JP2018146806A - 照明装置及びプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】ピッチの小さいマルチレンズアレイを用いずに照度分布を均一化できる照明装置、およびプロジェクターを提供する。【解決手段】第1、第2の光ビームB1a,B2aを射出する第1、第2の発光素子2a,3aと、第1、第2のレンズアレイ11A,11Bと、第1、第2のレンズアレイを透過した第1、第2の光ビームの少なくとも一部を合成して合成光線束を生成する光線合成素子14と、集光レンズ16と、集光レンズを透過した合成光線束が入射する蛍光体素子19と、を備え、第1の光ビームの光軸と垂直な第1の光ビームの断面は長軸を有し、第2の光ビームの光軸と垂直な第2の光ビームの断面は長軸を有し、第1、第2の発光素子は、第1のレンズアレイの前段における第1の光ビームの長軸と第1の光ビームの光軸とを含む面が、第2のレンズアレイの前段における第2の光ビームの長軸と第2の光ビームの光軸とを含む面と交差するように設けらる。【選択図】図2

Description

本発明は、照明装置及びプロジェクターに関するものである。
近年、プロジェクターに用いられる照明装置の光源として、高輝度且つ高出力な光が得られる半導体レーザーが注目されている。例えば、下記特許文献1には、レーザー光を射出する複数の半導体レーザーと、各半導体レーザーに対応して設けられる複数のコリメーターレンズとを備えた半導体レーザーパッケージが開示されている。このようなコリメーターレンズとしては、一般的にコストダウンの目的から焦点距離の短いものが用いられる。焦点距離が短いほど半導体レーザーとコリメーターレンズとの間隔が短く、コリメーターレンズにより平行化されたレーザー光の光束径が小さい。
特開2014−138148号公報
ところで、照明光としてレーザー光を用いる場合、被照明領域の照度分布の均一性を高めるためにマルチレンズアレイが用いられることがある。光束径の小さいレーザー光にマルチレンズアレイを組み合わせた場合、照度分布の均一性を高めるためにはマルチレンズアレイのピッチを小さくする必要がある。しかし、マルチレンズアレイのピッチを小さくすることは容易ではない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、マルチレンズアレイを用いて照度分布の均一性を高めることができる照明装置を提供することを目的の一つとする。また、前記照明装置を備えるプロジェクターを提供することを目的の一つとする。
本発明の第1態様に従えば、第1の光ビームを射出する第1の発光素子と、第2の光ビームを射出する第2の発光素子と、前記第1の光ビームが入射する第1のレンズアレイと、前記第2の光ビームが入射する第2のレンズアレイと、前記第1のレンズアレイを透過した前記第1の光ビームと前記第2のレンズアレイを透過した前記第2の光ビームの少なくとも一部とを合成して合成光線束を生成する光線合成素子と、前記合成光線束が入射する集光レンズと、前記集光レンズを透過した前記合成光線束が入射する拡散光生成素子と、を備え、前記第1の光ビームの光軸と垂直な前記第1の光ビームの断面は長軸を有し、前記第2の光ビームの光軸と垂直な前記第2の光ビームの断面は長軸を有しており、前記第1の発光素子と前記第2の発光素子とは、前記第1のレンズアレイの前段における前記第1の光ビームの前記長軸と前記第1の光ビームの光軸とを含む面が、前記第2のレンズアレイの前段における前記第2の光ビームの前記長軸と前記第2の光ビームの光軸とを含む面と交差しているように設けられている照明装置が提供される。
第1態様に係る照明装置によれば、第1の光ビームによって第1のレンズアレイに形成される照度分布が第2の光ビームによって第2のレンズアレイに形成される照度分布とは異なっている。2種類の照度分布を合成することで被照明領域である拡散光生成素子上に均一性の高い照度分布を形成できる。
上記第1態様において、前記第1の発光素子の光軸と平行な方向から見たときの前記第1の発光素子の回転角は、前記第2の発光素子の光軸と平行な方向から見たときの前記第2の発光素子の回転角と異なっているのが好ましい。
この構成によれば、第1のレンズアレイに形成される照度分布を第2のレンズアレイに形成される照度分布と異ならせることが容易である。
上記第1態様において、前記第1の発光素子を含む複数の発光素子を備えた第1の光源ユニットと、前記第2の発光素子を含む複数の発光素子を備えた第2の光源ユニットと、をさらに備え、前記第1の発光素子の前記光軸と平行な方向から見たときの前記第1の光源ユニットの回転角は、前記第2の発光素子の前記光軸と平行な方向から見たときの前記第2の光源ユニットの回転角と異なっているのが好ましい。
この構成によれば、第1のレンズアレイに形成される照度分布を第2のレンズアレイに形成される照度分布と異ならせることが容易である。
上記第1態様において、前記第1のレンズアレイと前記第2のレンズアレイとが配列されている方向と前記合成光線束の主光線の方向とを含む面を基準面としたとき、前記第1の光ビームの前記断面の前記長軸と前記基準面とがなす角は、前記第2の光ビームの前記断面の前記長軸と前記基準面とがなす角よりも大きく、前記第1の光ビームの前記第1の発光素子と前記拡散光生成素子との間の光路長は、前記第2の光ビームの前記第2の発光素子と前記拡散光生成素子との間の光路長よりも短いのが好ましい。
