサミド

3,4−ジフルオロ−5−メチルアニリンに代えて5−アミノ−2−フルオロ−ベンゾニトリルを用いて化合物23で記載したのと同様にして化合物24(223mg)を調製した。方法B;Rt:1.06分。m/z:394(M−H)精密質量:395.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.20(s,9H),2.71(s,3H),7.54(t,J=9.2Hz,1H),7.80(s,1H),7.98(s,1H),8.01(ddd,J=9.2,4.9,2.9Hz,1H),8.22(dd,J=5.8,2.8Hz,1H),10.44(s,1H)。
化合物25:5−(tert−ブチルスルファモイル)−N−(4−フルオロ−3メチル−フェニル)−2−メチルチオフェン−3−カルボキサミド

3,4−ジフルオロ−5−メチルアニリンに代えて4−フルオロ−3−メチル−アニリンを用いて化合物23で記載したのと同様にして化合物25(158mg)を調製した。MeOH:水混合物から再結晶化し、ジイソプロピルエーテルで粉末化した。方法B;Rt:1.11分。m/z:383(M−H)精密質量:384.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.19(s,9H),2.23(s,3H),2.69(s,3H),7.10(t,J=9.1Hz,1H),7.52(br.s.,1H),7.63(d,J=5.7Hz,1H),7.77(s,1H),7.94(s,1H),10.10(s,1H)。
化合物26:5−(tert−ブチルスルファモイル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−2−メチルチオフェン−3−カルボキサミド

3,4−ジフルオロ−5−メチル−アニリンに代えて3−クロロ−4−フルオロアニリンを用いて化合物23で記載したのと同様にして化合物26(358mg)を、調製した。MeOH:水混合物から再結晶化し、ジイソプロピルエーテルで粉末化した。方法B;Rt:1.17分。m/z:403(M−H)精密質量:404.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.20(s,9H),2.70(s,3H),7.41(t,J=9.1Hz,1H),7.66(ddd,J=8.9,4.2,2.8Hz,1H),7.79(s,1H),7.96(s,1H),8.02(dd,J=6.8,2.4Hz,1H),10.29(s,1H)。
化合物27:N−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−5−(tert−ブチルスルファモイル)−2−メチルチオフェン−3−カルボキサミド

3,4−ジフルオロ−5−メチル−アニリンに代えて3−ブロモ−4−フルオロアニリンを用いて化合物23で記載したのと同様にして化合物27(237mg)を調製した。MeOH:水混合物から再結晶化し、ジイソプロピルエーテルで粉末化した。方法B;Rt:1.18分。m/z:447(M−H)精密質量:448.0H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.19(s,9H),2.70(s,3H),7.37(t,J=8.9Hz,1H),7.71(ddd,J=9.0,4.5,2.6Hz,1H),7.78(s,1H),7.96(s,1H),8.13(dd,J=6.4,2.6Hz,1H),10.27(s,1H)。DSC:10℃/分で30〜300℃)、ピーク:192.2℃。
化合物28:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−2−メチル−5−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]チオフェン−3−カルボキサミド

3−クロロ−4,5−ジフルオロ−アニリンに代えて3−クロロ−4−フルオロアニリンを用いて化合物19で記載したのと同様にして化合物28(144mg)を調製した。方法B;Rt:1.01分。m/z:417(M−H)精密質量:418.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.55(s,3H),2.71(s,3H),4.19(d,J=6.6Hz,2H),4.61(d,J=6.2Hz,2H),7.41(t,J=9.1Hz,1H),7.59−7.72(m,1H),7.95−8.06(m,2H),8.63(s,1H),10.31(s,1H)。DSC:10℃/分で30〜300℃、ピーク:209.9℃。
化合物29:N−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−2−メチル−5−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]チオフェン−3−カルボキサミド

3−クロロ−4,5−ジフルオロ−アニリンに代えて3−ブロモ−4−フルオロアニリンを用いて化合物19で記載したのと同様にして化合物29(146mg)を調製した。方法B;Rt:1.03分。m/z:461(M−H)精密質量:462.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.55(s,3H),2.72(s,3H),4.20(d,J=6.4Hz,2H),4.61(d,J=6.2Hz,2H),7.35−7.41(m,1H),7.70(ddd,J=9.0,4.4,2.6Hz,1H),8.00(s,1H),8.10−8.15(m,1H),8.63(s,1H),10.29(s,1H)。
化合物30:メチル N−({4−[(3,4ジフルオロ−フェニル)カルバモイル]−5−メチルチオフェン−2−イル}スルホニル)−2−メチルアラニナート

4−((3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル)−5−メチルチオフェン−2−スルホニルクロリド(300mg、0.853mmol)をCHCl(10mL)に溶解した。メチル2−アミノ−2−メチルプロパノエイト塩酸塩(158mg、1.03mmol)およびトリエチルアミン(218mg、2.15mmol)を添加した。この混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、分離した有機層を水で洗浄し、NaSOで脱水し、乾燥させて、油を得、これをRP−18(溶離液:CHCN、HO(0.1%HCl)中、20%〜60%、v/v)による分取高速液体クロマログラフィーにより精製した。純粋な画分を集め、蒸発乾固して、白色固体として化合物30(46.3mg)を得た。方法C;Rt:5.18分。m/z:433(M+H)精密質量:432.1。
化合物31:メチル N−({4−[(4−フルオロ−3メチルフェニル)カルバモイル]−5−メチルチオフェン−2−イル}スルホニル)−2−メチルアラニナート

4−((3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル)−5−メチルチオフェン−2−スルホニルクロリドに代えて4−((4−フルオロ−3メチルフェニル)カルバモイル)−5−メチルチオフェン−2−スルホニルクロリドを出発材料として、化合物30で記載したのと同様にして化合物31を調製した。方法C;Rt:5.17分。m/z:429(M+H)精密質量:428.1。
化合物32:5−[(2−アミノ−1,1−ジメチル−2−オキソエチル)スルファモイル]−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−メチルチオフェン−3−カルボキサミド

