JP6413528B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に使用される定着装置及びこれを備えた画像形成装置に関する。
近年、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置では、電子写真記録・静電記録・磁気記録等の画像形成プロセスにより画像が形成され、画像転写方式又は直接方式により未定着トナー画像が記録材シート・印刷紙・感光紙・静電記録紙等の記録材に形成される。そして、未定着トナー画像を定着させるための定着装置としては、記録紙に形成されたトナー像を、無端ベルトと加圧ローラとの間のニップ部において、加熱及び加圧し、定着処理を実行するものが知られている。
このような定着装置においては、そのベルト全体を温めることを可能にし、加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮することができ、かつ高速回転時の熱量不足を解消して、高生産性の画像形成装置に搭載されても、良好な定着性を得ることができる。
ところで、定着装置では、種々の記録媒体が通紙されることが前提となっており、例えば、定着部材の加熱手段の軸方向の発熱幅よりも小さな記録媒体が通紙されることがある。
このような場合、上述の定着装置では、定着部材の非通紙領域が記録媒体に熱を奪われないことから熱量過多(非通紙部温度上昇)となる。そのため、定着部材の劣化が進んで寿命が短くなる問題があった。
そこで、非通紙部温度上昇の発生を回避すべく、ニップ形成部材に、熱伝導率の高い材料の均熱部材を用いて、定着ベルトの内側から常接させる構成の定着装置が考案されている。
しかしながら、定着ベルトの内側に均熱部材を常接させる構成の定着装置は、ニップ形成部材と定着ベルトが直接に接触して、摺動するため、定着ベルトの耐久性や温度安定性等の問題がある。
そこで、ニップ形成部材に低摩擦特性の材料からなる摺動シートを備えた構成の定着装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、摺動シート601は、図24(a)(b)に示すように、ニップ形成部材600に巻きつけられる。そして、摺動シート601は、固定部材602を介して締結部材であるねじ603でニップ形成部材600に締結される。また、ニップ形成部材600のニップ形成面と反対側面の幅方向中央には、ニップ形成部材600を支持するための補強部材(図示せず)に当接する複数の突起部600aが備わる。摺動シート601は、図25に示すように、固定部材602の接触する領域が二重になって締結部材603によってニップ形成部材600に締結される。更に、ニップ形成部材600のニップ形成面には、両面テープ604が貼付される。このような構成により、定着ベルトの耐久性や温度安定性の問題の解決を図れる。
しかしながら、特許文献1に記載の定着装置では、ニップ形成部材への摺動シートの取り付けの際、ニップ形成部材のニップ部とは反対側の面に摺動シートの固定と突起部の配置が集中するため、摺動シートを定着ベルトと適切に摺接するようにニップ形成部材に固定しつつ、突起部が補強部材と適切に当接するように配置することが容易ではなかった。また、摺動シートの取付け方によっては、ユニット内におけるニップ形成部材の配置精度を損ない、ニップ部が適切に形成されない問題が発生した。また、摺動シートは、ニップ形成部材の短手方向に1周以上に亘って巻きつけられており、摺動シートの部品費が嵩み、コスト削減が図れない。
本発明は、非通紙部温度上昇を防止し、定着ベルトの耐久性及び温度安定性を確保した簡易な構成の定着装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の定着装置は、
回動可能な無端ベルト状の定着部材と、
前記定着部材を加熱する熱源と、
前記定着部材の内側に配置される、非回転のニップ形成部材と、
前記定着部材の外側で、前記ニップ形成部材と対向して配置され、該定着部材との間にニップを形成する加圧部材と、を備え、未定着画像を担持した記録媒体を前記ニップに通して定着を行う定着装置において、
前記ニップ形成部材は、第1の熱移動手段と摺動シートを備えて構成され、
前記第1の熱移動手段は、前記摺動シートを介して前記定着部材と当接する当接部と、記録媒体の搬送方向において前記ニップの上流側又は上流側及び下流側に前記定着部材の内側に延在した曲げ部と、を有し、
記録媒体の搬送方向において前記ニップの少なくとも上流側の曲げ部の先端には、前記摺動シートを掛けて保持する保持部を有し、
前記保持部は、鋭利な複数の突形状からなり、
前記突形状の少なくとも一部は、前記摺動シートを貫通していることを特徴とする。
本発明によると、非通紙部温度上昇を防止し、定着ベルトの耐久性及び温度安定性を確保した簡易な構成の定着装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置を概略的に示す構成図である。 図1に示した画像形成装置の定着装置を概略的に示す断面図である。 図1に示した画像形成装置に使用されるハロゲンヒータを説明する説明図である。 図1に示した画像形成装置のニップ形成部材を説明する分解斜視図である。 図1に示した画像形成装置のニップ形成部材を説明する説明図である。 図1に示した画像形成装置のニップ形成部材を説明する説明図である。 図1に示した画像形成装置のニップ形成部材を説明する説明図である。 図1に示した画像形成装置のニップ形成部材を説明する説明図である。 図1に示した画像形成装置のニップ形成部材を説明する斜視図である。 図1に示した画像形成装置のニップ形成部材を説明する斜視図である。 図1に示した画像形成装置のニップ形成部材を説明する説明図である。 図1に示した画像形成装置のニップ形成部材を説明する説明図である。 図1に示した画像形成装置の均熱部材を説明する説明図である。 図1に示した画像形成装置の均熱部材を説明する説明図である。 図1に示した画像形成装置のニップ形成部材を説明する分解斜視図である。 図1に示した画像形成装置のニップ形成部材を説明する断面図である。 図1に示した画像形成装置の摺動シートを説明する説明図である。 図1に示した画像形成装置の第1の保持手段を説明する分解斜視図である。 図1に示した画像形成装置の第2の保持手段を説明する分解斜視図である。 図1に示した画像形成装置の第3の保持手段を説明する分解斜視図である。 図1に示した画像形成装置の第4の保持手段を説明する説明図である。 図1に示した画像形成装置の第5の保持手段を説明する説明図である。 本発明の別の実施形態に係る画像形成装置の定着装置を概略的に示す構成図である。 従来の定着装置を説明する説明図である。 従来の定着装置を説明する説明図である。 従来の摺動シートを説明する説明図である。 従来の摺動シートを説明する説明図である。
