JP6303454B2 - 照明装置およびプロジェクター - Google Patents

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Description

本発明は、照明装置およびプロジェクターに関する。
複数の固体光源から射出される光によって蛍光体を励起し、励起した蛍光体から発せられた蛍光を利用する光源装置、およびこの光源装置を用いた投射型表示装置が下記の特許文献1に開示されている。この光源装置においては、固体光源ユニットからの射出光を偏光分離ミラーによって分離し、分離した一方の光を励起光として蛍光発光板に導き、分離した他方の光と蛍光発光板から得られた蛍光とを合成して照明光としている。また、固体光源ユニットと偏光分離ミラーとの間の光路上には、回転可能とされた位相差板が設けられている。
特開2012−137744号公報
特許文献1には、「位相差板の回転角度を調整することで蛍光発光板に入射する光を制御できるため、青色光と黄色光の光量比を制御することができる。これにより、投射型表示装置の光学系のばらつき、固体光源ユニットからの出力光のばらつき、蛍光発光板の蛍光変換効率のばらつきなどに起因するホワイトバランスのずれを補正できる。」と記載されている。しかしながら、この構成では、製品出荷前にホワイトバランスのずれを補正できたとしても、使用時の経時変化に起因するホワイトバランスのずれを随時補正することはできない。また、白色光以外の色光の色バランスのずれを補正することはできない。
本発明の一つの態様は、上記の課題を解決するためになされたものであって、使用時の経時変化に伴う色バランスを調整することができる照明装置を提供することを目的の一つとする。また、本発明の一つの態様は、この種の照明装置を備えたプロジェクターを提供することを目的の一つとする。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの態様の照明装置は、第1の波長帯の光を射出する発光素子と、前記発光素子から射出された光が入射する第1の位相差板と、前記第1の位相差板からの光を、第1の偏光状態の第1の光束と第2の偏光状態の第2の光束とに分離する第1の偏光分離素子と、前記第1の波長帯の光によって励起される第1の蛍光体層を備え、前記第1の光束を、前記第1の波長帯とは異なる第2の波長帯の第3の光束に変換する波長変換装置と、前記第2の光束を第4の光束に変換する光学素子と、前記第3の光束と前記第4の光束とを合成する第1の色合成素子と、前記第3の光束の強度と前記第4の光束の強度とを検出する第1の検出装置と、前記第1の検出装置による検出結果に応じて前記第1の位相差板の光学軸の方向を変化させる第1の制御装置と、を備えたことを特徴とする。
本発明の一つの態様の照明装置においては、第1の色合成素子により合成された第3の光束と第4の光束との合成光が照明に用いられる。例えば使用時の経時変化により発光素子から射出される光の量が低下したとする。このとき、発光素子の光量の低下に伴って波長変換装置へ入射する第1の光束の量が低下すると、第1の蛍光体層の変換効率が変化し、第3の光束の量と第4の光束の量との比が変化する。その結果、発光素子の経時変化前に対して色バランスがずれるという問題が生じる。
この問題に対して、本発明の一つの態様の照明装置は、第3の光束の強度と第4の光束の強度とを検出する第1の検出装置と、第1の検出装置による検出結果に応じて第1の位相差板の光学軸の方向を変化させる第1の制御装置を備えている。そのため、第1の検出装置により第3の光束の強度と第4の光束の強度とを検出することによって色バランスの変化を把握することができる。色バランスが変化した場合、第1の位相差板の光学軸の方向を変化させ、第1の偏光状態の第1の光束と第2の偏光状態の第2の光束との割合を調整する。このようにして、第1の光束から得られる第3の光束の量と第2の光束から得られる第4の光束の量とを調整し、照明装置から射出される光の色バランスを調整することができる。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記第1の制御装置は、前記第3の光束の強度と前記第4の光束の強度との比が基準値に近付くように、前記第1の位相差板の光学軸の方向を変化させてもよい。
この構成によれば、照明装置から得られる照明光の色が基準となる色に近付くように色バランスの調整を行うことができる。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記基準値は、前記第1の検出装置により測定された、前記第3の光束の初期の強度と前記第4の光束の初期の強度とに基づいて決定されてもよい。
この構成によれば、設計値としての照明光の色ではなく、個々の照明装置の初期状態の照明光の色に近付くように色バランスの調整を行うことができる。
本発明の一つの態様の照明装置において、第1レンズアレイと第2レンズアレイと重畳レンズとを含む重畳光学系と、前記第2レンズアレイが備える複数のレンズのうちの一つのレンズから射出される光束の光路上であって、前記第2レンズアレイと前記重畳レンズとの間に配置されたミラーと、をさらに備え、前記ミラーにより反射された光が前記第1の検出装置に入射する構成としてもよい。
この構成によれば、重畳レンズに入射する前の光の一部をミラーにより取り出して第1の検出装置に導き、第3の光束の強度と第4の光束の強度とを精度良く検出することができる。その結果、色バランスの調整を精度良く行うことができる。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記ミラーは、前記発光素子から射出された光の2次光源像が形成される位置に配置されていてもよい。
この構成によれば、光路中にミラーを配置して光の一部を取り出したとしても、被照明領域において照度ムラが生じることはない。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記第1の蛍光体層は、前記第1の波長帯および前記第2の波長帯のいずれとも異なる第3の波長帯の第5の光束を射出し、前記波長変換装置は、前記第1の波長帯の光によって励起され、前記第1乃至第3の波長帯のいずれとも異なる第4の波長帯の第6の光束を射出する第2の蛍光体層と、前記第1の光束が入射する第2の位相差板と、前記第2の位相差板から射出された光を、前記第1の蛍光体層に入射する偏光成分と、前記第2の蛍光体層に入射する偏光成分と、に分離する第2の偏光分離素子と、前記第5の光束と前記第6の光束とを合成して前記第3の光束を生成する第2の色合成素子と、前記第5の光束の強度と前記第6の光束の強度とを検出する第2の検出装置と、前記第2の検出装置による検出結果に応じて前記第2の位相差板の光学軸の方向を変化させる第2の制御装置と、を備えていてもよい。
