JP2018021990A - 光源装置、及びプロジェクター - Google Patents
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Abstract
【課題】合成光線束の径の増大を低減しつつ、複数の光源アレイからの光を合成できる、光源装置及びプロジェクターを提供する。【解決手段】第1〜第3の光源ユニットと、複数の反射素子および複数の偏光合成素子を備えた光線束合成素子と、を備えた光源装置である。第2の光源ユニットから射出された第2の光の偏光状態は、第3の光源ユニットから射出された第3の光の偏光状態とは異なり、第1の光源ユニットから射出された第1の光は、複数の反射素子で反射され、第2の光は複数の偏光合成素子を透過し、第3の光は複数の偏光合成素子で反射される。複数の反射素子および複数の偏光合成素子は、第1〜第3の光が光合成素子から互いに同じ方向に射出されるように、かつ互いに交差するように設けられている。【選択図】図2
Description
本発明は、光源装置及びプロジェクターに関するものである。
投写型表示装置用の光源装置として、各々が複数の光源からなる複数のアレイ光源から射出した光を偏光ビームスプリッター(偏光ビームコンバイナー)で合成して射出するものが提案されている(例えば特許文献1)。各アレイ光源が備えている光源の数を増やすことで、光源装置から射出される合成光線束の光量を増やすことができる。
しかしながら、上記光源装置において光源の数を増やすと、偏光ビームスプリッターから射出される合成光線束の径が増大してしまうといった問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、合成光線束の径の増大を低減しつつ、複数の光源アレイからの光を合成できる、光源装置及びプロジェクターを提供することを目的とする。
本発明の第1態様に従えば、第1の光源ユニットと、第2の光源ユニットと、第3の光源ユニットと、複数の反射素子および複数の偏光合成素子を備えた光線束合成素子と、を備え、前記第2の光源ユニットから射出された第2の光の偏光状態は、前記第3の光源ユニットから射出された第3の光の偏光状態とは異なり、前記第1の光源ユニットから射出された第1の光は、前記複数の反射素子で反射され、前記第2の光源ユニットから射出された第2の光は、前記複数の偏光合成素子を透過し、前記第3の光源ユニットから射出された第3の光は、前記複数の偏光合成素子で反射され、前記複数の反射素子および前記複数の偏光合成素子は、前記第1の光と、前記第2の光と、前記第3の光とが前記光線束合成素子から互いに同じ方向に射出されるように、かつ互いに交差するように設けられている光源装置が提供される。
第1態様に係る光源装置によれば、複数の反射素子及び複数の偏光合成素子を組み合わせた光線束合成素子を備えるので、第1〜第3の光からなる合成光線束の径の増大を低減しつつ、3つの光源ユニットから射出された光を合成することができる。
できる。
できる。
上記第1態様において、前記第1の光源ユニット、前記第2の光源ユニット及び前記第3の光源ユニット各々は、二次元的に配列された複数の発光素子と、該複数の発光素子に対応して設けられた複数のコリメーターレンズと、を備え、前記複数の反射素子と前記複数の偏光合成素子とは交互に配置されているのが好ましい。
この構成によれば、複数の反射素子と複数の偏光合成素子とが交互に配置されていない場合と比較して、光線束合成素子から射出される合成後の光線束の径が小さい。
この構成によれば、複数の反射素子と複数の偏光合成素子とが交互に配置されていない場合と比較して、光線束合成素子から射出される合成後の光線束の径が小さい。
上記第1態様において、前記複数の発光素子はレーザーダイオードからなり、前記複数の反射素子及び前記複数の偏光合成素子各々は、長手方向を有するストライプ形状を有し、前記複数の反射素子各々の長手方向と前記複数の偏光合成素子各々の長手方向とは、前記複数の反射素子と前記複数の偏光合成素子とが交互に配置されている配列方向と交差しており、前記複数の発光素子各々の遅軸方向は、前記配列方向と平行であり、前記第2の光源ユニットは、前記第2の光の光路上に設けられた第1の位相差板を備えているのが好ましい。
この構成によれば、複数の発光素子各々の遅軸方向を反射素子及び偏光合成素子の配列方向と平行とすることで、第1〜第3の光を反射素子或いは偏光合成素子に効率良く入射させることができる。よって、第1〜第3の光を合成するときに生じる損失を低減することができる。
また、第1の位相差板により第2の光の偏光状態を第3の光の偏光状態と異ならせるので、偏光合成素子によって第2の光および第3の光が良好に合成される。
この構成によれば、複数の発光素子各々の遅軸方向を反射素子及び偏光合成素子の配列方向と平行とすることで、第1〜第3の光を反射素子或いは偏光合成素子に効率良く入射させることができる。よって、第1〜第3の光を合成するときに生じる損失を低減することができる。
また、第1の位相差板により第2の光の偏光状態を第3の光の偏光状態と異ならせるので、偏光合成素子によって第2の光および第3の光が良好に合成される。
上記第1態様において、前記光線束合成素子の後段に設けられた偏光分離素子と、波長変換素子と、拡散素子とをさらに備え、前記偏光分離素子は、前記光線束合成素子から射出された前記第1の光、前記第2の光及び前記第3の光を、互いに偏光状態が異なる第1の成分と第2の成分とに分離し、前記第1の成分は前記拡散素子に入射し、前記第2の成分は前記波長変換素子に入射するのが好ましい。
この構成によれば、波長変換素子で生成される光と拡散素子で生成される拡散光とを含んだ照明光を生成できる。
この構成によれば、波長変換素子で生成される光と拡散素子で生成される拡散光とを含んだ照明光を生成できる。
上記第1態様において、前記光線束合成素子と前記偏光分離素子との間の光路上に設けられた回転可能な第2の位相差板をさらに備えるのが好ましい。
