JP6107090B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体に画像を定着させる定着装置および定着装置を備えた画像形成装置に関し、特に、プリンタ、ファクシミリ装置あるいは、複写機等の画像形成装置に搭載される定着装置および定着装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、プリンタ、ファクシミリ装置、あるいは、複写機等の画像形成装置に使用される定着装置として熱ローラ定着装置が知られている。熱ローラ定着装置では、内部にハロゲンヒータ等の熱源を備え、加熱されながら互いに押付けられて回転する2本の回転体(定着ローラ、加圧ローラ)の接触ニップ部(定着ニップ部)に、未定着トナー像を載せた転写材を通過させ、そこでトナー像を溶融し転写材上に定着させている。
一方、近年装置の省エネ化や、ウェイトタイム短縮に対する要求の高まりから、加熱ローラの代わりにベルトや薄膜フィルム等、無端状のベルト部材を用いた加熱装置を採用することで、定着装置の低熱容量化を実現し、また記録媒体への熱伝達効率の改善を図り、加熱に要する待ち時間(ウォームアップ時間やファーストプリント時間)を大幅に短縮した、いわゆるオンデマンドタイプの定着装置が広く採用されている。
この種の定着装置としては、ベルト部材の内周面に固定部材を接触させつつ動かし、ベルト部材を介して固定部材が回転体に押付けられることでベルト部材と回転体との間にニップ部を形成し、このニップ部に記録媒体を搬送して記録媒体上にトナー像を定着させる方式となっている。
そのため、このような定着装置には、回転体によってベルト部材が固定部材に押付けられ、ベルト部材が内周面を固定部材に接触しつつ動かされることにより、ベルト部材および固定部材が摩耗してしまうという不具合があった。このベルト部材および固定部材の摩擦による摩耗を防止する方式としては、ベルト部材の内周面と固定部材との間に摩擦係数の小さい低摩擦部材を設ける構成が既に知られている。
例えば、特許文献1には、ベルト部材と固定部材との間に低摩擦シート部材を設け、低摩擦シート部材を板バネ部材およびねじを用いて固定部材に取付ける技術が開示されている。この技術によって、ベルト部材と固定部材との間に生じる摩擦力を軽減し、ベルト部材および固定部材が摩耗することを防ぐことができる。
しかしながら、このような従来の定着装置においては、上記低摩擦シート部材を取付けるために複数の取付用の部材を用いるとともに、該複数の取付用の部材を収納する取付用スペースを必要とする構成となっていた。このような場合には、複数の取付用の部材を収納できる取付用スペースが必要となってしまうことから、定着装置が大型化、複雑化および製造コストが増加するといった課題が残されていた。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、ベルト部材と固定部材との間に生じる摩擦を低減する低摩擦部材を、小型かつ簡易な構成によってベルト部材と固定部材との間に固定する定着装置を提供することを目的とする。
本発明に係る定着装置は、上記目的達成のため、内部に熱源を有し両端が接合されたベルト部材と、前記ベルト部材に接触して回転する加圧回転体と、前記ベルト部材の内周面側に設けられ、前記ベルト部材を前記加圧回転体に押付けて前記ベルト部材および前記加圧回転体の間にニップ部を形成する固定部材と、前記ベルト部材の内周面側に設けられ、前記ベルト部材および前記固定部材の間に生じる摩擦抵抗を軽減する低摩擦部材とを備え、前記ニップ部に搬送された記録媒体を加熱および加圧することにより、前記記録媒体に画像を定着するようにした定着装置であって、前記低摩擦部材は、前記記録媒体の搬送方向に突出した端部と、前記端部に設けられ、前記低摩擦部材を前記固定部材に設置する低摩擦部材設置部とを有し、前記固定部材は、前記低摩擦部材を固定する際に、前記搬送方向上流側に前記端部を挿入する複数の穴部を有することを特徴とする。
本発明によれば、ベルト部材と固定部材との間に生じる摩擦を低減する低摩擦部材を、小型かつ簡易な構成によってベルト部材と固定部材との間に固定する定着装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る定着装置を備えたタンデム型カラープリンタの概略斜視図である。 本発明の実施形態に係る定着装置の概略断面図である。 本発明の実施形態に係る定着装置の概略正面図である。 本発明の実施形態に係る固定部材の概略斜視図である。 本発明の実施形態に係る低摩擦部材の概略正面図である。 本発明の実施形態に係る低摩擦部材設置部の概略斜視図である。 本発明の実施形態に係る低摩擦部材を固定部材に取付けた状態を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1〜図7は、本発明に係る定着装置および画像形成装置の一実施の形態を示す図であり、画像形成装置をタンデム型カラープリンタに適用した例を示している。
図1は、画像形成装置の構成を示す図である。図1において、画像形成装置1は、各色(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K))に対応した作像部4Y、4M、4C、4Kと、給紙部12と、定着装置20と、中間転写ユニット85と、ボトル収容部101とを備えている。
ボトル収容部101は、画像形成装置1の上方に設けられており、ボトル収容部101内には、各色に対応した4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kが着脱自在に設置されている。
中間転写ユニット85は、ボトル収容部101の下方に設けられており、中間転写ベルト78と、4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kと、中間転写クリーニング部80と、2次転写バックアップローラ82とを備えている。また、中間転写ユニット85は、クリーニングバックアップローラ83と、テンションローラ84とを備えている。