第2のレンズアレイから射出されて集光光学系に入射するまでの第2の光ビームの光路長は、第1のレンズアレイから射出されて集光光学系に入射するまでの第1の光ビームの光路長よりも長い。そのため、集光光学系に入射する際の第2の光ビームの光束幅は、集光光学系に入射する際の第1の光ビームの光束幅よりも拡がってしまう。
第2の光ビームの断面の長軸と基準面とがなす角が大きいほど、集光光学系に入射する際の第2の光ビームの光束幅が大きいため、拡散光生成素子に入射する際に損失を生じるおそれがある。
本構成を採用することで、光路長の長い第2の光ビームの光束幅の拡がりを抑えることができるので、光損失を低減できる。
上記第1態様において、拡散光生成素子は蛍光体を含んでもよい。
この構成によれば、蛍光体は蛍光光を効率的に生成できる。
本発明の第2態様に従えば、上記第1態様の照明装置と、前記照明装置からの照明光を画像情報に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学系と、を備えるプロジェクターが提供される。
第一実施形態のプロジェクターの概略構成を示す図。 照明装置の概略構成を示す図。 発光素子の要部構成を示す図。 ホモジナイザー光学系と光源ユニットとの位置関係を示す斜視図。 ホモジナイザー光学系と光源ユニットとの位置関係を示す平面図。 ホモジナイザー光学系に対する光線の入射位置を示す図。 第二実施形態の照明装置の概略構成を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(第一実施形態)
まず、本実施形態に係るプロジェクターについて説明する。図1は本実施形態のプロジェクター1の概略構成を示す図である。
図1に示すように、プロジェクター1は、照明装置100、色分離導光光学系200、光変調装置400R,400G,400B、クロスダイクロイックプリズム500及び投射光学系600を備える。
本実施形態において、照明装置100は、白色の照明光WLを色分離導光光学系200に向けて射出する。
色分離導光光学系200は、ダイクロイックミラー210,220、反射ミラー230,240,250及びリレーレンズ260,270を備える。色分離導光光学系200は、照明装置100からの光を赤色光、緑色光及び青色光に分離し、赤色光、緑色光及び青色光をそれぞれが対応する光変調装置400R,400G,400Bに導光する。
色分離導光光学系200と、光変調装置400R,400G,400Bとの間には、集光レンズ300R,300G,300Bが配置されている。
ダイクロイックミラー210は、赤色光成分を通過させ、緑色光成分及び青色光成分を反射するダイクロイックミラーである。
ダイクロイックミラー220は、緑色光成分を反射して、青色光成分を通過させるダイクロイックミラーである。
光変調装置400R,400G,400Bは、入射された色光を画像情報に応じて変調して画像を形成するものである。なお、図示を省略したが、各集光レンズ300R,300G,300Bと各光変調装置400R,400G,400Bとの間には、それぞれ入射側偏光板が配置され、各光変調装置400R,400G,400Bとクロスダイクロイックプリズム500との間には、それぞれ射出側偏光板が配置される。
クロスダイクロイックプリズム500は、各光変調装置400R,400G,400Bから射出された各画像光を合成してカラー画像を形成する。
このクロスダイクロイックプリズム500は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。
クロスダイクロイックプリズム500から射出されたカラー画像は、投射光学系600によってスクリーンSCR上に拡大投写される。
(照明装置)
図2は照明装置100の概略構成を示す図である。
図2に示すように照明装置100は、均一化照明光学系4と、光源ユニット10と、ホモジナイザー光学系11と、第1の位相差板12と、第2の位相差板13と、第1の偏光分離素子14と、第2の偏光分離素子15と、第1の集光光学系16と、第2の集光光学系17と、回転ホイール18と、を備えている。ホモジナイザー光学系11は、第1のレンズアレイ11Aと第2のレンズアレイ11Bとを含む。
均一化照明光学系4は、マルチレンズアレイ5、マルチレンズアレイ6、偏光変換素子7及び重畳レンズ8を含む。マルチレンズアレイ5は複数のレンズ5aを含み、マルチレンズアレイ6は複数のレンズ6aを含む。
偏光変換素子7は、照明光WLの偏光方向を揃える。偏光変換素子7は、例えば、偏光分離膜と位相差板とミラーとから構成されている。
本実施形態において、重畳レンズ8は、偏光変換素子7からの各部分光束を集光して光変調装置400R,400G,400Bの画像形成領域近傍で互いに重畳させる。マルチレンズアレイ5、マルチレンズアレイ6及び重畳レンズ8は、照明光WLの面内光強度分布を均一にするインテグレーター光学系を構成する。
本実施形態において、光源ユニット10は、第1光線束K1を射出する第1の光源ユニット10Aと、第2光線束K2を射出する第2の光源ユニット10Bとを含む。
また、回転ホイール18は、蛍光体素子19と、拡散反射素子20とを含む。
第1の光源ユニット10Aの光軸を符号ax1で示し、第2の光源ユニット10Bの光軸を符号ax2で示す。光軸ax1は第1光線束K1の主光線と一致し、光軸ax2は第2光線束K2の主光線と一致している。
以下、XYZ座標系を用いて説明することがある。図2において、照明装置100の照明光軸100axと平行な方向がX方向であり、光軸ax1,ax2と平行な方向がY方向であり、X方向及びY方向にそれぞれ直交する方向がZ方向である。
