JP2016005155A - プリント回路板及びプリント配線板 - Google Patents

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Abstract

【課題】片面実装時と両面実装時の両方で受信回路にて受信される信号の波形のリンギングを抑えること。
【解決手段】メモリシステム100は、マザーボード200と、一方の実装面に実装され、メモリコントローラ301から送信された信号を、マザーボード200を介して受信するメモリデバイス302Aと、を備える。マザーボード200は、他方の実装面にメモリデバイスが実装可能に構成されている。マザーボード200は、メモリコントローラ301が送信した信号の伝送線路となる主幹配線216と、主幹配線216の分岐箇所207Aから分岐し、メモリデバイス302Aに接続された分岐配線206Aと、を備える。更に、マザーボード200は、メモリデバイスが接合可能なランド220Bを有し、分岐箇所207Aから分岐する分岐配線206Bと、ランド220Bから延びて形成されたオープンスタブ220BSと、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、主幹配線から分岐する分岐配線に電気的に接続される受信回路を有するプリント回路板、及び主幹配線及び分岐配線が形成されたプリント配線板に関する。
一般に、メモリシステムは、メモリコントローラと複数のメモリデバイスとを有して構成されている。メモリデバイスとしては、DDR3−SDRAM(Double Data Rate 3 Synchronous Dynamic Random Access Memory)が一般的に知られている。
メモリデバイスの実装形態としては、マザーボードに実装される場合と、モジュール基板に実装される場合とがある。メモリデバイスがモジュール基板に実装される場合は、メモリデバイスが実装されたモジュール基板が、メモリコントローラが実装されたマザーボードにコネクタ接続される。
メモリコントローラは、アドレス信号又はコマンド信号(アドレス/コマンド信号)を送信し、各メモリデバイスは、アドレス/コマンド信号を受信することで制御され、メモリコントローラと複数のメモリデバイスとの間でデータ信号の送受信が行われる。特に高機能な電子機器では、メモリ容量の確保のため、複数のDDR3−SDRAMを搭載して使用する場合が多い。
DDR3−SDRAMであるメモリデバイスは、信号伝送タイミングを調整する機能を内蔵している。各メモリデバイスは、アドレス/コマンド信号の高速化が可能なフライバイと呼ばれる一筆書きの主幹配線に接続されている(非特許文献1参照)。
非特許文献1において、メモリ両面実装を前提としたメモリ8個搭載仕様と、メモリ片面実装を前提としたメモリ4個搭載仕様は、別の規格として定められている。
また、非特許文献1では、メモリデバイスは、BGA(Ball grid array)型の半導体パッケージが用いられている。プリント配線板には、主幹配線からメモリデバイスに分岐する分岐配線を構成する、主幹配線上に形成されたヴィアと、BGA型半導体パッケージの受信端子に接続される実装ランドと、ヴィアと実装ランドとを接続する引き出し配線とが形成されている。分岐配線の一部に、実装ランド間に配置可能な小径ヴィアを使用することで、メモリデバイスへの分岐配線を短くすることを可能としている。
JEDEC standard No.21C PC3−6400/PC3−8500/PC3−10600/PC3−12800/PC3−14900/PC3−17000 DDR3 Unbuffered SO−DIMM Reference Design Specification Revision 2.0
しかしながら、非特許文献1の構成においては、DIMMの規格に準拠して分岐配線の配線長が1.6〜5[mm]程度と短く定義されている。そのため、従来は、ヴィアを実装ランドに隣接して配置することで引き出し配線の配線長を短くし、その結果、分岐配線の配線長を短くしていた。ところが、アドレスコマンド配線等、本数が多いバス配線で、しかも実装ランドを高密度に配置する場合には、ヴィアを実装ランド間に配置できず、実装ランド群の外側に配置することがあり、その場合には、分岐配線の配線長が長くなる。分岐配線の配線長が長くなるほど、信号の減衰や反射の問題が大きくなり、信号の波形が乱れる、即ち信号のリンギングの原因となる。特にDDR3−SDRAMにおいてアドレス/コマンド信号の波形で問題となるのは、信号のリンギングが大きくなり、信号の入力電圧条件を満足できない場合が生じることである。
さらに、非特許文献1では、メモリデバイスを基板の両面に実装する両面実装を前提としたメモリ8個搭載のトポロジー仕様と、メモリデバイスを基板の片面のみに実装する片面実装を前提としたメモリ4個搭載のトポロジーは別の仕様として定められている。つまり、両面実装トポロジーの基板を片面実装で用いる場合は定められていない。両面実装トポロジーの基板をそのまま片面実装状態で用いた場合、表裏で実装状況が異なることから信号のリンギングがさらに大きくなり、信号の入力電圧条件を満足できない場合がより生じやすくなる。
そこで、本発明は、両面実装状態と片面実装状態の両方において、受信回路にて受信される信号のリンギングを抑えたプリント回路板及びプリント配線板を提供する。
本発明のプリント回路板は、一対の実装面を有するプリント配線板と、前記一対の実装面のうち一方の実装面に実装され、送信回路から送信された信号を、前記プリント配線板を介して受信する第1受信回路と、を備え、前記プリント配線板は、前記一対の実装面のうち他方の実装面に第2受信回路が実装可能に構成されており、前記送信回路が送信した信号の伝送線路となる主幹配線と、前記主幹配線の分岐箇所から分岐し、前記第1受信回路に接続された第1分岐配線と、前記第2受信回路が接合可能なランドを有し、前記分岐箇所から分岐する第2分岐配線と、前記第2分岐配線の前記ランドから延びて形成されたオープンスタブと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ランドから延びるオープンスタブにより、第2受信回路がプリント配線板に実装されているか否かにかかわらず、第1受信回路にて受信される信号のリンギングを抑えることができる。
本発明の第1実施形態に係る両面実装構造のメモリシステムの配線構成を示すトポロジー図である。 本発明の第1実施形態に係る両面実装構造のメモリシステムの断面図である。 本発明の第1実施形態におけるマザーボードの他方の実装面においてメモリデバイスが実装される付近の平面図である。 本発明の第1実施形態に係る片面実装構造のメモリシステムの概略構成を示す説明図である。 本発明の第1実施形態において分岐箇所における信号成分の反射と透過を説明するための図である。 比較例の両面実装用のマザーボードにメモリデバイスが両面実装された状態のメモリデバイスの受信波形を説明するための図である。 比較例の両面実装用のマザーボードにメモリデバイスが片面実装された状態のメモリデバイスの受信波形を説明するための図である。 本発明の第1実施形態におけるマザーボードにメモリデバイスが片面実装された状態のメモリデバイスの受信波形を説明するための図である。 本発明の第1実施形態におけるマザーボードにメモリデバイスが両面実装された状態のメモリデバイスの受信波形を説明するための図である。 本発明の第1実施形態における片面実装状態及び両面実装状態のメモリシステム、並びに比較例における片面実装状態及び両面実装状態のメモリシステムについてシミュレーションを行った結果を示す波形図である。 