作像部4Y、4M、4C、4Kは、それぞれ中間転写ベルト78に対向するように並んで設けられている。作像部4Y、4M、4C、4Kは、それぞれ感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kと、帯電部75Y、75M、75C、75Kと、現像部76Y、76M、76C、76Kと、クリーニング部77Y、77M、77C、77Kと、除電部(不図示)とを備えている。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、駆動モータ(不図示)によって図1中時計方向に回転駆動される。感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上では、帯電工程と、露光工程と、現像工程と、転写工程と、クリーニング工程との作像プロセスが実行される。
まず、帯電工程において、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、帯電部75Y、75M、75C、75Kの位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に一様に帯電される。
次に、露光工程において、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、露光部3から発せられるレーザ光Ly、Lm、Lc、Lkの照射位置で、露光走査により感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に各色に対応した静電潜像が形成される。
次に、現像工程において、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、現像装置76Y、76M、76C、76Kとの対向位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の静電潜像が現像される。これにより、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上には、各色のトナー像が形成される。
次に、1次転写工程において、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、中間転写ベルト78および第1転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kとの対向位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上のトナー像が中間転写ベルト78上に転写される。このとき、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上には、わずかではあるが未転写トナーが残る。
次に、クリーニング工程において、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、クリーニング部77Y、77M、77C、77Kとの対向位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に残った未転写トナーがクリーニング部77Y、77M、77C、77Kのクリーニングブレードによって機械的に回収される。
そして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、除電部との対向位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の残留電位が除去される。
以上の作像プロセスを経ることにより、各色のトナー像が、中間転写ベルト78上に形成される。
中間転写ベルト78は、2次転写バックアップローラ82と、クリーニングバックアップローラ83と、テンションローラ84とによって張力を有した状態で支持される。
4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kは、それぞれ、中間転写ベルト78を感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。また、1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kには、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。
中間転写ベルト78は、2次転写バックアップローラ82の回転駆動によって図1中の矢印方向に移動され、各1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kの1次転写ニップを順次通過する。
これにより、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の各色のトナー像は、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写される。その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト78は、2次転写ローラ89との対向位置に達する。
中間転写ベルト78上に形成された4色のトナー像は、2次転写バックアップローラ82と2次転写ローラ89との間に中間転写ベルト78を挟み込んで形成された2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体P上に転写される。
そして、中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング部80の位置に達し、中間転写ベルト78上に残る記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが回収される。
