JP2016186566A - 照明装置およびプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で色バランスを調整できる照明装置を提供する。
【解決手段】本発明の照明装置2は、第1の波長帯の第1の色光と、前記第1の波長帯とは異なる第2の波長帯の第2の色光と、を射出する。照明装置2は、第3の波長帯の励起光を射出する第1の光源装置と、前記第2の波長帯の光を射出する第2の光源装置と、前記第1の色光を射出する蛍光体層と、前記第1の色光の強度と前記第2の色光の強度とを検出する検出装置と、前記検出装置による検出結果に基づいて、前記励起光の光量に対する前記第2の光源装置から射出された光の光量の比を制御する光源制御装置と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、照明装置およびプロジェクターに関する。
複数の固体光源から射出される光によって蛍光体を励起し、励起した蛍光体から発せられた蛍光を利用する光源装置、およびこの光源装置を用いた投射型表示装置が下記の特許文献1に開示されている。この光源装置においては、固体光源ユニットからの射出光を偏光分離ミラーによって分離し、分離した一方の光を励起光として蛍光発光板に導き、分離した他方の光と蛍光発光板から得られた蛍光とを合成して照明光としている。また、固体光源ユニットと偏光分離ミラーとの間の光路上には、回転可能とされた位相差板が設けられている。
特開2012−137744号公報
特許文献1には、「位相差板の回転角度を調整することで蛍光発光板に入射する光を制御できるため、青色光と黄色光の光量比を制御することができる。これにより、投射型表示装置の光学系のばらつき、固体光源ユニットからの出力光のばらつき、蛍光発光板の蛍光変換効率のばらつきなどに起因するホワイトバランスのずれを補正できる。」と記載されている。しかしながら、この構成では、位相差板、および位相差板を回転させる機構が必要であり、照明装置の小型化が難しい、という問題がある。
本発明の一つの態様は、上記の課題を解決するためになされたものであって、簡易な構成で色バランスを調整できる照明装置を提供することを目的の一つとする。また、本発明の一つの態様は、この種の照明装置を備えたプロジェクターを提供することを目的の一つとする。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの態様の照明装置は、第1の波長帯の第1の色光と、前記第1の波長帯とは異なる第2の波長帯の第2の色光と、を射出する照明装置であって、第1の発光素子を含み、第3の波長帯の励起光を射出する第1の光源装置と、第2の発光素子を含み、前記第2の波長帯の光を射出する第2の光源装置と、前記励起光の照射により前記第1の色光を射出する蛍光体層と、前記第1の発光素子から射出された第1の光線束と、前記第2の発光素子から射出された第2の光線束と、を合成する光合成素子と、前記光合成素子から射出された光を、前記励起光として前記蛍光体層に入射する第3の光線束と、前記第2の色光を含む前記第2の波長帯の第4の光線束とに分離する光分離素子と、前記第1の色光の強度と前記第2の色光の強度とを検出する検出装置と、前記検出装置による検出結果に基づいて、前記励起光の光量に対する前記第2の光源装置から射出された前記光の光量の比を制御する光源制御装置と、を備えたことを特徴とする。
本発明の一つの態様の照明装置においては、第1の波長帯の第1の色光と、第1の波長帯とは異なる第2の波長帯の第2の色光と、が射出される。例えば経時変化により第1の光源装置から射出された励起光の光量が減少した場合、第1の色光の光量が変化するため、ホワイトバランスが崩れる。このとき、光源制御装置は検出装置による検出結果に基づいて、励起光の光量に対する第2の光源装置から射出された光の光量の比を制御して、ホワイトバランスを調整する。この構成によれば、従来の照明装置における位相差板の回転機構等が不要となるため、簡易な構成で小型の照明装置を実現することができる。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記第1の光線束と前記第2の光線束とは互いに偏光状態が異なり、前記光合成素子および前記光分離素子は偏光分離機能を有していてもよい。
この構成によれば、例えば偏光ビームスプリッター等の既存の光学素子を用いて光合成素子および光分離素子を構成することができる。
本発明の一つの態様の照明装置は、前記第2の光線束の光路上に設けられた反射素子をさらに備えていてもよい。その場合、前記光合成素子によって、前記第1の光線束と、前記反射素子で反射した前記第2の光線束と、が合成される構成であってもよい。
この構成によれば、反射素子により第2の光線束の光路を折り曲げることができる。これにより、第2の光源の配置の自由度を高めることができる。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記第2の波長帯と前記第3の波長帯とは、互いに異なっていてもよい。
この構成によれば、照明に用いられる光の波長帯である第2の波長帯と、蛍光体層の励起光の波長帯である第3の波長帯と、を最適化することができる。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記光源制御装置は、前記励起光の光量と前記第2の光源装置から射出された前記光の光量とのうち少ない方を変化させてもよい。
一般的に、出力が大きい光源装置は出力が小さい光源装置よりも多くの発光素子を備える。この構成によれば、比較的少ない発光素子を制御することで、ホワイトバランスを調整することができる。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の照明装置と、前記照明装置から射出された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学系と、を備えたことを特徴とする。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の照明装置を備えているため、表示品質に優れたプロジェクターを実現できる。
