JP2020194095A - 光源装置及びこれを用いた投写型表示装置 - Google Patents

光源装置及びこれを用いた投写型表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、従来よりも簡易な構成でカラー画像の投写を実現することが可能な光源装置及びこれを用いた投写型表示装置を提供することを目的とする。【解決手段】 第1波長帯域の光を射出する光源部と、前記光源部からの光を前記光源部とは異なる方向に導くための導光部と、前記光源部からの光を前記第1波長帯域の光とは波長帯域が異なる第2波長帯域の光に変換するための波長変換部と、前記光源部からの光を拡散するための拡散部と、を備える光源装置であって、前記導光部は、第1部分と、第2部分と、を有し、前記第1部分は、前記光源部からの光のうち一部を前記波長変換部に導き、残りを前記拡散部に導くとともに、前記拡散部からの光を後段の系に導くように構成されており、前記第2部分は、前記波長変換部からの光を後段の系に導くように構成されている。【選択図】 図2

Description

本発明は、光源装置及びこれを用いた投写型表示装置に関する。
青色光を発する青色レーザーダイオード(以後、青色LD)と、青色LDからの青色光の一部を黄色光に変換する黄色蛍光体を用いてカラー画像を投写することが可能なプロジェクタとして、特許文献1のプロジェクタが知られている。
特許文献1のプロジェクタにおいては、青色LDからのS偏光光を、回転可能なように構成された1/2波長板を用いてS偏光成分とP偏光成分とが混ざった混合光に変換する。そして、青色LDからの光に対する偏光分離機能を有する偏光分離素子を用いて、前述の混合光のうちS偏光成分を黄色蛍光体に導き、P偏光成分を拡散体に導く。最後に、黄色蛍光体からの黄色光と拡散体からの青色光とを前述の偏光分離素子で合成して白色光を生成している。
特開2015−106130号公報
特許文献1では、偏光分離素子から黄色蛍光体に導かれたS偏光成分によって生じた黄色光の多くを後段の系に導くために、偏光分離素子は青色LDからの光に対する偏光分離機能に加えて、黄色光は偏光方向に依らずに透過させる機能も有している。
特許文献1のように、偏光分離素子に特定の波長に対する偏光分離機能と、それ以外の波長については偏光方向に依らずに透過あるいは反射する機能の両方を持たせようとすると、偏光分離素子の構成が複雑になってしまう。
そこで、本発明は、従来よりも簡易な構成でカラー画像の投写を実現することが可能な光源装置及びこれを用いた投写型表示装置を提供することを目的とする。
本発明の光源装置は、上記の目的を達成するために、
第1波長帯域の光を射出する光源部と、
前記光源部からの光のうち少なくとも一部を前記光源部とは異なる方向に導くための導光部と、
前記光源部からの光のうち前記導光部によって第1方向へ導かれた光のうち少なくとも一部を前記第1波長帯域の光とは波長帯域が異なる第2波長帯域の光に変換するための波長変換部と、
前記光源部からの光のうち前記導光部によって前記第1方向とは異なる第2方向へ導かれた光のうち少なくとも一部を拡散するための拡散部と、を備える光源装置であって、
前記導光部は、前記光源部からの光が入射する第1部分と、前記波長変換部からの光が入射する第2部分と、を有し、
前記第1部分は、前記光源部からの光のうち一部を前記波長変換部に導き、残りを前記拡散部に導くとともに、前記拡散部からの光を前記光源部とは異なる方向であって、前記第1方向及び前記第2方向とは異なる方向である第3方向に導くように構成されており、
前記第2部分は、前記波長変換部からの光を前記第3方向に導くように構成されている、
ことを特徴とする。
本発明によれば、従来よりも簡易な構成でカラー画像の投写を実現することが可能な光源装置及びこれを用いた投写型表示装置を提供することができる。
各実施例の光源装置を搭載可能なプロジェクタの構成を示す図。 第1実施例の光源装置の構成を示す図。 第1、第2、第3実施例の導光部の構成を示す図。 第1実施例の第1部分の特性を示す図。 比較例と第1実施例における青色光の光量分布を示す図。 第1実施例の光源装置におけるより好ましい構成を示す図。 第2実施例の光源装置の構成を示す図。 第3実施例の光源装置の構成を示す図。 第3実施例の第1部分の特性を示す図。 第4実施例の光源装置の構成を示す図。 第4実施例の導光部の構成を示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
(投写型表示装置の構成)
まず、図1を用いて後述の各実施例に記載の光源装置を搭載可能なプロジェクタ(投写型表示装置)100の構成について説明する。
プロジェクタ100は光源装置10、光源装置10からの光を変調する光変調部、スクリーン(被投写面)Sに画像を投写する投写レンズ(投写光学系)24を保持するための保持部25を備えている。
光変調部は後述の赤色光用の光変調部22R、緑色光用の光変調部22G、青色光用の光変調部22Bから構成されている。赤色光用の光変調部22R、緑色光用の光変調部22G、青色光用の光変調部22Bは反射型の液晶パネルである。
なお、保持部25は投写レンズ24を取り外し可能に保持してもよいし、投写レンズ24を保持部25から取り外せないように保持部25が構成されていてもよい。また、投写レンズ24を保持しつつ、投写レンズ24の光軸と直交する方向に投写レンズ24をシフト可能なように保持部25が構成されていてもよい。
