JP6880897B2 - 照明装置及びプロジェクター - Google Patents

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Description

本発明は、照明装置及びプロジェクターに関するものである。
プロジェクター用の照明装置として、固体光源から射出した励起光により蛍光体を励起
することで生成した蛍光を照明光として用いるものが知られている(例えば特許文献1)
。この照明装置において、固体光源から射出された光は1/2波長板を透過することでS
偏光及びP偏光を含む光に変換されてダイクロイックミラー(偏光分離素子)に入射する
。入射光のうちP偏光成分の光はダイクロイックミラーを透過し、S偏光成分の光はダイ
クロイックミラーで反射される。この照明装置では、1/2波長板の回転角を調整するこ
とでダイクロイックミラーに入射する入射光の偏光比を制御する。
特開2012−137744号公報
しかしながら、上記照明装置においては、偏光分離素子への入射光の偏光比を変化させ
る際、1/2波長板を回転させる機構を用いるため、コストが嵩んでしまうといった問題
があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、低コストで偏光分離素子に入
射する光の偏光比を制御できる、照明装置を提供することを目的の一つとする。また、前
記照明装置を備えるプロジェクターを提供することを目的の一つとする。
本発明の第1態様に従えば、所定の偏光成分を含む光を射出する光源と、前記光源から
射出された前記光を透過する光学素子と、前記光学素子を透過した光が入射されるととも
に、入射された光の偏光分離を行う偏光分離素子と、前記光学素子の温度を調整する温度
調整手段と、を備える照明装置が提供される。
第1態様に係る照明装置によれば、光学素子の温度を調整するといった簡便な構成を用
いて、偏光分離素子に入射する光の偏光状態を制御することができる。
上記第1態様において、前記温度調整手段はファンであり、前記ファンは、所定の温度
に保持するように前記光学素子を冷却するのが好ましい。
この構成によれば、光学素子の熱歪みによる偏光状態の乱れを低減することができる。
上記第1態様において、前記温度調整手段は、前記光学素子に温度差を発生させること
で、該光学素子の偏光比を制御するのが好ましい。
この構成によれば、光学素子の温度を制御することで偏光比を制御することができる。
よって、回転可能な1/2波長板を用いる構成に比べてコストを低減できる。
上記第1態様において、照明光を検出する光検出部と、前記光検出部の検出結果に基づ
いて、前記温度調整手段を制御する制御部と、をさらに備えるのが好ましい。
この構成によれば、照明光の色バランスに基づいて光学素子の温度を調整できる。よっ
て、光学素子の温度を精度良く制御することができる。
本発明の第2態様に従えば、上記第1態様の照明装置と、前記照明装置からの照明光を
画像情報に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光
学系と、を備えるプロジェクターが提供される。
第2態様に係るプロジェクターによれば、低コストで偏光比を制御可能な照明装置を備
えるので、プロジェクター自体のコストも低減できる。
第一実施形態のプロジェクターの概略構成を示す図。 照明装置の概略構成を示す図。 センサーユニットの概略構成を示す図。 偏光変換素子におけるミラーの配置を示す正面図。 第二実施形態の照明装置の概略構成を示す図。 シミュレーションに用いたガラス板を示す図。 ガラス板をヒーターで加熱した際の温度分布のシミュレーション結果。 ガラス板に生じる内部応力のシミュレーション結果。 ガラス板における偏光維持率とヒーター熱量との関係を示したグラフ。 温度調整手段の変形例に係る構成を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる
部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであると
は限らない。
(第一実施形態)
まず、第一実施形態に係るプロジェクターの一例について説明する。
図1は、本実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、スクリーンSCR上にカラー映
像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクター1は、照明装置2と、色分離光