本発明の第1実施形態のプロジェクターを示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態の照明装置を示す概略構成図である。 照明装置に用いる回転ホイールの平面図である。 偏光変換素子におけるミラーの配置を示す正面図である。 色バランスの調整の考え方を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の照明装置を示す概略構成図である。 本発明の第2実施形態の照明装置を示す概略構成図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図5を用いて説明する。
第1実施形態のプロジェクターは、本発明の一実施形態である照明装置と、3つの光変調装置と、を備えた液晶プロジェクターの例である。
以下、図面を用いて具体的に説明するが、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、スクリーンSCR上にカラー画像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクター1は、照明装置2と、色分離光学系3と、赤色光用光変調装置4Rと、緑色光用光変調装置4Gと、青色光用光変調装置4Bと、合成光学系5と、投射光学系6と、を備えている。
照明装置2は、色分離光学系3に向けて照明光WLを射出する。照明装置2には、後述する本発明の第1実施形態の照明装置が用いられる。
色分離光学系3は、照明装置から射出された白色の照明光WLを赤色光LRと緑色光LGと青色光LBとに分離する。色分離光学系3は、第1のダイクロイックミラー7aと、第2のダイクロイックミラー7bと、第1の反射ミラー8aと、第2の反射ミラー8bと、第3の反射ミラー8cと、第1のリレーレンズ9aと、第2のリレーレンズ9bと、を備えている。
第1のダイクロイックミラー7aは、照明装置2から射出された照明光WLを赤色光LRと、緑色光LGと青色光LBとを含む光、に分離する機能を有する。第1のダイクロイックミラー7aは、赤色光LRを透過し、緑色光LGと青色光LBとを含む光を反射する。第2のダイクロイックミラー7bは、第1のダイクロイックミラー7aで反射した光を緑色光LGと青色光LBとに分離する機能を有する。第2のダイクロイックミラー7bは、緑色光LGを反射し、青色光LBを透過する。
第1の反射ミラー8aは、赤色光LRの光路中に配置されている。第1の反射ミラー8aは、第1のダイクロイックミラー7aを透過した赤色光LRを赤色光用光変調装置4Rに向けて反射する。第2の反射ミラー8bと第3の反射ミラー8cとは、青色光LBの光路中に配置されている。第2の反射ミラー8bと第3の反射ミラー8cとは、第2のダイクロイックミラー7bを透過した青色光LBを青色光用光変調装置4Bに向けて反射する。緑色光LGは、第2のダイクロイックミラー7bで反射し、緑色光用光変調装置4Gに向けて進む。
第1のリレーレンズ9aと第2のリレーレンズ9bとは、青色光LBの光路中における第2のダイクロイックミラー7bの光射出側に配置されている。第1のリレーレンズ9aと第2のリレーレンズ9bとは、青色光LBの光路長が赤色光LRの光路長および緑色光LGの光路長よりも長くなることに起因した青色光LBの光損失を補償する機能を有する。
赤色光用光変調装置4Rは、赤色光LRを画像情報に応じて変調し、赤色光LRに対応した画像光を形成する。緑色光用光変調装置4Gは、緑色光LGを画像情報に応じて変調し、緑色光LGに対応した画像光を形成する。青色光用光変調装置4Bは、青色光LBを画像情報に応じて変調し、青色光LRに対応した画像光を形成する。
赤色光用光変調装置4R、緑色光用光変調装置4G、および青色光用光変調装置4Bには、例えば透過型の液晶パネルが用いられる。また、液晶パネルの入射側および射出側には、図示しない一対の偏光板が配置されている。一対の偏光板は、特定の方向の直線偏光光を透過させる。
赤色光用光変調装置4Rの入射側には、フィールドレンズ10Rが配置されている。緑色光用光変調装置4Gの入射側には、フィールドレンズ10Gが配置されている。青色光用光変調装置4Bの入射側には、フィールドレンズ10Bが配置されている。フィールドレンズ10Rは、赤色光用光変調装置4Rに入射する赤色光LRを平行化する。フィールドレンズ10Gは、緑色光用光変調装置4Gに入射する緑色光LGを平行化する。フィールドレンズ10Bは、青色光用光変調装置4Bに入射する赤色光LBを平行化する。
合成光学系5は、赤色光LR、緑色光LG、および青色光LBのそれぞれに対応した画像光を合成し、合成された画像光を投射光学系6に向けて射出する。合成光学系5には、例えばクロスダイクロイックプリズムが用いられる。
投射光学系6は、複数の投射レンズを含む投射レンズ群から構成されている。投射光学系6は、合成光学系5により合成された画像光をスクリーンSCRに向けて拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大されたカラー画像が表示される。
以下、照明装置2について説明する。
図2に示すように、照明装置2は、光源ユニット12と、コリメーター光学系13と、導光光学系14と、ホモジナイザー光学系15と、第1の位相差板16と、ダイクロイックミラー17と、ミラー18と、第2の位相差板19と、回転ホイールユニット20と、第1のピックアップ光学系21と、第2のピックアップ光学系22と、インテグレーター光学系23と、偏光変換素子24と、重畳光学系25と、検出装置26と、光源制御装置27と、を備える。検出装置26は、光量モニター用ミラー29と、センサーユニット30と、を備える。回転ホイールユニット20は、蛍光体層31と、散乱層32と、を備える。
