JP6582708B2 - 光源装置、照明装置およびプロジェクター - Google Patents

光源装置、照明装置およびプロジェクター Download PDF

Info

Publication number
JP6582708B2
JP6582708B2 JP2015158136A JP2015158136A JP6582708B2 JP 6582708 B2 JP6582708 B2 JP 6582708B2 JP 2015158136 A JP2015158136 A JP 2015158136A JP 2015158136 A JP2015158136 A JP 2015158136A JP 6582708 B2 JP6582708 B2 JP 6582708B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical system
blue light
diffusion
light source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015158136A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017037175A (ja
Inventor
章宏 柏木
章宏 柏木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2015158136A priority Critical patent/JP6582708B2/ja
Publication of JP2017037175A publication Critical patent/JP2017037175A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6582708B2 publication Critical patent/JP6582708B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、光源装置、照明装置およびプロジェクターに関するものである。
従来、レーザー光からなる各色光を拡散板によってそれぞれ拡散させることで照度ムラを防止するようにしたプロジェクターが知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2012−185369号公報
しかしながら、上記従来技術では十分な拡散性を得ることが出来ず、依然として照度ムラが生じるおそれがあった。そのため、照度ムラの発生を抑制することができる新たな技術の提供が望まれていた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、照度の均一性が高い、光源装置、照明装置およびプロジェクターを提供することを目的とする。
本発明の第1態様に従えば、光線束を射出する光源と、前記光線束を第1の光線束と第2の光線束とを含む複数の光線束に分離する光分離光学系と、前記第1の光線束が入射する第1の拡散素子と、前記第2の光線束が入射し、前記第1の拡散素子とは拡散特性が異なる第2の拡散素子と、前記第1の拡散素子と前記第2の拡散素子とを支持する基板と、前記基板を回転させる駆動装置と、前記第1の拡散素子によって拡散された前記第1の光線束と、前記第2の拡散素子によって拡散された前記第2の光線束と、を合成する光合成光学系と、を備える光源装置が提供される。
第1態様に係る光源装置によれば、第1の拡散素子によって拡散された第1の光線束と、第2の拡散素子によって拡散された第2の光線束との拡散性を互いに異ならせることができる。よって、拡散性が互いに異なる第1の光線束および第2の光線束を合成することで、均一性が高い照度分布が得られる。なお、拡散性としては、拡散角や拡散方向を例示できる。
上記第1態様において、前記光分離光学系は、ハーフミラーから構成されることが好ましい。
この構成によれば、簡便且つ確実に光線束を第1の光線束および第2の光線束に分離することができる。
上記第1態様において、前記光分離光学系は、偏光特性に基づいて前記光線束を分離することが好ましい。
この構成によれば、簡便且つ確実に光線束を第1の光線束および第2の光線束に分離することができる。
上記第1態様において、前記光合成光学系は、偏光特性に基づいて前記第1の光線束および前記第2の光線束を合成することが好ましい。
この構成によれば、高い効率で第1の光線束および第2の光線束を合成することができる。
上記第1態様において、前記光分離光学系は、偏光特性に基づいて前記光線束を分離し、前記光合成光学系は、偏光特性に基づいて前記第1の光線束および前記第2の光線束を合成し、前記光分離光学系は前記光合成光学系を兼ねていることが好ましい。
この構成によれば、光源装置を構成する部品点数が少なくなって装置を小型化できる。
上記第1態様において、前記光分離光学系と前記第1の拡散素子との間に設けられた第1の位相差板と、前記光分離光学系と前記第2の拡散素子との間に設けられた第2の位相差板と、をさらに備えることが好ましい。ここで、前記第1の位相差板は、1/4波長板からなり、前記第2の位相差板は、1/4波長板からなることが望ましい。
このようにすれば、分離合成素子は、第1の光線束および第2の光線束を高い効率で合成できる。
上記第1態様において、前記第1の拡散素子上の前記第1の光線束の入射位置、及び、前記第2の拡散素子上の前記第2の光線束の入射位置の少なくともいずれかを時間的に変化させる駆動装置をさらに備えることが好ましい。
また、前記第1の拡散素子と前記第2の拡散素子とを支持する基板をさらに備え、前記駆動装置は、前記基板を回転させるのが望ましい。
このようにすれば、第1の光線束および第2の光線束における拡散性を時間的に変化させることができる。よって、第1の光線束および第2の光線束を合成して得られた光は、その照度分布が時間的に重畳されることでより均一性が高められたものとなる。
上記第1態様において、前記第1の拡散素子は、波長変換材料を有し、前記光合成光学系は、色分離機能を有する偏光分離素子で構成されることが好ましい。
この構成によれば、第1の光線束の一部を波長変換材料により異なる色の光に変換することができる。
本発明の第2態様に従えば、上記第1態様に係る光源装置と、前記光源装置から射出された光が入射する均一照明光学系と、を備える照明装置が提供される。
第2態様に係る照明装置は、照度ムラが低減された光源装置を備えるので、ムラが低減された照明光を射出することができる。
本発明の第3態様に従えば、上記第2態様に係る照明装置と、前記照明装置からの照明光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学系と、を備えるプロジェクターが提供される。