本実施形態において、第1の光源ユニット10Aと、第1のレンズアレイ11Aと、第1の偏光分離素子14と、第1の集光光学系16と、蛍光体素子19とは、光軸ax1上に順次並んで配置されている。
また、第2の光源ユニット10Bと、第2のレンズアレイ11Bと、第2の位相差板13と、第2の偏光分離素子15と、第1の位相差板12と、第2の集光光学系17と、拡散反射素子20とは、光軸ax2上に順次並んで配置されている。また、第1の偏光分離素子14と第2の偏光分離素子15と均一化照明光学系4とは、照明光軸100ax上に順次並んで配置されている。なお、光軸ax1,ax2と照明光軸100axとは、同一面内にあり、光軸ax1,ax2は照明光軸100axと直交している。
第1の光源ユニット10Aは、複数の光源2を備える。光源2は、発光素子2aと、コリメーターレンズ2bとを含む。すなわち、第1の光源ユニット10Aは、複数の発光素子2aと複数のコリメーターレンズ2bとを有する。複数の発光素子2aは、第1の発光素子2a1を含む。複数のコリメーターレンズ2bは、第1の発光素子2a1から射出された光線B1aを平行化する第1のコリメーターレンズ2b1を含む。
発光素子2aは、半導体レーザーが例えば金属パッケージ内に収容された半導体レーザー素子から構成され、青色(発光強度のピーク:約445nm)の光ビームからなる光線B1を射出する。
図3は発光素子2aの要部構成を示す図である。
図3に示すように、発光素子2aは、光線B1を射出する光射出面22を有している。光射出面22は、光線B1の主光線Oの方向から視て長手方向W1と短手方向W2とを有した、略矩形状の平面形状を有している。
光線B1の短手方向W2への拡がりは、光線B1の長手方向W1への拡がりよりも大きい。そのため、光線B1の断面形状BSは、長手方向W1を短軸方向、短手方向W2を長軸とした楕円形状となる。
図2に戻って、コリメーターレンズ2bは発光素子2aに対応して設けられ、発光素子2aから射出された光線B1を平行光に変換する。本実施形態においては、光源2のコストを抑えるべく、コリメーターレンズ2bとして焦点距離の短いものを採用している。
このような構成に基づき、第1の光源ユニット10Aは平行化された複数の光線B1からなる第1光線束K1を射出するようになっている。本実施形態において、第1の発光素子2a1から射出される光線B1aは特許請求の範囲の「第1の光ビーム」に相当する。
第1の光源ユニット10Aにおいて、複数の光源2は、光軸ax1と平行な方向から見たとき、マトリクス状に配置されている。具体的には、複数の光源2はX方向に並んだ複数の光源列2Lをなし、各光源列2LはZ方向に並んだ複数の光源2からなる。本実施形態においては、光源列2Lの列数は2であり、各光源列2Lは2個の光源2を含んでいる(図4参照)。
第2の光源ユニット10Bは複数の光源3を備える。各光源3は発光素子3aと、コリメーターレンズ3bとを含む。すなわち、第2の光源ユニット10Bは、複数の発光素子3aと複数のコリメーターレンズ3bとを有する。複数の発光素子3aは、第2の発光素子3a1を含む。複数のコリメーターレンズ3bは、第2の発光素子3a1から射出される光線B2aを平行化する第2のコリメーターレンズ3b1を含む。
発光素子3aは、発光素子2aと同様に、金属パッケージ内に収容された半導体レーザー素子から構成され、青色(発光強度のピーク:約445nm)の光ビームからなる光線B2を射出する。
発光素子3aは、発光素子2aと同様、光線B2を射出する光射出面22の平面形状が略矩形となっている(図3参照)。
コリメーターレンズ3bは発光素子3aに対応して設けられ、発光素子3aから射出された光線B2を平行光に変換する。本実施形態においては、光源3のコストを抑えるべく、コリメーターレンズ3bとして焦点距離の短いものを採用している。
このような構成に基づき、第2の光源ユニット10Bは平行化された複数の光線B2を含む第2光線束K2を射出するようになっている。本実施形態において、第2の発光素子3a1から射出される光線B2aは特許請求の範囲の「第2の光ビーム」に相当する。
第2の光源ユニット10Bにおいて、複数の光源3は、光軸ax2と平行な方向から見たとき、マトリクス状に配置されている。具体的には、複数の光源3はX方向に並んだ複数の光源列3Lをなし、各光源列3LはZ方向に並んだ複数の光源3からなる。本実施形態においては、光源列3Lの列数は2であり、各光源列3Lは2個の光源3を含んでいる(図4参照)。
なお、光源ユニット10とホモジナイザー光学系11との配置関係については後述する。
本実施形態において、第1光線束K1及び第2光線束K2は、互いに同じ波長帯の光である。第1光線束K1の光量と第2光線束K2の光量とは互いに等しい。
第1光線束K1はホモジナイザー光学系11の第1のレンズアレイ11Aに入射し、第2光線束K2はホモジナイザー光学系11の第2のレンズアレイ11Bに入射する。第1のレンズアレイ11A及び第2のレンズアレイ11Bは、同一の構成(形状、大きさ、レンズピッチ)からなる。
第1のレンズアレイ11Aは、前段レンズアレイ11A1と後段レンズアレイ11A2とを含む。前段レンズアレイ11A1は複数のレンズ11am1を有し、後段レンズアレイ11A2はレンズ11am1に対応する複数のレンズ11am2を有する。
