JP7247776B2 - 光源装置およびプロジェクター - Google Patents

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Description

本発明は、光源装置およびプロジェクターに関する。
下記の特許文献1には、固体光源ユニットから射出した光線を偏光分離合成手段によって2つに分離して蛍光生成用光路及び拡散光生成用光路にそれぞれ導き、蛍光体によって生成される蛍光と拡散板によって生成される拡散光とを偏光分離合成手段で合成して照明光を生成するプロジェクター用の光源装置が開示されている。この光源装置において、拡散光生成用光路には、偏光分離合成手段を透過した後に拡散板で反射された光線を偏光分離合成手段で反射させるための1/4波長板が必要となる。
特開2012-137744号公報
1/4波長板が水晶で構成される場合には、水晶は非常に高価であるため、上記光源装置が高コスト化してしまうという問題があった。
上記の課題を解決するために、本発明の第1態様の光源装置は、第1の波長を有する第1の偏光方向の第1の光を射出する発光装置と、前記第1の光を反射する第1の領域と、前記第1の領域とは異なる第2の領域とを有する第1の光学素子と、前記第1の光学素子の前記第1の領域で反射される前記第1の光が入射され、前記第1の光を前記第1の波長を有する円偏光の第2の光に変換する第2の光学素子と、前記第2の光学素子から射出された前記第2の光が入射される拡散素子と、を備え、前記拡散素子で反射されて前記第2の光学素子に入射した前記第2の光は、前記第2の光学素子によって、前記第1の波長を有する第2の偏光方向の第3の光に変換され、前記第2の光学素子から射出されて前記第1の光学素子の前記第1の領域に入射される前記第3の光は、前記第1の光学素子の前記第1の領域において透過され、前記拡散素子で反射されて前記第1の光学素子の前記第2の領域に入射される前記第2の光は、前記第1の光学素子の前記第2の領域において透過され、前記拡散素子から射出されて前記第1の光学素子の前記第1の領域および前記第2の領域に入射される第2の波長を有する第4の光は、前記第1の光学素子の前記第1の領域および前記第2の領域において透過されることを特徴とする。
上記第1態様の光源装置において、前記第1の光学素子において、前記第1の領域は前記第1の光学素子の中央に設けられ、前記第2の領域は前記第1の領域の周囲に設けられてもよい。
上記第1態様の光源装置において、前記第2の光学素子は、前記第1の光学素子の一方側に、前記第1の領域と対向するように配置されてもよい。
上記第1態様の光源装置において、前記第2の光学素子は水晶で形成されてもよい。
上記第1態様の光源装置において、前記第1の光学素子の前記第1の領域から射出される前記第3の光が入射される第3の光学素子を備え、前記第3の光学素子は、前記第3の光を前記第1の波長を有する円偏光の第5の光に変換してもよい。
上記第1態様の光源装置において、前記第3の光学素子は、前記第1の光学素子の他方側に、前記第1の領域と対向するように配置されてもよい。
上記第1態様の光源装置において、前記第3の光学素子は水晶で形成されてもよい。
上記第1態様の光源装置において、前記拡散素子の光入射側に、前記第2の光の一部を拡散反射させる拡散反射部が設けられてもよい。
上記第1態様の光源装置において、前記拡散反射部は、前記第2の光の一部を反射し、前記第2の光の一部の残りを透過させる光学膜を有してもよい。
上記第1態様の光源装置において、前記発光装置と前記第1の光学素子との間に設けられ、前記発光装置から射出された前記第1の光の光束幅を圧縮する光束幅圧縮手段を備えてもよい。
本発明の第2態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の光源装置と、前記光源装置から射出される光を画像情報に応じて変調して画像光を形成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学装置と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の光源装置は、第1の波長を有する第1の偏光方向の第1の光を射出する発光装置と、前記第1の光を反射する第1の領域と、前記第1の領域とは異なる第2の領域とを有する第1の光学素子と、前記第1の光学素子の前記第1の領域で反射される前記第1の光が入射され、前記第1の光を前記第1の波長を有する円偏光の第2の光に変換する第2の光学素子と、前記第2の光学素子から射出された前記第2の光が入射される拡散素子と、を備え、前記拡散素子で反射されて前記第2の光学素子に入射した前記第2の光は、前記第2の光学素子によって、前記第1の波長を有する第2の偏光方向の第3の光に変換され、前記第2の光学素子から射出されて前記第1の光学素子の前記第1の領域に入射される前記第3の光は、前記第1の光学素子の前記第1の領域において透過され、前記拡散素子で反射されて前記第1の光学素子の前記第2の領域に入射される前記第2の光は、前記第1の光学素子の前記第2の領域において透過され、前記拡散素子から射出されて前記第1の光学素子の前記第1の領域および前記第2の領域に入射される第2の波長を有する第4の光は、前記第1の光学素子の前記第1の領域および前記第2の領域において透過され、前記第1の光学素子の前記第1の領域から射出される前記第3の光が入射される第3の光学素子を備え、前記第3の光学素子は、前記第3の光を前記第1の波長を有する円偏光の第5の光に変換することを特徴とする。
