JP5367543B2 - 定量吐出スクイズ容器 - Google Patents

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Description

本発明は、定量吐出スクイズ容器に関し、特に、容器本体をスクイズ変形させて吐出口から内容液を吐出させる定量吐出スクイズ容器に関する。
スクイズ容器は、例えばスクイズ変形可能なプラスチックからなる容器本体の胴部を手で把持してスクイズ(圧搾)することにより、容器本体をスクイズ変形させて、内容液を吐出口から吐出箇所に向けて所定量吐出させるものである。また、容器本体の胴部をスクイズした際に、容器の変形量にバラツキが生じず、繰り返し行われるスクイズ操作毎に一定量又は略一定量の内容液が各々吐出されるように工夫した、いわゆる定量吐出スクイズ容器も開発されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
ここで、特許文献1の定量吐出スクイズ容器は、容器本体の内部に容器本体の押し込み巾を規制する当接部材を設け、容器本体をスクイズ変形させる際に押圧操作部を当接部材に当接させることで、容器本体のスクイズ変形量を一定範囲に規制して、内容液を一定量ずつ吐出させたものである。また、特許文献2の定量吐出スクイズ容器は、容器本体の外周壁を筒状カバー体で覆うと共に、この筒状カバー体に、容器本体の外周壁に向けて反転可能なブリッジ部を形成し、このブリッジ部を反転させることで容器本体の外周壁を所定の変形量でスクイズ変形させて、内容液を一定量ずつ吐出させたものである。
特開平10−24950号公報 特許第4074227号公報
しかしながら、上記従来の定量吐出スクイズ容器は、容器本体の内部に当接部材を取り付けたり、ブリッジ部が形成された筒状カバー体を容器本体の外周壁を覆って取り付けたりする必要がある。そのため、構造が複雑になると共に、製造コストも増大する。したがって、当接部材や筒状カバー体を用いることなく、容器本体の形状を工夫することにより、繰り返しスクイズ操作した際の容器本体のスクイズ変形量にバラツキが生じないように規制し、内容液を一定量ずつ吐出できる新たな技術の開発が望まれている。
本発明は、容器本体の形状を工夫し、繰り返しスクイズ操作した際の容器本体のスクイズ変形量にバラツキが生じないように規制し、内容液を一定量ずつ吐出できる定量吐出スクイズ容器を提供することを目的とする。
本発明は、スクイズ変形可能なプラスチックからなる容器本体を備え、該容器本体をスクイズ変形させて吐出口から内容液を所定量吐出させる定量吐出スクイズ容器である。容器本体は肩部と底部の間に、スクイズ方向と垂直又は略垂直に配置されたスクイズ面部と、該スクイズ面部を挟んだ両側の部分にスクイズ方向に沿って配置された一対の側面支持壁部と、該一対の側面支持壁部と前記スクイズ面部との間に斜めに介在して設けられ、前記スクイズ面部を前記側面支持壁部に対してスクイズ方向反対側に突出配置させる斜め連結面部とを含むスクイズ操作部を備えている。前記斜め連結面部は、縦方向に延設する接合稜線を介して前記スクイズ面部及び前記側面支持壁部と連設している。斜め連結部は、前記スクイズ面部の所定の位置に指を押し当ててスクイズ方向に圧搾した際に、当該所定の位置に近接する部分が、前記スクイズ面部に対して斜めの状態から前記スクイズ面部に沿うように変形しながら、両側の前記一対の側面支持壁部の間隔を当該斜め連結面部との接合稜線部分において押し拡げると共に、押し拡げる力が無くなるまで変形した後、スクイズ方向側に反転しないように規制される。これによって、前記所定の位置に指を押し当てて繰り返し行われるスクイズ操作による前記容器本体のスクイズ変形量にバラツキが生じなくなる。
本発明の定量吐出スクイズ容器によれば、容器本体の形状のみを工夫することによって、繰り返しスクイズ操作した際の容器本体のスクイズ変形量にバラツキが生じないように規制して、内容液を一定量ずつ吐出させることができる。