化合物30(250mg、0.578mmol)をMeOH(5mL)およびHO(5mL)に溶解し、LiOH(46mg、1.92mmol)を添加した。この混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を蒸発乾固した。混合物のpHをHClで3〜4に調製し、水(5mL)に注ぎ、酢酸エチル(10mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、NaSOで脱水した。有機層を蒸発乾固して黄色の油(200mg)を得た。この油(200mg、0.478mmol)、HATU(272mg、0.715mmol)およびトリエチルアミン(58mg、0.573mmol)のDMF(5mL)溶液(アンモニアで飽和)を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水(3mL)中に注ぎ、酢酸エチル(2×3mL)で抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、NaSOで脱水した。有機層を蒸発乾固して黄色の油を得た。得られた残留物をRP−18(溶離液:CHCN、HO(0.1%FA)中、20%〜60%、v/v)による分取高速液体クロマログラフィーにより精製した。純粋な画分を集め、蒸発乾固して、白色固体として化合物32(35mg)を得た。方法C;Rt:4.64分。m/z:418(M+H)精密質量:417.1。
化合物33:5−[(2−アミノo−1,1−diメチル−2−オキソエチル)スルファモイル]−N−(4−フルオロ−3メチル−フェニル)−2−メチルチオフェン−3−カルボキサミド

化合物30に代えて化合物31を出発材料として化合物32で記載したのと同様にして化合物33(61mg)を、調製した。方法C;Rt:4.64分。m/z:414(M+H)精密質量:413.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.34(s,6H)2.23(d,J=1.8Hz,3H)2.69(s,3H)7.03−7.17(m,3H)7.45−7.55(m,1H)7.59−7.68(m,1H)7.90−8.03(m,2H)10.10(s,1H)
化合物34:N−(3,4ジフルオロ−フェニル)−2−メチル−5−{[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]スルファモイル}チオフェン−3−カルボキサミド

4−((3,4ジフルオロ−フェニル)カルバモイル)−5−メチルチオフェン−2−スルホニルクロリド(100mg、0.284mmol)、1−(トリフルオロメチル)シクロプロパンアミン(40mg、0.32mmol)およびピリジン(3mL)の混合物を30℃で15分間撹拌した。混合物を真空で濃縮した。得られた残留物を高速液体クロマログラフィー(カラム:ASBC18 150×25mm。HCl 水 B:MeCNにより精製した。
生成物画分を集め、有機溶媒を蒸発させた。画分を飽和NaHCOにより中和した。混合物をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、真空で濃縮して化合物34(36mg)を得た。方法C;Rt:5.51分。m/z:441(M+H)精密質量:440.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.06−1.33(m,4H)2.70(s,3H)7.31−7.56(m,2H)7.87(ddd,J=13.2,7.5,2.1Hz,1H)7.99(s,1H)9.43(s,1H)10.37(s,1H)。
化合物35:N−(4−フルオロ−3メチル−フェニル)−2−メチル−5−{[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]スルファモイル}チオフェン−3−カルボキサミド

4−((3,4ジフルオロ−フェニル)カルバモイル)−5−メチルチオフェン−2−スルホニルクロリドに代えて4−((4−フルオロ−3−メチルフェニル)カルバモイル)−5−メチルチオフェン−2−スルホニルクロリドを出発材料として、化合物34で記載したのと同様にして化合物35(15mg)を調製した。方法D;Rt:4.17分。m/z:437(M+H)精密質量:436.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.09−1.30(m,4H)2.23(d,J=1.5Hz,3H)2.70(s,3H)7.11(t,J=9.2Hz,1H)7.47−7.57(m,1H)7.59−7.68(m,1H)7.98(s,1H)9.41(s,1H)10.14(s,1H)。
化合物36:N−(3−クロロ−4,5−ジフルオロフェニル)−2−メチル−5−{[(1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチルエチル]スルファモイル}チオフェン−3−カルボキサミド

4−[(3−クロロ−4,5−ジフルオロ−フェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド(400mg、1.036mmol、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製)アセトニトリル(1mL)に加え、モレキュラーシーブ4A粉末で乾燥させた。(R)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロピルアミン(585.6mg、5.12mmolをアセトニトリル(1mL)に溶解し、モレキュラーシーブ4A粉末で乾燥させた。溶液を一緒にして80℃で3時間撹拌した。反応混合物を濾過し、蒸発乾固した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーでヘプタンからEtOAcへの勾配を用いて精製し、白色粉末として化合物36(372mg)を得た。方法B;Rt:1.19分。m/z:461(M−H)精密質量:462.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.09(d,J=7.0Hz,3H),2.73(s,3H),4.01−4.13(m,1H),7.75−7.86(m,2H),8.07(s,1H),8.86(d,J=7.9Hz,1H),10.41(s,1H)。
化合物37:N−(3−クロロ−4,5−ジフルオロフェニル)−2−メチル−5−{[(1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチルエチル]スルファモイル}チオフェン−3−カルボキサミド

(R)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロピルアミンに代えて(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロピルアミン用いて化合物36で記載したのと同様にして化合物37(48mg)を調製した。
方法B;Rt:1.19分。m/z:461(M−H)精密質量:462.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.09(d,J=7.0Hz,3H),2.73(s,3H),3.98−4.14(m,1H),7.73−7.87(m,2H),8.07(s,1H),8.86(d,J=8.6Hz,1H),10.41(s,1H)。
化合物38:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−2−メチル−5−{[(1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチルエチル]スルファモイル}チオフェン−3−カルボキサミド

4−[(3−クロロ−4,5−ジフルオロ−フェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリドに代えて、4−[(3−クロロ−4−フリオロ−フェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリドを用い、80℃で終夜撹拌し、化合物36で記載したのと同様にして化合物38(223mg)を調製した。方法B;Rt:1.13分。m/z:443(M−H)精密質量:444.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.09(d,J=6.8Hz,3H),2.72(s,3H),3.99−4.16(m,1H),7.42(t,J=9.1Hz,1H),7.66(ddd,J=9.0,4.4,2.6Hz,1H),8.02(dd,J=6.9,2.5Hz,1H),8.07(s,1H),8.84(d,J=8.1Hz,1H),10.31(s,1H)。
化合物39:N−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−2−メチル−5−{[(1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチルエチル]スルファモイル}チオフェン−3−カルボキサミド