光源ユニット12、コリメーター光学系13、導光光学系14、ホモジナイザー光学系15、第1の位相差板16、ダイクロイックミラー17、およびミラー18は、光軸AX1上に配置されている。第1のピックアップ光学系21、ダイクロイックミラー17、インテグレーター光学系23、偏光変換素子24、および重畳光学系25は、ダイクロイックミラー17の中心を通り、光軸AX1と直交する光軸AX2上に配置されている。回転ホイールユニット20上の蛍光体層31は、光軸AX2上に配置されている。第2のピックアップ光学系22、第2の位相差板19、およびミラー18は、ミラー18の中心を通り、光軸AX1と直交する光軸AX3上に配置されている。回転ホイールユニット20上の散乱層32は、光軸AX3上に配置されている。光軸AX1と光軸AX2と光軸AX3とは同一面内にある。
光源ユニット12は、固体光源としての複数の半導体レーザー34を備える。複数の半導体レーザー34は、基板35の一面に間隔をおいて実装されている。複数の半導体レーザー34は、光軸AX1と直交する面内においてアレイ状に並んで配置されている。半導体レーザー34は、青色の波長帯の光を射出する。図2では4個の半導体レーザー34が一列に並んでいる例が図示されているが、複数の半導体レーザー34の個数および配列は特に限定されない。また、本実施形態では、複数の半導体レーザー34は一つの基板35上にまとめて実装されているが、複数の基板に分かれて実装されていてもよい。
本実施形態において、4個の半導体レーザー34は、3個の励起用半導体レーザー34aと1個の照明用半導体レーザー34bを含む。3個の励起用半導体レーザー34aは、第1の光源装置を構成する。1個の照明用半導体レーザー34bは第2の光源装置を構成する。第1の光源装置は、蛍光体層31を励起させるための励起光を射出する。第2の光源装置は、照明装置2から射出される照明光の一部を構成する青色光を射出する。
本実施形態では、励起用半導体レーザー34aは、ピーク波長が例えば445nmの光を射出する。照明用半導体レーザー34bは、ピーク波長が例えば460nmの光を射出する。なお、励起用半導体レーザー34aおよび照明用半導体レーザー34bとして、同じ波長帯の光を射出する半導体レーザーを用いてもよい。
励起用半導体レーザー34aと照明用半導体レーザー34bとは、互いに異なる偏光状態の光を射出する。本実施形態の場合、励起用半導体レーザー34aは、後述するPBSにおける光が入射する面に対するP偏光を射出する。照明用半導体レーザー34bは、PBSにおける光が入射する面に対するS偏光を射出する。例えば、励起用半導体レーザー34a、照明用半導体レーザー34bのいずれか一方の半導体レーザーを基板35上に実装する向きを、他方の半導体レーザーに対して半導体レーザーの光軸周りに90°回転させればよい。これにより、励起用半導体レーザー34aと照明用半導体レーザー34bとが互いに異なる偏光状態の光を射出する構成を実現できる。
本実施形態の励起用半導体レーザー34aのうち、図2において上から2番目の励起用半導体レーザー34aは、特許請求の範囲の第1の発光素子に対応する。以降、上から2番目の励起用半導体レーザー34aのことを、励起用半導体レーザー34axと称する。励起用半導体レーザー34axから射出される光は、特許請求の範囲の第3の波長帯の第1の光線束に対応する。本実施形態の照明用半導体レーザー34bは、特許請求の範囲の第2の発光素子に対応する。照明用半導体レーザー34bから射出される光は、特許請求の範囲の第2の波長帯の第2の光に対応する。
各半導体レーザー34の光射出側に、コリメーター光学系13が設けられている。コリメーター光学系13は複数のコリメーターレンズ37を有し、各コリメーターレンズ37は各半導体レーザー34に対応して設けられている。半導体レーザー34から射出された光は、コリメーターレンズ37により平行光となる。
以下、導光光学系14について説明する。
説明の便宜上、図2の3個の励起用半導体レーザー34aについて、上から下に向けて順に、第1の励起用半導体レーザー、第2の励起用半導体レーザー、第3の励起用半導体レーザーと称する。
導光光学系14は、複数のミラー39と、偏光ビームスプリッター40(PBS)と、で構成されている。複数のミラー39は、第1のミラー39aと第2のミラー39bとからなる一対のミラー、第3のミラー39cと第4のミラー39dとからなる一対のミラー、および第5のミラー39eを含む。第5のミラー39eは、照明用半導体レーザー34bから射出された光の光路を変更する。
本実施形態のPBS40は、特許請求の範囲の光合成素子に対応する。本実施形態の第5のミラー39eは、特許請求の範囲の反射素子に対応する。
第1のミラー39aと第2のミラー39bとは、第1の励起用半導体レーザー34aから射出された光BL1の光路を変更する。第1のミラー39aは、第1の励起用半導体レーザー34aの光射出側に、第1の励起用半導体レーザー34aの光軸と45°をなすように配置されている。第2のミラー39bは、第1のミラー39aで反射した光の光軸と45°をなすように配置されている。第2のミラー39bは、第1の励起用半導体レーザー34aの光軸と第2の励起用半導体レーザー34aの光軸との間に設けられている。そのため、第2のミラー39bは、第1の励起用半導体レーザー34aからの射出光の光路および第2の励起用半導体レーザー34aからの射出光の光路と干渉することはない。
