JP4399862B2 - 腸疾患および内臓痛の治療薬 - Google Patents
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Description
本発明は、腸疾患および内臓痛の治療薬に関する。
近年、社会環境の複雑化に伴い、多くの人が過度のストレスにさらされるようになり、便通異常や腹痛などを主症状とする過敏性腸症候群の患者が増加している。過敏性腸症候群は、便通異常のタイプにより下痢型、便秘型、下痢便秘交代型に分けられる。このうち、下痢型過敏性腸症候群の治療には、抗コリン薬、緩下薬、止瀉薬、整腸薬、粘膜麻痺薬、消化管運動機能調節薬、自律神経調節薬、漢方薬、抗不安薬、抗うつ薬、睡眠薬、抗精神病薬などが用いられている。
一方、患者数が年々増加している腸疾患として、漬瘍性大腸炎が挙げられる。病気の原因としては、細菌やウイルス感染、遺伝的素因、消化管の血管やリンパ管の障害などが推測されているが、真の原因はいまだ明らかにされていない。潰瘍性大腸炎の薬物治療としては、白血球からの炎症起因物質(炎症性サイトカイン、ロイコトリエン、活性酸素など)の産生を抑制することが知られている5−アミノサリチル酸(商品名:ペンタサ)やサラゾスルファピリジン(商品名:サラゾピリン)が一般的に使用されており、中等症以上の患者に対しては、プレドニゾロン、ベタメタゾン等の合成副腎皮質ホルモン剤(商品名:プレドニン、リンデロン等)、免疫抑制剤のシクロスポリン(商品名:サンディミュン)が一般的に使用されており、FK506(商品名:プログラフ)が現在、臨床試験の段階にある。
内臓痛や腹痛は通常、内臓および腹部の病的状態をその個体に知らせる重要な生態情報であり、上述のような、腸疾患、すなわち下痢型過敏性腸症候群あるいは潰瘍性大腸炎に伴う症状としてだけでなく、胃や胆嚢など管状の臓器の急激な収縮、痙攣、腹膜や胸膜の炎症などにより生じる疼痛等もある。これら症状に対しては鎮痙剤や消炎鎮痛剤が用いられている。
しかしながら、これら薬剤は、臨床効果が不十分であり、また副作用の面から必ずしも満足できるものとは言い難い。従って、副作用を有さない、優れた治療効果を示す新しいタイプの薬剤開発が望まれている。
セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン、5−HT)は生理学的あるいは行動学的なプロセスにおいて重要な役割を果たしている。とりわけ、腸管クロム親和性細胞に生体内の90%が存在しており、腸管での生理的および病態生理的意義は大きい。今日まで14種類の5−HT受容体が同定されているが、5−HT7受容体は最も新しく同定された5−HT受容体であり、末梢組織においては、冠血管や腸管での発現が報告されている[J.Biol.Chem.,268,23422(1993)]。
5−HT7受容体は環状アデノシン一リン酸(cyclic adenosine monophosphate,cAMP)の産生を促進するGタンパク質(Gs)と共役している。従って、セロトニン刺激により5−HT7受容体を介して、細胞内cAMP濃度の上昇が起こる[J.Pharmacol.Exp.Ther.,287,508,(1998)]。この受容体が関連する薬理作用の報告としては、末梢においては、腸管平滑筋における弛緩反応[British J.Pharmacol.,128,849(1999)]、侵害受容性疼痛伝達への関与の可能性[Life Sci.,21,2279(2002)]、また中枢においては、体温調節やレム睡眠への関与[British J.Pharmacol.,139,705(2003)]などを挙げることができる。このような背景から、5−HT7受容体拮抗薬は、5−HT中枢、及び末梢の5−HT制御機能の異常によって起こりうると考えられる様々な疾患、例えば精神疾患(躁鬱、不安、精神分裂、てんかん、睡眠障害、生体リズム障害、偏頭痛など)、循環系疾患(高血圧など)、消化管機能異常などの治療に有用である可能性[特開平11−189585公報]やラット中大脳動脈閉塞モデルにおける治療効果が開示されている[WO00/37082]。5−HT7受容体拮抗薬は、セロトニン刺激により誘発される消化管運動異常を伴う疾患である下痢型過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、内臓痛または腹痛の治療に有効であると期待される。
ところが、これまで、5−HT7受容体拮抗薬がこれら疾患に有用であることを示した報告はない。例えば、EP0738513、特開平11−189585、WO97/29097、WO97/48681、WO97/49695、WO98/00400、WO99/24022、WO99/31062、WO99/33804、WO00/00472、WO00/56712、WO00/59909、WO00/69437、WO00/73299、WO01/29029、WO01/57039、WO01/85701、WO02/18367、WO02/36554、WO02/36560、Trends Pharmacol.Sci.21,70(2000)、J.Med.Chem.,43,342(2000)、あるいは、Bioorg.Med.Chem.Lett.,12,3341(2002)に5−HT7拮抗作用を有する化合物が開示されているが、下痢型過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、内臓痛または腹痛に対する有用性は開示されておらず、これらの疾患に対する治療効果を確認している報告例はない。