第2のレンズアレイ11Bは、前段レンズアレイ11B1と後段レンズアレイ11B2とを含む。前段レンズアレイ11B1は複数のレンズ11bm1を有し、後段レンズアレイ11B2はレンズ11bm1に対応する複数のレンズ11bm2を有する。
なお、第1のレンズアレイ11Aと第2のレンズアレイ11Bとは互いに一体に形成されていても良いし、別体から構成されていても良い。すなわち、前段レンズアレイ11A1,11B1は互いに一体に形成されていても良いし、別体から構成されていても良い。また、後段レンズアレイ11A2,11B2は互いに一体に形成されていても良いし、別体から構成されていても良い。
第1のレンズアレイ11Aは第1の集光光学系16と協働して、蛍光体素子19上での第1光線束K1による照度分布を均一化する。第2のレンズアレイ11Bは第1の集光光学系16と協働して、蛍光体素子19上での第2光線束K2の一部による照度分布を均一化する。また、第2のレンズアレイ11Bは第2の集光光学系17と協働して、拡散反射素子20上での第2光線束K2の残りによる照度分布を均一化するものである。
ホモジナイザー光学系11を透過した第1光線束K1は、第1の偏光分離素子14に入射する。第1の偏光分離素子14は、青色光に対する偏光分離機能を有するとともに、蛍光光YLを偏光状態にかかわらず反射させる色分離機能を有する。
本実施形態において、第1光線束K1を構成する各光線B1は、第1の偏光分離素子14に対してP偏光として入射する。そのため、第1光線束K1は第1の偏光分離素子14を透過して蛍光体素子19へと向かう。
第1の偏光分離素子14は、第2の偏光分離素子15で反射された光線BLsを第1光線束K1と合成することで合成光(励起光E)を生成する。このように、第1の偏光分離素子14は光線合成素子として機能する。本実施形態において、励起光Eは特許請求の範囲の「合成光線束」に相当する。
第1の集光光学系16は、励起光Eを回転ホイール18の蛍光体素子19に向けて集光させる。本実施形態では、第1の集光光学系16の焦点位置に蛍光体素子19が配置されている。第1の集光光学系16は、例えばピックアップレンズ16a、16bから構成される。本実施形態において、第1の集光光学系16は特許請求の範囲の「集光レンズ」に相当し、蛍光体素子19は特許請求の範囲の「拡散光生成素子」に相当する。
本実施形態において、回転ホイール18は、円板50と、円板50を回転駆動させるモーター51と、円板50上に同心円状に設けられたリング状の蛍光体素子19とリング状の拡散反射素子20と、を備えている。蛍光体素子19は、拡散反射素子20の外側に配置されている。
円板50は、例えば、放熱性に優れた金属部材からなる。蛍光体素子19は、蛍光体層19aと、円板50と蛍光体層19aとの間に設けられた反射部19bとを備える。
このような構成に基づき、蛍光体素子19は、蛍光体層19aで生成された蛍光光YLを第1の集光光学系16に向けて射出する。
蛍光体層19aは、励起光Eを吸収して黄色の蛍光光YLに変換して射出する蛍光体粒子を含む。蛍光体粒子としては、例えばYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体を用いることができる。
本実施形態では、モーター51により円板50を回転させることで蛍光体層19aに対する励起光Eの入射位置が変化する。
蛍光体層19aから射出された蛍光光YLは、第1の集光光学系16及び第1の偏光分離素子14を経由して、第2の偏光分離素子15に入射する。
一方、ホモジナイザー光学系11を透過した第2光線束K2は、第2の位相差板13に入射する。
第2の位相差板13は、例えば、Y軸の周りに回転可能とされた1/2波長板である。第2の位相差板13の回転角度を変化させることで該第2の位相差板13の光学軸の方向が変化する。
本実施形態において、第2光線束K2を構成する各光線B2は直線偏光である。そのため、第2の位相差板13を透過した第2光線束K2は、第2の偏光分離素子15に対するS偏光成分(以下、光線BLsと称す)とP偏光成分(以下、光線BLpと称す)とを所定の比率で含む光となる。したがって、第2の位相差板13の回転角度を適切に設定することにより、第2光線束K2におけるS偏光成分とP偏光成分との比率を変化させることができる。
第2の偏光分離素子15は波長選択性を有する偏光分離素子から構成される。具体的に、第2の偏光分離素子15は、第2光線束K2の波長帯の光(青色光)に対する偏光分離機能を有するとともに、第2光線束K2とは波長帯が異なる蛍光光YLを、その偏光状態にかかわらず透過させる色分離機能を有する。
光線BLsは、第2の偏光分離素子15で反射して蛍光体素子19に向かう。つまり、光線BLsは、蛍光体層19aの励起に用いられる。本実施形態において、光線BLsは特許請求の範囲に記載の「第2の光ビームの少なくとも一部」に相当する。
光線BLsは、第2の偏光分離素子15及び第1の偏光分離素子14で順に反射され、第1の偏光分離素子14を透過した第1光線束K1とともに励起光Eを生成する。励起光Eは上述のように第1の集光光学系16を介して蛍光体素子19に入射する。
光線BLpは、第2の偏光分離素子15及び第1の位相差板12を透過することで、光線BLcとして第2の集光光学系17に入射する。
第1の位相差板12は、第2の偏光分離素子15と拡散反射素子20との間の光路中に配置された1/4波長板から構成される。光線BLpは、第1の位相差板12を透過することによって円偏光の光線BLcに変換される。第1の位相差板12を透過した光線BLcは、第2の集光光学系17に入射する。
