JP2006248299A - 頭部保護エアバッグ - Google Patents

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切手  肇
Atsushi Nagata
篤 永田
Yoshio Mizuno
喜夫 水野
Shigeyuki Suzuki
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Abstract

【課題】乗員頭部がピラー部に接近していても、円滑に、ピラーカバー部を展開膨張させることができる頭部保護エアバッグを提供すること。
【解決手段】頭部保護エアバッグ21は、膨張用ガスを流入させて車内側の壁部22aと車外側の壁部22bとを離すように膨張可能なガス流入部22と、膨張用ガスを流入させない非流入部29と、を備える。ガス流入部22は、窓を覆い可能な窓カバー部26と、ピラー部を覆い可能なピラーカバー部27と、を備える。エアバッグ21は、折り畳み時、ピラーカバー部27における前後方向におけるピラー部側の端縁27aを、ピラーカバー部27の車外側Oで巻いて、窓カバー部26とピラーカバー部27との境界部位28に接近させるように、ロール折りし、ついで、エアバッグ21の下縁21b側を上縁21a側に接近させるように折り畳んで、窓の周縁に収納される。
【選択図】図4

Description

本発明は、膨張用ガスの流入に伴う展開膨張時に、略上下方向に沿って配設されるピラー部に隣接した車両の窓(サイドウインド)とピラー部の少なくとも窓縁側との車内側を、覆い可能に、窓の周縁に折り畳まれて収納される頭部保護エアバッグに関する。
従来、頭部保護エアバッグとして、展開膨張完了時、窓の車内側とともにその窓に隣接するピラー部の車内側を覆うように、窓カバー部とピラーカバー部とを備えて構成されるものがあった(例えば、特許文献1参照)。この頭部保護エアバッグでは、窓カバー部が、その上縁側を、窓の上縁側のボディ側に固定させて、配設され、ピラーカバー部が、その窓カバー部の前後方向の縁におけるピラー部側の縁から、前後方向に沿うピラー部側へ突設されて、配設されていた。
そして、この頭部保護エアバッグでは、平らに展開した状態で、ピラーカバー部を窓カバー部側に折り畳み、ついで、下縁側を上縁側に接近させるように折り畳んで、窓の上縁側に、収納されていた。
収納後のエアバッグの膨張時には、膨張用ガスが流入されると、まず、窓カバー部が、窓の上縁側から下方へ突出し、ついで、窓カバー部の前後方向の縁から、ピラーカバー部がピラー部側へ突出して、窓カバー部が、窓の車内側を覆い、かつ、ピラーカバー部が、ピラー部の車内側を覆っていた。
特開2001−270413号公報
しかし、従来の頭部保護エアバッグでは、ピラーカバー部を窓カバー部側へ折り畳む際に、ピラーカバー部を、窓カバー部内へ入れ込むように、折り畳んだり、あるいは、上下方向に沿う折目を一つ設けるようにして、単に、ピラーカバー部のピラー部側の縁を、窓カバー部の車外側や車内側に向けて、折り返すようにして、折り畳んでいた。
そのため、ピラーカバー部が、窓カバー部側からピラー部側へ突出する際、ピラー部自体や、ピラー部に接近している乗員頭部に干渉する場合があり、円滑に展開膨張を完了させる点に、改善の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、乗員頭部がピラー部に接近していても、円滑に、ピラーカバー部を展開膨張させることができる頭部保護エアバッグを提供することを目的とする。
本発明に係る頭部保護エアバッグは、膨張用ガスの流入に伴う展開膨張時に、略上下方向に沿って配設されるピラー部に隣接した車両の窓とピラー部の少なくとも窓縁側との車内側を、覆い可能に、窓の周縁に折り畳まれて収納される頭部保護エアバッグであって、
膨張用ガスを流入させて車内側の壁部と車外側の壁部とを離すように膨張可能なガス流入部と、膨張用ガスを流入させない非流入部と、を備え、
ガス流入部が、窓を覆い可能な窓カバー部と、ピラー部を覆い可能なピラーカバー部と、を備えて構成され、
折り畳み時、ピラーカバー部における前後方向に沿ったピラー部側の端縁を、ピラーカバー部の車外側で巻いて、窓カバー部とピラーカバー部との境界部位に接近させるように、ロール折りし、ついで、エアバッグの下縁側を上縁側に接近させるように折り畳んで、窓の周縁に収納されていることを特徴とする。
本発明に係る頭部保護エアバッグでは、収納された状態から膨張用ガスを流入させた際には、折り畳み工程の略逆の状態で、折りを解消することから、まず、窓カバー部の下縁側が、窓カバー部の上縁側から離れるように、窓の周縁からエアバッグが下方側に突出し、そして、ピラーカバー部が、窓カバー部側からピラー部側へ突出する。
このピラーカバー部の突出時、ピラーカバー部の折り畳みが、ピラーカバー部における前後方向に沿ったピラー部側の端縁を、ピラーカバー部の車外側で巻いて、窓カバー部とピラーカバー部との境界部位に接近させるように、ロール折りしていることから、このロール折りの解消では、ピラーカバー部は、巻きを解くように折りを解消することとなり、ピラー部に接近している乗員頭部と干渉しても、その乗員頭部に接触しつつ、その巻きを解いて、展開を完了させ、そして、膨張することができる。また、乗員頭部と干渉しなくとも、ロール折りの解消時、未膨張部位が、膨張部位から離れて車外側に向くように回転しつつ、順次、膨張することとなって、ピラー部側から離れることなく、ピラー部に沿って、展開することから、ピラーカバー部は、ピラー部と乗員頭部との間の隙間が狭くとも、ピラー部と乗員頭部との間へ、円滑に展開して膨張することができる。
したがって、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、乗員頭部がピラー部に接近していても、円滑に、ピラーカバー部を展開膨張させることができる。