本発明の第1実施形態に係るメモリシステムにおいて、オープンスタブの電気長を変化させた場合における判定基準電圧に対するリンギングの最小電圧の差を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係るメモリシステムの配線構成を示すトポロジー図である。 本発明の第2実施形態における片面実装状態及び両面実装状態のメモリシステム、並びに比較例における片面実装状態及び両面実装状態のメモリシステムにおいてシミュレーションを行った結果を示す波形図である。 本発明の第2実施形態に係るメモリシステムの変形例の配線構成を示すトポロジー図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るプリント回路板の一例としてのメモリシステムの配線構成を示すトポロジー図である。プリント回路板であるメモリシステム100は、プリント配線板であるマザーボード200と、送信回路であるメモリコントローラ301と、複数の受信回路である複数のメモリデバイス302A〜302Dと、を備えている。第1実施形態では、メモリデバイス302A〜302Dは、DDR3−SDRAM(Double Data Rate 3 Synchronous Dynamic Random Access Memory)である。メモリコントローラ301及び複数のメモリデバイス302A〜302Dは、マザーボード200に実装されている。図1では、マザーボード200の両面にメモリデバイスが実装された両面実装構造を示している。
図2は、両面実装構造のメモリシステム100の断面図である。マザーボード200は、メモリデバイスが実装可能な一対の実装面221,222(表面221及び裏面222)を有している。なお、第1実施形態では、一対の実装面221,222のうちいずれかの実装面(図2では実装面221)にメモリコントローラ301が実装可能に構成されている。メモリコントローラ301及びメモリデバイス302A〜302Dは、BGA(Ball grid array)型の半導体パッケージである。
メモリコントローラ301は、マザーボード200の一対の実装面221,222のうちいずれかの実装面(図2では実装面221)に実装されている。メモリデバイス302A,302Cは、一対の実装面221,222のうち一方の実装面221に実装された第1受信回路である。第1実施形態では、複数(2つ)の第1受信回路が実装面221に実装されていることになる。メモリデバイス302Bは、一対の実装面221,222のうち他方の実装面222に実装された、第1受信回路とは別の第2受信回路である。なお、メモリデバイス302Dは、実装面222に実装された、第1、第2受信回路とは別の第3受信回路である。
ここで、マザーボード200において、実装面である表面及び裏面は相対的なものであり、表面を一方の表面又は第1表面、表面とは反対側の裏面を他方の表面又は第2表面ともいう。また、マザーボード200の表面を表層(第1表層)、裏面を裏層(第2表層)ともいう。表層(導体層)と裏層(導体層)との間には、絶縁体層を介して内層(導体層)が配置されている。導体層は、導体パターンが配置されている層である。導体パターンは、例えば銅などの導電性を有する部材である。
メモリコントローラ301は、メモリデバイス302A〜302Dを制御するものである。メモリコントローラ301は、メモリデバイス302A〜302Dへデジタル信号、第1実施形態では、アドレス信号又はコマンド信号(アドレス/コマンド信号)を、マザーボード200を介して送信するものである。
各メモリデバイス302A〜302Dは、マザーボード200を介してメモリコントローラ301から送信されたアドレス/コマンド信号を受信する。そして、メモリコントローラ301と各メモリデバイス302A〜302Dとは、不図示のデータ信号用のバス配線を介してデータ信号の送受信を行う。
第1実施形態では、アドレス信号用のバス配線及びコマンド信号用のバス配線は、フライバイ方式による配線構造であり、これら複数のバス配線のうちの1つを、図1に示している。
メモリコントローラ301は、半導体素子からなる送信素子311と、送信素子311に接続された送信端子312と、を有する半導体パッケージである。
各メモリデバイス302A〜302Dは、受信素子である半導体素子からなるメモリセル321A〜321Dと、メモリセル321A〜321Dに内部配線323A〜323Dを介して接続された受信端子322A〜322Dとを有する半導体パッケージである。各メモリデバイス302A〜302Dは、同一構成の半導体パッケージであり、特性が同一のものである。
なお、内部配線323A〜323Dは、メモリデバイス302A〜302Dの実効的な内部配線である。即ち、メモリデバイス302A〜302Dの内部には、パッケージ配線の長さやメモリセル321A〜321Dの容量成分により、受信端子322A〜322Dからメモリセル321A〜321Dまで伝搬する信号において伝搬遅延が存在する。この伝搬遅延をマザーボード200上の配線パターンの長さ(電気長)に置き換えたものを、メモリデバイス302A〜302Dの実効的な内部配線の長さ(電気長)とし、この内部配線を、図1では内部配線323A〜323Dとしている。
マザーボード200は、メモリコントローラ301とメモリデバイス302A〜302Dとをフライバイ方式により接続するバス配線201を有している。
バス配線201は、始端217がメモリコントローラ301の送信端子312に電気的に接続され、終端218が終端抵抗(ターミネータ)310の一端に電気的に接続された主幹配線216を有している。終端抵抗310の他端は、終端電位が印加される終端配線211に電気的に接続されている。
主幹配線216は、始端217から終端218まで配線方向に一筆書き状に延びて形成されている。このように、主幹配線216の配線方向の始端217がメモリコントローラ301に電気的に接続され、主幹配線216の配線方向の終端218が終端抵抗310に電気的に接続されている。したがって、終端218における信号の反射が終端抵抗310により抑制されている。
バス配線201は、主幹配線216上の互いに異なる位置の複数の分岐箇所207A,207Bのそれぞれから分岐する複数の分岐配線(第1分岐配線)206A,206Cを有している。複数の分岐箇所207A,207Bのうち、始端217に最も近い分岐箇所が分岐箇所207Aである。また、バス配線201は、分岐箇所207Aから分岐する分岐配線(第2分岐配線)206Bを有している。また、バス配線201は、分岐箇所207A以外の分岐箇所207Bから分岐する分岐配線(第3分岐配線)206Dを有している。
一方の実装面221に延びて形成された全ての分岐配線206A,206Cにはメモリデバイスが接続可能となっており、第1実施形態ではメモリデバイス302A,302Cが接続されている。
なお、他方の実装面222に延びて形成された分岐配線206B,206Dにおいては、メモリデバイスが接続可能になっているが、実際には接続されていなくてもよい、即ち他方の実装面222にはメモリデバイスが実装されていなくてもよい。よって、メモリデバイス302B,302Dのうち、少なくとも1つを省略してもよい。第1実施形態では、他方の実装面222に延びて形成された全ての分岐配線206B,206Dにメモリデバイス302B,302Dが接続されている。
つまり、メモリデバイス302Aは分岐配線206Aに、メモリデバイス302Bは分岐配線206Bに、メモリデバイス302Cは分岐配線206Cに、メモリデバイス302Dは分岐配線206Dにそれぞれ電気的に接続されている。