一実施形態のプロジェクターの概略構成図である。 光源装置の概略構成を示す図である。 青色アレイ光源の斜視図である。 青色アレイ光源を光軸に沿う方向に見た平面図である。 光合成素子の平面構成を示す図である。 光合成素子の斜視構成を示す図である。 拡散反射部の構成を示す断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図面を用いて説明する。
本実施形態のプロジェクターは、半導体レーザーを用いた光源装置を備えた液晶プロジェクターの一例である。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素により寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
図1は、本実施形態のプロジェクター1の概略構成図である。
図1に示すように、プロジェクター1は、光源装置2と、色分離導光光学系200と、赤色光用光変調装置400Rと、緑色光用光変調装置400Gと、青色光用光変調装置400Bと、クロスダイクロイックプリズム500と、投射光学装置600と、を備えている。本実施形態の赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、および青色光用光変調装置400Bは、特許請求の範囲の光変調装置に対応する。
本実施形態において、光源装置2は、赤色光LR、緑色光LG、および青色光LBを含む白色の照明光WLを射出する。
色分離導光光学系200は、ダイクロイックミラー210と、ダイクロイックミラー220と、反射ミラー230と、反射ミラー240と、反射ミラー250と、リレーレンズ260と、リレーレンズ270と、を備えている。色分離導光光学系200は、光源装置2からの照明光WLを、赤色光LRと緑色光LGと青色光LBとに分離し、赤色光LR、緑色光LG、および青色光LBをそれぞれ対応する赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、および青色光用光変調装置400Bに導く。
色分離導光光学系200と赤色光用光変調装置400Rとの間には、フィールドレンズ300Rが配置されている。色分離導光光学系200と緑色光用光変調装置400Gとの間には、フィールドレンズ300Gが配置されている。色分離導光光学系200と青色光用光変調装置400Bとの間には、フィールドレンズ300Bが配置されている。
ダイクロイックミラー210は、赤色光LRを透過させ、緑色光LGおよび青色光LBを反射する。ダイクロイックミラー220は、緑色光LGを反射して、青色光LBを透過させる。反射ミラー230は、赤色光LRを反射する。反射ミラー240および反射ミラー250は、青色光LBを反射する。
赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、および青色光用光変調装置400Bのそれぞれは、入射された色光を画像情報に応じて変調して画像を形成する液晶パネルから構成されている。
なお、図示を省略したが、フィールドレンズ300Rと赤色光用光変調装置400Rとの間には、入射側偏光板が配置されている。フィールドレンズ300Gと緑色光用光変調装置400Gとの間には、入射側偏光板が配置されている。フィールドレンズ300Bと青色光用光変調装置400Bとの間には、入射側偏光板が配置されている。赤色光用光変調装置400Rとクロスダイクロイックプリズム500との間には、射出側偏光板が配置されている。緑色光用光変調装置400Gとクロスダイクロイックプリズム500との間には、射出側偏光板が配置されている。青色光用光変調装置400Bとクロスダイクロイックプリズム500との間には、射出側偏光板が配置されている。
クロスダイクロイックプリズム500は、赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、青色光用光変調装置400Bから射出された各画像光を合成してカラー画像を形成する。クロスダイクロイックプリズム500は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面に、誘電体多層膜が設けられている。
クロスダイクロイックプリズム500から射出されたカラー画像は、投射光学装置600によってスクリーンSCR上に拡大投射される。
(光源装置)
続いて、光源装置2について説明する。図2は光源装置2の概略構成を示す図である。
