JP2024002263A - 光源装置及び投写型表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源の光利用効率を向上させ、より明るい照明光を出力することができる光源装置を提供する。【解決手段】本開示に係る光源装置は、第1の波長域の直線偏光光であって、第1の偏光方向の第1の光と、第1の偏光方向に直交する第2の偏光方向の第2の光とを出射する光源部と、光源部からの第1の光を透過し、第2の光を反射する偏光分離素子と、蛍光体と、位相変換素子とを備える。偏光分離素子は、第1の波長域を含む偏光透過波長領域において、第1の偏光方向の光を透過し、第2の偏光方向の光を反射し、偏光透過波長領域よりも長波長側の波長域の光を偏光方向によらず反射する。蛍光体は、偏光分離素子を透過した第1の光を偏光透過波長領域よりも長波長側の波長域の第3の光に変換し、位相変換素子は、偏光分離素子で反射された第2の光を第1の偏光方向の第4の光に位相変換し、偏光分離素子は、第3の光と前記第4の光とにより照明光を合成する。【選択図】図1

Description

本開示は、投写型表示装置の光源として使用される光源装置、並びに、そのような光源装置を備えた投写型表示装置に関する。
ミラー偏向型のデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)や液晶パネルのライトバルブを用いた投写型表示装置の光源として、長寿命である半導体レーザや発光ダイオードの固体光源を用いた光源装置が多数開示されている。例えば、特許文献1には、固体光源から出射する光の偏光特性を利用して、偏光分離素子としてダイクロイックミラーを用いて、白色照明光を生成する光源装置が開示されている。また、特許文献2には、波長選択型偏光ビームスプリッタとダイクロイックミラーとを併用して光源の光の分離及び出射する照明光の色合成を実現し、白色照明光を生成する光源装置が開示されている。
図6は、特許文献1のダイクロイックミラーの分光特性と光源の発光スペクトルとの関係を示すグラフである。図6に示すように、特許文献1に開示された光源装置のダイクロイックミラーは、P偏光に対して透過率が50%となる波長が約442nmであって、S偏光に対して透過率が50%となる波長が約465nmである。また、当該ダイクロイックミラーは、470nmよりも長波長側の光に対して、偏光方向によらず光を透過する特性を有するように構成されている。
特開2018-013764号公報 特開2020-020962号公報
しかしながら、一般に、投写型表示装置のレーザ光源の青色光LBは、447nm~462nmの発光スペクトルを有する。特許文献1のダイクロイックミラーは、光源の発光スペクトルの短波長側の447nm付近において、図示のように、P偏光に対して一部反射する領域Rpsを有する。また、光源の発光スペクトルの長波長側の462nm付近において、S偏光に対して一部透過する領域Tslが存在する。これによって、照明光の色成分光として出射するための青色光のP偏光又はS偏光の一部は、ダイクロイックミラーで反射又は透過することで利用できなくなり、光源の光利用率の低下が生じる。また、図6には、光源の光が平行の光線で入射したときのダイクロイックミラーの分光特性を示している。例えば、光源の光が集光又は発散する光ビームでダイクロイックミラーに入射する場合、光軸に対して傾斜角度を有する入射光線に対し、ダイクロイックミラーの分光特性が短波長側又は長波長側にシフトする。そのため、光源の光利用率が更に低下する場合がある。
また、特許文献2の光源装置は、波長選択型偏光ビームスプリッタとダイクロイックミラーとを併用する構成で、光学系の部品点数の増加により生じた光の伝搬ロスによって、光源の光利用率が低下する場合がある。
投写型表示装置において、より明るい照明光を出力できる光源装置が求められる。そのため、光源の光利用効率を向上させる観点において、従来の光源装置は未だ改善の余地がある。
そこで、本開示の目的は、光源の光利用効率を向上させ、より明るい照明光を出力することができる光源装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本開示に係る光源装置は、第1の波長域の直線偏光光であって、第1の偏光方向の光である第1の光と、第1の偏光方向に直交する第2の偏光方向の光である第2の光とを出射する光源部と、光源部から出射された第1の光を透過し、第2の光を反射する偏光分離素子と、偏光分離素子を透過した第1の光を受光する蛍光体と、偏光分離素子で反射された第2の光を受光する位相変換素子と、を備え、偏光分離素子は、第1の波長域を含む偏光透過波長領域を有し、偏光透過波長領域において、第1の偏光方向の光を透過し、第2の偏光方向の光を反射し、偏光透過波長領域よりも長波長側の可視光域において、光を偏光方向によらず反射し、蛍光体は、受光した第1の光を、偏光透過波長領域よりも長波長側の波長域の第3の光に変換して偏光分離素子に出射し、位相変換素子は、受光した第2の光を、第1の波長域の第1の偏光方向の第4の光に位相変換して偏光分離素子に出射し、偏光分離素子は、第3の光を反射して第4の光を透過し、第3の光と第4の光とにより照明光を合成する。
本開示の一態様に係る光源装置によれば、光源の光利用効率を向上させ、より明るい照明光を出力することができる。
本開示の実施の形態1に係る光源装置の構成を示す概略図である。 薄膜位相差板と水晶位相差板との偏光透過率の角度依存性を示すグラフである。 図1の偏光分離素子の分光特性と光源の発光スペクトルとの関係を示すグラフの一例である。 本開示の実施の形態2に係る投写型表示装置の構成を示す概略図である。 本開示の実施の形態3に係る投写型表示装置の構成を示す概略図である。 特許文献1のダイクロイックミラーの分光特性と光源の発光スペクトルとの関係を示すグラフである。