具体的に説明すると、分岐配線206Aの配線方向の一端219Aと分岐配線206Bの配線方向の一端219Bとが分岐箇所207Aに電気的に接続されている。また、分岐配線206Cの配線方向の一端219Cと分岐配線206Dの配線方向の一端219Dとが分岐箇所207Bに電気的に接続されている。また、各分岐配線206A〜206Dの配線方向の他端220A〜220Dが、各メモリデバイス302A〜302Dの受信端子322A〜322Dに電気的に接続されている。
各分岐配線206A〜206Dの他端220A〜220Dは、ランド(以下、この他端のことを「実装ランド」という)で形成されている。各メモリデバイス302A〜302Dの受信端子322A〜322Dは、はんだ等で各実装ランド220A〜220Dに接合されている。つまり、各分岐配線206A〜206Dの実装ランド220A〜220Dは、各メモリデバイス302A〜302Dの受信端子322A〜322Dが接合可能に構成されている。
ここで、分岐配線206Aが表層側に延びる分岐配線(表層側分岐配線)、分岐配線206Bが裏層側に延びる分岐配線(裏層側分岐配線)である。また、分岐配線206Cが表層側に延びる分岐配線(表層側分岐配線)、分岐配線206Dが裏層側に延びる分岐配線(裏層側分岐配線)である。分岐配線206A〜206Dは、同程度の長さ(電気長)である。
主幹配線216は、始端217と分岐箇所207Aとの間の配線203、分岐箇所207Aと分岐箇所207Bとの間の配線204Aを有している。また、主幹配線216は、分岐箇所207Bと終端218との間の配線205を有している。
主幹配線216は、マザーボード200の内層もしくは表裏層に形成され、分岐配線206A,206Cは、マザーボード200の内層と表層とに跨って形成されている。分岐配線206B,206Dは、マザーボード200の内層と裏層とに跨って形成されている。
メモリデバイス302Bの受信端子322Bが接合された、分岐配線206Bの実装ランド220Bからは、オープンスタブ220BSが延びて形成されている。オープンスタブ220BSの配線方向の一端は実装ランド220Bに電気的に接続され、オープンスタブ220BSの他端は開放された開放端である。オープンスタブ220BSは、実装面222(図2)に形成されている。
オープンスタブ220BSの配線方向の電気長は、内部配線323Aの電気長と略同じに設定されている。
図3は、マザーボード200の実装面222においてメモリデバイス302Bが実装される付近の平面図である。図3では、分岐配線206Bが複数図示されており、内層に形成された図2では不図示の複数の主幹配線216のそれぞれに電気的に接続されている。また、図示は省略するが、メモリデバイス302Bの底面には、受信端子322Bが複数アレイ状に設けられている。
分岐配線206Bは、主幹配線216に電気的に接続されたヴィア241Bと、実装面222に形成された、分岐配線206Bの他端である実装ランド220Bと、ヴィア241Bと実装ランド220Bとを繋ぐ引き出し配線パターン242Bとを有する。
複数の実装ランド220Bは、アレイ状に配置されており、各実装ランド220Bは、不図示のはんだボール等の接続導体でメモリデバイス302Bの受信端子322Bに電気的に接続されている。メモリデバイス302Bの受信端子322Bが接合される実装ランド220Bには、オープンスタブ220BSが接続されている。オープンスタブ220BSは、省スペース化を図るため、図3に示すように、ミアンダ状に形成するのが好ましい。
ヴィア241Bは、これら複数の実装ランド220Bからなる実装ランド群の外側に配置されており、比較的大きな径に形成することができるので、安価なマザーボード200を実現している。実装ランド220Bの相互の間隔dは、例えば0.8[mm]ピッチとなる。そのときの分岐配線206Bの配線長は、最大10[mm]程度となる。
図2に示した安価なマザーボード200で使用可能なヴィア241Bのランドの大きさはφ0.6[mm]程度であり、実装ランド220Bの大きさはφ0.4[mm]程度である。そのため、0.8[mm]ピッチの実装ランド220Bの間にヴィア241Bを配置することができない。
従って、ヴィア241Bはメモリデバイス302Bの外側に配置される。その結果、主幹配線上にあるヴィア241Bから実装ランド220Bまでの分岐配線206Bが長くなることにより、先に述べた波形の信号の入力電圧条件の問題が起こりやすい。
また、上述したように、メモリデバイス302Bの内部には、パッケージ配線や内部容量により、メモリセル321Bまでの伝搬遅延が存在する。この伝搬遅延を、マザーボード200上の長さに置き換えたものを実効的な内部配線323Bの配線長(電気長)と考える。この実効的な内部配線323Bの配線長を含む分岐配線長、即ち内部配線323Bと分岐配線206Bとの合計の配線長は、通常でも10[mm]〜20[mm]程度のばらつきがある。この内部配線323Bと分岐配線206Bとの合計の配線長を、実効的な分岐配線長という。
以上、メモリシステム100は、メモリデバイス302A〜302Dをマザーボード200に両面実装して構成されるが、必要に応じて、メモリデバイスをマザーボード200に片面実装してなるメモリシステムを構築する場合もある。
図4は、本発明の第1実施形態に係る片面実装構造のメモリシステム100の概略構成を示す説明図である。なお、メモリシステム100において、図1のメモリシステム100と同様の構成については、同一符号を付して説明を省略する。
メモリシステム100は、メモリシステム100から実装面222のメモリデバイス302B,302Dを省略した片面実装構造であり、メモリシステム100のマザーボード200はメモリシステム100のマザーボード200と同じ構成である。つまり、第1実施形態では、メモリシステム100,100でマザーボード200が共通化されており、両面実装のメモリシステム100と、片面実装のメモリシステム100とでマザーボード200の配線設計を変更しなくてもよい。
以下、各メモリデバイスにて受信される信号の受信波形について説明する。図5は、分岐箇所における信号成分の反射と透過を説明するための図である。図5(a)では、特性インピーダンスZの配線500と、特性インピーダンスZの配線501と、特性インピーダンスZの配線502とが接続箇所505で接続されている。そして、配線500側から信号が伝わるものと仮定する。即ち、信号は配線500から配線501,502に2分岐する。図5(a)には、配線500側から伝わる信号が接続箇所505で反射を起こして戻る経路r−500と、同じ信号が接続箇所505を透過し、配線501,502へ伝わる経路t−500とが図示されている。
配線500側からみた配線501と配線502との合成インピーダンスZは、以下の式(1)となる。
Figure 2016005155
例えば、特性インピーダンスZおよび特性インピーダンスZが特性インピーダンスZと同じであれば、合成インピーダンスZは特性インピーダンスZの1/2となる。
配線500側から伝わった信号が接続箇所505で反射する電圧割合は、以下の式(2)で表される。
Figure 2016005155
例えば特性インピーダンスZに対して合成インピーダンスZがZの1/2の場合、式(2)の値は、−1/3となり、−1/3の電圧が反射する。
配線500側から伝わった信号が接続箇所505で透過する電圧割合は、以下の式(3)で表される。
Figure 2016005155
例えば特性インピーダンスZに対して合成インピーダンスZが特性インピーダンスZの1/2の場合、式(3)の値は2/3となり、2/3の電圧が透過する。