図2に示すように、光源装置2は、青色アレイ光源(発光装置)20と、アフォーカル光学系(光束幅圧縮手段)22と、ホモジナイザー光学系23と、光合成素子(第1の光学素子)25と、集光光学系26と、拡散素子27と、第1の位相差板(第2の光学素子)28aと、第2の位相差板(第3の光学素子)28bと、インテグレータ光学系31と、偏光変換素子32と、重畳レンズ33とを備えている。
青色アレイ光源20と、アフォーカル光学系22と、ホモジナイザー光学系23と、光合成素子25とは、青色アレイ光源20の光軸ax1上に順次並んで配置されている。
また、拡散素子27と、集光光学系26と、第1の位相差板28aと、光合成素子25と、第2の位相差板28bと、インテグレータ光学系31と、偏光変換素子32と、重畳レンズ33とは、照明光軸ax2上に順次並んで配置されている。光軸ax1と照明光軸ax2とは、同一面内にあり、互いに直交する。
青色アレイ光源20について説明する。
図3は青色アレイ光源20の斜視図である。図4は青色アレイ光源20を光軸ax1に沿う方向に見た平面図である。
図3および図4に示すように、青色アレイ光源20は、複数の発光素子21を備えている。本実施形態では、青色アレイ光源20は、7個の発光素子21を備えている。7個の発光素子21は、青色光LBの光軸ax上に位置する1個の第1発光素子21aと、この第1発光素子21aの周辺を取り囲むように設けられた6個の第2発光素子21bと、を含んでいる。このように、周辺の6個の第2発光素子21bは、青色光LBの光軸ax1の周りに実質的に回転対称に設けられている。7個の発光素子21は、支持部材107によって支持されている。
各発光素子21は、CANパッケージタイプの半導体レーザーから構成されている。発光素子21は、台座102と缶体103とからなるパッケージ104と、パッケージ104に収容された半導体レーザー素子105と、コリメートレンズ106と、を備えている。半導体レーザー素子105は、例えばピーク波長が440nm~470nmの青色光線(第1の波長を有する第1の光)B1を射出する。パッケージ104の光射出口には、コリメートレンズ106が設けられている。コリメートレンズ106は、半導体レーザー素子105から射出された青色光線B1を略平行化する。
このように、発光素子21は、平行化された青色光線B1を射出する。青色アレイ光源20は、7本の青色光線B1からなる青色光Bを射出する。複数の青色光線B1各々の主光線は互いに平行である。各半導体レーザー素子105から射出された青色光線B1は直線偏光である。つまり、青色アレイ光源20から射出される青色光Bは直線偏光である。
青色アレイ光源20から射出された青色光Bは、アフォーカル光学系22に入射する。アフォーカル光学系22は、青色光Bの光束幅を圧縮する光学系であり、例えば2枚のアフォーカルレンズ22a,アフォーカルレンズ22bで構成されている。そして、このアフォーカル光学系22を通過することにより光束幅が調整された青色光Bは、ホモジナイザー光学系23に入射する。
ホモジナイザー光学系23は、マルチレンズ23a、23bを有する。ホモジナイザー光学系23は、集光光学系26とともに被照明領域である拡散素子27の照度分布を均一化する。ホモジナイザー光学系23を透過した青色光Bは光合成素子25の一部に入射する。
図5は光合成素子25の平面構成を示す図である。図5は、光合成素子25の表面における法線方向から平面視した場合の平面図である。図6は光合成素子25の斜視構成を示す図である。図6は、図2中における光軸ax1又は照明光軸ax2に沿う方向に平面視した光合成素子25の構成を示す図である。
図5に示すように、光合成素子25は、透明基板10と偏光ビームスプリッター11とで構成されている。偏光ビームスプリッター11は透明基板10上の一部に設けられている。本実施形態の光合成素子25は、第1の領域25Aと、第1の領域25Aと異なる第2の領域25Bとを含む。
第1の領域25Aは、透明基板10上における偏光ビームスプリッター11の形成領域で構成される。第2の領域25Bは、透明基板10上における偏光ビームスプリッター11の非形成領域で構成される。
透明基板10は、例えば、ガラスやプラスチック等の透光性部材で構成され、入射する光の波長帯によらず光を透過可能である。偏光ビームスプリッター11は、入射する光を、偏光ビームスプリッター11に対するS偏光とP偏光とに分離する偏光分離機能を有する。また、偏光ビームスプリッター11は、拡散素子27から射出され、青色光Bとは波長帯が異なる蛍光(第2の波長を有する第4の光)YLを、その偏光状態にかかわらず透過させる色分離機能を有する。
本実施形態において、青色アレイ光源20から射出される青色光Bは偏光ビームスプリッター11に対するS偏光(第1の偏光方向)に相当する。そのため、偏光ビームスプリッター11は青色アレイ光源20から射出された青色光Bを反射可能である。
上記構成に基づき、光合成素子25の第1の領域25Aは、青色アレイ光源20から射出された青色光Bを反射する。本実施形態において、青色光Bは第1の波長を有する第1の偏光方向の第1の光に相当する。