第2の集光光学系17は、光線BLcを拡散反射素子20に向けて集光させる。第2の集光光学系17は、例えばピックアップレンズ17a,17bから構成されている。本実施形態では、第2の集光光学系17の焦点位置に拡散反射素子20が配置されている。
拡散反射素子20は、第2の集光光学系17から射出された光線BLcを第2の偏光分離素子15に向けて拡散反射させる。拡散反射素子20で反射した光を光線BLc´と称する。拡散反射素子20としては、拡散反射素子20に入射した光線BLcをランバート反射させるものを用いることが好ましい。
拡散反射素子20は、例えば光反射性を持つ部材の表面に凹凸を形成した拡散反射板からなる。拡散反射素子20によって反射され、第2の集光光学系17を再び透過した円偏光の光線BLc´は、再び第1の位相差板12を透過して、S偏光の光線BLs´となる。S偏光の光線BLs´(青色光)は、第2の偏光分離素子15で反射される。第2の偏光分離素子15は、第2の偏光分離素子15を透過した蛍光光YLと光線BLs´とを合成することで、白色の照明光WLを生成する。照明光WLは均一化照明光学系4に入射する。
本実施形態では、例えば光源ユニット10から射出される全光量のうちの20%を拡散反射素子20に入射させるとともに80%を蛍光体素子19に入射させることで、白色の照明光WLを生成している。第2光線束K2は光源ユニット10から射出される全光量のうちの50%に相当する。そのため、第2の位相差板13を通過した第2光線束K2における光線BLsと光線BLpとの割合が6:4となるように、第2の位相差板13の回転角度を設定している。
光線BLs´と蛍光光YLとの比率は、光線BLsと光線BLpとの比率に依存するため、第2の位相差板13の回転角度を調整することにより、照明光WLの色温度を調整することができる。
ところで、明るい蛍光光YLを得るには、蛍光体層19aにおける励起光の照度分布の均一性を高める必要がある。
本実施形態の光源2,3それぞれは、コスト低減を図るべく、上述のように焦点距離の短いコリメーターレンズ2b,3bを採用している。焦点距離が短いほど、平行化された光線B1,B2の各光束径は小さい。よって、焦点距離が短いほど、光線B1,B2各々がホモジナイザー光学系11上に形成するスポット径が小さい。
これに対し、例えば、ホモジナイザー光学系11としてレンズピッチの小さいマルチレンズアレイを採用して、小さいスポットを細かく分割することも考えられる。
しかしながら、レンズピッチの小さいマルチレンズアレイを採用すると、コストが大幅に上昇してしまうといった問題が生じる。これに対し、本実施形態のホモジナイザー光学系11では、ピッチの比較的大きいマルチレンズアレイを採用することができるので、コストが大幅に上昇することがない。
図4は本実施形態のホモジナイザー光学系11と光源ユニット10との位置関係を示す斜視図である。なお、図4では、ホモジナイザー光学系11として光入射側に位置する前段レンズアレイ11A1,11B1のみを図示した。また、図4では、光源ユニット10のうち発光素子2a,3aのみを図示した。
図4に示すように、光源ユニット10の発光素子から射出される光線B1,B2は、その光軸方向(Y方向)に垂直なXZ平面による断面形状においてそれぞれ長軸B1L,長軸B2Lを有している。すなわち、光線B1,B2の断面は図3に示したように略楕円状からなる。
第1のレンズアレイ11Aの前段における光線B1aの長軸B1Lと光線B1aの光軸とを含む面を面M1とし、第2のレンズアレイ11Bの前段における光線B2aの長軸B2Lと光線B2aの光軸とを含む面を面M2とする。本実施形態において、第1の発光素子2a1と第2の発光素子3a1とは、面M1が面M2と交差しているように設けられている。図4において、符号MCは、面M1と面M2の交線を示すものである。
図5は本実施形態のホモジナイザー光学系11と光源ユニット10との位置関係を示す平面図である。第1のレンズアレイ11Aと第2のレンズアレイ11Bとが並んでいる方向(X方向)と励起光Eの主光線の方向(Y方向)とを含む面を基準面MMとする。面M1と基準面MMとがなす角を、光軸ax1と平行な方向から見たときの第1の発光素子2a1の回転角θと定義する。面M2と基準面MMとがなす角を、光軸ax2と平行な方向から見たときの第2の発光素子3a1の回転角θと定義する。図5に示すように、回転角θは回転角θと異なっている。本実施形態においては、回転角θを回転角θよりも大きく設定した。たとえば、回転角θを5度、回転角θを0度とした。
また、光線B1aの第1の発光素子2a1と蛍光体素子19との間の光路長L1は、光線B2aの第2の発光素子3a1と蛍光体素子19との間の光路長L2よりも短くなっている(図2参照)。
なお、上述した回転角θ、θ及び光路長L1,L2の関係は、第1の光源ユニット10Aに含まれている他の発光素子2aと第2の光源ユニット10Bに含まれている他の発光素子3aとの間においても同様に成立する。
すなわち、複数の発光素子2aをそれぞれ光軸ax1と平行から見たときの各発光素子2aの回転角はいずれもθであり、各発光素子3aをそれぞれ光軸ax2と平行から見たときの発光素子3aの回転角はいずれもθとなる。
ここで、第1の光源ユニット10Aにおける光源列2Lの配列方向と上記基準面MMとがなす角度を第1の光源ユニット10Aの回転角とし、第2の光源ユニット10Bにおける光源列3Lの配列方向と上記基準面MMとがなす角度を第2の光源ユニット10Bの回転角とする。