本発明の好ましい第1実施形態に係る定量吐出スクイズ容器の容器本体の、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は(b)のA−Aに沿った断面図である。 (a)、(b)は、本発明の好ましい第1実施形態に係る定量吐出スクイズ容器において、スクイズ操作時に容器本体のスクイズ変形量を規制する状況を説明する模式断面図である。 本発明の好ましい第2実施形態に係る定量吐出スクイズ容器の容器本体の、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は(b)のB−Bに沿った断面図である。 (a)、(b)は、本発明の好ましい第2実施形態に係る定量吐出スクイズ容器において、スクイズ操作時に容器本体のスクイズ変形量を規制する状況を説明する模式断面図である。 本発明の好ましい第3実施形態に係る定量吐出スクイズ容器の容器本体の、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は(b)のC−Cに沿った断面図である。 本発明の好ましい第4実施形態に係る定量吐出スクイズ容器の容器本体の、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は(b)のD−Dに沿った断面図である。 本発明の好ましい第5実施形態に係る定量吐出スクイズ容器の容器本体の、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は(b)のE−Eに沿った断面図である。
図1(a)〜(c)に示す本発明の好ましい第1実施形態に係る定量吐出スクイズ容器10は、スクイズ変形可能なプラスチックからなる容器本体11と、容器本体11の口首部12に着脱可能に装着されるキャップ部材(図示省略)とからなる。スクイズ容器10には、内容液として、例えば衣料用液体洗剤、柔軟剤、漂白剤、食器用洗剤、入浴剤等を収容することができる。スクイズ容器10は、容器本体11の胴部13を把持して傾倒又は倒立させた状態で、把持した胴部13をスクイズ(圧搾)することで容器本体11を変形させることにより、例えばキャップ部材に設けられた吐出口から、内容液を吐出箇所に向けて所定量吐出させることができる。スクイズ容器10は、容器本体11の形状のみを工夫することによって、例えば胴部13の所定の位置を指で圧搾して繰り返しスクイズ操作した際に、容器本体11のスクイズ変形量にバラツキが生じないように規制して、内容液を一定量ずつ吐出させることができる機能を備えている。
すなわち、スクイズ容器10は、スクイズ変形可能なプラスチックからなる容器本体11を備え、容器本体11をスクイズ変形させて吐出口から内容液を所定量吐出させるスクイズ容器である。図1(a)および(b)に示すように、容器本体11は、スクイズ方向Xである正面方向から見た際に略矩形の投影形状を有する部分となっているスクイズ操作部13aを、下部の底部14と上部の肩部15との間の胴部13に備えている。胴部13のスクイズ操作部13aは、スクイズ方向Xと垂直又は略垂直に対向して配置されたスクイズ面部16と、スクイズ面部16を挟んだ両側の部分にスクイズ方向Xに沿って配置された一対の側面支持壁部17と、これらの一対の側面支持壁部17とスクイズ面部16との間に斜めに介在して設けられて、スクイズ面部16を側面支持壁部17に対してスクイズ方向Xの反対側に突出配置させる一対の斜め連結面部18とを含んで構成されている。
斜め連結面部18は、縦方向に延設する2つの接合稜線19、20を介してそれぞれスクイズ面部16及び側面支持壁部17と連設している。スクイズ面部16の所定の位置に指を押し当ててスクイズ方向Xに圧搾した際に(図2(a)参照)、斜め連結面部18は、当該所定の位置に近接する部分が、スクイズ面部16に対して斜めの状態からスクイズ面部16に沿うように変形しながら、両側の一対の側面支持壁部17の間隔を当該斜め連結面部18との接合稜線20の部分において押し拡げるように変形していく。押し拡げる力が無くなるまで斜め連結面部18が変形したところで(図2(b)参照)、指を押し当てた所定の位置に近接する部分の斜め連結面部18は、スクイズ方向側に反転しないように規制される。そのため、スクイズ面部16の所定の位置に指を押し当てて繰り返し行われるスクイズ操作による容器本体22のスクイズ変形量に、バラツキが生じなくなって、内容液を一定量ずつ吐出させることが可能になる。