以上の構成により、第1の励起用半導体レーザー34aから射出された光BL1は第1のミラー39aで反射し、光の光路は90°折り曲げられる。次に、第1のミラー39aで反射した光BL1は第2のミラー39bで反射し、光の光路は90°折り曲げられる。このようにして、第1の励起用半導体レーザー34aから射出された光BL1の光路は、導光光学系14を射出した後には、第2の励起用半導体レーザー34aから射出された光BL1の光路に近付く。
第3のミラー39cと第4のミラー39dとは、第3の励起用半導体レーザー34aから射出された光BL1の光路を変更する。第4のミラー39dは、第3の励起用半導体レーザー34aの光射出側に、第3の励起用半導体レーザー34aの光軸と45°をなすように配置されている。第3のミラー39cは、第4のミラー39dで反射した光の光軸と45°をなすように配置されている。第3のミラー39cは、第2の励起用半導体レーザー34aの光軸と第3の励起用半導体レーザー34aの光軸との間に設けられている。そのため、第3のミラー39cは、第2の励起用半導体レーザー34aからの射出光の光路および第3の励起用半導体レーザー34aからの射出光の光路と干渉することはない。導光光学系14に入射する光の光軸と導光光学系14から射出される光の光軸とは、略平行である。
以上の構成により、第3の励起用半導体レーザー34aから射出された光BL1は第4のミラー39dで反射し、光の光路は90°折り曲げられる。次に、第4のミラー39dで反射した光BL1は第3のミラー39cで反射し、光の光路は90°折り曲げられる。このようにして、第3の励起用半導体レーザー34aから射出された光BL1の光路は、導光光学系14を射出した後には、第2の励起用半導体レーザー34aから射出された光BL1の光路に近付く。
第5のミラー39eとPBS40とは、照明用半導体レーザー34bから射出された光BL2の光路を変更する。第5のミラー39eは、照明用半導体レーザー34bの光射出側に、照明用半導体レーザー34bの光軸と45°をなすように配置されている。PBS40は、第2の半導体レーザー34aの光軸上に設けられている。また、PBS40は、第5のミラー39eで反射した光BL2の光軸と45°をなすように配置されている。第5のミラー39eは、照明用半導体レーザー34bと第5のミラー39eとの間の距離が、第1の励起用半導体レーザー34aと第1のミラー39aとの間の距離および第3の励起用半導体レーザー34aと第4のミラー39dとの間の距離よりも遠い位置に設けられている。そのため、第1〜第4のミラー39a〜39dは、照明用半導体レーザー34bから射出された光BL2の光路と干渉することはない。
PBS40は、PBS40の光入射面に対するP偏光を透過し、S偏光を反射する偏光分離機能を有する。第2の励起用半導体レーザー34aから射出された光BL1は、P偏光としてPBS40に入射するため、PBS40を透過する。一方、照明用半導体レーザー34bから射出された光BL2は、S偏光としてPBS40に入射するため、PBS40で反射し、第2の励起用半導体レーザー34aからの光と合成される。このように、導光光学系14の作用により、4個の半導体レーザー34から射出された4本の光束全体の幅は縮小される。
なお、本明細書においては、PBS40による2本の光線束の合成とは、2本の光線束が1本の光線束に融合される場合だけでなく、図2に示したように、2本の光線束各々の進行方向がPBS40によって略同じ方向へ変換されている状態も含む。
本実施形態では、第1の励起用半導体レーザー34aから射出された光BL1、および第3の励起用半導体レーザー34aから射出された光BL1は、PBS40に入射せず、PBS40の外側を通過する構成となっている。この構成に代えて、第1の励起用半導体レーザー34aから射出された光BL1、および第3の励起用半導体レーザー34aから射出された光BL1もPBS40に入射する構成であってもよい。この場合、第1の励起用半導体レーザー34および第3の励起用半導体レーザー34aのいずれも、特許請求の範囲の第1の発光素子に相当する。
導光光学系14から射出された光は、ホモジナイザー光学系15に入射する。ホモジナイザー光学系15は、光の強度分布を、回転ホイールユニット20の蛍光体層31および散乱層32上において、例えばトップハット型分布と呼ばれる均一な強度分布となるように変換する。ホモジナイザー光学系15は、例えばマルチレンズアレイ15a、マルチレンズアレイ15bから構成されている。
ホモジナイザー光学系15とダイクロイックミラー17との間の光路上に、第1の位相差板16が設けられている。第1の位相差板16は、青色光の波長の略1/2の位相差を有する位相差板で構成されている。第1の位相差板16の光学軸は、第1の位相差板16に入射する光の偏光軸と交差する。これにより、各励起用半導体レーザー34aから射出されたP偏光の光BL1は、第1の位相差板16によりS偏光の光線束に変換される。照明用半導体レーザー34bから射出されたS偏光の光BL2は、第1の位相差板16によりP偏光の光線束に変換される。
本実施形態の照明装置2は第1の位相差板16を備えている。しかし詳細は省略するが、光軸Ax1上に回転ホイールユニット20を配置して、第1の位相差板16を不要にすることも可能である。
第1の位相差板16から射出された光BLは、ダイクロイックミラー17に入射する。光BLは複数のS偏光の光線束およびP偏光の光線束からなる。ダイクロイックミラー17は、光軸AX1および光軸AX2に対して45°の角度をなすように配置されている。ダイクロイックミラー17は偏光分離機能を有する。具体的に、ダイクロイックミラー17は、複数のS偏光の光線束を反射させ、P偏光の光線束を透過させる。
以下の説明では、ダイクロイックミラー17で反射した複数のS偏光の光線束は、蛍光体層31の励起に利用されるため、励起光BLsと称する。ダイクロイックミラー17を透過したP偏光の光線束は、照明光の青色光成分として利用されるため、青色光BLpと称する。
本実施形態のダイクロイックミラー17は、特許請求の範囲の光分離素子に対応する。
