JP5792274B2 - 大型ペリクルの収納容器からの取り出し方法 - Google Patents

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Description

本発明は、LSI、液晶ディスプレイ(LCD)を構成する薄膜トランジスタ(TFT)やカラーフィルター(CF)等を製造する際のリソグラフィー工程で使用されるフォトマスクやレティクルに異物が付着することを防止するために用いられるペリクルの構成部材である枠体に関する。特に液晶用大型ペリクルの構成部材であって長辺長さが1m以上である大型ペリクルの構成部材である枠体に関する。
本発明はペリクルの構成部材である枠体に関する技術であるが、先ず、ペリクルについて説明する。
従来、半導体装置の製造に於いては、ウエハに回路パターンを形成するリソグラフィー工程において、一般にペリクルと呼ばれる防塵手段を用いて、フォトマスクやレティクルへの異物の付着を防止することが行われている。ペリクルはフォトマスク或いはレティクルの形状に合わせた形状を有する厚さ数ミリ程度の枠体の上縁面に、厚さ10μm以下のニトロセルロース、セルロース誘導体、またはフッ素ポリマーなどの透明な高分子膜(以下、「ペリクル膜」という)を展張して接着したものである。一般的には、ペリクルは、該枠体の下縁面に粘着材を塗着すると共に、この粘着材層に保護フィルムを積層させた製品形態で出荷されることが多い。
前記粘着材層は、ペリクルをフォトマスク或いはレティクルに固着するためのものであり、また、前記保護フィルムは該粘着材層がその用に供するまで粘着材の接着力を維持するために、該粘着材層の接着面を保護するものである。
このようなペリクルは、一般的には、ペリクル製造者から、フォトマスク或いはレティクルを製造するメーカー(以下「マスク製造者」という。)に供給される。マスク製造者は、ペリクルから前記保護フィルムを剥離し、ペリクルを粘着材層でフォトマスク或いはレティクルに貼付の後、該マスク或いはレティクルをリソグラフィーを行うメーカー、例えば半導体装置製造者、または液晶パネル製造者に供給する。
ペリクルの取り扱いは、ペリクルが防塵手段として用いられる性格上、塵埃が付着しないように取り扱うことが必要である。通常、ペリクルを取り扱う際は、枠体の外側面に形成された穴に、ピン状の治具を挿入することにより把持し、治具本体を持つことで、ペリクルに直接人手が触れないようにすることが一般的である(例えば特許文献1を参照。)。また、回転レバーを挿入するための溝を枠体の外側面に形成することによって回転レバーを有する治具を用いて把持し、該治具の本体を持つことで、ペリクルに直接人手が触れないようにすることも提案されている(例えば特許文献2を参照。)。
また、ペリクル製造者からマスク製造者へペリクルを運搬する際は、塵埃を付着させない様、密封性をもつ収納容器にペリクルを入れて運搬を行うことが一般的である。当然に、収納容器内でペリクルが確実に固定されていることが要求されるので、枠体の外側面に形成された穴に、ピン状の治具を挿入することによりペリクルを収納容器に固定する方法も提案されている(例えば特許文献3を参照。)。
また、枠体の外側面に形成された水平突出部を収納容器を構成するトレイとフタとで挟み込むことでペリクルを収納容器に固定する方法も提案されている(例えば特許文献4又は5を参照。)。
さらに、枠体の外側面に形成された突出部または溝もしくは穴によるペリクルの把持・固定機能に留まらず、ペリクルの枠体形状は様々な検討が行われている。たとえば、ペリクルの内部と外部の通気性を確保するために、枠体の外側面から内側面に貫通したフィルター付の穴を設けることが提案されている(例えば特許文献6参照)。
また、フォトマスクのパターン面からペリクル膜までの距離(スタンドオフ)制御(例えば特許文献7〜9を参照。)、マスク粘着材のはみ出し制御(例えば特許文献10又は11を参照。)、マスク粘着材の段差形成(例えば特許文献12を参照)、フォトマスクへの貼り付け時の加圧領域確保(例えば特許文献13を参照。)のため、枠体の上縁面または下縁面に溝や突起や段差を設けた様々な形状が提案されている。
近年、LCDの大型化に伴い、フォトマスク及びそれに使用するペリクルも大型化し、最も長い辺の長さが1mを超えるものが上市されている。今後も、ペリクル、フォトマスクの大型化は、LCDの大型化・生産効率向上には必要不可欠であると考えられている。
大型のフォトマスクの場合、素材が合成石英基板であることが多く、材料費は非常に高価である。そのため、設定された有効露光エリアサイズに対し、フォトマスクサイズは極力小さく設計するのが一般的である。
大型のフォトマスクに貼り付けられる大型ペリクルの場合、フォトマスクサイズの制約から、有効露光エリアからフォトマスクの外周端までの間に貼り付けられるペリクルの枠体の幅にも制約があり、ペリクルが大型化したとしても、枠体の幅は大きくできないのが実情である。
さらに、フォトマスクのパターン面からペリクル膜までの距離(スタンドオフ)が露光機の光学系によって制約されるため、枠体の高さにも制約があり、ペリクルが大型化したとしても、枠体の高さも大きくできないのが実情である。
一方、ペリクル膜の面積が1000cm以上の大型ペリクルの枠体のたわみを抑制する方法としては、枠体の長辺の幅を短辺の幅よりも大きくすることが提案されている(特許文献14参照)。
また、近年は、マスク等のメーカーがペリクルを収納容器から取り出したら直接マスクに取り付けられるよう、収納容器からペリクルを取り出す際に、保護フィルムをトレイに貼着させた状態で、保護フィルムと粘着材の界面からペリクルを取り出す方法が採用されており、取り出しの際にペリクルに歪み撓みを生じさせることなく取り出す方法が要求されている(例えば特許文献15を参照。)。
特開平9−204039号公報 特開2005−326634号公報 特開2006−267179号公報 特開平10−48812号公報 特開平10−48811号公報 特開2001−133960号公報 特開2002−182373号公報 特開2002−182371号公報 特開2000−298333号公報 特開2005−338722号公報 特開2000−292910号公報 特開2006−163035号公報,図6 特開2005−308901号公報 特開2001−109135号公報 特開2007−017811号公報
前述のように、大型ペリクルにおいては、枠体の幅・高さの制約のため、枠体の辺部のたわみは、ペリクルの大型化につれ大きくなってきている。そして、本発明者が、最も長い辺の大きさが1.4m〜2.0mの大型ペリクルの作製を検討した結果、従来の方法では枠体の把持が極めて困難であることを見出した。
すなわち、前述の特許文献1〜5に記載のように、枠体の対向する二辺の外側面に形成された溝や穴に、ピン・スライドなどの治具を挿入することによって把持または固定する従来の方法では、枠体の辺部のたわみによって、ピン・スライドなどの治具が溝や穴から外れ易くなり、もはや、枠体の外側面の溝や穴では把持・固定が不可能な状況にある。例えば、穴にピンを挿し込む方法(特許文献1)や、回転レバーを溝に差し込む方法(特許文献2)の場合、枠体の各辺でほぼ一点での支えとなる為、荷重が集中しやすく、枠体の辺部のたわみによって容易に外れてしまうことがある。
枠体の素材変更による高剛性化も対策として考えられるが、ペリクルに求められる無発塵等の品質を鑑みた場合、容易に枠体の素材を変更できないのが実情である。
これまで、前述のように枠体形状については、様々のものが考案されているが、基本的には、制約を受けている枠体の幅・高さの範囲内での枠体形状の工夫である(例えば特許文献6〜12を参照。)ため、枠体の高剛性化には十分寄与していない。
また、枠体の幅・高さの範囲外での枠体形状の工夫も検討されてはいる(例えば特許文献4又は5を参照)。これは、出願当時の枠体への制約に対しては優れた技術といえる。すなわち、特許文献4又は5の出願当時は、LSI用途のペリクルが主流であったため、LSI用途のフォトマスクサイズは、一般に一辺が5〜7インチ(127〜178mm)と、液晶ディスプレイ(LCD)用途の大型のフォトマスクサイズ(一辺が330〜1400mm)に比べれば小さなものであるため、大型のフォトマスクサイズに比べ、ペリクルサイズよりもフォトマスクサイズを比較的大きくすることが可能であった。そのため、枠体の幅・高さの範囲外での枠体形状の工夫は、さほど問題とならなかった。
しかし、今後、さらなる大型ペリクルが普及するにつれて表面化すると考えられる課題、すなわち、フォトマスクサイズを極力小さくするため、ペリクルの大型化の要望の割には、枠体の幅・高さは必要以上に大きくできないという課題に対し、ペリクルの把持方法を改善する必要がある。
取り出し方法については、例えば、矩形の枠体の辺の中央部近傍に配置された保護フィルムに相当するタブ(押さえ代)を接着テープでペリクル収納容器に固定したペリクルをペリクル保持具によって保持しながら、かつ、ペリクル保持具にかかる荷重を検出しながら、保持具と収納容器との距離を離してペリクルを剥離させる方法もある(例えば特許文献13)。しかし、この方法では、大型ペリクルの場合、辺の中央部に配置されたタブ(押さえ代)が接着テープで収納容器に保持されているため、たとえ、荷重を検出しながら剥離させたとしても、枠体のたわみを避けることができないと考えられる(特許文献13の図9を参照。)。
即ち、ペリクルの枠体は、確実に把持できることに加えて、その後の収納容器からのペリクルの取り出しに際し、枠体にたわみやねじれを生じさせることなく、取り出すことができる方法が要求されているのである。そして、特に、ペリクル自体の重さが大きくなり、ハンドリングも困難となる大型ペリクルにおいては、収納・運搬・保管に際しては、確実な把持はもちろん、収納容器からの取り出しの際、取り出し後直接マスク等に貼り付けられるよう、保護フィルムと粘着材の界面からペリクルの歪み撓みを生じさせることなく取り出す方法が要求されている。