図2に示すように、青色アレイ光源20から射出された青色光Bは、アフォーカル光学系22を経由することで光束幅が圧縮された状態で、光合成素子25の第1の領域25Aに入射する。
具体的に光合成素子25において、第1の領域25Aは光合成素子25の中央に設けられている。また、第2の領域25Bは第1の領域25Aの周囲に設けられている。
図5に示すように光合成素子25の平面形状は矩形であり、第1の領域25Aの平面形状は楕円である。光軸ax1および照明光軸ax2は光合成素子25の中心を通る。すなわち、第1の領域25Aは光軸ax1および照明光軸ax2上に設けられている。光軸ax1および照明光軸ax2の交点Pは第1の領域25Aの中心に位置する。
図2に示すように光合成素子25は、光軸ax1及び照明光軸ax2に対して45°の角度をなすように配置されている。光合成素子25は、光軸ax1又は照明光軸ax2に沿う方向に沿って平面視した場合に、図6に示すように第1の領域25Aの平面形状は円形である。本実施形態において、第1の領域25Aは光合成素子25の中央に設けられるので、光軸ax1又は照明光軸ax2に対する第1の領域25Aの位置合わせが容易となる。
本実施形態において、青色光Bの主光線は第1の領域25Aの中心を通るように構成される。アフォーカル光学系22を経由した青色光Bは略円形状の断面を有する光線束に整形されているため、円形の平面形状を有する第1の領域25Aに良好に入射する。
第1の位相差板28aは、光合成素子25の一方側(拡散素子27側)に、第1の領域25Aと対向するように配置される。本実施形態において、第1の位相差板28a及び第1の領域25Aが対向配置されるとは、照明光軸ax2上において第1の位相差板28aが第1の領域25Aの表面に対して45°の角度をなすように配置された状態を含む。照明光軸ax2に沿う方向から平面視した場合、第1の位相差板28aは第1の領域25Aと略重なるように設けられている。
本実施形態において、第1の位相差板28aは、光合成素子25と拡散素子27との間に設けられ、光合成素子25の第1の領域25Aに対向して配置されるので、第1の領域25Aで反射された青色光Bが第1の位相差板28aに効率良く入射する。
第1の位相差板28aは、光合成素子25と拡散素子27との間の光路中に配置された1/4波長板から構成される。この1/4波長板は水晶で構成された位相差板である。
本実施形態の光源装置2では、青色アレイ光源20から射出された青色光Bをアフォーカル光学系22で圧縮した後、第1の領域25Aで反射することで第1の位相差板28aに入射させる。青色光Bを圧縮することで第1の領域25Aに入射させることができる。また、青色光Bを圧縮することで第1の領域25Aの面積を小さくできる。よって、第1の領域25Aで反射させた光を入射させる第1の位相差板28aの大きさを小さくできる。
第1の位相差板28aは、青色光Bを、例えば右回り円偏光の青色光Bcに変換する。本実施形態において、青色光Bcは、第1の波長を有する円偏光の第2の光に相当する。
青色光Bcは集光光学系26に入射する。集光光学系26は、例えばレンズ26a,26bから構成される。ホモジナイザー光学系23及び集光光学系26を経由した青色光Bcは、拡散素子27の被照明領域に対して照度分布が均一化された状態で入射する。
拡散素子27は、集光光学系26から射出された青色光Bcの一部を拡散反射させるとともに蛍光YLを射出する。拡散素子27は、蛍光体34と、蛍光体34を支持する基板35と、蛍光体34を基板35に固定する固定部材36と、を有している。
本実施形態において、蛍光体34は、該蛍光体34の側面と基板35との間に設けられた固定部材36により、基板35に固定される。蛍光体34は、青色光Bcの入射する側と反対側の面において、基板35に接触する。
基板35における蛍光体34の支持面と反対の面にヒートシンク38が配置されている。拡散素子27では、このヒートシンク38を介して放熱できるため、蛍光体34の熱劣化を防ぐことができる。
蛍光体34は、青色光Bcを吸収して励起されることで、例えば波長帯が500~700nmの蛍光(黄色蛍光)YLを射出する。例えば、蛍光体34としては、アルミナ等の無機バインダー中に蛍光体粒子を分散させた蛍光体層や、バインダーを用いずに蛍光体粒子を焼結した蛍光体層などを好適に用いることができる。
蛍光体34は内部での屈折率差が小さいため、青色光Bcの後方散乱は望めない。本実施形態の拡散素子27は、光入射側に、青色光Bcを拡散反射させる拡散反射部34aを有している。
図7は拡散反射部の構成を示す断面図である。
図7に示すように、拡散反射部34aは青色光Bcの一部を拡散反射する機能を有する。
拡散反射部34aは、蛍光体34における青色光Bcの入射面に例えばテクスチャ加工、ディンプル加工を施して形成した凸構造、凹構造又は凹凸構造により構成される。本実施形態において、拡散反射部34aは蛍光体34の表面に直接形成する場合を例に挙げたが、拡散反射部は蛍光体34の表面に別途貼り付けた透光性部材に形成してもよい。
