JP5556356B2 - カーテンエアバッグ装置及び車両 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の側面衝突や横転時等にサイドドアの窓等に沿ってカーテンエアバッグを膨張展開させるカーテンエアバッグ装置と、このカーテンエアバッグ装置を備えた車両に係り、特にカーテンエアバッグがピラーガーニッシュの上部を乗り越えて車室内に展開するよう構成されたカーテンエアバッグ装置及び車両に関する。
自動車乗員頭部の拘束用のエアバッグとして、自動車の室内の天井部と側面部との交叉隅部付近に配置され、ガス導入口から導入されるガスによってサイドドアの窓等に沿って膨張するよう構成されたカーテンエアバッグがある。
カーテンエアバッグ装置を備えた自動車にあっては、自動車が側面衝突を受けたり、横転した場合などには該カーテンエアバッグが車両室内の側面(例えばドアやピラーなど)に沿って車体下方に向って膨張し、乗員の頭部を拘束すると共に、窓が開いているときには乗員が車外に投げ出されることを防止する。
このようなカーテンエアバッグ装置として、ルーフサイドレールとルーフライニングの側辺部との間のスペースにカーテンエアバッグの折畳体が配置されており、該ルーフライニングの側辺部の下縁がピラーガーニッシュの上端に係合しているものが公知である(特許文献1:特開2007−69721)。
特許文献1のカーテンエアバッグ装置において、インフレータが作動すると、カーテンエアバッグの前後方向の中央付近の上縁に設けられたガス導入部からガスがカーテンエアバッグ内に導入され、カーテンエアバッグが膨張展開する。このカーテンエアバッグは、ルーフライニングの側辺部を車室内側に押し開けて車室内に膨張展開する。
この車室内側に膨張展開しようとするカーテンエアバッグがピラーガーニッシュの上端と干渉しないようにするために、カーテンエアバッグの本体部の上縁部に小バッグ部を膨出状に取り付けることが特許文献1に記載されている。カーテンエアバッグ折畳体が膨張するときに、該小バッグ部(特許文献1では「上縁側バッグ部」と称されている。)が膨張してカーテンエアバッグ本体部を室内側に押圧する。これにより、膨張展開するカーテンエアバッグは、室内側に移動するようにしてピラーガーニッシュの上端を乗り越え、車室内に展開する。
特開2000−52907(特許文献2)には、インフレータからのガスをカーテンエアバッグの各膨張部に導くためのガス導入路が該カーテンエアバッグの上縁部に沿って前後方向に延設されており、カーテンエアバッグを折り畳むに際しては、該カーテンエアバッグのうちガス導入路よりも下端側の部分を前後方向に細長い折畳体とした後、この折畳体の室外側の面にガス導入路を折り重ねることが記載されている。
特許文献2にあっては、インフレータがガス噴出作動した場合、このインフレータからのガスが最初にガス導入路に流入して該ガス導入路が膨張することにより、該ガス導入路よりもエアバッグ下端側部分の折畳体が、この膨張したガス導入路によって室内側に押圧される。この結果、膨張展開するカーテンエアバッグは、室内側に移動するようにしてピラーガーニッシュの上端を乗り越え、車室内に展開する。
特開2007−69721 特開2000−52907
上記特許文献1では、小バッグ部をカーテンエアバッグ本体部に縫着しており、カーテンエアバッグの製造に手間がかかる。また、小バッグ部を別個に製作するので、コスト高でもある。
上記特許文献2では、インフレータからのガスが最初に導入されるガス導入路を、それよりもエアバッグ下端側部分の折畳体の室外側に配置しておき、このガス導入路が最初に膨張することにより、カーテンエアバッグ折畳体が室内側に押圧されるように構成しているので、エアバッグ押圧用の小バッグ部を別途設けることが不要である。
しかしながら、このガス導入路内におけるガス流通量は、カーテンエアバッグの各膨張部への必要ガス供給量等に基づいて決定されるものであるので、例えば膨張したガス導入路によるカーテンエアバッグ折畳体の室内側への押圧力や室内側への移動量を調整するために、該ガス導入路内のガス流通量やピラー部付近における流路径等を調整しようとすると、カーテンエアバッグ全体の展開に影響(例えばカーテンエアバッグ全体が均等に膨張しにくくなるなど)を及ぼす可能性がある。そのため、特許文献2では、膨張したガス導入路によるカーテンエアバッグ折畳体の室内側への押圧力や室内側への移動量を調整するのが難しい可能性がある。
また、特許文献2では、このガス導入路は、カーテンエアバッグのインフレータ接続口から、このインフレータ接続口から最も離隔した膨張部まで、該カーテンエアバッグの上縁部に沿って前後方向に長く延在したものとなっているので、カーテンエアバッグの折り畳みに際し、ガス導入路のみを残してカーテンエアバッグを前後方向に細長く折り畳み、その後、残ったガス導入路の全体をこの折畳体の室外側の面に折り重ねるために、精緻な製造管理を要する。
本発明は、膨張展開するカーテンエアバッグが、カーテンエアバッグ本体部の膨張力だけでなくガス導入部の膨張による付勢力を受けてルーフライニングを車室側へ押し開けて車室内に膨張展開するよう構成されており、且つ膨張したガス導入部によるカーテンエアバッグ折畳体の室内側への押圧力や室内側への移動量の調整を容易に行うことが可能であり、カーテンエアバッグの折り畳み作業も容易に行うことが可能なカーテンエアバッグ装置を提供することを目的とする。