即ち、本発明は、ペリクルの枠体の取り扱い時や、収納・運搬・保管時に、枠体を確実に把持が可能であり、かつ、フォトマスク等に貼り付ける際には歪みやたわみを発生させることなく収納容器からペリクルを簡単に取り出すことを可能とせしめるペリクルの枠体を提供するものである。また、そのペリクルの枠体を使用した大型ペリクルの把持方法を提供する。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、フォトマスクからの制約を受けないように、ペリクルの枠体のすべての辺部にそれぞれ把持用の凸部または凹部を形成することで、最も長い辺の長さが1.4m〜2.0mの大型ペリクルの把持という前記課題を解決せしめることを想起した。検討の結果、該手段は、最も長い辺の長さが1m以上の大型ペリクルにも有効に使用できることを見出し、本願発明の完成に至った。すなわち、本発明は以下のものである。
1.大型ペリクルの収納容器からの取り出し方法であって、前記大型ペリクルの枠体が、複数の辺からなる多角形形状を有し、また前記枠体は、該枠体の上縁面に接着されたペリクル膜と、該枠体の下縁面に塗着された粘着材とを備えることができ、前記枠体の最も長い辺の長さが1m以上であり、前記枠体は、すべての辺部にそれぞれ把持用の凸部または凹部を有し、前記枠体のすべての辺においてそれぞれ少なくとも1箇所以上の把持用の凸部又は凹部を把持して取り出す、大型ペリクルの収納容器からの取り出し方法。
2.前記把持用の凸部または凹部が、溝若しくは穴である上記1に記載の大型ペリクルの収納容器からの取り出し方法。
3.前記大型ペリクルの枠体のすべての辺部においてすべての把持用の凸部または凹部を把持して取り出す、上記1又は2に記載の大型ペリクルの収納容器からの取り出し方法。
本発明の大型ペリクルの枠体、及び該枠体の把持方法によって、ペリクルの取り扱い時や、収納・運搬・保管時に、枠体を確実に把持することが可能であり、かつ、フォトマスク等に貼り付ける際には歪みやたわみを発生させることなく収納容器からペリクルを簡単に取り出すことが可能となった。
本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の一形態(把持用の凹部が溝)を説明するための斜視図であり、フォトマスクに接着された大型ペリクルを示す。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の一形態(把持用の凹部が溝)を説明する図であり、枠体を含む部分拡大縦断面図を示す。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の一形態(把持用の凹部が溝)を説明する図であり、大型ペリクルの枠体を示す。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の一形態(把持用の凸部が板状)を説明するための斜視図であり、フォトマスクに接着された大型ペリクルを示す。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の一形態(把持用の凸部が板状)を説明する図であり、枠体を含む部分拡大縦断面図を示す。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の一形態(把持用の凸部が板状)を説明する図であり、大型ペリクルの枠体を示す。 従来の小型ペリクルの枠体の一形態を説明するための斜視図であり、フォトマスクに接着されたペリクルを示す。 従来の小型ペリクルの枠体の一形態を説明するための図であり、枠体の溝を含む部分拡大縦断面図を示す。 従来の小型ペリクルの枠体の一形態を説明するための図であり、ペリクルの枠体を示す。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の外側面から把持用の溝若しくは穴が掘られた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の外側面から把持用の溝若しくは穴が掘られた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の外側面から把持用の溝若しくは穴が掘られた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の外側面から把持用の溝若しくは穴が掘られた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の外側面から把持用の溝若しくは穴が掘られた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の外側面から把持用の溝若しくは穴が掘られた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の外側面から把持用の溝若しくは穴が掘られた形態例である。 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本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において把持用の溝の配置を説明するためのペリクル膜を見る方向の概略図である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において把持用の溝の配置を説明するためのペリクル膜を見る方向の概略図である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において把持用の溝の配置を説明するためのペリクル膜を見る方向の概略図である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において把持用の溝の配置を説明するためのペリクル膜を見る方向の概略図である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において把持用の溝の配置を説明するためのペリクル膜を見る方向の概略図である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において把持用の溝の配置を説明するためのペリクル膜を見る方向の概略図である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において把持用の溝の配置を説明するためのペリクル膜を見る方向の概略図である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において把持用の溝の配置を説明するための枠体の側面方向から見た概略図である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において把持用の溝の配置を説明するための枠体の側面方向から見た概略図である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体を把持部材で把持・固定するときの一形態例を説明するための部分拡大縦断面図である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体を把持部材で把持・固定するときの一形態例を説明するための部分拡大縦断面図である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体を把持部材で把持・固定するときの一形態例を説明するための部分拡大縦断面図である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体を把持部材で把持・固定するときの一形態例を説明するための部分拡大縦断面図である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体を把持部材で把持・固定するときの一形態例を説明するための部分拡大縦断面図である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において把持用の溝の形態例を説明するための図であり、枠体の外側面方向から見た部分概略図である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において把持用の溝の形態例を説明するための図であり、ペリクル膜を見る方向から見た部分概略図である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において把持用の溝の形態例を説明するための図であり、ペリクル膜を見る方向から見た部分概略図である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において把持用の溝の形態例を説明するための図であり、ペリクル膜を見る方向から見た部分概略図である。 大型ペリクルの枠体においてコーナー部に設けた穴の配置を説明するための図であり、枠体の外側面方向から見た部分概略図である。 