また、ダイクロイックミラー17は、光BL1および光BL2とは波長帯が異なる黄色の蛍光光YLを、蛍光光YLの偏光状態に依らずに透過させる波長分離機能を有している。
ダイクロイックミラー17で反射した励起光BLsは、第1のピックアップ光学系21に入射する。第1のピックアップ光学系21は、励起光BLsを回転ホイールユニット20の蛍光体層31に向けて集光させる。第1のピックアップ光学系21は、ピックアップレンズ21aと、ピックアップレンズ21bと、から構成されている。第1のピックアップ光学系21から射出された励起光BLsは、回転ホイールユニット20に入射する。
一方、ダイクロイックミラー17を透過した青色光BLpは、ミラー18で反射して第2の位相差板19に入射する。第2の位相差板19は、青色光の波長の略1/4の位相差を有する位相差板で構成されている。P偏光の青色光BLpは、第2の位相差板19を透過することによって円偏光である青色光BLcに変換される。
第2の位相差板19を透過した青色光BLcは、第2のピックアップ光学系22に入射する。第2のピックアップ光学系22は、青色光BLcを回転ホイールユニット20の散乱層32に向けて集光させる。第2のピックアップ光学系22は、ピックアップレンズ22aと、ピックアップレンズ22bと、から構成されている。第2のピックアップ光学系22から射出された円偏光の青色光BLcは、回転ホイールユニット20に入射する。
回転ホイールユニット20は、回転ホイール42と、回転ホイール42を駆動するモーター43と、を備える。本実施形態の回転ホイール42は、反射型の回転ホイールである。すなわち、励起光BLsおよび青色光BLcは、回転ホイール42の一方の面に入射し、蛍光体層31で生じる蛍光光YL、および散乱層32で生じる散乱光BLfは、回転ホイール42における励起光BLsおよび青色光BLcが入射した面と同じ面から射出される。
回転ホイール42は、基板44と、蛍光体層31と、散乱層32と、反射層45と、を備える。基板44には、熱伝導率が高く、耐熱性に優れる材料を用いることが好ましい。基板44の材料としては、例えばアルミニウム等の金属が用いられる。第1のピックアップ光学系21および第2のピックアップ光学系22に対向する基板44の一面の外周側には蛍光体層31が設けられ、内周側には散乱層32が設けられている。
図3は、回転ホイール42の正面図である。
図3に示すように、回転ホイール42において、基板44の外周側には環状の蛍光体層31が設けられている。基板44の内周側には円形の散乱層32が設けられている。蛍光体層31と散乱層32とは、同心円状に設けられるとともに、互いに所定の間隔をおいて設けられている。蛍光体層31と散乱層32とは必ずしも離れていなくてもよく、接触していてもよい。ただし、放熱性を確保する観点から、蛍光体層31と散乱層32とは離れていることが好ましい。
蛍光体層31は、青色の励起光BLsによって励起され、黄色の蛍光YLを発する蛍光体粒子を含んでいる。蛍光体粒子としては、例えばYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体を用いることができる。
散乱層32は、第2のピックアップ光学系22から入射した青色光BLcを散乱させ、散乱光BLfを射出させる。散乱層32として、散乱層32に入射した青色光BLcをランバート反射させるものを用いることが好ましい。この種の散乱層32を用いることにより、蛍光体層31から射出された蛍光YLと同等の角度分布を有する散乱光BLfを得ることができる。散乱層32として、光透過性材料の表面に凹凸を形成したもの、光透過性材料の屈折率と異なる屈折率を有する粒子を光透過性材料中に分散させたもの、等を用いることができる。
図2に示すように、反射層45は、蛍光体層31および散乱層32の基板44側に設けられている。反射層45は、蛍光体層31で生成された蛍光YLおよび散乱層32で散乱された青色光BLcを基板44と反対側に向けて反射する。
基板44が光反射性を有している場合、必ずしも反射層45を形成する必要はなく、基板が反射層を兼ねてもよい。
蛍光体層31から射出された蛍光YLは、第1のピックアップ光学系21を再び透過し、さらにダイクロイックミラー17を透過する。
一方、散乱層32から射出された青色光BLfは、反射層45で反射したことにより、青色光BLcとは逆回りの円偏光となっている。散乱層32から射出された散乱光BLfは、第2のピックアップ光学系を再び透過し、第2の位相差板19に入射する。散乱光BLfは、第2の位相差板19によってS偏光の青色光BLsfに変換される。青色光BLsfはミラー18で反射した後、ダイクロイックミラー17で反射する。
このようにして、蛍光体層31から射出された黄色の蛍光YLと、散乱層32から射出された青色光BLsfとは、ダイクロイックミラー17によって合成され、白色の照明光WLとなる。ダイクロイックミラー17から射出された照明光WLは、インテグレーター光学系23に入射する。
インテグレーター光学系23は、照明光WLを複数の小光束に分割する。インテグレーター光学系23は、例えば、第1レンズアレイ23a,第2レンズアレイ23bから構成されている。第1レンズアレイ23aおよび第2レンズアレイ23bのそれぞれは、複数のマイクロレンズがアレイ状に配列されたものから構成されている。
インテグレーター光学系23から射出された照明光WL(複数の小光束)は、偏光変換素子24に入射する。偏光変換素子24は、照明光WLを直線偏光に変換する。偏光変換素子24は、例えば、偏光分離膜と位相差板とミラーとから構成されている。