この構成によれば、第2の位相差板の回転角度を調整することで、合成光線束の偏光状態を変化させることができる。合成光線束のうち偏光分離素子によって反射される成分(S偏光成分)と透過する成分(P偏光成分)との割合を変化させることができる。よって、拡散素子に入射する光と波長変換素子に入射する光との割合を変化させることで照明光の色バランスを調整することができる。
この構成によれば、第2の位相差板の回転角度を調整することで、合成光線束の偏光状態を変化させることができる。合成光線束のうち偏光分離素子によって反射される成分(S偏光成分)と透過する成分(P偏光成分)との割合を変化させることができる。よって、拡散素子に入射する光と波長変換素子に入射する光との割合を変化させることで照明光の色バランスを調整することができる。
上記第1態様において、前記第1の光源ユニットは、前記第1の光の光路上に設けられた回転可能な第3の位相差板をさらに備えるのが好ましい。
この構成によれば、第3の位相差板の回転角度を適宜調整することで、第1の光源ユニットから射出された第1の光の偏光状態を変化させることができる。これにより、第1の光のうち偏光分離素子によって反射される成分(S偏光成分)と透過する成分(P偏光成分)との割合を変化させることができる。よって、拡散素子に入射する光と波長変換素子に入射する光との割合を変化させることで照明光の色バランスを調整することができる。
この構成によれば、第3の位相差板の回転角度を適宜調整することで、第1の光源ユニットから射出された第1の光の偏光状態を変化させることができる。これにより、第1の光のうち偏光分離素子によって反射される成分(S偏光成分)と透過する成分(P偏光成分)との割合を変化させることができる。よって、拡散素子に入射する光と波長変換素子に入射する光との割合を変化させることで照明光の色バランスを調整することができる。
本発明の第2態様に従えば、上記第1態様に係る照明装置と、前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学系と、を備えるプロジェクターが提供される。
第2態様に係るプロジェクターは、第1態様に係る照明装置を備えているので、小型化が容易である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(第1実施形態)
まず、本実施形態に係るプロジェクターの概略構成について説明する。
図1は、本実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、スクリーンSCR上にカラー映像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクター1は、照明装置2と、色分離光学系3と、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bと、合成光学系5と、投射光学系6とを備えている。
まず、本実施形態に係るプロジェクターの概略構成について説明する。
図1は、本実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、スクリーンSCR上にカラー映像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクター1は、照明装置2と、色分離光学系3と、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bと、合成光学系5と、投射光学系6とを備えている。
色分離光学系3は、照明光WLを赤色光LRと、緑色光LGと、青色光LBとに分離する。色分離光学系3は、第1のダイクロイックミラー7a及び第2のダイクロイックミラー7bと、第1の反射ミラー8a、第2の反射ミラー8b及び第3の反射ミラー8cと、第1のリレーレンズ9a及び第2のリレーレンズ9bとを概略備えている。
第1のダイクロイックミラー7aは、照明装置2からの照明光WLを赤色光LRと、その他の光(緑色光LG及び青色光LB)とに分離する。第1のダイクロイックミラー7aは、赤色光LRを透過すると共に、その他の光(緑色光LG及び青色光LB)を反射する。一方、第2のダイクロイックミラー7bは、緑色光LGを反射すると共に青色光LBを透過することによって、その他の光を緑色光LGと青色光LBとに分離する。
第1の反射ミラー8aは、赤色光LRの光路中に配置されて、第1のダイクロイックミラー7aを透過した赤色光LRを光変調装置4Rに向けて反射する。一方、第2の反射ミラー8b及び第3の反射ミラー8cは、青色光LBの光路中に配置されて、第2のダイクロイックミラー7bを透過した青色光LBを光変調装置4Bに導く。緑色光LGは、第2のダイクロイックミラー7bから光変調装置4Gに向けて反射される。
第1のリレーレンズ9a及び第2のリレーレンズ9bは、第2のダイクロイックミラー7bの後段における青色光LBの光路中に配置されている。第1のリレーレンズ9a及び第2のリレーレンズ9bは、青色光LBの光路長が赤色光LRや緑色光LGの光路長よりも長いことに起因した青色光LBの光損失を補償する機能を有している。
光変調装置4Rは、赤色光LRを画像情報に応じて変調し、赤色の画像光を形成する。光変調装置4Gは、緑色光LGを画像情報に応じて変調し、緑色の画像光を形成する。光変調装置4Bは、青色光LBを画像情報に応じて変調し、青色の画像光を形成する。
光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bには、例えば透過型の液晶パネルが用いられている。また、液晶パネルの入射側及び射出側各々には、偏光板(図示せず。)が配置されている。液晶パネルは反射型であってもよい。
また、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bの入射側には、それぞれフィールドレンズ10R,フィールドレンズ10G,フィールドレンズ10Bが配置されている。フィールドレンズ10R,フィールドレンズ10G,フィールドレンズ10Bは、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bそれぞれに入射する赤色光LR,緑色光LG,青色光LBそれぞれを平行化する。