第1の光源ユニット10Aの回転角はθであり、第2の光源ユニット10Bの回転角はθである。よって、第1の光源ユニット10Aの回転角θ(5度)は、第2の光源ユニット10Bの回転角θ(0度)よりも大きくなっている。
以上のように本実施形態では、図5に示したように、第1の光源ユニット10Aを第1のレンズアレイ11Aに対して回転させた状態に配置し、第2の光源ユニット10Bを第2のレンズアレイ11Bに対して回転させない状態に配置した。
本実施形態の照明装置100は、上述のように第1の光源ユニット10Aの回転角θと第2の光源ユニット10Bの回転角θとを異ならせることで、ホモジナイザー光学系11としてピッチの小さいものを採用することなく、蛍光体層19aにおける励起光Eの照度分布の均一性を向上させることを可能としている。以下、本実施形態の構成による効果について説明する。
図6はホモジナイザー光学系11に形成される光線B1,B2のスポットを示す図である。図6では、ホモジナイザー光学系11として前段レンズアレイ11A1,11B1(複数のレンズ11am1、11bm1)のみを図示した。
図6に示すように、第1の光源ユニット10Aから射出された複数の光線B1は、前段レンズアレイ11A1に複数のスポットSP1を形成する。このスポットSP1の回転角はθである。第2の光源ユニット10Bから射出された複数の光線B2は、前段レンズアレイ11B1に複数のスポットSP2を形成する。このスポットSP2は回転しない状態で形成されている。
本実施形態において、前段レンズアレイ11A1における光線B1の入射位置とレンズ11am1との位置関係は、前段レンズアレイ11B1における光線B2の入射位置とレンズ11bm1との位置関係と異なっている。つまり、第1光線束K1によって前段レンズアレイ11A1に形成される照度分布が第2光線束K2によって前段レンズアレイ11B1に形成される照度分布とは異なっている。被照明領域である蛍光体素子19上においては、各レンズ11am1上の照度分布と各レンズ11bm1上の照度分布とが重畳される。
ここで、比較例として、第1の光源ユニット10Aの回転角θと第2の光源ユニット10Bの回転角θとを同じにした場合又はいずれのユニットも回転させない場合(回転角θ、θが0度の場合)について説明する。
回転角θ、θが同じ場合又は回転角θ、θが0度の場合、第1光線束K1によって前段レンズアレイ11A1に形成される照度分布は第2光線束K2によって前段レンズアレイ11B1に形成される照度分布と同じである。本実施形態と比較すると、蛍光体素子19上に重畳される照度分布の種類が略半分である。
本実施形態によれば、蛍光体素子19上に重畳される照度分布の種類が多いため、蛍光体素子19上における励起光Eによる照度分布の均一性が比較例よりも高い。
ところで、第2のレンズアレイ11Bから射出されて第1の集光光学系16に入射するまでの光線B2の光路長L2は、第1のレンズアレイ11Aから射出されて第1の集光光学系16に入射するまでの光線B1の光路長L1よりも長い。そのため、第1の集光光学系16に入射する際の光線B2の光束幅は、第1の集光光学系16に入射する際の光線B1の光束幅よりも拡がっている。
例えば、第1の光源ユニット10Aの代わりに第2の光源ユニット10Bを回転させた場合、第1の集光光学系16に入射する際の光線B2の光束幅が拡がりすぎてしまい、蛍光体層19aに入射する光に損失が発生し、蛍光光YLを効率良く発生させることができなくなるおそれがある。
これに対し、本実施形態では、短い光路長L1の光線B1を射出する第1の光源ユニット10Aを回転させ、長い光路長L2の光線B2を射出する第2の光源ユニット10Bを回転させない構成を採用している。これにより、光路長の長い光線B2の光束幅の拡がりを抑えることで光損失を低減できる。
本実施形態の照明装置100によれば蛍光体素子19の蛍光体層19aを照度分布の均一性の高い励起光Eで照明することができるので、照明光WLとして明るい蛍光光YLを得ることができる。
また、前段レンズアレイ11A1,11B1としてレンズピッチの細かいものを用いる必要がない。よって、照明装置100のコストの上昇を抑えることができる。
本実施形態のプロジェクター1は上記照明装置100を備えるので、該プロジェクター1もコストの上昇を抑えつつ、明るい画像を表示することができる。
(第二実施形態)
続いて、第二実施形態に係る照明装置について説明する。以下、第一実施形態と共通の構成及び部材については同じ符号を付し、その詳細の説明については省略若しくは簡略化する。
図7は本実施形態の照明装置110の概略構成を示す図である。
図7に示すように、照明装置110は、均一化照明光学系4と、光源ユニット10と、ホモジナイザー光学系11と、第1の位相差板12と、第2の位相差板13と、第3の位相差板24と、第1の偏光分離素子114と、第2の偏光分離素子15と、第1の集光光学系16と、第2の集光光学系17と、蛍光体ホイール117と、拡散反射素子120とを備えている。
本実施形態において、第1の光源ユニット10Aと、ホモジナイザー光学系11と、第1の偏光分離素子114とは、光軸ax1上に順次並んで配置されている。
また、第2の光源ユニット10Bと、ホモジナイザー光学系11と、第2の位相差板13と、第2の偏光分離素子15と、第1の位相差板12と、第2の集光光学系17と、拡散反射素子120とは、光軸ax2上に順次並んで配置されている。また、蛍光体ホイール117と、第1の集光光学系16と、第1の偏光分離素子114と、第3の位相差板24と、第2の偏光分離素子15とは、照明光軸100ax上に順次並んで配置されている。