プロジェクタ100はさらに照明光学系20、色分離合成系30、投写レンズ24を備えている。照明光学系20は後述の第1フライアイレンズ11、第2フライアイレンズ12、偏光変換部13から構成されている。照明光学系20は光源装置10からの光を用いて光変調部を照明する。
色分離合成系30は後述のクロスダイクロイックミラー14、ミラー15及び17、ダイクロイックミラー19、コンデンサーレンズ16及び18、PBS(偏光ビームスプリッタ)21R、21G、21B、合成プリズム23から構成されている。
(光路の説明)
赤色光R、緑色光G、青色光Bを含む光源装置10からの白色光は照明光学系20を介して色分離合成系30及び光変調部に導かれる。光源装置10からの白色光は第1フライアイレンズ11によって複数の光束に分割され、この複数の光束は第2フライアイレンズ12及びコンデンサーレンズ16あるいは18を介して光変調部の被照明面上で重畳される。この結果、光変調部を均一な照度で照明することができる。また、第2フライアイレンズ12からの光の偏光方向は偏光変換部13によって所定の偏光方向に変換される。プロジェクタ100ではPBS21RGBを透過する偏光方向に変換される。
以下、赤色光R、緑色光G、青色光BをスクリーンSへ投写する場合の各色光の光路を説明する。
(赤色光Rの光路)
照明光学系20からの白色光のうち赤色光Rはクロスダイクロイックミラー14によってミラー17へ導かれる。ミラー17からの赤色光Rはコンデンサーレンズ18、ダイクロイックミラー19、PBS21Rを透過し、赤色光用の光変調部22Rに入射する。赤色光用の光変調部22Rで変調されて偏光方向が変化した赤色光RはPBS21Rで反射され、クロスダイクロイックプリズムである合成プリズム23、投写レンズ24を介してスクリーンSへ投写される。
(緑色光Gの光路)
照明光学系20からの白色光のうち緑色光Gはクロスダイクロイックミラー14によってミラー17へ導かれる。ミラー17からの緑色光Gはコンデンサーレンズ18を透過し、ダイクロイックミラー19で反射され、PBS21Gを透過し、緑色光用の光変調部22Gに入射する。緑色光用の光変調部22Gで変調されて偏光方向が変化した緑色光GはPBS21Gで反射され、合成プリズム23、投写レンズ24を介してスクリーンSへ投写される。
(青色光Bの光路)
照明光学系20からの白色光のうち青色光Bはクロスダイクロイックミラー14によってミラー15へ導かれる。ミラー15からの青色光Bはコンデンサーレンズ16、PBS21Bを透過し、青色光用の光変調部22Bに入射する。青色光用の光変調部22Bで変調されて偏光方向が変化した青色光BはPBS21Bで反射され、合成プリズム23、投写レンズ24を介してスクリーンSへ投写される。
以上の光路でスクリーンSへ投写された赤色光R、緑色光G、青色光Bによってカラー画像をスクリーンSに表示することができる。例えば黒色の画像をスクリーンSへ表示したい場合には、光変調部で赤色光R、緑色光G、青色光Bを変調しなければよい。
以上説明したプロジェクタ100は、反射型の液晶パネルを備えるいわゆる反射型液晶プロジェクタである。しかしながら、後述の各実施例に記載の光源装置を、プロジェクタ100以外の例えば透過型の液晶パネルを備えるいわゆる透過型液晶プロジェクタや、マイクロミラーデバイスを備えるプロジェクタ等に搭載してもよい。
〔第1実施例〕
(光源装置10の構成)
図2〜図6を用いて本発明の第1実施例としての光源装置10の構成について説明する。
図2において1は青色LD(光源部)であり、110は青色LD1からの青色光B(第1波長帯域の光)を平行光にするためのコリメータレンズであり、2はコリメータレンズ110からの青色光Bを拡散するための拡散板である。青色LD1からの青色光Bの波長は455nmであるが、青色光Bの波長はこれに限定されない。445nmや465nmなど青色帯域(435nm〜480nm)に含まれる波長であればよい。
光源装置10は青色LD1及びコリメータレンズ110を1つずつ備えるが、光源装置10は青色LD1及びコリメータレンズ110を複数備えてもよい。青色LD1及びコリメータレンズ110の個数は実現したい投写画像の明るさに合わせて適宜変更すればよい。
なお、拡散板2は光源装置10にとって必須の構成ではない。使用上問題が無い程度に青色LD1からの青色光が充分に拡散された状態でプロジェクタ100から外部に射出されれば光源装置10は拡散板2を備えていなくてもよい。また、拡散板2の代わりにマイクロレンズアレイ、ロッドインテグレータ等を用いてもよい。
拡散板2からの青色光Bは導光部3が備える第1部分8に入射する。図3に示すように導光部3は第1部分8と第2部分9を備える。より具体的には導光部3は、透明なガラス平板の一部に後述の図4に示す特性を有するダイクロイック膜を設けたものである。このダイクロイック膜が設けられている部分が第1部分8であり、透明なガラス平板のうちダイクロイック膜が設けられていない部分が第2部分9である。第1部分8は拡散板2からの青色光Bの大部分を反射して残りを透過させるとともに、緑色光及び赤色光を透過させる特性を有する。第2部分9は可視光を透過させる特性を有する。
図4に示すように第1部分8において波長455nmの青色光Bの透過率は3%、逆に反射率は97%であり、470nm〜700nmの光の透過率は100%である。
なお、第1部分8の特性は図4に示す特性に限定されるものではない。青色LD1からの青色光Bの波長の第1部分8における透過率をTとするとき、光源装置10は、