この態様の照明装置は、第5の光束の強度と第6の光束の強度とを検出する第2の検出装置と、第2の検出装置による検出結果に応じて第2の位相差板の光学軸の方向を変化させる第2の制御装置を備えている。そのため、第2の検出装置により第5の光束の強度と第6の光束の強度とを検出することによって、第5の光束と第6の光束との合成光の色バランスの変化を把握することができる。色バランスが変化した場合、第2の位相差板の光学軸の方向を変化させることによって、第1の蛍光体層に入射する偏光成分と前記第2の蛍光体層に入射する偏光成分との割合を調整する。このようにして、第1の蛍光体層によって生成される第5の光束の量と第2の蛍光体層によって生成される第6の光束の量を調整し色バランスを調整することができる。さらに、第5の光束と第6の光束との合成光である第3の光束の量と第2の光束から得られる第4の光束の量とを第1の制御装置によって調整することにより、照明装置から射出される光の色バランスを調整することができる。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の照明装置と、前記照明装置から射出された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学系と、を備えたことを特徴とする。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の照明装置を備えているため、表示品質に優れたプロジェクターを実現できる。
本発明の第1実施形態のプロジェクターを示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態の照明装置を示す概略構成図である。 照明装置に用いる位相差板と回転調整機構を示す斜視図である。 位相差板とその制御装置を示す模式図である。 偏光変換素子におけるミラーの配置を示す正面図である。 色バランスの調整の考え方を示すフローチャートである。 (A)第1の位相差板通過前、(B)第1の位相差板通過後のそれぞれの光の偏光状態を示す図である。 第1の位相差板の回転角と色温度との関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態の照明装置を示す概略構成図である。 本発明の第3実施形態の照明装置を示す概略構成図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図5を用いて説明する。
第1実施形態のプロジェクターは、本発明の一実施形態である照明装置と、3つの光変調装置と、を備えた液晶プロジェクターの例である。
以下、図面を用いて具体的に説明するが、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、スクリーンSCR上にカラー画像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクター1は、赤色光LR、緑色光LG、青色光LBの各色光に対応した3つの光変調装置を用いている。プロジェクター1は、照明装置2の光源として、高輝度・高出力の光が得られる半導体レーザーを用いている。プロジェクター1は、照明装置2と、色分離光学系3と、赤色光用光変調装置4Rと、緑色光用光変調装置4Gと、青色光用光変調装置4Bと、合成光学系5と、投射光学系6と、を概略備えている。
照明装置2は、均一な照度分布を有する照明光WLを色分離光学系3に向けて射出する。照明装置2には、後述する本発明の一つの実施形態である照明装置が用いられる。
色分離光学系3は、照明装置から射出された照明光WLを赤色光LRと緑色光LGと青色光LBとに分離する。色分離光学系3は、第1のダイクロイックミラー7aと、第2のダイクロイックミラー7bと、第1の反射ミラー8aと、第2の反射ミラー8bと、第3の反射ミラー8cと、第1のリレーレンズ9aと、第2のリレーレンズ9bと、を備えている。
第1のダイクロイックミラー7aは、照明装置2から射出された照明光WLを赤色光LRと、緑色光LGおよび青色光LBと、に分離する機能を有する。第1のダイクロイックミラー7aは、赤色光LRを透過し、緑色光LGおよび青色光LBを反射する。第2のダイクロイックミラー7bは、第1のダイクロイックミラー7aで反射した光を緑色光LGと青色光LBとに分離する機能を有する。第2のダイクロイックミラー7bは、緑色光LGを反射し、青色光LBを透過する。
第1の反射ミラー8aは、赤色光LRの光路中に配置されている。第1の反射ミラー8aは、第1のダイクロイックミラー7aを透過した赤色光LRを赤色光用光変調装置4Rに向けて反射する。第2の反射ミラー8bと第3の反射ミラー8cとは、青色光LBの光路中に配置されている。第2の反射ミラー8bと第3の反射ミラー8cとは、第2のダイクロイックミラー7bを透過した青色光LBを青色光用光変調装置4Bに向けて反射させる。緑色光LGは、第2のダイクロイックミラー7bで反射し、緑色光用光変調装置4Gに向けて進む。
第1のリレーレンズ9aと第2のリレーレンズ9bとは、青色光LBの光路中における第2のダイクロイックミラー7bの光射出側に配置されている。第1のリレーレンズ9aと第2のリレーレンズ9bとは、青色光LBの光路長が赤色光LRや緑色光LGの光路長よりも長くなることに起因した青色光LBの光損失を補償する機能を有している。
赤色光用光変調装置4Rは、赤色光LRを画像情報に応じて変調し、赤色光LRに対応した画像光を形成する。緑色光用光変調装置4Gは、緑色光LGを画像情報に応じて変調し、緑色光LGに対応した画像光を形成する。青色光用光変調装置4Bは、青色光LBを画像情報に応じて変調し、青色光LBに対応した画像光を形成する。
赤色光用光変調装置4R、緑色光用光変調装置4G、および青色光用光変調装置4Bには、例えば透過型の液晶パネルが用いられる。また、液晶パネルの入射側および射出側には、図示しない一対の偏光板が配置されている。一対の偏光板は、特定の方向の直線偏光光を透過させる。
赤色光用光変調装置4Rの入射側には、フィールドレンズ10Rが配置されている。緑色光用光変調装置4Gの入射側には、フィールドレンズ10Gが配置されている。青色光用光変調装置4Bの入射側には、フィールドレンズ10Bが配置されている。フィールドレンズ10Rは、赤色光用光変調装置4Rに入射する赤色光LRを平行化する。フィールドレンズ10Gは、緑色光用光変調装置4Gに入射する緑色光LGを平行化する。フィールドレンズ10Bは、青色光用光変調装置4Bに入射する青色光LBを平行化する。
合成光学系5は、赤色光LR、緑色光LG、および青色光LBのそれぞれに対応した画像光を合成し、合成された画像光を投射光学系6に向けて射出する。合成光学系5には、例えばクロスダイクロイックプリズムが用いられる。
投射光学系6は、複数の投射レンズを含む投射レンズ群から構成されている。投射光学系6は、合成光学系5により合成された画像光をスクリーンSCRに向けて拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大されたカラー画像が表示される。
以下、照明装置2について説明する。
図2に示すように、照明装置2は、アレイ光源21Aと、コリメーター光学系22と、アフォーカル光学系23と、第1の位相差板46と、第1のモーター47と、ホモジナイザー光学系24と、第1の偏光分離素子50Aを含む第1のプリズム25Aと、第1のピックアップ光学系26と、第1の発光素子27と、光学素子41と、偏光変換素子32と、重畳光学系33と、第1の光量モニター用ミラー42と、第1のセンサーユニット43と、第1の制御装置44と、を備えている。第1の発光素子27は、本発明における波長変換装置を構成する。