学系3と、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bと、合成光学系5と、投射
光学系6とを備えている。
色分離光学系3は、照明光WLを赤色光LRと、緑色光LGと、青色光LBとに分離す
る。色分離光学系3は、第1のダイクロイックミラー7a及び第2のダイクロイックミラ
ー7bと、第1の全反射ミラー8a、第2の全反射ミラー8b及び第3の全反射ミラー8
cと、第1のリレーレンズ9a及び第2のリレーレンズ9bとを概略備えている。
第1のダイクロイックミラー7aは、照明装置2からの照明光WLを赤色光LRと、そ
の他の光(緑色光LG及び青色光LB)とに分離する。第1のダイクロイックミラー7a
は、分離された赤色光LRを透過すると共に、その他の光(緑色光LG及び青色光LB)
を反射する。一方、第2のダイクロイックミラー7bは、緑色光LGを反射すると共に青
色光LBを透過することによって、その他の光を緑色光LGと青色光LBとに分離する。
第1の全反射ミラー8aは、赤色光LRの光路中に配置されて、第1のダイクロイック
ミラー7aを透過した赤色光LRを光変調装置4Rに向けて反射する。一方、第2の全反
射ミラー8b及び第3の全反射ミラー8cは、青色光LBの光路中に配置されて、第2の
ダイクロイックミラー7bを透過した青色光LBを光変調装置4Bに導く。緑色光LGは
、第2のダイクロイックミラー7bから光変調装置4Gに向けて反射される。
第1のリレーレンズ9a及び第2のリレーレンズ9bは、青色光LBの光路中における
第2の全反射ミラー8bの光射出側に配置されている。第1のリレーレンズ9a及び第2
のリレーレンズ9bは、青色光LBの光路長が赤色光LRや緑色光LGの光路長よりも長
くなることに起因した青色光LBの光損失を補償する機能を有している。
光変調装置4Rは、赤色光LRを画像情報に応じて変調し、赤色光LRに対応した画像
光を形成する。光変調装置4Gは、緑色光LGを画像情報に応じて変調し、緑色光LGに
対応した画像光を形成する。光変調装置4Bは、青色光LBを画像情報に応じて変調し、
青色光LBに対応した画像光を形成する。
光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bには、例えば透過型の液晶パネルが
用いられている。また、液晶パネルの入射側及び射出側各々には、偏光板(図示せず。)
が配置されている。
また、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bの入射側には、それぞれフィ
ールドレンズ10R,フィールドレンズ10G,フィールドレンズ10Bが配置されてい
る。フィールドレンズ10R,フィールドレンズ10G,フィールドレンズ10Bは、光
変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bそれぞれに入射する赤色光LR,緑色光
LG,青色光LBそれぞれを平行化する。
合成光学系5には、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bからの画像光が
入射する。合成光学系5は、各々が赤色光LR,緑色光LG,青色光LBに対応した画像
光を合成し、この合成された画像光を投射光学系6に向けて射出する。合成光学系5には
、例えばクロスダイクロイックプリズムが用いられている。
投射光学系6は、投射レンズ群からなり、合成光学系5により合成された画像光をスク
リーンSCRに向けて拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大された
カラー映像が表示される。
(照明装置)
続いて、本発明の一実施形態に係る照明装置2について説明する。図2は照明装置2の
概略構成を示す図である。図2に示すように、照明装置2は、アレイ光源21と、コリメ
ーター光学系22と、アフォーカル光学系23と、ホモジナイザー光学系24と、偏光分
離素子50と、第1の集光光学系26と、蛍光発光素子27と、位相差板28と、第2の
集光光学系29と、拡散反射素子30と、インテグレーター光学系31と、偏光変換素子
32と、重畳レンズ33aとを備えている。
本実施形態において、インテグレーター光学系31及び重畳レンズ33aは、重畳光学
系33を構成している。
アレイ光源21と、コリメーター光学系22と、アフォーカル光学系23と、ホモジナ
イザー光学系24と、偏光分離素子50と、位相差板28と、第2の集光光学系29と、
