JP6772464B2 - プロジェクター - Google Patents

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Description

本発明は、プロジェクターに関する。
使用者が画像の明るさ、コントラスト、色合い等を表すパラメーターを選択することにより画質調整を行うことが可能なプロジェクターが提供されている。使用者は、上記のパラメーターを、例えば画像の種別(静止画、動画)、画像のコンテンツ(映画、スポーツ、ニュース等)、あるいは部屋の明るさ等の視聴環境に応じて適宜選択することができる。
下記の特許文献1および2には、使用者がカラーモードを任意に選択することができるプロジェクターが開示されている。「カラーモード」とは、画像の種別、画像のコンテンツ、あるいは視聴環境に応じた明るさまたは色調等を設定するための項目である。
特開2007−74347号公報 特開2009−169134号公報
特許文献1および2に示したカラーモードを備えた従来のプロジェクターでは、カラーモードに応じて液晶パネル等の光変調素子のガンマ特性を切り換える方法により画像の色調、明るさ等を調整していた。そのため、選択されたモードによっては、光源からの射出光の光量を光変調素子で大きく低下させる必要があるため、画像の明るさロスが大きい、という問題があった。逆に、画像の明るさロスを最小限に抑えようとすると、画像の色調、明るさ等が十分に調整できないという問題があった。
本発明の一つの態様は、画像の明るさロスを抑えつつ、カラーモードに応じて画像の明るさ、色調等を調整することができるプロジェクターを提供することを目的の一つとする。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの態様のプロジェクターは、照明装置と、前記照明装置から射出された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学系と、複数のカラーモードのうちのいずれかを選択するためのカラーモード選択部と、を備え、前記照明装置は、第1の波長帯の光を射出する発光素子と、前記発光素子から射出された光が入射する第1の位相差板と、前記第1の位相差板からの光を、第1の偏光状態の第1の光束と第2の偏光状態の第2の光束とに分離する第1の偏光分離素子と、前記第1の波長帯の光によって励起される第1の蛍光体層を備え、前記第1の光束を、前記第1の波長帯とは異なる第2の波長帯の第3の光束に変換する波長変換装置と、前記第2の光束を第4の光束に変換する光学素子と、前記第3の光束と前記第4の光束とを合成する第1の色合成素子と、前記カラーモード選択部での選択結果に応じて前記第1の位相差板の光学軸の方向を変化させる制御装置と、を備える。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいては、制御装置が、カラーモード選択部での選択結果に応じて第1の位相差板の光学軸の方向を変化させることにより第1の偏光状態の第1の光束と第2の偏光状態の第2の光束との割合を調整する。このようにして、第1の光束から得られる第3の光束の量と第2の光束から得られる第4の光束の量とを調整できるため、選択されたカラーモードに応じて照明装置から射出される光の輝度や色バランスを調整できる。これにより、光変調素子のガンマ特性の調整のみに依っていた従来のプロジェクターに比べて画像の明るさロスを抑えつつ、画像の明るさ、色調等を調整することができる。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいて、前記制御装置は、前記複数のカラーモードのうち明るさ重視モードが選択された場合に、他のカラーモードが選択された場合に比べて前記第3の光束の光量を増加させるように、前記第1の位相差板の光学軸の方向を変化させてもよい。
この構成によれば、波長変換装置により波長変換された第3の光束の光量を増加させることにより、照明装置から射出される光の光量を効果的に増加させ、明るい画像を得ることができる。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいて、前記第1の蛍光体層は、前記第1の波長帯および前記第2の波長帯のいずれとも異なる第3の波長帯の第5の光束を射出し、前記波長変換装置は、前記第1の波長帯の光によって励起され、前記第1ないし第3の波長帯のいずれとも異なる第4の波長帯の第6の光束を射出する第2の蛍光体層と、前記第1の光束が入射する第2の位相差板と、前記第2の位相差板から射出された光を、前記第1の蛍光体層に入射する偏光成分と、前記第2の蛍光体層に入射する偏光成分と、に分離する第2の偏光分離素子と、前記第5の光束と前記第6の光束とを合成して前記第3の光束を生成する第2の色合成素子と、を備え、前記制御装置は、前記カラーモード選択部での選択結果に応じて前記第2の位相差板の光学軸の方向を変化させてもよい。
この態様のプロジェクターは、カラーモード選択部での選択結果に応じて第2の位相差板の光学軸の方向を変化させる制御装置を備えている。そのため、第2の位相差板の光学軸の方向を変化させることにより、第1の蛍光体層に入射する偏光成分と第2の蛍光体層に入射する偏光成分との割合が調整される。このようにして、第1の蛍光体層によって生成される第5の光束の量と第2の蛍光体層によって生成される第6の光束の量を調整し、第6の光束の色バランスを調整できる。さらに、第5の光束と第6の光束との合成光である第3の光束の量と第2の光束から得られる第4の光束の量とを調整することにより、照明装置からの射出光の色バランスを調整できる。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいて、前記制御装置は、前記複数のカラーモードのうち明るさ重視モードが選択された場合に、他のカラーモードが選択された場合に比べて前記第6の光束の光量を増加させるように、前記第2の位相差板の光学軸の方向を変化させてもよい。
この構成によれば、波長変換装置により波長変換された第6の光束の光量を増加させることにより、照明装置から射出される光の光量を効果的に増加させ、明るい画像を得ることができる。