そして、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、展開膨張完了時に、ピラーカバー部が、窓カバー部より、車内外方向に沿って、車内側にずれて配置されるように、膨張完了時の窓カバー部とピラーカバー部との車外側の境界部位に、段差が形成されて、構成されていることが望ましい。
このような構成であると、ピラー部が、窓より、車内側へ大きく突出していても、ピラーカバー部が、ピラー部の窓側縁に干渉し難くなるため、円滑に、展開膨張することができる。
また、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、展開膨張完了時における窓の上縁側のピラー部から離れた端部付近と窓の下縁付近におけるピラー部の下部付近との少なくとも二箇所に、それぞれ、配置されて、車両のボディ側へ取付固定される端部側取付部と下部側取付部と、を設けて、構成するとともに、
非流入部が、ガス流入部の周囲に配置される周縁部を備え、
周縁部が、端部側取付部、下部側取付部、及び、窓カバー部の部位から延びて、膨張完了時にピラーカバー部の車外側に配置される車外側板状部、を備え、
車外側板状部が、ピラー部側の端部に、下部側取付部を配設させて構成され、
折り畳み時には、ピラーカバー部における前後方向に沿ったピラー部側の端縁を、ピラーカバー部の車外側における車外側板状部の車内側で巻いて、窓カバー部との境界部位付近に接近させるように、ロール折りし、ついで、エアバッグの下縁側を上縁側に接近させるように折り畳んで、窓の周縁に収納するように構成してもよい。
このような構成では、頭部保護エアバッグの膨張完了時、エアバッグが、窓の上縁側のピラー部から離れた端部付近に配置された端部側取付部と、窓の下縁付近におけるピラー部の下部付近に配置された下部側取付部と、の少なくとも二箇所を結ぶ部位で、ボディ側に連結されて、端部側取付部と下部側取付部とを結ぶように、張力を発生させることが可能となって、車外側へ移動しようとする乗員頭部を、端部側取付部と下部側取付部とを結ぶ直線部位付近からその上方の窓周縁にかけてのエリアで、的確に、車内側に拘束することができる。
そして、エアバッグの膨張完了時、ピラーカバー部では、窓カバー部との境界部位付近からピラー部までの一部の車外側を、直接的に、車外側板状部に保持される。そのため、車外側に移動する乗員頭部は、車外側板状部より下部側取付部から離れた方向に位置して張力の作用されている膨らんだ窓カバー部と、車外側を車外側板状部やピラー部自体で保持されている膨らんだピラーカバー部と、によって、クッション性よく、拘束されることとなる。
勿論、ピラーカバー部は、ピラーカバー部における前後方向に沿ったピラー部側の端縁を、ピラーカバー部の車外側における車外側板状部の車内側で巻いて、窓カバー部との境界部位付近に接近させるように、ロール折りされていることから、窓カバー部からピラー部側へ突出する際、車外側板状部の車内側で、円滑にピラー部の車内側を覆うように、展開することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明すると、図1に示すように、第1実施形態の頭部保護エアバッグ21は、三列シートの車両Vに搭載される頭部保護エアバッグ装置Mに使用されるものである。この頭部保護エアバッグ装置Mは、エアバッグ21の他に、もう一つの頭部保護エアバッグ18と、インフレーター12・13と、取付ブラケット10・14と、エアバッグカバー9と、を備えて構成されている。
なお、頭部保護エアバッグ18は、例えば、ポリアミド糸やポリエステル糸を使用した袋織り等によって形成され、フロントピラー部FPの下縁側から、ルーフサイドレール部RRの下縁側を経て、第1中間ピラー部P1を越えた第2中間ピラー部P2の上方付近までの範囲に、折り畳まれて収納されている。そして、このエアバッグ18は、インフレーター12からの膨張用ガスを供給されて、第1列目と第2列目のシートの側方におけるサイドウインドW1・W2、第1中間ピラー部P1、及び、第2中間ピラー部P2の一部、の車内側を覆うように、展開膨張することとなる。
また、実施形態のエアバッグ21は、第3列目のシートの側方のサイドウインドW3の上縁側からサイドウインドW3の後縁側にかけての範囲に、折り畳まれて収納され、インフレーター13からの膨張用ガスを供給されて、サイドウインドW3とリヤピラー部RPの一部との車内側を覆うように、展開膨張することとなる。
インフレーター12・13は、図1に示すように、ともに、略円柱状のシリンダタイプとして、エアバッグ18・21における膨張用ガスを流入させるための接続口部18a・23が、外装され、クランプ16を利用して、エアバッグ18・21と連結されている。そして、インフレーター12・13は、取付ブラケット14を利用して、中間ピラー部P1やリヤピラー部RPの上方付近におけるルーフサイドレール部RRのインナパネル2に、ルーフヘッドライニング5の下縁5aに覆われて、取付固定されている。なお、インナパネル2は、車両Vのボディ(車体)1側の部材である。また、取付ブラケット14は、板金製として、インフレーター12・13を保持し、取付ボルト15を利用して、インナパネル2に固定されている。
取付ブラケット10は、二枚の板金製の当板から構成され、エアバッグ18・21の各取付部18b・31・32・36を二枚の当板で挟むように、各取付部18b・31・32・36に取り付けられ、取付ボルト11によって、各取付部18b・31・32・36をインナパネル2に取付固定している。なお、各取付ボルト11は、各取付部18b・31・32・36を貫通してインナパネル2の取付孔2aに設けられたナット2bに、締結されている(図5参照)。