拡散反射素子30とは、光軸ax1上に順次並んで配置されている。一方、蛍光発光素子
27と、第1の集光光学系26と、偏光分離素子50と、インテグレーター光学系31と
、偏光変換素子32と、重畳レンズ33aとは、光軸ax2上に順次並んで配置されてい
る。光軸ax1と光軸ax2とは、同一面内にあり、互いに直交する。
アレイ光源21は、複数の第1半導体レーザー21aと第2半導体レーザー21bとを
備える。複数の第1半導体レーザー21aは光軸ax1と直交する面内において、アレイ
状に並んで配置されている。第1半導体レーザー21aは、例えば青色の光線B1(例え
ばピーク波長が460nmのレーザー光)を射出する。本実施形態において、第1半導体
レーザー21aから射出される光線B1は、後述する偏光分離素子50に対するP偏光成
分の光に相当する。
同様に、複数の第2半導体レーザー21bは光軸ax1と直交する面内において、アレ
イ状に並んで配置されている。第2半導体レーザー21bは、例えば青色の光線B2(例
えばピーク波長が460nmのレーザー光)を射出する。本実施形態において、第2半導
体レーザー21bから射出される光線B2は、後述する偏光分離素子50に対するS偏光
成分の光に相当する。
このような構成に基づき、アレイ光源21は、複数の光線B1,B2からなる光線束B
Lを射出するようになっている。光線束BLは、P偏光成分(光線B1)とS偏光成分(
光線B2)とを含む光からなる。なお、本実施形態において、アレイ光源21は特許請求
の範囲の「光源」に相当し、光線束BLは特許請求の範囲の「所定の偏光成分を含む光」
に相当する。
アレイ光源21から射出された光線束BLは、コリメーター光学系22に入射する。コ
リメーター光学系22は、アレイ光源21から射出された光線束BLを平行光に変換する
。コリメーター光学系22は、例えばアレイ状に並んで配置された複数のコリメーターレ
ンズ22aから構成されている。複数のコリメーターレンズ22aは、複数の第1半導体
レーザー21a及び第2半導体レーザー21bに対応して配置されている。
コリメーター光学系22を通過した光線束BLは、アフォーカル光学系23に入射する
。アフォーカル光学系23は、光線束BLの光束径を調整する。アフォーカル光学系23
は、例えば凸レンズ23a,凹レンズ23bから構成されている。
アフォーカル光学系23を通過した光線束BLは、ホモジナイザー光学系24に入射す
る。ホモジナイザー光学系24は、第1の集光光学系26と協働して、蛍光体層34上で
の光の照度分布を均一化する。また、ホモジナイザー光学系24は、第2の集光光学系2
9と協働して、後述する拡散反射素子30上での光の照度分布を均一化する。ホモジナイ
ザー光学系24は、例えば第1のレンズアレイ24aと第2のレンズアレイ24bとから
構成されている。第1のレンズアレイ24aは複数の第1小レンズ24amを含み、第2
のレンズアレイ24bは複数の第2小レンズ24bmを含む。複数の第2小レンズ24b
mは複数の第1小レンズ24amとそれぞれ対応している。
ホモジナイザー光学系24を透過した光は偏光分離素子50に入射する。偏光分離素子
50は、例えば波長選択性を有するダイクロイックプリズムから構成される。偏光分離素
子50は、光軸ax1,ax2に対して45°の角度をなすように配置されている。
偏光分離素子50は、光線束BLを、偏光分離素子50に対するS偏光成分の光線束B
Ls(複数の上記光線B2からなる)とP偏光成分の光線束BLp(複数の上記光線B1
からなる)とに分離する偏光分離機能を有している。具体的に、偏光分離素子50は、S
偏光成分の光線束BLsを反射させ、P偏光成分の光線束BLpを透過させる。
また、偏光分離素子50は光線束BLとは波長帯が異なる蛍光YLを、その偏光状態に
かかわらず透過させる色分離機能を有している。
偏光分離素子50から射出されたS偏光の光線束BLsは、第1の集光光学系26に入
射する。第1の集光光学系26は、光線束BLsを励起光として蛍光体層34に向けて集
光させる。光線束BLsは後述のように蛍光YLを生成する。
本実施形態において、第1の集光光学系26は、例えば第1レンズ26a及び第2レン
ズ26bから構成されている。第1の集光光学系26から射出された光は、蛍光発光素子
27に集光した状態で入射する。
一方、偏光分離素子50から射出されたP偏光の光線束BLpは、第2の集光光学系2
9を介して拡散反射素子30に入射する。本実施形態において、第2の集光光学系29は
、例えば第1レンズ29a及び第2レンズ29bから構成されている。第2の集光光学系