4−[(3−クロロ−4,5−ジフルオロ−フェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリドに代えて4−((4−フルオロ−3−メチルフェニル)カルバモイル)−5−メチルチオフェン−2−スルホニルクロリドを出発材料として、化合物36で記載したのと同様にして化合物39(18mg)を、調製した。方法B;Rt:1.09分。m/z:423(M−H)精密質量:424.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.09(d,J=6.8Hz,3H),2.24(d,J=1.5Hz,3H),2.71(s,3H),4.07(dt,J=14.5,7.2Hz,1H),7.11(t,J=9.1Hz,1H),7.48−7.56(m,1H),7.63(dd,J=7.0,2.4Hz,1H),8.05(s,1H),8.82(br.s.,1H),10.11(s,1H)。
化合物40:N−(3−クロロ−4,5−ジフルオロ−フェニル)−2−メチル−5−[(2,2,2−トリフルオロ−1,1−diメチル−エチル)スルファモイル]チオフェン−3−カルボキサミド

(R)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロピルアミンに代えて2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチル−エチルアミンを用い、80℃で終夜撹拌し、さらに15時間撹拌して、化合物36で記載したのと同様にして化合物40(37mg)を調製した。方法B;Rt:1.24分。m/z:475.0(M−H)精密質量:476.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.39(s,6H),2.72(s,3H),7.75−7.86(m,2H),8.01(s,1H),8.73(br.s.,1H),10.40(s,1H)。
3−(トリフルオロメチル)テトラヒドロフラン−3−アミン塩酸塩の合成:
3−オキソテトラヒドロフラン(30g、348.5mmol)、ベンジルアミン(39.2g、365.8mmol)、MgSO(21g、174.5mmol)およびCHCl(200mL)の混合物を28℃で24時間撹拌した。混合物を濾過した。濾過物を真空で濃縮し、得られた残留物(63.1g)をそのまま次の工程に使用した。得られた残留物(63g)をアセトニトリル(600mL)に溶解した。この混合物に、トリフルオロ酢酸(45g、394mmol)、フッ化水素カリウム(22.5g、288mmol)およびDMF(60mL)を0℃で添加した。混合物を0°で10分間撹拌した。(トリフルオロメチル)トリメチルシラン(77g、541mmol)を反応混合物に添加し、その混合物を周囲温度で12時間撹拌した。飽和NaCO水溶液(200mL)を加え、その混合物を5分間撹拌した。混合物を水(500mL)で希釈し、酢酸エチル(3×300mL)で抽出した。一緒にした有機層を水および塩水で洗浄し、NaSOで脱水し、減圧下で蒸発させた。得られた残留物を2M HCl/MeOHに溶解し、溶媒を蒸発させた。得られた塩酸塩をCHCNから結晶化してN−ベンジル−3−(トリフルオロメチル)テトラヒドロフラン−3−アミン(30.5g)を得た。N−ベンジル−3−(トリフルオロメチル)テトラヒドロフラン−3−アミン(30.5g)、アルミナ上のパラジウム(1.5g)およびMeOHの混合物をH(20psi)雰囲気下、28℃で12時間撹拌した。
この混合物を濾過し、濾過物を真空で濃縮し、3−(トリフルオロメチル)テトラヒドロフラン−3−アミン塩酸塩(20.5g)を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 2.21−2.43(m,2H)3.83−4.16(m,4H)9.68(br.s.,3H)。
化合物41:2−メチル−N−[3−(トリフルオロ)フェニル]−5−[[3−(トリフルオロ)テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]チオフェン−3−カルボキサミド

5−メチル−4−[[3−(トリフルオロ)フェニル]カルバモイル]チオフェン−2−スルホニルクロリド(800mg、2.08mmol)のアセトニトリル(10mL)溶液をモレキュラーシーブ5Aとともに10分間、超音波処理した。3−(トリフルオロ)テトラヒドロフラン−3−アミン(420mg)用液もまた、同様にしてモレキュラーシーブとともに処理した。両懸濁液をその後一緒にして80℃で24時間加熱した。この混合物を濾過し、濾過物を真空下で濃縮した。残留物を高速液体クロマログラフィー(カラム:Gemini C18 150×25mm×10μl。A:アルカリ水B:MeCN。流速(mL/分):25)により精製した。生成物画分を集め、有機溶媒を蒸発させた。水層を凍結乾燥させて化合物41(ラセミ体、24.1mg)を得た。方法F;Rt:4.59分。m/z:503.2(M+H)精密質量:502.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 10.45(s,1H),9.14(br.s.,1H),8.18(s,1H),8.07(s,1H),7.99(d,J=8.8Hz,1H),7.63−7.56(m,1H),7.46(d,J=7.8Hz,1H),4.10(d,J=10.8Hz,1H),3.95(d,J=10.3Hz,1H),3.85(m,J=4.5,8.4Hz,1H),3.61(m,J=7.6Hz,1H),2.73(s,3H),2.45(m,J=7.0Hz,1H),2.30−2.20(m,1H)。
化合物42:2−メチル−5−[(2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチル−エチル)スルファモイル]−N−[3−(トリフルオロ)フェニル]チオフェン−3−カルボキサミド

3−(トリフルオロ)テトラヒドロフラン−3−アミンに代えて300mgの5−メチル−4−[[3−(トリフルオロ)フェニル]カルバモイル]チオフェン−2−スルホニルクロリドと2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチル−エチルアミン(120mg、0.94mmol)のみを使用して、化合物41で記載したのと同様にして化合物42(23.4mg)を調製した。高速液体クロマログラフィー(カラム:ASB C18 150×25mm。A:HCl 水 B:MeCN。流速(mL/分):25)による精製。方法D;Rt:4.54分。m/z:475.0(M+H)精密質量:474.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 10.48(s,1H),8.74(br.s.,1H),8.19(s,1H),8.06(s,1H),7.99(d,J=8.5Hz,1H),7.59(t,J=8.0Hz,1H),7.46(d,J=7.8Hz,1H),2.73(s,3H),1.39(s,6H)。
化合物43:N−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)−5−[[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エチル]スルファモイル]−2−メチル−チオフェン−3−カルボキサミド