請求項1のカーテンエアバッグ装置は、車体メンバとルーフライニングの側辺部との間のスペースに設置されるカーテンエアバッグの折畳体と、該カーテンエアバッグを膨張させるためのインフレータとを備え、該カーテンエアバッグは、ピラーガーニッシュの上方に位置する部分に、カーテンエアバッグ本体部から上方へ延出したガス導入部を備え、インフレータからのガスが該ガス導入部からカーテンエアバッグ本体部に導入されるよう構成されているカーテンエアバッグ装置において、該カーテンエアバッグが折り畳まれた状態において、該カーテンエアバッグ本体部の折畳体の車体メンバ側の側面に該ガス導入部が重ね合わされているカーテンエアバッグ装置であって、該カーテンエアバッグ本体部の折畳体は、下部をロール折りとし、上部を蛇腹折りとしたものであり、このロール折りの部分の上側に蛇腹折りの部分が重なっており、前記ガス導入部は、前記カーテンエアバッグ本体部の折畳体の下側にまで回り込んでいることを特徴とするものである。
請求項2のカーテンエアバッグ装置は、車体メンバとルーフライニングの側辺部との間のスペースに設置されるカーテンエアバッグの折畳体と、該カーテンエアバッグを膨張させるためのインフレータとを備え、該カーテンエアバッグは、ピラーガーニッシュの上方に位置する部分に、カーテンエアバッグ本体部から上方へ延出したガス導入部を備え、インフレータからのガスが該ガス導入部からカーテンエアバッグ本体部に導入されるよう構成されているカーテンエアバッグ装置において、該カーテンエアバッグが折り畳まれた状態において、該カーテンエアバッグ本体部の折畳体の車体メンバ側の側面に該ガス導入部が重ね合わされているカーテンエアバッグ装置であって、該カーテンエアバッグ本体部の折畳体は、下部をロール折りとし、上部を蛇腹折りとしたものであり、このロール折りの部分の上側に蛇腹折りの部分が重なっており、前記ガス導入部の基端側に、車両前後方向の幅Wが該ガス導入部の上端側よりも大きい大幅部が設けられており、該大幅部の幅Wは、ピラーガーニッシュの上端部の車両前後方向の幅の1.0〜3.0倍であることを特徴とするものである。
請求項のカーテンエアバッグ装置は、請求項1又は2において、該ガス導入部は、カーテンエアバッグ本体部の折畳体の該側面の下部で折り返されることにより、少なくとも2層に折り重なった状態となってカーテンエアバッグ本体部の該側面に沿って配置されていることを特徴とするものである。
請求項のカーテンエアバッグ装置は、請求項1ないし3のいずれか1項において、カーテンエアバッグ本体部の折畳体とガス導入部とが結束具で結束されていることを特徴とするものである。
本発明の車両は、本発明のカーテンエアバッグ装置のカーテンエアバッグ折畳体が車体メンバとルーフライニングの側辺部との間のスペースに配置され、前記ガス導入部がピラーガーニッシュの上方部分に配置されているものである。
本発明のカーテンエアバッグ装置及び車両では、膨張展開するカーテンエアバッグが、カーテンエアバッグ本体部の膨張力だけでなくガス導入部の膨張による付勢力の助勢を受けてルーフライニングを車室側へ押し開けて車室内に膨張展開する。
即ち、本発明のカーテンエアバッグ装置では、インフレータが作動すると、インフレータからのガスがガス導入部からカーテンエアバッグ本体部内に導入される。カーテンエアバッグが折り畳まれた状態において、このガス導入部は、カーテンエアバッグ本体部の折畳体と車体メンバとの間に配置されているので、ガス導入部が膨張すると、カーテンエアバッグ本体部の折畳体が室内側に押されて移動する。このようにして、カーテンエアバッグ本体部の膨張力と、ガス導入部がカーテンエアバッグ本体部を車室内方へ押圧する力とが重畳してルーフライニングの側辺部に作用し、ルーフライニングの側辺部が車室内方へ押し開かれ、カーテンエアバッグが車室内に膨張展開する。
本発明では、カーテンエアバッグを折り畳むに際しては、カーテンエアバッグ本体部から上方に延出したガス導入部を該カーテンエアバッグ本体部の折畳体の室外側に折り重ねるように構成しているので、上記特許文献2のようにカーテンエアバッグ本体部の上縁部に沿って前後方向に長く延設されたガス導入路を、それよりもエアバッグ下端側部分の折畳体の室外側に折り重ねる場合に比べて、カーテンエアバッグの折り畳み作業を容易に行うことができる。
本発明では、インフレータからのガスは、このガス導入部を通ってカーテンエアバッグ本体部内に流入し、該カーテンエアバッグ本体部内のガス導入路を通って各膨張部に供給される。本発明にあっては、このガス導入部がカーテンエアバッグ本体部の折畳体と車体メンバとの間で膨張することにより、カーテンエアバッグ本体部の折畳体が室内側へ押圧されるので、このガス導入部のガス流通量や太さ、長さ等を調整することにより、膨張したガス導入部によるカーテンエアバッグ本体部の折畳体の室内側への押圧力や室内側への移動量を調整することができる。従って、このカーテンエアバッグ本体部の折畳体の室内側への押圧力や室内側への移動量を調整するために、カーテンエアバッグ本体部内のガス導入路のガス流通量やピラー部付近における流路径等を調整する必要がない。これにより、容易に、且つカーテンエアバッグ全体の展開に影響を及ぼすことなく、膨張したガス導入部によるカーテンエアバッグ本体部の折畳体の室内側への押圧力や室内側への移動量を調整することができる。