第3態様に係るプロジェクターは上記第2態様に係る照明装置を備えるので、色ムラが低減された画像を投射することができる。
第1実施形態のプロジェクターの光学系を示す概略図。 光源装置の概略構成を示す図。 第1の拡散素子および第2の拡散素子の拡散構造の一部を拡大した図。 拡散光の断面形状を示した図。 第2照明装置の概略構成を示す図。 第2実施形態の第1光源装置の概略構成を示す図。 第3実施形態の第1光源装置の概略構成を示す図。 第4実施形態のプロジェクターの概略構成を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
本実施形態に係るプロジェクターの一例について説明する。本実施形態のプロジェクターは、スクリーン(被投射面)上にカラー映像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクターは、赤色光、緑色光、青色光の各色光に対応した3つの液晶光変調装置を備えている。プロジェクターは、照明装置の光源として、高輝度・高出力な光が得られる半導体レーザーを備えている。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係るプロジェクターの光学系を示す概略図である。
プロジェクター1は、図1に示すように、第1照明装置2と、第2照明装置9と、色分離光学系3と、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bと、合成光学系5と、投射光学系6と、を備えている。
本実施形態において、第1照明装置2は照明光として青色光LBを色分離光学系3に向けて射出する。また、第2照明装置9は照明光として赤色光及び緑色光を含む蛍光Yを色分離光学系3に向けて射出する。
色分離光学系3は、ダイクロイックミラー7と、第1の全反射ミラー8a、第2の全反射ミラー8bおよび第3の全反射ミラー8cと、を備えている。
ダイクロイックミラー7は、第2照明装置9からの黄色光からなる蛍光Yを赤色光LRと緑色光LGとに分離する機能を有する。ダイクロイックミラー7は、分離された赤色光LRを透過するとともに、緑色光LGを反射する。
第1の全反射ミラー8aは、赤色光LRの光路中に配置されて、ダイクロイックミラー7を透過した赤色光LRを光変調装置4Rに向けて反射する。第2の全反射ミラー8bは緑色光LGの光路中に配置され、緑色光LGを光変調装置4Gに向けて反射する。また、第3の全反射ミラー8cは青色光LBの光路中に配置され、青色光LBを光変調装置4Bに向けて反射する。
光変調装置4Rは、赤色光LRを通過させる間に、赤色光LRを画像情報に応じて変調し、赤色に対応した画像光を形成する。光変調装置4Gは、緑色光LGを通過させる間に、緑色光LGを画像情報に応じて変調し、緑色に対応した画像光を形成する。光変調装置4Bは、青色光LBを通過させる間に、青色光LBを画像情報に応じて変調し、青色に対応した画像光を形成する。
光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bには、例えば透過型の液晶パネルが用いられている。また、液晶パネルの入射側および射出側には、一対の偏光板(図示せず)が配置されており、特定の方向の直線偏光光のみを通過させる構成となっている。
光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bの入射側には、それぞれフィールドレンズ10R,フィールドレンズ10G,フィールドレンズ10Bが配置されている。
合成光学系5は、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bからの各色に対応した画像光を合成し、合成された画像光を投射光学系6に向けて射出する。合成光学系5には、例えばクロスダイクロイックプリズムが用いられている。
投射光学系6は、投射レンズ群から構成されている。投射光学系6は、合成光学系5により合成された画像光をスクリーンSCRに向けて拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大されたカラー映像が表示される。
次に、第1照明装置2の構成について説明する。図2は第1照明装置2の概略構成を示す図である。
図2に示すように、第1照明装置2は、第1光源装置51と第1均一照明光学系52とを備える。
第1光源装置51は、第1光源部50、第1の偏光分離素子53、第1の位相差板54a、第1の集光レンズ55、第1の拡散素子56、第3のピックアップレンズ57、第4の全反射ミラー58、第2の位相差板54b、第5の全反射ミラー59、第3の位相差板54c、第2の集光レンズ60、第2の拡散素子61、第4のピックアップレンズ62、第4の位相差板54dおよび光合成素子63を有する。
第1光源部50は、複数の第1の半導体レーザー50aと、複数の第2の半導体レーザー50bと、を備えている。複数の第1の半導体レーザー50aおよび複数の第2の半導体レーザー50bは、照明光軸101axと直交する同一面内において、アレイ状に並んで配置されている。
第1の半導体レーザー50aから射出された青色光BLsは第1の偏光分離素子53にS偏光として入射する。を射出する。第2の半導体レーザー50bから射出された青色光BLpは第1の偏光分離素子53にP偏光として入射する。本実施形態において、第1光源部50は、青色光BLpおよび青色光BLsを含む光線束B1を第1の偏光分離素子53に向けて射出する。
第1光源部50と第1の偏光分離素子53との間には、第1光源部50から射出された複数の光線各々を平行化するためのコリメータレンズアレイが設けられている。図2においては、簡略化のため、コリメータレンズアレイを1個のレンズとして図示してある。
第1の偏光分離素子53は、光線束B1をS偏光成分とP偏光成分とに分離する偏光分離機能を有している。具体的に、第1の偏光分離素子53は、光線束B1のうちS偏光成分である青色光BLsを反射させ、光線束B1のうちP偏光成分である青色光BLsを透過させる。第1の偏光分離素子53は、特許請求の範囲の「光分離光学系」に相当する。また、第1の偏光分離素子53によって分離された青色光BLpは特許請求の範囲の「第1の光線束」に相当し、第1の偏光分離素子53によって分離された青色光BLsは特許請求の範囲の「第2の光線束」に相当する。
第1の偏光分離素子53を透過したP偏光の青色光BLpは、第1の位相差板54aに入射する。第1の位相差板54aは1/4波長板(λ/4板)から構成されている。したがって、青色光BLpは第1の位相差板54aを透過することによって、円偏光の青色光BLcに変換された後、第1の集光レンズ55に入射する。