0.01 ≦ T ≦ 0.16 (1)
を満足すればよい。より好ましくは、光源装置10は、
0.02 ≦ T ≦ 0.08 (1a)
を満足すればよい。つまり、第1部分8における青色光に対する反射率は100%ではない。その理由は後述の通りである。ここでいう透過率Tとは第1部分8を透過する前の光量と透過した後の光量の比である。透過率が高いほどより多くの光が第1部分8を透過することになる。
なお、青色LD1からの青色光Bの波長の第1部分8における透過率は青色光Bの偏光方向に依らずに一定である。
図2(a)に示すように、拡散板2からの青色光Bのうち大部分の青色光B1は第1部分8で反射されて第1方向d1へ導かれ、第1集光レンズユニット4を介して蛍光体ユニット(波長変換部)5に入射する。拡散板2からの青色光Bのうちわずかな青色光B2は第1部分8を透過して第2方向d2に導かれ、第2集光レンズユニット6を介して拡散体ユニット(拡散部)7に入射する。
第1集光レンズユニット4は導光部3からの光を蛍光体ユニット5に向けて収束させる目的に加えて、蛍光体ユニット5からの光を平行光にする目的を達成するための正のパワーを有するレンズユニットである。第2集光レンズユニット6は導光部3からの光を拡散体ユニット7に向けて収束させる目的に加えて、拡散体ユニット7からの光を平行光にする目的を達成するための正のパワーを有するレンズユニットである。
図2において第1集光レンズユニット4は2枚の正レンズで構成され、第2集光レンズユニット6は1枚の正レンズで構成されている。各集光レンズユニットは少なくとも1枚の正レンズを備え、正のパワーを有せば、例えば負レンズをさらに備えていてもよい。
(蛍光光の光路)
図2(b)を用いて蛍光体ユニット5からの蛍光光が照明光学系20に導かれる光路について説明する。青色光B1のうち一部は蛍光体ユニット5によって黄色の蛍光光(第2波長帯域の光)に変換される。蛍光体ユニット5は波長変換を行う蛍光体層と、この蛍光体を支持するとともに蛍光光を反射して導光部3に導くための反射基板を有している。蛍光体ユニット5は、矩形の金属製の板状部材上に矩形の蛍光体層を設けた構成でもよいし、蛍光体層を円環状とし、反射基板を回転可能な金属製の円板としてもよい。蛍光体層と反射基板を回転させれば、蛍光体層における青色光B1の入射位置が常に変化するため、蛍光体層の耐久性を向上することができる。
蛍光体ユニット5からの黄色の蛍光光のうち第1部分8に入射する蛍光光Y1は第1部分8を透過して照明光学系20(第3方向d3)に導かれる。蛍光体ユニット5からの黄色の蛍光光のうち第2部分9に入射する蛍光光Y2は第2部分9を透過して照明光学系20に導かれる。第1部分8は黄色光を透過させる特性も有する。第2部分9は可視光を透過させる特性を有する。
蛍光体ユニット5が青色光B1を黄色の蛍光光Y1、Y2に変換する割合は60%以上が好ましく、70%以上であればさらに好ましい。
(非変換光の光路)
図2(c)を用いて蛍光体ユニット5からの非変換光が照明光学系20に導かれる光路について説明する。ここでいう非変換光とは、青色光B1のうち蛍光体ユニット5で変換されずに青色光のまま蛍光体ユニット5から出射する光である。
蛍光体ユニット5からの非変換光のうち第1部分8に入射する非変換光B10のうち、わずかな(例えば3%)非変換光B101は第1部分8を透過して照明光学系20に導かれるので、非変換光B101を画像光として使用できる。
蛍光体ユニット5からの非変換光のうち第2部分9に入射する非変換光B11は第2部分9を透過して照明光学系20に導かれる。
(拡散光の光路)
図2(d)を用いて拡散体ユニット7からの拡散光が照明光学系20に導かれる光路について説明する。拡散体ユニット7は入射した光を拡散する拡散体層と、この拡散体を支持するとともに拡散光を反射して導光部3に導くための反射基板を有している。拡散体ユニット7は、矩形の金属製の板状部材上に矩形の拡散体層を設けた構成でもよいし、拡散体層を円環状とし、反射基板を回転可能な金属製の円板としてもよい。拡散体層と反射基板を回転させれば、拡散体層における青色光B2の入射位置が常に変化するため、拡散体層の耐久性を向上することができる。
拡散体ユニット7に入射した青色光B2は拡散体ユニット7によって拡散及び反射され、導光部3へ導かれる。拡散体ユニット7からの拡散光のうち第1部分8に入射する拡散光B20のうち大部分の拡散光B201は第1部分8で反射されて照明光学系20に導かれる。拡散体ユニット7からの拡散光のうち第1部分8に入射する拡散光B20のうちわずかな拡散光B200は第1部分8を透過して青色LD1に導かれる。拡散体ユニット7からの拡散光のうち第2部分9に入射する拡散光B21は第2部分9を透過して青色LD1に導かれる。
以上の構成によって、蛍光体ユニット5で黄色の蛍光光に変換されなかった非変換光B11、および拡散体ユニット7より出射して導光部3の第1部分8で反射された拡散光B201などの青色光を照明光学系に導くことができる。黄色光である蛍光光Y1及びY2も照明光学系20に導くことができる。その結果、カラー画像をスクリーンSに投写することができる。つまり、蛍光体ユニット5からの青色光と拡散体ユニット7からの青色光のうち、第1部分8を透過して青色LD1へ戻ってしまう青色光B100及びB200以外の青色光を照明光学系20に導いて画像光として利用できる。
(従来よりも簡易な構成でカラー画像の投写を実現することが可能な理由)
