JP5040587B2 - 高周波回路装置 - Google Patents

高周波回路装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5040587B2
JP5040587B2 JP2007278219A JP2007278219A JP5040587B2 JP 5040587 B2 JP5040587 B2 JP 5040587B2 JP 2007278219 A JP2007278219 A JP 2007278219A JP 2007278219 A JP2007278219 A JP 2007278219A JP 5040587 B2 JP5040587 B2 JP 5040587B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor memory
terminator
wiring
thevenin
transmission line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007278219A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009105347A (ja
Inventor
延彦 中村
俊 小野
一也 小高
裕介 今
裕一 池谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2007278219A priority Critical patent/JP5040587B2/ja
Publication of JP2009105347A publication Critical patent/JP2009105347A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5040587B2 publication Critical patent/JP5040587B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、回路配線基板上に高周波信号を扱う半導体装置を搭載して高周波回路を構築した高周波回路装置に関する。
高周波回路装置としては、回路配線基板上に高周波信号を発信する第1の半導体装置とその高周波信号を受信する第2の半導体装置を分布定数回路として取り扱える配線(いわゆる伝送線路)を介して搭載して高周波回路を構成するようにした高周波回路装置が広く知られている。
例えば、大容量の半導体メモリ回路装置を構成する上で、回路配線基板上に、半導体装置(制御装置)と複数の半導体メモリ装置を一体的に搭載、接続した半導体メモリ回路装置、いわゆるメモリモジュ−ルが広く用いられている。例えば、複数のDRAMチップを配線層が8層以上の多層回路配線基板上に搭載し、メモリコントローラを内蔵した大規模半導体集積回路(LSI)と複数のDRAMチップとの間を接続する共通配線を経由して必要な高周波信号の送受信を行うメモリモジュールの構成が採用されている。
特許文献1には、配線経路上に分岐配線を有することによりオーバーシュート及びアンダーシュートの緩和解決手段が示されている。最近では、200MHz〜800MHzのクロック周波数で動作する半導体装置が主流になり、DDR-SDRAM(ダブル・データ・レート−シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)を採用した場合、データレートは、400MHz〜1.6GHzに達することになり、信号品質(シグナルインティグリティ:signal integrity)を改善し、タイミングマージンを確保することが誤動作防止のために必要である。 しかしながら本発明者の研究によれば、配線経路上に分岐配線を有する改善だけでは、低コストの回路配線基板上の信号品質(シグナルインティグリティ:signal integrity)を得ることは、不十分であることが判明した。
特開2006−245393
一般に半導体装置(制御装置)内部の駆動素子(例えば出力バッファ)の出力インピーダンスは、約18Ω〜30Ω程度である。それに対して、回路配線基板の特性インピーダンスは、約30Ω〜90Ω程度であり、半導体装置(制御装置)と回路配線基板との間には、インピーダンスの不整合が生じる。
また、半導体装置(制御装置)と複数の半導体メモリ装置を回路配線基板を用いて接続した場合、回路配線基板上の実質的に分布定数回路として取り扱える配線(いわゆる伝送線路)の途中には分岐点を必要とし、複数の分岐配線(いわゆる分岐伝送線路)の特性インピーダンスの不整合が生じ、位相雑音、オーバーシュート、アンダーシュート、グリッジ等が受信端で観測される。
また、半導体装置(制御装置)から分岐点を複数の半導体メモリ装置を接続した場合、回路配線基板上の物理的制約から配線長が長くなり、配線の線路損失が大きくなり、半導体装置(制御装置)の出力バッファの駆動能力を大きくする必要がある。駆動能力を大きくすると、半導体装置内で多数の出力バッファが同時のタイミングで動作し、同時切替えノイズ(SSOまたはSSN、同時スイッチングノイズ)が発生し、信号に位相雑音等が重畳され、信号品質(シグナルインティグリティ:signal integrity)を悪化させる。
上記の場合、半導体装置の高速動作により、タイミングマージンが減少しているため、位相雑音の低減が誤動作防止に必要である。
一方、前述した半導体メモリ回路装置を備えた大規模な電子システムを有する機器においては、配線層が6層以下の低層構成で低コストの回路配線基板を用いる必要があり、回路配線基板上の半導体装置の物理的位置に大きな制約がある。このため、例えば数百MHz以上の高速パラレルバスを安定動作させるには、信号品質(シグナルインティグリティ)の向上が必須である。同時スイッチングノイズによるタイミングマージンの減少が大きな問題である。
図20に、回路配線基板上にメモリコントローラを内蔵するLSI(大規模半導体集積回路)と、複数、例えば4つの半導体メモリ装置とを搭載してなる半導体メモリ回路装置の参考例を示す。回路配線基板1上の伝送線路2の一端にLSI3が実装され、伝送線路2の他端側に4つに分岐した分岐伝送線路4〔4a,4b,4c,4d〕の夫々に半導体メモリ装置5〔5a,5b,5c,5d〕が接続されるように実装されている。