29から射出された光は、拡散反射素子30に集光した状態で入射し、後述の青色光BL
c2を反射光として生成する。
ところで、上記説明では理想的な場合について説明した。すなわち、偏光分離素子50
に入射する際の光線束BLにおけるS偏光及びP偏光の比率がアレイ光源21から射出さ
れた際から変化しない場合について説明した。この場合、偏光分離素子50に反射された
光線束BLsは、所定の光量の蛍光YLを生成し、偏光分離素子50を透過した光線束B
Lpは、所定の光量の青色光BLs1を生成する。すなわち、所定の光量の蛍光YL及び
青色光BLs1により所望の照明光WLを生成することができる。
しかしながら、実際には、偏光分離素子50において分離される光の割合(光線束BL
p及び青色光BLs)が変化する場合がある。この傾向はアレイ光源21から射出される
光(光線束BL)の出力が大きくなるほど顕著となる。
アフォーカル光学系23を構成する凸レンズ23a,凹レンズ23bの材料は内部吸収
率がゼロではない。特に、アレイ光源21の近くに位置する凸レンズ23aは、アレイ光
源21から射出されたレーザー光(光線B1,B2)の一部を吸収して発熱することで温
度差を発生し易くなる。
凸レンズ23aに生じた温度差は内部応力を発生させる。内部応力を有した凸レンズ2
3aは、位相差を発生させる。そのため、凸レンズ23aは、光線束BL(光線B1,B
2)の偏光状態を乱すようになる。
偏光状態の乱れた光線束BLにおいて、S偏光(光線束BLs)及びP偏光(光線束B
Lp)を含む偏光比は変化する。そのため、光線束BLは、偏光分離素子50でS偏光(
光線束BLs)として分離される光の割合と、P偏光(光線束BLp)として分離される
光の割合とを一定の値に制御できない。すなわち、照明光WLとして利用できる蛍光YL
の光量が変化し、照明光WLの色バランス(ホワイトバランス)も変化してしまう。
これに対し、本実施形態の照明装置2は、アフォーカル光学系23を構成する凸レンズ
23aの温度を調整することで、光線束BLの偏光状態を制御している。具体的に、本実
施形態の照明装置2は、温度調整手段40と、制御部41とを備えている。本実施形態に
おいて、凸レンズ23aは、特許請求の範囲の「光学素子」に相当する。
温度調整手段40は、例えば、ファン40aから構成される。制御部41は、ファン4
0aの回転数を制御することで凸レンズ23aの温度を調整可能である。
制御部41は、照明光WLの色バランスに基づいて、ファン40aの駆動を制御してい
る。本実施形態の照明装置2は、光量モニター用ミラー42と、センサーユニット43と
、をさらに備えている。
本実施形態において、光量モニター用ミラー42は、インテグレーター光学系31と偏
光変換素子32との間の照明光WLの光路上に設けられている。光量モニター用ミラー4
2は、光軸ax2に対して45°の角度をなすように配置されている。光量モニター用ミ
ラー42は、入射する光の一部を透過し、残りを反射する。光量モニター用ミラー42を
透過した光は偏光変換素子32に入射し、光量モニター用ミラー42で反射した光はセン
サーユニット43に入射する。
センサーユニット43は照明装置2から射出される照明光WLの色バランス(ホワイト
バランス)を検出する。照明光WLは、後述するように、黄色の蛍光YLと青色光BLs
1とからなっている。センサーユニット43は検出結果を制御部41へ送信する。
制御部41は、蛍光YLの光量の検出値および青色光BLs1の光量の検出値等のセン
サーユニット43からの信号(色バランスに関する検出結果)に基づき、温度調整手段4
0(ファン40a)を動作させる。すなわち、温度調整手段40は、センサーユニット4
3からの検出信号に基づいて、凸レンズ23aの温度を調整する。本実施形態におけるセ
ンサーユニット43は特許請求の範囲の「光検出部」に相当する。
温度調整手段40は、所定の温度に保持するように凸レンズ23aを冷却する。ここで
、所定の温度とは、照明光WLのホワイトバランスを変化させない程度の熱歪み(内部応
力)を凸レンズ23aに生じさせる温度に相当する。具体的に、制御部41は、センサー
ユニット43からの検出信号より、照明光WLのホワイトバランスが変化していると判断
した場合、凸レンズ23aに熱歪みが生じている(すなわち凸レンズ23aの温度が所定
温度よりも高くなっている)と判定する。そして、制御部41は、照明光WLのホワイト
バランスを変化させない温度に維持するように凸レンズ23aを冷却するように温度調整
手段40を駆動する。
このような構成に基づき、アフォーカル光学系23(凸レンズ23a)は、熱歪みによ