給紙部12は、画像形成装置1の下方に設けられており、給紙部12には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。
次に、給紙部12から記録媒体Pを搬送するプロセスについて説明する。
まず、給紙部12に収納された中で一番上に位置する記録媒体Pは、給紙ローラ97が図1中反時計方向に回転駆動することにより、レジストローラ98a、98bの間に向けて搬送される。
次に、記録媒体Pは、レジストローラ98a、98bの間に設けられたローラニップの位置で一旦停止する。
そして、記録媒体Pは、中間転写ベルト78上のトナー像がくるタイミングに合わせて、レジストローラ98a、98bが回転駆動することで、2次転写ニップに向けて搬送される。これにより、記録媒体P上には、トナー像が転写される。
2次転写ニップの位置でトナー像が転写された記録媒体Pは、定着装置20の位置に搬送される。そして、記録媒体P上に転写されたトナー像は、ベルト部材としての定着ベルト21および加圧回転体としての加圧ローラ31による熱と圧力によって記録媒体P上に定着され、これによりカラー画像が記録媒体Pに定着する。
カラー画像が定着した記録媒体Pは、排紙ローラ99a、99bの間を経て、画像形成装置1の外に排出され、出力画像として、スタック部100上にスタックされる。
以上で、画像形成装置1における、一連の画像形成プロセスが完了する。
図2、図3は、定着装置20の構成について説明する図である。
図2に示すように、定着装置20は、定着ベルト21と、加熱部材22と、補強部材23と、熱源としてのヒータ25と、固定部材26と、低摩擦部材としての低摩擦シート28と、加圧ローラ31と、温度センサ40と、加圧機構50とを備える。
定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状ベルトであり、図2中の矢印方向に回転する。ここで、無端状とは、ベルトの両端部を接合し、かつ、つなぎ目が存在しない状態をいう。
定着ベルト21は、内周面側から、基材層、弾性層、離型層が順次積層されていて、その全体の厚さが1mm以下に設定されている。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。
定着ベルト21の基材層は、層厚が30〜50μmであって、ニッケル、ステンレス等の金属材料やポリイミド等の樹脂材料で形成されている。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。
定着ベルト21の弾性層は、層厚が100〜300μmであって、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、フッ素ゴム、等のゴム材料で形成されている。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。
弾性層を設けることで、定着ベルト21と加圧ローラ31との間に形成されるニップ部において記録媒体Pにカラー画像を定着する場合に、定着ベルト21の表面の微小な凹凸が形成されなくなり、記録媒体P上のトナー像Tに均一に熱が伝わる。
これにより、定着装置20は、記録媒体Pに柚子肌画像が発生することを抑止することができる。ここで、柚子肌画像とは、表面に多数の微小な凹凸が形成された画像のことを意味する。
定着ベルト21の離型層は、層厚が10〜50μmであって、PFA(テトラフルオロエチレン‐パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)、等の材料で形成されている。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。
離型層を設けることで、定着ベルト21は、記録媒体P上のトナー像Tに対する離型性が確保される。また、定着ベルト21の直径は15〜120mmになるように設定されている。なお、本実施の形態では、定着ベルト21の直径が30mm程度に設定されている。また、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。また、離型とは、接着している物体同士が剥離することを意味し、離型性とは、物体同士の剥離しやすさを意味する。
固定部材26は、液晶ポリマー等の耐熱樹脂材料等で構成され、加圧ローラ31側の面が加圧ローラ31の曲率にならうように断面形状が凹形状に形成されている。これにより、記録媒体Pは、加圧ローラ31の曲率にならうようにニップ部から送り出されるために、定着工程後の記録媒体Pが定着ベルト21に吸着して分離しない、というような不具合を抑止することができる。
また、図3に示すように、固定部材26は、長手方向両端部が定着装置20の側板43に固定支持されている。固定部材26は、側板43に固定支持されることにより、少なくとも記録媒体Pの搬送方向の位置決めがなされるとともに、回転駆動されることなく保持されることになる。
また、固定部材26は、ニップ部において、後述する加熱部材22の凹部に対して隙間を有しつつ、低摩擦シート28を介して定着ベルト21の内周面と接触する。低摩擦シート28により、固定部材26は、定着ベルト21との間に生じる摩擦抵抗によって摩耗することが防止される。なお、固定部材26の詳細な構造ついては、後述する。
加熱部材22は、長手方向両端部が定着装置20の側板43に固定支持されており、肉厚が0.2mm以下のパイプ状部材であり、本実施の形態において0.1mmの肉厚となっている。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。加熱部材22の材料としては、アルミニウム、鉄、ステンレス等の熱伝導性を有する金属を用いることができる。
加熱部材22の肉厚を0.2mm以下に設定することで、定着装置20は、定着ベルト21の加熱効率を向上することができる。加熱部材22は、ニップ部を除く位置で定着ベルト21の内周面に近接もしくは接触するように形成され、ニップ部の位置では、内部に凹形状が形成されるとともに、開口部が形成された凹部が設けられている。
