JP7113225B2 - 光源装置および投写型表示装置 - Google Patents

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本開示は、小型のライトバルブ上に形成される画像を照明光で照射し、投写レンズによりスクリーン上に拡大投写する投写型表示装置に関する。
ミラー偏向型のデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)や液晶パネルのライトバルブを用いた投写型表示装置の光源として、長寿命である半導体レーザーや発光ダイオードの固体光源を用いた光源装置が多数開示されている。その中で、青色固体光源と赤色固体光源を用いた広色域で高効率な光源装置が開示されている(特許文献1参照)。
特開2012-234161号公報
本開示は、青色固体光源および赤色固体光源からの光を同一光学系で集光、合成する構成により、小型で、色純度の高い広色域な光源装置、及び投写型表示装置を提供する。
本開示の光源装置は、青色固体光源と、赤色固体光源と、第1の位相差板と、ダイクロイックミラーと、蛍光板と、第2の位相差板と、反射板と、を備える。第1の位相差板は、青色固体光源からの光に位相差を生じさせる。ダイクロイックミラーは、青色固体光源および赤色固体光源からの光が同一方向から入射し、青色固体光源からの光を偏光分離する。蛍光板は、ダイクロイックミラーで分離された一方の青色固体光源からの光で励起されて蛍光光を出射する。第2の位相差板は、ダイクロイックミラーで分離されたもう一方の青色固体光源からの光、および赤色固体光源からの光の偏光を円偏光に変換する。反射板は、第2の位相差板を透過した光を反射する。
本開示の投写型表示装置は、上記本開示の光源装置と、光源装置からの光を集光し被照明領域に照明する照明光学系と、映像信号に応じて画像を形成する画像形成素子と、画像形成素子で形成された画像を拡大投写する投写レンズと、を備える。
本開示によれば、青色固体光源および赤色固体光源からの光を同一光学系で集光、合成する構成により、小型で、色純度の高い広色域な光源装置が構成できる。このため、小型、高色域で長寿命な投写型表示装置が実現できる。
実施の形態1における光源装置の構成図 実施の形態1における第1の位相差板の構成図 ダイクロイックミラーの分光特性を示す図 光源装置から出射する光のスペクトル特性図 実施の形態2における投写型表示装置の構成図 実施の形態3における投写型表示装置の構成図
以下本開示を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1に係る光源装置の構成図である。光源装置41は、青色固体光源である青色半導体レーザー16とコリメートレンズ17と放熱板18から構成される青色固体光源ユニット19と、赤色固体光源である赤色半導体レーザー20とコリメートレンズ21と放熱板22から構成される赤色固体光源ユニット23とを備える。青色固体光源ユニット19と赤色固体光源ユニット23は、それらの放熱板18、22がヒートシンク24に接合されている。青色固体光源ユニット19と赤色固体光源ユニット23からの出射光の進行方向には、レンズ26、レンズ27、第1拡散板28、第1の位相差板29、及びダイクロイックミラー30が、この順で配置される。
コンデンサレンズ31、32は、ダイクロイックミラー30で反射した光を集光し蛍光体を励起させるために蛍光板36の蛍光体層33に照射するとともに、その励起によって発光する蛍光光を集光する。蛍光板36は、反射膜と蛍光体層33を形成したアルミニウム基板34、及びモーター35から構成される。ダイクロイックミラー30を透過した光の進行方向には、位相差板である1/4波長板37、コンデンサレンズ38、第2拡散板39、反射板40が、この順で配置されている。図1には、固体光源から出射する各光束25の様相(光の進行方向を単方向の矢印で示す)と、ダイクロイックミラー30へ入射およびダイクロイックミラー30から出射する光の偏光方向が示されている。
青色固体光源ユニット19は、8個(2×4)を正方配置した青色半導体レーザー16とコリメートレンズ17を放熱板18上に一定の間隔で2次元状に配置して構成され、2組の青色固体光源ユニット19が赤色固体光源ユニット23の両側に配置されている。赤色固体光源ユニット23は、8個(2×4)を正方配置した赤色半導体レーザー20とコリメートレンズ21を放熱板22上に一定の間隔で2次元状に配置して構成され、2つの青色固体光源ユニット19に挟まれて中央部に1組配置されている。ヒートシンク24は青色半導体レーザー16と赤色半導体レーザー20を冷却するためのものである。