本開示の第1態様によれば、第1の波長域の直線偏光光であって、第1の偏光方向の光である第1の光と、第1の偏光方向に直交する第2の偏光方向の光である第2の光とを出射する光源部と、光源部から出射された第1の光を透過し、第2の光を反射する偏光分離素子と、偏光分離素子を透過した第1の光を受光する蛍光体と、偏光分離素子で反射された第2の光を受光する位相変換素子と、を備え、偏光分離素子は、第1の波長域を含む偏光透過波長領域を有し、偏光透過波長領域において、第1の偏光方向の光を透過し、第2の偏光方向の光を反射し、偏光透過波長領域よりも長波長側の可視光域において、光を偏光方向によらず反射し、蛍光体は、受光した第1の光を、偏光透過波長領域よりも長波長側の波長域の第3の光に変換して偏光分離素子に出射し、位相変換素子は、受光した第2の光を、第1の波長域の第1の偏光方向の第4の光に位相変換して偏光分離素子に出射し、偏光分離素子は、第3の光を反射して第4の光を透過し、第3の光と第4の光とにより照明光を合成する、光源装置を提供する。
この態様によれば、光源の光利用効率を向上させ、より明るい照明光を出力することができる。
本開示の第2態様によれば、光源部は、第1の位相差板を更に含み、第1の位相差板は、光源部から出射される第1の光と第2の光との比率を制御する、第1態様に記載の光源装置を提供する。
本開示の第3態様によれば、第1の位相差板は1/2波長板、又は1/4波長板である、第2態様に記載の光源装置を提供する。
本開示の第4態様によれば、第1の位相差板は、斜め蒸着による複屈折を用いた薄膜位相差板、又は微細構造による複屈折を用いた微細構造性位相差板である、第2又は第3態様に記載の光源装置を提供する。
本開示の第5態様によれば、位相変換素子は、偏光分離素子で反射された第2の光の光伝搬径路に沿って配置された第2の位相差板と反射板とを含み、第2の位相差板は、1/4波長板であって、第2の光を受光し、直線偏光を円偏光に変換させて透過して反射板に導き、反射板は、第2の位相差板を透過した光を受光し、位相反転させて第2の位相差板に反射する、第1から第4態様のいずれか1つに記載の光源装置を提供する。
本開示の第6態様によれば、第2の位相差板は、斜め蒸着による複屈折を用いた薄膜位相差板、又は微細構造による複屈折を用いた微細構造性位相差板である、第5態様に記載の光源装置を提供する。
本開示の第7態様によれば、偏光分離素子は、偏光透過波長領域において、第1の光に対して、96%以上の透過率を有し、第2の光に対して、98%以上の反射率を有する、第1から第6態様のいずれか1つに記載の光源装置を提供する。
本開示の第8態様によれば、偏光分離素子は、偏光透過波長領域以外の可視光域において、光を偏光方向によらず反射する、第1から第7態様のいずれか1つに記載の光源装置を提供する。
本開示の第9態様によれば、偏光透過波長領域の幅は、25nm以上、50nm以下である、第1から第8態様のいずれか1つに記載の光源装置を提供する。
本開示の第10態様によれば、偏光分離素子は、平板型の偏光ビームスプリッタである、第1から第9態様のいずれか1つに記載の光源装置を提供する。
本開示の第11態様によれば、第1の光は、青色のレーザ光である、第1から第10態様のいずれか1つに記載の光源装置を提供する。
本開示の第12態様によれば、第1の光は、P偏光の光である、第1から第11態様のいずれか1つに記載の光源装置を提供する。
本開示の第13態様によれば、第1から第12態様のいずれか1つに記載の光源装置と、映像信号に従って入射光を空間的に変調する光変調素子と、光源装置から出射した照明光を前記光変調素子に導く照明光学系と、光変調素子の出射光を拡大投写して映像を表示する投写光学系と、を備える、投写型表示装置を提供する。
本開示の第14態様によれば、光変調素子は液晶パネルである、第13態様に記載の投写型表示装置を提供する。
本開示の第15態様によれば、光変調素子はデジタルマイクロミラーデバイスである、第13態様に記載の投写型表示装置を提供する。
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
本開示の実施の形態1に係る光源装置、及びそのような光源装置を備えた投写型表示装置について、図1乃至図5を参照しながら説明する。添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供するものであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。また、各図においては、説明を容易なものとするため、各要素を誇張して示している。なお、図面において実質的に同一の部材については、同一の符号を付している。
《実施の形態1》
(光源装置)
本開示の実施の形態1に係る光源装置の構成について、図1乃至図3を参照しながら説明する。図1は、本開示の実施の形態1に係る光源装置50の構成を示す概略図である。図2は、薄膜位相差板と水晶位相差板との偏光透過率の角度依存性を示すグラフである。図3は、図1の偏光分離素子30の分光特性と光源の発光スペクトルとの関係を示すグラフの一例である。
本実施の形態の光源装置50は、図1に示すように、光源部20と、偏光分離素子30と、第1集光素子であるコンデンサレンズ31,32と、蛍光体ホイール36と、第2集光素子であるコンデンサレンズ41と、第2拡散板39と位相変換素子40と、により構成されている。明瞭化のために、図1において各光ビームを主光線のみで示している。
<光源部>