ここで、常温時にニップ部を除く位置における定着ベルト21と加熱部材22とのギャップは、0mmより大きく1mm以下とすることが好ましい。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。
これにより、定着装置20は、加熱部材22と定着ベルト21とが滑る状態で接触する面積が大きくなり定着ベルト21の摩耗が加速する不具合を抑止することができる。
また、定着装置20は、加熱部材22と定着ベルト21とが離れ過ぎて定着ベルト21の加熱効率が低下する不具合を抑止することができる。
さらに、定着装置20は、加熱部材22が定着ベルト21の近くに設けられることで、可撓性を有する定着ベルト21の円形姿勢がある程度維持されるため、定着ベルト21の変形による劣化を軽減することができる。
また、定着装置20は、定着ベルト21が加熱部材22と接触しながら動く際の摩耗を軽減するために、加熱部材22と定着ベルト21との間に潤滑剤としてフッ素グリスが塗布されている。
加熱部材22は、ヒータ25の輻射熱および輻射光(以下、単に「輻射熱」とする。)により加熱されて定着ベルト21を加熱する。すなわち、定着装置20は、加熱部材22がヒータ25によって直接的に加熱されて、加熱部材22を介して定着ベルト21がヒータ25によって間接的に加熱される構成となっている。
ヒータ25は、ハロゲンヒータやカーボンヒータによって構成され、その両端部が図3に示すように、定着装置20の側板43に固定されている。ヒータ25の出力制御は、定着ベルト21の表面温度が定着ベルト21の表面に対向する温度センサ40に検知された結果に基づいて行われる。
また、定着装置20は、このようなヒータ25の出力制御によって、記録媒体P上のカラー画像を定着させる定着ベルト21の定着温度を所望の温度に設定することができる。ここで、温度センサ40は、サーミスタ等によって構成されている。
このように、定着装置20は、定着ベルト21の一部のみが局所的に加熱されるのではなく、加熱部材22によって定着ベルト21が周方向にわたってニップ部を除く位置で全体的に加熱される。そして、定着装置20は、加熱された定着ベルト21の表面から記録媒体P上のトナー像Tに熱が加えられる構成となっている。
これにより、定着装置20は、装置を高速化した場合であっても、定着ベルト21が充分に加熱されて定着不良の発生を抑止することができる。すなわち、定着装置20は、比較的簡易な構成で効率よく定着ベルト21を加熱できるため、ウォームアップ時間や1枚目を印刷するのにかかる時間が短縮されるとともに、装置を小型化することができる。
補強部材23は、ニップ部を形成する固定部材26を補強、支持するためのもので、幅方向の長さが固定部材26と同等になるように形成され、定着ベルト21の内周面側に設けられている。
補強部材23は、長手方向の長さが固定部材26の長手方向の長さと同等になるように形成されており、また図3に示すように、長手方向両端部が定着装置20の側板43に固定支持されている。
補強部材23は、固定部材26、低摩擦シート28および定着ベルト21を介して加圧ローラ31に接触することで、ニップ部において固定部材26が加圧ローラ31の加圧力を受けて大きく変形する不具合の発生を抑止している。
なお、補強部材23は、上述した機能を満足するために、ステンレスや鉄合金等の機械的強度が高い金属材料で形成することが好ましい。
また、ヒータ25がハロゲンヒータ等輻射熱を利用して加熱する方式の熱源である場合には、補強部材23におけるヒータ25に対向する面の一部または全部に、断熱部材を設けたり、BA(Bright Anneal)処理や鏡面研磨処理を施したりすることもできる。
これにより、ヒータ25から補強部材23に向かう輻射熱は、断熱もしくは反射されて加熱部材22の加熱に用いられることになり、加熱部材22の加熱効率がさらに向上するため、定着ベルト21の加熱効率がさらに向上することになる。
加圧ローラ31は、ニップ部の位置で定着ベルト21の外周面に接触するように設けられており、耐熱性中空構造の芯金32上に弾性層33が形成され、直径が30mm程度である。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。
加圧ローラ31は、定着ベルト21、低摩擦シート28および固定部材26に押付けられることで、定着ベルト21との間に記録媒体Pが搬送される所望のニップ部を形成する。
加圧ローラ31には、不図示の駆動機構の駆動ギヤに噛合するギヤ45が設置されていて、加圧ローラ31は、図2中の矢印方向に回転駆動される。また、図3に示すように、加圧ローラ31は、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に軸受42を介して回転自在に支持されている。
加圧ローラ31の弾性層33は、発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の材料で形成されている。また、弾性層33の表層には、PFA、PTFE等からなる薄肉の離型層が設けられている。
また、弾性層33を発泡性シリコーンゴム等のスポンジ状の材料で形成した場合には、ニップ部に作用する加圧力を減ずることができるために、固定部材26に生じる撓みを軽減することができる。この場合、定着ベルト21の加熱効率は、定着ベルト21の熱が加圧ローラ31側に移動しにくくなるため向上する。
定着装置20には、定着ベルト21に対して加圧ローラ31を接触および離隔する加圧機構50が設けられている。加圧機構50は、加圧レバー51と、偏心カム52と、加圧スプリング53とを備える。
加圧レバー51は、一端側に設けられた支軸51aを中心として定着装置20の側板43に回転自在に支持されている。加圧レバー51の中央部は、定着装置20の側板43に形成された長穴に移動可能に保持されている加圧ローラ31の軸受42に接触している。
また、加圧レバー51の他端側には、加圧スプリング53が接続されている。加圧スプリング53は、その保持板に偏心カム52が取付けられている。偏心カム52は、不図示の駆動モータによって回転可能に構成されている。