第1の集光レンズ55は、青色光BLcを第1の拡散素子56に向けて集光させるものである。第1の拡散素子56は青色光BLcを拡散させつつ透過させる。
第1の拡散素子56は、拡散板56Aと、拡散板56Aを回転させるためのモーター等の駆動装置56Mと、を備えている。拡散板56Aは青色光BLcを所定角度で拡散させる。
本実施形態において、拡散板56Aは、該拡散板56Aに入射する青色光BLcの中心軸に交差する面内で回転可能に構成されている。拡散板56Aは、回転軸の方向から見て例えば円形に形成されている。
第1の拡散素子56から射出された青色光BLcは、第3のピックアップレンズ57によって平行光に変換され、第4の全反射ミラー58で全反射されることで第2の位相差板54bに入射する。第2の位相差板54bは1/4波長板(λ/4板)から構成されている。したがって、青色光BLcは第2の位相差板54bを透過することによって、S偏光の青色光BLs’に変換される。青色光BLs’は、光合成素子63に入射する。
一方、第1の偏光分離素子53で反射されたS偏光の青色光BLsは、第5の全反射ミラー59で全反射されて第3の位相差板54cに入射する。第3の位相差板54cは1/4波長板(λ/4板)から構成されている。したがって、青色光BLsは第3の位相差板54cを透過することによって、円偏光の青色光BLc’に変換された後、第2の集光レンズ60に入射する。
第2の集光レンズ60は、青色光BLc’を第2の拡散素子61に向けて集光させるものである。第2の拡散素子61は青色光BLc’を拡散させつつ透過させる。
第2の拡散素子61は、拡散板61Aと、拡散板61Aを回転させるためのモーター等の駆動装置61Mと、を備えている。拡散板61Aは青色光BLc’を所定角度で拡散させる。
本実施形態において、拡散板61Aは、該拡散板61Aに入射する青色光BLc’の中心軸に交差する面内で回転可能に構成されている。拡散板61Aは、回転軸の方向から見て例えば円形に形成されている。
第2の拡散素子61から射出された青色光BLc’は、第4のピックアップレンズ62によって平行光に変換され、第4の位相差板54dに入射する。第4の位相差板54dは1/4波長板(λ/4板)から構成されている。したがって、青色光BLc’は第4の位相差板54dを透過することによって、P偏光の青色光BLp’に変換される。青色光BLp’は光合成素子63に入射する。
光合成素子63は、第1の偏光分離素子53と同一の構成からなる。光合成素子63はS偏光である青色光BLs’を反射させ、P偏光である青色光BLp’を透過させることで、これらを合成して青色光LBを生成する。光合成素子63は、特許請求の範囲の「光合成光学系」に相当する。
ところで、本実施形態において、第2の拡散素子61は、第1の拡散素子56とは拡散特性が異なっている。ここで、拡散特性とは、拡散板61Aによる拡散角や拡散方向を意味する。
図3は第1の拡散素子56および第2の拡散素子61の拡散構造の一部を拡大した図である。図3(a)は第1の拡散素子56の拡散板56Aの拡散構造を示した図であり、図3(b)は第2の拡散素子61の拡散板61Aの拡散構造を示した図である。
図3(a)、(b)に示すように、拡散板56Aの表面および拡散板61Aの表面各々には、複数の曲面を含む凹凸からなる拡散構造が形成されている。個々の凹部は略球面状に形成されている。本実施形態において、拡散板56Aの拡散構造および拡散板61Aの拡散構造は、凹凸構造の配列方向が互いに45度の角度をなしている。一般的に、拡散板は、凹凸構造の向きによって拡散特性が変化する。そのため、本実施形態において、拡散板56Aおよび拡散板61Aは、互いの拡散特性が異なったものとなっている。
図4は第1の拡散素子56から射出された拡散光の断面形状および第2の拡散素子61から射出された拡散光の断面形状を示した図であり、図4(a)は拡散板56Aから射出された拡散光(青色光BLc)の断面形状(光軸方向から見た断面形状)を示し、図4(b)は拡散板61Aから射出された拡散光(青色光BLc’)の断面形状(光軸方向から見た断面形状)を示したものである。また、図4(c)は青色光BLc(図2に示した青色光BLs’に相当)および青色光BLc’(図2に示した青色光BLp’に相当)を合成した青色光LBの断面形状を示したものである。
図4(a),(b)に示すように、拡散板56Aから射出された青色光BLcと拡散板61Aから射出された青色光BLc’とは断面形状がそれぞれ異なっており、互いの拡散性が異なったものとなっている。なお、拡散性とは、拡散角や拡散方向を意味する。
そのため、図4(c)に示すように、これら青色光BLcおよび青色光BLc’が合成された青色光LBの照度ムラは低減されている。
また、本実施形態では、拡散板56Aおよび拡散板61Aが駆動装置56Mおよび駆動装置61Mによりそれぞれ回転するため、図4(a)、(b)に示した青色光BLcおよび青色光BLc’の断面形状はそれぞれ時間的に変化する。したがって、図4(c)に示した青色光LBの照度分布は時間的に変化するため、照度ムラがより低減される。
青色光LBは第1均一照明光学系52に入射する。第1均一照明光学系52は、第1レンズアレイ70、第2レンズアレイ71、偏光変換素子72及び重畳レンズ73を含む。第1均一照明光学系52は、青色光LBの照度分布を被照明領域において、例えばトップハット型分布と呼ばれる均一な強度分布となるように変換する。なお、偏光変換素子72は必須ではない。
第1レンズアレイ70は、光合成素子63からの青色光LBを複数の部分光束に分割するための複数の第1小レンズ70aを有する。複数の第1小レンズ70aは、照明光軸101axと直交する面内にマトリクス状に配列されている。
第2レンズアレイ71は、第1レンズアレイ70の複数の第1小レンズ70aに対応する複数の第2小レンズ71aを有する。第2レンズアレイ71は、重畳レンズ73とともに、第1レンズアレイ70の各第1小レンズ70aの像を各光変調装置4R,4G,4Bの画像形成領域の近傍に結像させる。複数の第2小レンズ71aは照明光軸101axに直交する面内にマトリクス状に配列されている。
偏光変換素子72は、偏光分離層と反射層と位相差板とを有している。偏光変換素子72は、第1レンズアレイ70により分割された各部分光束を所定の偏光方向の直線偏光に変換する。
重畳レンズ73は、偏光変換素子72からの各部分光束を集光して各光変調装置4R,4G,4Bの画像形成領域の近傍に重畳させる。
本実施形態の第1光源装置51によれば、照度の均一性が高められた青色光LBを射出することができる。また、本実施形態の第1照明装置2は、第1光源装置51に第1均一照明光学系52を組み合わせることで、被照明領域の照度分布を高めることができる。