本実施の形態において、光源装置50の光源部20は、固体光源25と、アフォーカルレンズ26,27と、第1の位相差板28と、第1拡散板29とによって構成されている。固体光源25は、例えば、複数の半導体レーザ(LD)又は発光ダイオード(LED)によって構成される。本実施の形態では、青色光を出射する複数の半導体レーザ素子21を使用することができる。本実施の形態の固体光源25において、例えば、正方配置した84個(28×3)の半導体レーザ素子21とそれぞれの集光レンズ23とが、放熱板22上に一定の間隔で2次元上に配置している。更に、放熱板22の背後に半導体レーザ素子を冷却するためのヒートシンク24が設けられている。複数の半導体レーザ素子21から出射される光は、波長が447nmから462nmの青色レーザ光LBであって、映像光として用いられるとともに、蛍光体ホイール36の蛍光体層33を励起するための励起光としても用いられる。
各半導体レーザ素子21から発された青色レーザ光LBは、図示-X方向に出射され、コリメートレンズ23によってコリメートされた後、アフォーカルレンズ26,27によって集束され、第1の位相差板28と第1拡散板29とを透過して光軸Oaに沿って伝搬される。本実施の形態では、固体光源25は、直線偏光光を出射するように構成することができる。例えば、半導体レーザ素子21から出射される青色レーザ光LBが偏光分離素子30の受光面30aに対してP偏光となるように、各半導体レーザ素子21を配置することができる。
本明細書において、図示Z方向で振動する直線偏光光をS偏光とし、本明細書では符号Lsで示す。図示X-Y面で振動する直線偏光光をP偏光とし、本明細書では符号Lpで示す。また、P偏光とS偏光との両方を含む偏光光とは、P偏光成分とS偏光成分が所定の比率で合わさっている状態の偏光光である。すなわち、P偏光とS偏光との両方を含む偏光光とは、P偏光及びS偏光を含むような直線偏光光、円偏光光、楕円偏光光を含み、本明細書では符号Lspで示す。また、無偏光光とは、直線偏光光、円偏光光、楕円偏光光などが混ざった状態、すなわち、電場ベクトルの方向がランダムな光であって、本明細書では符号Lmで示す。
複数の半導体レーザ21を出射した青色レーザ光LBは、対応する集光レンズ23により、それぞれ集光され平行な光束に変換され、凸面のレンズ26と凹面のレンズ27により、更に小径化され、第1の位相差板28に入射する。
<第1の位相差板>
本実施の形態では、光源部20は、第1の位相差板28を含み、第1の位相差板28は、固体光源25からの青色レーザ光に含まれるP偏光とS偏光との比率を制御することができる。第1の位相差板28は、例えば、半導体レーザ素子21の発光中心波長の近傍で位相差が1/2波長となる位相差板を用いて構成され、回転方向に調整機構を設けて、その光学軸の配置角度を調整できるようにすることができる。本実施の形態では、例えば、入射する青色レーザ光LBの光ビームのP偏光方向が、光軸Oaを回転軸とし、Y軸に対して0度とした場合に、第1の位相差板28の光学軸を、光軸Oaを回転軸とし、Y軸に対して13度で配置することができる。これによって、P偏光である青色レーザ光LBの偏光方向が26度に変換され、透過後の青色偏光光Lspは、P偏光成分Lp1の光強度が約81%、S偏光成分Ls2の光強度が約19%となるように光源部20から出射するように制御することができる。
後段で詳述する偏光分離素子30は、入射光の偏光方向に応じて光を分離する。したがって、光源部20から出射され、偏光分離素子30に入射する青色偏光光Lspに含まれるP偏光成分Lp1とS偏光成分Ls2との比率を制御するで、偏光分離素子30による光の分離比率を精度よく制御することができる。なお、偏光分離素子30による光の分離比率を所定の値に調整することによって、良好なホワイトバランスの白色照明光を合成することができる。
本実施の形態では、第1の位相差板28は、誘電体材料の斜め蒸着による複屈折を利用した薄膜位相差板(特開2012-242449公報参照)を用いることができる。薄膜位相差板は無機材料で構成され、水晶などの無機光学結晶と同様に耐久性、信頼性に優れる。また、薄膜波長板は光の波長よりも十分に薄い膜厚で積層形成されているため、光の入射角に対する位相差の変化が水晶などの無機光学結晶の位相差板よりも非常に小さい。この特性を、図2を参照して説明する。
図2に、薄膜位相差板(実線)と水晶位相差板(破線)との偏光透過率の角度依存性の一例を示している。位相差板に直線偏光を入射し、円偏光に変換された後の一方の直線偏光成分の透過率を偏光透過率とし、入射角に対しての偏光透過率を示したものである。入射角が0度の場合の偏光透過率を1.0として規格化している。薄膜位相差板は入射角が±30度での偏光透過率は6%の低下に対して、水晶位相差板は入射角±5度で偏光透過率は12%低下する。薄膜位相差板は入射角依存が非常に小さい位相差板であるため、集光光又は拡散光が入射する位置に配置しても、入射する直線偏光を高い効率で円偏光に変換できる。この特性を利用して、本実施の形態では、例えば、第1の位相差板28をレーザ光LBの集光ビームの入射位置に配置することもできる(図示せず)。第1の位相差板28を集光ビームの入射位置に配置することによって、位相差板のサイズを小型化することができ、光学系を低コスト化することができる。
第1の位相差板28は、誘電体材料の斜め蒸着による複屈折を利用した薄膜位相差板を用いて説明したが、光の波長と同等以下の微細周期構造による複屈折を利用した微細構造性位相差板を用いてもよい。また、本実施の形態では、第1の位相差板28として1/2波長板を用いたが、本開示はこれに限定されない。例えば、第1の位相差板28として1/4波長板を用いて、第1の位相差板28の光学軸の配置角度を調整ことによって、光源部20から出射される偏光光LspにおけるP偏光成分Lp1とS偏光成分Ls2とが所定の比率となるよう制御することもできる。例えば、第1の位相差板28としての1/4波長板の光学軸を、光軸Oaを回転軸とし、Y軸に対して19度に配置することにより、透過後の青色偏光光Lspは楕円偏光となり、P偏光成分Lp1とS偏光成分Ls2の光強度は、それぞれ81%、19%となるように光源部20から出射される。