このような構成により、加圧レバー51は、通常の定着動作時において、偏心カム52の回転により支軸51aを中心にして回転し、偏心カム52の姿勢が図2に示す状態となることで、加圧ローラ31が定着ベルト21を加圧して所望のニップ部を形成する。
これに対して、ジャム処理時等、通常の定着動作時以外の場合において、偏心カム52が図2に示す状態から180度回転し、加圧ローラ31は、定着ベルト21から離脱、または、定着ベルト21を減圧する。
次に、上述のように構成された定着装置20の、通常時の動作について簡単に説明する。
画像形成装置1の電源スイッチが投入されると、ヒータ25に電力が供給されるとともに、加圧ローラ31の図2中の矢印方向の回転駆動が開始される。
これにより、加圧ローラ31との摩擦力によって、定着ベルト21も図2中の矢印方向に従動回転する。その後、給紙部12から記録媒体Pが給送されて、2次転写ローラ89の位置で、記録媒体P上に未定着のトナー像Tが転写される。
未定着のトナー像Tが転写された記録媒体Pは、不図示のガイド板に案内されながら図2の矢印Y10方向に搬送されて、押付けられた状態にある定着ベルト21および加圧ローラ31のニップ部に搬入される。
そして、加熱部材22を介してヒータ25によって加熱された定着ベルト21による加熱と、補強部材23によって補強された固定部材26と加圧ローラ31とによる押付ける力とによって、記録媒体Pの表面のカラー画像は、記録媒体Pに定着される。
その後、ニップ部から送り出された記録媒体Pは、矢印Y11方向に搬送される。
次に、図4〜図6を参照して、固定部材26と、低摩擦シート28と、低摩擦部材設置部としての固定用クリップ29とについて説明する。
図4に示すように、固定部材26は、接触部26aと、固定面としてのニップ形成部26bと、穴部26cと、中固定用スリット26dと、外固定用スリット26eとを備える。なお、本実施の形態の定着装置20は、中固定用スリット26dおよび外固定用スリット26eが溝部を構成する。
接触部26aは、長手方向の略全域で補強部材23と接触しており、補強部材23と接触する場合に、記録媒体Pの搬送方向(以下、単に「搬送方向」という)の位置決めをするための凹形状の接触部を複数箇所に有している。
このため、固定部材26は、加圧ローラ31の定着ベルト21を押付ける力を受けた場合に、接触部26aで補強部材23と接触することにより、補強部材23に支持され、大きく変形することがなくなる。
ニップ形成部26bは、低摩擦シート28と接触しており、低摩擦シート28および定着ベルト21を介して加圧ローラ31と接触することで、加圧ローラ31と定着ベルト21との間にニップ部を形成する。
穴部26cは、固定部材26の搬送方向上流側の複数箇所に設けられている。各穴部26cには、低摩擦シート28を固定部材26に固定する場合に、後述する低摩擦シート28の中端部28aが挿入される。
中固定用スリット26dおよび外固定用スリット26eは、ともに固定部材26の搬送方向上流側のニップ形成部26bと対向する面に形成されている。中固定用スリット26dは、低摩擦シート28を固定部材26に固定する場合に、後述する低摩擦シート28の中端部28aを固定用スリット26dに取付け、低摩擦シート28を固定する。
また、外固定用スリット26eは、低摩擦シート28を固定部材26に固定する場合に、後述する低摩擦シート28の外端部28bを固定用スリット26eに取付け、低摩擦シート28を固定する。
これにより、定着装置20は、容易に低摩擦シート28を固定部材26に固定することができ、構成が簡単であるとともに組立性にも優れる。また、定着装置20は、中端部28aおよび外端部28bが固定部材26のニップ部の近傍に設置されるため、設置に必要なスペースが小さくできるとともに、定着装置20を小型化することができる。
図5に示すように、低摩擦シート28は、中端部28aと、外端部28bと、摩擦面28cとを有し、表面の摩擦係数が小さく、多孔質のフッ素樹脂の織物で形成したシート等の耐摩耗性、耐熱性に優れた材質によって略矩形形状に形成されている。なお、本実施の形態の定着装置20は、中端部28aおよび外端部28bが端部を構成する。
低摩擦シート28は、例えば、フッ素樹脂からなる多孔質樹脂繊維布をベース層として定着ベルト21と接触する面にPET樹脂シートをラッピングしたものを用いることができる。また、低摩擦シート28は、例えば、焼結成形したPTFE樹脂シートや、テフロン(登録商標)を浸透させたガラス繊維シート等を用いることもできる。
また、低摩擦シート28は、定着ベルト21の内周面に塗布された潤滑剤が滲み込んで固定部材26のニップ形成部26bに付着しないよう、潤滑剤に対する浸潤性のない構成となっている。
中端部28aは、低摩擦シート28の搬送方向上流側に5つ設けられ、略矩形形状に形成されている。また、外端部28bは、低摩擦シート28の搬送方向上流側でかつ長手方向外方の両端に設けられ、略矩形形状に形成されている。
摩擦面28cは、搬送方向長さが固定部材26のニップ形成部26bよりも長い略矩形形状に形成されており、一方の面がニップ形成部26bと接触し、他方の面が定着ベルト21の内周面と接触する。
摩擦面28cの定着ベルト21と接触する面は、定着ベルト21の内周面に塗布された潤滑剤が、摩擦面28cに入り込めるように、微小な凹凸形状に形成されている。摩擦面28cの定着ベルト21と接触する面の凹凸の粗さは、算術平均粗さRa(以下、単に「Ra」という)が5〜30μmとなるように形成されている。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。
ここで、摩擦面28cの定着ベルト21と接触する面のRaは、5μmより小さいと、摩擦面28cに十分な潤滑剤を入り込ませにくく適当でない。また、摩擦面28cの定着ベルト21と接触する面のRaは、30μmよりも大きいと、記録媒体PにOHPやコート紙を用いた場合に、トナー像Tを定着させると凹凸の跡が光沢むらとして目立ってしまう。