インテグレーター光学系23と偏光変換素子24との間の光路上に、光量モニター用ミラー29が設けられている。光量モニター用ミラー29は、光軸ax2に対して45°の角度をなすように配置されている。光量モニター用ミラー29は、入射した光の一部を透過し、残りを反射する。光量モニター用ミラー29を透過した光は偏光変換素子24に入射し、光量モニター用ミラー29で反射した光はセンサーユニット30に入射する。センサーユニット30の詳細な構成については後述する。本実施形態におけるセンサーユニット30は、特許請求の範囲における検出装置に対応する。
図4は、偏光変換素子24に対する光量モニター用ミラー29の配置を示す正面図である。
図4に示すように、光量モニター用ミラー29は、偏光変換素子24の光入射領域Rを避けて配置された保持部材47によって保持されている。偏光変換素子24の光入射領域Rとは、インテグレーター光学系23から射出された複数の小光束各々が入射する領域である。光量モニター用ミラー29には、蛍光体層31から射出された黄色の蛍光YLの像と、散乱層32から射出された散乱光BLfの像とが形成される。ここでは、光量モニター用ミラー29がインテグレーター光学系23と偏光変換素子24との間の光路上に配置された例を示した。この例に代えて、光量モニター用ミラー29は、偏光変換素子24と重畳光学系25との間の光路上に配置されていてもよい。
図2に示すように、偏光変換素子24を通過した照明光WLは、重畳光学系25に入射する。重畳光学系25は、偏光変換素子24から射出された複数の小光束を被照明領域上で互いに重畳させる。これにより、被照明領域を均一に照明することができる。重畳光学系25は、重畳レンズにより構成される。
本実施形態の場合、光量モニター用ミラー29は、インテグレーター光学系23から射出された1本の小光束の光路上に配置されている。そのため、被照明領域である赤色光用光変調装置4R、緑色光用光変調装置4G、および青色光用光変調装置4B上において照度ムラが生じることはない。したがって、光量モニター用ミラー29は、必ずしも一部の光を透過する必要は無い。
図2に示すように、センサーユニット30は、光量モニター用ミラー29で反射した青色光BL’の強度を検出する青色光用センサー49と、光量モニター用ミラー29で反射した黄色の蛍光YL’の強度を検出する黄色光用センサー50と、青色光BL’と黄色の蛍光YL’とを分離するダイクロイックミラー51と、を備えている。青色光BL’の強度は、青色光用センサー49により検出される。黄色の蛍光YL’の強度は、黄色光用センサー50により検出される。
センサーユニット30からの青色光BL’の強度と黄色の蛍光YL’の強度の検出結果は、光源制御装置27に出力される。光源制御装置27は、センサーユニット30の検出結果に基づいて、青色光BL’の強度と黄色の蛍光YLの強度との比が例えば基準値に近付くように、第1の光源装置または第2の光源装置に供給する電流を調整する。青色光BL’の強度と黄色の蛍光YL’の強度との比の基準値は、センサーユニット30により測定された、プロジェクター1の使用開始時点の初期の青色光BL’の強度と黄色の蛍光YLの強度とに基づいて決定された値であってもよい。または、青色光BL’の強度と黄色の蛍光YLの強度との比の基準値として、プロジェクター1の設計値を用いてもよい。
ここで、プロジェクター使用時の経時変化により第1の光源装置から射出された光の量が低下した場合を想定する。この場合に生じるホワイトバランスのずれに対する本実施形態の対応策の考え方を、図5のフローチャートに基づいて説明する。
第1の光源装置から射出された光の光量が低下すると(図5のステップS1)、それに伴って蛍光体層31を励起させる励起光の光量が低下する。励起光の光量が低下することは、励起光の光密度(単位面積あたりの光量)が低下することと等価である(図5のステップS2)。蛍光体は、一般的に、励起光の光密度が低下すると、励起光を蛍光光に変換する際の変換効率が高くなる、という特性を有する。したがって、励起光の光量が低下したとしても、変換効率の上昇による蛍光YLの増加分が励起光の光量低下による蛍光YLの減少分を上回ったとき、蛍光体層31から射出される蛍光YLの光量は増加する(図5のステップS3)。ここでは、蛍光YLの光量が増加する場合を例にとって説明するが、蛍光YLの光量は減少する場合もある。しかし、いずれの場合もホワイトバランスが崩れる。
第1の光源装置から射出された光の光量が低下したことにより、青色光BLsfの光量に対する蛍光YLの光量の比率は増加する(図5のステップS4)。その結果、経時変化前に対して照明光WLは黄色味を帯び、ホワイトバランスが崩れる(図5のステップS5)。
ここで、センサーユニット30は、光量モニター用ミラー29から取り出された光に含まれる青色光BLsfの光量(強度)と黄色の蛍光YLの光量(強度)とを測定する(図5のステップS6)。光源制御装置27には、プロジェクター1の使用開始時点の初期の強度値に基づいて決定された、青色光強度と黄色光強度との比の基準値が予め記憶されている。光源制御装置27は、センサーユニット30が検出した現在の青色光強度と黄色光強度との比と記憶済みの基準値とを比較する。その結果、現在の青色光強度と黄色光強度との比と基準値との差が許容範囲を超えている場合、現在の青色光強度と黄色光強度との比が基準値に近付くように、第1の光源装置から射出された励起光の光量に対する第2の光源装置から射出された光の光量の比(光量比)を制御する(図5のステップS7)。言い換えれば、第1の光源装置の出力に対する第2の光源装置の出力の比を制御する。
具体的には、第1の光源装置に供給する電流および/または第2の光源装置に供給する電流を制御することで、光量比を制御する。これにより、蛍光体層31に入射する励起光BLsの光量と散乱層32に入射する青色光BLcの光量との割合を調整できる。青色光BLcの光量を相対的に増やし、励起光BLsの光量を相対的に減らすためには、例えば、第1の光源装置に供給する電流は固定して、第2の光源装置に供給する電流を調整前よりも増やせばよい。これにより、照明光WLのホワイトバランスが崩れたときと比べて、照明光WLはより白色に近い光となり、ホワイトバランスが調整される(図5のステップS8)。