合成光学系5には、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bからの画像光が入射する。合成光学系5は、各々が赤色,緑色,青色に対応した画像光を合成し、この合成された画像光を投射光学系6に向けて射出する。合成光学系5には、例えばクロスダイクロイックプリズムが用いられている。
投射光学系6は、投射レンズ群からなり、合成光学系5により合成された画像光をスクリーンSCRに向けて拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大されたカラー映像が表示される。
(照明装置)
次に、上記照明装置2の構成について説明する。
図2は照明装置2の構成を示す図である。
図2に示すように、照明装置2は、光源装置11と、均一化照明手段13とを備えている。
光源装置11は、光源部20と、光合成部21と、ホモジナイザー光学系22と、位相差板19と、偏光分離素子23と、位相差板24と、第1の集光光学系25と、拡散板ホイール26と、第2の集光光学系27と、蛍光体ホイール28と、を備える。
次に、上記照明装置2の構成について説明する。
図2は照明装置2の構成を示す図である。
図2に示すように、照明装置2は、光源装置11と、均一化照明手段13とを備えている。
光源装置11は、光源部20と、光合成部21と、ホモジナイザー光学系22と、位相差板19と、偏光分離素子23と、位相差板24と、第1の集光光学系25と、拡散板ホイール26と、第2の集光光学系27と、蛍光体ホイール28と、を備える。
以下、図面を用いた説明において、XYZ座標系を用いて説明する。X方向は照明装置2から射出された光の光軸(照明光軸)100axと平行な方向であり、Y方向は光合成部21から射出された光の光軸ax1と平行な方向であり、Z方向はX方向及びY方向にそれぞれ直交する方向である。X方向はY方向に直交している。
本実施形態において、光源部20は、第1の光源ユニット121、第2の光源ユニット122及び第3の光源ユニット123を含む。
第1の光源ユニット121は、発光部121aと、コリメーター光学系121bとを有する。発光部121aは、二次元的に配列された複数の発光素子40を有する。発光素子40は、半導体レーザーから構成される。発光素子40は光線B1を射出する。光線B1はピーク波長が例えば445nmであるレーザー光である。光線B1は、後述するように蛍光体層の励起に用いられる光である。
本実施形態において、複数の発光素子40は支持部材41の実装面に二次元的に配列されている。支持部材41は、例えば、アルミや銅といった放熱性に優れた金属材料からなる。これにより、発光素子40の熱を効率良く放出することが可能となっている。
図3は第1の光源ユニット121が備える発光素子40の要部構成を示す図である。
図3に示すように、第1の光源ユニット121が備える発光素子40は、光線B1を射出する光射出面40aを有している。光射出面40aは、光線B1の主光線B1aの方向から視て長手方向W1と短手方向W2とを有した、略矩形状の平面形状を有している。
図3に示すように、第1の光源ユニット121が備える発光素子40は、光線B1を射出する光射出面40aを有している。光射出面40aは、光線B1の主光線B1aの方向から視て長手方向W1と短手方向W2とを有した、略矩形状の平面形状を有している。
本実施形態において、光射出面40aの長手方向W1の幅は例えば40μmであり、光射出面40aの短手方向W2の幅は例えば、1μmであるが、光射出面40aの形状はこれに限定されない。長手方向W1はZ方向と平行であり、短手方向W2はY方向と平行である。
短手方向W2は発光素子40の速軸方向であり、長手方向W1は発光素子40の遅軸方向であるので、光線B1の短手方向W2への拡がりは、光線B1の長手方向W1への拡がりよりも大きい。そのため、光線B1の断面形状BSは、長手方向W1を短軸方向、短手方向W2を長軸とした楕円形状となる。
発光素子40から射出された光線B1は、長手方向W1と平行な偏光方向を有する直線偏光からなる。本実施形態において、複数の発光素子40は、各発光素子40から射出された光線B1の主光線B1aがX方向と平行、且つ、遅軸方向がZ方向と平行となるように、支持部材41に実装されている。これにより、発光素子40から射出された時点の光線B1の偏光状態は、後述の光合成部21が備えるミラー21aに対してS偏光である。
図2に戻って、本実施形態において、第1の光源ユニット121(複数の発光素子40)から射出された光はコリメーター光学系121bに入射する。
コリメーター光学系121bは、複数のコリメーターレンズ43を含む。各コリメーターレンズ43は、各発光素子40に対応して二次元的に配置されている。すなわち、各コリメーターレンズ43は、対応する発光素子40から射出された各光線B1を平行光に変換する。
本実施形態において、第1の光源ユニット121は位相差板121cをさらに備えている。位相差板121cは、コリメーター光学系121bと光合成部21との間の光線B1の光路上に配置されている。
位相差板121cは、1/2波長板から構成される。位相差板121cは、コリメーター光学系121bから射出されたS偏光の光線B1をP偏光の光線B1pに変換する。
このような構成に基づき、第1の光源ユニット121は、平行光からなる複数の光線B1pを光合成部21に向けて射出するようになっている。
本実施形態において、複数の光線B1pの偏光状態はミラー21aに対してP偏光となっている。なお、複数の光線B1pは特許請求の範囲の「第1の光源ユニットから射出された第1の光」に相当し、位相差板121cは特許請求の範囲の「第3の位相差板」に相当する。
本実施形態において、複数の光線B1pの偏光状態はミラー21aに対してP偏光となっている。なお、複数の光線B1pは特許請求の範囲の「第1の光源ユニットから射出された第1の光」に相当し、位相差板121cは特許請求の範囲の「第3の位相差板」に相当する。
第2の光源ユニット122は、第1の光源ユニット121と同一の構成を有し、発光部122aと、コリメーター光学系122bとを有する。第2の光源ユニット122において、発光素子40は光線B2をY方向に向けて射出するように配置されている。光線B2は、ピーク波長が例えば445nmであるレーザー光である。光線B2は、光線B1pとともに蛍光体層の励起光として用いられる光である。