次に、本発明に係る一実施形態を図面に従って以下に説明する。なお、本実施形態を説明するための各図面において、同一の機能若しくは形状を有する部材又は構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明の定着装置が設けられるカラープリンタ10としての画像形成装置の一例を示す概略断面図である。ここに示される画像形成装置10は、後述する定着装置50と電子写真方式の画像形成部とを備えており、その画像形成部には複数の(図示した例では4つの)画像形成手段1a,1b,1c及び1dが設けられている。この第1〜第4の画像形成手段1a,1b,1c及び1dは、それぞれ同一の構成ではあるが、対応するトナー色だけが異なっている。そのため、これら画像形成手段において、例えばブラックトナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像及びイエロートナー像がそれぞれ形成される。なお、これら画像形成手段は、現像剤(トナー)色の違い以外はそれぞれ同一の構成であるため、以下の説明では、参照符号におけるa,b,c及びdの添え字を適宜省略して説明する。
画像形成手段1には、静電潜像担持体であるドラム状の感光体2が配置されており、この感光体2のまわりに、帯電部材3、現像装置4及びクリーニング手段5が設けられている。この感光体2は、時計回りに回転駆動することが可能であり、この感光体2の表面には帯電部材3が圧接されている。そして、この帯電部材3は、感光体2の回転駆動に伴い従動回転させられる。また、この帯電部材3には、図示しない高圧電源により所定のバイアス電圧が印加され、回転駆動する感光体2の表面を一様に帯電できるようになっている。なお、ここに図示した帯電部材3は、感光体2に接触するローラ状部材を採用しているが、コロナ放電等を利用する非接触式のものを採用することも可能である。
また、図1に示される画像形成装置10では、4つの画像形成手段に並行して、斜め下方に露光装置6が設けられている。この露光装置6は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラーなどの適宜適切な構成部材を有している。そして、各色トナーの画像データに応じて形成された画像情報に基づいて、帯電部材3により帯電させられた各感光体2を露光する。そして、それぞれの感光体2上に静電潜像を作り出すために設けられる。この露光装置6を用いて感光体2上に形成された静電潜像は、感光体2の回転により、現像装置4を通るときに各色トナーが付与されることで現像され、顕像化される。なお、この画像形成装置10の内部における上方には、ブラック,マゼンタ,シアン及びイエローの各色トナーが充填されたトナーボトル20a,20b,20c及び20dが配置されている。そして、このトナーボトル20a,20b,20c及び20dから図示しない搬送経路を介して、所定補給量のトナーがそれぞれ各色現像装置4a、4b、4c及び4dに補給されるようになっている。
更に、この各画像形成手段の感光体2に対向して中間転写体として構成される、無端ベルト状の中間転写ベルト7が配置され、この中間転写ベルト7の表面には各感光体2が当接している。図1に示した中間転写ベルト7は、複数の支持ローラ(例えば、支持ローラ15a、15bなど)に巻きかけられて構成されている。そして、図示した例では、支持ローラ15aが、図示しない駆動源としての駆動モータと連結されている。そして、この駆動モータを駆動させることで、中間転写ベルト7は、図中反時計回りに回転移動すると共に、従動回転可能な支持ローラ15bが回転させられる。また、中間転写ベルト7の裏面には、そのベルトを挟んで感光体2に対向して位置する一次転写ローラ8が配置されている。この一次転写ローラ8に図示しない高圧電源から一次転写バイアスが印加され、現像装置4により顕像化されたトナー像が中間転写ベルト7に一次転写されるようになっている。なお、一次転写されずに感光体2上に残された一次転写残トナーは、感光体2による次の画像形成動作に備えるためにクリーニング手段5により除去され、感光体2上におけるトナーが完全に除去される。
更に、図示した画像形成装置10では、一次転写ローラ8の、中間転写ベルト7の駆動方向下流側に、二次転写装置としての二次転写ローラ18が設けられている。この二次転写ローラ18は、中間転写ベルト7を挟んで支持ローラ15bと対向している。そして、この二次転写ローラ18と支持ローラ15bとで中間転写ベルト7を介して二次転写ニップ部を形成している。また、この画像形成装置10は、記録媒体積載部としての給紙カセット30、給送コロ31に加え、レジストローラ対(位置合わせローラ対)35等を備える。そして、二次転写ローラ18から見て、記録媒体の搬送方向下流側には、定着装置50及び排紙ローラ対36が設けられている。
次に、画像形成動作について説明する。この画像形成動作においても、各感光体2にトナー像を形成し、そのトナー像を中間転写ベルト7に転写する構成は、そのトナー像の色が異なるだけで、実質的に全て同一であるため、a,b,c及びdの添え字は必要に応じて省略する。
先ず、上記した感光体2が図示しない駆動源により時計回り方向に回転駆動され、このとき感光体表面に図示しない除電装置からの光が照射されて表面電位が初期化される。この表面電位を初期化された感光体2の表面が、今度は帯電部材3によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された感光体表面には、露光装置6からのレーザ光が照射され、これによって感光体表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体2に露光される画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー,シアン,マゼンタ及びブラックの各トナー色情報に分解した単色の画像情報である。このように感光体上に形成された静電潜像は、現像装置4を通る際に、現像装置4からの各色トナー(現像剤)が付与され、顕像化されたトナー像として可視化される。
また、中間転写ベルト7は、図中反時計回りに走行駆動させられる。そして、上記した一次転写ローラ8には、感光体上に形成されたトナー像のトナー帯電極性と逆極性の一次転写電圧が印加される。これにより、感光体2と中間転写ベルト7との間に転写電界が形成される。そして、感光体2上のトナー像が、その感光体2と同期して回転駆動される中間転写ベルト7上に静電的に一次転写される。このように、一次転写される各色トナー像は、中間転写ベルト7の搬送方向上流側から逐次タイミングを併せて中間転写ベルト7上に重ね合わされ、所望のフルカラー画像が形成される。
その一方で、画像を形成されるべき記録媒体は、給紙カセット30に積載された記録媒体束から給送コロ31等の適宜適切な搬送部材の作用によりレジストローラ対35まで一枚ごとに分離されて給送される。そして、その際には、未だ回転駆動を開始していないレジストローラ対35のニップ部に、搬送された記録媒体の先端が突き当たり、所謂ループを形成することで、記録媒体のレジストレーションが行われる。
その後、中間転写ベルト7上に担持されたフルカラートナー像とのタイミングを図って、レジストローラ対35の回転駆動が開始される。そして、支持ローラ15bと、これに中間転写ベルト7を介して対向する二次転写ローラ18とで構成される二次転写ニップ部に向けて記録媒体が送出される。本実施形態では、二次転写ローラ18に中間転写ベルト表面におけるトナー像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加される。そして、これによって中間転写ベルト7表面に形成されたフルカラートナー像が記録媒体上に一括して転写される。