更に、本実施の形態では、光源部20は第1の位相差板28を含むように構成されているが、本開示はこれに限定されない。例えば、第1の位相差板28を省略して光源部20を構成することもできる。この場合は、固体光源25の各半導体レーザ素子21を回転させて、光軸Oaを回転軸とし、Y軸に対して約26°の傾斜角度を持ってP偏光を出射するように配置することができる。これによって、光源部20から出射される青色偏光光LspにおけるP偏光成分Lp1の光強度が約81%、S偏光成分Ls2の光強度が約19%となるように制御することができる。
第1の位相差板28を透過した光は、第1拡散板29に到達する。第1拡散板29はガラス製で表面の微細な凹凸形状で光を拡散する。拡散光の最大光強度の50%となる半値角度幅である拡散角度は略3度と小さく、偏光特性を保持することができる。
光源部20から出射された青色偏光光Lspは、図示-X方向に伝搬され、光軸Oaに沿って偏光分離素子30に入射する。以下、図3を併せて参照して、本実施の形態の光源装置50の偏光分離素子30について説明する。
<偏光分離素子>
本開示に係る偏光分離素子は、所定の波長域の入射光に対し、P偏光の光を透過し、S偏光の光を反射することで、入射光の偏光方向に応じて光を分離することができる。本開示の実施の形態に係る光源装置50において、偏光分離素子30は、光源部20からの光を分離するとともに、各色成分光を合成させて照明光を生成することができる。
具体的には、図1に示すように、偏光分離素子30は、図示X方向から入射した青色偏光光Lspのうち、P偏光成分Lp1を透過し、S偏光成分Ls2を反射して、光源部からの青色レーザ光を、図示X方向及びY方向に分離する。更に、本実施の形態では、偏光分離素子30は、図示X方向から到達した無偏光光の蛍光光Lm3を反射し、図示Y方向から到達したP偏光の青色の色成分光Lp4を透過することで、蛍光光Lm3と青色の色成分光Lp4とにより白色照明光Liを合成することができる。合成された白色照明光Liは、光源装置50から光軸Obに沿って図示-Y方向に出射される。なお、本明細書において、P偏光成分Lp1、S偏光成分Ls2、無偏光光の蛍光光Lm3、及びP偏光の青色の色成分光Lp4は、それぞれ第1の光、第2の光、第3の光、及び第4の光をも称す。偏光分離素子30は、例えば、偏光ビームスプリッタで構成することができる。本実施の形態では、偏光分離素子30は、平板型の偏光ビームスプリッタで構成され、受光面30a及び出射面30bが光軸Oaに対して45°傾斜して配置されている。以下図3を参照して偏光分離素子30の分光特性について説明する。
図3は、偏光分離素子30の分光特性と光源部20の発光スペクトルとの関係を説明するグラフの一例を示している。図3において、横軸は波長を示し、左側の第1縦軸は偏光分離素子30の透過率を示し、右側の第2縦軸は光源部20の発光スペクトルの光強度を示す2軸グラフである。また、第1縦軸に対応して、偏光分離素子30に入射する偏光光のS偏光成分Lsの透過率を破線で示し、P偏光成分Lpの透過率を実線で示している。第2縦軸に対応して、光源部20の発光スペクトルの光強度を破線で示し、最大光強度を1.0[a.u.]としている。前述したように、本実施の形態では、光源部20の半導体レーザ素子21から出射される青色レーザ光LBは、447nmから462nmの波長域を有し、中心波長450nm付近に鋭いピークを有する発光スペクトルを示している。
偏光分離素子30は、図示のように、P偏光成分Lpに対して、光透過率50%となる短波長側の波長440nmと、長波長側の波長470nmとの間に、偏光透過波長領域Tpを有する。偏光分離素子30は、偏光透過波長領域Tpにおいて、P偏光成分Lpに対して、高い透過率を有し、一方、S偏光成分Lsに対して、高い反射率を有する。これによって、偏光分離素子30は、入射した青色偏光光Lspに対し、P偏光成分Lp1を透過して光軸Oaに沿って伝搬し、S偏光成分Ls2を反射して光軸Obに沿って伝搬するように、高い効率で光を分離することができる。
図3に示すように、偏光分離素子30の偏光透過波長領域Tpは、青色レーザ光LBの447nmから462nmの波長域の全てを含んでいる。そのため、偏光分離素子30は、受光した青色偏光光Lspの波長域にわたって、P偏光成分Lp1を高い透過率、例えば、96%以上の透過率で透過し、S偏光成分Ls2を高い反射率、例えば、98%以上の反射率で反射することができる。偏光分離素子30で反射された青色偏光光LspのS偏光成分Ls2は、光軸Obに沿って伝搬し、位相変換素子40に到達した後、位相変換素子40によってP偏光に変換される。変換されたP偏光のLp4は、照明光の青色の色成分光であって、再び偏光分離素子30に伝搬され、偏光透過波長領域Tpにおける高い透過率によって偏光分離素子30を透過して出射することができる。
また、本実施の形態では、図示のように、偏光分離素子30は、偏光透過波長領域Tpよりも長波長側の可視光域、すなわち、図示480~700nmの波長域において、光を偏光方向によらず反射する特性を有する。本実施の形態では、偏光分離素子30は、偏光透過波長領域Tpよりも長波長側の波長域の光に対して、偏光方向によらず、例えば、98%以上の反射率で反射することができる。偏光分離素子30を透過した青色偏光光LspのP偏光成分Lp1は、光軸Oaに沿って伝搬し、蛍光体ホイール36に到達して蛍光体を励起することで、偏光透過波長領域Tpよりも長波長側の波長域の蛍光を発せさせる。蛍光体により発生した無偏光光の蛍光光Lm3は、照明光の緑色及び赤色の色成分光を含み、再び偏光分離素子30に伝搬され、偏光透過波長領域Tpよりも長波長側における高い反射率によって、偏光分離素子30で反射されて出射することができる。
このように、本開示の光源装置50は、図3に示す偏光分離素子30の分光特性によって、照明光の色成分光として出射するための青色光の利用率を改善し、光源の光利用効率を向上させ、より明るい照明光を出力することができる。