エアバッグカバー9は、フロントピラー部FPに配置されるピラーガーニッシュ4の下縁4a、ルーフサイドレール部RRに配置されるルーフヘッドライニング5の下縁5a、及び、リヤピラー部RPに配置されるリヤピラーガーニッシュ6の窓側縁である前縁6a、から構成されている。なお、ピラーガーニッシュ4・6やルーフヘッドライニング5は、合成樹脂製とし、ピラー部FP・RPやルーフサイドレール部RRにおいて、それぞれ、ボディ1のインナパネル2における車内側Iに、取付固定されている。また、ルーフヘッドライニング5は、フロントピラー部FPの上方付近から、中間ピラー部P1・P2の上方を経て、リヤピラー部RPの上方付近まで、配設されている。
第1実施形態の頭部保護エアバッグ21は、図2・3・5〜8に示すように、展開膨張完了時にサイドウインドW3とリヤピラー部RPとの車内側Iを覆い可能な形状として、ポリエステル糸やポリアミド糸等を平織りした布材を縫製して、形成されている。
そして、エアバッグ21は、インフレーター13からの膨張用ガスGを流入可能なガス流入部22と、膨張用ガスGを流入させない非流入部29と、を備えて構成されている。ガス流入部22は、膨張用ガスGの流入時に車内側Iと車外側Oの壁部22a・22b相互を離し可能に形成されており、サイドウインドW3やピラー部RPを覆うように膨らむ膨張本体部24と、膨張本体部24の上部側(上端側)から上方へ突出して後方側に延び、膨張用ガスGを供給するインフレーター13と接続される円筒状の接続口部23と、を備えて構成されている。
非流入部29は、車内側壁部22a・車外側壁部22b相互を結合させて形成され、ガス流入部22の外周縁に配置される周縁部30と、膨張本体部24の領域内に配置されて、膨張本体部24を板形状に膨張させるように膨張本体部24の厚さを規制する厚さ規制部38と、を備えて構成されている。
そして、実施形態の膨張本体部24は、それぞれ、前後方向に沿って板状に膨らむとともに、相互に、車内側Iと車外側Oとにずれて配設される窓カバー部26とピラーカバー部27とから、構成されている。窓カバー部26は、膨張完了時、サイドウインドW3の車内側Iを覆い、ピラーカバー部27は、段差43を設けるように、窓カバー部26より車内側Iに配置されて、一部を、窓カバー部26と重複させて、残部を、リヤピラー部RPの車内側Iに配置されるように、構成されている。
窓カバー部26とピラーカバー部27とは、上下方向に配設される厚さ規制部38によって、前後方向に並設されて、それぞれ、エアバッグ21の上縁21aから下縁21bまでの領域で、上下方向に沿って棒状に膨らむ複数の縦セル部25、から構成されている。実施形態の場合、厚さ規制部38が、各カバー部26・27で一つずつ配設されて、カバー部26・27は、ともに、二つずつの縦セル部25を配設させて、構成されている。そして、窓カバー部26とピラーカバー部27とは、窓カバー部26の後方の縦セル部25Bと、ピラーカバー部27の前方の縦セル部25Cとが、車内外方向に重なって、配設されている。これらの縦セル部25B・25Cは、上下方向に延びた長孔状の連通口28で連通されている。
すなわち、このエアバッグ21では、接続口部23から流入してくる膨張用ガスGは、先ず、窓カバー部26の縦セル部25Bに流入するとともに、厚さ規制部38の上下の部位を経て、その前方の縦セル部25Aに流入し、ついで、連通口28から、ピラーカバー部27の縦セル部25Cに流入し、さらに、厚さ規制部38の上下の部位を経て、その後方の縦セル部25Dに流入することとなる。
エアバッグ21の周縁部30には、窓カバー部26側におけるエアバッグ21の上縁21a側に、ボディ1側のインナパネル2に取り付けるための二つの取付部31・32が、配設されている。取付部31は、リヤピラー部RPから離れた接続口部23の前縁側近傍に配置されている。取付部32は、リヤピラー部RPから離れたエアバッグ21の前端に配置された端部側取付部32としている。これらの取付部31・32には、既述したように、取付ボルト11を挿通させる取付孔31a・32aが形成され、各取付部31・32は、取付ブラケット10を固定させて、インナパネル2にボルト11止めされることとなる。
さらに、周縁部30は、窓カバー部26におけるピラー部RPから離れる端部側となる前端側に、薄板状の前側板状部34を配設させ、また、窓カバー部26におけるピラー部RP側となる後端側に、薄板状の後側板状部35を配設させている。前側板状部34は、前方に向かうにしたがって、下縁側が上方に上がる三角板状とし、そして、既述の端部側取付部32が、前側板状部34の上縁の前端に、配設されている。
また、後側板状部35は、後方に向かうにしたがって、上縁側が下方に下がる三角板状として、ピラーカバー部27の縦セル部25Dの車外側Oに、配設されており、ピラーカバー部27の一部の車外側Oを支持する車外側板状部としての役目も、果たす。
そして、後側板状部35には、ピラー部RP側の後端で、かつ、その下端に、エアバッグ21の展開膨張完了時におけるサイドウインドW3の下縁付近におけるピラー部RPの下部付近に取付固定される下部側取付部36が、配設されている。この取付部36は、既述したように、取付ボルト11を挿通させる取付孔36aを備え、取付ブラケット10を固定させて、リヤピラー部RPのインナパネル2にボルト11止めされることとなる(図5参照)。また、この取付部36は、エアバッグ21の展開膨張完了時、厚さ規制部38より下方で、かつ、エアバッグ21の下縁21b付近の高さ位置で、インナパネル2に固定されている。
なお、この第1実施形態の頭部保護エアバッグ21の製造工程について説明すると、窓カバー部26の車内側壁部22aとピラーカバー部27の車外側壁部22bとを重ねて、縫合糸Sを使用して、連通口28の周縁相互を縫合し、窓カバー部26の車内側壁部22aとピラーカバー部27の車外側壁部22bとを結合する。そして、窓カバー部26の車内側壁部22aに、窓カバー部26の車外側壁部22bを、重ねて、前側・後側板状部34・35や取付部31・32・36を備えてなる周縁部30や厚さ規制部38を形成しつつ、所定部位相互を縫合して、窓カバー部26を形成し、また、ピラーカバー部27の車外側壁部22bに、ピラーカバー部27の車内側壁部22aを、重ねて、周縁部30や厚さ規制部36を形成しつつ、所定部位相互を縫合して、ピラーカバー部27を形成すれば、エアバッグ21を製造することができる。