トナー像を転写された記録媒体は、定着装置50まで更に搬送される。そして、この定着装置50を通過するときに、熱と圧力とを加えられ、永久画像としてトナー像が記録媒体に定着させられる。画像を定着させられた画像形成後の記録媒体は、排紙ローラ対36を介して排出トレイ等の記録媒体排出部に排出されることで画像形成動作が完了する。なお、二次転写ローラ18が配置される二次転写ニップ部で転写されずに中間転写ベルト7上に残留した残留トナーは、中間転写ベルトクリーニング手段19により取り除かれ回収される。
次に、定着装置50の構成について図2を参照して説明する。定着装置50は、図2に示すように、回転可能な定着部材としての定着ベルト60と、定着ベルト60に対向して回転可能に設けられた加圧部材としての加圧ローラ70と、定着ベルト60を加熱する熱源としてのハロゲンヒータ61と、定着ベルト60の内側に配設されたニップ形成部材65と、ニップ形成部材65を支持する支持手段としての支持部材62と、ハロゲンヒータ61から放射される光を定着ベルト60へ反射する反射部材63と、定着ベルト60の温度を検知する温度検知手段としての温度センサ(図示せず)と、加圧ローラ70を定着ベルト60へ付勢する図示しない付勢手段等を備えている。
定着ベルト60は、薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材(フィルムも含む)で構成されている。詳しくは、定着ベルト60は、ニッケル若しくはSUS等の金属材料又はポリイミド(PI)等の樹脂材料で形成された内周側の基材と、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等で形成された外周側の離型層によって構成されている。また、基材と離型層との間に、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム又はフッ素ゴム等のゴム材料で形成された弾性層を介在させても良い。
加圧ローラ70は、芯金72と、芯金72の表面に設けられた発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム又はフッ素ゴム等から成る弾性層71と、弾性層71の表面に設けられたPFA又はPTFE等から成る離型層(図示せず)によって構成されている。そして、加圧ローラ70は、図示しない付勢手段によって定着ベルト側へ付勢され、定着ベルト60を介してニップ形成部材65に当接している。この加圧ローラ70と定着ベルト60とが圧接する箇所では、加圧ローラ70の弾性層71が押し潰されることで、所定の幅のニップ部(ニップ)Nが形成されている。また、加圧ローラ70は、プリンタ本体に設けられた図示しないモータ等の駆動源によって回転駆動するように構成されている。そして、加圧ローラ70が回転駆動すると、その駆動力がニップNで定着ベルト60に伝達され、定着ベルト60が従動回転するようになっている。
本実施形態では、加圧ローラ70を中実のローラとしているが、中空のローラであっても良い。その場合、加圧ローラ70の内部にハロゲンヒータ等の熱源を配設しても良い。また、弾性層が無い場合は、熱容量が小さくなり定着性が向上するが、未定着トナーを押し潰して定着させるときに、ベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部に光沢ムラが生じる可能性がある。これを防止するには、厚さ100μm以上の弾性層を設けることが望ましい。厚さ100μm以上の弾性層を設けることで、弾性層の弾性変形により微小な凹凸を吸収することができるので、光沢ムラの発生を回避することができるようになる。弾性層71は、ソリッドゴムでも良いが、加圧ローラ70の内部に熱源が無い場合は、スポンジゴムを用いても良い。断熱性が高まり定着ベルト60の熱が奪われ難くなるため、スポンジゴムの方が望ましい。また、定着部材と加圧部材は、互いに圧接する態様に限らず、加圧を行わず単に接触させるだけの構成とすることも可能である。
ニップ形成部材65は、定着ベルト60の回転軸方向又は加圧ローラ70の回転軸方向に亘って長手状に配設され、支持部材62によって支持されている。支持部材62の端部は、定着装置の筐体(図示せず)に固定されている。これにより、加圧ローラ70による圧力でニップ形成部材65の撓みの発生が防止される。そのため、加圧ローラ70の回転軸方向に亘って均一なニップ幅が得られるようになっている。また、支持部材62は、ニップ形成部材65の撓み防止機能を満足させるために、ステンレスや鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成されることが望ましい。なお、支持部材62を樹脂製とすることも可能である。
反射部材63は、支持部材62とハロゲンヒータ61との間に配設されている。本実施形態では、反射部材63を支持部材62に固定している。また、反射部材63は、ハロゲンヒータ61によって直接加熱されるため、高融点の金属材料等で形成されることが望ましい。このように反射部材63を配設していることにより、ハロゲンヒータ61から支持部材62側に放射された光が定着ベルト60へ反射される。これにより、定着ベルト60に照射される光量を多くすることができ、定着ベルト60を効率良く加熱可能となる。また、ハロゲンヒータ61からの輻射熱が支持部材62等に伝達されるのを抑制することができるので、省エネルギー化も図れる。
なお、本実施形態のような反射部材63を設ける代わりに、ハロゲンヒータ61側の支持部材62の面を研磨又は塗装等の鏡面処理を施し、反射面を形成しても良い。また、上記反射部材63又は支持部材62の反射面の反射率は、90%以上であることが望ましい。
また、支持部材62は、その強度を確保するために形状や材質を自由に選択できない。そのため、本実施形態のように反射部材63を別途設けた方が、形状や材質の選択の自由度が広がり、反射部材63と支持部材62はそれぞれの機能に特化させることができる。また、反射部材63をハロゲンヒータ61と支持部材62との間に設けることにより、ハロゲンヒータ61に対する反射部材63の位置が近くなるので、定着ベルト60を効率良く加熱できる。
ハロゲンヒータ61は、図3に示すように、2本使用する。この2つのハロゲンヒータ61は、相互に発熱範囲が異なる。そして、定着装置50に通紙される用紙のサイズに応じて、定着ベルト60を加熱できる。具体的には、本実施形態の定着装置50は、定着ベルト60の長手方向中央部領域に対応する位置を加熱する中央ヒータ61aと、定着ベルト60の長手方向端部領域に対応する位置を加熱する端部ヒータ61bとの2本を備える。そして、図3(a)に示すように、A3縦など幅の広い用紙Bを通紙する際は、中央ヒータ61aと端部ヒータ61bの両方を点灯する。一方、図3(b)に示すように、A4縦など幅の狭い用紙Cを通紙する際は、中央ヒータ61aのみを点灯する。そのため、定着ベルト60の加熱に使用する消費電力を抑えることができる。なお、ハロゲンヒータ61は、本実施形態で2本使用しているが、この態様に限定されないことは言うまでもない。