次に、第2照明装置9の構成について説明する。図5は第2照明装置9の概略構成を示す図である。
図5に示すように、第2照明装置9は、第2光源装置11と第2均一照明光学系12とを備える。
第2光源装置11は、第2光源部10、コリメート光学系13、ダイクロイックミラー14、ピックアップレンズ15および回転蛍光板16を有する。
第2光源部10は、光軸が照明光軸102axと直交するように配置されている。第2光源部10は、励起光としてレーザー光からなる青色光Bを射出するレーザー光源からなる。青色光の発光強度のピークは約445nmである。第2光源部10は、1つのレーザー光源からなるものであってもよいし、多数のレーザー光源からなるものであってもよい。また、445nm以外の波長(例えば、460nm)の青色光を射出する光源部を用いることもできる。
コリメート光学系13は、第1レンズ13a及び第2レンズ13bを備える。コリメート光学系13は、第2光源部10からの青色光を略平行化する。第1レンズ13a及び第2レンズ13bはそれぞれ、凸レンズからなる。
ダイクロイックミラー14は、コリメート光学系13からピックアップレンズ15までの光路中に、第2光源部10の光軸及び照明光軸102axのそれぞれに対して45°の角度で交わるように配置されている。ダイクロイックミラー14は青色光を透過させ、赤色光及び緑色光を反射する光学特性を有する。
ピックアップレンズ15は、正のパワーを持つレンズであって、ダイクロイックミラー14からの青色光Bを略集光した状態で回転蛍光板16の蛍光体層46に入射させる機能と、蛍光体層46から射出された蛍光Yを略平行化する機能とを有する。
回転蛍光板16は、モーター17により回転可能な基板40上に、蛍光体層46が基板40の周方向に沿って設けられてなる。
蛍光体層46は、青色光Bを赤色光R及び緑色光Gを含む蛍光Yに変換して射出する。
蛍光体層46は、例えば、YAG系蛍光体である(Y,Gd)(Al,Ga)12:Ceを含有する層からなる。
青色光Bは、蛍光体層46側から回転蛍光板16に入射する。蛍光体層46と基板40との間には可視光を反射する反射膜45が設けられている。そのため、青色光Bが入射する側に向けて蛍光Yが射出される。なお、必ずしも青色光Bを透過する材料からなる基板40を用いる必要はなく、金属のように不透明な材料からなる基板40を用いてもよい。
蛍光体層46から射出された蛍光Yは、ピックアップレンズ15を介してダイクロイックミラー14に入射する。蛍光Yはダイクロイックミラー80を透過して第2均一照明光学系12に入射する。
第2均一照明光学系12は、第1レンズアレイ120、第2レンズアレイ130、偏光変換素子140及び重畳レンズ150を含む。第2均一照明光学系12は、蛍光Yの強度分布を被照明領域において均一化する。なお、第2均一照明光学系12を構成する各構成要素(第1レンズアレイ120、第2レンズアレイ130、偏光変換素子140及び重畳レンズ150)は、第1均一照明光学系52の各構成要素(第1レンズアレイ70、第2レンズアレイ71、偏光変換素子72及び重畳レンズ73)と同一の構成であることから説明を省略する。
以上のように本実施形態のプロジェクター1によれば、上記第1照明装置2により照度の均一性が高められた青色光LBを用いて画像光を形成するので、ムラが低減された画像を投射することができる。
なお、本実施形態においては、青色光BLpの光路上に第1の位相差板54aおよび第2の位相差板54bを配置したが、これに限らない。第1の位相差板54aおよび第2の位相差板54bを一枚の1/2波長板に置き換えてもよい。また、青色光BLsの光路上に第3の位相差板54cおよび第4の位相差板54dを配置したが、これに限らない。第3の位相差板54cおよび第4の位相差板54dを一枚の1/2波長板に置き換えてもよい。
(第2実施形態)
続いて、第2実施形態に係るプロジェクターについて説明する。本実施形態と第1実施形態との違いは第1照明装置の構成である。以下では第1照明装置の構成について説明する。なお、上記実施形態と同一の構成及び部材については同じ符号を付し、その詳細については省略する。
本実施形態の第1照明装置は、第1光源装置と第1均一照明光学系とを備えており、第1光源装置の構成が第1実施形態の第1光源装置51と異なっている。そのため、以下では第1光源装置の構成についてのみ説明する。
図6は本実施形態の第1光源装置151の概略構成を示す図である。図6に示すように、第1光源装置151は、第1光源部50、コリメーター光学系152、偏光分離合成素子153、第1の位相差板154a、第1の集光レンズ155、第1の拡散素子156、第2の位相差板154b、第2の集光レンズ157および第2の拡散素子161を有する。
本実施形態において、第1光源部50は、青色光BLpおよび青色光BLsを含む光線束B1をコリメーター光学系152に向けて射出する。コリメーター光学系152は、光線束B1を平行光に変換し、偏光分離合成素子153に入射させる。
偏光分離合成素子153は、光線束B1をS偏光成分とP偏光成分とに分離する偏光分離機能を有している。具体的に、偏光分離合成素子153は、光線束B1のうちS偏光である青色光BLsを反射させ、光線束B1のうちP偏光である青色光BLpを透過させる。また、偏光分離合成素子153は、後述するS偏光の青色光BLs’を反射し、P偏光の青色光BLp’を透過させることで、これらを合成して青色光BLを生成する。すなわち、本実施形態の偏光分離合成素子153は、光分離光学系および光合成光学系として機能する。偏光分離合成素子153をたとえば特許請求の範囲に記載の「光分離光学系」と対応付けた場合、偏光分離合成素子153は光合成光学系を兼ねている。
偏光分離合成素子153を透過したP偏光の青色光BLpは、第1の位相差板154aに入射する。第1の位相差板154aは1/4波長板(λ/4板)から構成されている。したがって、青色光BLpは第1の位相差板154aを透過することによって、円偏光の青色光BLcに変換された後、第1の集光レンズ155に入射する。
第1の集光レンズ155は、青色光BLcを第1の拡散素子156に向けて集光させる。第1の拡散素子156は青色光BLcを拡散反射する。
第1の拡散素子156は、拡散板156Aと、拡散板156Aを回転させるためのモーター等の駆動装置156Mと、を備えている。拡散板156Aは青色光BLcを所定角度で拡散させる。
第1の拡散素子156から射出された拡散反射光(青色光BLc)は、第1の集光レンズ155によって平行光に変換され、第1の位相差板154aに入射する。青色光BLcは第1の位相差板154aを透過することによって、S偏光の青色光BLs’に変換される。青色光BLs’は偏光分離合成素子153に入射する。