本実施形態においても、光線B1aのホモジナイザー光学系11と第1の集光光学系16との間の光路長L1は、光線B2aのホモジナイザー光学系11と第1の集光光学系16との間の光路長L2よりも短くなっている。
ホモジナイザー光学系11を透過した第1光線束K1は、第1の偏光分離素子114に入射する。第1の偏光分離素子114は波長選択性を有する偏光分離素子から構成される。具体的に、第1の偏光分離素子114は、第1光線束K1の波長帯の光(青色光)に対する偏光分離機能を有するとともに、第1光線束K1とは波長帯が異なる蛍光光YLを、その偏光状態にかかわらず透過させる色分離機能を有している。
本実施形態において、第1光線束K1を構成する各光線BL、第1の偏光分離素子114に対してS偏光として入射する。そのため、第1光線束K1は第1の偏光分離素子114で反射して蛍光体素子119へと向かう。第1の偏光分離素子114は、後述するように第2の偏光分離素子15で反射された後に第3の位相差板24を透過したP偏光成分の光線BLp´を透過させる。第1の偏光分離素子114を透過した光線BLp´は、第1の偏光分離素子114で反射された第1光線束K1と合成されて励起光E´となる。
第1の集光光学系16は、励起光E´を蛍光体ホイール117の蛍光体素子119に向けて集光させる。本実施形態では、第1の集光光学系16の焦点位置に蛍光体ホイール117の蛍光体素子119が配置されている。
本実施形態において、蛍光体ホイール117は、円板121と、円板121を回転駆動させるモーター122と、円板121上にリング状に設けられた蛍光体素子119と、を備える。蛍光体素子119は、蛍光体層119aと反射部119bとを含む。円板121は、例えば、放熱性に優れた金属部材からなる。
このような構成に基づき、蛍光体素子119は、蛍光体層119aで生成された蛍光光YLを第1の集光光学系16に向けて射出する。
蛍光体層119aから射出された蛍光光YLは、第1の集光光学系16、第1の偏光分離素子114、第3の位相差板24及び第2の偏光分離素子15をこの順に透過する。
第2光線束K2のうち第2の偏光分離素子15に対するS偏光成分である光線BLsは、第一実施形態と同様、第2の偏光分離素子15により反射され、第1の偏光分離素子114を透過して第1光線束K1とともに励起光E´を生成する。第2光線束K2のうちP偏光成分である光線BLpは、第一実施形態と同様、第2の偏光分離素子15及び第1の位相差板12を透過することで、光線BLcとして第2の集光光学系17に入射する。
光線BLcは、第2の集光光学系17により拡散ホイール118に集光される。拡散ホイール118は、円板123と、円板123を回転駆動させるモーター124と、円板123上にリング状に設けられた拡散反射素子120とを備える。
拡散反射素子120によって反射され、第2の集光光学系17を再び透過した円偏光の光線BLc´は、再び第1の位相差板12を透過して、S偏光の光線BLs´となる。S偏光の光線BLs´(青色光)は、第2の偏光分離素子15で反射され、該第2の偏光分離素子15を透過した蛍光光YLと合成されることで、白色の照明光WLを生成する。
本実施形態においても、第1の光源ユニット10Aの回転角θを5度、第2の光源ユニット10Bの回転角θを0度とすることで、第1光線束K1によって前段レンズアレイ11A1に形成される照度分布が第2光線束K2によって前段レンズアレイ11B1に形成される照度分布とは異なるようにした。これにより、蛍光体層119aの照度分布の均一性を高めることができる。よって、照明光WLとして明るい蛍光光YLを得ることができる。
なお、本発明は上記実施形態の内容に限定されることはなく、発明の主旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、蛍光体素子19,119として蛍光体層19a,119aを支持する円板を回転させる方式のものを例に挙げたが、蛍光体素子19,119は円板を回転させない固定方式のものを採用しても良い。
また、上記実施形態では、第2の光源ユニット10Bの回転角θを0度としたが、回転角θを0度以外としても良い。
回転角θ、θは、例えば0度から90度の範囲で適宜設定することが可能である。なお、第2の光源ユニット10Bの回転角θは、上述した光損失の関係上、第1の光源ユニット10Aの回転角θよりも小さくするのが好ましい。
また、上記実施形態では、第1の光源ユニット10Aの全体を回転させる場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1の光源ユニット10Aを構成する複数の発光素子2aの一部(例えば、第1の発光素子2a1)のみを回転角θだけ回転させるようにしてもよい。また、第2の光源ユニット10Bを上述のように回転させる場合において、ユニット全体を回転させず、例えば、第2の光源ユニット10Bを構成する複数の発光素子3aの一部(例えば、第2の発光素子3a1)のみを回転させてもよい。
また、光源ユニット10が一つのユニットから構成されていても良い。この場合、複数の発光素子のうち、第1のレンズアレイ11Aに入射する光ビームを射出する発光素子を回転角θだけ回転させ、第2のレンズアレイ11Bに入射する光ビームを射出する発光素子を回転させない状態とすればよい。