なお、図示を省略するが、定着ベルト60とハロゲンヒータ61との間に、ハロゲンヒータ61からの熱を一部(例えば、軸方向端部)遮蔽する遮蔽部材を配設しても良い。これにより、特に、連続通紙時の定着ベルト60の非通紙領域における過剰な温度上昇を抑制することができ、定着ベルト60の熱による劣化や損傷を防止することができる。
次に、本実施形態に係る定着装置の基本動作について説明する。プリンタ本体の電源スイッチが投入されると、ハロゲンヒータ61に電力が供給されると共に、加圧ローラ70が図2中の時計回りに回転駆動を開始する。これにより、定着ベルト60は、加圧ローラ70との摩擦力によって、図2中の反時計回りに従動回転する。
その後、上述の画像形成工程により未定着のトナー画像Tが担持された用紙Pが、不図示のガイド板に案内されながら図2の矢印A1方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト60及び加圧ローラ70のニップNに送入される。そして、ハロゲンヒータ61によって加熱された定着ベルト60による熱と、定着ベルト60と加圧ローラ70との間の加圧力とによって、用紙Pの表面にトナー画像Tが定着される。
トナー画像Tが定着された用紙Pは、ニップNから図2中の矢印方向に搬出される。このとき、用紙Pの先端が分離部材75の先端に接触することにより、用紙Pが定着ベルト60から分離される。その後、分離された用紙Pは、上述のように、排紙ローラによって機外に排出され、排紙トレイにストックされる。
次に、本発明の特徴的な構成であるニップ形成部材65について説明する。
ニップ形成部材65は、図4に示すように、第1の熱移動手段としての均熱部材66と、この均熱部材66に備わる摺動シート67を有している。そして、定着ベルト60が回転する際、この摺動シート67に対し定着ベルト60が摺動することで、定着ベルト60に生じる駆動トルクが低減され、定着ベルト60への摩擦力による負荷が軽減される。
均熱部材66は、熱伝導率の高い材料、例えば銅から成り、定着ベルト60の長手方向に亘って形成される。そして、定着ベルト60の非通紙部に過剰に蓄積する熱を吸熱し、長手方向へ熱を移動させるようになっている。
また、均熱部材66は、摺動シート67を介して定着ベルト60に当接する当接部66aと、用紙Pの搬送方向で、ニップNの上流側と下流側に、定着ベルト60の内側に延在して形成された曲げ部66bと曲げ部66cと、を有する。
定着ベルト60の回転方向においてニップNの上流側の曲げ部66bの先端には、摺動シート67を掛けて保持する保持部66dを有する。この保持部66dは、第1の鋭利部として様々な態様を採用できる。第1の保持部66daは、図5(a)に示すように、鋭利な形状の山刃形状をしている。第2の保持部66dbは、図5(b)に示すように、波刃形状をしている。第3の保持部66dcは、図5(c)に示すように、複数の針状形状をしている。第4の保持部66ddは、図5(d)に示すように、角型の複数の凸形状をしいている。第5の保持部66deは、図5(e)に示すように、R形状を有する複数の凸形状をしている。
そのため、定着ベルト60が回転した際に、摺動シート67が摺動方向に引っ張られたとしても、保持部66dが摺動シート67を保持するため、ニップNを適切に形成できる。第1〜3の保持部66dは何れも、複数の鋭利な突形状からなっており、ニップNを適切に形成できれば、突形状が摺動シート67を貫通していてもしていなくてもよいが、貫通している場合は回転による引っ張りに対する保持力がより強固である。
なお、保持部66dは、第1の鋭利部に、鋭利な形状としての第2の鋭利部を備えても良い。例えば、図6に示すように、第1の鋭利部としての第1の保持部66daの先端面に、第2の鋭利部としての鋭利な形状の山刃形状66da’を更に有しても良い。鋭利な形状の山刃形状66da’は、これに掛けられた摺動シート67が外れないように、かえし形状にすることが望ましい。保持部66dが第1の鋭利部に加えて第2の鋭利部を備えることで、保持部66dが摺動シート67を貫通した場合、第2の鋭利部が摺動シート67に引っ掛かり、摺動シート67を保持できる。なお、第2の鋭利部は、この態様に限定されず、第1の鋭利部の様々な形状を適用できる。
また、保持部66dは、第1の鋭利部に、鋭利な形状としての第3の鋭利部を備えても良い。例えば、図7(a),図7(b)に示すように、第1の鋭利部としての第1の保持部66daの側面、即ち曲げ部66bと曲げ部66cとが対向する面に、第3の鋭利部としての鋭利な形状の山刃形状66da”を更に有しても良い。鋭利な形状の山刃形状66da”は、これに掛けられた摺動シート67が外れないように、かえし形状にすることが望ましい。保持部66dが第1の鋭利部に加えて第3の鋭利部を備えることで、保持部66dが摺動シート67を貫通した場合、第3の鋭利部が摺動シート67に引っ掛かり、摺動シート67を保持できる。なお、第3の鋭利部は、この態様に限定されず、第1の鋭利部の様々な形状を適用できる。また、第3の鋭利部は、後述する保持手段の取付作業性を低下させない位置に設置されることは言うまでもない。
また、保持部66dは、第1の鋭利部に、鋭利な形状としての第2の鋭利部及び第3の鋭利部を備えても良い。例えば、図8に示すように、第1の鋭利部としての第1の保持部66daの先端面に、第2の鋭利部としての鋭利な形状の山刃形状66da’と、第1の鋭利部としての第1の保持部66daの側面、即ち曲げ部66bと曲げ部66cとが対向する面に、第3の鋭利部としての鋭利な形状の山刃形状66da”と、を更に有しても良い。鋭利な形状の山刃形状66da’,66da”は、これに掛けられた摺動シート67が外れないように、かえし形状にすることが望ましい。保持部66dが第1の鋭利部に加えて第2の鋭利部及び第3の鋭利部を備えることで、保持部66dが摺動シート67を貫通した場合、第2の鋭利部及び第3の鋭利部が摺動シート67に引っ掛かり、摺動シート67を保持できる。なお、第2の鋭利部及び第3の鋭利部は、この態様に限定されず、第1の鋭利部の様々な形状を適用できる。また、第3の鋭利部は、後述する保持手段の取付作業性を低下させない位置に設置されることは言うまでもない。
ところで、鋭利な突形状が均熱部材66の長手方向に亘って、均一の間隔で配置されていると、図9に示すように、摺動シート67を保持部66dに掛けて保持する際、摺動シート67が弛むことがある。この場合、摺動シート67の保持部66dへの引っ掛かりが浅くなることから、摺動シート67が保持部66dから外れることが考えられる。