コリメーター光学系122bは、複数の光線B2を平行光に変換する。コリメーター光学系122bから射出された時点において、光線B2の偏光状態は光合成部21が備える偏光ビームコンバイナー21bに対してS偏光となっている。なお、光線B2の断面形状は、Z方向を短軸方向、X方向を長軸方向とした楕円形状となる。
本実施形態において、第2の光源ユニット122は位相差板122cをさらに備えている。位相差板122cは、コリメーター光学系122bと光合成部21との間の光線B2の光路上に配置されている。
位相差板122cは、1/2波長板から構成される。位相差板122cは、コリメーター光学系122bから射出されたS偏光の光線B2をP偏光の光線B2pに変換する。
このような構成に基づき、第2の光源ユニット122は平行光からなる複数の光線B2pを光合成部21に向けて射出するようになっている。
本実施形態において、複数の光線B2pは特許請求の範囲の「第2の光源ユニットから射出された第2の光」に相当し、位相差板122cは特許請求の範囲の「第1の位相差板」に相当する。
本実施形態において、複数の光線B2pは特許請求の範囲の「第2の光源ユニットから射出された第2の光」に相当し、位相差板122cは特許請求の範囲の「第1の位相差板」に相当する。
第3の光源ユニット123は、第1、第2の光源ユニット121,122と基本的に同一の構成を有する。具体的に、第3の光源ユニット123は、発光部123aと、コリメーター光学系123bとを有する。発光部123aは、二次元的に配列された複数の発光素子42を有する。発光素子42は、半導体レーザーから構成され、光線B3を−X方向に向けて射出する。光線B3は、ピーク波長が例えば465nmであるレーザー光である。すなわち、第3の光源ユニット123から射出される光線B3は、第1、第2の光源ユニット121,122から射出される光線B1,B2とは波長帯が異なっている。なお、光線B3は、後述するようにプロジェクター1が投射するカラー画像の形成に用いられる光である。光線B3の断面形状は、Z方向を短軸方向、Y方向を長軸方向とした楕円形状である。
本実施形態において、複数の発光素子42は支持部材41の実装面に二次元的に配列されている。
コリメーター光学系123bは、各発光素子42に対応して二次元的に配置された複数のコリメーターレンズ43を有する。
このような構成に基づき、第3の光源ユニット123は、平行光からなる複数の光線B3を光合成部21に向けて射出可能となっている。
本実施形態において、光線B3の偏光状態は偏光ビームコンバイナー21bに対してS偏光となっている。光線B3の断面形状は光線B2pの断面形状と同一でありながら、光線B3の偏光状態は光線B2pの偏光状態とは異なっている。
なお、複数の光線B3は特許請求の範囲の「第3の光源ユニットから射出された第3の光」に相当する。
このような構成に基づき、第3の光源ユニット123は、平行光からなる複数の光線B3を光合成部21に向けて射出可能となっている。
本実施形態において、光線B3の偏光状態は偏光ビームコンバイナー21bに対してS偏光となっている。光線B3の断面形状は光線B2pの断面形状と同一でありながら、光線B3の偏光状態は光線B2pの偏光状態とは異なっている。
なお、複数の光線B3は特許請求の範囲の「第3の光源ユニットから射出された第3の光」に相当する。
図4は光合成部21の斜視図である。
図2、4に示すように、光合成部21は、複数のミラー21aと、複数の偏光ビームコンバイナー21bとを有する。ミラー21a及び偏光ビームコンバイナー21b各々は、長手方向を有するストライプ形状からなる。
図2、4に示すように、光合成部21は、複数のミラー21aと、複数の偏光ビームコンバイナー21bとを有する。ミラー21a及び偏光ビームコンバイナー21b各々は、長手方向を有するストライプ形状からなる。
複数のミラー21aは第1の光源ユニット121から射出された複数の光線B1pを反射するものである。第1の光源ユニット121は、光線B1pがいずれか1つのミラー21aに入射するように位置決めされている。
複数の偏光ビームコンバイナー21bは第2、第3の光源ユニット122、123それぞれから射出された光線B2p、B3を、それらの偏光成分に基づいて透過又は反射させることで合成する。具体的に、複数の偏光ビームコンバイナー21bは、第2の光源ユニット122から射出された複数の光線B2pを透過させ、第3の光源ユニット123から射出された複数の光線B3を反射させる。なお、偏光ビームコンバイナー21bにおいて透過とは入射した全ての光を透過させることに限定せず、偏光ビームコンバイナー21bの特性として起こり得る一部の光の反射を許容する。偏光ビームコンバイナー21bにおいて反射とは入射した全ての光を反射させることに限定せず、偏光ビームコンバイナー21bの特性として起こり得る一部の光の透過を許容する。
第2の光源ユニット122は、光線B2pがいずれか1つの偏光ビームコンバイナー21bに入射するように位置決めされており、第3の光源ユニット123は、光線B3が当該偏光ビームコンバイナー21bに入射するように位置決めされている。つまり、1つの偏光ビームコンバイナー21bに対して、少なくとも1本の光線B2pと少なくとも1本の光線B3とが入射する。
本実施形態において、光合成部21は特許請求の範囲の「光線束合成素子」に相当し、ミラー21aは特許請求の範囲の「反射素子」に相当し、偏光ビームコンバイナー21bは特許請求の範囲の「偏光合成素子」に相当する。
ミラー21a及び偏光ビームコンバイナー21bは、ミラー21aで反射した光線B1pと、偏光ビームコンバイナー21bを透過した光線B2pと、偏光ビームコンバイナー21bで反射された光線B3とを互いに同じ方向に射出するように設けられている。また、図2に示したように、第2の光源ユニット122が光線B2を射出する方向と第3の光源ユニット123が光線B3を射出する方向とに平行な面に対して直交する方向(Z方向)から見たとき、複数のミラー21aは複数の偏光ビームコンバイナー21bと交差している。交差角は45°である。