拡散反射部34aは光入射側の表面に光学膜12を有している。光学膜12は、集光光学系26から入射した青色光Bcの一部を反射し、青色光Bcの一部の残りを透過させる。また、光学膜12は蛍光YLを透過させる。光学膜12は例えば誘電体多層膜で構成される。光学膜12は拡散反射部34aを構成する凹凸に倣って形成される。拡散反射部34aの表面に設けられた光学膜12を有することで、青色光Bcの反射率を制御可能である。本実施形態の拡散反射部34aは、例えば、拡散素子27による青色光Bcの反射率が10%から30%程度となる光学膜12を有している。
以下、拡散素子27によって拡散反射された光を青色拡散光Bc1と称する。
拡散素子27に入射した青色光Bcの一部は拡散反射部34aの表面で拡散された状態で反射される。拡散反射部34aは、例えば、右回り円偏光の青色光Bcを左回り円偏光の青色拡散光Bc1として反射する。
一方、拡散素子27に入射した青色光Bcの一部の残りは拡散反射部34aを透過して蛍光体34内に入射する。蛍光体34は青色光Bcにより励起されることで蛍光YLを生成する。蛍光YLは拡散反射部34aを透過して外部に射出される。なお、蛍光体34で生成された蛍光YLのうち、基板35に向かって進む成分は、蛍光体34と基板35との間に設けられた反射層37で反射されることで外部に射出される。
拡散反射部34aで拡散反射された青色拡散光Bc1は集光光学系26に入射する。集光光学系26は拡散反射された青色拡散光Bc1を平行化するピックアップレンズとしての機能を有する。
青色拡散光Bc1は集光光学系26により平行光に変換された後、再び第1の位相差板28aに入射する。よって、第1の位相差板28aは平行光として入射する青色拡散光Bc1に対して位相差板として効率的に機能するので、青色拡散光Bc1に対して所定の位相差を付与できる。
青色拡散光Bc1は青色光Bcを拡散反射した光であることから、青色拡散光Bc1の光束幅は青色光Bcの光束幅よりも大きい。そのため、青色拡散光Bc1のうち青色光Bcの光路上を通過する光のみが第1の位相差板28aに入射し、青色光Bcの光路よりも外側の光路上を通過する光は第1の位相差板28aに入射しない。
第1の位相差板28aに入射した左回り円偏光の青色拡散光Bc1は、第1の位相差板28aによってP偏光(第2の偏光方向)の青色光Bpに変換される。本実施形態において、青色光Bpは、第1の波長を有する第2の偏光方向の第3の光に相当する。
第1の位相差板28aから射出された青色光Bpは、光合成素子25の第1の領域25Aに再び入射する。青色光BpはP偏光に変換されているため、光合成素子25の第1の領域25Aを透過する。光合成素子25の第1の領域25Aを透過した青色光Bpは第2の位相差板28bに入射する。
第2の位相差板28bは、光合成素子25の第1の領域25Aに対向して配置される。本実施形態において、第2の位相差板28b及び第1の領域25Aが対向して配置されるとは、照明光軸ax2上において第2の位相差板28bが第1の領域25Aの表面に対して45°の角度をなすように配置される状態を含む。照明光軸ax2に沿う方向に平面視した場合、第2の位相差板28bは第1の領域25Aおよび第1の位相差板28aと略重なるように設けられている。すなわち、第2の位相差板28bは、光合成素子25とインテグレータ光学系31との間に設けられ、光合成素子25の第1の領域25Aに対向して配置される。
本実施形態において、第2の位相差板28bは、光合成素子25の第1の領域25Aに対向して配置されるので、第1の領域25Aを透過した青色光Bpが第2の位相差板28bに効率良く入射する。第2の位相差板28bは、第1の位相差板28aを経由した光の光路上に配置されるため、第2の位相差板28bの大きさは第1の位相差板28aの大きさと同じである。
第1の領域25Aを透過した青色光Bpは集光光学系26によって平行光に変換されているため、青色光Bpは第2の位相差板28bに対しても平行光として入射する。よって、第2の位相差板28bは平行光として入射する青色光Bpに対して位相差板として効率的に機能するので、青色光Bpに対して所定の位相差を付与できる。
第2の位相差板28bは、光合成素子25とインテグレータ光学系31との間の光路中の一部に配置された1/4波長板から構成される。この1/4波長板は水晶で構成された位相差板である。
第2の位相差板28bは、青色光Bpを、例えば左回り円偏光の青色光Bc2に変換する。本実施形態において、青色光Bc2は、第1の波長を有する円偏光の第5の光に相当する。青色光Bc2はインテグレータ光学系31に入射する。
一方、拡散素子27から射出されて第1の位相差板28aを通過しない青色光Bcは光合成素子25の第2の領域25Bに入射する。青色光Bcは第2の領域25B(透明基板10)を透過してインテグレータ光学系31に入射する。