このようにして製造した第1実施形態のエアバッグ21の車両Vへの搭載を説明すると、まず、図4のA・Bに示すように、エアバッグ21の窓カバー部26とピラーカバー部27とを平らに展開した状態から、ピラーカバー部27のピラー部RPの端縁、すなわち、ピラーカバー部27の後縁27aを、縦セル部25Dの車外側Oにおける車外側板状部35の車内側Iで巻いて、窓カバー部26との境界部位である連通口28付近まで、前方側にロール折りする。ついで、図4のB・Cに示すように、エアバッグ21の下縁21b側を上縁21a側に接近させるように蛇腹折りする。この蛇腹折りは、エアバッグ21の前下21d付近が、斜め上方向のサイドウインドW3のコーナ部C側の後上21e付近に接近するように、図4のBに二点鎖線で示す折目F1を付けて、蛇腹折りしたり、あるいは、一点鎖線に示す前後方向に沿う折目F2を付けて、蛇腹折りする。そして、折り畳み完了時には、破断可能な図示しない折り崩れ防止用のラッピング材を巻いておく。
さらに、取付ブラケット14を取付済みのインフレーター13を、エアバッグ21の接続口部23と接続させ、また、エアバッグ21の各取付部31・32・36に取付ブラケット10を取り付ける。
その後、各ブラケット10・14を、ボディ1側のインナパネル2の所定位置に配置させ、各取付孔31a・32a・36aを挿通させる等して、ボルト11・15止めし、各ブラケット10・14をインナパネル2に固定すれば、エアバッグ21をボディ1側のインナパネル2に固定することができる。
なお、エアバッグ18においても、折り畳んで、エアバッグ21と同様に、インフレーター12やブラケット10とを接続させて、ボルト11・15止めして、インナパネル2に固定しておく。
そして、インフレーター12・13に、所定のインフレーター作動用の制御装置から延びる図示しないリード線を結線し、フロントピラーガーニッシュ4やルーフヘッドライニング5をボディ1に取り付け、さらに、リヤピラーガーニッシュ6・中間ピラーガーニッシュ7・8をボディ1に取り付ければ、エアバッグ装置Mを、車両Vに搭載することができる。
エアバッグ装置Mの車両Vへの搭載後、インフレーター12・13が作動されれば、インフレーター12・13からの膨張用ガスGが、エアバッグ18・21内に流入し、エアバッグ18・21は、くるんでおいた図示しないラッピング材を破断させ、さらに、フロントピラーガーニッシュ4の下縁4a、ルーフヘッドライニング5の下縁5a、及び、リヤピラーガーニッシュ6の前縁6aからなるエアバッグカバー9を押し開いて、図1・5・7の二点鎖線や図6・8に示すように、サイドウインドW1・W2・W3やピラー部P1・P2・RPの車内側Iを覆うように、大きく展開膨張することとなる。
そして、第1実施形態の頭部保護エアバッグ21では、収納された状態から膨張用ガスGを流入させた際には、折り畳み工程の略逆の状態で、折りを解消することから、まず、図7のA・Bに示すように、窓カバー部26の下縁26b側が、窓カバー部26の上縁26a側から離れるように、サイドウインドW3の周縁からエアバッグ21が下方側に突出し、そして、図7のB・図8や図6に示すように、ピラーカバー部27が、窓カバー部26側からリヤピラー部RP側の後方へ突出して、ピラー部RPの車内側Iを覆うこととなる。
このピラーカバー部27の突出時、ピラーカバー部27の折り畳みが、図4のA・Bに示すように、ピラーカバー部27における前後方向に沿ったピラー部RP側の端縁27aを、ピラーカバー部27の車外側Oで巻いて、窓カバー部26とピラーカバー部27との境界部位である連通口28付近に接近させるように、ロール折りしていることから、このロール折りの解消では、ピラーカバー部27が、図5のA・B・図6に示すように、巻きを解くように折りを解消することとなり、ピラー部RPに接近している乗員頭部と干渉しても、その乗員頭部に接触しつつ、その巻きを解いて、展開を完了させ、そして、膨張することができる。また、乗員頭部と干渉しなくとも、ロール折りの解消時、未膨張部位40が、膨張部位41から離れて車外側Oに向くように回転しつつ、順次、膨張することとなって、ピラーカバー部27は、ピラー部RP側から離れることなく、ピラー部RPに沿って、展開することから、ピラー部RPと乗員頭部との間の隙間が狭くとも、ピラー部RPと乗員頭部との間へ、円滑に展開して膨張することができる。
したがって、第1実施形態の頭部保護エアバッグ21では、乗員頭部がピラー部RPに接近していても、円滑に、ピラーカバー部27を展開膨張させることができる。
そして、第1実施形態の頭部保護エアバッグ21では、展開膨張完了時に、ピラーカバー部27が、窓カバー部26より、車内外方向に沿って、車内側Iにずれて配置されるように、膨張完了時の窓カバー部26とピラーカバー部27との車外側Oの境界部位に、段差43が形成されて、構成されている。そのため、ピラー部RPが、サイドウインドW3より、車内側Iへ大きく突出していても、ピラーカバー部27が、ピラー部RPの窓側縁6aに干渉し難くなるため、円滑に、展開膨張することができる。