一方、偏光分離合成素子153で反射されたS偏光の青色光BLsは、第2の位相差板154bに入射する。第2の位相差板154bは1/4波長板(λ/4板)から構成される。そのため、青色光BLsは第2の位相差板154bを透過することによって円偏光の青色光BLc’に変換された後、第2の集光レンズ157に入射する。
第2の集光レンズ157は、青色光BLc’を第2の拡散素子161に向けて集光させる。第2の拡散素子161は青色光BLc’を拡散反射する。第2の拡散素子161は、拡散板161Aと、拡散板161Aを回転させるためのモーター等の駆動装置161Mと、を備えている。拡散板161Aは青色光BLc’を所定角度で拡散させる。
第2の拡散素子161から射出された拡散反射光(青色光BLc’)は、第2の集光レンズ157によって平行光に変換され、第2の位相差板154bに入射する。青色光BLc’は第2の位相差板154bを透過することによって、P偏光の青色光BLp’に変換される。青色光BLp’は偏光分離合成素子153に入射する。
偏光分離合成素子153は、第1の拡散素子156からの青色光BLs’を反射させ、第2の拡散素子161からの青色光BLp’を透過させることで、これらを合成して青色光BLを生成する。
本実施形態において、拡散板156Aおよび拡散板161Aは、第1実施形態と同様に、互いの拡散特性が異なっている。そのため、拡散板156Aから射出された青色光BLcと拡散板161Aから射出された青色光BLc’とは互いの拡散性が異なったものとなっている。
したがって、本実施形態の第1光源装置151によれば、青色光BLcおよび青色光BLc’を合成することで、照度ムラが低減された青色光BLを得ることができる。
(第3実施形態)
続いて、第3実施形態に係るプロジェクターについて説明する。本実施形態と上記実施形態との違いは第1照明装置の構成である。以下では第1照明装置の構成について説明する。なお、上記実施形態と同一の構成及び部材については同じ符号を付し、その詳細については省略する。
本実施形態の第1照明装置は、第1光源装置と第1均一照明光学系とを備えており、第1光源装置の構成が第1実施形態の第1光源装置51と異なっている。そのため、以下では第1光源装置の構成についてのみ説明する。
図7は本実施形態の第1光源装置251の概略構成を示す図である。図7(a)は第1光源装置251の側面図であり、図7(b)は第1光源装置251の要部構成である回転拡散板を示す平面図である。
図7(a)に示すように、第1光源装置251は、第1光源部50、コリメーター光学系250、偏光分離合成素子252、第1の位相差板254a、全反射ミラー253、第1の集光レンズ254、回転拡散板255、第2の位相差板254bおよび第2の集光レンズ257を有する。
本実施形態において、第1光源部50は、青色光BLpおよび青色光BLsを含む光線束B1をコリメーター光学系250に向けて射出する。コリメーター光学系250は、光線束B1を平行光に変換し、偏光分離合成素子に入射させる。
偏光分離合成素子252は、光線束B1をS偏光成分とP偏光成分とに分離する偏光分離機能を有している。具体的に、偏光分離合成素子252は、光線束B1のうちS偏光である青色光BLsを反射させ、光線束B1のうちP偏光である青色光BLpを透過させる。また、偏光分離合成素子252は、後述するS偏光の青色光BLs’を反射し、P偏光の青色光BLp’を透過させることで、これらを合成して青色光LBを生成する。
偏光分離合成素子252を透過したP偏光の青色光BLpは、第1の位相差板254aに入射する。第1の位相差板254aは1/4波長板(λ/4板)から構成されている。したがって、青色光BLpは第1の位相差板254aを透過することによって、円偏光の青色光BLcに変換され、全反射ミラー253で反射された後、第1の集光レンズ254により回転拡散板255上に集光される。
一方、偏光分離合成素子252で反射されたS偏光の青色光BLsは、第2の位相差板254bに入射する。第2の位相差板254bは1/4波長板(λ/4板)から構成される。そのため、青色光BLsは第2の位相差板254bを透過することによって円偏光の青色光BLc’に変換され、第2の集光レンズ257により回転拡散板255上に集光される。
本実施形態において、回転拡散板255は、基板255Aと、該基板255Aを回転させる駆動装置255Mと、該基板255A上に形成された、第1の拡散素子256および第2の拡散素子261と、を備える。第1の拡散素子256および第2の拡散素子261は、拡散構造が互いに異なっている(図3参照)。
図7(b)に示すように、本実施形態において、第1の拡散素子256および第2の拡散素子261は、円板状の基板255A上にリング状に配置されている。第1の拡散素子256は、第2の拡散素子261の内側に配置されている。
青色光BLcは、第1の集光レンズ254により第1の拡散素子256上に集光される。第1の拡散素子256は青色光BLcを所定角度で拡散した状態とするように反射させる。
第1の拡散素子256から射出された拡散反射光(青色光BLc)は、第1の集光レンズ254によって平行光に変換され、全反射ミラー253で全反射されることで第1の位相差板254aに入射する。青色光BLcは第1の位相差板254aを透過することによって、S偏光の青色光BLs’に変換され、偏光分離合成素子252に入射する。
また、青色光BLc’は、第2の集光レンズ257により第2の拡散素子261上に集光される。第2の拡散素子261は青色光BLc’を所定角度で拡散した状態とするように反射させる。
第2の拡散素子261から射出された拡散反射光(青色光BLc’)は、第2の集光レンズ257によって平行光に変換され、第2の位相差板254bに入射する。青色光BLc’は第2の位相差板254bを透過することによって、P偏光の青色光BLp’に変換され、偏光分離合成素子252に入射する。
偏光分離合成素子252は、第1の拡散素子256からの青色光BLs’を反射させ、第2の拡散素子261からの青色光BLp’を透過させることで、これらを合成して青色光BLを生成する。
本実施形態において、第1の拡散素子256および第2の拡散素子261は、上記実施形態と同様に、互いの拡散特性が異なっている。そのため、第1の拡散素子256から射出された青色光BLcと第2の拡散素子261から射出された青色光BLc’とは互いの拡散性が異なっている。したがって、本実施形態の第1光源装置251においても、青色光BLcおよび青色光BLc’を合成することで、照度ムラが低減された青色光BLを得ることができる。