また、本第1実施形態では、斜め連結面部18は、肩部15及び底部14と近接する上下の端部において幅が狭く、中央部分に向けて幅が徐々に広くなるように両側の接合稜線19、20を湾曲させた、略船形の正面形状を有している(図1(a)参照)。
さらに、本第1実施形態では、スクイズ面部16の中央部分には、好ましくは当該スクイズ面部16の幅が最も狭くなった(斜め連結面部18の幅が最も広くなった)領域に配置されて、定量吐出のためのスクイズ操作を指によって行う所定の位置を案内するスクイズ位置ガイド部21が、円形の陥没凹部として形成されている。
本第1実施形態では、容器本体11は、例えばポリエチレンテレフタレ−ト、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、塩化ビニル等の、スクイズ変形可能なプラスチック容器を形成するのに適した公知の各種の合成樹脂を用いて、例えばブロー成形することにより、底部14と、胴部13と、肩部15と、口首部12とを備える中空のボトル形状に形成される。また、容器本体11は、上端部分の肩部15及び口首部12と、下端部分の底部14とが胴部13よりも肉厚に形成されると共に、肩部15と底部14は、略正方形の平面形状を備えるように形成される。これによって、上端部分及び下端部分の略正方形の断面形状を、強固に且つ安定した状態で保持させるようになっている。
そして、本第1実施形態では、肩部15と底部14との間に挟まれる胴部13の全体が、スクイズ方向Xである正面方向から見た際に縦長の略矩形の投影形状を有するスクイズ操作部13aとなっている(図1(b)参照)。またこの胴部13は、肩部15や底部14よりも薄肉に形成されていることにより、胴部13を把持した手や指の力によって容易にスクイズ変形することが可能な可撓性を有する構造となっている。
また、本第1実施形態では、胴部13は、スクイズ面部16と、スクイズ面部16を挟んだ両側に配置される一対の斜め連結面部18と、これらの斜め連結面部18と連続してスクイズ面部16とは略垂直な面に配置される一対の側面支持壁部17と、一対の側面支持壁部17の斜め連結面部18とは反対側の縁部の間を一体として連結して、スクイズ面部16と対向してこれと略平行に配置される背面壁部22とによって構成されている。
ここで、斜め連結面部18とスクイズ面部16との接合稜線19、及び斜め連結面部18と側面支持壁部17との接合稜線20は、上述のように斜め連結面部18が略船形の正面形状を有するように、湾曲した状態で、肩部15と底部14との間を縦方向に延設して設けられている。また一対の側面支持壁部17と背面壁部22との間の各角部接合稜線23は、斜め連結面部18とスクイズ面部16や側面支持壁部17との間の各接合稜線19、20よりも曲率が大きな、略4半円弧状の断面形状を有する稜線となっており、肩部15と底部14との間を縦方向に延設して設けられている。
これらによって、胴部13の上端と下端を除く部分における横断面形状は、図1(c)に示すように、背面側部分では、角部接合稜線23を介して一対の側面支持壁部17と背面壁部22とが略垂直に接合された形状となる。一方、正面側部分では、両側の接合稜線20から一対の斜め連結面部18を介して、スクイズ面部16が、側面支持壁部17に対してスクイズ方向Xの反対側に等脚台形状に突出配置された形状となる。さらに、胴部13の上端と下端を除く部分における横断面形状は、全体として略6角形を有することになる(図1(c)参照)。また、胴部13の上端と下端の横断面形状は、斜め連結面部18の幅が終焉することで、全体として略正方形を有することになる。これによって胴部13は、肩部15や底部14に一体として接合されることになる。