LSI3からの必要な高周波信号は、分布定数回路として扱われる共通の伝送線路2及び分岐伝送線路4a〜4dを経由して各半導体メモリ装置5a〜5dに送られる。このような半導体メモリ回路装置の問題点は、信号波形においてオーバーシュート、アンダーシュート、グリッジ等の信号波形に歪みが発生することである。
後述する図13に、信号波形11の平坦になるべき部分が突出するように発生するオーバーシュート6とアンダーシュート7を示す。このオーバーシュート6及びアンダーシュート7が大き過ぎるとLSI3、半導体メモリ装置の破壊につながり半導体メモリ装置5〔5a〜5d〕が動作しなくなる。
図21に示すように、グリッジ8は、信号波形の立ち上がり及び立ち下がりの途中で発生する。デジタル信号では波形の低レベルと高レベルで「0」、「1」を表すが、グリッジが発生すると、「0」か「1」かの判別が出来なくなる。
このようなグリッジ発生、シュート発生の原因は、図20に示すLSI3からの高周波のデジタル信号12が各半導体メモリ装置5a〜5dに供給したときの、各半導体メモリ装置5a〜5dで反射したそれぞれの反射信号13がLSI3からの信号12との干渉によるものと4a〜4dの伝送線路途中の特性インピーダンスの不連続点(例えばスルーホール(ビア)など )での信号の伝搬特性の変化などとされている。
このグリッジ8は、伝送線路12の途中に、信号の強さを弱めるための抵抗器Rsを挿入し(図20参照)、反射信号13を弱めることにより、抑制することができる。しかし、抵抗器Rsを入れることにより、LSI3の出力バッファの駆動負荷が重くなるという問題が発生する。このような波形歪みは、より高周波、高速駆動の半導体メモリ装置を用いる程、発生し易くなる。
一方、図20の半導体メモリ回路装置におけるコマンド信号/アドレス信号、クロック信号の観測結果を見ると、後述の図15、図17に示すように、周期の変動が大きく位相雑音が多くなる。LSI3側で信号を強く出力しようとしているときに、抵抗器Rsにより邪魔され、LSIに負荷がかかることにより、LSI3の電源電圧とか、グランド電位が揺さぶられ、それが周期の変動を招き位相雑音となる。 従って、伝送線路への抵抗器Rsの挿入は省略することが望まれる。
本発明は、上述の点に鑑み、位相雑音、オーバーシュート、アンダーシュート、グリッジ等の信号品質を改善させることのできる高周波回路装置を提供するものである。
本発明に係る高周波回路装置は、高周波信号を送信する第1の半導体装置と、前記高周波信号を受信する第2の半導体装置が、回路配線基板上に伝送線路を介して互いに接続されるように搭載され、第2の半導体装置側から分岐されたスタブ配線にテブナン終端器が接続され、テブナン終端器の第1及び第2の抵抗器の抵抗値が高周波信号の位相雑音を抑制するような抵抗値に設定され、第1の半導体装置がメモリコントローラを内蔵する半導体集積回路であり、第2の半導体装置が半導体メモリ装置であり、半導体メモリ装置が複数設けられ、複数の半導体メモリ装置のそれぞれが伝送線路から分岐したそれぞれの分岐伝送線路に接続され、伝送線路の分岐点から分岐された共通のスタブ配線にテブナン終端器が接続されて成り、スタブ配線の線路長が、第2の半導体装置と伝送線路の特性インピーダンスの不連続点により反射した高周波信号の反射波を抑制するような長さに選定されて成り、スタブ配線の線路長が、分岐点の近傍までの長さから各分岐伝送線路の平均値の近傍の線路長までの範囲に設定されて成ることを特徴とする。
また、本発明に係る高周波回路装置は、高周波信号を送信する第1の半導体装置と、高周波信号を受信する第2の半導体装置が、回路配線基板上に伝送線路を介して互いに接続されるように搭載され、第2の半導体装置側から分岐されたスタブ配線にテブナン終端器が接続され、テブナン終端器の第1及び第2の抵抗器の抵抗値が高周波信号の位相雑音を抑制するような抵抗値に設定され、第1の半導体装置がメモリコントローラを内蔵する半導体集積回路であり、第2の半導体装置が半導体メモリ装置であり、半導体メモリ装置が複数設けられ、複数の半導体メモリ装置のそれぞれが伝送線路から分岐したそれぞれの分岐伝送線路に接続され、それぞれの半導体メモリ装置側から分岐したそれぞれのスタブ配線に前記テブナン終端器が接続されて成ることを特徴とする。
本発明に係る高周波回路装置では、テブナン終端器の第1及び第2の抵抗器の抵抗値が高周波信号の位相雑音を抑制するような抵抗値に設定されるので、高周波信号の位相雑音が低減する。
本発明に係る高周波回路装置によれば、高周波信号の位相雑音、波形歪みとなるオーバーシュート、アンダーシュート、グリッジ、等が抑制されるので、第2の半導体装置に受信される高周波信号の信号品質を改善することができる。
本発明に係る高周波回路装置は、高周波信号を送信する第1の半導体装置と、第1の半導体装置からの高周波信号を伝送線路を介して受信する第2の半導体装置を有し、伝送線路の第2の半導体装置側から分岐したスタブ配線に終端器を接続して構成される。第1の半導体装置及び第2の半導体装置は、6層以下の配線層を積層してなる低層回路配線基板上に搭載される。第1及び第2の半導体装置は、分布定数回路として取り扱うことのできる配線つまり伝送線路の両端に接続される。また、この伝送線路から分岐した分布定数回路として取り扱われるスタブ配線の端部に終端器が接続される。終端器は、第1の抵抗器Rt1と第2の抵抗器Rt2を有したテブナン終端器が用いられる。
そして、本実施の形態の高周波回路装置においては、スタブとなる伝送線路の長さ及び/又は終端器の抵抗器Rt1、Rt2の抵抗値を、制御して所要の長さ及び/又は抵抗値に設定する。
本実施の形態に係る高周波回路装置は、1つの第1の半導体装置と複数の第2半導体装置を搭載し、第1の半導体装置に接続された共通の伝送線路の分岐点から分岐された複数の分岐伝送線路にそれぞれ第2の半導体装置を接続し、さらに上記分岐点から分岐されたスタブ配線の端部に1つのテブナン終端器を接続した構成とすることができる。
