JP6091239B2 - プリント回路板、プリント配線板および電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、受信回路が分岐配線で主配線に電気的に接続されるプリント回路板プリント配線板および電子機器に関する。
一般に、メモリシステムは、メモリコントローラと複数のメモリデバイスとを有して構成されている。メモリデバイスとしては、DDR3−SDRAM(Double Data Rate 3 Synchronous Dynamic Random Access Memory)が一般的に知られている。
メモリデバイスの実装形態としては、マザーボードに実装される場合と、モジュール基板に実装される場合とがある。メモリデバイスがモジュール基板に実装される場合は、メモリコントローラが実装されたマザーボードにコネクタ接続されてメモリシステムが構成される。
メモリコントローラは、アドレス信号又はコマンド信号(アドレス/コマンド信号)を送信し、各メモリデバイスは、アドレス/コマンド信号を受信することで制御され、メモリコントローラと複数のメモリデバイスとの間でデータ信号の送受信が行われる。特に高機能な電子機器では、メモリ容量の確保のため、複数のDDR3−SDRAMを搭載して使用する場合が多い。
DDR3−SDRAMであるメモリデバイスは、信号伝送タイミングを調整する機能を内蔵している。各メモリデバイスは、アドレス/コマンド信号の高速化が可能なフライバイと呼ばれる一筆書きの主配線に接続されている(非特許文献1参照)。
非特許文献1において、主配線は、プリント配線板の内層の2層が使用されている。また、非特許文献1では、メモリデバイスは、BGA(Ball grid array)型の半導体パッケージが用いられている。プリント配線板には、主配線からメモリデバイスに分岐する分岐配線を構成する、主配線上に形成されたヴィアと、BGA型半導体パッケージの受信端子に接続される実装パッドと、ヴィアと実装パッドとを接続する引き出し配線とが形成されている。分岐配線の一部に、実装パッド間に配置可能な小径ヴィアを使用することで、メモリデバイスへの分岐配線を短くすることを可能としている。
一方、モジュール基板に実装されたDDR3−SDRAMを有するDIMM(Dual Inline Memory Module)の場合、DIMM上の分岐配線長を調整することで波形のリンギングを低減しようとする提案がなされている(特許文献1参照)。
特開2009−86841号公報
JEDEC standard No.21C PC3−6400/PC3−8500/PC3−12800 DDR3 Unbuffered SO−DIMM Reference Design Specification
しかしながら、特許文献1や非特許文献1の構成においては、DIMMの規格に準拠して分岐配線の配線長が3[mm]程度と短く定義されている。そのため、従来は、ヴィアを実装パッドに隣接して配置することで引き出し配線の配線長を短くし、その結果、分岐配線の配線長を短くしていた。ところが、アドレスコマンド配線等、本数が多いバス配線で、しかも実装パッドを高密度に配置する場合には、ヴィアを実装パッド間に配置できず、実装パッド群の外側に配置することがあり、その場合には、分岐配線の配線長が長くなる。分岐配線の配線長が長くなるほど、信号の減衰や反射の問題が大きくなり、信号の波形が乱れる、即ち信号のリンギングの原因となる。特にDDR3−SDRAMにおいてアドレス/コマンド信号の波形で問題となるのは、信号のリンギングが大きくなり、信号の入力電圧条件を満足できない場合が生じることである。
そこで、本発明は、分岐配線の配線長に拘らず、受信回路にて受信される信号の波形のリンギングを抑えることができるプリント回路板プリント配線板および電子機器を提供する。
本発明のプリント回路板は、プリント配線板と、前記プリント配線板に実装され、送信回路から送信された信号を、前記プリント配線板を介して受信する第1受信回路及び第2受信回路と、を備え、前記プリント配線板は、始端が前記送信回路に電気的に接続される主配線と、一端が前記主配線上の第1分岐点に電気的に接続され、他端が前記第1受信回路に電気的に接続された第1分岐配線と、一端が前記始端に対して前記第1分岐点よりも遠い前記主配線上の第2分岐点に電気的に接続され、他端が前記第2受信回路に電気的に接続された第2分岐配線と、前記始端と前記第1分岐点との間の前記主配線上の第1接続点に電気的に接続された第1接続端、及び前記第1接続端に対して反対側の第1開放端を有する第1オープンスタブ配線と、を有していることを特徴とする。
本発明によれば、オープンスタブ配線により、第2分岐点にて発生するマイナスの反射に対応したプラスの反射を発生させることが可能となる。そして、オープンスタブ配線にて発生する反射波と第2分岐点にて発生する反射波とが第1分岐点にて合波されるので、第1受信回路に到達する信号のリンギングを抑えることができる。
本発明の第1実施形態に係るプリント回路板の一例としてのメモリシステムの配線構成を示すトポロジー図である。 メモリデバイスが実装される付近のマザーボードの平面図である。 分岐点における信号成分の反射を説明するための図である。 第1分岐配線における主配線の第1分岐点からのマイナスの反射を説明するための図である。 第1分岐点の後段の分岐点からのマイナスの反射を説明するための図である。 第1受信回路の後段の受信回路の受信素子からのプラスの反射を説明するための図である。 シミュレーション結果に基づく信号及び推察結果に基づく信号の波形図である。 第1オープンスタブ配線を付加したことによる信号波を説明するための図である。 実施例1の配線構造においてシミュレーションを行った結果を示す波形図である。 本発明の第2実施形態に係るプリント回路板の一例としてのメモリシステムの配線構成を示すトポロジー図である。 第1及び第2オープンスタブ配線を付加したことによる信号波を説明するための図である。 実施例2の配線構造においてシミュレーションを行った結果を示す波形図である。 本発明の第3実施形態に係るプリント配線板の一例として、メモリデバイスが実装される付近のマザーボードの平面図である。 比較例のプリント回路板の一例としてのメモリシステムの配線構成を示すトポロジー図である。 比較例のメモリシステムにおける実効的な分岐配線長の違いによる波形図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るプリント回路板の一例としてのメモリシステムの配線構成を示すトポロジー図である。プリント回路板であるメモリシステム100は、プリント配線板であるマザーボード200と、送信回路であるメモリコントローラ301と、複数の受信回路である複数のメモリデバイス302A〜302Dと、を備えている。本第1実施形態では、メモリデバイス302A〜302Dは、DDR3−SDRAM(Double Data Rate 3 Synchronous Dynamic Random Access Memory)である。これらメモリコントローラ301及び複数のメモリデバイス302A〜302Dは、マザーボード200に実装されている。