大型ペリクルの枠体においてコーナー部に設けた穴の配置を説明するための図であり、ペリクル膜を見る方向から見た部分概略図である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の外側面に突出部が設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の外側面に突出部が設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の外側面に突出部が設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の外側面に突出部が設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の外側面に突出部が設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の外側面に突出部が設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の外側面に突出部が設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の上縁面に突出部が設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の上縁面に突出部が設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の上縁面に突出部が設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の上縁面に突出部が設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の下縁面に突出部が設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の下縁面に突出部が設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の下縁面に突出部が設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の下縁面に突出部が設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の内側面に突出部が設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の内側面に突出部が設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の内側面に突出部が設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の内側面に突出部が設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の内側面に突出部が設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の内側面に突出部が設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、枠体の内側面に突出部が設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、突出部が複数設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、突出部が複数設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、突出部が複数設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、突出部が複数設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、突出部が複数設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、突出部が複数設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、突出部が複数設けられた形態例である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において突出部の配置を説明するためのペリクル膜を見る方向の概略図である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において突出部の配置を説明するためのペリクル膜を見る方向の概略図である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において突出部の配置を説明するためのペリクル膜を見る方向の概略図である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において突出部の配置を説明するためのペリクル膜を見る方向の概略図である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において突出部の配置を説明するためのペリクル膜を見る方向の概略図である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において突出部の配置を説明するためのペリクル膜を見る方向の概略図である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において突出部の配置を説明するためのペリクル膜を見る方向の概略図である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において突出部の配置を説明するためのペリクル膜を見る方向の概略図である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において突出部の配置を説明するためのペリクル膜を見る方向の概略図である。 大型ペリクルの枠体に設けた突出部が枠体辺部に脱着自在に固定されている形態であるときの部分拡大縦断面図であり、ねじ止めを示した。 大型ペリクルの枠体に設けた突出部が枠体辺部に脱着自在に固定されている形態であるときの部分拡大縦断面図であり、カプラーによる固定を示した。 大型ペリクルの枠体に設けた突出部が枠体辺部に脱着自在に固定されている形態であるときの部分拡大縦断面図であり、弾性体による固定を示した。 大型ペリクルの枠体に設けた突出部が枠体辺部に脱着自在に固定されている形態であるときの部分拡大縦断面図であり、挟み込みによる固定を示した。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の他形態(突出部が棒状)を説明するための斜視図であり、フォトマスクに接着された大型ペリクルを示す。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の他形態(突出部が棒状)を説明するための斜視図であり、大型ペリクルの枠体を示す。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において棒状の突出部の配置を説明するためのペリクル膜を見る方向の概略図であり、図12の形態と同一で、短辺と長辺にそれぞれ3本ずつ突出部を設けた場合である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において棒状の突出部の配置を説明するためのペリクル膜を見る方向の概略図であり、図12の形態と同一で、短辺と長辺にそれぞれ1本ずつ突出部を設け、さらに、4隅に1歩本ずつ突出部を設けた場合である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において棒状の突出部の配置を説明するためのペリクル膜を見る方向の概略図であり、図12の形態と同一で、Aにおいて、辺ごとに突出部を一体化させた場合である。 大型ペリクルの枠体に設けた突出部を含む部分拡大縦断面図であり、突出部がL字形状であり、先端の曲がっている辺部がフォトマスクに接する形態を示した。 大型ペリクルの枠体に設けた突出部を含む部分拡大縦断面図であり、突出部がL字形状であり、先端がフォトマスクに設けた溝に刺さっている形態を示した。 大型ペリクルの枠体に設けた突出部に別部品を組み合わせて大型ペリクルを固定したときの部分拡大縦断面図である。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体を把持部材で把持・固定するときの様子を説明するための部分拡大縦断面図であり、断面が矩形の突出部を把持・固定した形態を示した。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体を把持部材で把持・固定するときの様子を説明するための部分拡大縦断面図であり、枠体の外側面に設けた突出部であって、断面がL字状の突出部を把持・固定した形態を示した。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体を把持部材で把持・固定するときの様子を説明するための部分拡大縦断面図であり、枠体の上縁面に設けた突出部であって、断面がL字状の突出部を把持・固定した形態を示した。 本実施形態に係る大型ペリクルの枠体を把持部材で把持・固定するときの様子を説明するための部分拡大縦断面図であり、枠体の内側面に設けた突出部であって、2つの矩形状の突出部を把持・固定した形態を示した。 実施例1にて使用した保護フィルムの平面形状を示す模式図である。
添付の図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下に説明する実施の形態は本発明の構成の例であり、本発明は、以下の実施の形態に制限されるものではない。本発明の効果を奏する限り、種々の形態変更をしてもよい。
本発明の大型ペリクルの枠体は、複数の辺からなる多角形形状を有する枠体であって、該枠体の上縁面に接着されたペリクル膜と、該枠体の下縁面に塗着された粘着材とを備えることができ、前記枠体の最も長い辺の長さが1m以上である大型ペリクルの前記枠体において、前記枠体が、すべての辺部にそれぞれ把持用の凸部または凹部を有するものである。ここで、枠体の多角形形状とは通常略四角形状であるが、角部に切り欠きやR部を有した多角形形状であっても良い。