第1実施形態のプロジェクターを示す概略構成図である。 第1実施形態の照明装置を示す概略構成図である。 照明装置に用いる位相差板と回転調整機構を示す斜視図である。 第1の位相差板とその制御装置を示す模式図である。 (A)第1の位相差板通過前、(B)第1の位相差板通過後のそれぞれの光の偏光状態を示す図である。 第1の位相差板の種々の回転角における射出光のスペクトルの変化を示すグラフである。 第1の位相差板の回転角と射出光の色温度との関係を示すグラフである。 第1の位相差板の回転角と射出光の色偏差との関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態のプロジェクターにおける照明装置を示す概略構成図である。 本発明の第3実施形態のプロジェクターにおける照明装置を示す概略構成図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図8を用いて説明する。
第1実施形態のプロジェクターは、照明装置と、3つの光変調装置と、を備えた液晶プロジェクターの例である。
以下、図面を用いて具体的に説明するが、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、スクリーンSCR上にカラー画像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクター1には、赤色光LR、緑色光LG、および青色光LBの各色光に対応した3つの光変調装置が用いられる。プロジェクター1には、照明装置2の光源として、高輝度・高出力の光が得られる半導体レーザーが用いられる。プロジェクター1は、照明装置2と、色分離光学系3と、赤色光用光変調装置4Rと、緑色光用光変調装置4Gと、青色光用光変調装置4Bと、合成光学系5と、投射光学系6と、カラーモード選択スイッチ43と、制御装置44と、を概略備えている。
照明装置2は、均一な照度分布を有する照明光WLを色分離光学系3に向けて射出する。照明装置2には、後述する本発明の一つの実施形態である照明装置が用いられる。
色分離光学系3は、照明装置から射出された照明光WLを赤色光LRと緑色光LGと青色光LBとに分離する。色分離光学系3は、第1のダイクロイックミラー7aと、第2のダイクロイックミラー7bと、第1の反射ミラー8aと、第2の反射ミラー8bと、第3の反射ミラー8cと、第1のリレーレンズ9aと、第2のリレーレンズ9bと、を備えている。
第1のダイクロイックミラー7aは、照明装置2から射出された照明光WLを赤色光LRと、緑色光LGおよび青色光LBと、に分離する機能を有する。第1のダイクロイックミラー7aは、赤色光LRを透過し、緑色光LGおよび青色光LBを反射する。第2のダイクロイックミラー7bは、第1のダイクロイックミラー7aで反射した光を緑色光LGと青色光LBとに分離する機能を有する。第2のダイクロイックミラー7bは、緑色光LGを反射し、青色光LBを透過する。
第1の反射ミラー8aは、赤色光LRの光路中に配置されている。第1の反射ミラー8aは、第1のダイクロイックミラー7aを透過した赤色光LRを赤色光用光変調装置4Rに向けて反射する。第2の反射ミラー8bと第3の反射ミラー8cとは、青色光LBの光路中に配置されている。第2の反射ミラー8bと第3の反射ミラー8cとは、第2のダイクロイックミラー7bを透過した青色光LBを青色光用光変調装置4Bに向けて反射させる。緑色光LGは、第2のダイクロイックミラー7bで反射し、緑色光用光変調装置4Gに向けて進む。
第1のリレーレンズ9aと第2のリレーレンズ9bとは、青色光LBの光路中における第2のダイクロイックミラー7bの光射出側に配置されている。第1のリレーレンズ9aと第2のリレーレンズ9bとは、青色光LBの光路長が赤色光LRや緑色光LGの光路長よりも長くなることに起因した青色光LBの光損失を補償する機能を有している。
赤色光用光変調装置4Rは、赤色光LRを画像情報に応じて変調し、赤色光LRに対応した画像光を形成する。緑色光用光変調装置4Gは、緑色光LGを画像情報に応じて変調し、緑色光LGに対応した画像光を形成する。青色光用光変調装置4Bは、青色光LBを画像情報に応じて変調し、青色光LRに対応した画像光を形成する。
赤色光用光変調装置4R、緑色光用光変調装置4G、および青色光用光変調装置4Bには、例えば透過型の液晶パネルが用いられる。また、液晶パネルの入射側および射出側には、図示しない一対の偏光板が配置されている。一対の偏光板は、特定の方向の直線偏光光を透過させる。
赤色光用光変調装置4Rの入射側には、フィールドレンズ10Rが配置されている。緑色光用光変調装置4Gの入射側には、フィールドレンズ10Gが配置されている。青色光用光変調装置4Bの入射側には、フィールドレンズ10Bが配置されている。フィールドレンズ10Rは、赤色光用光変調装置4Rに入射する赤色光LRを平行化する。フィールドレンズ10Gは、緑色光用光変調装置4Gに入射する緑色光LGを平行化する。フィールドレンズ10Bは、青色光用光変調装置4Bに入射する赤色光LBを平行化する。
合成光学系5は、赤色光LR、緑色光LG、および青色光LBのそれぞれに対応した画像光を合成し、合成された画像光を投射光学系6に向けて射出する。合成光学系5には、例えばクロスダイクロイックプリズムが用いられる。
投射光学系6は、複数の投射レンズを含む投射レンズ群から構成されている。投射光学系6は、合成光学系5により合成された画像光をスクリーンSCRに向けて拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大されたカラー画像が表示される。
カラーモード選択スイッチ43(図2参照)は、画像の種別(静止画、動画)、画像のコンテンツ(映画、スポーツ、ニュース等)、あるいは部屋の明るさ等の視聴環境に応じて、使用者が下記の複数のカラーモードのうちのいずれかを選択するためのスイッチである。本実施形態のカラーモード選択スイッチ43は、特許請求の範囲のカラーモード選択部に対応する。