前述のように導光部3が有する第1部分8の特性は波長によって透過率あるいは反射率が変化するダイクロイック特性である。さらに第1部分8の青色LD1からの青色光に対する反射率を意図的に100%未満にしている。このように導光部3を構成することで、前述の特許文献1のように偏光分離素子に特定の波長に対する偏光分離機能と、それ以外の波長については偏光方向に依らずに透過させるあるいは反射する機能の両方を持たせる必要がなくなる。つまり、本実施例で示す光源装置は従来よりも簡易な構成でカラー画像の投写を実現することができる。詳細は後述の通りだが、仮に第1部分8の青色光に対する反射率が100%の場合、導光部3から照明光学系20へ向かう光の第1部分8が設けられている領域では青色光が欠損してしまうために好ましくない。
(その他の構成)
図5(a)は光源装置10からの青色光の一部、より具体的には蛍光体ユニット5からの青色光のうち照明光学系20に導かれる非変換光B11及びB101の第1フライアイレンズ11直前の光量分布を示している。図5(a)に示す光量分布は、本実施例とは異なり第1部分8の青色光に対する反射率が100%、つまり図2(a)に示す拡散体ユニット7に導かれる青色光B2が存在しない場合の光量分布と同等と考えることもできる。
光源装置10からの青色光全体の第1フライアイレンズ11直前の光量分布が図5(a)に示すものである場合、青色光用の光変調部22Bの被照明面における色ムラが増加してしまうおそれがある。さらに、照明光学系20あるいは投写レンズ24に設けられた絞りの開口径を変化させた場合に、図5(a)において青色光が欠損している矩形の欠損領域(中心の黒色の矩形領域)よりも絞りの開口径が小さくなってしまったとする。この場合、青色光が青色光用の光変調部22Bに導かれなくなってしまう。その結果、青色を含む画像を投写しようとした際に投写画像の色が所望の色ではなくなってしまうおそれがある。
これに対して本実施例における光源装置10からの青色光全体の第1フライアイレンズ11直前の光量分布は図5(b)に示すように欠損領域が無い。本実施例においては拡散体ユニット7からの拡散光のうち第1部分8に入射する拡散光B20のうち大部分の拡散光B201を照明光学系20に導くことができる。このため、図5(a)に示す照度分布のうち欠損領域をこの拡散光B201で埋めることができる。その結果、図5(b)に示すような青色光の照度分布を実現することができる。
次に第1部分8の面積と第2部分9の面積の関係について説明する。第1部分8が大きすぎると、図2(c)に示した第2部分9に入射して照明光学系20に導かれる非変換光B11の光量が減ってしまうために好ましくない。逆に第1部分8が小さすぎると、図2(d)に示した第1部分8に入射して照明光学系20に導かれる拡散光B201の光量が減ってしまうために好ましくない。
したがって、導光部3の法線方向から導光部を見た場合に、第1部分8の面積と第2部分9の面積の合計をS1+2とし、第1部分8の面積をS1とするとき、光源装置10が以下の条件を満足することが好ましい。
0.03 ≦ S1/S1+2 ≦ 0.30 (2)
また、光源装置10が、
0.05 ≦ S1/S1+2 ≦ 0.20 (2a)
を満足するとより好ましい。光源装置10が条件式(2)を満足することで第1部分8の大きさが適切になり、前述の青色光の光量が減ってしまうことを抑制することができる。
図2(d)を用いて説明したように、拡散体ユニット7からの拡散光が第1部分8にも第2部分9にも入射する場合、第2部分9に入射した拡散光B21は第2部分9を透過して青色LD1の方向へ導かれる。
このため、図6(a)に示すように、蛍光体ユニット7からの拡散光B22をあまり広がらないようにすることで拡散光B22の多くが第1部分8に入射するようにすることが好ましい。つまり、拡散体ユニット7から第2集光レンズユニット6を介して第1部分8に入射する光束の光束径をD1とし、第2集光レンズユニット6の光軸と直交する方向の第1部分8の幅をD2とする。このとき、光源装置10が以下の条件を満足することが好ましい。
0.5 ≦ D1/D2 ≦ 1.1 (3)
また、光源装置10が、
0.6 ≦ D1/D2 ≦ 1.0 (3a)
を満足するとより好ましい。光源装置10が条件式(3)を満足することは拡散光B22の多くが第1部分8に入射することを意味する。条件式(3)の上限値を逸脱することは拡散光B22のうち第2部分9に入射して照明光学系20に導かれない損失となる光が多すぎることを意味する。条件式(3)の下限値を逸脱することは第1部分8の面積が大きすぎることを意味する。第1部分8の面積が大きすぎると、前述のように図2(c)に示した第2部分9に入射して照明光学系20に導かれる非変換光B11の光量が減ってしまうために好ましくない。
図6(a)に示す拡散体ユニット7からの拡散光B22の拡散角度(発散角度)をθ1とするとき、θ1は20度以下であることが好ましい。より好ましくは、θ1は2度以上10度以下であることが好ましい。また、図6(b)に示す蛍光体ユニット5からの非変換光B11あるいは蛍光光Y2の拡散角度をθ2とするとき、光源装置10が以下の条件式を満足することが好ましい。
θ1/θ2<1.0 (4)
また、光源装置10が、
0.2 ≦ θ1/θ2 ≦ 0.8 (4a)