る偏光状態の乱れを低減した状態で光線束BL(光線B1,B2)を偏光分離素子50に
入射させることができる。
図3はセンサーユニット43の概略構成を示す図である。図4は偏光変換素子32にお
けるミラーの配置を示す正面図である。
図3に示すように、センサーユニット43は、第1センサー43aと、第2センサー4
3bと、ダイクロイックミラー43cとを含む。ダイクロイックミラー43cは、誘電体
多層膜から構成され、照明光WLのうち蛍光YLを透過させ、照明光WLのうち青色光B
Ls1を反射する。
第1センサー43aは、ダイクロイックミラー43cで反射された青色光BLs1の光
量を検出する。第2センサー43bは、ダイクロイックミラー43cを透過した蛍光YL
の光量を検出する。第1センサー43aおよび第2センサー43bは、制御部41と電気
的に接続されており、制御部41へ検出結果を送信する。制御部41は、第1センサー4
3aおよび第2センサー43bの検出結果に基づいて温度調整手段40(ファン40a)
の駆動を制御する。
図4に示すように、光量モニター用ミラー42は、偏光変換素子32の複数の光入射領
域Rを避けて配置された保持部材48によって保持されている。偏光変換素子32の光入
射領域Rとは、後述のインテグレーター光学系31から射出された複数の小光束各々が入
射する領域である。
光量モニター用ミラー42は、第2レンズアレイ31bによる照明光の2次光源像Qが
形成される位置に配置されている。ここでは、光量モニター用ミラー42がインテグレー
ター光学系31と偏光変換素子32との間の光路上に配置された例を示した。この例に代
えて、光量モニター用ミラー42は、偏光変換素子32と重畳レンズ33aとの間の光路
上に配置されていてもよい。
図2に戻って、蛍光発光素子27は、蛍光体層34と、蛍光体層34を支持する支持体
35と、蛍光体層34を支持体35に固定する固定部材36と、固定部材36と蛍光体層
34との間に設けられた反射部37と、支持体35の蛍光体層34を支持する面35aと
は反対側の面35bに設けられたヒートシンク38とを有している。
蛍光体層34は、光線束BLsを吸収して励起され、黄色の蛍光を発する蛍光体からな
る。このような蛍光体層34としては、YAG蛍光体を含むセラミックスで構成されてい
る。なお、YAG蛍光体は複数の結晶粒の焼結体である。蛍光体層34は、有機のバイン
ダーを含む蛍光体層に比べて耐熱性に優れたものとなる。
光線束BLsにより励起された蛍光体は、例えば500〜700nmの波長域にピーク
波長を有する蛍光(黄色光)YLを射出する。なお、蛍光体層34の表面には不図示の反
射防止膜(例えば、ARコート膜)が形成されている。
蛍光体層34の光線束BLsが入射する側とは反対側の面は、支持体35に固定部材3
6を介して固定されている。反射部37は、蛍光体層34で生成された蛍光YLのうち、
支持体35に向かって進む成分を反射する。
蛍光体層34で生成された蛍光YLのうち一部の蛍光YLは、反射部37によって反射
され、蛍光体層34の外部へと射出される。反射部37としては反射率が高いものが好ま
しく、本実施形態ではAg膜を用いた。
なお、蛍光体層34で生成された蛍光YLのうち、他の一部の蛍光YLは、反射部37
を介さずに蛍光体層34の外部へと射出される。このようにして、蛍光YLが蛍光体層3
4から射出される。
支持体35としては熱伝導性に優れたものが好ましく、本実施形態では銅板を用いた。
本実施形態の支持体35は、例えば、平面形状が10mm角、厚さが3mmの銅板から構
成される。固定部材36の形成材料としては熱伝導率の高い材料、例えば半田や銀ペース
トを用いた。
本実施形態の照明装置2によれば、アフォーカル光学系23(凸レンズ23a)を所定
温度に保持するように冷却することで光線束BL(光線B1,B2)の偏光状態の乱れを
低減した状態で偏光分離素子50に入射させることができる。すなわち、照明装置2は、
偏光分離素子50に入射する光線束BLの偏光比を一定に制御することができる。
よって、偏光分離素子50により分離された光線束BLsは、所定量の蛍光YLを生成
する。蛍光YLは、第1の集光光学系26を通過した後、偏光分離素子50に入射する。
そして、蛍光YLは、偏光分離素子50を透過してインテグレーター光学系31に入射す
る。
一方、偏光分離素子50において光線束BLから分離されたP偏光の光線束BLpは、
位相差板28に入射する。位相差板28は、偏光分離素子50と拡散反射素子30との間
の光路中に配置された1/4波長板から構成されている。したがって、偏光分離素子50