そして、上述の構成を有する本第1実施形態の定量吐出スクイズ容器10によれば、容器本体11をスクイズ変形させて内容液を定量吐出させるには、容器本体11の胴部13を把持して容器10を傾倒又は倒立させた後に、吐出口を吐出箇所に向けた状態で、例えば親指を凹状のスクイズ位置ガイド部21に押し付けて、スクイズ面部16に圧搾力を付加する。これによって、図2(a)、(b)に示すように、一対の側面支持壁部17に圧搾力を支持させつつ、スクイズ位置ガイド部21に近接する部分のスクイズ面部16がスクイズ方向Xに押し込まれると共に、スクイズ位置ガイド部21に近接する部分の斜め連結面部18が、スクイズ面部16に対して斜めの状態からスクイズ面部16に沿うように変形しながら、両側の一対の側面支持壁部17の間隔を当該斜め連結面部18との接合稜線19の部分において押し拡げていく。スクイズ位置ガイド部21に近接する部分の斜め連結面部18が斜めの状態からスクイズ面部16に沿うように変形することで、一対の斜め連結面部18とスクイズ面部16とによる等脚台形状の断面形状部分が平坦に押し潰されて容器本体11の容量が減少するので、この容量の減少によって内容液を吐出させることが可能になる。なお、図1および図2においてスクイズ位置ガイド部は凹状の略円形であるが、凸状であっても良く、また楕円等の形状でもよい。
また、本第1実施形態では、斜め連結面部18がスクイズ面部16に略沿った位置まで変形すると、図2(b)に示すように、一対の斜め連結面部18とスクイズ面部16とによる等脚台形状の断面形状部分が平坦に伸びきった状態となって、斜め連結面部18はこれ以上一対の側面支持壁部17の間隔を押し拡げることができなくなる。この状態から、スクイズ面部16をスクイズ方向Xにさらに押し込んで斜め連結面部18をスクイズ方向X側に反転させようとしても、圧搾力を付加されたスクイズ位置ガイド部21から離れた位置では、未だ斜め連結面部18がスクイズ面部16に略沿った位置まで変形していないことから、このスクイズ位置ガイド部21から離れた部分の一対の斜め連結面部18やスクイズ面部16の作用によって、指を押し当てたスクイズ位置ガイド部21に近接する部分の斜め連結面部18は、スクイズ方向側に反転しないように規制される。これによって、例えば親指をスクイズ位置ガイド部21に押し付けて圧搾力を加えた際には、常に一定の変形量で容器本体11がスクイズ変形する、すなわち繰り返し行われるスクイズ操作による容器本体11のスクイズ変形量にバラツキが生じなくなるので、所定量の内容液を容易に定量吐出させることが可能になる。
したがって、本第1実施形態の定量吐出スクイズ容器10によれば、容器本体11の形状のみを工夫することによって、繰り返しスクイズ操作した際の容器本体11のスクイズ変形量にバラツキが生じないように規制して、内容液を一定量ずつ吐出させることが可能になる。
図3(a)〜(c)は、本発明の好ましい第2実施形態に係る定量吐出スクイズ容器30の容器本体31を示すものである。本第2実施形態によれば、容器本体31は、上記第1実施形態の定量吐出スクイズ容器10の容器本体11と同様に、合成樹脂を用いて、胴部33と、底部34と、肩部35と、口首部32とを備える中空のボトル形状に形成される。また、本第2実施形態では、肉厚の肩部35と底部34との間に挟まれる薄肉の胴部33の全体が、スクイズ方向Xである正面方向から見た際に縦長の略矩形の投影形状を有する部分となったスクイズ操作部33aとなっている(図3(b)参照)。
そして、本第2実施形態では、胴部33を構成するスクイズ方向Xと垂直又は略垂直に配置されたスクイズ面部36と、これの両側の斜め連結面部38とからなる部分が、一対の側面支持壁部37を挟んだ前後双方の正面部(正面部及び背面部)に、対向配置されて一対設けられている。
すなわち、本第2実施形態では、肉厚の肩部35と底部34は、それぞれ上側および下側から見た形状が略6角形の平面形状を備えるように形成されていて、胴部33の上端部分及び下端部分の略6角形の断面形状を、強固に且つ安定した状態で保持させるようになっている。また、薄肉の胴部33の前後双方の正面部のスクイズ面部36は、略船形の正面形状を有しており、スクイズ面部36の両側の斜め連結面部38との間の各接合稜線39は、湾曲した状態で、肩部35と底部34との間を縦方向に延設して設けられている。さらに、スクイズ面部36の両側の斜め連結面部38と一対の側面支持壁部37との間の各接合稜線40は、肩部35と底部34との間を縦方向に直線状に延設して設けられている。
これらによって、胴部33の上端と下端を除く部分における横断面形状は、図3(c)に示すように、前後双方の正面部のスクイズ面部36が、両側の接合稜線40から一対の斜め連結面部38を介して、側面支持壁部37に対してスクイズ方向Xの反対側に等脚台形状に突出配置された、全体として略8角形の形状となる。また、胴部33の上端と下端の横断面形状は、スクイズ面部36の幅が終焉することにより、全体として略6角形を有することになる。これによって胴部33は、肩部35や底部34に一体として接合されることになる。