メモリコントローラ301は、メモリデバイス302A〜302Dを制御するものである。メモリコントローラ301は、メモリデバイス302A〜302Dへ信号、本第1実施形態では、アドレス/コマンド信号を、マザーボード200を介して送信するものである。
各メモリデバイス302A〜302Dは、マザーボード200を介してメモリコントローラ301から送信されたアドレス/コマンド信号を受信する。そして、メモリコントローラ301と各メモリデバイス302A〜302Dとは、データ信号の送受信を行う。
本第1実施形態では、アドレス信号用のバス配線及びコマンド信号用のバス配線は、フライバイ方式による配線構造であり、これら複数のバス配線のうちの1つを、図1に示している。
メモリコントローラ301は、具体的には、送信素子である半導体チップからなる送信チップ311と、送信チップ311に接続された送信端子312と、を有する半導体パッケージである。
各メモリデバイス302A〜302Dは、受信素子である半導体チップからなるメモリセル321A〜321Dと、メモリセル321A〜321Dに内部配線323A〜323Dを介して接続された受信端子322A〜322Dとを有する半導体パッケージである。なお、内部配線323A〜323Dは、メモリデバイス302A〜302Dの実効的な配線である。
マザーボード200は、メモリコントローラ301(送信素子)とメモリデバイス302A〜302D(受信素子)とをフライバイ方式により接続するバス配線201を有している。バス配線201は、始端217がメモリコントローラ301の送信端子312に電気的に接続され、終端218が終端抵抗310の一端に電気的に接続された主配線216を有している。終端抵抗310の他端は、終端電位が印加される終端配線211に電気的に接続されている。
また、バス配線201は、メモリデバイス302A〜302Dの受信端子322A〜322Dを主配線216上の互いに異なる位置の分岐点207A〜207Dに電気的に接続する分岐配線206A〜206Dを有している。具体的に説明すると、各分岐配線206A〜206Dの一端219A〜219Dが、各分岐点207A〜207Dに電気的に接続されている。また、各分岐配線206A〜206Dの他端220A〜220Dが、各メモリデバイス302A〜302Dの受信端子322A〜322Dに電気的に接続されている。
本第1実施形態では、メモリデバイス302Aが第1受信回路、メモリデバイス302Bが第2受信回路である。また、メモリデバイス302Cが第3受信回路、メモリデバイス302Dが第4受信回路である。なお、本第1実施形態では、メモリデバイス302A〜302Dがそれぞれ1つの場合について説明するが、複数あってもよい。
分岐点207Aが第1分岐点、分岐点207Bが主配線216の始端217に対して分岐点207Aよりも遠い第2分岐点である。また、分岐点207Cが主配線216の始端217に対して分岐点207Bよりも遠い第3分岐点、分岐点207Dが主配線216の始端217に対して分岐点207Cよりも遠い第4分岐点である。
また、分岐配線206Aが第1分岐配線、分岐配線206Bが第2分岐配線である。また、分岐配線206Cが第3分岐配線、分岐配線206Dが第4分岐配線である。
本第1実施形態では、図1に示すように、主配線216において、始端217と分岐点207Aとの間の主配線上の第1接続点である接続点208が設けられている。そして、マザーボード200は、接続点208に電気的に接続された第1接続端である接続端221と、接続端221に対して反対側の第1開放端である開放端222とを有する第1オープンスタブ配線であるオープンスタブ配線209を備えている。
主配線216は、始端217と接続点208との間の配線203A、接続点208と分岐点207Aとの間の配線203B、分岐点207Aと分岐点207Bとの間の配線204A、分岐点207Bと分岐点207Cとの間の配線204Bを有している。また、主配線216は、分岐点207Cと分岐点207Dとの間の配線204C、分岐点207Dと終端218との間の配線205を有している。
本第1実施形態では、主配線216は、マザーボード200の内層もしくは表層に形成され、分岐配線206A〜206Dは、マザーボード200の内層と表層とに跨って形成されている。そして、メモリデバイス302A〜302Dは、BGA型の半導体パッケージであり、マザーボード200の表層に実装される。
図2は、メモリデバイスが実装される付近のマザーボードの平面図である。図2では、各メモリデバイス302A〜302Dを、メモリデバイス302とし、各分岐配線206A〜206Dを、分岐配線206としている。
図2では、分岐配線206が、複数(9つ)図示されており、内層に形成された図2では不図示の複数(9つ)の主配線216のそれぞれに電気的に接続されている。また、図示は省略するが、メモリデバイス302の底面には、受信端子322が複数アレイ状に設けられている。
分岐配線206は、主配線216に電気的に接続されたヴィア241と、表層に形成された、分岐配線206の他端である実装パッド220と、ヴィア241と実装パッド220とを電気的に接続する引き出し配線パターン242と、を有している。複数の実装パッド220は、アレイ状に配置されており、各実装パッド220は、不図示のはんだボール等の接続導体でメモリデバイス302の受信端子322に電気的に接続されている。
ヴィア241は、これら複数の実装パッド220からなる実装パッド群の外側に配置されており、任意の径に形成することができるので、安価なマザーボード200を実現している。実装パッド220,220の間隔dは、例えば0.8[mm]ピッチとなる。そのときの分岐配線206の一端219から他端220までの配線長は、最大8[mm]程度となる。
ここで、比較例として、本実施形態のマザーボード200において、オープンスタブ配線209がない場合について説明する。
図14は、比較例のプリント回路板の一例としてのメモリシステムの配線構成を示すトポロジー図である。なお、図14に示すプリント回路板は、図1に示すプリント回路板に対して、オープンスタブ配線209がないものであり、それ以外の構成は、本第1実施形態と同様である。
分岐配線206A〜206Dの配線長が長くなるほど、信号の減衰や反射の問題が大きくなり波形が乱れる原因となる。特にDDR3−SDRAMのアドレス/コマンド信号の波形で問題となるのは、信号のリンギングが大きくなり、信号の入力電圧条件を満足できない場合があることである。
図2に示すような安価なマザーボード200で使用可能なヴィア241のランドの大きさは、φ0.6[mm]程度であり、実装パッド220の大きさはφ0.6[mm]程度である。そのため、0.8[mm]ピッチの実装パッド220間にヴィア241を配置することできない。従って、ヴィア241はメモリデバイス302の外側に配置される。その結果、主配線上にあるヴィア241から実装パッド220までの引き出し配線パターン242が長くなることにより、先に述べた波形の信号の入力電圧条件の問題が起こりやすい。