から射出されたP偏光の光線束BLpは、この位相差板28によって、例えば、右回り円
偏光の青色光BLc1に変換された後、第2の集光光学系29に入射する。第2の集光光
学系29は、青色光BLc1を集光させた状態で拡散反射素子30に入射させる。
拡散反射素子30は、第2の集光光学系29から射出された青色光BLc1を偏光分離
素子50に向けて拡散反射させる。拡散反射素子30としては、青色光BLc1をランバ
ート反射させつつ、且つ、偏光状態を乱さないものを用いることが好ましい。
以下、拡散反射素子30によって拡散反射された光を青色光BLc2と称する。本実施
形態によれば、青色光BLc1を拡散反射させることで略均一な照度分布の青色光BLc
2が得られる。例えば、右回り円偏光の青色光BLc1は左回り円偏光の青色光BLc2
として反射される。
青色光BLc2は第2の集光光学系29によって平行光に変換された後に再び位相差板
28に入射する。
左回り円偏光の青色光BLc2は、位相差板28によってS偏光の青色光BLs1に変
換される。S偏光の青色光BLs1は、偏光分離素子50によってインテグレーター光学
系31に向けて反射される。
本実施形態によれば、偏光分離素子50により光線束BLpを分離することで、所定の
青色光BLs1を得ることができる。
これにより、青色光BLs1は、偏光分離素子50を透過した蛍光YLと共に、照明光
WLとして利用される。すなわち、青色光BLs1及び蛍光YLは、偏光分離素子50か
ら互いに同一方向に向けて射出され、青色光BLs1と蛍光(黄色光)YLとが混ざった
白色の照明光WLが生成される。このようにして生成された照明光WLは、ホワイトバラ
ンスが一定に保持される。
照明光WLは、インテグレーター光学系31に向けて射出される。インテグレーター光
学系31は、例えば、第1レンズアレイ31a及び第2レンズアレイ31bから構成され
ている。第1レンズアレイ31a及び第2レンズアレイ31bは、複数の小レンズがアレ
イ状に配列されたものからなる。
インテグレーター光学系31を透過した照明光WLは、偏光変換素子32に入射する。
偏光変換素子32は、偏光分離膜と位相差板とから構成されている。偏光変換素子32は
、非偏光の蛍光YLを含む照明光WLを直線偏光に変換する。
偏光変換素子32を透過した照明光WLは、重畳レンズ33aに入射する。重畳レンズ
33aはインテグレーター光学系31と協同して、被照明領域における照明光WLによる
照度の分布を均一化する。このようにして、照明装置2は照明光WLを生成する。
本実施形態の照明装置2によれば、アフォーカル光学系23(凸レンズ23a)を所定
温度に保持するように冷却するため、凸レンズ23aを透過する際の光線束BLに生じる
偏光状態の乱れを低減できる。これにより、アフォーカル光学系23(凸レンズ23a)
に入射した光線束BLは、S偏光(光線束BLs)及びP偏光(光線束BLp)の偏光比
率を保持した状態で偏光分離素子50に入射する。
このように本実施形態の照明装置2によれば、凸レンズ23aを冷却するといった簡便
な構成を採用するため、低コストで偏光分離素子50への入射光(光線束BL)の偏光比
を制御できる。よって、このような照明装置2を備えるプロジェクター1のコストを低減
することができる。
また、本実施形態の照明装置2によれば、照明光WLのホワイトバランスに基づいて温
度調整手段40を制御するので、凸レンズ23aの温度を精度良く制御できる。また、照
明装置2は、ホワイトバランスを一定に保持した照明光WLを生成することができる。よ
って、このような照明装置2を備えるプロジェクター1によれば、色バランスに優れた画
像をスクリーンSCR上に投射できる。
(第二実施形態)
続いて、第二実施形態に係る照明装置について説明する。以下、第一実施形態と共通の
構成及び部材については同じ符号を付し、その詳細の説明については省略若しくは簡略化
する。
図5は本実施形態の照明装置102の概略構成を示す図である。図5に示すように、照
明装置102は、アレイ光源121と、コリメーター光学系22と、アフォーカル光学系
23と、ガラス板60と、ホモジナイザー光学系24と、偏光分離素子50と、第1の集
光光学系26と、蛍光発光素子27と、位相差板28と、第2の集光光学系29と、拡散
反射素子30と、インテグレーター光学系31と、偏光変換素子32と、重畳レンズ33
aとを備えている。なお、以下の説明において、本実施形態のアフォーカル光学系23で
は光線束BLの偏光状態に乱れを生じさせないものとする。