このため、摩擦面28cの定着ベルト21と接触する面のRaは、5〜30μmとなるように形成することで、摩擦面28cに十分な潤滑剤を入り込ませ、かつ記録媒体Pに凹凸の跡による光沢むらが発生することを防止することができる。
また、摩擦面28cは、定着ベルト21と固定部材26との間の摩擦抵抗を緩和するために、定着ベルト21と接触する面の一部分に潤滑剤が塗布されている。
これにより、定着装置20は、低摩擦シート28が定着ベルト21および固定部材26間の摩擦抵抗を緩和でき、定着ベルト21および固定部材26の摩耗を防止することができる。また、定着装置20は、定着ベルト21の摩擦抵抗により低摩擦シート28によれやずれが発生することを防止することができる。
図6に示すように、固定用クリップ29は、弾性を有する金属材料を鋭角に折り曲げることで形成されている。固定用クリップ29は、一方の面に3つの取付部29aと、他方の面に2つの取付部29aと、中端部28aおよび外端部28bの先端に接触する位置決め部29bとを備えた形状となっている。
固定用クリップ29は、中端部28aおよび外端部28bの先端を位置決め部29bに押し当てることで位置決めを行い、取付部29aを曲げて中端部28aおよび外端部28bを挟み込むことで取付けられている。
次に、図7を参照して、低摩擦シート28を固定部材26に固定する方法について説明する。なお、以下の説明において、1つの中端部28aを用いて説明を行うが、他のすべての中端部28aについても同様である。また、外端部28bの取付方法は、固定部材26の穴部26cを貫通させないことを除けば中端部28aと同様である。
まず、低摩擦シート28は、中端部28aの先端を固定用クリップ29の位置決め部29bに押し当てて位置決めを行い、固定用クリップ29の取付部29aを曲げて中端部28aを挟み込むことで、中端部28aの先端に固定用クリップ29が取付けられる。
次いで、低摩擦シート28は、固定用クリップ29を取付けた中端部28aを固定部材26の穴部26cに貫通させる。
次いで、低摩擦シート28は、中端部28aの先端に取付けた固定用クリップ29に中端部28aが所定回数巻き付けられる。
そして、図7に示すように、低摩擦シート28は、固定用クリップ29に所定回数巻き付けられた中端部28aが、固定部材26の中固定用スリット26dに取付けられることで、搬送方向上流側において固定部材26に固定される。
これにより、定着装置20は、小型でかつ簡易な構成によって固定部材26のニップ部の近傍に低摩擦シート28を取付けることができ、良好な組立性を確保でき、設置に必要なスペースが小さくできるとともに、定着装置20を小型化することができる。
次いで、低摩擦シート28は、摩擦面28cが固定部材26のニップ形成部26bと定着ベルト21の内周面との間に設置され、加圧ローラ31の定着ベルト21を押付ける力を受けることにより固定される。
これにより、低摩擦シート28は、摩擦面28cの長手方向中央部に形成された中端部28aと、長手方向外方の両端部に形成された外端部28bとが、固定部材26の中固定用スリット26dおよび外固定用スリット26eにそれぞれ固定されることになる。
つまり、定着装置20は、定着ベルト21および低摩擦シート28が、固定部材26のニップ形成部26bに加圧ローラ31によって押付けられ、加圧ローラ31と固定部材26とによって挟持された状態で、加圧ローラ31が回転駆動することになる。
加圧ローラ31と固定部材26とに挟持されることにより、低摩擦シート28は、定着ベルト21から摩擦抵抗を受けた場合に、部分的に集中した応力を受けず、適正な状態を維持したまま定着ベルト21と固定部材26との間の摩擦抵抗を緩和することができる。
このため、低摩擦シート28は、定着ベルト21および固定部材26間の摩擦抵抗を緩和することで、定着装置20の駆動トルクを小さくすることができる。これにより、定着装置20は、定着ベルト21がスリップすることで記録媒体P上の定着画像が乱れることを防止できるとともに、駆動ギアの歯面が消耗する不具合を防止することができる。
また、低摩擦シート28は、機器の高速化に伴いニップ幅を増大させる場合および加圧力を大きくした場合に、定着ベルト21の内周面がニップ形成部26bに長時間接触しつつ動き、定着ベルト21および固定部材26が摩耗する不具合を防止することができる。
以上のように、本実施の形態に係る定着装置20は、内部にヒータ25を有し両端が接合された定着ベルト21と、定着ベルト21に接触して回転する加圧ローラ31とを備える。
また、定着装置20は、定着ベルト21の内周面側に設けられ、定着ベルト21を加圧ローラ31に押付けて定着ベルト21および加圧ローラ31の間にニップ部を形成する固定部材26を備える。
また、定着装置20は、定着ベルト21の内周面側に設けられ、定着ベルト21および固定部材26の間に生じる摩擦抵抗を軽減する低摩擦シート28を備える。また、定着装置20は、ニップ部に搬送された記録媒体Pを加熱および加圧することによって記録媒体Pに画像を定着するようにする。
そして、低摩擦シート28は、記録媒体Pの搬送方向に突出した中端部28aおよび外端部28bと、中端部28aおよび外端部28bに設けられ、低摩擦シート28を固定部材26に設置する固定用クリップ29とを有する。
このため、定着装置20は、小型でかつ簡易な構成によって低摩擦シート28を固定部材26に取付けることができ、良好な組立性を確保でき、設置に必要なスペースが小さくできるとともに、定着装置20を小型化することができる。
また、定着装置20は、低摩擦シート28が定着ベルト21および固定部材26間の摩擦抵抗を緩和することで、定着装置20の駆動トルクを小さくすることができる。これにより、定着装置20は、定着ベルト21がスリップすることで記録媒体P上の定着画像が乱れることを防止できるとともに、駆動ギアの歯面が消耗する不具合を防止することができる。