複数のカラーモードとしては、例えば、明るい環境での視聴に適した「ダイナミックモード」、薄明かりの中での視聴に適した「リビングモード」、暗い環境下で入力信号に忠実な画像を再現可能な「ナチュラルモード」、暗い環境下での映画鑑賞に適した「シアターモード」等が挙げられる。例えば、「ダイナミックモード」は、画像の色調よりも画像の明るさを重視した明るさ重視モードである。
制御装置44(図2参照)は、カラーモード選択スイッチ43におけるカラーモードの選択結果に応じて、後述する第1の位相差板46の光学軸の方向を変化させる。その他、制御装置44は、従来の制御装置と同様、赤色光用光変調装置4R、緑色光用光変調装置4G、および青色光用光変調装置4Bに入力する画像情報を制御する。
以下、照明装置2について説明する。
図2に示すように、照明装置2は、アレイ光源21Aと、コリメーター光学系22と、アフォーカル光学系23と、第1の位相差板46と、第1のモーター47と、ホモジナイザー光学系24と、第1の偏光分離素子50Aを含む第1のプリズム25Aと、第1のピックアップ光学系26と、第1の発光素子27と、光学素子41と、偏光変換素子32と、重畳光学系33と、を備えている。第1の発光素子27は、本発明における波長変換装置を構成する。
上記の構成要件のうち、アレイ光源21Aと、コリメーター光学系22と、アフォーカル光学系23と、ホモジナイザー光学系24と、第1のプリズム25Aと、位相差板28と、第2のピックアップ光学系29と、拡散反射素子30とは、それぞれの光学中心を図2中に示す光軸ax1に一致させた状態で、光軸ax1上に順次並んで配置されている。一方、第1の発光素子27と、第1のピックアップ光学系26と、第1のプリズム25Aと、インテグレータ光学系31と、偏光変換素子32と、重畳レンズ33aとは、それぞれの光学中心を図2中に示す光軸ax2に一致させた状態で、光軸ax2上に順次並んで配置されている。光軸ax1と光軸ax2とは、同一面内にあり、互いに直交する位置関係にある。
アレイ光源21Aは、複数の半導体レーザー211を備える。複数の半導体レーザー211は、光軸ax1と直交する面21c内において、アレイ状に並んで配置されている。半導体レーザー211の個数は特に限定されない。本実施形態における半導体レーザー211は、特許請求の範囲における発光素子に対応する。
半導体レーザー211は、例えばピーク波長が446nmのS偏光の青色光を射出する。S偏光の青色光BLは、アレイ光源21Aからコリメーター光学系22に向けて射出される。本実施形態におけるピーク波長が446nmの青色光BLは、特許請求の範囲における第1の波長帯の光に対応する。
アレイ光源21Aから射出された青色光BLは、コリメーター光学系22に入射する。コリメーター光学系22は、アレイ光源21Aから射出された青色光BLを平行光束に変換する。コリメーター光学系22は、例えばアレイ状に並んで配置された複数のコリメーターレンズ22aで構成されている。複数のコリメーターレンズ22aは、複数の半導体レーザー211にそれぞれ対応して配置されている。
コリメーター光学系22を透過することにより平行光束に変換された青色光BLは、アフォーカル光学系23に入射する。アフォーカル光学系23は、青色光BLの光束径を調整する。アフォーカル光学系23は、例えばアフォーカルレンズ23a,アフォーカルレンズ23bから構成されている。
アフォーカル光学系23を透過することにより光束径が調整された青色光BLは、ホモジナイザー光学系24に入射する。ホモジナイザー光学系24は、青色光BLの光強度分布を、例えばトップハット型分布と呼ばれる均一な光強度分布に変換する。ホモジナイザー光学系24は、例えばマルチレンズアレイ24a,マルチレンズアレイ24bから構成されている。
アフォーカル光学系23とホモジナイザー光学系24との間、より具体的には、アフォーカルレンズ23bとマルチレンズアレイ24aとの間の光路上に、第1の位相差板46が設けられている。第1の位相差板46は、青色光BLが入射する面内で回転可能に設けられている。第1の位相差板46は、青色光BLの波長446nmに対する1/2波長板で構成されている。第1の位相差板46の光学軸は、第1の位相差板46に入射する青色光BLの偏光軸と交差する。なお、第1の位相差板46の光学軸は、第1の位相差板46の進相軸もしくは遅相軸のいずれであってもよい。
青色光BLは、コヒーレントなS偏光である。青色光BLはもともとS偏光であるが、青色光BLの偏光軸が第1の位相差板46の光学軸と交差しているため、青色光BLが第1の位相差板46を透過することによりS偏光の一部がP偏光に変換される。その結果、第1の位相差板46を透過した青色光BLは、S偏光成分BLsとP偏光成分BLpとが所定の割合で混在した光となる。例えば、本実施形態におけるS偏光成分BLsは、特許請求の範囲における第1の偏光状態の第1の光束に対応する。本実施形態におけるP偏光BLpは、特許請求の範囲における第2の偏光状態の第2の光束に対応する。
第1の位相差板46に、第1の位相差板46を回転させるための第1のモーター47が接続されている。第1の位相差板46の回転機構については後述する。
ホモジナイザー光学系24から射出された青色光BLは、第1のプリズム25Aに入射する。第1のプリズム25Aは、例えば波長選択性を有するダイクロイックプリズムで構成されている。ダイクロイックプリズムは、光軸ax1に対して45°の角度をなす傾斜面Kを有している。傾斜面Kは、光軸ax2に対しても45°の角度をなしている。第1のプリズム25Aは、互いに直交する光軸ax1,ax2の交点と傾斜面Kの光学中心とが一致するように配置されている。ダイクロイックプリズムからなる第1のプリズム25Aに代えて、平行平板状のダイクロイックミラーを用いてもよい。
傾斜面Kには、波長選択性を有する第1の偏光分離素子50Aが設けられている。第1の偏光分離素子50Aは、青色光BLを、第1の偏光分離素子50Aに対するS偏光成分BLsとP偏光成分BLpとに分離する偏光分離機能を有している。具体的に、第1の偏光分離素子50Aは、青色光BLのS偏光成分BLsを反射させ、青色光BLのP偏光成分BLpを透過させる。以下の説明では、第1の偏光分離素子50Aで反射したS偏光成分BLsは蛍光体層の励起に利用されるため、励起光BLsと称する。第1の偏光分離素子50Aを透過したP偏光成分BLpは照明光として利用されるため、青色光BLpと称する。