そして、上述の構成を有する本第2実施形態の定量吐出スクイズ容器30によっても、容器本体31の胴部33を把持して吐出口を吐出箇所に向けた状態で、例えば親指を一方のスクイズ面部36の凹状のスクイズ位置ガイド部41に押し付けると共に、人差し指を他方のスクイズ面部36の凹状のスクイズ位置ガイド部41に押し付けて、前後双方のスクイズ面部36に両側から挟み込むようにして圧搾力を付加すれば(図4(a)参照)、斜め連結面部38は、スクイズ位置ガイド部41に近接する部分が、スクイズ面部36に対して斜めの状態からスクイズ面部36に沿うように変形しながら、両側の一対の側面支持壁部37の間隔を当該斜め連結面部38との接合稜線40の部分において押し拡げる。これによって、容器本体31の容量を減少させながら内容液を吐出させることが可能になる。
また、図4(b)に示すように、各一対の斜め連結面部38がスクイズ面部36に対して斜めの状態から前後双方のスクイズ面部36に略沿った位置まで変形すると、一対の斜め連結面部38とスクイズ面部36とによる等脚台形状の断面形状部分が平坦に伸びきった状態となって、斜め連結面部38はこれ以上一対の側面支持壁部37の間隔を押し拡げることができなくなる。この状態から、スクイズ面部36をスクイズ方向Xにさらに押し込んで斜め連結面部38をスクイズ方向X側に反転させようとしても、スクイズ位置ガイド部41から離れた部分の一対の斜め連結面部38やスクイズ面部36の作用によって、スクイズ位置ガイド部41に近接する部分の斜め連結面部38は、スクイズ方向側に反転しないように規制される。これによって、例えば親指や人差し指をスクイズ位置ガイド部41に押し付けて圧搾力を加えた際には、常に一定の変形量で容器本体31がスクイズ変形することになるので、本第2実施形態の定量吐出スクイズ容器30は、上記第1実施形態の定量吐出スクイズ容器10と同様の作用効果を奏することになる。
図5(a)〜(c)は、本発明の好ましい第3実施形態に係る定量吐出スクイズ容器50の容器本体51を示すものである。本第3実施形態によれば、容器本体51は、上記第1実施形態の定量吐出スクイズ容器10の容器本体11と同様に、合成樹脂を用いて、胴部53と、底部54と、肩部55と、口首部52とを備える中空のボトル形状に形成される。また、本第3実施形態では、肉厚の肩部55と底部54との間に挟まれる薄肉の胴部53の全体が、スクイズ方向Xである正面方向から見た際に縦長の略矩形の投影形状を有する部分となったスクイズ操作部53aとなっている(図5(b)参照)。
そして、本第3実施形態では、胴部53を構成するスクイズ方向Xと垂直又は略垂直に配置されたスクイズ面部56と、これの両側の斜め連結面部58とからなる部分が、一対の側面支持壁部57を挟んだ前後双方の正面部(正面部及び背面部)に、対向配置されて一対設けられている。
すなわち、本第3実施形態では、肉厚の肩部55と底部54は、それぞれ上側および下側から見た形状が略正方形の平面形状を備えるように形成されていて、胴部53の上端部分及び下端部分の略正方形の断面形状を、強固に且つ安定した状態で保持させるようになっている。また、薄肉の胴部53の前後双方の正面部におけるスクイズ面部56の両側の斜め連結面部58は、略船形の正面形状を有しており、これらの斜め連結面部58と、スクイズ面部56や側面支持壁部57との各接合稜線59、60は、湾曲した状態で、肩部55と底部54との間を縦方向に延設して設けられている。
これらによって、胴部53の上端と下端を除く部分における横断面形状は、図5(c)に示すように、前後双方の正面部のスクイズ面部56が、両側の接合稜線59から一対の斜め連結面部58を介して、側面支持壁部57に対してスクイズ方向Xの反対側に等脚台形状に突出配置された、全体として略8角形の形状となる。また、胴部53の上端と下端の横断面形状は、連結面部58の幅が終焉することにより、全体として略正方形を有することになる。これによって胴部53は、肩部55や底部54に一体として接合されることになる。