請求項2のカーテンエアバッグ装置では、ガス導入部が2層又はそれ以上に折り返されているので、ガス導入部が膨張するときにカーテンエアバッグ本体部を室内側へ押す力が大きくなる。
請求項3のカーテンエアバッグ装置では、ガス導入部がカーテンエアバッグ本体部の折畳体の側面に折り重なった状態に保形される。
実施の形態に係るカーテンエアバッグ装置の説明図である。 実施の形態に係るカーテンエアバッグ装置の断面図である。 実施の形態に係るカーテンエアバッグ装置の一部の斜視図である。 実施の形態に係るカーテンエアバッグ装置を備えた車両の断面図である。 カーテンエアバッグのガス導入部付近の側面図である。 実施の形態に係るカーテンエアバッグ装置を備えた車両の断面図である。 カーテンエアバッグ装置の作動を説明する断面図である。 カーテンエアバッグの変形例を示す側面図である。 カーテンエアバッグの別の折り畳み方法を示す断面図である。 別の実施の形態に係るカーテンエアバッグの側面図である。
以下、図面を参照して本発明の形態について説明する。第1図は本発明の一例に係るカーテンエアバッグ装置を示すものであり、(a)図は折り畳まれたカーテンエアバッグの側面図、(b)図は膨張展開したカーテンエアバッグの側面図、(c)、(d)図は(b)図のC−C線、D−D線断面図である。第2図(a)は第1図(a)のIIa−IIa線に沿う断面図、第2図(b)は第1図(a)のIIb−IIb線に沿う断面図、第3図はカーテンエアバッグ折畳体の一部の斜視図、第4図はこのカーテンエアバッグ装置を備えた車両の右側Bピラー上部付近の車体幅方向に沿う縦断面図であり、(a)図はカーテンエアバッグの膨張前の状態を示し、(b)図はカーテンエアバッグの膨張後の状態を示している。なお、第4図(a),(b)は、カーテンエアバッグの折畳体を車両の右側のルーフサイド部に沿って配置した態様を示している。第5図は、このカーテンエアバッグのガス導入部付近の側面図である。第6図は、カーテンエアバッグの折畳体を車両の左側のルーフサイド部に沿って配置した態様を示す、車両の左側Bピラー上部付近の車体幅方向に沿う縦断面図である。以下、前後方向、左右方向及び上下方向は、このカーテンエアバッグ装置が設置された車体の前後方向、左右方向及び上下方向と合致する。
この実施の形態では、カーテンエアバッグ1が前後方向に細長く折り畳まれた状態で結束具2で結束されて保形され、自動車の車体のルーフサイド部10に沿って配置されている。このカーテンエアバッグ1は、自動車が側面衝突を受けたり横転したときなどにインフレータ3からのガスにより膨らみ出し、ドアや各ピラーなどの車室内の側面に沿って車体下方に向って膨張展開する。このカーテンエアバッグ1の前端部及び上縁にはカーテンエアバッグ1の車体への取付部として耳部1aが所定間隔をおいて設けられており、この耳部1aがルーフサイド部10に留め付けられている。なお、最前端側の耳部1aはAピラーに留め付けられる。
カーテンエアバッグ1の本体部1Aの上辺の長手方向の中央部に、上方かつ斜め後方に延出する短い筒状のガス導入部1bが設けられ、このガス導入部1bの先端がガス導入口1cとなっている。インフレータ3の先端はこのガス導入口1cに差し込まれ、バンド3aにより結束されている。このインフレータ3は、取付部材(図示略)によりルーフサイド部10に固定されている。
第4図(a)の通り、ルーフサイド部10の車両室内側にはルーフサイドガーニッシュ11が設けられており、カーテンエアバッグ1の折畳体及びインフレータ3が該ルーフサイドガーニッシュ11によって覆われている。
第1図(b)〜(d)の通り、このカーテンエアバッグ1は、該車室側面と車室内とにそれぞれ臨む2面を構成するほぼ同一形状の2枚のシート5,5を重ね合わせ、これらシート5,5同士を線状結合部6及び環状結合部7によって結合することにより、膨張部8及び非膨張部9を形成したものである。
各線状結合部6及び各環状結合部7は、シート5,5同士を気密に結合し、かつカーテンエアバッグ1の内圧が設計上限圧力にまで上昇してもシート5,5同士が離反しないような強固な結合手段(例えば、強度の高い縫糸による縫合や、接着力の高い接着剤による接着、或いは溶着。)により形成されている。
線状結合部6は、カーテンエアバッグ1を略周回するように延在していると共に、一部の線状結合部6は膨張部8内を複数の小室状部に区分するように延在している。環状結合部7は、線状結合部6の端部に設けられている。
この実施の形態では、非膨張部9を挟んでカーテンエアバッグ本体部1Aの前部側に前側膨張部8Aが設けられ、後部側に後側膨張部8Bが設けられている。また、カーテンエアバッグ本体部1Aの上縁に沿って、これらの膨張部8A,8Bにそれぞれインフレータ3からのガスを導くためのガス導入路8Cが設けられている。このガス導入路8Cは、カーテンエアバッグ本体部1Aの上縁の前端付近から後端付近にかけて延設されている。このガス導入路8Cの前後方向の途中部に前記ガス導入部1bの基端(下端)側が連通している。