青色半導体レーザー16は、447nmから462nmの波長幅で青の色光を発光し、直線偏光を出射する。青色半導体レーザー16から出射する偏光はダイクロイックミラー30の入射面に対してS偏光となるように、各青色半導体レーザーを配置している。また、赤色半導体レーザー20は、633nmから649nmの波長幅で赤の色光を発光し、直線偏光を出射する。赤色半導体レーザー20から出射する偏光はダイクロイックミラー30の入射面に対してP偏光となるように、各赤色半導体レーザーを配置している。
複数の青色半導体レーザー16を出射した光は対応するコリメートレンズ17により、それぞれ集光され平行な光束25に変換される。光束25群は凸面のレンズ26と凹面のレンズ27により、さらに小径化され、第1拡散板28に入射する。
複数の赤色半導体レーザー20を出射した光は対応するコリメートレンズ21により、それぞれ集光され平行な光束25に変換される。光束25群は凸面のレンズ26と凹面のレンズ27により、さらに小径化され、第1拡散板28に入射する。
第1拡散板28はガラス基板上に形成された微細なレンズ形状で拡散面を形成したものであり、入射する光を拡散する。拡散光の最大強度の50%となる半値角度幅である拡散角度は略4度と小さく、偏光特性を保持する。第1拡散板28を出射した光は第1の位相差板29に入射する。
図2に、第1の位相差板29の構成を示す。図2には、第1の位相差板29上に入射する青色レーザー光と赤色レーザー光の様相を示している。図2の(a)は、z軸方向に見た側面図、図2の(b)は図2の(a)を-y方向に見た平面図である。第1の位相差板29はガラス基板42上に微細構造を形成し、複屈折により位相差を生じる微細構造性位相差板である。微細構造性位相差板については、例えば国際公開第2017/061170号に記載されている。第1の位相差板29には、ガラス基板42上に位相差層形成領域43と位相差層非形成領域44を形成している。青色レーザー光が入射する領域に位相差層形成領域43を形成し、その位相差層形成領域43は1/4波長板である。1/4波長板は青色半導体レーザー16の発光中心波長近傍で位相差が1/4波長となる位相差板である。
図2の(c)に示す位相差層形成領域の光学軸角度θが約63.5度となるよう配置している。光学軸角度θを63.5度とすることで、入射するS偏光(90度方向)の青色光をP偏光成分約20%、S偏光成分約80%の比率に制御できる。また、第1の位相差板29には、約±5度の回転機構を設けることにより、光のP偏光成分とS偏光成分の比率を調整することができる。第1の位相差板29の微細構造形状は無機材料でナノプリント工法により製作されるため、基板上に位相差層形成領域と位相差層非形成領域44を比較的容易に製作できる。無機材料のため水晶などの光学結晶と同様に耐久性、信頼性に優れる。一方、赤色固体光源ユニット23からのP偏光の光は第1の位相差板29の位相差層非形成領域44に入射するため、偏光分離されずにP偏光のまま透過する。
上記説明の第1の位相差板29として、ガラス基板の一部に位相差層形成領域を形成しているが、ガラス基板の全面に位相差層形成領域を形成した位相差板を複数枚用いて、青色レーザー光が入射する位置に配置してもよい。
第1の位相差板29を出射したP偏光とS偏光の青色レーザー光とP偏光の赤色レーザー光は、ダイクロイックミラー30に入射する。このように、ダイクロイックミラー30には青色固体光源ユニット19と赤色固体光源ユニット23からの光が同一方向から入射することになる。
図3に、ダイクロイックミラー30の分光特性を示す。分光特性は波長に対する透過率を示している。ダイクロイックミラー30は、波長447~462nmの青色レーザー光と波長633nmから649nmの赤色レーザー光に関して、P偏光を透過しS偏光を高い反射率で反射させる分光特性を有する。さらに、475~615nmの緑および赤色を含む色光のP偏光、S偏光をそれぞれ96%以上の高い透過率で透過する特性である。ダイクロイックミラー30で反射した約80%のS偏光の青色レーザー光はコンデンサレンズ31、32により集光され、光強度がピーク強度に対して13.5%となる直径をスポット径と定義すると、スポット径が1.5mm~2.5mmのスポット光に重畳され、蛍光板36に入射する。第1拡散板28はそのスポット光の径が所望の径となるよう光を拡散させている。