上記の構成要件のうち、アレイ光源21Aと、コリメーター光学系22と、アフォーカル光学系23と、ホモジナイザー光学系24と、第1のプリズム25Aと、位相差板28と、第2のピックアップ光学系29と、拡散反射素子30とは、それぞれの光学中心を図2中に示す光軸ax1に一致させた状態で、光軸ax1上に順次並んで配置されている。一方、第1の発光素子27と、第1のピックアップ光学系26と、第1のプリズム25Aと、インテグレータ光学系31と、偏光変換素子32と、重畳レンズ33aとは、それぞれの光学中心を図2中に示す光軸ax2に一致させた状態で、光軸ax2上に順次並んで配置されている。光軸ax1と光軸ax2とは、同一面内にあり、互いに直交する位置関係にある。
アレイ光源21Aは、複数の半導体レーザー211を備える。複数の半導体レーザー211は、光軸ax1と直交する面21c内において、アレイ状に並んで配置されている。半導体レーザー211の個数は特に限定されない。本実施形態における半導体レーザー211は、特許請求の範囲における発光素子に対応する。
半導体レーザー211は、例えばピーク波長が446nmのS偏光の青色光を射出する。S偏光の青色光BLは、アレイ光源21Aからコリメーター光学系22に向けて射出される。本実施形態におけるピーク波長が446nmの青色光BLは、特許請求の範囲における第1の波長帯の光に対応する。
アレイ光源21Aから射出された青色光BLは、コリメーター光学系22に入射する。コリメーター光学系22は、アレイ光源21Aから射出された青色光BLを平行光束に変換する。コリメーター光学系22は、例えばアレイ状に並んで配置された複数のコリメーターレンズ22aで構成されている。複数のコリメーターレンズ22aは、複数の半導体レーザー211にそれぞれ対応して配置されている。
コリメーター光学系22を透過することにより平行光束に変換された青色光BLは、アフォーカル光学系23に入射する。アフォーカル光学系23は、青色光BLの光束径を調整する。アフォーカル光学系23は、例えばアフォーカルレンズ23a,アフォーカルレンズ23bから構成されている。
アフォーカル光学系23を透過することにより光束径が調整された青色光BLは、ホモジナイザー光学系24に入射する。ホモジナイザー光学系24は、青色光BLの光強度分布を、例えばトップハット型分布と呼ばれる均一な光強度分布に変換する。ホモジナイザー光学系24は、例えばマルチレンズアレイ24a,マルチレンズアレイ24bから構成されている。
アフォーカル光学系23とホモジナイザー光学系24との間、より具体的には、アフォーカルレンズ23bとマルチレンズアレイ24aとの間の光路上に、第1の位相差板46が設けられている。第1の位相差板46は、青色光BLが入射する面内で回転可能に設けられている。第1の位相差板46は、青色光BLの波長446nmに対する1/2波長板で構成されている。第1の位相差板46の光学軸は、第1の位相差板46に入射する青色光BLの偏光軸と交差する。なお、第1の位相差板46の光学軸は、第1の位相差板46の進相軸もしくは遅相軸のいずれであってもよい。
青色光BLは、コヒーレントなS偏光である。青色光BLはもともとS偏光であるが、青色光BLの偏光軸が第1の位相差板46の光学軸と交差しているため、青色光BLが第1の位相差板46を透過することによりS偏光の一部がP偏光に変換される。その結果、第1の位相差板46を透過した青色光BLは、S偏光成分BLsとP偏光成分BLpとが所定の割合で混在した光となる。例えば、本実施形態におけるS偏光成分BLsは、特許請求の範囲における第1の偏光状態の第1の光束に対応する。本実施形態におけるP偏光BLpは、特許請求の範囲における第2の偏光状態の第2の光束に対応する。
第1の位相差板46に、第1の位相差板46を回転させるための第1のモーター47が接続されている。第1の位相差板46の回転機構については後述する。
ホモジナイザー光学系24から射出された青色光BLは、第1のプリズム25Aに入射する。第1のプリズム25Aは、例えば波長選択性を有するダイクロイックプリズムで構成されている。ダイクロイックプリズムは、光軸ax1に対して45°の角度をなす傾斜面Kを有している。傾斜面Kは、光軸ax2に対しても45°の角度をなしている。第1のプリズム25Aは、互いに直交する光軸ax1,ax2の交点と傾斜面Kの光学中心とが一致するように配置されている。ダイクロイックプリズムからなる第1のプリズム25Aに代えて、平行平板状のダイクロイックミラーを用いてもよい。
傾斜面Kには、波長選択性を有する第1の偏光分離素子50Aが設けられている。第1の偏光分離素子50Aは、青色光BLを、第1の偏光分離素子50Aに対するS偏光成分BLsとP偏光成分BLpとに分離する偏光分離機能を有している。具体的に、第1の偏光分離素子50Aは、青色光BLのS偏光成分BLsを反射させ、青色光BLのP偏光成分BLpを透過させる。以下の説明では、第1の偏光分離素子50Aで反射したS偏光成分BLsは蛍光体層の励起に利用されるため、励起光BLsと称する。第1の偏光分離素子50Aを透過したP偏光成分BLpは照明光として利用されるため、青色光BLpと称する。
また、第1の偏光分離素子50Aは、半導体レーザー211から射出された青色光BLとは波長帯が異なる黄色の蛍光光YLを、蛍光光YLの偏光状態に依らずに透過させる色分離機能を有している。
第1の偏光分離素子50Aから射出されたS偏光の励起光BLsは、第1のピックアップ光学系26に入射する。第1のピックアップ光学系26は、励起光BLsを第1の発光素子27の第1の蛍光体層34に向けて集光させる。第1のピックアップ光学系26は、例えばピックアップレンズ26a,ピックアップレンズ26bから構成されている。
第1のピックアップ光学系26から射出された励起光BLsは、第1の発光素子27に入射する。第1の発光素子27は、第1の蛍光体層34と、第1の蛍光体層34を支持する基板35と、を有している。励起光BLsが第1の蛍光体層34に入射することにより第1の蛍光体層34に含まれる蛍光体が励起され、励起光BLsとは波長が異なる黄色の蛍光光YLが生成される。本実施形態における蛍光光YLは、特許請求の範囲における第2の波長帯の第3の光束に対応する。
第1の発光素子27において、第1の蛍光体層34は、励起光BLsが入射する側とは反対側の面を基板35に接触させた状態で、第1の蛍光体層34の側面と基板35との間に設けられた接着剤36により基板35に固定されている。基板35の第1の蛍光体層34が設けられた側と反対側の面には、第1の蛍光体層34の熱を放散させるためのヒートシンク38が設けられている。
第1の蛍光体層34から射出された蛍光光YLは、偏光方向が揃っていない非偏光光のため、第1のピックアップ光学系26を通過した後、非偏光の状態のままで第1の偏光分離素子50Aに入射する。蛍光光YLは、第1の偏光分離素子50Aを透過し、インテグレータ光学系31に向けて進む。
一方、第1の偏光分離素子50Aから射出されたP偏光の青色光BLpは、光学素子41に入射する。光学素子41は、位相差板28と、第2のピックアップ光学系29と、拡散反射素子30と、を備えている。青色光BLp’は位相差板28に入射する。位相差板28は、偏光分離素子50Aと拡散反射素子30との間の光路中に配置された1/4波長板から構成されている。したがって、偏光分離素子50Aから射出されたP偏光の青色光BLpは、位相差板28により円偏光の青色光BLcに変換された後、第2のピックアップ光学系29に入射する。
第2のピックアップ光学系29は、青色光BLcを拡散反射素子30に向けて集光させる。第2のピックアップ光学系29は、例えばピックアップレンズ29aとピックアップレンズ29bとから構成されている。