更に、偏光分離素子30は、偏光透過波長領域Tp以外の可視光域、例えば、短波長側の440nm以下の波長域において、光を偏光方向によらず反射する特性を有することができる。光源装置に用いられるレーザ光源は、動作環境の温度等の影響によって、例えば、440nm付近の短波長の光成分を含む場合がある。このような短波長の光成分が偏光分離素子30を透過して蛍光体ホイール36に入射した場合、蛍光体層33を損傷する恐れがある。また、440nm付近の光は、紫色を帯びるため、色再現性の観点から照明光の合成においても望ましくない光成分である。そのため、偏光分離素子30は、偏光透過波長領域Tp以下の短波長側の可視光域において、光を偏光方向によらず反射する特性を有することによって、440nm付近の短波長の光成分を、蛍光体ホイールの入射光及び照明光から排除することができる。
上述したように、偏光分離素子30は、偏光透過波長領域Tpが固体光源25の青色レーザ光の波長域を含むように構成されている。また、望ましくは、偏光透過波長領域Tpの光透過率50%となる短波長側の波長と長波長側の波長との間の幅(以下、「偏光透過波長領域の幅」を称す)は、光源の青色レーザ光の波長域よりも大きく、例えば、25nm以上、50nm以下であってもよい。本実施の形態では、偏光分離素子30の偏光透過波長領域の幅は約30nmである。これによって、偏光分離素子30は、図3に示す分光特性によって、光源の光利用効率を向上させることができる。
<緑色及び赤色の色成分光の生成>
図1に戻って、偏光分離素子30を透過した光の伝搬について説明する。青色偏光光Lspの約81%のP偏光の青色光Lp1は、偏光分離素子30を透過し、光軸Oaに沿って図示-X方向に進み、コンデンサレンズ31に入射する。P偏光の青色光Lp1は、コンデンサレンズ31,32により集光され、光強度がピーク強度に対して13.5%となる直径をスポット径と定義すると、スポット径が1.5mm~2.5mmの青色スポット光に重畳され、蛍光体ホイール36に入射する。第1拡散板29は青色光Lp1が所望のスポット径で蛍光体ホイール36に入射するように光ビームを拡散させることができる。
蛍光体ホイール36は、は反射膜と蛍光体層33を形成したアルミニウム基板34と、中央部のモーター35とを備え、モーター35の回転により回転制御可能に構成されている。蛍光体ホイール36の反射膜は可視光を反射する金属膜もしくは誘電体膜であり、アルミニウム基板34上に形成されている。更に、反射膜上に蛍光体層33が形成されている。蛍光体層33には青色レーザ光により励起され、緑色、赤色成分を含んだ黄色蛍光を発光するCe付活YAG系黄色蛍光体が形成されている。当該蛍光体の結晶母体の代表的な化学組織はYAl12である。蛍光体層33は、例えば、円環状に形成することができる。
P偏光の青色光Lp1のスポット光で励起された蛍光体層33は、黄色蛍光を発光することができる。当該黄色蛍光は、ピーク波長550nmであって、約500nm~700nmの広い波長域を有し、光源装置50が出射する照明光を合成するための緑色及び赤色の色成分光が含まれている。蛍光体ホイール36は、アルミニウム基板34を回転させることにより、励起光による蛍光体層33の温度上昇を抑制し、蛍光変換効率を安定に維持することができる。
蛍光体層33により発生した蛍光の一部は+X方向に進み、蛍光体ホイール36から出射する。また、蛍光の他の一部は-X方向に進み、反射膜によって+X方向に反射されて、蛍光体ホイール36から出射する。このように蛍光体ホイール36から出射した蛍光は、無偏光光(自然光)Lm3となっている。無偏光光の蛍光光Lm3は、再びコンデンサレンズ31,32で集光され、略平行光に変換された後、光軸Oaに沿って図示+X方向に進み、偏光分離素子30の出射面30bに到達する。無偏光光の蛍光光Lm3の約500nm~700nmの波長域は、偏光分離素子30の偏光透過波長領域Tpよりも長波長側にあるため、偏光分離素子30の分光特性(図3)によって出射面30bで高い反射率で反射する。
<青色の色成分光の生成>
一方、偏光分離素子30で反射された約18%のS偏光の青色光Ls2は、光軸Obに沿って図示+Y方向に進み、第2集光素子であるコンデンサレンズ41に入射して集光される。本実施の形態では、コンデンサレンズ41の焦点距離は集光角度が40度以下となるようにして、反射板37の近傍に集光スポットを形成する。
コンデンサレンズ36で集光された光ビームは第2拡散板39に入射する。第2拡散板39は入射する光を拡散させて、光強度分布を均一化するとともに、レーザ光のスペックルを解消することができる。第2拡散板39は、例えば、薄板のガラス表面に微細な凹凸形状で拡散面を形成することで構成することができる。第2拡散板39は、その出射光が入射光の偏光特性を保持するように、十分に小さな拡散角度、例えば略4度の拡散角度を有する。第2の拡散板39の出射光は+Y方向に位相変換素子40に入射する。
位相変換素子40は、反射板37と第2の位相差板38とを含み、入射光を位相変換して出射することができる。第2の位相差板38は、例えば、光源部20の青色レーザ光の波長域において、互いに直交する偏光成分の間に1/4波長の位相差を生じる1/4波長板で構成することができる。第2の位相差板38としての1/4波長板は、前述した第1の位相差板28と同様に、斜め蒸着による複屈折を用いた薄膜位相差板を用いて構成してもよく、微細構造による複屈折を用いた微細構造性位相差板を用いて構成してもよい。
本実施の形態では、例えば、第2の位相差板38は、光学軸がS偏光の青色光Ls2の入射する光軸Obを回転軸とし、X軸に対して45度の角度を有するように配置することができる。これによって、S偏光の青色光Ls2の入射光を円偏光に変換して透過することができる。第2の位相差板38を透過した円偏光の青色光は反射板37に入射する。