本実施の形態に係る高周波回路装置は、1つの第1の半導体装置と複数の第2半導体装置を搭載し、第1の半導体装置に接続された共通の伝送線路の分岐点から分岐された複数の分岐伝送線路にそれぞれ第2の半導体装置を接続し、さらに各分岐伝送線路の第2の半導体装置側から分岐してスタブ配線を形成し、各スタブ配線の端部にテブナン終端器を接続した構成とすることができる。
本実施の形態に係る高周波回路装置によれば、低層回路配線基板を用いて送受信の第1及び第2の半導体装置を搭載した際に、終端器が接続されるスタブ配線の線路長を制御し、またテブナン終端器の2つの抵抗器Rt1、Rt2の抵抗値を制御することにより、位相雑音、波形歪みとなるオーバーシュート、アンダーシュート、グリッジなどが低減し、信号品質を改善することができる。
本発明の高周波回路装置は、第1の半導体装置を、制御装置すなわちメモリコントローラを内蔵したLSI(大規模半導体集積回路)とし、第2の半導体装置を半導体メモリ装置として構成した半導体メモリ回路装置に適用することができる。この特に、本発明の高周波回路装置は、上記の半導体メモリ回路装置に適用して好適である。
本実施の形態の半導体メモリ回路装置では、LSIの高速動作によりタイミングマージンが減少するも、位相雑音が低減するので、誤動作を防止することができる。
本実施の形態では、実質的に分布定数回路として扱えるスタブ配線を分岐点に取付け、分岐による分圧効果によって、インピーダンス成分を低減させることができる。同時にスタブ配線の分岐点とは半体側に終端器を取付けることにより、伝送線路の線路損失を低減させることができる。そして、スタブ配線の線路長、終端器の第1、第2の抵抗器の抵抗値の制御とが相俟って、位相雑音、オーバーシュート、アンダーシュート、グリッジ等の信号品質を改善することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1に、本発明に係る高周波回路装置を半導体メモリ回路装置に適用した場合の第1実施の形態を示す。本実施の形態に係る半導体メモリ回路装置11は、低層回路配線基板(図示せず)にメモリコントローラを内蔵したLSI(大規模半導体集積回路)12と、複数、本例では4つの半導体メモリ装置13〔13a,13b,13c,13d〕とが搭載されて成る。LSI12は、例えば入力/出力のインターフェースとしてSSTL(Stub Series Termination Logic)が用いられ、メモリコントローラの入力/出力バッファ14を有して成る。一方、半導体メモリ装置13a〜13dは、SSTLが用いられ、入力/出力バッファを有する
LSI12は、回路配線基板に形成された分布定数回路として扱うことのできる配線、つまり伝送線路16の一端に接続され、伝送線路16の他端側に分岐点17より分岐された複数、本例では4本の分布定数回路として扱うことのできる配線、つまり分岐伝送線路18〔18a,18b,18c,18d〕が接続される。さらに、分岐点17より分岐された1本の、スタブとなる分布定数回路として扱われる配線、つまり伝送線路(以下スタブ配線という)19が形成され、このスタブ配線19の端部に2つの抵抗器Rt1、Rt2を有するテブナン終端器21が接続される。
なお、半導体メモリ装置13には、図2に示すように、例えば、LSIからの1.8V、0Vを供給する分岐伝送線路18が接続されると共に、基準電圧Vrefが供給されるように構成される。回路配線基板の伝送線路16、分岐伝送線路18、スタブ配線19の特性インピーダンスは、30Ω〜90Ωとすることができる。本例では50Ωとするが、製造バラツキで45Ω〜55Ωの範囲を許容することができる。
そして、本実施の形態の半導体メモリ回路装置11は、LSI12から各半導体メモリ装置13a〜13dへ送信される高周波信号、例えばコマンド信号/アドレス信号の信号波形の品質を調整するために、スタブ配線19の線路長L1を制御して所要の長さに設定し、また終端器21の抵抗器Rt1,Rt2の抵抗値を制御して所要の抵抗値に設定して較正される。また、この終端器21の抵抗器Rt1,Rt2の抵抗値は、高周波信号の位相雑音の低減をも考慮して所要の抵抗値に制御される。
ここで、分岐点17から反対側の端部に抵抗器Rt1,Rt2をテブナン終端とした終端器21を取り付けたスタブ配線19の伝送線路長L1は、分岐されて接続された半導体めもり装置13の数、入力バッファの特性、LSI12の出力バッファの駆動能力、LSIから分岐点17までの伝送線路16の特性インピーダンス、分岐点17からの、それぞれの半導体メモリ装置13までの各分岐伝送線路18の特性インピーダンスとその伝送線路長等により決められる。
スタブ配線19の線路長L1は、分岐点17から複数の半導体メモリ装置13〔13a〜13d〕までの各分岐伝送線路18〔18a〜18d〕の各線路長S〔S1〜S4〕と同じ長さであることが望ましい。しかし、スタブ配線19の線路長L1は、許容される範囲で、分岐点17からの、それぞれの半導体メモリ装置13までの分岐伝送線路18の線路長Sより多少、短くても、長くても良い。換言すれば、スタブ配線19の線路長L1は、各分岐伝送線路18〔18a〜18b〕の各線路長S1〜S4の平均値と同じ長さ、あるいはこの平均値の近傍の長さに設定することができる。または、終端器21が分岐点近傍に配置できる長さ、例えば分岐点17から1mmの長さ、のスタブ配線でも良い。したがって、スタブ配線19の線路長L1は、分岐点より分岐点近傍までの長さから書く分岐伝送線路の平均値の近傍の線路長までの範囲に設定することができる。
抵抗器Rt1,Rt2をテブナン終端した終端器21は、分岐する分岐伝送線路数により、約50Ωから1kΩ以下であることが望ましい。50Ω以下では、抵抗器に流れる電流値が大きくなり、大電流を流せる電源回路を必要する。1kΩ以上では本発明の効果は得られないことが確認された。また、Rt1,Rt2は、同じ抵抗値であることが望ましいが、抵抗値が異なっても良い。
本例のLSI12から分岐点17を通して、半導体メモリ装置13を4つ設けた場合、スタブ配線19の線路長L1は15mm、テブナン終端器21の抵抗器Rt1,Rt2は150Ωとするのが好ましい。なお、後述するLSI12から分岐点17を通して、半導体メモリ装置13を2つ設けた場合、スタブ配線19の線路長L1は5mm、テブナン終端器21の抵抗器Rt1,Rt2は330Ω及び470Ω及び680Ω程度等とするのが好ましい。