5−クロロスルホニル−2−メチル−チオフェン−3−カルボニルクロリド(2g、7.72mmol)をトルエン(75mL)の溶解し、還流した。5−アミノ−2−フルオロベンゾニトリル(1.2g、6.41mmol)を2分で少量ずつ添加した。添加後、反応物を1時間還流した。反応混合物を真空で濃縮し、粗粉末(2.1g)を得、そのまま使用した。4−((3−シアノ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−5−メチルチオフェン−2−スルホニルクロリド(500mg、1.39mmol)をCHCl(10mL)に溶解した。1,3−ジフルオロ−2−プロピルアミン塩酸塩(205mg,1.56mmol)およびトリエチルアミン(350mg、3.46mmol)を添加し、その混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、分離した有機層を水で洗浄し、NaSOで乾燥し、蒸発乾燥させ油を得た。残留物をRP−18(溶離液:CHCN、HO中(0.1%FA)、20%〜60%、v/v)による分取高速液体クロマログラフィーにより精製した。純粋な画分を集め、蒸発乾固して、淡黄色の固体として化合物43(133mg)を得た。方法E;Rt:5.23分。m/z:418.2(M+H)精密質量:417.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 10.48(s,1H),8.69(br.s.,1H),8.23(dd,J=2.8,5.8Hz,1H),8.05(s,1H),8.03−7.99(m,1H),7.55(t,J=9.2Hz,1H),4.48(dd,J=1.0,5.3Hz,2H),4.36(dd,J=1.0,5.3Hz,2H),3.84−3.68(m,1H),2.72(s,3H)。
5−アミノ−2−フルオロ−3−メチル−ベンゾニトリルの合成
2−フルオロ−3−メチルベンゾニトリル(18g、133mmol)を0℃に冷却した硝酸カリウム(13.5g、133mmol)の硫酸(250mL)溶液に添加し、この混合物を室温で40分間撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ、淡黄色の沈殿物を濾別し、真空炉内で乾燥して、粗2−フルオロ−3−メチル−5−ニトロ−ベンゾニトリル(18g)を得た。粗2−フルオロ−3−メチル−5−ニトロ−ベンゾニトリル(18g)をMeOH(210mL)および水(70mL)で撹拌した。Fe粉末(16.7g)およびHCl(36mL、5当量)を添加し、この混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を、その後、セライトにより濾過し、有機層を除去した後、混合物を炭酸ナトリウムの飽和溶液でpH9に調節し、CHClで2回抽出した。有機層を一緒にして硫酸ナトリウムで脱水し、蒸発乾燥させて、黄色の油を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製して、淡黄色の固体として5−アミノ−2−フルオロ−3−メチル−ベンゾニトリル(5.1g)を得た。
4−[(3−シアノ−4−フルオロ−5−メチル−フェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリドの合成。
5−クロロスルホニル−2−メチル−チオフェン−3−カルボニルクロリド(260mg、1mmol)をトルエン(5mL)に溶解し、還流した。5−アミノ−2−フルオロ−3−メチル−ベンゾニトリル(150mg、1mmol)を添加した。添加後、反応物を2時間還流した。反応混合物を真空で濃縮して粗粉末(400mg)を得、そのまま使用した。
化合物44:N−(3−シアノ−4−フルオロ−5−メチル−フェニル)−2−メチル−5−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]チオフェン−3−カルボキサミド。

4−[(3−シアノ−4−フルオロ−5−メチル−フェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド(175mg、0.47mmol)をCHCl(10mL)に溶解した。3−メチルオキセタン−3−アミン(52mg、0.6mmol)およびトリエチルアミン(80mg、0.79mmol)を添加し、この混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、分離した有機層を水で洗浄し、NaSOで脱水し、蒸発乾燥させて油を得た。残留物をRP−18(溶離液:CHCN、HO(0.1%FA)中、20%〜60%、v/v)による分取高速液体クロマログラフィーにより精製した。純粋な画分を集め、蒸発乾固して、白色固体として化合物44(56.8mg)を得た。方法G;Rt:4.63分。m/z:441.1(M+NH精密質量:423.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 10.37(s,1H),8.65(s,1H),8.04−7.88(m,3H),4.61(d,J=6.0Hz,2H),4.19(d,J=6.5Hz,2H),2.72(s,3H),2.30(d,J=2.0Hz,3H),1.55(s,3H)。
化合物45:N−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−5−[(2,2,2−トリフルオロ−1,1−diメチル−エチル)スルファモイル]チオフェン−3−カルボキサミド。

5−クロロスルホニル−2−メチル−チオフェン−3−カルボニルクロリド(1.5g、5.79mmol)をトルエン(30mL)に溶解し、還流した。トルエンに溶解した5−アミノ−2−フルオロベンゾニトリル(790mg、5.8mmol)を10分で滴下した。添加後、混合物を1時間還流した。反応混合物を真空で濃縮して粗粉末を得、溶離液として石油エーテル:EtOAc(10:1)を用いたシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、4−[(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド(1.2g)を得た。
5−メチル−4−[[3−(トリフルオロ)フェニル]カルバモイル]チオフェン−2−スルホニルクロリドに代えて100mgの4−[(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリドを用い、3−(トリフルオロ)テトラヒドロフラン−3−アミンに代えて2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチル−エチルアミン(40mg、0.31mmol)を用いて、化合物41で記載したのと同様にして化合物45(28.9mg)を、調製した。高速液体クロマログラフィー(カラム:ASB C18 150×25mm。A:HCl 水 B:MeCN。流速(mL/分):25)による精製。方法E;Rt:5.75分。m/z:450.2(M+H)精密質量:449.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm10.53 (s,1H),8.76(s,1H),8.23(dd,J=2.5,5.8Hz,1H),8.05−7.98(m,2H),7.54(t,J=9.2Hz,1H),2.72(s,3H),1.38(s,6H)。
化合物46:N−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−5−[[(1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エチル]スルファモイル]チオフェン−3−カルボキサミド。