WO02/62788には、5−HT7拮抗作用を有する化合物が、中枢神経系疾患の治療に加え、神経因性疼痛、糖尿病性神経障害、慢性背痛等の疼痛、炎症及び過敏性腸症候群等の種々の疾患の治療にも使用できるであろうと記載されているが、下痢型過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、内臓痛または腹痛に対する有用性は具体的には開示されていない。
また、WO01/89546には、ハーブからの抽出物の下痢型過敏性腸症候群に対する有効性が開示されているが、単一の有効成分ではないこと、受容体拮抗作用が高濃度(200ug/ml)で50%程度と極弱く、50%以上の受容体拮抗作用を示す受容体が15種類もあり、受容体選択性も不明確であることから、5−HT7拮抗作用を有する化合物の治療効果を明示しているものではない。
我々は、下痢型過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、内臓痛または腹痛の治療薬として、5−HT7受容体拮抗薬の開発を目指し、鋭意研究を行った。その結果、5−HT7受容体拮抗薬が治療薬として有効であることを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、5−HT7受容体拮抗薬またはその薬学的に許容される塩を有効成分とする、下痢型過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、又は内臓痛または腹痛の治療薬を提供する。
本発明はまた、下痢型過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、又は内臓痛または腹痛の治療薬を製造するための5−HT7受容体拮抗薬またはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
図2は、マウス デキストラン硫酸ナトリウム(Dextran Sulfate Sodium,DSS)モデルにおいて、被験化合物1、プレドニゾロン(PDL)およびサラゾスルファピリジン(SASP)投与時におけるエバンスブルー浸潤量を示す図である。括弧内は例数を示す。
図3は、マウス酢酸ライジングモデルにおいて、被験化合物1における身もだえ回数を示す図である。括弧内は例数を示す。
5−HT7受容体拮抗薬としては、5−HT7受容体に対して拮抗作用を示す化合物であればよいが、例えば、EP0738513、特開平11−189585、WO97/29097、WO97/48681、WO97/49695、WO98/00400、WO99/24022、WO99/31062、WO99/33804、WO00/00472、WO00/56712、WO00/59909、WO00/69437、WO00/73299、WO01/29029、WO01/57039、WO01/85701、WO02/18367、WO02/36554、WO02/36560又はWO02/62788に記載された化合物が下痢型過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、内臓痛または腹痛の治療薬として好ましい。
具体的には、下記一般式(I)〜(VII)で表される化合物が好ましい。
(I)下記一般式(I)で表される化合物;
(式中、
ArIは、置換されていてもよいモノ−又はビシクロ芳香環又はヘテロ芳香環であり、
RI−1は、低級アルキルであり、
RI−2及びRI−3は、独立して水素又は低級アルキルであり、
RI−4及びRI−5は、独立して水素、低級アルキル、アリール低級アルキル又はアリールであるか、又はRI−4及びRI−5が結合している窒素原子と一緒になって置換されていてもよい5−から8−員ヘテロ環を形成し、ここで該ヘテロ環は、窒素、硫黄又は酸素から選ばれるヘテロ原子をさらに含んでいてもよく、及び
nIは2〜4である。)
(II)下記一般式(II)で表される化合物;
(式中、
ArIIは、置換されていてもよいモノ−又はビシクロ芳香環又はヘテロ芳香環であり、
RII−1及びRII−2は、独立して水素、低級アルキル、アリール低級アルキルであるか、又はRII−1及びRII−2が結合している窒素原子と一緒になって、置換されていてもよい5−から7−員ヘテロ環を形成し(ここで該ヘテロ環は、窒素、硫黄又は酸素から選ばれるヘテロ原子をさらに含んでいてもよく、該窒素原子は水素、低級アルキル、C3−7シクロアルキルにより置換されているか、又はアリール、ヘテロアリール又はアリール低級アルキル基により置換されていてもよい)、
RII−3は水素又は低級アルキルであり、