拡散反射素子30は、第2のピックアップ光学系29から射出された青色光BLcを偏光分離素子50Aに向けて拡散反射させる。特に拡散反射素子30として、拡散反射素子30に入射した青色光BLcをランバート反射させるものを用いることが好ましい。照明装置2において、この種の拡散反射素子30を用いることにより、青色光BLcを拡散反射させつつ、均一な照度分布を有する青色光BLc’を得ることができる。
図2に示すように、拡散反射素子30で拡散反射された青色光BLc’は、再び位相差板28に入射することによって、円偏光の青色光BLc’からS偏光の青色光BLs’に変換される。そのため、光学素子41からS偏光の青色光BLs’が射出される。本実施形態におけるS偏光の青色光BLs’は特許請求の範囲における第4の光束に対応する。S偏光の青色光BLs’は、偏光分離素子50Aに入射する。S偏光の青色光BLs’は、偏光分離素子50Aで反射し、インテグレータ光学系31に向けて進む。
このようにして、青色光BLs’は、偏光分離素子50Aを透過した蛍光光YLとともに、照明光WLとして利用される。すなわち、青色光BLs’と蛍光光YLとは、偏光分離素子50Aから互いに同一方向に向けて射出される。このようにして、青色光BLs’と黄色の蛍光光YLとが合成された白色の照明光WLが得られる。すなわち、偏光分離素子50Aは、青色光BLs’と蛍光光YLとを合成する色合成素子の機能も兼ねている。本実施形態における偏光分離素子50Aは、特許請求の範囲における第1の色合成素子に対応する。
偏光分離素子50Aから射出された照明光WLは、インテグレータ光学系31に入射する。インテグレータ光学系31は、照明光WLを複数の小光束に分割する。インテグレータ光学系31は、例えば、第1レンズアレイ31a,第2レンズアレイ31bから構成されている。第1レンズアレイ31a,第2レンズアレイ31bは、複数のマイクロレンズがアレイ状に配列されたものからなる。
インテグレータ光学系31から射出された照明光WL(複数の小光束)は、偏光変換素子32に入射する。偏光変換素子32は、照明光WLの偏光方向を揃えるものである。偏光変換素子32は、例えば、偏光分離膜と位相差板とミラーとから構成されている。偏光変換素子32は、非偏光である蛍光光YLの偏光方向とS偏光の青色光BLs’の偏光方向とを揃えるため、他方の偏光成分を一方の偏光成分に、例えばP偏光成分をS偏光成分に変換する。
インテグレータ光学系31と偏光変換素子32との間の光路上に、第1の光量モニター用ミラー42が設けられている。第1の光量モニター用ミラー42は、光軸ax2に対して45°の角度をなすように配置されている。第1の光量モニター用ミラー42は、入射した光の一部を透過し、残りを反射する。第1の光量モニター用ミラー42を透過した光は偏光変換素子32に入射し、第1の光量モニター用ミラー42で反射した光は第1のセンサーユニット43に入射する。第1のセンサーユニット43の詳細な構成については後述する。本実施形態における第1のセンサーユニット43は特許請求の範囲における第1の検出装置に対応する。
図5に示すように、第1の光量モニター用ミラー42は、偏光変換素子32の光入射領域Rを避けて配置された保持部材48によって保持されている。偏光変換素子32の光入射領域Rとは、インテグレータ光学系31から射出された複数の小光束各々が入射する領域である。第1の光量モニター用ミラー42は、半導体レーザー211から射出された青色光BLの2次光源像Zが形成される位置に配置される。ここでは、第1の光量モニター用ミラー42がインテグレータ光学系31と偏光変換素子32との間の光路上に配置された例を示した。この例に代えて、第1の光量モニター用ミラー42は、偏光変換素子32と重畳レンズ33aとの間の光路上に配置されていてもよい。
偏光変換素子32を通過することにより偏光方向が揃えられた照明光WLは、重畳レンズ33に入射する。重畳レンズ33aは、偏光変換素子32から射出された複数の小光束を照明対象物上で互いに重畳させる。これにより、照明対象物を均一に照明することができる。重畳光学系33は、第1レンズアレイ31a,第2レンズアレイ31bからなるインテグレータ光学系31と重畳レンズ33aとにより構成される。
本実施形態の場合、第1の光量モニター用ミラー42は、インテグレータ光学系31と偏光変換素子32との間の光路上の2次光源像Zの形成位置に配置されている。そのため、光路中に第1の光量モニター用ミラー42を配置して光の一部を取り出したとしても、被照明領域である赤色光用光変調装置4R、緑色光用光変調装置4G、および青色光用光変調装置4B上において照度ムラが生じることはない。したがって、2次光源像1個分の照度低下を許容できるならば、第1の光量モニター用ミラー42は、必ずしも一部の光を透過し、残りを反射するミラーでなくてもよく、全ての光を反射するミラーであってもよい。
以下、第1の位相差板の回転機構について説明する。
図3に示すように、第1の位相差板46は、円形の板体46aで構成され、板体46aから外側に突出する棒状部46bが設けられている。第1の位相差板46は、保持部材49によって回転可能に保持されている。第1の位相差板46の棒状部46bは保持部材49の外側に突出している。第1の位相差板46は、棒状部46bが保持部材49の主面に沿った方向に移動することにより回転する。
図4に示すように、第1の位相差板46の棒状部46bと保持部材49の壁部49aとの間の空間にバネ55が挿入されている。また、第1のモーター47の回転軸47aの先端にネジ部材51が固定されている。第1のモーター47の回転によりネジ部材51が回転すると、ネジ部材51が図4の矢印Aの向きに棒状部46bを押し、第1の位相差板46は反時計回りに回転する。ネジ部材51が棒状部46bを押す力が解除されると、バネ55の作用により第1の位相差板46は時計回りに回転し、中立位置に戻る。第1の位相差板46の回転に伴い、第1の位相差板46の光学軸46cが回転する。
第1のセンサーユニット43は、青色光BLs’の強度を検出する青色光用センサー52と、黄色の蛍光光YLの強度を検出する黄色光用センサー53と、青色光BLs’と黄色の蛍光光YLとを分離するダイクロイックミラー54と、を備えている。第1の光量モニター用ミラー42から取り出された光は、第1のセンサーユニット43に入射し、ダイクロイックミラー54により青色光BLs’と黄色の蛍光光YLとが分離される。青色光BLs’は、青色光用センサー52により強度が検出される。黄色の蛍光光YLは、黄色光用センサー53により強度が検出される。
第1のセンサーユニット43からの青色光BLs’の強度と黄色の蛍光光YLの強度の検出結果は、第1の制御装置44に出力される。第1の制御装置44は、青色光BLs’の強度と黄色の蛍光光YLの強度との比が基準値に近付くように、第1の位相差板46を回転させて第1の位相差板46の光学軸46cの方向を変化させる。青色光BLs’の強度と黄色の蛍光光YLの強度との比の基準値は、第1のセンサーユニット43により測定された、プロジェクター1の使用開始時点の初期の青色光BLs’の強度と黄色の蛍光光YLの強度とに基づいて決定された値であってもよい。もしくは、青色光BLs’の強度と黄色の蛍光光YLの強度との比の基準値として、プロジェクター1の設計値を用いてもよい。
ここで、プロジェクター使用時の経時変化により半導体レーザー211から射出される光の量が低下した場合を想定する。この場合に生じるホワイトバランスのずれに対する本実施形態の対応策の考え方を、図6のフローチャートに基づいて説明する。