また、メモリデバイス302の内部には、パッケージ配線や内部容量により、メモリセル321までの伝搬遅延が存在する。この伝搬遅延を、プリント配線板上の長さに置き換えたものを実効的な内部配線323の配線長と考える。この実効的な内部配線323の配線長を含む分岐配線長、即ち内部配線323と分岐配線206との合計の配線長は、通常でも10[mm]〜20[mm]程度のばらつきがあり、メモリベンダーの違いや世代間の違いを考慮すると更に広く考える必要がある。以下、この内部配線323と分岐配線206との合計の配線長を、実効的な分岐配線長という。
図15は、比較例のメモリシステムにおける実効的な分岐配線長の違いによる波形図である。図15(a)は実効的な分岐配線長が20[mm]の場合の波形であり、図15(b)は実効的な分岐配線長が15[mm]の場合の波形であり、図15(c)は実効的な分岐配線長が10[mm]の場合の波形である。なお、メモリデバイス302Aにおける信号電圧をV31、メモリデバイス302Bにおける信号電圧をV32、メモリデバイス302Cにおける信号電圧をV33、メモリデバイス302Dにおける信号電圧をV34とする。
内部配線323Aと分岐配線206Aとの合計の配線長が長いほど、波形のリンギングが大きくなる。なお、リンギングは、クロストークなどのノイズの影響で更に大きくなる場合もあり、設計上はできるだけ閾値電圧から離れた電圧差分を持つことが必要となる。
図15(a)に示すように、メモリデバイス302A〜302Dのうち、メモリデバイス302Aが受信する信号の電圧V31が、入力電圧条件を満足していない。なお、閾値電圧V,Vが信号の入力電圧条件の大きさで、通常は200[mV]の電圧差であり、電圧Vより信号の電圧が高いと論理値「ハイ」となり、電圧Vより信号の電圧が低いと論理値「ロー」となる。しかし、電圧Vと電圧Vとの間に信号の電圧が留まると、論理値が不安定になる。従って、信号が変化する際に、一度信号の入力電圧条件を超えた信号が、リンギングにより電圧Vと電圧Vとの間に再び入ることは動作上問題となる。
メモリデバイス302Aに到達する信号の波形にリンギングが発生していた主要因が、主配線216の分岐点207Bからのマイナスの反射と、分岐配線206Aにおける主配線216の分岐点207Aからのマイナスの反射であることを見出した。特に、主配線216の分岐点207Bからのマイナスの反射が大きな要因となっていることを見出した。以下、これらの要因について具体的に説明する。
図3は、分岐点における信号成分の反射を説明するための図である。図3では、特性インピーダンスZの配線500と、特性インピーダンスZの配線501と、特性インピーダンスZの配線502とが接続点510で接続されている。そして、配線500側から信号が伝わるものと仮定する。図3には、配線500側から伝わる信号が接続点510で反射を起こして戻る経路r−500と、同じ信号が接続点510を透過し、配線501,502へ伝わる経路t−500とが図示されている。
配線500側からみた配線501と配線502との合成インピーダンスZは、以下の式(1)となる。
Figure 0006091239
例えば、特性インピーダンスZと特性インピーダンスZがそれぞれ50[Ω]の場合は、合成インピーダンスZは25[Ω]となる。
配線500側から伝わった信号が接続点510で反射する電圧割合は、以下の式(2)で表される。
Figure 0006091239
例えば特性インピーダンスZが50[Ω]で、合成インピーダンスZが25[Ω]の場合、式(2)の値は、−1/3となり、−1/3の電圧が反射する。
配線500側から伝わった信号が接続点510で透過する電圧割合は、以下の式(3)で表される。
Figure 0006091239
例えば特性インピーダンスZが50[Ω]で、合成インピーダンスZが25[Ω]の場合、式(3)の値は2/3となり、2/3の電圧が反射する。
図4は、分岐配線206Aにおける主配線216の分岐点207Aからのマイナスの反射を説明するための図である。
図4(a)は、メモリデバイス302Aの分岐部分を示す部分トポロジー図である。図4(a)には、分岐点207Aとメモリセル321Aとの間を往復する信号成分を図示している。この信号成分の信号経路b−2aは、分岐点207Aとメモリセル321Aとの間を往復する経路である。
配線203Bを伝わってくる信号は、まず分岐点207Aを透過し、分岐配線206Aとメモリデバイス302Aの実効的な内部配線323Aを経由して、受信素子であるメモリセル321Aに伝搬する。
ここで考えやすくするため、分岐配線206Aと内部配線323Aの特性インピーダンスの差が極めて小さく、分岐配線206Aから内部配線323Aへの信号波は、そのまま透過するとして説明する。また、メモリセル321Aは、ハイインピーダンス(インピーダンスが無限大)と近似して説明する。
メモリセル321Aに伝搬した信号波は、メモリセル321Aで全反射し、そのままの電圧の反射波が内部配線323Aと分岐配線206Aとを経由して分岐点207Aに戻ってくる。返ってきた信号の反射波は、分岐点207Aで反射を起こす。この分岐点207Aにおける反射波は、入射波に対して−1/3の電圧の反射波である。分岐点207Aで反射した反射波は、再び分岐配線206Aと内部配線323Aとを経由してメモリセル321Aに伝搬する。
図4(b)は、その時のメモリセル321Aに伝わる信号波の電圧を個別に表した波形図である。ここで、全配線の特性インピーダンスは同じとして説明する。信号波Sb0−2aは、初めにメモリセル321Aに伝わる信号波(直接波)の電圧を示す。即ち、信号波Sb0−2aは、始端217から分岐配線206A(メモリデバイス302A、即ちメモリセル321A)に直接伝搬する直接波である。具体的には、信号波Sb0−2aは、始端217から、配線203A,203B,206A(及び配線323A)を経てメモリデバイス302(メモリセル321A)に伝搬する信号波である。
信号波(反射波)Sb1−2aは、メモリセル321Aで全反射した信号波Sb0−2aが、分岐点207Aで反射を起こし、−1/3の電圧で反射した信号波である。即ち、信号波(反射波)Sb1−2aは、信号波Sb0−2aがメモリデバイス302Aのメモリセル321Aで最初に分岐点207Aの側に反射して更に分岐点207Aでメモリデバイス302Aの側に反射した反射波である。信号波Sb1−2aは、内部配線323Aと分岐配線206Aとの1往復分、信号波Sb0−2aに対して遅れて、メモリセル321Aに到達する。
信号波(反射波)Sb2−2aは、メモリセル321Aで全反射した信号波Sb1−2aが、分岐点207Aで反射を起こし、+1/9の電圧で反射した信号波である。信号波Sb2−2aは、内部配線323Aと分岐配線206Aとの2往復分、信号波Sb0−2aに対して遅れて、メモリセル321Aに到達する。
信号波(反射波)Sb3−2aは、メモリセル321Aで全反射した信号波Sb2−2aが、分岐点207Aで反射を起こし、−1/27の電圧で反射した信号波である。信号波Sb3−2aは、内部配線323Aと分岐配線206Aとの3往復分、信号波Sb0−2aに対して遅れて、メモリセル321Aに到達する。
図4(c)は、全ての信号波Sb0−2a、Sb1−2a、Sb2−2a、Sb3−2aの合計電圧を表した波形図である。分岐配線206Aにおける主配線216の分岐点207Aからのマイナスの反射によって合計の信号波Sb−2aの波形は図4(c)のように変化する。