また、第1の偏光分離素子50Aは、半導体レーザー211から射出された青色光BLとは波長帯が異なる黄色の蛍光光YLを、蛍光光YLの偏光状態に依らずに透過させる色分離機能を有している。
第1の偏光分離素子50Aから射出されたS偏光の励起光BLsは、第1のピックアップ光学系26に入射する。第1のピックアップ光学系26は、励起光BLsを第1の発光素子27の第1の蛍光体層34に向けて集光させる。第1のピックアップ光学系26は、例えばピックアップレンズ26a,ピックアップレンズ26bから構成されている。
第1のピックアップ光学系26から射出された励起光BLsは、第1の発光素子27に入射する。第1の発光素子27は、第1の蛍光体層34と、第1の蛍光体層34を支持する基板35と、を有している。励起光BLsが第1の蛍光体層34に入射することにより第1の蛍光体層34に含まれる蛍光体が励起され、励起光BLsとは波長が異なる黄色の蛍光光YLが生成される。本実施形態における蛍光光YLは、特許請求の範囲における第2の波長帯の第3の光束に対応する。
第1の発光素子27において、第1の蛍光体層34は、励起光BLsが入射する側とは反対側の面を基板35に接触させた状態で、第1の蛍光体層34の側面と基板35との間に設けられた接着剤36により基板35に固定されている。基板35の第1の蛍光体層34が設けられた側と反対側の面には、第1の蛍光体層34の熱を放散させるためのヒートシンク38が設けられている。
第1の蛍光体層34から射出された蛍光光YLは、偏光方向が揃っていない非偏光光のため、第1のピックアップ光学系26を通過した後、非偏光の状態のままで第1の偏光分離素子50Aに入射する。蛍光光YLは、第1の偏光分離素子50Aを透過し、インテグレータ光学系31に向けて進む。
一方、第1の偏光分離素子50Aから射出されたP偏光の青色光BLpは、光学素子41に入射する。光学素子41は、位相差板28と、第2のピックアップ光学系29と、拡散反射素子30と、を備えている。青色光BLp’は位相差板28に入射する。位相差板28は、偏光分離素子50Aと拡散反射素子30との間の光路中に配置された1/4波長板から構成されている。したがって、偏光分離素子50Aから射出されたP偏光の青色光BLpは、位相差板28により円偏光の青色光BLcに変換された後、第2のピックアップ光学系29に入射する。
第2のピックアップ光学系29は、青色光BLcを拡散反射素子30に向けて集光させる。第2のピックアップ光学系29は、例えばピックアップレンズ29aとピックアップレンズ29bとから構成されている。
拡散反射素子30は、第2のピックアップ光学系29から射出された青色光BLcを偏光分離素子50Aに向けて拡散反射させる。特に拡散反射素子30として、拡散反射素子30に入射した青色光BLcをランバート反射させるものを用いることが好ましい。照明装置2において、この種の拡散反射素子30を用いることにより、青色光BLcを拡散反射させつつ、均一な照度分布を有する青色光BLc’を得ることができる。
図2に示すように、拡散反射素子30で拡散反射された青色光BLc’は、再び位相差板28に入射することによって、円偏光の青色光BLc’からS偏光の青色光BLs’に変換される。そのため、光学素子41からS偏光の青色光BLs’が射出される。本実施形態におけるS偏光の青色光BLs’は特許請求の範囲における第4の光束に対応する。S偏光の青色光BLs’は、偏光分離素子50Aに入射する。S偏光の青色光BLs’は、偏光分離素子50Aで反射し、インテグレータ光学系31に向けて進む。
このようにして、青色光BLs’は、偏光分離素子50Aを透過した蛍光光YLとともに、照明光WLとして利用される。すなわち、青色光BLs’と蛍光光YLとは、偏光分離素子50Aから互いに同一方向に向けて射出される。このようにして、青色光BLs’と黄色の蛍光光YLとが合成された白色の照明光WLが得られる。すなわち、偏光分離素子50Aは、青色光BLs’と蛍光光YLとを合成する色合成素子の機能も兼ねている。本実施形態における偏光分離素子50Aは、特許請求の範囲における第1の色合成素子に対応する。
偏光分離素子50Aから射出された照明光WLは、インテグレータ光学系31に入射する。インテグレータ光学系31は、照明光WLを複数の小光束に分割する。インテグレータ光学系31は、例えば、第1レンズアレイ31a,第2レンズアレイ31bから構成されている。第1レンズアレイ31a,第2レンズアレイ31bは、複数のマイクロレンズがアレイ状に配列されたものからなる。
インテグレータ光学系31から射出された照明光WL(複数の小光束)は、偏光変換素子32に入射する。偏光変換素子32は、照明光WLの偏光方向を揃えるものである。偏光変換素子32は、例えば、偏光分離膜と位相差板とミラーとから構成されている。偏光変換素子32は、非偏光である蛍光光YLの偏光方向とS偏光の青色光BLs’の偏光方向とを揃えるため、他方の偏光成分を一方の偏光成分に、例えばP偏光成分をS偏光成分に変換する。
偏光変換素子32を通過することにより偏光方向が揃えられた照明光WLは、重畳レンズ33に入射する。重畳レンズ33は、偏光変換素子32から射出された複数の小光束を照明対象物上で互いに重畳させる。これにより、照明対象物を均一に照明することができる。重畳光学系33は、第1レンズアレイ31a,第2レンズアレイ31bからなるインテグレータ光学系31と重畳レンズ33aとにより構成される。
以下、第1の位相差板46の回転機構について説明する。
図3に示すように、第1の位相差板46は、円形の板体46aで構成され、板体46aから外側に突出する棒状部46bが設けられている。第1の位相差板46は、保持部材49によって回転可能に保持されている。第1の位相差板46の棒状部46bは保持部材49の外側に突出している。第1の位相差板46は、棒状部46bが保持部材49の主面に沿った方向に移動することにより回転する。