図1Aは、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の一形態を説明するための斜視図であり、図1A及びDはフォトマスクに接着された大型ペリクル、図1B及びEは枠体を含む部分拡大縦断面図、図1C及びFは大型ペリクルの枠体を示す。図2は、従来の小型ペリクルの枠体の一形態(例えば特許文献2のタイプ)を説明するための斜視図であり、図2Aはフォトマスクに接着されたペリクル、図2Bは枠体の溝を含む部分拡大縦断面図、図2Cはペリクルの枠体、を示す。
例えば図1に示すように、大型ペリクルは、枠体10と、枠体10の上縁面3に接着されたペリクル膜1と、枠体10の下縁面4に塗着された粘着材2とからなる。ここでペリクル膜1は枠体10の上縁面3に接着剤(不図示)を介して接着されている。なお、図1A及び図1Bでは、ペリクル枠体10が粘着材2を介してフォトマスク9に接着されている。フォトマスク9に接着される前は、大型ペリクルは、枠体10の下縁面4に、粘着材2を介して保護フィルム(不図示)が粘着された構造を有している。
ペリクル膜1の材質、粘着材2の材質・形状、接着剤の材質、保護フィルムの材質・形状は、従来一般的に用いられているものが使用できる。
ペリクル膜としては、透明な高分子膜、例えば、ニトロセルロース、セルロース誘導体、またはフッ素ポリマーが使用できる。ペリクル膜の厚さは光線透過率、膜強度を考慮し設定するものであり、例えば、10μm以下0.1μm以上が好ましい。ペリクル膜を枠体の上縁面に接着するにあたっては接着剤、例えば、アクリル樹脂接着剤、エポキシ樹脂接着剤、シリコーン樹脂接着剤、または含フッ素シリコーン接着剤等のフッ素系ポリマーが使用される。
粘着材としては、スチレンエチレンブチレンスチレン、スチレンエチレンプロピレンスチレン、もしくはオレフィン系等のホットメルト粘着材、シリコーン系粘着材、アクリル系粘着材、または発泡体を基材とした粘着テープが使用できる。粘着材層の厚さは枠体厚さと粘着材厚さの合計が、規定された膜とマスクの距離を越えない範囲で設定するものであり、例えば、10mm以下0.01mm以上が好ましい。
保護フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート樹脂、またはポリエチレン樹脂からなるフィルムが使用できる。また、粘着材の粘着力に応じて離型剤、例えばシリコーン系離型剤、またはフッ素系離型剤を、保護フィルムの表面に塗布しても良い。保護フィルムの厚さは、例えば、1mm以下0.01mm以上が好ましい。
枠体10の材質は、機械的強度が保たれるものならば特に限定はしない。例えば、金属、樹脂、複合材が挙げられ、より、詳しく言えば、アルミニウムやその合金、例えばジュラルミン、鉄や鉄系合金、例えばステンレス、エンジニアリングプラスチック、繊維強化プラスチック(FRP)、及び炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が挙げられる。なお、大型化による自重の増加を考慮すれば、軽量で、かつ、剛性を有するものを用いることが好ましく、例えば、アルミニウムやその合金が好ましい。
枠体10の製法は、従来一般的に行われている製法で良い。例えば、一体物の板を、切断・切削加工すれば良い。また、ペリクルの大型化につれ一体物の板の準備が困難な場合は、切断・切削加工に加え、溶接加工や、成型加工(金属ならばダイキャスト成型、樹脂ならば射出成型)することが挙げられる。この時に把持用の凸部または凹部を一体に成型することが好ましいが、後述するように、凸部の場合は脱着自在な部品として成型し、後から取り付けることも好ましい。
また、枠体の表面には、反射防止のために黒色クロムメッキ、黒色アルマイト、黒色塗装等の黒色化処理を施してもよい。また、枠体の内側面には、異物を捕捉するために粘着材を塗布してもよい。
本実施形態に係る大型ペリクルの枠体10は、枠体10の最も長い辺(以下「長辺」ともいう。同様に枠体の最も短い辺を「短辺」ともいう。)の長さが1m以上である大型ペリクルの枠体を対象としている。このような枠体、枠体の辺(図1A及び図1Dの長辺の長さL、短辺の長さS)の長さの割には、枠体の幅(図1B及び図1Eのw)・高さ(図1B及び図1Eのh)が小さく、小型のペリクルの枠体に比較して剛性が低くならざるを得ない。
枠体10の長辺の長さLが1m以上になると、剛性が低くなる傾向が顕著に見られる。図2に示すような従来のLSI用の小型ペリクルの枠体30では、長辺の長さLがせいぜい15cm以下、短辺の長さSがせいぜい13cm以下であり、また枠体30の幅wと高さhとの比は、(w/h)=0.3〜0.8であった。ところが、本発明が対象とする大型ペリクルの枠体では、長辺の長さLが1m以上であり、2mに達する場合もあり、今後更に大型化される場合も有りうる。なお、短辺においても短辺の長さSが例えば75cm以上である。また、大型ペリクルの枠体における枠体の幅wと高さhとの比は、例えば(w/h)=1.5〜4.0と大きいため剛性の低下が大きく、(w/h)=2.3〜4.0の枠体では特に剛性の低下が大きい。なお、更なる大型化によって、(w/h)は4を超える場合も有りうる。
従って、本発明が対象とする大型ペリクルの枠体では、従来の枠体と比較して、ペリクル膜の表面の法線方向におけるたわみ量が非常に大きい。このように、大型ペリクルの枠体のたわみ方は、従来の小型ペリクルのたわみ方とは全く異なる。さらに、枠体の幅wと高さhとの比(w/h)が従来の枠体のそれと比較して大きい上に、枠体の辺そのものが長いため、ペリクル膜の張力によってペリクル膜の表面と平行な方向のたわみ量も大きくなってしまう。本実施形態に係る大型ペリクルの枠体では、把持用の凸部または凹部を利用して、ペリクル膜の張力による枠体の変形を矯正することも可能である。この点については後述する。
本発明の枠体は、マスク形状と相似の矩形が一般的であるが、マスク等の様々な形状に対応し、多角形状の枠体であるならば特には限定しない。なお、本発明では、長辺の長さが1m以上の枠体を対象としているが、枠体の形状が、(1)矩形の場合は長辺の長さが1m以上の枠体、(2)正方形の場合は一辺の長さが1m以上の枠体、(3)多角形の場合は最も長い辺の長さが1m以上の枠体、をそれぞれ対象とする。本発明では、以下に説明する条件を満足すると、より効果を奏するので、以下に説明する。
第一に、前記枠体が、すべての辺部にそれぞれ把持用の凹部を有する枠体である態様について説明する。該凹部としては、溝または穴がある。尚、本願発明において、溝とは、枠体の外側面、内側面、上縁面、または下縁面に形成された凹部であって、これらの面における該凹部の開口部の周方向の長さが該開口部の高さ方向の長さの1.5倍以上であるものをいい、穴とは、該開口部の周方向の長さが該開口部の高さ方向の長さの1.5倍未満であるものをいう。
枠体に形成した把持用の溝若しくは穴について説明する。図3は、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、図3A〜Gは枠体の外側面から把持用の溝若しくは穴が掘られた形態例である。図4は、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、図4A〜Bは枠体の上縁面から把持用の溝若しくは穴が掘られた形態例である。図5は、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、図5A〜Bは枠体の下縁面から把持用の溝若しくは穴が掘られた形態例である。図6は、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、図6A〜Gが枠体の内側面から把持用の溝若しくは穴が掘られた形態例である。
本実施形態に係る大型ペリクルの枠体10は、図3に示すように、枠体の外側面5から内側方向に向いた把持用の溝若しくは穴7を有している。以下、特にことわりがない場合には、溝と穴を区別せずに、把持用の溝若しくは穴7として説明する。
また、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体10は、図4に示すように、枠体の上縁面3から下方向に向いた把持用の溝若しくは穴7を有していてもよい。また、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体10は、図5に示すように、枠体の下縁面4から上方向に向いた把持用の溝若しくは穴7を有していてもよい。また、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体10は、図6に示すように、枠体の内側面6から外側方向に向いた把持用の溝若しくは穴7を有していてもよい。
把持用の溝若しくは穴を枠体のどの面に設けるかは、把持に使用する治具または装置の設計に応じた位置にすることができるが、外側面に設けることが治具または装置の設計上好ましい。また、把持用の溝若しくは穴を枠体の外側面または内側面に設ける場合には、把持時にペリクル膜の接着剤層またはマスクとの粘着材層に余計な力が働くことがないように、上縁面及び下縁面から離間した位置に設けることが好ましい。従って、把持用の溝若しくは穴は、枠体の外側面上であって、上縁面及び下縁面から離間した位置に設けることがより好ましい。