このような点を改善するため、鋭利な突形状は、均熱部材66の長手方向に亘って均一の間隔に配置されなくても良い。例えば、配置される間隔を部分的に広げ、図10に示すように、保持部66dに凹形状66hを設けても良い。具体的には、例えば、第1の保持部66daに凹形状66hを設けると、図11(a)に示すように、山刃形状と山刃形状の間に凹形状66hを有する形状となる。第2の保持部66dbに凹形状66hを設けると、図11(b)に示すように、波刃形状と波刃形状の間に凹形状66hを有する形状となる。第3の保持部66dcに凹形状66hを設けると、図11(c)に示すように、針状形状と針状形状の間に凹形状66hを有する形状となる。第4の保持部66ddに凹形状66hを設けると、図11(d)に示すように、角型の凸形状と角型の凸形状の間に凹形状66hを有する形状となる。第5の保持部66deに凹形状66hを設けると、図11(e)に示すように、R形状を有する凸形状とR形状を有する凸形状の間に凹形状66hを有する形状となる。
そして、例えば、保持部66dの凹形状66hに掛けられた摺動シート67を、治具(冶具)に備えられた棒によって、凹形状66hに押し込むことで、摺動シート67の弛みを吸収できる。そのため、摺動シート67が保持部66dから外れることなく、摺動シート67を保持できる。
なお、凹形状66hを形成する底部の位置は、鋭利な突形状の根本(基部)の位置より、ニップ側に位置することが望ましい。即ち、凹形状66hの凹みの深さは、鋭利な突形状の凹みの深さより深くすることが望ましい。具体的には、例えば、第1の保持部66daに凹形状66hを設けると、図12(a)に示すように、凹形状66hを形成する底部の位置は、山刃形状の根本(基部)の位置より、ニップ側に位置する。第2の保持部66dbに凹形状66hを設けると、図12(b)に示すように、凹形状66hを形成する底部の位置は、波刃形状の根本(基部)の位置より、ニップ側に位置する。第3の保持部66dcに凹形状66hを設けると、図12(c)に示すように、凹形状66hを形成する底部の位置は、針状形状の根本(基部)の位置より、ニップ側に位置する。第4の保持部66ddに凹形状66hを設けると、図12(d)に示すように、凹形状66hを形成する底部の位置は、角型の凸形状の根本(基部)の位置より、ニップ側に位置する。第5の保持部66deに凹形状66hを設けると、図12(e)に示すように、凹形状66hを形成する底部の位置は、R形状を有する凸形状の根本(基部)の位置より、ニップ側に位置する。
凹形状66hの凹みの深さを、鋭利な突形状の凹みの深さより深くすることで、摺動シート67の弛みを吸収し、摺動シート67を保持できる。
なお、凹形状66hは、保持部66dに、1つ設けられる態様であっても、複数設けられる態様であっても良い。また、保持部66dの形状は、これらの態様に限定されず、先端に摺動シート67を掛けて保持するような形状であれば良い。また、保持部66dは、本実施形態では、用紙Pの搬送方向で、ニップNの上流側の曲げ部66bに形成されているが、用紙Pの搬送方向で、ニップNの下流側に形成された曲げ部66cの先端にも有して良い。保持部66dを曲げ部66cの先端に有することで、定着ベルト60が逆回転する場合に、摺動シート67が摺動方向に引っ張られたとしても、摺動シート67は保持され、ニップNを適切に形成できる。
なお、曲げ部66b,66cは、本実施形態では、当接部66aに対して直角に曲げられて形成されているが、この態様に限定されず、鋭角に曲げられて形成されても良く、曲げ部が湾曲して形成されていても良い。また、曲げ部は、用紙Pの搬送方向で、ニップNの上流側にのみ設けられていても良い。
ところで、均熱部材66は、平板66’を剪断加工し、折り曲げ加工することで、形成される。剪断加工においては、図13(a),図13(b)に示すように、平板66’対してパンチ702とダイ701で挟圧し、パンチ702とダイ701のエッジ部分により平板66’を剪断させる。剪断された平板66’は、一方の面の切断部にバリ90が生じる。このバリは、製造者の安全性を確保及び他部品への傷付け防止のため、研磨等されることで、通常取り除かれる。
本実施形態に係る均熱部材66は、剪断された平板66’に生じたバリ90を残したまま、折り曲げ加工をすることで形成しても良い。具体的には、剪断された平板66’は、図14(a),図14(b)に点線で示すバリ90が生じた面を、谷折りに折り曲げて曲げ部66b,66cを形成する。そうすると、曲げ部66b,66cの先端を基部として、均熱部材66の内側に向けて、バリ90が突出する。均熱部材66の内側とは、曲げ部66b,66cのそれぞれにおいて、平板66’の厚みを決定している二つの面のうち、均熱部材66が定着装置50に設置された状態で、ニップNに近い側の面側を言う。言い換えると、均熱部材66の内側とは、後述する第1の保持手段80が均熱部材66に設置された状態で、第1の保持手段80に対向する面側を言う。別の言い方をすると、均熱部材66の内側とは、摺動シートが曲げ部66b,66cに掛けられた状態で、摺動シート67の端部領域に対向している面側を言う。更に別の言い方をすると、均熱部材66の内側とは、第1の保持手段80と摺動シート67が均熱部材66に設置された状態で、第1の保持手段80との間に摺動シート67の端部が存在している面側を言う。このように形成された均熱部材66のバリ90は、保持部66dにおける第4の鋭利部としての突出部としての役割を担う。
均熱部材66の保持部66dが第4の鋭利部としての突出部90を有することで、突出部90が摺動シート67に引っ掛かり、摺動シート67を保持できる。なお、均熱部材66は、上述した第1の鋭利部、第2の鋭利部、第3の鋭利部又はこれらの組合わせに加えて、第4の鋭利部としての突出部90を形成しても良い。また、保持部66dに突出部90を有する構成であっても、保持部66dに凹形状66hを設けることができる。
また、均熱部材66は、上述の実施形態に限定されず、図15に示すように、用紙Pの搬送方向で、ニップNの下流側に、加圧ローラ70側に突出した凸形状としての凸部66eが形成されても良い。この凸部66eは、当接部66aから滑らかな面をなして突出している。そのため、ニップNでの定着後の用紙Pを、定着ベルト60から浮かすことができ、分離性を高められる。
また、摺動シート67は、図16に示すように、両面テープ68を使用して均熱部材66に保持させても良い。摺動シート67と均熱部材66の一部を両面テープで保持することで、保持部66dに摺動シート67を容易に掛けて保持でき、作業性が向上する。また、摺動方向に引っ張られる力に対して、摺動シート67はより強固に保持され、ニップNを適切に形成できる。なお、両面テープを使用する態様に限定されず、接着材を塗布しても良い。
ところで、定着ベルト60は、摺動シート67と摺動しながら、ニップNを通過するところ、この摺動部の摩擦を低減し、定着装置としてのトルクを抑制する必要があることから、摺動シート67にシリコーンオイルを染み込ませる手段がとられている。
このシリコーンオイルの量は、少なすぎると、シリコーンオイルが枯渇し、摺動シートが磨耗することから、定着装置の寿命が短くなる。一方、シリコーンオイルの量は、多すぎると、図26に示すように、摺動シートから、例えば支持部材62等の別部材を伝ってシリコーンオイルが漏れる虞がある。また、図27に示すように、摺動シートの先端が、鉛直下向きに向いていると、余剰なシリコーンオイルが滴る虞がある。
このような問題を解決するためには、摺動シートに染み込ませるシリコーンオイルの量を、シリコーンオイルが漏れ出さないように、厳密に管理しなければならず、更なる改善が望まれていた。