XIIは酸素、硫黄又は結合であり、
nIIは2又は3であり、
mIIは1又は2である。)
なお、上記RII−1及びRII−2が結合して形成されるヘテロ環の任意の置換基としては、低級アルキルが挙げられ、1又は2のメチル、エチルが好ましい。
(III)下記一般式(III)で表される化合物;
(式中、
ArIIIは、置換されていてもよいモノ−又はビシクロ芳香環又はヘテロ芳香環であり、
ArIII’は、置換されていてもよいモノ−又はビシクロ芳香環又はヘテロ芳香環であり、
RIII−1は、低級アルキルであるか、又はRIII−3と一緒になって、低級アルキルにより置換されていてもよい1又は2個のヘテロ原子を含有する5−から8−員環を形成し、
RIII−2は水素又は低級アルキルであり、
RIII−3は水素又は低級アルキルであるか、又はRIII−1と一緒になって、低級アルキルにより置換されていてもよい1又は2個のヘテロ原子を含有する5−から8−員環を形成し、
RIII−4は水素又は低級アルキルであり、
RIII−5及びRIII−6は独立して水素又は低級アルキルであり、
pIIIは1、2又は3であり、
qIIIは1〜3であり、
rIIIは1又は2である。)
(IV)下記一般式(IV)で表される化合物;
(式中、
AIVはN、CH、2重結合を有するC又はCRIV−5を表し、
BIV及びZIVは各々独立してN又はCRIV−1を表し、BIV及び/又はZIVがNのとき、AIVはNであり、
RIV−1は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル、シアノ、トリハロメチル、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルフェニル、アルキルスルホニル、アルコキシカルボニル、スルファモイル、アミノ、置換アミノ、カルバモイル、アルキルカルバモイル、アシル又はカルボキシを表し、
RIV−2は水素原子又は低級アルキルを表し、
RIV−3は水素原子、低級アルキル又はアラルキルを表し、
RIV−4は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アシル、アルコキシカルボニル、ニトロ、アミノ、置換アミノ、カルバモイル、アルキルカルバモイル又はアシルオキシを表し、
RIV−5は低級アルキル、シアノ、カルバモイル、カルボキシ、アシル、アシルオキシ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、トリハロメチル又はヒドロキシを表し、
nIVは2〜6の整数を表す。)
(V)下記一般式(V)で表される化合物;
(式中、RV−1、RV−2及びRV−3は水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシであるか、又は
RV−2及びRV−3が一緒になってメチレンジオキシ基を形成し、
ZVは、以下のa〜dのいずれかであり、
RVはCF3、ハロゲン、低級アルコキシ、低級アルキル又は低級アルキル−ハロゲンであり、
pVは1−3であり、
nVは0−5である。)
(VI)下記一般式(VI)で表される化合物;
(式中、RVI−1は水素原子、低級アルキル又はアラルキルを表し、
RVI−2は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、ニトロ、アミノ、置換アミノ、カルバモイル又はアルキルカルバモイルを表し、
nVIは2から6の整数を表し、
αは次の式(a)、式(b)、式(c)、式(d)又は式(e)を表す。
(ここで、式(a)及び式(b)において、
RVI−3は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル、ヒドロキシ又はアルコキシを表し、
XはNRVI−10、NCONRVI−11RVI−12、S、SO、SO2又はOを表し、
RVI−10は水素原子、低級アルキル、アルケニル、オキソアルキル、アラルキル、シアノアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、置換アミノアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、カルバモイルアルキル、アルキルカルバモイルアルキル、アシル又はアルコキシカルボニルを表し、
RVI−11及びRVI−12は独立して水素原子又は低級アルキルを表し、
YVIはメチレン又はカルボニルを表し、
式(c)において、
RVI−4は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル、ヒドロキシ、シアノ、トリハロメチル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルコキシカルボニル、スルファモイル、アミノ、置換アミノ、カルバモイル、アルキルカルバモイル、アシル又はカルボキシを表し、
RVI−5は水素原子、低級アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アシル、フェニル又は置換フェニルを表し、