を満足するとより好ましい。光源装置10が条件式(4)を満足することは、拡散光B22の拡散角度θ1が小さいために、拡散光B22の多くが第1部分8に入射することを意味する。条件式(4)の上限値を逸脱することは拡散光B22のうち第2部分9に入射して照明光学系20に導かれない損失となる光が多すぎることを意味する。条件式(4a)の下限値を逸脱することは拡散光B22の拡散角度θ1が小さすぎる、すなわち、拡散体ユニット7でレーザー光である青色光LD1からの光が充分に拡散されないことを意味する。
拡散角度θ1は次に説明するように計測すればよい。例えば、まず、第2集光レンズユニット6のうち最も拡散体ユニット7側に配置されているレンズの拡散体ユニット側の面の頂点を通り、このレンズの光軸と直交する平面における、拡散体ユニット7からの光の光量分布を計測する。そして、この光量分布における半値全幅を計測する。前述の平面において半値全幅の端部に相当する2点と拡散体ユニット7の拡散体層の入射面上の中心点の合計3点がなす角度を拡散角度θ1とすればよい。拡散角度θ2についても同様に計測すればよい。
〔第2実施例〕
図7を用いて本発明の第2実施例としての光源装置60の構成について説明する。前述の第1実施例と同じ構成のものは同じ符号を付与して説明を省略する場合がある。
前述の第1実施例においては青色LD1から見たときに導光部3を透過する方向に第2集光レンズユニット6及び拡散体ユニット7が設けられ、導光部3で反射される方向に第1集光レンズユニット4及び蛍光体ユニット5が設けられていた。本実施例では第1実施例とは逆に、青色LD1から見たときに導光部63を透過する方向に第1集光レンズユニット4及び蛍光体ユニット5が設けられ、導光部3で反射される方向に第2集光レンズユニット6及び拡散体ユニット7が設けられている。このような構成の本実施例も前述の第1実施例と同様の効果を得ることができる。
導光部63は第1部分8の代わりに第1部分81を備えており、第2部分9の代わりに第2部分91を備えている。第1部分81は拡散板2からの青色光Bの大部分(例えば97%)を透過させて残り(例えば3%)を反射するとともに、緑色光及び赤色光を反射する特性を有する。第2部分9は可視光を反射する特性を有する。
青色LD1からの青色光がコリメータレンズ110及び拡散板2を介して第1部分81に入射すると、そのほとんどが第1部分81を透過して第1集光レンズユニット4を介して蛍光体ユニット5に入射する。
蛍光体ユニット5からの黄色光は第1部分81及び第2部分91で反射されて照明光学系20に導かれる。蛍光体ユニット5からの非変換光のうち第1部分81に入射した非変換光は、ほとんどが第1部分81を透過して青色光源LD1へ導かれ、残りは第1部分で反射されて照明光学系20に導かれる。蛍光体ユニット5からの非変換光のうち第2部分91に入射した非変換光は第2部分91で反射されて照明光学系20に導かれる。
第1部分81に入射した青色LD1からの青色光のうちわずかな成分は第1部分81で反射されて第2集光レンズユニット6を介して拡散体ユニット7に入射して拡散及び反射される。
拡散体ユニット7からの青色光のうち第1部分81に入射した青色光のほとんどは第1部分81を透過して照明光学系20に導かれ、残りは第1部分81で反射されて青色光源LD1へ導かれる。拡散体ユニット7からの青色光のうち第2部分91に入射した青色光は第2部分91で反射されて青色LD1へ導かれる。
以上の構成によって、青色光と黄色光を照明光学系20に導くことができ、その結果、カラー画像をスクリーンSに投写することができる。
(その他の構成)
第1部分81において波長455nmの青色光の反射率は3%、逆に透過率は97%であり、470nm〜700nmの光の反射率は100%であるが、第1部分81の特性はこれに限定されるものではない。すなわち、青色LD1からの青色光の波長の第1部分81における反射率をRとするとき、光源装置60は、
0.01 ≦ R ≦ 0.16 (5)
を満足すればよい。より好ましくは、光源装置60は、
0.02 ≦ R ≦ 0.08 (5a)
を満足すればよい。ここでいう反射率Rとは第1部分81を透過する前の光量と透過した後の光量の比である。反射率が高いほどより多くの光が第1部分81で反射され、透過する成分が少なくなることになる。なお、青色LD1からの青色光の波長の第1部分81における反射率は青色LD1からの青色光の偏光方向に依らずに一定である。
〔第3実施例〕
図8及び図9を用いて本発明の第3実施例としての光源装置70の構成について説明する。前述の各実施例と同じ構成のものは同じ符号を付与して説明を省略する場合がある。
前述の第1実施例と本実施例の違いは、位相板71を更に備える点と、導光部3の代わりに導光部73を備える点である。位相板(波長板)71は1/2波長板であり、位相板71の法線方向回りに回転可能になっている。
導光部73は第1部分8の代わりに第1部分82を備えている。図9に示すように第1部分82は青色LD1の青色光(波長455nm)においてS偏光は99%以上を反射し、P偏光であれば94%程度を反射する特性を有している。なお、図9では省略しているが、第1部分82は緑色光及び赤色光については偏光方向に依らず透過させる特性を有している。
青色LD1からのS偏光である青色光は拡散板2を介して波長板71に入射する。前述のように波長板71は回転可能に構成されており、波長板71の回転角度に応じて青色LD1からの青色光の偏光方向が変化する。例えば、波長板71に入射する前はS偏光であった青色光をP偏光に変化させたり、S偏光成分とP偏光成分が混ざった状態の光に変化させたり、S偏光成分とP偏光成分のバランスを変化させたりすることができる。