このカーテンエアバッグ1は、車体の前後方向に延在するように細長く折り畳まれる。第2図(a),(b)の通り、この実施の形態では、カーテンエアバッグ1の本体部1A(即ちガス導入部1b以外の部分)のうち下部をロール折りとし、本体部1Aの上部を蛇腹折りとしている。カーテンエアバッグ1を折り畳むには、まず本体部1Aの下部をロール折りした後、その上側に上部を蛇腹折りして重ねるのが好ましい。
カーテンエアバッグ本体部1Aをロール折りする場合、カーテンエアバッグ1の折畳体が車室の右側の側面に沿って配置される場合と、左側の側面に沿って配置される場合とでロールの向きを逆にすることが好ましい。特に、本発明では、カーテンエアバッグ本体部1Aをロール折りする場合、該カーテンエアバッグ本体部1Aのうち、展開完了時に車室側面に臨む面(車外側の面)をロールの中心側として、該カーテンエアバッグ本体部1Aをその下端側から上端側に向って(蛇腹折り部分との境界部まで)ロール折りすることが好ましい。具体的には、以下の通りである。
この実施の形態では、カーテンエアバッグ1の折畳体は、第4図(a)の通り、車両の右側のルーフサイド部10に沿って配置されている。この場合、カーテンエアバッグ1を折り畳むに際し、カーテンエアバッグ本体部1Aの下部は、第2図(a),(b)及び第4図(a)の通り、車両前方側から見て時計回りにロール折りされていることが好ましい。このように折り畳んだ場合、カーテンエアバッグ1が膨張し、カーテンエアバッグ本体部1Aのロール折り部分が車室内において展開するときには、このロール折り部分が車室の右側面に接近するように転がりながら下方へ展開するため、カーテンエアバッグ本体部1Aは、その直近の車室側面から過度に離反することなく、該車室側面に沿って下方に展開するようになる。これとは逆に、カーテンエアバッグ1の折畳体が車両の左側のルーフサイド部10に沿って配置されるものである場合には、第6図の通り、カーテンエアバッグ本体部1Aの下部は、車両前方側から見て反時計回りにロール折りされていることが好ましい。なお、第6図の構成は、第4図(a)と左右が逆になっていること以外は、第4図(a)と同様である。
上記のようにして本体部1Aを細長い折畳体とした後、この折畳体の車体メンバ(ルーフサイド部10)側の側面にガス導入部1bを折り重ねる。この実施の形態では、第2図(a)及び第3図の通り、カーテンエアバッグ本体部1Aの折畳体の上縁からガス導入部1bを該折畳体の側面に沿わせて垂下させ、次いで折畳体の該側面の下縁付近でガス導入部1bを上方に折り返して再度折畳体側面に沿わせ、そのまま上方に延出させている。従って、本体部1Aの折畳体の側面にガス導入部1bが2層に折り重なった状態で重ね合わされている。このように本体部1Aの折畳体の車体メンバ側の側面にガス導入部1bが折り重ねられることにより、カーテンエアバッグ1の膨張時には、インフレータ3からガス導入部1bにガスが導入されて該ガス導入部1bが膨張したときに、この膨張したガス導入部1bに押されて本体部1Aの折畳体が車室内側へ移動するようになる。
本体部1Aの上縁からガス導入部1bの上端までの上下方向の長さL(第5図)を調整することにより、この膨張したガス導入部1bが本体部1Aの折畳体を車室内側に押す押圧力(又はこの膨張したガス導入部1bに押されて本体部1Aの折畳体が移動する移動距離)を調整することができる。例えば、ガス導入部1bの上下方向の長さLを第1図(b)よりも長くし、このガス導入部1bを、2層以上の4層、6層などの偶数層となるように折り重ねてもよい。このようにすることにより、膨張したガス導入部1bによって、より強力に本体部1Aの折畳体が車室内側に押されると共に、この本体部1Aの折畳体の車室内側への移動量も大きくなる。
このようにして折り畳んだカーテンエアバッグ1の折畳体を結束具2で結束し、保形する。この結束具2は、カーテンエアバッグ1が膨張するときには断裂するか又は結束を解く強度を有している。結束具2は、折畳体の長手方向に間隔をおいて複数個所に配置されている。第3図のように、ガス導入部1bの部分においても、結束具2が巻き付けられており、本体部1Aの折畳体とガス導入部1bとが重ね合わされた状態にて保形されている。
このカーテンエアバッグ装置を搭載した車両の車体は、Aピラー(図示略)、センタピラーとしてのBピラー12、Cピラー(図示略)及びルーフサイド部10等を有している。第4図(a),(b)の通り、Bピラー12にはBピラーガーニッシュ13が装着されている。車体天井に沿ってルーフライニングの一部を構成するルーフサイドガーニッシュ11が設けられている。Bピラーガーニッシュ13の上端に対しルーフサイドガーニッシュ11の下縁が係合している。Bピラーガーニッシュ13の上端部の裏側には、Bピラーガーニッシュ13とBピラー12との間のスペースを塞ぐための蓋状カバー13aが設けられている。
このように構成されたカーテンエアバッグ装置の作動について次に説明する。