蛍光板36は反射膜と蛍光体層33を形成したアルミニウム基板34と中央部にモーター35を備えた回転制御可能な円形基板である。蛍光板36の反射膜は可視光を反射する金属膜もしくは誘電体膜であり、アルミニウム基板34上に形成される。さらに反射膜上には蛍光体層33が形成される。蛍光体層33には青色レーザー光により励起され、緑、赤成分を含んだ黄色光を発光するCe付活YAG系黄色蛍光体を形成している。この蛍光体の結晶母体の代表的な化学組織はYAl12である。蛍光体層33は円環状に形成している。スポット光で励起された蛍光体層33は緑、赤成分を含む黄色光を発光する。蛍光板36はアルミニウム基板を使用し、かつ回転させることにより、励起光による蛍光体層33の温度上昇を抑制し、蛍光変換効率を安定に維持することができる。
蛍光体層33に入射した光は、緑、赤成分の色光を蛍光発光し、蛍光板36を出射する。また、反射膜側に発光する光は反射膜で反射し、蛍光板36を出射する。蛍光板36から出射した緑および赤の色光は、自然光となり、再びコンデンサレンズ31、32で集光され、略平行光に変換された後、ダイクロイックミラー30を透過する。
一方、ダイクロイックミラー30を透過するP偏光の青色レーザー光と赤色レーザー光は、第2の位相差板である1/4波長板37に入射する。1/4波長板37は、青色レーザー光と赤色レーザー光の波長帯で1/4波長の位相差を生じさせる広帯域な位相差板である。1/4波長板37は、図1中のP偏光方向を0度とした場合に、45度の光学軸角度で配置されている。青色レーザー光と赤色レーザー光は、1/4波長板37により、P偏光から円偏光の光に変換される。1/4波長板37は誘電体材料の斜め蒸着による複屈折を利用した薄膜位相差板を用いている。薄膜位相差板については、例えば特開2012-242449号公報に記載されている。かかる薄膜位相差板は、位相差板を斜め蒸着膜で形成するため、厚膜形成が比較的容易なため、広帯域な1/4波長板が構成できる。また、薄膜位相差板は無機材料で構成され、水晶などの無機光学結晶と同様に耐久性、信頼性に優れる。
1/4波長板37を透過して出射する円偏光の光は、コンデンサレンズ38に入射して、反射板40の近傍に集光スポットを形成する。コンデンサレンズ38で集光された光は第2拡散板39に入射する。第2拡散板39は入射する光を拡散させて、光強度分布を均一化するとともに、レーザー光のスペックルを解消する。第2拡散板39はガラス基板上に形成された微細なレンズ形状で拡散面を形成したものである。第2拡散板39の拡散角度は略4度と小さく、偏光特性を保持する。第2拡散板39からの光は、アルミニウムや誘電体多層膜などの反射膜を形成した反射板40で反射され位相が反転されて、逆回りの円偏光となり、再び、第2拡散板39を透過し、コンデンサレンズ38で集光され、平行光に変換された後、1/4波長板37を透過してS偏光に変換される。1/4波長板37でS偏光に変換された青色レーザー光と赤色レーザー光はダイクロイックミラー30で反射する。
このようにして、蛍光板36からの蛍光光と、効率よく偏光変換された青色レーザー光と赤色レーザー光が、ダイクロイックミラー30で合成され、白色光を出射する。
図4に、光源装置41から出射する光のスペクトル特性を示す。図4中の破線で示すように領域を色分離することで、高色純度の青、緑、赤の3原色光を得ることができる。
緑、赤成分を含む蛍光光と、青色レーザー光と赤色レーザー光により、青、緑、赤の3原色の色純度が高く、広高色域で、ホワイトバランスが良好な発光特性を得ることができる。この発光スペクトル特性は、投写型表示装置の光学系で青、緑、赤の3原色光に分離しても、高い色純度の単色光を得ることができる。
第1の位相差板には、微細構造性位相差板を用いて説明したが、薄膜位相差板や水晶を用いてもよい。また、第1の位相差板は1/4波長板を用いて説明したが、青色レーザー光がP偏光を出射するような配置の場合には、P偏光からP偏光成分約20%、S偏光成分約80%に分離換する必要があり、その場合には、1/2波長板を用いて対応することができる。
第2の位相差板には、薄膜位相差板を用いて説明したが、微細構造性位相差板や水晶を用いてもよい。
光源装置41に2つの青色固体光源ユニット19と1つの赤色固体光源ユニット23を用いる場合を説明したが、第1の位相差板上で青色レーザー光と赤色レーザー光が分離するように配置すれば、それぞれ、さらに多数の固体光源ユニットを用いて構成してもよい。