枠体の上縁面3から下方向に向いた把持用の溝若しくは穴7は、上縁面3の法線方向に掘られた形態のほか、法線方向に対して斜め方向に掘られた形態としてもよい。枠体の下縁面4から上方向に向いた把持用の溝若しくは穴7は、下縁面4の法線方向に掘られた形態のほか、法線方向に対して斜め方向に掘られた形態としてもよい。枠体の内側面6から外側方向に向いた把持用の溝若しくは穴7は、内側面6の法線方向に掘られた形態のほか、法線方向に対して斜め方向に掘られた形態としてもよい。把持用の溝若しくは穴7の深さは、枠体の表面を基準として、外側面又は内側面から掘られた溝若しくは穴7の場合は枠体の幅の0.01〜0.9倍の深さが好ましく、0.01〜0.5倍の深さがより好ましく、0.01〜0.3倍の深さがさらに好ましい。また、上縁面又は下縁面から掘られた溝若しくは穴7の場合は枠体の高さの0.1〜1倍(なお1倍は貫通の場合である)の深さが好ましく、0.1〜0.5倍の深さがより好ましく、0.1〜0.3倍の深さがさらに好ましい。
さらに本実施形態に係る大型ペリクルの枠体10は、図7に示すように枠体の各辺部に複数の把持用の溝若しくは穴7を有していてもよい。図7は、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、図7A〜Cが把持用の溝若しくは穴が複数設けられた形態例である。組み合わせとしては、枠体の上縁面から下方向に向いた把持用の溝若しくは穴と枠体の下縁面から上方向に向いた把持用の溝若しくは穴を二つ有する場合、枠体の上縁面から下方向に向いた把持用の溝若しくは穴と枠体の内側面から外側方向に向いた把持用の溝若しくは穴を二つ有する場合(例えば図7A)がある。また枠体の下縁面から上方向に向いた把持用の溝若しくは穴と枠体の内側面から外側方向に向いた把持用の溝若しくは穴を二つ有する場合(例えば図7C)がある。
本実施形態に係る大型ペリクルの枠体10では、枠体の上縁面から下方向に向いた把持用の溝若しくは穴、枠体の下縁面から上方向に向いた把持用の溝若しくは穴、又は、枠体の内側面から外側方向に向いた把持用の溝若しくは穴のそれぞれに対して、さらに、枠体の外側面から内側方向に向いた把持用の溝若しくは穴も有していてもよい。例えば、枠体の外側面から内側方向に向いた把持用の溝若しくは穴と枠体の上縁面から下方向に向いた把持用の溝若しくは穴を二つ有する場合(例えば、図7B)、枠体の外側面から内側方向に向いた把持用の溝若しくは穴と枠体の下縁面から上方向に向いた把持用の溝若しくは穴を二つ有する場合、枠体の外側面から内側方向に向いた把持用の溝若しくは穴と枠体の内側面から外側方向に向いた把持用の溝若しくは穴を二つ有する場合がある。
さらに枠体の4つの表面のうち3つの表面から把持用の溝若しくは穴が掘られた形態又は枠体の4つ表面全てから把持用の溝若しくは穴が掘られた形態もある。枠体の複数の表面に把持用の溝若しくは穴を設けることで、把持・固定がより確実となる。また、枠体の異なる表面を把持する2種以上の把持具に対しても、同じ一つの枠体で対応できるというメリットもある。
また、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体10は、上述した把持用の溝若しくは穴7以外に、通気用の穴(ペリクルをマスクに取り付けた時にペリクルとマスクで閉じ込められた空間と外部との通気に使用する穴)などの別の用途に使用する穴または溝を有していても良い。このような別の用途に使用する穴または溝を設けるためには、把持用の凸部または凹部が、枠体の辺部に部分的に設けられている溝又は穴であることが、加工の自由度が高くなりより好ましい。
把持用の溝若しくは穴7の断面形状は、矩形(例えば図6A)、台形(例えば図4A、図5A、図6E)、多角形、円形・半円形又は楕円形(例えば図6B)等、特には問わない。また、例えば図4Aで示したように、溝若しくは穴が深くなる方向に沿って溝の幅若しくは穴の内径が小さくなる形態であってもよい。必要に応じて溝若しくは穴の隅に曲率RやC面を設けても良い。
本実施形態に係る大型ペリクルの枠体では、把持用の溝若しくは穴7が、奥に拡がった空間部7aを有することが好ましい。例えば、L字形状(例えば図3C、図4B、図5B、図6C及びG、図7C)、T字形状(例えば図3D、図6D)である。奥に拡がった空間部7aがない場合と比較して、把持部材に対して引っ掛けることができるので、把持・固定がより確実となる。なお、奥に広がった空間部の形状としては、上述のように枠体の幅方向の断面形状が奥に広がったものでも、枠体の高さ方向の断面形状が奥に広がったものでも、枠体の長さ方向の断面形状が奥に広がったものでもよい。
また、把持用の溝若しくは穴が奥に狭くなった空間部を有することも好ましい。この場合、溝若しくは穴の入り口よりも小さい把持部材を挿入した際、その把持部材が奥の狭くなった部分と接触して位置決めされることで、溝若しくは穴に対し把持部材のズレを防止しながら把持することができる。奥に狭くなった空間部の形状としては、図3B、図4A、図5Aのように枠体の幅方向の断面形状が奥に狭くなったものでも、枠体の高さ方向の断面形状が奥に狭くなったものでも、枠体の長さ方向の断面形状が奥に狭くなったものでもよい。
枠体の長さ方向の断面形状が奥に狭くなったものの例としては、辺部に部分的に存在する周方向の溝であって、該溝の開口部の周方向の長さが該溝の溝の深さ(溝の開口部と溝の最深部の最短距離をいう。)より大きい溝があげられる(図12参照)。また、該溝の開口部の周方向の長さが該溝の溝の深さより小さい場合もあげられる。このような形状の把持部を有する枠体であれば、該溝に先が狭くなった板状の把持具により位置決めしつつ把持することが可能となる。なお、溝の深さに対する溝の開口部の周方向の長さの比は、0.5〜30倍が好ましく、2〜20倍がより好ましく、3〜10倍が最も好ましい。該比が0.5以上あれば把持部材を挿入しやすく、30以下であれば把持具がはずれにくい。
本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の他形態は、図3に示すように、枠体10の外側面5から内側方向に向き、かつ、奥に拡がった空間部7aを有する把持用の溝若しくは穴7を有する形態である。ここで、枠体の外側面5から内側方向に向いた把持用の溝若しくは穴7は、外側面5の法線方向に掘られた形態のほか、法線方向に対して斜め方向に掘られた形態としてもよい。本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の奥に拡がった空間部7aの形状は、例えば、L字形状(例えば図3C及びG)、T字形状(例えば図3D)である。奥に拡がった空間部7aがない場合と比較して、把持部材に対して引っ掛けることができるので、把持がより確実となる。
図8と図9は、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において把持用の溝または穴7の配置を説明するためのペリクル膜を見る方向の概略図である。図8A、C及びDと図9に示すように、把持用の溝または穴7の配置は、4辺すべてに把持用の凹部を有していれば、枠体10の辺部全周に渡って配置されても良いし(図8A)、枠体10の辺部に部分的に配置されても良い(図8C〜D、図9A〜C)。部分的な配置の場合、治具や装置等の把持部材の位置に合わせて枠体の特定の箇所に把持用の溝または穴を配置させることも可能である。部分的に把持用の溝を配置する場合、枠体のいずれの辺部においても配置しておくことが好ましい。ペリクルの枠体を把持する際に、自重による荷重の偏りを均一分散することができ、たわみの発生を抑制できる。一方、後述の比較例で示すように、対向する辺2つのみに把持用の凸部または凹部を有する態様(図8B)においては、撓みの発生を十分に抑制できない。
本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において把持用の凹部が溝である場合は、各辺の長さに対して該把持用の凹部が占める長さがそれぞれ10%以上であることが、自重による荷重の偏りを均一分散させることができより好ましい。さらに好ましくは20%以上、最も好ましくは30%以上である。また、枠体に把持以外の機能を有する部分を加工にて形成する余地を残す必要がある場合には、各辺の長さに対して該把持用の凹部が占める長さがそれぞれ90%以下であることが好ましい。さらに好ましくは80%以下、最も好ましくは70%以下である。該把持用の凹部の各辺部における配置は各辺部の各中心に対して対称であることが自重による荷重の偏りを均一分散させることができ好ましい。
本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において把持用の凹部が穴である場合、その配置は、枠体のいずれの辺部においても複数個ずつ配置しておくことが好ましい。ペリクルの枠体を把持する際に、自重による荷重の偏りを均一分散することができ、たわみの発生を抑制できる。
本実施形態に係る大型ペリクルの枠体では、把持用の溝7は、溝の側壁の一方側を欠いた段削り状の溝であってもよい。また、把持用の穴7は、穴の側壁面の一方側を欠いた縦割り筒状の穴であってもよい。つまり、把持用の溝若しくは穴7は、溝の側壁面若しくは穴の側壁面が枠体10の表面の一部を構成していてもよい。このような形態としては、例えば溝若しくは穴の側壁面が枠体の表面に達して、溝若しくは穴の側壁面を枠体の表面から掘った形状の溝若しくは穴がある。なお、縦割り円筒の穴には、主軸を通る縦断面で切った横断面が半円の穴は勿論のこと、主軸を通らない縦断面で切った穴も含まれる。その断面形状の例を示せば、例えば、図3F及びG、図6F及びG、図7Bである。特に、溝の側壁面若しくは穴の側壁面が枠体10の下縁面の一部を構成している形態(例えば、図3F及びG、図6F及びG、図7B)が好ましい。枠体10の下縁面4には、粘着材2が貼られているが、下縁面4とフォトマスク9の表面との間の距離は、粘着材2の厚み分だけ拡がるため、把持部材が挿しこみ易く、また、溝若しくは穴の径を小さくできるため、枠体の強度低下のおそれが少ない。ただし、上記形態の枠体を使用する場合には、把持時には粘着材層やペリクル膜の接着部に余分な力を与えないように留意する必要がある。