S偏光成分とP偏光成分のバランスを変化させる理由は次の通りである。波長板71からの光に含まれるS偏光成分とP偏光成分のバランスを変化させると、波長板71からの光のうち蛍光体ユニット5に導かれる成分と拡散体ユニット7に導かれる成分のバランスが変化する。蛍光体ユニット5に導かれる成分の一部は黄色の蛍光光に変換され、拡散体ユニット7に導かれる成分は青色光のままである。したがって、波長板71からの光に含まれるS偏光成分とP偏光成分のバランスを変化させると光源装置70からの光の色味、言い換えれば、青色光が含まれる割合を変化させることができる。ユーザーによる操作やスクリーンの色味などの情報に応じて波長板71を自動的に回転させて光源装置70からの光の色味を変化させることができる。
前述の第1及び第2実施例と比較して本実施例の導光部は構成が複雑になってしまうが、本実施例では、上記のように光源装置からの光の色味を変化させることができるという前述の第1及び第2実施例にない機能を実現できる。
以下の説明では、波長板71からの青色光はS偏光成分が50%、P偏光成分が50%になっているとする。
波長板71からの青色光のうちS偏光成分は99%以上が第1部分82で反射されて第1集光レンズユニット4を介して蛍光体ユニット4へ入射し、その一部は青色光から黄色光へ変換される。蛍光体ユニット4からの黄色光は第1部分82及び第2部分9を透過して照明光学系20に導かれる。蛍光体ユニット4からの非変換光のうち第1部分82に入射した非変換光のうちS偏光成分は99%以上が第1部分82で反射されて青色LD1へ導かれ、P偏光成分の6%程度は第1部分82を透過して照明光学系20に導かれる。蛍光体ユニット4からの非変換光のうち第2部分9に入射した非変換光は第2部分9を透過して照明光学系20に導かれる。なお、蛍光体ユニット4に入射した光の偏光状態は蛍光体ユニット4によって大きく変化する。
波長板71からの青色光に含まれるS偏光成分のうち1%以下のわずかな量のS偏光成分は、第1部分82を透過して第2集光レンズユニット6を介して拡散体ユニット7で拡散及び反射される。拡散体ユニット7に入射した光の偏光状態は維持されるように拡散体ユニット7は構成されている。したがって、波長板71から第1部分82を透過して拡散体ユニット7に入射したわずかなS偏光成分は拡散体ユニット7で拡散及び反射され、そのほとんどが第1部分82で反射され、照明光学系20に導かれる。
波長板71からの青色光のうちP偏光成分は94%程度が第1部分82で反射され、前述の波長板71からの青色光のうちS偏光成分の99%以上の成分と同じ光路を辿る。波長板71からの青色光のうちP偏光成分は6%程度が第1部分82を透過し、前述の波長板71からの青色光のうちのわずかなS偏光成分と同じ光路を辿る。
以上の構成によって、青色光と黄色光を照明光学系20に導くことができ、その結果、カラー画像をスクリーンSに投写することができる。
(その他の構成)
前述のように第1部分82は青色光のS偏光成分に対する反射率Rsが99%以上であり、P偏光成分に対する反射率Rpは94%程度であったが、第1部分82の特性はこれに限定されるものではない。すなわち、青色LD1からの青色光のS偏光成分の第1部分82における透過率をTsとし、P偏光成分の第1部分82における透過率をTpとするとき、光源装置70は、
0.02 ≦ Tp ≦ 0.30 (6)
0.00 ≦ Ts ≦ 0.10 (7)
|Tp−Ts| ≧ 0.02 (8)
を満足すればよい。一般的にP偏光の透過率を高め、S偏光の透過率を低くする設計の方が逆の設計よりも難易度が低いため、より簡易な構成の光源装置を実現するためには、条件式(6)(7)(8)を同時に満足することが好ましい。
光源装置70が条件式(6)(7)(8)を同時に満たさない場合として、TpとTsの差が0.02以上あるものの、各透過率が大きすぎる場合が考えられる。この場合、青色LD1からの青色光の多くが蛍光体ユニット5ではなく拡散体ユニット7に導かれてしまい、黄色光が不足してしまうおそれがあるために好ましくない。
光源装置70が条件式(6)(7)(8)を同時に満たさない場合として、TpとTsが等しい場合が考えられる。この場合、前述のように一般的にP偏光の透過率を高め、S偏光の透過率を低くする設計は難易度が比較的に低いのに対して、TpとTsが等しい場合にはTpを小さくしてTsに近づける必要がある。あるいは、Tsを大きくしてTpに近づける必要があり、設計の難易度が上がってしまうため好ましくない。
なお、条件式(6)(7)(8)を、
0.04 ≦ Tp ≦ 0.16 (6a)
0.00 ≦ Ts ≦ 0.05 (7a)
|Tp−Ts| ≧ 0.04 (8a)
としてもよい。
S偏光の透過率を高め、P偏光の透過率を低くする設計は前述のように難易度が上がるが、本実施例とは異なり、光源装置が、
0.04 ≦ Ts ≦ 0.16 (9)
0.00 ≦ Tp ≦ 0.05 (10)
|Tp−Ts| ≧ 0.04 (11)
を同時に満足する構成としてもよい。
なお、条件式(8)(8a)の上限値を0.50あるいは0.30としてもよく、(11)の上限値を0.30あるいは0.16としてもよい。本実施例では第1部分82はP偏光のほとんどを透過させつつ、S偏光のほとんどを反射させるようなほぼ完全な偏光分離を行う必要はない。
〔第4実施例〕
図10及び図11を用いて本発明の第4実施例としての光源装置80の構成について説明する。前述の各実施例と同じ構成のものは同じ符号を付与して説明を省略する場合がある。