以上のように、本開示の光源装置は、青色固体光源からの光に位相差を生じる位相差板備えて、青色固体光源および赤色固体光源からの光を同一光学系で集光、合成する構成であるため、小型で、青、緑、赤の3原色の色純度が高く、広色域な白色光を得ることができる。
(実施の形態2)
図5は、実施の形態2にかかる第1の投写型表示装置51の構成図である。画像形成手段として、TN(Twisted Nematic)モードもしくはVA(Vertical Alignment)モードであって、画素領域に薄膜トランジスタを形成したアクティブマトリクス方式の透過型の液晶パネルを用いている。
光源装置41は、青色半導体レーザー16、赤色半導体レーザー20、青色固体光源ユニット19、赤色固体光源ユニット23、ヒートシンク24、レンズ26、27、第1拡散板28、第1の位相差板29、ダイクロイックミラー30、コンデンサレンズ31、32、蛍光板36、第2の位相差板である1/4波長板37、コンデンサレンズ38、第2拡散板39、反射板40で構成される。以上は実施の形態1の光源装置41と同一である。
光源装置41から出射した光は、第1のレンズアレイ板200、第2のレンズアレイ板201、偏光変換素子202、重畳用レンズ203、青反射のダイクロイックミラー204、緑反射のダイクロイックミラー205、反射ミラー206、207、208、リレーレンズ209、210、フィールドレンズ211、212、213、入射側偏光板214、215、216、液晶パネル217、218、219、出射側偏光板220、221、222、赤反射のダイクロイックミラーと青反射のダイクロイックミラーから構成される色合成プリズム223からなる光学系を介して投写レンズ224に入射される。
光源装置41からの白色光は、複数のレンズ素子から構成される第1のレンズアレイ板200に入射する。第1のレンズアレイ板200に入射した光束は多数の光束に分割される。分割された多数の光束は、複数のレンズから構成される第2のレンズアレイ板201に収束する。第1のレンズアレイ板200のレンズ素子は液晶パネル217、218、219と相似形の開口形状である。第2のレンズアレイ板201のレンズ素子は第1のレンズアレイ板200と液晶パネル217、218、219とが略共役関係となるようにその焦点距離を決めている。第2のレンズアレイ板201から出射した光は偏光変換素子202に入射する。
偏光変換素子202は、偏光分離プリズムと1/2波長板により構成され、光源からの自然光を一つの偏光方向の光に変換する。蛍光光は自然光であるため、一つの偏光方向に偏光変換されるが、青色光はP偏光の光で入射するため、S偏光に変換される。偏光変換素子202からの光は重畳用レンズ203に入射する。重畳用レンズ203は第2のレンズアレイ板201の各レンズ素子から出射した光を液晶パネル217、218、219上に重畳照明するためのレンズである。第1のレンズアレイ板200および第2のレンズアレイ板201と、偏光変換素子202と、重畳用レンズ203を照明光学系としている。
重畳用レンズ203からの光は、色分離手段である青反射のダイクロイックミラー204、緑反射のダイクロイックミラー205により、青、緑、赤の色光に分離される。緑の色光はフィールドレンズ211、入射側偏光板214を透過して、液晶パネル217に入射する。青の色光は反射ミラー206で反射した後、フィールドレンズ212、入射側偏光板215を透過して液晶パネル218に入射する。赤の色光はリレーレンズ209、210や反射ミラー207、208を透過屈折および反射して、フィールドレンズ213、入射側偏光板216を透過して、液晶パネル219に入射する。
3枚の液晶パネル217、218、219は映像信号に応じた画素への印加電圧の制御により入射する光の偏光状態を変化させ、それぞれの液晶パネル217、218、219の両側に透過軸を直交するように配置したそれぞれの入射側偏光板214、215、216および出射側偏光板220、221、222を組み合わせて光を変調し、緑、青、赤の画像を形成する。出射側偏光板220、221、222を透過した各色光は色合成プリズム223により、赤、青の色光がそれぞれ赤反射のダイクロイックミラー、青反射のダイクロイックミラーによって反射し、緑の色光と合成され、投写レンズ224に入射する。投写レンズ224に入射した光は、スクリーン(図示せず)上に拡大投写される。