本実施形態に係る大型ペリクルの枠体では、発塵防止のため、溝若しくは穴と把持部材の接触部は、溝若しくは穴か、把持部材の少なくとも一方に、何らかの表面処理を施しておいても良い。例えば、シリコーンゴム等のクッション材での被覆が挙げられる。
図10は、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において把持用の溝7の配置を説明するための枠体の側面方向から見た概略図である。図10Aに示すように把持用の溝7は、枠体の側面方向から見て、辺方向に、上縁面側から下縁面側に斜めに配置させることも可能である。さらに、図10Bに示すように枠体の側面方向から見て、辺方向に、上縁面側から下縁面側、下縁面側から上縁面側へと繰り返し配置させることも可能である。
また、枠体の外側面において、4つのコーナー部分に、図13に記載されたような斜め方向に貫通した穴を設けても良い。このような貫通穴を設けることで、該貫通穴内に棒状の治具を通して把持することも可能となる。
本実施形態に係る大型ペリクルの枠体では、個々の溝の幅又は穴の内径は、それを設ける枠体の幅W若しくは高さhよりも小さく、例えば上縁面3若しくは下縁面4に設ける場合には、枠体の幅の0.01〜1倍の長さが好ましく、0.01〜0.5倍の長さがより好ましく、0.01〜0.2倍がさらに好ましい。例えば外側面5若しくは内側面6に設ける場合には、枠体の高さの0.01〜1倍の長さが好ましく、0.01〜0.5倍の長さがより好ましく、0.01〜0.2倍がさらに好ましい。なお、溝若しくは穴の深さが大きい場合は、枠体の剛性の低下を避けるために、溝の幅若しくは穴の内径は小さい方が好ましい。把持用の溝若しくは穴7の奥に拡がった空間7aを設ける場合には、拡がった空間7aの幅若しくは内径は、枠体の幅W若しくは高さhよりも小さくする。
把持用の溝若しくは穴7は、ペリクルの枠体の把持(ペリクル膜を接着する前の枠体の把持と、ペリクル膜を接着した後の枠体の把持の双方を含む。)に利用され、ペリクルの取り扱い時、ペリクルの収納容器への収納時、ペリクルの収納容器からの取り出し時に効果的に利用される。
把持用の溝若しくは穴を把持部材で把持・固定する方法を説明する。図11は、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体を把持部材で把持・固定するときの様子を説明するための部分拡大縦断面図であり、図11Aは断面がT字形状の把持用の溝若しくは穴7にプラスチック等の弾性体で形成されたロック機構を有する把持部材16を挿し込んで把持・固定した形態、図11Bは枠体の上縁面に設けた断面がL字形状の把持用の溝若しくは穴7にL字形状の引っ掛け部を有する把持部材16を挿し込んで把持・固定した形態、図11Cは枠体の外側面に設けた断面がL字形状で、側壁面が枠体の表面の一部を構成する把持用の溝若しくは穴7に、L字形状の引っ掛け部を有する把持部材16を挿し込んで把持・固定した形態、図11Dは枠体の下縁面に断面が台形状の把持用の溝若しくは穴7に、L字形状の把持部材16の先端部を挿し込んで把持・固定した形態、図11Eは枠体の内側面に設けた断面が矩形の把持用の溝若しくは穴7に、把持部材16を挿し込んで把持・固定した形態、を示した。図11A〜Eでは、把持用の溝若しくは穴を把持部材16が確実に把持・固定する。
本発明においては、前述した大型ペリクルの枠体を、枠体の各辺部においてそれぞれ少なくとも1箇所以上の把持用の凸部または凹部を同時に把持することが撓みを少なくするために好ましい。より好ましくは、大型ペリクルの枠体の各辺部においてすべての把持用の凸部または凹部を同時に把持することである。
また、ペリクルをフォトマスクから引き剥がす際には、把持用の溝若しくは穴を把持した上で剥離できるので、引き剥がしの際に、引き剥がし力を確実に伝えられる。
第二に、前記枠体が、すべての辺部にそれぞれ把持用の凸部を有する態様について説明する。該凸部としては、板状のものまたは棒状のものがある。尚、本願発明において、板状の凸部とは、枠体の外側面、内側面、上縁面、または下縁面に形成された凸部であって、これらの面における該凸部の周方向の長さが高さ方向の長さの1.5倍以上であるものをいい、棒状の凸部とは、該凸部の周方向の長さが該凸部の高さ方向の長さの1.5倍未満であるものをいう。
まず、枠体に形成した凸部(以下「突出部」ともいう。)について説明する。図14は、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、A〜Gは枠体の外側面に突出部が設けられた形態例である。図15は、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、A〜Dは枠体の上縁面に突出部が設けられた形態例である。図16は、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、A〜Dは枠体の下縁面に突出部が設けられた形態例である。図17は、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、A〜Gが枠体の内側面に突出部が設けられた形態例である。
本実施形態に係る大型ペリクルの枠体10は、図14に示すように枠体の外側面5から外側方向に向いた突出部7を有する。また、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体10は、図15に示すように枠体の上縁面3から上方向に向いた突出部7を有していてもよい。また、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体10は、図16に示すように枠体の下縁面4から下方向に向いた突出部7を有していてもよい。また、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体10は、図17に示すように枠体の内側面6から内側方向に向いた突出部7を有していてもよい。
ここで、枠体の外側面5から外側方向に向いた突出部7は、外側面5の法線方向に突出した形態のほか、法線方向に対して斜め方向に突出した形態としてもよい。枠体の上縁面3から上方向に向いた突出部は、上縁面3の法線方向に突出した形態のほか、法線方向に対して斜め方向に突出した形態としてもよい。枠体の下縁面4から下方向に向いた突出部7は、下縁面4の法線方向に突出した形態のほか、法線方向に対して斜め方向に突出した形態としてもよい。枠体の内側面6から内側方向に向いた突出部7は、内側面6の法線方向に突出した形態のほか、法線方向に対して斜め方向に突出した形態としてもよい。枠体の外側面から外側方向に向いた突出部及び枠体の内側面から内側方向に向いた突出部の突出量は、突出させる枠体の表面を基準として、枠体の幅の0.1〜10倍の長さ、好ましくは0.1〜5倍の長さ、より好ましくは0.1〜3倍の長さである。また、枠体の上縁面から上方向に向いた突出部及び枠体の下縁面から下方向に向いた突出部の突出量は、突出させる枠体の表面を基準として、枠体の幅の0.1〜10倍の長さ、好ましくは0.1〜5倍の長さ、より好ましくは0.1〜3倍の長さである。
枠体の上縁面3から上方向に向いた突出部7を設けた場合及び枠体の下縁面4から下方向に向いた突出部7を設けた場合は、把持・固定の確実化のほかに、ペリクル膜1の表面の法線方向のたわみに対して、突出部7が補強リブとして作用する。
一方、枠体の外側面5から外側方向に向いた突出部7を設けた場合、及び枠体の内側面6から内側方向に向いた突出部7を設けた場合は、把持・固定の確実化のほかに、ペリクル膜1を張ったときにペリクル膜1の表面と平行方向にかかる張力によって枠体が中央方向にたわむことに対して補強リブとして作用する。
さらに本実施形態に係る大型ペリクルの枠体10は、図18に示すように枠体に複数の突出部7を有していてもよい。図18は、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の各種形態例を示す部分拡大縦断面図であり、A〜Gは突出部が複数設けられた形態例である。組み合わせとしては、枠体の外側面から外側方向に向いた突出部と枠体の上縁面から上方向に向いた突出部を二つ有する場合、枠体の外側面から外側方向に向いた突出部と枠体の下縁面から下方向に向いた突出部を二つ有する場合、枠体の外側面から外側方向に向いた突出部と枠体の内側面から内側方向に向いた突出部を二つ有する場合がある。また、枠体の上縁面から上方向に向いた突出部と枠体の下縁面から下方向に向いた突出部を二つ有する場合、枠体の上縁面から上方向に向いた突出部と枠体の内側面から内側方向に向いた突出部を二つ有する場合がある。さらに枠体の下縁面から下方向に向いた突出部と枠体の内側面から内側方向に向いた突出部を二つ有する場合がある。さらに枠体の4つの表面のうち3つの表面に突出部を設ける形態又は枠体の4つ表面全てに突出部を設ける形態もある。枠体の複数の表面に突出部を設けることで、把持・固定がより確実となり、また枠体の補強方向を増やすことができる。また、枠体の異なる表面を把持する2種以上の把持具に対しても、同じ一つの枠体で対応できるというメリットもある。
突出部7の断面形状は、矩形(例えば図14A及びB、図15A、図16A、図17A及びB)、台形(例えば図14F、図15D、図16A、図17F)、多角形、円形・半円形(例えば図15B、図15C)又は楕円形(例えば図14G、図17G)、等、特には問わない。必要に応じて角に曲率RやC面を設けても良い。