本実施形態において、複数のミラー21a各々の長手方向と複数の偏光ビームコンバイナー21b各々の長手方向とは、ミラー21a及び偏光ビームコンバイナー21bの配列方向(Z方向)と交差(直交)している。
また、複数のミラー21aと複数の偏光ビームコンバイナー21bとは、図4に示したように、Z方向において交互に配置されている。
このような構成の光合成部21において、第1の光源ユニット121から射出された複数の光線B1pは、複数のミラー21aで反射して光軸ax1方向に射出される。また、第2の光源ユニット122から射出された複数の光線B2pは、複数の偏光ビームコンバイナー21bを透過して光軸ax1方向に射出される。また、第3の光源ユニット123から射出された複数の光線B3は、複数の偏光ビームコンバイナー21bで反射して光軸ax1方向に射出される。このようにして、複数の光線B1p,B2p,B3は光合成部21で合成されて合成光線束Kが生成される。
本実施形態では、複数のミラー21a及び複数の偏光ビームコンバイナー21bをZ方向に交互に配置してあるので、複数の反射素子と複数の偏光合成素子とが交互に配置されていない場合と比較して、合成光線束KのZ方向のサイズが小さい。
本実施形態では、複数のミラー21a及び複数の偏光ビームコンバイナー21bをZ方向に交互に配置してあるので、複数の反射素子と複数の偏光合成素子とが交互に配置されていない場合と比較して、合成光線束KのZ方向のサイズが小さい。
Z方向から見たとき、複数のミラー21aは複数の偏光ビームコンバイナー21bと交差しているので、複数のミラー21aと複数の偏光ビームコンバイナー21bとが互いに分離されてX方向に並んで配置されている場合と比較して、合成光線束KのX方向のサイズが小さい。また、複数のミラー21aと複数の偏光ビームコンバイナー21bとが互いに分離されてY方向に並んで配置されている場合と比較して、Y方向において光源部20がコンパクトである。
ところで、上述したように各光線B1p,B2p,B3の断面形状は、いずれもZ方向を短軸とする楕円状となっている。本実施形態において、複数の発光素子40、41各々の遅軸方向(図3に示した長手方向W1に相当)は、ミラー21a及び偏光ビームコンバイナー21bの配列方向(Z方向)と平行となっている。すなわち、各光線B1p,B2p,B3は、ミラー21a或いは偏光ビームコンバイナー21bの短辺方向に各々の短軸方向を一致させた状態となる。
一方、各光線B1p,B2p,B3の長軸方向とミラー21a或いは偏光ビームコンバイナー21bの短辺方向とが一致する場合、例えば、光線B3の一部が偏光ビームコンバイナー21bからはみ出し、ミラー21aによって第2の光源ユニット122側に反射されてしまう。すなわち、複数の光線B1p,B2p,B3を合成して合成光線束Kを生成するときに損失が発生する。損失を防ぐためには、Z方向に互い隣り合う2つの光線の間隔を大きくして、光線B1pが偏光ビームコンバイナー21bに入射せず、光線B2p,B3がミラー21aに入射しないようにしなければならない。
これに対し、本実施形態によれば、上述のように各光線B1p,B2p,B3の短軸方向をミラー21a或いは偏光ビームコンバイナー21bの短辺方向と一致させるため、合成光線束Kを生成するときに損失が発生する可能性が低い。そのため、各光線B1p,B2p,B3を効率よく利用して合成光線束Kを生成することができる。
このように生成された合成光線束Kはホモジナイザー光学系22に入射する。
このように生成された合成光線束Kはホモジナイザー光学系22に入射する。
ここで、ホモジナイザー光学系22に対する合成光線束Kの入射状態について説明する。図5はホモジナイザー光学系22に対する合成光線束Kの入射状態を示す模式図である。なお、図5では、ホモジナイザー光学系22の図示を省略している。
図5に示すように、合成光線束Kにおいて、ミラー21aから射出された複数の光線B1pと、偏光ビームコンバイナー21bから射出された複数の光線B2p,B3とは、Z方向において交互に配置される。光線B2p,B3は偏光ビームコンバイナー21bによって合成されることで互いに重なった状態となる。
ここで、比較として、第1〜第3の光源ユニット121〜123から射出された各光線をミラーのみで合成した合成光線束K1について説明する。すなわち、光合成部21をミラーのみで構成されたものに置き換えた場合について説明する。図6は比較例におけるホモジナイザー光学系22に対する合成光線束K1の入射状態を示す模式図である。
ここで、ミラーは偏光ビームコンバイナー21bと異なり、光を透過させない。そのため、第2の光源ユニット122から射出された光線B2pの光路上にミラーを配置することができない。したがって、光合成部21をミラーのみで構成されたものに置き換えた場合、図6に示すように、合成光線束K1において、複数の光線B1p,B2p,B3は互いに重ならず、Z方向において順に配置される。したがって、図5に示した合成光線束Kに比べて、Z方向の寸法が3/2倍となる。
このように本実施形態の光合成部21によれば、ミラー21aと偏光ビームコンバイナー21bとを組み合わせて用いることで、合成光線束Kの径の増大を低減しつつ、3つの光源ユニット121〜123から射出された複数の光線B1p,B2p,B3を合成することができる。
図2に戻り、ホモジナイザー光学系22は、光合成部21から射出された合成光線束Kの被照明領域における光強度分布を均一な状態(いわゆるトップハット分布)に変換するものであり、例えば一対のレンズアレイ22aおよびレンズアレイ22bからなる。
レンズアレイ22aは複数の小レンズ22amを含み、レンズアレイ22bは複数の小レンズ22bmを含む。複数の小レンズ22bmは複数の小レンズ22amとそれぞれ対応している。小レンズ22am,22bmは光軸ax1に垂直な面内において格子状に配列される。そして、このホモジナイザー光学系22を通過した合成光線束Kは位相差板19に入射する。
位相差板19は、光合成部21と偏光分離素子23との間の光路上に設けられる。位相差板19は、1/2波長板から構成される。位相差板19は、合成光線束Kの偏光状態を変換する。位相差板19を透過することで、P偏光の光線B1p,B2pがS偏光の光線B1s,B2sに変換され、S偏光の光線B3がP偏光の光線B3pに変換される。