また、定着装置20は、低摩擦シート28が定着ベルト21および固定部材26間の摩擦抵抗を緩和するため、機器の高速化に伴いニップ幅を増大させる場合および加圧力を大きくした場合にも、定着ベルト21および固定部材26の摩耗を防止することができる。
また、本実施の形態に係る定着装置20の中端部28aおよび外端部28bは、記録媒体Pの搬送方向上流側に向かって低摩擦シート28から突出している。
また、本実施の形態に係る定着装置20の固定用クリップ29は、中端部28aおよび外端部28bを挟み込むことで低摩擦シート28を固定部材26に設置する。
また、本実施の形態に係る定着装置20の低摩擦シート28は、長手方向に複数の中端部28aおよび外端部28bを有する。
このため、定着装置20は、小型でかつ簡易な構成によって低摩擦シート28を固定部材26に取付けることができ、良好な組立性を確保でき、設置に必要なスペースが小さくできるとともに、定着装置20を小型化することができる。
また、本実施の形態に係る定着装置20の固定部材26は、中端部28a、外端部28bおよび固定用クリップ29が挿入される中固定用スリット26dおよび外固定用スリット26eを有する。
そして、低摩擦シート28は、中固定用スリット26dおよび外固定用スリット26eに中端部28aおよび外端部28bを巻き付けた固定用クリップ29を挿入することで固定部材26に設置される。
このため、定着装置20は、小型でかつ簡易な構成によって低摩擦シート28を固定部材26に取付けることができ、良好な組立性を確保でき、設置に必要なスペースが小さくできるとともに、定着装置20を小型化することができる。
また、本実施の形態に係る定着装置20の固定部材26は、ニップ部を形成するニップ形成部26bと対向する面に中固定用スリット26dおよび外固定用スリット26eを有する。
このため、定着装置20は、小型でかつ簡易な構成によって固定部材26のニップ部の近傍に低摩擦シート28を取付けることができ、設置に必要なスペースが小さくできるとともに、定着装置20を小型化することができる。
また、本実施の形態に係る定着装置20の低摩擦シート28は、多孔質状に形成されている。
このため、定着装置20は、低摩擦シート28が定着ベルト21および固定部材26間の摩擦抵抗を緩和でき、定着ベルト21および固定部材26の摩耗を防止することができる。また、定着装置20は、定着ベルト21の摩擦抵抗により低摩擦シート28によれやずれが発生することを防止することができる。
また、本実施の形態に係る定着装置20の低摩擦シート28は、定着ベルト21および固定部材26の双方と接する摩擦面28cを有している。そして、摩擦面28cは、少なくとも一部分に潤滑剤が塗布されている。
このため、定着装置20は、低摩擦シート28が定着ベルト21および固定部材26間の摩擦抵抗を緩和でき、定着ベルト21および固定部材26の摩耗を防止することができる。また、定着装置20は、定着ベルト21の摩擦抵抗により低摩擦シート28によれやずれが発生することを防止することができる。
また、本実施の形態に係る定着装置20は、定着ベルト21の内周面に対向しヒータ25を内部に有する加熱部材22を備えている。そして、加熱部材22は、ヒータ25からの輻射熱を定着ベルト21に伝熱する。
このため、定着装置20は、定着ベルト21がヒータ25によって直接加熱されないことから、定着ベルト21に安価な樹脂製の材料を採用することができ、製作コストを削減することができる。
また、定着装置20は、比較的簡易な構成で効率よく定着ベルト21を加熱できるため、ウォームアップ時間や1枚目を印刷するのにかかる時間が短縮されるとともに、定着装置20を小型化することができる。
なお、本実施の形態において、定着装置20は、加熱部材22と定着ベルト21との間に潤滑剤を塗布したが、これに限らず、例えば加熱部材22の定着ベルト21の内周面が滑りながら動く面を摩擦係数の低い材料で形成してもよい。また、定着装置20は、定着ベルト21の内周面にフッ素を含む材料からなる表面層を形成してもよい。
また、本実施の形態では、ニップ部を形成する固定部材26の断面形状を凹形状に形成したが、これに限らず、ニップ部を形成する固定部材26の形状を平面状に形成したり、平面から凹形状に連続的に変化するように形成したりすることもできる。
ニップ部の形状が記録媒体Pの画像面に対してほぼ平行となる場合に、固定部材26は、記録媒体にシワが発生するのを防止する効果がある。また、固定部材26の断面形状が凹形状に近づくにつれて、定着ベルト21は、記録媒体Pとの密着性が高くなり、記録媒体P上のカラー画像の定着性が向上する。
さらに、ニップ部の出口側における定着ベルト21の曲率が大きくなるために、定着装置20は、ニップ部から送り出された記録媒体を定着ベルト21から容易に分離することができる。
また、本実施の形態において、ヒータ25は、ハロゲンヒータが採用されているが、これに限らず、例えば誘導加熱方式の熱源であってもよい。
また、本実施の形態において、加熱部材22の断面形状は、ほぼ円形になるように形成したが、これに限らず、多角形になるように形成されてもよい。また、定着装置20は、比較的簡易な構成で効率よく定着ベルト21を加熱するために、加熱部材22を有さず、定着ベルト21を直接加熱する方式の定着器によって構成されてもよい。
その場合、定着装置20は、定着器全体としての熱容量の内、加熱部材22の熱容量が排除されるため、より温度上昇しやすく省エネ性能に優れるとともに、装置の小型化に資する定着器として構成することができる。そして、定着ベルト21の耐熱性が必要となることから、定着ベルト21の基材層は、ニッケル、ステンレス等の金属材料とすることが好ましい。
また、本実施の形態において、加圧ローラ31の内部には芯金32のみを有する構成となっているが、これに限らず、加圧ローラ31の内部に、ハロゲンヒータ等の熱源を設けてもよい。
また、本実施の形態において、定着ベルト21の直径は、加圧ローラ31の直径と同等になるように形成したが、これに限らず、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径よりも小さくなるように形成してもよい。