さらに、第1実施形態の頭部保護エアバッグ21では、膨張完了時、エアバッグ21が、サイドウインドW3の上縁側のピラー部RPから離れた端部付近に配置された端部側取付部32と、サイドウインドW3の下縁付近におけるピラー部RPの下部付近に配置された下部側取付部36と、の少なくとも二箇所を結ぶ部位で、ボディ1側に連結されて、端部側取付部32と下部側取付部36とを結ぶように、張力を発生させることが可能となって、車外側Oへ移動しようとする乗員頭部を、端部側取付部32と下部側取付部36とを結ぶ直線部位付近からその上方のサイドウインドW3の周縁である上縁や後縁にかけてのエリアで、的確に、車内側Iに拘束することができる。なお、実施形態では、前後方向に並設された縦セル部25A・25Bが膨張すると、それらの前後方向の幅寸法を狭めることから、端部側取付部32と下部側取付部36とを結ぶ直線部位付近に、前後方向に沿う張力を発生させ易い。なお、実施形態のエアバッグ21では、端部側取付部32・下部側取付部36だけでなく、サイドウインドW3のコーナ部C付近の取付部31と併せて、三点で、ボディ1側のインナパネル2に取付固定されることから、一層、車外側Oへ移動する乗員頭部を、安定して、車内側Iに拘束することができる。
そしてさらに、エアバッグ21の膨張完了時、ピラーカバー部27では、窓カバー部26との境界部位28付近からピラー部RPまでの縦セル部25Cや縦セル部25Dの一部であるサイドウインドW3のエリアの部位の車外側Oを、直接的に、車外側板状部35に保持される。そのため、車外側Oに移動する乗員頭部は、車外側板状部35より下部側取付部36から離れた方向に位置して張力の作用されている膨らんだ窓カバー部26と、車外側Oを車外側板状部35やピラー部RP自体で保持されている膨らんだピラーカバー部27と、によって、クッション性よく、拘束されることとなる。
勿論、ピラーカバー部27は、ピラーカバー部27における前後方向に沿ったピラー部RP側の端縁27aを、ピラーカバー部27の車外側Oにおける車外側板状部35の車内側Iで巻いて、窓カバー部26との境界部位28付近に接近させるように、ロール折りされていることから、窓カバー部26からピラー部RP側へ突出する際、車外側板状部35の車内側Iで、円滑にピラー部RPの車内側Iを覆うように、展開することができる。
なお、第1実施形態のエアバッグ21では、ピラーカバー部27を窓カバー部26の車内側Iに配置させるようにするために、窓カバー部26とピラーカバー部27とを、それぞれ、袋状として、連通口28の周縁相互で連結して、その連結部位付近に、段差43を形成した場合を示した。しかし、図9〜13に示す第2実施形態の頭部保護エアバッグ21Aのように構成してもよい。
このエアバッグ21Aは、エアバッグ本体21Aaと、エアバッグ本体21Aaと別体の連結布21Abと、から構成されるものである。エアバッグ本体21Aaは、ポリエステル糸等を使用した袋織りで形成されて、膨張用ガスGの流入時に車内側・車外側壁部22a・22b相互を離すように膨らむガス流入部22と、膨張用ガスGを流入させない非流入部29と、を備えて構成されている。
ガス流入部22は、縦セル部25A・25B・25Cからなる膨張本体部24と、インフレーター13に接続される接続口部23と、を備えて構成されている。そして、ピラー部RPから離れた縦セル部25A・25Bが、窓カバー部26を構成し、後部側の縦セル部25Cが、ピラーカバー部27を構成することとなる。
非流入部29は、ガス流入部22の周囲の周縁部30と、三つの縦セル部25A・25B・25Cを形成するように前後に並設された二つの厚さ規制部38A・38Bと、を備えて構成されている。周縁部30は、前端側に、前側板状部34を配置させるとともに、上縁側に、ボディ1側に取り付けるための取付部31と端部側取付部32とを配設させて、構成されている。
連結布21Abは、ポリエステル糸等を使用して織られた布から形成されて、後方側を下方に下げるような三角板状としており、後下端に、サイドウインドW3の下縁付近におけるピラー部RPの下部付近のボディI側に取り付けられる下部側取付部36を、配設させている。この連結布21Abは、エアバッグ21Aにおける非流入部29のガス流入部22の周囲に配置される周縁部30の一部を構成することとなり、かつ、ピラーカバー部27を構成する縦セル部25Cの車内側Iに配置される車外側板状部35を構成するものであって、ピラー部RPから離れる前端を、縫合糸S等を使用して、厚さ規制部38Bに結合させている。
そして、このエアバッグ21Aでは、エアバッグ本体21Aaが、厚さ規制部38B付近の部位で、上下方向に沿う折目V1・V2を二つ付け、ピラーカバー部27の前端付近を窓カバー部26の後端付近に重ねて、タックTを形成するように、エアバッグ本体21Aaの上縁21aと下縁21bとの重なった部位を縫合して、形成されている。タックTは、連結布21Abを厚さ規制部38Bに結合させた後、厚さ規制部38Bを、折目V1・V2の中間部位に配置させるように、形成されている。
そして、このエアバッグ21Aも、車両Vへの搭載時には、第1実施形態と同様に、エアバッグ21Aの窓カバー部26とピラーカバー部27とを平らに展開した状態から、ピラーカバー部27のピラー部RP側の端縁、すなわち、ピラーカバー部27の後縁27aを、縦セル部25Cの車外側Oにおける車外側板状部35の車内側Iで巻いて、窓カバー部26との境界部位であるタックT(厚さ規制部38B)付近まで、前方側にロール折りする。ついで、エアバッグ21Aの下縁21b側を上縁21a側に接近させるように蛇腹折りする。そして、折り畳み完了時には、破断可能な図示しない折り崩れ防止用のラッピング材を巻いておき、第1実施形態と同様に、インフレーター13やブラケット10等を組み付けて、所定の取付孔31a・32a・36aにボルト11を挿通させて、車両Vに搭載する。
このエアバッグ21Aでも、収納された状態から膨張用ガスGを流入させた際には、折り畳み工程の略逆の状態で、折りを解消することから、窓カバー部26の下縁26b側が、窓カバー部26の上縁26a側から離れるように、サイドウインドW3の周縁からエアバッグ21Aが下方側に突出し、そして、図12・13に示すように、ピラーカバー部27が、窓カバー部26側からリヤピラー部RP側の後方へ突出して、ピラー部RPの車内側Iを覆うこととなる。このピラーカバー部27の突出時、ピラーカバー部27の折り畳みが、ピラーカバー部27における前後方向に沿ったピラー部RP側の端縁27aを、ピラーカバー部27の車外側Oで巻いて、窓カバー部26とピラーカバー部27との境界部位であるタックT付近に接近させるように、ロール折りしていることから、このロール折りの解消では、巻きを解くように折りを解消することとなり、ピラーカバー部27は、ピラー部RPと乗員頭部との間へ、円滑に展開して膨張することができる。
さらに、エアバッグ21Aの膨張完了時には、ピラーカバー部27が、窓カバー部26より、車内外方向に沿って、車内側Iにずれて配置されるように、膨張完了時の窓カバー部26とピラーカバー部27との車外側Oの境界部位に、タックTによる段差43が形成されて、構成されている。そのため、ピラー部RPが、サイドウインドW3より、車内側Iへ大きく突出していても、ピラーカバー部27が、ピラー部RPの窓側縁6a等に干渉し難くなるため、円滑に展開膨張することができ、第1実施形態と同様な作用・効果を得ることができる。
なお、このような段差を考慮しなければ、図14〜17に示す第3実施形態のエアバッグ21Bのように構成してもよい。
この第3実施形態の頭部保護エアバッグ21Bも、第2実施形態のエアバッグ21Aと同様に、エアバッグ本体21Baと、エアバッグ本体21Baと別体として車外側板状部35を形成する連結布21Bbと、から構成されるものである。このエアバッグ21Bでは、エアバッグ21Aと相違して、エアバッグ本体21Baが、タックTを備えていないだけで、他の構成は、エアバッグ21Aと同様であり、同一部位には同一符号を付して説明を省略する。
そして、このエアバッグ21Bも、車両搭載時には、エアバッグ21Bの窓カバー部26とピラーカバー部27とを平らに展開した状態から、ピラーカバー部27のピラー部RP側の端縁、すなわち、ピラーカバー部27の後縁27aを、縦セル部25Cの車外側Oにおける車体側板状部35の車内側Iで巻いて、窓カバー部26との境界部位である厚さ規制部38B付近まで、前方側にロール折りする。ついで、エアバッグ21Bの下縁21b側を上縁21a側に接近させるように蛇腹折りする。そして、折り畳み完了時には、破断可能な図示しない折り崩れ防止用ラッピング材を巻いておき、第1・2実施形態と同様に、インフレーター13やブラケット10等を組み付けて、所定の取付孔31a・32a・36aにボルト11を挿通させて、車両Vに搭載する。
このエアバッグ21Bでも、収納された状態から膨張用ガスGを流入させた際には、折り畳み工程の略逆の状態で、折りを解消することから、まず、窓カバー部26の下縁26b側が、窓カバー部26の上縁26a側から離れるように、サイドウインドW3の周縁からエアバッグ21Bが下方側に突出し、そして、図16・17に示すように、ピラーカバー部27が、窓カバー部26側からリヤピラー部RP側の後方へ突出して、ピラー部RPの車内側Iを覆うこととなる。このピラーカバー部27の突出時、ピラーカバー部27の折り畳みが、ピラーカバー部27における前後方向に沿ったピラー部RP側の端縁27aを、ピラーカバー部27の車外側Oにおける車外側板状部35の車内側Iで巻いて、窓カバー部26とピラーカバー部27との境界部位である厚さ規制部38B付近に接近させるように、ロール折りしていることから、このロール折りの解消では、巻きを解くように折りを解消することとなり、ピラーカバー部27は、ピラー部RPと乗員頭部との間へ、円滑に展開して膨張することができる。
そして勿論、この第3実施形態のエアバッグ21Bでも、第1・2実施形態のエアバッグ21・21Aと同様に、サイドウインドW3の上縁側のピラー部RPから離れた端部付近に配置された端部側取付部32と、サイドウインドW3の下縁付近におけるピラー部RPの下部付近に配置された車外側板状部35の下部側取付部36と、の少なくとも二箇所を結ぶ部位で、ボディ1側に連結されて、端部側取付部32と下部側取付部36とを結ぶように、張力を発生させることが可能となって、車外側Oへ移動しようとする乗員頭部を、端部側取付部32と下部側取付部36とを結ぶ直線部位付近からその上方のサイドウインドW3の周縁である上縁や後縁にかけてのエリアで、的確に、車内側Iに拘束することができる。さらに、車外側Oに移動する乗員頭部は、車外側板状部35より下部側取付部36から離れた方向に位置して張力の作用されている膨らんだ窓カバー部26と、車外側Oを車外側板状部35やピラー部RP自体で保持されている膨らんだピラーカバー部27と、によって、クッション性よく、拘束されることとなる。
なお、第1〜3実施形態では、ピラーカバー部27をロール折りした後、エアバッグ下縁21b側をエアバッグ上縁21a側に接近させる際、蛇腹折りを例示したが、下縁21b側を車外側Oに巻くようなロール折りによって、折り畳んでもよい。
また、ピラーカバー部27を備えてエアバッグを構成する場合、窓カバー部26が展開膨張し、その窓カバー部26の展開に追従して、ピラーカバー部27の下縁21b側を展開させ、さらに、窓カバー部26の膨張に追従して、ピラーカバー部27が膨張するように、図18に示す第4実施形態のエアバッグ21Cのように構成してもよい。この第4実施形態のエアバッグ21Cでは、第3実施形態のエアバッグ21Bと略同様に、エアバッグ本体21Baに近似したエアバッグ本体21Caと、第3実施形態の連結布21Bbと同一の車体側板状部35を構成する連結布21Cbと、を備えて構成され、エアバッグ21Cの後方側に配置されて車体側板状部35の前端を結合させた厚さ規制部38Bが、上端38aをエアバッグ21Cの上縁21a側の周縁部30に連結させている。そのため、ピラーカバー部27としての縦セル25Cは、厚さ規制部38Bの下端38b側の流入口27bから、膨張用ガスGを流入させる構成となり、窓カバー部26の縦セル25Bが、展開膨張した後、膨張し始めることとなる。そして、ピラーカバー部27の膨張が、窓カバー部26の展開完了後に始まることから、ピラーカバー部27は、膨張開始前に、下縁21b側を展開完了位置に配置させることができ、さらに、流入口27b付近のピラーカバー部27の下部側から上部側へ順に膨張させることができることから、乗員頭部とリヤピラーガーニッシュ6との隙間が狭くとも、その隙間へ、下方側からピラーカバー部27を侵入させて、ピラーカバー部27を厚く膨らませることが可能となる。
ちなみに、このようなピラーカバー部27に隣接する厚さ規制部38Bの上端38aを、エアバッグの上縁側の周縁部に結合させて、ピラーカバー部27への膨張用ガスの流入口27aを、ピラーカバー部27の下端側に配設する構成は、第2実施形態のエアバッグ20Aにも適用することができる。
また、後縁27a側を車外側Oで巻いてピラーカバー部27をロール折りした後、サイドウインドW3の周縁に収納できるように、エアバッグの下縁側をエアバッグの上縁側に接近させる折り畳みについて、ピラーカバー部27を残して、窓カバー部26側について、行ってもよい。
すなわち、図19のA・Bに示すように、エアバッグ21Cのピラーカバー部27の後縁27aを車体側板状部35の車内側で巻いて、ピラーカバー部27をロール折りした後、図19のB・Cに示すように、エアバッグ21Cの下縁21b側を上縁21aに接近させるように折り畳む際、エアバッグ21Cの前下21dを後上21eに接近させるように、窓カバー部26側を、折目F3を付ける蛇腹折り等によって、折り畳んでもよい。
このようにエアバッグ21Cを折り畳んで車両に搭載した場合には、リヤピラー部RP側に収納されるエアバッグの部位が、ピラーカバー部27とその近傍の窓カバー部26の部位だけとなって、コンパクトにすることができる。
さらに、車両への搭載後の展開膨張時には、窓カバー部26が、前下21d側を下方へ突出させつつ、ロール折り状態のままのリヤピラー部27とともに、下縁21bを展開完了位置まで、迅速かつ円滑に、展開させることができる。そして、その後、図20の二点鎖線に示すように、ロール折りの折りを解消するように、ピラーカバー部27を展開膨張させることができる。
なお、このエアバッグ21Cの折り畳み時、ロール折りしたピラーカバー部27を、図21のB・C・図22に示すように、窓カバー部26におけるピラーカバー部27の近傍部位の車内側Iに、配置させるようにして、折り畳みを完了させてもよい。図21に示す折り畳みは、まず、図21のA・Bに示すように、後縁27aを、カバー部27の車外側で、かつ、車体側板状部35の車内側で巻いて、ピラーカバー部27をロール折りし、その際、厚さ規制部38B付近の後方側で、待機させておき、ついで、図21のB・Cに示すように、エアバッグ21Cの下縁21b側を上縁21aに接近させるように折り畳む際、エアバッグ21Cの前下21dを後上21eに接近させるように、窓カバー部26側を、折目F3を付ける蛇腹折り等によって、折り畳み、さらに、窓カバー部26における折り畳んだピラーカバー部27の近傍部位の車内側Iに、ロール折りしたピラーカバー部27を、配置させ、さらに、車体側板状部35を折り畳んで、エアバッグ21Cの折り畳みを完了させている。
このような折り畳み工程で、エアバッグ21Cを折り畳んで、車両に搭載した場合には、図20に示した折り畳み方法の作用・効果に加えて、展開膨張時、図22に示すように、窓カバー部26が、展開膨張に伴って、ロール折りしたピラーカバー部27を、車内側Iに押し出すこととなり、その結果、ピラー部RPが、サイドウインドW3より、車内側Iへ大きく突出していても、ピラーカバー部27が、ピラー部RPの窓側縁6a等に干渉し難くなって、円滑に展開膨張することができる。なお、窓カバー部26におけるピラーカバー部27の車内側Iへの押し出しが、さらに、円滑に行えるように、図22の括弧書きのように、ロール折りしたピラーカバー部27を、折り畳んだ窓カバー部26のウインドW3となる前方側に配置して、エアバッグ21Cを収納してもよい。
また、ピラーカバー部27をロール折りした後におけるエアバッグの下縁側を上縁側へ接近させるように折り畳む工程は、車両への収納時、結果的に、エアバッグの上縁側に下縁側に接近して収納させるように、折り畳めばよい。そのため、例えば、図23・24に示すように、折り畳み後の収納時に最も長い長さが必要になる端部側・下部側取付部32・36の距離を、折り畳み時に短くしないように、端部側・下部側取付部32・36の取付孔32a・36aを結ぶ直線LCを中心として、その直線LCの部位に、平らに展開させたエアバッグの上縁側と下縁側とを接近させて、結果的に、エアバッグの上縁側に下縁側を接近させて、折り畳みを完了させ、車両に搭載してもよい。
具体的には、図23に示す折り畳みは、まず、図23のA・Bに示すように、ピラーカバー部27を、車外側Oにロール折りし、ついで、図23のB・Cに示すように、直線LC上に取付部31を重ねるように、折目F4を付けて折り畳み、その後、図23のC・Dに示すように、直線LCの上部側と下部側の部位とを、蛇腹折りやロール折りの折目F5を付けて、直線LCに接近させるように折り畳んで、折り畳みを完了させている。
また、図24に示す折り畳みは、折目F4を付けないもので、まず、図24のA・Bに示すように、ピラーカバー部27を、車外側Oにロール折りし、ついで、図24のB・Cに示すように、直線LCの上部側と下部側の部位とを、蛇腹折りやロール折りの折目F6・F7を付けて、直線LCに接近させるように折り畳んで、折り畳みを完了させている。なお、図例の場合には、折目F6は、取付孔36aを中心とした放射状の折目としているが、直線LCと平行な折目で、折り畳んでもよい。
これらの図19・21・23・24の折り畳み工程は、図示したエアバッグ以外の各実施形態のエアバッグ20・20A・20B・20Cに、適用することができる。