車両が側突又は横転した場合、インフレータ3がガス噴出作動し、ガスがカーテンエアバッグ1に供給され、カーテンエアバッグ1が膨張を開始する。この場合、インフレータ3からのガスはまずガス導入部1bに流入してガス導入部1bを膨張させる。これにより、カーテンエアバッグ本体部1Aの折畳体それ自身の膨張力とガス導入部1bの膨張圧力とが重畳してルーフサイドガーニッシュ11の下縁を車室内方へ押圧する。そして、ルーフサイドガーニッシュ11の下縁は第4図(b)の矢印Bの如く車室内方へ開き出し、カーテンエアバッグ1がBピラーガーニッシュ13やサイドドアガラスに沿って矢印Aの如く下方に膨張展開する。なお、第4図(b)は、展開途中のカーテンエアバッグ1を概略的に示したものであり、カーテンエアバッグ本体部1Aの折り目(第4図(a)に示したような、蛇腹折りを示すジグザグ状の線や、ロール折りを示す渦巻状の線)は、図示が省略されている。
この実施の形態では、カーテンエアバッグ1の本体部1Aの折畳体の側面にガス導入部1bが2層に存在しているので、1層のガス導入部1bの膨張厚みの約2倍分だけ本体部1Aの折畳体が室内側へ押圧移動されることになり、ルーフサイドガーニッシュ11の下縁が大きく押し開けられる。カーテンエアバッグ1は、その後、膨張部8の全体が膨張し、ドアの窓部の全体を覆う位置まで下方へ膨張展開する。
このカーテンエアバッグ装置にあっては、カーテンエアバッグ1を折り畳むに際し、カーテンエアバッグ本体部1Aから上方に延出したガス導入部1bを該カーテンエアバッグ本体部1Aの折畳体の室外側に折り重ねるように構成しているので、上記特許文献2のようにカーテンエアバッグ本体部1Aの上縁部に沿って前後方向に長く延設されたガス導入路8Cを、それよりもエアバッグ下端側部分の折畳体の室外側に折り重ねる場合に比べて、カーテンエアバッグ1の折り畳み作業を容易に行うことができる。
このカーテンエアバッグ装置では、インフレータ3からのガスは、このガス導入部1bを通ってカーテンエアバッグ本体部1A内に流入し、該カーテンエアバッグ本体部1A内のガス導入路8Cを通って各膨張部8A,8Bに供給される。このカーテンエアバッグ装置にあっては、このガス導入部1bがカーテンエアバッグ本体部1Aの折畳体とルーフサイド部10との間で膨張することにより、カーテンエアバッグ本体部1Aの折畳体が室内側へ押圧されるので、このガス導入部1bのガス流通量や太さ、長さ等を調整することにより、膨張したガス導入部1bによるカーテンエアバッグ本体部1Aの折畳体の室内側への押圧力や室内側への移動量を調整することができる。従って、このカーテンエアバッグ本体部1Aの折畳体の室内側への押圧力や室内側への移動量を調整するために、カーテンエアバッグ本体部1A内のガス導入路8Cのガス流通量やピラー部付近における流路径等を調整する必要がない。これにより、容易に、且つカーテンエアバッグ1全体の展開に影響を及ぼすことなく、膨張したガス導入部1bによるカーテンエアバッグ本体部1Aの折畳体の室内側への押圧力や室内側への移動量を調整することができる。
上記実施の形態は本発明の一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記実施の形態ではカーテンエアバッグ本体部1Aの下部をロール折りとし、上部を蛇腹折りとしたが、これ以外の折り方としてもよい。ただし、カーテンエアバッグ本体部1Aの下部をロール折りとし、上部を蛇腹折りとした場合、カーテンエアバッグ本体部1Aの膨張時における展開速度はロール折りよりも蛇腹折りの方が早いので、カーテンエアバッグ本体部1Aの折畳体がガス導入部1bにより室内側へ押圧移動されることと相俟って、カーテンエアバッグ本体部1Aを速やかに車室内に展開させることが可能となる。また、仮にカーテンエアバッグ1の折畳体の設置位置からBピラーガーニッシュ13の上端までの距離が大きい場合でも、カーテンエアバッグ本体部1Aの上部の蛇腹折り部分の長さを調整することにより、カーテンエアバッグ本体部1Aの下部のロール折り部分を、速やかにBピラーガーニッシュ13の上端を乗り越えさせて車室内に展開させることが可能となる。
これについて、第7図を参照して詳しく説明する。第7図(a),(b)は、それぞれ、第4図(a),(b)と同様部分の断面図であり、第7図(a)は、カーテンエアバッグ1の膨張前の状態を示しており、第7図(b)は、カーテンエアバッグ1が膨張し、本体部1Aの上部の蛇腹折り部分が展開した状態を示している。
カーテンエアバッグ本体部1Aの下部をロール折りとし、上部を蛇腹折りとする場合、該本体部1Aのうち、その上端から、カーテンエアバッグ1が膨張完了した状態においてBピラーガーニッシュ13の上端と同じ高さかそれよりも若干低い高さに位置する部分までを、蛇腹折りすることが好ましい。即ち、カーテンエアバッグ1の折畳体からBピラーガーニッシュ13の上端までの距離の長さに応じて、本体部1Aの上部の蛇腹折り部分の長さを調整することが好ましい。