本実施形態の光源装置2によれば、拡散素子27で拡散反射された青色拡散光Bc1の一部の偏光状態を制御して光合成素子25の第1の領域25Aを透過させることができる。光源装置2は、青色拡散光Bc1の一部の光路上に第1の位相差板28aを備えるため、第1の位相差板28aの小型化できる。
また、本実施形態の光源装置2では、アフォーカル光学系22によって圧縮した青色光Bを光合成素子25に入射させるので、第1の領域25Aの面積を小さくできる。よって、第1の領域25Aで反射させた青色光Bが入射する第1の位相差板28aをより小型化できる。上述のように第2の位相差板28bは小型化された第1の位相差板28aと同じ大きさを有するため、第2の位相差板28b自体も小型化される。
一般的に水晶で構成される位相差板は非常に高価であるため、第1の位相差板28a及び第2の位相差板28bを小型化すれば光源装置2のコストを低減できる。本実施形態の光源装置2は、第1の位相差板28a及び第2の位相差板28bを小型化することでコスト低減が図られる。
本実施形態において、拡散素子27に入射する青色光Bcの主光線は集光光学系26の中心軸(光軸)に一致している。
ここで、比較例として、拡散素子27に入射する青色光Bcの主光線が集光光学系26の中心軸(光軸)に一致していない場合を考える。この場合、青色光Bcの主光線が集光光学系26の周辺部分に入射するので、青色拡散光Bc1は等方的に拡散されない。よって、拡散素子27で拡散反射された青色拡散光Bc1の主光線が集光光学系26の中心軸(光軸)を通過しないので、青色拡散光Bc1の光束形状は歪んだ状態となる。このように歪んだ光束形状の青色拡散光Bc1はインテグレータ光学系31の全体に入射しないため、インテグレータ光学系31を効率良く機能させることができなくなってしまう。
これに対し、本実施形態の光源装置2では、青色光Bcの主光線が集光光学系26の中心軸(光軸)に入射するので、青色拡散光Bc1は全方向に亘って等方的に拡散される。よって、拡散素子27で拡散反射された青色拡散光Bc1の主光線が集光光学系26の中心軸(光軸)を通過するので、青色拡散光Bc1は略円形状の断面を有した光束となる。したがって、本実施形態の光源装置2によれば、青色拡散光Bc1がインテグレータ光学系31の全体に効率良く入射するので、インテグレータ光学系31を有効に機能させることができる。
本実施形態の光源装置2において、集光光学系26には、青色アレイ光源20から射出された高エネルギーを有するレーザー光(青色光B)が入射する。そのため、集光光学系26は温度上昇によって光弾性効果(複屈折)が生じ易い。集光光学系26において複屈折が生じると、集光光学系26を透過する光の偏光状態に乱れが生じてしまう。
本実施形態の光源装置2において、第1の位相差板28aを2回通過することでP偏光に変換された青色光Bpが光合成素子25の第1の領域25Aを透過する。
ここで、拡散素子27で拡散反射された青色拡散光Bc1における全光束幅の1/3の光が第1の位相差板28aに入射すると仮定する。この場合、青色拡散光Bc1のうち第1の位相差板28aに入射する光束面積と第1の位相差板28aに入射しない光束面積との比は1:8となる。すなわち、拡散素子27で拡散反射された青色拡散光Bc1の殆ど(8/9)は光合成素子25において偏光分離に利用されない。
本実施形態の光源装置2の構成によれば、仮に上述した集光光学系26における偏光状態の乱れが生じた場合でも、光合成素子25における偏光分離に及ぶ影響を小さくできる。そのため、本実施形態の光源装置2では、集光光学系26における光弾性効果(複屈折)の影響を低減するために集光光学系26を熱膨張係数の小さい石英レンズで構成する必要はない。よって、集光光学系26を高価な石英レンズで構成することによるコスト上昇を抑制することができる。
また、蛍光体34から射出された蛍光YLは、集光光学系26及び第1の位相差板28aを通過する。
蛍光体34から射出された蛍光YLは偏光方向が揃っていない非偏光の光である。蛍光YLは、集光光学系26で平行化されて、光合成素子25に入射する。蛍光YLは偏光方向が揃っていない光束であるため、第1の位相差板28aを通過した後も、偏光方向が揃っていない非偏光の光として光合成素子25に入射する。光合成素子25に入射した蛍光YLは第1の領域25A及び第2の領域25Bを透過してインテグレータ光学系31に向けて射出される。
以上のようにして、青色光Bc2、青色拡散光Bc1及び蛍光YLがインテグレータ光学系31に入射する。青色光Bc2、青色拡散光Bc1及び蛍光YLは合成されることで白色の照明光WLを生成する。なお、照明光WLは、色分離導光光学系200において、赤色光LR、緑色光LG、および青色光LBに分離される。青色光Bc、青色拡散光Bc1は青色光LBとして分離され、蛍光YLは赤色光LR及び緑色光LGとして分離される。
図2を参照して説明する。
インテグレータ光学系31は、第1マルチレンズ31aと第2マルチレンズ31bとを有する。第1マルチレンズ31aは照明光WLを複数の部分光線束に分割するための複数の第1小レンズ31amを有する。