図5(b)では、特性インピーダンスZの配線510と、特性インピーダンスZの配線511と、特性インピーダンスZの配線512と、特性インピーダンスZの配線513とが接続箇所515で接続されている。そして、配線510側から信号が伝わるものと仮定する。即ち、信号は配線510から配線511,512,513に3分岐する。図5(b)には、配線510側から伝わる信号が接続箇所515で反射を起こして戻る経路r−510と、同じ信号が接続箇所515を透過し、配線511,512,513へ伝わる経路t−510とが図示されている。
配線510側からみた配線511と配線512との合成インピーダンスZは、以下の式(4)となる。
Figure 2016005155
例えば、特性インピーダンスZ〜Zが特性インピーダンスZと等しい場合は、合成インピーダンスZは特性インピーダンスZの1/3となる。
配線510側から伝わった信号が接続箇所505で反射する電圧割合は、前述した式(2)で表される。例えば特性インピーダンスZに対して合成インピーダンスZが特性インピーダンスZの1/3の場合、式(2)の値は、−1/2となり、−1/2の電圧が反射する。
配線510側から伝わった信号が接続箇所515で透過する電圧割合は、前述した式(3)で表される。例えば特性インピーダンスZに対して合成インピーダンスZが特性インピーダンスZの1/3の場合、式(3)の値は1/2となり、1/2の電圧が透過する。
図5(c)では、特性インピーダンスZの配線520の端点525の先には配線が無く開放端となっている。メモリデバイスなど受信回路においてメモリセルの内部容量は直流的にはインピーダンス無限大の負荷とみなせるので、近似的に開放端として扱える。
配線520側から信号が伝わるものと仮定する。図5(c)には、配線520側から伝わる信号が端点525で反射を起こして戻る経路r−520と、実際には存在しないが端点(開放端)525を仮想的に透過する経路t−520とが図示されている。
配線520側からみた端点(開放端)525の先のインピーダンスZは無限大であるので、配線520側から伝わった信号が端点525で反射する電圧割合は、前述した式(2)で合成インピーダンスZを無限大にしたときの極限値1となる。したがって、配線520側から伝わった信号と同じ電圧が反射する。
配線520側から伝わった信号が端点(開放端)525を仮想的に透過する電圧割合は、前述した式(3)で合成インピーダンスZを無限大にしたときの極限値2となり、2倍の電圧が透過する。端点525に受信回路がある場合は、これが受信波形電圧となる。
以降では説明を簡単にするために、配線のインピーダンスは全て同じ値、例えば55[Ω]であるとする。
図6は、比較例として、両面実装用のマザーボードにメモリデバイス302A〜302Dが両面実装された状態のメモリデバイス302Aの受信波形を説明するための図である。この比較例のメモリシステムは、メモリシステム100からオープンスタブ220BSを省いたものであり、その他の構成は、メモリシステム100と同じである。
メモリコントローラ301からの信号波が経路S−1でメモリデバイス302Aに最初に信号SS−1として到達する。このとき信号波は、分岐箇所207Aで3分岐して分岐配線206Aに透過するので、電圧は1/2となる。
経路S−2でメモリデバイス302Aのメモリセル(内部回路端)321Aでの反射波が分岐箇所207Aに到達する。分岐箇所207Aを透過するときに電圧は1/2となり、メモリデバイス302Aのメモリセル321Aで反射するときには電圧はそのままで1/2であるので、再び分岐箇所207Aに到達するときの信号SS−2の電圧は1/2となっている。
経路S−3でメモリデバイス302Bのメモリセル321Bでの反射波が分岐箇所207Aに到達する。分岐箇所207Aを透過するときに電圧は1/2となり、メモリデバイス302Bのメモリセル321Bで反射するときには電圧はそのままで1/2であるので、再び分岐箇所207Aに到達するときの信号SS−3の電圧は1/2となっている。
経路S−4で分岐箇所207Aからメモリデバイス302Aへ信号波SS−4が伝わる。この信号波は、経路S−2で分岐箇所207Aに到達した信号波の反射波SS−2rと、経路S−3で分岐箇所207Aに到達した信号波の透過波SS−3tの合成波となる。
信号波SS−2rの電圧は、(1/2)×(−1/2)=(−1/4)となる。信号波SS−3tの電圧は、(1/2)×(1/2)=(1/4)となる。この2つの信号波SS−2r,SS−3tは分岐箇所207Aへ時間的に同時に到達する。しかしながら、合成波の電圧は相殺されてゼロとなるので、経路S−4でメモリデバイス302Aへ伝わる信号SS−4は振幅がゼロになり、メモリデバイス302Aにリンギングを生じさせる信号は生じない。
図7は、図6と同じ比較例の両面実装用のマザーボードにおいて、図6のメモリデバイス302B,302Dが実装されない状態に相当する、片面実装状態のメモリデバイス302Aの受信波形を説明するための図である。この比較例のメモリシステムは、メモリシステム100からオープンスタブ220BSを省いたものであり、その他の構成は、メモリシステム100と同じである。
経路S−1でメモリデバイス302Aに最初に到達する信号波SS−1は図6と同様であり、電圧は1/2となる。
経路S−2でのメモリデバイス302Aのメモリセル(内部回路端)321Aでの反射波が分岐箇所207Aに到達する信号波SS−2も図6と同様であり、再び分岐箇所207Aに到達するときの電圧は1/2となる。
経路S−3では、分岐配線206Bに接続された実装ランド220Bが端点となり、反射波が分岐箇所207Aに到達する。分岐箇所207Aを透過するときに電圧は1/2となり、実装ランド220Bで反射するときには電圧はそのままなので1/2であるので、再び分岐箇所207Aに到達するときの信号波SS−3の電圧は1/2となっている。
経路S−4で分岐箇所207Aからメモリデバイス302Aへ信号波SS−4が伝わる。この信号波は、経路S−2で分岐箇所207Aに到達した信号波SS−2の反射波SS−2rと、経路S−3で分岐箇所207Aに到達した信号波SS−3の透過波SS−3tの合成波となる。
信号波SS−2rの反射波の電圧は、(1/2)×(−1/2)=(−1/4)となる。信号波SS−3tの透過波の電圧は、(1/2)×(1/2)=(1/4)となる。
信号波SS−3tは、メモリデバイスの内部配線がない分だけ信号波SS−2rよりも時間的に早く分岐箇所207Aへ到達する。このため、経路S−4でメモリデバイス302Aへ伝わる信号波SS−4は電圧(1/4)となり、メモリデバイス302Aの受信信号にリンギングを生じさせる結果となる。
図8は、図4に示すマザーボード200の他方の実装面222(図2)にメモリデバイス302B,302Dが実装されない、片面実装状態のメモリシステム100におけるメモリデバイス302Aの受信波形を説明するための図である。図8では、分岐配線206Bに接続された実装ランド220Bにオープンスタブ220BSが接続されており、メモリデバイス302Aの内部配線323Aと実効的な配線長(電気長)が同じになっている。
経路S−1でメモリデバイス302Aに最初に到達する信号波SS−1は図6と同様であり、電圧は1/2となる。
経路S−2でのメモリデバイス302Aの内部回路端での反射波が分岐箇所207Aに到達する信号波SS−2は図6と同様であり、再び分岐箇所207Aに到達するときの電圧は1/2となる。