図19と図20は、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において突出部の配置を説明するためのペリクル膜を見る方向の概略図である。図19A、C及びDと図20に示すように、突出部7の配置は、4辺すべてに把持用の凸部を有していれば、枠体10の辺部全周に渡って配置されても良いし(図19A)、枠体10の辺部に部分的に配置されても良い(図19C〜D、図20A〜E)。部分的な配置の場合、貼り付けされるフォトマスク取り扱い時の把持・固定位置、フォトマスクのアライメントマーク位置、フォトマスクを露光機へセットする際の把持・固定位置に適応させて、枠体の特定の箇所に突出部を配置させることも可能である。部分的に突出部に配置する場合、枠体のいずれの辺部においても配置しておくことが好ましい。枠体のたわみに対して強度補強となる。
本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において把持用の凸部が板状である場合は、各辺の長さに対して該把持用の凸部が占める長さがそれぞれ10%以上であることが、自重による荷重の偏りを均一分散させることができより好ましい。さらに好ましくは20%以上、最も好ましくは30%以上である。また、枠体に把持以外の機能を有する部分を加工にて形成する余地を残す必要がある場合には、各辺の長さに対して該把持用の凸部が占める長さがそれぞれ90%以下であることが好ましい。さらに好ましくは80%以下、最も好ましくは70%以下である。該把持用の凸部の各辺部における配置は各辺部の各中心に対して対称であることが自重による荷重の偏りを均一分散させることができ好ましい。
本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において把持用の凸部が棒状である場合は、その配置は、枠体のいずれの辺部においても複数個ずつ配置しておくことが好ましい。ペリクルの枠体を把持する際に、自重による荷重の偏りを均一分散することができ、たわみの発生を抑制できる。
図10は、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において突出部の配置を説明するための枠体の側面方向から見た概略図である。図10Aに示すように突出部は、枠体の側面方向から見て、辺方向に、上縁面側から下縁面側に斜めに配置させることも可能である。さらに、図10Bに示すように枠体の側面方向から見て、辺方向に、上縁面側から下縁面側、下縁面側から上縁面側へと繰り返し配置させることも可能である。
図21は大型ペリクルの枠体に設けた突出部が枠体辺部に脱着自在に固定されている形態であるときの部分拡大縦断面図であり、図21Aはねじ止め、図21Bはカプラーによる固定、図21Cは弾性体による固定、図21Dは挟み込みによる固定、を示した。図21に示すように本実施形態に係る大型ペリクルの枠体では、枠体10の突出部7は、枠体10の辺部に脱着自在に固定されていることが好ましい。ペリクルの枠体よりも剛性の高いフォトマスクへ貼り付けた後は、ペリクルの枠体の剛性は問われなくなるため、剛性向上や、固定・把持に使用していた突出部は、取り外せるようにしておいても良い。こうすることで、フォトマスク取り扱い時の把持・固定位置、フォトマスクを露光機へセットする際の把持・固定位置からの制約を回避できることにもなる。
また、ペリクルをフォトマスクから引き剥がす際には、突出部を取り付けられるようにしておいても良い。こうすることで、ペリクルの枠体の剛性向上が図られ、突出部を把持・固定できるので、引き剥がしの際、引き剥がし力を確実に伝えられる。
脱着方法は、脱着可能な機械的な固定方法ならば何でも良い。例えば、図21に示すように、ネジ、カプラー、弾性体の差し込み、挟み込み、等が挙げられる。好ましくは、発塵防止のため、接触部は何らかの表面処理を施しておいても良い。例えば、シリコーンゴム等のクッション材での被覆が挙げられる。突出部が脱着可能な場合、突出部は枠体よりも剛性の高い素材で形成していてもよい。突出部を取り付けるための穴若しくは溝の大きさ(内径)は、枠体の外側面若しくは内側面に突出部をつける場合には、枠体の高さの0.01〜1倍の大きさ、好ましくは0.01〜0.5倍の大きさ、より好ましくは0.01〜0.2倍の大きさである。また、枠体の上縁面若しくは下縁面に突出部をつける場合には、枠体の幅の0.01〜1倍の大きさ、好ましくは0.01〜0.5倍の大きさ、より好ましくは0.01〜0.2倍の大きさである。枠体の剛性低下を避けるため、穴若しくは溝は小さい方が好ましい。
本実施形態に係る大型ペリクルの枠体では、例えば、図19又は図20に示すように、枠体10の突出部の形状が板状であることが好ましい。板の厚さは、それを設ける枠体の幅W若しくは高さhよりも薄く、例えば、突出部7の突出量の0.01倍以上の厚さが好ましく、0.1倍以上の厚さがより好ましい。突出部7を鉤形とする場合には、鉤状の折れ曲がった先端部7aは、板を設ける枠体の幅W若しくは高さhよりも大きくしてもよい。ここで、図20(c)に示すように、突出部7が板状の場合、枠体の四隅部から辺の中央部にかけて、突出部の突出量を連続的に大きくしても良い。こうすることで、剛性の弱い辺部中央付近の剛性が補強されることとなり、枠体の四隅部の剛性と辺部の剛性が均一になる。
本実施形態に係る大型ペリクルの枠体では、例えば、図22に示すように、枠体20の突出部7の形状を棒状としてもよい。図22は、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体の他形態(突出部が棒状)を説明するための斜視図であり、Aはフォトマスクに接着された大型ペリクル、Bは大型ペリクルの枠体を示す。棒状の突出部7の断面形状は、矩形、台形、多角形、円形、楕円形等、特には問わない。必要に応じて角に曲率RやC面を設けても良い。突出部7は、枠体20の上縁面、下縁面、外側面又は内側面のいずれに設けてもよい。図22は、外側面に突出部を設けた形態例である。棒の径は、例えば上縁面3若しくは下縁面4に設ける場合には、枠体の幅の0.1〜2倍の長さが好ましく、0.1〜0.5倍の長さがより好ましい。例えば外側面5若しくは内側面6に設ける場合には、枠体の高さの0.1〜3倍の長さが好ましく、0.1〜1倍の長さがより好ましい。図23は、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体において棒状の突出部の配置を説明するためのペリクル膜を見る方向の概略図であり、Aは図22の形態と同一で、短辺と長辺にそれぞれ3本ずつ突出部を設けた場合、Bは短辺と長辺にそれぞれ1本ずつ突出部を設け、さらに、4隅に1本ずつ突出部を設けた場合、CはAにおいて、辺ごとに突出部を一体化させた場合である。図23Cでは、3本の棒状突出部7が一体化しているため、強度の向上が見込めるほか、取り外しするときは作業性がよい。
本実施形態に係る大型ペリクルの枠体では、突出部は先端が鉤形状をしていることが好ましい。例えば、L字形状(例えば図14C及びE、図15C、図16D、図17C及びE)、T字形状(例えば図14D、図17D)である。鍵がない場合と比較して、把持部材に対して引っ掛けることができるので、把持・固定がより確実となる。
本実施形態に係る大型ペリクルの枠体では、枠体の突出部が、ペリクルをフォトマスクに貼り付けた際、フォトマスクの外周側面に接するように形成されていてもよい。或いは、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体では、枠体の突出部が、ペリクルをフォトマスクに貼り付けた際、フォトマスクに形成した溝に接するように形成されていてもよい。図24は、大型ペリクルの枠体に設けた突出部を含む部分拡大縦断面図であり、Aは突出部がL字形状であり、先端の曲がっている辺部がフォトマスクに接する形態、Bは突出部がL字形状であり、先端がフォトマスクに設けた溝に刺さっている形態、を示した。図24Aに示すように、下縁面4に対して垂直方向のL字状突出部の先端部7aが、粘着材2の下面よりも突出する場合、L字状突出部の先端部7aは、フォトマスク9の外側面にほぼ接するように配置する。或いは図24Bに示すように、フォトマスク9の外側面よりも内側に下縁面4に対して垂直方向のL字状突出部の先端部7aを配置しなければならない場合、フォトマスク9の表面を先端部7aと同形状に削り込んでも良い。図24A及びBのいずれの場合も、ペリクルのフォトマスクへの貼り付け時、ペリクルの位置合わせの簡易化や、ペリクルの貼り付け位置精度向上の効果を奏する。
さらに、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体では、枠体の突出部が、ペリクルをフォトマスクに貼り付けた際、フォトマスクの外周側面及びフォトマスクに形成した溝に接するように形成されていてもよい。例えば、枠体の突出部の左右いずれか一方をフォトマスクの外周側面に接するように形成し、他方をフォトマスクに形成した溝に接するように形成する形態である。或いは、枠体の突出部をF字形状とし、先端側の曲がっている部分をフォトマスクの外周側面に接するように形成し、手前側の曲がっている部分をフォトマスクに形成した溝に接するように形成する形態である。このように、ペリクルのフォトマスクへの貼り付け時、ペリクルの位置合わせの簡易化や、ペリクルの貼り付け位置精度向上の効果を奏する限り、形態を変形してもよい。
図25は、大型ペリクルの枠体に設けた突出部に別部品を組み合わせて大型ペリクルを固定したときの部分拡大縦断面図である。図25に示すように本実施形態に係る大型ペリクルの枠体では、枠体の突出部7が、ペリクルをフォトマスク9に貼り付けた際に、別部品15と組み合わせることで、フォトマスク9に枠体10を物理的に固定できるように形成されていることが好ましい。こうすることで、ペリクルをフォトマスクに確実に取り付けられ、脱落等が防止できる。枠体の突出部7に別部品15を取り付ける方法としては、ねじ止め、カプラー、弾性体を用いた嵌め合わせ、挟み込みなど、各種固定方法を用いてよい。