図5は、分岐点207Aの後段の分岐点207B,207C,207Dからのマイナスの反射を説明するための図である。図5(a)は、分岐点207Bからの反射経路ma−2aを説明するためのトポロジー図である。メモリコントローラ301の送信チップ311から伝わる信号波の経路ma−2aは、配線203A,203B,204Aを通過して、分岐点207Bで折り返し、配線204A,206A,323Aを通過してメモリセル321Aに至る経路である。
図5(b)は、分岐点207Cからの反射経路mb−2aを説明するためのトポロジー図である。送信チップ311から伝わる信号波の経路mb−2aは、配線203A,203B,204A、204Bを通過して、分岐点207Cで折り返し、配線204B,204A,206A,323Aを通過してメモリセル321Aに至る経路である。
図5(c)は、分岐点207Dからの反射経路mc−2aを説明するためのトポロジー図である。送信チップ311から伝わる信号波の経路mc−2aは、配線203A,203B,204A〜204Cを通過して、分岐点207Dで折り返し、配線204C〜204A,206A,323Aを通過してメモリセル321Aに至る経路である。
図5(d)は、各経路ma−2a,mb−2a,mc−2aを通過してメモリセル321Aに到達する信号波Sma−2a、Smb−2a、Smc−2aを個別に表した波形図である。
経路ma−2aを通過する信号波Sma−2aは、配線203A,203Bを伝搬し、分岐点207Aで減衰し、配線204Aを伝搬し、分岐点207Bでマイナスの反射を起こして、配線204Aを伝搬する。更に、分岐点207Aで減衰し、分岐配線206A及び内部配線323Aを伝搬し、メモリセル321Aに到達する。
即ち、信号波Sma−2aは、始端217から配線203A,203B,204Aを順次通過し、分岐点207Bで分岐点207Aの側に反射することで配線204Aを1往復し、分岐配線206Aを通じて他端220Aに伝搬する反射波である。従って、信号波Sma−2aは、図4に示す信号波Sb0−2aに対して、配線204Aを1往復する分の伝搬遅延時間、遅れてメモリデバイス302A(メモリセル321A)、即ち分岐点207Aに到達する。
経路mb−2aを通過する信号波Smb−2aは、配線203A,203Bを伝搬し、分岐点207Aで減衰し、配線204Aを伝搬し、分岐点207Bで減衰し、配線204Bを伝搬し、分岐点207Cでマイナスの反射を起こす。更に、配線204Bを伝搬し、分岐点207Bで減衰し、配線204Aを伝搬し、分岐点207Aで減衰し、分岐配線206A及び内部配線323Aを伝搬し、メモリセル321Aに到達する。したがって、信号波Smb−2aは、信号波Sma−2aよりも減衰しており、また、図4に示す信号波Sb0−2aに対して、配線204A,204Bを1往復する分の伝搬遅延時間、遅れてメモリセル321A(分岐点207A)に到達する。
経路mc−2aを通過する信号波Smc−2aは、配線203A,203Bを伝搬し、分岐点207Aで減衰し、配線204Aを伝搬し、分岐点207Bで減衰し、配線204Bを伝搬し、分岐点207Cで減衰し、配線204Cを伝搬する。更に、分岐点207Dでマイナスの反射を起こし、配線204Cを伝搬し、分岐点207Cで減衰し、配線204Bを伝搬し、分岐点207Bで減衰し、配線204Aを伝搬し、分岐点207Aで減衰する。更に、分岐配線206A及び内部配線323Aを伝搬し、メモリセル321Aに到達する。したがって、信号波Smc−2aは、信号波Smb−2aよりも減衰しており、また、図4に示す信号波Sb0−2aに対して、配線204A〜204Cを1往復する分の伝搬遅延時間、遅れてメモリセル321A(分岐点207A)に到達する。
図5(e)は、全ての信号波Sma−2a、Smb−2a、Smc−2aの合計電圧を表した波形図である。分岐点207B〜207Dのマイナスの反射によって合計の信号波Sm−2aの波形は図5(e)のように変化する。
図6は、メモリセル321Aの後段のメモリセル321B,321C,321Dからのプラスの反射を説明するための図である。図6(a)は、メモリセル321Bからの反射経路pa−2aを説明するためのトポロジー図である。信号波の経路pa−2aは、配線203A〜204A,206B,323Bを通過し、メモリセル321Bで折り返して、配線323B,206B,204A,206A,323Aを通過して、メモリセル321Aに至る経路である。
図6(b)は、メモリセル321Cからの反射経路pb−2aを説明するためのトポロジー図である。信号波の経路pb−2aは、配線203A〜204B,206C,323Cを通過し、メモリセル321Cで折り返して、配線323C,206C,204B,204A,206A,323Aを通過して、メモリセル321Aに至る経路である。
図6(c)は、メモリセル321Dからの反射経路pc−2aを説明するためのトポロジー図である。信号波の経路pc−2aは、配線203A〜204C,206D,323Dを通過し、メモリセル321Dで折り返して、配線323D,206D,204C〜204A,206A,323Aを通過して、メモリセル321Aに至る経路である。
図6(d)は、各経路pa−2a,pb−2a,pc−2aを通過してメモリセル321Aに到達する信号波Spa−2a,Spb−2a,Spc−2aを個別に表した波形図である。
経路pa−2aを通過する信号波Spa−2aは、配線203A,203Bを伝搬し、分岐点207Aで減衰し、配線204Aを伝搬し、分岐点207Bで減衰し、配線206B,323Bを伝搬して、メモリセル321Bでプラスの反射を起こす。更に、配線323B,206Bを伝搬し、分岐点207Bで減衰し、配線204Aを伝搬し、分岐点207Aで減衰し、配線206A,323Aを伝搬して、メモリセル321Aに到達する。したがって、信号波Spa−2aは、図4に示す信号波Sb0−2aに対して、配線204A,206B,323Bを1往復する分の伝搬遅延時間、図5に示す信号波Sma−2aよりも遅れてメモリセル321A(分岐点207A)に到達する。
経路pb−2aを通過する信号波Spb−2aは、配線203A,203Bを伝搬し、分岐点207Aで減衰し、配線204Aを伝搬し、分岐点207Bで減衰し、配線204Bを伝搬し、分岐点207Cで減衰し、配線206C,323Cを伝搬する。更に、メモリセル321Cでプラスの反射を起こし、配線323C,206Cを伝搬し、分岐点207Cで減衰し、配線204Bを伝搬し、分岐点207Bで減衰し、配線204Aを伝搬し、分岐点207Aで減衰する。更に、配線206A,323Aを伝搬して、メモリセル321Aに到達する。したがって、信号波Spb−2aは、信号波Spa−2aよりも減衰しており、また、図4に示す信号波Sb0−2aに対して、配線204A,204B,206C,323Cを1往復する分の伝搬遅延時間遅れてメモリセル321A(分岐点207A)に到達する。