例えば、第7図(a)では、Bピラーガーニッシュ13の高さが第4図(a)よりも低くなっており、ルーフサイドガーニッシュ11の側縁部は、第4図(a)よりも下方まで延在してBピラーガーニッシュ13の上端に係合している。即ち、第7図(a)においては、カーテンエアバッグ1の折畳体からBピラーガーニッシュ13の上端までの距離が第4図(a)よりも長くなっている。この場合、第4図(a)におけるBピラーガーニッシュ13の上端と第7図(a)におけるBピラーガーニッシュ13の上端との高さの差と同等かそれよりも若干大きな長さ分だけ、本体部1Aのうち蛇腹折りされる部分の上下方向の長さを第4図(a)よりも長くする。
カーテンエアバッグ1が膨張し、この本体部1Aの上部の蛇腹折り部分1J(第7図(a))が展開する場合、この蛇腹折り部分1Jは、下端側に向って一方向に伸び出すように展開する。本発明では、膨張したガス導入部1bによって本体部1Aが車室内側に押されてから、該本体部1Aの蛇腹折り部分1Jが展開を開始するので、この蛇腹折り部分1Jは、第7図()の矢印Aの通り、Bピラーガーニッシュ13の上端よりも車室内側に向って展開するようになる。この蛇腹折り部分1Jの展開後の上下方向の長さは、カーテンエアバッグ1の折畳体からBピラーガーニッシュ13の上端までの距離と同等かそれよりも長くなっているので、この蛇腹折り部分1Jの展開は、第7図(b)の通り、その下端(該蛇腹折り部分1Jとロール折り部分1Rの境界部)がBピラーガーニッシュ13の上端と同じ高さかそれよりも低い位置に達し、ロール折り部分1Rが十分にBピラーガーニッシュ13の上端を乗り越えて車室内に押し出されるまで持続する。これにより、該蛇腹折り部分1Jに引き続いてロール折り部分1Rが展開するときに、このロール折り部分1RがBピラーガーニッシュ13と全く擦れ合わずに展開することができるか、又はこのロール折り部分1RがBピラーガーニッシュ13と擦れ合いながら展開する時間を短くすることができるので、カーテンエアバッグ1の全体の展開に要する時間を短縮し、カーテンエアバッグ1の展開を早期化することが可能である。
なお、仮に本体部1Aの蛇腹折り部分1Jの展開後の上下方向の長さがカーテンエアバッグ1の折畳体からBピラーガーニッシュ13の上端までの距離よりも短い場合には、ロール折り部分1Rが十分にBピラーガーニッシュ13の上端を乗り越えて車室内に押し出される前に、蛇腹折り部分1Jの展開が終了し、このロール折り部分1Rの展開が開始される。そのため、このロール折り部分1Rは、Bピラーガーニッシュ13と擦れ合いながら車室内に展開することとなり、このロール折り部分1RとBピラーガーニッシュ13との間の摩擦抵抗により、このロール折り部分1Rの展開が遅くなるおそれがある。その結果、カーテンエアバッグ1の全体の展開に要する時間が長くなり、カーテンエアバッグ1の展開が遅れるおそれがある。
上記実施の形態では、ガス導入部1bはBピラーの上方に配置されているが、ガス導入部1bの配置はこれに限定されない。また、上記実施の形態では、カーテンエアバッグ本体部1Aにガス導入部1bが1個だけ連なっているが、ガス導入部1bの個数もこれに限定されない。例えば、第8図(a)のカーテンエアバッグ1’のように、Cピラーの上方部にガス導入部1bが配置されてもよい。第8図(b)のカーテンエアバッグ1’’のように、Aピラー上方部にガス導入部1bが配置されてもよい。なお、第8図(b)では、ガス導入部1bは、カーテンエアバッグ本体部1Aの上辺部から上方かつ斜め前方に延出しているが、これとは逆に、該本体部1Aの上辺部から上方かつ斜め後方に延出していてもよい。ガス導入部1bがBピラー上方部やCピラー上方部など、他のピラーの上方部に配置されている場合にも、ガス導入部1bは、本体部1Aの上辺部から上方かつ斜め前方に延出していてもよい。第8図(c)のカーテンエアバッグ1’’’のように、ガス導入部1bは、Bピラーの上方部とCピラーの上方部など複数のピラーの上方部に設けられてもよい。上記カーテンエアバッグ1’,1’’,1’’’のその他の構成は、第1図(a)〜(c)のカーテンエアバッグ1と同様であり、第8図(a)〜(c)において第1図(a)〜(c)と同一符号は同一部分を示している。図示は省略するが、Aピラー上方部と他のピラーの上方部とにガス導入部1bが設けられてもよい。3個以上のピラーの上方部にガス導入部1bが設けられてもよい。ガス導入部1bは、車体の構成に応じ、上記以外のピラーの上方に配置されてもよい。
上記の実施の形態では、ガス導入部1bは、カーテンエアバッグ本体部1Aの折畳体の車体メンバ側の側面にのみ折り重ねられているが、カーテンエアバッグ1が折り畳まれた状態におけるガス導入部1bの配置はこれに限定されない。例えば、第9図のように、本体部1Aの折畳体の車体メンバ側の側面だけでなく下面にもガス導入部1bを折り重ねてもよい。なお、第9図はカーテンエアバッグ1の第2図(a)と同様部分における断面図である。第9図では、本体部1Aを細長い折畳体とした後、この折畳体の車体メンバ側の側面の上縁からガス導入部1bをこの側面に沿わせて垂下させ、次いで、ガス導入部1bをこの側面から折畳体の下側に回り込ませて該折畳体の下面に沿わせ、次いで、折畳体の下面の室内側の端縁付近でガス導入部1bを車体メンバ側に折り返して再度折畳体の下面及び車体メンバ側の側面に沿わせ、そのまま上方に延出させている。このように本体部1Aの折畳体の車体メンバ側の側面から下面にかけてガス導入部1bが折り重ねられることにより、カーテンエアバッグ1の膨張時には、インフレータ3からガス導入部1bにガスが導入されて該ガス導入部1bが膨張したときに、この膨張したガス導入部1bがより強く本体部1Aの折畳体を車室内側へ押すようになる。なお、第9図では、ガス導入部1bは、本体部1Aの折畳体の車体メンバ側の側面及び下面に連続して2層に折り重ねられているが、4層や6層など、2層よりも多い偶数層に折り重ねられてもよい。図示は省略するが、例えば本体部1Aの折畳体の上面側にもガス導入部1bを折り重ねてもよい。