さらに、各実施形態の頭部保護エアバッグ20・20A・20B・21Cでは、縦セル部25(25A・25B・25C・25D)と厚さ規制部38(38F・38B)とを、それぞれ、上下方向に沿わせて配設したものを示したが、若干、斜め方向に配置させてもよく、例えば、縦セル部の膨張時に端部側取付部32と下部側取付部36とを結ぶ直線LCに沿って、縦セル部の幅寸法を狭めることができるように、端部側取付部32と下部側取付部36とを結ぶ直線LCに略沿って、縦セル部と厚さ規制部とを並設し、それぞれの縦セル部と厚さ規制部とを、前部側取付部32と下部側取付部36を結ぶ直線LCと略直交する方向に沿わせて、配設してもよい。
本発明の第1実施形態の頭部保護エアバッグが使用された頭部保護エアバッグ装置の車両搭載状態を示す概略正面図である。 第1実施形態のエアバッグの膨張時の正面図である。 第1実施形態のエアバッグの横断面図であり、図2のIII−III部位に対応する。 第1実施形態のエアバッグの折り畳み工程を順に説明する図である。 第1実施形態のエアバッグの展開膨張状態を説明するピラー部付近の概略横断面図である。 第1実施形態のエアバッグの展開膨張完了時の状態を示すピラー部付近の概略横断面図である。 第1実施形態のエアバッグの展開膨張状態を説明する概略正面図である。 第1実施形態のエアバッグの展開膨張完了時の状態を示す概略正面図である。 第2実施形態の頭部保護エアバッグの膨張時の正面図である。 第2実施形態のエアバッグの横断面図であり、図9のX−X部位に対応する。 第2実施形態のエアバッグの縦断面図であり、図9のXI−XI部位に対応する。 第2実施形態のエアバッグの展開膨張状態を説明するピラー部付近の概略横断面図である。 第2実施形態のエアバッグの展開膨張完了時の状態を示すピラー部付近の概略横断面図である。 第3実施形態の頭部保護エアバッグの膨張時の正面図である。 第3実施形態のエアバッグの横断面図であり、図14のXV−XV部位に対応する。 第3実施形態のエアバッグの展開膨張状態を説明するピラー部付近の概略横断面図である。 第3実施形態のエアバッグの展開膨張完了時を説明するピラー部付近の概略横断面図である。 第4実施形態のエアバッグを示す正面図である。 エアバッグの他の折り畳み工程を説明する図である。 図19の折り畳み工程で折り畳んだエアバッグの収納状態を示すリヤピラー部付近の概略横断面図である。 エアバッグの折り畳み工程の変形例を説明する図である。 図21の折り畳み工程で折り畳んだエアバッグの収納状態を示すリヤピラー部付近の概略横断面図である。 エアバッグの折り畳み工程の他の変形例を説明する図である。 エアバッグの折り畳み工程のさらに他の変形例を説明する図である。
符号の説明
1…ボディ、
21・21A・21B・21C…エアバッグ、
21a…(エアバッグの)上縁、
21b…(エアバッグの)下縁、
22…ガス流入部、
22a…車内側壁部、
22b…車外側壁部、
26…窓カバー部、
27…ピラーカバー部、
28・38B…境界部位(28…連通口、38B…厚さ規制部)、
29…非流入部、
30…周縁部、
32…端部側取付部、
35…車外側板状部、
36…下部側取付部、
V…車両、
W3…(窓)サイドウインド、
RP…リヤピラー部、
I…車内側、
O…車外側、
G…膨張用ガス、
M…頭部保護エアバッグ装置。

Claims (3)

  1. 膨張用ガスの流入に伴う展開膨張時に、略上下方向に沿って配設されるピラー部に隣接した車両の窓と前記ピラー部の少なくとも前記窓縁側との車内側を、覆い可能に、前記窓の周縁に折り畳まれて収納される頭部保護エアバッグであって、
    膨張用ガスを流入させて車内側の壁部と車外側の壁部とを離すように膨張可能なガス流入部と、膨張用ガスを流入させない非流入部と、を備え、
    前記ガス流入部が、前記窓を覆い可能な窓カバー部と、前記ピラー部を覆い可能なピラーカバー部と、を備えて構成され、
    折り畳み時、前記ピラーカバー部における前後方向に沿った前記ピラー部側の端縁を、前記ピラーカバー部の車外側で巻いて、前記窓カバー部と前記ピラーカバー部との境界部位に接近させるように、ロール折りし、ついで、前記エアバッグの下縁側を上縁側に接近させるように折り畳んで、前記窓の周縁に収納されていることを特徴とする頭部保護エアバッグ。
  2. 展開膨張完了時に、前記ピラーカバー部が、前記窓カバー部より、車内外方向に沿って、車内側にずれて配置されるように、膨張完了時の前記窓カバー部と前記ピラーカバー部との車外側の境界部位に、段差が形成されて、構成されていることを特徴とする請求項1に記載の頭部保護エアバッグ。
  3. 展開膨張完了時における前記窓の上縁側の前記ピラー部から離れた端部付近と前記窓の下縁付近における前記ピラー部の下部付近との少なくとも二箇所に、それぞれ、配置されて、車両のボディ側へ取付固定される端部側取付部と下部側取付部と、を設けて、構成されるとともに、
    該非流入部が、前記ガス流入部の周囲に配置される周縁部を備え、
    該周縁部が、前記端部側取付部、前記下部側取付部、及び、前記窓カバー部の部位から延びて、膨張完了時に前記ピラーカバー部の車外側に配置される車外側板状部、を備え、
    該車外側板状部が、前記ピラー部側の端部に、前記下部側取付部を配設させて構成され、
    折り畳み時、前記ピラーカバー部における前後方向に沿った前記ピラー部側の端縁を、前記ピラーカバー部の車外側における前記車外側板状部の車内側で巻いて、前記窓カバー部との境界部位付近に接近させるように、ロール折りし、ついで、前記エアバッグの下縁側を上縁側に接近させるように折り畳んで、前記窓の周縁に収納されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の頭部保護エアバッグ。
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