経路S−3では、分岐配線206Bに接続された実装ランド220Bに接続されたオープンスタブ220BSの開放端が端点となり、反射波が分岐箇所207Aに到達する。分岐箇所207Aを透過するときに電圧は1/2となり、実装ランド220Bで反射するときには電圧はそのままなので1/2であるので、再び分岐箇所207Aに到達するときの信号波SS−3の電圧は1/2となっている。
経路S−4で分岐箇所207Aからメモリデバイス302Aへ信号波SS−4が伝わる。この信号波は、経路S−2で分岐箇所207Aに到達した信号波SS−2の反射波SS−2rと、経路S−3で分岐箇所207Aに到達した信号波SS−3の透過波SS−3tの合成波となる。
信号波SS−2rの電圧は、(1/2)×(−1/2)=(−1/4)となる。信号波SS−3tの電圧は、(1/2)×(1/2)=(1/4)となる。
信号波SS−3tは、オープンスタブ220BSを経ることで信号波SS−2rと時間的に同時に分岐箇所207Aへ到達する。従って、合成波SS−4は、信号波SS−2rと信号波SS−3tとで相殺されて電圧がゼロとなり、メモリデバイス302Aに到達する信号にリンギングが生じるのが抑制されている。
図9は、本発明の第1実施形態におけるマザーボード200にメモリデバイスが両面実装された状態のメモリデバイス302Aの受信波形を説明するための図である。
経路S−1でメモリデバイス302Aに最初に到達する信号波SS−1は図6と同様であり、電圧は1/2となる。
経路S−2でのメモリデバイス302Aのメモリセル(内部回路端)321Aでの反射波が分岐箇所207Aに到達する信号波SS−2は図6と同様であり、再び分岐箇所207Aに到達するときの電圧は1/2となる。
経路S−3aで実装ランド220Bに到達する信号波SS−3aは、分岐箇所207Aを透過するときに電圧が1/2となる。
経路S−3sでオープンスタブ220BSへ透過する信号波の電圧は(1/2)×(2/3)=1/3となり、オープンスタブ220BSの開放端を経て実装ランド220Bに戻ってくる信号波SS−3sの電圧は1/3となる。
経路S−3mでメモリデバイス302Bのメモリセル(内部回路端)321Bで反射して実装ランド220Bに戻ってくる信号波SS−3mも同様に電圧は1/3となる。
経路S−3msで実装ランド220Bから分岐箇所207Aへ戻る信号波SS−3msは、信号波SS−3sの透過波と、信号波Ss−3mの透過波の合成波となる。
信号波SS−3sの電圧は、(1/3)×(2/3)=2/9となる。信号波SS−3mの電圧は、(1/3)×(2/3)=2/9となる。従って、合成波SS−3msの電圧は4/9となる。
経路S−4で分岐箇所207Aからメモリデバイス302Aへ信号波SS−4が伝わる。この信号波は、経路S−2で分岐箇所207Aに到達した信号波SS−2の反射波SS−2rと、経路S−3msで分岐箇所207Aに到達した信号波SS−3msの透過波SS−3mstの合成波となる。
信号波SS−2rの電圧は、(―1/2)×(1/2)=(−1/4)となる。信号波SS−3mstの電圧は、(4/9)×(1/2)=2/9となる。従って合成波SS−4の電圧は(−1/4)+(2/9)=(−1/36)となる。
これは、メモリコントローラ301の出力信号波の電圧の3%程度であり、メモリデバイス302Aの受信波形に対して、リンギングを発生させる影響は殆どない。
図10は、本発明の第1実施形態における片面実装状態及び両面実装状態のメモリシステム、並びに比較例における片面実装状態及び両面実装状態のメモリシステムについてシミュレーションを行った結果を示す波形図である。
図10(a)は本発明の第1実施形態における片面実装状態のメモリシステムにてシミュレーションを行った結果を示す波形図である。図10(a)では、メモリデバイス302A,302Cがマザーボード200の実装面221に実装されており、メモリデバイス302B,302Dが実装されていない、図4に示すメモリシステム100をシミュレーションモデルとした。
図10(b)は本発明の第1実施形態における両面実装状態のメモリシステムにてシミュレーションを行った結果を示す波形図である。図10(b)ではメモリデバイス302A,302Cがマザーボード200の実装面221に実装され、メモリデバイス302B,302Dがマザーボード200の実装面222に実装された、図1に示すメモリシステム100をシミュレーションモデルとした。
図10(c)は比較例における片面実装状態のメモリシステムにてシミュレーションを行った結果を示す波形図であり、図4に示すメモリシステム100にてオープンスタブ220BSを省略したメモリシステムをシミュレーションモデルとした。
図10(d)は比較例における両面実装状態のメモリシステムにてシミュレーションを行った結果を示す波形図であり、図1に示すメモリシステム100にてオープンスタブ220BSを省略したメモリシステムをシミュレーションモデルとした。
メモリコントローラ301が送信する信号(パルス)の電圧を1.5[V]、立ち上がり時間を100[psec]とした。メモリコントローラ301のバッファモデルは、DDR3メモリのIBISモデルからDQ信号のモデルを使用した。
配線の特性インピーダンスは全て55[Ω]とした。配線203の配線長は55[mm]、配線204Aの配線長は18[mm]、配線205の配線長を14[mm]とした。終端抵抗310の抵抗値は36[Ω]、終端配線211に印加した終端電位は0.75[V]とした。分岐配線206A〜206Dの配線長を9[mm]とした。メモリデバイス302A〜302DのモデルはAD信号のモデルを使用した。
シミュレーションツールはSynopsys社HSPICEを使用した。受信波形の判定基準電圧としては、発明者らが経験的に得た知見から、DDR3規格の閾値電圧0.85[V]に40[mV]を加えた0.89[V]とした。
図10(a)〜図10(d)には、判定基準電圧0.89[V]の線も図示した。図10(a)〜図10(d)において、メモリデバイス302Aが受信する信号の波形をV302Aとした。メモリデバイス302Bが受信する信号の波形をV302Bとした。メモリデバイス302Cが受信する信号の波形をV302Cとした。メモリデバイス302Dが受信する信号の波形をV302Dとした。
図10(a)に示すように第1実施形態の片面実装のメモリシステム100においては、メモリデバイス302A,302Cともに信号のリンギングは判定基準電圧0.89[V]を上回り、信号の電圧マージンが確保されている。また、図10(b)に示すように第1実施形態の両面実装のメモリシステム100においては、メモリデバイス302A〜302Dともに信号のリンギングは判定基準電圧0.89[V]を上回り、信号の電圧マージンが確保されている。
つまり、オープンスタブ220BSを配置した第1実施形態の構成によれば、片面実装であるか両面実装であるかにかかわらず、メモリデバイスにて受信される信号の電圧マージンが確保されている。
これに対し、図10(c)に示すように比較例の片面実装のメモリシステムにおいては、メモリデバイス302A,302Cともに信号のリンギングは判定基準電圧0.89[V]を下回り、信号の電圧マージンが確保されていない。なお、図10(d)に示すように比較例の両面実装のメモリシステムにおいては、メモリデバイス302A〜302Dともに信号のリンギングは判定基準電圧0.89[V]を上回り、信号の電圧マージンが確保されている。
つまり、オープンスタブ220BSのない比較例の構成では、両面実装の場合はメモリデバイス302A〜302Dにて受信される信号の電圧マージンが確保されている。しかし、片面実装の場合は、メモリデバイス302A,302Bいずれにおいても、受信される信号の電圧マージンが確保されていない。