4−[(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド(500mg、1.39mmol)を出発材料とし、(R)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロピルアミンに代えて(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロピルアミン(473mg、4.18mmol)を用いて、化合物36で記載したのと同様にして化合物46(422.7mg)を調製した。得られた濾過物を蒸発乾固させ、残留物をCHClから結晶化させ、ジイソプロピルエーテルで粉末化し、乾燥して、白色粉末として化合物46を得た。方法B;Rt:1.03分。m/z:434(M+H)精密質量:435.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.09(d,J=6.8Hz,3H),2.73(s,3H),4.01−4.13(m,1H),7.55(t,J=9.1Hz,1H),8.01(ddd,J=9.2,4.9,2.6Hz,1H),8.08(s,1H),8.22(dd,J=5.8,2.8Hz,1H),8.85(d,J=8.8Hz,1H),10.46(s,1H)。
4−[(3,4ジフルオロ−フェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリドの合成。
5−クロロスルホニル−2−メチル−チオフェン−3−カルボニルクロリド(5g、19.3mmol)をトルエン(20mL)に溶解し、還流した。トルエン(1mL)に溶解した3,4−ジフルオロアニリン(2.5g、19.4mmol)を1分で滴下した。添加後、反応物を2時間還流した。反応混合物を真空で濃縮し、粗粉末として4−[(3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド(6g)を得、これをそのまま使用した。
(2S)−3,3−ジフルオロブタン−2−アミン塩酸塩の合成
(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(39g、206mmol)、N,O−ジメチル−ヒドロキシルアミン塩酸塩(24g、246mmol)、HATU(117g、308mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(66.3g、513mmol)をDMF(500mL)に溶解し、室温で16時間撹拌した。反応混合物を水(500mL)に注ぎ、生成された沈殿物を濾別した。濾過ケーキを水(1L)で洗浄し、乾燥して、白色粉末としてtert−ブチルN−[(1S)−2−[メトキシ(メチル)アミノ]−1−メチル−2−オキソ−エチル]カルバメート(36g)を得た。tert−ブチルN−[(1S)−2−[メトキシ(メチル)アミノ]−1−メチル−2−オキソ−エチル]カルバメート(35g、151mmol)をTHF(500mL)に溶解し、0oCに冷却した。臭化メチルマグネシウム(3.0M、ジエチルエーテル中、140mL)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)に注ぎ、蒸発乾固させた。残留物をEtOAcに溶解し、水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させて、白色粉末としてtert−ブチルN−[(1S)−1−メチル−2オキソ−プロピル]カルバメート(22g)を得た。冷却(−78℃)したtert−ブチルN−[(1S)−1−メチル−2−オキソ−プロピル]カルバメート(12g、64.1mmol)のCHCl(200mL)溶液に、ビス(2−メトキシエチル)アミノサルファトリフルオリド(18.9g、117.5mmol)を添加した。反応混合物を室温まで加温し、終夜撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、CHClで抽出した。有機層を水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、蒸発乾固した。得られた残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、淡黄色の固体としてtert−ブチルN−[(1S)−2,2−ジフルオロ−1−メチル−プロピル]カルバメート(5.8g)を得た。Tert−ブチルN−[(1S)−2,2−ジフルオロ−1−メチル−プロピル]カルバメート(5.8g、27.7mmol)をEtOAc(100mL)に溶解した。HCl(g)を30分間バブリングし、その後、揮発性物質を減圧留去して(2S)−3,3−ジフルオロブタン−2−アミン塩酸塩(3.8g)を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 8.69(br.s.,3H),3.76−3.63(m,1H),1.72(t,J=19.7Hz,3H),1.28(d,J=6.8Hz,3H)。
化合物47:5−[[(1S)−2,2−ジフルオロ−1−メチル−プロピル]スルファモイル]−N−(3,4ジフルオロ−フェニル)−2−メチル−チオフェン−3−カルボキサミド。

(S)−3,3−ジフルオロブタン−2−アミン塩酸塩(116.5mg、0.8mmol)およびトリエチルアミン(304mg、3mmol)のCHCl(4mL)溶液を4−[(3,4ジフルオロ−フェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド(250mg、0.71mmol)のCHCl(4mL)溶液に滴下した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。揮発性物質を減圧留去し、残留物を高速液体クロマログラフィーにより精製して化合物47(206mg)を得た。方法F;Rt:4.37分。m/z:425.0(M+H)精密質量:424.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 10.35(br.s,1H),8.40(br.s.,1H),8.04(s,1H),7.92−7.86(m,1H),7.52−7.37(m,2H),3.68−3.52(s.,1H),2.72(s,3H),1.59(t,J=19.2Hz,3H),0.98(d,J=6.8Hz,3H)。
4−[(3−ブロモ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリドの合成
5−クロロスルホニル−2−メチル−チオフェン−3−カルボニルクロリド(1.66g、6.41mmol)をトルエン(75mL)に溶解し、還流した。3−ブロモ−4−フルオロアニリン(1.2g、6.41mmol)を少量ずつ2分で添加した。添加後、反応物を2時間還流した。反応混合物を室温に戻し、生成された沈殿物を濾別して、褐色の粉末として4−[(3−ブロモ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド(1.39g)を得た。
化合物48:N−(3−ブロモ−4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−5−[[(1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エチル]スルファモイル]チオフェン−3−カルボキサミド。