本実施形態の摺動シート67は、シリコーンオイルを染み込ませても、ニップ形成部材以外の他の部品に締結する構成ではないため、潤滑材が摺動シートを伝って流れ出してしまうこともない。そのため、摺動シート67や定着ベルト60の耐久性を維持できる。
なお、保持部66dで折り返した摺動シート67の先端は、図16に示すように、当接部66aの裏面と空隙(隙間)66gを持たせても良い。ニップNにて摺動シート67が押されることで、余剰となってしまったシリコーンオイルを空隙66gに退避可能とすることから、摺動シート67に染み込ませるシリコーンオイルの量を増やすことができ、定着装置の寿命を延ばせる。
また、保持部66dで折り返した摺動シート67は、両面テープ69を介して曲げ部66b,66cと接着しても良い。なお、両面テープを使用する態様に限定されず、接着材を塗布しても良い。
ところで、摺動シート67は、保持部66dに掛けて保持されるところ、摺動シート67は、コシがあり元に戻る力を有していることから、取付け作業性が良くない問題がある。
このような取付け作業性の問題を解決するため、摺動シート67は、図17に示すように、取付けられる均熱部材66の長手方向と平行に、複数の折り目を形成しても良い。この折り目は、摺動シート67が均熱部材66に取付けられる前に、例えばアイロン等によって形成される。このように、摺動シート67に折り目を形成することで、摺動シート67を均熱部材66に取付ける再の取付作業性が向上する。また、取付け精度が向上することから、摺動シート67の保持力も向上する。
なお、摺動性を高める等の理由により、摺動シート67の摺動面の織り目が均熱部材66の長手方向と平行でない場合は、摺動シート67を二層構造とし、非摺動面側のみ均熱部材66の長手方向と平行にしても良い。
摺動シート67を更に強固に固定するために、摺動シート67及び均熱部材66を保持する保持手段を設けても良い。以下、保持手段の様々な態様について説明する。なお、以下の保持手段は、少なくとも2つ以上の保持手段を組合わせて実施することも可能である。
先ず、第1の保持手段について説明する。
第1の保持手段80は、図18に示すように、例えば第2の熱移動手段としての第1断熱部材83aと第2断熱部材83bと、第3の熱移動手段としての第1吸熱部材82と、第4の熱移動手段としての第2吸熱部材81とを有する。また、第1の保持手段80は、支持部材62に支持されている。
第1断熱部材83aは、均熱部材66より熱伝導率の低い、例えば樹脂からなり、定着ベルト60の長手方向に部分的に延在し、均熱部材66と第2吸熱部材81の間で、第1吸熱部材82が存しない位置に配置されている。第1断熱部材83aを有することで、定着ベルト60の熱を過剰に吸収することを回避する。その結果、通紙部での温度落ち込みを防げる。また、ウォームアップ時間の短縮や消費電力の削減を図れる。
第2断熱部材83bは、均熱部材66より熱伝導率の低い、例えば樹脂からなり、均熱部材66と第1吸熱部材82の間に設けられる。第2断熱部材83bを設けることにより、均熱部材66から第1吸熱部材82を介する第2吸熱部材81への熱移動量を減らすことができる。
なお、第2断熱部材83bは、厚くしすぎると、定着ベルト60に蓄積された熱が第2吸熱部材81に移動しなくなるため、非通紙部温度上昇が発生し易くなる。そのため、第2断熱部材83bの厚みや長さは、発生する非通紙部温度上昇の大きさに応じて最適化する必要があるが、その厚みは第1断熱部材83aの厚みより小さい。
第2吸熱部材81は、第2の熱移動手段より熱伝導率の大きい材料から成り、定着ベルト60の長手方向に延在し、第1断熱部材83a及び第1吸熱部材82に当接して配置されている。
第1吸熱部材82は、第2の熱移動手段より熱伝導率の大きい材料から成り、定着ベルト60の長手方向に部分的に延在し、第2断熱部材83bと第2吸熱部材81の間に配置されている。特に、第1吸熱部材82は、定着ベルト60の中央領域以外に対応する位置、即ち定着ベルト60の非通紙部温度上昇の発生位置に対応して設けられる。なお、本実施形態では、第1吸熱部材82は、非通紙領域に対応して設けられているが、この態様に限定されず、第1吸熱部材82の長手方向で通紙領域に対応する位置まで延伸して設けても良い。
均熱部材66は、その軸方向への熱移動を促進して、定着ベルト60を均熱化し、非通紙部温度上昇を抑える機能を有する。これに対し、第1吸熱部材82,第2吸熱部材81は、厚み方向への熱移動を促進し、熱を吸収する役割を有する。即ち、第1吸熱部材82,第2吸熱部材81は、均熱部材66の熱容量不足を補うものであり、特に第2吸熱部材81は大きい熱容量を有し又は放熱量を高めるために大きい表面積を有することが望ましい。
第1の保持手段80と曲げ部66b,66cとで、摺動シート67の摺動方向で端部領域を挟持し、摺動シート67をより強固に固定できる。また、通紙部での温度落ち込みを防げる。また、ウォームアップ時間の短縮や消費電力の削減を図れる。
なお、第1吸熱部材82の設置個所は、本実施形態に限定されず、均熱部材66で抑制できない非通紙部温度上昇が離れた複数箇所で生じる場合、それら複数箇所に設けても良い。この際、それぞれの非通紙部温度上昇に応じて第2断熱部材83bの厚みや長さを設定すればよい。第1吸熱部材82と第2断熱部材83bの厚みの和は、第1断熱部材83aの厚みに略等しい。そのため、第2吸熱部材81と第1吸熱部材82は、面接触して互いの熱伝達は良好に行われる。
また、均熱部材66が曲げ部66b,66cを有することで、第1断熱部材83a、第2断熱部材83b、第2吸熱部材81、第1吸熱部材82を、均熱部材66上に載置する際の作業性が向上する。また、第1断熱部材83a、第2断熱部材83b、第2吸熱部材81、第1吸熱部材82を、均熱部材66に確実に受容できる。また、均熱部材66の上面に突起を形成し、第1断熱部材83a、第2断熱部材83b、第2吸熱部材81等に突起が嵌合する穴部を形成しても良い。
次に、第2の保持手段について説明する。
第2の保持手段180は、図19に示すように、第1の保持手段80と比べて第1断熱部材183aの形状が異なる。第1断熱部材183aは、ニップ形成部材65に設置された状態で、曲げ部66b,66cに対向する面に複数の突起部184を有する。そのため、この突起部184と曲げ部66b,66cとで、摺動シート67の摺動方向の端部領域を挟持し、摺動シート67をより強固に保持できる。なお、突起部184は、摺動シート67との接触が面接触ではなく、線接触又は点接触であることが望ましい。
なお、突起部184は、第1断熱部材に設けられる態様に限定されず、第2の保持手段180を構成する部材の少なくとも1つの部材に設けられても良い。また、突起部184は、本実施形態のように12個に限定されず、12個より多くても、12個より少なくても良い。
ところで、突起部184の凸量が最適でない場合、均熱部材66が摺動シート67の剛性に負けて飛び出し、均熱部材66と第2の保持手段180との間に浮き生じる。その結果、均熱(熱伝導)効果が低下する。また、第2の保持手段180の厚みが増大し、定着ベルト60に対する張り方向の負荷が増えることで、耐久性の低下を招く。そのため、突起部184は、摺動シート67の潰れ量を考慮して設定することが望ましい。