オープンスタブ220BSの長さ(電気長)を変化させた場合のシミュレーション結果について説明する。AD信号のパッケージの内部線路のインダクタンス値Lを1.921[nH]、容量値Cを0.57[pF]、受信バッファの入力容量Ccompを0.616[pF]とした。
AD信号のパッケージ内の内部線路を分布常数型伝送線路モデルとみなすと伝搬遅延時間td=√(L・C)=√(1.921[nH]×(0.57[pF]+0.616[pF]))≒47.7[psec]と求まる。マザーボード200における信号の伝送速度を6[psec/mm]として実効配線長に換算すると47.7[psec]÷6[psec/mm]≒8[mm]となる。つまり、メモリデバイス302Aの容量成分(特にメモリセル321Aにおける容量負荷)を含む実効的な内部配線323Aの電気長は、8[mm]となる。
図11は、オープンスタブ220BSの電気長を変化させた場合における判定基準電圧に対するリンギングの最小電圧の差を示すグラフである。図11では、パッケージ内の内部配線323Aの実効配線長(電気長)を8[mm]としてシミュレーションを行った結果である。オープンスタブ220BSの長さを6[mm]から12[mm]の範囲で1[mm]ステップで変化させて、判定基準電圧0.89[V]に対する信号波形のリンギングの最小電圧との差を求めて図11に示すように黒丸でプロットした。この図11において、差の値が正で大きいほどマージンが大きいことを意味する。なお、ここでは片面実装と両面実装でよりマージンの小さいほうの値を採用してプロットした。
図11に示すように、マージンは、オープンスタブ220BSの電気長が8[mm]、即ちパッケージ内の内部配線323Aの実効配線長(電気長)の付近で大きくなっている。そして、オープンスタブ220BSは、図11では7〜10[mm]の範囲でリンギングの改善効果があることになる。
つまり、オープンスタブ220BSの電気長が、メモリデバイス302Aの容量成分を含む実効的な内部配線323Aの電気長に対して−10%〜+30%の範囲内に設定されることで、マージンが確保された状態となっている。
図11より、オープンスタブ220BSの電気長を、メモリデバイス302Aの容量成分を含む実効的な内部配線323Aの電気長と同じとするのが、リンギング抑制効果が最も高い。そして、オープンスタブ220BSの電気長が、メモリデバイス302Aの容量成分を含む実効的な内部配線323Aの電気長を基準に−10%〜+30%の範囲内であれば、効果的にリンギングを抑制することができる。
以上のように、第1実施形態によれば、両面実装のメモリシステム100であっても片面実装のメモリシステム100であっても、実装された各メモリデバイスが受信する信号においてリンギングが生じるのを抑制することができる。つまり、メモリデバイス302B,302Dが実装されているか否かにかかわらず、メモリシステム100,100で同一構成(共通)のマザーボード200を使用しても、メモリデバイスにて受信される信号にリンギングが生じるのを抑制できる。特に、メモリデバイス302Aが受信する信号においてリンギングが生じるのを効果的に抑制することができる。よって、メモリシステム100,100でマザーボード200の共通化を図ることができ、メモリシステム100,100の製造に要する手間を削減できる。
なお、メモリデバイス302Aの内部配線323Aの実効配線長(電気長)は、上記のIBISモデルの記載内容から求める方法のほかに、実際のメモリ部品をTDRオシロスコープで測定することで求めることも可能である。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るプリント回路板の一例であるメモリシステムについて説明する。図12は、本発明の第2実施形態に係るプリント回路板の一例としてのメモリシステムの配線構成を示すトポロジー図である。なお、第2実施形態において、前述した第1実施形態のメモリシステムと同様の構成については、同一符号を付して説明を省略する。
プリント回路板であるメモリシステム100Aは、プリント配線板であるマザーボード200Aと、送信回路であるメモリコントローラ301と、複数の受信回路である複数のメモリデバイス302A〜302Hと、を備えている。第2実施形態では、上記第1実施形態と同様、メモリデバイス302A〜302Hは、DDR3−SDRAMである。メモリコントローラ301及びメモリデバイス302A〜302Hは、BGA型の半導体パッケージである。
メモリコントローラ301及び複数のメモリデバイス302A〜302Hは、マザーボード200Aに実装されている。図12では、マザーボード200Aの両面にメモリデバイスが実装された両面実装構造を示している。
各メモリデバイス302A〜302Hは、受信素子である半導体素子からなるメモリセル321A〜321Hと、メモリセル321A〜321Hに内部配線323A〜323Hを介して接続された受信端子322A〜322Hとを有する半導体パッケージである。各メモリデバイス302A〜302Hは、同一構成の半導体パッケージであり、特性が同一のものである。
なお、内部配線323A〜323Hは、メモリデバイス302A〜302Hの実効的な内部配線である。即ち、メモリデバイス302A〜302Hの内部には、パッケージ配線の長さやメモリセル321A〜321Hの容量成分により、受信端子322A〜322Hからメモリセル321A〜321Hまで伝搬する信号において伝搬遅延が存在する。この伝搬遅延をマザーボード200A上の配線パターンの長さに置き換えたものを、メモリデバイス302A〜302Hの実効的な内部配線の長さ(電気長)とし、この内部配線を、図12では内部配線323A〜323Hとしている。
図12に示すように、メモリシステム100Aのプリント配線板であるマザーボード200Aは、メモリコントローラ301とメモリデバイス302A〜302Hとをフライバイ方式により接続するバス配線201Aを有している。
バス配線201Aは、始端217がメモリコントローラ301の送信端子312に電気的に接続され、終端218が終端抵抗(ターミネータ)310の一端に電気的に接続された主幹配線216Aを有している。
主幹配線216Aは、始端217から終端218まで配線方向に一筆書き状に延びて形成されている。
バス配線201Aは、主幹配線216A上の互いに異なる位置の複数の分岐箇所207A〜207Dのそれぞれから分岐する複数の分岐配線(第1分岐配線)206A,206C,206E,206Gを有している。複数の分岐箇所207A〜207Dのうち、始端217に最も近い分岐箇所が分岐箇所207Aである。
また、バス配線201Aは、分岐箇所207Aから分岐する分岐配線(第2分岐配線)206Bを有している。また、バス配線201Aは、分岐箇所207A以外の分岐箇所207B,207C,207Dから分岐する分岐配線(第3分岐配線)206D,206F,206Hを有している。
マザーボード200Aの一対の実装面のうち一方の実装面に延びて形成された全ての分岐配線206A,206C,206E,206Gにはメモリデバイスが接続可能となっている。第2実施形態では分岐配線206A,206C,206E,206Gにはメモリデバイス302A,302C,302E,302Gが接続されている。
なお、マザーボード200Aの一対の実装面のうち他方の実装面に延びて形成された分岐配線206B,206D,206F,206Hにおいては、メモリデバイスが接続可能になっているが、実際には接続されていなくてもよい。即ち他方の実装面にはメモリデバイスが実装されていなくてもよい。よって、メモリデバイス302B,302D,302F,302Hのうち、少なくとも1つ(一部又は全部)を省略してもよい。第2実施形態では、他方の実装面に延びて形成された全ての分岐配線206B,206D,206F,206Hにメモリデバイス302B,302D,302F,302Hが接続されている。