第10図は別の実施の形態に係るカーテンエアバッグ1Bの膨張展開完了時の側面図である。
このカーテンエアバッグ1Bにおいても、前述の第1図(a)〜(c)のカーテンエアバッグ1と同様に、ガス導入部1bは、Bピラー12の上方部に配置されている。この実施の形態では、第10図の通り、このガス導入部1bの基端(下端)側に、前後方向(車両前後方向。以下、同様。)の幅Wが先端(上端)側よりも大きくなった大幅部1dが設けられている。この大幅部1dの下端側が、前後方向の全幅にわたって、カーテンエアバッグ本体部1Aの上縁のガス導入路8Cの前後方向の途中部に連通している。
この大幅部1dの前後方向の幅Wは、Bピラー12に装着されたBピラーガーニッシュ13(図示略)の上端部の前後方向の幅よりも大きなものとなっている。この大幅部1dの前後方向の幅Wは、Bピラーガーニッシュ13の上端部の前後方向の幅の1.0〜3.0倍特に1.5〜2.5倍程度であることが好ましい。また、この大幅部1dは、カーテンエアバッグ1Bが車両に設置された状態において、前端側がBピラーガーニッシュ13の上端部の前縁よりも0〜150mm特に20〜100mm程度、前方側へ張り出し、後端側がBピラーガーニッシュ13の上端部の後縁よりも0〜150mm特に20〜100mm程度、後方側へ張り出すように配置されていることが好ましい。この大幅部1dの上下方向の幅は、ガス導入部1bの全体の上下方向の長さL(第5図参照)の20〜70%特に30〜50%程度であることが好ましい。
このカーテンエアバッグ1Bのその他の構成は、前述の第1図(a)〜(c)のカーテンエアバッグ1と同様であり、第10図において第1図(a)〜(c)と同一符号は同一部分を示している。
この実施の形態でも、カーテンエアバッグ1Bは、カーテンエアバッグ本体部1Aが前後方向に細長い折畳体とされた後、ガス導入部1bがこのカーテンエアバッグ本体部1Aの室外側の面に折り重ねされ、結束バンド2によって結束される。この際、ガス導入部1bは、カーテンエアバッグ本体部1Aの上縁と略同高さの前後方向の折り線F(第10図)に沿って大幅部1の下端から室外側へ折り返される。これにより、該大幅部1dがカーテンエアバッグ本体部1Aの折畳体の室外側の面に重なる。
このカーテンエアバッグ1Bのその他の折り畳み方法、並びにこのカーテンエアバッグ1Bの折畳体を備えたカーテンエアバッグ装置の構成は、前述の実施の形態と同様である。
このカーテンエアバッグ1Bの折畳体を備えたカーテンエアバッグ装置にあっても、車両が側突又は横転した場合、インフレータ3がガス噴出作動し、ガスがカーテンエアバッグ1Bに供給され、カーテンエアバッグ1Bが膨張を開始する。この場合、インフレータ3からのガスはまずガス導入部1bに流入してガス導入部1bを膨張させる。これにより、カーテンエアバッグ本体部1Aの折畳体それ自身の膨張力とガス導入部1bの膨張圧力とが重畳してルーフサイドガーニッシュ11の下縁を車室内方へ押圧する。そして、ルーフサイドガーニッシュ11の下縁が車室内方へ開き出し、カーテンエアバッグ1BがBピラーガーニッシュ13の上端部を乗り越えて車室内に展開する。
この際、ガス導入部1bの基端側において、大幅部1dがピラーガーニッシュ13の上端部よりも前後方向に幅広く膨張するため、カーテンエアバッグ本体部1Aの折畳体は、この膨張した大幅部1により、ピラーガーニッシュ13の真上部分だけでなく、それよりも前方側部分及び後方側部分も室内側へ押圧される。これにより、カーテンエアバッグ本体部1Aの折畳体のピラーガーニッシュ13上方部分が前後に余裕を持って室内側へ移動するため、カーテンエアバッグ本体部1Aの折畳体が、より確実にピラーガーニッシュ13の上端部を乗り越えて車室内に展開するようになる。
また、このようにガス導入部1bに大幅部1dを設けることにより、ガス導入部1bが膨張したときに、より大きな力でカーテンエアバッグ本体部1Aの折畳体を室内側に押圧するように調整することが可能となる。
さらに、ガス導入部1bに大幅部1dを設けることにより、カーテンエアバッグ1Bの折畳体を車両に取り付ける際の取付誤差にも対応可能となる。即ち、カーテンエアバッグ1Bの折畳体を車両に取り付ける際に、該折畳体の取付位置が車両前後方向に多少ずれても、この大幅部1dをBピラー12の上方においてカーテンエアバッグ本体部1Aの折畳体と車体メンバとの間に配置することができる。これにより、カーテンエアバッグ1Bの折畳体の取付位置に多少の誤差があっても、該カーテンエアバッグ1Bの膨張時に、膨張したガス導入部1b(大幅部1d)によって確実にカーテンエアバッグ本体部1Aの折畳体を室内側に押圧することができる。この結果、カーテンエアバッグ1Bの折畳体を車両に取り付ける際の要求取付精度を緩和することも可能である。