反射板37には、例えば、アルミニウム又は誘電体多層膜などの反射膜が形成されている。第2の位相差板38から反射板37に入射した円偏光の青色光は反射板37によって反射されることにより、その位相が反転される。従って、円偏光の青色光が、逆回りの円偏光の青色光となって図示-Y方向に反射されて、再び第2の位相差板38に入射し、第2の位相差板38によって円偏光からP偏光の青色の色成分光Lp4に変換され、図示-Y方向に出射される。
次いで、第2の位相差板38から出射されるP偏光の青色の色成分光Lp4は再び第2の拡散板39で拡散され、第2の拡散板39の出射光はコンデンサレンズ41によって平行光ビームに変換される。コンデンサレンズ41の出射光は、光軸Obに沿って図示-Y方向に進み、偏光分離素子30の受光面30aに到達する。P偏光の青色の色成分光Lp4は、青色レーザ光LBと同様に、波長域が偏光分離素子30の偏光透過波長領域Tp内にあるため、偏光分離素子30の分光特性(図3)によって、高い透過率で偏光分離素子30を透過することができる。
<照明光の合成>
緑色及び赤色の色成分光を含む無偏光光の蛍光光Lm3と、青色の色成分光Lp4とは、偏光分離素子30において合成し、白色照明光Liを生成する。生成された白色照明光Liは、偏光分離素子30出射面30bから光軸Obに沿って図示-Y方向に出射される。このように合成した白色照明光Liは、良好なホワイトバランスの発光特性を有し、後述する投写型表示装置の光学系において、青色光、緑色光、及び赤色光の3原色光に分離しても、高い色純度の単色光を得ることができる。
このように、本開示の光源装置50は、偏光分離素子30を利用して、光源からの光を分離して伝搬することによって各色成分光を生成し、また、偏光分離素子30において各色成分光を合成して照明光を出射することができる。更に、偏光分離素子30の分光特性によって、従来技術に比較して、光源の光利用効率を向上させ、より明るい照明光を出力することができる。
《実施の形態2》
本開示の実施の形態1に係る光源装置50は、例えば、投写型表示装置に適用可能である。実施の形態2では、光変調素子として、TNモードもしくはVAモードで動作し、画素領域に薄膜トランジスタを形成したアクティブマトリクス方式の透過型の液晶パネルを用いる場合について説明する。
<実施の形態2に係る投写型表示装置の構成>
図4は、本開示の実施の形態2に係る投写型表示装置100aの構成を示す概略図である。図4の投写型表示装置100aは、光源装置50と、第1のレンズアレイ板200と、第2のレンズアレイ板201と、偏光変換素子202と、重畳用レンズ203と、青反射のダイクロイックミラー204と、緑反射のダイクロイックミラー205と、反射ミラー206,207,208と、リレーレンズ209,210と、フィールドレンズ211,212,213と、入射側偏光板214,215,216と、液晶パネル217,218,219と、出射側偏光板220,221,222と、色合成プリズム223と、投写光学系224とを備えている。
図4の光源装置50は、前述したに実施の形態1に係る光源装置50である。図4において、同様な要素について、同じ符号を付しており、説明を省略する。
図4に示す投写型表示装置100aにおいて、第1及び第2のレンズアレイ板200、201と、偏光変換素子202と、重畳用レンズ203とは、光源装置50から出射した白色照明光Liを光変調素子に導く照明光学系を構成している。
図示のように、光源装置50からの白色照明光Liは、光軸Ob1に沿って図示-X方向に出射され、複数のレンズ素子から構成される第1のレンズアレイ板200に入射する。第1のレンズアレイ板200に入射した光束は、多数の光束に分割される。分割された多数の光束は、複数のレンズ素子から構成される第2のレンズアレイ板201に収束する。第1のレンズアレイ板200のレンズ素子は、液晶パネル217,218,219と相似形の開口形状を有する。第2のレンズアレイ板201の各レンズ素子の焦点距離は、第1のレンズアレイ板200と液晶パネル217,218,219とが略共役関係となるように決定されている。第2のレンズアレイ板201の出射光は偏光変換素子202に入射する。
偏光変換素子202は、偏光分離プリズムと1/2波長板とにより構成され、無偏光光を1つの偏光方向の光に変換することができる。白色照明光Liにおいて、蛍光光Lm3は無偏光光であるので、1つの偏光方向に偏光変換されるが、青色の色成分光Lp4はP偏光の光で入射するので、偏光方向が90度回転し、S偏光で出射する。偏光変換素子202の出射光は重畳用レンズ203に入射する。
重畳用レンズ203は、第2のレンズアレイ板201の各レンズ素子の出射光を液晶パネル217,218,219の上に重畳照明するためのレンズである。
重畳用レンズ203の出射光は、色分離手段である青反射のダイクロイックミラー204及び緑反射のダイクロイックミラー205により、青色光、緑色光、及び赤色光に分離される。緑色光は、フィールドレンズ211及び入射側偏光板214を透過して、液晶パネル217に入射する。青色光は、反射ミラー206で反射した後、フィールドレンズ212及び入射側偏光板215を透過して液晶パネル218に入射する。赤色光は、リレーレンズ209,210及び反射ミラー207,208を透過屈折及び反射し、更に、フィールドレンズ213及び入射側偏光板216を透過して、液晶パネル219に入射する。
液晶パネル217,218,219の両側には、入射側偏光板214、215、216及び出射側偏光板220,221,222が、それらの透過軸を直交するようにそれぞれ配置されている。液晶パネル217,218,219は、その各画素へ印加する電圧を映像信号に従って制御することにより、入射光の偏光状態を変化させて空間的に変調し、緑色光、青色光、赤色光の映像光を形成する。出射側偏光板220,221,222を透過した各色光は色合成プリズム223に入射する。