位相雑音をより改善させるためには、テブナン終端器21の抵抗器Rt1,Rt2は、150〜68程度の範囲内がよく、更には150Ω及び100Ω及び68Ω程度等が好ましい。
図1において、伝送線路16、分岐伝送線路18a〜18d、スタブ配線19で示す筒状部分は、それぞれの線路長を模式的に示したものである。また、伝送線路16、分岐伝送線路18a〜18d、スタブ配線19は、所要の特性インピーダンスZ0を有し、本例では、50Ωの特性インピーダンスZ0に設定されている。
図3及び図4に、回路配線基板25にLSI12と、4つの半導体メモリ装置13a〜13dと、1つの終端器21とを搭載した半導体メモリ装置11の概略構成を示す。回路配線基板25は、絶縁層27を介して6層の配線26〔261〜266〕を積層した低層回路配線基板が用いられる。本例では、基板表面側から2層目の配線262がグランド(接地)に接続され、5層目の配線265が電源Vddに接続される。LSI12は基板表面の1層目の配線261(伝送線路16に相当)の一端に接続される。また、4つの半導体メモリ装置13a〜13dは、基板表面の配線261′に接続される。LSI12から延びた共通の配線261は、分岐点のスルホール28を通じて3層目の配線263(分岐伝送線路18a,18bに相当)及び4層目の配線264(分岐伝送線路18c,18dに相当)に接続される。各配線263、264はスルホール29を通じて各半導体メモリ装置13a〜13dに接続される。一方、共通の配線261は、分岐点のスルホール28を通じて基板裏面の6層目の配線266(スタブ配線19に相当)を介して終端器21に接続される。
半導体メモリ装置13a〜13dとしては、SDRAM(シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)、DDR1−SDRAM(ダブル・データ・レート1−シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)、DDR2−SDRAM(ダブル・データ・レート1−シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)、DDR3−SDRAM(ダブル・データ・レート3−シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)等を用いることができる。
第1実施の形態に係る半導体メモリ回路装置11によれば、実質的に分布定数回路として扱えるスタブ配線19を分岐点17に接続することにより、分岐による分圧効果によって、インピーダンス成分を低減させることができる。同時に、スタブ配線の端部に終端器21を取り付けることにより、伝送線路の線路損失を低減させることができる。そして、これらの構成と、スタブ配線19の線路長L1を所要の長さに制御し、また、テブナン終端器21の抵抗器Rt1,Rt2を所要の抵抗値に制御することとが相俟って、反射によるオーバーシュート、アンダーシュート、グリッジなどの信号波形の歪み、あるいは波形の立ち上がり時間、立ち下がり時間、位相雑音等の信号品質を改善することができる。基準のクロック信号とアドレス信号/コマンド信号との位相関係を改善することができる。
アクティブ終端器(ODT)の機能を持たないコマンド信号/アドレス信号/クロック信号に対して、複数の半導体メモリ装置を接続する場合に、半導体メモリ装置のよる反射による信号波形の歪みや、波形の立ち上がり時間、立ち下がり時間等の波形品質を調整改善できる。特に、DDR2−SDRAMまたはDDR2−SDRAMコントローラを内蔵したLSIでは、ODTを内蔵しているが、ODTは各端子(DQ,DQS,/DQS,RDQS,/RDQS, DM)に対してのみ、同時にアクティブ終端抵抗ODTのオン/オフが可能である。しかし、コマンド信号/アドレス信号/クロックに対してはODT機能はない。そのために信号品質(シグナルインティグリティ:signal integrity)の改善が重要である。DDR3−SDRAMまたはDDR3−SDRAMコントローラを内蔵したLSIでも同様である。
また、低コストのワイヤーボンドで組み立てられたメモリコントローラ内蔵のLSIの駆動能力を軽減させ、同時スイッチングノイズ等の発生を低減することができる。因みに、ワイヤーボンドで組み立てられたメモリコントローラ内蔵のLSIに、複数の半導体メモリ装置を接続した場合、LSIの駆動能力を強くする必要がある。駆動の能力を強くするために、メモリコントローラの入出力器(I/Oバッファ)に流れる電流が多くなり、ワイヤーボンドの、高いインダクタンスLによりΔV=-Ldi/dtだけ、同時スイッチングノイズ等が発生する。本実施の形態では、これらを低減できる。
図11に、スタブ配線19の線路長L1の長さを5mm、10mm、15mmとしたときの信号波形における、グリッジ8の改善状況を示す。なお、各分岐伝送線路18a〜18dのそれぞれの線路長S1〜S4は27mm±0.5mmmで線路長がそれぞれ異なり、テブナン終端器21の抵抗器Rt1,Rt2の抵抗値はそれぞれ330Ωとした。図5において、曲線31は15mm、曲線32は10mm、曲線33は5mmである。このデータでは、線路長を15mにすることにより、グリッジが改善しているのが認められる。
図12に、終端器21の抵抗器Rt1,Rt2の抵抗値を470Ω、220Ω、150Ω、100Ωと変化させたときの、信号波形のグリッジの改善状況を示す。なお、スタブ配線19の線路長は15mm、各分岐伝送線路18a〜18dの平均線路長は27mmである。図12おいて、曲線35は100Ω、曲線36は150Ω、曲線37は220Ω、曲線38は330Ω、曲線39は470Ωを示す。このデータでは、抵抗値が大きいと立ち上がりのグリッジ改善効果が小さい。抵抗値が小さいと立ち下がりのグリッジ改善効果が小さい。この結果、100Ω、470Ωは除外し、330Ω、220Ω、150Ωとするのが好ましく、330Ωとするのが最も良好であることが認められる。