また、本実施形態では、駆動装置255Mによる基板255Aの回転に伴って、第1の拡散素子256および第2の拡散素子261が回転するため、青色光BLcおよび青色光BLc’の断面形状(図4参照)が時間的に変化する。したがって、青色光LBの照度ムラがより低減される。
また、本実施形態では、1つの基板255A上に第1の拡散素子256および第2の拡散素子261を形成しているため、該基板255Aを回転させることで青色光BLcおよび青色光BLc’の入射位置をそれぞれ変化させることができる。よって、図6に示したように、第1の拡散素子156および第2の拡散素子161をそれぞれ回転させる構成に比べて、構成が簡略化され、装置の小型化を図ることができる。
(第4実施形態)
続いて、第4実施形態に係るプロジェクターについて説明する。なお、上記実施形態と同一の構成及び部材については同じ符号を付し、その詳細については省略する。
図8は本実施形態のプロジェクターの概略構成を示す図である。
図8に示すように、本実施形態のプロジェクター101は、照明装置102と、色分離光学系103と、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bと、合成光学系5と、投射光学系6と、を備えている。
本実施形態の色分離光学系103は、第1のダイクロイックミラー107a及び第2のダイクロイックミラー107bと、第1の全反射ミラー108a、第2の全反射ミラー108b及び第3の全反射ミラー108cと、第1のリレーレンズ109a及び第2のリレーレンズ109bとを備えている。
第1のダイクロイックミラー107aは、照明装置102からの照明光WLを赤色光LRと、その他の光(緑色光LG及び青色光LB)とに分離する機能を有する。第1のダイクロイックミラー107aは、分離された赤色光LRを透過すると共に、その他の光(緑色光LG及び青色光LB)を反射する。一方、第2のダイクロイックミラー107bは、その他の光を緑色光LGと青色光LBとに分離する機能を有する。第2のダイクロイックミラー107bは、分離された緑色光LGを反射すると共に、青色光LBを透過する。
第1の全反射ミラー108aは、赤色光LRの光路中に配置されて、第1のダイクロイックミラー107aを透過した赤色光LRを光変調装置4Rに向けて反射する。一方、第2の全反射ミラー108b及び第3の全反射ミラー108cは、青色光LBの光路中に配置されて、第2のダイクロイックミラー107bを透過した青色光LBを光変調装置4Bに導く。緑色光LGは、第2のダイクロイックミラー107bから光変調装置4Gに向けて反射される。
第1のリレーレンズ109a及び第2のリレーレンズ109bは、青色光LBの光路中における第2の全反射ミラー108bの光射出側に配置されている。第1のリレーレンズ109a及び第2のリレーレンズ109bは、青色光LBの光路長が赤色光LRや緑色光LGの光路長よりも長くなることに起因した青色光LBの光損失を補償する機能を有している。
本実施形態の照明装置102は、光源装置110と第1均一照明光学系111とを備えている。第1均一照明光学系111は図2に示した第1均一照明光学系52と同一の構成からなる。
光源装置110は、光源部170、コリメーター光学系171、偏光分離合成素子172、第1の位相差板174a、第1の集光レンズ173、第1の拡散素子176、第2の位相差板174b、第2の集光レンズ177および第2の拡散素子181を有する。
本実施形態において、光源部170は、青色光BLpおよび青色光BLsを含む光線束B1をコリメーター光学系171に向けて射出する。コリメーター光学系171は、光線束B1を平行光に変換し、偏光分離合成素子172に入射させる。
偏光分離合成素子172は、光線束B1をS偏光成分とP偏光成分とに分離する偏光分離機能を有する。偏光分離合成素子172は、光線束B1のうちS偏光である青色光BLsを反射させ、光線束B1のうちP偏光である青色光BLpを透過させる。また、偏光分離合成素子172は、後述するS偏光の青色光BLs’を反射し、P偏光の青色光BLp’を透過させることで、これらを合成して青色光LBを生成する。
偏光分離合成素子172は、後述する黄色の蛍光Yをその偏光状態によらず透過させる色分離機能を有する。
さらに、本実施形態の偏光分離合成素子172は、後述する黄色の蛍光Yを透過させることで青色光LBと合成することで白色の照明光WLを生成する。
偏光分離合成素子172で反射されたS偏光の青色光BLsは、第1の位相差板174aに入射する。第1の位相差板174aは1/4波長板(λ/4板)から構成される。青色光BLsは第1の位相差板174aを透過することで円偏光の青色光BLc’に変換された後、第1の集光レンズ173に入射する。
第1の集光レンズ173は、青色光BLc’を第1の拡散素子176に向けて集光する。
本実施形態において、第1の拡散素子176は、円板176Aと、該円板176A上に形成されたリング状の蛍光体層176Bと、該蛍光体層176B上に積層されたリング状の光拡散層176Cとを有する。円板176Aは金属板から構成されている。円板176Aと蛍光体層176Bとの間には反射膜176Dが形成されており、この反射膜により蛍光(後述)を第1の集光レンズ173に向けて射出可能となっている。
蛍光体層176Bは、青色光BLc’を赤色光R及び緑色光Gを含む蛍光Yに変換して射出する。蛍光体層176Bは、例えば、YAG系蛍光体である(Y,Gd)(Al,Ga)12:Ceを含有する層からなる。蛍光体層176Bは、特許請求の範囲の「波長変換材料」に相当する。
光拡散層176Cは青色光BLc’の一部を拡散して反射する。光拡散層176Cから射出された拡散反射光(青色光BLc’)は、第1の集光レンズ173によって平行光に変換され、第1の位相差板174aに入射する。青色光BLc’は第1の位相差板174aを透過することによって、P偏光の青色光BLp’に変換される。青色光BLp’は偏光分離合成素子172に入射する。
本実施形態において、第1の拡散素子176に入射した青色光BLc’の残りは、光拡散層176Cを透過して蛍光体層176Bに入射する。蛍光体層176Bは青色光BLc’を蛍光Yに変換する。蛍光Yは光拡散層176Cを透過した後、第1の集光レンズ173によって平行光に変換され、第1の位相差板174aを透過して偏光分離合成素子172に入射する。
一方、偏光分離合成素子172を透過したP偏光の青色光BLpは、第2の位相差板174bに入射する。第2の位相差板174bは1/4波長板(λ/4板)から構成されている。したがって、青色光BLpは第2の位相差板174bを透過することによって、円偏光の青色光BLcに変換された後、第2の集光レンズ177に入射する。