kVIは0又は1から3までの整数を表し、
mVIは0又は1から3までの整数を表し、
AVI及びBVIは各々二重結合を介してベンゼン環、チオフェン環、フラン環、イミダゾール環又はピラゾール環を形成する基を示し、但し、kVI+mVIは1から3までの整数を表し、
式(d)及び(e)において、
RVI−4は上に定義したとおりであり、
GVIはCH2、S、O又はC=Oを表し、
DVIはCH又はNを表し、
pVIは1から3までの整数を表し、
EVI及びJVIは各々二重結合を介してベンゼン環又はピリジン環を形成する基を表し、
RVI−6及びRVI−7は独立して水素原子、低級アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アシル、フェニル又は置換フェニルを表す。))
(VII)下記一般式(VII)で表される化合物;
(式中、
QVIIはフェニル又はチエニルであり、
RVII−1はハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルキル、CF3、OCF3又はC1−6アルコキシであり、
mVIIは、0、1、2又は3であり、
RVII−2はC1−4アルキルであり、
XVIIは窒素、炭素又はCHであり、
は、XVIIが窒素又はCHのとき単結合であるか、又はXVIIが炭素のとき二重結合であり、
DVIIは単結合、C=O、O又はCH2であり、但し、Xが窒素原子であるときDは酸素原子でなく、
PVIIはフェニル;ナフチル;酸素、窒素及び硫黄から選ばれる1〜3個のヘテロ原子を含有する5又は6員ヘテロアリール環であるか;又は酸素、窒素及び硫黄から選ばれる1〜3個のヘテロ原子を含有するベンゼン融合ヘテロアリール環であり、
RVII−3はNRVII−4RVII−5により置換されていてもよい低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルキルチオ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、ハロゲン、CF3、C2F5、NRVII−4RVII−5、CONRVII −4RVII−5、NRVII−4CORVII−5、S(O)pVIINRVII−4RVII−5、CHO、OCF3、SCF3、CH2ORVII−6、CO2RVII−6又はCORVII−6(式中、pVIIは0、1又は2であり、RVII−4、RVII−5及びRVII−6は独立して水素、低級アルキル、アリール又はアリール低級アルキルであり、
nVIIは0、1、2又は3である。)
なお、上記(I)〜(VII)で表される化合物は、順に、WO97/29097、WO97/48681、WO97/49695、WO98/00400、WO99/24022、WO99/33804、WO00/56712記載の化合物として開示されている。
下記(VIII)〜(XXI)で表される化合物もまた好ましい;EP0738513の請求項1記載の化合物(化合物(VIII)とする)、特開平11−189585の請求項1記載の化合物(化合物(IX)とする)、WO99/31062の請求項1記載の化合物(化合物(X)とする)、WO00/00472の請求項1記載の化合物(化合物(XI)とする)、WO00/59909の請求項1記載の化合物(化合物(XII)とする)、WO00/69437の請求項1記載の化合物(化合物(XIII)とする)、WO00/73299の請求項1記載の化合物(化合物(XIV)とする)、WO01/29029の請求項1記載の化合物(化合物(XV)とする)、WO01/57039の請求項1記載の化合物(化合物(XVI)とする)、WO01/85701の請求項1記載の化合物(化合物(XVII)とする)、WO02/18367の請求項1記載の化合物(化合物(XVIII)とする)、WO02/36554の請求項1記載の化合物(化合物(XIX)とする)、WO02/36560の請求項1記載の化合物(化合物(XX)とする)、WO02/62788の請求項1記載の化合物(化合物(XXI)とする)。
中でも、WO97/48681に記載された上記式(II)で表される化合物が下痢型過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、内臓痛または腹痛の治療薬として好ましい。さらに特に、5−HT7受容体拮抗薬としては、(R)−3−(2−(2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−エチル)ピロリジン−1−スルホニル)フェノール、(R)−1−ブロモ−3−(2−(2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−エチル)ピロリジン−1−スルホニル)ベンゼン、あるいは(R)−2−(2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−エチル)−1−(ナフタレン−1−スルホニル)ピロリジンのいずれかが、下痢型過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、内臓痛または腹痛の治療薬として好ましい。上記化合物は、順に上記WO97/48681の実施例65、実施例51、実施例45に、開示されている。また、上記化合物は、順に、J.Med.Chem.,43,342(2000)の、化合物15、12、(R)−10としても記載されている。