一方、図13及び図14に、図20の参考例と、図1の本発明実施の形態を比較した波形歪みであるシュートの観測結果を示す。図20の参考例においては、図13に示すように、信号波形11にオーバーシュート6及びアンダーシュート7が観測される。これに対して、図1の本実施の形態では、スタブ配線19及びテブナン終端器21により、オーバーシュート、アンダーシュートの発生が見られず、良好な信号波形20が観測された。
図11、図12から明らかなように、立ち上がり時間、立ち下がり時間が改善されることが認められる。
本実施の形態では、スタブ配線19の端部を抵抗器Rt1,Rt2を有するテブナン終端器21に接続し、抵抗器Rt1の端部をLSIと同じ電源電圧とし、抵抗器Rt2の端部をグランド電位としている。これにより、信号波形の周期の変動も規格内に収まり波形も良好になる。すなわち、テブナン終端器21の抵抗器Rt1,Rt2により、1つの抵抗器の場合よりも、LSIからの出力を引き出す力が強くなる。また、LSIが「1」と「0」に切り替わるとき、電流の流れが2種類となる。すなわち、LSIの電位が高レベル(1.8V)のときは、LSIから終端器21の抵抗器Rt2のグランドに流れ、LSIの電位が低レベル(0V)のときは、終端器21の抵抗器Rt1の電源からLSIへ電流が流れることになる。これらにより、周期の変動が抑制され、位相雑音が低減する。
図15及び図16に、図20の参考例と、図1の本発明実施の形態を比較した位相雑音に関する信号(コマンド信号/アドレス信号)の観測結果を示す。図20の参考例においては、図15に示すように、波形が交差するアイパターン間の領域の幅W1が広くなっており、位相雑音が多く悪い波形になっているのが認められる。また、図示されていないが、信号の立ち上がり波形部分にグリッジがある。一方、図1の本実施の形態においては、図16に示すように、波形が交叉するアイパターン間の領域の幅W2が狭くなっており、位相雑音が少なく改善された波形になっているのが認められる。また、図示されていないが、信号の立ち上がり波形部分にグリッジがない。
図17及び図18に、図20の参考例と、図1の本発明実施の形態を比較した位相雑音に関するクロック信号の観測結果を示す。図20の参考例においては、図17に示すように、位相のずれ幅W3が広くなっており、周期の変動つまり位相雑音が多く悪い波形になっているのが認められる。一方、図1の図1の本実施の形態においては、図18に示すように、位相のずれ幅W4が狭くなっており、周期の変動つまり位相雑音が少なく改善された波形になっているのが認められる。
図5に、本発明に係る高周波回路装置を半導体メモリ回路装置に適用した場合の第2実施の形態を示す。本実施の形態に係る半導体メモリ回路装置42は、LSI12に接続される共通の伝送線路16の途中に所要の抵抗器Rsを挿入して構成される。その他の構成は図1で示す第1実施の形態と同様であるので、図1と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。このLSI12からの伝送線路の途中に所要の抵抗器Rsを挿入する構成は、以下の各実施の形態に係る半導体メモリ回路装置にも適用できる。
第2実施の形態に係る半導体メモリ回路装置42によれば、共通の伝送線路16に抵抗器Rsが挿入されることにより、スタブ配線19の線路長L1、終端器21の抵抗器Rt1,Rt2を所要の値に制御することと相俟って、よりオーバーシュート、アンダーシュート、グリッジなどの波形歪むが低減し、信号波形をより改善することができる。なお、抵抗器Rsは、周期の変動に関しては付加しない方が好ましい。その他、第1実施の形態と同様の効果を奏する。
図6に、本発明に係る高周波回路装置を半導体メモリ回路装置に適用した場合の第3実施の形態を示す。本実施の形態に係る半導体メモリ回路装置43は、5つ以上の複数の半導体メモリ装置を共通の伝送線路から分岐して接続した場合である。すなわち、本実施の形態に係る半導体メモリ回路装置43は、共通の伝送線路16の分岐点17から5本以上の複数の分岐伝送線路18〔18a・・18n〕を形成し、それぞれの分岐伝送線路18a・・18nの端部にそれぞれ半導体メモリ装置13a・・13nが接続されて成る。さらに、分岐点17から1本のスタブ配線19が分岐して形成され、スタブ配線19の端部に1つのテブナン終端器21が接続される。
本実施の形態では、スタブ配線19の線路長L1を所要の長さに制御し、また、テブナン終端器21の抵抗器Rt1,Rt2の抵抗値を所要の抵抗値に制御して設定する。その他の、スタブ配線19の線路長L1、テブナン終端器21の抵抗器Rt1,Rt2の抵抗値の条件などを含めた構成は、第1実施の形態と同様であるので、図1と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
第3実施の形態に係る半導体メモリ回路装置43によれば、スタブ配線19の線路長L1、テブナン終端器21の抵抗器Rt1,Rt2の抵抗値を、それぞれ所要の値に制御し、設定することにより、位相雑音の低減、波形歪みの低減など信号品質を改善することが等、第1実施の形態と同様の効果を奏する。
図7に、本発明に係る高周波回路装置を半導体メモリ回路装置に適用した場合の第4実施の形態を示す。本実施の形態に係る半導体メモリ回路装置44は、2つの半導体メモリ装置を共通の伝送線路から分岐して接続した場合である。すなわち、本実施の形態に係る半導体メモリ回路装置44は、LSI12が接続された共通の伝送線路16の分岐点17から2本の分岐伝送線路18〔18a,18b〕を形成し、それぞれの分岐伝送線路18a,18bの端部にそれぞれ半導体メモリ装置13a、13bが接続される。さらに、分岐点17から1本のスタブ配線19が分岐して形成され、スタブ配線19の端部に1つのテブナン終端器21が接続される。
本実施の形態では、スタブ配線19の線路長L1を所要の長さに制御し、また、テブナン終端器21の抵抗器Rt1,Rt2の抵抗値を所要の抵抗値に制御して設定する。本実施の形態においても、スタブ配線19の線路長L1、テブナン終端器21の抵抗器Rt1,Rt2の抵抗値の条件範囲は、前述の第1実施の形態と同様であるが、スタブ配線19の線路長L1は5mm、テブナン終端器21の抵抗器Rt1,Rt2とも470Ωとするのが好ましい。その他の構成は第1実施の形態と同様であるので、図1と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