つまり、メモリデバイス302Aは分岐配線206Aに、メモリデバイス302Bは分岐配線206Bに、メモリデバイス302Cは分岐配線206Cに、メモリデバイス302Dは分岐配線206Dにそれぞれ電気的に接続されている。また、メモリデバイス302Eは分岐配線206Eに、メモリデバイス302Fは分岐配線206Fに、メモリデバイス302Gは分岐配線206Gに、メモリデバイス302Hは分岐配線206Hにそれぞれ電気的に接続されている。
具体的に説明すると、分岐配線206Aの配線方向の一端219Aと分岐配線206Bの配線方向の一端219Bとが分岐箇所207Aに電気的に接続されている。また、分岐配線206Cの配線方向の一端219Cと分岐配線206Dの配線方向の一端219Dとが分岐箇所207Bに電気的に接続されている。
更に、分岐配線206Eの配線方向の一端219Eと分岐配線206Fの配線方向の一端219Fとが分岐箇所207Cに電気的に接続されている。また、分岐配線206Gの配線方向の一端219Gと分岐配線206Hの配線方向の一端219Hとが分岐箇所207Dに電気的に接続されている。
また、各分岐配線206A〜206Hの配線方向の他端220A〜220Hが、各メモリデバイス302A〜302Hの受信端子322A〜322Hに電気的に接続されている。
各分岐配線206A〜206Hの他端220A〜220Hは、ランド(以下、この他端のことを「実装ランド」という)で形成されている。各メモリデバイス302A〜302Hの受信端子322A〜322Hは、はんだ等で各実装ランド220A〜220Hに接合されている。つまり、各分岐配線206A〜206Hの実装ランド220A〜220Hは、各メモリデバイス302A〜302Hの受信端子322A〜322Hが接合可能に構成されている。
ここで、分岐配線206Eが表層側に延びる分岐配線(表層側分岐配線)、分岐配線206Fが裏層側に延びる分岐配線(裏層側分岐配線)である。また、分岐配線206Gが表層側に延びる分岐配線(表層側分岐配線)、分岐配線206Hが裏層側に延びる分岐配線(裏層側分岐配線)である。分岐配線206A〜206Hは、同程度の長さ(電気長)である。
主幹配線216Aは、始端217と分岐箇所207Aとの間の配線203、分岐箇所207Aと分岐箇所207Bとの間の配線204A、分岐箇所207Bと分岐箇所207Cとの間の配線204Bを有している。また、主幹配線216Aは、分岐箇所207Cと分岐箇所207Dとの間の配線204Cを有している。また、主幹配線216Aは、分岐箇所207Cと終端218との間の配線205を有している。
主幹配線216Aは、マザーボード200Aの内層もしくは表裏層に形成され、分岐配線206A,206C,206E,206Gは、マザーボード200Aの内層と表層とに跨って形成されている。分岐配線206B,206D,206F,206Hは、マザーボード200Aの内層と裏層とに跨って形成されている。
メモリデバイス302Bの受信端子322Bが接合された、分岐配線206Bの実装ランド220Bからは、上記第1実施形態と同様、オープンスタブ220BSが延びて形成されている。オープンスタブ220BSの配線方向の一端は実装ランド220Bに電気的に接続され、オープンスタブ220BSの他端は開放された開放端である。オープンスタブ220BSは、マザーボード200Aの一対の実装面のうち他方の実装面に形成されている。
オープンスタブ220BSの配線方向の電気長は、内部配線323Aの電気長と略同じに設定されている。
図13は、本発明の第2実施形態における片面実装状態及び両面実装状態のメモリシステム、並びに比較例における片面実装状態及び両面実装状態のメモリシステムにおいてシミュレーションを行った結果を示す波形図である。
図13(a)は本発明の第2実施形態における片面実装状態のメモリシステムにてシミュレーションを行った結果を示す波形図である。つまり、メモリデバイス302A,302C,302E,302Gがマザーボード200Aの一方の実装面に実装されており、メモリデバイス302B,302D,302F,302Gが実装されていないメモリシステムをシミュレーションモデルとした。
図13(b)は本発明の第2実施形態における両面実装状態のメモリシステムにてシミュレーションを行った結果を示す波形図である。つまり、メモリデバイス302A,302C,302E,302Gがマザーボード200Aの一方の実装面に実装され、メモリデバイス302B,302D,302F,302Gが他方の実装面に実装されたメモリシステムをシミュレーションモデルとした。
図13(c)は比較例における片面実装状態のメモリシステムにてシミュレーションを行った結果を示す波形図である。図13(a)におけるメモリシステムのシミュレーションモデルに対して、オープンスタブ220BSを省略したメモリシステムをシミュレーションモデルとした。
図13(d)は比較例における両面実装状態のメモリシステムにてシミュレーションを行った結果を示す波形図である。図13(b)におけるメモリシステムのシミュレーションモデルに対してオープンスタブ220BSを省略したメモリシステムをシミュレーションモデルとした。
図13(a)〜図13(d)には、判定基準電圧0.89[V]の線も図示した。図13(a)〜図13(d)において、メモリデバイス302Aが受信する信号の波形をV302Aとした。メモリデバイス302Bが受信する信号の波形をV302Bとした。メモリデバイス302Cが受信する信号の波形をV302Cとした。メモリデバイス302Dが受信する信号の波形をV302Dとした。メモリデバイス302Eが受信する信号の波形をV302Eとした。メモリデバイス302Fが受信する信号の波形をV302Fとした。メモリデバイス302Gが受信する信号の波形をV302Gとした。メモリデバイス302Hが受信する信号の波形をV302Hとした。
図13(a)に示すように第2実施形態の片面実装のメモリシステムにおいては、メモリデバイス302A,302C、302E,302Gともに信号のリンギングは判定基準電圧0.89[V]を上回り、信号の電圧マージンが確保されている。また、図13(b)に示すように第2実施形態の両面実装のメモリシステムにおいては、メモリデバイス302A〜302Hともに信号のリンギングは判定基準電圧0.89[V]を上回り、信号の電圧マージンが確保されている。
つまり、オープンスタブ220BSを配置した第2実施形態の構成によれば、片面実装であるか両面実装であるかにかかわらず、各メモリデバイスにて受信される信号の電圧マージンが確保されている。
これに対し、図13(c)に示すように比較例の片面実装のメモリシステムにおいては、メモリデバイス302A,302C,302E,302Gともに信号のリンギングは判定基準電圧0.89[V]を下回り、信号の電圧マージンが確保されていない。なお、図13(d)に示すように比較例の両面実装のメモリシステムにおいては、メモリデバイス302A〜302Hともに信号のリンギングは判定基準電圧0.89[V]を上回り、信号の電圧マージンが確保されている。
つまり、オープンスタブ220BSのない比較例の構成では、両面実装の場合はメモリデバイス302A〜302Hにて受信される信号の電圧マージンが確保されている。しかし、片面実装の場合は、メモリデバイス302A,302Gにおいて、受信される信号の電圧マージンが確保されていない。