本明細書において、「低級」とは、炭素数1〜6、好ましくは1〜4を示す。
置換されていてもよいモノ−又はビシクロ芳香環又はヘテロ芳香環とは、1又は2環式の芳香族環(環中に窒素原子、酸素原子、硫黄原子を含んでもよい)をいう。ここで、モノ−又はビシクロ芳香環又はヘテロ芳香環の置換基としては、NR7R8によって置換されていてもよい低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、低級アルキルチオ、シアノ、ニトロ、ハロゲン原子、CF3、C2F5、NR7R8、CONR7R8、NR7COR8、S(O)pNR7R8、CHO、OCF3、SCF3、COR9、CH2OR9、CO2R9またはOR9(ここで、pは1または2であり、R7、R8およびR9は、独立して水素、低級アルキル、置換されていてもよいアリールまたは置換されていてもよいアリール低級アルキルである)が挙げられる。1より多くの置換基が存在することができ、複数の置換基の場合、これらは同一であるかまたは異なっていてもよい。
置換されていてもよいモノ−又はビシクロ芳香環又はヘテロ芳香環としては、フェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、イミダゾリル、イソキサゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、フリル、チエニル、ピロリル、トリアゾイル、テトラゾリル、イソチアゾリル、キノリル、イソキノリル、キナゾリニル、フタラジニル、インドリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、インダゾリル、イソインドリル、ベンゾチエニル等が挙げられる。
アリールとしては、フェニル、ナフチルが挙げられる。
ヘテロアリールとしては、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、イミダゾリル、イソキサゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、フリル、チエニル、ピロリル、トリアゾイル、テトラゾリル、イソチアゾリル、キノリル、イソキノリル、キナゾリニル、フタラジニル、インドリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、インダゾリル、イソインドリル、ベンゾチエニル等が挙げられる。
ベンゼン融合ヘテロアリールとしては、キノリル、イソキノリル、キナゾリニル、フタラジニル、インドリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、インダゾリル、イソインドリル、ベンゾチエニル等が挙げられる。
ヘテロ環としては、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、イミダゾリル、イソキサゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、フリル、チエニル、ピロリル、トリアゾイル、テトラゾリル、イソチアゾリル、キノリル、イソキノリル、キナゾリニル、フタラジニル、インドリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、インダゾリル、イソインドリル、ベンゾチエニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、テトラヒドロピラニル、チアゾリジニル等が挙げられる。
ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。
アルコキシとしては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、セカンダリーブトキシ、ターシャリーブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、ターシャリーペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等が挙げられる。
置換アミノ基の置換基としては、低級アルキル、C3−7シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アリール低級アルキル等が挙げられる。
アシルとしては、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ピバロイル、ヘキサノイル、シクロヘキシルカルボニル等が挙げられる。