第4実施の形態に係る半導体メモリ回路装置44によれば、スタブ配線19の線路長L1、テブナン終端器21の抵抗器Rt1,Rt2の抵抗値を、それぞれ所要の値に制御し、設定することにより、位相雑音の低減、波形歪みの低減など信号品質を改善することが等、第1実施の形態と同様の効果を奏する。
上例では、LSI12に対して複数に分岐してそれぞれに半導体メモリ装置13及び1つのテブナン終端器21を配置して成る1組を接続した構成を示したが、実際には、図8の第5実施の形態に係る半導体メモリ回路装置45に示すように、LSI12に対して複数に分岐してそれぞれに半導体メモリ装置13及び1つのテブナン終端器21を配置して成る複数組を接続して構成される。
図9に、本発明に係る高周波回路装置を半導体メモリ回路装置に適用した第6実施の形態を示す。本実施の形態に係る半導体メモリ回路装置46は、一端がLSI12に接続された共通の伝送線路16の他端側に分岐点17より分岐された複数、本例では4本の分岐伝送線路18〔18a〜18d〕が形成され、この各分岐伝送線路18a〜18dにそれぞれ半導体メモリ装置13〔13a〜13d〕が接続されて成る。さらに、各分岐伝送線路18a〜18dの半導体メモリ装置13〔13a〜13d〕側の端部より分岐してそれぞれスタブ配線19〔19a〜19d〕が接続され、各スタブ配線19a〜19dの他端にそれぞれテブナン終端器21〔21a〜21d〕が接続される。
そして、本実施の形態の半導体メモリ回路装置46は、LSI12から各半導体メモリ装置13a〜13dへ送信される高周波信号、例えばコマンド信号/アドレス信号の信号波形の品質を調整するために、各スタブ配線19a〜19dの各線路長L11〜L14を制御して所要の長さに設定し、また各終端器21a〜21dの抵抗器Rt1,Rt2の抵抗値を制御して所要の抵抗値に設定して構成される。また、この終端器21の抵抗器Rt1,Rt2の抵抗値は、基準信号となるクロック信号、コマンド信号/アドレス信号の位相関係の改善をも考慮して所要の抵抗値に制御される。 その他の構成は、第1実施の形態と同様であるので、図1と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
各スタブ配線19a〜19dの線路長の条件、各終端器21a〜21dの抵抗値の条件は、図1の第1実施の形態で説明した条件と同じである。
第6実施の形態に係る半導体メモリ回路装置46によれば、スタブ配線19a〜19dの各線路長L11〜L14が所要の長さに制御され、またテブナン終端器21a〜21dの各抵抗器Rt1,Rt2の抵抗値が所要の抵抗値に制御される。これにより、位相雑音の低減、波形歪みの低減など信号品質を改善すること等、第1実施の形態と同様の効果を奏する。
図19に、スタブ配線19a〜19dのそれぞれの線路長L11〜L14を、いずれも5mm、10mm、15mmとしたときの信号波形における、グリッジの改善状況を示す。なお、各分岐伝送線路18a〜18dのそれぞれS1〜S4は3mm〜7mm、テブナン終端器21a〜21dの抵抗器Rt1,Rt2の抵抗値はいずれも330Ωとした。図12において、曲線51は15mm、曲線52は10mm、曲線53は5mmの場合の波形である。図19によれば、スタブ配線19a〜19dの線路長L11〜L14を15mmにすることで、グリッジが改善しているのが認められる。
前述の第2、第3、第4実施の形態において、その各半導体メモリ装置に共通のテブナン終端器21に代えて、図11に示すように、各半導体メモリ装置に対応してそれぞれスタブ配線を形成し、各スタブ配線の端部にそれぞれテブナン終端器を接続して構成することもできる。
図10に、本発明に係る高周波回路装置を半導体メモリ回路装置に適用した場合の第7実施の形態を示す。本実施の形態に係る半導体メモリ回路装置47は、1つの半導体メモリ装置と1つのテブナン終端器を共通の伝送線路から分岐して接続した場合である。すなわち、本実施の形態に係る半導体メモリ回路装置47は、LSI12が接続された共通の伝送線路16の分岐点17から分岐された一方の分岐伝送線路18の端部に1つの半導体メモリ装置13が接続される。分岐点17から分岐された他方の1本のスタブ配線19が分岐して形成され、スタブ配線19の端部に1つのテブナン終端器21が接続されて成る。
本実施の形態では、上述したと同様に、スタブ配線19の線路長L1を所要の長さに制御し、またテブナン終端器21の抵抗器Rt1,Rt2の抵抗値を所要の値に制御して設定する。その他の構成は第1実施の形態と同様であるので、図1と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
第7実施の形態に係る半導体メモリ回路装置47によれば、スタブ配線19の線路長L1、テブナン終端器21の抵抗器Rt1,Rt2の抵抗値をそれぞれ所要の値に制御することにより、位相雑音の低減、波形歪みの低減など信号品質を改善することが等、第1実施の形態と同様の効果を奏する。
本発明は、例えば、低コスト化された半導体装置(制御装置)等を備えた半導体メモリ回路装置にも有用である。また、本発明は、DDR2−SDRAM、DDR3−SDRAMなどのアクティブ終端器を持った半導体メモリ装置を備えた半導体メモリ回路装置、アドレス線端子、制御線端子などアクティブ終端器を内蔵していない半導体メモリ回路装置などにも有用である。
なお、上例では、共通の伝送線路16、分岐伝送線路18及びスタブ配線19の特性インピーダンスを50Ωとしたが、その他、例えば共通の伝送線路16の特性インピーダンスを30Ωとし、他の分岐伝送線路18及びスタブ配線19の特性インピーダンスを50Ωとした構成にも、本発明は適用することができる。
本発明に係る高周波回路装置は、半導体メモリ回路装置に限らず、その他の高周波回路装置にも適用できる。