図4に示すように、第1の位相差板46の棒状部46bと保持部材49の壁部49aとの間の空間にバネ55が挿入されている。また、第1のモーター47の回転軸47aの先端にネジ部材51が固定されている。第1のモーター47の回転によりネジ部材51が回転すると、ネジ部材51が図4の矢印Aの向きに棒状部46bを押し、第1の位相差板46は反時計回りに回転する。ネジ部材51が棒状部46bを押す力が解除されると、バネ55の作用により第1の位相差板46は時計回りに回転し、中立位置に戻る。第1の位相差板46の回転に伴い、第1の位相差板46の光学軸46cが回転する。
第1の位相差板46を所定の角度だけ回転させることにより、第1の位相差板46で生成するS偏光成分BLsの光量とP偏光成分BLpの光量との割合を調整できることを図5(A)、(B)を用いて説明する。
図5(A)は、第1の位相差板46を通過する前の光の偏光状態を示す図である。図5(B)は、第1の位相差板46を通過した後の光の偏光状態を示す図である。
本実施形態の場合、第1の位相差板46を通過する前の青色光BLはS偏光(直線偏光)である。図5(A)に示すように、S偏光の偏光方向P1と第1の位相差板46の光学軸46cとは角度θをなすように交差している。青色光BLは、第1の位相差板46を通過した後、図5(B)に示すように、偏光方向P1が時計回りに角度2θだけ回転し、偏光方向P2となる。このとき、S偏光成分BLsとP偏光成分BLpとが生じ、S偏光成分BLsの光量とP偏光成分BLpの光量との比はcos(2θ):sin(2θ)となる。例えばθ=2°の場合、S偏光成分BLsの光量とP偏光成分BLpの光量との比は14.3:1となる。
したがって、図5(A)、(B)の配置においては、第1の位相差板46の回転角θを大きくすることによりS偏光成分BLsに対するP偏光成分BLpの量を相対的に増やすことができる。この場合、青色光BLs’の光量に対する黄色の蛍光光YLの光量が相対的に増加するため、合成光は黄色味を帯びた白色光に変化する。逆に、第1の位相差板46の回転角θを小さくすることによりS偏光成分BLsに対するP偏光成分BLpの量を相対的に減らすことができる。この場合、青色光BLs’の光量に対する黄色の蛍光光YLの光量が相対的に減少するため、合成光は青色味を帯びた白色光に変化する。
本実施形態の場合、例えば使用者が明るい部屋で明るい画像を見たいという要求があり、カラーモード選択スイッチ43によって明るさ重視モードである「ダイナミックモード」を選択したと仮定する。
このとき、制御装置44は、カラーモード選択スイッチ43におけるカラーモードの選択結果に応じて、第1の位相差板46の光学軸の方向を変化させる。具体的には、制御装置44は、第1のモーター47に駆動信号を出力し、第1の位相差板46の回転角θを大きくする方向に第1の位相差板46を回転させる。これにより、青色光の光量に対する黄色の蛍光光の光量が相対的に増加し、照明装置から射出される照明光の輝度を向上させることができる。
本発明者らは、第1の位相差板46の回転角を変え、照明光のスペクトル変化を調べた。
図6は、第1の位相差板46の回転角を変えたときの照明光のスペクトルを示すグラフである。グラフの横軸は波長[nm]であり、グラフの縦軸は照明光の強度[a.u.(任意単位)]である。第1の位相差板46の回転角θは、θ=10°,15°,20°,25°,30°の5種類とした。
図6に示すように、第1の位相差板46の回転角θを、θ=10°→30°と大きくするにつれて、波長460nm近傍の青色光成分が減少し、波長約500〜700nmの黄色光成分が増加していることが検証された。これにより、照明光の輝度を向上させることができる。
照明光の色は、色温度もしくは色偏差で表すことが可能である。
図7は、第1の位相差板46の回転角と射出光の色温度との関係を示すグラフである。図8は、第1の位相差板46の回転角と射出光の色偏差との関係を示すグラフである。
図7に示すように、第1の位相差板46の回転角をθ1からθ2に大きくすると、色温度はT1からT2に増加する傾向を示す。色温度が増加することは、黄色光成分が増加していることに対応する。
また、図8に示すように、第1の位相差板46の回転角をθ1からθ2に大きくすると、色偏差はd2からd1に減少する傾向を示す。色偏差が減少することは、黄色光成分が増加していることに対応する。
以上述べたように、第1の位相差板46の回転角を変えることにより、照明光の輝度および色バランスを制御することができる。このように、本実施形態のプロジェクター1においては、選択されたカラーモードに応じて照明装置2から射出される光の輝度や色バランスを調整できる。そのため、光変調素子のガンマ特性の調整のみに依っていた従来のプロジェクターに比べて画像の明るさロスを抑えつつ、画像の明るさ、色調等を調整することができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図9を用いて説明する。
第2実施形態のプロジェクターの基本構成は第1実施形態と同様であり、黄色光を発する蛍光体層に代えて、緑色光を発する蛍光体層と赤色光を発する蛍光体層とを用いる点が第1実施形態と異なる。
図9は、第2実施形態のプロジェクターにおける照明装置の概略構成図である。
図9において、第1実施形態で用いた図2と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
第1実施形態の照明装置においては、波長変換装置は発光素子27によって構成されていた。図9に示すように、本実施形態の照明装置60では、波長変換装置は、第2の位相差板62と、第2の偏光分離素子63を含む第2のプリズム64と、第2の発光素子65と、第3の発光素子66と、第3のピックアップ光学系67と、第4のピックアップ光学系68と、を含む。
第1のプリズム25Aと第2のプリズム64との間の光路上に、第2の位相差板62が設けられている。第2の位相差板62は、光の入射する主面の面内で回転可能に設けられている。第2の位相差板62は、青色光の波長446nmに対する1/2波長板で構成されている。第2の位相差板62の光学軸は、第1のプリズム25Aから射出された青色光BLsの偏光軸と交差する。なお、第2の位相差板62の光学軸は、第2の位相差板62の進相軸もしくは遅相軸のいずれであってもよい。