4−[(3−クロロ−4,5−ジフルオロ−フェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリドに代えて4−[(3−ブロモ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド(250mg、0.61mmol)を出発材料として、化合物36で記載したのと同様にして化合物48(99.8mg)を調製し、80℃で終夜撹拌した。方法A;Rt:2.06分。m/z:489(M+H)精密質量:488.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.09(d,J=6.8Hz,3H),2.72(s,3H),4.00−4.14(m,1H),7.38(t,J=8.8Hz,1H),7.70(ddd,J=9.0,4.4,2.6Hz,1H),8.07(s,1H),8.13(dd,J=6.4,2.4Hz,1H),8.83(d,J=8.6Hz,1H),10.30(s,1H)。
化合物49:N−(3,4ジフルオロ−フェニル)−2−メチル−5−[[3−(トリフルオロ)テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]チオフェン−3−カルボキサミド。

5−メチル−4−[[3−(トリフルオロ)フェニル]カルバモイル]チオフェン−2−スルホニルクロリドに代えて800mgの4−[(3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリドを使用し、かつ3−(トリフルオロ)テトラヒドロフラン−3−アミン(460mg)を使用して、化合物41で記載したのと同様にして化合物49(26.4mg)を調製した。高速液体クロマログラフィー(カラム:Gemini C18 150×25mm×10ul。A:アルカリ水B:MeCN。流速(mL/分):25)による精製。方法E;Rt:5.65分。m/z:471.2(M+H)精密質量:470.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 10.35(s,1H),9.14(br.s.,1H),8.01(s,1H),7.88(m,J=2.3,7.6,13.2Hz,1H),7.50−7.38(m,2H),4.09(d,J=10.5Hz,1H),3.95(d,J=10.5Hz,1H),3.85(m,J=4.5,8.5Hz,1H),3.60(m,J=7.8Hz,1H),2.72(s,3H),2.45(m,J=7.0Hz,1H),2.25(m,J=8.1,13.9Hz,1H)。
化合物50:N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−5−[(2,2,2−トリフルオロ−1,1−diメチル−エチル)スルファモイル]チオフェン−3−カルボキサミド。

5−メチル−4−[[3−(トリフルオロ)フェニル]カルバモイル]チオフェン−2−スルホニルクロリドに代えて4−[(3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド(250mg、0.71mmol)を用い。かつ2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチル−エチルアミン(100mg、0.79mmol)を用いて、化合物42で記載したのと同様にして化合物50(62.9mg)を調製した。方法E;Rt:5.92分。m/z:443.2(M+H)精密質量:442.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 10.35(s,1H),8.75(br.s.,1H),8.01(s,1H),7.89(ddd,J=2.5,7.5,13.3Hz,1H),7.52−7.33(m,2H),2.76−2.66(m,3H),1.38(s,6H)。
化合物51:N−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−5−[[(1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エチル]スルファモイル]チオフェン−3−カルボキサミド。

化合物51(527.5mg)を、4−[(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド(500mg、1.39mmol)を出発材料とし、かつ(R)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロピルアミン(473mg、4.18mmol)を用いて、化合物36で記載したのと同様にして調製した。方法B;Rt:1.03分。m/z:434(M−H)精密質量:435.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.10(d,J=7.0Hz,3H),2.74(s,3H),4.07(dq,J=14.8,7.4Hz,1H),7.55(t,J=9.1Hz,1H),8.01(ddd,J=9.2,5.0,2.8Hz,1H),8.08(s,1H),8.22(dd,J=5.8,2.8Hz,1H),8.86(d,J=8.4Hz,1H),10.46(s,1H)。
化合物52:N−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−[[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エチル]スルファモイル]−2−メチル−チオフェン−3−カルボキサミド。

4−[(3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド(300mg、0.85mmol)をCHCl(10mL)に溶解した。1,3−ジフルオロ−2−プロピルアミン塩酸塩(124mg、0.94mmol)およびトリエチルアミン(214mg、2.11mmol)を添加し、その混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、分離した有機層を水で洗浄し、NaSOで乾燥し、蒸発乾燥させて油を得た。残留物を、RP−18(溶離液:CHCN、HO(0.1%FA)中、20%〜60%、v/v)による分取高速液体クロマログラフィーにより精製した。純粋な画分を集め、蒸発乾固して、白色固体として化合物52(97.1mg)を得た。方法E;Rt:5.38分。m/z:411.1(M+H)精密質量:410.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 10.35(s,1H),8.67(br.s,1H),8.03(s,1H),7.91−7.86(m,1H),7.52−7.36(m,2H),4.48(d,J=4.5Hz,2H),4.36(d,J=4.5Hz,2H),3.84−3.69(m,1H),2.71(s,3H)。
化合物53:N−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−5−[[1−(トリフルオロ)シクロプロピル]スルファモイル]チオフェン−3−カルボキサミド。

化合物53(39.6mg)を、4−[(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド(100mg、0.28mmol)および1−トリフルオロ−1−シクロプロピルアミン(105mg、0.84mmol)を出発材料とし、かつ100oCで16時間の追加の加熱を行い、化合物36で記載したのと同様にして調製した。方法A;Rt:1.90分。m/z:448(M+H)精密質量:447.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.12−1.18(m,2 H),1.21−1.29(m,2H),2.72(s,3H),7.55(t,J=9.1Hz,1H),7.97−8.04(m,2H),8.22(dd,J=5.9,2.6Hz,1H),9.42(s,1H),10.46(s,1H)。
化合物54:N−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−5−[[3−(トリフルオロ)テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]チオフェン−3−カルボキサミド。