アルキルとしては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、セカンダリーブチル、ターシャリーブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ターシャリーペンチル、ヘキシル等が挙げられる。
シクロアルキルとしては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等が挙げられる。
アラルキルとしては、ベンジル、メトキシベンジル等が挙げられる。
アルケニルとしては、ビニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル等が挙げられる。
なお、アルキル、アルケニル、アルコキシルは直鎖又は分岐鎖を含む。また、他の基の成分としてこれらの基が含まれる場合もまた、上に定義したのと同じ定義を有する。
本発明の化合物は、下痢型過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、腹痛または内臓痛の治療薬として用いることができる。
本発明における「下痢型過敏性腸症候群」とは、器質的あるいは生化学的異常では説明できない、慢性あるいは繰り返し消化管機能障害を示す疾患である「機能性腸消化管疾患」における一疾患であり、主に腹痛と下痢の症状が一定期間以上持続する疾患である[Rome II;the functional gastrointestinal disorders,2nd Ed,Degnon Associates,McLean(2000)、Gastroenterol.Internat.,3,159−172(1990)]。
本発明における「潰瘍性大腸炎」とは、大腸の粘膜に炎症が起こり、大腸の粘膜、すなわち最も内側の層にびらん(浅い潰瘍、ただれ)や潰瘍ができる原因不明の炎症性疾患であり、下痢や粘血便等の症状があらわれ、病状の緩解、悪化を繰り返すことにより長期化する難病である。[Manual of Gastroenterogy,2nd Ed,Little,Brown and Company,233−246(1994)]。
本発明における「内臓痛」とは、胃、腸管、心臓等の内臓、腹膜および胸膜に生じた痛みである[Textbook of Pain,4nd Ed,603−709,CHURCHILL LIVINGSTONE,Hartcourt Publishers Limited(1999)]。
本発明における「腹痛」とは腹部領域に知覚される慢性もしくは、急性の疼痛である。[Textbook of Pain,4nd Ed,603−619,CHURCHILL LIVINGSTONE,Hartcourt Publishers Limited(1999)]。
本発明における「下痢型過敏性腸症候群治療薬」は下痢型過敏性腸症候群の治療のみならず、改善および予防にも有用である。
本発明における「潰瘍性大腸炎治療薬」は潰瘍性大腸炎の治療のみならず、改善および予防にも有用である。
本発明における「内臓痛治療薬」は内臓痛の治療のみならず、改善および予防にも有用である。
本発明における「腹痛治療薬」は腹痛の治療のみならず、改善および予防にも有用である。
本化合物は上記疾患の治療において、単独で用いることもできるが、抗コリン薬、緩下薬、止瀉薬、整腸薬、粘膜麻痺薬、消化管運動機能調節薬、自律神経調節薬、漢方薬、抗不安薬、抗うつ薬、睡眠薬、抗精神病薬、抗炎症薬、副腎皮質ホルモン製剤、免疫抑制剤、鎮痛薬、5−HT7受容体拮抗薬以外のセロトニン拮抗薬、セロトニン作動薬等の薬剤と併せて用いることもできる。
本願発明の5−HT7受容体拮抗薬は、例えば、EP0738513、特開平11−189585、WO97/29097、WO97/48681、WO97/49695、WO98/00400、WO99/24022、WO99/31062、WO99/33804、WO00/00472、WO00/56712、WO00/59909、WO00/69437、WO00/73299、WO01/29029、WO01/57039、WO01/85701、WO02/18367、WO02/36554、WO02/36560又はWO02/62788に記載された方法によって合成できる。
具体的には、EP0738513、特開平11−189585、WO97/29097、WO97/48681、WO97/49695、WO98/00400、WO99/24022、WO99/31062、WO99/33804、WO00/00472、WO00/56712、WO00/59909、WO00/69437、WO00/73299、WO01/29029、WO01/57039、WO01/85701、WO02/18367、WO02/36554、WO02/36560又はWO02/62788に記載された化合物は、各々の特許明細書に記載された方法により製造することができる。