半導体レーザー211の出力が低下すると(図6のステップS1)、それに伴って蛍光体層34を励起させる励起光BLsの光量が低下する。励起光BLsの光量が低下することは、励起光BLsの光密度(単位面積あたりの光量)が低下することと等価である(図6のステップS2)。蛍光体は、一般的に、励起光の光密度が低下すると、励起光を蛍光光に変換する際の変換効率が上昇する、という特性を有している。したがって、励起光BLsの光量が低下したとしても、変換効率の上昇による蛍光光の増加分が励起光BLsの光量低下による蛍光光の減少分を上回ったとき、蛍光体層34から射出される蛍光光YLの光量は増加する(図6のステップS3)。ここでは、蛍光光YLの光量が増加する場合を例にとって説明するが、蛍光光YLの光量は減少する場合もある。しかし、いずれの場合もホワイトバランスが崩れる。
ここで、半導体レーザー211の出力の低下に伴って、青色光BLs’の光量、励起光BLsの光量はともに低下している。しかしながら、蛍光体の変換効率が上昇しているため、青色光BLs’に対する蛍光光YLの光量は相対的に増加する(図6のステップS4)。その結果、青色光BLs’と黄色の蛍光光YLとの比率が変化し、経時変化前に対して青色光BLs’と黄色の蛍光光YLとの合成光である白色光のホワイトバランスが崩れる(図6のステップS5)。具体的には、青色光BLs’の光量に対する黄色の蛍光光YLの光量が相対的に増加するため、合成光は黄色味を帯びた白色光に変化する。
ここで、第1の光量モニター用ミラー42から取り出された光に含まれる青色光BLs’の光量(強度)と黄色の蛍光光YLの光量(強度)とが、第1のセンサーユニット43により測定される(図6のステップS6)。第1の制御装置44に、プロジェクター1の使用開始時点の初期の強度値に基づいて決定された、青色光強度と黄色光強度との比の基準値が予め記憶されている。第1の制御装置44は、第1のセンサーユニット43が検出した現在の青色光強度と黄色光強度との比と記憶済みの基準値とを比較する。その結果、現在の青色光強度と黄色光強度との比と基準値の比との差が許容範囲を超えている場合、現在の青色光強度と黄色光強度との比が基準値(初期値)に近付くように、第1の位相差板46を回転させる(図6のステップS7)。
第1の位相差板46を所定の角度だけ回転させることにより、第1の位相差板46で生成されるS偏光成分BLsの光量とP偏光成分BLpの光量との割合を調整できる。具体的に、青色光となるP偏光成分BLpの光量を増やし、蛍光光YLを生成する励起光となるP偏光成分BLpの光量を減らすためには、P偏光成分BLpの光量を相対的に増やし、S偏光成分BLsの光量を相対的に減らせばよい。これにより、白色光のホワイトバランスが崩れたときと比べて、第1の偏光分離素子50Aを透過する青色光となるP偏光成分BLpの光量が相対的に増加するため、合成光はより白色に近い光となり、ホワイトバランスを改善することができる。
第1の位相差板46を所定の角度だけ回転させることにより、第1の位相差板46で生成するS偏光成分BLsの光量とP偏光成分BLpの光量との割合を調整できることを図7(A)、(B)を用いて説明する。
図7(A)は、第1の位相差板46を通過する前の光の偏光状態を示す図である。図7(B)は、第1の位相差板46を通過した後の光の偏光状態を示す図である。
本実施形態の場合、第1の位相差板46を通過する前の青色光BLはS偏光(直線偏光)である。図7(A)に示すように、S偏光の偏光方向P1と第1の位相差板46の光学軸46cとは角度θをなすように交差している。青色光BLは、第1の位相差板46を通過した後、図7(B)に示すように、偏光方向P1が時計回りに角度2θだけ回転し、偏光方向P2となる。このとき、S偏光成分BLsとP偏光成分BLpとが生じ、S偏光成分BLsの光量とP偏光成分BLpの光量との比はcos(2θ):sin(2θ)となる。例えばθ=2°の場合、S偏光成分BLsの光量とP偏光成分BLpの光量との比は14.3:1となる。したがって、図7(A)、(B)の配置においては、回転角θを大きくすることによりS偏光成分BLsに対するP偏光成分BLpの量を相対的に増やすことができる。
本発明者は、第1の位相差板46の回転角を変えながら照明光の色温度を実測し、第1の位相差板46の回転角を変えた際に照明光の色が変化するか否かを検証した。
図8は、第1の位相差板46の回転角と照明光の色温度との関係を示すグラフである。横軸は第1の位相差板46の回転角[度]であり、縦軸は照明光の色温度[K]である。図8に示すように、例えば第1の位相差板46の回転角を0°から45°に増加させると、照明光の色温度は約3500Kから約7200Kまで増加する傾向を示した。これにより、第1の位相差板46の回転角を変えることで照明光の色温度、すなわち照明光の色を調整できることが実証された。
以上説明したように、本実施形態の照明装置2によれば、第1のセンサーユニット43が検出した青色光強度と黄色光強度とに基づいて第1の位相差板46の回転角を制御するため、半導体レーザー211、その他の光学部品等の経時変化に起因するホワイトバランスのずれを補正してホワイトバランスの調整を行うことができる。
特に、第1の光量モニター用ミラー42により2次光源像の一部を取り出して検出を行うため、赤色光用光変調装置4R、緑色光用光変調装置4G、および青色光用光変調装置4B上での照度ムラを生じさせることなく、ホワイトバランスの調整を精度良く行うことができる。本実施形態によれば、この種の照明装置2を備えたことにより、画像のホワイトバランスに優れ、表示品質の高いプロジェクター1を実現することができる。
なお、ホワイトバランスの調整を行うタイミングとして、青色光強度と黄色光強度のモニターと第1の位相差板46の回転動作とは、例えばプロジェクター1の主電源投入直後に行う設定とすることが望ましい。その理由は、プロジェクター1の主電源投入直後に調整が行われる構成であれば、使用者に画像の色味の変化が認識されにくいからである。ただし、ホワイトバランスの調整をプロジェクター1の主電源投入直後だけに行ったのでは、プロジェクター1の使用中にホワイトバランスがずれた場合に対応できない。したがって、プロジェクター1の使用中であっても所定の時間間隔でホワイトバランスの調整を行う構成としてもよい。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図9を用いて説明する。
第2実施形態の照明装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、黄色光を発する蛍光体層に代えて、緑色光を発する蛍光体層と赤色光を発する蛍光体層とを用いる点が第1実施形態と異なる。
図9は、第2実施形態の照明装置の概略構成図である。
図9において、第1実施形態で用いた図2と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
第1実施形態の照明装置においては、波長変換装置は発光素子27によって構成されていた。図9に示すように、本実施形態の照明装置60では、波長変換装置は、第2の位相差板62と、第2の偏光分離素子63を含む第2のプリズム64と、第2の発光素子65と、第3の発光素子66と、第3のピックアップ光学系67と、第4のピックアップ光学系68と、を含む。