アレイ光源121は、複数の半導体レーザー121aを備える。複数の半導体レーザー
121aは光軸ax1と直交する面内において、アレイ状に並んで配置されている。半導
体レーザー121aは、例えば青色の光線B(例えばピーク波長が460nmのレーザー
光)を射出する。本実施形態において、半導体レーザー121aから射出される光線Bは
、直線偏光(偏光分離素子50に対するP偏光成分の光)である。
本実施形態のアレイ光源121は、複数の光線Bからなる光線束BL1を射出するよう
になっている。光線束BL1は、第1実施形態の光線束BLとは異なり、P偏光成分(光
線B)を含む光からなる。なお、本実施形態において、アレイ光源121は特許請求の範
囲の「光源」に相当し、光線束BL1は特許請求の範囲の「所定の偏光成分を含む光」に
相当する。
アレイ光源121から射出された光線束BL1は、コリメーター光学系22及びアフォ
ーカル光学系23を介してガラス板60に入射する。
本発明者は、後述するシミュレーション結果に基づき、ガラス板60に生じる温度差を
変化させることでガラス板60に生じる位相差を制御できるとの知見を得た。
図6は本シミュレーションに用いたガラス板160を示す図である。図6に示すように
、ガラス板160は矩形状からなり、短辺方向の中央部に配置されたヒーターHが長辺方
向に沿って配置されている。そして、ガラス板160に対して直線偏光からなる6つのレ
ーザー光LAを入射させ、ガラス板160を加熱した際のレーザー光LAの偏光比の変化
を求めた。
図7はガラス板160をヒーターHで加熱した際の温度分布のシミュレーション結果で
あり、図8はヒーターHによる加熱時にガラス板160に生じる内部応力のシミュレーシ
ョン結果である。
図7、8に示すように、ヒーターHで加熱されることでガラス板160に温度差が生じ
ると、該ガラス板160は内部応力を有したものとなることが確認できた。
また、図9はガラス板160を透過するレーザー光LAの偏光維持率とヒーター熱量と
の関係を示したグラフである。図9において、横軸はヒーターHの熱量(単位:W)であ
り、縦軸はレーザー光LAの偏光維持率である。レーザー光LAの偏光維持率とは、ガラ
ス板160を透過前後の偏光比の比率であり、偏光維持率が1とはガラス板160の透過
前後でレーザー光LAの偏光比が変化しないこと(偏光が回転しないこと)を意味する。
図9に示すように、ヒーターHの熱量を大きくするほど、偏光維持率が低くなることが
確認できた。すなわち、ガラス板160の温度を高くすると、内部応力が大きくなること
でレーザー光LAに付与する位相差が大きくなることが確認できた。
本実施形態の照明装置102は、上記シミュレーション結果に基づき、ガラス板60に
温度差を発生させることで、ガラス板60の偏光比を制御可能としている。ここで、ガラ
ス板60の偏光比とは、ガラス板60を透過した光(光線束BL1)におけるS偏光成分
及びP偏光成分を含む比率に相当する。本実施形態において、ガラス板60は、特許請求
の範囲に記載の「光学素子」に相当する。
具体的に、本実施形態の照明装置102は、温度調整手段61と、制御部41とを備え
ている。温度調整手段61は、例えば、ヒーター等の加熱装置から構成される。なお、温
度調整手段61は、ヒーターに限定されず、例えば、加熱機能及び冷却機能を備えたペル
チェ素子から構成しても良い。
本実施形態において、温度調整手段61は、ガラス板60を加熱することで該ガラス板
60に温度差を生じさせる。温度差の生じたガラス板60は内部応力を有したものとなる
。内部応力は、ガラス板60に位相差を発生させる。なお、ガラス板60に発生する位相
差は、ガラス板60の弾性係数と、ガラス板60の厚さと、内部応力との積から算出され
る。
光線束BL1(光線B)は直線偏光であるため、ガラス板60の内部応力(位相差)を
適切に設定することにより、光線束BL1を、偏光分離素子50に対するS偏光成分とP
偏光成分とを所定の比率で含む光に変換することができる。すなわち、温度調整手段61
は、ガラス板60の温度を適切に制御することで、偏光分離素子50に入射する光線束B
L1の偏光比を制御可能である。
本実施形態の照明装置102において、制御部41は、センサーユニット43からの信
号(色バランスに関する検出結果)に基づき、温度調整手段61を動作させる。すなわち
、温度調整手段61は、センサーユニット43からの検出信号に基づいて、ガラス板60
の温度を調整する。
温度調整手段61は、所定のホワイトバランスとなるようにガラス板60の温度を調整