突出部は、把持・固定にも利用され、ペリクルの取り扱い時、収納容器への収納時、ペリクルの収納容器からの取り出し時に効果的に利用される。突出部を把持部材で把持・固定する方法を説明する。図26は、本実施形態に係る大型ペリクルの枠体を把持部材で把持・固定するときの様子を説明するための部分拡大縦断面図であり、Aは断面が矩形の突出部を把持・固定した形態、B枠体の外側面に設けた突出部であって、断面がL字状の突出部を把持・固定した形態、Cは枠体の上縁面に設けた突出部であって、断面がL字状の突出部を把持・固定した形態、Dは枠体の内側面に設けた突出部であって、2つの矩形状の突出部を把持・固定した形態、を示した。図26A及びCでは、突出部を把持部材16が確実に把持・固定する。図26Bでは、突出部のL字先端部(鉤部分)が把持部材16に引っ掛かってより確実に把持・固定される。また、図26Dでは、2つの矩形状の突出部の間に把持部材16に引っ掛かって確実に把持・固定される。上記に説明した、枠体がすべての辺部にそれぞれ把持用の凹部を有する態様、及び枠体がすべての辺部にそれぞれ把持用の凸部を有する態様については、ひとつの枠体の中で把持用の凹部と凸部を組合せて使用してもよいことはいうまでもない。スペース効率を重視する場合は凹部が好ましく、枠体の補強効果を重視する場合は凸部が好ましいが、前述した様々な態様の範囲内で把持具の設計にあわせて設計することが可能である。
本発明の大型ペリクルの枠体を把持するにあたっては、枠体の各辺部においてそれぞれ少なくとも1箇所以上の把持用の凸部または凹部を同時に把持することが好ましく、枠体の各辺部においてそれぞれ少なくとも2箇所以上の把持用の凸部または凹部を同時に把持することがより好ましく、枠体の各辺部においてすべての把持用の凸部または凹部を同時に把持することが最も好ましい。
ペリクル膜を接着した枠体には、ペリクル膜の収縮しようとする張力によって内側方向に引張られる応力がかかる。本実施形態において、枠体の内側面から把持用の溝若しくは穴が掘られた形態の場合、把持用の溝若しくは穴に挿入された把持部材を介して枠体の辺部に外側の応力をかけることが可能である。これによって、前記応力によって生じる枠体のわずかな変形を矯正することが可能である。さらに、枠体の上縁面から把持用の溝若しくは穴が掘られた形態、枠体の下縁面から把持用の溝若しくは穴が掘られた形態、又は枠体の外側面から把持用の溝若しくは穴が掘られた形態のいずれにおいても、例えば溝若しくは穴の奥に拡がった空間部を設け、把持部材の挿し込みの先端部にロック機構を設けることで、枠体がペリクル膜による内側への変形を矯正することが可能である。同様に、枠体に形成した凸部についても、凸部を把持することで、枠体のペリクル膜による内側方向への変形を矯正することが可能である。なお、上記の枠体の内側への変形を矯正する方法は、ペリクル膜の収縮張力による内側への変形を矯正する場合以外にも、枠体の自重や、膜張力以外の外力により変形を矯正する場合にも適用できることはいうまでもない。
大型ペリクルの枠体形状を矯正するにあたっては、前記大型ペリクルの枠体の各辺部においてそれぞれ少なくとも1箇所以上の把持用の凸部または凹部を同時に把持し、前記大型ペリクルの枠体の少なくとも1箇所に応力を加えることで該枠体の変形を少なくすることが好ましい。
本発明者らは、前述のような構成を有する本発明の大型ペリクルの枠体を用いて実験をした結果、次のような実施例に示すような好結果が得られた。
[実施例1]
長辺の長さが1600mm、短辺の長さが1400mm、幅が14mm、高さが6mmである四辺形のアルミニウム合金製の枠体を準備した。各辺の外側面の高さ3mmの位置に、各辺の中央、および各辺の両端から250mmの3点を中心として、開口部の周方向の長さ200mm、開口部の高さ1.5mm、溝の深さ3mmの溝を、枠体の4辺すべてに対し各辺3箇所ずつ切削加工により形成した。
枠体の下縁面に、表面にアクリル系粘着剤が塗布されたポリエチレン発泡体基材(厚さ1mm)を粘着材層として貼り付けた。次に、上記枠体と同じ枠形状の保護フィルムであって、長辺の中央部に寸法が幅10mm×長さ900mmの押さえ代、短辺の中央部に寸法が幅10mm×長さ750mmの押さえ代、及び四隅の頂点に頂点を中心に半径10mmの押さえ代をそれぞれ枠体の外側方向にはみ出すように設け(図27参照)、シリコーン系離型剤が表面に塗布されたポリエチレンテレフタレート樹脂製の保護フィルムを該粘着材層上に積層した。
このようにして得た保護フィルム付の大型ペリクルの枠体を、ABS樹脂材で真空成形された収納容器のトレイの上に搭載し、前記押さえ代8箇所を粘着テープ(テープサイズ:長辺15mm×940mm、短辺15mm×790mm、四隅15mm×60mm)を介してトレイに粘着固定した。
[実施例2]
長辺の長さが1800mm、短辺の長さが1600mm、幅が16mmである以外は、前記実施例1と同様の枠体を準備して、実施例1と同様にトレイに固定した。
[実施例3]
長辺の長さが2000mm、短辺の長さが1800mm、幅が18mmである以外は、前記実施例1と同様の枠体を準備して、実施例1と同様にトレイに固定した。
[実施例4]
各辺の中央および各辺の両端から150mmの3点に、枠体の外側面に開口部の直径3mm、深さ3mmの円形の穴を、枠体の4辺すべてに対し各辺3箇所ずつ形成した以外は、前記実施例2と同様の枠体を準備して、実施例1と同様にトレイに固定した。
[比較例1]
短辺の外側面の全周に渡って、開口部の高さ1.5mm、溝の深さ3mmの溝を形成し、長辺には把持部を形成しなかったこと以外は、前記実施例2と同様の枠体を準備して、実施例1と同様にトレイに固定した。
[実施例5]
長辺の中央および両端から150mmの位置で、枠体の外側面に開口部の直径3mm、深さ3mmの円形の穴を、3箇所ずつ形成し、短辺の中央に、枠体の外側面に開口部の直径3mm、深さ3mmの円形の穴を、1箇所ずつ形成した以外は、前記実施例2と同様の枠体を準備して、実施例1と同様にトレイに固定した。
以下の表1に上記実施例1〜5と、比較例1についての評価結果を示す。
ペリクル枠体の確実な把持評価は、トレイに粘着固定する前の枠体で行った。実施例1〜3の場合は、把持部材として、強化プラスチックで作製した幅100mm、厚さ0.75mmの板形状の把持部材を有する治具を12組用意し、その把持部材を枠体の各辺においてすべての把持用の溝に挿入して同時に把持し、枠体を水平に持ち上げた。また、比較例1の場合は、両短辺の中央、および両短辺の両端から250mmの計6点を中心とした6箇所に同じ治具を挿入して枠体を水平に持ち上げた。また、実施例4〜5の場合は、把持部材として、強化プラスチックで作製した直径2mmの棒を用意し、その把持部材を枠体の各辺においてすべての把持用の穴に挿入し、同時に把持し、枠体を水平に持ち上げた。水平に持ち上げた後、水平状態で、1秒間に1回の割合で、300mmの高さを5回上下させ、すべての把持部材がすべての把持用の溝または穴から抜け出なかった場合を「○」、一部の把持部材が対応する一部の把持用の溝または穴から抜け出た場合を「△」、すべての把持部材がすべての把持用の溝または穴から抜け出てペリクル枠体が落下した場合を「×」で示す。
また、ペリクル枠体のたわみ防止評価は、水平に置かれたトレイに保護フィルムを介し粘着固定した枠体で行った。実施例1〜3の場合は、把持部材として、強化プラスチックで作製した幅100mm、厚さ0.75mmの板形状の把持部材を有する治具を12組用意し、その把持部材を枠体の各辺においてすべての把持用の溝に挿入して同時に把持し、枠体を水平に持ち上げた。また、比較例1の場合は、両短辺の中央、および両短辺の両端から250mmの計6点を中心とした6箇所に同じ治具を挿入して枠体を水平に持ち上げた。また、実施例4〜5の場合は、把持部材として、強化プラスチックで作製した直径2mmの棒を用意し、その把持部材を枠体の各辺においてすべての把持用の穴に挿入し、同時に把持し、枠体を水平に持ち上げた。持ち上げる速度は毎秒1cmとし、保護フィルムと粘着材の界面が完全に剥がれる直前のペリクル枠体の辺のたわみ量が10mm未満の場合を「◎」、10mm以上15mm未満の場合を「○」、15mm以上20mm未満の場合を「△」(実用上問題でない下限レベル)、20mm以上の場合を「×」(実用上問題であるレベル)で示す。
1 ペリクル枠
2 マスク粘着材
3 枠体の上縁面
4 枠体の下縁面
5 枠体の外側面
6 枠体の内側面
7 把持用の溝若しくは穴または突出部
7a 把持用の溝若しくは穴の奥に拡がった内部空間または把持用の突出部の先端部
7b 把持用の溝の開口部
7c 把持用の溝の最深部
9 フォトマスク
10,20 枠体
11 保護フィルム
11a 押さえ代
11b 押さえ代
15 別部品
16 把持部材
21 溝
30 枠体(従来品)

Claims (2)

  1. 大型ペリクルの収納容器からの取り出し方法であって、
    前記大型ペリクルの枠体が、複数の辺からなる多角形形状を有し、また前記枠体は、該枠体の上縁面に接着されたペリクル膜と、該枠体の下縁面に塗着された粘着材とを備えることができ、前記枠体の最も長い辺の長さが1m以上であり、前記枠体は、すべての辺部にそれぞれ3箇所の把持用の凹部を有し、各辺の長さに対して前記把持用の凹部が占める長さがそれぞれ10%以上であり、前記枠体のすべての辺においてすべての把持用の凹部を同時に把持して取り出す、大型ペリクルの収納容器からの取り出し方法。
  2. 前記把持用の凹部がである請求項1に記載の大型ペリクルの収納容器からの取り出し方法。
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