この場合、ニップ部における定着ベルト21の曲率は、加圧ローラ31の曲率よりも小さくなるため、ニップ部から送り出される記録媒体Pが定着ベルト21から分離されやすくなる。
また、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径よりも大きくなるように形成することもできる。
ここで、本実施の形態に係る定着装置20においては、定着ベルト21の直径と加圧ローラ31の直径との関係によらず、加圧ローラ31の加圧力が加熱部材22に作用しないように構成されている。
また、本実施の形態において、中固定用スリット26dおよび外固定用スリット26eは、それぞれ異なる形状となっているが、これに限らず、同一の形状に形成されていてもよい。
また、本実施の形態において、中端部28aおよび外端部28bは、それぞれ異なる形状となっているが、これに限らず、同一の形状に形成されていてもよい。
また、本実施の形態において、固定用クリップ29は、中端部28aおよび外端部28bのすべてに取付けられているが、これに限らず、低摩擦シート28が固定されるのに十分な数の固定用クリップ29が取付けられていればよい。
また、本実施の形態において、図5に示すように中端部28aが低摩擦シート28の5箇所に設けられているが、これに限定されるものではない。なお、中端部28aの個数を変更する場合、中端部28aは、低摩擦シート28の長手方向中央部を基準として対称となる位置にそれぞれ設けられていることが好ましい。
また、本実施の形態において、低摩擦シート28は、搬送方向下流側を固定していないが、搬送方向下流側にも中端部28aおよび外端部28bを設け、搬送方向上流側と同様に固定してもよい。
また、本実施の形態において、固定用クリップ29の取付部29aは、一方の面の3箇所と、他方の面の2箇所とに設けられているが、これに限らず、中端部28aおよび外端部28bに固定用クリップ29を取付けるのに必要な数だけ設けられていればよい。
また、本実施の形態において、低摩擦シート28の摩擦面28cは、定着ベルト21と接触する面の一部分に潤滑剤が塗布されているが、これに限らず、固定部材26のニップ形成部26bと接触する面および両面に潤滑剤が塗布されていてもよい。また、潤滑剤は、摩擦面28cの一部分に限らず全面に塗布されていてもよい。
また、本実施の形態では、定着装置20をタンデム型カラープリンタに適用した例を示しているが、定着装置20は、ファクシミリ装置や複写機等の画像形成装置に適用してもよい。
1 画像形成装置
20 定着装置
21 定着ベルト(ベルト部材)
22 加熱部材
25 ヒータ(熱源)
26 固定部材
26a 接触部
26b ニップ形成部(固定面)
26c 穴部
26d 中固定用スリット(溝部)
26e 外固定用スリット(溝部)
28 低摩擦シート(低摩擦部材)
28a 中端部(端部)
28b 外端部(端部)
28c 摩擦面
29 固定用クリップ(低摩擦部材設置部)
31 加圧ローラ(加圧回転体)
特開2010−181821号公報

Claims (10)

  1. 内部に熱源を有し両端が接合されたベルト部材と、
    前記ベルト部材に接触して回転する加圧回転体と、
    前記ベルト部材の内周面側に設けられ、前記ベルト部材を前記加圧回転体に押付けて前記ベルト部材および前記加圧回転体の間にニップ部を形成する固定部材と、
    前記ベルト部材の内周面側に設けられ、前記ベルト部材および前記固定部材の間に生じる摩擦抵抗を軽減する低摩擦部材とを備え、
    前記ニップ部に搬送された記録媒体を加熱および加圧することにより、前記記録媒体に画像を定着するようにした定着装置であって、
    前記低摩擦部材は、前記記録媒体の搬送方向に突出した端部と、
    前記端部に設けられ、前記低摩擦部材を前記固定部材に設置する低摩擦部材設置部とを有し、
    前記固定部材は、前記低摩擦部材を固定する際に、前記搬送方向上流側に前記端部を挿入する複数の穴部を有することを特徴とする定着装置。
  2. 前記端部は、前記記録媒体の搬送方向上流側に向かって前記低摩擦部材から突出していることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記低摩擦部材設置部は、前記端部を挟み込むことで前記低摩擦部材を前記固定部材に設置することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記低摩擦部材は、長手方向に複数の前記端部を有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記固定部材は、前記端部および前記低摩擦部材設置部が挿入される溝部を有し、
    前記低摩擦部材は、前記溝部に前記端部を巻き付けた前記低摩擦部材設置部を挿入することで前記固定部材に設置されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記固定部材は、前記ニップ部を形成する固定面と対向する面に前記溝部を有することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記低摩擦部材は、多孔質状に形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記低摩擦部材は、前記ベルト部材および前記固定部材の双方と接する摩擦面を有し、
    前記摩擦面は、少なくとも一部分に潤滑剤が塗布されていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 前記ベルト部材の内周面に対向し前記熱源を内部に有する加熱部材を備え、
    前記加熱部材は、前記熱源からの輻射熱を前記ベルト部材に伝熱することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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