ホワイトバランスを調整するためには、第2の光源装置に供給する電流の代わりに第1の光源装置に供給する電流を調整してもよい。しかし、蛍光体の変換効率は100%よりも低いため、照明光WLの色を白色にするためには、第1の光源装置から射出された励起光の光量を第2の光源装置から射出された青色光の光量よりも多くする必要がある。一般的に、出力が小さい光源装置は出力が大きい光源装置よりも少ない発光素子を備える。そこで、出力が小さい方の第2の光源装置に供給する電流を調整するようにすれば、第1の光源装置に供給する電流を調整する場合と比較して、より少ない個数の半導体レーザー34を制御することでホワイトバランスを調整することができる。
以上説明したように、本実施形態の照明装置2によれば、センサーユニット30が検出した青色光強度と黄色光強度とに基づいて光量比を制御するため、半導体レーザー34、もしくはその他の光学部品等の経時変化に起因するホワイトバランスのずれを補正してホワイトバランスを調整することができる。本実施形態の構成では、従来の照明装置における位相差板の回転機構等が不要となるため、簡易な構成でホワイトバランスの調整が可能な小型の照明装置2を実現することができる。また、ホワイトバランスの調整が第2の光源装置に供給する電流の調整で済み、位相差板を機械的に回転させる必要がないため、ホワイトバランスのずれに対する応答を早めることができる。
本実施形態の光源ユニット12において、励起用半導体レーザー34aと照明用半導体レーザー34bとは青色波長域内で互いに異なる波長帯の光を射出する。したがって、励起用半導体レーザー34aと照明用半導体レーザー34bとで独立して光の波長帯を最適化することができる。すなわち、励起用半導体レーザー34aには蛍光体層31を励起させるのに最適な波長帯を選択することができ、照明用半導体レーザー34bには画像表示にとって最適な波長帯を選択することができる。
また、本実施形態の光源ユニット12においては、出力が小さい方の第2の光源装置に供給する電流を調整するので、第1の光源装置に供給する電流を調整する場合と比較して、より少ない個数の半導体レーザー34を制御することでホワイトバランスを調整することができる。
本実施形態によれば、この種の照明装置2を備えたことにより、表示品質の高いプロジェクター1を実現することができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図6を用いて説明する。
第2実施形態の照明装置の基本構成は第1実施形態と同様であるが、蛍光体層と散乱層とが別の回転ホイールユニットに設けられた点が第1実施形態と異なる。
図6は、第2実施形態の照明装置の概略構成図である。
図6において、第1実施形態で用いた図2と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態の照明装置62において、光源ユニット12、コリメーター光学系13、導光光学系14、ホモジナイザー光学系15、第1の位相差板16、ダイクロイックミラー17、インテグレーター光学系23、偏光変換素子24、重畳光学系25、検出装置26、および光源制御装置27の構成および配置は、第1実施形態と同様である。
本実施形態の照明装置62においては、ダイクロイックミラー17で反射したS偏光成分である励起光BLsの光路上に、第1のピックアップ光学系21と、第1の回転ホイールユニット63と、が設けられている。第1の回転ホイールユニット63は、基板44と、基板44の一面に環状に設けられた蛍光体層31と、反射層45と、モーター43と、を備えている。第1のピックアップ光学系21は、励起光BLsを第1の回転ホイールユニット63の蛍光体層31に向けて集光させる。
一方、ダイクロイックミラー17を透過したP偏光成分である青色光BLpの光路上に、第2のピックアップ光学系22と、第2の回転ホイールユニット64と、が設けられている。第2の回転ホイールユニット64は、基板44と、基板44の一面に環状に設けられた散乱層32と、反射層45と、モーター43と、を備えている。第2のピックアップ光学系22は、青色光BLpを第2の回転ホイールユニット64の散乱層32に向けて集光させる。
本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について、図7を用いて説明する。
第3実施形態の照明装置は、回転ホイールユニットを備えていない点で第1実施形態と異なる。
図7は、第3実施形態の照明装置の概略構成図である。
図7において、第1実施形態で用いた図2と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態の照明装置72は、光源ユニット73と、PBS40と、ダイクロイックミラー17と、ピックアップ光学系21と、発光素子76と、散乱板77と、インテグレーター光学系23と、偏光変換素子24と、重畳光学系25と、検出装置26と、光源制御装置27と、を備える。光源ユニット73は、励起用半導体レーザー34aと、照明用半導体レーザー34bと、を備える。
発光素子76において、蛍光体層31は、励起光BLsが入射する側とは反対側の面を基板78に接触させた状態で、蛍光体層31の側面と基板78との間に設けられた接着剤79により基板78に固定されている。反射層81は、基板78と蛍光体層31との間に設けられている。基板78の蛍光体層31が設けられた側と反対側の面には、蛍光体層31の熱を放散させるためのヒートシンク82が設けられている。
励起用半導体レーザー34aは、照明用半導体レーザー34b、PBS40、ダイクロイックミラー17、および散乱板77が設けられた光軸AX1と直交し、PBS40を通る光軸AX3上に設けられている。ピックアップ光学系21および発光素子76は、光軸AX1と直交し、ダイクロイックミラー17を通る光軸上に設けられている。散乱板77は、光軸AX1に対して45°の角度をなすように配置されている。