また、上記実施形態では、合成光線束を入射させる拡散光生成素子として蛍光体素子を例に挙げたが、合成光線束を拡散反射素子に入射させるようにしても良い。
また、上記実施形態では、第2光線束K2のうちの一部(S偏光成分)を第1光線束K1と合成して合成光線束を生成する場合を例に挙げたが、第2光線束K2の全てを第1光線束K1と合成して合成光線束を生成するようにしても良い。
また、上記実施形態では、第1の光源ユニット10Aからの光射出方向と第2の光源ユニット10Bからの光射出方向とを同一方向にする場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1の光源ユニット10Aが、第2の光源ユニット10Bからの光射出方向に直交する方向に向かって光を射出する構成においても本発明は適用可能である。
また、上記実施形態では、3つの光変調装置400R,400G,400Bを備えるプロジェクター1を例示したが、1つの光変調装置でカラー映像を表示するプロジェクターに適用することも可能である。また、光変調装置として、デジタルミラーデバイスを用いてもよい。
また、上記実施形態では本発明による照明装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限られない。本発明による照明装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等にも適用することができる。
1…プロジェクター、10A…第1の光源ユニット、10B…第2の光源ユニット、11A…第1のレンズアレイ、11B…第2のレンズアレイ、14,114…第1の偏光分離素子(光線合成素子)、16…第1の集光光学系(集光光学系)、19…蛍光体素子、2a1…第1の発光素子、3a1…第2の発光素子、100,110…照明装置、119…蛍光体素子、400R,400G,400B…光変調装置、600…投射光学系、B1a…光線(第1の光ビーム)、B2a…光線(第2の光ビーム)、L1,L2…光路長、M1,M2…面、MM…基準面、WL…照明光、YL…蛍光光。

Claims (6)

  1. 第1の光ビームを射出する第1の発光素子と、
    第2の光ビームを射出する第2の発光素子と、
    前記第1の光ビームが入射する第1のレンズアレイと、
    前記第2の光ビームが入射する第2のレンズアレイと、
    前記第1のレンズアレイを透過した前記第1の光ビームと前記第2のレンズアレイを透過した前記第2の光ビームの少なくとも一部とを合成して合成光線束を生成する光線合成素子と、
    前記合成光線束が入射する集光レンズと、
    前記集光レンズを透過した前記合成光線束が入射する拡散光生成素子と、を備え、
    前記第1の光ビームの光軸と垂直な前記第1の光ビームの断面は長軸を有し、
    前記第2の光ビームの光軸と垂直な前記第2の光ビームの断面は長軸を有しており、
    前記第1の発光素子と前記第2の発光素子とは、前記第1のレンズアレイの前段における前記第1の光ビームの前記長軸と前記第1の光ビームの光軸とを含む面が、前記第2のレンズアレイの前段における前記第2の光ビームの前記長軸と前記第2の光ビームの光軸とを含む面と交差しているように設けられている
    照明装置。
  2. 前記第1の発光素子の光軸と平行な方向から見たときの前記第1の発光素子の回転角は、前記第2の発光素子の光軸と平行な方向から見たときの前記第2の発光素子の回転角と異なっている
    請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記第1の発光素子を含む複数の発光素子を備えた第1の光源ユニットと、
    前記第2の発光素子を含む複数の発光素子を備えた第2の光源ユニットと、をさらに備え、
    前記第1の発光素子の前記光軸と平行な方向から見たときの前記第1の光源ユニットの回転角は、前記第2の発光素子の前記光軸と平行な方向から見たときの前記第2の光源ユニットの回転角と異なっている
    請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 前記第1のレンズアレイと前記第2のレンズアレイとが配列されている方向と前記合成光線束の主光線の方向とを含む面を基準面としたとき、前記第1の光ビームの前記断面の前記長軸と前記基準面とがなす角は、前記第2の光ビームの前記断面の前記長軸と前記基準面とがなす角よりも大きく、
    前記第1の光ビームの前記第1のレンズアレイと前記集光レンズとの間の光路長は、前記第2の光ビームの前記第2のレンズアレイと前記集光レンズとの間の光路長よりも短い
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の照明装置。
  5. 前記拡散光生成素子は蛍光体を含む
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の照明装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の照明装置と、
    前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、
    前記画像光を投射する投射光学系と、を備える
    プロジェクター。
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