次に、第3の保持手段について説明する。
第3の保持手段280は、図20に示すように、第1の保持手段80と比べて第1断熱部材283aの形状が異なる。第1断熱部材283aは、ニップ形成部材65に設置された状態で、曲げ部66b,66cに対向する面に凸形状の複数の爪部284を有する。そのため、この爪部284と曲げ部66b,66cとで、摺動シート67を挟持し、摺動シート67の位置をより強固に固定できる。
また、爪部284は、第1断熱部材283aが均熱部材66と接触する面とは反対の面側に突出した形状をしている。この突出量は、第2吸熱部材81が収まる高さを有している。そのため、第2吸熱部材81を第1断熱部材282a上に載置する際の作業性が向上する。また、第2吸熱部材81を、第1断熱部材282aに確実に受容できる。また、第3の保持手段280をニップ形成部材65に載置する際に、爪部284を押圧できる。その結果、第2吸熱部材81を押圧することなく、第3の保持手段280をニップ形成部材65に確実に載置できる。
なお、爪部284は、第1断熱部材に設けられる態様に限定されず、第3の保持手段280を構成する少なくとも1つの部材に設けられても良い。
特に、爪部284が第1断熱部材283aに加えて、第2断熱部材83bに設けられることが望ましい。第2断熱部材83bに設けられた爪部(図示せず)の突出量が、第2吸熱部材81及び第1吸熱部材82が収まる高さを有している。そのため、第2吸熱部材81及び第1吸熱部材82を第2断熱部材上に載置する際の作業性が向上する。また、第2吸熱部材81及び第1吸熱部材82を、第2断熱部材上に確実に受容できる。また、第3の保持手段280をニップ形成部材65に載置する際に、爪部を押圧できる。その結果、第2吸熱部材81を押圧することなく、第3の保持手段280をニップ形成部材65に確実に載置できる。
また、爪部284は、本実施形態のように12個に限定されず、12個より多くても、12個より少なくても良い。
ところで、爪部284の突起量が最適でない場合、均熱部材66が摺動シート67の剛性に負けて飛び出し、均熱部材66と第3の保持手段280との間に浮き生じる。その結果、均熱(熱伝導)効果が低下する。また、第3の保持手段280の厚みが増大し、定着ベルト60に対する張り方向の負荷が増えることで、耐久性の低下を招く。そのため、爪部284は、摺動シート67の潰れ量を考慮して設定することが望ましい。
次に、第4の保持手段について説明する。
第4の保持手段380は、図21に示すように、第1の保持手段80と比べて均熱部材66に当接する第1断熱部材383aの形状が異なる。第1断熱部材383aは、長手方向の両端部で、摺動シート67の摺動方向の両端部に凹部383aaを有している。そのため、摺動シート67の巻き込みを防止し、浮きの発生を抑制できる。
ところで、均熱部材66は、摺動シート67によって適切に覆われていない場合、露出する。そして、露出した均熱部材66が定着ベルト60に接触して、定着ベルト60を摩耗する。このような問題を回避するため、摺動シート67の長手方向の長さは、均熱部材66の長手方向の長さより長いことが望ましい。
このような構成の場合、摺動シート67の長手方向の両端部は、図中Aに示すように、斜め等に巻き付けられ、巻き付け量が大きくなることがある。そのため、摺動シート67が均熱部材66の当接部66aに及ぶ虞がある。その結果、均熱部材66と第1断熱部材383aとの間に、摺動シート67が挟まって、浮きが生じ、均熱効果の低下や保持手段の厚みが増してしまう問題が生じる。
そのため、上述の問題を解決するために、第1断熱部材383aが長手方向の両端部で、摺動シート67の摺動方向の両端部に凹部383aaを有していることが、特に有利である。
次に、第5の保持手段について説明する。
第5の保持手段480は、図22に示すように、第1の保持手段80に替え、支持手段としての支持部材462の形状を一部突出させた突出部462aを有する点で異なる。突出部462aは、定着ベルト60の長手方向に亘って形成されている。支持部材462が突出部462aを有することで、ニップ形成部材65を保持するために、別部品を必要とせず、コスト削減を図れる。
また、突出部462aには、曲げ部66b,66cに対向するように、複数の突起部としてのビード部やエンボス部を有しても良い。この突起部と曲げ部66b,66cとで、摺動シート67を挟持することで、摺動シート67の位置をより強固に固定できる。なお、突起部184は、摺動シート67との接触が面接触ではなく、線接触又は点接触であることが望ましい。
また、突出部462aの長手方向の両端部で、摺動シート67の摺動方向の両端部に凹部(図示せず)を有しても良い。凹部を有することで、摺動シート67の巻き込みを防止し、浮きの発生を抑制することができる。
なお、上述した実施形態において、ニップ形成部材65及び保持手段80,180,280,380,480の具体的態様の一例として、加圧ローラ70と定着ベルト60を介したニップ形成部材65とで形成されるニップ幅が10.0mm程度の際、
均熱部材66の厚みを0.2〜1.0mmとし、第1吸熱部材81の厚みを1.8〜6.0mmとし、第2吸熱部材82の厚みを1.0〜2.0mmとし、第2断熱部材83bの厚みを0.5〜1.5mmとし、第1断熱部材83a,183a,283aの厚みを1.5〜3.5mmとする。
また、均熱部材66、第1吸熱部材81及び第2吸熱部材82の材質の具体的態様の一例として、カーボンナノチューブ(熱伝導率:3000〜5500W/mK)、グラファイトシート(熱伝導率:700〜1750W/mK)、銀(熱伝導率:420W/mK)、銅(熱伝導率:398W/mK),又はアルミニウム(熱伝導率:236W/mK)とする。
また、第1断熱部材83a,183a,283a及び第2断熱部材83bの材質の具体的態様の一例として、PPS(熱伝導率:0.2W/mK)、PAI(熱伝導率:0.29〜0.6W/mK)、PEEK(熱伝導率:0.26W/mK)、PEK(熱伝導率:0.29W/mK)、又はLCP(熱伝導率:0.2W/mK)とする。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図23に示すような定着装置にも適用でき、上述の実施形態と同様の作用効果を発揮できる。この定着装置550は、上述の実施形態の定着装置より、支持部材562の形状が簡易な形状となっている。
また、本実施形態では、熱移動手段について均熱部材、断熱部材、吸熱部材として説明しているが、第1〜4の熱移動手段の間で比較した場合に本発明の作用を発揮し得るために代表的な作用を説明するものである。第1の熱移動手段は、均熱部材として説明しているが、均熱の作用に限定されず、吸熱や断熱等の作用を有するものも含むものであって良い。また、第2の熱移動手段は、断熱部材として説明しているが、断熱の作用に限定されず、吸熱や均熱等の作用を有するものも含むものであって良い。また、第3の熱移動手段、第4の熱移動手段は、吸熱部材として説明しているが、吸熱の作用に限定されず、均熱や断熱等の作用を有するものも含むものであって良い。