本実施形態において、位相差板19は特許請求の範囲の「第2の位相差板」に相当する。
位相差板19を透過した合成光線束Kは、偏光分離素子23に入射する。
本実施形態において、位相差板19は特許請求の範囲の「第2の位相差板」に相当する。
位相差板19を透過した合成光線束Kは、偏光分離素子23に入射する。
偏光分離素子23は、光軸ax1及び照明光軸100axに対して45°の角度をなすように配置される。本実施形態において、偏光分離素子23は波長選択性を有している。
偏光分離素子23は、この偏光分離素子23に入射する合成光線束Kを、この偏光分離素子23に対するS偏光成分とP偏光成分とに分離する偏光分離機能を有している。偏光分離素子23は、合成光線束KのうちS偏光成分の光線B1s,B2sを青色光BL2として反射させ、合成光線束KのうちP偏光成分の光線B3pを青色光BL1として透過させる。本実施形態において、青色光BL1は特許請求の範囲の「第1の成分」に相当し、青色光BL2は特許請求の範囲の「第2の成分」に相当する。
また、偏光分離素子23は、青色光BL1,BL2とは異なる波長帯の光を、その偏光状態にかかわらず透過させる。すなわち、偏光分離素子23は色分離機能を有している。
偏光分離素子23を透過した青色光BL1は、位相差板24及び第1の集光光学系25を透過して拡散板ホイール26に入射する。
位相差板24は、偏光分離素子23と拡散板ホイール26との間の光路中に配置された1/4波長板からなる。この位相差板24に入射するP偏光の青色光BL1は、円偏光の青色光BLcに変換された後、第1の集光光学系25に入射する。
位相差板24は、偏光分離素子23と拡散板ホイール26との間の光路中に配置された1/4波長板からなる。この位相差板24に入射するP偏光の青色光BL1は、円偏光の青色光BLcに変換された後、第1の集光光学系25に入射する。
第1の集光光学系25は、青色光BLcを拡散板ホイール26に向けて集光させる。第1の集光光学系25は、例えば2つのピックアップレンズ25a,25bから構成されている。
また、第1の集光光学系25はホモジナイザー光学系22と協働して、拡散板ホイール26上での青色光BLcの照度分布を均一化する。本実施形態では、第1の集光光学系25の焦点位置に拡散板ホイール26が配置されている。
拡散板ホイール26は、青色光BLcを第1の集光光学系25に向けて拡散反射させる。拡散板ホイール26は、例えば、右回り円偏光の青色光BLcを左回り円偏光の青色光BLdとして反射する。
拡散板ホイール26は、拡散反射板30と、拡散反射板30を回転させるためのモーター31と、を備えている。拡散反射板30は、例えば光反射性を持つ部材の表面に凹凸を形成することで形成される。拡散反射板30は、回転軸の方向から見て例えば円形に形成されている。本実施形態において、拡散板ホイール26は特許請求の範囲の「拡散素子」に相当する。
拡散板ホイール26により拡散反射され、第1の集光光学系25を再び透過した左回り円偏光の青色光BLd(拡散光)は、再び位相差板24を透過して、S偏光の青色光BL1sとなる。S偏光の青色光BL1sは偏光分離素子23で反射されて均一化照明手段13に向かう。
一方、合成光線束Kのうち青色光BL2は、偏光分離素子23で反射されて第2の集光光学系27を通過して蛍光体ホイール28に入射する。第2の集光光学系27は、青色光BL2を蛍光体ホイール28に向けて集光させる。第2の集光光学系27は、例えば2つのピックアップレンズ27a,27bから構成されている。
蛍光体ホイール28は、円板28aと、円板28a上にリング状に形成された蛍光体層29と、円板28aを回転させるモーター33と、を有している。円板28aは放熱性に優れた金属部材から構成される。
本実施形態において、蛍光体ホイール28は特許請求の範囲の「波長変換素子」に相当する。
本実施形態において、蛍光体ホイール28は特許請求の範囲の「波長変換素子」に相当する。
蛍光体層29は、励起光としての青色光BL2を吸収して黄色の蛍光YLに変換して射出する蛍光体粒子を含む。蛍光体粒子としては、例えばYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体を用いることができる。なお、蛍光体粒子の形成材料は、1種であってもよく、2種以上の材料を用いて形成されている粒子を混合したものを蛍光体粒子として用いてもよい。
円板28aと蛍光体層29との間には反射部28bが設けられている。このような構成に基づき、蛍光体ホイール28は、蛍光体層29で生成された蛍光YLを第2の集光光学系27に向けて射出するようになっている。
蛍光YLは、第2の集光光学系27により平行化される。蛍光YLは偏光分離素子23を透過し、該偏光分離素子23により反射された青色光BL1sと合成される。このようにして、白色の照明光WLが生成される。照明光WLは均一化照明手段13に入射する。
均一化照明手段13は、第1レンズアレイ125、第2レンズアレイ130、偏光変換素子140及び重畳レンズ150を含む。
第1レンズアレイ125は、偏光分離素子23からの光を複数の部分光束に分割するための複数の第1小レンズ125aを有する。複数の第1小レンズ125aは、照明光軸100axと直交する面内にマトリクス状に配列されている。
第2レンズアレイ130は、第1レンズアレイ125の複数の第1小レンズ125aに対応する複数の第2小レンズ130aを有する。第2レンズアレイ130は、重畳レンズ150とともに、第1レンズアレイ125の各第1小レンズ125aの像を光変調装置4R,4G,4Bの画像形成領域近傍に結像させる。複数の第2小レンズ130aは照明光軸100axに直交する面内にマトリクス状に配列されている。
偏光変換素子140は、照明光WLを直線偏光に変換する。偏光変換素子140は、例えば、偏光分離膜と位相差板とミラーとから構成されている。
重畳レンズ150は、偏光変換素子140からの各部分光束を集光して光変調装置4R,4G,4Bの画像形成領域近傍で互いに重畳させる。第1レンズアレイ125、第2レンズアレイ130及び重畳レンズ150は、照明光WLの面内光強度分布を均一にするインテグレーター光学系を構成する。