化合物54(ラセミ体、46.5mg)を、4−[(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド(800mg、2.23mmol)および3−(トリフルオロ)テトラヒドロフラン−3−アミン(460mg)を使用して、化合物41で記載したのと同様にして調製した。高速液体クロマログラフィー(カラム:YMC−pack ODS−AQ 150×20mm×5μm。A:アルカリ水B:MeCN。流速(mL/分):25)による精製。方法G;Rt:4.52分。m/z:495.0(M+NH精密質量:477.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 10.47(s,1H),9.15(br.s.,1H),8.22(dd,J=2.5,5.8Hz,1H),8.07−7.97(m,2H),7.55(m,J=9.2Hz,1H),4.09(d,J=10.3Hz,1H),3.95(d,J=10.3Hz,1H),3.85(m,J=4.5,8.3Hz,1H),3.61(m,J=7.5Hz,1H),2.73(s,3H),2.47−2.43(m,1H),2.29−2.19(m,1H)。
(2R)−3,3−ジフルオロブタン−2−アミンの合成
(R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(30g、159mmol)、N,O−ジメチル−ヒドロキシルアミン塩酸塩(17.5g、178mmol)、HATU(74g、195mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(30g、232mmol)をDMF(300mL)に溶解し、室温で15時間撹拌した。反応混合物を真空で濃縮し、残留物をCHCl(500mL)に溶解し、塩水(3×200mL)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、真空で濃縮した。残留物を、溶離液として石油エーテル:EtOAc(2:1)を用いたシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチルN−[(1R)−2−[メトキシ(メチル)アミノ]−1−メチル−2−オキソ−エチル]カルバメート(28.9g)を得た。tert−ブチルN−[(1R)−2−[メトキシ(メチル)アミノ]−1−メチル−2−オキソ−エチル]カルバメートをTHF(300mL)に溶解し、0oCに冷却した。臭化メチルマグネシウム3.0mのジエチルエーテル(85mL、255mmol)溶液を滴下し、反応混合物を室温で15時間撹拌した。反応混合物を飽和NHCl溶液で冷却し、CHCl(3×100mL)で抽出した。一緒にした有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、蒸発乾固した。得られた残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製してtert−ブチルN−[(1R)−1−メチル−2−オキソ−プロピル]カルバメート(18.9g)を得た。冷却(−78oC)したtert−ブチルN−[(1R)−1−メチル−2−オキソ−プロピル]カルバメート(10g、53.4mmol)のCHCl(200mL)溶液に、ビス(2−メトキシエチル)アミノサルファトリフルオリド(18.9g、117.5mmol)を滴下し、−78oCで2時間撹拌を続けた。反応混合物を室温まで加温し、終夜撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。一緒にした有機層を塩水で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、蒸発乾固した。残留物を石油エーテルから石油エーテル:EtOAc(1:1)への勾配を用いたシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチルN−[(1R)−2,2−ジフルオロ−1−メチル−プロピル]カルバメート(6.77g)を得た。Tert−ブチルN−[(1R)−2,2−ジフルオロ−1−メチル−プロピル]カルバメート(6.77g)をEtOAc(50mL)に溶解した。HClのEtOAc溶液を0℃で添加し、反応混合物を室温で4時間撹拌した。生成した沈殿物を濾別し、高真空下、乾燥して、(2R)−3,3−ジフルオロブタン−2−アミン塩酸塩(3.5g)を得た。
化合物55:5−[[(1R)−2,2−ジフルオロ−1−メチル−プロピル]スルファモイル]−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−チオフェン−3−カルボキサミド

(2S)−3,3−ジフルオロブタン−2−アミン塩酸塩に代えて(2R)−3,3−ジフルオロブタン−2−アミン塩酸塩を使用し、NEtに代えてDIPEAを使用して、化合物47で記載したのと同様にして化合物55(186mg)を調製した。粗化合物を高速液体クロマログラフィー(カラム:ADIKMA Diamonsil(2)C18、150×25×5μm、流速:35mLl/分、移動相A:精製水(0.5%HCl含有)、移動相B:CHCN、勾配:53〜83%(%B)および超臨界流体クロマログラフィー(カラム:AD−250約30mm、、流速:60mL/分、移動相A:CO/EtOH(0.1%NH。HO)30%)により精製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ:10.34(br.s,1H),8.44(br.s.,1H),8.03(s,1H),7.92−7.82(m,1H),7.52−7.37(m,2H),3.68−3.52(m.,1H),2.72(s,3H),1.59(t,J=19.0Hz,3H),0.98(d,J=6.8Hz,3H)。
H法;Rt:5.23分。m/z:425.0(M+H)精密質量:424.1。
化合物56:N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−5−[[(1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エチル]スルファモイル]チオフェン−3−カルボキサミド。