また、上述の実施形態で紹介した各構成の材質、寸法はあくまで一例であり、本発明の作用を発揮し得る範囲内で様々な材質や寸法を選択可能であることは言うまでもない。
60 定着ベルト(定着部材の一例)
61 ハロゲンヒータ(熱源の一例)
62 支持部材(支持手段の一例)
65 ニップ形成部材
66 均熱部材(第1の熱移動手段の一例)
66a 当接部
66b,66c 曲げ部
66d 保持部
66e 凸部
67 摺動シート
70 加圧ローラ(加圧部材の一例)
80 保持手段
81 第1吸熱部材(第4の熱移動手段の一例)
82 第2吸熱部材(第3の熱移動手段の一例)
83a 第1断熱部材(第2の熱移動手段の一例)
83b 第2断熱部材(第2の熱移動手段の一例)
90 バリ(突出部の一例)
184 突起部
284 爪部
N ニップ
特許第4818826号公報

Claims (12)

  1. 回動可能な無端ベルト状の定着部材と、
    前記定着部材を加熱する熱源と、
    前記定着部材の内側に配置される、非回転のニップ形成部材と、
    前記定着部材の外側で、前記ニップ形成部材と対向して配置され、該定着部材との間にニップを形成する加圧部材と、を備え、未定着画像を担持した記録媒体を前記ニップに通して定着を行う定着装置において、
    前記ニップ形成部材は、第1の熱移動手段と摺動シートを備えて構成され、
    前記第1の熱移動手段は、前記摺動シートを介して前記定着部材と当接する当接部と、記録媒体の搬送方向において前記ニップの上流側又は上流側及び下流側に前記定着部材の内側に延在した曲げ部と、を有し、
    記録媒体の搬送方向において前記ニップの少なくとも上流側の曲げ部の先端には、前記摺動シートを掛けて保持する保持部を有し、
    前記保持部は、鋭利な複数の突形状からなり、
    前記突形状の少なくとも一部は、前記摺動シートを貫通していることを特徴とする、定着装置。
  2. 前記突形状が前記ニップ形成部材の長手方向に亘って配置される間隔は、少なくとも一部において、均一でないことを特徴とする、請求項に記載の定着装置。
  3. 回動可能な無端ベルト状の定着部材と、
    前記定着部材を加熱する熱源と、
    前記定着部材の内側に配置される、非回転のニップ形成部材と、
    前記定着部材の外側で、前記ニップ形成部材と対向して配置され、該定着部材との間にニップを形成する加圧部材と、を備え、未定着画像を担持した記録媒体を前記ニップに通して定着を行う定着装置において、
    前記ニップ形成部材は、第1の熱移動手段と摺動シートを備えて構成され、
    前記第1の熱移動手段は、前記摺動シートを介して前記定着部材と当接する当接部と、記録媒体の搬送方向において前記ニップの上流側又は上流側及び下流側に前記定着部材の内側に延在した曲げ部と、を有し、
    記録媒体の搬送方向において前記ニップの少なくとも上流側の曲げ部の先端には、前記摺動シートを掛けて保持する保持部を有し、
    前記保持部は、前記曲げ部の先端を基部として、前記第1の熱移動手段の内側に向けて突出した突出部を有し、
    前記突出部は、前記第1の熱移動手段の製造過程で生じるバリであることを特徴とする、定着装置。
  4. 前記第1の熱移動手段は、記録媒体の搬送方向において前記ニップの下流側に、前記加圧部材側に突出した凸形状を有することを特徴とする、請求項1〜の何れか一項に記載の定着装置。
  5. 前記摺動シートは、前記第1の熱移動手段に接着されることを特徴とする、請求項1〜の何れか一項に記載の定着装置。
  6. 前記摺動シートは、前記保持部に掛ける前に、折り目が形成されることを特徴とする、請求項1〜の何れか一項に記載の定着装置。
  7. 回動可能な無端ベルト状の定着部材と、
    前記定着部材を加熱する熱源と、
    前記定着部材の内側に配置される、非回転のニップ形成部材と、
    前記ニップ形成部材を保持する保持手段
    前記定着部材の外側で、前記ニップ形成部材と対向して配置され、該定着部材との間にニップを形成する加圧部材と、を備え、未定着画像を担持した記録媒体を前記ニップに通して定着を行う定着装置において、
    前記ニップ形成部材は、第1の熱移動手段と摺動シートを備えて構成され、
    前記第1の熱移動手段は、前記摺動シートを介して前記定着部材と当接する当接部と、記録媒体の搬送方向において前記ニップの上流側又は上流側及び下流側に前記定着部材の内側に延在した曲げ部と、を有し、
    記録媒体の搬送方向において前記ニップの少なくとも上流側の曲げ部の先端には、前記摺動シートを掛けて保持する保持部を有し、
    前記保持手段は、前記曲げ部に対向する面に少なくとも一つの突起部を有し、前記摺動シートの摺動方向で端部領域を、前記曲げ部と挟持することで、前記摺動シートを保持することを特徴とする、定着装置。
  8. 前記保持手段は、
    前記第1の熱移動手段に当接し、該第1の熱移動手段より熱伝導率が低い第2の熱移動手段と、
    前記第2の熱移動手段に当接し、該第2の熱移動手段より熱伝導率が高い第3の熱移動手段であって、前記定着部材の中央領域以外に対応する位置に配置される少なくとも一つの第3の熱移動手段と、を有することを特徴とする、請求項に記載の定着装置。
  9. 前記第2の熱移動手段は、前記曲げ部に対向する面に凸形状の少なくとも一つの爪部を有し、
    前記爪部は、前記第1の熱移動手段と反対側方向に突出し、前記第3の熱移動手段を受容することを特徴とする、請求項に記載の定着装置。
  10. 前記保持手段は、長手方向の端部が固定されて前記ニップ形成部材を支持する支持手段であって、
    前記支持手段は、前記第1の熱移動手段に当接することを特徴とする、請求項に記載の定着装置。
  11. 回動可能な無端ベルト状の定着部材と、
    前記定着部材を加熱する熱源と、
    前記定着部材の内側に配置される、非回転のニップ形成部材と、
    前記ニップ形成部材を保持する保持手段
    前記定着部材の外側で、前記ニップ形成部材と対向して配置され、該定着部材との間にニップを形成する加圧部材と、を備え、未定着画像を担持した記録媒体を前記ニップに通して定着を行う定着装置において、
    前記ニップ形成部材は、第1の熱移動手段と摺動シートを備えて構成され、
    前記第1の熱移動手段は、前記摺動シートを介して前記定着部材と当接する当接部と、記録媒体の搬送方向において前記ニップの上流側又は上流側及び下流側に前記定着部材の内側に延在した曲げ部と、を有し、
    記録媒体の搬送方向において前記ニップの少なくとも上流側の曲げ部の先端には、前記摺動シートを掛けて保持する保持部を有し、
    前記保持手段は、前記摺動シートの摺動方向で端部領域を、前記曲げ部と挟持することで、前記摺動シートを保持し、
    前記保持手段の長手方向の両端領域であって、前記第1の熱移動手段と当接する面に凹部を有することを特徴とする、定着装置。
  12. 請求項1〜11の何れか一項に記載の定着装置を備えることを特徴とする、画像形成装置。
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