第1のプリズム25Aから射出された青色光BLsの偏光軸が第2の位相差板62の光学軸と交差しているため、青色光BLsが第2の位相差板62を透過することによりS偏光BLsの一部がP偏光BLp2に変換される。その結果、第2の位相差板62を透過した青色光BLsは、S偏光成分BLs2とP偏光成分BLp2とが所定の割合で混在した光となる。
第2の位相差板62に、第2の位相差板62を回転させるための第2のモーター69が接続されている。第2の位相差板62の支持構造や回転機構は、第1の位相差板の支持構造や回転機構と同様であり、説明を省略する。
S偏光成分BLs2とP偏光成分BLp2とは、第2のプリズム64に入射する。第2のプリズム64は、例えば波長選択性を有するダイクロイックプリズムで構成されている。ダイクロイックプリズムからなる第2のプリズム64に代えて、平行平板状のダイクロイックミラーが用いられてもよい。
ダイクロイックプリズムの傾斜面Kには、波長選択性を有する第2の偏光分離素子63が設けられている。第2の偏光分離素子63は、P偏光成分BLp2を透過させ、S偏光成分BLs2を反射させる。以下、第2の偏光分離素子63で反射したS偏光成分を、後述する赤色蛍光体層の励起に利用されることから、赤色用励起光BLs2と称する。第2の偏光分離素子63を透過したP偏光成分を、後述する緑色蛍光体層の励起に利用されることから、緑色用励起光BLp2と称する。なお、本実施形態においては、緑色蛍光体層と赤色蛍光体層はそれぞれ、特許請求の範囲における第1の蛍光体層と第2の蛍光体層に対応する。
また、第2の偏光分離素子63は、青色光BLとは波長帯が異なる赤色蛍光光RLを、赤色蛍光光RLの偏光状態に依らずに反射させるとともに、青色光BLとは波長帯が異なる緑色蛍光光GLを、緑色蛍光光GLの偏光状態に依らずに透過させる色分離機能を有している。
第2の偏光分離素子63から射出された緑色用励起光BLp2は、第3のピックアップ光学系67に入射する。第3のピックアップ光学系67は、緑色用励起光BLp2を第2の発光素子65の緑色蛍光体層74に向けて集光させる。第3のピックアップ光学系67は、例えばピックアップレンズ67a,ピックアップレンズ67bから構成されている。
第3のピックアップ光学系67から射出された緑色用励起光BLp2は、第2の発光素子65に入射する。第2の発光素子65は、緑色蛍光体層74と、緑色蛍光体層74を支持する基板35と、ヒートシンク38と、を有している。緑色用励起光BLsが緑色蛍光体層74に入射することにより緑色蛍光体層74に含まれる蛍光体が励起され、緑色用励起光BLp2とは波長が異なる緑色の蛍光光GLが生成される。本実施形態における蛍光光GLは、特許請求の範囲における第3の波長帯の第5の光束に対応する。
緑色蛍光体層74から射出された緑色蛍光光GLは、第3のピックアップ光学系67を通過した後、偏光状態によらずに第2の偏光分離素子63を透過する。
一方、第2の偏光分離素子63から射出された赤色用励起光BLs2は、第4のピックアップ光学系68に入射する。第4のピックアップ光学系68は、赤色用励起光BLs2を第3の発光素子66の赤色蛍光体層75に向けて集光させる。第4のピックアップ光学系68は、例えばピックアップレンズ68a,ピックアップレンズ68bから構成されている。
第4のピックアップ光学系68から射出された赤色用励起光BLs2は、第3の発光素子66に入射する。第3の発光素子66は、赤色蛍光体層75と、赤色蛍光体層75を支持する基板35と、ヒートシンク38と、を有している。赤色用励起光BLs2が赤色蛍光体層75に入射することにより赤色蛍光体層75に含まれる蛍光体が励起され、赤色用励起光BLs2とは波長が異なる赤色の蛍光光RLが生成される。本実施形態における赤色蛍光光RLは、特許請求の範囲における第4の波長帯の第6の光束に対応する。
赤色蛍光体層75から射出された赤色蛍光光RLは、第4のピックアップ光学系68を通過した後、第2の偏光分離素子63で反射する。したがって、第2の偏光分離素子63を透過した緑色蛍光光GLと、第2の偏光分離素子63で反射した赤色蛍光光RLと、が合成されて黄色の蛍光光YLとなり、黄色の蛍光光YLが第2の偏光分離素子63から射出される。すなわち、第2の偏光分離素子63は、緑色蛍光光GLと赤色蛍光光RLとを合成する色合成素子として機能する。第2の偏光分離素子63により合成された黄色蛍光光YLは、第2の位相差板62を透過する。本実施形態における第2の偏光分離素子63は、特許請求の範囲における第2の色合成素子に対応する。
カラーモード選択スイッチ43は、第1実施形態と同一のものである。本実施形態の場合、制御装置44は、カラーモード選択スイッチ43におけるカラーモードの選択結果に応じて、第1の位相差板46の光学軸の方向、および第2の位相差板62の光学軸の方向をともに変化させる。
第1の位相差板46と同様、第2の位相差板62を所定の角度だけ回転させることにより、第2の位相差板62で生成されるS偏光成分BLs2の光量とP偏光成分BLp2の光量との割合を調整できる。例えばP偏光成分BLp2の光量を相対的に増やし、S偏光成分BLs2の光量を相対的に減らすことにより、赤色蛍光光RLの光量を相対的に減らし、緑色蛍光光GLの光量を相対的に増やすことができる。逆に、P偏光成分BLp2の光量を相対的に減らし、S偏光成分BLs2の光量を相対的に増やすことにより、赤色蛍光光RLの光量を相対的に増やし、緑色蛍光光GLの光量を相対的に減らすことができる。これにより、赤色蛍光光と緑色蛍光光との合成光である黄色光の輝度および色バランスを調整することができる。
本実施形態の照明装置60においては、第2の位相差板62の回転角を制御することにより赤色蛍光光RLと緑色蛍光光GLとの合成光である黄色蛍光光YLの輝度および色バランスを調整した上で、第1の位相差板46の回転角を制御することにより青色光と黄色光との合成光である白色光の輝度および色バランスを調整することができる。
本実施形態の場合、例えば使用者が明るい部屋で明るい画像を見たいという要求があり、カラーモード選択スイッチ43によって明るさ重視モードである「ダイナミックモード」を選択したと仮定する。