色合成プリズム223は、赤色光反射のダイクロイックミラーと、青色光反射のダイクロイックミラーとを備えている。出射側偏光板220,221,222を透過した各色の映像光のうち、緑色光は色合成プリズム223を透過し、赤色光は色合成プリズム223の赤色光反射のダイクロイックミラーによって反射され、青色光は色合成プリズム223の青色光反射のダイクロイックミラーによって反射される。これにより、透過した緑色光は、反射された赤色光及び青色光と合成し、投写光学系224に入射する。
投写光学系224に入射した光は、光軸Oc1に沿って図示+Y方向に伝搬され、スクリーン(図示せず)上に拡大して投写される。
本開示に係る光源装置50は、固体光源で小型に構成され、高効率で良好なホワイトバランスの白色照明光を出射するため、長寿命で、高輝度な投写型表示装置を実現できる。本実施の形態では、光変調素子として、時分割方式ではなく偏光を利用する3枚の液晶パネル217,218,219を用いているため、カラーブレイキングがなく色再現性が良好であり、明るく高精細な投写映像を得ることができる。また、全反射プリズムが不要であり、色合成プリズムが45度入射の小型プリズムになるため、光変調素子として3つのDMD素子を用いる場合よりも、小型の投写型映像表示装置を構成することができる。
なお、本実施の形態では、画像形成素子として、透過型の液晶パネルを用いて説明したが、本開示はこれに限定されない。例えば、反射型の液晶パネルを用いて、より小型で高精細な投写型表示装置を構成することができる。
《実施の形態3》
本開示の実施の形態3では、光変調素子として、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を用いて構成された投写型表示装置について説明する。
<実施の形態3に係る投写型表示装置の構成>
図5は、本開示の実施の形態3に係る投写型表示装置100bの構成を示す概略図である。図5の投写型表示装置100bは、光源装置50と、集光レンズ300と、ロッドインテグレータ301と、リレーレンズ302と、反射ミラー303と、フィールドレンズ304と、全反射プリズム305と、カラープリズム307と、青反射のダイクロイックミラー308と、赤反射のダイクロイックミラー309と、DMD310,311,312と、投写光学系313とを備えている。
図5の光源装置50は、前述したに実施の形態1に係る光源装置50である。図5において、同様な要素について、同じ符号を付しており、説明を省略する。
図5に示す投写型表示装置100bにおいて、集光レンズ300と、ロッドインテグレータ301と、リレーレンズ302と、反射ミラー303と、フィールドレンズ304とは、光源装置50から出射した白色照明光Liを光変調素子(DMD)に導く照明光学系を構成している。
図示のように、光源装置50からの白色照明光Liは、光軸Ob1に沿って図示-X方向に出射され、集光レンズ300に入射し、ロッドインテグレータ301に集光される。ロッドインテグレータ301への入射光は、ロッドインテグレータの内部で複数回反射することにより、光強度分布が均一化されて出射される。ロッドインテグレータ301からの出射光は、リレーレンズ302により集光され、反射ミラー303で反射された後、フィールドレンズ304を透過し、全反射プリズム305に入射する。
全反射プリズム305は2つのプリズムから構成され、互いのプリズムの近接面には薄い空気層306が形成されている。空気層306は臨界角以上の角度で入射する光を全反射する。フィールドレンズ304の出射光は、全反射プリズム305の全反射面で反射されて、カラープリズム307に入射する。
カラープリズム307は3つのプリズムからなり、隣接するプリズムの近接面には、青反射のダイクロイックミラー308と、赤反射のダイクロイックミラー309とが形成されている。カラープリズム307の青反射のダイクロイックミラー308と赤反射のダイクロイックミラー309とにより、入射光は青色光、赤色光、及び緑色光に分離され、それぞれDMD310,311,312に入射する。
DMD310,311,312は、映像信号に従ってマイクロミラーを偏向させ、入射光を、投写光学系313に向かう反射光と、投写光学系313の有効外へ進む反射光とに分離する。DMD310,311,312により反射された光は、再びカラープリズム307を透過する。
カラープリズム307を透過する過程で、分離された青色光、赤色光、及び緑色光が合成され、全反射プリズム305に入射する。全反射プリズム305に入射した光は空気層306に臨海角以下で入射するので、全反射プリズム305を透過して、光軸Oc2に沿って図示-X方向に進み、投写光学系313に入射する。このようにして、DMD310,311,312により形成された映像光がスクリーン(図示せず)上に拡大投写される。
本開示に係る光源装置50は、固体光源で小型に構成され、高効率で良好なホワイトバランスの白色照明光を出射するため、長寿命で、高輝度な投写型表示装置を実現できる。本実施の形態では、光変調素子として、DMD310,311,312を用いているので、液晶パネルを用いた光変調素子と比べて、高い耐光性及び耐熱性を有する投写型映像表示装置を構成することができる。更に、3つのDMDを用いているため、色再現性が良好で、明るく高精細な投写映像を得ることができる。
なお、本実施の形態では、光変調素子として3つのDMDを用いる場合について説明したが、本開示はこれに限定されない。例えば、1つのDMDを用いて、より小型の投写型表示装置を構成することができる。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面及び詳細な説明を提供した。したがって、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。したがって、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。そのような変更、及び異なる実施の形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。