そして、上述の構成を有する本第3実施形態の定量吐出スクイズ容器50によっても、例えば親指や人差し指を凹状のスクイズ位置ガイド部61に押し付けて、前後双方のスクイズ面部56に両側から挟み込むようにして圧搾力を付加することにより、常に一定の変形量で容器本体51がスクイズ変形することになるので、上記第1実施形態の定量吐出スクイズ容器10と同様の作用効果を奏することになる。
図6(a)〜(c)は、本発明の好ましい第4実施形態に係る定量吐出スクイズ容器70の容器本体71を示すものである。本第4実施形態によれば、容器本体71は、上記第1実施形態の定量吐出スクイズ容器10の容器本体11と同様に、合成樹脂を用いて、胴部73と、底部74と、肩部75と、口首部72とを備える中空のボトル形状に形成される。また、本第4実施形態では、肉厚の肩部75と底部74との間に挟まれる薄肉の胴部73のうちの、上部円筒部73bと下部円筒部73cとの間の部分が、スクイズ操作部73aとなっている(図6(b)参照)。
そして、本第4実施形態では、胴部73のスクイズ操作部73aを構成する、スクイズ方向Xと垂直又は略垂直に配置されたスクイズ面部76と、これの両側の斜め連結面部78とからなる部分が、一対の側面支持壁部77を挟んだ前後双方の正面部(正面部及び背面部)に、対向配置されて一対設けられている。
すなわち、本第4実施形態では、肉厚の肩部75と底部74は、それぞれ上側および下側から見た形状が円形の平面形状を備えるように形成されていて、胴部73の上部円筒部73b及び下部円筒部73cの円形の断面形状を、安定した状態で保持させるようになっている。また、薄肉の胴部73の上部円筒部73bと下部円筒部73cとの間のスクイズ操作部73aは、その横断面形状として、前後双方の正面部のスクイズ面部76が、両側の一対の直線状の接合稜線79及び斜め連結面部78を介して、側面支持壁部77に対してスクイズ方向Xの反対側に等脚台形状に突出配置された、全体として略8角形を有することになる(図6(c)参照)。
そして、上述の構成を有する本第4実施形態の定量吐出スクイズ容器70によっても、例えば親指や人差し指をスクイズ位置ガイド部81に押し付けて、前後双方のスクイズ面部76に両側から挟み込むようにして圧搾力を付加することにより、常に一定の変形量で容器本体71がスクイズ変形することになるので、上記第1実施形態の定量吐出スクイズ容器10と同様の作用効果を奏することになる。
図7(a)〜(c)は、本発明の好ましい第5実施形態に係る定量吐出スクイズ容器90の容器本体91を示すものである。本第5実施形態によれば、容器本体91は、上記第1実施形態の定量吐出スクイズ容器10の容器本体11と同様に、合成樹脂を用いて、胴部93と、底部94と、肩部95と、口首部92とを備える中空のボトル形状に形成される。また、本第5実施形態では、肉厚の肩部95と底部94との間に挟まれる薄肉の胴部93のうちの、上部の略1/3の領域の部分が、スクイズ操作部93aとなっている(図7(b)参照)。
そして、本第5実施形態では、胴部93のスクイズ操作部93aは、スクイズ面部96と、スクイズ面部96を挟んだ両側に配置される一対の斜め連結面部98と、これらの斜め連結面部98と連続してスクイズ面部96とは略垂直な面に配置される一対の側面支持壁部97と、一対の側面支持壁部97の斜め連結面部98とは反対側の縁部の間を一体として連結した状態で、スクイズ面部96と対向して配置される円弧状の背面壁部102とによって構成されている。
すなわち、本第5実施形態では、肉厚の肩部95は、上側から見た形状が、背面側が略半長円形状、正面側が略二等辺山形の平面形状を備えるように形成されていると共に、底部94は、下側から見た形状が、円形の平面形状を備えるように形成されている。また、薄肉の胴部93は、下部の略2/3の領域の部分が略円筒形状を備えるように形成されている。さらに、胴部93の上部の略1/3の領域のスクイズ操作部93aは、その横断面形状として、図7(c)に示すように、背面側部分では、一対の側面支持壁部97と背面壁部102とが略半長円形状に連続する形状となる。一方、正面側部分では、両側の接合稜線99、100及び一対の斜め連結面部98を介して、スクイズ面部96を側面支持壁部97に対してスクイズ方向Xの反対側に等脚台形状に突出配置させた形状となる(図7(c)参照)。さらにまた、スクイズ面部96と両側の斜め連結面部98との接合稜線99は、湾曲した状態で縦方向に延設して設けられており、胴部93の上端は、スクイズ面部96の幅が終焉することにより、肩部95に一体として接合されるようになっている。