以上述べたように、本実施形態によれば、合成光線束Kの径の増大を低減しつつ、3つの光源ユニット121〜123から射出された光線B1p,B2p,B3を合成する光源装置11を実現できる。また、本実施形態の照明装置2は、上記光源装置11を備えるので、小型であり、且つカラー画像を形成するのに適した色域の照明光WLを生成することができる。したがって、本実施形態のプロジェクター1は、小型化が容易でありながら、色再現性が高いカラー画像を投射できる。
(第2実施形態)
続いて、第2実施形態に係る照明装置について説明する。以下、第1実施形態と共通の構成及び部材については同じ符号を付し、その詳細の説明については省略若しくは簡略化する。
続いて、第2実施形態に係る照明装置について説明する。以下、第1実施形態と共通の構成及び部材については同じ符号を付し、その詳細の説明については省略若しくは簡略化する。
図7は本実施形態に係る照明装置2Aの構成を示す図である。
図7に示すように、照明装置2Aは、光源装置11Aと、均一化照明手段13とを備えている。
図7に示すように、照明装置2Aは、光源装置11Aと、均一化照明手段13とを備えている。
光源装置11Aは、光源部20と、光合成部21と、ホモジナイザー光学系22と、偏光分離素子23Aと、位相差板24と、第1の集光光学系25と、拡散板ホイール26と、第2の集光光学系27と、蛍光体ホイール28と、を備える。
本実施形態においては、上記第1実施形態と異なり、ホモジナイザー光学系22と偏光分離素子23Aとの間に1/2波長板を配置していない。そのため、第1実施形態と異なり、偏光分離素子23Aへ入射する合成光線束K1は、P偏光の光線B1p,B2pとS偏光の光線B3とから構成される。
本実施形態の偏光分離素子23Aは、合成光線束KのうちS偏光成分の光線B3を青色光BL3として反射させ、合成光線束KのうちP偏光成分の光線B1p,B2pを青色光BL4として透過させる。本実施形態において、青色光BL3は特許請求の範囲の「第1の成分」に相当し、青色光BL4は特許請求の範囲の「第2の成分」に相当する。
偏光分離素子23Aは、青色光BL3,BL4とは異なる波長帯の光(蛍光YL)を、その偏光状態にかかわらず反射させる色分離機能を有している。
偏光分離素子23Aで反射された青色光BL3は、位相差板24及び第1の集光光学系25を透過して拡散板ホイール26に入射する。位相差板24に入射するS偏光の青色光BL3は、円偏光の青色光BLcに変換された後、第1の集光光学系25に入射する。
第1の集光光学系25は、青色光BLcを拡散板ホイール26に向けて集光させる。拡散板ホイール26は、例えば、右回り円偏光の青色光BLcを左回り円偏光の青色光BLdとして第1の集光光学系25に向けて反射する。
拡散板ホイール26により拡散反射され、第1の集光光学系25を再び透過した左回り円偏光の青色光BLd(拡散光)は、再び位相差板24を透過して、P偏光の青色光BL1pとなる。P偏光の青色光BL1pは偏光分離素子23Aを透過して均一化照明手段13に向かう。
一方、青色光BL4は、偏光分離素子23Aおよび第2の集光光学系27を透過して蛍光体ホイール28の蛍光体層29に入射する。蛍光体層29で生成された蛍光YLは偏光分離素子23Aで反射され、該偏光分離素子23Aを透過した青色光BL1pと合成される。このようにして、白色の照明光WLが生成される。
照明光WLは均一化照明手段13に入射する。
照明光WLは均一化照明手段13に入射する。
本実施形態の照明装置2Aも、小型であり、且つカラー画像を形成するのに適した色域の照明光WLを生成することができる。
なお、以上のように本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、発明の主旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
(第1変形例)
例えば、上記実施形態においては、第1の光源ユニット121及び第2の光源ユニット122から青色(発光強度のピーク:約445nm)の光ビーム(励起用)を射出し、第3の光源ユニット123から青色(発光強度のピーク:約465nm)の光ビーム(カラー画像形成用)を射出する場合を例に挙げたが、第1の光源ユニット121及び第3の光源ユニット123から青色(発光強度のピーク:約445nm)の光ビーム(励起用)を射出し、第2の光源ユニット122から青色(発光強度のピーク:約465nm)の光ビーム(カラー画像形成用)を射出するようにしても良い。
例えば、上記実施形態においては、第1の光源ユニット121及び第2の光源ユニット122から青色(発光強度のピーク:約445nm)の光ビーム(励起用)を射出し、第3の光源ユニット123から青色(発光強度のピーク:約465nm)の光ビーム(カラー画像形成用)を射出する場合を例に挙げたが、第1の光源ユニット121及び第3の光源ユニット123から青色(発光強度のピーク:約445nm)の光ビーム(励起用)を射出し、第2の光源ユニット122から青色(発光強度のピーク:約465nm)の光ビーム(カラー画像形成用)を射出するようにしても良い。
上述のように第2の光源ユニット122から465nmの光ビームを射出する変形例を採用する場合、第1の光源ユニット121から射出される光線B1の偏光状態と第3の光源ユニット123から射出される光線B3の偏光状態とを一致させる必要がある。
本変形例に係る第1の光源ユニット121Aは位相差板121cを有しない点において上記実施形態の第1の光源ユニット121と異なる。このようにすれば、光線B1,B3の偏光状態をS偏光に揃えることができる。よって、第1実施形態と同様に、偏光分離素子23は、光線B1,B3を反射させて蛍光体ホイール28に入射させるとともに、光線B2を透過させて拡散板ホイール26に入射させることができる。
(第2変形例)
また、上記実施形態において、コリメーター光学系121bと光合成部21との間における光路上に配置された位相差板121cを回転可能な構成としてもよい。この構成によれば、位相差板121c(1/2波長板)の回転角度を適宜調整することで、第1の光源ユニット121から射出された光線B1の偏光状態を変化させることができる。