第1のプリズム25Aと第2のプリズム64との間の光路上に、第2の位相差板62が設けられている。第2の位相差板62は、光の入射する主面の面内で回転可能に設けられている。第2の位相差板62は、青色光の波長446nmに対する1/2波長板で構成されている。第2の位相差板62の光学軸は、第1のプリズム25Aから射出された青色光BLsの偏光軸と交差する。なお、第2の位相差板62の光学軸は、第2の位相差板62の進相軸もしくは遅相軸のいずれであってもよい。
第1のプリズム25Aから射出された青色光BLsの偏光軸が第2の位相差板62の光学軸と交差しているため、青色光BLsが第2の位相差板62を透過することによりS偏光BLsの一部がP偏光BLp2に変換される。その結果、第2の位相差板62を透過した青色光BLsは、S偏光成分BLs2とP偏光成分BLp2とが所定の割合で混在した光となる。
第2の位相差板62に、第2の位相差板62を回転させるための第2のモーター69が接続されている。第2の位相差板62の支持構造や回転機構は、第1の位相差板の支持構造や回転機構と同様であり、説明を省略する。
S偏光成分BLs2とP偏光成分BLp2とは、第2のプリズム64に入射する。第2のプリズム64は、例えば波長選択性を有するダイクロイックプリズムで構成されている。ダイクロイックプリズムからなる第2のプリズム64に代えて、平行平板状のダイクロイックミラーが用いられてもよい。
ダイクロイックプリズムの傾斜面Kには、波長選択性を有する第2の偏光分離素子63が設けられている。第2の偏光分離素子63は、P偏光成分BLp2を透過させ、S偏光成分BLs2を反射させる。以下、第2の偏光分離素子63で反射したS偏光成分を、後述する赤色蛍光体層の励起に利用されることから、赤色用励起光BLs2と称する。第2の偏光分離素子63を透過したP偏光成分を、後述する緑色蛍光体層の励起に利用されることから、緑色用励起光BLp2と称する。なお、本実施形態においては、緑色蛍光体層と赤色蛍光体層はそれぞれ、特許請求の範囲における第1の蛍光体層と第2の蛍光体層に対応する。
また、第2の偏光分離素子63は、青色光BLとは波長帯が異なる赤色蛍光光RLを、赤色蛍光光RLの偏光状態に依らずに反射させるとともに、青色光BLとは波長帯が異なる緑色蛍光光GLを、緑色蛍光光GLの偏光状態に依らずに透過させる色分離機能を有している。
第2の偏光分離素子63から射出された緑色用励起光BLp2は、第3のピックアップ光学系67に入射する。第3のピックアップ光学系67は、緑色用励起光BLp2を第2の発光素子65の緑色蛍光体層74に向けて集光させる。第3のピックアップ光学系67は、例えばピックアップレンズ67a,ピックアップレンズ67bから構成されている。
第3のピックアップ光学系67から射出された緑色用励起光BLp2は、第2の発光素子65に入射する。第2の発光素子65は、緑色蛍光体層74と、緑色蛍光体層74を支持する基板35と、ヒートシンク38と、を有している。緑色用励起光BLp2が緑色蛍光体層74に入射することにより緑色蛍光体層74に含まれる蛍光体が励起され、緑色用励起光BLp2とは波長が異なる緑色の蛍光光GLが生成される。本実施形態における蛍光光GLは、特許請求の範囲における第3の波長帯の第5の光束に対応する。
緑色蛍光体層74から射出された緑色蛍光光GLは、第3のピックアップ光学系67を通過した後、偏光状態によらずに第2の偏光分離素子63を透過する。
一方、第2の偏光分離素子63から射出された赤色用励起光BLs2は、第4のピックアップ光学系68に入射する。第4のピックアップ光学系68は、赤色用励起光BLs2を第3の発光素子66の赤色蛍光体層75に向けて集光させる。第4のピックアップ光学系68は、例えばピックアップレンズ68a,ピックアップレンズ68bから構成されている。
第4のピックアップ光学系68から射出された赤色用励起光BLs2は、第3の発光素子66に入射する。第3の発光素子66は、赤色蛍光体層75と、赤色蛍光体層75を支持する基板35と、ヒートシンク38と、を有している。赤色用励起光BLs2が赤色蛍光体層75に入射することにより赤色蛍光体層75に含まれる蛍光体が励起され、赤色用励起光BLs2とは波長が異なる赤色の蛍光光RLが生成される。本実施形態における赤色蛍光光RLは、特許請求の範囲における第4の波長帯の第6の光束に対応する。
赤色蛍光体層75から射出された赤色蛍光光RLは、第4のピックアップ光学系68を通過した後、第2の偏光分離素子63で反射する。したがって、第2の偏光分離素子63を透過した緑色蛍光光GLと、第2の偏光分離素子63で反射した赤色蛍光光RLと、が合成されて黄色の蛍光光YLとなり、黄色の蛍光光YLが第2の偏光分離素子63から射出される。すなわち、第2の偏光分離素子63は、緑色蛍光光GLと赤色蛍光光RLとを合成する色合成素子として機能する。第2の偏光分離素子63により合成された黄色蛍光光YLは、第2の位相差板62を透過する。本実施形態における第2の偏光分離素子63は、特許請求の範囲における第2の色合成素子に対応する。
第2の光量モニター用ミラー70が、第2の位相差板62と第1のプリズム25Aとの間の光路上に配置されている。緑色蛍光光GLと赤色蛍光光RLとは、それぞれの蛍光体層から発せられたランバート散乱光である。そのため、緑色蛍光光GLと赤色蛍光光RLとは、光軸近傍の中心部で高く、周縁部で低い照度分布を有している。したがって、第2の光量モニター用ミラー70は、第2の位相差板62の周縁部に対応する位置に配置されることが望ましい。
第2のセンサーユニット71は、詳細な構成の図示を省略するが、緑色蛍光光GLの強度を検出する緑色光用センサーと、赤色蛍光光RLの強度を検出する赤色光用センサーと、緑色蛍光光と赤色蛍光光とを分離するダイクロイックミラーと、を備えている。第2の光量モニター用ミラー70から取り出された光は、第2のセンサーユニット71に入射し、ダイクロイックミラーにより緑色蛍光光と赤色蛍光光とが分離される。緑色蛍光光GLは、緑色光用センサーにより強度が検出される。赤色蛍光光RLは、赤色光用センサーにより強度が検出される。
第2のセンサーユニット71からの緑色蛍光光の強度と赤色蛍光光の強度の検出結果は、第2の制御装置72に出力される。第2の制御装置72は、緑色蛍光光GLの強度と赤色蛍光光RLの強度との比が基準値に近付くように、第2の位相差板62を回転させ、第2の位相差板62の光学軸の方向を変化させる。緑色蛍光光GLの強度と赤色蛍光光RLの強度との比の基準値は、第2のセンサーユニット71により測定された、プロジェクターの使用開始時点の初期の緑色蛍光光GLの強度と赤色蛍光光RLの強度とに基づいて決定された値であってもよい。もしくは、緑色蛍光光GLの強度と赤色蛍光光RLの強度との比の基準値として、プロジェクターの設計値を用いてもよい。なお、この例では、機能を区別するために第1の制御装置44と第2の制御装置72を別に記載したが、第1の制御装置44と第2の制御装置72とは、別体の制御装置である必要はなく、一つの制御装置で構成されていてもよい。