本発明に係る半導体メモリ回路装置の第1実施の形態を示す概略構成図である。 半導体メモリ回路装置に搭載される半導体メモリ装置の例を示す概略図である。 第1実施の形態の模式的平面図である。 第1実施の形態の模式的断面図である。 本発明に係る半導体メモリ回路装置の第2実施の形態を示す概略構成図である。 本発明に係る半導体メモリ回路装置の第3実施の形態を示す概略構成図である。 本発明に係る半導体メモリ回路装置の第4実施の形態を示す概略構成図である。 本発明に係る半導体メモリ回路装置の第5実施の形態を示す概略構成図である。 本発明に係る半導体メモリ回路装置の第6実施の形態を示す概略構成図である。 本発明に係る半導体メモリ回路装置の第6実施の形態を示す概略構成図である。 第1実施の形態に係る半導体メモリ回路装置における、スタブ配線長を変化させたときの信号波形のグリッジの改善を示す信号波形図である。 第1実施の形態に係る半導体メモリ回路装置における、テブナン終端器の抵抗器Rt1,Rt2の抵抗値を変化させたときの信号波形のグリッジの改善を示す信号波形図である。信号波形のグリッジの改善を示す信号波形図である。 参考例に係る半導体メモリ回路装置において、波形歪みであるシュートが発生している観測結果を示す信号波形図である。 本発明に係る半導体メモリ回路装置において、シュートが発生していない観測結果を示す信号波形図である。 参考例に係る半導体メモリ回路装置において、コマンド信号/アドレス信号における位相雑音が多く観測された観測結果を示す信号波形図である。 本発明に係る半導体メモリ回路装置において、コマンド信号/アドレス信号における位相雑音が少なく観測された観測結果を示す信号波形図である。 参考例に係る半導体メモリ回路装置において、クロック信号における位相雑音が多く観測された観測結果を示す信号波形図である。 本発明に係る半導体メモリ回路装置において、クロック信号における位相雑音が少なく観測された観測結果を示す信号波形図である。 第4実施の形態に係る半導体メモリ回路装置における、スタブ配線長を変化させたときの信号波形のグリッジの改善を示す信号波形図である。 参考例に係る半導体メモリ回路装置を示す概略構成図である。 グリッジが発生した信号波形を示す波形図である。
符号の説明
11、42〜47・・半導体メモリ回路装置、12・・LSI、13〔13a〜13d,13n〕・・半導体メモリ装置、14・・出力バッファ、16・・伝送線路、18〔18a〜18d,18n〕・・分岐伝送線路、21・・テブナン終端器、L1・・スタブ配線の線路長、S1〜S4,Sn・・分岐伝送線路の線路長

Claims (8)

  1. 高周波信号を送信する第1の半導体装置と、前記高周波信号を受信する第2の半導体装
    置が、回路配線基板上に伝送線路を介して互いに接続されるように搭載され、
    前記第2の半導体装置側から分岐されたスタブ配線にテブナン終端器が接続され、
    前記テブナン終端器の第1及び第2の抵抗器の抵抗値が前記高周波信号の位相雑音を抑
    制するような抵抗値に設定され
    前記第1の半導体装置がメモリコントローラを内蔵する半導体集積回路であり、
    前記第2の半導体装置が半導体メモリ装置であり、
    前記半導体メモリ装置が複数設けられ、
    前記複数の半導体メモリ装置のそれぞれが前記伝送線路から分岐したそれぞれの分岐伝送線路に接続され、
    前記伝送線路の分岐点から分岐された共通のスタブ配線に前記テブナン終端器が接続されて成り、
    前記スタブ配線の線路長が、前記第2の半導体装置と前記伝送線路の特性インピーダンスの不連続点により反射した前記高周波信号の反射波を抑制するような長さに選定されて成り、
    前記スタブ配線の線路長が、前記分岐点の近傍までの長さから前記各分岐伝送線路の平均値の近傍の線路長までの範囲に設定されて成る
    ことを特徴とする高周波回路装置。
  2. 前記テブナン終端器の第1及び第2の抵抗器の抵抗値が50Ω〜1kΩに設定されて成

    ことを特徴とする請求項記載の高周波回路装置。
  3. 前記スタブ配線の線路長が、前記各分岐伝送線路の平均値の線路長、もしくは該平均値の近傍の線路長に設定されて成る
    ことを特徴とする請求項記載の高周波回路装置。
  4. 高周波信号を送信する第1の半導体装置と、前記高周波信号を受信する第2の半導体装置が、回路配線基板上に伝送線路を介して互いに接続されるように搭載され、
    前記第2の半導体装置側から分岐されたスタブ配線にテブナン終端器が接続され、
    前記テブナン終端器の第1及び第2の抵抗器の抵抗値が前記高周波信号の位相雑音を抑制するような抵抗値に設定され、
    前記第1の半導体装置がメモリコントローラを内蔵する半導体集積回路であり、
    前記第2の半導体装置が半導体メモリ装置であり、
    前記半導体メモリ装置が複数設けられ、
    前記複数の半導体メモリ装置のそれぞれが前記伝送線路から分岐したそれぞれの分岐伝送線路に接続され、
    前記それぞれの半導体メモリ装置側から分岐したそれぞれのスタブ配線に前記テブナン終端器が接続されて成る
    ことを特徴とする高周波回路装置。
  5. 前記テブナン終端器の第1及び第2の抵抗器の抵抗値が50Ω〜1kΩに設定されて成

    ことを特徴とする請求項記載の高周波回路装置。
  6. 前記スタブ配線の線路長が、前記第2の半導体装置と前記伝送線路の特性インピーダンスの不連続点により反射した前記高周波信号の反射波を抑制するような長さに選定されて成る
    ことを特徴とする請求項記載の高周波回路装置。
  7. 前記スタブ配線の線路長が、前記分岐点の近傍までの長さから前記各分岐伝送線路の平均値の近傍の線路長までの範囲に設定されて成る
    ことを特徴とする請求項記載の高周波回路装置。
  8. 前記スタブ配線の線路長が、前記各分岐伝送線路の平均値の線路長、もしくは該平均値の近傍の線路長に設定されて成る
    ことを特徴とする請求項記載の高周波回路装置。
JP2007278219A 2007-10-25 2007-10-25 高周波回路装置 Expired - Fee Related JP5040587B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007278219A JP5040587B2 (ja) 2007-10-25 2007-10-25 高周波回路装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007278219A JP5040587B2 (ja) 2007-10-25 2007-10-25 高周波回路装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009105347A JP2009105347A (ja) 2009-05-14