その一例を示せば、(R)−2−(2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−エチル)−1−(ナフタレン−1−スルホニル)ピロリジンは、(R)−2−ピロリジンメタノールをジ−t−ブチルジカーボネートと反応させ、(R)−2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステルを得る。次にこの化合物とメタンスルホニルクロライドを作用させ、水酸基をメシル化した後に、シアン化ナトリウムを反応させ、(R)−2−シアノメチル−ピロリジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステルを得る。得られた化合物と水素、酸化白金存在下、4−メチルピペリジンとの還元的アミノ化を行い得られた化合物を、トリフルオロ酢酸で処理し、(R)−2−(2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−エチル)ピロリジンを得る。次にこの化合物に1−ナフタレンスルホニルクロライドをジイソプロプロピルエチルアミン存在化縮合することにより目的化合物を得ることができる。
又、(R)−3−(2−(2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−エチル)ピロリジン−1−スルホニル)フェノール、および、(R)−1−ブロモ−3−(2−(2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−エチル)ピロリジン−1−スルホニル)ベンゼンは、WO97/48681に記載された方法に準じて、上記と同様にして合成することができる。
このような製造方法により得られた化合物は、フリー体またはその塩として単離精製される。単離精製は、抽出、濃縮、留去、結晶化、WO97/48681に記載されているような、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等によって行なうことができる。
本発明で用いる5−HT7受容体拮抗薬の薬学的に許容される塩としては、その塩は薬学的に許容しうるものであればよく、例えば、塩基性基が存在する場合の塩基性基に対しては、塩酸、硫酸、リン酸などの無機酸との塩、酢酸、クエン酸、安息香酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、コハク酸等の有機カルボン酸との塩、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等の有機スルホン酸との塩が挙げることができる。酸性基が存在する場合の酸性基に対しては、アンモニウム塩、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属との塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属との塩、アルミニウム塩、亜鉛塩、トリエチルアミン、エタノールアミン、モルホリン、ピペリジン、ジシクロヘキシルアミン等の有機アミンとの塩、アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸との塩が挙げることができる。塩を形成する方法としては、本発明化合物と必要な酸または塩基とを適当な量比で溶媒、分散剤中で混合することや、他の塩の形より陽イオン交換または陰イオン交換を行うことによっても得られる。
また、本発明で用いる5−HT7受容体拮抗薬は、その化合物の溶媒和物、例えば水和物、アルコール付加物等も含んでいる。
また、本発明の化合物のうち、不斉炭素が存在する化合物については、光学異性体も考えられるが、本発明の化合物はこの光学異性体も含んでいる。
また、本発明の化合物のうち、ジアテステレマーが存在する化合物については、そのジアステレオマー及びジアステレオマー混合物も含まれる。
また、本発明の化合物が移動性の水素原子を含む場合、種々の互変異性体も考えられるが、本発明で示している化合物はこの互変異性体も含んでいる。
本発明で用いる化合物またはその薬学的に許容される塩を下痢型過敏性腸症候群の治療薬として用いる場合、医薬上許容され得る賦形剤、担体、希釈剤等の製剤補助剤を適宜混合し、常法により錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、粉末剤、丸剤、シロップ剤、懸濁剤、乳剤、軟膏剤、坐剤又は注射剤等の形態で、経口又は非経口で投与することができる。ここで、担体及び希釈剤としては、グルコース、スクロース、ラクトース、タルク、シリカ、セルロース、メチルセルロース、スターチ、ゼラチン、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、エタノール、水や油脂などがあげられる。
使用する場合の投与経路は、経口、非経口のいずれであってもよく、投与量は患者の年齢、体重、状態および投与法によって異なるが、成人への一日当りの投与量としては、通常、経口投与の場合で0.01〜2000mg、好ましくは0.1〜500mgであり、非経口投与の場合で1μg〜1000mg、好ましくは0.01〜100mgである。なお、上記化合物を下痢型過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、内臓痛または腹痛の治療薬として用いる場合、特に、経口投与を行うことにより、本剤を有効に用いることができる。