なお、この実施の形態は、Bピラー12の上方部に配置されたガス導入部1bの基端側に大幅部1dを設けた例を示しているが、前述の第8図(a)〜(c)のようにガス導入部1bが他のピラーの上方部に設けられた場合にも、ガス導入部1bに大幅部1dを設けてもよい。
この実施の形態では、ガス導入部1bの基端側に大幅部1dを設けているが、大幅部1dの配置はこれに限定されない。例えば、ガス導入部1bの上下方向の途中部に大幅部1dを設けてもよい。
上記実施の形態では、インフレータをガス導入部に直結しているが、インフレータとガス導入部とをダクトを介して接続してもよい。
1,1’,1’’,1’’’,1B カーテンエアバッグ
1A カーテンエアバッグ本体部
1b ガス導入部
2 結束バンド
3 インフレータ
10 ルーフサイド部
11 ルーフサイドガーニッシュ
12 Bピラー
13 Bピラーガーニッシュ

Claims (7)

  1. 車体メンバとルーフライニングの側辺部との間のスペースに設置されるカーテンエアバッグの折畳体と、該カーテンエアバッグを膨張させるためのインフレータとを備え、
    該カーテンエアバッグは、ピラーガーニッシュの上方に位置する部分に、カーテンエアバッグ本体部から上方へ延出したガス導入部を備え、インフレータからのガスが該ガス導入部からカーテンエアバッグ本体部に導入されるよう構成されているカーテンエアバッグ装置において、
    該カーテンエアバッグが折り畳まれた状態において、該カーテンエアバッグ本体部の折畳体の車体メンバ側の側面に該ガス導入部が重ね合わされているカーテンエアバッグ装置であって、
    該カーテンエアバッグ本体部の折畳体は、下部をロール折りとし、上部を蛇腹折りとしたものであり、
    このロール折りの部分の上側に蛇腹折りの部分が重なっており、
    前記ガス導入部は、前記カーテンエアバッグ本体部の折畳体の下側にまで回り込んでいることを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
  2. 車体メンバとルーフライニングの側辺部との間のスペースに設置されるカーテンエアバッグの折畳体と、該カーテンエアバッグを膨張させるためのインフレータとを備え、
    該カーテンエアバッグは、ピラーガーニッシュの上方に位置する部分に、カーテンエアバッグ本体部から上方へ延出したガス導入部を備え、インフレータからのガスが該ガス導入部からカーテンエアバッグ本体部に導入されるよう構成されているカーテンエアバッグ装置において、
    該カーテンエアバッグが折り畳まれた状態において、該カーテンエアバッグ本体部の折畳体の車体メンバ側の側面に該ガス導入部が重ね合わされているカーテンエアバッグ装置であって、
    該カーテンエアバッグ本体部の折畳体は、下部をロール折りとし、上部を蛇腹折りとしたものであり、
    このロール折りの部分の上側に蛇腹折りの部分が重なっており、
    前記ガス導入部の基端側に、車両前後方向の幅Wが該ガス導入部の上端側よりも大きい大幅部が設けられており、該大幅部の幅Wは、ピラーガーニッシュの上端部の車両前後方向の幅の1.0〜3.0倍であることを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
  3. 請求項1又は2において、該ガス導入部は、カーテンエアバッグ本体部の折畳体の該側面の下部で折り返されることにより、少なくとも2層に折り重なった状態となってカーテンエアバッグ本体部の該側面に沿って配置されていることを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、カーテンエアバッグ本体部の折畳体とガス導入部とが結束具で結束されていることを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
  5. 請求項1ないしのいずれか1項において、前記カーテンエアバッグ本体部の上端から、カーテンエアバッグが膨張完了した状態において、ピラーガーニッシュの上端と同じ高さかそれよりも若干低い高さまでの部分が蛇腹折りされていることを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
  6. 請求項1ないしのいずれか1項において、車両の右側に配置されるカーテンエアバッグ装置にあっては、前記ロール折りは車両前方側から見て時計回りとなっており、
    車両の左側に配置されるカーテンエアバッグ装置にあっては、前記ロール折りは車両前方側から見て反時計回りとなっていることを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
  7. 請求項1ないしのいずれか1項のカーテンエアバッグ装置のカーテンエアバッグ折畳体が車体メンバとルーフライニングの側辺部との間のスペースに配置され、前記ガス導入部がピラーガーニッシュの上方部分に配置されている車両。
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