また、上記実施形態において、コリメーター光学系121bと光合成部21との間における光路上に配置された位相差板121cを回転可能な構成としてもよい。この構成によれば、位相差板121c(1/2波長板)の回転角度を適宜調整することで、第1の光源ユニット121から射出された光線B1の偏光状態を変化させることができる。
すなわち、偏光分離素子23によって反射される成分(S偏光成分)と透過する成分(P偏光成分)との割合が変化する。よって、拡散板ホイール26に入射する光と蛍光体ホイール28に入射する光との割合を変化させることで照明光WLの色バランスを調整することができる。
(第3変形例)
また、上記実施形態において、光合成部21と偏光分離素子23との間の光路上に配置された位相差板19を回転可能な構成としてもよい。この構成によれば、位相差板19(1/2波長板)の回転角度を適宜調整することで、位相差板19を透過した後における合成光線束Kの偏光状態を変化させることができる。
また、上記実施形態において、光合成部21と偏光分離素子23との間の光路上に配置された位相差板19を回転可能な構成としてもよい。この構成によれば、位相差板19(1/2波長板)の回転角度を適宜調整することで、位相差板19を透過した後における合成光線束Kの偏光状態を変化させることができる。
すなわち、偏光分離素子23によって反射される成分(S偏光成分)と透過する成分(P偏光成分)との割合が変化する。よって、拡散板ホイール26に入射する光と蛍光体ホイール28に入射する光との割合を変化させることで照明光WLの色バランスを調整することができる。
また、上記実施形態では、3つの光変調装置4R,4G,4Bを備えるプロジェクター1を例示したが、1つの光変調装置でカラー映像を表示するプロジェクターに適用することも可能である。また、光変調装置として、デジタルミラーデバイスを用いてもよい。
上記実施形態では本発明による光源装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限られない。本発明による光源装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等にも適用することができる。
1…プロジェクター、2、2A…照明装置、4B、4G、4R…光変調装置、6…投射光学系、11、11A…光源装置、19…位相差板(第2の位相差板)、21…光合成部(光線束合成素子)、21a…ミラー(反射素子)、21b…偏光ビームコンバイナー(偏光合成素子)、23、23A…偏光分離素子、24…位相差板、26…拡散板ホイール(拡散素子)、28…蛍光体ホイール(波長変換素子)、40、42…発光素子、121、121A…第1の光源ユニット、121c…位相差板(第1の位相差素子)、122…第2の光源ユニット、122…第3の光源ユニット、123…第3の光源ユニット、B1…光線(第1の光)、B2…光線(第2の光)、B3…光線(第3の光)、BL1…青色光(第1の成分)、BL2…青色光(第2の成分)、BL3…青色光(第1の成分)、BL4…青色光(第2の成分)。
Claims (7)
- 第1の光源ユニットと、第2の光源ユニットと、第3の光源ユニットと、複数の反射素子および複数の偏光合成素子を備えた光線束合成素子と、を備え、
前記第2の光源ユニットから射出された第2の光の偏光状態は、前記第3の光源ユニットから射出された第3の光の偏光状態とは異なり、
前記第1の光源ユニットから射出された第1の光は、前記複数の反射素子で反射され、
前記第2の光源ユニットから射出された第2の光は、前記複数の偏光合成素子を透過し、
前記第3の光源ユニットから射出された第3の光は、前記複数の偏光合成素子で反射され、
前記複数の反射素子および前記複数の偏光合成素子は、前記第1の光と、前記第2の光と、前記第3の光とが前記光線束合成素子から互いに同じ方向に射出されるように、かつ互いに交差するように設けられている
光源装置。 - 前記第1の光源ユニット、前記第2の光源ユニット及び前記第3の光源ユニット各々は、二次元的に配列された複数の発光素子と、該複数の発光素子に対応して設けられた複数のコリメーターレンズと、を備え、
前記複数の反射素子と前記複数の偏光合成素子とは交互に配置されている
請求項1に記載の光源装置。 - 前記複数の発光素子はレーザーダイオードからなり、
前記複数の反射素子及び前記複数の偏光合成素子各々は、長手方向を有するストライプ形状を有し、
前記複数の反射素子各々の長手方向と前記複数の偏光合成素子各々の長手方向とは、前記複数の反射素子と前記複数の偏光合成素子とが交互に配置されている配列方向と交差しており、
前記複数の発光素子各々の遅軸方向は、前記配列方向と平行であり、
前記第2の光源ユニットは、前記第2の光の光路上に設けられた第1の位相差板を備えている
請求項2に記載の光源装置。 - 前記光線束合成素子の後段に設けられた偏光分離素子と、波長変換素子と、拡散素子とをさらに備え、
前記偏光分離素子は、前記光線束合成素子から射出された前記第1の光、前記第2の光及び前記第3の光を、互いに偏光状態が異なる第1の成分と第2の成分とに分離し、
前記第1の成分は前記拡散素子に入射し、
前記第2の成分は前記波長変換素子に入射する
請求項3に記載の光源装置。 - 前記光線束合成素子と前記偏光分離素子との間の光路上に設けられた回転可能な第2の位相差板をさらに備える
請求項4に記載の光源装置。 - 前記第1の光源ユニットは、前記第1の光の光路上に設けられた回転可能な第3の位相差板をさらに備える
請求項4又は5に記載の光源装置。 - 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光源装置と、
前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、
前記画像光を投射する投射光学系と、を備える
プロジェクター。
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