以上のように、第2実施形態によれば、両面実装又は片面実装のメモリシステムであっても実装された各メモリデバイスが受信する信号においてリンギングが生じるのを抑制することができる。つまり、他方の実装面にメモリデバイス302B,302D,302F,302Hが実装されているか否かにかかわらず、同一構成(共通)のマザーボード200Aを使用しても、各メモリデバイスにて受信される信号にリンギングが生じるのを抑制できる。特に、メモリデバイス302Aにて受信される信号にリンギングが生じるのを効果的に抑制できる。よって、片面実装及び両面実装のメモリシステムでマザーボード200Aの共通化を図ることができ、メモリシステムの製造に要する手間を削減できる。
なお、以上の説明では、図12に示すように、分岐箇所207A以外の全ての分岐箇所207B,207C,207Dから第3分岐配線である分岐配線206D,206F,206Hが分岐する場合について説明したがこれに限定するものではない。
図14は、本発明の第2実施形態に係るプリント回路板の一例としてのメモリシステムの変形例の配線構成を示すトポロジー図である。
図14に示すメモリシステム100Bのマザーボード200Bにおいて、分岐箇所207A以外の分岐箇所から分岐する第3分岐配線はなくてもよい。例えば図14に示すように、図12のバス配線201Aに対して分岐配線206Hを省略して、バス配線201Bを構成してもよい。このバス配線201Bの構成でメモリデバイスを両面実装する場合、図12に示すメモリデバイス302Hは省略される。
このような場合であっても、メモリデバイス302A〜302G、特にメモリデバイス302Aにて、信号のリンギングを抑制することができ、信号のマージンが確保される。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。
上記実施形態では、プリント回路板が、メモリシステムであり、プリント配線板が、メモリデバイスおよびメモリコントローラが実装されるマザーボードである場合について説明したが、これに限定するものではない。プリント回路板が、プリント配線板としてのモジュール基板と、モジュール基板に実装されたメモリデバイスとで構成されたメモリモジュール(DIMM)であってもよい。この場合、メモリコントローラは、マザーボードに実装されており、メモリモジュールをマザーボードにコネクタ等で接続することにより、メモリコントローラとメモリデバイスとが電気的に接続されることになる。
また、上記実施形態では、プリント配線板の一方の実装面に複数の第1受信回路が実装される場合について説明したが、第1受信回路が1つであってもよい。
100,100…メモリシステム(プリント回路板)、200…マザーボード(プリント配線板)、201…バス配線、206A,206C…分岐配線(第1分岐配線)、206B…分岐配線(第2分岐配線)、207A,207B…分岐箇所、216…主幹配線、217…始端、218…終端、220B…実装ランド(ランド)、220BS…オープンスタブ、301…メモリコントローラ(送信回路)、302A,302C…メモリデバイス(第1受信回路)、302B…メモリデバイス(第2受信回路)

Claims (10)

  1. 一対の実装面を有するプリント配線板と、
    前記一対の実装面のうち一方の実装面に実装され、送信回路から送信された信号を、前記プリント配線板を介して受信する第1受信回路と、を備え、
    前記プリント配線板は、
    前記一対の実装面のうち他方の実装面に第2受信回路が実装可能に構成されており、
    前記送信回路が送信した信号の伝送線路となる主幹配線と、
    前記主幹配線の分岐箇所から分岐し、前記第1受信回路に接続された第1分岐配線と、
    前記第2受信回路が接合可能なランドを有し、前記分岐箇所から分岐する第2分岐配線と、
    前記第2分岐配線の前記ランドから延びて形成されたオープンスタブと、を有することを特徴とするプリント回路板。
  2. 一対の実装面を有するプリント配線板と、
    前記一対の実装面のうち一方の実装面に実装され、送信回路から送信された信号を、前記プリント配線板を介して受信する複数の第1受信回路と、を備え、
    前記プリント配線板は、
    前記一対の実装面のうち他方の実装面に第2受信回路が実装可能に構成されており、
    前記送信回路が送信した信号の伝送線路となる主幹配線と、
    前記主幹配線の複数の分岐箇所からそれぞれ分岐し、前記複数の第1受信回路にそれぞれ接続された複数の第1分岐配線と、
    前記第2受信回路が接合可能なランドを有し、前記複数の分岐箇所のうち前記主幹配線の始端に最も近い分岐箇所から分岐する第2分岐配線と、
    前記第2分岐配線の前記ランドから延びて形成されたオープンスタブと、を有することを特徴とするプリント回路板。
  3. 前記オープンスタブの電気長が、前記第1受信回路の容量成分を含む実効的な内部配線の電気長に対して−10%〜+30%の範囲内に設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のプリント回路板。
  4. 前記第2受信回路が、前記プリント配線板の前記他方の実装面に実装されて前記第2分岐配線に接続されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプリント回路板。
  5. 前記送信回路が、前記プリント配線板の前記一対の実装面のうちいずれかに実装されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプリント回路板。
  6. 前記第1受信回路及び前記第2受信回路が、メモリデバイスであり、
    前記送信回路が、前記メモリデバイスを制御するメモリコントローラであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のプリント回路板。
  7. 前記メモリデバイスがDDR3−SDRAMであることを特徴とする請求項6に記載のプリント回路板。
  8. 前記主幹配線が一筆書き状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のプリント回路板。
  9. 一対の実装面のうち一方の実装面に第1受信回路が、前記一対の実装面のうち他方の実装面に第2受信回路がそれぞれ実装可能なプリント配線板において、
    送信回路が送信した信号の伝送線路となる主幹配線と、
    前記主幹配線の分岐箇所から分岐し、前記第1受信回路に接続可能な第1分岐配線と、
    前記第2受信回路が接合可能なランドを有し、前記分岐箇所から分岐する第2分岐配線と、
    前記第2分岐配線の前記ランドから延びて形成されたオープンスタブと、を有することを特徴とするプリント配線板。
  10. 一対の実装面のうち一方の実装面に複数の第1受信回路が、前記一対の実装面のうち他方の実装面に第2受信回路がそれぞれ実装可能なプリント配線板において、
    送信回路が送信した信号の伝送線路となる主幹配線と、
    前記主幹配線の複数の分岐箇所からそれぞれ分岐し、前記複数の第1受信回路にそれぞれ接続可能な複数の第1分岐配線と、
    前記第2受信回路が接合可能なランドを有し、前記複数の分岐箇所のうち前記主幹配線の始端に最も近い分岐箇所から分岐する第2分岐配線と、
    前記第2分岐配線の前記ランドから延びて形成されたオープンスタブと、を有することを特徴とするプリント配線板。
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