このとき、制御装置44は、カラーモード選択スイッチ43におけるカラーモードの選択結果に応じて、第2の位相差板62の光学軸の方向を変化させる。具体的には、制御装置44は、第2のモーター69に駆動信号を出力し、第2の位相差板62の回転角θを変化させる。これにより、青色光の光量に対する黄色の蛍光光の光量を相対的に増加させ、照明装置から射出される照明光の輝度を向上させることができる。
本実施形態のように、緑色蛍光体層74と赤色蛍光体層75とを用いる場合、励起光の光密度変化に対する蛍光体の変換効率の変化率は、緑色蛍光体層と赤色蛍光体層とで異なるのが一般的である。このことから、第2の位相差板62の回転角を制御することで黄色蛍光光YLの輝度および色バランスを先に調整した後、白色光の輝度および色バランスを調整するという本実施形態の構成が有効である。本実施形態においても、この種の照明装置60を用いることにより、画像の明るさロスを抑えつつ、カラーモードに応じて画像の明るさ、色調等を調整可能なプロジェクターを実現することができる。
なお、本実施形態では、カラーモードの選択結果に応じて、第1の位相差板46の光学軸の方向、および第2の位相差板62の光学軸の方向をともに変化させる構成としたが、第1の位相差板46の光学軸の方向、および第2の位相差板62の光学軸の方向のいずれか一方を変化させる構成としてもよい。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について、図10を用いて説明する。
第3実施形態のプロジェクターの基本構成は第1実施形態および第2実施形態と同様であり、励起光用の半導体レーザーと照明光用の半導体レーザーとを別個に備えた点が第1実施形態および第2実施形態と異なる。
図10は、第3実施形態の照明装置の概略構成図である。
図10において、第1実施形態で用いた図2、および第2実施形態で用いた図9と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図10に示すように、第3実施形態の照明装置80において、第1の偏光分離素子50Aで反射したS偏光からなる青色光BLの光路に関する構成、すなわち図10における第2の位相差板62よりも下側の構成は、第2実施形態の照明装置60と同一である。しかし、第2実施形態の照明装置60に設けられていた第1の位相差板46、および第1のモーター47は、照明装置80には設けられていない。
本実施形態の場合、半導体レーザー211から射出された青色光BLの全ては、S偏光として第1の偏光分離素子50Aに入射する。第1の偏光分離素子50Aに入射した青色光BLは第1の偏光分離素子50Aで反射し、緑色蛍光体層74もしくは赤色蛍光体層75を励起する励起光として利用される。
青色光光源装置81は、第1のプリズム25Aを挟んで半導体レーザー211が設けられた側と反対側に設けられている。青色光光源装置81は、照明光として利用する青色光BLhを射出するためのものである。青色光光源装置81は、アレイ光源82と、コリメーター光学系83と、アフォーカル光学系84と、ホモジナイザー光学系85と、第5のピックアップ光学系86と、光拡散素子87と、第6のピックアップ光学系88と、を備えている。
アレイ光源82は、複数の半導体レーザー212を備えている。複数の半導体レーザー212は、光軸ax1と直交する面21d内において、アレイ状に並んで配置されている。半導体レーザー212の個数は特に限定されない。半導体レーザー212は、例えばピーク波長が460nmのP偏光の青色光を射出する。P偏光の青色光BLhは、アレイ光源82からコリメーター光学系83に向けて射出される。
アレイ光源82から射出された青色光BLhは、コリメーター光学系83に入射する。コリメーター光学系83は、アレイ光源82から射出された青色光BLhを平行光束に変換する。コリメーター光学系83は、例えばアレイ状に並んで配置された複数のコリメーターレンズ83aで構成されている。複数のコリメーターレンズ83aは、複数の半導体レーザー212にそれぞれ対応して配置されている。
コリメーター光学系83を透過することにより平行光束に変換された青色光BLhは、アフォーカル光学系84に入射する。アフォーカル光学系84は、青色光BLhの光束径を調整する。アフォーカル光学系84は、例えばアフォーカルレンズ84a,アフォーカルレンズ84bから構成されている。
アフォーカル光学系84を透過することにより光束径が調整された青色光BLhは、ホモジナイザー光学系85に入射する。ホモジナイザー光学系85は、青色光BLhの光強度分布を、例えばトップハット型分布と呼ばれる均一な光強度分布に変換する。ホモジナイザー光学系85は、例えばマルチレンズアレイ85a,マルチレンズアレイ85bから構成されている。
ホモジナイザー光学系85から射出された青色光BLhは、第5のピックアップ光学系86に入射する。第5のピックアップ光学系86は、青色光BLhを光拡散素子87に向けて集光させる。第5のピックアップ光学系86は、ピックアップレンズ86aとピックアップレンズ86bとから構成されている。
光拡散素子87は、第5のピックアップ光学系86から射出された青色光BLhを透過させつつ拡散させる。光拡散素子87により青色光BLhを拡散させることにより均一な照度分布を有する青色光BLhが得られる。
光拡散素子87から射出された青色光BLhは、第6のピックアップ光学系88を経て第1のプリズム25Aに入射する。第6のピックアップ光学系88は、ピックアップレンズ88aとピックアップレンズ88bとから構成されている。青色光BLhは、P偏光であるため、第1のプリズム25Aの第1の偏光分離素子50Aで反射する。これにより、第1の偏光分離素子50Aは、第1の偏光分離素子50Aで反射した青色光BLhと第1の偏光分離素子50Aを透過した黄色の蛍光光YLとを合成し、白色光WLを生成する。その他の構成は、第2実施形態の照明装置60と同様である。
本実施形態の照明装置80においては、カラーモードに応じて第2の位相差板62の回転角を制御することで赤色蛍光光RLと緑色蛍光光GLとの合成光である黄色の蛍光光YLの輝度および色バランスを調整することができる。一方、第1の偏光分離素子50Aを透過した黄色の蛍光光YLの光量に応じて、青色光光源装置81の半導体レーザー212から射出される青色光BLhの出力を制御することにより、白色光WLの輝度および色バランスを調整する。