第1マルチレンズ31aのレンズ面(第1小レンズ31amの表面)と光変調装置400R,400G,400Bの各々の画像形成領域とは互いに共役となっている。そのため、第1小レンズ31am各々の形状は、光変調装置400R,400G,400Bの画像形成領域の形状と略相似形(矩形状)となっている。これにより、第1マルチレンズ31aから射出された部分光束各々が光変調装置400R,400G,400Bの画像形成領域にそれぞれ効率良く入射する。
第2マルチレンズ31bは、第1マルチレンズ31aの複数の第1小レンズ31amに対応する複数の第2小レンズ31bmを有する。第2マルチレンズ31bは、重畳レンズ33とともに、第1マルチレンズ31aの各第1小レンズ31amの像を各光変調装置400R,400G,400Bの各々の画像形成領域の近傍に結像させる。
インテグレータ光学系31を透過した照明光WLは偏光変換素子32に入射する。
偏光変換素子32は、偏光分離膜と位相差板(1/2位相差板)とをアレイ状に並べて構成される。偏光変換素子32は、照明光WLの偏光方向を所定方向に揃える光学素子である。より具体的に偏光変換素子32は、照明光WLを光変調装置400R,400G,400Bの光入射側に配置された偏光板(不図示)の透過軸の方向に対応させる。
これにより、偏光変換素子32を透過した照明光WLを分離して得られる赤色光LR、緑色光LG及び青色光LBの偏光方向は、各光変調装置400R,400G,400Bの入射側偏光板の透過軸方向に対応する。よって、赤色光LR、緑色光LG及び青色光LBは入射側偏光板でそれぞれ遮光されることなく、光変調装置400R,400G,400Bの画像形成領域にそれぞれ良好に入射する。
偏光変換素子32を透過した照明光WLは、重畳レンズ33に入射する。重畳レンズ33はインテグレータ光学系31と協同して、被照明領域における照度分布を均一化する。
ここで、偏光変換素子32に入射する光が一方の偏光成分(S偏光又はP偏光)のみで構成される場合、双方の偏光成分(S偏光及びP偏光)を含む光で構成される場合に比べて、偏光変換素子32を透過後の光強度分布の均一性が低下してしまう。
従来、偏光変換素子に入射する光が一方の偏光成分のみで構成されている場合、偏光変換素子32の前段に1/4波長板を設けることで偏光変換素子32に入射する光を円偏光に変換することが行われていた。しかしながら、この場合、偏光変換素子32の前段に1/4波長板を別途設ける分だけコストが高くなってしまう。
本実施形態の光源装置2では、円偏光である青色光Bc及び青色拡散光Bc1と非偏光である蛍光YLとを含む照明光WLが偏光変換素子32に入射する。円偏光である青色光Bc及び青色拡散光Bc1はS偏光成分及びP偏光成分を概ね同程度の割合で含む。また、非偏光である蛍光YLも、円偏光と同様、S偏光成分及びP偏光成分を概ね同程度の割合で含む。
本実施形態の光源装置2は、S偏光成分及びP偏光成分の双方を概ね等しい割合で含む照明光WLを偏光変換素子32に入射させるので、偏光変換素子32を透過した照明光WLの光強度分布の均一性を向上できる。このように光強度分布の均一性が高い照明光WLを色分離した赤色光LR、緑色光LG及び青色光LBは、各光変調装置400R,400G,400Bの画像形成領域を均一に照明するので、優れた画像を表示できる。
以上説明したように本実施形態の光源装置2によれば、拡散素子27で拡散反射された青色拡散光Bc1の光路の一部に第1の位相差板28aを設けるため、第1の位相差板28aを小型化できる。よって、光源装置2は、水晶位相差板で構成された第1の位相差板28aを小型化することでコストを低減できる。
また、本実施形態の光源装置2によれば、第1の位相差板28aから射出されて光合成素子25の第1の領域25Aを透過した青色光Bpの光路上に第2の位相差板28bを備えるので、水晶位相差板で構成された第2の位相差板28bを小型化することでコストを低減できる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、第1の位相差板28a及び第2の位相差板28bを小型化してコスト低減を図った光源装置2を備えるので、該プロジェクター1も低コスト化を実現できる。また、本実施形態のプロジェクター1によれば、光源装置2によって照明光WLのホワイトバランスを調整することで所望の色味の画像を表示できる。
なお、本発明は上記実施形態の内容に限定されることはなく、発明の主旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態において、拡散素子27として固体配置した蛍光体34に励起光を照射する構造を例に挙げたが、回転可能な円板上にリング状の蛍光体を配置した回転ホイール方式の構造を採用してもよい。
また、上記実施形態では、青色アレイ光源20から射出された青色光Bの光束幅を圧縮する光束幅圧縮手段としてアフォーカル光学系22を用いる場合を例に挙げたが、光束幅圧縮手段はこれに限られない。例えば、青色アレイ光源20を構成する複数の発光素子21から射出された青色光線B1をミラーで折り返すことで各青色光線B1間の隙間を狭めて青色光Bの光束幅を圧縮してもよい。