前述の第1実施例と本実施例の違いは、青色LD1、コリメータレンズ110、拡散板2をそれぞれ複数備える点と、導光部8の代わりに導光部83を備える点である。
導光部83は、図11に示すように互いに異なる位置に設けられた2つの第1部分8を備えている。その理由は次に述べる通りである。本実施例では2つの第1部分8は互いに所定の距離を隔てて異なる位置に設けられ、2つの第1部分8の間の部分89は第2部分9の一部となっている。すなわち部分89は可視光を透過する特性を有し、蛍光体ユニット5からの非変換光のうち部分89に入射した非変換光を透過させて照明光学系20へ導くことができる。
仮に部分89が、第1部分8と同じダイクロイック膜であった場合は、蛍光体ユニット5からの非変換光が反射され、青色LD1の方向へ導かれて損失となる。本実施例では、蛍光体ユニット5からの非変換光が部分89を透過するようにすることで、非変換光を有効に照明光学系へと導けるように考慮されている。
拡散体ユニット7からの青色光のうち部分89に入射した青色光は部分89を透過して青色LD1の方向へ戻ってしまう。光源装置80を前述の条件式(4)あるいは(4a)を満足するように構成することで拡散体ユニット7から部分89に入射する青色光の量を減らすことができるため好ましい。
なお、本実施例では導光部83は2つの第1部分8を備えるが、導光部83は互いに異なる位置に設けられた第1部分8を複数備えてれば、第1部分8の数は限定されない。
(変形例)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、前述のPBS21RGBはいわゆるワイヤーグリッドタイプの偏光分離素子であるが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、PBS21R、21G、21Bを誘電体多層膜である偏光分離膜をプリズムで挟んだ構成としてもよい。
1 青色レーザーダイオード(光源部)
3 導光部
5 蛍光体ユニット(波長変換部)
7 拡散体ユニット(拡散部)
8 第1部分
9 第2部分

Claims (23)

  1. 第1波長帯域の光を射出する光源部と、
    前記光源部からの光のうち少なくとも一部を前記光源部とは異なる方向に導くための導光部と、
    前記光源部からの光のうち前記導光部によって第1方向へ導かれた光のうち少なくとも一部を前記第1波長帯域の光とは波長帯域が異なる第2波長帯域の光に変換するための波長変換部と、
    前記光源部からの光のうち前記導光部によって前記第1方向とは異なる第2方向へ導かれた光のうち少なくとも一部を拡散するための拡散部と、を備える光源装置であって、
    前記導光部は、前記光源部からの光が入射する第1部分と、前記波長変換部からの光が入射する第2部分と、を有し、
    前記第1部分は、前記光源部からの光のうち一部を前記波長変換部に導き、残りを前記拡散部に導くとともに、前記拡散部からの光を前記光源部とは異なる方向であって、前記第1方向及び前記第2方向とは異なる方向である第3方向に導くように構成されており、
    前記第2部分は、前記波長変換部からの光を前記第3方向に導くように構成されている、
    ことを特徴とする光源装置。
  2. 前記第1部分における前記第1波長帯域の光の透過率をTとするとき、前記光源装置は、
    0.01 ≦ T ≦ 0.16
    を満足し、前記第2部分は前記第1波長帯域の光及び前記第2波長帯域の光を透過させる特性を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 0.02 ≦ T ≦ 0.08
    をさらに満足する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
  4. 前記第1部分における前記第1波長帯域の光の透過率は前記第1波長帯域の光の偏光方向に依らずに一定である、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の光源装置。
  5. 前記第1部分における前記第1波長帯域の光の反射率をRとするとき、
    0.01 ≦ R ≦ 0.16
    を満足し、前記第2部分は前記第1波長帯域の光及び前記第2波長帯域の光を反射する特性を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  6. 0.02 ≦ R ≦ 0.08
    をさらに満足する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の光源装置。
  7. 前記第1部分における前記第1波長帯域の光の反射率は前記第1波長帯域の光の偏光方向に依らずに一定である、
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の光源装置。
  8. 前記導光部より前記第3の方向に導かれた光は、照明光学系へと入射されるように構成した、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の光源装置。
  9. 第1波長帯域の光を射出する光源部と、
    前記光源部からの光のうち少なくとも一部を前記光源部とは異なる方向に導くための導光部と、
    前記光源部からの光のうち前記導光部によって第1方向へ導かれた光のうち少なくとも一部を前記第1波長帯域の光とは波長帯域が異なる第2波長帯域の光に変換するための波長変換部と、