経路pc−2aを通過する信号波Spc−2aは、配線203A,203Bを伝搬し、分岐点207Aで減衰し、配線204Aを伝搬し、分岐点207Bで減衰し、配線204Bを伝搬し、分岐点207Cで減衰し、配線204Cを伝搬する。更に、分岐点207Dで減衰し、配線206D,323Dを伝搬し、メモリセル321Dでプラスの反射を起こし、配線323D,206Dを伝搬し、分岐点207Dで減衰し、配線204Cを伝搬し、分岐点207Cで減衰する。更に、配線204Bを伝搬し、分岐点207Bで減衰し、配線204Aを伝搬し、分岐点207Aで減衰し、配線206A,323Aを伝搬して、メモリセル321Aに到達する。したがって、信号波Spc−2aは、信号波Spb−2aよりも減衰しており、また、図4に示す信号波Sb0−2aに対して、配線204A〜204C,206D,323Dを1往復する分の伝搬遅延時間遅れてメモリセル321A(分岐点207A)に到達する。
図6(e)は、全ての信号波Spa−2a、Spb−2a、Spc−2aの合計電圧を表した波形図である。メモリセル321A〜321Dのプラスの反射によって合計の信号波Sp−2aの波形は図6(e)のように変化する。
図7は、シミュレーション結果に基づく信号及び推察結果に基づく信号の波形図である。図7(a)、図7(b)及び図7(c)は、図1の配線構造において、以下の条件でシミュレーションを行ったメモリデバイス302Aにて受信する信号の波形図である。配線のインピーダンスによる波形分析をするために、立ち上がり時間を大きくとり、メモリデバイス302Aは無負荷条件とした。
シミュレーションの条件は以下の通りである。メモリコントローラ301が送信する信号(パルス)の電圧は、1.5[V]で、内部特性インピーダンスは50[Ω]、信号の立ち上がり時間は1000[V/ns]とし、メモリデバイス302A〜302Dは0[pF]で負荷近似した。
全配線の特性インピーダンスは50[Ω]、遅延時間は7[ns/m]とした。配線203Aと配線203Bとの合計の配線長を45[mm]、各配線204A、204B、204Cの配線長を15[mm]、配線205の配線長を10[mm]とした。終端抵抗310の抵抗値は50[Ω]、終端配線211に印加した終端電位は0.75[V]とした。
さらに、マザーボード200の分岐配線206A〜206Dの配線長と、メモリデバイス302A〜302D内部の実効的な配線長との合計の配線長(実効的な分岐配線長)を、20[mm]、15[mm]、10[mm]の3種類の条件で行った。図7(a)は実効的な分岐配線長が20[mm]の場合、図7(b)は実効的な分岐配線長が15[mm]の場合、図7(c)は実効的な分岐配線長が10[mm]の場合である。
図7(d)、図7(e)及び図7(f)には、図4、図5及び図6を用いて説明した、3つの信号波Sb−2a,Sm−2a,Sp−2aの波形と、更に3つの信号波の波形を合計した信号波SAの推察波形とを図示している。図7(d)は実効的な分岐配線長が20[mm]の場合、図7(e)は実効的な分岐配線長が15[mm]の場合、図7(f)は実効的な分岐配線長が10[mm]の場合である。
それぞれの実効的な分岐配線長で、シミュレーション結果と推察結果とが一致しており、信号波形のリンギングが最も大きい部分は、信号波Sb1−2aと、信号波Sma−2aで発生していることが分かった。即ち、分岐点207Aからの最初のマイナスの反射による反射波と、分岐点207Bからのマイナスの反射による反射波によって引き起こされていることが分かった。特に、分岐点207Bからのマイナスの反射による反射波の影響が大きいことが分かった。
そこで、本第1実施形態では、分岐点207Bからのマイナスの反射による反射波に対応した配線長のオープンスタブ配線209を付加した。
図8は、オープンスタブ配線209を付加したことによる信号波を説明するための図である。図8(a)は、直接波の経路s1aを説明するための図、図8(b)は、オープンスタブ配線209にて発生する反射波の経路s1bを説明するための図、図8(c)は、メモリデバイス302Aに到達する各信号波の波形を示す波形図である。ここでSs1は、オープンスタブ配線209が存在しない場合の波形である。
オープンスタブ配線209の開放端222では、プラスの反射による反射波Ss1bが発生する。従って、オープンスタブ配線209は、メモリデバイス302A(メモリセル321A)、即ち分岐点207Aにおいて、プラスの反射による反射波Ss1bとマイナスの反射による信号波Sma−2a(図5(d))とが重なり合う配線長に設定されている。オープンスタブ配線209は、開放端222で反射した反射波Ss1bが、直接波Ss1a(図4(b)の信号波Sb0−2a)に対して所定の第1伝搬遅延時間である伝搬遅延時間Δt遅れて分岐点207A(図1)に到達する配線長に設定されている。なお、オープンスタブ配線209の配線長とは、接続端221から開放端222までの長さである。この伝搬遅延時間Δtは、メモリデバイス302A(メモリセル321A)、即ち分岐点207Aにおいて、信号波Sma−2a(図5(d))を低減するのに必要な遅延時間である。つまり、分岐点207Aにおいて、プラスの反射による反射波Ss1bが、マイナスの反射による信号波Sma−2aに重なり合う遅延時間である。
これにより、信号波Sma−2aは、分岐点207Aにて合流する反射波Ss1bにより減衰して、メモリデバイス302A(メモリセル321A)に到達することになる。なお、信号波Sma−2aと反射波Ss1bとが同じ電圧値であれば、相殺された結果により、メモリデバイス302A(メモリセル321A)に到達する信号波Sma−2aは、0[V]となる。
配線204Aによる信号波Ss1aに対する信号波Sma−2aの遅延時間と、オープンスタブ配線209による信号波Ss1aに対する反射波Ss1bの遅延時間とが略一致するのが好ましい。即ち、オープンスタブ配線209の配線長は、配線204Aの配線長と略等しいのが好ましい。ここで、略等しいとは、配線長が等しい場合のほか、信号波Sm−2aの低減効果がある範囲内の誤差を含むものである。また、オープンスタブ配線209は、直線状に形成されているのが好ましいが、屈曲して形成されていてもよい。
このように、オープンスタブ配線209により、オープンスタブ配線209を1往復する伝搬遅延時間の分の遅れたプラスの信号波Ss1bを発生させることができる。そのため、分岐点207Aにて信号波Ss1bと信号波Sma−2aとを合波させることができ、発生する主要なマイナスの信号波Sma−2aを減衰させることができる。したがって、メモリデバイス302A(メモリセル321A)に到達する信号のリンギングを抑えることが可能となる。また、オープンスタブ配線209の付加により、初めに分岐点207Aに伝わる信号の大きさが小さくなるため、分岐点207Aで分岐する信号も小さくなり、分岐点207Bで反射する信号波Sma−2aも小さくなるので、リンギングの大きさを抑える効果もある。
(実施例1)
図9は、実施例1の配線構造においてシミュレーションを行った結果を示す波形図である。この図9は、図1の配線構造において、以下の条件でシミュレーションを行った結果である。
メモリコントローラ301が送信する信号(パルス)の電圧は、1.5[V]で、内部特性インピーダンスは50[Ω]、立ち上がり時間は2[V/ns]とし、メモリデバイス302A〜302Dは1[pF]で負荷近似した。全配線の特性インピーダンスは50[Ω]、遅延時間は7[ns/m]とした。配線203Aの配線長を5[mm]、配線203Bの配線長を40[mm]、各配線204A、204B、204Cの配線長を15[mm]、配線205の配線長を10[mm]とした。終端抵抗310の抵抗値は50[Ω]、終端配線211に印加した終端電位は0.75[V]とした。