本開示係る光源装置は、画像形成手段を用いた投写型表示装置に適用可能である。
20 光源部
21 半導体レーザ素子
22 放熱板
23 コリメートレンズレンズ
24 ヒートシンク
25 固体光源
26,27 レンズ
28,38 位相差板
29,39 拡散板
30 偏光分離素子
31,32,41 コンデンサレンズ
33 蛍光体層
34 基板
35 モーター
36 蛍光体ホイール
37 反射板
40 位相変換素子
50 光源装置
100a,100b 投写型表示装置
200 第1のレンズアレイ板
201 第2のレンズアレイ板
202 偏光変換素子
203 重畳用レンズ
204 青反射のダイクロイックミラー
205 緑反射のダイクロイックミラー
206,207,208 反射ミラー
209,210 リレーレンズ
211,212,213 フィールドレンズ
214,215,216 入射側偏光板
217,218,219 液晶パネル
220,221,222 出射側偏光板
223 色合成プリズム
224 投写光学系
300 集光レンズ
301 ロッドインテグレータ
302 リレーレンズ
303 反射ミラー
304 フィールドレンズ
305 全反射プリズム
306 空気層
307 カラープリズム
308 青反射のダイクロイックミラー
309 赤反射のダイクロイックミラー
310,311,312 デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)
313 投写光学系
Oa,Oa1,Ob,Ob1,Oc1.Oc2 光軸

Claims (15)

  1. 第1の波長域の直線偏光光であって、第1の偏光方向の光である第1の光と、前記第1の偏光方向に直交する第2の偏光方向の光である第2の光とを出射する光源部と、
    前記光源部から出射された前記第1の光を透過し、前記第2の光を反射する偏光分離素子と、
    前記偏光分離素子を透過した前記第1の光を受光する蛍光体と、
    前記偏光分離素子で反射された前記第2の光を受光する位相変換素子と、
    を備え、
    前記偏光分離素子は、前記第1の波長域を含む偏光透過波長領域を有し、前記偏光透過波長領域において、前記第1の偏光方向の光を透過し、前記第2の偏光方向の光を反射し、前記偏光透過波長領域よりも長波長側の可視光域において、光を偏光方向によらず反射し、
    前記蛍光体は、受光した前記第1の光を、前記偏光透過波長領域よりも長波長側の波長域の第3の光に変換して前記偏光分離素子に出射し、
    前記位相変換素子は、受光した前記第2の光を、前記第1の波長域の前記第1の偏光方向の第4の光に位相変換して前記偏光分離素子に出射し、
    前記偏光分離素子は、前記第3の光を反射して前記第4の光を透過し、前記第3の光と前記第4の光とにより照明光を合成する、
    光源装置。
  2. 前記光源部は、第1の位相差板を更に含み、
    前記第1の位相差板は、前記光源部から出射される前記第1の光と前記第2の光との比率を制御する、
    請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記第1の位相差板は1/2波長板、又は1/4波長板である、
    請求項2に記載の光源装置。
  4. 前記第1の位相差板は、斜め蒸着による複屈折を用いた薄膜位相差板、又は微細構造による複屈折を用いた微細構造性位相差板である、
    請求項2又は3に記載の光源装置。
  5. 前記位相変換素子は、前記偏光分離素子で反射された前記第2の光の光伝搬径路に沿って配置された第2の位相差板と反射板とを含み、
    前記第2の位相差板は、1/4波長板であって、前記第2の光を受光し、直線偏光を円偏光に変換させて透過し、
    前記反射板は、前記第2の位相差板を透過した光を受光し、位相反転させて前記第2の位相差板に反射する、
    請求項1又は2に記載の光源装置。
  6. 前記第2の位相差板は、斜め蒸着による複屈折を用いた薄膜位相差板、又は微細構造による複屈折を用いた微細構造性位相差板である、
    請求項5に記載の光源装置。
  7. 前記偏光分離素子は、前記偏光透過波長領域において、
    前記第1の光に対して、96%以上の透過率を有し、前記第2の光に対して、98%以上の反射率を有する、
    請求項1又は2に記載の光源装置。
  8. 前記偏光分離素子は、前記偏光透過波長領域以外の可視光域において、光を偏光方向によらず反射する、
    請求項1又は2に記載の光源装置。
  9. 前記偏光透過波長領域の幅は、25nm以上、50nm以下である、
    請求項1又は2に記載の光源装置。
  10. 前記偏光分離素子は、平板型の偏光ビームスプリッタである、
    請求項1又は2に記載の光源装置。
  11. 前記第1の光と前記第2の光とは、青色のレーザ光である、
    請求項1又は2に記載の光源装置。
  12. 前記第1の光は、P偏光の光である、
    請求項1又は2に記載の光源装置。
  13. 請求項1又は2に記載の前記光源装置と、
    映像信号に従って入射光を空間的に変調する光変調素子と、
    前記光源装置から出射した照明光を前記光変調素子に導く照明光学系と、
    前記光変調素子の出射光を拡大投写して映像を表示する投写光学系と、
    を備える、
    投写型表示装置。
  14. 前記光変調素子は液晶パネルである、請求項13記載の投写型表示装置。
  15. 前記光変調素子はデジタルマイクロミラーデバイスである、
    請求項13記載の投写型表示装置。
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