光源装置は、青色固体光源と赤色固体光源を用いて小型に構成され、色純度が高く、良好なホワイトバランスの白色光を出射するため、小型で、広色域な投写型表示装置を実現できる。また、画像形成手段には、時分割方式ではなく偏光を利用する3枚の液晶パネルを用いているため、カラーブレイキングがなく色再現が良好で、明るく高精細な投写画像を得ることができる。また、3つのDMD素子を用いた場合よりも、全反射プリズムが不要で、色合成用のプリズムが45度入射の小型プリズムになるため、投写型表示装置が小型に構成できる。
以上のように、本開示の第1の投写型表示装置51は、青色固体光源と赤色固体光源と、青色固体光源からの光を一定の比率の偏光成分に制御する第1の位相差板と、偏光分離するダイクロイックミラーとを備え、青色固体光源と赤色固体光源の光が同一光学系にて集光、合成する光源装置を用いる。このため、小型で広色域な投写型表示装置が構成できる。
画像形成手段として、透過型の液晶パネルを用いたが、反射型の液晶パネルを用いて構成してもよい。反射型の液晶パネルを用いることにより、より小型で高精細な投写型表示装置が構成できる。
(実施の形態3)
図6は、実施の形態3にかかる第2の投写型表示装置52の構成図である。画像形成手段として、3つのDMD(Digital Micromirror Device)を用いている。
光源装置41は、青色半導体レーザー16、赤色半導体レーザー20、青色固体光源ユニット19、赤色固体光源ユニット23、ヒートシンク24、レンズ26、27、第1拡散板28、第1の位相差板29、ダイクロイックミラー30、コンデンサレンズ31、32、蛍光板36、第2の位相差板である1/4波長板、コンデンサレンズ38、第2拡散板39、反射板40で構成される。以上は実施の形態1の光源装置41である。
光源装置41から出射した白色光は、集光レンズ100に入射し、ロッド101へ集光する。ロッド101への入射光はロッド内部で複数回反射することにより、光強度分布が均一化され出射する。ロッド101からの出射光はリレーレンズ102により集光され、反射ミラー103で反射した後、フィールドレンズ104を透過し、全反射プリズム105に入射する。全反射プリズム105は2つのプリズムから構成され、互いのプリズムの近接面には薄い空気層106を形成している。空気層106は臨界角以上の角度で入射する光を全反射する。フィールドレンズ104からの光は全反射プリズム105の全反射面で反射されて、カラープリズム107に入射する。
カラープリズム107は3つのプリズムからなり、それぞれのプリズムの近接面には青反射のダイクロイックミラー108と赤反射のダイクロイックミラー109が形成されている。カラープリズム107の青反射のダイクロイックミラー108と赤反射のダイクロイックミラー109により、青、赤、緑の色光に分離され、それぞれDMD110、111、112に入射する。DMD110、111、112は映像信号に応じてマイクロミラーを偏向させ、投写レンズ113に入射する光と、投写レンズ113の有効外へ進む光とに反射させる。DMD110、111、112により反射された光は、再度、カラープリズム107を透過する。カラープリズム107を透過する過程で、分離された青、赤、緑の各色光は合成され、全反射プリズム105に入射する。
全反射プリズム105に入射した光は空気層106に臨海角以下で入射するため、透過して、投写レンズ113に入射する。このようにして、DMD110、111、112により形成された画像光がスクリーン(図示せず)上に拡大投写される。
光源装置は、青色固体光源と赤色固体光源を用いて小型に構成され、色純度が高く、良好なホワイトバランスの白色光を出射するため、小型で、広色域な投写型表示装置を実現できる。また、画像形成手段にDMDを用いているため、液晶を用いた画像形成手段と比べて、耐光性、耐熱性が高い投写型表示装置が構成できる。さらに、3つのDMDを用いているため、色再現が良好で、明るく高精細な投写画像を得ることができる。
以上のように、本開示の第2の投写型表示装置52は、青色固体光源と赤色固体光源と、青色固体光源からの光を一定の比率の偏光成分に制御する第1の位相差板と、偏光分離するダイクロイックミラーとを備え、青色固体光源と赤色固体光源の光が同一光学系にて集光、合成する光源装置を用いる。このため、小型で広色域な投写型表示装置が構成できる。
本開示は、液晶パネルやDMDなどの画像形成手段を用いた投写型表示装置に関するものである。
16 青色半導体レーザー
17、21 コリメートレンズ
18、22 放熱板
19 青色固体光源ユニット
20 赤色半導体レーザー