また、上記実施形態では、青色アレイ光源20から射出した青色光Bをアフォーカル光学系22で縮小して光合成素子25の第1の領域25Aに入射させる構成を例に挙げたが、本発明はこれに限定されない。例えば、1つの発光素子から射出した1本の青色光線を光合成素子25の第1の領域25Aに入射させる構成を採用してもよい。この場合、青色光線の光束幅を圧縮するアフォーカル光学系22は省略することができる。
また、上記実施形態では本発明による光源装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限られない。本発明による光源装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等にも適用することができる。
1…プロジェクター、2…光源装置、12…光学膜、20…青色アレイ光源(発光装置)、22…アフォーカル光学系(光束幅圧縮手段)、25…光合成素子(第1の光学素子)、25A…第1の領域、25B…第2の領域、27…拡散素子、28a…第1の位相差板(第2の光学素子)、28b…第2の位相差板(第3の光学素子)、34a…拡散反射部、37…反射層、400R…光変調装置、600…投射光学装置。

Claims (10)

  1. 第1の波長を有する第1の偏光方向の第1の光を射出する発光装置と、
    前記第1の光を反射する第1の領域と、前記第1の領域とは異なる第2の領域とを有する第1の光学素子と、
    前記第1の光学素子の前記第1の領域で反射される前記第1の光が入射され、前記第1の光を前記第1の波長を有する円偏光の第2の光に変換する第2の光学素子と、
    前記第2の光学素子から射出された前記第2の光が入射される拡散素子と、を備え、
    前記拡散素子で反射されて前記第2の光学素子に入射した前記第2の光は、前記第2の光学素子によって、前記第1の波長を有する第2の偏光方向の第3の光に変換され、
    前記第2の光学素子から射出されて前記第1の光学素子の前記第1の領域に入射される前記第3の光は、前記第1の光学素子の前記第1の領域において透過され、
    前記拡散素子で反射されて前記第1の光学素子の前記第2の領域に入射される前記第2の光は、前記第1の光学素子の前記第2の領域において透過され、
    前記拡散素子から射出されて前記第1の光学素子の前記第1の領域および前記第2の領域に入射される第2の波長を有する第4の光は、前記第1の光学素子の前記第1の領域および前記第2の領域において透過され
    前記第1の光学素子の前記第1の領域から射出される前記第3の光が入射される第3の光学素子を備え、
    前記第3の光学素子は、前記第3の光を前記第1の波長を有する円偏光の第5の光に変換する
    ことを特徴とする光源装置。
  2. 前記第1の光学素子において、前記第1の領域は前記第1の光学素子の中央に設けられ、前記第2の領域は前記第1の領域の周囲に設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記第2の光学素子は、前記第1の光学素子の一方側に、前記第1の領域と対向するように配置される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の光源装置。
  4. 前記第2の光学素子は水晶で形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光源装置。
  5. 前記第3の光学素子は、前記第1の光学素子の他方側に、前記第1の領域と対向するように配置される
    ことを特徴とする請求項に記載の光源装置。
  6. 前記第3の光学素子は水晶で形成されている
    ことを特徴とする請求項またはに記載の光源装置。
  7. 前記拡散素子の光入射側に、前記第2の光の一部を拡散反射させる拡散反射部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の光源装置。
  8. 前記拡散反射部は、前記第2の光の一部を反射し、前記第2の光の一部の残りを透過させる光学膜を有している
    ことを特徴とする請求項に記載の光源装置。
  9. 前記発光装置と前記第1の光学素子との間に設けられ、前記発光装置から射出された前記第1の光の光束幅を圧縮する光束幅圧縮手段を備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の光源装置。
  10. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置から射出される光を画像情報に応じて変調して画像光を形成する光変調装置と、
    前記画像光を投射する投射光学装置と、を備える
    ことを特徴とするプロジェクター。
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