照明用半導体レーザー34bは、PBS40およびダイクロイックミラー17に対するP偏光の青色光BLpを射出する。したがって、照明用半導体レーザー34bから射出された青色光BLpは、PBS40およびダイクロイックミラー17を透過し、散乱板77に入射する。散乱板77に入射した青色光BLpは、散乱板77により散乱反射し、インテグレーター光学系23に向かって進む。
一方、励起用半導体レーザー34aは、PBS40およびダイクロイックミラー17に対するS偏光の励起光BLsを射出する。したがって、励起用半導体レーザー34aから射出された励起光BLsは、PBS40およびダイクロイックミラー17で反射し、ピックアップ光学系21に入射する。ピックアップ光学系21は、励起光BLsを発光素子76の蛍光体層31に向けて集光させる。蛍光体層31は、青色の励起光BLsを吸収し、黄色の蛍光YLを射出する。発光素子76から射出された蛍光YLは、ピックアップ光学系21を経てダイクロイックミラー17を透過し、インテグレーター光学系23に向かって進む。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
本実施形態においても、第1、第2実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば第1実施形態の回転ホイールでは、基板の外周側に蛍光体層が設けられ、基板の内周側に散乱層が設けられた例を示したが、この構成に代えて、基板の内周側に蛍光体層が設けられ、基板の外周側に散乱層が設けられていてもよい。一般に蛍光体層の製造コストは散乱層の製造コストよりも高い。したがって、上記の構成によれば、蛍光体層の使用量を減らすことができ、照明装置の製造コストを削減することができる。
その他、照明装置およびプロジェクターの各種構成要素の形状、数、配置、材料などについては、上記実施形態に限らず、適宜変更が可能である。また、上記実施形態では、本発明による照明装置を、液晶ライトバルブを用いたプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限られない。光変調装置としてデジタルマイクロミラーデバイスを用いたプロジェクターに搭載してもよい。
上記実施形態では、本発明による照明装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限られない。本発明による照明装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等にも適用することができる。
1…プロジェクター、2,62,72…照明装置、4B,4G,4R…光変調装置、6…投射光学系、17…ダイクロイックミラー(光分離素子)、26…検出装置、27…光源制御装置、31…蛍光体層、34a…励起用半導体レーザー(第1の光源)、34b…照明用半導体レーザー(第2の光源)、39e…第5のミラー(反射素子)、40…PBS(光合成素子)。

Claims (6)

  1. 第1の波長帯の第1の色光と、前記第1の波長帯とは異なる第2の波長帯の第2の色光と、を射出する照明装置であって、
    第1の発光素子を含み、第3の波長帯の励起光を射出する第1の光源装置と、
    第2の発光素子を含み、前記第2の波長帯の光を射出する第2の光源装置と、
    前記励起光の照射により前記第1の色光を射出する蛍光体層と、
    前記第1の発光素子から射出された第1の光線束と、前記第2の発光素子から射出された第2の光線束と、を合成する光合成素子と、
    前記光合成素子から射出された光を、前記励起光として前記蛍光体層に入射する第3の光線束と、前記第2の色光を含む前記第2の波長帯の第4の光線束とに分離する光分離素子と、
    前記第1の色光の強度と前記第2の色光の強度とを検出する検出装置と、
    前記検出装置による検出結果に基づいて、前記励起光の光量に対する前記第2の光源装置から射出された前記光の光量の比を制御する光源制御装置と、
    を備えたことを特徴とする照明装置。
  2. 前記第1の光線束と前記第2の光線束とは互いに偏光状態が異なり、
    前記光合成素子および前記光分離素子は偏光分離機能を有することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記第2の光線束の光路上に設けられた反射素子をさらに備え、
    前記光合成素子によって、前記第1の光線束と、前記反射素子で反射した前記第2の光線束と、が合成されることを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記第2の波長帯と前記第3の波長帯とは、互いに異なることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の照明装置。
  5. 前記光源制御装置は、前記励起光の光量と前記第2の光源装置から射出された前記光の光量とのうち少ない方を変化させることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の照明装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の照明装置と、
    前記照明装置から射出された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
    前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学系と、を備えたことを特徴とするプロジェクター。
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