することで該ガラス板60を透過する光線束BL1の偏光比を制御する。具体的に、制御
部41は、センサーユニット43からの検出信号から、照明光WLのホワイトバランスが
変化していると判断した場合、所定のホワイトバランスを得る位相差を発現する温度差(
内部応力)をガラス板60に生じさせるように温度調整手段61を駆動する。
本実施形態の照明装置102によれば、温度調整手段61によりガラス板60に温度差
を発生させることで、該ガラス板60を透過する光線束BLの偏光比を簡便に制御するこ
とができる。よって、回転可能な1/2波長板を用いて偏光比を制御する従来の構成に比
べて、コストを低減することができる。
また、第1実施形態と同様に、本実施形態の照明装置102によれば、ホワイトバラン
スを一定とする照明光WLを照射することができる。よって、照明装置102を備えたプ
ロジェクターによれば、色バランスに優れた画像を投射できる。
なお、本発明は上記実施形態の内容に限定されることはなく、発明の主旨を逸脱しない
範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記第1実施形態は、アフォーカル光学系23の凸レンズ23aのみを冷却す
る場合を例に挙げたが、凹レンズ23bも合わせて冷却するようにしても良い。
また、上記第2実施形態の温度調整手段61において、ガラス板60の光入射領域を分
割した複数の分割領域の温度を選択的に調整可能な構成を採用しても良い。図10は温度
調整手段61の変形例に係る構成を示す図である。図10に示すように、温度調整手段6
1は、ガラス板60の光入射領域Sにマトリクス状に配置された複数の電熱線62から構
成される。光入射領域Sは、電熱線62により複数の領域に分割される。温度調整手段6
1は、例えば、複数の電熱線62に対して選択的に電圧を印加することで、光入射領域S
のうち電圧を印加した電熱線62に囲まれた領域のみを選択的に加熱できる。
また、上記第2実施形態では、アレイ光源121から射出する光線束BL1としてP偏
光成分のみを含む光を射出する場合を例に挙げたが、第1実施形態の光線束BLと同様、
P偏光成分及びS偏光成分を含む光を光線束BL1としても良い。
また、上記実施形態において、蛍光発光素子27として固定方式のものを採用したが、
蛍光体層34を支持する支持体35を回転させる回転方式のものを採用しても良い。同様
に、上記実施形態においては拡散反射素子30として固定方式のものを採用したが、回転
方式のものを採用しても良い。
また、上記実施形態では、3つの光変調装置4R,4G,4Bを備えるプロジェクター
1を例示したが、1つの光変調装置でカラー映像を表示するプロジェクターに適用するこ
とも可能である。また、光変調装置として、デジタルミラーデバイスを用いてもよい。
また、上記実施形態では本発明による照明装置をプロジェクターに搭載した例を示した
が、これに限られない。本発明による照明装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等に
も適用することができる。
1…プロジェクター、2,102…照明装置、4B,4G,4R…光変調装置、6…投
射光学系、21,121…アレイ光源、23a…凸レンズ、40…温度調整手段、41…
制御部、43…センサーユニット、50…偏光分離素子、60,160…ガラス板、61
…温度調整手段、BL,BL1…光線束、WL…照明光。

Claims (3)

  1. 所定の偏光成分を含む光を射出する光源と、
    前記光源から射出された前記光を透過する光学素子と、
    前記光学素子を透過した光が入射されるとともに、入射された光の偏光分離を行う偏光分離素子と、
    前記光学素子の温度を調整する温度調整手段と、を備え
    前記温度調整手段は、前記光学素子に温度差を発生させることで、前記光学素子の偏光比を制御する
    照明装置。
  2. 照明光を検出する光検出部と、
    前記光検出部の検出結果に基づいて、前記温度調整手段を制御する制御部と、をさらに備える
    請求項1記載の照明装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の照明装置と、
    前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、
    前記画像光を投射する投射光学系と、を備える
    プロジェクター。
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