さらに、マザーボード200の分岐配線206A〜206Dの配線長と、メモリデバイス302A〜302D内部の実効的な配線長との合計の配線長(実効的な分岐配線長)を、20[mm]、15[mm]、10[mm]の3種類の条件で行った。図9(a)は実効的な分岐配線長が20[mm]の場合、図9(b)は実効的な分岐配線長が15[mm]の場合、図9(c)は実効的な分岐配線長が10[mm]の場合である。
オープンスタブ配線209の配線長は、分岐点207Aと分岐点207Bとの間の配線204Aの配線長と等しい、15[mm]とした。
図9(a)〜図9(c)において、メモリデバイス302Aが受信する信号の電圧をV、メモリデバイス302Bが受信する信号の電圧をV、メモリデバイス302Cが受信する信号の電圧をV、メモリデバイス302Dが受信する信号の電圧をVとする。
図9(a)〜図9(c)に示すように、いずれの条件でもメモリデバイス302Aのメモリセル321Aが受信する信号の波形(電圧V)は、閾値Vを下回ることがなくなり、信号のリンギングが改善していることが確認できる。なお、メモリデバイス302B〜302Dのメモリセル321B〜321Dが受信する信号の波形(電圧V〜V)も閾値Vを下回ることがなく、信号の品質が確保されている。
図9(d)は、実効的な分岐配線長が20[mm]の場合において、実施例1と比較例とを比較した結果である。図9(e)は、実効的な分岐配線長が15[mm]の場合において、実施例1と比較例とを比較した結果である。図9(f)は、実効的な分岐配線長が10[mm]の場合において、実施例1と比較例とを比較した結果である。図9(d)〜図9(f)に示すように、全ての条件でメモリデバイス302Aのメモリセル321Aが受信する信号の波形が改善していることが確認できる。
次に、図1の配線構造において、効果があるオープンスタブ配線209の配線長の条件を確認するため、以下の条件でシミュレーションを行った結果を表1に示す。
Figure 0006091239
メモリコントローラ301が送信する信号(パルス)の電圧は、1.5[V]で、内部特性インピーダンスは50[Ω]、立ち上がり時間は2[V/ns]とし、メモリデバイス302A〜302Dは0[pF]とした。全配線の特性インピーダンスは50[Ω]、遅延時間は7[ns/m]とした。配線203Aの配線長を5[mm]、配線203Bの配線長を100[mm]、配線205の配線長を10[mm]とした。終端抵抗310の抵抗値は50[Ω]、終端配線211に印加した終端電位は0.75[V]とした。各配線204A、204B、204Cの配線長は、10[mm]、15[mm]、20[mm]、25[mm]、30[mm]と条件を変えて検証した。
さらに、基板上の実効的な分岐配線長は、搭載されるメモリデバイス302A〜302Dの実効的な配線長ばらつきも加味して、5[mm]、10[mm]、15[mm]、20[mm]、25[mm]、30[mm]の6種類の条件で行った。そして、最もリンギングが大きい条件で、オープンスタブ配線209が無い比較例に対して、オープンスタブ配線209の長さを変えた場合で改善量を比較した。
なお、表1に示す結果は、プラスであれば波形が改善されており、マイナスであれば改善されていない結果となる。そして、配線204A,204B,204Cの配線長のばらつきの範囲(10[mm]〜30[mm])と、考慮される実効的な分岐配線長のばらつきの範囲(5[mm]〜30[mm])において、オープンスタブ配線209の配線長を変えた結果が示されている。この表1の結果、オープンスタブ配線209が、5[mm]以上かつ30[mm]以下の配線長に設定されている場合に、波形のリンギングが改善したことを確認した。
したがって、実効的な分岐配線長が5[mm]〜30[mm]とばらついたフライバイ配線において、アドレス/コマンド信号の波形のリンギングが改善され、波形規定を満足させることが可能となる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るプリント回路板について説明する。図10は、本発明の第2実施形態に係るプリント回路板の一例としてのメモリシステムの配線構成を示すトポロジー図である。なお、上記第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付して説明を省略する。
プリント回路板であるメモリシステム100Aは、プリント配線板であるマザーボード200Aと、送信回路であるメモリコントローラ301と、複数の受信回路である複数のメモリデバイス302A〜302Dと、を備えている。
上述したように、メモリデバイス302Aにおける波形を決めるマイナスの要因が、分岐配線206Aにおける主配線216の分岐点207Aからのマイナスの反射と、主配線216における後段の分岐点207Bからのマイナスの反射であることを見出した。
そこで、本第2実施形態では、マザーボード200Aは、上記第1実施形態の配線構造に対して、更に、第2オープンスタブ配線であるオープンスタブ配線210を有しているものである。
オープンスタブ配線210は、主配線216の始端217と第1分岐点である分岐点207Aとの間の主配線上の第2接続点である接続点230に電気的に接続されている。
即ち、オープンスタブ配線210は、接続点230に電気的に接続された第2接続端である接続端223と、接続端223に対して反対側の第2開放端である開放端224とを有している。
本第2実施形態では、接続点230は、オープンスタブ配線209の接続端221が電気的に接続される第1接続点でもある。即ち、オープンスタブ配線209とオープンスタブ配線210とが共通の接続点230に電気的に接続されている。なお、オープンスタブ配線209とオープンスタブ配線210とは、始端217と分岐点207Aとの間の主配線上の点であれば、異なる接続点に接続されていてもよい。
図11は、オープンスタブ配線209,210を付加したことによる信号波を説明するための図である。図11(a)は、直接波の経路s2aを説明するための図である。図11(b)は、オープンスタブ配線209にて発生する反射波の経路s2bを説明するための図である。図11(c)は、オープンスタブ配線210にて発生する反射波の経路s2cを説明するための図である。図11(d)は、メモリデバイス302Aに到達する各信号波の波形図である。ここでSs2は、オープンスタブ配線209が存在しない場合の波形である。
オープンスタブ配線209の開放端222では、上記第1実施形態で説明した通り、プラスの反射による反射波Ss2b(上記第1実施形態の反射波Ss1bに相当)が発生する。従って、オープンスタブ配線209は、メモリデバイス302A(メモリセル321A)、即ち分岐点207Aにおいて、プラスの反射による反射波Ssb2とマイナスの反射による信号波Sma−2a(図5(d))とが重なり合う配線長に設定されている。