JP5040587B2 true JP5040587B2 (ja) 2012-10-03

Family

ID=40706723

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007278219A Expired - Fee Related JP5040587B2 (ja) 2007-10-25 2007-10-25 高周波回路装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5040587B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6091239B2 (ja) * 2013-02-13 2017-03-08 キヤノン株式会社 プリント回路板、プリント配線板および電子機器
JP6379754B2 (ja) * 2014-07-07 2018-08-29 日立金属株式会社 プリント配線基板
JP2021082791A (ja) * 2019-11-22 2021-05-27 本田技研工業株式会社 半導体装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5311083A (en) * 1993-01-25 1994-05-10 Standard Microsystems Corporation Very low voltage inter-chip CMOS logic signaling for large numbers of high-speed output lines each associated with large capacitive loads
JP3821678B2 (ja) * 2001-09-06 2006-09-13 エルピーダメモリ株式会社 メモリ装置
JP4507099B2 (ja) * 2004-07-09 2010-07-21 エルピーダメモリ株式会社 半導体装置モジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009105347A (ja) 2009-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7274583B2 (en) Memory system having multi-terminated multi-drop bus
US5945886A (en) High-speed bus structure for printed circuit boards
US7035116B2 (en) Memory system and memory subsystem
US7633147B2 (en) Semiconductor unit having two device terminals for every one input/output signal
US8279690B1 (en) Optimal channel design for memory devices for providing a high-speed memory interface
JP4685486B2 (ja) Odtを効果的に制御するメモリモジュールシステム
KR100340285B1 (ko) 복수의 인쇄회로기판이 상호 직렬 접속된 메모리 모듈
US7113418B2 (en) Memory systems and methods
JP2004152131A (ja) メモリモジュール、メモリチップ、及びメモリシステム
US7542305B2 (en) Memory module having on-package or on-module termination
JP2001256772A (ja) メモリモジュール
US8526267B2 (en) Electronic device
US9456489B2 (en) Printed circuit board and printed wiring board
TWI459867B (zh) 電子裝置
KR20140121181A (ko) 인쇄회로기판 및 이를 포함하는 메모리 모듈
KR100913711B1 (ko) 인쇄 회로 보드
CN106409332B (zh) 电子器件
JP5040587B2 (ja) 高周波回路装置
US8861215B2 (en) Semiconductor device
TWI684992B (zh) 終端電阻電路及其控制方法
US7495975B2 (en) Memory system including on-die termination unit having inductor
US9767859B2 (en) Printed circuit board and printed wiring board
JP2008282882A (ja) 部品内蔵実装基板
JP4912830B2 (ja) 伝送装置、およびこれを用いたフリップチップ、モジュール
US8587097B2 (en) Semiconductor device that suppresses malfunctions due to noise generated in internal circuit

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101012

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120612

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120625

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150720

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees