JP4770777B2 - カーテンエアバッグ装置 - Google Patents

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本発明は、自動車の側面衝突時またはロールオーバー時に、インフレータからガスを噴出させ、このガスによってピラー部からルーフサイド部に沿ってエアバッグをカーテン状に展開させるカーテンエアバッグ装置に関する。
近年、自動車の乗員保護補助装置として、側面衝突時またはロールオーバー時に、ルーフサイド部の下方へカーテン状にエアバッグを展開させるカーテンエアバッグが搭載されるようになってきた。また、自動車の座席に着座した乗員の頭部と車体側部との間に展開して乗員の頭部を保護できるカーテンエアバッグ装置が既に公知技術となっている。
ここで、下記特許文献1、2には、この種のカーテンエアバッグ装置が開示されている。簡単に説明すると、これらのカーテンエアバッグ装置では、エアバッグの折り畳み方によって、エアバッグが展開する際にエアバッグを車室内側方向に向かって展開させることでBピラーガーニッシュの上端部への引っ掛かりを防止している。
特許第3329277号公報 特表2005−510390号公報
しかしながら、カーテンエアバッグ装置において、エアバッグの折り畳み形状を、エアバッグの全長に亘って、エアバッグ展開時にエアバッグがBピラーガーニッシュやCピラーガーニッシュ(以下、単にピラーガーニッシュという)の上端部に引っ掛かり難いように車室側面から離間する方向へ展開する形状とすると、車室側面に沿った下方側から開放するAピラーガーニッシュにエアバッグが引っ掛かり易くなり、乗員の頭部外側に展開し難くなると共にエアバッグの展開完了時間が遅くなる。
一方、エアバッグの折り畳み形状を、エアバッグの全長に亘って、エアバッグ展開時にエアバッグがAピラーガーニッシュに引っ掛かり難い車室側面に沿った下方へ展開する形状とすると、エアバッグがピラーガーニッシュの上端部に引っ掛かり易くなる。この対策として、ルーフサイドレールにジャンプ台を設定したり、ピラーガーニッシュの上端部を下方へ設定することで、エアバッグがピラーガーニッシュの上端部に引っ掛かり難くすることが考えられる。ところが、ルーフサイドレールにジャンプ台を設定する場合には、展開するエアバッグを車室内側へ誘導する展開誘導布等をジャンプ台に設ける必要があり、部品点数が増加する。また、ピラーガーニッシュの上端部を下方へ設定すると、成形天井の形状が複雑になり、成形天井の作成効率が悪く、意匠上の制約も大きくなると共に、ピラーガーニッシュの上端部に設けた取付部がシートベルトのショルダーアンカーアジャスタのスライドプレートと干渉する。
本発明は上記事実を考慮し、フロントピラーガーニッシュに覆われた部位におけるエアバッグの展開性能が向上すると共に展開途中のエアバッグがフロントピラーより車両後方に位置する後方ピラーのピラーガーニッシュの上端部に引っ掛かることを抑制できるカーテンエアバッグ装置を得ることが目的である。
請求項1記載の本発明のカーテンエアバッグ装置は、フロントピラーとフロントピラーより車両後方に位置する後方ピラーとルーフサイドとに亘って設けられたガス導入路を通して供給されるガスによって前記各ピラーとルーフサイドとに亘ってカーテン状に展開するエアバッグと、前記フロントピラーの車室内側部を構成するフロントピラーガーニッシュと、前記後方ピラーの車室内側部を構成し、その上端部が格納状態にある前記エアバッグの展開方向側部よりも下方で、前記エアバッグの展開方向に位置する後方ピラーガーニッシュと、前記フロントピラーガーニッシュに覆われる前記ガス導入路の部位に形成され、折り畳まれたエアバッグの車室内側に配置されたフロントピラーガス導入路と、少なくとも前記後方ピラーガーニッシュの上方に格納される前記ガス導入路の部位に形成され、折り畳まれたエアバッグの車室外側に配置された後方ピラーガス導入路と、を有し、前記フロントピラーガス導入路は前記フロントピラーガーニッシュに覆われる前記ガス導入路の部位の断面積を上方に拡大して形成されており、前記後方ピラーガス導入路は後方ピラーガーニッシュの上方に格納される前記ガス導入路の部位の断面積を上方に拡大して形成されることを特徴とする。
エアバッグ展開時に、エアバッグはフロントピラーとフロントピラーより車両後方に位置する後方ピラーとルーフサイドとに亘って設けられたガス導入路を通して供給されるガスによって各ピラーとルーフサイドとに亘ってカーテン状に展開する。この際、エアバッグのガス導入路におけるフロントピラーのピラーガーニッシュに覆われる部位にはフロントピラーガス導入路が形成されており、このフロントピラーガス導入路は折り畳まれたエアバッグの車室内側に配置されている。このため、エアバッグ展開時にフロントピラーのピラーガーニッシュに覆われたエアバッグの部位では、フロントピラーガス導入路がエアバッグの車室内側で膨張展開することで、折り畳まれたエアバッグが車室外側方向に押し出され、フロントピラーガーニッシュの下端の車室外側に形成される隙間からスムーズに車室内へ押し出される。一方、エアバッグのガス導入路における少なくとも後方ピラーガーニッシュの上方に格納される部位には、後方ピラーガス導入路が形成されており、この後方ピラーガス導入路は折り畳まれたエアバッグの車室外側に配置されている。このため、エアバッグ展開時に後方ピラーガーニッシュの上方向に格納されたエアバッグの部位では、後方ピラーガス導入路がエアバッグの車室外側で膨張展開することで、折り畳まれたエアバッグが車室内側方向へ押し出される。この結果、後方ピラーガーニッシュの上方に格納されたエアバッグの部位は、後方ピラーガーニッシュの上端部を越えて後方ピラーガーニッシュの上端部に引っ掛からないように車室内へ展開する。また、フロントピラーガス導入路をフロントピラーガーニッシュに覆われるガス導入路の部位の断面積を上方に拡大して形成し、後方ピラーガス導入路を後方ピラーガーニッシュの上方に格納されるガス導入路の部位の断面積を上方に拡大して形成するため、構成が簡単である。
請求項1に記載の本発明のカーテンエアバッグ装置は、簡単な構成で、フロントピラーガーニッシュに覆われた部位におけるエアバッグの展開性能が向上すると共に展開途中のエアバッグがフロントピラーより車両後方に位置する後方ピラーのピラーガーニッシュの上端部に引っ掛かることを抑制できる。
本発明のカーテンエアバッグ装置の一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅方向内側を示す。
図2には本実施形態のカーテンエアバッグ装置におけるエアバッグ格納状態が車室内側から見た側面図で示されている。なお、図2においてはルーフヘッドライニングおよびフロントピラーガーニッシュを省略しており、エアバッグの展開状態を二点鎖線で示している。
図2に示される如く、本実施形態のカーテンエアバッグ装置10のエアバッグ20は、フロントピラー(Aピラー)12、Bピラー14、Cピラー16及びDピラー17間に亘りルーフサイドレール18に沿って折り畳み状態で配設されている。また、カーテンエアバッグ装置10のインフレータ22は略円柱形状となっており、エアバッグ20の長手方向の後端に配置及び接続されて側面衝突時に(又は側面衝突時及びロールオーバー時に)作動してガスを噴出するようになっている。
エアバッグ20の上方縁20Fには適宜間隔で取付片24が形成されており、これらの取付片24がルーフサイドレール18のルーフサイドレールインナパネル41にボルト及びウエルドナット等の締結部材25で締結固定されることにより、エアバッグ20がボディー側に固定されている。
図6には本実施形態のカーテンエアバッグ装置におけるエアバッグの折り畳み状態が車室外側前方から見た斜視図で示されている。
図6に示される如く、エアバッグ20は外ロール巻(図5に示すようにエアバッグ20の上部において車室内側から車室外側に向う巻き方向)されている。また、ロール状に折り畳まれたエアバッグ20は破断容易なラップ材21による部分的なラッピングや、テープ状の面ファスナー(図示省略)等を用いた部分的な仮止め等によって、折り畳み状態で形状保持されている。なお、図6の破線はラップ材21に形成したミシン目21Aを示しており、ラップ材21はミシン目21Aによってエアバッグ展開時に容易に破断するようになっている。
図2に示される如く、エアバッグ20は、二点鎖線で示したように展開した状態で前席に着座した乗員の頭部の側方にて膨張展開する前側膨張部20Aと、後席に着座した乗員の頭部の側方にて膨張展開する後側膨張部20Bと、を備えている。さらに、エアバッグ20を膨張展開させるインフレータ22は、ブラケット23によってDピラー17のインナパネルにボルト及びウエルドナット等の締結部材27によって固定されている。また、エアバッグ20の後端部20Cにインフレータ22のガス噴出部22Aが接続されている。
なお、インフレータ22は、コンソールボックス下方等に配設された図示しないエアバッグECU(制御手段)に接続されており、Bピラー14の下部等に配設された図示しない側面衝突検知センサ(手段)又はエアバッグECU内等に配設された図示しないロールオーバー検知センサ(手段)によって側面衝突状態又はロールオーバー状態が検知された場合に通電されて作動してガスを発生するようになっている。
図5には、図2における5−5断面線に沿った部位のエアバッグ格納状態が拡大断面図で示されている。
図5に示される如く、カーテンエアバッグ装置10のエアバッグ20は、ルーフヘッドライニング34の端末部34Aによって車室内側が覆われている。すなわち、ルーフヘッドライニング34の車両幅方向の端末部34Aは一般部34Bから車両下方側へ屈曲垂下されており、ルーフヘッドライニング34の端末部34Aの車室外側に車両前後方向に沿って長尺状に折り畳まれたエアバッグ20が覆われている。
図3には、図2における3−3断面線に沿った部位のエアバッグ格納状態が拡大断面図で示されている。
図3に示される如く、格納状態(組付後の状態)では、ルーフヘッドライニング34の端末部34Aの端縁にBピラーガーニッシュ36の上端部(上縁)36Aが車室内側から重ねられた状態で配置されている。また、Bピラーガーニッシュ36の上端部(上縁)36Aは、格納状態にあるエアバッグ20の展開方向側部20Dよりも下方で、且つエアバッグ20の展開方向(図3の矢印Y方向)に位置している。
Bピラー14は車室内側に配置されるBピラーインナパネル38と、このBピラーインナパネル38とで閉断面構造を形成するサイメンアウタ40のBピラー部40Aと、を主要部として構成されている。また、サイメンアウタ40のルーフサイドレール部40Bの車室内側にルーフサイドレール18が車両前後方向に沿って延在されている。
ルーフサイドレール18はルーフサイドレール18の車室内側部を構成するルーフサイドレールインナパネル41と、ルーフサイドレール18の車室外側部を構成するルーフサイドレールアウタパネル43とで車両前後方向に延びる閉断面構造となっており、ルーフサイドレールインナパネル41の下部41Aの車室内側面にBピラーインナパネル38の上端部38Aがスポット溶接等によって結合されている。
また、ルーフサイドレール18の上部に形成された結合フランジ18Aの上面には、サイメンアウタ40におけるルーフサイドレール部40Bの車幅方向内側縁部40Cを挟んで、ルーフパネル45の車幅方向外側縁部45Aがスポット溶接等によって結合されている。
Bピラーガーニッシュ36はBピラーインナパネル38の車室内側に車両上下方向に沿って設けられている。なお、本実施形態では、Bピラーガーニッシュ36が樹脂製で構成されているが、Bピラーガーニッシュ36は樹脂製の基材と、この基材の車室内側の面を覆う表皮とによって構成してもよい。
図7には本実施形態のカーテンエアバッグ装置の要部が車室斜め前方内側から見た斜視図で示されている。
図7に示される如く、Bピラーガーニッシュ36は、平断面形状が略コ字状に形成されており、車室内側面に沿った主壁部36Bと、主壁部36Bの前縁から車両幅方向外側へ屈曲された前壁部36Cと、主壁部36Bの後縁から車両幅方向外側へ屈曲された後壁部36Dと、を含んで構成されている。
主壁部36Bの上端近傍における車両前後方向中央部には、車室外側に向って取付片36Eが形成されている。取付片36Eは平板状とされており、車幅方向外側端には車両下方へ向って取付部36Fが形成されている。
図3に示される如く、Bピラーガーニッシュ36の取付部36Fには取付孔42が形成されており、Bピラーインナパネル38の上部38Bには取付孔44が形成されている。また、Bピラーガーニッシュ36の取付孔42とBピラーインナパネル38の取付孔44には、車室内側方向から車室外側方向に向かってクリップ48が挿通されており、Bピラーガーニッシュ36の取付部36Fは、クリップ48によってBピラーインナパネル38の上部38Bに固定されている。
図2に示される如く、Bピラーガーニッシュ36の上部にはショルダーアンカーアジャスタ51が設けられており、ショルダーアンカーアジャスタ51によって、シートベルト52のショルダアンカー54が、車両上下方向へ移動可能となっている。また、Bピラーガーニッシュ36の主壁部36Bの車室外側面には、ショルダーアンカーアジャスタ51のスライドプレート56が設けられている。
図7に示される如く、スライドプレート56は、車両上下方向を長手方向とする帯状の板材で構成されており、上端56AがBピラーガーニッシュ36の取付片36Eの下方近傍に位置している。また、スライドプレート56はBピラーガーニッシュ36に対して車両上方(図7の矢印A方向)と車両下方(図7の矢印B方向)とへ移動可能となっていると共に、車両上方の最高位置へ移動した場合にも、スライドプレート56の上端56AはBピラーガーニッシュ36の取付片36Eに干渉しないようになっている。
図3に示される如く、Bピラーガーニッシュ36の取付片36Eの車幅方向中間からは車室内側上方に向って上壁部36Gが形成されている。また、上壁部36Gの上端からは、車室外側斜め上方へ向かってエアバッグガイド手段(ジャンプ台)としてのガイド壁部36Hが形成されており、ガイド壁部36Hの車室内側にエアバッグ20が配置されている。なお、エアバッグ20とガイド壁部36Hとは接触していも離間していてもよい。
また、ガイド壁部36Hは、車幅外側上方から車室内側下方に向かって延設されており、展開するエアバッグ20を車室内側へ案内するようになっている。
図7に示される如く、ガイド壁部36Hの前端36Jは取付片36Eの前端36Kと同じ位置になっており、ガイド壁部36Hの後端36Lは取付片36Eの後端36Mと同じ位置になっている。また、ガイド壁部36Hの前端36JはBピラーガーニッシュ36の前壁部36Cの上端より車両後方側に位置しており、ガイド壁部36Hの後端36LはBピラーガーニッシュ36の後壁部36Dの上端より車両前方側に位置している。
図1には本実施形態のカーテンエアバッグ装置における折り畳む前のエアバッグが平面図で示されている。なお、図1ではエアバッグ20と車室内側側面との位置関係を示すため、各ピラーの対応位置を二点鎖線で示している。
図1に示される如く、エアバッグ20の上部にはガス導入路50が、フロントピラー12、Bピラー14、Cピラー16、Dピラー17及びルーフサイドレール18に亘って設けられており、インフレータ22(図2参照)からのガスがガス導入路50を通して前側膨張部20Aと後側膨張部20Bとに供給されるようになっている。
また、ガス導入路50におけるフロントピラー12の上部に格納される部位の上部にはフロントピラーガス導入路62が形成されている。このフロントピラーガス導入路62は、エアバッグ20のガス導入路50におけるガス通過方向直角断面積をエアバッグ20の上方縁20F側に拡大することで形成されている。すなわち、エアバッグ20を製造する際に、ガス導入路50をエアバッグ20の上方縁20F側に突出させる(幅W1を一般部の幅W2より広げる)ことでガス導入路50の上部にフロントピラーガス導入路62を形成している。
図4には、図2における4−4断面線に沿った部位のエアバッグ格納状態が拡大断面図で示されている。
図4に示される如く、フロントピラー12は車室内側部を構成するフロントピラーインナパネル70と、車室外側部を構成すると共にフロントピラーインナパネル70とで閉断面構造を形成するサイメンアウタ40のフロントピラー部40Dと、前記閉断面構造内に配置されるフロントピラーリインホースメント72とを主要部として構成されている。
フロントピラーインナパネル70の車室内側にはフロントピラーガーニッシュ74が設けられており、フロントピラーガーニッシュ74は車室外側面74Aに立設された取付座部74Bの頂部74Cに設けたクリップ76によって、フロントピラーインナパネル70に取り付けられている。なお、本実施形態では、フロントピラーガーニッシュ74が樹脂製で構成されているが、フロントピラーガーニッシュ74は樹脂製の基材と、この基材の車室内側の面を覆う表皮とによって構成してもよい。
また、エアバッグ20が展開する際には、エアバッグ20の展開力によってフロントピラーガーニッシュ74の下端部74Dがフロントピラー12に設けたウエザストリップ78から外れ、図4に二点鎖線で示すように車室内側方向(図4の矢印E方向)へ押し開くようになっている。このとき、エアバッグ20は、図4に二点鎖線で示すように車両斜め外側下方(図4の矢印F方向)へ向かって展開するように折り畳まれている。
より具体的に説明すると、エアバッグ20のフロントピラーガス導入路62が、ロール状に折り畳まれたエアバッグ20の車室内側20Eに上方から下方への折り返し部62Aと下方から上方への折り返し部62Bとからなる折り返し部を形成している。
なお、フロントピラーガス導入路62は図1に示す折線P1、P2によって2回折り返されている。
従って、エアバッグ展開初期に、ロール状に折り畳まれたエアバッグ20の車室内側20Eに設けた折り返し部62A、62Bが膨張展開することで、エアバッグ20が車室外側方向(図4の矢印F方向)へ押し出されるようになっている。このため、展開初期のエアバッグ20は、フロントピラーガーニッシュ74の下端部74Dの車室外側に形成される開口部80を容易に通過して、車室内に展開するようになっている。
図1に示される如く、ガス導入路50におけるBピラー14の上方に格納される部位の上部にはBピラーガス導入路82が形成されている。このBピラーガス導入路82はエアバッグ20のガス導入路50のガス通過方向直角断面積をエアバッグ20の上方縁20F側に拡大することで形成されている。すなわち、エアバッグ20を製造する際に、ガス導入路50をエアバッグ20の上方縁20F側に突出させる(幅W3を一般部の幅W2より広げる)ことでガス導入路50の上部にBピラーガス導入路82を形成している。
図3に示される如く、エアバッグ20のBピラーガス導入路82は、ロール状に折り畳まれたエアバッグ20の車室外側20Gに下方から上方への折り返し部82Aを形成している。
なお、Bピラーガス導入路82は図1に示す折線P3によって1回折り返されている。
従って、エアバッグ展開初期に、ロール状に折り畳まれたエアバッグ20の車室内側20Gに設けた折り返し部82Aが膨張展開することで、エアバッグ20が車室内側方向(図3の矢印J方向)に押し出されるようになっている。このため、展開初期のエアバッグ20は、図3に二点鎖線で示すようにBピラーガーニッシュ36の上端部36Aの上方を容易に通過して、車室内に展開するようになっている。
なお、エアバッグ20が展開する際には、エアバッグ20の展開力によってルーフヘッドライニング34の端末部34Aを車室内側方向(図3の矢印K方向)へ押し開くようになっている。このとき、ルーフヘッドライニング34の端末部34AにBピラーガーニッシュ36の上端部36Aが車室内側から重ねられた状態で配置されているため、Bピラーガーニッシュ36の上端部36Aも車室内側へ押圧されて変形しようとするが、Bピラーガーニッシュ36の取付部36Fがクリップ48によってBピラーインナパネル38の上部38Bに固定されているため、ルーフヘッドライニング34の端末部34AがBピラーガーニッシュ36の上端部36Aから外れて車室内側方向(図3の矢印K方向)へ展開する。
図1に示される如く、ガス導入路50におけるCピラー16の上方に格納される部位の上部にはCピラーガス導入路86が形成されている。このCピラーガス導入路86はエアバッグ20のガス導入路50のガス通過方向直角断面積をエアバッグ20の上方縁20F側に拡大することで形成されている。すなわち、エアバッグ20を製造する際に、ガス導入路50をエアバッグ20の上方縁20F側に突出させる(幅W4を一般部の幅W2より広げる)ことでガス導入路50の上部にCピラーガス導入路86を形成している。
なお、Cピラーガス導入路86は図1に示す折線P4によって1回折り返されている。また、図示を省略したが、Cピラーガス導入路86もBピラーガス導入路82と同様に折り返された状態で格納されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
本実施形態では、側面衝突またはロールオーバーがセンサによって検出されると、インフレータ22が作動して、インフレータ22から所定量のガスが噴出される。これにより、エアバッグ20が展開し始め、展開したエアバッグ20は、図5に二点鎖線で示される如く、ルーフヘッドライニング34の端末部34Aを車室内側方向へ押し開きながら、ルーフサイドレール18の下方に車両後方側から車両前方側へ向かってカーテン状に膨張展開する。
また、図4に二点鎖線で示される如く、展開するエアバッグ20は、フロントピラーガーニッシュ74を車室内側方向(図4の矢印F方向)へ押し開き、フロントピラー12の下方に車両後方側から車両前方側へ向かってカーテン状に膨張展開する。
このとき、図1に示される如く、エアバッグ20のガス導入路50におけるフロントピラー12の上部に格納される部位の上部にはフロントピラーガス導入路62が形成されており、フロントピラーガス導入路62はガス導入路50におけるガス通過方向直角断面積をエアバッグ20の上方縁20F側に拡大している。また、図4に示される如く、フロントピラーガス導入路62は、ロール状に折り畳まれたエアバッグ20の車室内側20Eに上方から下方への折り返し部62Aと下方から上方への折り返し部62Bとを形成している。
このため、エアバッグ展開初期に、ロール状に折り畳まれたエアバッグ20の車室内側20Eに設けた折り返し部62A、62Bが膨張展開することで、エアバッグ20が車室外側方向(図4の矢印F方向)へ押し出される。この結果、展開初期のエアバッグ20は、フロントピラーガーニッシュ74の下端部74Dの車室外側に形成される開口部80を容易に通過して、車室内に展開するので、フロントピラーガーニッシュ74の下端部74Dに引っ掛からずにフロントサイドドア13(図2参照)の上部の車室内側面に沿って車室内へスムーズに展開することができる。
一方、図1に示される如く、エアバッグ20のガス導入路50におけるBピラー14の上方に格納される部位の上部にはBピラーガス導入路82が形成されており、Bピラーガス導入路82はエアバッグ20のガス導入路50のガス通過方向直角断面積をエアバッグ20の上方縁20F側に拡大することで形成されている。また、図3に示される如く、Bピラーガス導入路82は、ロール状に折り畳まれたエアバッグ20の車室外側20Gに下方から上方への折り返し部82Aを形成している。
このため、エアバッグ展開初期に、ロール状に折り畳まれたエアバッグ20の車室内側20Gに設けた折り返し部82Aが膨張展開することで、エアバッグ20が車室内側方向(図3の矢印J方向)へ押し出される。この結果、展開初期のエアバッグ20は、図3に二点鎖線で示すようにBピラーガーニッシュ36の上端部36Aの上方を容易に通過して、車室内に展開する。すなわち、エアバッグ20がBピラーガーニッシュ36の上端部36Aに接触または引っ掛からないので、エアバッグ20の車室内側方向への展開が確実に行われなかったり、展開タイミングが遅れる等の不具合を防止できる。
なお、図1に示される如く、ガス導入路50の上部にCピラーガス導入路86が形成されたCピラー16の上方においても同様の作用効果が得られる。
従って、本実施形態では、エアバッグ20におけるフロントピラーガス導入路62、Bピラーガス導入路82及びCピラーガス導入路86の折り返した部分を除く部位を全長に亘って略均一にロール状に折り畳んでも、フロントピラーガーニッシュ74に覆われた部位におけるエアバッグ20の展開性能が向上すると共に展開途中のエアバッグ20が、Bピラーガーニッシュ36の上端部36AやCピラー16のピラーガーニッシュ36の上端部に引っ掛かることを抑制できる。
また、本実施形態では、エアバッグ20におけるフロントピラーガス導入路62をフロントピラーガーニッシュ74に覆われるガス導入路50の部位の断面積を上方に拡大して形成し、Bピラーガス導入路82及びCピラーガス導入路86をBピラーガーニッシュ36及びCピラー16のピラーガーニッシュ36の上方に格納されるガス導入路50の部位の断面積を上方に拡大して形成するため、構成が簡単である。
また、本実施形態では、ガイド壁部36Hに展開するエアバッグ20を車室内側へ誘導する展開誘導布等を設ける必要がないため部品点数の増加を防止できる。また、本実施形態では、Bピラーガーニッシュ36の上端部36Aを下方へ設定する必要がない。このため、ルーフヘッドライニング34の形状が簡単になり、成形天井の作成効率が良く、意匠上の制約も小さくなると共に、Bピラーガーニッシュ36の上端部36Aに設けた取付片36Eがショルダーアンカーアジャスタ51のスライドプレート56と干渉することもない。
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、エアバッグ20のガス導入路50にフロントピラーガス導入路62、Bピラーガス導入路82、Cピラーガス導入路86を形成したが、これに代えて、フロントピラーガス導入路62と、Bピラーガス導入路82、Cピラーガス導入路86の何れか一方のみを形成した構成としてもよい。
また、上記実施形態では、エアバッグ20を外ロール巻に折り畳む構成としたが、エアバッグ20の折り畳み方は逆回転の内ロール巻や蛇腹折り等の他の折り畳み方としてもよい。
また、上記実施形態では、フロントピラーガス導入路62の折り返し回数を2回、Bピラーガス導入路82とCピラーガス導入路86の折り返し回数を1回としたが、各ピラーガス導入路の折り返し回数は他の回数としてもよい。
また、上記実施形態では、ガイド壁部36Hの前端36JをBピラーガーニッシュ36の前壁部36Cの上端より車両後方側に位置し、ガイド壁部36Hの後端36LをBピラーガーニッシュ36の後壁部36Dの上端より車両前方側に位置しているが、これに代えて、ガイド壁部36Hの前端36JをBピラーガーニッシュ36の前壁部36Cの上端より車両前方側に位置させたり、ガイド壁部36Hの後端36LをBピラーガーニッシュ36の後壁部36Dの上端より車両後方側に位置させた構成としてもよい。
また、上記実施形態では、インフレータ22がエアバッグ20の前後方向後端部に配置されるタイプを採用しているが、インフレータ22がエアバッグ20の前後方向前端部や前後方向中央部等の他の位置に配置される構成としてもよい。
本発明の一実施形態に係るカーテンエアバッグ装置の折り畳む前のエアバッグを示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るカーテンエアバッグ装置のエアバッグの格納状態を示す車室内側から見た側面図である。 図2の3−3断面線に沿った部位のエアバッグ格納状態を示す拡大断面図である。 図2の4−4断面線に沿った部位のエアバッグ格納状態を示す拡大断面図である。 図2の5−5断面線に沿った部位のエアバッグ格納状態を示す拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係るカーテンエアバッグ装置のエアバッグの折り畳み状態を示す車室外側前方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係るカーテンエアバッグ装置の要部を示す車両斜め前方内側から斜視図である。
符号の説明
10 カーテンエアバッグ装置
12 フロントピラー
14 Bピラー
16 Cピラー
18 ルーフサイドレール
20 エアバッグ
22 インフレータ
36 Bピラーガーニッシュ
36A Bピラーガーニッシュの上端部
50 エアバッグのガス導入路
62 フロントピラーガス導入路
62A フロントピラーガス導入路の折り返し部
62B フロントピラーガス導入路の折り返し部
74 フロントピラーガーニッシュ
82 Bピラーガス導入路
82A Bピラーガス導入路の折り返し部
86 Cピラーガス導入路

Claims (1)

  1. フロントピラーとフロントピラーより車両後方に位置する後方ピラーとルーフサイドとに亘って設けられたガス導入路を通して供給されるガスによって前記各ピラーとルーフサイドとに亘ってカーテン状に展開するエアバッグと、
    前記フロントピラーの車室内側部を構成するフロントピラーガーニッシュと、
    前記後方ピラーの車室内側部を構成し、その上端部が格納状態にある前記エアバッグの展開方向側部よりも下方で、前記エアバッグの展開方向に位置する後方ピラーガーニッシュと、
    前記フロントピラーガーニッシュに覆われる前記ガス導入路の部位に形成され、折り畳まれたエアバッグの車室内側に配置されたフロントピラーガス導入路と、
    少なくとも前記後方ピラーガーニッシュの上方に格納される前記ガス導入路の部位に形成され、折り畳まれたエアバッグの車室外側に配置された後方ピラーガス導入路と、
    を有し、前記フロントピラーガス導入路は前記フロントピラーガーニッシュに覆われる前記ガス導入路の部位の断面積を上方に拡大して形成されており、前記後方ピラーガス導入路は後方ピラーガーニッシュの上方に格納される前記ガス導入路の部位の断面積を上方に拡大して形成されることを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
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