JP5743029B2 - エレベーターの巻上機台及びエレベーター装置 - Google Patents
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Description
巻上機を支持するための装置には、種々の機能が要求される。例えば、巻上機を安定的に保持する機能が、支持装置に要求される。特許文献1乃至3に記載された装置では、複数の鋼材を溶接やボルトによって固定し、上記機能を実現している。
また、他の目的は、このような巻上機台を備えたエレベーター装置を提供することである。
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベーター装置の要部を示す正面図である。
図1において、1はエレベーターの昇降路、2はエレベーターの機械室である。昇降路1は、ビルの各階を貫通するように形成される。機械室2は、昇降路1の上方に形成される。3は床部である。床部3の上面は、機械室2の床面を形成する。床部3の下面は、例えば、昇降路1の天井面を形成する。
図1では、1:1ローピング方式を示している。他のローピング方式(例えば、2:1ローピング方式)については、図示及び説明を省略する。
以下に、図2乃至図22も参照し、支持装置8の構成及び機能について、具体的に説明する。
下部材18(第2部材)は、例えば、長尺の鋼材23と、複数の補強材24とから構成される。
上部材20は、例えば、所定の長さを有する鋼材33、34、35と、板状の補強材36、37、38とが、溶接によって一体的に固定されたものからなる。
取付部材21は、下部材18及び19の双方に固定される。取付部材21は、下部材18(下部材19)の一方の端部寄りに配置される。取付部材21は、例えば、所定の長さを有する鋼材54と、板状の補強材55とから構成される。
図では、切り欠き部62は、巻上機台13に対して外向きに形成されている。これは、一例を示すものである。主ロープ6が鋼材54の取付部材22側を通過する場合は、主ロープ6の配置に合わせて内側に開口するように、切り欠き部62を形成すれば良い。
取付部材22は、下部材18及び19の双方に固定される。取付部材22は、取付部材21や上部材20の鋼材34に対して平行に配置される。取付部材22は、取付部材21の上部材20側に配置される。取付部材22は、例えば、所定の長さを有する鋼材65と、板状の補強材66とから構成される。
補強材66は、鋼材65に固定される。補強材66は、鋼材65の強度に合わせて、必要な枚数を鋼材65に固定すれば良い。例えば、鋼材65だけで十分な強度が確保できれば、補強材66を設けなくても構わない。かかる場合は、十分な強度を確保するため、鋼材65を厚みを増した平板で形成しても良い。
かご4の吊り位置とつり合いおもり5の吊り位置との水平方向距離(以下、「CC寸法」ともいう)は、エレベーターの型式によって異なる。エレベーターをリニューアルする場合は、既設エレベーターのCC寸法に合わせて、(新規の)巻上機7とそらせ車10とを適切な位置に配置しなければならない。
(I)α<CC寸法≦α+Dの場合
巻上機7とそらせ車10とが最も接近するように、上部材20を固定する。αは、最小設定値である。最小設定値αは、CC寸法が最も小さいエレベーターの型式に応じて、適切な値が予め設定される。この時、図10示すA点とB点との水平方向距離は、例えば、α+D/2となる。
(II)α+D<CC寸法≦α+2Dの場合
巻上機7が、そらせ車10から、(I)の場合よりも更に距離Dだけ水平方向に離れる位置に、上部材20を固定する。この時、図10示すA点とB点との水平方向距離は、例えば、α+3D/2となる。
(III)α+2D<CC寸法≦α+3Dの場合
巻上機7が、そらせ車10から、(II)の場合よりも更に距離Dだけ水平方向に離れる位置に、上部材20を固定する。この時、図10示すA点とB点との水平方向距離は、例えば、α+5D/2となる。
以下、CC寸法がα+3Dよりも大きい場合も、上記と同様の条件で、上部材20を固定する。
防振装置12は、鋼材14の上面と鋼材15の上面とに設けられる。鋼材14に設けられた防振装置12と鋼材15に設けられた防振装置12との距離は、鋼材14と鋼材15との距離によって決まる。
なお、鋼材14に取り付ける防振装置12の位置(間隔)は、かご4の吊り位置とつり合いおもり5の吊り位置とに合わせれば良い。鋼材15に取り付ける防振装置12の位置(間隔)についても同様である。
下部材19についても同様である。
上述したように、エレベーターをリニューアルする場合は、既設のかご4、既設のつり合いおもり5、既設の機械台11をそのまま使用することが多い。既設の機械台11をそのまま使用する場合は、先ず、防振装置12を、クリップ或いはボルトを使用して、鋼材14及び15に仮固定する。次に、鋼材14に仮固定した防振装置12と鋼材15に仮固定した防振装置12との間に、そらせ車10を置く。