    前記光源部からの光のうち前記導光部によって前記第1方向とは異なる第2方向へ導かれた光のうち少なくとも一部を拡散するための拡散部と、を備える光源装置であって、
    前記導光部は、前記光源部からの光が入射する第1部分と、前記波長変換部からの光が入射する第2部分と、を有し、
    前記第1部分における前記第1波長帯域の光の透過率をTとするとき、前記光源装置は、
    0.01 ≦ T ≦ 0.16
    を満足し、
    前記第2部分は前記第1波長帯域の光及び前記第2波長帯域の光を透過させる特性を有する、
    ことを特徴とする光源装置。
  10. 0.02 ≦ T ≦ 0.08
    をさらに満足する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の光源装置。
  11. 第1波長帯域の光を射出する光源部と、
    前記光源部からの光のうち少なくとも一部を前記光源部とは異なる方向に導くための導光部と、
    前記光源部からの光のうち前記導光部によって第1方向へ導かれた光のうち少なくとも一部を前記第1波長帯域の光とは波長帯域が異なる第2波長帯域の光に変換するための波長変換部と、
    前記光源部からの光のうち前記導光部によって前記第1方向とは異なる第2方向へ導かれた光のうち少なくとも一部を拡散するための拡散部と、を備える光源装置であって、
    前記導光部は、前記光源部からの光が入射する第1部分と、前記波長変換部からの光が入射する第2部分と、を有し、
    前記第1部分における前記第1波長帯域の光の反射率をRとするとき、前記光源装置は、
    0.01 ≦ R ≦ 0.16
    前記第2部分は前記第1波長帯域の光及び前記第2波長帯域の光を反射する特性を有する、
    ことを特徴とする光源装置。
  12. 0.02 ≦ R ≦ 0.08
    をさらに満足する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の光源装置。
  13. 前記第1部分における前記第1波長帯域の光の透過率及び反射率は前記第1波長帯域の光の偏光方向に依らずに一定である、
    ことを特徴とする請求項9乃至12のいずれか一項に記載の光源装置。
  14. 前記導光部の法線方向から前記導光部を見た場合の、前記第1部分の面積と前記第2部分の面積の合計をS1+2とし、前記第1部分の面積をS1とするとき、
    0.03 ≦ S1/S1+2 ≦ 0.30
    を満足する、
    ことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の光源装置。
  15. 0.05 ≦ S1/S1+2 ≦ 0.20
    をさらに満足する、
    ことを特徴とする請求項14に記載の光源装置。
  16. 前記導光部と前記拡散部との間に設けられ、正のパワーを有する集光レンズユニットをさらに備え、
    前記拡散部から前記集光レンズユニットを介して前記第1部分に入射する光束の径をD1とし、前記集光レンズユニットの光軸と直交する方向の前記第1部分の幅をD2とするとき、前記光源装置は、
    0.5 ≦ D1/D2 ≦ 1.1
    を満足する、
    ことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか一項に記載の光源装置。
  17. 0.6 ≦ D1/D2 ≦ 1.0
    をさらに満足する、
    ことを特徴とする請求項16に記載の光源装置。
  18. 前記拡散部からの光の拡散角度をθ1とし、前記波長変換部からの光の拡散角度をθ2とするとき、
    θ1/θ2<1.0
    を満足する、
    ことを特徴とする請求項1乃至17のいずれか一項に記載の光源装置。
  19. 0.2 ≦ θ1/θ2 ≦ 0.8
    をさらに満足する、
    ことを特徴とする請求項18に記載の光源装置。
  20. 前記光源部と前記導光部との間に設けられた波長板をさらに有し、
    前記波長板は前記波長板の法線方向回りに回転可能に構成されており、
    前記第1部分における前記第1波長帯域の光のP偏光成分に対する透過率は、前記第1部分における前記第1波長帯域の光のS偏光成分に対する透過率よりも高い、
    ことを特徴とする請求項1乃至19のいずれか一項に記載の光源装置。
  21. 前記P偏光成分に対する透過率をTpとし、前記S偏光成分に対する透過率をTsとするとき、
    0.02 ≦ Tp ≦ 0.30
    0.00 ≦ Ts ≦ 0.10
    |Tp−Ts| ≧ 0.02
    を満足する、
    ことを特徴とする請求項20に記載の光源装置。
  22. 0.04 ≦ Tp ≦ 0.16
    0.00 ≦ Ts ≦ 0.05
    |Tp−Ts| ≧ 0.04
    をさらに満足する、
    ことを特徴とする請求項21に記載の光源装置。
  23. 請求項1乃至22のいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置からの光を変調するための光変調部と、
    前記光源装置からの光を用いて前記光変調部を照明するための照明光学系と、を備える、
    ことを特徴とする投写型表示装置。
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