被験化合物1として、選択的な5−HT7受容体拮抗薬として知られる(R)−3−(2−(2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−エチル)ピロリジン−1−スルホニル)フェノール(WO97/48681に記載された方法に準じて合成した)を用い、G.J.Sangerらの方法(British Journal of Pharmacology,130:706−712,2000)に準じて行なった。
SLC:ICR雄性マウス6週齢を、マウス用ステンレス製五連ケージに移し、1時間以上馴化させた後、被験化合物1を30mg/kgを経口投与した(n=10)。その30分後に5−HTPを10mg/5mL/kg(5−HTPを使用しない群は生理食塩液を5mL/kg)を皮下投与した。その直後から30分間に排出する糞の状態(0:正常便および糞なし、1:下痢あるいは軟便としてスコア化)を各個体ごとに観察した。媒体(5−HTP有)群から媒体(5−HTP無)群を差し引いたスコア値を100%として、被験化合物1抑制率(%)を算出した。
被験化合物1の抑制率は70%であった。
本結果から明らかであるように、本発明における5−HT7受容体拮抗薬は下痢型過敏性腸症候群の治療薬として優れた効果を発揮し得る。
被験化合物1、対照薬としてプレドニゾロン(PDL)およびサラゾスルファピリジン(SASP)を用い、Araiらの方法(Dig Dis Sci.,44,845,1999)に準じて行なった。
雌性CBAマウス9−10週齢に5%DSS(M.W.5000)を12日間自由飲水させ、潰瘍性大腸炎を惹起した。薬物は0.5%トラガカントガム溶液に懸濁し、5ml/kgでDSS飲水翌日から11日間経口投与した。その後、6mg/mlエバンスブルー溶液を5ml/kg静脈内投与し、30分後に腸管を摘出した。腸管の長さを測定した後、1晩乾燥させた。腸管をホルムアミド液中で60度で1晩放置しエバンスブルーを抽出後、吸光度を測定し、下記式により、エバンスブルー(Evans Blue)浸潤量を算出した。すなわち吸光度とエバンスブルー浸潤量との関係を検量線(Y=A*X+B)を作成して算出し、腸管より抽出したエバンスブルーの吸光度をCとし、エバンスブルー浸潤量D=(A*C+B)/E(Eは腸管の乾燥重量)により決定した。なお、エバンスブルー浸潤量は、腸管での蛋白浸潤および潰瘍面積の指標として用いられている。
結果を図1、図2に示した。
なお、図1及び図2において、括弧内は例数を示す。本結果から明らかであるように、本発明における5−HT7受容体拮抗薬は潰瘍性大腸炎治療薬として優れた効果を発揮し得る。
上記被験化合物1を用い、Matsumotoらの方法(Eur J Pharmacol.,352,47,1998)に準じて行なった。
酢酸で誘発される身もだえ(ライジング:writhing)試験法に対する試験化合物1の効果をICR雄性マウス(4週齢)を用いて検討した。0.9%酢酸溶液(生理食塩水で希釈)を腹腔内投与し、その5分後から15分間の身もだえ回数を測定した。被験化合物は0.5%トラガカントゴム溶液に懸濁し、5ml/kgで酢酸投与90分前に経口投与した。
試験結果を図3に示す。なお、図3において括弧内は例数を示す。統計検定は一元配置分散分析後、ダネット多重比較を行った(*p<0.05、**p<0.01 VS.対照群)。
本結果から明らかであるように、本発明における5−HT7受容体拮抗薬は内臓痛および腹痛の治療薬として優れた効果を発揮し得る。
Claims (3)
- (R)−3−(2−(2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−エチル)ピロリジン−1−スルホニル)フェノール、(R)−1−ブロモ−3−(2−(2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−エチル)ピロリジン−1−スルホニル)ベンゼンあるいは(R)−2−(2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−エチル)−1−(ナフタレン−1−スルホニル)ピロリジンのいずれかである5−HT7受容体拮抗薬またはその薬学的に許容される塩を有効成分として含有する下痢型過敏性腸症候群治療薬。
- 5−HT7受容体拮抗薬が(R)−3−(2−(2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−エチル)ピロリジン−1−スルホニル)フェノールである請求項1記載の下痢型過敏性腸症候群治療薬。
- 下痢型過敏性腸症候群治療薬を製造するための請求項1又は2記載の5−HT7受容体拮抗薬またはその薬学的に許容される塩の使用。
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