一方、オープンスタブ配線210の開放端224では、プラスの反射による反射波Ss2cが発生する。オープンスタブ配線210は、開放端224で反射した反射波Ss2cが、直接波Ss2a(図4(b)の信号波Sb0−2a)に対して所定の第2伝搬遅延時間である伝搬遅延時間Δt遅れて分岐点207Aに到達する配線長に設定されている。なお、オープンスタブ配線210の配線長とは、接続端223から開放端224までの長さである。この伝搬遅延時間Δtは、メモリデバイス302A(メモリセル321A)、即ち分岐点207Aにおいて、信号波Sb1−2a(図4(b))を低減するのに必要な遅延時間である。つまり、分岐点207Aにおいて、プラスの反射による反射波Ss2cが、マイナスの反射による信号波Sb1−2aに重なり合う遅延時間である。
これにより、信号波Sb1−2aは、分岐点207Aにて合流する反射波Ss2cにより減衰して、メモリデバイス302A(メモリセル321A)に到達することになる。なお、信号波Sb1−2aと反射波Ss2cとが同じ電圧値であれば、相殺された結果により、メモリデバイス302A(メモリセル321A)に到達する信号波Sb1−2aは、0[V]となる。なお、オープンスタブ配線210は、直線状に形成されているのが好ましいが、屈曲して形成されていてもよい。
このように、オープンスタブ配線209により、オープンスタブ配線209を1往復する伝搬遅延時間の分の遅れたプラスの信号波Ss2bを発生させることができる。そのため、分岐点207Aにて信号波Ss2bと信号波Sma−2aとを合波させることができ、発生する主要なマイナスの信号波Sma−2aを減衰させることができる。したがって、メモリデバイス302A(メモリセル321A)に到達する信号のリンギングを抑えることが可能となる。
更に、本第2実施形態では、オープンスタブ配線210により、オープンスタブ配線210を1往復する伝搬遅延時間の分の遅れたプラスの信号波Ss2cを発生させることができる。そのため、分岐点207Aにて信号波Ss2cと信号波Sb1−2aとを合波させることができ、発生する主要なマイナスの信号波Sb1−2aを減衰させることができる。したがって、メモリデバイス302A(メモリセル321A)に到達する信号のリンギングを更に効果的に抑えることが可能となる。
また、オープンスタブ配線209の付加により、初めに分岐点207Aに伝わる信号の大きさが小さくなるため、分岐点207Aで分岐する信号も小さくなり、信号波Sma−2a,Sb1−2aも小さくなるので、リンギングの大きさを抑える効果もある。
(実施例2)
図12は、実施例2の配線構造においてシミュレーションを行った結果を示す波形図である。この図12は、図10の配線構造において、以下の条件でシミュレーションを行った結果である。
メモリコントローラ301が送信する信号(パルス)の電圧は、1.5[V]で、内部特性インピーダンスは50[Ω]、立ち上がり時間は2[V/ns]とし、メモリデバイス302A〜302Dは1[pF]で負荷近似した。全配線の特性インピーダンスは50[Ω]、遅延時間は7[ns/m]とした。配線203Aの配線長を5[mm]、配線203Bの配線長を40[mm]、各配線204A、204B、204Cの配線長を15[mm]、配線205の配線長を10[mm]とした。終端抵抗310の抵抗値は50[Ω]、終端配線211に印加した終端電位は0.75[V]とした。
さらに、マザーボード200の分岐配線206A〜206Dの配線長と、メモリデバイス302A〜302D内部の実効的な配線長との合計の配線長(実効的な分岐配線長)を、20[mm]、15[mm]、10[mm]の3種類の条件で行った。図12(a)は実効的な分岐配線長が20[mm]の場合、図12(b)は実効的な分岐配線長が15[mm]の場合、図12(c)は実効的な分岐配線長が10[mm]の場合である。
オープンスタブ配線209の配線長は、分岐点207Aと分岐点207Bとの間の配線204Aの配線長と等しい、15[mm]とし、オープンスタブ配線210の配線長は、最も実効的な分岐配線長が長い場合を想定し、20[mm]とした。
図12(a)〜図12(c)において、メモリデバイス302Aが受信する信号の電圧をV21、メモリデバイス302Bが受信する信号の電圧をV22とする。また、メモリデバイス302Cが受信する信号の電圧をV23、メモリデバイス302Dが受信する信号の電圧をV24とする。
図12(a)〜図12(c)に示すように、いずれの条件でもメモリデバイス302Aのメモリセル321Aが受信する信号の波形(電圧V21)は、閾値Vを下回ることがなくなり、信号のリンギングが改善していることが確認できる。なお、メモリデバイス302B〜302Dのメモリセル321B〜321Dが受信する信号の波形(電圧V22〜V24)も閾値Vを下回ることがなく、信号の品質が確保されている。
図12(d)は、実効的な分岐配線長が20[mm]の場合において、実施例2と比較例とを比較した結果である。図12(e)は、実効的な分岐配線長が15[mm]の場合において、実施例2と比較例とを比較した結果である。図12(f)は、実効的な分岐配線長が10[mm]の場合において、実施例2と比較例とを比較した結果である。図12(d)〜図12(f)に示すように、全ての条件でメモリデバイス302Aのメモリセル321Aが受信する信号の波形が改善していることが確認できる。
次に、図10の配線構造において、効果があるオープンスタブ配線209,210の配線長の条件を確認するため、以下の条件でシミュレーションを行った結果を表2に示す。
Figure 0006091239
メモリコントローラ301が送信する信号(パルス)の電圧は、1.5[V]で、内部特性インピーダンスは50[Ω]、立ち上がり時間は2[V/ns]とし、メモリデバイス302A〜302Dは0[pF]とした。全配線の特性インピーダンスは50[Ω]、遅延時間は7[ns/m]とした。配線203Aの配線長を5[mm]、配線203Bの配線長を100[mm]、配線205の配線長を10[mm]とした。終端抵抗310の抵抗値は50[Ω]、終端配線211に印加した終端電位は0.75[V]とした。各配線204A、204B、204Cの配線長は、10[mm]、15[mm]、20[mm]、25[mm]、30[mm]と条件を変えて検証した。
さらに、オープンスタブ配線209,210は、5[mm]、10[mm]、15[mm]、20[mm]、25[mm]、30[mm]の6種類の条件でシミュレーションを実施した。具体的には、1つのオープンスタブ配線210の長さ条件に対して、オープンスタブ配線209の長さを5[mm]、10[mm]、15[mm]、20[mm]、25[mm]、30[mm]と6種類の条件でシミュレーションを実施した。
表2は、1つのオープンスタブ配線210の長さ条件に対して、オープンスタブ配線209の長さを変えた中の最もリンギングが大きくなる結果に対し、オープンスタブ配線209,210が無い場合からの改善量を出した結果となっている。なお、表2の結果は、プラスであれば波形が改善されており、マイナスであれば改善されていない結果となる。配線204A,204B,204Cの配線長のばらつきの範囲(10[mm]〜30[mm])と、考慮される実効的な分岐配線長のばらつきの範囲(5[mm]〜30[mm])において、オープンスタブ配線209,210の配線長を変えた結果が示されている。