23 赤色固体光源ユニット
24 ヒートシンク
25 光束
26、27 レンズ
28 第1拡散板
29 第1の位相差板
30 ダイクロイックミラー
31、32、38 コンデンサレンズ
33 蛍光体層
34 アルミニウム基板
35 モーター
36 蛍光板
37 1/4波長板
39 第2拡散板
40 反射板
41 光源装置
42 ガラス基板
43 位相差層形成領域
44 位相差層非形成領域
51、52 投写型表示装置
100 集光レンズ
101 ロッド
102、209、210 リレーレンズ
103、206、207、208 反射ミラー
104、211、212、213 フィールドレンズ
105 全反射プリズム
106 空気層
107 カラープリズム
108、204 青反射のダイクロイックミラー
109 赤反射のダイクロイックミラー
110、111、112 DMD
113、224 投写レンズ
200 第1のレンズアレイ板
201 第2のレンズアレイ板
202 偏光変換素子
203 重畳用レンズ
205 緑反射のダイクロイックミラー
214、215、216 入射側偏光板
217、218、219 液晶パネル
220、221、222 出射側偏光板
223 色合成プリズム

Claims (15)

  1. 青色固体光源と、
    赤色固体光源と、
    前記青色固体光源からの光及び前記赤色固体光源からの光が入射する位置に配置される第1の位相差板と、
    前記青色固体光源および前記赤色固体光源からの光が同一方向から入射し、前記青色固体光源からの光を偏光分離し、前記赤色固体光源からの光を透過する、ダイクロイックミラーと、
    前記ダイクロイックミラーで分離された一方の前記青色固体光源からの光で励起されて蛍光光を出射する蛍光板と、
    前記ダイクロイックミラーで分離されたもう一方の前記青色固体光源からの光および前記赤色固体光源からの光の偏光を円偏光に変換する第2の位相差板と、
    前記第2の位相差板を透過した光を反射する反射板と、
    を備え、
    前記ダイクロイックミラーは、前記蛍光板からの光と前記反射板からの光とを合成する特性を有する、光源装置。
  2. 前記ダイクロイックミラーは、前記蛍光板からの光と前記反射板からの光とを合成する、請求項1記載の光源装置。
  3. 前記第1の位相差板は、1/4波長板もしくは1/2波長板である、請求項1記載の光源装置。
  4. 前記第1の位相差板は、ガラス基板上に位相差層を形成した第1領域と、前記位相差層を形成しない第2領域とを備え、
    前記青色固体光源からの光は、前記第1領域に入射し、
    前記赤色固体光源からの光は、前記第2領域に入射する、請求項1記載の光源装置。
  5. 前記第1の位相差板は、回転調整機構を備える、請求項1記載の光源装置。
  6. 前記第2の位相差板は、前記青色固体光源および前記赤色固体光源からの光の波長帯で1/4波長の位相差を生じさせる1/4波長板である、請求項1記載の光源装置。
  7. 前記第1および第2の位相差板は、微細構造による複屈折を用いた微細構造性位相差板である、請求項1記載の光源装置。
  8. 前記第1および第2の位相差板は、斜め蒸着による複屈折を用いた薄膜位相差板である、請求項1記載の光源装置。
  9. 前記青色固体光源は、青色半導体レーザーである、請求項1記載の光源装置。
  10. 前記赤色固体光源は、赤色半導体レーザーである、請求項1記載の光源装置。
  11. 前記青色固体光源および前記赤色固体光源を出射する光は、直線偏光の光である、請求項1記載の光源装置。
  12. 前記蛍光板は、回転制御可能な円形基板であって、Ce付活YAG系の緑、赤成分を含む黄色蛍光体を形成した蛍光体層を備える、請求項1記載の光源装置。
  13. 請求項1記載の光源装置と、
    前記光源装置からの光を集光し被照明領域に照明する照明光学系と、
    映像信号に応じて画像を形成する画像形成素子と、
    前記画像形成素子で形成された画像を拡大投写する投写レンズと、を備える、投写型表示装置。
  14. 前記画像形成素子は、液晶パネルである、請求項13記載の投写型表示装置。
  15. 前記画像形成素子は、ミラー偏向型のデジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)である、請求項13記載の投写型表示装置。
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