2 機械室
3 床部
4 かご
5 つり合いおもり
6 主ロープ
7 巻上機
8 支持装置
9 駆動綱車
10 そらせ車
11 機械台
12 防振装置
13 巻上機台
14、15、23、28、33、34、35、54、65 鋼材
16、17 ロープ孔
18、19 下部材
20 上部材
21、22 取付部材
24、29、36、37、38、55、66 補強材
25、26、27、30、31、32、39、42、44、47、49、50、56、59、63、67、70、73 取付孔
40、43、45、48、51、57、60、64、68、71、74 ボルト
41、46、58、61、69、72、76、77 ナット
52 板材
53 支持部材
62 切り欠き部
75 ねじ棒
78 下補強材
Claims (11)
- エレベーター巻上機を支持するための第1部材と、
前記第1部材を固定するための複数の第1取付孔が形成され、前記複数の第1取付孔が、所定の方向に1列に配置された第2部材と、
前記第1部材を固定するための複数の第2取付孔が形成され、前記複数の第2取付孔が、前記第1取付孔の列と同じ方向に1列に配置された第3部材と、
前記第1取付孔を貫通し、前記第1部材を前記第2部材に固定する第1ボルトと、
前記第2取付孔を貫通し、前記第1部材を前記第3部材に固定する第2ボルトと、
を備え、
前記第1部材は、前記第1取付孔の数よりも少ない数の前記第1ボルトを使用して前記第2部材に固定され、前記第2取付孔の数よりも少ない数の前記第2ボルトを使用して前記第3部材に固定されたエレベーターの巻上機台。 - 前記第1部材を固定するために使用されていない前記第1取付孔及び前記第2取付孔は、それらの孔を使用して前記第1部材が前記第2部材及び前記第3部材に固定された場合に、前記第1部材に固定された前記巻上機が同じ高さで同じ方向を向くように配置された請求項1に記載のエレベーターの巻上機台。
- 前記複数の第1取付孔は、前記第2部材の上面に、前記第2部材の長手に沿って形成され、
前記複数の第2取付孔は、前記第3部材の上面に、前記第3部材の長手に沿って形成された、
請求項1又は請求項2に記載のエレベーターの巻上機台。 - そらせ車を支持するための第4部材と、
前記第1取付孔を貫通し、前記第4部材を前記第2部材に固定する第3ボルトと、
前記第2取付孔を貫通し、前記第4部材を前記第3部材に固定する第4ボルトと、
を備えた請求項1から請求項3の何れかに記載のエレベーターの巻上機台。 - 前記第4部材は、前記そらせ車を支持するための第3取付孔が形成され、
前記第1部材は、前記第4部材を使用しないで前記そらせ車を支持するための、前記第3取付孔に対応する第4取付孔が形成された
請求項4に記載のエレベーターの巻上機台。 - そらせ車を支持するための第5部材と、
を備え、
前記第5部材は、前記第2部材の一端部と前記第3部材の一端部とに設けられ、前記そらせ車の直上部に、主ロープを通過させるための切り欠き部が形成された請求項1から請求項5の何れかに記載のエレベーターの巻上機台。 - 前記第2部材は、防振装置を固定するための複数の第5取付孔が形成され、前記複数の第5取付孔が、所定の方向に1列に配置され、
前記第3部材は、防振装置を固定するための複数の第6取付孔が形成され、前記複数の第6取付孔が、前記第5取付孔の列と同じ方向に1列に配置された
請求項1から請求項6の何れかに記載のエレベーターの巻上機台。 - 前記第5取付孔は、前記第2部材の下面に、所定の間隔で2列に形成され、
前記第6取付孔は、前記第3部材の下面に、前記第5取付孔の列の間隔と同じ間隔で2列に形成された
請求項7に記載のエレベーターの巻上機台。 - 前記第1ボルト及び前記第2ボルトは、めねじが形成された部材に、所定の接着剤によって接着固定された請求項1から請求項8の何れかに記載のエレベーターの巻上機台。
- 請求項1から請求項9の何れかに記載の巻上機台と、
前記巻上機台に支持された巻上機と、
前記巻上機の駆動綱車に巻き掛けられた主ロープと、
前記主ロープによって昇降路内に吊り下げられたかご及びつり合いおもりと、
を備えたエレベーター装置。 - 前記巻上機台に設けられ、前記主ロープが巻き掛けられたそらせ車と、
を備え、
前記主ロープが前記かごに向けて前記駆動綱車から離れる位置と前記主ロープが前記つり合いおもりに向けて前記そらせ車から離れる位置との水平方向距離が、前記かごの吊り位置と前記つり合いおもりの吊り位置との水平方向距離に最も近くなるような前記第1取付孔及び前記第2取付孔を使用して、前記第1部材が前記第2部材及び前記第3部材に固定された請求項10に記載のエレベーター装置。
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