第1の位相差板46と同様、第2の位相差板62を所定の角度だけ回転させることにより、第2の位相差板62で生成されるS偏光成分BLs2の光量とP偏光成分BLp2の光量との割合を調整できる。例えばP偏光成分BLp2の光量を相対的に増やし、S偏光成分BLs2の光量を相対的に減らすことにより、赤色蛍光光RLの光量を相対的に減らし、緑色蛍光光GLの光量を相対的に増やすことができる。逆に、P偏光成分BLp2の光量を相対的に減らし、S偏光成分BLs2の光量を相対的に増やすことにより、赤色蛍光光RLの光量を相対的に増やし、緑色蛍光光GLの光量を相対的に減らすことができる。これにより、赤色蛍光光と緑色蛍光光との合成光である黄色光の色バランスを調整することができる。
本実施形態の照明装置60においては、第2の位相差板62の回転角を制御することにより赤色蛍光光RLと緑色蛍光光GLとの合成光である黄色蛍光光YLの色バランスを調整した上で、第1の位相差板46の回転角を制御することにより青色光と黄色光との合成光である白色光の色バランスを調整することができる。
本実施形態のように、緑色蛍光体層74と赤色蛍光体層75とを用いる場合、励起光の光密度変化に対する蛍光体の変換効率の変化率は、緑色蛍光体層と赤色蛍光体層とで異なるのが一般的である。このことから、第2の位相差板62の回転角を制御することで黄色蛍光光YLの色バランスを先に調整した後、白色光の色バランスを調整するという本実施形態の構成が有効である。本実施形態においても、この種の照明装置60を用いることにより画像のホワイトバランスに優れ、表示品質の高いプロジェクターを実現することができる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について、図10を用いて説明する。
第3実施形態の照明装置の基本構成は第1実施形態および第2実施形態と同様であり、励起光用の半導体レーザーと照明光用の半導体レーザーとを別個に備えた点が第1実施形態および第2実施形態と異なる。
図10は、第3実施形態の照明装置の概略構成図である。
図10において、第1実施形態で用いた図2、および第2実施形態で用いた図9と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図10に示すように、第3実施形態の照明装置80において、第1の偏光分離素子50Aで反射したS偏光からなる青色光BLの光路に関する構成、すなわち図10における第2の位相差板62よりも下側の構成は、第2実施形態の照明装置60と同一である。しかし、第2実施形態の照明装置60に設けられていた第1の位相差板46、第1のモーター47、第1の光量モニター用ミラー42、第1のセンサーユニット43、および第1の制御装置44は、照明装置80には設けられていない。
本実施形態の場合、半導体レーザー211から射出された青色光BLの全ては、S偏光として第1の偏光分離素子50Aに入射する。第1の偏光分離素子50Aに入射した青色光BLは第1の偏光分離素子50Aで反射し、緑色蛍光体層74もしくは赤色蛍光体層75を励起する励起光として利用される。
青色光光源装置81は、第1のプリズム25Aを挟んで半導体レーザー211が設けられた側と反対側に設けられている。青色光光源装置81は、照明光として利用する青色光BLhを射出するためのものである。青色光光源装置81は、アレイ光源82と、コリメーター光学系83と、アフォーカル光学系84と、ホモジナイザー光学系85と、第5のピックアップ光学系86と、光拡散素子87と、第6のピックアップ光学系88と、を備えている。
アレイ光源82は、複数の半導体レーザー212を備えている。複数の半導体レーザー212は、光軸ax1と直交する面21d内において、アレイ状に並んで配置されている。半導体レーザー212の個数は特に限定されない。半導体レーザー212は、例えばピーク波長が460nmのP偏光の青色光を射出する。P偏光の青色光BLhは、アレイ光源82からコリメーター光学系83に向けて射出される。
アレイ光源82から射出された青色光BLhは、コリメーター光学系83に入射する。コリメーター光学系83は、アレイ光源82から射出された青色光BLhを平行光束に変換する。コリメーター光学系83は、例えばアレイ状に並んで配置された複数のコリメーターレンズ83aで構成されている。複数のコリメーターレンズ83aは、複数の半導体レーザー212にそれぞれ対応して配置されている。
コリメーター光学系83を透過することにより平行光束に変換された青色光BLhは、アフォーカル光学系84に入射する。アフォーカル光学系84は、青色光BLhの光束径を調整する。アフォーカル光学系84は、例えばアフォーカルレンズ84a,アフォーカルレンズ84bから構成されている。
アフォーカル光学系84を透過することにより光束径が調整された青色光BLhは、ホモジナイザー光学系85に入射する。ホモジナイザー光学系85は、青色光BLhの光強度分布を、例えばトップハット型分布と呼ばれる均一な光強度分布に変換する。ホモジナイザー光学系85は、例えばマルチレンズアレイ85a,マルチレンズアレイ85bから構成されている。
ホモジナイザー光学系85から射出された青色光BLhは、第5のピックアップ光学系86に入射する。第5のピックアップ光学系86は、青色光BLhを光拡散素子87に向けて集光させる。第5のピックアップ光学系86は、ピックアップレンズ86aとピックアップレンズ86bとから構成されている。
光拡散素子87は、第5のピックアップ光学系86から射出された青色光BLhを透過させつつ拡散させる。光拡散素子87により青色光BLhを拡散させることにより均一な照度分布を有する青色光BLhが得られる。
光拡散素子87から射出された青色光BLhは、第6のピックアップ光学系88を経て第1のプリズム25Aに入射する。第6のピックアップ光学系88は、ピックアップレンズ88aとピックアップレンズ88bとから構成されている。青色光BLhは、P偏光であるため、第1のプリズム25Aの第1の偏光分離素子50Aで反射する。これにより、第1の偏光分離素子50Aは、第1の偏光分離素子50Aで反射した青色光BLhと第1の偏光分離素子50Aを透過した黄色の蛍光光YLとを合成し、白色光WLを生成する。その他の構成は、第2実施形態の照明装置60と同様である。
本実施形態の照明装置80においては、第2実施形態の照明装置60と同様、第2の位相差板62の回転角を制御することで赤色蛍光光RLと緑色蛍光光GLとの合成光である黄色の蛍光光YLの色バランスを調整することができる。一方、第1の偏光分離素子50Aを透過した黄色の蛍光光YLの光量に応じて、青色光光源装置81の半導体レーザー212から射出される青色光BLhの出力を制御することにより、白色光WLの色バランスを調整する。そのためには、第1の偏光分離素子50Aを透過した黄色の蛍光光YLの光量を検出するセンサーが設けられていてもよい。
本実施形態の照明装置80においても、白色光の色バランスを効果的に調整することができる、という第1実施形態、第2実施形態と同様の効果が得られる。また、照明装置80を用いることにより、画像のホワイトバランスに優れ、表示品質の高いプロジェクターを実現することができる。