第2の集光レンズ177は、青色光BLcを第2の拡散素子181に向けて集光させる。第2の拡散素子181は青色光BLcを拡散反射する。第2の拡散素子181は、拡散板181Aと、拡散板181Aを回転させるためのモーター等の駆動装置181Mと、を備えている。拡散板181Aは、表面に形成された凹凸構造により青色光BLcを所定角度で拡散した状態となるように反射させる。
本実施形態において、拡散板181Aの拡散特性は、第1の拡散素子176の光拡散層176Cの拡散特性と異なっている。そのため、拡散板181Aから射出された青色光BLcと第1の拡散素子176(光拡散層176C)から射出された青色光BLc’とは、拡散性が互いに異なったものとなっている。
第2の拡散素子181から射出された拡散反射光(青色光BLc)は、第2の集光レンズ177によって平行光に変換され、第2の位相差板174bに入射する。これにより、青色光BLcは第2の位相差板174bを透過することによって、S偏光の青色光BLs’に変換される。青色光BLs’は偏光分離合成素子172に入射する。
偏光分離合成素子172は、第1の拡散素子176からの青色光BLp’を透過させ、第2の拡散素子181からの青色光BLs’を反射させることで、これらを合成して青色光LBを生成する。また、偏光分離合成素子172は、第1の拡散素子176からの蛍光Yを透過させることで、青色光LBおよび蛍光Yを合成して白色の照明光WLを生成する。
本実施形態のプロジェクター101によれば、照明光WLを構成する青色光LBの照度ムラが低減されているので、ムラが低減された画像を投射することができる。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
上記第1実施形態では、偏光特性に基づいて光を分離する第1の偏光分離素子53を用いる場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されない。第1の偏光分離素子53に代えてハーフミラーを用いることで第1光源部50からの光を分離するようにしても良い。この構成によれば、光を簡便に分離することができる。また、この場合は、光合成素子63もハーフミラーに置き換えてもよい。
また、上記実施形態では、3つの光変調装置4R,4G,4Bを備えるプロジェクター1を例示したが、1つの光変調装置でカラー映像を表示するプロジェクターに適用することも可能である。また、光変調装置として、デジタルミラーデバイスを用いてもよい。
また、上記実施形態では本発明による光源装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限られない。本発明による光源装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等にも適用することができる。
B1…光線束、BLp…青色光(第1の光線束)、BLs…青色光(第2の光線束)、1,101…プロジェクター、2…第1照明装置、50…第1光源部(光源)、51…第1光源装置、53…第1の偏光分離素子(光分離光学系)、54a…第1の位相差板、54b…第2の位相差板、54c…第3の位相差板、54d…第4の位相差板、56,156,256…第1の拡散素子、56A,156A…拡散板、56M,156M…駆動装置、61,161,261…第2の拡散素子、61A,161A…拡散板、61M,161M…駆動装置、63…光合成素子、153,172,252…偏光分離合成素子(分離合成素子)、102…照明装置、154a,174a,254a…第1の位相差板、154b,174b,254b…第2の位相差板。

Claims (11)

  1. 光線束を射出する光源と、
    前記光線束を第1の光線束と第2の光線束とを含む複数の光線束に分離する光分離光学系と、
    前記第1の光線束が入射する第1の拡散素子と、
    前記第2の光線束が入射し、前記第1の拡散素子とは拡散特性が異なる第2の拡散素子と、
    前記第1の拡散素子と前記第2の拡散素子とを支持する基板と、
    前記基板を回転させる駆動装置と、
    前記第1の拡散素子によって拡散された前記第1の光線束と、前記第2の拡散素子によって拡散された前記第2の光線束と、を合成する光合成光学系と、を備える光源装置。
  2. 前記光分離光学系は、ハーフミラーから構成される
    請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記光分離光学系は、偏光特性に基づいて前記光線束を分離する
    請求項1に記載の光源装置。
  4. 前記光合成光学系は、偏光特性に基づいて前記第1の光線束および前記第2の光線束を合成する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の光源装置。
  5. 前記光分離光学系は、偏光特性に基づいて前記光線束を分離し、
    前記光合成光学系は、偏光特性に基づいて前記第1の光線束および前記第2の光線束を合成し、
    前記光分離光学系は前記光合成光学系を兼ねている
    請求項1に記載の光源装置。
  6. 前記光分離光学系と前記第1の拡散素子との間に設けられた第1の位相差板と、前記光分離光学系と前記第2の拡散素子との間に設けられた第2の位相差板と、をさらに備える
    請求項5に記載の光源装置。
  7. 前記第1の位相差板は、1/4波長板からなり、
    前記第2の位相差板は、1/4波長板からなる
    請求項6に記載の光源装置。
  8. 前記駆動装置は、前記第1の拡散素子上の前記第1の光線束の入射位置、及び、前記第2の拡散素子上の前記第2の光線束の入射位置を時間的に変化させる
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の光源装置。
  9. 前記第1の拡散素子は、波長変換材料を有し、
    前記光合成光学系は、色分離機能を有する偏光分離素子で構成される
    請求項1〜のいずれか一項に記載の光源装置。
  10. 請求項1〜のいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置から射出された光が入射する均一照明光学系と、を備える
    照明装置。
  11. 請求項1に記載の照明装置と、
    前記照明装置からの照明光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、
    前記画像光を投射する投射光学系と、を備える
    プロジェクター。