この表2の結果、オープンスタブ配線209,210が、5[mm]以上かつ30[mm]以下の配線長に設定されている全ての組み合わせで、波形のリンギングが改善したことを確認した。
したがって、実効的な分岐配線長が5[mm]〜30[mm]とばらついたフライバイ配線において、アドレス/コマンド信号の波形のリンギングが大きく改善され、波形規定を満足させることが可能となる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係るプリント回路板について説明する。図13は、本発明の第3実施形態に係るプリント配線板の一例として、メモリデバイスが実装される付近のマザーボードの平面図である。なお、上記第1、第2実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
メモリデバイス302は、BGAの半導体パッケージであり、これが実装されるマザーボード200(200A)は、アレイ状に配列された実装パッド220を有している。実装パッド220の間隔dは、DDR3−SDRAMのメモリデバイス302では0.8[mm]ピッチとなる。そして、上記第1実施形態よりも小径の実装パッド220及びヴィア241としており、0.8[mm]ピッチの実装パッド220間にヴィア241を配置している。このような構成であっても、上記第1、第2実施形態と同様、リンギングを抑制できる効果を奏する。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
上記第1〜第3実施形態では、プリント回路板が、メモリシステムであり、プリント配線板が、メモリデバイスおよびメモリコントローラが実装されるマザーボードである場合について説明したが、これに限定するものではない。プリント回路板が、プリント配線板としてのモジュール基板と、モジュール基板に実装されたメモリデバイスとで構成されたメモリモジュール(DIMM)であってもよい。この場合、メモリコントローラは、マザーボードに実装されており、メモリモジュールをマザーボードにコネクタ等で接続することにより、メモリコントローラとメモリデバイスとが電気的に接続されることになる。
また、本発明は、メモリシステムやメモリモジュール以外にも、送信回路と受信回路との間で信号の伝送が行われるものについて適用可能である。
100…メモリシステム(プリント回路板)、200…マザーボード(プリント配線板)、206A…分岐配線(第1分岐配線)、206B…分岐配線(第2分岐配線)、207A…分岐点(第1分岐点)、207B…分岐点(第2分岐点)、209…オープンスタブ配線(第1オープンスタブ配線)、210…オープンスタブ配線(第2オープンスタブ配線)、301…メモリコントローラ(送信回路)、302A…メモリデバイス(第1受信回路)、302B…メモリデバイス(第2受信回路)

Claims (11)

  1. プリント配線板と、
    前記プリント配線板に実装され、送信回路から送信された信号を、前記プリント配線板を介して受信する第1受信回路及び第2受信回路と、を備え、
    前記プリント配線板は、
    始端が前記送信回路に電気的に接続される主配線と、
    一端が前記主配線上の第1分岐点に電気的に接続され、他端が前記第1受信回路に電気的に接続された第1分岐配線と、
    一端が前記始端に対して前記第1分岐点よりも遠い前記主配線上の第2分岐点に電気的に接続され、他端が前記第2受信回路に電気的に接続された第2分岐配線と、
    前記始端と前記第1分岐点との間の前記主配線上の第1接続点に電気的に接続された第1接続端、及び前記第1接続端に対して反対側の第1開放端を有する第1オープンスタブ配線と、を有していることを特徴とするプリント回路板。
  2. 前記第1オープンスタブ配線は、5[mm]以上かつ30[mm]以下の配線長に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のプリント回路板。
  3. 前記第1オープンスタブ配線は、前記第1開放端で反射した反射波が、前記第1分岐配線に直接伝搬する直接波に対して所定の第1伝搬遅延時間、遅れて前記第1分岐点に到達する配線長に設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のプリント回路板。
  4. 前記プリント配線板は、前記始端と前記第1分岐点との間の前記主配線上の第2接続点に電気的に接続された第2接続端、及び前記第2接続端に対して反対側の第2開放端を有する第2オープンスタブ配線を有し、
    前記第2オープンスタブ配線は、前記第2開放端で反射した反射波が、前記第1分岐配線に直接伝搬する直接波に対して所定の第2伝搬遅延時間、遅れて前記第1分岐点に到達する配線長に設定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプリント回路板。
  5. 前記第2オープンスタブ配線は、5[mm]以上かつ30[mm]以下の配線長に設定されていることを特徴とする請求項4に記載のプリント回路板。
  6. 前記送信回路が、前記プリント配線板に実装されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のプリント回路板。
  7. 前記第1受信回路及び前記第2受信回路が、メモリデバイスであり、
    前記送信回路が、前記メモリデバイスを制御するメモリコントローラであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のプリント回路板。
  8. 前記メモリデバイスが、DDR3−SDRAMであることを特徴とする請求項7に記載のプリント回路板。
  9. 送信回路、第1受信回路及び第2受信回路のうち、少なくとも前記第1受信回路及び前記第2受信回路が実装されるプリント配線板において、
    始端が前記送信回路に電気的に接続される主配線と、
    一端が前記主配線上の第1分岐点に電気的に接続され、他端が前記第1受信回路に電気的に接続される第1分岐配線と、
    一端が前記始端に対して前記第1分岐点よりも遠い前記主配線上の第2分岐点に電気的に接続され、他端が前記第2受信回路に電気的に接続される第2分岐配線と、
    前記始端と前記第1分岐点との間の前記主配線上の接続点に電気的に接続された接続端、及び前記接続端に対して反対側の開放端を有するオープンスタブ配線と、を備え、
    前記オープンスタブ配線は、前記開放端で反射した反射波が、前記第1分岐配線に直接伝搬する直接波に対して所定の伝搬遅延時間、遅れて前記第1分岐点に到達する配線長に設定されていることを特徴とするプリント配線板。
  10. 前記オープンスタブ配線は、5[mm]以上かつ30[mm]以下の配線長に設定されていることを特徴とする請求項9に記載のプリント配線板。
  11. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載のプリント回路板を備えた電子機器。
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