4−[(3−クロロ−4,5−ジフルオロ−フェニル)カルバモイル]−5−メチルチオフェン−2−スルホニルクロリドに代えて4−[(3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル]−5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド(130mg、0.37mmol)を出発材料とし、かつ(R)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロピルアミン(125mg、1.11mmol)を用いて、化合物36で記載したのと同様にして化合物56(39.6mg)を調製した。方法B;Rt:1.08分。m/z:427(M−H)精密質量:428.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.09(d,J=6.8Hz,3H),2.72(s,3H),4.02−4.13(m,1H),7.38−7.51(m,2H),7.88(ddd,J=13.3,7.5,2.3Hz,1H),8.06(s,1H),8.83(br.s.,1H),10.34(s,1H)。
生物学的実施例−式(I)の化合物の抗HBV活性
トランスフェクションされた安定な細胞株HepG2.2.15を使用して、抗HBV活性を測定した。この細胞株は、チンパンジーにおいて急性と慢性の両方の感染症および疾患を引き起こすことが分かっている、比較的一定した高レベルのHBVビリオン粒子を分泌することが記載された。
抗ウイルスに関しては、連続的に希釈した化合物を用いて、アッセイ細胞を96−ウェルプレート内にて3日間で2回、二重に処理した。6日間処理した後、リアルタイムPCRならびにHBV特異的プライマーセットおよびプローブを使用して、分泌されたビリオンから精製HBV DNAを定量することにより抗ウイルス活性を測定した。
抗HBV活性はまた、ドキシサイクリン(doxicycline)の非存在下(Tet−offシステム)でHBVを複製する、HBV産生を誘導した安定な細胞株であるHepG2.117細胞株を使用して測定した。抗ウイルスアッセイを行うために、HBV複製を誘導した後、連続的に希釈した化合物による処理を96ウェルプレート中で二重に行った。3日間処理した後、リアルタイムPCRならびにHBV特異的プライマーセットおよびプローブを使用して、細胞内HBV DNAを定量することにより抗ウイルス活性を測定した。
化合物の存在下で4日間インキュベートしたHepG2細胞を使用して、化合物の細胞毒性を試験した。レサズリン試験を使用して、細胞の生存率を評価した。結果を表1に示す。
本発明は、以下の態様を包含し得る。
[1]
式(I)
の化合物、またはその立体異性体もしくは互変異性体
(式中:
1つのXはSであり、他の2つのXはCR を示し;
はフッ素原子もしくは水素原子であり;
およびR は独立して水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、CHF 、CH F、CF 、CNおよびメチルからなる群から選択され、但し、R およびR の少なくとも1つは水素原子でなく、かつR およびR はオルトメチルでもオルト塩素原子でもなく;
1つのR は水素原子であり、かつ他のR は水素原子、ハロゲン原子、C 〜C アルキル、シクロプロピル、CHF 、CH FおよびCF からなる群から選択され;
は水素原子であり;
は、C 〜C アルキル、C 〜C アルキル−R 、ならびに、O、SおよびNからなる群からそれぞれ独立して選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択で含有してもよい3〜7員の飽和環からなる群から選択され、そのような3〜7員の飽和環またはC 〜C アルキルは、水素原子、フッ素原子、OH、CF およびC 〜C アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1個以上の置換基で任意選択で置換されていてもよく;
は、O、SおよびNからなる群からそれぞれ独立して選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択で含有してもよい3〜7員の飽和環、またはC(=O)−R であり;
は、C 〜C アルコキシ基および−NH からなる群から選択され;
但し、R がメチル、R がフッ素原子で、かつR が水素原子であるとき、R はメチルではない)、
または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物。
[2]
がフッ素原子またはメチルのいずれかから選択される上記[1]に記載の化合物。
[3]
式(II)
(式中、R は水素原子、ハロゲン原子、C 〜C アルキル、シクロプロピル、CHF 、CH FおよびCF からなる群から選択される)
で示される上記[1]または[2]に記載の化合物。
[4]
、R およびR の少なくとも2つはハロゲン原子である上記[1]〜[3]のいずれか一項に記載の化合物。
[5]
がメチルであり、かつR がフッ素原子である上記[1]〜[4]のいずれか一項に記載の化合物。
[6]
が1個の酸素を任意選択で含有してもよい3〜7員の飽和環を含有する上記[1]〜[5]のいずれか一項に記載の化合物。
[7]
が1個の酸素を含有する4または5員の飽和環である上記[1]〜[6]のいずれか一項に記載の化合物。
[8]
が、1個以上のフッ素原子で任意選択で置換されてもよい分岐鎖のC 〜C アルキルである上記[1]〜[5]のいずれか一項に記載の化合物。
[9]
哺乳動物におけるHBV感染の予防または治療に使用するための上記[1]〜[8]のいずれか一項に記載の化合物。
[10]
上記[1]〜[8]のいずれか一項に記載の化合物と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
[11]
HBV感染の治療に同時に、別々に、または順次使用する併用製剤として、(a)上記[1]〜[8]のいずれか一項に記載の式(I)の化合物と、(b)他のHBV阻害剤とを含有する製品。

Claims (21)

  1. 式(I)
    の化合物、またはその立体異性体もしくは互変異性体
    (式中:
    1つのXはSであり、他の2つのXはCRを示し;
    はフッ素原子もしくは水素原子であり;
    およびRは独立して水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、CHF、CHF、CF、CNおよびメチルからなる群から選択され、但し、RおよびRの少なくとも1つは水素原子でなく、かつRおよびRはオルトメチルでもオルト塩素原子でもなく;
    1つのRは水素原子であり、かつ他のRは水素原子、ハロゲン原子、C〜Cアルキル、シクロプロピル、CHF、CHFおよびCFからなる群から選択され;
    は水素原子であり;
    は、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−R、ならびに、O、SおよびNからなる群からそれぞれ独立して選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択で含有してもよい3〜7員の飽和環からなる群から選択され、そのような3〜7員の飽和環またはC〜Cアルキルは、水素原子、フッ素原子、OH、CFおよびC〜Cアルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1個以上の置換基で任意選択で置換されていてもよく;
    は、O、SおよびNからなる群からそれぞれ独立して選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択で含有してもよい3〜7員の飽和環、またはC(=O)−Rであり;
    は、C〜Cアルコキシ基および−NHからなる群から選択され;
    但し、Rがメチル、Rがフッ素原子で、かつRが水素原子であるとき、Rはメチルではない)、
    または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物。
  2. がフッ素原子またはメチルのいずれかから選択される請求項1に記載の化合物。
  3. 式(II)
    (式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、C〜Cアルキル、シクロプロピル、CHF、CHFおよびCFからなる群から選択される)
    で示される請求項1または2に記載の化合物。
  4. 、RおよびRの少なくとも2つはハロゲン原子である請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. がメチルであり、かつRがフッ素原子である請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. が1個の酸素を任意選択で含有してもよい3〜7員の飽和環を含有する請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. が1個の酸素を含有する4または5員の飽和環である請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. が、1個以上のフッ素原子で任意選択で置換されてもよい分岐鎖のC〜Cアルキルである請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  9. 以下:
    から選択される化合物、または、薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和
  10. 以下:
    の化合物、または、薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和
  11. 以下:
    の化合物、または、薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和
  12. 以下:
    の化合物、または、薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和
  13. 以下:
    の化合物、または、薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和
  14. 以下:
    の化合物、または、薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和
  15. 以下:
    の化合物、または、薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和
  16. 医薬品として使用するための、請求項1〜15のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物
  17. 哺乳動物におけるHBV感染の予防または治療に使用するための請求項1〜15のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物
  18. 請求項1〜15のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
  19. 哺乳動物においてHBV感染を予防または治療するための医薬組成物であって、請求項1〜15のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を含む、医薬組成物。
  20. HBV感染の治療に同時に、別々に、または順次使用する併用製剤として、(a)請求項1〜15のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物と、(b)他のHBV阻害剤とを含有する製品。
  21. 請求項1〜15のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を含む医薬組成物であって、他のHBV阻害剤と組み合わせて使用されるための、医薬組成物。
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