なお、本実施形態においては、第2実施形態の照明装置60と比較して照明装置80の構成を理解しやすくするため、第2実施形態と共通の光学部品の名称を変更せずに説明した。ただし、本実施形態の場合、光学部品の名称は共通であっても、特許請求の範囲における構成要件との対応関係は第2実施形態と異なる。例えば、本実施形態において、第2のプリズム64から射出されるP偏光成分BLp2とS偏光成分BLs2はそれぞれ、第1の光束と第2の光束に対応する。本実施形態における第2の位相差板62は、特許請求の範囲における第1の位相差板に対応する。本実施形態における第2の偏光分離素子63は、特許請求の範囲における第1の偏光分離素子に対応する。第2の発光素子65は、特許請求の範囲における波長変換装置に対応する。本実施形態における緑色蛍光体層74は特許請求の範囲における第1の蛍光体層に対応する。本実施形態における第3の発光素子66は、特許請求の範囲における光学素子に対応する。本実施形態における第2の偏光分離素子63は、特許請求の範囲における第1の色合成素子に対応する。本実施形態における第2のセンサーユニット71は、特許請求の範囲における第1の検出装置に対応する。本実施形態における第2の制御装置72は、特許請求の範囲における第1の制御装置に対応する。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態では、照明光のホワイトバランスを調整するために第1の位相差板もしくは第2の位相差板の回転角を調整する例を示したが、照明光の色味を意図的に変えるために第1の位相差板もしくは第2の位相差板の回転角を調整してもよい。例えば白色光の場合、青味がかった白色光もしくは黄色味がかった白色光を意図的に生成するため、第1の位相差板もしくは第2の位相差板の回転角を調整してもよい。
第1の位相差板46は、青色光BLの波長446nmに対する1/2波長板で構成されているが、これに限らない。回転により偏光状態を変化させることのできる透明な光学素子であればよい。例えば1/4波長板などでもよい。
また、上記実施形態では、3つの光変調装置を備えるプロジェクターを例示したが、1つの光変調装置でカラー映像(画像)を表示するプロジェクターに適用することも可能である。その他、上記実施形態で開示した発光素子、照明装置、プロジェクターの各種構成要件の数、寸法、配置等については適宜変更が可能である。
1…プロジェクター、4R…赤色光用光変調装置、4G…緑色光用光変調装置、4B…青色光用光変調装置、6…投射光学系、31…インテグレータ光学系、31a…第1レンズアレイ、31b…第2レンズアレイ、33…重畳光学系、33a…重畳レンズ、34…第1の蛍光体層、41…光学素子、42…第1の光量モニター用ミラー、43…第1のセンサーユニット、44…第1の制御装置、46…第1の位相差板、50A…第1の偏光分離素子(第1の色合成素子)、62…第2の位相差板、63…第2の偏光分離素子(第2の色合成素子)、71…第2のセンサーユニット、72…第2の制御装置、74…緑色蛍光体層(第1の蛍光体層)、75…赤色蛍光体層(第2の蛍光体層)、211…半導体レーザー(発光素子)。

Claims (7)

  1. 第1の波長帯の光を射出する発光素子と、
    前記発光素子から射出された光が入射する第1の位相差板と、
    前記第1の位相差板からの光を、第1の偏光状態の第1の光束と第2の偏光状態の第2の光束とに分離する第1の偏光分離素子と、
    前記第1の波長帯の光によって励起される第1の蛍光体層を備え、前記第1の光束を、前記第1の波長帯とは異なる第2の波長帯の第3の光束に変換する波長変換装置と、
    前記第2の光束を第4の光束に変換する光学素子と、
    前記第3の光束と前記第4の光束とを合成して白色の照明光を射出する第1の色合成素子と、
    前記第1の色合成素子によって合成された前記第3の光束と前記第4の光束とを分離して前記第3の光束の強度と前記第4の光束の強度とをそれぞれ検出する第1の検出装置と、
    前記第3の光束の強度と前記第4の光束の強度とを検出する第1の検出装置と、
    前記第1の検出装置による検出結果に応じて前記第1の位相差板の光学軸の方向を変化させる第1の制御装置と、
    を備え
    前記第1の位相差板の光学軸の方向を変化させることにより、前記照明光のホワイトバランスが調整可能とされたことを特徴とする照明装置。
  2. 前記第1の制御装置は、前記第3の光束の強度と前記第4の光束の強度との比が基準値に近付くように、前記第1の位相差板の光学軸の方向を変化させることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記基準値は、前記第1の検出装置により測定された、前記第3の光束の初期の強度と前記第4の光束の初期の強度とに基づいて決定されることを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  4. 第1の波長帯の光を射出する発光素子と、
    前記発光素子から射出された光が入射する第1の位相差板と、
    前記第1の位相差板からの光を、第1の偏光状態の第1の光束と第2の偏光状態の第2の光束とに分離する第1の偏光分離素子と、
    前記第1の波長帯の光によって励起される第1の蛍光体層を備え、前記第1の光束を、前記第1の波長帯とは異なる第2の波長帯の第3の光束に変換する波長変換装置と、
    前記第2の光束を第4の光束に変換する光学素子と、
    前記第3の光束と前記第4の光束とを合成する第1の色合成素子と、
    前記第3の光束の強度と前記第4の光束の強度とを検出する第1の検出装置と、
    前記第1の検出装置による検出結果に応じて前記第1の位相差板の光学軸の方向を変化させる第1の制御装置と、
    第1レンズアレイと第2レンズアレイと重畳レンズとを含む重畳光学系と、
    前記第2レンズアレイが備える複数のレンズのうちの一つのレンズから射出される光束の光路上であって、前記第2レンズアレイと前記重畳レンズとの間に配置されたミラーと、
    を備え、
    前記ミラーにより反射された光が前記第1の検出装置に入射することを特徴とする照明装置。
  5. 前記ミラーは、前記発光素子から射出された光の2次光源像が形成される位置に配置されたことを特徴とする請求項4に記載の照明装置。
  6. 前記第1の蛍光体層は、前記第1の波長帯および前記第2の波長帯のいずれとも異なる第3の波長帯の第5の光束を射出し、
    前記波長変換装置は、
    前記第1の波長帯の光によって励起され、前記第1乃至第3の波長帯のいずれとも異なる第4の波長帯の第6の光束を射出する第2の蛍光体層と、
    前記第1の光束が入射する第2の位相差板と、
    前記第2の位相差板から射出された光を、前記第1の蛍光体層に入射する偏光成分と、前記第2の蛍光体層に入射する偏光成分と、に分離する第2の偏光分離素子と、
    前記第5の光束と前記第6の光束とを合成して前記第3の光束を生成する第2の色合成素子と、
    前記第5の光束の強度と前記第6の光束の強度とを検出する第2の検出装置と、
    前記第2の検出装置による検出結果に応じて前記第2の位相差板の光学軸の方向を変化させる第2の制御装置と、
    を備えたことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の照明装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の照明装置と、
    前記照明装置から射出された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
    前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学系と、を備えたことを特徴とするプロジェクター。
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