そして、上述の構成を有する本第5実施形態の定量吐出スクイズ容器90によっても、例えば親指をスクイズ面部96に押し付けて圧搾力を付加することにより、常に一定の変形量で容器本体91がスクイズ変形することになるので、上記第1実施形態の定量吐出スクイズ容器10と同様の作用効果を奏することになる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、スクイズ面部にスクイズ位置ガイド部を設ける必要は必ずしもなく、金型表面の粗さを部分的に変えて容器表面を粗くしたり、ラベル印刷等によってスクイズ操作を指で行う位置を明示することもできる。また、スクイズ位置ガイド部を設ける位置や、スクイズ操作を行う位置は、スクイズ面部の中央部である必要は必ずしも無く、スクイズ面部を任意の位置で圧搾してスクイズ操作を行うことができる。さらに、圧搾位置を選定して、スクイズ操作によって定量吐出される内容液の吐出量を適宜調整することもできる。
10,30,50,70,90 スクイズ容器
11,31,51,71,91 容器本体
12,32,52,72,92 口首部
13,33,53,73,93 胴部
13a,33a,53a,73a,93a スクイズ操作部
14,34,54,74,94 底部
15,35,55,75,95 肩部
16,36,56,76,96 スクイズ面部
17,37,57,77,97 側面支持壁部
18,38,58,78,98 斜め連結面部
19,20,39,40,59,60,79,99,100 接合稜線
21,41,61,81 スクイズ位置ガイド部
22,102 背面壁部
23 角部接合稜線
X スクイズ方向

Claims (5)

  1. スクイズ変形可能なプラスチックからなる容器本体を備え、該容器本体をスクイズ変形させて吐出口から内容液を所定量吐出させる定量吐出スクイズ容器であって、
    前記容器本体は、肩部と底部の間に、スクイズ方向と垂直又は略垂直に配置されたスクイズ面部と、該スクイズ面部を挟んだ両側の部分にスクイズ方向に沿って配置された一対の側面支持壁部と、該一対の側面支持壁部と前記スクイズ面部との間に介在して設けられて、前記スクイズ面部を前記側面支持壁部に対してスクイズ方向反対側に突出配置させる斜め連結面部とを含むスクイズ操作部を備えており、
    前記斜め連結面部は、縦方向に延設する接合稜線を介して前記スクイズ面部及び前記側面支持壁部と連設しており、
    前記スクイズ面部の所定の位置に指を押し当ててスクイズ方向に圧搾した際に、当該所定の位置に近接する部分の前記斜め連結面部が、前記スクイズ面部に対して斜めの状態から前記スクイズ面部に沿うように変形しながら、両側の前記一対の側面支持壁部の間隔を当該斜め連結面部との接合稜線部分において押し拡げると共に、押し拡げる力が無くなるまで前記斜め連結面部が変形した後、スクイズ方向側に反転しないように規制されて、前記所定の位置に指を押し当てて繰り返し行われるスクイズ操作による前記容器本体のスクイズ変形量にバラツキが生じないようにした定量吐出スクイズ容器。
  2. 前記スクイズ面部は、略船形の正面形状を有している請求項1記載の定量吐出スクイズ容器。
  3. 前記斜め連結面部は、略船形の正面形状を有している請求項1記載の定量吐出スクイズ容器。
  4. 前記スクイズ面部に、定量吐出のためのスクイズ操作を指によって行う前記所定の位置を案内するスクイズ位置ガイド部が形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の定量吐出スクイズ容器。
  5. 前記スクイズ方向と垂直又は略垂直に配置されたスクイズ面部と、これの両側の斜め連結面部とは、前記一対の側面支持壁部を挟んだ前後双方の正面部に対向配置されて一対設けられている請求項1〜4のいずれかに記載の定量吐出スクイズ容器。
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