本実施形態においても、照明装置80を用いることにより、画像の明るさロスを抑えつつ、カラーモードに応じて画像の明るさ、色調等を調整可能なプロジェクターを実現することができる。
なお、本実施形態においては、第2実施形態の照明装置60と比較して照明装置80の構成を理解しやすくするため、第2実施形態と共通の光学部品の名称を変更せずに説明した。ただし、本実施形態の場合、光学部品の名称は共通であっても、特許請求の範囲における構成要件との対応関係は第2実施形態と異なる。例えば、本実施形態において、第2のプリズム64から射出されるP偏光成分BLp2とS偏光成分BLs2はそれぞれ、第1の光束と第2の光束に対応する。本実施形態における第2の位相差板62は、特許請求の範囲における第1の位相差板に対応する。本実施形態における第2の偏光分離素子63は、特許請求の範囲における第1の偏光分離素子に対応する。第2の発光素子65は、特許請求の範囲における波長変換装置に対応する。本実施形態における緑色蛍光体層74は特許請求の範囲における第1の蛍光体層に対応する。本実施形態における第3の発光素子66は、特許請求の範囲における光学素子に対応する。本実施形態における第2の偏光分離素子63は、特許請求の範囲における第1の色合成素子に対応する。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態では、第1の位相差板は、青色光の波長446nmに対する1/2波長板で構成されているが、これに限らない。回転により偏光状態を変化させることのできる透明な光学素子であればよい。例えば1/4波長板などを用いてもよい。
また、上記実施形態では、3つの光変調装置を備えるプロジェクターを例示したが、1つの光変調装置でカラー映像(画像)を表示するプロジェクターに適用することも可能である。その他、上記実施形態で開示した発光素子、照明装置、プロジェクターの各種構成要件の数、寸法、配置等については適宜変更が可能である。上記実施形態では、液晶光変調装置を用いたプロジェクターの例を示したが、これに限られない。光変調装置としてデジタルマイクロミラーデバイスを用いたプロジェクターに搭載してもよい。
また、上記実施形態では、波長変換装置として蛍光体層を用いたが、これに限らない。波長変換素子として、例えば量子ロッド等を用いてもよい。
1…プロジェクター、4R…赤色光用光変調装置、4G…緑色光用光変調装置、4B…青色光用光変調装置、6…投射光学系、34…第1の蛍光体層、41…光学素子、43…カラーモード選択スイッチ(カラーモード選択部)、44…制御装置、46…第1の位相差板、50A…第1の偏光分離素子(第1の色合成素子)、62…第2の位相差板、63…第2の偏光分離素子(第2の色合成素子)、71…第2のセンサーユニット、72…第2の制御装置、74…緑色蛍光体層(第1の蛍光体層)、75…赤色蛍光体層(第2の蛍光体層)、211…半導体レーザー(発光素子)。

Claims (4)

  1. 照明装置と、
    前記照明装置から射出された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
    前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学系と、
    複数のカラーモードのうちのいずれかを選択するためのカラーモード選択部と、
    を備え、
    前記照明装置は、
    第1の波長帯の光を射出する発光素子と、
    前記発光素子から射出された光が入射する第1の位相差板と、
    前記第1の位相差板からの光を、第1の偏光状態の第1の光束と第2の偏光状態の第2の光束とに分離する第1の偏光分離素子と、
    前記第1の波長帯の光によって励起される第1の蛍光体層を備え、前記第1の光束を、前記第1の波長帯とは異なる第2の波長帯の第3の光束に変換する波長変換装置と、
    前記第2の光束を第4の光束に変換する光学素子と、
    前記第3の光束と前記第4の光束とを合成する第1の色合成素子と、
    前記カラーモード選択部での選択結果に応じて前記第1の位相差板の光学軸の方向を変化させる制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置が前記第1の位相差板の光学軸の方向を変化させ、前記第1の位相差板を通過する前の光の偏光方向と前記第1の位相差板の光学軸とがなす角度を大きくしたときに色温度が増加し、かつ、色偏差が減少する、プロジェクター。
  2. 前記制御装置は、前記複数のカラーモードのうち明るさ重視モードが選択された場合に、他のカラーモードが選択された場合に比べて前記第3の光束の光量を増加させるように、前記第1の位相差板を通過する前の光の偏光方向と前記第1の位相差板の光学軸とがなす角度を変化させる、請求項1に記載のプロジェクター。
  3. 前記第1の蛍光体層は、前記第1の波長帯および前記第2の波長帯のいずれとも異なる第3の波長帯の第5の光束を射出し、
    前記波長変換装置は、
    前記第1の波長帯の光によって励起され、前記第1ないし第3の波長帯のいずれとも異なる第4の波長帯の第6の光束を射出する第2の蛍光体層と、
    前記第1の光束が入射する第2の位相差板と、
    前記第2の位相差板から射出された光を、前記第1の蛍光体層に入射する偏光成分と、前記第2の蛍光体層に入射する偏光成分と、に分離する第2の偏光分離素子と、
    前記第5の光束と前記第6の光束とを合成して前記第3の光束を生成する第2の色合成素子と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記カラーモード選択部での選択結果に応じて前記第2の位相差板の光学軸の方向を変化させる、請求項1または請求項2に記載のプロジェクター。
  4. 前記制御装置は、前記複数のカラーモードのうち明るさ重視モードが選択された場合に、他のカラーモードが選択された場合に比べて前記第6の光束の光量を増加させるように、前記第2の位相差板の光学軸の方向を変化させる、請求項3に記載のプロジェクター。
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