JP2015158136A 2015-08-10 2015-08-10 光源装置、照明装置およびプロジェクター Active JP6582708B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015158136A JP6582708B2 (ja) 2015-08-10 2015-08-10 光源装置、照明装置およびプロジェクター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015158136A JP6582708B2 (ja) 2015-08-10 2015-08-10 光源装置、照明装置およびプロジェクター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017037175A JP2017037175A (ja) 2017-02-16
JP6582708B2 true JP6582708B2 (ja) 2019-10-02

Family

ID=58049345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015158136A Active JP6582708B2 (ja) 2015-08-10 2015-08-10 光源装置、照明装置およびプロジェクター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6582708B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7247776B2 (ja) * 2019-06-18 2023-03-29 セイコーエプソン株式会社 光源装置およびプロジェクター
JP7188287B2 (ja) * 2019-06-18 2022-12-13 セイコーエプソン株式会社 光源装置およびプロジェクター
JP7463933B2 (ja) 2020-10-02 2024-04-09 セイコーエプソン株式会社 光源装置、プロジェクターおよび表示装置
WO2022195761A1 (ja) * 2021-03-17 2022-09-22 シャープNecディスプレイソリューションズ株式会社 光源装置およびプロジェクタ

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4349048B2 (ja) * 2003-09-22 2009-10-21 セイコーエプソン株式会社 プロジェクタ
JP5245218B2 (ja) * 2006-07-07 2013-07-24 凸版印刷株式会社 プロジェクタ,透過型スクリーン,および背面投射型ディスプレイ装置
JP5809949B2 (ja) * 2011-12-08 2015-11-11 スタンレー電気株式会社 発光板、光源装置、照明装置、発光板の製造方法
JP6171345B2 (ja) * 2012-09-10 2017-08-02 株式会社リコー 照明光源装置及びこの照明光源装置を備えた投射装置及び投射装置の制御方法
WO2014109333A1 (ja) * 2013-01-10 2014-07-17 ゼロラボ株式会社 波長変換デバイス、照明光学系およびこれを用いた電子装置
JP5910554B2 (ja) * 2013-03-22 2016-04-27 ソニー株式会社 光源装置および表示装置
JP6303454B2 (ja) * 2013-12-02 2018-04-04 セイコーエプソン株式会社 照明装置およびプロジェクター
JP2015102865A (ja) * 2014-02-25 2015-06-04 株式会社Jvcケンウッド 光源装置および投射装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017037175A (ja) 2017-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6812716B2 (ja) 照明装置及びプロジェクター
JP6665532B2 (ja) 光源装置、照明装置及びプロジェクター
JP6536202B2 (ja) 光源装置、照明装置およびプロジェクター
JP6627364B2 (ja) 光源装置、光源ユニット及びプロジェクター
JP6476970B2 (ja) 照明装置およびプロジェクター
JP7081327B2 (ja) 光源装置及びプロジェクター
JP5842167B2 (ja) 光源装置及び投写型映像表示装置
JP2017204357A (ja) 光源装置及びプロジェクター
JP2018146806A (ja) 照明装置及びプロジェクター
JP6286918B2 (ja) 照明装置及びプロジェクター
JP6841269B2 (ja) 光源装置及びプロジェクター
JP2015203857A (ja) 照明装置およびプロジェクター
JP6582708B2 (ja) 光源装置、照明装置およびプロジェクター
JP2015049441A (ja) 照明装置及びプロジェクター
JP7052592B2 (ja) 光源装置及びプロジェクター
JP6520211B2 (ja) 光源装置、照明装置、およびプロジェクター
JP2018021990A (ja) 光源装置、及びプロジェクター
JP2019028333A (ja) 光源装置およびプロジェクター
JP2016145881A (ja) 波長変換素子、照明装置およびプロジェクター
JP6565365B2 (ja) 光源装置、照明装置およびプロジェクター
JP5991389B2 (ja) 照明装置及びプロジェクター
JP2017146553A (ja) 照明装置及びプロジェクター
JP6323072B2 (ja) 照明装置およびプロジェクター
JP2008102193A (ja) 偏光変換素子、照明装置及び画像表示装置
JP2016109849A (ja) 光源装置およびプロジェクター

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180723

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190312

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190507

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190819

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6582708

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150